JP6777552B2 - 放射性物質収納容器 - Google Patents
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Description
図1に示す放射性物質収納容器1の状態(姿勢)には、横倒し状態と、縦起こし状態と、がある。放射性物質収納容器1が横倒し状態のとき、容器本体10軸方向は、水平方向または略水平方向である。放射性物質収納容器1が縦起こし状態のとき、容器本体10軸方向は、鉛直方向または略鉛直方向である。放射性物質収納容器1の操作には、チルティングがある。チルティングは、横倒し状態の放射性物質収納容器1を縦起こし状態に起こすこと、および、縦起こし状態の放射性物質収納容器1を横倒し状態に倒すことである。チルティング時には、下部トラニオン30Bに横置架台が取り付けられ、上部トラニオン30Uに吊り具が保持される。そして、下部トラニオン30Bを回転軸(支点)として、上部トラニオン30Uが上下に移動させられる。このとき、上部トラニオン30Uの、吊り具に保持された部分に、摩擦力が働く。また、下部トラニオン30Bの、横置架台に支持された部分に、摩擦力が働く。これらの摩擦力により、図2に示すトラニオン30は、トラニオン30のねじが緩む向きの力を受ける場合がある。なお、トラニオン30のねじが緩む向きの力をトラニオン30が受ける場合であれば、チルティング以外の場合でも、本発明の効果が得られる。
図1に示す放射性物質収納容器1による効果は次の通りである。放射性物質収納容器1は、図2に示すように、容器本体10と、トラニオンチューブ20と、トラニオン30と、押さえ具60と、を備える。容器本体10は、放射性物質を収納可能である。トラニオンチューブ20は、容器本体10に固定される。トラニオン30は、第1ねじ11sに締結される第2ねじ41sを有する。第1ねじ11sは、容器本体10およびトラニオンチューブ20の少なくともいずれかが有するものである。トラニオン30は、トラニオンチューブ20に差し込まれ、容器本体10およびトラニオンチューブ20から突出する。
[構成2]トラニオンチューブ20は、トラニオンチューブ20の内周面に形成される第3ねじ20sを備える。押さえ具60は、第3ねじ20sに締結される第4ねじ60sを有する。
[構成3]第3ねじ20sおよび第4ねじ60sのねじの向きは、第1ねじ11sおよび第2ねじ41sのねじの向きに対して逆向きである。
トラニオン軸方向Zにおいて、容器本体10に対してトラニオン30が突出する側を突出側Z1とし、突出側Z1とは反対側を反突出側Z2とする。
[構成5]押さえ具突出側端面65のトラニオン軸方向Zにおける位置は、トラニオンチューブ突出側端面25のトラニオン軸方向Zにおける位置に対して、反突出側Z2の位置である。放射性物質収納容器1は、シール部材70を備える。シール部材70は、押さえ具60よりも突出側Z1、かつ、トラニオンチューブ20とトラニオン30との間に設けられる。
[構成6]トラニオン30は、トラニオン側傾斜部43bを備える。トラニオン側傾斜部43bは、突出側Z1ほど、トラニオン中心軸30a(図2参照)に近い位置(トラニオン径方向内側R1)に配置されるように、トラニオン軸方向Zに対して傾斜する。押さえ具60は、押さえ具側傾斜部63bを備える。押さえ具側傾斜部63bは、トラニオン側傾斜部43bに沿うように形成され、トラニオン側傾斜部43bに当たる。
図4を参照して、第2実施形態の放射性物質収納容器201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、第2実施形態の放射性物質収納容器201のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した。共通点の説明を省略する点については他の実施形態の説明も同様である。相違点は、第3ねじ220s、第4ねじ260s、回り止め部材取付穴281、および回り止め部材283である。
図5を参照して、第3実施形態の放射性物質収納容器301について、第1実施形態との相違点を説明する。主な相違点は、穴311aおよび第1ねじ311sである。穴311aは、第1実施形態における、ねじ穴11a(図2参照)に対応する位置に設けられ、ねじが形成されていない穴である。図2に示すように、第1実施形態では、第1ねじ11sは、容器本体10のねじ穴11aの内周面に形成された。一方、図5に示すように、本実施形態では、第1ねじ311sは、トラニオンチューブ20の内周面に形成される。大径部41は、第1ねじ311sに締結される第2ねじ41sと、ねじが形成されていない部分341bを備える。部分341bは、図2に示す第1実施形態の41sに対応する位置に配置される。
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、構成要素の形状が変形されてもよく、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。
10 容器本体
11s、311s 第1ねじ
20 トラニオンチューブ(差込部)
20s、220s 第3ねじ
30 トラニオン
41s 第2ねじ
43 押さえ具配置部
43b トラニオン側傾斜部
60 押さえ具
60s、260s 第4ねじ
63b 押さえ具側傾斜部
70 シール部材
Z トラニオン軸方向
Z1 突出側
Z2 反突出側
Claims (7)
- 放射性物質を収納可能である容器本体と、
前記容器本体に固定される差込部と、
前記容器本体および前記差込部の少なくともいずれかが有する第1ねじに締結される第2ねじを有し、前記差込部に差し込まれ、前記容器本体および前記差込部から突出するトラニオンと、
前記差込部と前記トラニオンとの間の少なくとも一部に配置され、前記差込部に取り付けられ、前記容器本体に対して前記トラニオンが突出する側への前記トラニオンの移動を規制するように前記トラニオンに当たる押さえ具と、
を備え、
前記トラニオンの軸方向であるトラニオン軸方向において、前記差込部に対して前記トラニオンが突出する側を突出側としたとき、
前記トラニオンは、
大径部と、
前記大径部よりも突出側に配置され、トラニオン径方向における幅が前記大径部よりも小さい押さえ具配置部と、
を備え、
前記押さえ具は、前記押さえ具配置部と前記差込部とのトラニオン径方向における間に配置される、
放射性物質収納容器。 - 請求項1に記載の放射性物質収納容器であって、
前記押さえ具は、リング状である、
放射性物質収納容器。 - 請求項1または2に記載の放射性物質収納容器であって、
前記差込部は、前記差込部の内周面に形成される第3ねじを備え、
前記押さえ具は、前記第3ねじに締結される第4ねじを有する、
放射性物質収納容器。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射性物質収納容器であって、
前記トラニオンの軸方向であるトラニオン軸方向において、前記差込部に対して前記トラニオンが突出する側を突出側とし、突出側とは反対側を反突出側としたとき、
前記押さえ具の突出側の端面のトラニオン軸方向における位置は、前記差込部の突出側の端面のトラニオン軸方向における位置に対して、同じ位置または反突出側の位置である、
放射性物質収納容器。 - 放射性物質を収納可能である容器本体と、
前記容器本体に固定される差込部と、
前記容器本体および前記差込部の少なくともいずれかが有する第1ねじに締結される第2ねじを有し、前記差込部に差し込まれ、前記容器本体および前記差込部から突出するトラニオンと、
前記差込部と前記トラニオンとの間の少なくとも一部に配置され、前記差込部に取り付けられ、前記容器本体に対して前記トラニオンが突出する側への前記トラニオンの移動を規制するように前記トラニオンに当たる押さえ具と、
を備え、
前記差込部は、前記差込部の内周面に形成される第3ねじを備え、
前記押さえ具は、前記第3ねじに締結される第4ねじを有し、
前記第3ねじおよび前記第4ねじのねじの向きは、前記第1ねじおよび前記第2ねじのねじの向きに対して逆向きである、
放射性物質収納容器。 - 放射性物質を収納可能である容器本体と、
前記容器本体に固定される差込部と、
前記容器本体および前記差込部の少なくともいずれかが有する第1ねじに締結される第2ねじを有し、前記差込部に差し込まれ、前記容器本体および前記差込部から突出するトラニオンと、
前記差込部と前記トラニオンとの間の少なくとも一部に配置され、前記差込部に取り付けられ、前記容器本体に対して前記トラニオンが突出する側への前記トラニオンの移動を規制するように前記トラニオンに当たる押さえ具と、
を備え、
前記トラニオンの軸方向であるトラニオン軸方向において、前記差込部に対して前記トラニオンが突出する側を突出側とし、突出側とは反対側を反突出側としたとき、
前記押さえ具の突出側の端面のトラニオン軸方向における位置は、前記差込部の突出側の端面のトラニオン軸方向における位置に対して、反突出側の位置であり、
前記押さえ具よりも突出側、かつ、前記差込部と前記トラニオンとの間に設けられるシール部材を備える、
放射性物質収納容器。 - 放射性物質を収納可能である容器本体と、
前記容器本体に固定される差込部と、
前記容器本体および前記差込部の少なくともいずれかが有する第1ねじに締結される第2ねじを有し、前記差込部に差し込まれ、前記容器本体および前記差込部から突出するトラニオンと、
前記差込部と前記トラニオンとの間の少なくとも一部に配置され、前記差込部に取り付けられ、前記容器本体に対して前記トラニオンが突出する側への前記トラニオンの移動を規制するように前記トラニオンに当たる押さえ具と、
を備え、
前記トラニオンの軸方向であるトラニオン軸方向において、前記差込部に対して前記トラニオンが突出する側を突出側としたとき、
前記トラニオンは、突出側ほど、前記トラニオンの中心軸に近い位置に配置されるように、トラニオン軸方向に対して傾斜するトラニオン側傾斜部を備え、
前記押さえ具は、前記トラニオン側傾斜部に沿うように形成され、前記トラニオン側傾斜部に当たる押さえ具側傾斜部を備える、
放射性物質収納容器。
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JP2017002309A JP6777552B2 (ja) | 2017-01-11 | 2017-01-11 | 放射性物質収納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017002309A JP6777552B2 (ja) | 2017-01-11 | 2017-01-11 | 放射性物質収納容器 |
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JP2018112441A JP2018112441A (ja) | 2018-07-19 |
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Family Applications (1)
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JP2017002309A Active JP6777552B2 (ja) | 2017-01-11 | 2017-01-11 | 放射性物質収納容器 |
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2017
- 2017-01-11 JP JP2017002309A patent/JP6777552B2/ja active Active
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