JP2021134542A - 屋根施工システム及び屋根施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図4に示すように、走行レール27の両側部の外面には、複数の突出板28が、移動方向D1に間隔をおいて固定されている。この突出板28は、走行レール27の下方まで延在する。突出板28の下端部には、係止板29の外側端部が、ボルト及びナットによって固定される。この係止板29は、梁24bの上フランジの下面に当接する。
次に、図3及び図6〜図8を用いて、資材搬送構台30の構成について説明する。
図3に示すように、資材搬送構台30は、隣接する2本の走行レール27の上に配置され、走行レール27上を移動方向D1に走行する。
更に、図7に示すように、大引33の端部の上には、補助ピースP3を介して、2つの受梁36が固定される。補助ピースP3は、火打ブレースB1の厚みに対応する高さを有する。
図6に示すように、受梁36の下面には、火打ブレースB1の他端部が固定される。火打ブレースB1は、大引33及びこれに直交する受梁36に対して斜交い形状に固定される。
次に、図3及び図9〜図14を用いて、クレーン構台40の構成について説明する。ここで、図9〜図11及び図13は、クレーン構台40の斜視図、上面図、正面図、側面図であり、図12及び図14は、クレーン構台40の正面図及び側面図の要部の拡大断面図である。また、図9及び図10においては、クレーンCL1を省略している。
図11に示すように、各走行部41の上には、可動横架材43の端部が固定される。可動横架材43は、移動方向D1に延在し、間隔をおいて移動方向D1に2つ並んで配置される。
図14に示すように、この突出部43cは、後述するシーブS1(及びチルクライマ)が収容可能な空間を区画する長さを有する。突出部43cの内側中央には、拘束部材P4が設けられている。この拘束部材P4は、後述する支柱49のフランジf1を挟み込み、フランジf1を摺動する。これにより、拘束部材P4は、走行レール27の傾斜に応じて、支柱49に対する相対高さを変更する可動横架材43をガイドする。
図11に示すように、各ジャッキ44は、調整機構として機能し、ラム44aが上方に伸縮する油圧ジャッキである。
図11に示すように、大引45の端部の上には、補助ピースP3を介して受梁48が固定される。受梁48は、対向する大引45の端部同士を連結する。受梁48の下面には、火打ブレースB1の他端部が固定される。
図14に示すように、支柱49の外側に位置するフランジf1の一部には、可動横架材43の拘束部材P4が、上下動可能に嵌合する。
次に、図3及び図15〜図21を用いて、機械構台50の構成について説明する。
図15は機械構台50の斜視図、図16は機械構台50の上面図、図17は機械構台50の正面図、図18は図17における要部の拡大図、図19は機械構台50の側面図である。また、図20は、機械構台50の昇降機構であるチェーンブロック65の要部を内側から見た要部の正面図、図21は、機械構台50の載置台である昇降フレーム66を係止する部分の説明図である。図16及び図17では、端部から中央線C3までの半分を示しており、反対側に左右対称の部材が設けられている。更に、図15及び図16には、機械構台50の構成を示すために、昇降フレーム66の上に載置される足板75を取り除いている。
図18に示すように、走行部51は、クレーン構台40の走行部41と同様に、取付ブロック51aと、チルタンクで構成される回転部51bとを備える。
図19に示すように、可動横架材53は、クレーン構台40の可動横架材43と同様に、移動方向D1に延在し、間隔をおいて移動方向D1に2つ並んで配置される。各可動横架材53の中央側の一端部上には、ピン支承PN1が固定されている。また、連結梁52における可動横架材53が接続する部分の上及び中央の走行レール27に位置する可動横架材53の他端部上には、ピン支承PN2が固定されている。ピン支承PN2は、端部の梁24bの上に位置する走行部51の端部から距離L1離れた位置、又は中央の走行レール27上の走行部51の直上に配置される。
また、各ピン支承PN2の上には、ジャッキ54が固定されている。
図19に示すように、各ジャッキ54は、ジャッキ44と同様に、調整機構として機能し、ラム54aが上方に伸縮する油圧ジャッキである。
一方、図15に示すように受梁58の上には、各反力梁57に接触する位置に、複数の吊下支柱61が設けられている。吊下支柱61は、H形鋼で構成される。
図19に示すように、内側の補助ピースP7には、チェーンブロック65が吊り下げられる。チェーンブロック65は、昇降機構として機能し、載置台としての昇降フレーム66を吊るす。
また、機械構台50の前方側には、足場60が設けられ、吊下支柱61に足場60の布板60aが固定される。この足場60には、制御装置(図示せず)が設けられている。制御装置は、操作部から、機械構台50の移動方向及び移動量を含む移動指示や昇降量を含む昇降指示を取得し、機械構台50のチルクライマTC1、走行部51の回転部51b、ジャッキ54、チェーンブロック65を制御する。制御装置は、移動機構を構成するチルクライマTC1及び回転部51bを制御して移動方向及び移動量を制御し、移動した位置の梁24bの傾斜に応じて足板75(載置面)が水平となるようにジャッキ54を制御する。更に、制御装置は、チェーンブロック65の下フックまでのチェーンの長さを変更することにより、昇降フレーム66及び足板75(載置面)の高さを変更する。
次に、上述した構成の屋根施工システム100を用いて、のこぎり屋根領域22,23に折板を配置する屋根施工方法について説明する。ここでは、図2に示す手前側ののこぎり屋根領域23、奥側ののこぎり屋根領域22の順番で折板を配置する。
ここでは、図4に示すように、梁24cの間に収まるように走行レール27を配置し、突出板28の下端部に、梁24bの上フランジの下面に当接させた係止板29の端部を固定する。そして、梁24b及び走行レール27の上に、各構台(30,40,50)を配置する。
ここで、本実施形態の機械構台50が走行する走行レール27及び梁24bは、移動方向D1において、一部が傾斜している。図22に示すように、梁24bの傾斜面に、機械構台50が位置する場合には、制御装置が、高さセンサからの計測値を用いて、各可動横架材53における前後の高さ及び傾斜を特定する。そして、制御装置は、傾斜面の低い側のジャッキ54のラム54aを伸長させ、傾斜面の高い側のジャッキ54のラム54aを縮小させて、ラム54aが固定された反力梁57の高さを同じにする。この場合、可動横架材53のピン支承PN1の下沓が大引55に対して回動し、大引55を水平状態に維持する。更に、可動横架材53の拘束部材P4が、支柱59のフランジf1に沿って上下動して、大引55の昇降をガイドする。そして、大引55に載置された受梁58の上に設置された複数の吊下支柱61は水平面に立設され、吊下支柱61に固定された補助ピースP7のチェーンブロック65の同じチェーン長さで吊り下げられた昇降フレーム66の足板75(載置面)が水平状態に維持される。
その後、のこぎり屋根領域23の傾斜に応じて、機械構台50の成形機M1の位置と、折板を配置する位置とのずれが大きくなった場合には、機械構台50の移動及び高さを変更する。具体的には、成形機M1を停止し、配置する折板の位置に機械構台50を移動させ、折板の配置高さに昇降フレーム66の高さを調整する。次に、再び成形機M1を稼働して、鋼板ロールR1から成形した折板を、のこぎり屋根領域23に配置する。この処理を繰り返す。
また、鋼板ロールR1を移し替えて空になった資材搬送構台30を、資材昇降領域26の近傍まで移動させる。そして、資材昇降領域26の地上の鋼板ロールR1を、新たに資材搬送構台30に積み込む。以上のことを繰り返す。
折板を形成する鋼板ロールR1を、資材搬送構台30が、折板を成形する成形機M1を載置した機械構台50の近傍まで搬送する。これにより、鋼板ロールR1を積載する資材昇降領域26から遠い位置にある場合であっても、機械構台50を、鋼板ロールR1を積み込むために移動させる必要がない。従って、折板を屋根に効率的に配置することができる。
(1)本実施形態においては、屋根施工システム100は、資材搬送構台30及び機械構台50を備える。資材搬送構台30は、積載した鋼板ロールR1を機械構台50の近傍まで搬送し、機械構台50に移し替える。機械構台50の成形機M1は、供給された鋼板ロールR1を用いて折板を成形して、のこぎり屋根領域23に配置する。これにより、クレーンでは届かない位置に機械構台50がある場合に、機械構台50より移動が容易な資材搬送構台30を移動させて、鋼板ロールR1を、機械構台50に供給する。従って、成形機M1に鋼板ロールR1を効率的に供給して、のこぎり屋根領域23に折板を配置することができる。また、機械構台50の成形機M1において折板を成形している場合に、資材搬送構台30が、資材昇降領域26まで鋼板ロールR1を搬送するので、成形機M1において鋼板ロールR1の補充を、効率的に行なうことができる。
・上記実施形態では、資材搬送構台30と機械構台50との間に、クレーン構台40を配置した。クレーン構台40の位置は、資材搬送構台30と機械構台50との間に限られない。例えば、資材搬送構台30とクレーン構台40とが異なる梁に取り付けられた場合には、資材搬送構台30をクレーン構台40が追い抜かしてもよい。
(a)前記機械構台、前記クレーン構台及び資材搬送構台は、前記作業エリアにおいて移動方向に延在し傾斜した複数の梁の上に移動可能に載置され、前記機械構台及び前記クレーン構台が、前記梁の傾斜部に位置したときに、載置面の傾きを調整する調整機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根施工システム。
Claims (3)
- 成形機によって鋼板ロールから成形される折板を押し出して建物の屋根を施工する屋根施工システムであって、
前記屋根に配置する折板を押し出す作業エリアにおいて移動可能な複数の構台を備え、
前記複数の構台は、
前記成形機を載置する機械構台と、
前記鋼板ロールを載置する資材搬送構台と、
前記鋼板ロールを前記資材搬送構台から前記機械構台に移し替えるクレーンを載置したクレーン構台とを備えたことを特徴とする屋根施工システム。 - 前記折板を配置する第1及び第2の屋根領域の間に設けられ、移動方向に延在する作業エリアにおいて配置された走行レールの上において、前記機械構台、資材搬送構台及びクレーン構台は、移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の屋根施工システム。
- 成形機によって鋼板ロールから成形される折板を押し出して建物の屋根を施工する屋根施工方法であって、
前記屋根に配置する折板を押し出せる作業エリアに、前記成形機を載置し前記作業エリアを移動可能な機械構台と、前記鋼板ロールを載置し前記作業エリアを移動可能な資材搬送構台と、クレーンを載置し前記作業エリアを移動可能なクレーン構台とを配置し、
前記クレーンは、前記資材搬送構台によって搬送された鋼板ロールを、前記資材搬送構台から前記機械構台に移し替え、
前記成形機は、前記移し替えられた鋼板ロールを用いて、前記折板を成形して屋根に配置することを特徴とする屋根施工方法。
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JPS6311744A (ja) * | 1986-07-02 | 1988-01-19 | 川崎製鉄株式会社 | スライド架設式屋根における屋根材施工法 |
JP3025966U (ja) * | 1995-12-18 | 1996-06-25 | シンコユニ株式会社 | 折板成形機用移動台車 |
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JP3223264U (ja) * | 2019-07-17 | 2019-09-26 | 山九株式会社 | 屋根葺き用作業架台の移動装置 |
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