JP2021120016A - 遊戯装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、筐体内の空間領域を有効に活用するため、クレーンアームを備えていない遊戯装置が提案されている(特許文献1〜特許文献4など)。
本発明のさらに他の目的は、様々な種類の景品を扱うことができる遊戯装置を提供することである。
一局面に従う遊戯装置は、景品を落下させて払い出す遊戯装置であって、景品を収容する筐体と、筐体内に収容された景品が保持される景品保持手段と、景品保持手段を傾斜可能に支持する支持ユニットと、景品保持手段を、支持ユニットの上端部を支点として傾斜させる傾斜手段と、を備え、傾斜手段は、伸縮することにより景品保持手段または景品に当接して景品保持手段の傾斜角度を変える伸縮部材と、伸縮部材を伸縮駆動させる駆動手段と、を有し、伸縮部材は支持ユニットの周囲に複数設けられているものである。
また、筐体内にクレーンアームを設けることがないので、筐体内のスペースを有効に活用でき、高いゲーム性を備えた遊戯装置を提供することができる。
第2の発明に係る遊戯装置は、一局面に従う遊戯装置において、支持ユニットは、支点の位置が景品保持手段の動きに応じて上下動可能に形成されていてもよい。
第3の発明に係る遊戯装置は、一局面または第2の発明に係る遊戯装置において、伸縮部材は景品保持手段の下方位置に配設され、伸縮部材の周囲に景品落下口が設けられていてもよい。
第4の発明に係る遊戯装置は、一局面から第3の発明に係る遊戯装置において、支持ユニットは弾性変形可能な支持部を有し、支持部の上端部が景品保持手段に連結されていてもよい。
第5の発明に係る遊戯装置は、第4の発明に係る遊戯装置において、支持部は、支持部の弾性を調整可能な調整部材とを有してもよい。
すなわち、支持部の弾性率が低い場合は、景品保持手段が一定以上の傾斜角度となると、景品の自重によって景品保持手段はさらに傾いて、景品が落下しやすくなる。一方で、支持部の弾性率が高い場合は、景品保持手段の傾斜角度は景品の自重による影響を受けにくくなるため、景品の自重によって景品が落下する確率が低く抑えられる。したがって、管理者は支持部の弾性を調整することによって、景品獲得の難易度を調整することができる。
第6の発明に係る遊戯装置は、一局面から第5の発明に係る遊戯装置において、景品保持手段は、景品が景品保持手段から落下することを可能にする落下可能部と、景品が景品保持手段から落下することを阻止する落下阻止部と、を有してもよい。
景品保持手段における落下可能部および落下阻止部は、例えば、景品保持手段の周囲に設けられた凹部および凸部とすることができる。
第7の発明に係る遊戯装置は、一局面から第6の発明に係る遊戯装置において、さらに、伸縮部材を操作する操作部を有し、操作部を操作することにより伸縮部材が伸長または収縮するように操作部は駆動手段に連係されてもよい。
第8の発明に係る遊戯装置は、一局面から第7の発明に係る遊戯装置において、さらに、伸縮部材の伸長および収縮の動作および動作量を表示する表示部を有し、表示部のインジケータの表示に対応して伸縮部材が特定され、および伸縮部材の伸長量および収縮量が決定されてもよい。
第9の発明に係る遊戯装置は、一局面から第8の発明に係る遊戯装置において、さらに、景品保持手段の周囲に設けられたプッシャ台を有し、プッシャ台は、景品落下口に向かって下り傾斜した傾斜面を有してもよい。
第10の発明に係る遊戯装置は、一局面から第9の発明に係る遊戯装置において、プッシャ台に山形状の傾斜部が固定され、景品保持手段から傾斜部に落下した景品は傾斜部の斜面に当たりプッシャ台の傾斜面方向に誘導されてもよい。
図1は本発明の遊戯装置10の一実施形態の全体を示す模式的斜視図、図2はその遊戯装置10の景品保持手段200および傾斜手段400の模式的斜視図、図3はその遊戯装置10の動作を説明する模式的斜視図である。
図1から図3に示すように、本実施の形態に係る遊戯装置10は、筐体100と、筐体100の内部に収容される景品50が保持される景品保持手段200と、景品保持手段200を傾斜可能に支持する支持ユニット300と、景品保持手段200を支持ユニット300の上端部を支点として傾斜させる傾斜手段400と、を備えている。
筐体100は、箱状の筐体上部102と、有底箱状の筐体下部104とを有する。筐体上部102は、側壁面106と、筐体100の奥部に設けられた背壁面107と、上部開口を塞ぐ天板108とを有する。側壁面106は、プレイヤーがゲーム空間を視認できるように、透明なアクリル板、ガラス板等により形成されている。
側壁面106の角部にプレイ時の筐体100内を照明するための照明装置176が取付けられている。照明装置176は、プレイ中に景品50が景品落下口110に落下したとき、プレイ前後のデモ再生のときに、適宜点灯して演出してもよい。また、照明装置176は任意の箇所、例えば、天板108下面に取り付けられていてもよい。
景品落下口110は景品保持手段200の全周に設けられてもよく、周囲の一部に設けられてもよい。この実施の形態では、景品落下口110は景品保持手段200の前面側(操作パネル175側)に設けられている。プッシャ台130には傾斜が設けられているため、景品50が景品保持手段200からプッシャ台130の上に落下した場合は、景品50はプッシャ台130の傾斜を滑るようにして(又は転がるようにして)景品落下口110に落下する。
すなわち、プッシャ本体140は、プッシャ台130の傾斜に対して突出するように設けられるため、景品50がプッシャ本体140の背面側に落下した場合、景品50はプッシャ台130にさえぎられてプッシャ台130を滑り落ちることができなくなる場合がある。そこで、プッシャ台130の斜面のうちプッシャ本体140の上流側に山形状の傾斜部135を設けることにより、景品50がプッシャ本体140の背面側に落下した場合であっても、景品50はプッシャ台130にさえぎられることなくプッシャ台130の斜面を滑り落ち、景品落下口110に確実に誘導される。
遊戯装置10は、さらに、操作パネル175と、操作パネル175に設けられた押しボタンなどの操作部170と、を有する。操作部170は景品取出口160の上方に設けられた1つまたは複数の押ボタンで構成されている。操作パネル175には課金受付部(図示せず)などが設けられている。
景品保持手段200は、景品50が保持(例えば、載置)され、ゲームのプレイに利用される部材である。景品保持手段200の形状は、景品50の形状、サイズに応じて種々変更することができる。景品保持手段200をトレイで構成する場合、その平面形状は、円形状、楕円形状、多角形状、矩形状または湾曲形状であってもよい。景品保持手段200の形状、材質は限定されないが、例えば、プラスチックを成形して形成することができる。
例えば、図2および図7に示すように、景品保持手段200は平板部202と、平板部202に形成された落下阻止部220としての突起220と、を有することができる。この実施の形態では、平板部202は水平面を有する円板状のトレイで構成されている。突起220は、平板部202の周囲に上方へ湾曲して形成された縁部で構成されている。縁部は平板部202の周囲から斜め上方へ傾斜した傾斜面を有している。景品保持手段200の様々な実施の形態は後述する。
支持ユニット300は景品保持手段200を傾斜可能に支持する部材である。
支持ユニット300は弾性変形性を有し、支持ユニット300の上端部が景品保持手段200の下面に連結されている。従って、支持ユニット300で支持された景品保持手段200は傾斜可能または搖動可能である。
可動部315は、基台310内に没入可能であるため、支持ユニット300の高さを自在に変えることができる。したがって、複数の伸縮部材420が動作して景品保持手段200の全体の位置が高く(または低く)なったとしても、支持ユニット300も景品保持手段200の高さに追従することができる。したがって、景品保持手段200の高さによってバネ材330の引っ張り強さが変わることがない。
また、可動部315は手で上に引っ張り上げることにより、基台310から抜けるようになっている。遊戯装置10の管理者が可動部315より上のパーツを交換できるようにするためである。可動部315は、基台310から取外し可能であるため、景品50の種類に応じて支持部320を変更することができ、このようにして支持部320の弾性率を適宜変更できるようにしてもよい。
また、プッシャ本体140内には後述する駆動手段321、制御ユニット70などが収容されている。
さらに、景品保持手段200が水平状態から大きく傾いた場合は、景品50の自重によって景品保持手段200の傾斜角度がさらに大きくなり、最も突出した伸縮部材420には景品50の自重がかからなくなくなる。そうすると、景品保持手段200は、バネ材330の弾性力と景品50の自重とがバランスする不安定な状態になる。
そして、景品保持手段200がバランスを保てなくなると、図3(B)の右図に示すように、景品保持手段200が景品50の自重に負けて動き、景品50が景品保持手段200から落下する。
すなわち、景品50の落下しづらさは、景品保持手段200の傾きやすさによる。従って、バネ材330の弾性率が高い場合は、景品保持手段200は傾き難くなるため景品が獲得し難くなる。逆に、バネ材330の弾性率が低い場合は、景品保持手段200は傾き易くなるため景品50が獲得し易くなる。
そして、バネ材330の弾性力を景品50の重さ(および景品保持手段200の形状)に応じて適宜設定することによって、景品50が落下するかしないか絶妙なバランスの状態とすることができるので、よりゲーム性に優れた遊戯装置10とすることができる。
バネ材330の弾性力は、弾性力の異なるバネ材330を交換することにより設定するようにしてもよいし、電子的に弾性力の強さを制御できるバネ材330を用いてもよい。
なお、景品保持手段200から景品50が落下した後は、景品保持手段200は支持ユニット300(特にバネ材330)の復元力によってもとの姿勢に復元しようとするが、景品50が落ちた段階においては各伸縮部材420の高さが均一になっていることはない(図3(B)参照)。各伸縮部材420が初期状態(全ての伸縮部材420が同じ高さになる)になって初めて、景品保持手段200は水平姿勢となる。
上記実施形態では、バネ材330としてコイルバネを用いた例を説明したが、バネ材330としては、例えば、弾性ゴム、弾性を有する発泡樹脂の成形品などを使用してもよい。
また、プレイが一定回数未満の場合は、バネ材330の弾性力を高く設定して景品50の獲得を難しくして、プレイが一定回数を超えた場合には、バネ材330の弾性力を低く変化させるなど、ゲーム性をより高めるための演出をしてもよい。
図1から図3に示すように、傾斜手段400は、景品保持手段200の下面に当接して伸縮することにより景品保持手段200の傾斜角度を変える伸縮部材420と、伸縮部材420を伸縮駆動させる駆動手段421と、を有する。
傾斜手段400は支持ユニット300の周囲に複数設けられている。傾斜手段400の数は、3以上であり、4以上8以下が好ましく、6が最も好ましい。上記下限値以下の場合は景品50を支えることが困難となり、上限値以上の場合はゲーム性に乏しくなる。
傾斜手段400は、プレイヤーが筐体100に設けられた操作部170を操作することにより、傾斜手段400の駆動手段421が制御され、および動作する。
伸縮部材420は、景品保持手段200の下方位置に配設され、プッシャ本体140の上面から上方へ突出および没入可能に構成されている。伸縮部材420は比較的長尺な部材で構成され、伸縮部材420を上下方向へ移動させる駆動手段421が伸縮部材420の固定部424またはプッシャ本体140内に配設されている。
この実施の形態では、図2に示すように、伸縮部材420はチンアナゴなど様々の意匠の外観を有する部材で構成することができる。
駆動手段421としては、モータおよび動力伝達機構を含む公知の駆動手段を採用することができる。駆動手段421は、例えばステップモータとボール螺子とを組み合わせることができ、ステップモータで適宜回転力をボール螺子に伝達することにより伸縮部材420を適宜上下に伸縮させることができる。また、伸縮部材420は、下筒と、下筒内に伸縮可能に挿入される上筒とを有し、駆動手段421によって、上筒を下筒から伸縮駆動させて構成することもできる。
伸縮部材420を、移動部422と、ロッド423と、ロッド423を収納する固定部424とから構成することにより、移動部422の外観を容易に変更することができる。例えば、移動部422は樹脂成形品などから構成し、ロッド423先端に着脱可能に取り付けるよう構成することができる。
図7に本実施の形態に係る景品保持手段200の一例であるトレイ200Aを示す。
トレイ200Aはややすり鉢状になっており、底部が下方に膨らんだトレイ本体230と、トレイ本体230の周囲に斜め上方に向かって延設された突起220(落下阻止部220)と、を有する。トレイ本体230のサイズは限定するものではないが、例えばトレイ本体230の直径は300mm以上500mm以下、トレイ本体230の深さは30mm以上50mm以下とすることができる。図7(C)に示すように、トレイ200Aが傾斜した場合に、トレイ200A上の景品50が突起220に引っかかることで、景品50はトレイ200Aから容易に滑り落ちることがないように構成されている。トレイ200Aの平面形状は特に限定されず、円形、楕円形、三角形、五角形等の多角形であってもよい。また、景品保持手段200の上面には、滑り止め部材が設けられていてもよい。
トレイ200Bは、円板状のトレイ本体230と、トレイ本体230の上面に取り付けられた複数本のポール232(落下阻止部220)と、を有する。トレイ本体230には、ポール232を取り付けるための取付孔234が数箇所設けられており、選択した取付孔234にポール232の下端部が螺子、接着剤など公知の取付け手段によって取り付けられる。
図8(C)に示すように、長いポール232Aと短いポール232Bとを用意しておき、景品落下の難易度を調整するため、適宜選択してトレイ本体230に取り付けることができる。ポール232の高さは、例えば、50mm以上120mm以下とすることができる。
トレイ200Cは、ほぼ平板状のトレイ本体230と、トレイ本体230の周囲から外側斜め上方へ延出された耳部235(落下阻止部220)と、を有する。耳部235は所定の面積を有している。図8に示したトレイ200Bでは、ポール232によって景品50の落下を点または線で阻止しているが、図9に示すトレイ200Cでは幅広の耳部235によって面で景品50の落下を阻止することができる。
景品保持手段200(トレイ200D)は、図10に示すように、ほぼ平板状のトレイ本体230と、トレイ本体230の周囲から外側斜め上方へ延出された落下阻止部220としての凸部220と、落下可能部210としての凹部210と、を有する。落下阻止部220および落下可能部210は、トレイ本体230の周囲から外側斜め上方へ傾斜していてもよい。
本実施の形態では、凹部210および凸部220が交互に繰り返す波形状になっている。凹部210および凸部220はトレイ本体230の周囲に一定間隔おきに複数設けられている。凹部210および凸部220の数は限定されるものではないが、例えば5以上設けることができ、好ましくは7以上16以下である。複数の凹部210および凸部220はそれぞれ同形状としてもよく、異なった形状であってもよい。例えば、複数の凸部220の突部の高さ寸法および凹部の深さ寸法、およびそれらの形状は同じであっても良く、異なっていてもよい。
なお、図10(B)に示す凹部210および凸部220の波の高さや、数は一例である。景品に応じて、波の数や高さが異なる波型トレイを適宜用意することができる。
伸縮部材420の伸長または収縮の動作および動作量を表示する表示部180は、LED、液晶または電球など任意の装置であってよい。表示部180が消灯または発光色を変更することで、後述のようにプレイに活用することができる。表示部180は、プレイヤーがプレイをするにあたり、インジケータとして動作する。以下は、表示装置としてLEDを用いた例を説明する。
図2に示すように、プッシャ本体140の上面に第1表示部181が設けられている。また、プッシャ本体140の周囲の側面に第2表示部182が設けられている。これらの表示部181,182は、操作部170を操作することで、点滅あるいは色が変わるように設定されている。
図1から図3に示した実施形態では、第1表示部181は、それぞれの伸縮部材420を囲むようリング状に形成されている。従って、複数の第1表示部181が支持ユニット300の周囲に配設されて、支持ユニット300の周りを移動するインジケータ171が構成されている。プレイヤーは、所定のインジケータ171を選択することによって動作させる伸縮部材420を特定する。
本実施の形態においては、第1表示部181は伸縮部材420の周囲(チンアナゴの出入り口付近)に設けたが、これに限らず、例えば伸縮部材420自体に設けても良い(チンアナゴ自体が光る)。これにより、子供など背の低いプレイヤーも視認しやすくなる。
第1表示部181のインジケータ171は、プッシャ本体140の上面において各伸縮部材420の周囲に複数設けられている。各インジケータ171はほぼ円盤状に形成され、その内部に1つまたは複数の点灯装置(例えばLED装置)が設けられている。各点灯装置はLEDで構成することもできる。点灯装置の点灯および点滅は、後述の表示制御部540により制御される。
このように、表示部180は傾斜手段400と対応しており、プレイヤーに、操作部170への操作を指示する機能と、変位させる伸縮部材420を指示する機能とを有している。
プレイヤーは、特定の伸縮部材420に対応した、第1表示部181を特定することによって、当該伸縮部材420を伸長または収縮させることができる。
第2表示部182のインジケータ172は、特定された伸縮部材420の動作量を示すように点灯し、LEDボックスを上下方向に所定の速度で移動する。
インジケータ172は操作部170の操作によって点灯の動きを停止する。点灯が停止したインジケータ172に対応して、インジケータ172のボックス数に相当する伸縮量だけ移動するように構成されている。
このように、プレイヤーは、特定の伸縮部材420を所定距離動かすという操作を複数回繰り返して、景品保持手段200の傾斜角度を変え、景品50を景品載置台から景品落下口110に落下させ、当該景品50を獲得することができる。
次に、遊戯装置10の制御系の概略を説明する。
遊戯装置10には、コンピュータとしての制御ユニット70が設けられている。図11は、本実施の形態にかかる制御ユニット70の構成を示すブロック図である。制御ユニット70は、情報処理部510、記録部520、入力部530、表示制御部540、駆動制御部550、報知部560を有する。
情報処理部510は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の処理を実行するプロセッサであり、その一例としてのCPUなどである。記録部520は、情報処理部510が処理した情報を記録する機能を有するものである。
具体的には、表示部180のLEDは表示制御部540によって動作が制御され、傾斜手段400の各モータは駆動制御部550によって動作が制御される。このため、表示部180に含まれる各インジケータ171,172の各LEDボックスの点灯及び消灯(配色の変化およびその停止を含む)は表示制御部540からの出力信号によって制御される。同様に、各モータは駆動制御部550からの出力信号に従って動作し、そのような動作に伴い傾斜手段400が動作する。つまり、モータを介して傾斜手段400の動作が駆動制御部550によって制御される。
そして、記録部520には、プレイにおいて特定された伸縮部材420の情報および伸縮部材420の移動距離(伸縮量または収縮量)の情報が記録される。これにより、表示部180の表示、操作部170の操作および、傾斜手段400の駆動を行うことができる。
情報処理部510は、景品保持手段200の状態(傾斜角度など)を把握することによって、景品保持手段200の状態に応じたプレイの演出または難易度の調整を行うことができる。
また、傾斜手段400が動作していないにもかかわらず景品落下センサが動作した場合は、例えば何者かが景品取出口160から手を入れるなど、不正が行われた可能性があるため、制御ユニット70の報知部560は警報を鳴らすなどしてもよい。
記録部520に伸縮部材420の現在の状態および初期状態(規定値)を記録しておくことにより、自動で元の規定値に戻す制御を行うことができる。
また、初期状態は、水平以外を設定することも可能である。例えば、現状の伸縮部材の位置を初期状態として登録するスイッチを設けることで実現してもよい。初期状態を水平以外の状態とすることにより、遊戯装置10へのプレイ参加率を高める効果が期待できる。
以下に、実施形態の遊戯装置10の動作、すなわち遊戯装置10のプレイ手順を説明する。図12は、本実施形態のプレイの流れを示すフローチャートである。
プレイヤーは、所定のプレイ料金を支払うことにより、プレイを開始することができる(S1:料金の支払い)。
以下の説明では、1回料金投入で1回のプレイ(特定の伸縮部材420を所定距離移動させるという動作)ができることとしているが、これに限らず、1回の料金投入で複数回のプレイができるようにしてもよい。
また、料金の支払いについても、特に限定されるものではなく、現金、換金メダルまたはキャッシュカードなど既知の方法で行ってよい。
プレイヤーは、景品保持手段200上の獲得したい景品50を景品落下口110に落下させるため、景品保持手段200を効率よく傾斜させると推測される伸縮部材420を選択する。
料金を支払った後に、プレイヤーが操作部170のボタンを押すと(S2:操作ボタン押された?)、支持ユニット300の周囲に配列された第1表示部181において、インジケータ171が回転するように順次点灯する(S3:伸縮部材特定用表示)。
次に、プレイヤーは、特定された伸縮部材420の伸縮量を決定する。
第2表示部182のインジケータ172が最下部から最上部まで上下するように順次点灯する(S6:伸縮量決定用表示)。プレイヤーが、インジケータ172が特定のエリアの時に操作部170のボタンを押すと(S7)、当該エリアにおいて点灯が停止する。そして、停止したエリアに対応する数字の大きさが伸縮部材420の伸縮距離として決定され(S8:伸縮量決定)、駆動装置302の動作により特定された伸縮部材420は上方または下方に所定距離伸長または収縮する(S9:駆動装置動作)。すなわち、インジケータ172が最下部(図6の「−4」)にあるときに操作部170のボタンが押されると、伸縮部材420は下方に最大距離収縮し、一方で、インジケータ172が最上部((図6の「+4」)にあるときに操作部170のボタンが押されると、伸縮部材420は上方に最大距離伸長する。
(A)動かす伸縮部材420と、その移動距離及び方向がランダムに決定される。
(B)動かす伸縮部材420は変わらず、もう一度インジケータ172が動き出し、再度ストップ操作をユーザに行わせる。そのときのインジケータ172の値に対する伸縮動作は、通常の2倍動くものとする。例えば「+4」は「+8」相当になり、「−1」は「−2」相当の伸縮量となる。
これにより、インジケータ172が「+1」エリア、「−1」エリアのときはスイッチを押しやすいが、中央の「?」エリア、最上部「+4」エリア、および最上部「−4」エリアのときはスイッチを押す時間が短いため、伸縮部材420の伸縮量を大きくするには僅かなタイミングを見計らってスイッチを押す必要があるため、ゲーム性が高くなる。
また、場合によっては、料金の支払い回数に応じてLEDのインジケータ172の速度を変えてもよい。例えば、5回以上料金を支払った場合(プレイを5回連続で行った場合)に、インジケータ172の速度を1/2としてもよい。このようにして、何度もチャレンジしたプレイヤーに対しては、景品50を獲得しやすくできる。
上述のようにして伸縮部材420が特定され、その所定の伸縮量が決まると、制御ユニット70は駆動機構を駆動させて伸縮部材420を決定された所定距離だけ上方または下方に伸縮させる。そして、制御ユニット70の記録部520は、各伸縮部材420の位置を記録する。
このようにして1プレイが完了する
また、様々なサイズ形状の景品50を景品保持手段200上に載置して、伸縮部材420を選択することで景品保持手段200を傾斜させることができるので、利用可能な景品50の自由度を向上させることができる。
例えば、景品50の形状や大きさ、配置等によって、隣り合う伸縮部材420を順に変位させていくことが景品落下の最短ルートとなる場合もあれば、対向する伸縮部材420を変位させていくことが最短ルートとなる場合もある。
このように、本実施形態の遊戯装置10では、プレイヤーが、景品50の大きさ、形状、および重心の位置などを考慮しながら、どの伸縮部材420を選択するか、および伸縮部材420をもとの第1の状態から第2の状態へと変位させて、景品保持手段200の傾斜角度を大きくする。
本実施の形態においては、プレイが終了すると、報知部560は遊戯装置10の管理者にプレイが終了した旨を報知する。これにより、遊戯装置10の管理者は、伸縮部材420を開始側の位置に戻し、新たな景品50を景品保持手段200に載置する。
伸縮部材420を元の開始側位置に戻すにあたっては、各伸縮部材420の開始側端部に手動または自動によって伸縮移動させてよい。
図13に他の実施形態の支持ユニット300が示されている。本実施の形態においては、支持部320の弾性を調整可能な調整部材324を有する。
図13(A)に示すように、コンプレッサー326からの空気がエアバッグ324内に送られているときは、エアバッグ324の内圧によってバネ材330を内側から加圧するため、支持部320は直立し支持部320の変形性は低下するので、景品保持手段200はほぼ水平状態に支持される。
図14にさらに他の実施形態の支持ユニット300が示されている。本実施の形態においては、支持部320の弾性を調整可能な調整部材(弾性体350)を有する。
図14に示す支持ユニット300は、基台310から上方へ突出、没入可能なゴムなどから構成される円筒形の弾性体350と、該弾性体350の周囲に配置されたバネ材330と、弾性体350を上下移動可能な駆動手段352と、を有する。バネ材330の下端が可動部315に固定され、可動部315が基台310に摺動可能に連結されている。バネ材330の上端は、連結部340によってトレイ200下面に固定されている。
図14(B)に示すように、駆動手段352を駆動させて弾性体350を可動部315内に没入させた場合には、トレイ200はバネ材330だけで支持されるため傾斜し易くなる。
駆動手段352と弾性体350とはスプライン構造によって接続されているため、可動部315の上下移動に伴い弾性体350が上下移動した場合であっても、駆動手段352の回転力は弾性体350に伝達される。
図15にさらに他の実施形態の支持ユニット300が示されている。本実施の形態においては、支持部320の弾性を調整可能な調整部材を有する。
図15に示す支持ユニット300は、可動部315から上方へ延出されたワイヤー360と、該ワイヤー360が挿通される複数の樹脂部材などからなる連結部材362と、ワイヤー360の下端部に連結されワイヤー360の張力を調整できるようワイヤー360を引張り可能なモータ354、動力伝達機構などを含む駆動手段364と、を有する。ワイヤー360の上端部は連結部340を介してトレイ200の下面に連結されている。図15(C)および図15(D)に示すように、連結部材362は円柱状部材で形成され、その中心位置にワイヤー360を通すための孔が形成されている。
図15(B)に示すように、ワイヤー360の張力を緩めた場合には、複数の連結部材362間の連結が弱くなるので、トレイ200はバネ材330だけで支持されるのでトレイ200は容易に傾斜するようになる。
プレイヤーがゲームを開始後は、連なった連結部材362がワイヤー360に引っ張られることで棒形状を維持してバネ材330が傾くことを抑制するが、OP設定に近づくと徐々にワイヤー360が緩み、容易にバネ材330が傾くように設定することができる。
図16から図18に、遊戯装置10のさらに他の実施形態が示されている。この実施形態では、景品保持手段200として、トレイに代えて景品保持部370が設けられている。
すなわち、遊戯装置10は、景品保持部370と、景品保持部370を傾斜可能に支持する支持ユニット300と、景品保持部370を、支持ユニット300の上端部を支点として傾斜させる傾斜手段400と、を備えている。傾斜手段400および支持ユニット300は、上記各実施形態で説明した構成と同様のものを採用することができる。
支持ユニット300のバネ材330の上端に固定した連結部340に景品保持部370の下端部が連結されている。一対の固定アーム372,372間の間隔は、景品50のサイズ、形状などに合わせて調整部376によって調整および設定可能である。
50 景品
100 筐体
110 景品落下口
130 プッシャ台
170 操作部
180 表示部
181 第1表示部
182 第2表示部
200 景品保持手段
300 支持ユニット
400 傾斜手段
420 伸縮部材
421 駆動手段
Claims (8)
- 景品を落下させて払い出す遊戯装置であって、
前記景品を収容する筐体と、
前記筐体内に収容された前記景品が保持される景品保持手段と、
前記景品保持手段を傾斜可能に支持する支持手段と、
前記景品が前記景品保持手段に保持された状態から前記景品保持手段から落下し得る状態に、前記景品保持手段を傾斜させる傾斜手段と、を備え、
前記傾斜手段は、前記景品保持手段に作用して前記景品保持手段の傾斜角度を変える作用部材と、前記作用部材を駆動させる駆動手段と、を有し、
前記作用部材は前記支持手段の周囲に複数設けられている、遊戯装置。 - 前記作用部材は、前記景品保持手段に当接し得る当接部を有し、
前記当接部は、前記景品保持手段の端より内側に配置される、請求項1に記載の遊戯装置。 - 前記支持手段は、前記景品保持手段と接続される接続部を有し、前記接続部の位置が前記傾斜手段の動きに応じて上下動可能に形成されている、請求項1または2に記載の遊戯装置。
- 前記駆動手段は、前記作用部材を伸縮駆動させ、
前記作用部材は、伸長することにより前記景品保持手段に作用する、請求項1から3のいずれか1項に記載の遊戯装置。 - 前記支持手段は、前記景品保持手段と解除可能に連結される、請求項1から4のいずれか1項に記載の遊戯装置。
- 景品が保持される景品保持手段から景品を落下させて払い出す遊戯装置であって、
前記景品を収容する筐体と、
前記景品保持手段を傾斜可能に支持する支持手段と、
前記景品が前記景品保持手段に保持された状態から前記景品保持手段から落下し得る状態に、前記景品保持手段を傾斜させる傾斜手段と、を備え、
前記傾斜手段は、前記景品保持手段に作用して前記景品保持手段の傾斜角度を変える作用部材と、前記作用部材を駆動させる駆動手段と、を有し、
前記作用部材は前記支持手段の周囲に複数設けられている、遊戯装置。 - 景品が保持される景品保持手段、及び当該景品保持手段を傾斜可能に支持する支持手段を含む景品保持部が着脱可能となるように構成されている遊戯装置であって、
前記景品が前記景品保持手段に保持された状態から前記景品保持手段から落下し得る状態に、前記景品保持手段を傾斜させる傾斜手段、を備え、
前記傾斜手段は、前記景品保持手段に作用して前記景品保持手段の傾斜角度を変える作用部材と、前記作用部材を駆動させる駆動手段と、を有し、
前記作用部材は前記支持手段の周囲に複数設けられている、遊戯装置。 - 景品が保持される景品保持手段から景品を落下させて払い出す遊戯装置であって、
前記景品を収容する筐体と、
前記景品が前記景品保持手段に保持された状態から前記景品保持手段から落下し得る状態に、前記景品保持手段を傾斜させる傾斜手段と、を備え、
前記傾斜手段は、前記景品保持手段に作用して前記景品保持手段の傾斜角度を変える作用部材と、前記作用部材を駆動させる駆動手段と、を有し、
前記作用部材は前記景品保持手段の複数個所に作用し得るよう複数設けられている、遊戯装置。
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