JP2021140647A - 精算システム - Google Patents

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Abstract

【課題】精算装置を利用する利用者が、前の利用者の精算処理を継続して行ってしまうのを防止できる精算システムを提供する。【解決手段】精算システム10は、精算装置11と、精算装置11で精算処理を行う利用者Aの入れ替わりまたは離れたことを検知する検知手段とを備える。精算装置11は、精算処理が完了する前に検知手段が利用者Aの入れ替わりまたは離れたことを検知した場合に、当該の精算処理を中断または取り消す。【選択図】図1

Description

本発明は、利用者が精算装置で精算処理をする精算システムに関する。
従来、会計時などに、利用者自身が精算装置を操作して精算処理をすることがある。例えばスーパーマーケットにおいて、店員により利用者が購入する商品をレジスタに登録するが、会計は利用者が精算装置で精算処理することがある。このような場合、レジスタでの商品の登録時に、利用者の顔画像と販売情報とを関連付けて記憶し、利用者が未精算のまま退店し、再来店などにより利用者の顔画像を検出すると、店員に警告することもある。
特許第5961408号公報
ところで、利用者が精算装置にて精算処理している途中に、精算金額に対して現金が不足したために家族を呼びに行ったり現金を下ろしに行こうとして利用者が精算装置から離れたり、携帯端末に電話がかかってきたために利用者が精算装置から離れてしまうようなことがある。
このような場合、精算装置を利用する次の利用者が、前の利用者の精算処理が途中であることに気付かず、前の利用者の精算処理を継続して行ってしまう虞がある。
本発明は、精算装置を利用する利用者が、前の利用者の精算処理を継続して行ってしまうのを防止できる精算システムを提供することを目的とする。
本発明の精算システムは、精算装置と、前記精算装置で精算処理を行う利用者の入れ替わりまたは離れたことを検知する検知手段とを備え、前記精算装置は、精算処理が完了する前に前記検知手段が利用者の入れ替わりまたは離れたことを検知した場合に、当該の精算処理を中断または取り消すものである。
また、利用者の特徴を取得する取得手段を備えるものである。
また、前記取得手段は、利用者の顔画像を取得する撮像手段である。
また、前記取得手段で取得した利用者の特徴と利用者による精算処理の処理履歴とを関連付けて記憶する記憶部を備え、前記精算装置は、精算処理が中断された後に、再び前記取得手段が前記記憶部に記憶された利用者の特徴を取得した場合に、前記記憶部に記憶された当該利用者の中断された精算処理の処理履歴を基に精算処理を再開するものである。
また、前記取得手段で取得した利用者の特徴と利用者による精算処理の処理履歴とを関連付けて記憶する記憶部を備え、前記精算装置は、精算処理が中断された後に、所定時間が経過しても再び前記取得手段が前記記憶部に記憶された利用者の特徴を取得できなかった場合に、前記記憶部に記憶された当該利用者の中断された精算処理を取り消すものである。
また、前記精算装置は、精算処理が中断された後に、前記取得手段が前記記憶部に記憶されていない利用者の特徴を取得した場合に、新たな精算処理を実行可能とするものである。
本発明の精算システムによれば、精算装置を利用する利用者が、前の利用者の精算処理を継続して行ってしまうのを防止できる。
本発明の一実施の形態を示す精算システムの説明図である。 同上精算システムの精算装置の斜視図である。 同上精算システムのブロック図である。 同上精算システムの処理手順のフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に精算システム10を説明する説明図を示す。精算システム10は、例えば、病院施設での診療費の精算に適用される。
精算システム10は、精算装置11と、この精算装置11で精算する患者などの精算者である利用者Aの特徴を取得する取得手段12とを備えている。
精算装置11は、利用者A自身が操作して診療費を精算処理する診療費支払機である。
取得手段12は、利用者Aの顔などの生体情報や、利用者Aの動きの特徴などから、利用者Aを特定するための特徴を取得する。本実施の形態の取得手段12には、利用者Aの顔画像を取得する撮像手段であるカメラ13が用いられている。カメラ13は、顔認証用カメラであり、精算装置11の上方に設置され、少なくとも精算装置11の前に立って操作する利用者Aの顔画像を撮影する。また、精算装置11を操作する利用者Aの後に精算待ちの利用者Aが1人または複数人いる場合には、カメラ13で精算待ちの利用者Aの顔画像も撮影するようにしてもよい。なお、カメラ13は、精算装置11に設けられていてもよい。
次に、図2に精算装置11の斜視図を示す。
精算装置11は、前面に利用者Aが操作する操作面を有する精算装置本体20を備えている。精算装置本体20の前面の上部側には、タッチパネルディスプレイで構成される表示操作部21と、カード精算の場合のレシートを発行するレシート発行口22とが設けられている。
精算装置本体20の前面の中段左側には、診療費の領収書や処方箋などを発行する発行口23と、一次元バーコードや二次元バーコードなどを読み取るバーコードリーダ24と、クレジットカードの暗証番号などを入力するためのテンキー25と、硬貨を投入したり釣銭硬貨や返却硬貨を払い出す硬貨入出金口26と、音声案内などをするスピーカ27とが設けられている。
精算装置本体20の前面の中段右側には、診察券やクレジットカードを出し入れするカード挿入口28と、紙幣を投入する紙幣挿入口29と、釣銭紙幣や返却紙幣を払い出す紙幣払出口30とが設けられている。
次に、図3に精算システム10のブロック図を示す。
精算システム10は、精算装置11と、取得手段12であるカメラ13と、管理装置14とが、ネックワークを介して通信可能に接続されている。なお、カメラ13は、精算装置11に通信可能に接続されていてもよい。また、診療内容に応じた診療費を算出し、算出した診療費を利用者Aの識別情報に関連付けて記憶する医事会計サーバーなども、ネットワークに接続されている。
精算装置11は、表示操作部21、プリンタ31、カードリーダ32、バーコードリーダ24、テンキー25、紙幣処理部33、硬貨処理部34、通信部35、記憶部36および制御部37を有している。
プリンタ31は、例えばレーザプリンタや感熱式プリンタなどであり、領収書や処方箋、診療明細書などを印刷する。
カードリーダ32は、カード挿入口28に挿入された診察券やクレジットカードからカード情報を読み取る。なお、非接触ICカードや非接触ICを有する携帯端末から情報を非接触で読み取る非接触リーダ(または読み書きする非接触リーダライタ)も備えていてもよい。
紙幣処理部33は、紙幣挿入口29に投入された紙幣の金種判定および真偽判定を行い、真正と判定された紙幣の金種別の枚数を計数した後、この紙幣を内部の紙幣収納部に収納する。また、紙幣処理部33は、釣銭となる紙幣の払出指示を受け付けると、指定された金種別の枚数の紙幣を紙幣収納部から紙幣払出口30に払い出す。
硬貨処理部34は、硬貨入出金口26に投入された硬貨の金種判定および真偽判定を行い、真正と判定された硬貨の金種別の枚数を計数した後、この硬貨を内部の硬貨収納部に収納する。また、硬貨処理部34は、釣銭となる硬貨の払出指示を受け付けると、指定された金種別の枚数の硬貨を硬貨収納部から硬貨入出金口26に払い出す。
通信部35は、ネットワークと接続して通信するためのインタフェース部である。
記憶部36は、ハードディスク装置や不揮発性メモリなどで構成される記憶デバイスであり、各種のデータを記憶する。記憶部36による記憶には、取得手段12で取得した利用者Aの特徴つまりカメラ13で撮影した利用者Aの顔画像の特徴と利用者Aによる精算処理の処理履歴とを関連付けて記憶することが含まれる。
制御部37は、CPU、ROMおよびRAMなどを含んだマイクロコンピュータによって構成され、プログラムに従って精算装置11の全体を制御する。
制御部37は、精算装置11で精算処理を行う利用者Aが精算装置11の前から移動して他の利用者Aに入れ替わりまたは精算装置11の前から離れたことを検知する検知手段38の機能を有している。検知手段38は、取得手段12で取得する利用者Aの特徴を利用し、つまりカメラ13で撮影した利用者Aの顔画像を利用し、カメラ13で撮影された前後の顔画像データを照合処理して、精算装置11の前で精算処理を行う利用者Aの入れ替わりまたは離れたことを検知する。
そして、制御部37は、次のような制御機能を備えている。
制御部37は、精算装置11で精算処理を開始した利用者Aが精算処理を完了する前に、検知手段38で利用者Aが入れ替わりまたは離れたことを検知した場合に、利用者Aの精算処理を中断または取り消すように制御する。
制御部37は、精算処理を中断した場合、取得手段12で取得した利用者Aの特徴つまりカメラ13で撮影した利用者Aの顔画像と利用者Aによる精算処理の処理履歴とを関連付けて記憶部36に記憶するように制御する。
制御部37は、精算処理を中断した後に、所定時間以内に再び取得手段12が記憶部36に記憶された利用者Aの特徴を取得した場合に、つまり所定時間以内にカメラ13が記憶部36に記憶された利用者Aの顔画像を撮影した場合に、記憶部36に記憶された当該利用者Aの中断された精算処理の処理履歴を基に精算処理を再開するように制御する。なお、精算処理を中断した後の所定時間は、適宜設定可能であるが、例えば、当日以内とし、翌日以降は所定時間外としてもよい。
制御部37は、精算処理を中断した後に、所定時間が経過しても再び取得手段12が記憶部36に記憶された利用者Aの特徴を取得できなかった場合に、つまり所定時間が経過しても再びカメラ13が記憶部36に記憶された利用者Aの顔画像を撮影できなかった場合に、記憶部36に記憶された当該利用者Aの中断された精算処理を取り消すように制御する。
制御部37は、精算処理を中断した後に、取得手段12が記憶部36に記憶されていない別の利用者Aの特徴を取得した場合に、つまりカメラ13が記憶部36に記憶されていない別の利用者Aの顔画像を撮影した場合に、新たな精算処理を実行するように制御する。
なお、制御部37は、カメラ13で撮影された利用者Aの表情や動作などを画像解析し、精算装置11の操作に迷っていたり誤った操作をしていると判断された場合に、スピーカ27からの音声や表示操作部21での画面で操作を案内するようにしてもよい。
また、管理装置14は、予め登録された利用者Aの顔画像と、カメラ13で撮影された利用者Aの顔画像とを照合し、本人確認する場合に利用される。
次に、精算システム10の処理手順について、図4のフローチャートを参照して説明する。
精算装置11は、精算装置11の前に来た利用者A1が例えば診察券をカード挿入口28に挿入し、その診察券の情報をカードリーダ32で読み取って利用者A1の識別情報を取得することにより、精算を受け付ける(ステップS1のYES)。なお、診察券は情報の読取後にカード挿入口28から返却される。
精算装置11が精算を受け付けると、カメラ13で利用者A1を撮影し(ステップS2)、利用者A1の顔画像を取得する。
なお、カメラ13は、精算装置11が精算を受け付ける前から、精算装置11の前に来る利用者A1を撮影し、利用者A1の顔情報を取得していてもよい。この場合、診察券などの代わりに、カメラ13で撮影した利用者A1の顔画像から管理装置14により本人確認し、精算を受け付けてもよい。さらに、子供の診療費を親が精算する場合、予め家族登録された親を顔認証し、精算を受け付けてもよい。
さらに、カメラ13は、常時撮影してもよいが、例えば人感センサを併用し、人感センサによる利用者Aの検知に応じて撮影してもよく、制御部37などによる画像処理の負荷を軽減することができる。
そして、精算装置11は、精算を受け付けると、精算処理を開始する(ステップS3)。精算装置11の精算処理では、利用者A1の識別情報に関連付けられた医療費データを取得し、表示操作部21に精算金額や支払方法を表示する。
利用者A1は、表示操作部21の画面表示を確認し、表示操作部21で支払方法を選択し、現金を投入またはクレジットカードを挿入する。現金の場合には、医療費以上の現金が投入されることにより、釣銭を払い出し、領収書や診療明細書を発行し、さらに場合によっては処方箋を発行する。クレジットカードの場合には、カードリーダ32にて読み取られたカード情報が、所定の認証サーバーで認証されることにより精算処理が完了し、領収書や診療明細書を発行する。さらに場合によっては処方箋を発行する。
精算装置11は、精算処理中は、カメラ13で撮影する精算中の利用者A1が、精算装置11の前から移動して他の利用者(例えば利用者A2)に入れ替わったか否か、または精算装置11の前から離れていったか否かを監視する(ステップS4)。この監視は、精算処理が完了するまで実行する(ステップS5)。
利用者A1が入れ替わりまたは離れることなく(ステップS4のNO)、精算装置11による精算処理を完了した場合(ステップS5のYES)、利用者A1の精算処理を終了する。
また、精算装置11は、利用者A1の精算処理が完了する前に(ステップS5のNO)、利用者A1が、精算装置11の前から移動して他の利用者(例えば利用者A2)に入れ替わったり、または精算装置11の前から離れていったことを検知手段38で検知すると(ステップS4のYES)、利用者A1の精算処理を途中で中断する(ステップS6)。精算処理の中断は、表示操作部21の画面を一旦ロックすることで、他の利用者(例えば利用者A2)が継続して操作できないようにし、さらに、硬貨入出金口26および紙幣挿入口29のシャッタを閉じて現金の投入をできないようにしたり、カード挿入口28へのクレジットカードの挿入を受け付けないようにする。
さらに、精算装置11は、カメラ13で撮影した利用者A1の顔画像と利用者A1による精算処理の途中段階の処理履歴とを関連付けて記憶部36に記憶する(ステップS7)。
その後、精算装置11は、精算装置11の前に戻った利用者A1の顔画像がカメラ13で撮影されたか否か(ステップS8)、利用者A1が離れてから所定時間が経過したか否か(ステップS9)、精算装置11の前に利用者A1以外の新たな利用者(例えば利用者A2)の顔画像がカメラ13で撮影されたか否か(ステップS10)を監視する。
そして、所定時間内に、精算処理途中の利用者A1が精算装置11の前に戻り、再びカメラ13が記憶部36に記憶された利用者A1の顔画像を撮影した場合(ステップS8のYES)、記憶部36に記憶された利用者A1の清算処理の処理履歴を読み出し(ステップS11)、利用者A1の精算処理の保留を解除し、利用者A1の精算処理を中断されていた途中の段階から再開する。
なお、複数台の精算装置11がネットワークに接続されている場合には、利用者A1が精算処理途中で離れた精算装置11以外の精算装置11に来ると、その精算装置11で利用者A1の精算処理を中断されていた途中段階から再開してもよいし、あるいは、利用者A1が精算処理途中で離れた精算装置11で精算処理を再開するように、表示操作部21などで案内してもよい。
また、所定時間経過しても、再びカメラ13が記憶部36に記憶された利用者A1の顔画像を撮影できなかった場合(ステップS9のYES)、記憶部36に記憶された利用者A1の中断された精算処理を取り消す(ステップS12)。この場合、精算装置11で利用者A1による新たな精算を受け付けるか、精算装置11では利用者A1の精算を受け付けずに病院施設の窓口などで受け付けるようにしてもよい。
また、精算装置11の前から利用者A1が移動して、例えば精算のために並んでいた次の利用者A2に入れ替わった場合、カメラ13が記憶部36に記憶されていない新たな利用者A2の顔画像を撮影するため(ステップS10のYES)、利用者A2についての新たな精算処理を実行する。利用者A2の新たな精算処理は、精算受付(ステップS1)から開始する。
なお、新たな利用者A2においても、精算処理が完了する前に入れ替わりまたは離れたことが検知手段38で検知された場合には、利用者A1と同様に精算処理を中断または取り消す。
次に、精算装置11を利用する利用者Aに対しての操作案内について説明する。
精算装置11の制御部37は、カメラ13で撮影された利用者Aの表情、動作および行動などを画像解析し、精算装置11の操作に迷っていたり誤った操作をしていると判断された場合に、スピーカ27からの音声や表示操作部21の画面で正しい操作を案内する。
例えば、バーコードリーダ24にバーコードが表示された用紙を裏面や正しくない向きで翳そうとしていると判断した場合は、バーコードを正しく翳すように音声や画面で案内する。
紙幣挿入口29に紙幣以外のものを入れようとしていると判断した場合は、誤った操作であることを音声や画面で案内し、紙幣挿入口29のシャッタを閉めて誤挿入を防止する。
硬貨入出金口26に硬貨以外のものを入れようとしていると判断した場合は、誤った操作であることを音声や画面で案内し、硬貨入出金口26のシャッタを閉めて誤挿入を防止する。
精算装置11からの出力物(領収書、レシート、釣銭など)の取り忘れがある状態で、利用者Aが精算装置11から離れようとしていると判断した場合は、取り忘れがあることを音声や画面で案内する。
荷物置きなどに荷物を置き忘れた状態で、利用者Aが精算装置11から離れようとしていると判断した場合は、置き忘れがあることを音声や画面で案内する。
紙幣や硬貨を一度に複数枚挿入可能であるが、利用者Aが紙幣や硬貨を1枚ずつ挿入していると判断した場合は、一度に複数枚入れられることを音声や画面で案内する。
利用者Aの手にカード、紙幣、硬貨などの媒体を持った状態で、数秒経過すると判断した場合は、該当媒体の挿入口などの場所を音声や画面で案内する。例えば、カードの場合、磁気、IC、非接触の精算方法の種類を判別し、利用者Aにとってカードの操作が最も容易な精算方法の利用手順を案内してもよい。カードの操作の容易な精算方法は、非接触、IC、磁気の順となる。カードの種類を判別できない場合には、カードをカメラ13に翳すように案内してもよい。
また、利用者Aが車いす使用者であるなど、補助が必要であると判断される場合には、係員を呼び出したり、表示操作部21で表示される内容や配置を変えたりしてもよい。
利用者Aが迷った表情をしていると判断した場合は、次に行うべき操作を音声や画面で案内する。
このように、精算装置11の操作に迷ったり誤った操作をする利用者Aに対して案内をすることにより、誤操作を防止できるとともに、操作を迷ったり誤った操作をすることで精算処理に時間がかかるのを防止し、精算処理の効率を高めることができる。
そして、本実施の形態の精算システム10によれば、精算装置11で精算処理を開始した利用者Aが精算処理を完了する前に、検知手段38で利用者Aが入れ替わりまたは離れたことを検知した場合に、利用者Aの精算処理を中断または取り消すように制御するため、精算装置11を利用する利用者Aが、前の利用者Aの精算処理を継続して行ってしまうのを防止できる。また、前の利用者Aの処方箋を間違って受け取ってしまうことによる医療事故を未然に防止することもできる。
取得手段12で取得した利用者Aの特徴を取得するため、検知手段38で利用者Aが入れ替わりまたは離れたことを検知することができる。
撮像手段であるカメラ13で利用者Aの顔画像を取得するため、検知手段38で利用者Aが入れ替わりまたは離れたことを正確に検知することができる。
精算処理を中断した場合、取得手段12で取得した利用者Aの特徴と利用者Aによる精算処理の処理履歴とを関連付けて記憶部36に記憶するため、履歴を残し、精算処理の再開などに利用できる。
精算処理を中断した後に、所定時間以内に再び取得手段12が記憶部36に記憶された利用者Aの特徴を取得した場合に、記憶部36に記憶された当該利用者Aの中断された精算処理の処理履歴を基に精算処理を再開するため、利用者Aは精算処理を最初からではなく中断されていた途中の段階から再開でき、利用者Aの利便性を向上できる。
精算処理を中断した後に、所定時間が経過しても再び取得手段12が記憶部36に記憶された利用者Aの特徴を取得できなかった場合に、記憶部36に記憶された当該利用者Aの中断された精算処理を取り消すため、当該利用者Aの精算が未精算状態に戻すことができる。この場合、病院内の医事会計システムには当該利用者Aの精算が未精算状態であることが容易に分かるように、フラグを立てるようにしてもよい。
精算処理を中断した後に、取得手段12が記憶部36に記憶されていない別の利用者Aの特徴を取得した場合に、新たな精算処理を実行するため、精算途中の利用者Aを待つために
精算装置11が停止することなく、別の利用者Aの精算処理に対応できる。
なお、利用者Aの特徴を取得する取得手段12は、利用者Aの顔画像を撮影するカメラ13に限らず、例えば赤外線や超音波などを利用した深度センサなどを含む各種センサであってもよく、あるいは、利用者Aの歩行姿勢などの特徴的な動きを捉えるモーションセンサなどであってもよい。また、顔画像に限らず、虹彩や口唇の動きから利用者Aの特徴を取得するようにしてもよい。
また、お釣りやクレジットカードなどを取り忘れたまま利用者Aが精算装置11の前から離れたことを検知した場合には、少なくとも取り忘れがあった旨の情報を係員に通知するようにしてもよい。なお、係員に通知する情報には、取り忘れたものが何であったのかの情報や利用者Aの特徴に関する情報が含まれていてもよい。そうすることにより、係員は直ちに取り忘れがあった事実を認識することができるため、直ぐに当該の精算装置11に駆けつけることが可能となり、精算装置11を次の利用者Aが利用可能な状態にしたり、利用者Aに知らせたりすることができる。また、精算装置11に取り忘れられたお釣りやクレジットカードなどを清算装置11内に取り込む機構を設けるようにしてもよい。このようにすることにより、取り忘れられたお釣りやクレジットカードなどが第三者により持って行かれることを防止できるようになるとともに、次の利用者Aが自らの精算処理を実行できるようになる。
また、前記実施の形態では、診察券の情報をカードリーダ32で読み取って利用者A1の識別情報を取得することにより、精算を受け付けるとしたが、精算の受け付けの方法はこれに限らない。例えば、利用者A1の識別情報が紐付けられたバーコードやQRコード(登録商標)などの二次元コードを読み取ることで精算を受け付けるようにしてもよい。このバーコードや二次元コードは、例えば、利用者A1が、病院の会計窓口などから受け取る番号が記載された紙片などに一緒に記載されるようにしてもよい。
また、精算システム10は、診療費支払機以外に、スーパーマーケットにおいて顧客自身で精算する自動精算機、公共料金の精算などが可能な現金自動預け払い機、宿泊施設やゴルフ場などの施設利用料の精算など、精算を伴う各種精算装置に適用できる。
以上、本発明の実施の形態およびその変形例について説明したが、種々の構成の組み合わせ、一部の省略、置き換えおよび変更も可能である。
10 精算システム
11 精算装置
12 取得手段
13 撮像手段であるカメラ
36 記憶部
38 検知手段
A 利用者

Claims (6)

  1. 精算装置と、
    前記精算装置で精算処理を行う利用者の入れ替わりまたは離れたことを検知する検知手段とを備え、
    前記精算装置は、精算処理が完了する前に前記検知手段が利用者の入れ替わりまたは離れたことを検知した場合に、当該の精算処理を中断または取り消す
    ことを特徴とする精算システム。
  2. 利用者の特徴を取得する取得手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の精算システム。
  3. 前記取得手段は、利用者の顔画像を取得する撮像手段である
    ことを特徴とする請求項2記載の精算システム。
  4. 前記取得手段で取得した利用者の特徴と利用者による精算処理の処理履歴とを関連付けて記憶する記憶部を備え、
    前記精算装置は、精算処理が中断された後に、再び前記取得手段が前記記憶部に記憶された利用者の特徴を取得した場合に、前記記憶部に記憶された当該利用者の中断された精算処理の処理履歴を基に精算処理を再開する
    ことを特徴とする請求項2または3記載の精算システム。
  5. 前記取得手段で取得した利用者の特徴と利用者による精算処理の処理履歴とを関連付けて記憶する記憶部を備え、
    前記精算装置は、精算処理が中断された後に、所定時間が経過しても再び前記取得手段が前記記憶部に記憶された利用者の特徴を取得できなかった場合に、前記記憶部に記憶された当該利用者の中断された精算処理を取り消す
    ことを特徴とする請求項2または3記載の精算システム。
  6. 前記精算装置は、精算処理が中断された後に、前記取得手段が前記記憶部に記憶されていない利用者の特徴を取得した場合に、新たな精算処理を実行可能とする
    ことを特徴とする請求項4または5記載の精算システム。
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