JP2021134745A - 蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両等への搭載性を向上できる蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置を提供する。【解決手段】ベーパ通路40を介して相互に連通された燃料タンク20及びキャニスタ30を備える蒸発燃料処理装置10の漏れ診断装置であって、燃料タンク20内に配置されており、内部に負圧を生じるアスピレータ50と、一端がアスピレータ50に接続されており、アスピレータ50が生じる負圧によりキャニスタ30内の気体を燃料タンク20内に導入するバイパス通路45とを備える。ベーパ通路40には、燃料タンク20からキャニスタ30へ向かう流体の流れを許容する逆止弁である正圧リリーフ弁42と、ECU60により電気的に開閉制御される封鎖弁41とが並列に設けられている。バイパス通路45には、キャニスタ30から燃料タンク20へ向かう流体の流れを許容する逆止弁である負圧リリーフ弁46が設けられている。【選択図】図1

Description

本明細書に開示の技術は蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置に関する。
ガソリン等を燃料とする車両には、燃料タンクの内圧の過度な上昇又は低下による破損を回避しながら、蒸発燃料が大気中へ放散されることを防止する蒸発燃料処理装置が搭載されている。しかし、蒸発燃料処理装置に亀裂やシール不良などが存在していると、蒸発燃料処理装置の内部空間から蒸発燃料が漏れ出てしまう。このような蒸発燃料の漏れが生じていても、運転者は直接認知することは出来ない。そこで、蒸発燃料処理装置における漏れの有無を診断する漏れ診断装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の漏れ診断装置は、蒸発燃料処理装置のキャニスタから燃料タンクへと空気を移動させ、キャニスタ内を負圧にし、燃料タンク内を正圧にした状態で、燃料タンクとキャニスタとの連通を遮断できるよう構成されている。そして、燃料タンクとキャニスタとが相互に遮断された状態において、燃料タンク内の圧力変化とキャニスタ内の圧力変化とに基づき漏れの有無が診断される。
特開2010−265860号公報
特許文献1では、燃料タンクとキャニスタとは並列に設けられた2本の通路により連通されている。第1の通路には、燃料タンクの内圧が過度に上昇又は低下した際に燃料タンクの破損を防止するために開弁する機械式の逆止弁である正圧リリーフ弁及び負圧リリーフ弁と、給油時に開弁して通路を開放する電動式の封鎖弁とが並列に設けられている。第2の通路は一端が燃料タンク内のアスピレータに接続されており、アスピレータがキャニスタから燃料タンクへ気体を移動させる際に開弁する電動式の遮断弁が設けられている。つまり、燃料タンクとキャニスタとは並列に設けられた4個の弁を介して接続されている。
そのため、漏れ診断装置を備える蒸発燃料処理装置の構造が複雑化しており、車両への搭載作業が煩雑になっている。
そこで、本明細書に開示の技術は、車両等への搭載性を向上できる蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置を提供することを目的とする。
その一つの例は、ベーパ通路を介して相互に連通された燃料タンク及びキャニスタを備える蒸発燃料処理装置の内部空間の圧力変化に基づき漏れの有無を診断する蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、前記キャニスタを内燃機関の吸気管に接続するパージ通路に設けられたパージ弁と、前記燃料タンク内に配置されており、内部に負圧を生じる負圧発生手段と、一端が前記負圧発生手段に接続されており、前記負圧発生手段が生じる負圧により前記キャニスタ内の気体を前記燃料タンク内に導入するバイパス通路と、前記蒸発燃料処理装置の前記内部空間の圧力を測定する圧力測定手段と、前記圧力測定手段により測定された圧力に基づき漏れ診断を行う制御手段と、を有し、前記ベーパ通路には、前記燃料タンクから前記キャニスタへ向かう流体の流れを許容する機械式の第1逆止弁と、前記制御手段により電気的に開閉制御される封鎖弁とが並列に設けられており、前記バイパス通路には、前記キャニスタから前記燃料タンクへ向かう流体の流れを許容する機械式の第2逆止弁が設けられている、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置である。
この構成によると、第2逆止弁が、燃料タンクの内圧が過度に低下した際に開弁して燃料タンクの破損を防止する役割と、負圧発生手段が内部に負圧を生じた際に開弁してキャニスタから燃料タンクへの気体の移動を許容する役割とを担う。そのため、従来の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置ではそれぞれの役割のために2個の弁が必要であったところ、上記構成では1個の第2逆止弁で代替することができる。その結果、構造を簡素化でき、車両への搭載性を向上することができる。また、構造が簡素化することにより、製造コストの削減も可能である。
別の例は、ベーパ通路を介して相互に連通された燃料タンク及びキャニスタを備える蒸発燃料処理装置の内部空間の圧力変化に基づき漏れの有無を診断する蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、前記キャニスタを内燃機関の吸気管に接続するパージ通路に設けられたパージ弁と、前記燃料タンクを外部と連通する吸引通路と、前記燃料タンク内において前記吸引通路の一端に接続されており、内部に負圧を生じることにより前記吸引通路を介して大気を前記燃料タンク内に導入する負圧発生手段と、前記蒸発燃料処理装置の前記内部空間の圧力を測定する圧力測定手段と、前記圧力測定手段により測定された圧力に基づき漏れ診断を行う制御手段と、を有し、前記キャニスタを外部と連通する大気通路には、前記キャニスタから外部へ向かう流体の流れを許容する機械式の第1逆止弁と、前記制御手段により電気的に開閉制御される封鎖弁とが並列に設けられており、前記吸引通路には、外部から前記燃料タンクへ向かう流体の流れを許容する機械式の第2逆止弁が設けられており、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置である。
この構成によると、第2逆止弁が、燃料タンクの内圧が過度に低下した際に開弁して燃料タンクの破損を防止する役割と、負圧発生手段が内部に負圧を生じた際に開弁してキャニスタから燃料タンクへの気体の移動を許容する役割とを担う。そのため、従来の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置ではそれぞれの役割のために2個の弁が必要であったところ、上記構成では1個の第2逆止弁で代替することができる。また、封鎖弁は、給油時に開弁して燃料タンクからキャニスタを介して外部へ至る蒸発燃料の流れを許容する役割と、漏れ診断時にパージ弁、第1逆止弁、及び第2逆止弁と共に閉弁して蒸発燃料処理装置の内部空間を密閉する役割とを担う。そのため、従来の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置ではそれぞれの役割のために2個の弁が必要であったところ、本実施形態では1個の封鎖弁で代替することができる。その結果、弁の数を更に減らすことができるため、構造を簡素化でき、車両への搭載性を向上することができる。また、構造が簡素化することにより、製造コストの削減も可能である。
上記漏れ診断装置によると、従来の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置と比べて構造を簡素化することができるため、車両などへの搭載性を向上することができる。
実施形態1に係る漏れ診断装置を備える蒸発燃料処理装置の模式図である。 アスピレータの断面図である。 実施形態1に係る漏れ診断中における燃料ポンプの稼働状態、負圧リリーフ弁の開閉状態、キャニスタの内圧、及びタンクの内圧を示すグラフである。 実施形態2に係る漏れ診断装置を備える蒸発燃料処理装置の模式図である。
[実施形態1]
以下、本明細書に開示の技術の実施形態1について説明を行う。本実施形態に係る蒸発燃料処理装置は、自動車等の車両の燃料タンク内で発生した蒸発燃料が大気に漏れ出るのを防止する装置であり、前記蒸発燃料を一時的にキャニスタ中に捕集した後に、内燃機関で燃焼するよう構成されている。また、蒸発燃料処理装置には、蒸発燃料処理装置の内部空間からの蒸発燃料の漏れの有無を診断する漏れ診断装置が設けられている。
<蒸発燃料処理装置10の概要>
蒸発燃料処理装置10は、図1に示すように、ガソリン等の燃料Fを貯留する燃料タンク20と、蒸発燃料を吸着可能かつ脱離可能に構成されたキャニスタ30と、燃料タンク20をキャニスタ30に接続するベーパ通路40とを備える。
(燃料タンク20)
燃料タンク20は、内燃機関(エンジン)12に供給される燃料Fを貯留する密閉タンクである。燃料タンク20の内部には、燃料Fをエンジン12に圧送する燃料ポンプ21が設置されている。燃料ポンプ21は、例えばモータ一体型の電動ポンプである。燃料ポンプ21には燃料供給管22が接続されている。燃料タンク20内の燃料Fは、燃料供給管22を介してエンジン12へ供給される。
燃料供給管22の途中にはプレッシャレギュレータ23が設けられている。プレッシャレギュレータ23には分岐管24が接続されており、燃料供給管22内の圧力が必要圧力より高い場合、燃料供給管22を流れる燃料の一部を分岐管24へ吐出する。分岐管24の一端にはアスピレータ50が接続されており、燃料ポンプ21から圧送される燃料の一部はプレッシャレギュレータ23を介してアスピレータ50に供給される。これにより、アスピレータ50は燃料ポンプ21から吐出された燃料の一部を利用して負圧を発生させる。
燃料タンク20は、燃料タンク20内の圧力を測定する第1圧力センサ25と、燃料タンク20内の燃料Fの温度を測定する温度センサ26とを備える。第1圧力センサ25及び温度センサ26の信号はエンジンコントロールユニット(ECU)60に送られる。なお、ECU60は、第1圧力センサ25等の各種センサからの信号に基づき、蒸発燃料処理装置10を制御するよう構成されている。ECU60は、様々な制御プログラムを記憶しているメモリ61と、制御プログラムを実行するためのプロセッサ62とを備えている。なお、ECU60は、本明細書における「制御手段」に相当する。
(キャニスタ30)
キャニスタ30は、活性炭等からなる吸着材Cが充填された密閉容器である。上述した通り、キャニスタ30は、ベーパ通路40を介して燃料タンク20と接続されており、燃料タンク20で生じた蒸発燃料を吸着するよう構成されている。キャニスタ30にはパージ通路31の一端が接続されている。パージ通路31は、キャニスタ30をエンジン12の吸気管14のスロットルバルブ16より下流に接続している。パージ通路31にはパージ弁32が設けられており、パージ弁32はECU60により開閉制御される。
キャニスタ30には、第2圧力センサ33が設けられている。第2圧力センサ33は、キャニスタ30内の圧力を測定し、その信号はECU60に送られる。なお、第1圧力センサ25と第2圧力センサ33とは、本明細書における「圧力測定手段」に相当する。
また、キャニスタ30には、一端が大気に開放されており、キャニスタ30を外部と連通する大気通路34が接続されている。大気通路34は、キャニスタ30側から順に、大気通路弁35及びエアフィルタ36を備える。大気通路弁35は、ECU60により開閉制御される。なお、本明細書において「外部」とは、通常は蒸発燃料処理装置10の外部空間を意味する。
(ベーパ通路40)
ベーパ通路40は、燃料タンク20内の燃料液面上部空間、すなわち気層部をキャニスタ30と連通している。ベーパ通路40の途中には、ECU60により電気的に開閉制御される封鎖弁41と、正圧リリーフ弁42とが並列に設けられている。正圧リリーフ弁42は、電気的な制御によらず圧力により直接開弁される機械式の逆止弁である。正圧リリーフ弁42は、ベーパ通路40内において、燃料タンク20側の圧力がキャニスタ30側の圧力を所定値上回った際に開弁するよう構成されている。そのため、正圧リリーフ弁42は、燃料タンク20からキャニスタ30へ向かう流体の流れを許容し、逆方向の流れを禁止する。ベーパ通路40の燃料タンク20内の端部には、満タン規制バルブ43が設けられている。満タン規制バルブ43は、燃料タンク20内の燃料Fの液面が満タン位置よりも低いときに開弁し、燃料Fの液面が満タン位置よりも高くなるとフロート状の弁体が浮き上がって閉弁するよう構成されている。なお、本明細書において「機械式」とは、電気的な制御によらず動作することを意味する。
(バイパス通路45)
ベーパ通路40のキャニスタ30と封鎖弁41及び正圧リリーフ弁42との間には、バイパス通路45が接続されている。バイパス通路45の他端は、燃料タンク20内に配置されているアスピレータ50に接続されている。そのため、バイパス通路45は、アスピレータ50がその内部に生じる負圧によりキャニスタ30内の気体を燃料タンク20内に導入する。なお、バイパス通路45は、燃料タンク20側の端部が燃料タンク20内のアスピレータ50に接続されていればよく、キャニスタ30側の端部はベーパ通路40から分岐していてもよいし、直接キャニスタ30に接続されていてもよい。
バイパス通路45には、負圧リリーフ弁46が設けられている。負圧リリーフ弁46は、電気的な制御によらず圧力により直接開弁される機械式の逆止弁である。負圧リリーフ弁46は、バイパス通路45内において、キャニスタ30側の圧力が燃料タンク20側の圧力を所定値上回った際に開弁するよう構成されている。そのため、負圧リリーフ弁46は、キャニスタ30から燃料タンク20へ向かう流体の流れを許容し、逆方向の流れを禁止する。
(アスピレータ50)
アスピレータ50は、燃料ポンプ21から供給された燃料の流れを利用して内部に負圧を発生させる機構であり、図2に示されるように、ベンチュリ部51とノズル部55とから構成されている。ベンチュリ部51は、絞り52と、絞り52の上流側に設けられたテーパ状の入口縮径部53と、絞り52の下流側に設けられたテーパ状の出口拡径部54とを備えている。入口縮径部53、絞り52、及び出口拡径部54は同軸に形成されている。そして、ベンチュリ部51の入口縮径部53の上流端に、バイパス通路45が接続される吸引ポート51pが形成されている。
ノズル部55は、ベンチュリ部51の入口縮径部53の内側に同軸に配置されたノズル本体56を備えている。ノズル本体56の噴射口56pは、ベンチュリ部51の絞り52の近傍に位置決めされている。ノズル本体56の基端部(噴射口56pとは反対側)には、分岐管24が接続される燃料供給ポート57が形成されている。
燃料ポンプ21から吐出された燃料Fの一部が分岐管24を介して燃料供給ポート57からアスピレータ50内に導入されると、燃料Fは、ノズル本体56から噴射され、絞り52及び出口拡径部54の中央を軸方向に高速で流れる。このとき、ベンチュリ部51の絞り52付近では、ベンチュリ効果により負圧が発生する。これにより、吸引ポート51pに接続されたバイパス通路45内の気体がベンチュリ部51内に吸引される。なお、アスピレータ50は、本明細書における「負圧発生手段」に相当する。
<蒸発燃料処理装置10の動作>
蒸発燃料処理装置10は、燃料タンク20内で生じた蒸発燃料が大気中へ漏れ出ることを防止するため、車両の状態に基づき以下のようにECU60によって制御される。
車両の駐車中は、ベーパ通路40の封鎖弁41は閉弁状態に維持される。また、燃料タンク20の内圧は通常は大気圧に近い値であるため、正圧リリーフ弁42及び負圧リリーフ弁46は閉弁している。これにより、燃料タンク20は密閉状態に保持され、内部での蒸発燃料の発生が抑制される。また、パージ通路31のパージ弁32は閉弁、大気通路34の大気通路弁35は開弁されている。
燃料タンク20への給油時には、ベーパ通路40の封鎖弁41が開弁される。また、パージ通路31のパージ弁32は閉弁状態に維持され、大気通路34の大気通路弁35は開弁状態に維持される。これにより、燃料タンク20内の混合ガス(蒸発燃料及び空気)がベーパ通路40を通ってキャニスタ30内に導入される。そして、混合ガス中の蒸発燃料はキャニスタ30内の吸着材Cに吸着され、空気のみが大気通路34を介して外部へ放出される。
エンジン12の運転中は、ベーパ通路40の封鎖弁41は閉弁状態に維持される。また、燃料タンク20の内圧は通常は大気圧に近い値であるため、正圧リリーフ弁42及び負圧リリーフ弁46は閉弁している。これにより、燃料タンク20は密閉状態に保持されている。エンジン12の運転中に所定のパージ条件が成立すると、キャニスタ30から蒸発燃料をパージするためのパージ制御が実行される。ECU60からの信号に基づきパージ弁32が開弁されると、エンジン12の吸気負圧により、大気通路34からキャニスタ30内に空気が流入する。キャニスタ30内の蒸発燃料は、流入した空気により吸着材Cから脱離され、空気と共にパージ通路31を介してエンジン12へと供給される。
なお上述した通り、車両の駐車中やエンジン12の運転中は、通常は封鎖弁41、正圧リリーフ弁42及び負圧リリーフ弁46が閉弁することで、燃料タンク20とキャニスタ30との連通を遮断している。この状態において燃料タンク20内の圧力が所定圧力(例えば、10kPa)以上になり、ベーパ通路40内において燃料タンク20側の圧力がキャニスタ30側の圧力、すなわち大気圧を所定値上回ると、正圧リリーフ弁42が開弁する。これにより、燃料タンク20とキャニスタ30とが連通し、燃料タンク20内の気体がベーパ通路40を介してキャニスタ30内に流入する。同様に、燃料タンク20とキャニスタ30との連通が遮断された状態で燃料タンク20内の圧力が所定圧力(例えば、−10kPa)以下となり、バイパス通路45内においてキャニスタ30側の圧力が燃料タンク20側の圧力を所定値上回ると、負圧リリーフ弁46が開弁する。これにより、キャニスタ30と燃料タンク20とが連通し、キャニスタ30内の気体がバイパス通路45を介して燃料タンク20内に流入する。このようにして、燃料タンク20の内圧が過度に上昇又は低下して燃料タンク20が破損することを防止できる。
<蒸発燃料処理装置10の漏れ診断>
次に、蒸発燃料処理装置10の漏れ診断(漏れ検出)を図1及び図3を参照しながら説明する。図3の横軸のt2より右側において、キャニスタ内圧及びタンク内圧は、漏れがない場合は実線で示しており、漏れがある場合は点線で示している。なお、本実施形態では、ECU60が、メモリ61に記憶された制御プログラムに基づき蒸発燃料処理装置10の各構成要素を制御することで、第1圧力センサ25及び第2圧力センサ33により測定された圧力に基づき漏れ診断を行う。
蒸発燃料処理装置10の漏れ診断は、エンジン12の停止中に、蒸発燃料処理装置10の内部空間の圧力変化に基づき行われる。なお、漏れ診断の開始前(t0)において、パージ弁32は閉弁されている。
駐車中に漏れ診断を行う各種条件が満たされると(t1)、大気通路弁35が閉弁され、蒸発燃料処理装置10の内部空間が密閉される。また、蒸発燃料処理装置10の内部空間は、封鎖弁41、正圧リリーフ弁42、及び負圧リリーフ弁46がそれぞれ閉弁することにより、燃料タンク20を含むタンク側領域と、キャニスタ30を含むキャニスタ側領域とに区分される。なお、この状態では、キャニスタ30の内圧及び燃料タンク20の内圧は、通常はそれぞれ大気圧付近に維持されている。そして、燃料ポンプ21が稼働されて、アスピレータ50が作動する。アスピレータ50が生じる負圧により、負圧リリーフ弁46が開弁し、キャニスタ30と燃料タンク20とが相互に連通する。これにより、キャニスタ30内の気体がバイパス通路45および負圧リリーフ弁46を通って燃料タンク20内に移動する。その結果、図3に示すように、キャニスタ30の内圧は徐々に低下し、燃料タンク20の内圧は徐々に増加する。そして、所定時間経過した時点において(t2)、燃料ポンプ21が停止され、それに伴い負圧リリーフ弁46が閉弁する。なお、この時点(t2)における燃料タンク20の内圧及びキャニスタ30の内圧は、正圧リリーフ弁42を閉弁状態に維持できる範囲に設定されている。
続いて、キャニスタ30の内圧が第2圧力センサ33により測定される。そして、一定時間経過後に、再度キャニスタ30の内圧が測定される。この内圧の変化量が所定の基準値より小さい場合は、キャニスタ側領域に漏れ無し(孔無し)と判断され、基準値より大きい場合は漏れあり(孔あり)と判断される。
同様に、燃料タンク20の内圧も燃料ポンプ21停止直後(t2)と一定時間経過後に第1圧力センサ25により測定される。そして、燃料タンク20の内圧の変化量が所定の基準値より小さい場合に燃料タンク側領域に漏れ無し(孔無し)と判断され、基準値より大きい場合に漏れあり(孔あり)と判断される。
なお、漏れ診断は運転中に行われてもよい。また、燃料タンク側領域の診断とキャニスタ側領域の診断とを異なるタイミングで行ってもよい。
本実施形態の漏れ診断では、蒸発燃料処理装置10の内部空間を密閉した状態でキャニスタ30内の気体を燃料タンク20内に移動させることで、キャニスタ30内を負圧にすると同時に燃料タンク20内を正圧にした。しかし、パージ弁32が閉弁し且つ大気通路弁35が開弁した状態でアスピレータ50を作動させ、大気を大気通路34及びバイパス通路45を介して燃料タンク20内に導入し、燃料タンク20内を正圧にしてもよい。また、燃料タンク20内の正圧が所定値に達した後に、大気通路弁35を閉弁して更にアスピレータ50を作動させることによりキャニスタ30内を負圧にするよう構成してもよい。
<実施形態1の利点>
上記実施形態によると、バイパス通路45に設けられた負圧リリーフ弁46は、燃料タンク20の内圧が過度に低下した場合に開弁してキャニスタ30内の気体を燃料タンク20内に導入し、燃料タンク20の破損を防止する。また、負圧リリーフ弁46は、アスピレータ50の作動時に開弁してキャニスタ30から燃料タンク20への気体の流れを可能にする。そのため、従来の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置ではそれぞれの役割のために2個の弁が必要であったところ、本実施形態では1個の負圧リリーフ弁46で代替し、バイパス通路45に設けられていた電動式の遮断弁を省略できる。これにより装置の構造が簡素化されるため、車両への搭載性を向上すると共に、製造コストを低減することができる。
また、従来の漏れ診断装置と比べて弁の数を減らすことができるため、固着等の弁の故障による診断不良を抑制することができる。
[実施形態2]
続いて、実施形態2に係る蒸発燃料処理装置110を図4を参照しながら説明する。なお、実施形態2は、実施形態1の一部を変更した構成であるため、相違点について説明し、同一又は類似の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
蒸発燃料処理装置110では、図4に示すように、燃料タンク20をキャニスタ30に接続するベーパ通路40は分岐しておらず、弁も設けられていない。そのため、燃料タンク20とキャニスタ30はベーパ通路40を介して常に連通しており、燃料タンク20の内圧とキャニスタ30の内圧は通常ほぼ等しくなる。そのため、蒸発燃料処理装置110は燃料タンク20の内圧を測定する第1圧力センサ25のみを有し、キャニスタ30の内圧を測定する圧力センサは有していない。なお、蒸発燃料処理装置110では、相互に連通する燃料タンク20及びキャニスタ30のいずれかの内圧を測定できればよいため、例えば、キャニスタ30の内圧を測定する圧力センサを第1圧力センサ25の代わりに設けてもよい。
図4に示すように、大気通路34のキャニスタ30とエアフィルタ36との間には、封鎖弁141と正圧リリーフ弁142とが並列に設けられている。封鎖弁141は、ECU60により電気的に開閉制御される電動弁である。正圧リリーフ弁142は、電気的な制御によらず圧力により直接開弁される機械式の逆止弁である。正圧リリーフ弁142は、大気通路34内において、キャニスタ30側の圧力が外部側の圧力を所定値上回った際に開弁するよう構成されている。そのため、正圧リリーフ弁142は、キャニスタ30から外部へ向かう流体の流れを許容し、逆方向の流れを禁止する。
また、大気通路34のエアフィルタ36と封鎖弁141及び正圧リリーフ弁142との間には、吸引通路145が接続されている。吸引通路145の他端は、燃料タンク20内においてアスピレータ50、より詳細には吸引ポート51p(図2参照)に接続されている。このようにして、燃料タンク20は吸引通路145を介して外部と連通している。そのため、アスピレータ50がその内部に負圧を生じると、外部の大気は吸引通路145を介して燃料タンク20内に導入される。
吸引通路145には、負圧リリーフ弁146が設けられている。負圧リリーフ弁146は、電気的な制御によらず圧力により直接開弁される機械式の逆止弁である。負圧リリーフ弁146は、吸引通路145内において、外部側の圧力が燃料タンク20側の圧力を所定値上回った際に開弁するよう構成されている。そのため、負圧リリーフ弁146は、外部から燃料タンク20へ向かう流体の流れを許容し、逆方向の流れを禁止する。
<蒸発燃料処理装置110の動作>
車両の駐車中は、パージ通路31のパージ弁32及び大気通路34の封鎖弁141は閉弁状態に維持される。また、燃料タンク20の内圧は通常は大気圧に近い値であるため、正圧リリーフ弁142及び負圧リリーフ弁146は閉弁している。これにより、燃料タンク20を含む蒸発燃料処理装置110の内部空間は密閉状態に保持され、内部での蒸発燃料の発生が抑制される。
燃料タンク20への給油時には、大気通路34の封鎖弁141が開弁され、パージ通路31のパージ弁32は閉弁状態に維持される。これにより、燃料タンク20内の混合ガス(蒸発燃料及び空気)がベーパ通路40を通ってキャニスタ30内に導入される。そして、混合ガス中の蒸発燃料はキャニスタ30内の吸着材Cに吸着され、空気のみが大気通路34を介して外部へ放出される。
エンジン12の運転中は、パージ通路31のパージ弁32及び大気通路34の封鎖弁141は閉弁状態に維持される。また、燃料タンク20の内圧は通常は大気圧に近い値であるため、正圧リリーフ弁142及び負圧リリーフ弁146は閉弁している。これにより、蒸発燃料処理装置110の内部空間は密閉状態に保持されている。エンジン12の運転中に所定のパージ条件が成立すると、キャニスタ30から蒸発燃料をパージするためのパージ制御が実行される。ECU60からの信号に基づきパージ弁32及び封鎖弁141が開弁されると、エンジン12の吸気負圧により、大気通路34からキャニスタ30内に空気が流入する。キャニスタ30内の蒸発燃料は、流入した空気により吸着材Cから脱離され、空気と共にパージ通路31を介してエンジン12へと供給される。
なお上述した通り、車両の駐車中やエンジン12の運転中は、通常はパージ弁32、封鎖弁141、正圧リリーフ弁142及び負圧リリーフ弁146が閉弁することで、燃料タンク20及びキャニスタ30を含む蒸発燃料処理装置110の内部空間は密閉されている。この状態において蒸発燃料処理装置110の内部空間の圧力が所定圧力(例えば、10kPa)以上になり、大気通路34内においてキャニスタ30側の圧力が外部側の圧力を所定値上回ると、正圧リリーフ弁142が開弁する。これにより、キャニスタ30と外部とが連通し、蒸発燃料処理装置110の内部空間内の気体が大気通路34を介して外部へ流出する。同様に、蒸発燃料処理装置110の内部空間が密閉された状態で内部空間の圧力が所定圧力(例えば、−10kPa)以下になり、吸引通路145内において外部側の圧力が燃料タンク20側の圧力を所定値上回ると、負圧リリーフ弁146が開弁する。これにより、燃料タンク20と外部が連通し、外部の大気が吸引通路145を介して燃料タンク20内に流入する。このようにして、燃料タンク20を含む蒸発燃料処理装置110の内部空間の圧力が過度に上昇又は低下して燃料タンク20等が破損することを防止できる。
<蒸発燃料処理装置110の漏れ診断>
次に、蒸発燃料処理装置110の漏れ診断(漏れ検出)を説明する。蒸発燃料処理装置110の漏れ診断は、エンジン12の停止中に、蒸発燃料処理装置110の内部空間の圧力変化に基づき行われる。漏れ診断の開始前において、パージ弁32、封鎖弁141、正圧リリーフ弁142、及び負圧リリーフ弁146が閉弁することにより、蒸発燃料処理装置110の内部空間は密閉されている。なお、この状態では、蒸発燃料処理装置110の内部空間の圧力は、通常は大気圧付近に維持されている。
駐車中に漏れ診断を行う各種条件が満たされると、燃料ポンプ21が稼働されて、アスピレータ50が作動する。アスピレータ50が内部に生じる負圧により、負圧リリーフ弁146が開弁し、燃料タンク20は外部と連通する。これにより、外部の大気が吸引通路145および負圧リリーフ弁146を通って燃料タンク20内に移動する。キャニスタ30はベーパ通路40を介して燃料タンク20と連通しているため、燃料タンク20に流入した大気の一部はキャニスタ30内へと移動する。その結果、蒸発燃料処理装置110の内部空間の圧力は徐々に上昇する。そして、所定時間経過した時点において、燃料ポンプ21が停止され、それに伴い負圧リリーフ弁146が閉弁する。なお、この時点における燃料タンク20の内圧は、正圧リリーフ弁142を閉弁状態に維持できる範囲に設定されている。
続いて、燃料タンク20の内圧が第1圧力センサ25により測定される。そして、一定時間経過後に、再度燃料タンク20の内圧が測定される。この内圧の変化量が所定の基準値より小さい場合は蒸発燃料処理装置110の内部空間からの漏れ無し(孔無し)と判断され、基準値より大きい場合は漏れあり(孔あり)と判断される。
<実施形態2の利点>
上記実施形態によると、吸引通路145に設けられた負圧リリーフ弁146は、燃料タンク20を含む蒸発燃料処理装置110の内部空間の圧力が過度に低下した場合に開弁して外部から燃料タンク20内に大気を流し、燃料タンク20等の破損を防止する。また、負圧リリーフ弁146は、アスピレータ50の作動時に開弁して外部から燃料タンク20への気体の流れを可能にする。そのため、従来の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置ではそれぞれの役割のために2個の弁が必要であったところ、本実施形態では1個の負圧リリーフ弁146で代替することができる。これにより装置の構造が簡素化されるため、車両への搭載性を向上すると共に、製造コストを低減することができる。
また、封鎖弁141は、給油時に開弁して燃料タンク20からキャニスタ30を介して外部へ至る蒸発燃料の流れを許容する役割と、漏れ診断時にパージ弁32、正圧リリーフ弁142、及び負圧リリーフ弁146と共に閉弁して蒸発燃料処理装置110の内部空間を密閉する役割とを担う。そのため、従来の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置ではそれぞれの役割のために2個の弁が必要であったところ、本実施形態では1個の封鎖弁141で代替することができる。その結果、弁の数を更に減らすことができるため、構造を簡素化でき、車両への搭載性を向上することができる。また、構造が簡素化することにより、製造コストの削減も可能である。
また、従来の漏れ診断装置と比べて弁の数を減らすことができるため、固着等の弁の故障による診断不良を抑制することができる。
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、アスピレータ50の代わりに、内部に負圧を発生することによりキャニスタ30内の空気又は外部の大気を燃料タンク20内に移動させるポンプ装置を用いてもよい。また、漏れ診断装置の診断対象は、車両用の蒸発燃料処理装置に限定されず、例えば船舶用の蒸発燃料処理装置等にも適用可能である。
なお、本開示の技術は別の態様をとることもできる。一つの態様は、連通路を介して相互に連通された燃料タンク及びキャニスタを備える蒸発燃料処理装置の内部空間の圧力変化に基づき漏れの有無を診断する蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、前記内部空間を密閉状態に維持する密閉手段と、前記燃料タンクと前記キャニスタとの連通を遮断可能な遮断機構と、前記キャニスタの内圧及び前記燃料タンクの内圧を測定可能な圧力測定手段と、前記燃料タンク内に配置されており、負圧を生じることにより前記キャニスタ内の気体を前記連通路を介して前記燃料タンク内に移動させる負圧発生手段と、を有し、前記遮断機構は、前記連通路に設けられており且つ前記キャニスタから前記燃料タンクへ向かう流体の流れを許容する機械式の逆止弁を有し、前記燃料タンクと前記キャニスタとの連通が遮断された状態において前記燃料タンクの内圧が所定値以下になると、前記逆止弁が開弁して前記燃料タンクと前記キャニスタとは相互に連通し、前記負圧発生手段は、作動時に生じる負圧により前記逆止弁を開弁して、前記燃料タンクと前記キャニスタとを相互に連通可能である、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置である。この態様においては、上記実施形態1におけるベーパ通路40及びバイパス通路45が「連通路」に相当する。また、パージ弁32及び大気通路弁35が「密閉手段」に相当する。また、封鎖弁41、正圧リリーフ弁42、及び負圧リリーフ弁46が「遮断機構」に相当する。また、負圧リリーフ弁46は逆止弁に相当する。
10,110 蒸発燃料処理装置
12 エンジン(内燃機関)
14 吸気管
16 スロットルバルブ
20 燃料タンク
21 燃料ポンプ
22 燃料供給管
23 プレッシャレギュレータ
24 分岐管
25 第1圧力センサ(圧力測定手段)
26 温度センサ
30 キャニスタ
31 パージ通路
32 パージ弁
33 第2圧力センサ(圧力測定手段)
34 大気通路
35 大気通路弁
36 エアフィルタ
40 ベーパ通路
41,141 封鎖弁
42,142 正圧リリーフ弁(第1逆止弁)
43 満タン規制バルブ
45 バイパス通路
46,146 負圧リリーフ弁(第2逆止弁)
50 アスピレータ(負圧発生手段)
60 エンジンコントロールユニット(ECU,制御手段)
61 メモリ
62 プロセッサ
145 吸引通路

Claims (2)

  1. ベーパ通路を介して相互に連通された燃料タンク及びキャニスタを備える蒸発燃料処理装置の内部空間の圧力変化に基づき漏れの有無を診断する蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記キャニスタを内燃機関の吸気管に接続するパージ通路に設けられたパージ弁と、
    前記燃料タンク内に配置されており、内部に負圧を生じる負圧発生手段と、
    一端が前記負圧発生手段に接続されており、前記負圧発生手段が生じる負圧により前記キャニスタ内の気体を前記燃料タンク内に導入するバイパス通路と、
    前記蒸発燃料処理装置の前記内部空間の圧力を測定する圧力測定手段と、
    前記圧力測定手段により測定された圧力に基づき漏れ診断を行う制御手段と、
    を有し、
    前記ベーパ通路には、前記燃料タンクから前記キャニスタへ向かう流体の流れを許容する機械式の第1逆止弁と、前記制御手段により電気的に開閉制御される封鎖弁とが並列に設けられており、
    前記バイパス通路には、前記キャニスタから前記燃料タンクへ向かう流体の流れを許容する機械式の第2逆止弁が設けられている、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  2. ベーパ通路を介して相互に連通された燃料タンク及びキャニスタを備える蒸発燃料処理装置の内部空間の圧力変化に基づき漏れの有無を診断する蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置であって、
    前記キャニスタを内燃機関の吸気管に接続するパージ通路に設けられたパージ弁と、
    前記燃料タンクを外部と連通する吸引通路と、
    前記燃料タンク内において前記吸引通路の一端に接続されており、内部に負圧を生じることにより前記吸引通路を介して大気を前記燃料タンク内に導入する負圧発生手段と、
    前記蒸発燃料処理装置の前記内部空間の圧力を測定する圧力測定手段と、
    前記圧力測定手段により測定された圧力に基づき漏れ診断を行う制御手段と、
    を有し、
    前記キャニスタを外部と連通する大気通路には、前記キャニスタから外部へ向かう流体の流れを許容する機械式の第1逆止弁と、前記制御手段により電気的に開閉制御される封鎖弁とが並列に設けられており、
    前記吸引通路には、外部から前記燃料タンクへ向かう流体の流れを許容する機械式の第2逆止弁が設けられている、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
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