JP2011062330A - 電動車椅子およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車椅子の課題は、乗車者が車椅子からベッド等へ移乗する時、突出度合の大きなサイド部が邪魔になる点である。車椅子の乗車者は一般の人より体力が劣るため、サイド部の突出が大きな負担となってしまう。
【解決手段】背面部20の両側に配置したサイド部14、15と、座面部21に設けた圧力検出部と、この圧力検出部より乗車者の乗車状態を判定する乗車状態判定部と、を備え、乗車状態判定部は乗車状態を移乗と判定すると、作動部は背面部20に対するサイド部14、15の突出度合を小さくする電動車椅子である。乗車者が車椅子からベッド等へ移乗する時、自動的にサイド部14、15の突出度合が小さくなるので、乗車者の負荷を減らすことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動車椅子およびその制御方法に関するものである。
車椅子は、一般の人よりも体力が劣り歩行が困難な人に利用されることが多い。
車椅子の機能として、予め車椅子の背もたれの両側にサイド部を設けておき、車椅子の乗車者が姿勢崩れを起こす場合、サイド部を背もたれより突出させ、サイド部で乗車者を支持することが検討されている。
車椅子ではないが、図10に示す産業車(例えば、クレーン車)は、乗車者の安全を確保するため、シート1の背もたれ2(背面部)の両側にサイド部3を設けている。そして、背もたれ2の前面に設けた圧力センサ4の検出信号により、乗車者の体型に合わせて自動的にサイド部3を動かすことが考えられている。
また、シート1は、運転中において、急旋回等により、運転者が左右いずれか一方へ極端に体重移動が生じた場合、これを圧力検出センサ4により検出し、一方又は双方のサイド部3を運転者の方向に接近させ運転者の体を支持している。つまり、サイド部3により運転者の安全が守られる。
特開平1−240330号公報
ここで、図10に示した技術を車椅子に採用しようとした場合、乗車者が車椅子からベッド等へ移乗する時、サイド部を開くための指示ボタンを操作しなければならない。しかしながら、この操作は、車椅子の乗車者にとっては大きな負担になる場合がある。
つまり、車椅子の乗車者は一般の人より体力が劣ることが多いため、エンジンキーのような操作ボタンを押すことも大きな負担になる。
そこで本発明は、車椅子の乗車者に負担をかけずに、乗車者の乗車状態に応じて自動的にサイド部が動く電動車椅子を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために本発明は、座面部とその両側にサイド部が配置された背面部とを有するシート部と、前記シート部を支持し車輪を有する基台部と、前記座面部に設けられた圧力検出部と、前記圧力検出部で検出された圧力分布に基づいて前記サイド部を作動させる作動部と、を備えることを特徴とする。
本発明の電動車椅子は、乗車者が車椅子からベッド等へ移乗する時、乗車者の乗車状態に応じて自動的にサイド部が動くので、移乗の時の乗車者の負担を減らすことができる。
本発明の実施の形態1における電動車椅子の斜視図 本実施の形態1における電動車椅子の機能ブロック図 本実施の形態1における通常状態の電動車椅子の上面図 本実施の形態1における姿勢保持状態の電動車椅子の上面図 本実施の形態1における移乗状態の電動車椅子の上面図 本実施の形態1における乗車状態判定部のフローチャート 本実施の形態1における圧力検出シートの圧力分布を示す図であり、(a)正常な姿勢の場合の圧力分布を示す図、(b)姿勢崩れの場合の圧力分布を示す図、(c)移乗の場合の圧力分布を示す図 本発明の実施の形態2における電動車椅子の機能ブロック図 本実施の形態2における乗車状態判定部のフローチャート 従来の産業用車両シートを示す図
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同じ構成には、同じ符号を付して、適宜説明を省略している。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における電動車椅子の斜視図である。
電動車椅子10は、シート部11と、このシート部11を支持する基台部12と、シート部11上方の両側に配置したサイド部14、15と、シート部11の中ほど両側に配置した肘掛部16、17を備える。なお、シート部11の背面を支える後方台部13は、基台部12の一部である。
また、シート部11は、上方にある背面部20と、中ほどにある座面部21と、下方にある足置き部23とからなる。
そして、背面部20の両側に配置されたサイド部14、15は、ヒンジ部24、25を支点として回転移動する。
このようにサイド部14、15がヒンジ部24、25を支点に回転移動することで、背面部20に対するサイド部14、15の突出度合いを変更する。ここで言う突出度合いとは、サイド部14、15が背面部20から、どのくらいの間隔だけ前方に飛び出しているかを意味する。本実施の形態1の電動車椅子10では、最大の突出度合いが15cmであり、最小の突出度合いが0cm(サイド部14、15と背面部20とが平坦になる状態)である。また、この時のサイド部14、15の背面部20に対する傾きは45度である。
よって、電動車椅子10では、サイド部14、15がヒンジ部24、25を支点に回転移動することにより、サイド部14、15の一部が前方へ突出する。そして、サイド部14、15の突出度合が大きくなる。一方、サイド部14,15は、ヒンジ部24、25を支点に逆に回転移動する事で、突出度合が小さくなる。
なお、サイド部14、15は、ヒンジ部24、25を支点に回転移動する構成でなくともよい。たとえば、サイド部14、15が背面部20と平行なまま、前方へ押出して突出度合いを大きくなり、後方へ平行なまま引き戻すことで突出度合いを小さくする構成でもよい。
また、座面部21の中には、圧力検出部をなす圧力検出シート26が埋め込まれており、この圧力検出シート26により乗車者の乗車時の圧力分布データを検出することができる。
次に、図2の電動車椅子10の機能ブロック図を用いて電動車椅子10の内部構成を説明する。
電動車椅子10は、圧力検出シート26より乗車者の乗車状態を判定する乗車状態判定部30を備える。そして、乗車状態判定部30で判定される乗車状態に応じて、作動部31、32が、アーム18、19を介してサイド部14、15の突出度合いを変更する。
また、電動車椅子10の基台部12には駆動部33が内蔵されている。この駆動部33は車輪を回転させて、電動車椅子10を移動させる。この時、電動車椅子10は、操作部のジョイスティクの操作に従って移動する。
本実施の形態1では、乗車者が姿勢崩れを起こした場合、電動車椅子10のサイド部14、15の突出度合いを自動的に大きくして、乗車者を支える。このように、サイド部14、15で乗車者を支えることで、乗車者が姿勢崩れから正常姿勢に戻すことを支援する。
また、乗車者が移乗しようとしている場合は、サイド部14、15の突出度合いを小さくして、サイド部14、15が移乗の邪魔にならないようにする。
図3は通常状態の電動車椅子10の上面図である。この時、乗車者は正常状態である。図3では、サイド部14、15が背面部20に対して少し折れ曲がっており、乗車者の姿勢が傾きすぎるのを止め、姿勢崩れを起こし難くしている。この時のサイド部14、15の突出度合いはどちらも5cmであり、サイド部14、15の背面部20に対する傾きはどちらも20度である。
また、座面部21に設けた圧力検出シート26より乗車者の臀部から受ける圧力分布が検出され、この圧力分布より乗車者の乗車状態が判定される。
圧力検出シート26より検出された圧力分布データが片方に偏り、且つ圧力検出部より検出された乗車者の体重が予め設定された体重(乗車者の体重、以下「設定体重」とする)とほぼ同じ場合は、乗車状態判定部30は乗車者の姿勢崩れと判定する。姿勢崩れと判定すると、電動車いす10は、作動部32がサイド部14、15の突出度合いを大きくする。
図4は、圧力分布データが左側に偏り、左側に乗車者が姿勢崩れを起こしたと判断してサイド部15の突出度合いを大きくし、姿勢保持状態とした電動車椅子10の上面図である。以下、図4に示す場合を例として説明する。
乗車者の乗車状態が、左側に姿勢崩れだと判断されると、サイド部15で乗車者を支えるために、作動部はサイド部15の突出度合いを大きくして、サイド部15を姿勢保持状態とする。その結果、乗車者はサイド部15によって支えられ、乗車者は姿勢崩れの状態から正常な姿勢になることが支援される。
サイド部15の具体的な動きについて説明する。まず、乗車者は通常状態のサイド部15に支えられており、乗車状態が姿勢崩れと判断されると、サイド部15の突出度合いを大きくして乗車者の姿勢を保持する。突出度合いを最大まで大きくするとサイド部15の突出度合いは15cmであり、サイド部15の背面部20に対する傾きは45度となる。
また、電動車椅子10は、乗車者が他の椅子やベッドへ移乗しようとしている場合、サイド部14、15の突出度合いを小さくして、サイド部14、15が乗車者の移乗の妨げにならないようにする。
続いて、圧力分布データが左側に偏り、且つ圧力検出部より検出された乗車者の体重が設定体重より減少した場合を考える。この場合は、左側への乗車者の移乗と判断し、サイド部15の突出度合いを小さくする。このように、サイド部15を移乗状態とした電動車椅子10の上面図を、図5に示す。以下、この場合を例として説明する。
電動車椅子10は、圧力検出シート26より検出された圧力総和が設定体重よりも減少すると、乗車状態判定部は移乗と判定し、作動部へサイド部15の突出度合いを小さくして、サイド部15を移乗状態にするように指示を出す。そして、背面部20とサイド部15とが平坦になるまでサイド部15の突出度合いを小さくすることで、サイド部15を移乗状態としている。
次に、電動車椅子10の動作を説明するために、図6の乗車状態判定部のフローチャートを用いて説明する。
まず、乗車状態判定部では、圧力検出シート26より乗車者の圧力分布データを抽出し、この圧力分布データより乗車者の体重を算出する。また、圧力分布データより乗車者の座面部21に対する重心位置を算出する。そして、算出された体重を乗車者の設定体重とし、算出された重心位置を乗車者の設定重心位置とする。この設定体重および設定重心位置を初期設定する(ステップS1)。
次に、乗車状態を判定するために、圧力検出シート26より乗車者の圧力分布データを抽出する(ステップS2)。
そして、この圧力データより乗車者の乗車状態を判定する(ステップS3)。
乗車状態としては、「1.正常姿勢」「2.姿勢崩れ」「3.移乗」の3つのパターンに分類する。
ちなみに、図7は圧力検出シート26の検出結果である圧力分布を示す図であり、(a)正常姿勢の圧力分布を示す図、(b)姿勢崩れの圧力分布を示す図、(c)移乗の圧力分布を示す図である。
圧力検出シート26の検出結果である圧力分布データ28は、複数の検出セルに分かれており、これら複数の検出セルから検出される圧力値の集合である。乗車状態判定部は、この圧力分布データ28から乗車者の体重および重心を判定する。
なお、図7(a)〜(c)では、簡易的に0〜5のレベルに分けて圧力値を表示している(0のレベルは図示せず)。また、図7にある破線は乗車者と座面部21とが接触している部分を示す。
乗車状態判定部では、座面部21で支えている乗車者の体重と、座面部21で支える乗車者の体重の偏りとから、乗車状態を判定する。
具体的には、検出される体重と初期設定された設定体重とを比較し、設定体重より検出される体重が大きく減少していないか判断する。また、圧力分布データ28より乗車者の重心位置を算出し、この算出された重心位置と設定重心位置(初期設定された通常乗車状態の重心位置)とを比較して、左右(肘掛部16を右側、肘掛部17を左側)のどちらに算出された重心位置が大きくずれたかで、乗車者の体重の偏りを判断する。以下、それぞれの判定結果の内容について、詳しく説明する。
「1.正常姿勢」と判定される場合は、圧力検出シート26の検出結果は、検出される体重が初期設定された設定体重の90%以上であり、算出された重心位置と設定重心位置との左右方向のずれ間隔が10cm未満である。
「2.姿勢崩れ」と判定される場合は、圧力検出シート26の検出結果は、検出される体重が初期設定された設定体重の90%以上であり、算出された重心位置と設定重心位置との左右方向のずれが10cm以上である。
「3.移乗」と判定される場合は、圧力検出シート26の検出結果は、検出される体重が初期設定された設定体重の90%未満であり、算出された重心位置と設定重心位置との左右方向のずれが10cm以上である。
なお、この判定時に、圧力検出シート26での検出結果が、検出される体重が設定体重の90%未満であり、算出された重心位置と設定重心位置との左右方向のずれが10cm未満である場合を、電動車いす10から乗車者が降りようとしている場合(「4.降車姿勢」)であるとすることも出来る。「4.降車姿勢」と判定された場合に、電動車椅子10の各部を適宜動かすことで、乗車者の降車を支援することも可能である。
このようにして、乗車者の乗車状態は判定される。
前述の「2.姿勢崩れ」の場合の検出結果を、乗車者の姿勢崩れだと判断する理由は、姿勢崩れが発生した時に、座面部21の片方に乗車者の体重が掛かり、圧力分布データ28の左右の偏りが著しくなるためである。
また、前述の「3.移乗」の場合の検出結果を、移乗だと判断する理由は、乗車者は移乗先のベッド等に手をついたり介護者に支えられたりするので、座面部21に掛かる体重が大きく減り、かつ移乗先に移乗するために移乗方向に体重が掛かるためである。
なお、電動車椅子10では、圧力検出シート26より検出された乗車者の体重が設定体重よりも大きく減少した場合を、設定体重の90%未満である場合としているが、この数値は、乗車者や介護側の状況によって適宜設定されてもよい。
また、電動車椅子10では、圧力分布データが片方に偏った場合として、算出された重心位置と設定重心位置とのずれが10cm以上であるとしているが、この数値は、乗車者や介護側の状況によって適宜設定されてもよい。
そして、「1.正常姿勢」の場合は、図3のようにサイド部14、15通常状態に変更する(ステップS4)。なお、サイド部14、15がすでに通常状態であった場合は、そのままの状態にしておく。
また、「2、姿勢崩れ」の場合は、図4のようにサイド部15を姿勢保持状態に変更する(ステップS5)。
そして、サイド部15は乗車者を押して、乗車者が正常な姿勢になろうとするのを支援する。なお、図4では乗車者の左側(紙面に向かって右側)に姿勢崩れが発生したために、サイド部15を姿勢保持状態に変更したが、乗車者の左側に姿勢崩れが発生した場合は、サイド部14を姿勢保持状態に変更する。
また、乗車者の左側に姿勢崩れが発生して、サイド部15がすでに姿勢保持状態であった場合は、サイド部15は姿勢保持状態のままにしておく。同様に、乗車者の右側に姿勢崩れが発生して、サイド部14がすでに姿勢保持状態であった場合は、サイド部14は姿勢保持状態のままにしておく。
また、「3、移乗」の場合は、図5のようにサイド部15を移乗状態に変更する(ステップS6)。
さらには、肘掛部17の位置を下げて、肘掛部17が移乗の邪魔にならない移乗状態に変更する(ステップS7)。
以上の説明では、体重の左右の偏りが左側にあったので、サイド部15と肘掛部17を移乗状態としたが、体重の偏りが右側にある場合は、サイド部14と肘掛部16を移乗状態とする。
なお、体重の左右の偏りを判定するために、圧力分布データを複数の検出セルでなく左右2つに分けて、左右のどちらに乗車者の体重が偏っているかで判定してもよい。
また、体重の左右の偏りを判定するために、圧力分布データを圧力分布図として表し、この圧力分布図を画像解析して乗車者の体重の偏りを判定してもよい。例えば、検出セルごとの検出値を色に変換した圧力分布図を用いて、圧力分布図の形状や、圧力分布図がどのように変形するかで体重の偏りを判定してもよい。
なお、サイド部14,15の最大の突出度合いは、乗車者によって適宜設定してもよい。
上述したように電動車椅子10は、乗車者が車椅子からベッド等へ移乗する時、自動的にサイド部14、15の突出度合いが小さくなるので、乗車者の移乗時の負担を減らすことができる。さらに、サイド部14、15により乗車者が姿勢崩れを起こした場合、正常姿勢に戻す支援をすることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2は、実施の形態1の構成に移乗先検出部を設けることで、より正確な乗車者の乗車状態の判定が可能になった電動車椅子である。
実施の形態1では、乗車者が体を動かすために肘掛部16、17に乗りかかった場合でも、圧力検出シート26より検出される圧力総和が大きく減少するため、乗車状態判定部30は移乗と判断してしまう。
本実施の形態2では、移乗先検出部の検出データを利用することで、このような判断間違いを防ぐことを可能とする。
図8は、本実施の形態2における電動車椅子の機能ブロック図である。電動車椅子40は、乗車者が移乗する可能性のある椅子またはベッド等を検出する移乗先検出部をなすレーザ距離センサ41a、41bを備える。
そして、レーザ距離センサ41a、41bで検出された移乗先までの距離が移乗可能距離であり、且つ圧力検出シート26より検出された体重が設定体重より大きく減少した場合、乗車状態判定部42で移乗と判定する。すると、乗車状態判定部42は、作動部31、32へサイド部14、15の突出度合いを小さくし、サイド部14、15と背面部20とを平坦にする指示を出す。これにより、サイド部14、15が移乗の妨げにならない。
このように電動車椅子40は、乗車者の乗車状態に応じてサイド部15が動くために、移乗を行いやすくなる。
次に、電動車椅子40の動作を説明するために、図9の乗車状態判定部42のフローチャートを用いて説明する。
まず、乗車状態判定部42では、圧力検出シート26より乗車者の圧力分布データを抽出し、この圧力分布データより乗車者の体重を算出する。また、圧力分布データより乗車者の座面部21に対する重心位置を算出する。そして、算出された体重を乗車者の設定体重とし、算出された重心位置を乗車者の設定重心位置とする。この設定体重および設定重心位置を初期設定する(ステップS11)。
次に、乗車状態を判定するために、レーザ距離センサ41a、41bより電動車椅子40の周辺データを検出する(ステップS12)。
レーザ距離センサ41aは基台部12の右側面の下方にあり、レーザ距離センサ41bは基台部12の左側面の下方にある。そして、レーザ距離センサ41a、41bの検出エリアは走査角度±90度、有効距離4mである。
レーザ距離センサ41a、41bの検出データより、移乗可能距離に移乗先物体が存在するか否かをレーザセンサ情報から分析する(ステップS13)。
前述した移乗可能距離とは、電動車椅子40と移乗先物体との距離が0.3m以内の場合である。また、移乗先物体とは、移乗先物体として事前に登録された図6のベッド27や椅子などである。
乗車状態判定部42は、レーザ距離センサ41a、41bの検出データの物体形状より、検出エリアにあるベッドが事前に移乗先物体として登録された物体形状であるか否かを判断する。さらに、この移乗先物体(ベッド)が移乗可能距離になったか否かを分析する。
次に、乗車状態を判定するために、圧力検出シート26より乗車者の圧力分布データを抽出する(ステップS14)。
そして、この圧力分布データより乗車者の乗車状態を判定する(ステップS15)。
乗車状態としては「1.正常姿勢」「2.姿勢崩れ」「3.移乗」の3つのパターンに分類される。
「1.正常姿勢」と判定される場合は、圧力検出シート26の検出結果は、検出される体重が初期設定された設定体重の90%以上であり、算出された重心位置と設定重心位置との左右方向のずれ間隔が10cm未満である。また、検出される体重が初期設定された設定体重の90パーセント未満であり、移乗先物体が移乗可能距離で検出されない場合も「1.正常姿勢」として判定される。
「2.姿勢崩れ」と判定される場合は、圧力検出シート26の検出結果は、検出される体重が初期設定された設定体重の90%以上であり、算出された重心位置と設定重心位置との左右方向のずれが10cm以上である。
「3.移乗」と判定される場合は、圧力検出シート26の検出結果は、検出される体重が初期設定された設定体重の90%未満であり、算出された重心位置と設定重心位置との左右方向のずれが10cm以上であり、さらに、移乗先物体を移乗可能距離に検出している場合である。
なお、移乗先検出部で移乗可能距離に移乗先物体が存在するかを判断するのではなく、新たにバンパーセンサーを設けて、移乗先検出部では移乗先検出部のみの識別を行い、バンパーセンサーで移乗先物体が移乗可能距離にあるのかを判定してもよい。
このように、乗車者の総体重に加えて移乗先物体までの距離を併用することで、正確な乗車状態の判定が可能になる。
そして、「1.正常姿勢」の場合は、図3のようにサイド部14、15を通常状態に変更する(ステップS16)。なお、サイド部14、15がすでに通常状態であった場合は、そのままの状態にしておく。
また、「2、姿勢崩れ」の場合は図4のようにサイド部15を姿勢保持状態に変更する(ステップS17)。
また、「3、移乗」の場合は、図5のようにサイド部15を移乗状態に変更する(ステップS18)。
さらには、肘掛部17の位置を下げて、肘掛部17が移乗の邪魔にならない移乗状態に変更する(ステップS19)。
このように本実施の形態2の電動車椅子40は、移乗先検出部を設けることで、より正確に乗車者の乗車状態の判定が可能となる。
なお、移乗先検出部としてレーザ距離センサ41a、41bを用いているが、移乗先検出部として超音波距離センサ、画像カメラを有する画像分析器を用いてもよい。
また、移乗可能距離を0.3m以内としてるが、乗車者や介護側の状況によって適宜設定されてもよい。
本発明の電動車椅子およびその制御方法は、乗車者がベッド等へ移乗する場合に有用である。
10、40 電動車椅子
11 シート部
12 基台部
13 後方台部
14、15 サイド部
16、17 肘掛部
18、19 アーム
20 背面部
21 座面部
23 足置き部
24、25 ヒンジ部
26 圧力検出シート
27 ベッド
28 圧力分布データ
30、42 乗車状態判定部
31、32 作動部
33 駆動部
41a、41b レーザ距離センサ

Claims (10)

  1. 座面部とその両側にサイド部が配置された背面部とを有するシート部と、
    前記シート部を支持し車輪を有する基台部と、
    前記座面部に設けられた圧力検出部と、
    前記圧力検出部で検出された圧力分布に基づいて前記サイド部を作動させる作動部と、を備える、
    電動車椅子。
  2. 前記圧力分布で検出された圧力分布に基づいて前記シート部に乗車した乗車者の乗車状態を判定する乗車状態判定部を備える、
    請求項1に記載の電動車椅子。
  3. 前記シート部で検出した前記乗車者の体重が予め設定された設定体重よりも小さい場合に、前記乗車状態判定部で前記乗車者の乗車状態を移乗と判定し、前記背面部と平坦になるように前記作動部で前記サイド部を作動させる、
    請求項2に記載の電動車椅子。
  4. 周囲の物体を検出する移乗先検出部を備え、
    前記移乗先検出部で検出された物体までの距離が移乗可能距離以内で、且つ前記シート部で検出した前記乗車者の体重が前記設定体重よりも小さい場合に、前記乗車状態判定部で前記乗車者の乗車状態を移乗と判定し、前記背面部と平坦になるように前記作動部で前記サイド部を作動させる
    請求項3に記載の電動車椅子。
  5. 座面部とその両側にサイド部が配置された背面部とを有するシート部と、前記シート部を支持し車輪を有する基台部と、前記座面部に設けられた圧力検出部と、前記圧力検出部で検出された圧力分布に基づいて前記サイド部を作動させる作動部と、を備えた電動車椅子の制御方法において、
    前記圧力検出部で検出された圧力分布に基づいて前記サイド部を作動させる、
    電動車椅子の制御方法。
  6. 前記圧力分布で検出された圧力分布に基づいて前記シート部に乗車した乗車者の乗車状態を判定する、
    請求項5に記載の電動車椅子の制御方法。
  7. 前記シート部で検出した前記乗車者の体重が予め設定された設定体重よりも小さい場合に、前記乗車者の乗車状態を移乗と判定し、前記背面部と平坦になるように前記作動部で前記サイド部を作動させる、
    請求項6に記載の電動車椅子の制御方法。
  8. 前記シート部で検出した前記乗車者の乗車状態が移乗と判定された場合に、前記圧力検出部で乗車者の圧力分布を判断し、前記圧力検出部で検出された圧力分布が偏った方の前記サイド部のみ、前記背面部と平坦になるように前記作動部で前記サイド部を作動させる、
    請求項6または7に記載の電動車椅子の制御方法。
  9. 前記圧力検出部で検出した圧力分布が片方に偏り、且つ前記シート部で検出した前記乗車者の体重が予め設定された設定体重と略等しい場合に、前記乗車者の姿勢崩れと判定し、前記作動部は前記サイド部を作動させる、
    請求項6〜8いずれか1項に記載の電動車椅子の制御方法。
  10. 前記乗車者の乗車状態を姿勢崩れと判定すると、前記作動部は圧力分布が偏った方の前記サイド部のみ作動させる、
    請求項9に記載の電動車椅子の制御方法。
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WO2014115321A1 (ja) * 2013-01-25 2014-07-31 富士通フロンテック株式会社 紙葉類取扱装置及び異物検知機構

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