JP2021142185A - 車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に対する車椅子利用者の乗降の際に確実に車椅子の動きを止めることができ、安定した状態での乗降を可能とする車椅子を提供する。【解決手段】車椅子は、着座部と、着座部を支持するボディフレームと、ボディフレームに回転自在に軸支された車輪と、係合部22と、左後車輪を制動する左側ブレーキ20と、係合部22と左側ブレーキ20とを連結する連結部23と、を備える。係合部22は、車両の開口部を形成する車体部材に対して係合する係合姿勢と、車体部材に対する係合を解除する解除姿勢と、を切り替え可能である。連結部23は、係合部22が解除姿勢から係合姿勢に切り替えられた場合に、係合部22の動きを左側ブレーキ20に伝達する。これより、係合部22が解除姿勢から係合姿勢に切り替えられた場合に左側ブレーキ20が作動して、左後車輪が制動される。【選択図】図4

Description

本発明は、車椅子に関する。
車椅子は、高齢者や身体障害者(特に肢体不自由者)などが使用する。このような車椅子利用者も自動車等の車両に乗降する場合がある。このとき、介助者の介助を受けながら車両に乗降する場合や、車椅子利用者自身が自力で乗降する場合がある。
車両への車椅子利用者の乗降をアシストするための構成の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1では、車両のシートバックに軸支されたアームと、アームの先端に取り付けられた乗降板と、を備える乗降アシスト機構が開示されている。
アームは、シートバックにおけるドア側のフレームに軸支されており、先端部の直線部分がシートバックの側面に沿う姿勢とシート座部の側面に沿う姿勢との間で回動できるようになっている。乗降板は、アームの先端部に対して回転自在となっており、開いた状態ではシート座部と略平行であって他端がドアの外に突出するようになっている。そして、乗降板の先端には、車椅子のフレームを係合するためのフックが設けられている。
特許文献1に開示の乗降アシスト機構は、車椅子利用者が車両に乗降する際に乗降板を開いてフックを車椅子のフレームに係合させた状態とし、当該乗降板を介して車椅子の座部と車両のシート座部との間を移動することができるようにアシストする構成となっている。
実開平07−31456号公報
ところで、車椅子利用者が車両に乗降しようとする際には車椅子のブレーキを掛けるのが通常であるが、仮にブレーキを掛け忘れた場合には、車椅子利用者が車両との間で乗り移ろうとした際に車椅子が動き不安定な状態になることが考えられる。即ち、車椅子利用者が車椅子と車両の間を乗り移ろうとする場合には、車椅子には車椅子利用者の移動とは反対向きの力が作用することになり、仮にブレーキを掛け忘れて車椅子の車輪が動く状態では、車椅子が動いてしまうことが考えられる。このような乗降時における車椅子の動きは、乗降しようとする車椅子利用者に不安を与えるとともに、乗り移りを円滑に行えなくなるので好ましくない。
本発明は、上記のような課題の解決を図ろうとなされたものであって、車両に対する車椅子利用者の乗降の際に確実に車椅子の動きを止めることができ、安定した状態での乗降を可能とする車椅子を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車椅子は、車椅子利用者が着座する着座部と、前記着座部を支持するボディフレームと、前記ボディフレームに回転自在に軸支された車輪と、車両の開口部を形成する車体部材に対して係合する係合姿勢と、前記車体部材との係合を解除する解除姿勢と、を切り替え可能な係合部と、前記係合部が前記解除姿勢から前記係合姿勢へ姿勢変化した場合に前記車輪を制動するブレーキ部と、備える。
上記態様に係る車椅子では、係合部が解除姿勢から係合姿勢へ姿勢変化した場合に、当該姿勢変化に連動して車輪を制動するブレーキ部が設けられているので、仮に車椅子利用者および介助者がブレーキを掛け忘れた状態で車両との間で乗り移りを行う場合にも、係合部が係合姿勢へ姿勢変化することで車輪が制動されるので、安定した状態での乗り移りが可能となる。
上記態様に係る車椅子において、該車椅子を上方から平面視した場合に、前記ブレーキ部は、前記車両の前記車体部材に係合された前記係合部から最も離間した位置にある前記車輪を制動する、としてもよい。
上記のように、車椅子を上方から平面視した場合に、車両の車体部材に係合された係合部から最も離間した位置にある車輪を制動することで、平面視で車椅子が回転するような動きを効果的に止めることができる。即ち、車椅子利用者の乗り移りに際して車椅子に係る力により車体部材に係合された係合部を中心に車椅子が回動しようとしても、当該係合部から最も離間した車輪をブレーキ部で制動することで、効果的に車椅子が回動するような動きを止めることができる。
上記態様に係る車椅子において、リンクとジョイントとを有し、前記係合部と前記ブレーキ部とを連結する連結部を更に備える、としてもよい。
上記のように、連結部により係合部とブレーキ部とを連結することにより、車体部材に対して係合部が係合した場合に連結部を介して係合部の動きがブレーキ部に伝達され、ブレーキ部が確実に車輪を制動するようにできる。
上記態様に係る車椅子において、前記係合部が前記係合姿勢であるか前記解除姿勢であるかを検出する検出部と、前記係合部が前記係合姿勢であるとの検出情報を受け付けた場合に、前記車輪を制動するように前記ブレーキ部を制御する制御部と、を更に備える、としてもよい。
上記のように、制御部に対して係合部が係合姿勢であるとの検出情報(係合部が解除姿勢から係合姿勢へ姿勢変化したとの検出情報)が入力された場合に、制御部がブレーキ部に対して車輪を制動するように信号を出力するようにすれば、仮に車椅子利用者等が車椅子のブレーキを掛け忘れた状態で車両との間で乗り移りを行おうとしても、自動的に車椅子のブレーキが掛かることになる。よって、上記構成を採用する場合には、安定した状態での乗降が可能となる。
上記態様に係る車椅子において、前記車椅子利用者からアシスト指示が入力された場合に、前記車輪の回転をアシストする駆動力を生成する駆動源を更に備え、前記ブレーキ部は、前記駆動源に内蔵または付帯されている、としてもよい。
上記のように、ブレーキ部が駆動源に付帯または内蔵されている構成を採用すれば、車輪のタイヤとの摩擦状態に影響されずに確実に車椅子が回転するような動きを止めることができる。なお、ブレーキ部が付帯または内蔵された駆動源の例としては、例えば、電磁ブレーキ付きモータなどをあげることができる。
上記態様に係る車椅子において、前記制御部は、前記係合部が前記係合姿勢から前記解除姿勢へ姿勢変化した場合であって、かつ、前記車椅子利用者から前記アシスト指示が入力された場合に、前記車輪の制動を解除するように前記ブレーキ部を制御する、としてもよい。
上記のように、係合部が係合姿勢から解除姿勢へ姿勢変化しただけではブレーキが解除されず、さらに車椅子利用者からのアシスト指示の入力があった場合に車輪の制動が解除されるようにすれば、車体部材に対する係合部が係合姿勢から解除姿勢へ姿勢変化しただけで、アシスト指示の入力が未だなされていない時点で不所望に車椅子が動くことが防止され、より高い安全性を確保するのに優位である。
上記態様に係る車椅子において、前記車椅子利用者からのアシスト指示が入力された場合に、前記車輪の回転をアシストする駆動力を生成する駆動源と、前記車輪への入力トルクを検出するトルク検出部と、を更に備え、前記制御部は、前記係合部が前記解除姿勢から前記係合姿勢へ姿勢変化した場合であって、前記入力トルクが検出された場合に、当該入力されたトルクと同じ値であって逆向きのトルクを生成して前記車輪に加えるように前記駆動源を制御し、前記駆動源が前記逆向きのトルクを生成して前記車輪に加えることで、当該駆動源が前記ブレーキ部としての機能を兼ね備える、としてもよい。
上記のように、駆動源がブレーキ部としての機能を兼ね備え、車体部材に対して係合部が係合した状態(係合部が係合姿勢である状態)のときに車輪にトルクが掛かった場合に、掛かったトルクと同じ値であって逆向きのトルクを車輪に加えることで、車椅子利用者が車椅子と車両との間を乗り移ろうとする際の車椅子の回転を抑制することができる。
上記の各態様に係る車椅子では、車両に対する車椅子利用者の乗降の際に確実に車椅子動きを止めることができ、安定した状態での乗降を可能とする。
本発明の実施形態に係る車椅子の構成を示す斜視図である。 左側ブレーキによる左後車輪の制動についての説明のための平面図である。 車椅子の係合部の可動形態を示す側面図である。 係合部と左側ブレーキとを連結する連結部の構成を示す模式図である。 車両に車椅子を近接させてサイドシルに対して係合部を係合させた状態を示す平面図である。 車両のサイドシルに対して係合部が係合した状態を示す断面図である。 サイドシルに対して係合された係合部と制動される車輪との位置関係を示す平面図である。 変形例1に係る車椅子の構成を示す模式図である。 車椅子と車両との係合時に、制御部が実行する制動に係るフローチャートである。 変形例2に係る車椅子の構成を示す模式図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明を例示的に示すものであって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[実施形態]
1.車椅子1の構成
図1は、本発明の実施形態に係る車椅子1の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車椅子1は、ボディフレーム11,12と、後車輪13,14と、前車輪15,16と、フットレスト用フレーム17と、フットレスト18a,18bと、着座部19と、ブレーキ20,21と、係合部22と、連結部23と、を備える。
本実施形態に係る車椅子1では、左ボディフレーム11と右ボディフレーム12とを含みボディフレームが構成されている。左ボディフレーム11は、メインフレーム111とサブフレーム112とを有する。メインフレーム111とサブフレーム112とは、X方向における後側で接合されており、X方向の前側に行くに従って互いの間隔が広がる。換言すると、左ボディフレーム11におけるメインフレーム111とサブフレーム112とは、Y方向からの側面視でV字形状をなすように設けられている。
右ボディフレーム12も、メインフレーム121とサブフレーム122とを有する。右ボディフレーム12におけるメインフレーム121とサブフレーム122とについても、X方向の後側で接合されており、X方向の前側に行くに従って互いの間隔が広がっており、Y方向からの側面視でV字形状をなすように設けられている。
着座部19は、左ボディフレーム11のメインフレーム111と右ボディフレーム12のメインフレーム121とによって支持されている。詳細な説明を省略するが、本実施形態に係る車椅子1では、左ボディフレーム11および右ボディフレーム12に対して着座部19が着脱自在に構成されている。
左後車輪13は、左ボディフレーム11に対して回転自在に軸支されている。右後車輪14は、右ボディフレーム12に対して回転自在に軸支されている。
左前車輪15は、左ボディフレーム11におけるサブフレーム112の先端部分(X方向の前方部分)に回転自在に軸支されている。右前車輪16は、右ボディフレーム12におけるサブフレーム122の先端部分(X方向の前方部分)に回転自在に軸支されている。
フットレスト用フレーム17は、左ボディフレーム11におけるサブフレーム112の先端部分と右ボディフレーム12におけるサブフレーム122の先端部分とを繋ぐようにY方向に向けて延びている。フットレスト18aとフットレスト18bとは、フットレスト用フレーム17に取り付けられ、Y方向に間隔を空けて並設されている。
左側ブレーキ(ブレーキ部)20は、左後車輪13のタイヤとの間での摩擦力を以って当該車輪13を制動する部位であり、車椅子利用者が操作するためのレバー20aがZ方向上向きに延びている。右側ブレーキ21は、右後車輪14のタイヤとの間での摩擦力を以って当該車輪14を制動する部位であり、車椅子利用者が操作するためのレバー21bがZ方向上向きに延びている。
係合部22は、先端部(X方向の前方部分)が鏃状をしており、根元側(X方向の後方部分)である取付部22aで右ボディフレーム12におけるサブフレーム122に取り付けられている。係合部22は、取付部22aを中心に回転可能となっている。
連結部23は、右ボディフレーム12におけるサブフレーム122に取り付けられており、係合部22の動き(姿勢変化)を左側ブレーキ20に伝達する部位である。連結部23の詳細構造については、後述する。
2.ブレーキ20,21の構成
図2は、左側ブレーキ20の制動についての説明のための平面図である。なお、図2では、左側ブレーキ20を一例に表しているが、右側ブレーキ21についても同じ構成を有する。
図2に示すように、左側ブレーキ20は、X方向に可動可能に構成されたブレーキシュー20bを有する。左側ブレーキ20のブレーキシュー20aは、X方向の後ろ向きに動いた場合に、左後車輪13のタイヤ13aに当接する。左後車輪13は、ブレーキシュー20bとタイヤ13aとの間での摩擦力を以って制動される。
なお、左側ブレーキ20のブレーキシュー20aは、車椅子利用者がレバー20a(図1を参照。)を操作した場合に加え、車両の車体部材に対して係合部22が係合された場合(係合部22が解除姿勢から係合姿勢へ姿勢変化した場合)にも左後車輪13に向けて動くようになっている。係合部22の回動(姿勢変化)と左側ブレーキ20により制動との関係については、後述する。
3.係合部22の構成
図3は、車椅子1の係合部22の可動形態(姿勢変化の形態)を示す側面図である。
図3に示すように、係合部22は、サブフレーム122の前方部分において、当該サブフレーム122の外側面(図3の手前側の面)に取付部22aが取り付けられている。係合部22は、取付部22aから鏃状をしたフック部22bに向けてX方向(前後方向)の前方に延びている。
係合部22は、取付部22aを中心として矢印Aのように回転可能となっている。なお、係合部22の姿勢は、破線で示す姿勢が係合姿勢であり、実線で示す姿勢が解除姿勢である。これら係合部22の姿勢については、車両との関係で後述する。
ここで、係合部22の取付部22aには、連結部23の一部が隣接して設けられている。詳細は後述するが、連結部23は、係合部22の回動角度(係合姿勢と解除姿勢との間での姿勢変化)に応じて、当該係合部22の動きをブレーキ20に伝達できるようになっている。
4.連結部23の構成
図4は、係合部22と左側ブレーキ20とを連結する連結部23の構成を示す模式図である。
図4に示すように、連結部23は、リンク232,234とジョイント231,233,235とを有する。ジョイント231,233,235は、それぞれが平面視でL字形状を有する。そして、ジョイント231は、支点231aを中心に回転自在となっており、ジョイント233は、支点233aを中心に回転自在となっており、ジョイント235は、支点235aを中心に回転自在となっている。
リンク232,234は、それぞれが棒状の部材である。リンク232は、一端部がジョイント231における腕部の取付箇所231cに軸支されており、他端部がジョイント233における腕部の取付箇所233bに軸支されている。
リンク234は、一端部がジョイント233における腕部の取付箇所233cに軸支されており、他端部がジョイント235における腕部の取付箇所235bに軸支されている。
ここで、ジョイント231における腕部の取付箇所231bには、係合部22における接続部22cの端部が軸支されている。係合部22の接続部22cは、係合部22における取付部22aを中心に回動する。
また、ジョイント231における腕部の先端部分231dには、スプリング236が取り付けられている。スプリング236は、他端が連結部23のベース237に取り付けられている。ベース237は、リンク232,234等の動きに対して連動せず、車椅子1における右ボディフレーム12に位置固定されている。
スプリング236は、ジョイント231における腕部の先端部分231dをベース237の方へ付勢している。
ジョイント235における取付箇所235cには、左側ブレーキ20のロッド20cが軸支されている。ロッド20cは、その先端部にブレーキシュー20bが取り付けられており、ブレーキシュー20bを左後車輪13に向けて前進させたり後退させたりする。
係合部22が矢印Aのように回動して解除姿勢(実線で示す姿勢)から係合姿勢(破線で示す姿勢)へと姿勢変化した場合には、当該姿勢変化が接続部22cによってジョイント231に伝達され、ジョイント231が破線で示すように回動する。ジョイント231に回動によって、リンク232は矢印で示すように移動し、これに伴ってジョイント233が破線で示すように回動する。
ジョイント233が破線で示すように回動した場合には、リンク234が矢印で示すように移動する。当該リンク234の移動に伴って、ジョイント235が破線で示すように回動し、ロッド20cを介してブレーキシュー20bが矢印で示すように左後車輪13に向けて移動される。
5.車両500への車椅子1の係合
図5は、車両500に車椅子1を近接させてサイドシル504に対して係合部22を係合させた状態を示す平面図である。図6は、車両500のサイドシル504に対して係合部22を係合させた状態を示す断面図である。
図5に示すように、車椅子利用者が車両500におけるシート502のシート座部503と車椅子1のシートクッション191(着座部19)との乗り移りを行う場合には、矢印Bで示すように車両500のドア(本実施形態では、一例として左ドア)501を開き、矢印Cで示すように乗降口(開口部)500aに車椅子1を近接させる。
次に、車椅子利用者や介助者は、係合部22を操作して車両500のサイドシル504に対して当該係合部22を係合させ(矢印Dで示す部分)、レバー20a,21aを操作して車椅子1のブレーキ20,21を掛ける。これにより、車両500に対して車椅子1が係合されることになる。なお、係合部22の姿勢が解除姿勢の場合には、車椅子1と車両500とが係合されず、係合部22の姿勢が係合姿勢の場合には、車椅子1と車両500とが係合された状態をとる。
ここで、車椅子利用者や介助者が、車椅子1のブレーキ20,21を掛け忘れる場合も考えられる。このような場合における車椅子1の制動については、後述する。
図6に示すように、車椅子1の係合部22は、当該係合部22のフック部22bが車両500のサイドシル(構造部材)504を上方から係合する。サイドシル504は、上部が内装トリム505で覆われている。係合部22のフック部22bは、内装トリム505を間に挟んでサイドシル504を係合する。
6.係合部22と当該係合部22の係合に連動して制動される車輪13
図7は、車椅子1における係合部22と制動される車輪13との位置関係を示す平面図である。
図7に示すように、係合部22は、車椅子1の右側前方に配置されている。そして、係合部22を車椅子利用者等が操作して車両500のサイドシル504に対して固定部22のフック部22bを係合させた場合には(係合部22が解除姿勢から係合姿勢に姿勢変化した場合には)、連結部23のリンク232,234およびジョイント231,233,235の動きにより、左側ブレーキ20が作動する。これにより、左後車輪13が左側ブレーキ20のブレーキシュー20bの当接により制動される。
ここで、本実施形態に係る車椅子1では、車両500のサイドシル504における固定部22の係合位置(Y方向の右側の二点鎖線で囲んだ部分)から最も離間した位置にある車輪(左後車輪13)を制動することとしている。
7.効果
本実施形態に係る車椅子1では、車両500におけるサイドシル504に対して係合部22が係合した場合に(係合部22が解除姿勢から係合姿勢に変化した場合に)、当該姿勢変化に連動して左側ブレーキ20が左後車輪13を制動することとしているので、仮に車椅子利用者および介助者がブレーキ20,21を掛け忘れた状態で車両500との間で乗り移りを行おうとした場合にも、車椅子1の左側ブレーキ20により左後車輪13を制動することで安定した状態での乗り移りが可能となる。
また、本実施形態に係る車椅子1では、図7のように当該車椅子1を上方から平面視した場合に、車両500のサイドシル504に対して係合される係合部22の係合位置(図5の矢印Dで示す箇所)から最も離間した位置にある車輪(左後車輪13)を制動することで、平面視で車椅子1が回転するような動きを効果的に止めることができる。即ち、車椅子利用者の乗り移りに際して車椅子1に係る力により車両500における上記係合位置を中心に車椅子が回動しようとしても、左後車輪13を制動することで、効果的に車椅子1が回動するような動きを止めることができる。
[変形例1]
1.車椅子2の構成
図8は、本変形例に係る車椅子2の構成を示す模式図である。なお、図8では、車椅子2の構成について、上記実施形態に係る車椅子1との差異を分かり易くするために車椅子2の構成を模式的に図示しており、図示を省略した部分などについては上記実施形態に係る車椅子1と同じ構成を採用することができる。
図8に示すように、本変形例に係る車椅子2は、後車輪13,14と、係合部22と、ブレーキ30,31と、駆動モータ(駆動源)32,33と、トルクセンサ34,35と、係合センサ(検出部)36と、制御部37と、入力部38および出力部39と、を備える。
左側ブレーキ30は、ブレーキシュー30bを有する。ブレーキシュー30bは、アクチュエータ(図示を省略。)などにより前進/後退が可能となっている。ブレーキシュー30bが前進して左後車輪13のタイヤに当接することで、当該左後車輪13が制動される。
右側ブレーキ31も、ブレーキシュー31bを有する。右側ブレーキ31のブレーキシュー31bも、アクチュエータ(図示を省略。)などにより前進/後退が可能となっている。ブレーキシュー31bが前進して右後車輪14のタイヤに当接することで、当該右後車輪14が制動される。
なお、ブレーキ30,31に対しては、車椅子利用者等が入力部38から入力操作を行うことで車輪13,14を制動できるようになっている。
左側トルクセンサ34は、左後車輪13に入力されたトルクを検出して制御部37に検出情報(入力トルクを検出したこと、およびトルク値)を送出する。右側トルクセンサ35は、右後車輪14に入力されたトルクを検出して制御部37に検出情報(入力トルクを検出したこと、およびトルク値)を送出する。
左駆動モータ32は、左後車輪13に取り付けられており、左後車輪13の回転をアシストするための駆動力を生成して生成したトルクを左後車輪13に加える駆動モータである。具体的には、車椅子利用者からのアシスト指示を受け付けた制御部37の指令に基づいて左後車輪13の回転をアシストするように駆動力を生成して左後車輪13に加える。
右駆動モータ33は、右後車輪14に取り付けられており、右後車輪14の回転をアシストするための駆動力を生成して当該生成したトルクを右後車輪14に加える駆動モータである。具体的には、車椅子利用者からのアシスト指示を受け付けた制御部37の指令に基づいて右後車輪14の回転をアシストするように回転駆動力を生成して右後車輪14に出力する。
なお、車椅子利用者からのアシスト指示については、例えば、車椅子利用者が車輪13,14を回転させようとする力を加えることにより、当該力による生じるトルクをトルクセンサ34,35が検出し、検出した情報を制御部37に送出することによりなされる。
係合センサ36は、係合部22の取付部22a(図8では図示を省略。)に取り付けられており、車両500のサイドシル504に対して係合部22が係合された場合に、当該係合部22の姿勢が解除姿勢から係合姿勢に変化したことを検出して当該検出情報を制御部37に送出する。
制御部37は、CPU、RAM、ROMなどから構成されたマイクロプロセッサを有する。制御部37は、車輪13,14の制動に係る制御も行う。当該制御の方法については、後述する。
入力部38は、車椅子利用者からの入力を受け付ける部位であり、例えば、駆動モードの選択などの入力を受け付ける。出力部39は、車椅子利用者に対して情報を出力する部位であり、例えば、選択されている駆動モードやバッテリの残容量などの情報を出力する。
2.制動制御
図9は、車椅子2と車両500との係合時に、制御部37が実行する制動に係るフローチャートである。
図9に示すように、制御部37は、係合センサ36からの入力情報を基に、車椅子利用者等の操作によりサイドシル504に対して係合部22が係合されたか否かを判断する(ステップS1)。換言すると、係合部22の姿勢が解除姿勢から係合姿勢に変化したか否かを判断する。
制御部37が係合状態(係合部22が解除姿勢から係合姿勢に姿勢変化した状態)を検出したと判断した場合には(ステップS1:Yes)、左側ブレーキ30を作動させる(ステップS2)。これにより、仮に車椅子利用者等がブレーキ30,31を掛け忘れていたとしても、左側ブレーキ30が作動してブレーキシュー30bが左後車輪13のタイヤに当接して、当該左後車輪13を制動する。
左側ブレーキ30のブレーキシュー30bが前進して左後車輪13のタイヤに当接した後に、出力部39に「左側ブレーキ作動」の旨を表示させる(ステップS3)。
制御部37は、係合センサ36からの解除状態(係合部22の姿勢が係合姿勢から解除姿勢に切り替えられたこと)の検出情報を受け付けるまで左側ブレーキ30を掛けた状態を維持する(ステップS4:No)。
係合センサ36は、車椅子利用者等が車両500のサイドシル504に対する係合部22の係合を解除した場合に、係合部22の角度等により係合が解除されたことを検出する。そして、制御部37は、係合解除の旨の検出情報(係合部22が係合状態から解除状態へ姿勢変化した旨の検出情報)を受け付けた場合に(ステップS4:Yes)、トルクセンサ34,35からのトルク検出の旨の検出情報を受け付けるまで左側ブレーキ30を掛けた状態を更に維持する(ステップS5:No)。
制御部37は、左側トルクセンサ34または右側トルクセンサ35からトルク検出の旨の検出情報を受け付けた場合に(ステップS5:Yes)、左側ブレーキ30のブレーキシュー30bを後退させ、左後車輪13の制動を解除する(ステップS6)。そして、制御部37は、出力部39に対して左側ブレーキ30が作動しているとの表示をキャンセルさせる(ステップS7)。
3.効果
本変形例に係る車椅子2でも、車両500のサイドシル504などの車体部材に対して係合部22を係合させることにより、当該係合部22が解除姿勢から係合姿勢へ姿勢変化した場合に、左側ブレーキ30により左後車輪13を制動するので、上記実施形態に係る車椅子1と同じ効果を得ることができる。
また、本変形例に係る車椅子2では、係合部22による係合が解除されただけ(係合部22が係合姿勢から解除姿勢へ姿勢変化しただけ)では左側ブレーキ30の制動状態が解除されず(図9のステップS4,S5)、係合部22による係合の解除とトルクセンサ34,35へのトルク入力の検出とがあった場合に左後車輪13の制動状態が解除されるようにしているので、係合部22による係合を解除しただけの時点で不所望に車椅子2が動くことが防止され、より高い安全性を確保するのに優位である。
[変形例2]
図10は、本変形例に係る車椅子3の構成を示す模式図である。なお、図10でも、車椅子3の構成について、上記実施形態に係る車椅子1との差異を分かり易くするために車椅子3の構成を模式的に図示しており、図示を省略した部分などについては上記実施形態に係る車椅子1と同じ構成を採用することができる。また、以下では、上記実施形態および上記変形例1と重複する説明を省略する。
図10に示すように、本変形例に係る車椅子3は、後車輪13,14と、係合部22と、駆動モータ(駆動源)42,43と、トルクセンサ34,35と、係合センサ(検出部)36と、制御部47と、入力部38および出力部39と、を備える。
左駆動モータ42は、所謂、電磁ブレーキ付きモータであって、左後車輪13に取り付けられている。そして、本変形例に係る左駆動モータ42も、左後車輪13の回転をアシストするための駆動力を生成する駆動源である。上記変形例1の左駆動モータ32と同様に、車椅子利用者からのアシスト指示が入力された場合に、制御部47の指令に基づいて左後車輪13の回転をアシストする駆動力を生成して左後車輪13に加える。
右駆動モータ43も、電磁ブレーキ付きモータであって、右後車輪14に取り付けられている。そして、右駆動モータ43は、右後車輪14の回転をアシストするための駆動力を生成する駆動源である。右駆動モータ43も、車椅子利用者からのアシスト指示が入力された場合に、制御部47の指令に基づいて右後車輪14の回転をアシストする駆動力を生成して右後車輪14に加える。
制御部47は、CPU、RAM、ROMなどから構成されたマイクロプロセッサを有する。制御部47は、駆動モータ42,43に内蔵のブレーキを用いた車輪13,14の制動に係る制御も行う。具体的に、制御部47は、車両500のサイドシル(車体部材)504に対して係合部22が係合されたか否か(係合部22が解除姿勢から係合姿勢へ姿勢変化したか否か)を判断し、係合状態を検出したと判断した場合に(係合部22が解除姿勢から係合姿勢へ姿勢変化したと判断した場合に)、左駆動モータ42および右駆動モータ43のそれぞれに内蔵されたブレーキを作動させる。これにより、仮に車椅子利用者等がブレーキを掛け忘れていたとしても、左駆動モータ42が回転しないように制動して、左後車輪13を制動する。
ここで、車椅子利用者等が車椅子のブレーキを掛ける場合には、入力部38からの入力により駆動モータ42,43のブレーキを作動させることで実行できる。
なお、制動状態の解除については、上記変形例1と同様の制御を行うことができる。
本変形例に係る車椅子3でも、車椅子利用者等の操作により車両500のサイドシル504などの車体部材に対して係合部22を係合させた場合に、駆動モータ42,43に内蔵されたブレーキを用いて後車輪13,14を制動するので、上記実施形態に係る車椅子1および上記変形例1に係る車椅子2と同じ効果を得ることができる。
[その他の変形例]
上記実施形態および上記変形例1では、車両500のサイドシル504に対して係合部22が係合することで、係合部22が解除姿勢から係合姿勢へ姿勢変化した場合に、左後車輪13を制動することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、上記変形例2のように、左右両方の後車輪13,14を制動することとしてもよいし、右後車輪14や前車輪15,16を制動することとしてもよい。
上記変形例2では、駆動モータ42,43として電磁ブレーキ付きモータを採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ブレーキが付帯されたモータを採用することもできる。
また、ブレーキを内蔵あるいは付帯した駆動モータを用いなくても、サイドシルなどの車体部材に対して係合部を係合させ場合に、車輪に入力されるトルクを監視しておき、トルクが入力されたときには、当該トルクと同じ値であって逆向きのトルクを車輪に加えることでも、車椅子の回転等の動きを抑制することが可能である。
上記実施形態および上記変形例1,2では、右ボディフレーム12のサブフレーム122に1つの係合部22を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、右ボディフレーム12のメインフレーム121や、図示を省略したアームレストなどの係合部を設けることとしてもよい。また、左ボディフレーム11に係合部を設けることとしてもよい。さらに、複数の係合部を設けることとしてもよい。
上記実施形態では、車両500の左ドア501を開けて車椅子利用者が乗り移ることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、右ドアを開けて車両との間を乗り移ることとしてもよいし、車両の後ドアを開けて車両との間を乗り移ることとしてもよい。さらに、後ゲートを開けて車両との間を乗り移ることとしてもよい。
上記実施形態では、車両500の車体部材の一例としてサイドシル504を適用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、シートフレームやドアなど、開口部の周りの車体部材など種々の箇所を係合対象とすることが可能である。
上記実施形態では、リンク232,234およびジョイント231,233,235を有する連結部23を備える構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、係合部とブレーキとをケーブルで連結することとしてもよい。
上記変形例1,2では、サイドシル504に対する係合部22の係合を解除しただけでなく(係合部22が係合姿勢から解除姿勢へ姿勢変化したとの条件だけでなく)、車輪13,14へのトルク入力も制動解除の条件としたが、本発明は、これに限定を受けるものではなく、係合部が係合姿勢から解除姿勢へ姿勢変化したことだけを車輪の制動解除の条件としてもよい。
また、制動解除の条件として、上記変形例1,2のようなトルク入力に代えて車椅子利用者からの信号入力(有線、無線での入力)を採用することもできる。
1,2,3 車椅子
11 左ボディフレーム
12 右ボディフレーム
13 左後車輪
20,30 左側ブレーキ(ブレーキ部)
22 係合部
23 連結部
32,42 左側駆動モータ(駆動源)
33,43 右側駆動モータ(駆動源)
36 係合センサ(検出部)
37、47 制御部
44 左側トルクセンサ(トルク検出部)
45 右側トルクセンサ(トルク検出部)
231,233,235 ジョイント
232,234 リンク
500 車両
504 サイドシル(車体部材)

Claims (7)

  1. 車椅子利用者が着座する着座部と、
    前記着座部を支持するボディフレームと、
    前記ボディフレームに回転自在に軸支された車輪と、
    車両の開口部を形成する車体部材に対して係合する係合姿勢と、前記車体部材との係合を解除する解除姿勢と、を切り替え可能な係合部と、
    前記係合部が前記解除姿勢から前記係合姿勢へ姿勢変化した場合に前記車輪を制動するブレーキ部と、
    備える、
    車椅子。
  2. 請求項1に記載の車椅子において、
    該車椅子を上方から平面視した場合に、
    前記ブレーキ部は、前記車両の前記車体部材に係合された前記係合部から最も離間した位置にある前記車輪を制動する、
    車椅子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車椅子において、
    リンクとジョイントとを有し、前記係合部と前記ブレーキ部とを連結する連結部を更に備える、
    車椅子。
  4. 請求項1または請求項2に記載の車椅子において、
    前記係合部が前記係合姿勢であるか前記解除姿勢であるかを検出する検出部と、
    前記係合部が前記係合姿勢であるとの検出情報を受け付けた場合に、前記車輪を制動するように前記ブレーキ部を制御する制御部と、
    を更に備える、
    車椅子。
  5. 請求項4に記載の車椅子において、
    前記車椅子利用者からアシスト指示が入力された場合に、前記車輪の回転をアシストする駆動力を生成する駆動源を更に備え、
    前記ブレーキ部は、前記駆動源に内蔵または付帯されている、
    車椅子。
  6. 請求項5に記載の車椅子において、
    前記制御部は、前記係合部が前記係合姿勢から前記解除姿勢へ姿勢変化した場合であって、かつ、前記車椅子利用者から前記アシスト指示が入力された場合に、前記車輪の制動を解除するように前記ブレーキ部を制御する、
    車椅子。
  7. 請求項4に記載の車椅子において、
    前記車椅子利用者からのアシスト指示が入力された場合に、前記車輪の回転をアシストする駆動力を生成する駆動源と、
    前記車輪への入力トルクを検出するトルク検出部と、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記係合部が前記解除姿勢から前記係合姿勢へ姿勢変化した場合であって、前記入力トルクが検出された場合に、当該入力されたトルクと同じ値であって逆向きのトルクを生成して前記車輪に加えるように前記駆動源を制御し、
    前記駆動源が前記逆向きのトルクを生成して前記車輪に加えることで、当該駆動源が前記ブレーキ部としての機能を兼ね備える、
    車椅子。
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