JP2021129004A - レーザ装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光の周波数を制御する際に、より好適な制御を実現する。【解決手段】レーザ装置において、第1設定値に応じて第1制御量を温度制御器に供給することによって光源部の温度を制御し、第2設定値に応じて第2制御量を光源部に供給することによってレーザ光の周波数を制御し、レーザ光の周波数相当量に対応するモニタ値を取得するモニタ部は、温度制御器の制御に応じて温度が変化する状態で配置されており、モニタ部の周波数フィルタの環境温度に基づいて、周波数フィルタの透過特性の環境温度による変化を相殺するように第1設定値を補正する第1補正値を設定する。【選択図】図4

Description

本発明は、レーザ装置およびその制御方法に関する。
レーザ装置において、入力するする光の周波数に対して周期的な透過特性を有する周波数フィルタを用いて、出力するレーザ光の周波数を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のレーザ装置は、出力するレーザ光の周波数を可変とする光源部と、光源部から出力されたレーザ光の強度を取得する第1の受光素子と、エタロン等の周波数フィルタと、周波数フィルタを透過したレーザ光の強度を取得する第2の受光素子と、光源部の動作を制御する制御装置(演算回路)とを備える。
ここで、制御装置は、第1,第2の受光素子がそれぞれ取得したレーザ光の強度に基づいて、レーザ光の周波数を制御するためのモニタ値を算出する。また、制御装置は、周波数フィルタにおける所定の温度での透過特性を用いて、レーザ光の目標周波数に対応し、当該モニタ値の目標となる制御目標値を設定する。そして、制御装置は、モニタ値が制御目標値に合致するように、光源部の動作を制御する。
特開2015−60961号公報
ところで、周波数フィルタの透過特性は、当該周波数フィルタの温度が所定の温度からずれると、周波数軸上で全体がシフトするものである。すなわち、周波数フィルタの温度が所定の温度からずれているにも拘らず、当該所定の温度での透過特性を用いて、レーザ光の目標周波数に対応する制御目標値を設定した場合には、周波数フィルタの透過特性が所定の温度での透過特性からシフトしているため、当該制御目標値は、レーザ光の目標周波数に対応した値とはならない。このため、モニタ値が当該制御目標値に合致するように光源部の動作を制御すると、レーザ光の周波数は、目標周波数からずれた周波数に制御されてしまう。
そこで、特許文献1に記載のレーザ装置では、温度制御装置によって、周波数フィルタの温度を一定に制御している。
しかしながら、周波数フィルタの温度を一定に制御していても、意図せずに周波数フィルタの温度が所定の温度からずれてしまう場合がある。特に、温度制御装置によって、光源部の温度を一定に制御する構成のレーザ装置では、周波数フィルタの温度が所定の温度からずれてしまう場合が多く、かつそのずれが大きい場合が多い。このような場合、レーザ光の周波数を精度良く目標周波数に制御することが難しい、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、レーザ光の周波数を制御する際に、より好適な制御を実現することができるレーザ装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様は、出力するレーザ光の周波数を可変とする光源部と、入力する光の周波数に対して透過率が周期的に変化する透過特性を有する周波数フィルタを含み前記レーザ光の周波数に相当する周波数相当量に対応するモニタ値を取得するモニタ部と、前記光源部の周囲温度を検出する第1温度センサと、前記光源部に熱的に接続している温度制御器とを備えるレーザ部と、前記周波数フィルタの環境温度を検出する第2温度センサと、第1設定値に応じて第1制御量を前記温度制御器に供給することによって前記光源部の温度を制御するとともに、第2設定値に応じて第2制御量を前記光源部に供給することによって前記レーザ光の周波数を制御する制御部と、記憶部と、を備え、前記モニタ部は、前記温度制御器の制御に応じて温度が変化する状態で配置されており、前記制御部は、前記第2温度センサが検出した前記周波数フィルタの環境温度に基づいて、前記周波数フィルタの透過特性の環境温度による変化を相殺するように前記第1設定値を補正する第1補正値を設定し、前記記憶部は、前記環境温度と前記第1補正値との関係を示す第1の関係情報を記憶しているレーザ装置である。
前記温度制御器は、前記モニタ部に接触しているものでもよい。
前記温度制御器は、前記光源部と前記周波数フィルタとが設置される設置面を有するものでもよい。
前記レーザ部が格納される筐体をさらに備え、前記第2温度センサは、前記筐体外に配置されるものでもよい。
前記モニタ部は、前記レーザ光が前記周波数フィルタを透過した後のレーザ光の強度に対応する第2強度を検出する第2検出部を備え、前記第2設定値または前記モニタ値は、前記第2強度に相当する値を含むものでもよい。
前記モニタ部は、前記レーザ光の強度に対応するレーザ光の第1強度を検出する第1検出部を有し、前記第2設定値または前記モニタ値は、前記第1強度に対する前記第2強度の比に相当する値であるものでもよい。
前記周波数フィルタは、前記環境温度によって、前記透過特性が周波数軸方向にシフトし、前記制御部は、前記第1補正値により補正した前記第1設定値に応じて第2制御量を補正する第2補正値を設定し、前記記憶部は、前記第1設定値と前記第2補正値との関係を示す第2の関係情報を記憶しているものでもよい。
前記制御部は、前記第1補正値を設定した後の前記第1設定値の元での前記周波数フィルタの透過特性と、前記環境温度の基準温度における前記周波数フィルタの透過特性との周波数方向での周波数ずれ量が、前記周波数フィルタの透過特性の極点に最も近いロックポイントにおけるキャプチャレンジ以下となるように、前記第1補正値を設定するものでもよい。
前記制御部は、前記周波数ずれ量が前記キャプチャレンジの1/2以下となるように、前記第1補正値を設定するものでもよい。
前記制御部は、前記環境温度に応じて前記モニタ値または前記第2設定値を補正する第3補正値を設定し、前記記憶部は、前記環境温度と複数の前記第3補正値との関係を示す第3の関係情報を記憶しているものでもよい。
前記第3補正値は、前記周波数フィルタの透過特性の極点を基準として設定されているものでもよい。
前記制御部は、前記第3補正値を設定した後に前記第1補正値を設定するものでもよい。
本発明の一態様は、出力するレーザ光の周波数を可変とする光源部と、入力する光の周波数に対して透過率が周期的に変化する透過特性を有する周波数フィルタを含み前記レーザ光の周波数に相当する周波数相当量に対応するモニタ値を取得するためのモニタ部と、前記光源部の周囲温度を検出する第1温度センサと、前記光源部に熱的に接続している温度制御器と備えるレーザ装置の制御方法であって、第1設定値に応じて第1制御量を前記温度制御器に供給することによって前記光源部の温度を制御する第1制御ステップと、第2設定値に応じて第2制御量を前記光源部に供給することによって前記レーザ光の周波数を制御する第2制御ステップと、を含み、前記モニタ部は、前記温度制御器の制御に応じて温度が変化する状態で配置されており、前記第1制御ステップは、前記周波数フィルタの環境温度に基づいて、前記周波数フィルタの透過特性の環境温度による変化を相殺するように前記第1設定値を補正する第1補正値を設定する補正値設定ステップを含むレーザ装置の制御方法である。
本発明によれば、レーザ光の周波数を制御する際に、より好適な制御を実現することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るレーザ装置の構成を示す図である。 図2は、レーザ部の構成を示す図である。 図3は、レーザ光の周波数の制御の説明図である。 図4は、実施形態1に係る制御部の構成を示すブロック図である。 図5は、周波数とPD比との関係に基づく弁別カーブの説明図である。 図6は、弁別カーブの周波数シフトの説明図である。 図7は、実施形態1に係る制御部による制御方法を示すフローチャートである。 図8は、キャプチャレンジの説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実と異なる場合がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、図中で適宜xyz座標軸を示し、これにより方向を説明する。
(実施形態1)
〔レーザ装置の概略構成〕
図1は、実施形態1に係るレーザ装置の構成を示す図である。
レーザ装置1は、モジュール化されたレーザ部2と、当該レーザ部2の動作を制御する制御ステップを実行する制御部3と、を備える。
なお、図1では、レーザ部2と制御部3とを別体で構成しているが、一体にモジュール化しても構わない。
〔光源部の構成〕
レーザ部2は、制御部3による制御の下、出力するレーザ光の周波数を複数の周波数のうちいずれかの周波数に可変とし、当該周波数のレーザ光を出力する。このレーザ部2は、光源部4と、半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier:SOA)5と、平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)6と、光検出部7と、温度センサ8と、温度制御器9と、を備える。平面光波回路6と光検出部7とはモニタ部10を構成する。また、温度制御器9と光源部4および半導体光増幅器5との間にはサブマウント11が介在している。サブマウント11は、熱伝導性の高い材質、たとえば金属やセラミックからなる。
図2は、レーザ部の構成を示す図である。
光源部4は、たとえばバーニア効果を利用したレーザであり、制御部3による制御の下、レーザ光L1を出力する。この光源部4は、出力するレーザ光L1の周波数を可変とするレーザ本体部41と、変更部42と、を備える。変更部42は、制御部3から供給される電力に応じて発熱する3つのマイクロヒータを有し、レーザ本体部41を局所的に加熱することで、レーザ本体部41から出力されるレーザ光L1の周波数を変更する。
レーザ本体部41は、共通の基部B1上にそれぞれ形成された第1,第2の導波路部43,44を備える。ここで、基部B1は、たとえばn型InPからなる。そして、基部B1の裏面には、たとえばAuGeNiを含んで構成され、当該基部B1とオーミック接触するn側電極45が形成されている。
第1の導波路部43は、埋め込み導波路構造を有している。この第1の導波路部43は、導波路部431と、半導体積層部432と、p側電極433と、を備える。
導波路部431は、半導体積層部432内にz方向に延伸するように形成されている。
また、第1の導波路部43内には、利得部431aと、DBR(Distributed Bragg Reflector)型の回折格子層431bとが配置されている。
ここで、利得部431aは、InGaAsPからなる多重量子井戸構造と光閉じ込め層とを有する活性層である。また、回折格子層431bは、InGaAsPとInPとからなる標本化回折格子で構成されている。
半導体積層部432は、InP系半導体層が積層して構成されており、導波路部431に対してクラッド部の機能等を備える。
p側電極433は、半導体積層部432上において、利得部431aに沿うように配置されている。なお、半導体積層部432上には、SiN保護膜(図示略)が形成されている。そして、p側電極433は、当該SiN保護膜に形成された開口部(図示略)を介して半導体積層部432に接触している。
ここで、マイクロヒータであるDBRヒータ421は、半導体積層部432のSiN保護膜上において、回折格子層431bに沿うように配置されている。そして、DBRヒータ421は、制御部3から供給される電力に応じて発熱し、回折格子層431bを加熱する。また、制御部3がDBRヒータ421に供給する電力を制御することによって回折格子層431bの温度が変化し、その屈折率が変化する。
第2の導波路部44は、2分岐部441と、2つのアーム部442,443と、リング状導波路444と、を備える。
2分岐部441は、1×2型の多モード干渉型(MMI)導波路441aを含む1×2型の分岐型導波路で構成され、2ポート側が2つのアーム部442,443のそれぞれに接続されるとともに1ポート側が第1の導波路部43側に接続されている。すなわち、2分岐部441により、2つのアーム部442,443は、その一端が統合され、回折格子層431bと光学的に結合される。
アーム部442,443は、いずれもz方向に延伸し、リング状導波路444を挟むように配置されている。これらアーム部442,443は、リング状導波路444といずれも同一の結合係数κでリング状導波路444と光学的に結合している。κの値は、たとえば0.2である。そして、アーム部442,443とリング状導波路444とは、リング共振器フィルタRF1を構成している。また、リング共振器フィルタRF1と2分岐部441とは、反射ミラーM1を構成している。
ここで、マイクロヒータであるRINGヒータ422は、リング状であり、リング状導波路444を覆うように形成されたSiN保護膜(図示略)上に配置されている。そして、RINGヒータ422は、制御部3から供給される電力に応じて発熱し、リング状導波路444を加熱する。また、制御部3がRINGヒータ422に供給する電力を制御することによってリング状導波路444の温度が変化し、その屈折率が変化する。
上述した2分岐部441、アーム部442,443、およびリング状導波路444は、いずれも、InGaAsPからなる光導波層44aがInPからなるクラッド層によって挟まれたハイメサ導波路構造を有している。
ここで、マイクロヒータであるPhaseヒータ423は、アーム部443の一部のSiN保護膜(図示略)上に配置されている。当該アーム部443のうちPhaseヒータ423の下方の領域は、光の位相を変化させる位相調整部445として機能する。そして、Phaseヒータ423は、制御部3から供給される電力に応じて発熱し、位相調整部445を加熱する。また、制御部3がPhaseヒータ423に供給する電力を制御することによって位相調整部445の温度が変化し、その屈折率が変化する。
以上説明した第1,第2の導波路部43,44は、互いに光学的に接続された回折格子層431bと反射ミラーM1とにより構成される光共振器Cを構成している。また、利得部431aと位相調整部445とは、光共振器C内に配置される。
回折格子層431bは、所定の周波数間隔で周期的な反射特性を有する第1の櫛状反射スペクトルを生成する。一方、リング共振器フィルタRF1は、所定の周波数間隔で周期的な反射特性を有する第2の櫛状反射スペクトルを生成する。
ここで、第2の櫛状反射スペクトルは、第1の櫛状反射スペクトルのピークの半値全幅よりも狭い半値全幅のピークを有し、第1の櫛状反射スペクトルの周波数間隔とは異なる周波数間隔で周期的な反射特性を有する。
各櫛状反射スペクトルの特性について例示すると、第1の櫛状反射スペクトルのピーク間の周波数間隔(自由スペクトル領域:FSR)は373GHzである。また、各ピークの半値全幅は43GHzである。一方、第2の櫛状反射スペクトルのピーク間の周波数間隔(FSR)は400GHzである。また、各ピークの半値全幅は25GHzである。すなわち、第2の櫛状反射スペクトルの各ピークの半値全幅(25GHz)は、第1の櫛状反射スペクトルの各ピークの半値全幅(43GHz)より狭い。
光源部4では、レーザ発振を実現するために、第1の櫛状反射スペクトルのピークの一つと第2の櫛状反射スペクトルのピークの一つとを周波数軸上で重ね合わせ可能に構成されている。このような重ね合わせは、DBRヒータ421,RINGヒータ422の少なくとも一つを用いて、DBRヒータ421により回折格子層431bを加熱して熱光学効果によりその屈折率を変化させて第1の櫛状反射スペクトルを周波数軸上で全体的に移動させて変化させる、および、RINGヒータ422によりリング状導波路444を加熱してその屈折率を変化させて第2の櫛状反射スペクトルを周波数軸上で全体的に移動させて変化させる、の少なくともいずれか一つを行うことにより、実現することができる。
一方、光源部4において、光共振器Cによる共振器モードが存在する。そして、光源部4において、共振器モードの間隔(縦モード間隔)は、25GHz以下となるように光共振器Cの共振器長が設定されている。この設定の場合、光共振器Cの共振器長は、1800μm以上となり、発振するレーザ光の狭線幅化を期待することができる。なお、光共振器Cの共振器モードの周波数は、Phaseヒータ423を用いて位相調整部445を加熱してその屈折率を変化させて共振器モードの周波数を周波数軸上で全体的に移動させることにより微調整することができる。すなわち、位相調整部445は、光共振器Cの光路長を能動的に制御するための部分である。
光源部4は、制御部3により、n側電極45およびp側電極433から利得部431aへ電流を注入し、利得部431aを発光させると、第1の櫛状反射スペクトルのスペクトル成分のピーク、第2の櫛状反射スペクトルのスペクトル成分のピーク、および光共振器Cの共振器モードの一つが一致した周波数、たとえば193.4THzでレーザ発振し、レーザ光L1を出力するように構成されている。
光源部4では、バーニア効果を利用してレーザ光L1の周波数を変化させることができる。図3は、レーザ光の周波数の制御の説明図である。上段は、回折格子層431b(DBR)の第1の櫛状反射スペクトルを示し、中段は、反射ミラーM1(RING)の第2の櫛状反射スペクトルを示し、下段は、共振器モードのスペクトルを示す。
供給する電力を調整してDBRヒータ421を制御すると、その櫛状反射スペクトルは、太矢線で示すように、実線で示す形状から破線で示す形状に周波数軸上でシフトする。同様に、RINGヒータ422を制御すると、その櫛状反射スペクトルは実線で示す形状から破線で示す形状に周波数軸上でシフトする。同様に、Phaseヒータ423を制御すると、そのスペクトルは実線で示す形状から破線で示す形状に周波数軸上でシフトする。
実線に示す状態では、DBRの反射ピークと光共振器Cの共振器モードとRINGの反射ピークとが一致した周波数f1でレーザ発振している。この状態にするために、DBRヒータ421およびRINGヒータ422は、供給される電力に基づいて、DBR、RINGの反射スペクトルがピークとなる周波数位置を各々設定する。また、Phaseヒータ423は、供給される電力に基づいて、共振器モードがピークとなる周波数位置を設定する。各ヒータの制御によって破線に示す状態にすると、DBRの反射ピークと光共振器Cの共振器モードとRINGの反射ピークとが一致する周波数を周波数f2とできるので、レーザ光L1の周波数を周波数f2に調整できる。なお、各ヒータへ供給する電力は電流を制御量として制御することができる。すなわち、制御部3は、制御量である電流に対応する電力を光源部4に供給することによってレーザ光L1の周波数を制御する。電流または電力は制御量の一例である。
レーザ光L1の周波数を第1周波数から第2周波数に変更する場合には、たとえば、まずDBRおよびRINGの櫛状反射スペクトルが第2周波数において重なり合うようにDBRヒータ421およびRINGヒータ422をフィードフォワード制御し、その後に共振器モードのいずれか一つが第2周波数と一致するようにPhaseヒータ423をフィードバック制御する。ただし制御の方法はこれに限られない。
図1に戻って説明を続ける。半導体光増幅器5は、具体的な図示は省略したが、第1の導波路部43と同様の材料および構造からなる活性コア層を備える埋め込み導波路構造を有する。但し、回折格子層431bは設けられていない。この半導体光増幅器5は、空間結合光学系(図示略)により光源部4に対して光学的に結合している。そして、光源部4から出力されたレーザ光L1は、半導体光増幅器5に入力される。半導体光増幅器5は、レーザ光L1を増幅してレーザ光L2として出力する。なお、半導体光増幅器5は、基部B1上に、光源部4とモノリシックに構成されていてもよい。
平面光波回路6は、空間結合光学系(図示略)によりアーム部442に光学的に結合している。そして、レーザ光L1と同様に光源部4におけるレーザ発振により発生したレーザ光L3の一部は、アーム部442を介して平面光波回路6に入力される。なお、レーザ光L3は、レーザ光L1の周波数と同一の周波数を有し、レーザ光L1の強度と対応する強度を有する。この平面光波回路6は、光分岐部61と、光導波路62と、リング共振器型光フィルタである周波数フィルタ63aを有する光導波路63と、を備える。
光分岐部61は、入力したレーザ光L3を2つのレーザ光L4,L5に分岐する。
そして、光導波路62は、レーザ光L4を光検出部7における後述するPD(Photo Diode)71に導波する。また、光導波路63は、レーザ光L5を光検出部7における後述するPD72に導波する。
ここで、周波数フィルタ63aは、入力する光の周波数に対して透過率が周期的に変化する特性を有し、レーザ光L5をレーザ光L5の周波数に応じた透過率で透過する。そして、周波数フィルタ63aを透過したレーザ光L5は、PD72に入力する。すなわち、周波数フィルタ63aは、導波路型の周波数フィルタである。なお、周波数フィルタ63aとして、入力する光の周波数に対して周期的な透過特性を有するエタロンフィルタやMZI(Mach-Zehnder Interferometer)フィルタを用いてもよい。
光検出部7は、PD71,72を備える。PD71は、レーザ光L4(光源部4から出力されたレーザ光L1と同一の周波数を有し、レーザ光L1の強度と対応する強度を有する)を受光し、当該レーザ光L4の強度に応じた電気信号を制御部3に出力する。PD72は、周波数フィルタ63aを透過したレーザ光L5を受光し、当該レーザ光L5の強度に応じた電気信号を制御部3に出力する。そして、PD71,72からそれぞれ出力された電気信号は、制御部3による周波数ロック制御(光源部4から出力されるレーザ光L1の周波数を目標周波数にするための制御)に用いられる。
PD71は、レーザ光L1の強度に対応するレーザ光L4の強度である第1強度を検出する第1検出部の一例である。PD72は、レーザ光L1が周波数フィルタ63aを透過した後の強度に相当するレーザ光L5の強度である第2強度を検出する第2検出部の一例である。
温度センサ8は、光源部4の上に配置されている。温度センサ8は、たとえばサーミスタ等で構成され、光源部4の周囲温度を検出する。なお、温度センサ8は、サブマウント11の上や温度制御器9の上に配置しても構わない。温度センサ8は、検出した温度の情報を含む電気信号を制御部3に出力する。温度センサ8は第1温度センサの一例である。
温度制御器9は、たとえばペルチェ素子を含むTEC(Thermo Electric Cooler)等で構成されている。この温度制御器9には、光源部4、半導体光増幅器5、平面光波回路6、光検出部7、温度センサ8およびサブマウント11が載置される。これにより温度制御器9と光源部4とはサブマウント11を介して接触し、熱的に接続する。温度制御器9は光検出部7とも接触し、熱的に接続する。そして、温度制御器9は、供給された電力に応じて光源部4、半導体光増幅器5、平面光波回路6、光検出部7、温度センサ8およびサブマウント11の温度を制御する。この場合、制御部3は、温度センサ8が検出した温度の情報に基づいて、光源部4が一定の温度となるように、温度制御器9に供給する電力を制御する。光源部4が一定の温度となるよう制御を行った方が、レーザ光L1の周波数の、動作条件や外部環境温度による変動を抑制する上で好ましい。
なお、温度制御器9において、光源部4、半導体光増幅器5、平面光波回路6、光検出部7、温度センサ8およびサブマウント11が載置される設置面91を、光源部4、半導体光増幅器5、温度センサ8およびサブマウント11が載置される第1の領域Ar1と、平面光波回路6および光検出部7が載置される第2の領域Ar2の2つの領域に区画した場合には、温度センサ8は、第1の領域Ar1に載置される。
〔制御部の構成〕
つぎに、制御部3の構成について説明する。図4は、制御部の構成を示すブロック図である。制御部3は、たとえばユーザインターフェースを備えた上位の制御装置(図示略)と接続されており、当該上位の制御装置を介したユーザからの指示にしたがって、レーザ部2の動作を制御する。
なお、以下では、制御部3による温度制御器9の制御および周波数ロック制御を主に説明する。また、図4では、説明の便宜上、制御部3の構成として、温度制御器9の制御および周波数ロック制御を実行する構成を主に図示している。
制御部3は、温度センサ31と、アナログ−デジタルコンバータ(ADC)32、33、34、35と、演算部36と、記憶部37と、電流源38と、を備える。
温度センサ31は、たとえばサーミスタ等で構成され、周波数フィルタ63aの環境温度を検出する。温度センサ31は第2温度センサの一例である。なお、温度センサ31は、周波数フィルタ63aの環境温度を検出できる位置に配置されればよく、その位置は特に限定されないが、例えばレーザ部2が筐体内に格納される場合、温度センサ31は当該筐体外に配置するようにしてもよい。温度センサ31は、検出した温度の情報を含む電気信号をADC32に出力する。
ADC32は、温度センサ31から入力されたアナログの電気信号をデジタル信号に変換して演算部36に出力する。
ADC33は、温度センサ8から入力されたアナログの電気信号をデジタル信号に変換して演算部36に出力する。
ADC34は、PD72から入力されたアナログの電気信号をデジタル信号に変換して演算部36に出力する。ADC35は、PD71から入力されたアナログの電気信号をデジタル信号に変換して演算部36に出力する。
演算部36は、制御部3が実行する制御のための各種演算処理を行うものであり、たとえばCPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成される。記憶部37は、演算部36が演算処理を行うために使用する各種プログラムやデータ等が格納される、たとえばROM(Read Only Memory)で構成される部分と、演算部36が演算処理を行う際の作業スペースや演算部36の演算処理の結果等を記憶する等のために使用される、たとえばRAM(Random Access Memory)で構成される部分とを備えている。制御部3の制御機能は、演算部36と記憶部37との機能によりソフトウェア的に実現される。
電流源38は、演算部36からの指示に基づいて、光源部4の各マイクロヒータにレーザ光L1の周波数の制御のための電力を供給する。本実施形態では、演算部36は電流源38に第2制御量としての電流値を指示する。電流源38は指示された電流値の電流を光源部4に供給する。なお、第2制御量は電力値でもよい。
また、電流源38は、演算部36からの指示に基づいて、温度制御器9に光源部4の温度の制御のための電力を供給する。本実施形態では、演算部36は電流源38に第1制御量としての電流値を指示する。電流源38は指示された電流値の電流を温度制御器9に供給する。なお、第1制御量は電力値でもよい。
つぎに、演算部36の構成について詳述する。演算部36は、機能部として、PD比算出部361と、目標周波数設定部362と、目標PD比設定部363と、差分取得部364と、温度取得部365と、目標温度設定部366と、PID制御部367と、DBR/RING電力設定部368と、電流補正部369と、を備えている。これらの機能部はソフトウェアとハードウェア資源とが協働することによって実現される。
PD比算出部361は、ADC34,35から入力されたデジタル信号からPD比を算出する。PD比は、PD71が検出した第1強度に対するPD72が検出した第2強度の比である。このPD比はモニタ値であり、モニタPD比とも呼ばれる。
PD比について説明する。図5は、周波数とPD比との関係に基づく弁別カーブの説明図である。PD比は、周波数フィルタ63aの透過特性に対応して、周波数に対して周期的に変化する。なお、図5に示す例では、PD比が0から1の間で変化するように規格化してあるが、PD比が−1から+1の間で変化するように規格化されていてもよい。さらには、PD72が検出した、周波数フィルタ63aを透過した第2強度のみからモニタ値を算出するようにしてもよい。尚この様な場合においても、当該モニタ値をPD比として以降の処理を実施することができる。加えて、各周波数におけるPD71でのモニタ値を事前に取得し記憶部37等に格納しておき、PD比算出の際に目標周波数の値または範囲等に応じて、事前に取得したPD71のモニタ値を用いてPD比を算出するようにしてもよい。このように、設定値またはモニタ値は、第2強度に相当する値を含んでもよい。
図5において、黒丸で示す点P3のように、レーザ光L1の周波数がf3である場合に、PD比算出部331において算出されるPD比はR3であることを示している。このことは、PD比がR3になるように光源部4を制御すれば、レーザ光L1の周波数をf3にロックする周波数ロックが実現されることを意味する。PD比はレーザ光L1の周波数に相当する量であり、周波数相当量に対応するモニタ値の一例である。点P3はレーザ光L1の周波数をf3に制御する際の制御目標点であり、ロック点とも呼ばれる。なお、ロック点は、通常は弁別カーブの極大点と極小点の近傍である不感帯を除き、極大点と極小点との間で周波数に対する傾きが大きい領域に設定される。以下、極大点または極小点を区別しない場合、単に極点と記載する場合がある。
また、弁別カーブは周期的に変化するため、異なる周波数に対して同じPD比を取る場合がある。このレーザ装置1では、目標周波数が設定されると、その周波数に応じてDBRヒータ421およびRINGヒータ422のそれぞれにその目標周波数に対応した電力が供給される。その結果、目標周波数を含む周波数範囲で第1の櫛状反射スペクトルと第2の櫛状反射スペクトルとが重なり合い、レーザ発振が可能な周波数範囲が制限される。
尚、当該PD比に相当するものとして、光検出部7のPD71からの電気信号(第1電気信号)に補正係数を適用した信号に対する、PD72からの電気信号(第2電気信号)に補正係数を適用した信号の比でもよい。また、当該比に相当する量として、第1電気信号および第2電気信号のいずれか一方に補正係数を適用した信号を用いて比を算出したものでもよい。
第1電気信号および第2電気信号に対する補正係数は、実験等によって予め取得され、テーブルデータや関係式などの形式にて記録部37に記憶されており、演算部36が適宜読み出して使用する。補正係数は、たとえばレーザ装置1の動作条件や、温度センサ8が検出した温度等に応じて定められていてもよい。また、補正係数は、規格化されたPD比のカーブ(波長弁別カーブ)に当てはめるのに適するように定められていてもよい。第1電気信号および第2電気信号に対する補正係数の適用は、たとえば、加算、減算、乗算、除算のいずれかの演算による適用である。
図4に戻って説明を続ける。目標周波数設定部362は、たとえば上位の制御装置からの指示により、レーザ光L1の周波数の目標値として目標周波数を設定する。レーザ光L1の周波数の目標値は第2設定値の一例である。設定値はそれに応じて制御量が決定されるものである。
目標PD比設定部363は、目標周波数設定部362が設定した目標周波数をもとに、目標周波数相当量である目標PD比を設定する。目標PD比は第2設定値の一例である。目標PD比の設定は、記憶部37に記憶されている周波数とPD比との対応関係を示すテーブルデータや関係式などを用いて行われる。テーブルデータや関係式は、周波数フィルタ63aが生成する弁別カーブに基づいて定められており、たとえばレーザ装置1のキャリブレーションの際に取得される。
差分取得部364は、PD比算出部361が算出したモニタPD比と目標PD比設定部363が設定した目標PD比との差分を算出して取得する。
温度取得部365は、ADC32,33から入力されたデジタル信号から光源部4の周囲温度と周波数フィルタ63aの環境温度とを取得する。周囲温度と環境温度とはモニタ値の一例である。
目標温度設定部366は、温度取得部365が取得した光源部4の周囲温度と周波数フィルタ63aの環境温度とをもとに、光源部4の周囲温度に対する目標温度を設定する。ここで、後述するように、目標温度は環境温度に基づいて補正されうる。目標温度の設定は、記憶部37に記憶されている、環境温度と、補正のための第1補正値との対応関係を示すテーブルデータや関係式などを用いて行われる。テーブルデータや関係式はたとえばレーザ装置1のキャリブレーションの際に取得される。目標温度は第1設定値の一例である。
PID制御部367は、モニタPD比と目標PD比との差分に基づいて電流値を設定し、その電流値の指示を電流源38に出力し、Phaseヒータ423に対する比例積分微分(PID)制御を行うことができる(第2制御ステップ)。また、PID制御部367は、モニタ温度と目標温度との差分に基づいて電流値を設定し、その電流値の指示を電流源38に出力し、温度制御器9に対するPID制御を行うことができる(第1制御ステップ)。ただし、本実施形態ではPhaseヒータ423、温度制御器9のいずれに対してもPI制御を行うものとする。
DBR/RING電力設定部368は、目標周波数設定部362が設定した目標周波数をもとに、DBRヒータ421およびRINGヒータ422のそれぞれに供給する電力を設定する。電力の設定は、記憶部37に記憶されている目標周波数と電力との対応関係を示すテーブルデータや関係式などを用いて行われる。テーブルデータや関係式はたとえばレーザ装置1のキャリブレーションの際に取得される。
電流補正部369は、目標温度設定部366が設定した目標温度をもとに、DBR/RING電力設定部368が設定した電力の電流値を第2補正値によって補正し、補正後の電流値を設定する。電流補正部369は、その電流値の指示を電流源38に出力し、DBRヒータ421およびRINGヒータ422のフィードフォワード制御を行うことができる(第2制御ステップ)。電流値の設定は、記憶部37に記憶されている電力値と電流値との対応関係を示すテーブルデータや関係式などを用いて行われる。テーブルデータや関係式はたとえばレーザ装置1のキャリブレーションの際に取得される。
〔制御方法〕
つぎに、レーザ装置1において実行される制御方法について説明する。光源部4および周波数フィルタ63aを含む平面光波回路6は、いずれも温度制御器9に載置され、温度制御を受ける。しかしながら、温度制御器9による温度制御は、主に温度センサ8が光源部4の周囲温度を検出し、光源部4が一定の温度となるように行われる。その結果、環境温度が変化すると周波数フィルタ63aの温度が変化してしまい、たとえば周波数フィルタの透過特性が周波数軸上で全体的にシフトしてしまう。この場合、レーザ光の周波数を精度良く目標周波数に制御することが難しい。
図6は、弁別カーブの周波数シフトの説明図である。たとえば、所定の目標温度かつ所定の環境温度における周波数フィルタ63aによる弁別カーブを曲線C1で示し、所定の目標温度であるが環境温度が異なる場合の周波数フィルタ63aによる弁別カーブを曲線C2で示している。点MPは曲線C1の極大点である。
環境温度が変化すると、目標温度が同じであっても周波数フィルタ63aの温度が変化してしまい、弁別カーブは、周波数軸上で全体がシフト(曲線C1から曲線C2にシフト)する。すなわち、周波数フィルタ63aの温度がずれて弁別カーブが曲線C2になっているにも拘らず、曲線C1における目標周波数TFに対応するPD比を目標PD比PDTとして周波数ロック制御を実行したとしても、レーザ光L1の周波数は、目標周波数TFからずれた周波数TF´に制御されてしまう。
そこで、レーザ装置1において実行される制御方法においては、温度センサ31が検出した周波数フィルタ63aの環境温度に基づいて、第1設定値としての光源部4の周囲温度の目標温度を補正する第1補正値を設定する(補正値設定ステップ)。周波数フィルタ63aは、温度制御器9の制御に応じて温度が変化する状態で配置されている。その結果、目標温度を補正することによって温度制御器9が周波数フィルタ63aに熱的に与える影響が変化するので周波数フィルタ63aの温度も変化する。この温度の変化を、周波数フィルタ63aの透過特性の環境温度による変化を相殺するように設定することによって、弁別カーブの環境温度によるシフトを減らすことができる。ここで、相殺とは、弁別カーブの環境温度によるシフトを完全に相殺する場合に限られず、目標温度を補正しない場合よりもシフトが少なくなるように相殺する、いわゆる減殺も含まれる。
環境温度と第1補正値との関係の一例を表1に示す。これらの関係はたとえばレーザ装置1のキャリブレーションの際に取得される。表1では第1補正値をLDオフセット温度と表している。表1で示す例では、環境温度が−5℃から80℃まで変動することを想定している。たとえば光源部4に対する目標温度は35℃より高く80℃より低い所定の値である。環境温度が35℃の場合に、LDオフセット温度は0℃である。環境温度が−5℃の場合に、LDオフセット温度はΔT1[℃]である。環境温度が80℃の場合に、LDオフセット温度はΔT2[℃]である。ΔT1、ΔT2は、いずれも目標温度に加算されることで補正に利用される。ΔT1はたとえば正値であり、ΔT2はたとえば負値である。このような関係は、環境温度と第1補正値との第1の関係情報として記憶部37に記憶されている。第1の関係情報は、環境温度と第1補正値とが対応付けられたテーブルデータまたは関係式を含む。なお、環境温度が−5℃、35℃、80℃以外の値の場合のLDオフセット温度については、テーブルデータまたは関係式として記憶部37に記憶されていてもよいし、環境温度が−5℃、35℃、80℃の値の場合のLDオフセット温度から補完により演算されてもよい。
LDオフセット温度が0℃の場合の環境温度を、以下では基準温度と記載する場合がある。表1の場合は基準温度は35℃である。
Figure 2021129004
さらに、本制御方法においては、第1補正値(LDオフセット温度)により補正した目標温度(第1設定値の一例)に応じて、マイクロヒータにレーザ光L1の周波数の制御のための電力を供給する際の電流値(DBRヒータ421、RINGヒータ422に供給する第2制御量の一例)を補正する第2補正値を設定する。尚、Phaseヒータ423をフィードバック制御する前に用いる電流値に対し、Phaseヒータ423の第2補正値を設定するようにしてもよい。
光源部4に対する目標温度が補正されると、回折格子層431bおよびリング状導波路444の温度も補正前と異なる値となるので、目標周波数を最適に実現するためにDBRヒータ421、RINGヒータ422に供給する電力値も異なってくる。たとえば、光源部4に対する目標温度が高温に補正された場合に、DBRヒータ421、RINGヒータ422に供給する電力値を変更しなければ、回折格子層431bおよびリング状導波路444は適温よりも高温となってしまうので、それぞれの櫛状ピークの周波数が目標周波数からずれてしまう。この場合、Phaseヒータ423への供給電力を制御して共振器モードの一つを目標周波数に合わせることが難しくなったり、仮に合わせられたとしてもレーザ光L1の強度が低下したりするなど、光源部4の光学特性が劣化するおそれがある。
そこで、本制御方法では、補正した目標温度に応じてDBRヒータ421、RINGヒータ422に供給する電力に関する電流値を補正することによって、櫛状ピークの周波数の目標周波数からのずれを低減し、光源部4の光学特性が劣化を抑制する。
目標温度と第2補正値との関係は、たとえば表1と同様に表すことができる。たとえば環境温度が基準温度であり光源部4に対する目標温度が補正されない場合は、第2補正値は0mAである。目標温度が補正により高くなる場合は、第2補正値はたとえば負値である。目標温度が補正により低くなる場合は、第2補正値はたとえば正値である。
また、環境温度に関する係数をk1[W/℃]、基準温度をTref[℃]、取得した環境温度をT[℃]とし、光源部4の温度に関する係数をk2[W/℃]、LDオフセット温度をΔT[℃]とすると、DBRヒータ421、RINGヒータ422に供給する電力の補正量ΔW[W]は下記式で表される。
ΔW=k1×(T−Tref)+k2×ΔT
なお、DBRヒータ421、RINGヒータ422のそれぞれで、k1、k2は別個に規定されるので、ΔWもDBRヒータ421、RINGヒータ422のそれぞれで別個に定まる。
上記のようなテーブルデータまたは関係式は、第1設定値と第2補正値との第2の関係情報として、記憶部37に記憶されている。第2の関係情報は、第1設定値と第2補正値とが対応付けられたテーブルデータまたは関係式を含む。なお、テーブルデータにおいて第2補正値が記憶されていない目標温度に対する第2補正値は、補完により演算されてもよい。
〔フローチャート〕
図7は、上述した制御部3による制御方法の一例を示すフローチャートである。なお、この制御フローは、PID制御部367が、光源部4が一定の温度となるように温度制御器9を制御するフィードバック制御が実行される期間に、所定の制御周期で実行される。
はじめに、ステップS101において、温度取得部365は、環境温度を取得する。
つづいて、ステップS102において、目標温度設定部366は、目標温度を取得する。
つづいて、ステップS103において、目標温度設定部366は、目標温度を補正する。
つづいて、ステップS104において、電流補正部369は、目標温度設定部366が補正により設定した目標温度をもとに、DBR/RING電力設定部368が設定した電力の電流値を補正する。
つづいて、ステップS105において、差分取得部364は、目標PD比とモニタPD比との差(目標PD比−モニタPD比)を取得する。
つづいて、ステップS106において、PID制御部367は、ステップS105で取得した目標PD比とモニタPD比との差に基づいて、Phaseヒータ電力を調整する。
〔PD比のシフトの補正〕
ところで、図6に示すような弁別カーブは、環境温度によって、周波数軸方向にシフトする場合だけはなく、PD比軸方向にシフトする場合がある。このようなシフトは縦ずれとも呼ばれるが、目標周波数におけるPD比がずれてしまうため、周波数ロックの精度が低下する原因となる。
そこで、制御部3のPD比算出部361または目標PD比設定部363は、環境温度に応じて、第3補正値を設定し、第3補正値によってモニタPD比または目標PD比を補正してもよい。この場合、記憶部37は、環境温度と第3補正値との関係を示す第3の関係情報を記憶している。第3の関係情報は、環境温度と第3補正値とが対応付けられたテーブルデータまたは関係式を含む。PD比算出部361または目標PD比設定部363は記憶部37を参照して第3補正値を設定する。第3補正値は環境温度に応じた縦ずれを相殺するように設定されている。これにより、周波数ロックの精度の低下を抑制できる。たとえば、第3補正値は、周波数フィルタ63aの透過特性の極点を基準として設定されていてもよい。周波数フィルタ63aの透過特性の極点は、たとえば図6に示す曲線C1における極大点である極点MPに相当する。具体例としては、縦ずれした弁別カーブの極点と、基準温度における弁別カーブの極点とが一致するように第3補正値を設定してもよい。なお、極点は極大点に限らず極小点でもよい。
また、周波数シフトを相殺するための第1補正値の設定と縦ずれを相殺するための第3補正値の設定を両方行う場合は、第3補正値を設定した後に第1補正値を設定する方が、周波数ロックの精度の低下をより効果的に抑制できる。第3補正値を設定した後に第1補正値を設定する場合、たとえば図7のフローチャートの場合は、ステップS102とステップS103との間に、PD比算出部361または目標PD比設定部363が、環境温度に応じて第3補正値を設定し、モニタPD比または目標PD比を補正するステップが追加される。
〔残存する周波数ずれ量とキャプチャレンジとの関係〕
制御部3で実行される制御方法において、周波数シフトを完全に相殺しない場合、第1補正値を設定した後の目標温度の元での周波数フィルタ63aの透過特性と、第1補正値を設定しない、すなわち環境温度の基準温度における周波数フィルタの透過特性との周波数方向での周波数ずれが残存する。
ここで、キャプチャレンジについて図8を参照して説明する。キャプチャレンジCR(−),CR(+)とは、レーザ光L1の周波数を目標周波数fR1に制御する場合、目標周波数fR1と同じPD比であるPD1を示すロックポイントRP(目標周波数fR1を示す弁別カーブの曲線C3上の点)に隣接する曲線C3上の2点間の周波数範囲(周波数f1〜目標周波数fR1の周波数範囲および目標周波数fR1〜周波数f2の周波数範囲)を意味する。ロックポイントRPが極大点MP1に近づくとキャプチャレンジCR(−)は狭くなり、キャプチャレンジCR(+)は広くなる。ロックポイントRPが極小点MP2に近づくとキャプチャレンジCR(−)は広くなり、キャプチャレンジCR(+)は狭くなる。本明細書ではキャプチャレンジCR(−),CR(+)のうち狭い方をキャプチャレンジとする。
制御部3で実行される制御方法においては、第1補正値は、この周波数ずれ量が、周波数フィルタ63aの透過特性の極点に最も近いロックポイントにおけるキャプチャレンジ以下となるように設定することが好ましく、さらにはキャプチャレンジの1/2以下となるように設定することがより好ましい。仮に周波数ずれ量がキャプチャレンジを超えている場合に周波数ロックを行うと、PD比は同じであるが周波数が異なるロックポイントに誤ロックされる。これに対して、周波数ずれ量がキャプチャレンジ以下、さらにはキャプチャレンジの1/2以下であればこのような誤ロックは抑制される。なお、キャプチャレンジの広さはロックポイントによって異なるが、極点に最も近いロックポイントに対するキャプチャレンジが最も狭いので、極点に最も近いロックポイントに対するキャプチャレンジを基準とすることで、全てのロックポイントに対する誤ロックを抑制できる。尚、互いに異なる周波数でピークをとる複数の弁別カーブのいずれかを選択して周波数ロック制御を行う場合には、周波数ずれ量が、周波数ロック制御を行う弁別カーブが切り替わる周波数において、各々の弁別カーブにおけるロックポイントのキャプチャレンジのうち最も狭いもの以下となる様に第1補正値を設定することが好ましい。
なお、上記実施形態では、周波数フィルタ63aが温度制御器9に載置されているが、周波数フィルタ63aが、温度制御器9の制御に応じて温度が変化する状態で配置されていれば、周波数シフトを相殺する効果を得ることができる。たとえば、周波数フィルタ63aが温度制御器9とは接触せずに別個の温度制御器に載置されていてもよいし、周波数フィルタ63aが温度制御器9を含め温度制御器に接触していなくてもよい。
また、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 レーザ装置
2 レーザ部
3 制御部
4 光源部
5 半導体光増幅器
6 平面光波回路
7 光検出部
8、31 温度センサ
9 温度制御器
10 モニタ部
32、33、34、35 ADC
36 演算部
37 記憶部
38 電流源
41 レーザ本体部
42 変更部
43 第1の導波路部
44 第2の導波路部
44a 光導波層
45 n側電極
61 光分岐部
62、63 光導波路
63a 周波数フィルタ
91 設置面
361 PD比算出部
362 目標周波数設定部
363 目標PD比設定部
364 差分取得部
365 温度取得部
366 目標温度設定部
367 PID制御部
368 DBR/RING電力設定部
369 電流補正部
421 DBRヒータ
422 RINGヒータ
423 Phaseヒータ
431 導波路部
431a 利得部
431b 回折格子層
432 半導体積層部
433 p側電極
441a 導波路
442、443 アーム部
444 リング状導波路
445 位相調整部
Ar1 第1の領域
Ar2 第2の領域
B1 基部
C 光共振器
C1、C2、C3 曲線
CR(+)、CR(−) キャプチャレンジ
MP 極点
MP1 極大点
MP2 極小点
L1、L2、L3、L4、L5 レーザ光
M1 反射ミラー
RF1 リング共振器フィルタ

Claims (13)

  1. 出力するレーザ光の周波数を可変とする光源部と、入力する光の周波数に対して透過率が周期的に変化する透過特性を有する周波数フィルタを含み、前記レーザ光の周波数に相当する周波数相当量に対応するモニタ値を取得するモニタ部と、前記光源部の周囲温度を検出する第1温度センサと、前記光源部に熱的に接続している温度制御器とを備えるレーザ部と、
    前記周波数フィルタの環境温度を検出する第2温度センサと、
    第1設定値に応じて第1制御量を前記温度制御器に供給することによって前記光源部の温度を制御するとともに、第2設定値に応じて第2制御量を前記光源部に供給することによって前記レーザ光の周波数を制御する制御部と、
    記憶部と、
    を備え、
    前記モニタ部は、前記温度制御器の制御に応じて温度が変化する状態で配置されており、
    前記制御部は、前記第2温度センサが検出した前記周波数フィルタの環境温度に基づいて、前記周波数フィルタの透過特性の環境温度による変化を相殺するように前記第1設定値を補正する第1補正値を設定し、
    前記記憶部は、前記環境温度と前記第1補正値との関係を示す第1の関係情報を記憶している
    レーザ装置。
  2. 前記温度制御器は、前記モニタ部に接触している
    請求項1に記載のレーザ装置。
  3. 前記温度制御器は、前記光源部と前記周波数フィルタとが設置される設置面を有する
    請求項2に記載のレーザ装置。
  4. 前記レーザ部が格納される筐体をさらに備え、
    前記第2温度センサは、前記筐体外に配置される
    請求項1または2に記載のレーザ装置。
  5. 前記モニタ部は、前記レーザ光が前記周波数フィルタを透過した後のレーザ光の強度に対応する第2強度を検出する第2検出部を備え、
    前記第2設定値または前記モニタ値は、前記第2強度に相当する値を含む、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載のレーザ装置。
  6. 前記モニタ部は、前記レーザ光の強度に対応するレーザ光の第1強度を検出する第1検出部を有し、
    前記第2設定値または前記モニタ値は、前記第1強度に対する前記第2強度の比に相当する値である
    請求項5に記載のレーザ装置。
  7. 前記周波数フィルタは、前記環境温度によって、前記透過特性が周波数軸方向にシフトし、
    前記制御部は、前記第1補正値により補正した前記第1設定値に応じて第2制御量を補正する第2補正値を設定し、
    前記記憶部は、前記第1設定値と前記第2補正値との関係を示す第2の関係情報を記憶している
    請求項5に記載のレーザ装置。
  8. 前記制御部は、前記第1補正値を設定した後の前記第1設定値の元での前記周波数フィルタの透過特性と、前記環境温度の基準温度における前記周波数フィルタの透過特性との周波数方向での周波数ずれ量が、前記周波数フィルタの透過特性の極点に最も近いロックポイントにおけるキャプチャレンジ以下となるように、前記第1補正値を設定する
    請求項7に記載のレーザ装置。
  9. 前記制御部は、前記周波数ずれ量が前記キャプチャレンジの1/2以下となるように、前記第1補正値を設定する
    請求項8に記載のレーザ装置。
  10. 前記制御部は、前記環境温度に応じて前記モニタ値または前記第2設定値を補正する第3補正値を設定し、
    前記記憶部は、前記環境温度と前記第3補正値との関係を示す第3の関係情報を記憶している
    請求項1〜9のいずれか一つに記載のレーザ装置。
  11. 前記第3補正値は、前記周波数フィルタの透過特性の極点を基準として設定されている
    請求項10に記載のレーザ装置。
  12. 前記制御部は、前記第3補正値を設定した後に前記第1補正値を設定する
    請求項10または11に記載のレーザ装置。
  13. 出力するレーザ光の周波数を可変とする光源部と、入力する光の周波数に対して透過率が周期的に変化する透過特性を有する周波数フィルタを含み前記レーザ光の周波数に相当する周波数相当量に対応するモニタ値を取得するためのモニタ部と、前記光源部の周囲温度を検出する第1温度センサと、前記光源部に熱的に接続している温度制御器と備えるレーザ装置の制御方法であって、
    第1設定値に応じて第1制御量を前記温度制御器に供給することによって前記光源部の温度を制御する第1制御ステップと、
    第2設定値に応じて第2制御量を前記光源部に供給することによって前記レーザ光の周波数を制御する第2制御ステップと、
    を含み、
    前記モニタ部は、前記温度制御器の制御に応じて温度が変化する状態で配置されており、
    前記第1制御ステップは、前記周波数フィルタの環境温度に基づいて、前記周波数フィルタの透過特性の環境温度による変化を相殺するように前記第1設定値を補正する第1補正値を設定する補正値設定ステップを含む
    レーザ装置の制御方法。
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