JP2021134056A - 画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像不良のシートの混入を防ぎつつ、シートの無駄を低減可能とする。【解決手段】 画像形成手段(200、210)と、画像読取手段(231、232)と、画像読取手段を通過したシートが搬送される第1パス(243)と、分岐部(J)において第1パスから分岐する第2パス(244)及び第3パス(245)と、第1位置と第2位置とに切替可能な切替手段(260)と、第1排出部(241)と、第2排出部(246)と、検査処理の結果を取得し、シートを第1排出部に排出する第1処理と、シートを第2排出部に排出する第2処理とを実行可能である制御手段(131A、240A)と、を備える。検査処理が行われたシートの先端が第2パスに到達した後、このシートに対する検査処理の結果が画像不良であることを示す検査処理の結果を取得した場合に、このシートに対する検査処理の結果を報知する報知処理を実行可能である。【選択図】図2
Description
本発明は、シートに画像を形成する画像形成システムに関する。
従来、搬送中に読み取られたシートの画像と予め記憶されている参照データとの比較結果に基づいて、画像が形成されたシートの品質を検査する構成を備える画像形成装置が知られている。このような画像形成装置においては、検査結果に応じてシートの排出先を変更して品質のよいシートのみで印刷成果物を構成し、画像不良のシートのみを廃棄可能としている。
また、品質のよいシートのみの印刷成果物に対する画像不良のシートの混入を防ぐために、特許文献1には、シートの排出先を切り替えるまでに検査結果が得られない場合に、印刷成果物とは異なるトレイにシートを排出する構成が開示されている。
ところで、シートの検査に必要な時間は、シートの画像データの解析時間や検査を行う検査装置との通信時間によって変化する。シートの排出先を切り替えるまでに検査結果が得られない場合、特許文献1では、品質のよいシートであっても印刷成果物と異なるトレイにシートが排出されてしまうことがある。また、特許文献1では、品質のよいシートが印刷成果物と異なるトレイに排出されたことをユーザが認識できないために、シートが無駄になるという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、画像不良のシートの混入を防ぎつつ、シートの無駄を低減可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、画像形成システムにおいて、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段から搬送されたシートの画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段を通過したシートが搬送される第1パスと、シートを検査する検査処理を実行可能な検査装置に対して前記画像読取手段が読み取ったシートの画像データを送信する送信手段と、シートの搬送方向において前記第1パスよりも下流に配置され、分岐部において前記第1パスから分岐する第2パス及び第3パスと、前記分岐部に配置され、前記画像読取手段によって画像が読み取られたシートを、前記第1パスから前記第2パスに向けて案内する第1位置と、前記第1パスから前記第3パスに向けて案内する第2位置と、に切り替え可能な切替手段と、前記第2パスを通過したシートが排出される第1排出部と、前記第3パスを通過したシートが排出される第2排出部と、前記検査装置から前記画像データに対する前記検査処理の結果を取得し、前記検査処理において画像不良を含むと判定されなかったシートを、前記切替手段を前記第1位置に位置させて前記第1排出部に排出する第1処理と、前記検査処理において画像不良を含むと判定されたシートを、前記切替手段を前記第2位置に位置させて前記第2排出部に排出する第2処理と、を実行可能である制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2パスに前記検査処理が行われたシートの先端が到達した後、当該第2パスに到達したシートが画像不良であることを示す前記検査処理の結果を取得した場合に、当該シートに対する前記検査処理の結果を報知手段に報知させる報知処理を実行することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の態様は、画像形成システムにおいて、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段から搬送されたシートの画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段を通過したシートが搬送される第1パスと、シートを検査する検査処理を実行可能な検査装置に対して前記画像読取手段が読み取ったシートの画像データを送信する送信手段と、シートの搬送方向において前記第1パスよりも下流に配置され、分岐部において前記第1パスから分岐する第2パス及び第3パスと、前記分岐部に配置され、前記画像読取手段によって画像が読み取られたシートを、前記第1パスから前記第2パスに向けて案内する第1位置と、前記第1パスから前記第3パスに向けて案内する第2位置と、に切り替え可能な切替手段と、前記第2パスを通過したシートが排出される第1排出部と、前記第3パスを通過したシートが排出される第2排出部と、前記検査処理を含むジョブを実行する場合に、前記検査装置から前記画像データに対する前記検査処理の結果を取得し、前記検査処理において画像不良を含むと判定されなかったシートを、前記切替手段を前記第1位置に位置させて前記第1排出部に排出する第1処理と、前記検査処理において画像不良を含むと判定されたシートを、前記切替手段を前記第2位置に位置させて前記第2排出部に排出する第2処理と、を実行可能である制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2パスに前記検査処理が行われたシートの先端が到達した後、当該第2パスに到達したシートが画像不良であることを示す前記検査処理の結果を取得した場合に、前記ジョブを中止する中止処理を実行することを特徴とする。
本発明によれば、画像不良のシートの混入を防ぎつつ、シートの無駄を低減可能とすることができる。
以下、図面を参照して、本開示に含まれる実施例の画像形成装置としてのプリントシステム1000について説明する。
図1は、実施例1の画像読取装置及び画像形成装置の構成の一例としてのプリントシステム1000のハードウェア概略構成を表すブロック図である。なお、本実施例で説明する機能が実行可能構成であれば、LAN、WAN等のネットワークを介して相互に通信を行って処理を実行するシステムに対しても本実施例を適応することができる。つまり、本実施例の構成を、複数の印刷装置を含んで構成される画像形成システムに対しても適用することができる。また、画像形成手段が実装され、シートの排出先となるトレイが複数あるプリンタに対しても本実施例の構成を適用することができる。
図1に示すように、プリントシステム1000は、印刷ユニット100と、本実施例の検査装置の一例としての検査ユニット150とを備える。また、通信回線105を介して印刷ユニット100と、検査ユニット150と、ホストコンピュータ101とが相互に接続される構成としてもよい。なお、ホストコンピュータ101、印刷ユニット100、検査ユニット150の台数は、図1に示している台数に限らず、複数台接続される構成としてもよい。ホストコンピュータ101は、不図示の入力装置に対するユーザの操作を受け付けて、操作に応じた信号を生成する。ホストコンピュータ101では、印刷ユニット100に送信される印刷指示等を含むジョブが生成される。ジョブは、ホストコンピュータ101から印刷ユニット100へ送信され、コントローラ110に入力される。本実施例の画像形成システムとしてのプリントシステム1000は、検査ユニット150による検査処理の結果を取得可能であればよい。つまり、印刷ユニット100のコントローラ110が検査ユニット150による検査処理の結果を取得可能であれば、本実施例の画像形成システムとして、検査ユニット150を含まない構成のプリントシステム1000とすることができる。また、検査ユニット150が実行する検査処理を行うためのソフトウェアをコントローラ110やホストコンピュータ101に実装し、コントローラ110やホストコンピュータ101に検査処理を実行させる構成であってもよい。
印刷ユニット100は、コントローラ110と、操作パネル120と、プリンタエンジン130とを備える。コントローラ110は、ジョブや後述の操作パネル120から入力される情報に基づいて、印刷ユニット100及び印刷ユニット100に接続される装置の動作を制御することができる。なお、図1では、コントローラ110が、印刷ユニット100内に内蔵される構成としているが、コントローラ110が印刷ユニット100に対して独立して接続される装置に実装されている構成としてもよい。操作パネル120は、タッチパネル等のユーザインタフェースを備え、ユーザの操作を受け付けて、操作に応じた信号を生成してコントローラ110に出力する。なお、操作パネル120の代わりに、印刷ユニット100に接続された情報処理端末(例えば、ホストコンピュータ101等)からユーザの操作に応じた信号がコントローラ110に入力される構成としてもよい。また、操作パネル120のディスプレイ等の表示部にプリントシステム1000の状態を表示するようにしてもよい。印刷ユニット100では、プリンタエンジン130において、コントローラ110で生成された画像データの印刷が行われる。プリンタエンジン130の構成については後述する。
検査ユニット150は、画像読取ユニット131によって読み取られたシートの画像に基づいて、シートを検査する装置である。検査ユニット150は、通信回線105に接続され、ホストコンピュータ101等から、検査項目の設定に関する情報や検査の際に用いられる画像データ等を受信する。検査ユニット150では、画像読取ユニット131によって読み取られたシートの画像に基づいてプリンタエンジン130によって画像が形成されたシートの検査が行われる。検査ユニット150におけるシートの検査の具体的な態様については後述する。
次にコントローラ110の構成について説明する。本実施例の制御手段としてのコントローラ110は、通信インタフェース(I/F)111と、不揮発メモリ112と、RAM113と、CPU114と、HDD115と、通信ポート116と、バス117と、を備える。通信I/F111は、通信回線105を介して接続された装置と印刷ユニット100との間の通信制御を行う。不揮発メモリ112は、ROM等の不揮発性の記憶装置であり、プリントシステム1000を起動するファームウェア等の制御プログラムなどが記憶されている。RAM113は、プリントシステム1000の動作を制御するための各種制御プログラムが展開される記憶装置である。CPU114は、不揮発メモリ112に記憶されたプログラムをロードして、RAM113上に展開してプログラムを実行する演算装置である。CPU114の演算処理によって、プリントシステム1000の画像信号やプリンタエンジン130等の各種デバイスが統括的に制御される。HDD115は、画像データや各種設定データ等の情報を記憶する記憶装置である。
通信ポート116は、検査ユニット150からコントローラ110に検査処理の結果を示す信号が送信される通信経路である。通信ポート116により、コントローラ110は検査ユニット150から検査処理の結果を取得可能である。通信インタフェース(I/F)111、不揮発メモリ112、RAM113、CPU114、HDD115及び通信ポート116は、バス117を介して互いに接続されている。また、バス117は、コントローラ110と、操作パネル120又はプリンタエンジン130とを互いに接続している。なお、プリントシステム1000の制御プログラム及びオペレーティングシステムは、不揮発メモリ112の他、HDD115にも格納されている。また、コントローラ110に、図示しないNVRAM等の記憶装置を含む構成としてもよい。
次に、図2(A、B)を参照してプリンタエンジン130の構成について説明する。図2(A)は、プリンタエンジン130の概略構成図である。また、図2(B)は、スタックユニット240の要部の拡大図である。プリンタエンジン130では、画像データを記録媒体としてのシートに物理的に印刷する画像形成処理が行われる。本実施例では、プリンタエンジン130において電子写真方式で画像形成処理が行われる構成を説明するが、インクジェット方式等の画像形成手段を用いたり、いくつかの方式の画像形成手段を組み合わせて用いてもよい。プリンタエンジン130は、画像形成ユニット200と、定着ユニット210と、インサータ220と、画像読取ユニット131と、スタックユニット240と、フィニッシャ250と、を備える。画像形成ユニット200において画像が形成されたシートは、定着ユニット210に搬送される。そして、定着ユニット210において画像の定着が行われたシートは、インサータ220に搬送され、その次に、シートの搬送方向において下流の画像読取ユニット131に搬送される。そして、画像読取ユニット131を通過したシートは、スタックユニット240又はフィニッシャ250に搬送される。つまり、画像読取ユニット131は、シートの搬送方向において画像形成ユニット200よりも下流に配置されている。
次に、本実施例の画像形成手段としての画像形成ユニット200及び定着ユニット210において行われる画像形成処理の流れについて説明する。画像形成ユニット200は、給送デッキ201、202と、パス203と、電子写真方式の現像ステーション204、205、206、207と、中間転写ベルト208と、二次転写部209とを有する。給送デッキ201、202には、それぞれシートが収納されている。給送デッキ201、202に収納されたシートは、それぞれ給送部201a、202aによって最上位のシートが1枚ずつパス203へ向けて給送される。現像ステーション204はブラック(K)の、現像ステーション205はシアン(C)の、現像ステーション206はマゼンタ(M)の、現像ステーション207はイエロー(Y)のトナー画像をそれぞれ形成する。現像ステーション204、205、206、207で形成された各色のトナー画像は、画像の位置合わせが行われて各色が中間転写ベルト208上に重畳するように一次転写される。中間転写ベルト208は図2(A)中の時計回りに回転し、二次転写部209においてパス203から搬送されてきたシートに対してトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートは、定着ユニット210へ搬送される。
定着ユニット210は、第1定着部211と、パス212、214と、第2定着部213と、排出パス215と、反転パス216と、両面パス217とを有する。第1定着部211は、加圧ローラと加熱ローラを備え、これらのローラの間のニップ部にシートを通過させてシートに転写されたトナーを加熱及び加圧して、シートにトナー像を定着させる。第1定着部211を通過したシートは、パス212を通って排出パス215へと搬送される。なお、シートの種類によって定着のためにさらに加熱及び加圧が必要な場合がある。このような場合、第1定着部211を通過したシートは、パス214によって第2定着部213へと搬送され、さらに加熱及び加圧が施されたのち、排出パス215へと搬送される。なお、シートの両面に画像を形成する場合は、第1面(表面)にトナーが定着されたシートを反転パス216に搬送し、反転パス216において両面パス217に向けてシートを反転搬送する。反転搬送されたシートは、再び画像形成ユニット200に搬送され、二次転写部209において2面目(裏面)へのトナー像の転写が行われる。
定着ユニット210を通過したシートは、インサータ220に搬送される。インサータ220は、合紙が積載されるインサータトレイ221を有する。インサータ220は、インサータトレイ221に積載された合紙をパス222に向けて給送する。インサータトレイ221からパス222に向けて給送されたシートは、定着ユニット210から搬送されてきたシートが通過するパス223に合流するように搬送される。これにより、定着ユニット210から搬送されてきた複数枚のシートの間の任意の位置で合紙が挿入された印刷物を得ることができる。
インサータ220を通過したシートは、画像読取ユニット131に搬送される。画像読取ユニット131には、本実施例の画像読取手段の一例としての画像読取センサ231、232が互いに対向して配置されている。画像読取センサ231はシートの上面を、画像読取センサ232はシートの下面の画像をそれぞれ取得する。なお、画像読取手段は、例えばCISやCCD等のイメージセンサであり、本実施例では、CISを採用している。画像読取ユニット131は、パス233に搬送されたシートが所定の位置に到達したタイミングで、画像読取センサ231、232によってシートの画像を読み取る。画像読取ユニット131によって読み取られたシートの画像データは、送信手段としての通信回線131Bによって検査ユニット150へ送信される。そして、画像読取ユニット131を通過したシートは、スタックユニット240へ搬送される。なお、画像読取ユニット131で読み取ったシートの画像データを、コントローラ110に送信し、通信回線105を介して検査ユニット150に送信する構成であってもよい。
スタックユニット240は、シートが排出されて積載される排出トレイの一つであるスタックトレイ241を有する。本実施例の第1排出部としてのスタックトレイ241は、リフトテーブル242Aと、イジェクトテーブル242Bとを有し、大容量のシートを積載することが可能である。画像読取ユニット131を通過したシートはスタックユニット240に搬送され、パス243からパス244を経由して、リフトテーブル242Aに排出される。リフトテーブル242Aは、シートが積載されていない状態では図2(A)の位置αにある。スタックトレイ241へのシートの排出が増えると、排出されたシートの厚み分、例えば位置βまでリフトテーブル242Aが下降して、スタックトレイ241に積載されている最上位のシートの位置が一定の高さになるように制御される。スタックトレイ241へのシートの排出が完了するか、又は積載可能上限量になった場合、リフトテーブル242Aは、イジェクトテーブル242Bの位置まで下降する。リフトテーブル242A及びイジェクトテーブル242Bは、それぞれにおいてシートを支持する支持部材が互い違いに配置されている。そのため、リフトテーブル242Aが下降してイジェクトテーブル242Bより低い位置に到達した時点で、リフトテーブル242A上のシートがイジェクトテーブル242Bに積み替えられた状態となる。
また、スタックユニット240には、スタックトレイ241とは異なる排出トレイとしてのエスケープトレイ246が設けられている。本実施例の第2排出部としてのエスケープトレイ246は、画像読取ユニット131によって読み取られたシートの画像に対する検査処理の結果、画像不良が含まれると判定されたシートを排出するための排出トレイである。エスケープトレイ246にシートを排出する場合は、切替フラップ260によって、シートが案内されるパスがパス244からパス245に切り替えられる。そして、シートは、パス243からパス245を経由してエスケープトレイ246へと排出される。
ここで、スタックユニット240のパス243、244、245及び切替フラップ260の配置について図2(B)を参照して説明する。パス244、245は、それぞれ、分岐部Jにおいてパス243から分岐してシートの搬送方向においてパス243よりも下流に配置され、パス243を通過したシートが搬送されるパスである。本実施例の第1パスがパス243であり、第2パスがパス244であり、第3パスがパス245である。本実施例の切替手段としての切替フラップ260は、スタックユニット240に搬送されてきたシートを、パス243からパス244に案内する位置と、パス243からパス245に案内する位置とに切り替えることができる。画像読取ユニット131によって読み取られたシートの画像に対する検査処理の結果、シートに画像不良が含まれていないときには、パス243からパス244に案内する位置に切替フラップ260を位置させて、シートをスタックトレイ241に排出する。一方で、シートに画像不良が含まれているときには、パス243からパス245に案内する位置に切替フラップ260を位置させ、かつパス245からパス247に案内する位置に切替フラップ261を位置させてシートをエスケープトレイ246に排出する。本実施例の第1位置がシートをパス243からパス244に案内するときの切替フラップ260の位置であり、第2位置がシートをパス243からパス245に案内するときの切替フラップ260の位置である。また、本実施例の第1処理がパス243からパス244に案内する位置に切替フラップ260を位置させて、シートをスタックトレイ241に排出する処理である。また、本実施例の第2処理が、パス243からパス245に案内する位置に切替フラップ260を位置させてシートをエスケープトレイ246に排出する処理である。
なお、シートの搬送方向においてスタックユニット240よりも下流に配置されるフィニッシャ250にシートを搬送する場合、シートがパス243からパス245に案内されるように切替フラップ260を位置させる。また、このとき、シートがパス245からパス248に案内されるように切替フラップ261を位置させて、シートをパス248に向けて搬送する。この結果、シートは、パス248を経由してフィニッシャ250へと搬送される。反転搬送部249はシートを反転して搬送する。反転搬送部249は、シートをスタックトレイ241に積載する場合に使用される。スタックユニット240に搬送されてきたときのシートの向きとスタックトレイ241に排出されたときのシートの向きとが同じ向きになるように、スタックトレイ241に積載する場合には、反転搬送部249で一度シートを反転させる。エスケープトレイ246又はフィニッシャ250へ搬送する場合は、そのままシートを排出するため、反転搬送部249でのシート反転動作は行わない。
フィニッシャ250は、排出トレイ251、252と、パス253とを有する。フィニッシャ250では、例えば、ステープル(1箇所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)、中とじ製本等のフィニッシング処理を実行可能である。フィニッシング処理が含まれていないジョブにおいて、スタックユニット240から搬送されてきたシートは、パス253を経由して排出トレイ251に排出される。ステープル等のフィニッシング処理を行う場合は、パス254を通過したシートに対して後処理部255においてフィニッシング処理が施されて、排出トレイ252へと排出される。排出トレイ251、252は、昇降可能に設けられており、排出トレイ251を下降させて、後処理部255でフィニッシング処理したシートを排出トレイ251へ積載するように動作させることもできる。なお、フィニッシング処理として、中とじ製本が指定された場合には、中とじ処理部256において、シートの中央にステープル処理をした後、シートを二つ折りにしてパス257を経由して中とじ製本トレイ258へ排出される。中とじ製本トレイ258は、ベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ258に積載された中とじ製本済みのシートは、図2(A)中の左側へ搬送される構成となっている。
画像形成ユニット200は制御部200Aを、定着ユニット210は制御部210Aを、インサータ220は制御部220Aを、画像読取ユニット131は制御部131Aを、それぞれ有している。また、スタックユニット240は制御部240Aを、フィニッシャ250は制御部250Aをそれぞれ有している。制御部200A、210A、220A、131A、240A、250Aは、それぞれ、CPU、ROM、RAM、I/Oインタフェースを主体に構成されており、例えばこれらのハードウェアによって構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。制御部200Aは、制御部210A、220A、131A、240A、250Aと相互に通信して、ROMに保持された情報を読み出す。そして、制御部200Aは、読み出した情報及びコントローラ110から取得した情報を基に、プリンタエンジン130におけるシートの搬送速度を制御する。このようにして制御部200Aは、画像形成ユニット200と、定着ユニット210と、インサータ220と、画像読取ユニット131と、スタックユニット240と、フィニッシャ250とを連携して動作させる。このようにして、コントローラ110及び制御部200Aによって、プリンタエンジン130全体の動作が統括的に制御される。なお、制御部200Aは一例であり、他の制御部がプリンタエンジン130全体の動作を統括的に制御してもよい。
次に、検査ユニット150において実行されるシートの検査処理の詳細について図3を参照して説明する。図3は、本実施例の検査処理の態様を例示した説明図である。検査ユニット150はあらかじめ設定された検査項目に従い、画像読取ユニット131が取得したシートの画像を検査する。検査項目の一例として、本実施例では、シートの画像に含まれるバーコード等の符号化情報の可読検査と、表裏照合検査とを行う。図3には、シートの上面を読み取ったシート画像401、つまり画像読取センサ231によって読み取られた画像と、シートの下面を読み取ったシート画像402、つまり画像読取センサ232によって読み取られた画像とを示している。
図3に示すように、シート画像401には、検査対象領域410、421が、シート画像402には、検査対象領域422がそれぞれ含まれている。検査ユニット150は、まず、検査対象領域410に表現されているバーコード等の符号化情報が可読かどうかを判定する。検査ユニット150は、たとえば、検査対象領域410の画像から符号化情報を検出し、検出した符号化情報が復号できた場合に、検査対象領域410の画像が可読であると判定する。可読であった場合は、検査対象領域410に表現されたバーコードがシートに正常に印刷されている状態である。一方で、不可読であった場合は、検査対象領域410に画像不良が発生しているため、バーコードが印刷されていないと判定される。次に、検査ユニット150は、OCR(Optical Character Recognition)によって、検査対象領域421、422に表現されている数値の画像を文字データとして抽出する。
ここで検査対象領域421、422のいずれにも画像不良が含まれていなければ、シートの表裏(上面と下面)で同じ数値が印刷されるようにジョブのオリジナルデータが構成されているものとする。これにより、シートに形成された表裏の画像に画像不良が含まれているか否かを判定することができる。検査対象領域421、422から抽出された文字データの数値が同じである場合には、画像不良が含まれておらず、異なる場合には、画像不良が含まれていると判定される。検査ユニット150は、画像読取ユニット131によって取得したシートの画像に対してこのような検査を行い、全ての検査で画像不良が含まれていないと判定した場合に、当該シートには画像不良が含まれていないと判定する。また、いずれかの検査で画像不良が含まれていると判定した場合に、当該シートに画像不良が含まれていると判定する。検査ユニット150は、検査結果に応じた信号を、通信ポート116を介してコントローラ110に送信する。
なお、検査ユニット150は、可読検査及び表裏照合検査の他にも、例えば、シート重複検査、シート抜け検査、色ずれ検査、色味検査など、様々な検査が可能である。また、検査ユニット150は、画像読取ユニット131により読み取られたシートの画像データとオリジナルデータとを比較する比較検査等の検査を行うことも可能である。この場合、検査ユニット150は、検査処理を含むジョブを実行する前に、予め、比較対象となるリファレンス画像のデータをオリジナルデータとして登録する。そして、この登録されたリファレンス画像と、ジョブの実行中に読み取られた画像データとの比較を行い、汚れ(スジやゴミ)の検出や印刷間違い等の画像不良を検出する。
なお本実施例では、検査対象領域410、421、422を示す情報や検査内容の設定情報は、通信回線105を通じてホストコンピュータ101などから設定される。そして、設定された検査対象領域410、421、422を示す情報や検査内容の設定情報が通信回線105を介して検査ユニット150に送信される。なお、検査ユニット150において、シートの画像の全体を比較するフル画像比較検査が行われる場合には、検査ユニット150は比較元画像を印刷ユニット100やホストコンピュータ101等から受け取るようにしてもよい。また別の構成として、検査ユニット150に操作部を設け、検査ユニット150の操作部から検査対象領域の座標や検査内容の設定を行うようにしてもよい。
次に、プリントシステム1000において検査処理の進捗とスタックユニット240におけるシートのパスを切り替えるタイミングとの関係について説明する。図4(A)は、切替フラップ260が設けられている分岐部Jにシートの先端が到達する前に検査処理の結果を取得したときのタイミングチャートである。図4(B)は、切替フラップ260が設けられている分岐部Jにシートの先端が到達した後に検査処理の結果を取得したときのタイミングチャートである。
図4(A、B)に示すように、画像読取センサ231、232によるシートの画像の読み取りは、シートの先端が画像読取センサ231、232に到達するタイミングT1に開始される。そして、シートの後端が画像読取センサ231、232を通過するタイミングT2で、シートの画像の読み取りが終了する。シートの画像の読み取りが終了したタイミングT2に、読み取ったシートの画像の検査処理が開始される。図4(A)では、シートの先端が、切替フラップ260が設けられている分岐部Jに到達したタイミングをタイミングT3、検査処理の実行時間と検査処理の結果を取得するための時間とを合計した時間を経過時間Tとして示している。検査処理の結果を取得したタイミングT2+Tが、シートの先端が分岐部Jに到達したタイミングT3よりも早い場合には、切替フラップ260によってシートの排出先を切り替える前に検査処理の結果を取得できたことを示している。
シートの先端が分岐部Jに到達する前に検査処理の結果を取得した場合、検査処理の結果に応じて、シートをパス243からパス244に案内する位置、又はパス243からパス245に案内する位置に切替フラップ260を位置させる。このようにして、検査処理の結果に応じてシートをスタックトレイ241又はエスケープトレイ246に排出し、画像不良が含まれないシートと画像不良が含まれるシートとを区別することが可能となる。このように、プリントシステム1000では、画像が形成されたシートに対して検査処理を実行し、検査処理の結果に応じてシートの排出先を分別している。しかし、シートの検査処理に必要な時間や、プリントシステム1000の通信環境によっては、図4(B)のように、切替フラップ260が設けられている分岐部Jにシートの先端が到達するまでに検査処理の結果が取得できないといった状況が生じうる。
図4(B)では、シートの先端が、切替フラップ260が設けられている分岐部Jに到達したタイミングをタイミングT3、検査処理の実行時間と検査処理の結果を取得するための時間とを合計した時間を経過時間T´として示している。検査処理の結果を取得したタイミングT2+T´が、シートの先端が分岐部Jに到達したタイミングT3よりも遅い場合、検査処理の結果を取得したときには、シートの先端が既に分岐部Jに到達していることを示している。検査処理の結果を取得する前に、シートの先端が分岐部Jに到達した場合には、検査処理の結果に応じてスタックトレイ241又はエスケープトレイ246にシートを排出することができない。
これに対して、従来、画像不良が含まれない印刷成果物のトレイとは別のトレイへシートを案内するように切替部材を位置させて、画像不良が含まれないシートは、画像不良が含まれない印刷成果物のトレイに排出されるようにしたプリンタがある。しかし、このようなプリンタでは、画像不良が含まれないシートであっても、シートの排出先切り替えまでにシートの検査結果が得られない場合には、印刷成果物と異なるトレイにシートが排出されてシートが無駄になってしまう。これに対して、本実施例では、シートをエスケープトレイ246に排出する時以外には、シートをパス243からパス244に案内する位置に切替フラップ260を待機させ、シートがスタックトレイ241に排出されるようにする。そして、シートが分岐部Jに到達する前に当該シートが画像不良を含むことを示す検査処理の結果を取得した場合に、シートをパス243からパス245に案内するように切替フラップ260を位置させる。そして、切替フラップ261を、シートがパス245からパス247に案内されるように位置させることで、画像不良が含まれるシートのみをエスケープトレイ246に排出するようにする。
以下、図面を参照して、本実施例の実施形態1及び2におけるジョブの流れについて説明する。なお、本実施例では、シートがスタックトレイ241に排出されるように、シートをパス243からパス244に案内する位置に切替フラップ260を待機させた状態でジョブが進行する。上述したように、フィニッシャ250に搬送されるシートは、パス243からパス245に案内されて、その後、パス248に搬送されるため、スタックトレイ241には排出されない。また、画像読取ユニット131におけるシートの画像の読み取りとフィニッシャ250でのフィニッシング処理とがインライン処理化されていないジョブでは、シートがフィニッシャ250に搬送されない。このようなジョブの実行の際には、切替フラップ261をシートがパス245からパス247に案内される位置に待機させる。なお、以下説明する本実施例の実施形態1及び2では、画像読取ユニット131におけるシートの画像の読み取りとフィニッシャ250でのフィニッシング処理とがインライン処理化されていないジョブを実行すると仮定して説明を行う。
<実施形態1>
実施形態1におけるプリントシステム1000で実行されるジョブの流れについて図5を参照して説明する。図5は、実施形態1のジョブの流れを示すフローチャートである。図5のフローチャートは、コントローラ110からのジョブの実行指示を受けて制御部131Aと制御部240Aとが協働して実行するものとして説明を行う。これ以外にも、コントローラ110が実行主体となって実行されてもよく、制御手段の一例としてのコントローラ110、又は、コントローラ110からの指示を受けて制御部200A、240Aが協働して実行主体となって実行されてもよい。
実施形態1におけるプリントシステム1000で実行されるジョブの流れについて図5を参照して説明する。図5は、実施形態1のジョブの流れを示すフローチャートである。図5のフローチャートは、コントローラ110からのジョブの実行指示を受けて制御部131Aと制御部240Aとが協働して実行するものとして説明を行う。これ以外にも、コントローラ110が実行主体となって実行されてもよく、制御手段の一例としてのコントローラ110、又は、コントローラ110からの指示を受けて制御部200A、240Aが協働して実行主体となって実行されてもよい。
まず、印刷ユニット100のコントローラ110がジョブの実行指示を受け付けると、受け付けたジョブに検査処理が含まれているか否かを判断する(S101)。受け付けたジョブに検査処理が含まれている場合(S101/Y)、スタックユニット240において、シートがパス243からパス244に案内され、スタックトレイ241に排出されるように切替フラップ260を位置させる(S102)。そして、ジョブに含まれるページ毎にシートへの画像形成処理を行う(S103)。画像形成ユニット200及び定着ユニット210において画像が形成されたシートは、画像読取ユニット131に搬送され、画像読取ユニット131においてシートの画像が読み取られる。画像読取ユニット131が読み取ったシートの画像データは、検査ユニット150へと送信されてシートの検査処理が実行される(S104)。検査ユニット150でのシートの検査処理の結果は、コントローラ110に送信される。検査ユニット150による検査処理の結果を取得すると、検査処理の結果の内容について確認する(S105)。検査処理の結果がシートに画像不良が含まれていないことを示す場合(S105/Y)、ジョブに含まれる全てのシートについての画像形成処理が終了したかどうかを確認する(S106)。全てのシートについての画像形成処理が終了していない場合(S106/N)、S102にリターンする。全てのシートについての画像形成処理が終了した場合(S106/Y)、フローを終了する。
一方で、検査処理の結果がシートに画像不良が含まれていることを示す場合(S105/N)、当該検査処理が行われたシートの先端が、分岐部Jに到達しているか否かを判断する(S107)。シートの先端が分岐部Jに到達していない場合には、シートの先端はパス243に位置している(S107/N)。この場合、シートをパス243からパス245に案内する位置に切替フラップ260を位置させて、シートがエスケープトレイ246に排出されるようにする(S108)。そして、ジョブに含まれる全てのシートについての画像形成処理が終了したかどうかを確認し(S106)、全てのシートについての画像形成処理が終了していない場合(S106/N)、S102にリターンする。全てのシートについての画像形成処理が終了した場合(S106/Y)、フローを終了する。
切替フラップ260は、シートをパス243からパス244に案内する位置に位置している。これにより、検査処理の結果がシートに画像不良が含まれており、かつシートの先端が分岐部Jに到達している場合(S107/Y)には、切替フラップ260の位置を切り替えて当該シートをエスケープトレイ246にシートを排出することができない。また、分岐部Jに到達したシートは、切替フラップ260によりパス244に案内されることになる。そこで、本実施形態では、まず、パス244に到達したシートに対する検査処理の結果が画像不良であることを示す報知を報知手段に実行させる報知処理を行う(S109)。本実施形態の報知処理としては、例えば、報知手段の一例としての操作パネル120やホストコンピュータ101にパス244に到達したシートに対する検査処理の結果が画像不良であることを示すメッセージ701を表示する(図7(A)参照)。
また、S107でYであれば、画像不良が含まれるシートをエスケープトレイ246に排出することができないため、ジョブを中止する中止処理を行う(S110)。つまり、本実施形態では、シートの先端がパス244に到達した後で、ジョブを中止する中止処理を実行可能である。ジョブを中止すると、パス244に到達したシートの搬送も中止されるため、パス244に到達したシートはスタックトレイ241に排出されることなくスタックユニット240内部に残留した状態となる可能性がある。そこで、パス244に到達したシートをスタックユニット240に排出する前に中止処理を実行する場合には、パス244に残留したシートの除去を促すメッセージを報知手段に報知させるようにしてもよい。
スタックユニット240においてパス244に残留したシートが除去された状態となる(S111/Y)と、ジョブを再開して(S112)、S103にリターンする。なお、パス244に残留したシートの除去を促すメッセージを報知手段に報知させる以外にも、プリンタエンジン130内部に残留したシートを全て除去するようにユーザに促すメッセージを報知するようにしてもよい。また、S110でジョブを中止するときに、プリンタエンジン130内部に残留したシートを全てエスケープトレイ246に排出してから、ジョブを中止してもよい。
S101において、受け付けたジョブに検査処理が含まれていない場合(S101/N:図5のA)、シートがパス243からパス244に案内され、スタックトレイ241に排出されるように切替フラップ260を位置させる(S113)。そして、画像形成ユニット200においてシートの給送及び給送されたシートへの画像形成処理を実行する(S114)。ジョブに含まれる全ページの画像形成処理が終了する(S115/Y)と、本フローを終了する。
このように、本実施形態では、シートの先端がパス244に到達した後で、当該シートに対する検査処理の結果が画像不良を含むものであることを報知手段に報知させることが可能である。これにより、画像不良を含むシートが発生したことをユーザが認識できるようになる。また、本実施形態では、シートの先端がパス244に到達した後で、当該シートが画像不良を含むことを示す検査処理の結果を取得した場合に、当該シートに対する検査処理の結果が画像不良を含むものであることを報知手段に報知させた上でジョブを中止する。これにより、シートの先端がパス244に到達した後で、当該シートが画像不良を含まないことを示す検査処理の結果を取得した場合には、画像不良が発生していないシートがスタックトレイ241に排出される。つまり、画像不良が発生していないシートは、当該シートが画像不良を含まないことを示す検査処理の結果の取得の有無に関わらずスタックトレイ241に排出されるため、画像不良を含まないシートの無駄を低減することができる。また、シートの先端がパス244よりもシートの搬送方向において上流の分岐部Jに到達する前に検査処理の結果を取得することができた場合には、検査結果に応じてスタックトレイ241又はエスケープトレイ246へとシートが分別して排出される。
<実施形態2>
次に、実施形態2におけるプリントシステム1000で実行されるジョブの流れについて図6を参照して説明する。図6は、実施形態1のジョブの流れを示すフローチャートである。図6のフローチャートは、コントローラ110からのジョブの実行指示を受けて制御部131Aと制御部240Aとが協働して実行するものとして説明を行う。これ以外に、コントローラ110が実行主体となって実行されてもよく、制御手段の一例としてのコントローラ110又は、コントローラ110からの指示を受けて制御部200A、240Aが協働して実行主体となって実行されてもよい。本実施形態では、検査処理の結果に応じてスタックトレイ241又はエスケープトレイ246にシートを排出することができない場合に、パス244に到達したシートをスタックトレイ241に排出してからジョブを中止する。図6のフローに含まれる手順のうち、実施形態1のフローと共通の手順については、図6において図5と同じ符号を付し、重複する説明を省略する。図6のフローについては、検査処理の結果がシートに画像不良が含まれていることを示す場合であって、シートの先端は分岐部Jに到達している(S107/Y)場合の手順から説明を行う。
次に、実施形態2におけるプリントシステム1000で実行されるジョブの流れについて図6を参照して説明する。図6は、実施形態1のジョブの流れを示すフローチャートである。図6のフローチャートは、コントローラ110からのジョブの実行指示を受けて制御部131Aと制御部240Aとが協働して実行するものとして説明を行う。これ以外に、コントローラ110が実行主体となって実行されてもよく、制御手段の一例としてのコントローラ110又は、コントローラ110からの指示を受けて制御部200A、240Aが協働して実行主体となって実行されてもよい。本実施形態では、検査処理の結果に応じてスタックトレイ241又はエスケープトレイ246にシートを排出することができない場合に、パス244に到達したシートをスタックトレイ241に排出してからジョブを中止する。図6のフローに含まれる手順のうち、実施形態1のフローと共通の手順については、図6において図5と同じ符号を付し、重複する説明を省略する。図6のフローについては、検査処理の結果がシートに画像不良が含まれていることを示す場合であって、シートの先端は分岐部Jに到達している(S107/Y)場合の手順から説明を行う。
検査処理の結果がシートに画像不良が含まれていることを示し、かつ、シートの先端が分岐部Jに到達している場合(S107/Y)、分岐部Jに到達したシートは、切替フラップ260によりパス244に案内されることになる。本実施形態では、パス244に到達したシートをスタックトレイ241に排出する(S201)。そして、パス244に到達したシートに対する検査処理の結果が画像不良であることを示す報知を、報知手段に実行させる報知処理(S202)と、ジョブを中止する中止処理とを実行する(S203)。つまり、本実施形態では、先端がパス244に到達したシートをスタックトレイ241に排出した後で、ジョブを中止する中止処理を実行する。また、本実施形態の報知処理としては、例えば、パス244に到達したシートに対する検査処理の結果が画像不良を含むものであり、当該シートがスタックトレイ241に排出されたことを示すメッセージ710を表示する(図7(B)参照)。ユーザは、メッセージ710に基づいてスタックトレイ241に排出されたシートを確認することで、画像不良が含まれているシートを除去することが可能となる。このように、本実施形態の報知処理は、報知手段の一例としての操作パネル120やホストコンピュータ101に報知を実行させるものである。
ジョブを中止すると、パス244に到達したシートよりも後に給送デッキから給送されたシートの搬送も中止されるため、スタックユニット240内部にシートが残留した状態となる可能性がある。そこで、中止処理を実行する場合には、シートの除去を促すメッセージを報知手段に報知させるようにしてもよい。スタックユニット240に残留したシートが除去された状態となる(S204/Y)と、ジョブを再開して(S205)、S103にリターンする。なお、中止処理を行う際に、プリンタエンジン130内部に残留したシートを全て除去するようにユーザに促すメッセージを報知するようにしてもよい。また、S203でジョブを中止するときに、プリンタエンジン130内部に残留したシートを全てエスケープトレイ246に排出してから、ジョブを中止してもよい。
このように、本実施形態では、シートの先端が切替フラップ260に到達した後で、当該シートに対する検査処理の結果が画像不良を含むものであることを報知手段に報知させることが可能である。これにより、画像不良を含むシートが発生したことをユーザが認識できるようになる。また、本実施形態では、シートの先端がパス244に到達した後で、当該シートが画像不良を含むことを示す検査処理の結果を取得した場合に、当該シートに対する検査処理の結果が画像不良を含むものであることを報知手段に報知させる。さらに、当該シートをスタックトレイ241に排出してからジョブを中止する。これにより、シートの先端が切替フラップ260に到達した後で、当該シートが画像不良を含むことを示す検査処理の結果を取得した場合には、画像不良が発生しているシートがスタックトレイ241の最上位に積載される。つまり、ユーザがスタックトレイ241の最上位のシートを確認することで、画像不良が含まれているシートを除去することが可能となる。また、画像不良が発生していないシートは、当該シートが画像不良を含まないことを示す検査処理の結果の取得の有無に関わらずスタックトレイ241に排出されるため、画像不良を含まないシートの無駄を低減することができる。また、シートの先端がパス244よりもシートの搬送方向において上流の分岐部Jに到達する前に検査処理の結果を取得することができた場合には、検査結果に応じてスタックトレイ241又はエスケープトレイ246へとシートが分別して排出される。
<その他の実施例>
実施例1では、画像読取ユニット131におけるシートの画像の読み取りとフィニッシャ250でのフィニッシング処理とがインライン処理化されたジョブであると仮定して説明を行った。これに対して、画像読取ユニット131におけるシートの画像の読み取りとフィニッシャ250でのフィニッシング処理とがインライン処理化されたジョブにおいて、切替フラップ261を以下のように位置させるようにしてもよい。
実施例1では、画像読取ユニット131におけるシートの画像の読み取りとフィニッシャ250でのフィニッシング処理とがインライン処理化されたジョブであると仮定して説明を行った。これに対して、画像読取ユニット131におけるシートの画像の読み取りとフィニッシャ250でのフィニッシング処理とがインライン処理化されたジョブにおいて、切替フラップ261を以下のように位置させるようにしてもよい。
画像読取ユニット131によって読み取られたシートの画像に対する検査処理の結果、シートに画像不良が含まれていないときには、シートをパス245からパス248に案内する位置に切替フラップ261を位置させる。一方で、シートに画像不良が含まれているときには、シートをパス245からパス247に案内する位置に切替フラップ261を位置させる。上述したように、フィニッシャ250に搬送されるシートは、パス243からパス245に案内された後、パス248に搬送されるため、スタックトレイ241には排出されない。本実施例では、シートがフィニッシャ250に搬送されるように切替フラップ261を待機させた状態、つまり、切替フラップ261の位置がパス245からパス248にシートを案内する位置となった状態でジョブが進行する。
そして、ジョブにおいて、パス248にシートが到達した後に当該シートに画像不良が含まれることを示す検査処理の結果を取得した場合には、実施例1と同様に報知手段に報知を実行させる報知処理やジョブを中止する中止処理を実行可能としてもよい。
また、実施例1では、シートの先端が分岐部Jに到達した後で、当該シートに対する検査処理の結果として画像不良を示す結果を検査ユニット150から取得した場合に報知処理を実行する例について説明を行った。これに対して、シート先端が分岐部Jに到達するまでに検査結果が取得されなかった場合に、当該シートの排出先をエスケープトレイ246に切り替える処理を行ってもよい。この場合、当該シートの検査結果が画像不良を示すものであるか否かにか関わらず、エスケープトレイ246に排出されることになる。このような制御を実行する場合、コントローラ110は、検査処理を含むジョブを実行するに際し、シートの先端が分岐部Jに到達するタイミングT3が経過するまでに、検査処理の結果を取得できたかどうかでシートの排出先を変更する。具体的に、コントローラ110は、図4(A、B)のタイミングT2でシートの画像の読み取りを終了した後、検査処理の結果を取得することなくシートの先端が分岐部Jに到達するタイミングT3が経過した場合に、S108の処理を実行する。
100:印刷ユニット(画像読取装置、画像形成装置)/101:ホストコンピュータ(報知手段)/110:コントローラ(制御手段)/120:操作パネル(報知手段)/130:プリンタエンジン/150:検査ユニット/231、232:画像読取センサ(画像読取手段)/131A、200A、240A:制御部(制御手段)/131B:通信回線(送信手段)/241:スタックトレイ(第1排出部)/246:エスケープトレイ(第2排出部)/243:パス(第1パス)/244:パス(第2パス)/245:パス(第3パス)/260:切替フラップ(切替手段)/J:分岐部
Claims (8)
- シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段から搬送されたシートの画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段を通過したシートが搬送される第1パスと、
シートを検査する検査処理を実行可能な検査装置に対して前記画像読取手段が読み取ったシートの画像データを送信する送信手段と、
シートの搬送方向において前記第1パスよりも下流に配置され、分岐部において前記第1パスから分岐する第2パス及び第3パスと、
前記分岐部に配置され、前記画像読取手段によって画像が読み取られたシートを、前記第1パスから前記第2パスに向けて案内する第1位置と、前記第1パスから前記第3パスに向けて案内する第2位置と、に切り替え可能な切替手段と、
前記第2パスを通過したシートが排出される第1排出部と、
前記第3パスを通過したシートが排出される第2排出部と、
前記検査装置から前記画像データに対する前記検査処理の結果を取得し、前記検査処理において画像不良を含むと判定されなかったシートを、前記切替手段を前記第1位置に位置させて前記第1排出部に排出する第1処理と、前記検査処理において画像不良を含むと判定されたシートを、前記切替手段を前記第2位置に位置させて前記第2排出部に排出する第2処理と、を実行可能である制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記第2パスに前記検査処理が行われたシートの先端が到達した後、当該第2パスに到達したシートが画像不良であることを示す前記検査処理の結果を取得した場合に、当該シートに対する前記検査処理の結果を報知手段に報知させる報知処理を実行する、
ことを特徴とする画像形成システム。 - 前記制御手段は、前記報知処理を実行する場合に、ジョブを中止する中止処理を実行可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。 - シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段から搬送されたシートの画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段を通過したシートが搬送される第1パスと、
シートを検査する検査処理を実行可能な検査装置に対して前記画像読取手段が読み取ったシートの画像データを送信する送信手段と、
シートの搬送方向において前記第1パスよりも下流に配置され、分岐部において前記第1パスから分岐する第2パス及び第3パスと、
前記分岐部に配置され、前記画像読取手段によって画像が読み取られたシートを、前記第1パスから前記第2パスに向けて案内する第1位置と、前記第1パスから前記第3パスに向けて案内する第2位置と、に切り替え可能な切替手段と、
前記第2パスを通過したシートが排出される第1排出部と、
前記第3パスを通過したシートが排出される第2排出部と、
前記検査処理を含むジョブを実行する場合に、前記検査装置から前記画像データに対する前記検査処理の結果を取得し、前記検査処理において画像不良を含むと判定されなかったシートを、前記切替手段を前記第1位置に位置させて前記第1排出部に排出する第1処理と、前記検査処理において画像不良を含むと判定されたシートを、前記切替手段を前記第2位置に位置させて前記第2排出部に排出する第2処理と、を実行可能である制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記第2パスに前記検査処理が行われたシートの先端が到達した後、当該第2パスに到達したシートが画像不良であることを示す前記検査処理の結果を取得した場合に、前記ジョブを中止する中止処理を実行する、
ことを特徴とする画像形成システム。 - 前記制御手段は、前記第2パスに到達したシートが前記第1排出部に排出された後に、前記中止処理を実行する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成システム。 - 前記制御手段は、前記第2パスに到達したシートが給送されてから当該第2パスに到達したシートが画像不良であることを示す前記検査処理の結果を取得するまでの間に給送された全てのシートが前記第2排出部に排出された後に、前記中止処理を実行する、
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記制御手段は、前記第2パスに到達したシートが前記第1排出部に排出される前に、前記中止処理を実行する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成システム。 - 前記制御手段は、前記第2処理を実行する時以外には、前記第1位置に前記切替手段を待機させる、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記制御手段は、前記分岐部にシートの先端が到達する前に当該シートが画像不良を含むことを示す前記検査処理の結果を取得した場合に、前記切替手段を前記第2位置に位置させる、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成システム。
Priority Applications (1)
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JP2020032034A JP2021134056A (ja) | 2020-02-27 | 2020-02-27 | 画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
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- 2020-02-27 JP JP2020032034A patent/JP2021134056A/ja active Pending
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