JP2021143989A - キャスク - Google Patents

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Abstract

【課題】オリフィスとプラグとの間の密封性能の低下を抑制する。【解決手段】ガスケット50は、プラグ40とオリフィス30の段差部32との間を密封し、無機物により形成されたものである。固定リング60は、プラグ40よりも開口側(Z1)に配置され、オリフィス30に対して回転することでオリフィス30に着脱可能であり、プラグ40をオリフィス30に固定する。キャスク(1)は、プラグ40の固定リング60への接触面の材料が固定リング60のプラグ40への接触面の材料と異なる構成、または、プラグ40と固定リング60との接触面に塗布された潤滑剤を有する構成、の少なくともいずれかの構成を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、放射性物質を収納するキャスクに関する。
例えば特許文献1に、従来のキャスクの密閉蓋が記載されている(同文献の図5を参照)。この密閉蓋にはオリフィス(貫通孔)がある(同文献の図1を参照)。オリフィスには、プラグと、固定リングと、が差し込まれる。同文献には、オリフィスの段部とプラグの頭部との間にOリングを介在させることが記載されている(同文献の第7ページ第1行〜第3行)。
実開平2−83500号公報
通常、Oリングは、ゴムなどの有機物により形成される。しかし、有機物は、熱や放射線により劣化するおそれがある。そのため、Oリングによる密封性能が低下するおそれがある。そのため、オリフィスとプラグとの間での密封性能が不十分となるおそれがある。
そこで、本発明は、オリフィスとプラグとの間の密封性能の低下を抑制することができるキャスクを提供することを目的とする。
キャスクは、胴部と、一次蓋と、を備える。前記胴部は、放射性物質を収納し、有底円筒状である。前記一次蓋は、前記胴部の底部とは反対側に設けられる開口部に着脱可能である。前記胴部の軸方向である胴部軸方向において、前記底部から前記開口部に向かう側を開口側、前記開口部から前記底部に向かう側を底側とする。前記一次蓋は、一次蓋本体と、オリフィスと、プラグと、ガスケットと、固定リングと、を備える。前記オリフィスは、前記一次蓋本体に形成された貫通孔であり、段差部を有する。前記プラグは、前記オリフィスに差し込まれ、前記段差部に開口側から掛けられる。前記ガスケットは、前記プラグと前記段差部との間に配置され、前記プラグと前記段差部とを密封し、無機物により形成されたものである。前記固定リングは、前記プラグよりも開口側に配置され、前記オリフィスに対して回転することで前記オリフィスに着脱可能であり、前記プラグを前記オリフィスに固定する。前記プラグの前記固定リングへの接触面の材料が前記固定リングの前記プラグへの接触面の材料と異なる構成、または、前記プラグと前記固定リングとの接触面に塗布された潤滑剤を有する構成、の少なくともいずれかの構成を備える。
上記構成により、オリフィスとプラグとの間の密封性能の低下を抑制することができる。
キャスク1を横(上下方向Zに直交する方向)から見た断面図である。 図1に示す一次蓋20を横から見た断面図である。 図2に示すオリフィス30およびプラグ40などを横から見た断面図である。 図3に示すオリフィス30などを横から見た断面図である。 図3に示すプラグ40などを横から見た断面図である。 図5に示す固定リング60を上側Z1から見た図である。 図3に示すプラグ40にプラグ操作工具Tが差し込まれた状態を横から見た断面図である。 変形例のプラグ40を上側Z1から見た図である。 変形例のプラグ40などを横から見た図7相当図である。
図1〜図7を参照して、キャスク1について説明する。
キャスク1は、図1に示すように、放射性物質を収納する容器である。キャスク1に収容される放射性物質は、例えば使用済燃料(さらに詳しくは使用済燃料集合体)である。キャスク1は、乾式キャスクである。キャスク1は、輸送キャスクでもよく、貯蔵キャスクでもよく、輸送貯蔵キャスクでもよい。キャスク1は、胴部11と、バスケット13と、パイプ15と、密封蓋17と、を備える。
胴部11は、放射性物質が収納される部分である。胴部11は、有底円筒状である。胴部11の軸方向を、上下方向Z(胴部軸方向)とする。上下方向Zは、胴部11の長手方向である。胴部11は、底部11aと、開口部11bと、を備える。底部11aは、胴部11の上下方向Zにおける一方側に設けられる。開口部11bは、胴部11の上下方向Zにおける、底部11a側とは反対側に設けられる。上下方向Zにおいて、底部11aから開口部11bに向かう側を上側Z1(開口側)とし、開口部11bから底部11aに向かう側を下側Z2(底側)とする。なお、「上」および「下」は説明の便宜上用いた用語にすぎない。上下方向Zは、鉛直方向と一致しなくてもよい。上側Z1は、鉛直方向における上側と一致しなくてもよく、下側Z2は、鉛直方向における下側と一致しなくてもよい。
バスケット13は、放射性物質を保持するための構造物である。バスケット13は、格子状に組み合わされた複数の板などにより構成される。バスケット13は、胴部11の内部に配置される。
パイプ15は、胴部11の内部に水を注排水するための部材である。パイプ15は、胴部11の内部に設けられる。パイプ15は、バスケット13に取り付けられる。パイプ15は、底部11a(さらに詳しくは底部11aの近傍)から開口部11bに向かって、上下方向Zに延びる。図2に示すように、パイプ15は、パイプ開口側端部15tを備える。パイプ開口側端部15tは、パイプ15の上側Z1端部である。パイプ開口側端部15tは、オリフィス30の下側Z2端部よりも下側Z2に配置される。すなわち、パイプ開口側端部15tは、オリフィス30に差し込まれない。よって、パイプ15と一次蓋20との干渉が抑制される。
密封蓋17は、図1に示すように、胴部11の開口部11bに着脱可能である。密封蓋17は、開口部11bを密封する。密封蓋17は、円盤状である。「円盤状」には、略円盤状が含まれる(以下同様)。密封蓋17は、複数枚の蓋を有し、例えば3枚の蓋を有する。密封蓋17は、下側Z2から上側Z1の順に、一次蓋20と、二次蓋17bと、三次蓋17cと、を備える。キャスク1の一般的な運用方法では、例えば、貯蔵状態では、キャスク1は、一次蓋20と二次蓋17bとが胴部11に設置された状態とされ、三次蓋17cは設置されない状態とされる。例えば、輸送状態では、キャスク1は、一次蓋20と二次蓋17bと三次蓋17cとが胴部11に設置された状態とされる。
一次蓋20は、密封蓋17を構成する蓋のうち、最も下側Z2に配置される。図2に示すように、一次蓋20は、一次蓋本体21と、オリフィス30と、プラグ40と、ガスケット50(図3参照)と、固定リング60と、カバー70と、第二ガスケット80(図3参照)と、を備える。
一次蓋本体21は、円盤状であり、一次蓋20の大部分を構成する。図4に示すように、一次蓋本体21は、主部材21aと、ボス部材21bと、クラッド溶接部21cと、を備える。主部材21aは、一次蓋本体21の大部分を構成する部材である。主部材21aは、金属により形成される。例えば、主部材21aの材料は、鉄を含んでもよく、炭素鋼を含んでもよい。
ボス部材21bは、オリフィス30の耐食性(さらに詳しくは水による腐食に対する耐食性、防錆性)を確保するための部材である(クラッド溶接部21cも同様)。ボス部材21bは、オリフィス30を含み、オリフィス30を形成する(クラッド溶接部21cも同様)。ボス部材21bは、主部材21aに固定され、例えば溶接により主部材21aに固定される。ボス部材21bは、主部材21aの材料よりも耐食性の高い材料により形成される(クラッド溶接部21cも同様)。具体的には、ボス部材21bは、ステンレス鋼により形成される(クラッド溶接部21cも同様)。
ボス部材21bが設けられる理由の詳細は、次の通りである。オリフィス30の耐食性を向上させる方法としては、ステンレス鋼によるクラッド溶接(クラッド溶接部21cの説明を参照)が考えられる。一方、オリフィス30内の狭い領域にクラッド溶接を施すことは困難である。そのため、オリフィス30内の狭い領域にクラッド溶接を施すよりも、オリフィス30の一部または全部をボス部材21bとすることが好ましい。具体的には例えば、ボス部材21bは、後述するオリフィス小径部31と、段差部32と、オリフィス大径部33と、オリフィスねじ部34と、カバー突出部配置部35の一部と、を含む。
クラッド溶接部21cは、主部材21aにクラッド溶接されることで形成された部分である。クラッド溶接部21cは、オリフィス30のうち、クラッド溶接を適切に施すことが可能な部分に設けられる。具体的には例えば、クラッド溶接部21cは、後述するカバー突出部配置部35の一部と、第二段差部36と、カバー基部配置部37と、を含む。クラッド溶接部21cは、オリフィス30のうち、第二ガスケット80(図3参照)が接触する面を含む。なお、一次蓋本体21の上側Z1の面や下側Z2の面は、適切な耐食性を確保できるように構成される。具体的には例えば、一次蓋本体21の上側Z1の面は、塗装などにより耐食性が確保される。一次蓋本体21の下側Z2は、アルミニウムなどの溶射などにより耐食性が確保される。
オリフィス30は、キャスク1の内部と外部との間で流体を流通させるための部分である。オリフィス30は、一次蓋本体21に形成された貫通孔である。オリフィス30は、上下方向Zに一次蓋本体21を貫通する。オリフィス30は、上下方向Zから見て、例えば円形状である。オリフィス30は、図1に示す胴部11の内部から水を排出し、胴部11の内部を真空乾燥させ、胴部11の内部に不活性ガスを充填するための部分である。
このオリフィス30が設けられる理由の詳細は、次のとおりである。キャスク1内に水(プール水)が入っている状態で、放射性物質がバスケット13に装荷される。ここで、放射性物質の貯蔵期間中(例えば最長60年など)、放射性物質およびバスケット13が腐食することを防ぐ必要がある。そのため、キャスク1の内部の水が排出される。具体的には、図示しない二重管構造の治具であって、内側の管と外側の管とを備える治具が、オリフィス30に接続される。この治具の内側の管が、パイプ15に接続される。治具の外側の管が、胴部11内部に連通させられる。そして、圧縮空気が、治具の外側の管から胴部11の内部に注入される。すると、胴部11の内部の水が、パイプ15、および治具の内側の管を通り、キャスク1の外部に排出される。その後、胴部11の内部が真空乾燥される。その後、胴部11の内部に不活性ガス(例えばヘリウムなど)が充填され、胴部11の内部が不活性ガスに置換される。これらの排水、真空乾燥、および不活性ガスの充填は、オリフィス30を通して行われる。
このオリフィス30は、一次蓋20に1か所のみ設けられる。さらに詳しくは、キャスク1の内部と外部との間で流体を流通させる貫通孔(すなわちオリフィス30)は、一次蓋20に1か所のみ設けられる。よって、一次蓋20に貫通孔が2か所以上設けられる場合に比べ、貫通孔から放射性物質が漏洩するリスクを低減することができる。また、貫通孔が2か所以上設けられる場合に比べ、放射線のストリーミングパス(遮蔽欠損部)を減らすことができるので、貫通孔からの放射線のストリーミングを抑制する(放射線を遮蔽する)ことができる。なお、一次蓋20に1か所のみ設けられる貫通孔は、「キャスク1の内部と外部との間で流体を流通させる」貫通孔である。キャスク1の内部と外部との間で流体を流通させない貫通孔(例えばボルトが通される孔など)は、一次蓋20にいくつ設けられてもよい。また、変形例として、キャスク1の内部と外部との間で流体を流通させる貫通孔は、一次蓋20に複数か所(例えば2か所など)に設けられてもよい。
このオリフィス30は、略円筒状である。以下、オリフィス30に関する説明における「径」は、上下方向Zに延びるオリフィス30の中心軸を基準とする。図4に示すように、オリフィス30は、下側Z2から上側Z1に順に、オリフィス小径部31と、段差部32と、オリフィス大径部33と、オリフィスねじ部34と、カバー突出部配置部35と、第二段差部36と、カバー基部配置部37と、を備える。
オリフィス小径部31は、オリフィス30のうち最も下側Z2に設けられる部分である。オリフィス小径部31は、一次蓋本体21の下側Z2の面から上側Z1に延びる。オリフィス小径部31は、円筒状である(オリフィス大径部33、カバー突出部配置部35、およびカバー基部配置部37も同様)。オリフィス小径部31の内径は、オリフィス小径部31の下側Z2端部から上側Z1端部まで(具体的には段差部32まで)にわたって、一定または略一定である(面取り部分は除く)。
段差部32は、プラグ40(図3参照)およびガスケット50(図3参照)を下側Z2から支持する部分である。段差部32は、オリフィス小径部31の上側Z1端部から、径方向外側に延びる。段差部32は、円盤状の面である。
オリフィス大径部33は、段差部32から上側Z1に延びる。
オリフィスねじ部34は、固定リングねじ部64(図3参照)がねじ込まれる部分である。オリフィスねじ部34は、オリフィス大径部33から上側Z1に延びる。オリフィスねじ部34は、略円筒状のねじ部(めねじ)である。オリフィスねじ部34の内径は、例えば、オリフィス大径部33の内径と等しい(または略等しい)。具体的には例えば、オリフィスねじ部34のねじの山の部分の内径は、オリフィス大径部33の内径と等しい。
カバー突出部配置部35は、オリフィスねじ部34から上側Z1に延びる。例えば、カバー突出部配置部35の内径は、オリフィスねじ部34のねじの谷の部分の内径と略等しい。
第二段差部36は、カバー70(図3参照)を下側Z2から支持する部分である。第二段差部36は、カバー突出部配置部35から径方向外側に延びる。第二段差部36は、円盤状の面(フランジ面)である。
カバー基部配置部37は、オリフィス30の最も上側Z1に配置される。カバー基部配置部37は、第二段差部36から上側Z1に延び、一次蓋本体21の上側Z1の面から下側Z2に延びる。
プラグ40(オリフィスプラグ)は、図3に示すように、オリフィス30に差し込まれ、オリフィス30を塞ぐ部材である。プラグ40は、オリフィス30からの放射線のストリーミングを抑制する(放射線を遮蔽する)。プラグ40は、オリフィス30に対して着脱可能である。プラグ40は、金属により形成される。プラグ40の材料は、鉄を含んでもよく、炭素鋼を含んでもよく、ステンレス鋼を含んでもよい。プラグ40の材料は、銅を含んでもよく、銅合金を含んでもよい。プラグ40は、防錆の観点および経済的な観点から、ステンレス鋼により形成されることが好ましい。図5に示すように、プラグ40は、プラグ本体部40aと、プラグ孔46と、を備える。プラグ本体部40aは、プラグ小径部41と、テーパ部42と、プラグ大径部43と、を備える。以下、プラグ40に関する説明における「径」は、上下方向Zに延びるプラグ40の中心軸を基準とする。また、特に断らない限り、図3に示すように、プラグ40がオリフィス30に差し込まれた状態について説明する(固定リング60およびカバー70についても同様)。このとき、プラグ40とオリフィス30とは同軸である(固定リング60およびカバー70についても同様)。
プラグ小径部41は、図5に示すように、プラグ40の大部分を構成する。プラグ小径部41は、オリフィス小径部31(図3参照)の径方向内側に配置される。プラグ小径部41は、円柱状または略円柱状である。プラグ小径部41の直径は、一定または略一定である。プラグ小径部41は、第1プラグ小径部41aと、第2プラグ小径部41bと、を備える。第1プラグ小径部41aは、プラグ小径部41のうち、後述する第2テーパ部42bよりも下側Z2かつ第1テーパ部42aよりも上側Z1の部分である。第2プラグ小径部41bは、プラグ小径部41のうち、第2テーパ部42bよりも上側Z1の部分である。
テーパ部42は、オリフィス30(図3参照)にプラグ40をスムーズに設置するための部分であり、オリフィス30へのプラグ40の差し込みを容易にするための部分である。テーパ部42は、下側Z2に向かってプラグ40の直径が小さくなるように、プラグ40の軸方向に対して傾斜する。テーパ部42は、第1テーパ部42aと、第2テーパ部42bと、を備える。
第1テーパ部42aは、プラグ40の下側Z2端部(先端部)に設けられ、プラグ40の下側Z2端部のオリフィス小径部31(図3参照)への差し込みを容易にするための部分である。第1テーパ部42aは、プラグ40がオリフィス30(図3参照)に差し込まれる際に、プラグ40の下側Z2端部がオリフィス30に接触することを抑制する。
第2テーパ部42bは、オリフィス小径部31への第2プラグ小径部41bの差し込みを容易にするための部分である。第2テーパ部42bは、第1テーパ部42aよりも上側Z1に設けられる。第2テーパ部42bは、例えば、プラグ40の上下方向Z中央部に設けられ、例えば、プラグ小径部41の上下方向Z中央部に設けられる。第2テーパ部42bが設けられることにより、第1プラグ小径部41aの直径は、第2プラグ小径部41bの直径よりも小さい。図3に示すように、第2プラグ小径部41bの直径は、オリフィス小径部31の直径と略等しい。
この第2テーパ部42bは、次のように作用する。オリフィス小径部31にプラグ40が差し込まれる際に、第2プラグ小径部41bよりも小径の第1プラグ小径部41aが、オリフィス小径部31に差し込まれる。これにより、オリフィス30に対するプラグ40の径方向における位置が、おおまかに決められる。その後、第2プラグ小径部41bがオリフィス小径部31に差し込まれる。よって、第2テーパ部42bにより、オリフィス小径部31への第2プラグ小径部41bの差し込みが容易になる。
プラグ大径部43は、図5に示すように、プラグ40の上側Z1部分に設けられる。プラグ大径部43(プラグ上部)は、プラグ小径部41(プラグ下部)よりも上側Z1に配置される。プラグ大径部43は、プラグ小径部41と一体的に設けられ、プラグ小径部41と連続する。プラグ大径部43は、円柱状または略円柱状である。プラグ大径部43は、プラグ小径部41よりも径方向外側に突出する。具体的には、プラグ大径部43の直径は、プラグ小径部41の直径よりも大きい。図3に示すように、プラグ大径部43は、段差部32と上下方向Zに対向し、段差部32に上側Z1から掛けられる。プラグ大径部43は、オリフィス大径部33の径方向内側に配置される。なお、プラグ大径部43は、上下方向Zから見て多角形でもよい(後述)。
プラグ孔46は、図5に示すように、プラグ40の上側Z1の面から下側Z2に形成された孔である。プラグ孔46は、上側Z1から見て円形状である。プラグ孔46は、例えば、プラグ大径部43およびプラグ小径部41にわたって形成される。プラグ孔46は、プラグ40を貫通しない。プラグ孔46は、溝46aを備える。
溝46aは、図7に示すプラグ操作工具Tでプラグ40を把持するための部分である。溝46aは、球状部材T4が入り込む部分である。溝46aは、プラグ孔46の上下方向Zにおける一部の領域(例えば上下方向Z中央部など)に形成される。溝46aの直径は、プラグ孔46のうち溝46aよりも上側Z1の部分の直径に比べて大きい。溝46aの直径は、プラグ孔46のうち溝46aよりも下側Z2の部分の直径に比べて大きくてもよい。
ガスケット50は、図3に示すように、プラグ40とオリフィス30との間に配置され、さらに詳しくは、プラグ40と段差部32との間に配置される。ガスケット50は、プラグ40と段差部32との間を密封する。ガスケット50は、プラグ40と段差部32との間から、放射性物質が漏れることを抑制する。ガスケット50は、プラグ40と段差部32との間から、不活性ガスが漏れることを抑制してもよい。ガスケット50は、プラグ大径部43の径方向外側部分に設けられる。固定リング60がプラグ40を下側Z2に押圧した状態のときに、ガスケット50は、プラグ大径部43の下側Z2の面と径方向に連続するように配置される。この状態のときに、プラグ大径部43の下側Z2の面と、ガスケット50の下側Z2の面とが、プラグ40の掛かり留め部40hを構成する。掛かり留め部40hは、段差部32に上下方向Zに対向し、段差部32に接触することで、オリフィス30に対するプラグ40の下側Z2への移動を制限する。ガスケット50は、リング状であり、上下方向Zから見て円形状である。
このガスケット50は、無機物により形成される。ガスケット50の材料は、無機物のみであり、有機物を含まない。ガスケット50の材料は、金属を含んでもよく(すなわち、ガスケット50は金属ガスケットでもよく)、金属以外の無機物を含んでもよい。ガスケット50の材料は、金属のみでもよい。上記「金属以外の無機物」には、無機繊維が含まれてもよく、例えばケイ素を含む無機繊維が含まれてもよく、炭素を含む無機繊維が含まれてもよい。ガスケット50の材料が有機物(例えばゴム)を含む場合は、ガスケット50が熱や放射線により劣化し、ガスケット50の密封性能が低下するおそれがある。
このガスケット50は、図5に示すプラグ40に着脱可能に取り付けられる。ガスケット50は、傾斜部51を備える。傾斜部51は、ガスケット50をプラグ40に着脱可能に取り付けるための部分である。傾斜部51は、ガスケット50がプラグ40から下側Z2に外れることを制限する。傾斜部51は、上側Z1に向かって径方向内側に延びるように、上下方向Zに対して傾斜する。プラグ大径部43は、傾斜部51の形状に対応する形状(溝)を有する。
固定リング60は、図3に示すように、プラグ40をオリフィス30に固定するための部材である。固定リング60は、オリフィス30に差し込まれる。固定リング60は、オリフィス30に対して着脱可能である。固定リング60は、プラグ40よりも上側Z1に配置される。固定リング60は、オリフィスねじ部34の径方向内側に配置される。固定リング60は、リング状である。固定リング60は、金属により形成される(詳細は後述)。固定リング60は、オリフィス30に対して回転することでオリフィス30に着脱可能である。具体的には、固定リング60は、オリフィスねじ部34にねじ込まれることで、オリフィス30に着脱可能である。図5に示すように、固定リング60は、リング状の固定リング本体部60aと、固定リング上端部60tと、固定リングねじ部64と、固定リング多角形孔66と、を備える。
固定リング上端部60tは、固定リング60の上側Z1端部である。図3に示すように、固定リング上端部60tは、第二段差部36よりも下側Z2に配置される(詳細は後述)。
固定リングねじ部64は、オリフィス30に固定リング60を固定するための部分である。固定リングねじ部64は、オリフィスねじ部34にねじ込まれる部分である。図5に示すように、固定リングねじ部64は、固定リング本体部60aの外周面(側面)の少なくとも一部に設けられる、ねじ部(おねじ)である。
固定リング多角形孔66は、後述するプラグロッドT1(図7参照)で固定リング60を回転させるための孔(さらに詳しくは孔の内面)である。固定リング多角形孔66は、固定リング本体部60aを上下方向Zに貫通する。図6に示すように、固定リング多角形孔66は、上下方向Zから見て多角形状(例えば六角形状など)である。なお、固定リング60を回転させるための孔(固定リング回転用孔)は、上下方向Zから見て、円以外の形状であればよく、多角形でなくてもよく、例えば楕円などでもよい。また、例えば図7に示すガイドロッドT2およびガイドシャフトT3に相当する工具を、固定リング多角形孔66とは異なる孔を通してプラグ40に取り付ける場合などには、固定リング多角形孔66は、固定リング本体部60aを貫通しなくてもよい。
カバー70(オリフィスカバー)は、図3に示すように、オリフィス30を密封するための部材である。カバー70は、オリフィス30に差し込まれ、オリフィス30の上側Z1部分を塞ぐ。カバー70は、オリフィス30に対して着脱可能である。カバー70は、プラグ40よりも上側Z1に配置され、固定リング60よりも上側Z1に配置される。カバー70は、例えば略板状であり(カバープレートであり)、例えば円盤状である。図5に示すように、カバー70は、カバー基部77と、カバー突出部78と、を備える。
カバー基部77は、カバー70の上側Z1部分に設けられる。図3に示すように、カバー基部77の径方向外側部分は、第二段差部36と上下方向Zに対向し、第二段差部36に下側Z2から支持される。カバー基部77は、オリフィス30のカバー基部配置部37の径方向内側に配置される。カバー基部77は、例えば円盤状である。図5に示すように、カバー基部77は、試験用孔77aを備える。試験用孔77aは、後述するリーク試験を行うための孔である。
カバー突出部78は、図3に示すように、カバー基部77の下側Z2の面(すなわち、カバー70のうち第二段差部36に支持される部分)から下側Z2に突出する。カバー突出部78は、オリフィス30のカバー突出部配置部35の径方向内側に配置される。カバー突出部78は、固定リング60とカバー基部77との間のオリフィス30内の空間を埋めることで、この空間を通る放射線のストリーミングを抑制する。カバー突出部78は、カバー基部77に対して下側Z2に凸の突起である(図5参照)。ここで、カバー突出部78が設けられず、カバー70の下側Z2の面が平らであり、固定リング上端部60tがカバー70の直下に配置される場合について検討する。この場合、カバー突出部78が設けられる場合に比べ、固定リング60の上下方向Zの長さが長くなり、固定リング多角形孔66の内側の空間が大きくなり、放射線のストリーミングが増える。一方、本実施形態では、固定リング上端部60tが、第二段差部36よりも下側Z2に配置され、カバー突出部78が、カバー基部77と固定リング上端部60tとの間に設けられる。よって、カバー突出部78が設けられない場合に比べ、放射線のストリーミングが抑制される。
第二ガスケット80は、カバー70とオリフィス30との間に配置され、カバー70とオリフィス30との間を密封する。第二ガスケット80は、カバー基部77の下側Z2の面と、第二段差部36と、の間に配置される。第二ガスケット80は、リーク試験を行えるような構造を備える。具体的には、第二ガスケット80は、二重構造を備える。さらに詳しくは、第二ガスケット80の第二段差部36への接触部は、径方向に間隔をあけて2か所に設けられた、二重の円周状である。これらの2か所の接触部の間の空間は、試験用孔77aと連通する。これらの2か所の接触部の間の空間が真空引きされ、2か所の接触部の間での不活性ガスの量が測定される。不活性ガスの量が許容値未満である場合、オリフィス30が密封されていることが確認される。なお、ガスケット50も密封機能を有しているが、ガスケット50は狭い領域に設置されるため、二重構造とすることが困難である。そのため、ガスケット50でリーク試験を行うことは、困難である。そこで、第二ガスケット80でリーク試験が行われる。キャスク1(図1参照)による放射性物質の貯蔵状態における密封境界(キャスク1の外部との境界)は、このカバー70と第二ガスケット80となる。
(プラグ40および固定リング60の長さ)
オリフィス30に差し込まれる部材が存在しなければ、オリフィス30では、放射線を遮蔽できない。すなわち、オリフィス30は、遮蔽欠損部である。そのため、オリフィス30内を、プラグ40などの部材でできるだけ埋めることで、放射線のストリーミングを抑制することができる。オリフィス30内がプラグ40などの部材によって多く埋められるほど、オリフィス30の位置での遮蔽性を、一次蓋本体21(オリフィス30が形成されていない部分)での遮蔽性に近づけることができる。
具体的には、プラグ40および固定リング60の上下方向Zにおける長さは、オリフィス30の上下方向Zにおける長さの、1/2以上であることが好ましく、2/3以上であることがさらに好ましい。プラグ40および固定リング60の上下方向Zにおける長さは、オリフィス30のうちカバー基部配置部37を除く部分の上下方向Zにおける長さの、略全長であることが好ましい。カバー70、固定リング60、およびプラグ40の上下方向Zにおける長さは、オリフィス30の上下方向Zにおける長さの、略全長であることが好ましい。プラグ40の下側Z2端部の上下方向Zにおける位置は、オリフィス30の下側Z2端部の上下方向Zにおける位置と、同じ位置または略同じ位置であることが好ましい。上記のように、図2に示すパイプ開口側端部15tは、オリフィス30の下側Z2端部よりも下側Z2に配置される。よって、プラグ40の下側Z2端部の上下方向Zにおける位置を、オリフィス30の下側Z2端部の上下方向Zにおける位置と、等しい位置(または略等しい位置)にすることができる。
オリフィス30を埋める部材同士の上下方向Zの隙間は、小さいほど好ましい。図3に示す例では、カバー70の上側Z1端部からプラグ40の下側Z2端部までの間において、カバー70と固定リング60との間に上下方向Zの隙間がわずかにあり、それ以外の部分には隙間が無い。また、オリフィス30を埋める部材と、オリフィス30と、の径方向の隙間は、小さいほど好ましい。
(作動)
プラグ40、固定リング60、およびカバー70の、オリフィス30への取付作業は、次のように行われる。この作業には、図7に示すプラグ操作工具Tが用いられる。なお、図7では、一次蓋20を二点鎖線で示した。
プラグ操作工具Tは、プラグ40および固定リング60を、オリフィス30に対して着脱するための工具である。プラグ操作工具Tは、プラグ操作工具Tの径方向外側から径方向内側の順に、プラグロッドT1と、ガイドロッドT2と、ガイドシャフトT3と、を備える。また、プラグ操作工具Tは、球状部材T4を備える。
プラグロッドT1の下側Z2端部は、固定リング多角形孔66に対応する形状を有し、固定リング多角形孔66に差し込み可能である。ガイドロッドT2の下側Z2端部は、プラグロッドT1の下側Z2端部よりも下側Z2に配置される。ガイドロッドT2の下側Z2端部は、プラグ孔46に差し込み可能である。ガイドシャフトT3は、ガイドロッドT2に対して上下方向Zに移動可能である。ガイドシャフトT3は、ガイドシャフトテーパT3aを備える。ガイドシャフトテーパT3aは、ガイドシャフトT3の径方向に球状部材T4を移動させるための部分であり、ガイドシャフトT3の下側Z2部分に設けられる。ガイドシャフトテーパT3aは、ガイドシャフトT3の径が下側Z2に向かって小さくなるように構成される。球状部材T4は、プラグ40を把持するための部材である。球状部材T4は、ガイドロッドT2に支持される。球状部材T4は、ガイドロッドT2に対して径方向に移動可能であり、ガイドロッドT2に対して上下方向Zへの移動が制限される。
(固定リング60およびプラグ40の把持)
プラグロッドT1の下側Z2端部が、固定リング多角形孔66に差し込まれる。また、ガイドロッドT2およびガイドシャフトT3が、プラグ孔46に差し込まれる。次に、ガイドシャフトT3が、ガイドロッドT2に対して下側Z2に移動させられる。すると、球状部材T4が、ガイドシャフトテーパT3aにより、ガイドロッドT2の径方向外側に押され、ガイドロッドT2の外周面よりも径方向外側に突出する。すると、球状部材T4が、プラグ孔46の溝46aに入り込み、プラグ孔46を径方向外側に押圧する。その結果、ガイドロッドT2に対するプラグ40の上下方向Zの移動が制限される。その結果、プラグ操作工具Tが、固定リング60およびプラグ40を把持する。
次に、図3に示すように、プラグ40が、オリフィス30に差し込まれる。そして、掛かり留め部40hが、段差部32に接触する。この後、球状部材T4(図7参照)による溝46aの押圧が、解除されてもよい。
(固定リング60の回転)
次に、プラグロッドT1(図7参照)が回転させられることで、固定リング60が、オリフィス30の中心軸を中心として回転させられ、下側Z2に移動する。具体的には、固定リングねじ部64が、オリフィスねじ部34にねじ込まれる。すると、固定リング60が、プラグ40を下側Z2に押圧する。その結果、プラグ大径部43が、固定リング60と段差部32とにより上下方向Zに挟まれる。その結果、プラグ40が、オリフィス30に対して固定される。
ここで、プラグ40がオリフィス30に直接ねじ留めされる場合について検討する。この場合、例えばプラグ大径部43の外周面にねじが形成され、オリフィス大径部33の内周面にねじが形成される。この場合、プラグ40がオリフィス30に対して回転すると、ガスケット50が、プラグ40との接触面、およびオリフィス30との接触面の少なくともいずれかに対して、周方向に摺動する。すると、ガスケット50の接触面に摩擦が生じ、ガスケット50のシール面に傷がつき、ガスケット50の密封性能が低下するおそれがある。
一方、本実施形態では、固定リング60は、プラグ40とは別部品である。そのため、固定リング60が回転しながら下側Z2に移動するとき(具体的にはねじ込まれるとき)、プラグ40は、オリフィス30に対して回転しない、または略回転しない(以下の「回転しない」について同様)。よって、ガスケット50は、プラグ40に対して回転しない。また、ガスケット50は、オリフィス30に対して回転しない。よって、ガスケット50のシール面に傷がつくことが抑制され、ガスケット50の密封性能が維持される。
プラグ40の固定リング60への接触面(すなわち上側Z1の面)の材料は、固定リング60のプラグ40への接触面(すなわち下側Z2の面)の材料と異なる。よって、固定リング60がプラグ40に接触しながら回転するとき、固定リング60とプラグ40との接触面での摩擦力が抑制される。よって、このとき、オリフィス30に対するプラグ40の回転が抑制される。その結果、ガスケット50のシール面に傷がつくことが抑制される。また、固定リング60とプラグ40との接触面での摩擦力が抑制されるので、固定リング60とプラグ40とが固着すること(焼き付き、かじり)が抑制される。
固定リング60とプラグ40との接触面の具体例は、次のとおりである。プラグ40の上側Z1の面の材料は、例えばステンレス鋼などである。固定リング60の下側Z2の面の材料は、銅を含んでもよく、銅合金を含んでもよく、銅ニッケル合金を含んでもよく、銅スズ合金を含んでもよい。固定リング60の下側Z2の面の材料は、固定リング60のうち下側Z2の面以外の部分の材料と等しくてもよく、異なってもよい(プラグ40の上側Z1の面についても同様)。具体的には例えば、固定リング60の全体が銅により形成されてもよく、固定リング60のうち下側Z2の面のみが銅により形成されてもよい。固定リング60の下側Z2の面は、固定リング60のうち下側Z2の面以外の部分(母材)に対して、表面処理されたものでもよい(プラグ40の上側Z1の面についても同様)。この表面処理は、例えば硬化処理であり、浸炭でもよく、窒化でもよく、メッキでもよい。
固定リング60とプラグ40との接触面に、潤滑剤が塗布されてもよい。潤滑剤により、固定リング60とプラグ40との接触面での摩擦力が抑制され、その結果、ガスケット50のシール面に傷がつくことが抑制される。この潤滑剤は、固体潤滑剤を含んでもよく、例えば、カーボンを含んでもよく、モリブデンを含んでもよい。固定リング60とプラグ40との接触面に潤滑剤が塗布される場合は、固定リング60のプラグ40への接触面の材料と、プラグ40の固定リング60への接触面の材料と、は互いに同じでもよく、互いに異なってもよい。
(カバー70の取付)
オリフィス30に固定リング60およびプラグ40が取り付けられた後、オリフィス30にカバー70が取り付けられる。カバー70は、例えばボルトにより、一次蓋本体21に固定される。
なお、カバー70、固定リング60、およびプラグ40をオリフィス30から取り外す作業は、上記の取付作業とは逆の手順により行われる。
(効果)
図1に示すキャスク1による効果は次の通りである。
(第1の発明の効果)
キャスク1は、胴部11と、一次蓋20と、を備える。胴部11は、放射性物質を収納し、有底円筒状である。一次蓋20は、胴部11の開口部11bに着脱可能である。開口部11bは、胴部11の底部11aとは反対側に設けられる。胴部11の軸方向である上下方向Z(胴部軸方向)において、底部11aから開口部11bに向かう側を上側Z1(開口側)、開口部11bから底部11aに向かう側を下側Z2(底側)とする。一次蓋20は、図3に示すように、一次蓋本体21と、オリフィス30と、プラグ40と、ガスケット50と、固定リング60と、を備える。オリフィス30は、一次蓋本体21に形成された貫通孔であり、段差部32を有する。プラグ40は、オリフィス30に差し込まれ、段差部32に上側Z1から掛けられる。
[構成1−1]ガスケット50は、プラグ40と段差部32との間に配置され、プラグ40と段差部32との間を密封し、無機物により形成されたものである。
[構成1−2]固定リング60は、プラグ40よりも上側Z1に配置され、オリフィス30に対して回転することでオリフィス30に着脱可能であり、プラグ40をオリフィス30に固定する。
キャスク1は、下記の[構成1−3]または[構成1−4]の少なくともいずれかの構成を備える(すなわち、[構成1−3]と[構成1−4]とのうち一方のみを備えるか、[構成1−3]と[構成1−4]との両方を備える)。[構成1−3]プラグ40の固定リング60への接触面の材料は、固定リング60のプラグ40への接触面の材料と異なる。[構成1−4]前記プラグと前記固定リングとの接触面に塗布された潤滑剤を有する。
上記[構成1−1]では、ガスケット50が、プラグ40と段差部32との間を密封する。さらに、このガスケット50は、無機物により形成されたものである。よって、ガスケット50が有機物により形成されたものである場合に比べ、熱や放射線によるガスケット50の劣化を抑制することができる。よって、プラグ40と段差部32との間の密封性能の低下を抑制することができる。
さらに、上記[構成1−2]では、固定リング60とプラグ40とが別部品である。よって、固定リング60が、プラグ40に接触しながらオリフィス30に対して回転したときに、オリフィス30に対してプラグ40が回転することが抑制される。その結果、オリフィス30およびプラグ40の少なくともいずれかに対して、ガスケット50が回転することが抑制される。よって、ガスケット50のシール面に摩擦による傷がつくことが抑制される。よって、プラグ40と段差部32との間の密封性能の低下を抑制することができる。
さらに、キャスク1は、プラグ40と固定リング60との接触面の材料が相違する構成(上記[構成1−3])、または、プラグ40と固定リング60との接触面に塗布された潤滑剤を有する構成(上記[構成1−4])の少なくともいずれかを備える。よって、プラグ40と固定リング60との接触面の摩擦力を抑制することができる。よって、固定リング60が、プラグ40に接触しながらオリフィス30に対して回転したときに、オリフィス30に対してプラグ40が回転することが抑制される。その結果、オリフィス30およびプラグ40の少なくともいずれかに対して、ガスケット50が回転することが抑制される。よって、プラグ40と段差部32との間の密封性能の低下を抑制することができる。
(第2の発明の効果)
[構成2]オリフィス30は、オリフィスねじ部34を備える。図5に示すように、固定リング60は、固定リング本体部60aと、固定リングねじ部64と、固定リング多角形孔66と、を備える。固定リングねじ部64は、固定リング本体部60aの外周面に設けられ、オリフィスねじ部34(図3参照)にねじ込まれる。固定リング多角形孔66は、固定リング本体部60aを上下方向Zに貫通し、上下方向Zから見て多角形状である(図7参照)。
上記[構成2]では、固定リング多角形孔66に多角形の工具(具体的にはプラグロッドT1(図7参照))が差し込まれ、この工具が回転させられることで、図3に示すオリフィスねじ部34に対して固定リングねじ部64をねじ込むことができる。よって、固定リング60が、プラグ40に対して下側Z2向きの力を作用させることができる。よって、プラグ40と段差部32とにガスケット50を確実に密着させることができる。よって、ガスケット50が、プラグ40と段差部32との間をより確実に密封できる。
(第3の発明の効果)
図5に示すように、プラグ40は、プラグ本体部40aと、プラグ孔46と、を備える。プラグ孔46は、プラグ本体部40aの上側Z1の面から下側Z2に形成され、上側Z1から見て円形状である。
[構成3]プラグ孔46は、溝46aを備える。溝46aは、プラグ孔46の上下方向Zにおける一部の領域に形成されている。溝46aの直径は、プラグ孔46のうち溝46aよりも上側Z1の部分の直径に比べて大きい。
上記[構成3]により、図7に示すように、プラグ40を着脱するためのプラグ操作工具Tの一部(例えば球状部材T4など)を、溝46aに入り込ませることができる。これにより、図3に示すオリフィス30に対してプラグ40を回転させなくても、オリフィス30に対してプラグ40を上下方向Zに移動させる(抜き差しする)ことができる。よって、オリフィス30に対してプラグ40を上下方向Zに移動させる際に、オリフィス30に対してガスケット50を回転させる必要がない。よって、ガスケット50のシール面に傷が付くことを抑制することができる。よって、ガスケット50が、プラグ40と段差部32との間をより確実に密封できる。
(第5の発明の効果)
[構成5]プラグ40および固定リング60の上下方向Zにおける長さは、オリフィス30の上下方向Zにおける長さの1/2以上である。
上記[構成5]により、プラグ40および固定リング60の上下方向Zにおける長さがオリフィス30の上下方向Zにおける長さの1/2未満である場合に比べ、オリフィス30内の放射線の遮蔽性能を向上させることができる。よって、オリフィス30からの放射線のストリーミングを抑制することができる。
(第6の発明の効果)
[構成6]図1に示すように、キャスク1は、パイプ15を備える。パイプ15は、胴部11の内部に設けられ、底部11aから開口部11bに向かって延びる。図2に示すように、パイプ15の上側Z1の端部(パイプ開口側端部15t)は、オリフィス30の下側Z2の端部よりも下側Z2に配置される。
上記[構成6]では、パイプ15は、オリフィス30に差し込まれない。よって、オリフィス30に差し込まれるプラグ40を大きくすることができる。よって、オリフィス30内をプラグ40でより埋めることができる。よって、オリフィス30内の放射線の遮蔽性能を向上させることができ、オリフィス30からの放射線のストリーミングを抑制することができる。
パイプ15は、オリフィス30に差し込まれないので、一次蓋20を胴部11に取り付ける際に、パイプ15と一次蓋20との干渉を抑制することができる。ここで、パイプ15がオリフィス30に差し込まれる場合は、パイプ15とオリフィス30との干渉を防ぐために、オリフィス30のうちパイプ15が差し込まれる部分の径を大きくすることが考えられる。すると、オリフィス30からの放射線のストリーミングが増えるおそれがある。一方、本実施形態では、パイプ15がオリフィス30に差し込まれないので、オリフィス30のうちパイプ15が差し込まれる部分の径を大きくする必要がない。
(第7の発明の効果)
[構成7]図4に示すように、一次蓋本体21は、主部材21aと、ボス部材21bと、を備える。ボス部材21bは、主部材21aに固定され、オリフィス30を含み、ステンレス鋼により形成されたものである。
上記[構成7]では、ボス部材21bは、オリフィス30を含み、ステンレス鋼により形成される。よって、ボス部材21bの耐食性を確保することができる。ここで、オリフィス30内の耐食性を向上させるために、オリフィス30内にステンレス鋼のクラッド溶接を施すことが考えられる。しかし、オリフィス30内の狭い領域でクラッド溶接を施すことは困難である。一方、上記[構成7]では、主部材21aとボス部材21bとが別の部材であるため、主部材21aの材料とボス部材21bの材料とを、容易に異なる材料にすることができる。よって、主部材21aの材料がステンレス鋼でなくても、オリフィス30を容易にステンレス鋼により形成することができ、オリフィス30の耐食性を容易に確保することができる。
段差部32がボス部材21bに含まれている場合は、上記[構成7]により、段差部32の耐食性を確保することができる。その結果、図3に示すガスケット50が、プラグ40と段差部32との間をより確実に密封できる。
(第8の発明の効果)
[構成8]キャスク1(図1参照)は、カバー70を備える。カバー70は、固定リング60よりも上側Z1に配置され、オリフィス30に着脱可能である。
上記[構成8]のカバー70により、オリフィス30内の放射線の遮蔽性能を向上させることができ、オリフィス30からの放射線のストリーミングを抑制することができる。
(第9の発明の効果)
[構成9]キャスク1(図1参照)は、カバー70とオリフィス30との間に配置され、カバー70とオリフィス30との間を密封する第二ガスケット80を備える。
上記[構成9]の第二ガスケット80が、カバー70とオリフィス30との間を密封する。よって、カバー70とオリフィス30との間からの放射性物質の漏洩を抑制することができる。
(第10の発明の効果)
[構成10]一次蓋本体21は、主部材21aと、クラッド溶接部21cと、を備える。クラッド溶接部21cは、オリフィス30のうち第二ガスケット80が接触する面を含み、ステンレス鋼により形成され、主部材21aにクラッド溶接されることで形成された部分である。
上記[構成10]により、オリフィス30のうち第二ガスケット80が接触する面の耐食性を確保することができる。よって、第二ガスケット80が、カバー70とオリフィス30との間を、より確実に密封できる。
(第11の発明の効果)
[構成11]オリフィス30は、カバー70を下側Z2から支持する第二段差部36を備える。固定リング60の上側Z1の端部(固定リング上端部60t)は、第二段差部36よりも下側Z2に配置される。
上記[構成11]により、固定リング上端部60tの上下方向Zにおける位置が、第二段差部36の上下方向Zにおける位置よりも上側Z1または同じ位置である場合に比べ、固定リング60の上下方向Zの幅が狭い。また、固定リング60は、リング状であり、中央に孔(例えば固定リング多角形孔66(図6参照))を有する形状である。この固定リング60の上下方向Zの幅が狭いので、固定リング60の孔(例えば固定リング多角形孔66)の内側の領域を狭くすることができる。よって、固定リング60の孔からの放射線のストリーミングを抑制することができる。
(第12の発明の効果)
[構成12]カバー70は、第二段差部36に支持される部分(具体的にはカバー基部77)から下側Z2に突出するカバー突出部78を備える。
上記[構成11]では、固定リング上端部60tは、第二段差部36よりも下側Z2に配置されるので、第二段差部36よりも下側Z2かつ固定リング上端部60tよりも上側Z1に、隙間ができ得る。一方、上記[構成12]では、カバー突出部78が、この隙間の少なくとも一部を埋めることができる。よって、オリフィス30内の放射線の遮蔽性能を向上させることができ、オリフィス30からの放射線のストリーミングを抑制することができる。
(第12の発明の効果)
[構成13]図2に示すように、オリフィス30は、密封蓋17に1か所のみ設けられる。
上記[構成13]により、オリフィス30のような貫通孔が密封蓋17に複数設けられる場合に比べ、貫通孔からの放射線のストリーミングを抑制することができ、かつ、貫通孔からの放射性物質の漏洩のリスクを低減することができる。
(変形例)
図5に示すプラグ40のプラグ孔46は、図8に示すように、プラグ多角形孔146bを備えてもよい。プラグ多角形孔146bは、プラグ本体部40aに形成され、例えばプラグ孔46の下側Z2端部に配置される。プラグ多角形孔146bは、上下方向Zから見て多角形状(例えば六角形状など)である。この場合、図9に示すように、ガイドロッドT102の下側Z2端部は、プラグ多角形孔146bに差し込み可能な形状を有する。
(作動)
固定リング60がオリフィス30にねじ込まれる際に、プラグロッドT1は、オリフィス30に対して回転させられる。一方、ガイドロッドT102は、プラグ多角形孔146bに差し込まれた状態で、オリフィス30に対して回転させられない。よって、プラグ40のオリフィス30に対してする回転が、ガイドロッドT102により制限される。よって、固定リング60が、プラグ40に接触しながらオリフィス30に対して回転したときでも、オリフィス30に対するプラグ40の回転が制限される。その結果、オリフィス30およびプラグ40の少なくともいずれかに対するガスケット50の回転が制限される。よって、ガスケット50のシール面に傷がつくことが抑制される。
(第4の発明の効果)
[構成4]図8に示すように、プラグ40は、プラグ本体部40aと、図9に示すプラグ多角形孔146bと、を備える。プラグ多角形孔146bは、プラグ本体部40aに形成され、上下方向Zから見て多角形状である(図8参照)。
上記[構成4]により、プラグ多角形孔146bに多角形の工具(具体的にはガイドロッドT102)が差し込まれた状態で、オリフィス30に対して多角形の工具が回転しなければ、オリフィス30に対してプラグ40が回転しない。この場合、図3に示すプラグ40および段差部32の少なくともいずれかに対するガスケット50の回転を、より抑制することができる。よって、ガスケット50のシール面に傷が付くことを、より抑制することができる。よって、ガスケット50が、プラグ40と段差部32との間を、より確実に密封できる。
(他の変形例)
上記実施形態および変形例のそれぞれの構成要素は様々に変形されてもよい。例えば、構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。例えば、互いに異なる複数の部材や部分として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。
具体的には例えば、プラグ40の径方向外側の面が、上下方向Zから見て多角形であり、オリフィス大径部33の内面が、上下方向Zから見てプラグ40に対応する多角形でもよい。この場合、オリフィス30に対するプラグ40の回転が制限される。よって、プラグ40および段差部32の少なくともいずれかに対するガスケット50の回転を、抑制することができる。
1 キャスク
11 胴部
11a 底部
11b 開口部
15 パイプ
20 一次蓋
21 一次蓋本体
21a 主部材
21b ボス部材
21c クラッド溶接部
30 オリフィス
32 段差部
34 オリフィスねじ部
36 第二段差部
40 プラグ
40a プラグ本体部
50 ガスケット
60 固定リング
60a 固定リング本体部
64 固定リングねじ部
66 固定リング多角形孔
70 カバー
78 カバー突出部
80 第二ガスケット
146b プラグ多角形孔
Z 上下方向(胴部軸方向)
Z1 上側(開口側)
Z2 下側(底側)

Claims (13)

  1. 放射性物質を収納する有底円筒状の胴部と、
    前記胴部の底部とは反対側に設けられる開口部に着脱可能である一次蓋と、
    を備え、
    前記胴部の軸方向である胴部軸方向において、前記底部から前記開口部に向かう側を開口側、前記開口部から前記底部に向かう側を底側とし、
    前記一次蓋は、
    一次蓋本体と、
    前記一次蓋本体に形成された貫通孔であり、段差部を有するオリフィスと、
    前記オリフィスに差し込まれ、前記段差部に開口側から掛けられるプラグと、
    前記プラグと前記段差部との間に配置され、前記プラグと前記段差部との間を密封し、無機物により形成されたガスケットと、
    前記プラグよりも開口側に配置され、前記オリフィスに対して回転することで前記オリフィスに着脱可能であり、前記プラグを前記オリフィスに固定する固定リングと、
    を備え、
    前記プラグの前記固定リングへの接触面の材料が前記固定リングの前記プラグへの接触面の材料と異なる構成、または、前記プラグと前記固定リングとの接触面に塗布された潤滑剤を有する構成、の少なくともいずれかの構成を備える、
    キャスク。
  2. 請求項1に記載のキャスクであって、
    前記オリフィスは、オリフィスねじ部を備え、
    前記固定リングは、
    固定リング本体部と、
    前記固定リング本体部の外周面に設けられ、前記オリフィスねじ部にねじ込まれる固定リングねじ部と、
    前記固定リング本体部を胴部軸方向に貫通し、胴部軸方向から見て多角形状である固定リング多角形孔と、
    を備える、
    キャスク。
  3. 請求項1または2に記載のキャスクであって、
    前記プラグは、
    プラグ本体部と、
    前記プラグ本体部の開口側の面から底側に形成され、開口側から見て円形状のプラグ孔と、
    を備え、
    前記プラグ孔は、前記プラグ孔の胴部軸方向における一部の領域に形成された溝を備え、
    前記溝の直径は、前記プラグ孔のうち前記溝よりも開口側の部分の直径に比べて大きい、
    キャスク。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のキャスクであって、
    前記プラグは、
    プラグ本体部と、
    前記プラグ本体部に形成され、胴部軸方向から見て多角形状のプラグ多角形孔と、
    を備える、
    キャスク。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のキャスクであって、
    前記プラグおよび前記固定リングの胴部軸方向における長さは、前記オリフィスの胴部軸方向における長さの1/2以上である、
    キャスク。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のキャスクであって、
    前記胴部の内部に設けられ、前記底部から前記開口部に向かって延びるパイプを備え、
    前記パイプの開口側の端部は、前記オリフィスの底側の端部よりも底側に配置される、
    キャスク。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のキャスクであって、
    前記一次蓋本体は、
    主部材と、
    前記主部材に固定され、前記オリフィスを含み、ステンレス鋼により形成されたボス部材と、
    を備える、
    キャスク。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のキャスクであって、
    前記固定リングよりも開口側に配置され、前記オリフィスに着脱可能であるカバーを備える、
    キャスク。
  9. 請求項8に記載のキャスクであって、
    前記カバーと前記オリフィスとの間に配置され、前記カバーと前記オリフィスとの間を密封する第二ガスケットを備える、
    キャスク。
  10. 請求項9に記載のキャスクであって、
    前記一次蓋本体は、
    主部材と、
    前記オリフィスのうち前記第二ガスケットが接触する面を含み、ステンレス鋼により形成され、前記主部材にクラッド溶接されることで形成されたクラッド溶接部と、
    を備える、
    キャスク。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載のキャスクであって、
    前記オリフィスは、前記カバーを底側から支持する第二段差部を備え、
    前記固定リングの開口側の端部は、前記第二段差部よりも底側に配置される、
    キャスク。
  12. 請求項11に記載のキャスクであって、
    前記カバーは、前記第二段差部に支持される部分から底側に突出するカバー突出部を備える、
    キャスク。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のキャスクであって、
    前記オリフィスは、前記一次蓋に1か所のみ設けられる、
    キャスク。
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