JP5571020B2 - 揚収容器および揚収方法 - Google Patents

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Description

本発明は、海中等に投棄された弾薬を揚収するための揚収容器および揚収方法に関する。
環境等の観点から、海中等に投棄されて放置されている軍事用等の弾薬を回収することが求められている。
海中等に投棄された投棄物を揚収する方法としては、例えば、特許文献1に開示されているように、船上に設けられたクレーンを用いて投棄物を船上に引き揚げる方法がある。
特開2002−145186号公報
軍事用の弾薬(砲弾、爆弾、地雷、機雷等)には、弾殻の内部に化学剤を含むものがある。海中に投棄された弾薬が化学剤を含む場合は、揚収時に弾薬から化学剤が水中または大気中に漏洩するおそれがある。
本発明は前記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、海中に投棄された弾薬からの化学剤の漏洩をより確実に抑制しつつ当該弾薬を揚収することのできる揚収容器および揚収方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、水中に投棄された弾薬を水上に揚収するための揚収容器であって、特定方向に開口して内側に前記弾薬が挿入される有底の筒状を有し、当該内側に挿入された前記弾薬を囲む内側面を有する容器本体と、前記容器本体の内側面で囲まれた領域に配置されて前記容器本体の開口部分を塞ぐ蓋と、前記容器本体の内側面で囲まれた領域に配置されて当該容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間を当該蓋の特定方向外方から塞ぐガスケットと、前記ガスケットの特定方向外方に配置されて前記蓋との間で前記ガスケットを挟持するガスケット押さえとを備え、前記容器本体は、前記蓋を当該容器本体に対して特定方向内方に相対変位不能に、かつ、特定方向外方に相対変位可能に保持する蓋保持部と、前記ガスケット押さえを、水圧の低下に伴って前記蓋が前記容器本体に対して特定方向外方に相対変位した際に前記ガスケット押さえの前記容器本体に対する特定方向外方の相対変位量が前記蓋の特定方向外方の相対変位量よりも小さくなり前記蓋が当該ガスケット押さえに対して相対的に特定方向外方に変位するように保持するガスケット押さえ保持部とを有し、前記ガスケットは、圧縮変形可能な部材からなり、前記蓋が前記ガスケット押さえに対して相対的に特定方向外方に変位した際にこれら蓋とガスケット押さえとの間で圧縮変形することで前記容器本体の内側面と前記蓋とに密着してこれら内側面と蓋との隙間を密閉する形状を有することを特徴とする揚収容器を提供する(請求項1)。
本発明によれば、前記ガスケットの圧縮変形により前記容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間が密閉されるので、弾薬を密閉状態で揚収することができ、弾薬が化学剤を含む場合にこの化学剤の水中あるいは大気中への漏洩をより確実に抑制することができる。特に、前記ガスケットは水圧の低下に伴って前記蓋が前記ガスケット押さえに対して相対的に特定方向外方に変位することで圧縮変形して前記隙間を密閉するので、弾薬を前記揚収容器に収容する時点でのガスケットの圧縮変形量を小さく抑えることができ、前記隙間をより確実に密閉しつつ水底等における前記ガスケットを圧縮変形させるための作業を省略、あるいは、この作業量を小さく抑えることができる。
本発明において、前記蓋は、前記蓋保持部に保持された状態で前記容器本体の内側面とその全周にわたって対向する外側面と当該外側面の外側端から容器本体の内側に向かって延びる外表面とを備える底部と、当該底部の外表面の内側端から特定方向外方に延びて前記底部の外側面よりも前記容器本体の内側面から離間した位置で当該容器本体の内側面とその全周にわたって対向する外側面を備える表側部とを有し、前記ガスケットは、前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間にこれらの全周にわたって挿入される形状を有し、前記ガスケット押さえは、少なくとも一部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間にこれらの全周にわたって挿入されて、前記蓋の底部の外表面との間で前記ガスケットを圧縮変形させることで前記ガスケットを前記蓋の表側部の外側面と前記容器本体の内側面とに密着させる押さえ部を有するのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、前記ガスケットを蓋の表面全体に設ける場合に比べて水圧の低下時にガスケットにかかる力すなわちシール面圧が大きくなるので、前記容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間をより確実に密閉することができる。
また本発明において、前記容器本体は、前記ガスケット押さえ保持部が形成された外側面を有し、前記ガスケット押さえは、前記押さえ部にそれぞれ連結されて、当該押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で前記容器本体の外側で当該押さえ部と略平行に延びる複数の被係止部を有し、前記各被係止部は、前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で、前記容器本体の外側面に向かって突出する被係止突起をそれぞれ有し、前記ガスケット押さえ保持部は、前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で前記各被係止突起よりも特定方向外方となる位置に設けられて、前記容器本体の外側面から当該容器本体の外側に向かって前記各被係止突起に特定方向外方から当接する位置まで突出して当該当接により前記各被係止突起の特定方向外方への移動を規制する形状を有し、前記各被係止部は、前記各被係止突起が前記ガスケット押さえ保持部の特定方向内方に配置されて当該ガスケット押さえ保持部が前記各被係止突起に特定方向外方から当接可能となる位置と、前記ガスケット押さえ保持部の特定方向内方となる位置よりも前記容器本体の外側に離間した位置との間で回動可能に前記押さえ部に連結されているのが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、前記ガスケット押さえの各被係止部を回動させるという簡単な作業で、前記各被係止突起をガスケット押さえ保持部に特定方向内方から当接可能となる当接位置に配置することができ、ガスケット押さえの取り付けを容易に行うことができる。
また、前記構成において、前記ガスケット押さえは、前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で当該押さえ部から前記容器本体の内側および外側に延びる形状を有するとともに、前記押さえ部に特定方向に回動可能に連結された複数の連結部を備え、前記各被係止部は、前記連結部の容器本体外側の端部にそれぞれ連結されており、前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で前記各連結部の容器本体内側の端部に特定方向外方から当接して、当該各連結部の容器本体内側の端部が前記蓋に対して特定方向外方に相対変位するのを規制するとともに、当該各連結部の容器本体内側の端部を特定方向内方に押圧可能な押圧部材を備え、前記押圧部材は、前記各被係止突起が前記ガスケット押さえ保持部の特定方向内方であって当該ガスケット保持部から離間している状態で前記各連結部の容器本体内側端部を特定方向内方に押圧することで、当該各連結部を前記押さえ部との連結部分を中心として前記各被係止突起が前記ガスケット押さえ保持部に特定方向内方から当接する位置まで回動させるとともに、この各被係止突起が前記ガスケット保持部に特定方向内方から当接している状態から前記各連結部の容器本体内側端部を特定方向内方に押圧することで、当該各連結部を前記各被係止部との連結部分を中心として前記押さえ部が前記ガスケットを前記蓋の底部の外表面との間で圧縮変形させる位置まで回動させるのが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、前記各被係止部を前記ガスケット押え保持部の特定方向内方に配置した後、前記押圧部材により前記連結部の容器本体内側の端部を押圧させるという簡単な作業で、前記各被係止突起を前記ガスケット保持部に特定方向内方から当接させ、さらに、前記ガスケットを圧縮変形させることができ、作業効率が向上する。そして、揚収容器を引き上げる前の段階でガスケットが圧縮変形することで、前記容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間をより確実に密閉することができる。
また、前記構成において、前記蓋は、その前記表側部の略中央から特定方向外方に突出して少なくとも一部に中心軸が特定方向と平行な方向に延びるネジ部分が形成された固定用部材を有し、前記押圧部材は、前記固定用部材のネジ部分に螺合して前記ネジ部分の中心軸方向に螺進する螺合部を有するのが好ましい(請求項5)。
この構成によれば、前記螺合部を回転操作して螺進させるという簡単な作業で前記押圧部材ひいては前記連結部を含むガスケット押さえを操作することができ、作業効率が向上する。
さらに、前記押圧部材は、前記螺合部よりも大きい外形を有し当該螺合部を回転操作するために作業者が把持可能な把持部を有するのが好ましい(請求項6)。
この構成によれば、前記把持部を把持してこの把持部を回転操作することで前記押圧部材ひいては前記連結部を含むガスケット押さえを操作することができ、作業性が比較的悪い水中においても前記ガスケット押えを容易に操作することができる。
また、本発明において、前記ガスケット押さえは、前記押さえ部とは別体で形成されて、当該押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態でこの押さえ部の特定方向外方に配置されて、当該押さえ部に特定方向外方から当接することでこの押さえ部の特定方向外方への移動を規制する規制部を有し、前記ガスケット押さえ保持部は、前記ガスケット押さえの押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入され、かつ、前記規制部が当該押さえ部の特定方向外方に配置された状態でこの規制部によりも特定方向外方となる位置に設けられて、前記容器本体の内側面から当該容器本体の内側に向かって前記規制部に特定方向外方から当接する位置まで突出して当該当接により前記規制部の特定方向外方への移動を規制する形状を有するのが好ましい(請求項7)。
この構成によれば、前記ガスケット押さえの規制部を前記ガスケット押さえ保持部よりも特定方向内方に配置するという簡単な作業で、前記ガスケットの特定方向外方への変位を不能として、水圧の低下に伴って前記蓋が特定方向外方に変位した際に当該蓋によりガスケットを圧縮変形させ、これにより前記容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間を密閉することができる。
前記ガスケット押さえの規制部の具体的構成としては、前記押さえ部の略全周にわたって当接する形状を有するとともに、前記ガスケット押さえ保持部の内側端で囲まれた領域を通過して前記ガスケット押さえ保持部の特定方向内方となる位置に配置される複数の分割体に分割されているものが挙げられる(請求項8)。
また、前記構成において、前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入されるとともに、前記ガスケット押さえの規制部が前記押さえ部に特定方向外方から当接するとともに前記ガスケット押さえ保持部に特定方向外方から当接された状態において、前記蓋を前記容器本体に対して特定方向外方に引き上げて当該蓋と前記押さえ部との間で前記ガスケットを圧縮変形させる蓋引き上げ部材を備えるのが好ましい(請求項9)。
この構成によれば、前記蓋引き上げ部材により前記蓋を引き上げるという簡単な作業で、前記ガスケットを圧縮変形させることができる。そして、揚収容器を引き上げる前の段階でガスケットが圧縮変形することで、前記容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間をより確実に密閉することができる。
また、前記容器本体は、特定方向外向きに開口した姿勢で自立可能であるのが好ましい(請求項10)。
この構成によれば、容器本体を自立姿勢とした状態で前記容器本体内に特定方向外方から弾薬を挿入することができ、容器本体内に容易に弾薬を挿入することができるとともに、容器本体を含む揚収容器を自立姿勢を維持したまま引き上げを行うことで、弾薬の挿入時と引き上げ時で揚収容器の姿勢を同一とすることができるため、この姿勢が変化することに伴い弾薬と容器本体の内側面とが衝突して弾薬が爆発するという事態をより確実に抑制することができる。
また、本発明は、前記揚収容器を用いて前記弾薬を水上に揚収するための方法であって、前記揚収容器を、水中に投入する容器投入工程と、前記揚収容器に前記弾薬を収容する収容工程と、前記弾薬が収容された揚収容器を水上に引き上げる引き上げ工程とを含み、前記収容行程は、前記容器本体の内側に前記弾薬に挿入する工程と、前記蓋保持部によって前記蓋を前記容器本体の開口部分を塞ぐ位置で当該容器本体に保持させる工程と、前記ガスケットを前記容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間を当該蓋の特定方向外方から塞ぐ位置に配置する工程と、前記ガスケット押さえ保持部により前記ガスケット押さえを前記ガスケットの特定方向外方となる位置で前記容器本体に保持させる工程とを含み、前記引き上げ工程では、水圧の低下に伴う前記蓋の前記容器本体に対する特定方向外方の相対変位によって前記ガスケット押さえと前記蓋との間で前記ガスケットを圧縮変形させて当該ガスケットを前記容器本体と前記蓋とに密着させつつ、前記容器本体を引き上げることを特徴とする揚収方法を含む(請求項11)。
この方法によれば、揚収容器を水上に引き揚げる際の水圧の低下に伴って、前記ガスケットが圧縮変形して前記容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間が密閉される。
そのため、弾薬の密閉状態での揚収を可能としつつ、作業性の比較的悪い水底等における前記ガスケットを圧縮変形させるための作業を省略、あるいは、この作業量を小さく抑えることができ、作業性が高まる。
以上のように、本発明によれば、簡単な構成、方法で弾薬をより確実に密閉状態で揚収することができ、弾薬に含まれる化学剤等の漏洩を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る揚収容器に化学弾が収容された状態の縦断面図である。 図1の部分拡大図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1に示す揚収容器の容器本体の一部の断面図である。 図1に示す揚収容器の蓋の断面図である。 図1に示す揚収容器のガスケット押さえの断面図である。 図1に示す揚収容器のハンドルの平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る揚収容器に弾薬を収容する手順を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る揚収容器に弾薬を収容する手順を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る揚収容器の一部を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る揚収容器に弾薬を収容する手順を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る揚収容器の一部を示す断面図である。 図12の平面図である。 (a)本発明の第3の実施形態に係る揚収容器に弾薬を収容する手順を説明するための図である。(b)本発明の第3の実施形態に係る揚収容器に弾薬を収容する手順を説明するための図である。(c)本発明の第3の実施形態に係る揚収容器に弾薬を収容する手順を説明するための図である。(d)本発明の第3の実施形態に係る揚収容器に弾薬を収容する手順を説明するための図である。 (a)本発明に係る揚収方法を説明するための図である。(b)本発明に係る揚収方法を説明するための図である。 本発明が適用される化学弾の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る揚収容器および揚収方法の第1の実施形態について説明する。
図16は、本発明に係る揚収容器に収容される、また、本発明に係る揚収方法を用いて揚収される弾薬の一例である化学弾10を示した縦断面図である。本揚収容器および揚収方法は、このような弾薬であって深海等の水中に投棄されて放置された弾薬を陸上に揚収するための容器および方法である。
前記化学弾10は、所定の方向に延びる中空の弾殻11と、この弾殻11の内側に収容された鋼製の炸薬筒13aと、この炸薬筒13a内に収容された炸薬13と、弾殻11の内側に収容された化学剤12と、弾殻11の長手方向前端に固定された信管15とを有する。前記化学剤12は人体等に悪影響をおよぼす可能性が高く、揚収時にこの化学剤12が水中あるいは大気中に漏洩するのを防止する必要がある。
前記揚収容器20の構造について説明する。
前記揚収容器20は、容器本体30と、蓋40と、ガスケット押さえ50と、ハンドル(押圧部材)60と、自緊ガスケット(ガスケット)70と、Oリング80とを有する。この揚収容器20は、深海にも適用できるよう十分な耐圧性を有する。例えば、水深150mでの作業にも耐え得るよう1.5MPaの耐圧性を有する。
前記容器本体30は、化学弾10が挿入される部分である。この容器本体30は、特定方向に延びるとともにこの特定方向に開口する開口部分を備えた有底の筒状であって、挿入された化学弾10を囲む内側面33およびこの内側面33と平行に延びる外側面34を有する。本実施形態では、この容器本体30は有底の略円筒状である。この容器本体30は、底部31を底面として自立可能に構成されており、上方に開口する姿勢で海底等に設置される。以下の説明において、前記特定方向すなわち容器本体30の軸方向を上下方向といい、開口部分32側すなわち特定方向外側を上側、底部31側すなわち特定方向内側を下側という。また、容器本体30の軸と直交する方向において、容器本体30の内側を単に内側といい、容器本体30の外側を単に外側という。
図4に示すように、前記容器本体30の上端付近の内側面33には、その全周にわたって上方に向かって外側に突出する段部33aが形成されており、この容器本体30の上端付近には上下方向と直交する方向に延びる蓋保持面(蓋保持部)33bが形成されている。この蓋保持面33bは、前記蓋40が下方に移動するのを規制して蓋40を保持する蓋保持部として機能する。
また、前記容器本体30の上端付近の外側面34には、その全周にわたって下方に向かって内側に凹む段部34aが形成されており、この容器本体30の外側面34の上端付近には上下方向と直交する方向に延びる爪クランプ係止面(ガスケット押さえ保持部)34bが形成されている。
なお、本実施形態では、前記容器本体30は、互いに別体で構成されて、この容器本体30の上部を構成する上側フランジ30aと、この容器本体30の下部であってこの容器本体30の主要部分を構成する胴体30bと、この容器本体30の底部を構成する底板31とからなり、これらがボルト等により締結されることで構成されている。本実施形態では、前記容器本体30の主要部分である胴体30bは、耐圧性を確保しつつ、収容された化学弾10等が爆破した場合に胴体30の破片の運動エネルギーが小さくなるように、比重が比較的小さいFRPで成形されている。一方、前記上側フランジ30aおよび底板31はステンレスで成形されている。
前記蓋40は、前記容器本体30の開口部分32を塞ぐためのものである。図5に示すように、この蓋40は、円板状を有して前記開口部分32を塞ぐ蓋本体41と、この蓋本体41から上方に突出する固定用部材46とを有する。
前記蓋本体41の外径は、前記容器本体30のうち前記蓋保持面33bよりも下側の部分の内径よりも大きく、かつ、容器本体30のうち蓋保持面33bよりも上側の部分の内径とほぼ同じ寸法に設定されている。この蓋本体41は、容器本体30の上方から容器本体30の内側すなわち容器本体30の内側面33で囲まれた領域に挿入されて前記蓋保持面33b上に載置され、この載置状態で容器本体30の開口部分32を塞ぐ。
前記蓋本体41は、前記蓋保持面33b上に載置された状態において、容器本体30の内側面33とその全周にわたって対向する外側面を有する。この蓋本体41の外側面には、前記載置状態において、上方に向かって容器本体の内側に凹む段部が形成されている。すなわち、蓋本体41は、前記容器本体30の内側面33と全周にわたって対向する外側面42aを有するとともにこの外側面42aの上端(特定方向外側端)から容器本体30の内側に向かって延びる上面(外表面)42bを有する底部42と、この底部42の上面42bの内側端から上方に延びて底部42bの外側面42aよりも容器本体30の内側面33から内側に離間した位置でこの内側面33と全周にわたって対向する外側面44aを有する上部(表側部)44とからなる。本実施形態では、前記底部42の上面42bは、上方に向かうに従って内側に傾斜している。
前記蓋40が前記蓋保持面33b上に載置された状態で、前記蓋本体41の底部42の底面42cの一部はこの蓋保持面33bと当接しており、この蓋本体41の底面42cのうち蓋保持面33bと当接する部分には、その全周にわたって上方に凹む溝42dが形成されている。
前記固定用部材46は、前記蓋本体41の上面の中心から上方に突出している。この固定用部材46の上部には、前記ハンドル60が螺合されるネジが切られている。また、この固定用部材46のねじ部分46aの上端には、揚収容器20を引き上げる際にロープ等が挿通される吊り下げ輪90が螺合されるようになっている。
前記自緊ガスケット70は、前記蓋40が前記蓋保持面33b上に載置された載置状態で、この蓋40と前記容器本体30の内側面33との間の隙間を上方から塞ぐためのものである。本実施形態では、この自緊ガスケット70は、環状を有しており、前記載置状態で前記容器本体30の内側面33と前記蓋40の上部44の外側面44aとの間に、蓋40の底部42の上面42bと当接した状態で挿入される。この自緊ガスケット70の底面は、前記容器本体30の内側面33と前記蓋40の上部44の外側面44aとの間に挿入された状態で前記蓋40の底部42の上面42bに沿って延びる形状を有しており、下方に向かうに従って径方向外側に傾斜している。この自緊ガスケット70は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等からなる。
前記ガスケット押さえ50は、前記蓋40との間で前記自緊ガスケット70を挟持し、さらにこの自緊ガスケット70を前記蓋40に押圧して圧縮変形させるためのものである。このガスケット押さえ50は、図6等に示すように、押さえ部52と、複数の爪クランプ(被係止部)54と、複数のてこアーム(連結部)56とを有する。前記押さえ部52は、略円筒状の押さえ部本体52aと、この押さえ部本体52aの上面から上方に突出する複数の回動支持突起52bとを有する。
前記押さえ部本体52aは、前記蓋40が前記蓋保持部33b上に載置され、かつ、前記自緊ガスケット70が前記容器本体30の内側面33と前記蓋40の上部44の外側面44aとの間に挿入された状態で、その下端部がこの前記容器本体30の内側面33と前記蓋40の上部44の外側面44aとの間に自緊ガスケット70の上方から挿入されてこの自緊ガスケット70と当接する形状を有する。そして、この押さえ部本体52aは、この挿入状態で容器本体30よりも上方に突出する形状を有する。
前記各回動支持突起52bは、前記てこアーム56をそれぞれ上下方向(特定方向)に回動可能に支持するためのものである。これら回動支持突起52bは、前記押さえ部本体52aの上面に周方向に互いに等間隔に設けられている。
前記各てこアーム56は、前記各回動支持突起52bに連結されて、前記押さえ部52の中心付近から径方向に延びる板状部材である。これらてこアーム56は、前記押さえ部本体52aの下端部が、前記自緊ガスケット70が挿入された前記蓋40の上部44の外側面44aと容器本体30の内側面33との間に挿入された状態(以下、押え部本体挿入状態という場合がある)で、押さえ部52の中心付近から回動支持突起52bを通って容器本体30よりも外側となる位置まで延びている。また、これらてこアーム56は、各てこアーム56の径方向内側端56aで囲まれた領域に、前記蓋40の固定用部材46が挿通可能な形状を有する。これらてこアーム56は、前述のように、前記回動支持突起52bとの連結部分56cを回動中心として上下方向に回動可能となっている。
前記各爪クランプ54は、前記てこアーム56の径方向外側端部56bに連結されて、この端部56bから前記押さえ部本体52aと略平行に上下方向に延びる板状部材である。これら爪クランプ54は、前記押え部本体挿入状態で、容器本体30の外側に位置し、この容器本体30の外側面34と略平行に延びる。これら爪クランプ54は、前記てこアーム56に、前記容器本体30の外側面34と接離する方向に回動可能に連結されている。
前記各爪クランプ54の下端には、それぞれ前記押さえ部52側、すなわち、前記押え部本体挿入状態で前記容器本体30の外側面34側、に向かって突出する係止突起54aが設けられている。これら係止突起54aは、前記押え部本体挿入状態で、前記容器本体30の爪クランプ係止面34bの下方(特定方向内方)に配置される位置に設けられている。これら係止突起54aは、後述するように、前記てこアーム50の径方向内側端56aが下方に押圧されててこアーム56が前記回動支持突起52bとの連結部分56cを中心として上下方向に回動するのに伴い爪クランプ54が上方に移動すると、前記爪クランプ係止面34bに下方から当接する。この当接により、爪クランプ54ひいてはガスケット押さえ50はその上方への移動が規制される。このように、前記爪クランプ係止面34bは、ガスケット押さえ50の上方への移動を規制してこのガスケット押さえ50を容器本体30に保持するガスケット押さえ保持部として機能する。
なお、本実施形態では、前記回動支持突起52b、てこアーム56、爪クランプ65は、それぞれ8つ設けられている。
前記ハンドル60は、前記ガスケット押さえ50のてこアーム56を下方(特定方向内方)に押圧するためのものである。図2および図7等に示すように、このハンドル60は、前記蓋40の固定用部材46のネジ部分46aに螺合されるハンドルボス62と、前記ハンドルボス62に連結された把持部66とを有している。
前記ハンドルボス62は、前記蓋40の固定用部材46が前記各てこアーム56の径方向内側端56aで囲まれた領域に挿入された状態で、これらてこアーム56の径方向内側端56aよりも上方で前記固定用部材46のネジ部分46aに螺合される。前記固定用部材46のうち前記ハンドルボス62と各てこアーム56の径方向内側端56aの間にはワッシャー68が挿入されている。このワッシャー68の外径は、各てこアーム56の径方向内側端56aで囲まれた領域の径よりも大きく設定されており、このワッシャー68が各てこアーム56の径方向内側端56aに上方から当接することで各てこアーム56の径方向内側端56aの上方への移動は規制される。前記ワッシャー68は、ハンドルボス62が下方に螺進することで下方に移動し、これに伴い各てこアーム56の径方向内側端56aは下方へ押圧される。
前記把持部66は、前記ハンドルボス62を回転操作するためのものである。この把持部66は、前記ハンドルボス62と同軸の円環状を有している。この把持部66は、前記ハンドルボス62の外周から径方向外側に延びる複数の支持部材64を介してこのハンドルボス62に連結されており、作業者がこの把持部66を回転操作することで前記ハンドルボス62が前記固定用部材46のネジ部分に対して螺進するように構成されている。本実施形態では、4つの支持部材64を介して把持部66とハンドルボス62とが連結されている。この把持部66は、ハンドルボス62よりも大きな径を有しており、作業者がこの把持部66を容易に操作できるようになっている。本実施形態では、この把持部66の外径は、容器本体30の内径とほぼ同じ寸法に設定されている。
前記Oリング80は、前記蓋40の底部42の底面42cと前記蓋保持面33bとの間の隙間を密閉するためのものである。このOリング80は、円環状を有する弾性部材からなる。このOリング80は、前記蓋40の底部42に形成された溝42dに収容されて、この溝42dの内側面および前記蓋保持面33bに密着することで、前記隙間を密閉する。このOリング80は、例えばNBRからなる。
次に、以上のように構成された揚収容器20を用いて前記化学弾10を揚収するための方法について説明する。
1)準備工程
この工程では、陸上あるいは船上等において前記蓋40に前記自緊ガスケット70、前記ガスケット押さえ50、前記ハンドル60、前記吊り下げ輪90および前記Oリング80を取り付けておく。
具体的には、まず、前記自緊ガスケット70の内側に前記蓋40の固定用部材46を挿入して、蓋40の底部42の上面42b上に自緊ガスケット70を載置する。また、前記固定用部材46を、前記ガスケット押さえ50の押さえ部52の内側および前記各てこアーム56の径方向内側端56aで囲まれた領域に挿入する。次に、前記固定用部材46に前記ワッシャー68を挿入した後、前記ハンドルボス62を固定用部材46のネジ部分46aに螺合して、ハンドル60と蓋40とを連結するとともに、前記ワッシャー68により各てこアーム56の径方向内側端56aの上方の移動を規制して、これにより、ガスケット押さえ50を蓋40に連結する。次に、前記吊り下げ輪90を固定用部材46のねじ部分46aの上端に螺合して連結する。また、前記蓋40の底部42の溝42dに前記Oリング80を挿入する。
2)容器投入工程
この工程では、前記容器本体30および前記蓋40等を水中に投入する。
本実施形態では、複数の化学弾10を揚収するため、前記容器本体30および蓋40が複数、架台100に搭載され、この架台100が船に搭載されたクレーン110により水底に沈められる(図15(a)参照)。ここで、前述のように、前記容器本体30は自立可能であり、各容器本体30は架台100上に上方に開口して自立した姿勢で搭載される。
3)収容工程
この工程では、前記各揚収容器20に化学弾10をそれぞれ収容する。
具体的には、まず、図15(b)に示すように、ロボット120を用いて、化学弾10をそれぞれ架台100に搭載された容器本体30の開口部分32を通して容器本体30内に挿入する。このとき、化学弾10の信管15が上端となる姿勢で化学弾10を容器本体30内に挿入する。
次に、図8に示すように前記爪クランプ54を前記てこアーム56との連結部分すなわちてこアーム56の径方向外側端部56bを中心として外側に回動させてこの爪クランプ54で囲まれた領域に前記容器本体30を挿入するとともに、前記ガスケット押え50の押さえ部本体52aの下端部を前記蓋40の上部44の外側面44aと容器本体30の内側面33との間に挿入しつつ、前記容器本体30の開口部分32から容器本体30の内側面33で囲まれた領域に前記自緊ガスケット70およびガスケット押さえ50等が連結された蓋40を挿入し、蓋40を前記蓋保持面33b上に載置する。本実施形態では、前記爪クランプ54が前記容器本体30の上端に当接すると自動的に外側に回動するように容器本体30の上端の外側端部に外側に向かうに従って下方に傾斜するテーパ34dが切られており、爪クランプ54で囲まれた領域に前記容器本体30を挿入するように蓋40等を容器本体30に向かって下ろしていくことで前記爪クランプ54は自動的に外側に回動する。
前記蓋40が前記蓋保持面33b上に載置された蓋載置状態において、前記Oリング80は、前記蓋40の底部42に形成された溝42dの内側面と前記蓋保持面33bとの間に配置される。また、前記自緊ガスケット70は、前記蓋40の底部42の上面42b上であって前記蓋40の上部44の外側面44aと前記容器本体30の内側面33との間にこれら各面と接触する位置に配置される。また、前記ガスケット押さえ50の押さえ部本体52aの下端部は、前記自緊ガスケット70の上方であって前記蓋40の上部44の外側面44aと前記容器本体30の内側面33との間に挿入されて、前記自緊ガスケット70と当接する。
その後、図9に示すように、前記爪クランプ54を内側に回動させてこの爪クランプ54の被係止突起54aを前記爪クランプ係止面34bの下方であってこの爪クランプ係止面34bから所定量離間した位置に配置する。なお、前記準備工程では、前記蓋40が前記蓋保持面33b上に載置された段階において、このように前記爪クランプ54の被係止突起54aが爪クランプ係止面34bから所定量下方に離間するように、前記ガスケット押さえ50を蓋40に連結しておく。
次に、前記ハンドル60を回転させて前記ハンドルボス62を下方に螺進させる。ハンドルボス62が下方に螺進すると前記ワッシャー68を介して前記てこアーム56の径方向内側端部56aは下方に押圧される。前記各てこアーム56は、その径方向内側端部56aが下方に押圧されると前記押さえ部52の回動支持突起52との連結部分56cを中心として回動し、てこアーム56の径方向外側端部56bは上方に移動する。これに伴い、前記各爪クランプ54は上方に移動し、各爪クランプ54の被係止突起54aは爪クランプ係止面34bに当接する。この当接により、爪クランプ54ひいてはガスケット押さえ50は容器本体30に対する上方への移動が規制され容器本体30に保持される。このように、本実施形態では、前記爪クランプ54の被係止突起54aを爪クランプ係止面34bから下方に離間した位置に配置した後、前記ハンドル60を回転操作することで被係止突起54aを爪クランプ係止面34bに当接させており、容易にガスケット押え50を容器本体30に保持させることができる。
本実施形態では、前記被係止突起54aが爪クランプ係止面34bに当接した後も、さらに、前記ハンドル60を回転させて前記ハンドルボス62を下方に螺進させ、前記てこアーム50の径方向内側端部56aを下方に押圧する。前記被係止突起54aが爪クランプ係止面34bに当接した状態では、前記てこアーム50径方向外側端部56bは上方に移動することができない。そのため、前記被係止突起54aが爪クランプ係止面34bに当接した状態でその径方向内側端部56aを押圧されたてこアーム50は、図2の鎖線に示す位置から図2の実線に示す位置まで、その径方向外側端部56bを回動中心として下方に回動する。これに伴い、前記てこアーム50と連結されている回動支持突起52bひいては前記ガスケット押さえ50の押さえ部本体52aは下方に移動する。これにより、前記自緊ガスケット70は前記押さえ部本体52aの下端部と前記蓋40の底部42の上面42bとの間で圧縮され前記容器本体30の内側面33と蓋40の上部44の外側面44aとに密着する。このようにして、本実施形態では、前記自緊ガスケット70を揚収容器20を引き上げる前の段階で予め圧縮変形させて、容器本体30の内側面33と蓋40との隙間をより確実に密閉する。
以上のようにして、前記化学弾10は揚収容器30内に密閉された状態で収容される。この収容工程は、各化学弾10に対してそれぞれ実施される。なお、本実施形態では、前記蓋40を蓋保持部33bに載置する作業および前記ハンドル40を回転する作業は潜水士(作業者)が直接手で行う。
4)引き上げ工程
この工程では、化学弾10が収容された揚収容器20が搭載された前記架台100を引き上げる。本実施形態では、クレーン110を用いて前記架台100を引き上げる。
前記架台100は、前記揚収容器30の開口部分が上方を向きこの揚収容器30の自立姿勢が維持された状態で引き上げられる。前述のように、前記化学弾10は、その信管15が上方を向く姿勢で揚収容器30に収容されている。そのため、前記化学弾10は、その前記信管15が揚収容器30の内側面33に衝突して、これにより爆発することなく水上に引き上げられる。
前記揚収容器20が水底から引き上げられると、水圧の低下に伴い揚収容器20内の圧力は外部に対して相対的に上昇する。これに伴い、前記蓋40には上向きの力が加えられる。蓋40は、前記蓋保持面33b上に載置面されているだけであり、上方に変位可能である。そのため、水圧の低下に伴い蓋40は上方に変位する。蓋40の上方への変位に伴い、前記ガスケット押さえ50の押さえ部52には、前記自緊ガスケット70を介して上向きの力が加えられる。
ここで、蓋40が上方に変位し、この蓋40の固定用部材46が上方に変位すると、この固定用部材46に螺合している前記ハンドルボス62は上方に変位する。そして、このハンドルボス62により上方への移動が規制されている前記てこアーム56の径方向内側端部56aは上方に変位可能となる。一方、前述のように、前記爪クランプ54の被係止突起54aと爪クランプ係止面34bとの当接により、このてこアーム56の径方向外側端部56bは上方へ変位不能である。そのため、前記ガスケット押さえ50の押さえ部52に上向きの力が付与されても、前記てこアーム56は、その径方向外側端部56bを中心として回動するのにとどまり、前記押さえ部52の上方への変位量は、前記てこアーム56の径方向内側端部56aの変位量、すなわち、前記ハンドルボス62の上方への変位量であって前記蓋40の上方への変位量よりも小さく抑えられる。すなわち、前記てこアーム56の径方向内側端部56aは、前記ハンドルボス62の変位量分だけ上方に変位するが、前記押さえ部52は、このてこアーム56の径方向内側端部56aよりも回動中心となるてこアーム56の径方向外側端部56b側に近い位置に連結されているため、その変位量はてこアーム56の径方向内側端部56aの変位量よりも小さくなる。
このようにして、前記蓋40の上方への変位量が前記ガスケット押さえ50の押さえ部52よりも大きくなると、この押さえ部52と蓋40の底部42の上面42bとの間に配置された前記自緊ガスケット70はこれらに押圧されてより一層圧縮変形する。すなわち、前記自緊ガスケット70は、揚収容器20の引き上げ前の段階よりも前記容器本体30の内側面33と蓋40の上部44の外側面44aとにより一層密着して、揚収容器30はより一層密閉された状態で水上に引き上げられる。
以上のようにして、本揚収方法では、水圧の低下とともに揚収容器30の密閉状態がより高められ、化学弾10に含まれる化学剤12の漏洩がより確実に抑制される。さらに、水圧の低下とともに化学剤12が突沸、揮発するのを抑制することができる。
特に、前記ハンドル60の把持部66を回転操作するという簡単な作業で前記ガスケット押さえ50を容器本体30に固定することができ、深海等の視界が悪い条件下においても作業効率を高くすることができる。また、前記ハンドル60の把持部66の回転操作により、自緊ガスケット70を揚収容器20の引き上げ前に圧縮変形させて前記容器本体30と前記蓋40の上部44の外側面44aとに密着させており、前記化学剤12の漏洩をより確実に抑制することができる。
また、蓋40等の容器本体30への取り付け時において、前記ガスケット押さえ50の爪クランプ54が容器本体30の爪クランプ係止面34bから離間した位置に配置されるため、前記爪クランプ54をこの爪クランプ係止面34bの下方に容易に配置することができる。
また、前記容器本体30が自立可能であり、容器本体30を自立姿勢とした状態でこの容器本体30内に前記化学弾10を挿入およびこの容器本体30ひいては揚収容器20を引き上げることができため、容器本体30の向きが変化することにより容器本体30の内側面33と化学弾10とが衝突して化学弾10が爆発するという事態をより確実に回避することができる。
ここで、前記Oリング80は省略可能である。ただし、Oリング80を前記蓋40の底面と容器本体30の蓋保持面33bとの間に設けておけば、このOリング80によっても容器本体30と蓋40との隙間から化学剤12が漏洩するのを抑制することができる。
ここで、水圧の低下に伴う蓋40の上方への変位によって前記自緊ガスケット70を前記ガスケット押さえ50との間で圧縮変形させる構造は前記に限らない。
本発明の第2の実施形態に係る揚収容器200について図10および図11を用いて次に説明する。この第2の実施形態に係る揚収容器200は、前記第1の実施形態に係る揚収容器20に対して前記ハンドル60が省略されるとともに、前記第1の実施形態に係る揚収容器20に対して蓋の構造とガスケット押さえの構造が異なるのみである。ここでは、この蓋240およびガスケット押さえ250の構造についてのみ説明し、その他の構造の説明は省略する。
前記第2の実施形態に係る蓋240は、前記第1の実施形態に係る蓋本体41と同様の構造を有しし底部242と上部244とを備えた蓋本体241と、第1の実施形態にかかる固定用部材46とほぼ同様の構造を有する固定用部材246とを有する。この第2の実施形態に係る固定用部材246は、第1の実施形態と異なり、前記ハンドルボス62が螺合されるネジ部分を有さず、その上端に吊り下げ輪90のみが固定されるよう構成されている。
前記第2の実施形態に係るガスケット押さえ250は、前記第1の実施形態に係るガスケット押さえ50の押さえ部本体52と同様の構造を有する押さえ部252と、第1の実施形態に係る爪クランプ54とほぼ同様の構造を有する爪クランプ254とを有する。一方、このガスケット押さえ250には、第1の実施形態に係る複数のてこアーム56の代わりに複数の連結部材256が設けられており、これら連結部材256により前記押さえ部252と前記爪クランプ254とが連結されている。
前記各連結部材256は、前記押さえ部252の上面からそれぞれ径方向外側に延びる形状を有する。各連結部材256は、前記押さえ部252の押さえ部252の下端部が前記蓋250の上部244の外側面244aと容器本体30の内側面33との間に挿入された状態で、容器本体30よりも外側に延びている。前記爪クランプ254は、この連結部材256の径方向外側端256bに容器本体30の外側面34と接離する方向に回動可能に連結されている。一方、前記押さえ部252と各連結部材256とは相対変位不能に連結されている。
また、前記爪クランプ254には、前記第1の実施形態と同様に、前記押さえ部252の下端部が前記自緊ガスケット70が配置された前記蓋250の上部244の外側面244aと容器本体30の内側面33との間に挿入された状態において、容器本体30の外側面34側に向かって突出する被係止突起254aが設けられている。各被係止突起254aは、前記押さえ部252の下端部が前記自緊ガスケット70が配置された前記蓋250の上部244の外側面244aと容器本体30の内側面33との間に挿入されて、前記押さえ部252の下端部が前記自緊ガスケット70と当接した状態において、容器本体30の爪クランプ係止面34bに下方から当接する位置に設けられている。
以上のように構成された揚収容器200では、前記準備工程において、前記自緊ガスケット70の内側に前記蓋240の固定用部材246を挿入して、蓋240の底部242の上面242b上に自緊ガスケット70を載置し、前記固定用部材246を、前記ガスケット押さえ250の押さえ部252の内側に挿入する。また、前記吊り下げ輪90を固定用部材46のねじ部分46aの上端に螺合して連結するとともに、前記蓋240の底部242の底面に形成された溝242c前記Oリング80を挿入する。
次に、前記容器投入工程において、前記蓋240等と前記容器本体30とを水中に投入する。
次に、前記収容工程において、前記容器本体30に化学弾10を挿入した後、図11に示すように、前記爪クランプ254を前記連結部材256の径方向外側端部256bを中心として外側に回動させてこの爪クランプ254で囲まれた領域に前記容器本体30を挿入するとともに、前記押さえ部252の下端部を前記蓋240の上部244の外側面244aと容器本体30の内側面33との間に挿入しつつ、容器本体30の内側面33で囲まれた領域に前記ガスケット押さえ50等が連結された蓋240を挿入して、蓋240を前記蓋保持面33b上に載置する。その後、図11の鎖線に示すように、前記爪クランプ254を内側に回動させて、前記被係止突起254aを前記爪クランプ係止面34bに下方から当接させ、これにより、蓋240およびガスケット押さえ250等を容器本体30に固定する。
この第2の実施形態では、前記ガスケット押さえ252は、前記連結部材256に対して回動不能に連結されている。そのため、前記被係止突起254aと前記爪クランプ係止面34bとの当接に伴いガスケット押さえ250の上方への変位は不能となる。従って、前記引き上げ工程において水圧が低下した際には、前記蓋240のみが上方に変位し、これにより、自緊ガスケット70が圧縮変形して揚収容器20は密閉される。
次に、本発明の第3の実施形態に係る揚収容器300について図12および図13を用いて次に説明する。この第3の実施形態に係る揚収容器300は、前記第1の実施形態と同様の機能を有する容器本体330と、蓋340と、ガスケット押さえ350とを有するとともに、さらにカバー356を備えている。また、この第3の実施形態に係る揚収容器300は、前記第1の実施形態と同様の機能および構造を有する自緊ガスケット70を備えている。
前記蓋340は、前記容器本体30の内側面333と全周にわたって対向する外側面342aを有するとともにこの外側面342aの上端から容器本体330の内側に向かって延びる上面342bを有する底部342と、この底部342の上面342bの内側端から上方に延びて底部342bの外側面342aよりも容器本体330の内側面333から内側に離間した位置でこの内側面333と全周にわたって対向する外側面344aを有する上部344とを備える。この蓋340の上面には、前記第1の実施形態と同様の機能を有する吊り下げ輪390が固定されている。また、この蓋340の上面には、複数のボルト孔340aが形成されている。
前記容器本体330は、第1の実施形態と同様に、有底の略円筒状を有し、その内側面333には上下方向と直交する方向に延びる蓋保持面333bが形成されている。一方、この容器本体330の外側面には、第1の実施形態と異なり、前記ガスケット押さえ350の上方への移動を規制するための爪クランプ係止面34bは形成されておらず、ガスケット押さえ保持部として、容器本体330の内側面333にガスケット押さえ350の上方への移動を規制するための凹部333cが形成されている。具体的には、前記容器本体330の内側面333には、前記蓋保持面333bよりも上方であって、前記蓋340が前記蓋保持面333b上に載置されて前記自緊ガスケット70がこの蓋340と容器本体330の内側面333との間に挿入された状態において前記自緊ガスケット70よりも上方となる位置に、その全周にわたって径方向外側に凹む凹部333cが形成されている。
前記容器本体330のうち前記蓋保持面333bよりも上側の部分の内径は、前記凹部33cを除いてほぼ一定であり、前記蓋340の外径および自緊ガスケット70の外径とほぼ同じ寸法に設定されている。
前記ガスケット押さえ350は、押さえ部本体352と、この押さえ部本体352とは別体で形成されてこの押え部本体352の上方に配置される複数の割りリング(規制部)354とを有する。
前記押さえ部本体352は、円筒状であって、前記蓋340が前記蓋保持部333b上に載置されて前記自緊ガスケット70がこの蓋340と容器本体330の内側面333との間に挿入された状態で、前記蓋340の上部344の外側面344aと容器本体330の内側面333との間に挿入されて前記自緊ガスケット70上に載置される形状を有している。すなわち、この押さえ部本体352の内径は前記蓋340の上部344の外径よりも大きく、その外径は前記容器本体330のうち前記蓋保持面333bよりも上側の部分の内径以下に設定されている。本実施形態では、押さえ部本体352の外径は、この容器本体330の内径とほぼ同じに設定されている。また、この押さえ部本体352の上下方向の長さは、前記自緊ガスケット70上に載置された状態において、その上端が前記凹部333cの下端とほぼ同じあるいはこの下端よりも上方に位置する寸法に設定されている。本実施形態では、この押さえ部本体352の長さは、その上端が前記凹部333cの下端とほぼ同じに位置する寸法に設定されている。
前記各割りリング354は、前記押さえ部本体352の上方への移動を規制するためのものである。これら割りリング354は、それぞれ円弧状断面を有し所定の厚みのある形状であって、全体として略円筒を形成する形状を有している。本実施形態では、前記割りリング354は円筒を4分割した形状を有しており、図14(d)等に示すように、円弧が長い1対の割りリング354aと、円弧が短い1対の割りリング354bとが設けられている。
前記各割りリング354は、それぞれ前記凹部333c内に挿入されて、全体として前記押さえ部本体352にその全周にわたって上方から当接するとともに、この当接状態において前記凹部333cの天壁333dと当接するように構成されている。すなわち、各割りリング354の厚みは前記凹部333cの上下方向の長さ以下に設定されており、各割りリング354の外径は前記容器本体30の内径より大きい寸法に設定されており、各割りリング354の内径は前記押さえ部本体352の内径以下に設定されている。本実施形態では、各割りリング354の厚みは、前記凹部333cの上下方向の長さとほぼ同じに設定されており、各割りリング354の外径は前記凹部333cの外側端の径とほぼ同じに設定されており、各割りリング354の内径は前記押さえ部本体352の内径とほぼ同じに設定されている。そして、各割りリング354は、前記凹部333cの天壁333dとの当接により上方への移動が規制された状態で、前記押さえ部本体352に上方から当接することでこの押さえ部本体352の上方への移動を規制する。
ここで、前述のように、各割りリング354の外径は前記容器本体30の内径より大きい寸法に設定されている。そのため、これら割りリング354を前記凹部333cに挿入するためには、これら割りリング354のうち少なくとも一部は上下方向に傾けた状態で容器本体30の内側に挿入せねばならず、各割りリング354の少なくとも一部は、このように上下方向に傾けられた状態で前記凹部333cに挿入される形状を有している。本実施形態では、前記円弧の長い割りリング354aが上下方向に傾けられることで凹部333cに挿入可能となる形状となっている。一方、前記円弧の短い割りリング354bは、その幅が容器本体30の内径よりも小さく設定されており、傾けられることなく凹部333cに挿入可能な形状となっている。
前記カバー356は、前記蓋340を前記ガスケット押さえ350に対して相対的に上方に引き上げて、前記自緊ガスケット70を圧縮変形させるためのものである。このカバー356は、容器本体330の上端の内径よりも大きい外径を有する円筒状を有しており、前記容器本体330の上面に載置される。このカバー356には、複数の貫通孔356aが形成されている。これら貫通孔356aは前記蓋340に形成されたボルト孔340aと対応する位置に形成されており、前記貫通孔356aに挿通されたボルト357aの先端が各ボルト孔340aに螺合するよう構成されてされる。各ボルト357aには、前記カバー356の上方となる位置にナット357bが螺着され、このナット357bが蓋340側に螺進することで、蓋340はカバー356側すなわち上方に引き上げられる。
以上のように構成された揚収容器300では、前記準備工程は省略し、前記容器投入工程において、前記蓋340と自緊ガスケット70とガスケット押さえ350と前記カバー356とを互いに分離した状態で水中に投入する。なお、これらを予め連結させておき、水底でこれらを分離してもよい。
そして、前記収容工程において、各揚収容器300に化学弾10を収容する。
具体的には、まず、化学弾10を容器本体330内に挿入する。次に、前記蓋340を前記蓋保持面333b上に載置するとともに、自緊ガスケット70を蓋340の上部344の外側面344aと容器本体330の内側面333との間に挿入する。次に、前記押さえ部本体352を前記蓋340の上部344の外側面344aと容器本体330の内側面333との間に挿入して、前記ガスケット70上に載置する。
次に、前記各割りリング354を前記凹部333c内に挿入する。詳細には、まず、図14(a)および図14(b)に示すように、円弧の長い1対の割りリング354aを上下方向に傾斜させつつ前記凹部333c内に挿入する。その後、図14(c)および図14(d)に示すように、これら割りリング354a間に、円弧の短い1対の割りリング354bを凹部333c内に挿入する。このとき、各割りリング354は、前記押さえ部本体352に上方から当接する。また、各割りリング354は前記凹部333cの天壁333dと当接する。
その後、前記容器本体330の上面に前記カバー356を載置し、前記ボルト357aを前記カバー356の貫通孔356aに挿通した後、前記蓋340のボルト孔340aに螺合するとともに、前記ナット357bをカバー356の上方において前記ボルト357aに螺合する。そして、このナット357aを螺進させて340をカバー356側に引き上げて、前記自緊ガスケット70を圧縮変形させる。
そして、前記引き上げ工程において、化学弾10が収容された揚収容器330あるいはこの揚収容器330が搭載された前記架台100を引き上げる。
前述のように、前記揚収容器330が引き上げられると、水圧の低下に伴い揚収容器330内の圧力は外部に対して相対的に上昇し、前記蓋340は上方に変位する。一方、前記ガスケット押さえ350の押さえ部352は、前記割りリング354により上方から当接されており、これら割りリング354は前記凹部333cの天壁333dに上方から当接されている。そのため、ガスケット押さえ350は上方に移動することができず、このガスケット押さえ350と前記蓋40との間で前記自緊ガスケット70はより一層圧縮変形する。
このように、本第3の実施形態においても、水圧の低下に伴い自緊ガスケット70を圧縮変形させることで、揚収容器30を密閉した状態で引き上げることができる。
ここで、前記各実施形態において、自緊ガスケット70が円環状を有する場合について説明したが、この自緊ガスケットは、前記蓋と容器本体との隙間を密閉可能な形状を有していればよい。例えば、この自緊ガスケットは容器本体の内側面で囲まれた領域全体にわたって広がる円板状を有していてもよい。ただし、このように自緊ガスケットを円環状とすれば、自緊ガスケットが円板上を有する場合に比べて自緊ガスケットに係る圧力すなわちシール面圧を高めて自緊ガスケットの圧縮変形量を大きくすることができ、揚収容器の密閉状態をより高めることができる。
また、前記各実施形態では、化学弾10を揚収する場合について説明したが、揚収対象は化学弾10に限らない。本発明に係る揚収容器および揚収方法は、化学弾10に含まれる化学剤の外部への漏洩を抑制することを目的とするものであるが、化学弾10と化学剤を含まない通常の弾薬とは外観上差異が少なく、水底において化学弾10と通常の弾薬とを区別することは困難である。そのため、全ての弾薬を本揚収方法を用いて揚収するのが好ましい。
10 化学弾(弾薬)
20 揚収容器(第1の実施形態)
30 容器本体
33b 蓋保持面(蓋保持部)
34b 爪クランプ係止面(ガスケット押さえ保持部)
40 蓋
50 ガスケット押さえ
60 ハンドル(押圧部材)
70 自緊ガスケット(ガスケット)
200 揚収容器(第2の実施形態)
300 揚収容器(第3の実施形態)
354 割りリング(規制部)

Claims (11)

  1. 水中に投棄された弾薬を水上に揚収するための揚収容器であって、
    特定方向に開口して内側に前記弾薬が挿入される有底の筒状を有し、当該内側に挿入された前記弾薬を囲む内側面を有する容器本体と、
    前記容器本体の内側面で囲まれた領域に配置されて前記容器本体の開口部分を塞ぐ蓋と、
    前記容器本体の内側面で囲まれた領域に配置されて当該容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間を当該蓋の特定方向外方から塞ぐガスケットと、
    前記ガスケットの特定方向外方に配置されて前記蓋との間で前記ガスケットを挟持するガスケット押さえとを備え、
    前記容器本体は、前記蓋を当該容器本体に対して特定方向内方に相対変位不能に、かつ、特定方向外方に相対変位可能に保持する蓋保持部と、前記ガスケット押さえを、水圧の低下に伴って前記蓋が前記容器本体に対して特定方向外方に相対変位した際に前記ガスケット押さえの前記容器本体に対する特定方向外方の相対変位量が前記蓋の特定方向外方の相対変位量よりも小さくなり前記蓋が当該ガスケット押さえに対して相対的に特定方向外方に変位するように保持するガスケット押さえ保持部とを有し、
    前記ガスケットは、圧縮変形可能な部材からなり、前記蓋が前記ガスケット押さえに対して相対的に特定方向外方に変位した際にこれら蓋とガスケット押さえとの間で圧縮変形することで前記容器本体の内側面と前記蓋とに密着してこれら内側面と蓋との隙間を密閉する形状を有することを特徴とする揚収容器。
  2. 請求項1に記載の揚収容器であって、
    前記蓋は、前記蓋保持部に保持された状態で前記容器本体の内側面とその全周にわたって対向する外側面と当該外側面の外側端から容器本体の内側に向かって延びる外表面とを備える底部と、当該底部の外表面の内側端から特定方向外方に延びて前記底部の外側面よりも前記容器本体の内側面から離間した位置で当該容器本体の内側面とその全周にわたって対向する外側面を備える表側部とを有し、
    前記ガスケットは、前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間にこれらの全周にわたって挿入される形状を有し、
    前記ガスケット押さえは、少なくとも一部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間にこれらの全周にわたって挿入されて、前記蓋の底部の外表面との間で前記ガスケットを圧縮変形させることで前記ガスケットを前記蓋の表側部の外側面と前記容器本体の内側面とに密着させる押さえ部を有することを特徴とする揚収容器。
  3. 請求項2に記載の揚収容器において、
    前記容器本体は、前記ガスケット押さえ保持部が形成された外側面を有し、
    前記ガスケット押さえは、前記押さえ部にそれぞれ連結されて、当該押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で前記容器本体の外側で当該押さえ部と略平行に延びる複数の被係止部を有し、
    前記各被係止部は、前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で、前記容器本体の外側面に向かって突出する被係止突起をそれぞれ有し、
    前記ガスケット押さえ保持部は、前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で前記各被係止突起よりも特定方向外方となる位置に設けられて、前記容器本体の外側面から当該容器本体の外側に向かって前記各被係止突起に特定方向外方から当接する位置まで突出して当該当接により前記各被係止突起の特定方向外方への移動を規制する形状を有し、
    前記各被係止部は、前記各被係止突起が前記ガスケット押さえ保持部の特定方向内方に配置されて当該ガスケット押さえ保持部が前記各被係止突起に特定方向外方から当接可能となる位置と、前記ガスケット押さえ保持部の特定方向内方となる位置よりも前記容器本体の外側に離間した位置との間で回動可能に前記押さえ部に連結されていることを特徴とする揚収容器。
  4. 請求項3に記載の揚収容器において、
    前記ガスケット押さえは、前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で当該押さえ部から前記容器本体の内側および外側に延びる形状を有するとともに、前記押さえ部に特定方向に回動可能に連結された複数の連結部を備え、
    前記各被係止部は、前記連結部の容器本体外側の端部にそれぞれ連結されており、
    前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態で前記各連結部の容器本体内側の端部に特定方向外方から当接して、当該各連結部の容器本体内側の端部が前記蓋に対して特定方向外方に相対変位するのを規制するとともに、当該各連結部の容器本体内側の端部を特定方向内方に押圧可能な押圧部材を備え、
    前記押圧部材は、前記各被係止突起が前記ガスケット押さえ保持部の特定方向内方であって当該ガスケット保持部から離間している状態で前記各連結部の容器本体内側端部を特定方向内方に押圧することで、当該各連結部を前記押さえ部との連結部分を中心として前記各被係止突起が前記ガスケット押さえ保持部に特定方向内方から当接する位置まで回動させるとともに、この各被係止突起が前記ガスケット保持部に特定方向内方から当接している状態から前記各連結部の容器本体内側端部を特定方向内方に押圧することで、当該各連結部を前記各被係止部との連結部分を中心として前記押さえ部が前記ガスケットを前記蓋の底部の外表面との間で圧縮変形させる位置まで回動させることを特徴とする揚収容器。
  5. 請求項4に記載の揚収容器において、
    前記蓋は、その前記表側部の略中央から特定方向外方に突出して少なくとも一部に中心軸が特定方向と平行な方向に延びるネジ部分が形成された固定用部材を有し、
    前記押圧部材は、前記固定用部材のネジ部分に螺合して前記ネジ部分の中心軸方向に螺進する螺合部を有することを特徴とする揚収容器。
  6. 請求項5に記載の揚収容器において、
    前記押圧部材は、前記螺合部よりも大きい外形を有し当該螺合部を回転操作するために作業者が把持可能な把持部を有することを特徴とする揚収容器。
  7. 請求項2に記載の揚収容器において、
    前記ガスケット押さえは、前記押さえ部とは別体で形成されて、当該押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入された状態でこの押さえ部の特定方向外方に配置されて、当該押さえ部に特定方向外方から当接することでこの押さえ部の特定方向外方への移動を規制する規制部を有し、
    前記ガスケット押さえ保持部は、前記ガスケット押さえの押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入され、かつ、前記規制部が当該押さえ部の特定方向外方に配置された状態でこの規制部によりも特定方向外方となる位置に設けられて、前記容器本体の内側面から当該容器本体の内側に向かって前記規制部に特定方向外方から当接する位置まで突出して当該当接により前記規制部の特定方向外方への移動を規制する形状を有することを特徴とする揚収容器。
  8. 請求項7に記載の揚収容器において、
    前記ガスケット押さえの規制部は、前記押さえ部の略全周にわたって当接する形状を有するとともに、前記ガスケット押さえ保持部の内側端で囲まれた領域を通過して前記ガスケット押さえ保持部の特定方向内方となる位置に配置される複数の分割体に分割されていることを特徴とする揚収容器。
  9. 請求項7または8に記載の揚収容器において、
    前記押さえ部が前記ガスケットの特定方向外方であって前記容器本体の内側面と前記蓋の表側部の外側面との間に挿入されるとともに、前記ガスケット押さえの規制部が前記押さえ部に特定方向外方から当接するとともに前記ガスケット押さえ保持部に特定方向外方から当接された状態において、前記蓋を前記容器本体に対して特定方向外方に引き上げて当該蓋と前記押さえ部との間で前記ガスケットを圧縮変形させる蓋引き上げ部材を備えることを特徴とする揚収容器。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の揚収容器において、
    前記容器本体は、特定方向外向きに開口した姿勢で自立可能であることを特徴とする揚収容器。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の揚収容器を用いて、前記弾薬を水上に揚収するための方法であって、
    前記揚収容器を、水中に投入する容器投入工程と、
    前記揚収容器に前記弾薬を収容する収容工程と、
    前記弾薬が収容された揚収容器を水上に引き上げる引き上げ工程とを含み、
    前記収容行程は、前記容器本体の内側に前記弾薬に挿入する工程と、前記蓋保持部によって前記蓋を前記容器本体の開口部分を塞ぐ位置で当該容器本体に保持させる工程と、前記ガスケットを前記容器本体の内側面と前記蓋との間の隙間を当該蓋の特定方向外方から塞ぐ位置に配置する工程と、前記ガスケット押さえ保持部により前記ガスケット押さえを前記ガスケットの特定方向外方となる位置で前記容器本体に保持させる工程とを含み、
    前記引き上げ工程では、水圧の低下に伴う前記蓋の前記容器本体に対する特定方向外方の相対変位によって前記ガスケット押さえと前記蓋との間で前記ガスケットを圧縮変形させて当該ガスケットを前記容器本体と前記蓋とに密着させつつ、前記容器本体を引き上げることを特徴とする揚収方法。
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