JP2020098268A - 検査装置、画像形成システム及びシート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オフラインの検査ジョブを行うことが可能な構成において、利便性を向上する。【解決手段】検査装置500は、検査手段302,303と、シート搬送路211,311,312と、シート給送部201と、を備える。シート搬送路は、画像形成装置によって画像形成されたシートを受け取って検査手段へ向けて搬送する。シート給送部は、画像形成装置からシート搬送路が受け取るシートとは別のシートをシート搬送路に給送する。検査装置は、シート給送部によって給送される第3シートを、画像形成装置によって画像形成される第1シートと第2シートとの間でシート搬送路を通過させて、少なくとも第3シートの検査を行う第1モードを実行可能である。【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成されたシートを検査する検査装置、シートに画像を形成する画像形成システム、及びシートを搬送するシート搬送装置に関する。
従来、印刷物の検品作業は作業者の経験に基づき作業者の目視により行われる場合が多かった。しかし、膨大な量の印刷物を目視で確認することは作業者への負担が大きく、確認ミスが発生するリスクもあるため、検品工程を自動化する努力が進められている。とりわけ、多品種かつ少量の印刷物を高速で出力可能な画像形成装置について、印刷動作に並行して検品作業を自動で行う検査装置が望まれている。
検品作業を自動で行う検査装置を画像形成システムに組み込むことを考えた場合、顧客が所有する複数台の画像形成システムの一部にのみ検査装置が設置されているケースが想定される。そのため、検査装置が接続されている画像形成装置から受け取ったシートを検査する機能(インライン動作)に加えて、他の画像形成装置から出力されたシートを検査する機能(オフライン動作)を検査装置に持たせることが検討された。
特許文献1には、画像形成装置に接続される後処理装置において、画像形成装置から受け取ったシートを処理するインライン動作と、他の画像形成装置から出力されたシートを処理するオフライン動作とを可能にしたことが記載されている。しかしながら、この文献に記載の方法は、画像形成装置が何らかの要因で印刷動作を停止した際に後処理装置がシートを処理可能な状態である場合、画像形成装置の停止期間中に後処理装置によるオフライン動作を許可するものであった。そのため、画像形成装置が正常に動作している場合、オフライン動作によってシートを処理したいユーザーは、印刷ジョブの終了を待つか、又は現在の印刷ジョブを中断させてオフライン動作を開始させる必要があった。従って、特許文献1の方法で検査装置のインライン動作及びオフライン動作を可能にしても、オフライン動作によるシートの検査又は印刷ジョブのいずれかが遅れることを避けられない場合があり、ユーザーの利便性を向上させる余地があった。
そこで、本発明は、利便性の高い検査装置、画像形成システム及びシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、シートを検査する検査手段と、画像形成装置によって画像形成されたシートを受け取って前記検査手段へ向けて搬送するためのシート搬送路と、前記画像形成装置から前記シート搬送路が受け取るシートとは別のシートを前記シート搬送路に給送するシート給送部と、前記画像形成装置が、第1シートと、前記第1シートの後に前記シート搬送路を通過する第2シートと、を含む複数枚のシートに画像を形成するジョブを実行する場合に、前記シート給送部によって給送される第3シートを前記第1シートと前記第2シートとの間で前記シート搬送路を通過させて、前記検査手段によって少なくとも前記第3シートの検査を行う第1モードを実行可能な制御手段と、を備える、ことを特徴とする検査装置である。
本発明の他の一態様は、画像形成装置によって画像形成されたシートを受け取って搬送するためのシート搬送路と、前記画像形成装置から前記シート搬送路が受け取るシートとは別のシートを前記シート搬送路に給送するシート給送部と、前記シート搬送路を搬送されるシートを第1排出部に案内する位置と、前記シート搬送路を搬送されるシートを前記第1排出部とは異なる第2排出部に案内する位置と、に移動可能な案内部材と、前記画像形成装置が、第1シートと、前記第1シートの後に前記シート搬送路を通過する第2シートと、を含む複数枚のシートに画像を形成するジョブを実行する場合に、前記シート給送部によって給送される第3シートを前記第1シートと前記第2シートとの間で前記シート搬送路を通過させる第1モードを実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1モードを実行する場合、前記第1シート及び前記第2シートが前記案内部材によって前記第1排出部に案内され、前記第3シートが前記案内部材によって前記第2排出部に案内されるように、前記第1シートと前記第3シートとの間及び前記第3シートと前記第2シートとの間で前記案内部材を移動させる、ことを特徴とするシート搬送装置である。
本発明によれば、利便性の高い検査装置、画像形成システム及びシート搬送装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための例示的な形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の画像形成システム100Sを示す概略図である。画像形成システム100Sは、画像形成装置100と、インサータ200と、検品ユニット300と、フィニッシャ400とを備える。画像形成装置100は、記録媒体であるシートPに画像を形成する画像形成機能(印刷機能)を有する。インサータ200は、画像形成装置100によって連続して画像形成されたシートPに、シートPと共に最終成果物としてのシート束を形成するインサートシート(例えば、印刷済みの表紙)を加えてシートPと共通の経路で排出する機能を有する。検品ユニット300は、画像形成装置100からインサータ200を介して受け取ったシートPや、インサータ200から給送されるシートP’の画像を検品する。フィニッシャ400は、検品ユニット300から受け取ったシートに対して、ソート処理、ステイプル処理等の処理を施す。
画像形成装置100は、画像形成エンジン102により、原稿から読取ったデータもしくは外部のコンピュータから受信したデータに基づいて、シート給送部113から供給されるシートPに画像を形成して印刷物としてのシートPを出力する。記録媒体として用いられるシートPには、普通紙等の印刷用紙、ボール紙、プラスチックフィルム、布、コート紙のような表面処理が施されたシート材、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート材が含まれる。
図示された電子写真方式の画像形成エンジン102の場合、各ステーション120,121,122,123にはドラム状の感光体である感光ドラム105が配置されている。画像形成動作が開始されると、帯電器111が感光ドラム105を帯電させ、レーザスキャナ部107が画像データに基づいて感光ドラム105にレーザ光を照射してドラム表面に静電潜像を書き込む。現像器112は帯電したトナー粒子を感光ドラム105に供給し、静電潜像をトナー像に現像する。各ステーション120〜123において形成されたトナー像は、中間転写体である中間転写ベルト106に一次転写された後、二次転写ローラ114によってシートPに二次転写される。
定着装置140は、定着ローラ141と、定着ローラ141に圧接する加圧ローラ142と、定着ローラ141を加熱するハロゲンランプ等の熱源とを有する。定着装置140は、定着ローラ141及び加圧ローラ142によってシートPを挟持して搬送しながらシート上のトナー像に熱及び圧力を加える。これによってトナー粒子が溶融し、その後固着することで、シートPに画像が定着する。
画像形成エンジン102によって画像形成されたシートPは、インサータ200に送られる。なお、シートPの両面に画像を形成する動作(両面印刷)については後述する。また、上述の画像形成エンジン102はシートに画像を形成する画像形成手段の一例であり、インクジェット記録方式やオフセット印刷方式の画像形成機構を用いてもよい。
画像形成装置100の上部には、原稿シートから画像情報を読み取るスキャナ装置109が設置されている。スキャナ装置109は、原稿給送装置によって搬送する原稿又は原稿台に載置された原稿をイメージセンサによって走査し、電子データの画像情報を取得する。スキャナ装置109が読み取った原稿画像のデータは画像形成装置100の制御基板へと転送され、例えば画像形成エンジン102による画像形成動作に用いられる。
インサータ200は、画像形成装置100からインサータ200に直接受け渡されるシートPとは別のシートP’を給送可能なインサータ給送部201を有する。インサータ給送部201は、シートP’を載置可能な給送トレイと、給送トレイに載置されたシートP’を給送する給送ローラ208と、を有する。本実施形態においてインサータ給送部201が給送するシートP’には、製本時の表紙や成果物の間に重ねられる合紙に限らず、後述するようにオフラインの検品対象シートが含まれる。
インサータ200には画像形成装置100から受け取ったシートPを検品ユニット300へ向けて搬送するため搬送パス211が設けられており、インサータ給送部201のトレイから延びる給送パス212が搬送パス211に合流している。給送ローラ208によって給送されるシートP’は、給送パス212及び搬送パス211を経由して、検品ユニット300に搬送される。
検品ユニット300は、第1の検査部であるカラーセンサ302及び第2の検査部である画像読取部303を備えている。カラーセンサ302は、例えば、シートに白色光を照射する光源と、シートからの反射光を波長毎に分解する回折格子と、波長毎の反射光の強度を測定する複数の撮像素子(ラインセンサ)とを有するセンサユニットであり、シート上の画像の色を測定する。画像読取部303は、例えば、CMOSを撮像素子として備えるコンタクトイメージセンサ(CIS)である表面センサ303a及び裏面センサ303bを有し、シートの第1面及び第2面から画像情報を読み取ることが可能である。
検品ユニット300には、インサータ200から受け取ったシートをフィニッシャ400へ向けて搬送する搬送パス311と、カラーセンサ302及び画像読取部303が配置された検査パス312とが設けられている。検査パス312は搬送パス311から分岐し、搬送パス311の下方を通って、再び搬送パス311に合流している。搬送パス311と検査パス312の分岐部には、シートの搬送経路を搬送パス311と検査パス312とに切換える切換部材308が配置されている。
また、検品ユニット300の上部にはシートが排出される排出トレイ301が設けられ、排出トレイ301に向かう排出パス313が搬送パス311から分岐している。排出パス313は、搬送パス311におけるシート搬送方向に関して搬送パス311と検査パス312の合流部より下流側で搬送パス311から分岐している。搬送パス311と排出パス313の分岐部には、シートの搬送経路を搬送パス311と排出パス313とに切換える切換部材309が配置されている。切換部材309によって搬送パス311に案内されたシートは第1排出ローラ321によってフィニッシャ400に排出され、切換部材309によって排出パス313に案内されたシートは第2排出ローラ323によって排出トレイ301に排出される。上記切換部材308,309は、フラップ状の案内部材である。
検品ユニット300は、画像形成装置100が画像形成に用いたデータと、検査パス312を通るシートからカラーセンサ302や画像読取部303によって取得した情報とを比較することで、シートに画像不良がないか検査する検品動作を行う。画像形成装置100が画像形成に用いたデータとは、スキャナ装置109が原稿から読み取ったデータや、外部のコンピュータから受信したデータを指す。また、画像不良のない画像とは、例えば、色の再現性が高く、シートに対する画像の位置及び幾何学的形状が一定の条件を満たしており、濃度ムラや色とび、汚れといった異常が許容範囲内である画像を指す。画像形成装置100によって画像形成されたシートPを対象に検品動作を行う場合、画像不良なし(合格)と判定されたシートはフィニッシャ400へと搬送され、画像不良あり(不合格)と判定されたシートPは、例えば排出トレイ301に排出される。
なお、カラーセンサ302及び画像読取部303は、いずれも検査手段の一例であり、他の検査手段を用いてもよい。また、検品動作における検査の項目は特に限定されない。例えば、画像読取部303によってシートから読み取った画像データを解析し、シートに印字された文字情報(例えば、郵便物の住所及び宛名)に誤りがないかを検査するようにしてもよい。また、フィニッシャ400によってシート束に加工されるシートの中に乱丁や落丁が無いかを確認するように構成してもよい。
また、カラーセンサ302及び画像読取部303を備える本実施形態の検品ユニット300は、画像形成装置100の画像形成条件を調整する自動調整装置としての機能を有する。画像形成条件とは、例えば、画像形成装置100による印刷物のカラーマネジメントを行うためのカラープロファイルや、シートに対する画像の位置を調整する(見当合わせを行う)ためのパラメータを指す。画像形成システム100Sは、画像形成装置100によって所定のパターン画像を形成した後、カラーセンサ302及び画像読取部303によってパターン画像を測定し、測定結果に基づいて画像形成条件を最適化する。
フィニッシャ400は、検品ユニット300から受け取ったシートに処理を施す処理部401を有し、ユーザーが設定した設定情報に基づいて処理を施したシートを排出トレイ410に排出する。処理部401が施す処理の例としては、複数枚のシートを所定の順序及び向きで重ねて1部のシート束とするソート処理、ステイプル針を用いて複数枚のシートを綴じるステイプル処理が挙げられる。また、排出トレイ410は上下方向に移動可能な複数のトレイによって構成され、排出ローラ421,422は適切なトレイに成果物を排出する。排出トレイ410は、画像形成システム100Sの成果物が排出される本実施形態の第1排出部である。また、検品ユニット300の排出トレイ301は、第1排出部とは別に設けられた本実施形態の第2排出部である。
[制御系]
次に、画像形成システム100Sの制御系を説明する。図2は、本実施形態における画像形成システム100Sのシステム構成を示すブロック図である。
次に、画像形成システム100Sの制御系を説明する。図2は、本実施形態における画像形成システム100Sのシステム構成を示すブロック図である。
画像形成装置100には、プリンタ制御部151及びコントローラ制御部170が搭載されている。プリンタ制御部150は、中央処理装置(CPU)151、読取専用メモリ(ROM)152、ランダムアクセスメモリ(RAM)153、特定用途向け集積回路(ASIC)154を含む制御回路である。CPU151は、ROM152に格納された制御プログラムを読み出して実行し、ASIC154と協働して、画像形成装置100が行うシートに対する画像形成動作(印刷動作)を制御する。RAM153は、CPU151が制御プログラムを実行する際の作業空間となる。ASIC154は、画像形成エンジン102や画像形成装置100の内部でシートを搬送するシート搬送系などの負荷に接続されていて、CPU151からの命令に基づいて画像形成エンジン102やシート搬送系を作動させる。
また、CPU151は、通信IF161を介して、画像形成システム100Sを構成する他の装置(本実施形態では、インサータ200、検品ユニット300及びフィニッシャ400)に接続され、双方向に通信可能に構成されている。各装置の通信IF161,261,361,461を接続する通信ラインには、シリアル信号ライン及び電源リモート信号を含むパラレル信号ラインが含まれる。シリアル信号ラインは、シリアルデータの送受信によって装置間の情報伝達を行うために用いられる。また、パラレル信号ラインは、例えば電源リモート信号を送信することで画像形成装置100が他の装置の電源を起動することを可能としている。
コントローラ制御部170は、画像形成システム100Sのユーザーインターフェースである操作部172(図1)を制御する。操作部172には、情報を表示する表示手段としてのディスプレイを備えており、画像又はテキストの形で各種の情報(例えば、トナー残量、紙詰まりの発生など)をユーザーに提示する。また、操作部172は、システムに対する入力手段としてのハードキーやディスプレイのタッチパネル機能を有し、それらを介してユーザーからの指示を受け付ける。例えば、シート給送部113にセットしたシートのサイズの設定、インサータ給送部201にセットした表紙や印刷物のサイズの設定をユーザーが行う。コントローラ制御部170は、ユーザーの入力内容を識別してプリンタ制御部150に転送し、プリンタ制御部150はコントローラ制御部170から受け取った情報に従ってジョブの内容を決定し、実行する。ジョブとは、画像形成システム100Sが行うべき動作の単位であり、例えば記録媒体としてのシートに画像を形成して成果物として出力する画像形成ジョブ(印刷ジョブ)がある。
インサータ制御部250は、CPU251、ROM252、RAM253、ASIC254を含む制御回路である。CPU251はROM252に格納された制御プログラムを読み出して実行し、ASIC254を介してインサータ200の各部の動作を制御する。ASIC254の制御対象には、給送トレイからシートを給送する給送ローラ208の駆動モータや、搬送パス211に配置された搬送ローラの駆動モータが含まれる。また、インサータ制御部250は、通信IF261を介して画像形成装置100、検品ユニット300、フィニッシャ400の制御部と双方向に通信可能である。
検品ユニット制御部350は、CPU351、ROM352、RAM353、ASIC354を含む制御回路である。CPU351はROM352に格納された制御プログラムを読み出して実行し、ASIC354を介して検品ユニット300の各部の動作を制御する。ASIC354の制御対象には、搬送パス311、検査パス312及び排出パス313に配置された搬送ローラを駆動するモータ、並びに切換部材308,309をそれぞれ移動させるアクチュエータ(モータ又はソレノイドなど)が含まれる。また、検品ユニット制御部350は、通信IF361を介して画像形成装置100、インサータ200、フィニッシャ400の制御部と双方向に通信可能である。
フィニッシャ制御部450は、CPU451、ROM452、RAM453、ASIC454を含む制御回路である。CPU451はROM452に格納された制御プログラムを読み出して実行し、ASIC454を介してフィニッシャ400の各部の動作を制御する。ASIC454の制御対象には、排出ローラ421,422や排出トレイ410を作動させるためのモータや、処理部401の駆動源が含まれる。また、フィニッシャ制御部450は、通信IF461を介して画像形成装置100、インサータ200、検品ユニット300の制御部と双方向に通信可能である。
インサータ200、検品ユニット300及びフィニッシャ400は、後述するように画像形成装置100によって画像形成されたシートPに並行してインサータ給送部201から給送されるシートP’を検品可能な検品装置500を構成している。通信IF261,361,461を介して互いに連携するインサータ制御部250、検品ユニット制御部350及びフィニッシャ制御部450は、本実施形態の検品装置500の動作を制御する制御手段として機能する。また、これらのユニットに設けられた搬送パス211,311及び検査パス312等は、検品を行うシートを搬送するシート搬送路を構成する。この内、搬送パス211,311は本実施形態の第1パスであり、検査パス312は第1パスから分岐した本実施形態の第2パスである。
なお、画像形成システム100Sは、LAN等のネットワークを介して他の画像形成システムに接続されることで、他の画像形成システムと双方向に通信することが可能である。他の画像形成システムは、本実施形態の画像形成システム100Sとは異なるシステム構成(例えば、検品ユニット300を持たずにインサータ200とフィニッシャ400が連結された構成)を備えたものであってもよい。また、大容量スタッカーやオプションフィーダー等の他のユニットが組み込まれたものであってもよい。
[両面印刷動作]
次に、画像形成装置100の両面印刷動作について説明する。図3に示すように、画像形成装置100の内部には、給送パス130、画像形成パス131、反転パス135、両面パス138及び排出パス139が設けられている。給送パス130は、シート給送部113のシートPが画像形成パス131へ向けて給送されるシート搬送路である。画像形成パス131は、シートに画像を形成するためのシート搬送路であり、二次転写ローラ114及び定着装置140が配置されている。
次に、画像形成装置100の両面印刷動作について説明する。図3に示すように、画像形成装置100の内部には、給送パス130、画像形成パス131、反転パス135、両面パス138及び排出パス139が設けられている。給送パス130は、シート給送部113のシートPが画像形成パス131へ向けて給送されるシート搬送路である。画像形成パス131は、シートに画像を形成するためのシート搬送路であり、二次転写ローラ114及び定着装置140が配置されている。
反転パス135及び両面パス138は、定着装置140を通過したシートを反転部136においてスイッチバックさせ、シート面を反転させた状態で画像形成パス131に搬送するためのシート搬送路である。上記給送パス130は、反転パス135及び両面パス138によって構成される循環搬送路に対してD点で合流している。また、排出パス139は、E点において循環搬送路から分岐している。定着装置140の下流には、シートの搬送経路を反転パス135と排出パス139とに切換える切換部材132が配置されている。排出パス139は、画像形成エンジン102によって画像形成されたシートを画像形成装置の外部に排出するためのシート搬送路である。
両面印刷を行う場合、シート給送部113から給送されるシートPはD点を通過し、画像形成パス131を搬送される間に、第1面にトナー像を転写され、定着装置140によって定着処理を受ける。定着装置140を通過してE点に到達したシートPは切換部材132によって反転パス135に案内され、反転部136においてスイッチバックした状態で両面パス138を搬送される。その後、シートPは再び画像形成パス131を搬送され、第2面に画像形成された後に、切換部材132によって排出パス139へと案内されてインサータ200へ排出される。
複数枚のシートに対して両面印刷を行う場合、第1面に画像形成されるシート給送部113からのシートと、第2面に画像形成される両面パス138からのシートとが、交互に画像形成パス131を搬送される。具体的なシートの搬送手順を図3におけるシートP3P4,P9を例に説明する。ただし、図3のシートP1は、今回の印刷ジョブにおいて最初にシート給送部113から給送されたシートを表し、以下、P2〜P9までの序数はシート給送部113から給送された順番を表している。
図中のシートP3の先端(シート搬送方向の下流端)がD点を通過しているとき、シート給送部113から給送されるシートP9は、搬送ローラ対127に挟持された状態でD点の手前で待機させられる。シートP3がD点を通過して画像形成パス131に搬入されると、シートP9はD点を通過して画像形成パス131に搬入される。このとき、シートP9の搬送を再開するタイミングは、シートP3,P9の間隔が所定の値(α[mm])になるように制御される。たたし、シートの間隔とは、シート搬送方向において、先行するシートの後端から後続するシートの先端までの距離を指す。また、シートP9がD点を通過しているとき、シートP4は搬送ローラ対128に挟持された状態でD点の手前で待機させられる。シートP4は、シートP9との間隔がα[mm]となるタイミングで搬送を再開され、シートP9に続いてD点を通過する。
このような位置関係はシートP3,P4,P9以外のシートについても維持される。従って、シート搬送方向におけるシートPの長さをβ[mm]とすると、画像形成装置100からインサータ200へ続けて排出される2枚のシートの間隔(例えば、シートP1の後端からシートP2の先端までの距離)は2α+β[mm]となる。
なお、シートの間隔αの値は、画像形成装置100が印刷動作を安定して行うことが可能な最小限の間隔として、画像形成エンジン102の具体的構成に応じて予め設定される値である。間隔αは、例えばプリンタ制御部150が制御プログラムを実行する際に参照するデータとしてROM152等の記憶装置に格納されているものとする。また、シートPの長さβは、操作部172を介して画像形成対象として指定されたシートの情報や、外部のコンピュータから受信した印刷情報に含まれるシートの情報からプリンタ制御部150のCPU151によって特定される。シートの間隔α及びシートの長さβは、両面印刷の開始タイミングや出力されるシートの部数及び枚数等の他のジョブ情報と同様に、プリンタ制御部150から他の装置の制御部250,350,450に通知されるものとする。
[検品動作]
次に、検品装置500によるシートの検品動作について説明する。図4に示すように、画像形成装置100において画像形成されたシートP(実線)は、インサータ200を介して検品ユニット300に搬送される。印刷ジョブの設定でシートPの検品を行うことになっている場合、検品ユニット300の切換部材308によってシートPは検査パス312に案内される。そして、カラーセンサ302及び/又は画像読取部303によってシートPが光学的に走査され、取得した情報を検品ユニット制御部350が解析することにより、所定の検査項目について検査される。検品の結果、合格と判定されたシートPはフィニッシャ400に送られ、処理部401によって必要な処理を施された後に、成果物として排出トレイ410に排出される。検品の結果、不合格と判定されたシートPは、例えば、排出トレイ410の中で成果物が積載されるトレイとは別のトレイに排出される。
次に、検品装置500によるシートの検品動作について説明する。図4に示すように、画像形成装置100において画像形成されたシートP(実線)は、インサータ200を介して検品ユニット300に搬送される。印刷ジョブの設定でシートPの検品を行うことになっている場合、検品ユニット300の切換部材308によってシートPは検査パス312に案内される。そして、カラーセンサ302及び/又は画像読取部303によってシートPが光学的に走査され、取得した情報を検品ユニット制御部350が解析することにより、所定の検査項目について検査される。検品の結果、合格と判定されたシートPはフィニッシャ400に送られ、処理部401によって必要な処理を施された後に、成果物として排出トレイ410に排出される。検品の結果、不合格と判定されたシートPは、例えば、排出トレイ410の中で成果物が積載されるトレイとは別のトレイに排出される。
ここで、本実施形態の検品装置500は、画像形成装置100から受け取ったシートPだけでなく、インサータ給送部201にセットされたシートQを対象とする検品動作を、シートPの検品動作と並行して行うことができる。言い換えると、検品装置500は、画像形成システム100Sにおいて同一のシートPを装置間で受け渡しながら行う一連の処理の一部としてシートPを扱うインライン動作と、画像形成装置100によって画像形成されたシートであるか否かに関わらずインサータ給送部201にセットされたシートの検品を行うオフライン動作とを、同時進行する機能を備えている。
以下、検品ユニット300によって搬送されるシートの内、互いに接続されたシート搬送路を介して画像形成装置100から検品装置500に受け渡されるシートPを「印刷シートP」と表す。また、インサータ給送部201から給送されるシートを「検品対象シートQ」と表して印刷シートPと区別する。検品対象シートQは、検品装置500が接続されている画像形成装置100によって印刷されたシートに限らず、他の画像形成装置によって印刷されたシートであってもよい。
本実施形態では、画像形成装置100において両面印刷が行われる場合に、印刷シートPの搬送に並行して検品対象シートQの検品を実行可能に構成される。詳しくは、両面印刷を行う場合であって、検品対象シートQのシート搬送方向の長さγ[mm]が、印刷シートPの長さβ以下(γ≦β)である場合に、印刷シートPの搬送に並行して検品対象シートQの検品を実行可能と判断するように構成される。
印刷シートPの搬送に並行して検品対象シートQの検品を行う場合、検品ユニット300へ向けて続けて搬送される2枚の印刷シートPの間にインサータ給送部201から給送される検品対象シートQが挿入される。つまり、図4において先行する印刷シートP0の後端がF点を通過した後に検品対象シートQ1の先端がF点を通過し、シートQ1の後端がF点を通過した後に後続する印刷シートP1がF点に到達するように、給送ローラ208の動作タイミングが制御される。ここで、F点は搬送パス211と給送パス212の合流部である。
言い換えると、検品装置500は、画像形成装置によって画像形成された第1シート及び第2シートの間で、インサータ給送部から給送される第3シートに、シートの検査を行うためのシート搬送路を通過させる。印刷シートP0,P1を第1シート及び第2シートの例とするとき、第3シートの例は検品対象シートQ1である。なお、ここでいう「第1シート」及び「第2シート」は、検査装置のシート搬送路を通過する相対的な順序を表すものであり、印刷ジョブにおいて最初及びその次に画像を印刷されたシートを表すものではない。
ここで、検品対象シートQの長さγは印刷シートPの長さβ以下であるから、F点を通過した検品対象シートQ1の後端から、後続する印刷シートP1の先端までの間に、少なくともα[mm]の距離が確保される。つまり、γ≦βの関係が成り立っていれば、シート搬送方向における印刷シートP同士の間に検品対象シートQを挿入した状態で、シート同士を衝突させずに安定して搬送することが可能である。
画像形成装置100の排出パス139には、インサータ200へ向けて排出される印刷シートPを検知する定着後センサ601が配置されている。プリンタ制御部150(又は他の装置の制御部)は、定着後センサ601の検知信号と、両面印刷におけるシート搬送速度の情報とに基づいて、各印刷シートPの先端及び後端がF点を通過する時刻を算出することができる。
インサータ給送部201の給送ローラ208は、例えば定着後センサ601が印刷シートP1の後端を検知した後、印刷シートP1の後端から検品対象シートQ2の先端までの距離がα[mm]になるタイミングでシートの搬送を開始する。従って、検品対象シートの長さγが印刷シートの長さβと等しければ、画像形成装置100において印刷シートPがD点を通過するのと略等しい時間間隔で、印刷シートP及び検品対象シートQが交互にインサータ200のF点を通過する。
なお、インサータ給送部201には、少なくとも1枚の検品対象シートQがセットされているか否かを検知するシート検知センサ207が配置されている。インサータ制御部250は、シート検知センサ207の検知信号に基づいて、印刷シートPの間に挿入する検品対象シートQの存在を認識する。
F点を交互に通過する印刷シートP及び検品対象シートQは、いずれも検品ユニット300の切換部材308によって検査パス312に案内される。検品対象シートQが検査パス312を通過する間にシート上の画像に関する情報がカラーセンサ302及び画像読取部303によって走査されることで検品対象シートQの検品が行われる。また、印刷ジョブにおいて検品の設定が有効になっている場合、印刷シートPが検査パス312を通過する際に印刷シートPの走査が行われる。検品の設定が無効である場合、印刷シートPの検品は行われず、印刷シートPは単に検査パス312を通過して搬送される。
検査パス312と搬送パス311の合流部であるH点に到達した印刷シートP及び検品対象シートQは、切換部材309によって排出経路を振り分けられる。本実施形態では、印刷シートPはフィニッシャ400へ向けて案内され、必要に応じて処理部401によって処理された後、排出トレイ410に排出される。一方、検品対象シートQは切換部材309によって排出パス313に案内され、検品ユニット300の排出トレイ301に排出される。
なお、検品の結果、不合格と判定された検品対象シートQの処理方法として、排出トレイ301に複数段の積載部を設けて、合格と判定されたシートQを積載する積載部とは別の積載部に不合格のシートを排出することが考えられる。これに限らず、排出トレイ301において合格と判定されたシートQの束とはずらした位置に積載するようにしてもよく、あるいは不合格品の存在及びページ数を通知する情報を、ネットワークを介してユーザーに通知するようにしてもよい。
[検品動作の手順]
次に、本実施形態の画像形成システム100Sの制御方法について、図2のブロック図を参照して、図5のフローチャートに沿って説明する。ここでは、画像の印刷を要求する印刷ジョブと、オフラインの検品対象シートQの検品を要求する検品ジョブとの両方が、ユーザーによって投入された場合の動作を説明する。なお、以下で説明する各工程の機能を達成する機能部は、画像形成システム100Sに搭載されたASIC等のようなハードウェアとして実装してもよく、いずれかの制御部が実行するプログラムの機能の一部としてソフトウェア的に実装してもよい。特に断らない限り、以下の説明における各工程の処理主体は、画像形成システム100Sの制御系を構成するいずれかの制御部(150,170,250,350,450)またはその組み合わせである。
次に、本実施形態の画像形成システム100Sの制御方法について、図2のブロック図を参照して、図5のフローチャートに沿って説明する。ここでは、画像の印刷を要求する印刷ジョブと、オフラインの検品対象シートQの検品を要求する検品ジョブとの両方が、ユーザーによって投入された場合の動作を説明する。なお、以下で説明する各工程の機能を達成する機能部は、画像形成システム100Sに搭載されたASIC等のようなハードウェアとして実装してもよく、いずれかの制御部が実行するプログラムの機能の一部としてソフトウェア的に実装してもよい。特に断らない限り、以下の説明における各工程の処理主体は、画像形成システム100Sの制御系を構成するいずれかの制御部(150,170,250,350,450)またはその組み合わせである。
ユーザーは、印刷ジョブの投入前に、操作部172を介して検品ジョブを行う設定を行っているものとする。このとき、シート搬送方向における検品対象シートQの長さを特定可能な情報が、検品ジョブの設定情報として入力される。インサータ給送部201に検品対象シートQがセットされた状態で操作部172のスタートボタンが押下されると、画像形成システム100Sは印刷ジョブ及び検品ジョブを開始する(S00)。
すると、印刷ジョブについて両面印刷の設定が有効であるか、及び、検品対象シートQの長さγが印刷シートPの長さβ以下であるかの判定が行われる。両面印刷ではないか、又は、γ>βである場合(S01:N)、印刷ジョブの終了後にオフラインの検品ジョブを実行するモード(印刷優先モード)が選択される。両面印刷、かつ、γ≦βである場合(S01:Y)、印刷ジョブに並行してオフラインの検品ジョブを実行するモード(検品並行モード)が選択される。検品並行モードは本実施形態の検品装置500が実行可能な第1モードであり、印刷優先モードは本実施形態の検品装置500が実行可能な第2モードである。
まず、印刷優先モードの手順を説明する。画像形成装置100は、印刷ジョブの設定情報に従って印刷動作を開始する(S02)。画像形成装置100から排出される印刷シートPは、インサータ200から検品ユニット300に受け渡される(S03)。なお、片面印刷の場合、画像形成装置100から排出される印刷シートPの間隔は、両面印刷において画像形成パス131におけるシートの間隔と等しい値(α[mm])である。
印刷ジョブの設定で印刷シートPに対する検品が有効である場合(S04:Y)、印刷シートPは検査パス312に搬送され、検品のためにカラーセンサ302及び画像読取部303によって走査された後(S05)、フィニッシャ400に搬送される。印刷シートPに対する検品が無効である場合(S04:N)、印刷シートPは搬送パス311を搬送されてフィニッシャ400に搬送される。その後、印刷ジョブの設定に従って、フィニッシャ400が所定の処理を行った後(S06)、印刷シートPは画像形成システム100Sの成果物を積載するトレイ(つまり、フィニッシャ400の排出トレイ410)に排出される(S07)。
以上の処理は印刷ジョブで指定された部数及び枚数の印刷シートPが出力されるまで繰り返し実行され、全ての印刷シートPに対する印刷動作が完了すると(S08:Y)、オフラインの検品ジョブを開始可能と判断される。すると、インサータ給送部201から検品対象シートQが給送され、検品ユニット300の検査パス312に送られる(S09)。そして、検品のためにカラーセンサ302及び画像読取部303によって走査された後(S10)、検品対象シートQは検品済みのシートを排出するトレイ(つまり、検品ユニット300の排出トレイ301)に排出される(S11)。
次に、検品並行モードの手順を説明する。画像形成装置100は、印刷ジョブの設定情報に従って両面印刷動作を開始する(S20)。これに並行して、インサータ給送部201は、給送トレイにセットされた検品対象シートQの給送を開始する(S21)。そして、図4のF点を印刷シートPと検品対象シートQとが交互に通過して検査パス312に到達するように、印刷シートP及び検品対象シートQの搬送が行われる。具体的には、定着後センサ601による印刷シートPの後端の検知タイミングに基づいて、印刷シートPの後端から検品対象シートQの先端までの距離がα[mm]となるように、検品対象シートQを給送開始タイミングが決定される。
検品ユニット300は、検査パス312を次に通過するシート(カレントシート)が検品対象シートQであるか否かを判断する(S22)。例えば、定着後センサ601が印刷シートPを検知してから、検品ユニット300に配置された検知手段によってシートを検知するまでの経過時間に基づいて、カレントシートが印刷シートPか検品対象シートQかを判断可能である。なお、検査パス312に配置されたシート検知センサに限らず、例えば画像読取部303をそのような検知手段として用いることができる。
カレントシートが印刷シートPである場合において、印刷ジョブの設定で印刷シートPに対する検品が有効である場合(S23:Y)、印刷シートPは検品のためにカラーセンサ302及び画像読取部303によって走査される(S24)。その後、印刷シートPは切換部材309によって搬送パス311に案内され、フィニッシャ400に搬送される。印刷シートPに対する検品が無効である場合(S23:N)、印刷シートPは単に検査パス312を搬送され、切換部材309によって搬送パス311に案内されてフィニッシャ400に搬送される。その後、印刷ジョブの設定に従って、フィニッシャ400が所定の処理を行った後(S25)、印刷シートPは成果物としてフィニッシャ400の排出トレイ410に排出される(S26)。
一方、カレントシートが検品対象シートQである場合、印刷シートPは検品のためにカラーセンサ302及び画像読取部303によって走査された後(S24)、切換部材309によって排出パス313に案内される。そして、検品対象シートQは検品ユニット300の排出トレイ301に排出される。
以上の処理(S22〜S28)は、印刷ジョブで指定された部数及び枚数の印刷シートPが出力され、かつ、インサータ給送部201にセットされた全ての検品対象シートQが検品されるまで繰り返し実行される。これらのシート全てに対する処理が完了すると(S29:Y)、本ジョブの処理が終了する。
なお、印刷ジョブ及び検品ジョブの一方が先に終了した後は、印刷シートP又は検品対象シートQのどちらか一方のみが続けて検査パス312を通過する。この場合、印刷シートPに対するS23〜S26の処理又は検品対象シートQに対するS27〜S28の処理が、印刷ジョブ及び検品ジョブの他方が終了するまで繰り返し実行されることになる。検品ユニット300は、画像形成装置100から受け取る印刷ジョブが終了したか否かの情報と、インサータ200から受け取るシート検知センサ207の検知結果とに基づいて、印刷ジョブ及び検品ジョブの終了を判断することができる。
[本実施形態のまとめ]
以上説明した通り、本実施形態では、検品ユニット300の検査パス312において、続けて搬送される印刷シートPのインターバルを利用して、オフラインの検品ジョブを印刷ジョブにおけるインラインのシート搬送動作と並行して実行する。言い換えると、本実施形態の検査装置は、画像形成装置によって画像形成された第1シート及び第2シートの間で、シート給送部から給送される第3シートを、シートの検査を行うためのシート搬送路を通過させて検査する。これにより、オフラインの検品対象シートQを検品する場合に、印刷ジョブを中断させたり、或いは印刷ジョブの終了を待つ必要がなくなるため、利便性を向上させることができる。このことは、例えば顧客が所有する複数台の画像形成システムの1台のみが検品ユニット300を備えているような状況において、利便性を特に向上させることが期待できる。
以上説明した通り、本実施形態では、検品ユニット300の検査パス312において、続けて搬送される印刷シートPのインターバルを利用して、オフラインの検品ジョブを印刷ジョブにおけるインラインのシート搬送動作と並行して実行する。言い換えると、本実施形態の検査装置は、画像形成装置によって画像形成された第1シート及び第2シートの間で、シート給送部から給送される第3シートを、シートの検査を行うためのシート搬送路を通過させて検査する。これにより、オフラインの検品対象シートQを検品する場合に、印刷ジョブを中断させたり、或いは印刷ジョブの終了を待つ必要がなくなるため、利便性を向上させることができる。このことは、例えば顧客が所有する複数台の画像形成システムの1台のみが検品ユニット300を備えているような状況において、利便性を特に向上させることが期待できる。
また、本実施形態では、印刷シートPと検品対象シートQとの間で切換部材309を移動させることで、印刷シートP及び検品対象シートQを別々の排出部に排出する。このため、印刷ジョブの成果物と検品が行われたシートとを別の場所に積載し、利便性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、片面印刷に比べて画像形成装置からの印刷シートPの排出間隔が広がる両面印刷の場合に、検品ジョブを印刷ジョブと並行して処理する。このため、印刷シートPの間に検品対象シートQを挿入するために画像形成装置100の生産性を大きく下げることなく、検品ジョブ及び印刷ジョブの並行処理が実現される。特に、本実施形態では検品対象シートQの長さγが印刷シートPの長さβ以下の第1の長さである場合に並行処理を行い、検品対象シートQの長さγが印刷シートPの長さβより大きい第2の長さであるときは並行処理を行わない。このような設定により、印刷シートPの間に検品対象シートQを挿入する処理を実現するために画像形成装置100の生産性を低下させる必要はなくなる。
[変形例]
なお、上記実施形態では、印刷動作前に、画像形成装置100の印刷ジョブとインサータ給送部201から検品対象シートQを給送して検品する検品ジョブとをユーザーが入力した場合について説明した。このような場合に限らず、画像形成装置100が複数枚のシートに対する印刷動作を行っている期間中に操作部172を操作してオフラインの検品ジョブを入力した場合にも、本実施形態の検品並行モードと同様の処理を実行可能である。
なお、上記実施形態では、印刷動作前に、画像形成装置100の印刷ジョブとインサータ給送部201から検品対象シートQを給送して検品する検品ジョブとをユーザーが入力した場合について説明した。このような場合に限らず、画像形成装置100が複数枚のシートに対する印刷動作を行っている期間中に操作部172を操作してオフラインの検品ジョブを入力した場合にも、本実施形態の検品並行モードと同様の処理を実行可能である。
また、上記実施形態では画像形成装置100が両面印刷を行う場合に限って検品ジョブ及び印刷ジョブの並行処理が実行されるものとして説明したが、他の場合に並行処理を行うようにしてもよい。例えば、片面印刷を行う際に、画像を印刷されたシート面を下にして印刷シートを排出するフェイスダウン排出機能を有する画像形成装置において、当該機能を使用する場合に検品ジョブ及び印刷ジョブの並行処理を実行することが考えられる。フェイスダウン排出を行う場合、反転部136(図3)においてスイッチバックしたシートを切換部材133によって排出パス139に案内するため、スイッチバックを行わずに片面印刷された印刷シートを排出する場合に比べてシートの排出間隔は長くなる。
また、検品装置500のユニット構成は本実施形態で説明したものに限らず、例えば単一の筐体(検品ユニット300)に本実施形態のインサータ給送部201及び排出トレイ410の機能を有する部材を集約してもよい。また、本実施形態の検品装置500と同様の機能を有する検査装置が、画像形成装置100の筐体内に組み込まれた構成としてもよい。
また、上記実施形態では、オフラインの検品ジョブを印刷ジョブにおけるシート搬送動作と並行して処理する場合について説明したが、本技術のシート搬送制御は、他のオフラインジョブを印刷ジョブと並行して処理する目的にも適用可能である。例えば、検品ユニット300の検査パス312にパンチ処理部等の処理部を配置することで、印刷シートPの搬送に並行してインサータ給送部201にセットされたシートの処理を行うことができる。また、画像読取部303を用いて、印刷シートPの搬送に並行してインサータ給送部201にセットされたシートを原稿とする画像情報の読み取りを行うことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…画像形成装置/100S…画像形成システム/201…シート給送部(インサータ給送部)/211,311,312…シート搬送路(搬送パス、検査パス)/250,350,450…制御手段(インサータ制御部、検品ユニット制御部、フィニッシャ制御部)/301…第2排出部(検品ユニットの排出トレイ)/302,303…検査手段(カラーセンサ、画像読取部)/309…案内部材(切換部材)/410…第1排出部(フィニッシャの排出トレイ)/500…検査装置(検品装置)/P…画像形成装置からシート搬送路が受け取るシート(印刷シート)/Q…別のシート(検品対象シート)
Claims (9)
- シートを検査する検査手段と、
画像形成装置によって画像形成されたシートを受け取って前記検査手段へ向けて搬送するためのシート搬送路と、
前記画像形成装置から前記シート搬送路が受け取るシートとは別のシートを前記シート搬送路に給送するシート給送部と、
前記画像形成装置が、第1シートと、前記第1シートの後に前記シート搬送路を通過する第2シートと、を含む複数枚のシートに画像を形成するジョブを実行する場合に、前記シート給送部によって給送される第3シートを前記第1シートと前記第2シートとの間で前記シート搬送路を通過させて、前記検査手段によって少なくとも前記第3シートの検査を行う第1モードを実行可能な制御手段と、を備える、
ことを特徴とする検査装置。 - 前記シート搬送路を搬送されるシートを第1排出部に案内する位置と、前記シート搬送路を搬送されるシートを前記第1排出部とは異なる第2排出部に案内する位置と、に移動可能な案内部材と、をさらに備え、
前記制御手段は、前記第1モードを実行する場合、前記第1シート及び前記第2シートが前記案内部材によって前記第1排出部に案内され、前記第3シートが前記案内部材によって前記第2排出部に案内されるように、前記第1シートと前記第3シートとの間及び前記第3シートと前記第2シートとの間で前記案内部材を移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。 - 前記制御手段は、前記画像形成装置において前記第1シート及び前記第2シートの両面に画像を形成する場合に前記第1モードを実行可能であり、前記画像形成装置において前記第1シート及び前記第2シートの片面に画像を形成する場合、前記第3シートを前記第1シート及び前記第2シートの後で前記シート搬送路を通過させて前記検査手段によって前記第3シートの検査を行う第2モードを実行する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の検査装置。 - 前記制御手段は、前記画像形成装置において前記第1シート及び前記第2シートの両面に画像を形成する場合において、前記シート搬送路のシート搬送方向に関する前記第3シートの長さが、前記シート搬送方向に関する前記第1シート及び前記第2シートの長さ以下の第1の長さである場合は前記第1モードを実行し、前記第3シートの長さが前記第1シート及び前記第2シートの長さより大きい第2の長さである場合は前記第2モードを実行する、
ことを特徴とする請求項3に記載の検査装置。 - 前記制御手段は、前記画像形成装置によって画像形成された複数枚のシートにインサートシートを加えてシート束を形成するために、前記シート給送部に前記インサートシートを給送させ、かつ、前記インサートシートを前記画像形成装置によって画像形成されたシートと共通の経路で排出させる動作を実行可能である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検査装置。 - 前記検査手段は、撮像素子を有しシートを光学的に走査してシート上の画像に関する情報を取得するセンサを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の検査装置。 - 前記制御手段は、前記第1モードにおいて、前記検査手段によって前記第1シート、前記第2シート及び前記第3シートの検査を行うことが可能である、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の検査装置。 - シートに画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続された請求項1乃至7のいずれか1項に記載の検査装置と、を備える、
ことを特徴とする画像形成システム。 - 画像形成装置によって画像形成されたシートを受け取って搬送するためのシート搬送路と、
前記画像形成装置から前記シート搬送路が受け取るシートとは別のシートを前記シート搬送路に給送するシート給送部と、
前記シート搬送路を搬送されるシートを第1排出部に案内する位置と、前記シート搬送路を搬送されるシートを前記第1排出部とは異なる第2排出部に案内する位置と、に移動可能な案内部材と、
前記画像形成装置が、第1シートと、前記第1シートの後に前記シート搬送路を通過する第2シートと、を含む複数枚のシートに画像を形成するジョブを実行する場合に、前記シート給送部によって給送される第3シートを前記第1シートと前記第2シートとの間で前記シート搬送路を通過させる第1モードを実行可能な制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記第1モードを実行する場合、前記第1シート及び前記第2シートが前記案内部材によって前記第1排出部に案内され、前記第3シートが前記案内部材によって前記第2排出部に案内されるように、前記第1シートと前記第3シートとの間及び前記第3シートと前記第2シートとの間で前記案内部材を移動させる、
ことを特徴とするシート搬送装置。
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JP2018236408A JP2020098268A (ja) | 2018-12-18 | 2018-12-18 | 検査装置、画像形成システム及びシート搬送装置 |
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Cited By (1)
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EP4155829A1 (en) | 2021-09-28 | 2023-03-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming system and control method |
-
2018
- 2018-12-18 JP JP2018236408A patent/JP2020098268A/ja active Pending
Cited By (2)
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EP4155829A1 (en) | 2021-09-28 | 2023-03-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming system and control method |
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