JP7082512B2 - 圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造及び粉粒体運搬車 - Google Patents

圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造及び粉粒体運搬車 Download PDF

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Description

本発明は、内部を加圧可能なタンク本体と、そのタンク本体に設けたマンホールと、そのマンホールを開閉可能としてタンク本体に取付けられるカバーとを備えた圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造、並びにそのマンホール用カバーの取付構造を備えた粉粒体運搬車に関する。
斯かる粉粒体運搬車は、下記特許文献1に開示されるように既に知られており、このものでは、圧入タンクからの粉粒体の排出を促進するために、タンク本体内を加圧可能としている。また、カバーとタンク本体間には、カバーをマンホール閉塞位置にタンク内圧に抗して締付・保持し得る締付保持手段が設けられる。
実開昭56-175390号公報
特許文献1の圧入タンクでは、カバー4の中心部に昇降変位可能に設けた締付具18と、タンク本体1に固定のフック17との間に、上記締付保持手段を構成すべく互いに常時連結状態にある一連のリンク、即ち締付アーム13及び腕杆15が介装され、その腕杆15とカバー4とが連結杆16で連結されている。
そして、締付具18を締付位置まで下降操作すると、締付アーム13を介して腕杆15がフック17に緊密に係合することで、マンホール閉塞位置のカバー4をパッキン22を挟んでマンホール開口端部に締付けると共に、同カバー4をタンク本体1にロック保持する。
また、その状態から締付具18を締付解除完了位置側に上昇操作すると、締付アーム13に連動する腕杆15がフック17に対し半掛かり状態を経て完全離脱するに至り、その完全離脱状態でカバー4を解放するようになっている。
ところが上記半掛かり状態でタンク内に加圧空気が残っている場合に、その加圧空気でカバー4が上方に強制的に動かされると、半掛かり状態の腕杆15ではカバー4を止めきれないでカバー4が急激に上動することがあり、その際の衝撃でカバー又はタンク本体の一部が破損する可能性がある。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、従来構造の問題を簡単な構造で解決可能としたマンホール用カバーの取付構造、並びに粉粒体運搬車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、内部を加圧可能なタンク本体と、そのタンク本体に設けたマンホールと、そのマンホールを開閉可能として前記タンク本体に取付けられるカバーとを備えた圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造において、前記カバーを前記マンホールの開口端部に締付ける締付力を付与可能な締付手段と、前記締付手段とは別に設けられて、前記締付手段による前記カバーの締付けとは別個に前記カバーをロック可能なカバー用のロック手段と、前記締付手段及び前記ロック手段相互を連動させる連動機構とを備え、前記ロック手段は、前記タンク本体に対し前記カバーをマンホール閉塞位置でロックするロック姿勢と、前記ロックを解除するアンロック姿勢との間で姿勢変化可能であり、前記締付手段は、締付完了位置と締付解除完了位置との間を任意に移動操作可能なプッシュ部材と、前記プッシュ部材から押圧力を受けるのに応じて前記カバーに前記締付力を作用させるカバー抑え部材とを備えており、前記連動機構は、前記プッシュ部材が少なくとも前記カバー抑え部材に対し押圧力をかけ始める締付開始位置と前記締付完了位置との間にあるときは該プッシュ部材で前記ロック手段を前記ロック姿勢に保持するように、該プッシュ部材と該ロック手段とを連動、連結することを第1の特徴としている。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記連動機構は、前記プッシュ部材が前記締付開始位置から前記締付解除完了位置側に所定量偏位したロック保持限界位置と前記締付完了位置との間にあるときは該プッシュ部材で前記ロック手段を前記ロック姿勢に保持するが、前記プッシュ部材が前記ロック保持限界位置よりも前記締付解除完了位置側にあるときは該プッシュ部材が前記ロック手段の前記ロック姿勢から前記アンロック姿勢への姿勢変化を許容するように、該プッシュ部材と該ロック手段とを連動、連結することを第2の特徴とする。
また本発明は、第2の特徴に加えて、前記プッシュ部材は、前記締付完了位置と前記締付解除完了位置との間で昇降操作できるようにして前記カバーの中心部に設けた単一のプッシュリングで構成され、前記カバー抑え部材は、前記カバーの中心部から放射状に延びるよう配列されると共に前記カバー又は前記タンク本体に揺動可能に軸支されていて、該揺動により、前記プッシュリングから受けた押圧力を前記カバーへの締付力に変換可能な複数の抑えアームで構成されており、前記プッシュリングは、前記複数の抑えアームの径方向内端部に係脱可能に構成されていて、該プッシュリングが前記締付開始位置よりも前記締付解除完了位置にあるときは該抑えアームから離間し、また該プッシュリングが前記締付完了位置にあるときは該抑えアームに前記押圧力を付与するように係合しており、更に該プッシュリングが前記締付解除完了位置から前記締付完了位置に向けて移動する途中で前記締付開始位置に達すると、該プッシュリングが該抑えアームとの係合を開始して前記カバー抑え部材に対し押圧力をかけ始めることを第3の特徴とする。
また本発明は、第3の特徴に加えて、前記ロック手段は、前記カバー及び前記タンク本体の何れか一方に固設した固定ロック部材と、何れか他方に設けられてロック位置とアンロック位置との間を移動可能な可動ロック部材とを備え、前記可動ロック部材は、前記ロック位置では前記固定ロック部材に係止することで前記カバーをマンホール閉塞位置にロックし、また前記アンロック位置では前記係止を解除するように構成され、前記連動機構は、前記カバー上に所定の径方向内方位置と径方向外方位置との間で移動可能に支持される連動アームを有しており、前記連動アームは、前記可動ロック部材が前記ロック位置にあるときは前記径方向外方位置に在り、且つ該可動ロック部材が前記アンロック位置にあるときは前記径方向内方位置に在るように、該可動ロック部材と連動、連結されており、前記連動アームの径方向内端部と前記プッシュリングの外周部とは、互いに係脱可能に構成されており、該プッシュリングが前記ロック保持限界位置と前記締付完了位置との間にあるときは、該プッシュリングにより該連動アームが前記径方向外方位置に保持されるが、該プッシュリングが前記ロック保持限界位置よりも前記締付解除完了位置側にあるときは、該連動アームが該プッシュリングより解放されて、該連動アームの前記径方向外方位置から前記径方向内方位置への移動が許容されることを第4の特徴とする。
また本発明は、第4の特徴に加えて、前記連動アームは、前記カバー上に径方向摺動可能に当接する径方向内方側アーム部分と、その径方向内方側アーム部分から前記可動ロック部材に向かって延びる径方向外方側アーム部分とを有しており、前記径方向外方側アーム部分が、前記径方向内方側アーム部分よりも上方に張り出した把手部に兼用可能であることを第4の特徴とする。
また本発明は、第1~第5の何れかの特徴を有する圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造を備えた粉粒体運搬車であって、内部に粉粒体を収容可能な前記圧力タンクが車体に搭載されることを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、締付手段のプッシュ部材を締付完了位置から締付解除方向に操作する際に、プッシュ部材が少なくとも締付開始位置に達するまでの間、即ち、プッシュ部材からカバー抑え部材を介してカバーに付与される締付力が無くなって圧力タンク内の残留圧力が十分低下するまでの間は、締付手段によるカバーの締付けとは別個にカバーをロック可能なロック手段を、プッシュ部材が連動機構を介してロック姿勢に確実に保持することができる。これにより、ロック手段が半掛かりの状態でカバーが圧力タンク内の残留圧力により急激に上動する事態の発生を確実に防止できるから、その急激な上動に伴う衝撃でカバーやタンク本体の各部が破損するのを効果的に回避可能となる。
また特に第2の特徴によれば、連動機構は、プッシュ部材が締付開始位置から締付解除完了位置側に所定量偏位したロック保持限界位置と締付完了位置との間にあるときはプッシュ部材でロック手段をロック姿勢に保持するが、プッシュ部材がロック保持限界位置よりも締付解除完了位置側にあるときはプッシュ部材がロック手段のロック姿勢からアンロック姿勢への姿勢変化を許容するように、プッシュ部材とロック手段とを連動、連結する。これにより、プッシュ部材を締付完了位置から締付解除方向に操作する際に、締付開始位置よりも更に締付解除完了位置側に偏ったロック保持限界位置に達するまでの間、即ち圧力タンク内の残留圧力がより確実に抜けるまでの間は、プッシュ部材が連動機構を介してロック手段をロック姿勢に確実に保持可能であるため、第1の特徴による上記効果をより確実に達成可能となり、安全性が更に向上する。
また特に第3の特徴によれば、ロック手段に連動機構を介して締付手段を連動、連結しても、その締付手段の共通1個のプッシュリングにより、複数の抑えアームを同時に同量ずつ締付操作又は締付解除操作できるから、締付手段の構造簡素化、延いてはコスト節減に寄与することができる。
また特に第4の特徴によれば、プッシュリングがロック保持限界位置と締付完了位置との間にあるときは、プッシュリングにより連動アームが径方向外方位置に保持されるが、プッシュリングがロック保持限界位置よりも締付解除完了位置側にあるときは、連動アームがプッシュリングより解放されて、連動アームの径方向外方位置から径方向内方位置への移動が許容されるので、ロック手段に連結した連動アームの径方向変位を、プッシュリングで的確に規制・規制解除することができる。これにより、締付手段の主要部品であるプッシュリングを、可動ロック部材に連動アームを介して連係させただけの簡単な連動構造で、ロック手段及びプッシュリング相互が連動、連結可能となり、構造簡素化、延いてはコスト節減に寄与することができる。
また特に第5の特徴によれば、連動アームは、それの径方向内方側アーム部分がカバー上に摺動可能に当接し、またその径方向内方側アーム部分から可動ロック部材に向かって延びる径方向外方側アーム部分が、径方向内方側アーム部分よりも上方に張り出した把手部に兼用可能であるため、単一アーム(連動アーム)の径方向内方側アーム部分と外方側アーム部分とを、カバー上での摺動手段と、把手手段とに使い分けることができ、取り扱い操作が簡便であると共に、更なる構造簡素化が達成可能となる。
また特に第6の特徴によれば、粉粒体運搬車において、圧力タンクに加圧空気が残留していても、マンホール用カバーの締付解除操作をより安全且つ的確に行える。
本発明に係る粉粒体運搬車の一実施形態を示す全体側面図 前記粉粒体運搬車のマンホール用カバー及びその周辺部を示す拡大平面図(図1の2矢視拡大図) プッシュリングが締付完了位置にある状態での、図2の3-3線断面図 プッシュリングが締付完了位置にある状態での、図2の4-4線断面図 プッシュリングが締付開始位置にある状態を示す図4対応図 プッシュリングがロック保持限界位置にある状態を示す図4対応図 プッシュリングがロック保持限界位置よりも締付解除完了位置側にあって、ロック手段がアンロック操作された状態を示す図4対応図
本発明の実施の形態を、添付図面を参照して、以下に具体的に説明する。
先ず、図1~図6において、粉粒体運搬車Vの車体F上には、粉粒体(例えばセメント、飼料、肥料等)を収容可能な圧力タンクTが架装される。
圧力タンクTは、概ね円筒状に形成されて前後方向に延びる中空のタンク本体Tmと、タンク本体Tmの上部に前後に間隔をおいて開設される複数のマンホールHと、そのマンホールHを各々開閉するためのカバーCと、タンク本体Tmの後端下部に設けた排出口を開閉するためのハッチ11と、ハッチ11に連設されてタンク本体Tm内と連通する排出管12とを備える。排出管12には、これを任意に開閉可能な開閉弁(図示せず)が設けられる。
タンク本体Tmは、それの後端部が車体Fの後部に軸支されており、その軸支部回りに後方に傾動即ちダンプするように揺動可能である。そして、タンク本体Tmの前部と車体Fとの間には、アクチュエータとしての油圧作動式のリフトシリンダAが介装されており、このリフトシリンダAが伸長することでタンク本体Tmを後方へ強制傾動(図1鎖線及び白抜き矢印を参照)させることができる。 マンホールHは、メンテナンスや圧力タンクT内への粉粒体導入のための円形の穴であり、本実施形態ではタンク本体Tmの上壁に気密に貫通、結合(例えば溶接)された短円筒状のマンホール形成筒1の内周部により形成される。尚、マンホール形成筒1は、これを本実施形態のようにタンク本体Tmに後付けで結合する代わりに、タンク本体Tmに一体成形(例えばプレス成形)してもよい。
一方、マンホール用のカバーCは、マンホールHより僅かに大きい概略円盤状に形成される。そのカバーCの底面の外周部には、下向きの環状溝部13が形成されており、この環状溝部13には弾性材(例えばゴム材)よりなる円環状のパッキン14が嵌着される。パッキン14は、マンホールHの開口端部(即ちマンホール形成筒1の開放上端部1e)に圧接可能な位置に配置される。
従って、後述する締付手段PによりカバーCがマンホールHの開口端部に対し下向きに締付けられると、その締付力でパッキン14の一部が圧縮変形して、マンホールHの開口端部とカバーC外周部との間を気密にシールしつつ閉塞することができる。
車体Fの適所には、タンク本体Tm内および排出管12内へ供給すべき加圧空気の供給源であるコンプレッサCが搭載される。このコンプレッサCから延出して後方に延びるコンプレッサ配管Lcから分岐したエア配管La及びエゼクタ配管Leは、前者がタンク本体Tm内に、また後者が排出管12内にそれぞれ連通する。
カバーCは、マンホールHを開閉可能としてタンク本体Tmの上部に取付けられる。次にその取付構造について、図2~図7を併せて参照して説明する。
マンホールHの周辺でタンク本体Tmの上部には、鉛直方向の支柱19が起立固定(例えば溶接)されており、この支柱19に基部リンク20が軸受を介して回動可能に嵌合、保持される。基部リンク20には、互いに平行に延びる第1,第2中間リンク21,22の基端部が回動可能に枢支連結され、その両中間リンク21,22の先端部に先部リンク23の基部が回動可能に枢支連結される。この先部リンク23の先部にはカバーCの外周部が固着(例えば溶接)される。
基部リンク20、第1,第2中間リンク21,22及び先部リンク23は、互いに協働して平行リンク機構LLを構成する。従って、平行リンク機構LLの上下揺動に伴い、カバーCは、水平姿勢を保ちながら、マンホールHの開口端部に対し若干の水平方向変位を伴いつつ、昇降変位(図3鎖線を参照)する。尚、各中間リンク21,22と基部リンク20との間には、カバーCの上昇変位を助勢するための弾性部材24(例えば捩じりコイルばね)が介装される。
またカバーCをマンホールHの開口端部よりやや浮かせた状態で、基部リンク20を支柱19回りに回動させることにより、平行リンク機構LL(従ってカバーC)が鉛直軸線回りに旋回変位する。そして、カバーCは、上記した昇降変位と旋回変位により、マンホールHの開口端部、即ちマンホール形成筒1の開放上端部1eから十分離れたマンホール開放位置と、マンホールHの開口端部を閉塞するマンホール閉塞位置(例えば図1~図6実線位置)との間を移動可能である。
更に本実施形態のタンク本体TmにおけるカバーCの取付構造は、マンホールHの開口端部1eにパッキン14を挟んでカバーCを締付ける締付力を付与可能な締付手段Pと、締付手段Pとは別に設けられた、カバーCの閉塞位置ロック用のロック手段Lと、締付手段P及びロック手段L相互を連動させる連動機構Iとを含んでいて、締付手段PによるカバーCの締付けとは別個にカバーCをック可能である。次にそれら手段P,L,Iについて説明する。
ロック手段Lは、カバーCをタンク本体Tmに対しロックすることでカバーCのマンホール閉塞位置からの離脱を阻止するロック姿勢と、ロックを解除するアンロック姿勢との間で姿勢変化可能である。
ロック手段Lは、タンク本体Tmに固設した固定ロック部材10と、カバーCに設けられてロック位置9Aとアンロック位置9Bとの間を移動可能な可動ロック部材9とを備える。固定ロック部材10は、本実施形態ではタンク本体Tmに立設した平面視コ字状の固定ブラケット10bと、固定ブラケット10bに横架連結されたロックピン10pとを有する。また可動ロック部材9は、カバーCの外周部上面に固設した一対の支持板15間に枢軸16を介して揺動可能に支持され且つロックピン10pに係脱可能なフック部材で構成される。
可動ロック部材9は、これがロック位置9A(図4~図6参照)にあるとき、即ちロック手段Lが上記ロック姿勢にあるときにはロックピン10pに係止することでカバーCをマンホール閉塞位置にロック可能である。また可動ロック部材9がアンロック位置9B(図7参照)にあるとき、即ちロック手段Lが上記アンロック姿勢にあるときには、ロックピン10pに対する前記係止を解除することで、カバーCのマンホール閉塞位置からの離脱を許容して、カバーCの開閉操作を可能とする。
尚、本実施形態では、可動ロック部材9と支持板15(カバーC)との間に、可動ロック部材9を常にロック位置9A側に弾発付勢する付勢部材17(例えば、捩じりコイルばね)と、この付勢部材17の付勢力に抗して可動ロック部材9をロック位置9Aに保持し得る揺動ストッパ手段18とが設けられる。揺動ストッパ手段18は、例えば支持板15に固定のピン15pと、可動ロック部材9に固定されてピン15pに係脱可能な腕部9sとを有する。
尚また、本実施形態では、可動ロック部材9がロック位置9Aに保持されている状態で、可動ロック部材9とロックピン10p間に僅かな遊隙が設定されているが、この遊隙は省略してもよい。
次に締付手段Pについて説明する。締付手段Pは、締付完了位置6Aと締付解除完了位置6Bとの間を任意に移動操作可能なプッシュ部材6と、プッシュ部材6から押圧力を受けるのに応じてカバーCに締付力を作用させるカバー抑え部材7とを備える。
ここで締付完了位置6Aとは、この位置までプッシュ部材6が締付けられる(即ち下降変位する)と、圧力タンクTの気密性を確保する上で十分な締付力をカバーCに付与し得る位置をいう。
また締付解除完了位置6Bとは、この位置までプッシュ部材6が締付解除方向に戻される(即ち上昇変位する)と、カバーCとマンホールHの開口端部(マンホール形成筒1の開放上端部1e)との間からの空気漏れが確実に無くなり、カバーCに対するロック手段Lのアンロック操作が確実に許容される位置をいう。尚、締付解除完了位置6Bは、プッシュリング6の上昇限界位置と一致させてもよいし、或いは上昇限界位置よりも若干下側の位置(但し後述するロック保持限界位置6X2よりも所定量上方側の位置)を締付解除完了位置6Bとしてもよい。
プッシュ部材は、少なくとも締付完了位置6Aと締付解除完了位置6Bとの間で昇降操作できるようにしてカバーCの中心部に設けた単一のプッシュリング6で構成される。即ち、カバーCの中心部に固着した支持筒31の内周面には、鉛直方向のねじ軸32が螺合され、ねじ軸32の上部には、プッシュリング6の上部を軸受33を介して相対回転自在に保持する保持リング34が連結ピン36を介して枢支連結される。
更にねじ軸32の上部には、ねじ軸32を回転操作するための操作レバー35の基部が枢支連結される。操作レバー35の基部下面には、プッシュリング6の上面に接離可能に当接するストッパ突起35aが突設されており、このストッパ突起35aにより操作レバー35の下方揺動限が規定される。また支持筒31の、タンク本体Tm内に臨む開放下端は、支持筒31に着脱可能に嵌着したキャップ50で閉塞される。
操作レバー35は、連結ピン36回りに随時に起伏操作可能である。そして作業者は、操作レバー35の先部を掴んでカバーCの中心軸線回りに保持リング34及びねじ軸32を回動操作することで、ねじ軸32の支持筒31に対する螺合位置を調節でき、この螺合位置の調節により、プッシュリング6のカバーCに対する昇降位置を任意に調節することができる。
一方、カバー抑え部材7は、カバーCの中心部から放射状に延びるよう配列される複数の抑えアーム7で構成され、各々の抑えアーム7は、これの径方向外端部がタンク本体Tm(より具体的にはマンホール形成筒1に固設したブラケット37)に上下揺動可能に軸支37pされる。各抑えアーム7は、帯板状のアーム本体7mと、そのアーム本体7mの上面の幅方向中央部に一体に突設されて抑えアーム7の長手方向に延びる縦リブ7rとを有する。ここで、本願において径方向とはカバーCの径方向をいい、径方向内方はカバーCの中心側(ネジ軸32側)、径方向外方はカバーCの外周部側(環状溝部13側)をいう。
アーム本体7mの下面には、それの軸支部37p寄りの位置に、カバーCの上面外周部に接離可能に当接する抑え突起7maが突設される。そして、後述するようにプッシュリング6から各抑えアーム7に下向きの締付力が作用したときは、抑えアーム7は、それの軸支部37p回りの揺動により、プッシュリング6から受けた押圧力をカバーCへの締付力に変換可能である。
またプッシュリング6は、円盤状のリング本体6mと、複数の抑えアーム7の径方向内端部に対応してリング本体6mの外周部に径方向外向きに突設される各一対の係合凸部6tとを備える。各一対の係合凸部6tは、対応する抑えアーム7の縦リブ7rの径方向内端部をカバーCの周方向に挟持しており、プッシュリング6を回り止め可能である。また各係合凸部6tの下面は、各抑えアーム7の縦リブ7rの両側でアーム本体7mの上面に接離可能に係合、支持される。
カバーCの上面には、少なくとも一部の抑えアーム7に対応した一対の係合凸部6tをカバーCの周方向両側から挟む一対のストッパピン38が一体的に立設される。その両ストッパピン38は、プッシュリング6が常に(従って抑えアーム7から離間して締付解除完了位置6Bまで上昇した場合でも)プッシュリング6の回り止め手段として機能する。それにより、操作レバー35を回動操作した際に、操作レバー35と追従回動する保持リング34にプッシュリング6が連れ回るのを確実に阻止することができる。
プッシュリング6は、複数の抑えアーム7の径方向内端部7iに係脱可能に構成されていて、プッシュリング6が締付解除方向に所定量以上、上昇変位したときは抑えアーム7から離間し、またプッシュリング6が下限位置即ち締付完了位置6Aにあるときは抑えアーム7に十分な押圧力を付与するように係合している。更にプッシュリング6が締付解除完了位置6Bから締付完了位置6Aに向けて下降移動する途中で締付開始位置6X1に達すると、プッシュリング6が抑えアーム7との係合を開始(より具体的には係合凸部6tの下面がアーム本体7mの上面に接触開始)してカバー抑え部材7に対し押圧力をかけ始める。
次に連動機構Iについて説明する。連動機構Iは、プッシュ部材6が少なくともカバー抑え部材7に対して押圧力をかけ始める締付開始位置6X1と締付完了位置6Aとの間にあるときはプッシュ部材6でロック手段Lをロック姿勢に保持するように、プッシュ部材6とロック手段Lとを連動、連結する。
特に本実施形態において、連動機構Iは、プッシュ部材6が締付開始位置6X1から締付解除完了位置6B側に所定量偏位したロック保持限界位置6X2と締付完了位置6Aとの間にあるときはプッシュ部材6でロック手段Lをロック姿勢に保持するが、プッシュ部材6がロック保持限界位置6X2よりも締付解除完了位置6B側にあるときはプッシュ部材6がロック手段Lのロック姿勢からアンロック姿勢への姿勢変化(即ちアンロック操作)を許容するように、プッシュ部材6とロック手段Lとを連動、連結する
即ち、連動機構Iは、カバーC上に所定の径方向内方位置8Bと径方向外方位置Aとの間で径方向摺動可能に支持される連動アーム8と、その連動アーム8の摺動を案内する逆U字状のガイド部材39とを有する。そして、連動アーム8の径方向外端部8oは、可動ロック部材9の基部に枢軸51を介して枢支、連結されており、これにより、連動アーム8は、可動ロック部材9がロック位置9Aにあるときは径方向外方位置8Aに在り、且つ可動ロック部材9がアンロック位置9Bにあるときは径方向内方位置8Bに在るように、可動ロック部材9と連動、連結される。
連動アーム8は、これが径方向外方位置8Aにあるときにプッシュリング6のリング本体6m外周部に小間隙を介して対向するよう配置され且つ上下方向に延びる径方向内端部8iと、その径方向内端部8iの下端部に連なって略水平に延び且つカバーC上に径方向摺動可能に当接する径方向内方側アーム部分8bと、その径方向内方側アーム部分8bから可動ロック部材10に向かって延びる径方向外方側アーム部分8cとを有する。その径方向外方側アーム部分8cは、径方向内方側アーム部分8bよりも上方に張り出していて、作業者が手で容易に掴める把手部として兼用可能である。
連動アーム8の径方向内端部8iとプッシュリング6の外周部とは、プッシュリング6の昇降変位に応じて互いに係脱可能である。より具体的に言えば、プッシュリング6は、これがロック保持限界位置6X2と締付完了位置6Aとの間にあるとき(図4~図6を参照)には、連動アーム8の径方向内端部8iがプッシュリング6のリング本体6m外周に近接、対向した位置にあるため、連動アーム8の径方向内方側への移動が、プッシュリング6と連動アーム8との係合により規制され、即ち、連動アーム8が径方向外方位置8Aに保持される。
これに対し、プッシュリング6は、これがロック保持限界位置6X2よりも締付解除完了位置6B側に上昇変位したとき(図7を参照)は連動アーム8との係合が不可となるため、連動アーム8の径方向外方位置8Aから径方向内方位置8Bへの移動がプッシュリング6では規制されなくなる。従って、この状態で、作業者は連動アーム8(例えば径方向外方側アーム部分8c)を掴んで径方向内方位置8Bへ移動操作可能となり、その移動操作に伴い、可動ロック部材9をロック位置9Aからアンロック位置9B(図7)へ変位させることができる。
次に前記実施形態の作用を説明する。圧力タンクT上部のマンホールHを閉塞するカバーCは、通常は締付完了位置6A(図4)にあるプッシュリング6から抑えアーム7を介して十分な締付力を受けるため、カバーCとマンホールHの開口端部間がパッキン14を挟んで気密に確実にシールされる。
また、この状態では、プッシュリング6の外周部に連動アーム8の径方向内端部8iが近接対向しているため、可動ロック部材9に連結した連動アーム8は、それの径方向内方側への移動(従って可動ロック部材9のアンロック位置9Bへの変位)がプッシュリング6により規制され、ロック手段Lのアンロック操作が制限される。これにより、カバーCは、マンホール閉塞位置に確実に保持され、不用意に開く虞れはない。
そして、圧力タンクT内に粉粒体を収容した粉粒体運搬車Vが目的地に到着し、圧力タンクT内から粉粒体を排出する場合には、例えば排出管12の下流端部に排出ホース41(デリバリーホース)の上流端部を接続し、さらに排出ホース41の下流端部を粉粒体収容容器42(例えばサイロ等)に接続する。
次いで排出管12内の開閉弁を開弁すると共にコンプレッサCを作動させる。これにより、コンプレッサ配管Lcからエア配管Laを経て圧力タンクT内に流入した加圧空気は、タンク本体Tm内の底部に広範囲に張設したキャンバス(図示せず)を通してタンク本体Tm内に噴出するため、その噴出空気が圧力タンクT内を加圧すると共にキャンバス上での粉粒体の流動化を促進する。その結果、圧力タンクT内において粉粒体の後方へのスライド流動が助勢、促進され、粉粒体を排出管12側へ効率よく排出可能である。一方、コンプレッサ配管Lcからエゼクタ配管Leを経て排出管12内に噴出した加圧空気は、排出管12からの粉粒体の排出を更に助勢、促進することができる。
上記した粉粒体排出工程では、必要に応じて圧力タンクTをリフトシリンダAで後方傾動させる。これにより、圧力タンクT内での粉粒体の後方流動や排出管12からの粉粒体排出が更に促進される。
ところで圧力タンクT内のメンテナンス作業や粉粒体投入の際には、例えばカバーCを開いてマンホールHを開放状態とする必要がある。
この場合、通常は圧力タンクTと大気と連通する大気開放バルブ(図示せず)を開弁して圧力タンクTを一応除圧した後、カバーC閉塞のために締付完了位置6A(図4参照)に置かれるプッシュリング6を、操作レバー35の弛め方向への回動操作で少しずつ上昇変位させる。その上昇変位に伴い、プッシュリング6から抑えアーム7に作用する押圧力が徐々に弱まり、これに応じて抑えアーム7がカバーCに付与する締付力(従ってパッキン14のシール力)が徐々に低下する。従って、作業前に仮に圧力タンクT内に高圧の加圧空気が残存していた場合でも、カバーCとマンホールHの開口端部間の隙間から加圧空気が徐々に漏れ出し、圧力タンクTの内圧が徐々に低下する。
そして、プッシュリング6が、図5に示す締付開始位置6X1に達すると、プッシュリング6から抑えアーム7を介してカバーCに作用する締付力が略無くなる。このとき、パッキン14には、カバーC及び抑えアーム7の自重しか作用しないため、パッキン14は図5の部分拡大図に明示したように、自己の弾性復元力によりカバーCを図4の状態よりも少しだけ浮き上がらせる。尚、この状態においても、プッシュリング6の外周部に連動アーム8の径方向内端部8iが近接対向しているため、可動ロック部材9に連結した連動アーム8は、それの径方向内方側への移動(従って可動ロック部材9のアンロック位置9Bへの変位)がプッシュリング6により規制され、可動ロック部材9はロック位置9Aに確実に保持される。
次いで、更にプッシュリング6を上昇変位させることで、プッシュリング6が図6に示すロック保持限界位置6X2に達すると、プッシュリング6の外周部と連動アーム8の径方向内端部8iとの係合代が僅かとなるが、この状態でも、連動アーム8の径方向内方側への移動(従って可動ロック部材9のアンロック位置9Bへの変位)がプッシュリング6により依然として規制(即ち可動ロック部材9がロック位置9Aに保持)される。
しかしプッシュリング6を、図7に示すようにロック保持限界位置6X2よりも更に締付解除完了位置6B側に上昇変位させると、連動アーム8の径方向内端部8iよりプッシュリング6が上方に離間するため、連動アーム8の径方向外方位置8Aから径方向内方位置8Bへの移動がプッシュリング6では規制されなくなり、連動アーム8はフリー状態となる。
そして、このフリー状態では、作業者は連動アーム8(例えば把手部即ち径方向外方側アーム部分8c)を掴んで、連動アーム8を付勢部材17の付勢力に抗して径方向内方位置8Bへ移動操作することが可能となり、その移動操作に伴い、可動ロック部材9がロック位置9Aからアンロック位置9B(図7)へ変位する。これにより、可動ロック部材9と固定ロック部材10との係止状態が解除されるため、カバーCのマンホール閉塞位置からの開放操作が随時、可能となる。
このように本実施形態では、操作レバー35の回動操作によりプッシュリング6を締付完了位置6A(図4)から締付解除完了位置6B(図7)に向けて上昇変位させる際に、プッシュリング6が少なくとも締付開始位置6X1(図5)に達するまでの間、即ち、プッシュリング6から抑えアーム7を介してカバーCに作用する締付力が無くなって圧力タンクT内の残留圧力が十分低下するまでの間は、プッシュリング6が連動アーム8を介してロック手段Lをロック姿勢に(即ち可動ロック部材9をロック位置9Aに)確実に保持できる。従って、ロック手段Lが半掛かりの状態でカバーCが圧力タンクT内の残留圧力により急激に上動するのを確実に阻止することができ、その急激な上動に伴う衝撃でカバーCやタンク本体Tmの各部が破損するのを効果的に回避可能となる。
また特に本実施形態の連動機構Iの連動アーム8は、プッシュリング6を締付完了位置6A(図4)から締付解除完了位置6B(図7)に向けて操作する際に、締付開始位置6X1(図5)よりも更に締付解除側(即ち上方側)に所定量偏ったロック保持限界位置6X2(図6)に達するまでの間、即ち圧力タンクT内の残留圧力がより確実に抜けるまでの間は、プッシュリング6が連動アーム8を介してロック手段Lをロック姿勢に確実に保持可能である。これにより、前記したカバーCの急激な上動をロック手段Lで阻止し得る効果をより確実に達成可能となり、安全性が更に向上する。
また本実施形態のプッシュリング6と連係するカバー抑え部材は、カバーCの中心部から放射状に延びるよう配列される複数の抑えアーム7で構成され、カバーCの中心部において締付完了位置6Aと締付解除完了位置6Bとの間で昇降できるように設けた単一のプッシュリング6が、複数の抑えアーム7の径方向内端部7iに係脱可能である。従って、連動機構Iを介してロック手段Lと連動、連結する締付手段Pの共通1個のプッシュリング6により、複数の抑えアーム7を同時に同量ずつ締付操作又は解除操作できるため、締付手段Pの構造簡素化が図られる。
しかも本実施形態では、ロック手段Lの可動ロック部材9に連動する連動アーム8の径方向摺動変位を、連動アーム8の径方向内端部8iに対し係脱可能なプッシュリング6で的確に規制・規制解除できるため、締付手段Pのプッシュリング6を、可動ロック部材9に連動アーム8を介して連係させただけの簡単な連動構造で、ロック手段L及びプッシュリング6の相互が連動、連結可能となる。
更に本実施形態の連動アーム8は、それの径方向内方側アーム部分8bがカバーC上に摺動可能に当接し、またその径方向内方側アーム部分8bから可動ロック部材9に向かって延びる径方向外方側アーム部分8cが、径方向内方側アーム部分8bよりも上方に張り出した把手部に兼用可能とされる。これにより、単一アーム(連動アーム8)の径方向内方側アーム部分8bと外方側アーム部分8cとを、カバーC上での摺動手段と、把手手段とに使い分けることができるため、取り扱いが簡便であると共に、更なる構造簡素化が達成可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、圧力タンクTを粉粒体運搬車Vに搭載される一例を示したが、本発明のマンホール用カバーの取付構造は、粉粒体運搬車に搭載されない圧力タンク(例えば地面や工場等に定置される圧力タンク)におけるマンホール用カバーの取付構造にも適用可能である。
また、前記実施形態では、圧力タンクTをタンク支持体(粉粒体運搬車Vの場合は車体F)に後方傾動可能に搭載したものを示したが、圧力タンクTは、タンク支持体に傾動不能に固定してもよい。
また前記実施形態では、マンホール用のカバーCをタンク本体Tmに平行リンク機構LLを介して水平姿勢を保ちつつ昇降変位させ更に鉛直軸線回りに旋回変位させることでマンホールHを開閉するものを示したが、カバーCの開閉支持構造は、実施形態に限定されない。例えば、カバーCを水平な枢軸を介して上下回動変位させることでマンホールHを開閉するようにしてもよい。
また前記実施形態では、ロック手段Lをロック姿勢に保持する、締付解除側の限界位置であるロック保持限界位置6X2を、プッシュリング6が抑えアーム7に対し押圧力をかけ始める締付開始位置6X1から締付解除完了位置6B側に所定量偏位した位置に設定した例を示したが、本発明の第1の特徴では、締付開始位置6X1をロック保持限界位置と一致させた設定としてもよい。この設定例では、プッシュリング6が締付開始位置6X1よりも締付解除側に変位すると、プッシュリング6が抑えアーム7を介してカバーCに作用させる締付力が無くなるのと同時に、ロック手段Lに対するアンロック操作が可能となる。
また前記実施形態では、カバー抑え部材である抑えアーム7をタンク本体Tm(マンホール形成筒1)に揺動可能に軸支37pしたものを示したが、本発明の抑えアームは、カバーC側に揺動可能に軸支してもよい。その場合、抑えアームは、例えば、それの外端部をタンク本体Tm側に係合させることで、カバーCに締付力を付与し得るように構成される(例えば特公昭57-45948号公報を参照)。
また前記実施形態では、プッシュリング6(プッシュ部材)を抑えアーム7(カバー抑え部材)に対し接離可能に係合させるものを示したが、本発明では、プッシュリング6(プッシュ部材)と抑えアーム7(カバー抑え部材)とを連結してもよく、この場合、プッシュリング6が連結部(特公昭57-45948であれば長溝18a)を介してカバー抑え部材に対し押圧力をかけ始める位置が締付開始位置6X1に相当する。
また、前記実施形態では、固定ロック部材10をタンク本体Tm側に、また可動ロック部材9をカバーC側にそれぞれ設けたものを示したが、本発明では、固定ロック部材10をカバーC側に、また可動ロック部材9をタンク本体Tm側にそれぞれ設けるようにしてもよい。
C・・・・・・カバー
H・・・・・・マンホール
I・・・・・・連動機構
L・・・・・・ロック手段
P・・・・・・締付手段
T・・・・・・圧力タンク
Tm・・・・・タンク本体
1e・・・・・マンホール形成筒の開放上端部(マンホールの開口端部)
6・・・・・・プッシュリング(プッシュ部材)
6A,6B・・プッシュリングの締付完了位置,締付解除完了位置
6X1,6X2・・プッシュリングの締付開始位置,ロック保持限界位置
7・・・・・・抑えアーム(カバー抑え部材)
7i・・・・・抑えアームの径方向内端部
8・・・・・・連動アーム
8A,8B・・連動アームの径方向外方位置,径方向内方位置
8b・・・・・連動アームの径方向内方側アーム部分
8c・・・・・連動アームの径方向外方側アーム部分
8i・・・・・連動アームの径方向内端部
9・・・・・・可動ロック部材
9A,9B・・可動ロック部材のロック位置,アンロック位置
10・・・・・固定ロック部材

Claims (6)

  1. 内部を加圧可能なタンク本体(Tm)と、そのタンク本体(Tm)に設けたマンホール(H)と、前記マンホール(H)を開閉可能として前記タンク本体(Tm)に取付けられるカバー(C)とを備えた圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造において、 前記カバー(C)を前記マンホール(H)の開口端部(1e)に締付ける締付力を付与可能な締付手段(P)と、前記締付手段(P)とは別に設けられて、前記締付手段(P)による前記カバー(C)の締付けとは別個に前記カバー(C)をロック可能なカバー用のロック手段(L)と、前記締付手段(P)及び前記ロック手段(L)相互を連動させる連動機構(I)とを備え、
    前記ロック手段(L)は、前記タンク本体(Tm)に対し前記カバー(C)をマンホール閉塞位置でロックするロック姿勢と、前記ロックを解除するアンロック姿勢との間で姿勢変化可能であり、
    前記締付手段(P)は、締付完了位置(6A)と締付解除完了位置(6B)との間を任意に移動操作可能なプッシュ部材(6)と、前記プッシュ部材(6)から押圧力を受けるのに応じて前記カバー(C)に締付力を作用させるカバー抑え部材(7)とを備え、
    前記連動機構(I)は、前記プッシュ部材(6)が少なくとも前記カバー抑え部材(7)に対し押圧力をかけ始める締付開始位置(6X1)と前記締付完了位置(6A)との間にあるときは該プッシュ部材(6)で前記ロック手段(L)を前記ロック姿勢に保持するように、該プッシュ部材(6)と該ロック手段(L)とを連動、連結することを特徴とする、圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造。
  2. 前記連動機構(I)は、前記プッシュ部材(6)が前記締付開始位置(6X1)から前記締付解除完了位置(6B)側に所定量偏位したロック保持限界位置(6X2)と前記締付完了位置(6A)との間にあるときは該プッシュ部材(6)で前記ロック手段(L)を前記ロック姿勢に保持するが、前記プッシュ部材(6)が前記ロック保持限界位置(6X2)よりも前記締付解除完了位置(6B)側にあるときは該プッシュ部材(6)が前記ロック手段(L)の前記ロック姿勢から前記アンロック姿勢への姿勢変化を許容するように、該プッシュ部材(6)と該ロック手段(L)とを連動、連結することを特徴とする、請求項1に記載の圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造。
  3. 前記プッシュ部材は、前記締付完了位置(6A)と前記締付解除完了位置(6B)との間で昇降操作できるようにして前記カバー(C)の中心部に設けた単一のプッシュリング(6)で構成され、
    前記カバー抑え部材は、前記カバー(C)の中心部から放射状に延びるよう配列されると共に前記カバー(C)又は前記タンク本体(Tm)に揺動可能に軸支(37p)されていて、該揺動により、前記プッシュリング(6)から受けた押圧力を前記カバー(C)への締付力に変換可能な複数の抑えアーム(7)で構成されており、
    前記プッシュリング(6)は、前記複数の抑えアーム(7)の径方向内端部(7i)に係脱可能に構成されていて、該プッシュリング(6)が前記締付開始位置(6X1)よりも前記締付解除完了位置(6B)側にあるときは該抑えアーム(7)から離間し、また該プッシュリング(6)が前記締付完了位置(6A)にあるときは該抑えアーム(7)に前記押圧力を付与するように係合しており、更に該プッシュリング(6)が前記締付解除完了位置(6B)から前記締付完了位置(6A)に向けて移動する途中で前記締付開始位置(6X1)に達すると、該プッシュリング(6)が該抑えアーム(7)との係合を開始して前記カバー抑え部材(7)に対し押圧力をかけ始めることを特徴とする、請求項2に記載の圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造。
  4. 前記ロック手段(L)は、前記カバー(C)及び前記タンク本体(Tm)の何れか一方に固設した固定ロック部材(10)と、その何れか他方に設けられてロック位置(9A)とアンロック位置(9B)との間を移動可能な可動ロック部材(9)とを備え、
    前記可動ロック部材(9)は、前記ロック位置(9A)では前記固定ロック部材(10)に係止することで前記カバー(C)をマンホール閉塞位置にロックし、また前記アンロック位置(9B)では前記係止を解除するように構成され、
    前記連動機構(I)は、前記カバー(C)上で所定の径方向外方位置(A)と径方向内方位置(8B)との間を移動可能に支持される連動アーム(8)を有しており、
    前記連動アーム(8)は、前記可動ロック部材(9)が前記ロック位置(9A)にあるときは前記径方向外方位置(8A)に在り、且つ該可動ロック部材(9)が前記アンロック位置(9B)にあるときは前記径方向内方位置(8B)に在るように、該可動ロック部材(9)と連動、連結されており、
    前記連動アーム(8)の径方向内端部(8i)と前記プッシュリング(6)の外周部とは、互いに係脱可能に構成されており、該プッシュリング(6)が前記ロック保持限界位置(6X2)と前記締付完了位置(6A)との間にあるときは、該プッシュリング(6)により該連動アーム(8)が前記径方向外方位置(8A)に保持されるが、該プッシュリング(6)が前記ロック保持限界位置(6X2)よりも前記締付解除完了位置(6B)側にあるときは、該連動アーム(8)が該プッシュリング(6)より解放されて、該連動アーム(8)の前記径方向外方位置(8A)から前記径方向内方位置(8B)への移動が許容されることを特徴とする、請求項3に記載の圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造。
  5. 前記連動アーム(8)は、前記カバー(C)上に径方向摺動可能に当接する径方向内方側アーム部分(8b)と、その径方向内方側アーム部分(8b)から前記可動ロック部材に向かって延びる径方向外方側アーム部分(8c)とを有しており、
    前記径方向外方側アーム部分(8c)は、前記径方向内方側アーム部分(8b)よりも上方に張り出した把手部に兼用可能であることを特徴とする、請求項4に記載の圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載の圧力タンクにおけるマンホール用カバーの取付構造を備えた粉粒体運搬車であって、
    内部に粉粒体を収容可能な前記圧力タンク(T)が車体(F)に搭載されることを特徴とする粉粒体運搬車。
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