JP2021121140A - ケーブル集合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線の仕様変更に対して柔軟に対応することが可能なケーブル集合体を提供する。【解決手段】ケーブル集合体1は、車両に設けられ、少なくとも2本の電動パーキングブレーキ用電線11と、当該少なくとも2本の電動パーキングブレーキ用電線11を被覆する電動パーキングブレーキ用ジャケット12と、を有する電動パーキングブレーキ用ケーブル10と、少なくとも2本の車輪速センサ用電線21と、当該少なくとも2本の車輪速センサ用電線21を被覆する車輪速センサ用ジャケット22と、を有する車輪速センサ用ケーブル20と、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を結束するグロメット30(結束部材)と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブル集合体に関する。
車両には、車体挙動の制御(例えば、アンチロックブレーキ制御等)のために、車輪速を検出する車輪速センサが設けられている。制御装置と車輪速センサとは、車輪速センサ用ケーブルにより接続される。また、近年、パーキングブレーキを電動化した電動パーキングブレーキ(EPB)の機能を有する車両がある。このような車両では、制御装置と車輪を制動するブレーキ装置とが、電動パーキングブレーキ用ケーブルにより接続される。
電動パーキングブレーキ用ケーブルおよび車輪速センサ用ケーブルの両ケーブルの接続先の位置はおおよそ共通している。そこで、両ケーブルを纏め、両ケーブルの経路を共通化して、省スペース化および配線作業の効率化を実現するために、例えば、特許文献1に開示されているように、電動パーキングブレーキ用ケーブルおよび車輪速センサ用ケーブルを一体化する技術が提案されている。
特開2014−232731号公報
ところで、電動パーキングブレーキ用ケーブルおよび車輪速センサ用ケーブルの各ケーブルは、少なくとも2本の電線(具体的には、線状の導体を絶縁体で被覆したもの)を含む。そして、特許文献1に開示されている技術等の従来の技術では、2本の電動パーキングブレーキ用電線および2本の車輪速センサ用電線が共通のジャケット(換言すると、シース)により覆われて一体化される。ゆえに、電線の仕様変更に対して柔軟に対応することが困難であった。例えば、電線の仕様が変更された場合に、上記共通のジャケットの形状および寸法、ならびに、上記共通のジャケットを形成するための加工方法等を再度検証するために、多大な手間が必要となってしまう。
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、電線の仕様変更に対して柔軟に対応することが可能なケーブル集合体を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、ケーブル集合体は、車両に設けられ、少なくとも2本の電動パーキングブレーキ用電線と、当該少なくとも2本の電動パーキングブレーキ用電線を被覆する電動パーキングブレーキ用ジャケットと、を有する電動パーキングブレーキ用ケーブルと、少なくとも2本の車輪速センサ用電線と、当該少なくとも2本の車輪速センサ用電線を被覆する車輪速センサ用ジャケットと、を有する車輪速センサ用ケーブルと、電動パーキングブレーキ用ケーブルおよび車輪速センサ用ケーブルを結束する結束部材と、を備える。
本発明によれば、ケーブル集合体において、電線の仕様変更に対して柔軟に対応することが可能となる。
本発明の実施形態に係るケーブル集合体を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るケーブル集合体を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るグロメットを示す斜視図である。 図2および図3に示される例と異なる他の実施形態に係るグロメットを示す斜視図である。 第1グロメットと第2グロメットとの間において電動パーキングブレーキ用ケーブルおよび車輪速センサ用ケーブルが撚り合わされている例を示す模式図である。 第1グロメットと第2グロメットとの間において電動パーキングブレーキ用ケーブルおよび車輪速センサ用ケーブルがモールド樹脂により部分的に一体化されている例を示す模式図である。 図6に示される例におけるモールド部を示す断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
<構成>
図1〜図7を参照して、本発明の実施形態に係るケーブル集合体1の構成について説明する。
図1は、ケーブル集合体1を示す模式図である。図2は、ケーブル集合体1を示す断面図である。具体的には、図2は、図1中のA−A断面における断面図である。ケーブル集合体1は、車両に設けられ、図1に示されるように、電動パーキングブレーキ用ケーブル10と、車輪速センサ用ケーブル20と、グロメット30(具体的には、第1グロメット30aおよび第2グロメット30b)と、ブラケット40(具体的には、第1ブラケット40aおよび第2ブラケット40b)とを備える。グロメット30は、本発明に係る結束部材の一例に相当する。第1グロメット30aおよび第2グロメット30bは、それぞれ本発明に係る第1結束部材および第2結束部材の一例に相当する。
電動パーキングブレーキ用ケーブル10は、制御装置51と、車輪52を制動するブレーキ装置53とを接続する。具体的には、電動パーキングブレーキ用ケーブル10の各端部には、コネクタC1およびコネクタC2がそれぞれ設けられ、コネクタC1が制御装置51に接続され、コネクタC2がブレーキ装置53に接続される。ケーブル集合体1が設けられる車両は、パーキングブレーキを電動化した電動パーキングブレーキ(EPB)の機能を有する。電動パーキングブレーキは、制御装置51によりブレーキ装置53の動作が制御されることによって実現される。制御装置51は、電動パーキングブレーキにおいて、例えば、ブレーキ装置53の電動アクチュエータを駆動させることにより、車輪52に制動力を生じさせる。電動パーキングブレーキ用ケーブル10は、ブレーキ装置53を駆動するための電流が流れる導電路として機能する。
図2に示されるように、電動パーキングブレーキ用ケーブル10は、2本の電動パーキングブレーキ用電線11と、当該2本の電動パーキングブレーキ用電線11を被覆する電動パーキングブレーキ用ジャケット12とを有する。なお、図2では、電動パーキングブレーキ用電線11の本数が2である例が示されているが、電動パーキングブレーキ用電線11の本数は、3以上であってもよい。2本の電動パーキングブレーキ用電線11は、例えば、撚り合わされている。各電動パーキングブレーキ用電線11は、線状の導体111と、当該導体111を被覆する絶縁体112とを含む。導体111は、例えば、銅または銅合金等の金属により形成される。絶縁体112は、例えば、架橋ポリエチレン等の樹脂により形成される。電動パーキングブレーキ用ジャケット12は、例えば、ポリウレタン等の樹脂により形成される。電動パーキングブレーキ用ジャケット12によって、2本の電動パーキングブレーキ用電線11が車外の飛石等から保護される。以下、図1に戻り、説明を続ける。
車輪速センサ用ケーブル20は、制御装置51と、車輪52の車輪速を検出する車輪速センサ54とを接続する。具体的には、車輪速センサ用ケーブル20の一端部には、コネクタC3が設けられ、コネクタC3が制御装置51に接続される。なお、図1では、車輪速センサ用ケーブル20の他端部に車輪速センサ54が直接的に取り付けられている例が示されているが、車輪速センサ用ケーブル20の他端部にコネクタが設けられ、当該コネクタが車輪速センサ54に接続されてもよい。車輪速センサ54の検出結果は、制御装置51により行われる車体挙動の制御に利用される。例えば、車輪速センサ54の検出結果は、車体挙動の制御としてのアンチロックブレーキ制御(具体的には、車輪52のロックを解消するための制御)において、車輪52のスリップ率の特定に利用される。車輪速センサ用ケーブル20は、車輪速センサ54から検出結果として出力される電気信号が流れる伝送路として機能する。
図2に示されるように、車輪速センサ用ケーブル20は、2本の車輪速センサ用電線21と、当該2本の車輪速センサ用電線21を被覆する車輪速センサ用ジャケット22とを有する。なお、図2では、車輪速センサ用電線21の本数が2である例が示されているが、車輪速センサ用電線21の本数は、3以上であってもよい。2本の車輪速センサ用電線21は、例えば、撚り合わされている。各車輪速センサ用電線21は、線状の導体211と、当該導体211を被覆する絶縁体212とを含む。導体211は、例えば、銅または銅合金等の金属により形成される。絶縁体212は、例えば、架橋ポリエチレン等の樹脂により形成される。車輪速センサ用ジャケット22は、例えば、ポリウレタン等の樹脂により形成される。車輪速センサ用ジャケット22によって、2本の車輪速センサ用電線21が車外の飛石等から保護される。
電動パーキングブレーキ用電線11の直径は、車輪速センサ用電線21の直径よりも大きい。ゆえに、電動パーキングブレーキ用ケーブル10の直径は、車輪速センサ用ケーブル20の直径よりも大きい。
上記のように、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルは、ともに、制御装置51と車輪52の近傍の装置とを接続する。ゆえに、両ケーブルの接続先の位置はおおよそ共通している。以下、図1に戻り、説明を続ける。
グロメット30は、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を結束する。グロメット30には、ケーブル集合体1を車両に取り付けるためのブラケット40が取り付けられている。つまり、グロメット30は、ブラケット40を介して車両に取り付けられている。グロメット30は、例えば、クロロプレンゴム(CR)またはエチレンプロピレンゴム(EPDM)等の樹脂により形成される。ブラケット40は、冷間圧延鋼板またはステンレススチール等の金属材料により形成される。
具体的には、グロメット30は、第1グロメット30aと、第2グロメット30bとを有する。第1グロメット30aおよび第2グロメット30bは、ケーブル長手方向(つまり、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルの長手方向)に間隔を空けて設けられている。第1グロメット30aは、両ケーブルの制御装置51側を結束する。第2グロメット30bは、両ケーブルの車輪52側を結束する。
ブラケット40は、第1ブラケット40aと、第2ブラケット40bとを有する。第1グロメット30aは、第1ブラケット40aを介して車両の第1取付部55に取り付けられる。第1取付部55は、車両の車体と一体的に移動する部分である。ゆえに、第1グロメット30aは、車体と一体的に移動するように、車両に取り付けられている。第2グロメット30bは、第2ブラケット40bを介して車両の第2取付部56に取り付けられる。第2取付部56は、車両の車輪52と一体的に移動する部分である。ゆえに、第2グロメット30bは、車輪52と一体的に移動するように、車両に取り付けられている。
ここで、図2および図3を参照して、グロメット30の形状の詳細について説明する。図3は、グロメット30を示す斜視図である。図2および図3に示されるように、グロメット30は、筒形状である。グロメット30の内部に、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20が挿通される。
具体的には、グロメット30の内部には、第1孔部31および第2孔部32が、グロメット30の一端E1から他端E2に亘って形成されている。第1孔部31は、電動パーキングブレーキ用ケーブル10の直径と対応する(具体的には、略一致する)直径を有しており、第1孔部31に電動パーキングブレーキ用ケーブル10が挿通される。より詳細には、第1孔部31の直径(つまり、内径)は、電動パーキングブレーキ用ケーブル10の直径(つまり、外径)より小さい。これにより、電動パーキングブレーキ用ケーブル10を、グロメット30により締め付けて保持することができる。第2孔部32は、車輪速センサ用ケーブル20の直径と対応する(具体的には、略一致する)直径を有しており、第2孔部32に車輪速センサ用ケーブル20が挿通される。より詳細には、第2孔部32の直径(つまり、内径)は、車輪速センサ用ケーブル20の直径(つまり、外径)より小さい。これにより、車輪速センサ用ケーブル20を、グロメット30により締め付けて保持することができる。第1孔部31と第2孔部32とは、グロメット30の径方向に隣り合って配置されており、グロメット30の一端E1と他端E2との間で連続して(つまり、グロメット30の軸方向の各位置で)接続されている。
グロメット30の側部には、当該グロメット30の内部と外部とを連通するスリット33が、グロメット30の一端E1から他端E2に亘ってグロメット30の軸方向に沿って形成されている。具体的には、スリット33は、第1孔部31とグロメット30の外周面との間に跨って形成され、第1孔部31とグロメット30の外部とを連通する。スリット33の幅(つまり、グロメット30の周方向でのスリット33の隙間の長さ)が拡がるようにグロメット30を変形させることによって、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルの各端部にコネクタC1,C2,C3および車輪速センサ54(具体的には、車輪速センサ54のセンサヘッド)の各部品が実装された状態で、両ケーブルにグロメット30を取り付けることができる。これにより、部品実装済の電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を準備した後に、両ケーブルを結束することができる。
グロメット30の外周部には、周囲の部分よりも小さな外径を有する環状溝部34が形成されている。図2に示されるように、環状溝部34にブラケット40がカシメにより取り付けられる。ここで、ブラケット40の幅(具体的には、グロメット30の軸方向でのブラケット40の長さ)は、環状溝部34の幅(具体的には、グロメット30の軸方向での環状溝部34の長さ)と対応する(具体的には、略一致する)。これにより、ブラケット40がグロメット30に取り付けられた状態で、ブラケット40とグロメット30との間の相対的な移動が抑制される。
グロメット30の一端E1側には、電動パーキングブレーキ用ケーブル10を覆い先細りする第1テーパ部35と、車輪速センサ用ケーブル20を覆い先細りする第2テーパ部36とが形成されている。第1テーパ部35および第2テーパ部36は、先細りする形状を有するので、他の部分よりも変形しやすくなっている。これにより、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20が変形した際に、各ケーブルにおけるグロメット30と接する部分への応力の集中が抑制される。
なお、グロメット30の構成は、図2および図3に示される例に限定されない。図4は、図2および図3に示される例と異なる他の実施形態に係るグロメット130を示す斜視図である。図4に示される他の実施形態に係るグロメット130は、モールド成形により形成される。つまり、グロメット130は、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を部分的に一体化するモールド樹脂製の部材である。具体的には、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルの各端部にコネクタC1,C2,C3および車輪速センサ54(具体的には、車輪速センサ54のセンサヘッド)の各部品が実装された状態で、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルを金型に配置し、溶融樹脂を金型内に注入し、冷却することによって、グロメット130が形成される。ゆえに、図4に示されるように、グロメット130では、上述したグロメット30と比較して、スリット33が形成されない点が異なる。上記のように、モールド成形によりグロメット130を形成することによっても、上述したグロメット30と同様に、部品実装済の電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を準備した後に、両ケーブルを結束することができる。
上述したように、第1グロメット30aは、車体と一体的に移動し、一方で、第2グロメット30bは、車輪52と一体的に移動する。車両では、車体および車輪52が、互いに相対的に移動する場合がある。例えば、サスペンションの伸縮に伴い、車体は、車輪52に対して鉛直方向に相対的に上下動する。また、例えば、操舵が行われることに伴い、車輪52は、車体に対して相対的に回転する。ゆえに、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20は、互いに相対的に移動する場合がある。
ここで、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20により占有されるスペースを低減し、より効果的に省スペース化する観点では、電動パーキングブレーキ用ケーブル10と車輪速センサ用ケーブル20との間の相対的な移動(つまり、両ケーブルが互いにばらばらに動くこと)を抑制することが好ましい。
例えば、電動パーキングブレーキ用ケーブル10と車輪速センサ用ケーブル20との間の相対的な移動を抑制するために、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20は、撚り合わされていることが好ましい。
図5は、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20が撚り合わされている例を示す模式図である。
図5に示される例では、例えば、車輪速センサ用ケーブル20が電動パーキングブレーキ用ケーブル10に巻き付けられた状態で、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルに第1グロメット30aおよび第2グロメット30bが取り付けられる。
また、例えば、電動パーキングブレーキ用ケーブル10と車輪速センサ用ケーブル20との間の相対的な移動を抑制するために、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20は、部分的に固定されていることが好ましい。
図6は、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20がモールド樹脂61により部分的に一体化されている例を示す模式図である。図7は、図6に示される例におけるモールド部60を示す断面図である。具体的には、図7は、図6中のB−B断面における断面図である。
図6に示される例では、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20が、モールド樹脂61により部分的に一体化されている。具体的には、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルがモールド樹脂61により一体化されているモールド部60が、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間の2か所に形成されている。なお、図6に示される例では、モールド部60の数が2である例を説明したが、モールド部60の数は、1または3以上であってもよい。また、モールド部60のケーブル長手方向の長さは図6に示される例に限定されない。両ケーブルのモールド成形では、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を金型に配置し、溶融樹脂(つまり、モールド樹脂61)を金型内に注入し、冷却することによって、モールド部60が形成される。図7では、このように形成されたモールド部60において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルがモールド樹脂61によって覆われている様子が示されている。
なお、上記では、図6を参照して、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルがモールド成形により部分的に固定される例を説明したが、両ケーブルは他の方法により部分的に固定されていてもよい。具体的には、両ケーブルは、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、第1グロメット30aおよび第2グロメット30bと異なる他の部材により部分的に結束されていてもよい。例えば、上記の他の部材として、テープ、結束バンドまたはチューブ等が用いられてもよい。また、例えば、上記の他の部材として、グロメット30と同様に、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20がそれぞれ挿通される孔部を有する部材が用いられてもよく、その場合、一方の孔部と当該部材の外部とを連通するスリットが当該部材の一端から他端に亘って形成されていてもよい。なお、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルが溶着により部分的に固定されていてもよい。
<効果>
本発明の実施形態に係るケーブル集合体1の効果について説明する。
本実施形態に係るケーブル集合体1は、電動パーキングブレーキ用ケーブル10と、車輪速センサ用ケーブル20と、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を結束する結束部材としてのグロメット30とを備える。これにより、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を纏めて、両ケーブルの経路を共通化することができるので、省スペース化および配線作業の効率化を実現することができる。
ここで、電動パーキングブレーキ用ケーブル10では、2本の電動パーキングブレーキ用電線11が電動パーキングブレーキ用ジャケット12により被覆されている。車輪速センサ用ケーブル20では、2本の車輪速センサ用電線21が車輪速センサ用ジャケット22により被覆されている。これにより、2本の電動パーキングブレーキ用電線11および2本の車輪速センサ用電線21を、共通のジャケットによって一体化することなく、纏めることができる。よって、電線の仕様が変更された場合に、多大な手間(例えば、上記共通のジャケットの形状および寸法、ならびに、上記共通のジャケットを形成するための加工方法等を再度検証するために必要な手間)が生じることを抑制することができる。したがって、電線の仕様変更に対して柔軟に対応することができる。
ここで、2本の電動パーキングブレーキ用電線11および2本の車輪速センサ用電線21を共通のジャケットによって一体化して得られる従来のケーブル集合体は、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の各ケーブルの単体と比較して太くなる。ゆえに、上記の従来のケーブル集合体では、各ケーブルの単体と比較して、屈曲性(換言すると、曲げやすさの性能、または、柔軟性)が低下してしまう。一方、本実施形態に係るケーブル集合体1によれば、2本の電動パーキングブレーキ用電線11および2本の車輪速センサ用電線21を共通のジャケットによって一体化することに起因するケーブルの屈曲性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係るケーブル集合体1では、第1結束部材としての第1グロメット30aおよび第2結束部材としての第2グロメット30bが、結束部材として、ケーブル長手方向に間隔を空けて設けられており、第1グロメット30aは、車両の車体と一体的に移動するように、車両に取り付けられており、第2グロメット30bは、車両の車輪52と一体的に移動するように、車両に取り付けられていることが好ましい。これにより、車体および車輪52が互いに相対的に移動する際に、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20が互いに相対的に移動できるので、各ケーブルに過剰な力(例えば、張力)が作用することを抑制することができる。ゆえに、各ケーブルの損傷を抑制することができる。
また、本実施形態に係るケーブル集合体1では、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20は、撚り合わされていることが好ましい。これにより、電動パーキングブレーキ用ケーブル10と車輪速センサ用ケーブル20との間の相対的な移動を抑制することができるので、両ケーブルがばらけることを抑制することができる。ゆえに、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20により占有されるスペースを低減し、より効果的に省スペース化することができる。
また、本実施形態に係るケーブル集合体1では、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20は、部分的に固定されていることが好ましい。これにより、電動パーキングブレーキ用ケーブル10と車輪速センサ用ケーブル20との間の相対的な移動を抑制することができるので、両ケーブルがばらけることを抑制することができる。ゆえに、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20により占有されるスペースを低減し、より効果的に省スペース化することができる。
また、本実施形態に係るケーブル集合体1では、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20は、モールド樹脂により部分的に一体化されていることが好ましい。これにより、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を部分的に固定することを適切に実現することができる。
また、本実施形態に係るケーブル集合体1では、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20は、第1グロメット30aおよび第2グロメット30bと異なる他の部材により部分的に結束されていることが好ましい。これにより、第1グロメット30aと第2グロメット30bとの間において、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を部分的に固定することを適切に実現することができる。
また、本実施形態に係るケーブル集合体1では、グロメット30は、筒形状であり、グロメット30の内部に電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20が挿通され、グロメット30の側部には、当該グロメット30の内部と外部とを連通するスリット33が、グロメット30の一端E1から他端E2に亘ってグロメット30の軸方向に沿って形成されていることが好ましい。これにより、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルにコネクタC1,C2,C3および車輪速センサ54(具体的には、車輪速センサ54のセンサヘッド)の各部品が実装された状態で、両ケーブルにグロメット30を取り付けることができる。ゆえに、製造プロセスを簡易化することができる。
また、図4を参照して説明したように、グロメット30に替えてグロメット130が用いられてもよい。グロメット130は、上述したように、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20を部分的に一体化するモールド樹脂製の部材である。これにより、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の両ケーブルにコネクタC1,C2,C3および車輪速センサ54(具体的には、車輪速センサ54のセンサヘッド)の各部品が実装された状態で、グロメット130により両ケーブルを結束することができる。ゆえに、製造プロセスを簡易化することができる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、上記では、図1を参照して、ケーブル集合体1において、結束部材であるグロメット30の数が2つである例を説明したが、本発明に係る結束部材の数は2つ以外の数であってもよい。
また、例えば、上記では、図3および図4を参照して、結束部材であるグロメット30,130の形状について説明したが、本発明に係る結束部材の形状は、上記の例に特に限定されない。例えば、本発明に係る結束部材として、図3および図4に示されるグロメット30,130に対して一部の構成要素を削除、追加または変更したもの(例えば、環状溝部34を省略したもの、または、第1テーパ部35および第2テーパ部36をグロメット30,130の両端側にそれぞれ形成したもの等)であってもよい。
また、例えば、上記では、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20の各ケーブルがグロメット30と直接的に接触する例を説明したが、各ケーブルがチューブにより覆われており、各ケーブルとグロメット30との間に当該チューブが介在していてもよい。なお、その場合、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20が変形した際に、各ケーブルへの応力の集中を抑制する観点では、上記のチューブは、グロメット30の各端部よりもケーブル長手方向の外側に延びていることが好ましい。また、同様の観点では、上記のチューブは、グロメット30よりも柔らかい材質で形成されていることが好ましい。
また、例えば、上記では、電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20が結束部材であるグロメット30により結束され、当該グロメット30がブラケット40を介して車両に取り付けられている例を説明したが、本発明に係る結束部材は車両に直接的に取り付けられていてもよい。例えば、上記で説明した例に対してブラケット40が省略されグロメット30が車両に直接的に取り付けられていてもよく、グロメット30が省略されブラケット40により電動パーキングブレーキ用ケーブル10および車輪速センサ用ケーブル20が結束されていてもよい。
1 ケーブル集合体
10 電動パーキングブレーキ用ケーブル
11 電動パーキングブレーキ用電線
12 電動パーキングブレーキ用ジャケット
20 車輪速センサ用ケーブル
21 車輪速センサ用電線
22 車輪速センサ用ジャケット
30,130 グロメット(結束部材)
30a 第1グロメット(第1結束部材)
30b 第2グロメット(第2結束部材)
33 スリット
40 ブラケット
51 制御装置
52 車輪
53 ブレーキ装置
54 車輪速センサ
60 モールド部
61 モールド樹脂
C1,C2,C3 コネクタ
E1 一端
E2 他端

Claims (8)

  1. 車両に設けられるケーブル集合体(1)であって、
    少なくとも2本の電動パーキングブレーキ用電線(11)と、当該少なくとも2本の電動パーキングブレーキ用電線(11)を被覆する電動パーキングブレーキ用ジャケット(12)と、を有する電動パーキングブレーキ用ケーブル(10)と、
    少なくとも2本の車輪速センサ用電線(21)と、当該少なくとも2本の車輪速センサ用電線(21)を被覆する車輪速センサ用ジャケット(22)と、を有する車輪速センサ用ケーブル(20)と、
    前記電動パーキングブレーキ用ケーブル(10)および前記車輪速センサ用ケーブル(20)を結束する結束部材(30)と、
    を備える、
    ケーブル集合体。
  2. 第1結束部材(30a)および第2結束部材(30b)が、前記結束部材(30)として、ケーブル長手方向に間隔を空けて設けられており、
    前記第1結束部材(30a)は、前記車両の車体と一体的に移動するように、前記車両に取り付けられており、
    前記第2結束部材(30b)は、前記車両の車輪(52)と一体的に移動するように、前記車両に取り付けられている、
    請求項1に記載のケーブル集合体。
  3. 前記第1結束部材(30a)と前記第2結束部材(30b)との間において、前記電動パーキングブレーキ用ケーブル(10)および前記車輪速センサ用ケーブル(20)は、撚り合わされている、
    請求項2に記載のケーブル集合体。
  4. 前記第1結束部材(30a)と前記第2結束部材(30b)との間において、前記電動パーキングブレーキ用ケーブル(10)および前記車輪速センサ用ケーブル(20)は、部分的に固定されている、
    請求項2または3に記載のケーブル集合体。
  5. 前記第1結束部材(30a)と前記第2結束部材(30b)との間において、前記電動パーキングブレーキ用ケーブル(10)および前記車輪速センサ用ケーブル(20)は、モールド樹脂により部分的に一体化されている、
    請求項4に記載のケーブル集合体。
  6. 前記第1結束部材(30a)と前記第2結束部材(30b)との間において、前記電動パーキングブレーキ用ケーブル(10)および前記車輪速センサ用ケーブル(20)は、前記第1結束部材(30a)および前記第2結束部材(30b)と異なる他の部材により部分的に結束されている、
    請求項4または5に記載のケーブル集合体。
  7. 前記結束部材(30)は、筒形状であり、
    前記結束部材(30)の内部に前記電動パーキングブレーキ用ケーブル(10)および前記車輪速センサ用ケーブル(20)が挿通され、
    前記結束部材(30)の側部には、当該結束部材(30)の内部と外部とを連通するスリット(33)が、前記結束部材(30)の一端(E1)から他端(E2)に亘って前記結束部材(30)の軸方向に沿って形成されている、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のケーブル集合体。
  8. 前記結束部材(130)は、前記電動パーキングブレーキ用ケーブル(10)および前記車輪速センサ用ケーブル(20)を部分的に一体化するモールド樹脂製の部材である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のケーブル集合体。
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