JP6963201B2 - 遊戯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊戯装置の筐体の内部に収容された景品を利用者(以下、プレイヤーともいう)が獲得できるようにした遊戯装置に関する。
特開2018−121968号公報(特許文献1)には、筐体内のスペースを有効に活用することができ、高いゲーム性を備えたゲーム装置が開示されている。
特許文献1に記載のゲーム装置は、景品を落下させる開口を規定する規定部と、入力情報を受ける操作部と、前記景品を支持し、前記操作部が前記入力情報を受けることにより動作可能に構成された景品支持部と、前記景品支持部の動作を制御する動作制御部と、を有する。前記景品支持部は、前記開口を露出するように前記開口上に設けられているものである。
また、特開2018−121969号公報(特許文献2)には、筐体内のスペースを有効に活用することができ、高いゲーム性を備えたゲーム装置が開示されている。
特許文献2に記載のゲーム装置は、景品を落下させる開口を有するゲーム装置であって、入力情報を受ける操作部と、前記景品を支持するように前記開口上に設けられ、前記操作部が前記入力情報を受けることにより動作可能に構成された景品支持部と、変位させる前記景品支持部と対応する操作指示部と、前記景品支持部および前記操作指示部の動作を制御する動作制御部と、を有するものである。
さらに、特開2013−255633号公報(特許文献3)には、ユーザに対してプレイしたい気持ちを十分に喚起することのできる景品取得ゲーム機が開示されている。
特許文献3に記載の景品取得ゲーム機は、景品が載置される景品台と、該景品台の下方に位置して該景品台を支持する支持体と、前記景品台及び前記支持体を接続する接続部と、該接続部を回転軸として前記景品台を自転させる回転駆動部と、を備え、前記接続部は前記景品台と共に揺動するものである。
さらに、特開平9−276541号公報(特許文献4)には、種々のゲームに適用できる種々の形状の景品を載置することができる景品載置テーブルを提供し、さらにその景品載置テーブルを用いた新規な景品獲得ゲーム装置が開示されている。
特許文献4に記載の景品獲得ゲーム装置は、景品を載置可能なテーブルが、一端を回動可能に装着し、他端を自由端として可動テーブル片を複数個並べた可動テーブルであり、この可動テーブルに景品を載置し、可動テーブルの下方に設けられた跳ね上げ体を跳ね上げ手段によって上方へ跳ね上げ、可動テーブルの可動テーブル片の回動する一端側を押し上げ、景品を可動テーブルから落とすものである。
特開2018−121968号公報 特開2018−121969号公報 特開2013−255633号公報 特開平9−276541号公報
従来、景品を獲得するゲームを行う遊戯装置として、クレーン遊戯装置がある。クレーン遊戯装置は、景品を載置する景品載置台と、景品載置台から景品を落下させる景品落下口と、景品を景品載置台から景品落下口に移動させるクレーンアームとを備えている。
このクレーンアームは、景品を把持し、景品落下口に落下させる機能を有しているが、景品落下口の位置が決まっているので、クレーンアームの操作は単調となる。また、従来のクレーン遊戯装置では、クレーンアームの可動域が筐体内の空間領域の大部分にわたっているため、筐体内の空間領域を有効に活用することが難しい。
そこで、筐体内の空間領域を有効に活用するため、クレーンアームを備えていない遊戯装置が提案されている(特許文献1〜特許文献4など)。
しかし、特許文献1のゲーム装置では、景品を支持し動作可能に構成された景品支持部は開口を露出するように開口上に設けられている。そのため、使用できる景品のサイズが規定部の開口の大きさ以内に限られ、しかも景品支持部は複数の腕部材から構成されているため大重量の景品を景品支持部上に載置できない、という欠点がある。
特許文献2のゲーム装置でも、特許文献1と同様に、景品を支持する景品支持部は開口上に設けられているので、使用できる景品のサイズが規定部の開口の大きさ以内に限られ、しかも景品支持部は複数の腕部材から構成されているため大重量の景品を景品支持部上に載置できない、という欠点がある。
特許文献3の景品取得ゲーム機では、景品が載置される景品台を自転させる回転駆動部を備え、景品台に接続される接続部は景品台と共に揺動するように構成されている。そのため、自転する景品台から景品が景品台の遠心力によって周囲に落下することになるので、景品および筐体が損傷する可能性があり、またゲーム機の筐体壁面に景品があたる可能性があるので危険でもある。しかも、回転駆動部を備える必要があるため、ゲーム機の構成が複雑になり、生産コストが上がるという欠点がある。
特許文献4の景品獲得ゲーム装置では、可動テーブル片を複数個並べた可動テーブルに景品を載置し、跳ね上げ体を上方へ跳ね上げて可動テーブル片の一端側を押し上げることにより景品を落とすように構成されているので、テーブル上に載置できる景品のサイズおよび重量が限られるという欠点がある。
このように、従来のゲーム装置では、ゲーム性に優れ、製造コストを低減でき、さらにサイズの異なる多様な景品を追い出すことができない。
本発明の主な目的は、プレイヤーの満足度が高くゲーム性に優れた遊戯装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、様々な種類の景品を扱うことができる遊戯装置を提供することである。
(1)
一局面に従う遊戯装置は、景品を落下させて払い出す遊戯装置であって、景品を収容する筐体と、筐体内に収容された景品が保持される景品保持手段と、景品保持手段を傾斜可能に支持する支持ユニットと、景品保持手段を、支持ユニットの上端部を支点として傾斜させる傾斜手段と、を備え、傾斜手段は、伸縮することにより景品保持手段または景品に当接して景品保持手段の傾斜角度を変える伸縮部材と、伸縮部材を伸縮駆動させる駆動手段と、を有し、伸縮部材は支持ユニットの周囲に複数設けられているものである。
この場合、傾斜手段は、景品保持手段または景品を押し上げることにより景品保持手段の傾斜角度を変える伸縮部材と、伸縮部材を伸縮駆動させる駆動手段とを有し、伸縮部材は支持ユニットの周囲に複数設けられているので、支持ユニットの周囲に設けられた伸縮部材を選択して、選択した伸縮部材を伸縮駆動させることによって、景品保持手段または景品を押し上げて景品保持手段の傾斜角度を変え、または景品を景品保持手段の外に出すことができる。景品保持手段に保持された景品は落下し、プレイヤーは景品落下口から景品を獲得することができる。
さらに、伸縮部材は支持ユニットの周囲に複数設けられているので、複数の伸縮部材のうち少なくともいずれか1つを選択することによって、景品保持手段傾斜方向および角度が大きく変化する。例えば、支持ユニットを基準にして一方側の伸縮部材を伸長させ、対向する他方側の伸縮部材を収縮させることによって景品保持手段の傾斜角度は大きくなるので、効率よく景品保持手段を傾斜させて景品を落下させることができる。
また、プレイヤーは景品保持手段の傾斜角度を見ることにより、景品保持手段に保持された景品を獲得できるか否かを遊戯装置の外部から視覚的に判断できるため、プレイヤーのゲームに対する好奇心を掻き立てることができる。
また、筐体内にクレーンアームを設けることがないので、筐体内のスペースを有効に活用でき、高いゲーム性を備えた遊戯装置を提供することができる。
(2)
第2の発明に係る遊戯装置は、一局面に従う遊戯装置において、支持ユニットは、支点の位置が景品保持手段の動きに応じて上下動可能に形成されていてもよい。
この場合、景品保持手段の動きに応じて支持ユニット支点の位置が上下動するので、伸縮部材の収縮によって景品保持手段の傾斜角度が変わることに加えて景品保持手段の高さも変わるので、支持ユニットによって支持される景品保持手段の不安定さ(つまり、景品獲得の難易度)が大きく変わることになり、ゲーム性をさらに高めることができる。
(3)
第3の発明に係る遊戯装置は、一局面または第2の発明に係る遊戯装置において、伸縮部材は景品保持手段の下方位置に配設され、伸縮部材の周囲に景品落下口が設けられていてもよい。
この場合、景品落下口は伸縮部材の周囲に設けられているので、景品保持手段が傾斜して景品保持手段から落下する景品は、景品落下口に向けて落下する。よって、景品は景品落下口の上に保持されるのではなく景品は景品保持手段によって支持されるので、大重量または大きいサイズの景品であっても支障なく景品保持手段で保持することができる。景品落下口は伸縮部材の全周に設けられてもよく、周囲の一部に設けられてもよい。
(4)
第4の発明に係る遊戯装置は、一局面から第3の発明に係る遊戯装置において、支持ユニットは弾性変形可能な支持部を有し、支持部の上端部が景品保持手段に連結されていてもよい。
この場合、支持ユニットは弾性変形性を有するので、伸縮部材の動きに合わせて景品保持手段が柔軟に傾斜するとともに、景品は景品保持手段に不安定な状態で保持されることになるため、プレイヤーに対し視覚的にもゲーム性を高めることができる。
(5)
第5の発明に係る遊戯装置は、第4の発明に係る遊戯装置において、支持部は、支持部の弾性を調整可能な調整部材とを有してもよい。
この場合、調整部材によって支持部の弾性を調整できるので、景品の重量などに応じて、また景品の獲得の可能性を変える場合などにおいて、管理者は景品保持手段の傾斜の難易度を任意に調整することができる。
すなわち、支持部の弾性率が低い場合は、景品保持手段が一定以上の傾斜角度となると、景品の自重によって景品保持手段はさらに傾いて、景品が落下しやすくなる。一方で、支持部の弾性率が高い場合は、景品保持手段の傾斜角度は景品の自重による影響を受けにくくなるため、景品の自重によって景品が落下する確率が低く抑えられる。したがって、管理者は支持部の弾性を調整することによって、景品獲得の難易度を調整することができる。
(6)
第6の発明に係る遊戯装置は、一局面から第5の発明に係る遊戯装置において、景品保持手段は、景品が景品保持手段から落下することを可能にする落下可能部と、景品が景品保持手段から落下することを阻止する落下阻止部と、を有してもよい。
この場合、景品保持手段がバランスを崩して傾斜した場合であっても、景品保持手段の落下可能部を通して景品が落下する場合と、落下阻止部によって景品の落下が阻止される場合があることになる。すると、景品保持手段の傾斜角度だけで景品が獲得できるとは限らず不確定要素が加わるので、ゲーム性をさらに高めることができる。
景品保持手段における落下可能部および落下阻止部は、例えば、景品保持手段の周囲に設けられた凹部および凸部とすることができる。
(7)
第7の発明に係る遊戯装置は、一局面から第6の発明に係る遊戯装置において、さらに、伸縮部材を操作する操作部を有し、操作部を操作することにより伸縮部材が伸長または収縮するように操作部は駆動手段に連係されてもよい。
この場合、プレイヤーが操作部を操作すると、伸縮部材が伸長または収縮することで景品保持手段の傾斜角度が変わり、上記のとおり景品保持手段の景品を景品落下口から獲得することができる。
(8)
第8の発明に係る遊戯装置は、一局面から第7の発明に係る遊戯装置において、さらに、伸縮部材の伸長および収縮の動作および動作量を表示する表示部を有し、表示部のインジケータの表示に対応して伸縮部材が特定され、および伸縮部材の伸長量および収縮量が決定されてもよい。
この場合、表示部に表示されたインジケータの表示と伸縮部材の伸長量および収縮量とが関連しており、プレイヤーは所望とする伸縮部材の伸長量および収縮量がインジケータの表示によって決定されるので、ゲーム性を高めることができる。
(9)
第9の発明に係る遊戯装置は、一局面から第8の発明に係る遊戯装置において、さらに、景品保持手段の周囲に設けられたプッシャ台を有し、プッシャ台は、景品落下口に向かって下り傾斜した傾斜面を有してもよい。
この場合、景品保持手段から落下した景品はプッシャ台上に落下し、傾斜面を滑って景品落下口に向かうことになる。景品落下口は景品保持手段の全周に設けられてもよく、周囲の一部に設けられてもよい。
(10)
第10の発明に係る遊戯装置は、一局面から第9の発明に係る遊戯装置において、プッシャ台に山形状の傾斜部が固定され、景品保持手段から傾斜部に落下した景品は傾斜部の斜面に当たりプッシャ台の傾斜面方向に誘導されてもよい。
この場合、景品保持手段から落下した景品は傾斜部の斜面に当たりプッシャ台の傾斜面方向に誘導され、景品落下口へ落下する。したがって、景品保持手段(プッシャ本体)の背面に傾斜部を設けることによって、景品が景品保持手段の背面側に落下した場合であっても、景品は傾斜部からプッシャ台に誘導されて確実に景品落下口へ落下することができる。
本発明の遊戯装置の一実施形態の全体を示す模式的斜視図である。 図2(A),(B)は、それぞれ図1に示す遊戯装置の景品保持手段および傾斜手段の模式的斜視図、伸縮部材の説明図である。 図3(A),(B)は、それぞれ図1に示す遊戯装置の動作を説明する模式的斜視図である。 図1に示す遊戯装置のプッシャ台の模式的斜視図である。 図3に示す遊戯装置の景品保持手段の作用説明図である。 図3に示す遊戯装置の第2表示部の模式的正面図である。 図7(A),(B),(C)は、それぞれ図1に示す遊戯装置の景品保持手段の模式的斜視図、模式的断面図、作用説明図である。 図8(A),(B),(C)、(D)は、それぞれ本発明の遊戯装置の他の実施形態の景品保持手段の模式的斜視図、作用説明図、要部斜視図、平面図である。 図9(A),(B),(C)は、それぞれ本発明の遊戯装置の景品保持手段のさらに他の実施形態の模式的斜視図、要部正面図、作用説明図である。 図10(A),(B)は、それぞれ本発明の遊戯装置の景品保持手段のさらに他の実施形態の模式的斜視図、作用説明図である。 本発明の一実施形態の制御ユニットの構成を示すブロック図である。 一実施形態のプレイの流れを示すフローチャートである。 図13(A),(B)は、それぞれ本発明の遊戯装置のさらに他の実施形態の景品保持手段の模式的正面図、作用説明図である。 図14(A),(B)は、それぞれ本発明の遊戯装置のさらに他の実施形態の景品保持手段の模式的正面、作用説明図である。 図15(A),(B),(C),(D)は、それぞれ本発明の遊戯装置のさらに他の実施形態の景品保持手段の模式的正面、作用説明図、要部斜視図、要部説明図である。 図16は、本発明の遊戯装置のさらに他の実施形態の景品保持手段および傾斜手段の模式的斜視図である。 図16に示す景品保持手段の模式的斜視図である。 図18(A),(B)は、それぞれ景品保持手段の作用説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付す。また、同符号の場合には、それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さないものとする。
(第1実施形態)
図1は本発明の遊戯装置10の一実施形態の全体を示す模式的斜視図、図2はその遊戯装置10の景品保持手段200および傾斜手段400の模式的斜視図、図3はその遊戯装置10の動作を説明する模式的斜視図である。
図1から図3に示すように、本実施の形態に係る遊戯装置10は、筐体100と、筐体100の内部に収容される景品50が保持される景品保持手段200と、景品保持手段200を傾斜可能に支持する支持ユニット300と、景品保持手段200を支持ユニット300の上端部を支点として傾斜させる傾斜手段400と、を備えている。
(筐体100)
筐体100は、箱状の筐体上部102と、有底箱状の筐体下部104とを有する。筐体上部102は、側壁面106と、筐体100の奥部に設けられた背壁面107と、上部開口を塞ぐ天板108とを有する。側壁面106は、プレイヤーがゲーム空間を視認できるように、透明なアクリル板、ガラス板等により形成されている。
側壁面106の角部にプレイ時の筐体100内を照明するための照明装置176が取付けられている。照明装置176は、プレイ中に景品50が景品落下口110に落下したとき、プレイ前後のデモ再生のときに、適宜点灯して演出してもよい。また、照明装置176は任意の箇所、例えば、天板108下面に取り付けられていてもよい。
また、側壁面106には開閉可能に構成された窓部(扉)が設けられていてもよい。遊戯装置10の管理者は窓部からゲーム空間にアクセスして景品50の補充およびメンテナンスを行うことができる。
筐体下部104の上面にはプッシャ台130が配置され、このプッシャ台130にプッシャ本体140が取り付けられている。プッシャ台130の前面側には景品50を落下させる景品落下口110が形成されている。プッシャ台130は、後述する景品保持手段200の周囲に設けられ、プッシャ台130は景品落下口110に向かって下り傾斜した傾斜面を有している。
(傾斜部135)
景品落下口110は景品保持手段200の全周に設けられてもよく、周囲の一部に設けられてもよい。この実施の形態では、景品落下口110は景品保持手段200の前面側(操作パネル175側)に設けられている。プッシャ台130には傾斜が設けられているため、景品50が景品保持手段200からプッシャ台130の上に落下した場合は、景品50はプッシャ台130の傾斜を滑るようにして(又は転がるようにして)景品落下口110に落下する。
そして、景品保持手段200の背面側においては、図4に示すように、プッシャ台130に山形状の傾斜部135が固定され、景品保持手段200から傾斜部135に落下した景品50は傾斜部135の斜面に当たりプッシャ台130の傾斜面方向に誘導されるようになっている。
すなわち、プッシャ本体140は、プッシャ台130の傾斜に対して突出するように設けられるため、景品50がプッシャ本体140の背面側に落下した場合、景品50はプッシャ台130にさえぎられてプッシャ台130を滑り落ちることができなくなる場合がある。そこで、プッシャ台130の斜面のうちプッシャ本体140の上流側に山形状の傾斜部135を設けることにより、景品50がプッシャ本体140の背面側に落下した場合であっても、景品50はプッシャ台130にさえぎられることなくプッシャ台130の斜面を滑り落ち、景品落下口110に確実に誘導される。
本実施の形態においては、図4に示すように、プッシャ台130の背面側において、プッシャ台130に傾斜部135が取り付けられている。傾斜部135は一対の略三角形状の板材の一辺を接合した形状をしており、傾斜部135の下端がプッシャ台130の上面に設置され、傾斜部135の立ち上がった側端がプッシャ本体140の周面に沿うように配置されている。傾斜部135は2つの傾斜面を有しているので、傾斜部135上に落下した景品50は傾斜面に当たりプッシャ台130の斜面方向に誘導されるようになっている。
さらに、筐体下部104の前面(プッシャ台の前面)には景品取出口160が設けられ、筐体下部104に形成された上記景品落下口110と連通している。プレイヤーは落下した景品50を景品取出口160から取り出すことができる。
遊戯装置10は、さらに、操作パネル175と、操作パネル175に設けられた押しボタンなどの操作部170と、を有する。操作部170は景品取出口160の上方に設けられた1つまたは複数の押ボタンで構成されている。操作パネル175には課金受付部(図示せず)などが設けられている。
筐体100の前面側(景品落下口110側)には筐体100の製品名、景品50またはプレイを案内するための案内板が設けられていてもよい。なお、景品50は、おもちゃ、装飾品、小袋分けされた飴や菓子、各種グッズ、カプセルなどであってもよく、プレイヤーの対象年齢やゲーム対価の設定等に応じて適宜選択される。
(景品保持手段200)
景品保持手段200は、景品50が保持(例えば、載置)され、ゲームのプレイに利用される部材である。景品保持手段200の形状は、景品50の形状、サイズに応じて種々変更することができる。景品保持手段200をトレイで構成する場合、その平面形状は、円形状、楕円形状、多角形状、矩形状または湾曲形状であってもよい。景品保持手段200の形状、材質は限定されないが、例えば、プラスチックを成形して形成することができる。
景品保持手段200は、景品50が景品保持手段200から落下することを可能にする落下可能部210、および/または、景品50が景品保持手段200から落下することを阻止する落下阻止部220を有してもよい。落下可能部210および落下阻止部220の形状は種々変更することができる。
例えば、図2および図7に示すように、景品保持手段200は平板部202と、平板部202に形成された落下阻止部220としての突起220と、を有することができる。この実施の形態では、平板部202は水平面を有する円板状のトレイで構成されている。突起220は、平板部202の周囲に上方へ湾曲して形成された縁部で構成されている。縁部は平板部202の周囲から斜め上方へ傾斜した傾斜面を有している。景品保持手段200の様々な実施の形態は後述する。
(支持ユニット300)
支持ユニット300は景品保持手段200を傾斜可能に支持する部材である。
支持ユニット300は弾性変形性を有し、支持ユニット300の上端部が景品保持手段200の下面に連結されている。従って、支持ユニット300で支持された景品保持手段200は傾斜可能または搖動可能である。
図2および図5に示すように、本実施の形態では、支持ユニット300は、基台310と、基台310から突出および基台310内に没入可能に設けられた可動部315と、可動部315の上端に連結されたバネ材330と、を有する。本実施の形態においては、支持部320はバネ材330からなる。
可動部315は、基台310内に没入可能であるため、支持ユニット300の高さを自在に変えることができる。したがって、複数の伸縮部材420が動作して景品保持手段200の全体の位置が高く(または低く)なったとしても、支持ユニット300も景品保持手段200の高さに追従することができる。したがって、景品保持手段200の高さによってバネ材330の引っ張り強さが変わることがない。
基台310および可動部315を合せた長さは、伸縮部材420が一番上に伸びた状態においても、基台310から可動部315が抜けないような長さに設計されている。
また、可動部315は手で上に引っ張り上げることにより、基台310から抜けるようになっている。遊戯装置10の管理者が可動部315より上のパーツを交換できるようにするためである。可動部315は、基台310から取外し可能であるため、景品50の種類に応じて支持部320を変更することができ、このようにして支持部320の弾性率を適宜変更できるようにしてもよい。
図3および図5に示すように、基台310を円筒形状、可動部315を円柱形状に形成した場合、可動部315が基台310内で円筒の軸を中心に回転する場合がある。可動部315の回転を防止したい場合は、回転を防止するストッパーを基台310内に設けてもよい。ただし、可動部315(および景品保持手段200)が回転したほうがプレイのゲーム性が高まる場合は、回転防止用のストッパーを設けなくてもよい。なお、基台310および可動部315は、円筒または円柱以外の形状(例えば、多角筒、多角柱)に形成して、可動部315(および景品保持手段200)の回転を防止するようにしてもよい。
支持ユニット300の基台310は、筐体100のプッシャ台130に固定されたプッシャ本体140上に固定されている。基台310内に通孔が形成されており、その通孔に可動部315の下部が上下摺動可能に挿入されている。バネ材330の上端部に連結部340が固定され、連結部340が景品保持手段200の中央下面に連結されている。バネ材330と景品保持手段200とを連結する連結部340は、例えば、螺子によって連結することができ、この連結部340を連結または解除することによって、景品保持手段200を適宜変更可能とすることができる。
また、プッシャ本体140内には後述する駆動手段321、制御ユニット70などが収容されている。
景品保持手段200は、バネ材330の上端部を支点として傾斜可能(または搖動可能)である。つまり、景品保持手段200は、支持ユニット300の上端を基準にして前後左右など全周方向へ傾斜可能である。従って、図3(B)の左図に示すように、景品保持手段200上に景品50が載置されると、景品50の重みによって支持ユニット300は下方への力を受けるため、伸縮部材420の動きに合わせて景品保持手段200が柔軟に傾斜する。
さらに、景品保持手段200が水平状態から大きく傾いた場合は、景品50の自重によって景品保持手段200の傾斜角度がさらに大きくなり、最も突出した伸縮部材420には景品50の自重がかからなくなくなる。そうすると、景品保持手段200は、バネ材330の弾性力と景品50の自重とがバランスする不安定な状態になる。
そして、景品保持手段200がバランスを保てなくなると、図3(B)の右図に示すように、景品保持手段200が景品50の自重に負けて動き、景品50が景品保持手段200から落下する。
バネ材330の弾性率が高く設定されると、景品50は落下しにくくなり、バネ材330の弾性率が低く設定されると、景品50は落下やすくなる。
すなわち、景品50の落下しづらさは、景品保持手段200の傾きやすさによる。従って、バネ材330の弾性率が高い場合は、景品保持手段200は傾き難くなるため景品が獲得し難くなる。逆に、バネ材330の弾性率が低い場合は、景品保持手段200は傾き易くなるため景品50が獲得し易くなる。
そして、バネ材330の弾性力を景品50の重さ(および景品保持手段200の形状)に応じて適宜設定することによって、景品50が落下するかしないか絶妙なバランスの状態とすることができるので、よりゲーム性に優れた遊戯装置10とすることができる。
バネ材330の弾性力は、弾性力の異なるバネ材330を交換することにより設定するようにしてもよいし、電子的に弾性力の強さを制御できるバネ材330を用いてもよい。
そして、景品保持手段200が水平状態から大きく傾いた場合は、景品保持手段200上から景品50は、景品保持手段200上を滑り落ちて景品落下口110へ落下する。
なお、景品保持手段200から景品50が落下した後は、景品保持手段200は支持ユニット300(特にバネ材330)の復元力によってもとの姿勢に復元しようとするが、景品50が落ちた段階においては各伸縮部材420の高さが均一になっていることはない(図3(B)参照)。各伸縮部材420が初期状態(全ての伸縮部材420が同じ高さになる)になって初めて、景品保持手段200は水平姿勢となる。
バネ材330としてはコイルバネを用いることができ、適切な弾性率を有するコイルバネを用いることにより景品保持手段200の傾斜態様を調整することができる。
上記実施形態では、バネ材330としてコイルバネを用いた例を説明したが、バネ材330としては、例えば、弾性ゴム、弾性を有する発泡樹脂の成形品などを使用してもよい。
支持ユニット300の上端部に設けた連結部340は、ビスなどの固着具にて景品保持手段200下面に固定してもよい。
また、プレイが一定回数未満の場合は、バネ材330の弾性力を高く設定して景品50の獲得を難しくして、プレイが一定回数を超えた場合には、バネ材330の弾性力を低く変化させるなど、ゲーム性をより高めるための演出をしてもよい。
(傾斜手段400)
図1から図3に示すように、傾斜手段400は、景品保持手段200の下面に当接して伸縮することにより景品保持手段200の傾斜角度を変える伸縮部材420と、伸縮部材420を伸縮駆動させる駆動手段421と、を有する。
傾斜手段400は支持ユニット300の周囲に複数設けられている。傾斜手段400の数は、3以上であり、4以上8以下が好ましく、6が最も好ましい。上記下限値以下の場合は景品50を支えることが困難となり、上限値以上の場合はゲーム性に乏しくなる。
傾斜手段400は、プレイヤーが筐体100に設けられた操作部170を操作することにより、傾斜手段400の駆動手段421が制御され、および動作する。
(伸縮部材420)
伸縮部材420は、景品保持手段200の下方位置に配設され、プッシャ本体140の上面から上方へ突出および没入可能に構成されている。伸縮部材420は比較的長尺な部材で構成され、伸縮部材420を上下方向へ移動させる駆動手段421が伸縮部材420の固定部424またはプッシャ本体140内に配設されている。
この実施の形態では、図2に示すように、伸縮部材420はチンアナゴなど様々の意匠の外観を有する部材で構成することができる。
駆動手段421としては、モータおよび動力伝達機構を含む公知の駆動手段を採用することができる。駆動手段421は、例えばステップモータとボール螺子とを組み合わせることができ、ステップモータで適宜回転力をボール螺子に伝達することにより伸縮部材420を適宜上下に伸縮させることができる。また、伸縮部材420は、下筒と、下筒内に伸縮可能に挿入される上筒とを有し、駆動手段421によって、上筒を下筒から伸縮駆動させて構成することもできる。
本実施の形態における伸縮部材420は、図2(B)に示すように、様々な意匠に外観が模倣された移動部422と、移動部422の下端に連結されたロッド423と、ロッド423を収納する筒形状の固定部424と、から構成することができる。固定部424内に、電動アクチュエータのボール螺子およびボール螺子に連結されたロッド423が移動可能に配設されている。このロッド423の先端に移動部422が連結されている。モータの回転力がギアヘッドに伝達され、ギアヘッドの回転がボール螺子に伝わり、ロッド423および移動部422を上下移動させることができる。電動アクチュエータの駆動によって、ロッド423の上部が固定部424から突出して上下に移動するように構成されている。固定部424から露出するロッド423の上部は、移動部422と連続する外観に形成されていてもよい。
伸縮部材420を、移動部422と、ロッド423と、ロッド423を収納する固定部424とから構成することにより、移動部422の外観を容易に変更することができる。例えば、移動部422は樹脂成形品などから構成し、ロッド423先端に着脱可能に取り付けるよう構成することができる。
(景品保持手段200)
図7に本実施の形態に係る景品保持手段200の一例であるトレイ200Aを示す。
トレイ200Aはややすり鉢状になっており、底部が下方に膨らんだトレイ本体230と、トレイ本体230の周囲に斜め上方に向かって延設された突起220(落下阻止部220)と、を有する。トレイ本体230のサイズは限定するものではないが、例えばトレイ本体230の直径は300mm以上500mm以下、トレイ本体230の深さは30mm以上50mm以下とすることができる。図7(C)に示すように、トレイ200Aが傾斜した場合に、トレイ200A上の景品50が突起220に引っかかることで、景品50はトレイ200Aから容易に滑り落ちることがないように構成されている。トレイ200Aの平面形状は特に限定されず、円形、楕円形、三角形、五角形等の多角形であってもよい。また、景品保持手段200の上面には、滑り止め部材が設けられていてもよい。
図8に、トレイの他の例を示す。
トレイ200Bは、円板状のトレイ本体230と、トレイ本体230の上面に取り付けられた複数本のポール232(落下阻止部220)と、を有する。トレイ本体230には、ポール232を取り付けるための取付孔234が数箇所設けられており、選択した取付孔234にポール232の下端部が螺子、接着剤など公知の取付け手段によって取り付けられる。
この実施形態では、図8(D)に示すように、トレイ本体230の外周付近に取付孔234が30度ごとに12個、トレイ本体230の内周側には取付孔234が60度ごとに6個設けられており、景品50の形状などに合わせて適宜本数のポール232をトレイ本体230に取り付けることができる。トレイ200B上の景品50はポール232に当たってトレイ200Bから落下し難くなる。隣接するポール232間に落下可能部210が形成されている。よって、落下可能部210を景品50が通過するようにトレイ200Bを傾けることが景品50を獲得するための攻略になる。
図8(C)に示すように、長いポール232Aと短いポール232Bとを用意しておき、景品落下の難易度を調整するため、適宜選択してトレイ本体230に取り付けることができる。ポール232の高さは、例えば、50mm以上120mm以下とすることができる。
図9に、トレイのさらに他の例を示す。
トレイ200Cは、ほぼ平板状のトレイ本体230と、トレイ本体230の周囲から外側斜め上方へ延出された耳部235(落下阻止部220)と、を有する。耳部235は所定の面積を有している。図8に示したトレイ200Bでは、ポール232によって景品50の落下を点または線で阻止しているが、図9に示すトレイ200Cでは幅広の耳部235によって面で景品50の落下を阻止することができる。
図10に、トレイのさらに他の例を示す。
景品保持手段200(トレイ200D)は、図10に示すように、ほぼ平板状のトレイ本体230と、トレイ本体230の周囲から外側斜め上方へ延出された落下阻止部220としての凸部220と、落下可能部210としての凹部210と、を有する。落下阻止部220および落下可能部210は、トレイ本体230の周囲から外側斜め上方へ傾斜していてもよい。
本実施の形態では、凹部210および凸部220が交互に繰り返す波形状になっている。凹部210および凸部220はトレイ本体230の周囲に一定間隔おきに複数設けられている。凹部210および凸部220の数は限定されるものではないが、例えば5以上設けることができ、好ましくは7以上16以下である。複数の凹部210および凸部220はそれぞれ同形状としてもよく、異なった形状であってもよい。例えば、複数の凸部220の突部の高さ寸法および凹部の深さ寸法、およびそれらの形状は同じであっても良く、異なっていてもよい。
図10(B)に示すように、箱状の景品50が景品保持手段200D上に載置され、景品保持手段200Dが傾斜した場合には、凹部210に景品50の角部が入り景品50の側面が凸部220に当たる場合がある。そのような場合には、景品保持手段200Dの傾斜角度をさらに上げることが必要になるので、景品50獲得の難易度が上がる。逆に、景品50の角部が凸部220上に位置した場合は、凸部220の湾曲面に沿って景品50は凸部220上を滑り落ちる可能性がある。
なお、図10(B)に示す凹部210および凸部220の波の高さや、数は一例である。景品に応じて、波の数や高さが異なる波型トレイを適宜用意することができる。
(表示部180)
伸縮部材420の伸長または収縮の動作および動作量を表示する表示部180は、LED、液晶または電球など任意の装置であってよい。表示部180が消灯または発光色を変更することで、後述のようにプレイに活用することができる。表示部180は、プレイヤーがプレイをするにあたり、インジケータとして動作する。以下は、表示装置としてLEDを用いた例を説明する。
本実施の形態では、表示部180は第1表示部181および第2表示部182からなり、それぞれ複数のインジケータ171および172で構成されている。
図2に示すように、プッシャ本体140の上面に第1表示部181が設けられている。また、プッシャ本体140の周囲の側面に第2表示部182が設けられている。これらの表示部181,182は、操作部170を操作することで、点滅あるいは色が変わるように設定されている。
なお、第1表示部181は、特定の伸縮部材420を表示できる位置であればどのような箇所に設けてもよい。プレイヤーが第1表示部181を視認できる位置においてプッシャ本体140の上面または側面に設けることができる。例えば、第1表示部181は、プッシャ本体140の上面において、各伸縮部材420を囲むように複数設けてもよく、または支持ユニット300を囲むように設けてインジケータ171を表示してもよい。
図1から図3に示した実施形態では、第1表示部181は、それぞれの伸縮部材420を囲むようリング状に形成されている。従って、複数の第1表示部181が支持ユニット300の周囲に配設されて、支持ユニット300の周りを移動するインジケータ171が構成されている。プレイヤーは、所定のインジケータ171を選択することによって動作させる伸縮部材420を特定する。
本実施の形態においては、第1表示部181は伸縮部材420の周囲(チンアナゴの出入り口付近)に設けたが、これに限らず、例えば伸縮部材420自体に設けても良い(チンアナゴ自体が光る)。これにより、子供など背の低いプレイヤーも視認しやすくなる。
第2表示部182は、点滅あるいは色が上下方向に移動するインジケータ172を有する。操作部170の操作(スタート操作)によってこのインジケータ272が変化するように設定されている。具体的には、第2表示部182のインジケータ172は、伸縮部材420の動作量を示すように点灯する複数のLEDボックスが上下方向に配列されている。インジケータ172のボックス数に相当する伸縮量だけ伸縮部材420が伸縮動作するように構成されている。インジケータ172は操作部170の操作(ストップ操作)によって点灯を停止するように設定することもできる。
表示部180のさらに具体的構成は次のとおりである。
第1表示部181のインジケータ171は、プッシャ本体140の上面において各伸縮部材420の周囲に複数設けられている。各インジケータ171はほぼ円盤状に形成され、その内部に1つまたは複数の点灯装置(例えばLED装置)が設けられている。各点灯装置はLEDで構成することもできる。点灯装置の点灯および点滅は、後述の表示制御部540により制御される。
インジケータ171ごとの点灯装置は、所定のプログラムに従ってまたはランダムに点滅するように制御され、例えば、時計回りまたは反時計回りに順次点滅するように制御される。これにより、インジケータ171の点灯装置は、所定の方向に順次点滅していき、プレイヤーは、変位させたい伸縮部材420に対応するインジケータ171の点灯装置が点灯する瞬間を狙って操作部170を操作(押ボタンを押圧)することになる。
図2(A)の矢印Aに示すように、押圧した時に点灯していた点灯装置のみを点灯させることで、その点灯中の点灯装置のインジケータ171に対応する伸縮部材420がプレイヤーに指示され得る。
このように、表示部180は傾斜手段400と対応しており、プレイヤーに、操作部170への操作を指示する機能と、変位させる伸縮部材420を指示する機能とを有している。
なお、本実施形態では、第1表示部181のインジケータ171と伸縮部材420とが、1対1で対応して設けられているが、これに限定されない。
プレイヤーは、特定の伸縮部材420に対応した、第1表示部181を特定することによって、当該伸縮部材420を伸長または収縮させることができる。
動作する伸縮部材420が選択されると、図6に示すように、第2表示部182は上下方向に変動するインジケータ172を動作するよう表示する。プレイヤーが所定のインジケータ172の値を選択することによって、伸縮部材420の伸縮または収縮する距離が決定される。
第2表示部182のインジケータ172は、特定された伸縮部材420の動作量を示すように点灯し、LEDボックスを上下方向に所定の速度で移動する。
インジケータ172は操作部170の操作によって点灯の動きを停止する。点灯が停止したインジケータ172に対応して、インジケータ172のボックス数に相当する伸縮量だけ移動するように構成されている。
このようにして、動作する伸縮部材420が特定され、さらにその動作する距離が決定されることによって、特定の伸縮部材420が所定の距離を上下向に移動する。移動した伸縮部材420の上端が景品保持手段200の下面に当接すると、景品保持手段200が突き上げられて傾斜する。
このように、プレイヤーは、特定の伸縮部材420を所定距離動かすという操作を複数回繰り返して、景品保持手段200の傾斜角度を変え、景品50を景品載置台から景品落下口110に落下させ、当該景品50を獲得することができる。
(制御ユニット70)
次に、遊戯装置10の制御系の概略を説明する。
遊戯装置10には、コンピュータとしての制御ユニット70が設けられている。図11は、本実施の形態にかかる制御ユニット70の構成を示すブロック図である。制御ユニット70は、情報処理部510、記録部520、入力部530、表示制御部540、駆動制御部550、報知部560を有する。
情報処理部510は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の処理を実行するプロセッサであり、その一例としてのCPUなどである。記録部520は、情報処理部510が処理した情報を記録する機能を有するものである。
制御ユニット70には、制御ユニット70のハードウエア資源とソフトウエア資源としてのプログラムとの組合せによって実現される論理的装置として、入力部530、表示制御部540、駆動制御部550及び報知部560が設けられている。入力部530は、プレイヤーの入力を受け付けて情報処理部510に伝えるものである。表示制御部540はLED表示部の動作を、駆動制御部550はモータの動作をそれぞれ制御するための各種の処理を実行する。報知部560はプレイの進行に応じてプレイヤーまたは遊戯装置10の管理者に適宜報知を行う。このような処理には、表示制御処理、駆動制御処理及び報知処理が含まれる。
表示部180、傾斜手段400および操作部170はいずれも制御ユニット70に接続される。そして、表示部180の表示及び傾斜手段400の各モータの動作は制御ユニット70によって制御される。
具体的には、表示部180のLEDは表示制御部540によって動作が制御され、傾斜手段400の各モータは駆動制御部550によって動作が制御される。このため、表示部180に含まれる各インジケータ171,172の各LEDボックスの点灯及び消灯(配色の変化およびその停止を含む)は表示制御部540からの出力信号によって制御される。同様に、各モータは駆動制御部550からの出力信号に従って動作し、そのような動作に伴い傾斜手段400が動作する。つまり、モータを介して傾斜手段400の動作が駆動制御部550によって制御される。
記録部520は、CPUが実行するゲームプログラムや、音情報等を保存するROMと、CPUが実行する演算結果を一時的に記憶するRAMとを備えている。具体的に、記録部520は、例えば、インジケータ171,172の点灯装置が順次点滅する速度(点滅速度)や、順次点滅する方向(点滅方向)等のパターン(点滅パターン)を記録している。
そして、記録部520には、プレイにおいて特定された伸縮部材420の情報および伸縮部材420の移動距離(伸縮量または収縮量)の情報が記録される。これにより、表示部180の表示、操作部170の操作および、傾斜手段400の駆動を行うことができる。
記録部520には、動作の結果であるそれぞれの伸縮部材420の位置の情報が記録されてもよい。また、景品保持手段200には角度などを検出可能なセンサが設けられていてもよい。
情報処理部510は、景品保持手段200の状態(傾斜角度など)を把握することによって、景品保持手段200の状態に応じたプレイの演出または難易度の調整を行うことができる。
表示制御部540は、各インジケータ171,172に内蔵された点灯装置が順次点滅するように、その点灯および点滅を制御する。さらに、表示制御部540は、点滅方向を時計回りや反時計回りに制御することや、点滅速度を自在に制御することもできる。これにより、例えば、点滅速度を遅くしてゲームの難易度を低くすることができ、点滅速度を速くしてゲームの難易度を高くすることができる。また、その点滅方向や点滅速度をランダムに変更すれば、ゲームの難易度をより高くすることもできる。なお、表示制御部540は、複数のインジケータ171,172のうちの一部または全部を同時に点灯および点滅するように制御することもできる。
操作部170の操作は、表示制御部540及び駆動制御部550に出力される。そして、表示制御部540は、その出力結果をLED表示部、各インジケータ171,172の各ボックスの点灯制御に使用される。駆動制御部550は、その出力結果を各モータの駆動の制御、傾斜手段400の動作の制御に使用される。
景品落下口110の付近には、景品落下センサが設けられていても良い。これにより、制御ユニット70は景品50が落下してプレイが完了したことを感知することができる。さらに、制御ユニット70の報知部560は遊戯装置10の管理者にプレイの完了を通報してもよい。これにより、遊戯装置10の管理者は、新たな景品50を遊戯装置10に補充することができる。
また、傾斜手段400が動作していないにもかかわらず景品落下センサが動作した場合は、例えば何者かが景品取出口160から手を入れるなど、不正が行われた可能性があるため、制御ユニット70の報知部560は警報を鳴らすなどしてもよい。
本実施の形態においては、プレイ完了後に、遊戯装置10の管理者が伸縮部材420を元の規定値に戻して、新たな景品50を景品保持手段200に載置するものである。伸縮部材420を後方に戻す方法は、手動であってもよいし、傾斜手段400その他の機構を用いた自動であってもよい。また、例えば、操作部170が一定時間操作されないとき、プレイヤーがプレイを放棄したとみなして、伸縮部材420を自動で元の規定値に戻すようにしてもよい。
記録部520に伸縮部材420の現在の状態および初期状態(規定値)を記録しておくことにより、自動で元の規定値に戻す制御を行うことができる。
また、初期状態は、水平以外を設定することも可能である。例えば、現状の伸縮部材の位置を初期状態として登録するスイッチを設けることで実現してもよい。初期状態を水平以外の状態とすることにより、遊戯装置10へのプレイ参加率を高める効果が期待できる。
(遊戯装置10のプレイ方法)
以下に、実施形態の遊戯装置10の動作、すなわち遊戯装置10のプレイ手順を説明する。図12は、本実施形態のプレイの流れを示すフローチャートである。
(料金の支払い)
プレイヤーは、所定のプレイ料金を支払うことにより、プレイを開始することができる(S1:料金の支払い)。
以下の説明では、1回料金投入で1回のプレイ(特定の伸縮部材420を所定距離移動させるという動作)ができることとしているが、これに限らず、1回の料金投入で複数回のプレイができるようにしてもよい。
また、料金の支払いについても、特に限定されるものではなく、現金、換金メダルまたはキャッシュカードなど既知の方法で行ってよい。
(伸縮部材420の特定)
プレイヤーは、景品保持手段200上の獲得したい景品50を景品落下口110に落下させるため、景品保持手段200を効率よく傾斜させると推測される伸縮部材420を選択する。
料金を支払った後に、プレイヤーが操作部170のボタンを押すと(S2:操作ボタン押された?)、支持ユニット300の周囲に配列された第1表示部181において、インジケータ171が回転するように順次点灯する(S3:伸縮部材特定用表示)。
プレイヤーは、伸縮させたい伸縮部材420に対応するインジケータ171のLEDが点灯した瞬間を狙って操作部170のボタンを押すと(S4:操作ボタン押された?)、回転していたインジケータ171の動きが停止し、特定のインジケータ171のLEDが点灯して、このインジケータ171のLEDに対応する伸縮部材420が伸縮する伸縮部材420として特定される(S5:伸縮部材特定)。
このとき、点灯したインジケータ171が回転する速度は、本遊戯装置10の管理者が適宜選択することができる。すなわち、インジケータ171の移動速度を早くするとプレイヤーは伸縮部材420の選択が困難になり、結果として景品50の獲得が困難になる。このようにして、景品50が豪華な場合はインジケータ171の回転速度を早くするなどして、ゲーム性を高めることができる。
また、場合によっては、料金の支払い回数に応じてインジケータ171の回転速度およびまたはバネ材330の弾性力を適宜変えてもよい。例えば、5回以上料金を支払った場合(プレイを5回連続で行った場合)に、回転するように順次点灯するLEDのインジケータ171の速度を1/2としてもよい。このようにして、よりゲーム性に優れた遊戯装置10とすることができる。なお、プレイが連続で行われたか否かは、例えば、1回目のプレイが完了後、所定時間(例えば5分)が経過する前に2回目のプレイが行われた場合には、プレイが連続して行われたと判断することができる。
また、本実施の形態では、プレイヤーが操作部170のボタンを押すとインジケータ171の回転が直ちに止まる場合について説明したが、プレイヤーがボタンを押すとインジケータ171の回転速度が徐々に遅くなり、回転が停止したインジケータ171の伸縮部材420が選択されるようにしてもよい。
(伸縮量の決定)
次に、プレイヤーは、特定された伸縮部材420の伸縮量を決定する。
第2表示部182のインジケータ172が最下部から最上部まで上下するように順次点灯する(S6:伸縮量決定用表示)。プレイヤーが、インジケータ172が特定のエリアの時に操作部170のボタンを押すと(S7)、当該エリアにおいて点灯が停止する。そして、停止したエリアに対応する数字の大きさが伸縮部材420の伸縮距離として決定され(S8:伸縮量決定)、駆動装置302の動作により特定された伸縮部材420は上方または下方に所定距離伸長または収縮する(S9:駆動装置動作)。すなわち、インジケータ172が最下部(図6の「−4」)にあるときに操作部170のボタンが押されると、伸縮部材420は下方に最大距離収縮し、一方で、インジケータ172が最上部((図6の「+4」)にあるときに操作部170のボタンが押されると、伸縮部材420は上方に最大距離伸長する。
また、インジケータ172が上下中央(図6の「?」)にあるときに操作部170のボタンが押されると、次の(A)または(B)ように伸縮部材420が挙動するよう制御を設定することができる。
(A)動かす伸縮部材420と、その移動距離及び方向がランダムに決定される。
(B)動かす伸縮部材420は変わらず、もう一度インジケータ172が動き出し、再度ストップ操作をユーザに行わせる。そのときのインジケータ172の値に対する伸縮動作は、通常の2倍動くものとする。例えば「+4」は「+8」相当になり、「−1」は「−2」相当の伸縮量となる。
本実施の形態において、インジケータ172が最上部のときに伸縮部材420がどの程度伸長するかについては、遊戯装置10の管理者が適宜設定することができる。すなわち、インジケータ172の高さと伸縮部材420の伸縮量との関係は、あらかじめ管理者が決定する。この伸縮部材420の最大伸縮量が小さく設定された場合は、プレイヤーは幾度も伸縮部材420を上下に移動させなければならないため、景品50の獲得が困難になる。
また、本実施の形態においては、第2表示部182のインジケータ172の値の移動速度は、インジケータ172が中央の「?」エリアのときは一番早く、最上部「+4」エリア、および最上部「−4」エリアが二番目に早く、次に、「+1」エリア、「−1」エリアが最も遅くなるように設定されている。各エリア内での移動速度は等速である。
これにより、インジケータ172が「+1」エリア、「−1」エリアのときはスイッチを押しやすいが、中央の「?」エリア、最上部「+4」エリア、および最上部「−4」エリアのときはスイッチを押す時間が短いため、伸縮部材420の伸縮量を大きくするには僅かなタイミングを見計らってスイッチを押す必要があるため、ゲーム性が高くなる。
また、場合によっては、料金の支払い回数に応じてLEDのインジケータ172の速度を変えてもよい。例えば、5回以上料金を支払った場合(プレイを5回連続で行った場合)に、インジケータ172の速度を1/2としてもよい。このようにして、何度もチャレンジしたプレイヤーに対しては、景品50を獲得しやすくできる。
本実施の形態では、インジケータ171および172の点灯した箇所によって伸縮部材420の特定および伸縮量の決定をしたが、これに限らずインジケータ171および172の消灯した箇所で伸縮部材420の特定および伸縮量の決定をしてもよいし、インジケータ172の全てのLEDを点灯させて、特定の色によって伸縮部材420の特定および伸縮量の決定をしてもよい。また、表示部180に、例えば、あみだくじのようなゲームを表示させて伸縮部材420の特定および伸縮量の決定をしてもよい。
上述のようにして伸縮部材420が特定され、その所定の伸縮量が決まると、制御ユニット70は駆動機構を駆動させて伸縮部材420を決定された所定距離だけ上方または下方に伸縮させる。そして、制御ユニット70の記録部520は、各伸縮部材420の位置を記録する。
このようにして1プレイが完了する
次に、景品50が落下することなく(S10のNo)、2度目以降のプレイが行われる場合は、料金の支払い、伸縮部材420の特定、伸縮量の決定を上述と同様に行う。
ここで、図3に示すように、複数の伸縮部材420は支持ユニット300の周囲に配置されているので、どの伸縮部材420を選択するか、そしてその伸縮部材420によって景品保持手段200を押し上げ支持するか、または伸縮部材420の支持する場所を下げるかによって景品保持手段200の傾斜角度が大きく変わってくる。
また、操作部170を操作するタイミングによって伸縮部材420の伸縮量が大きく変わってくる。これらはプレイヤーの技量に関わっているので、ゲーム性を高めることができる。
また、様々なサイズ形状の景品50を景品保持手段200上に載置して、伸縮部材420を選択することで景品保持手段200を傾斜させることができるので、利用可能な景品50の自由度を向上させることができる。
ここで、図3に示すように、景品50が、複数の伸縮部材420で支持されている場合、1つの伸縮部材420が伸長または収縮(以下、第2の状態に変位ともいう。)したとしても、もとの第1の状態にある残りの伸縮部材420で支持されているため、景品50を容易に落下させることはできない。
具体的には、1つの伸縮部材420が第2の状態に変位した場合、景品50の重心が移動することもあれば、移動しないか、または、ほとんど移動しない場合もある。このため、プレイヤーは、複数の伸縮部材420を変位させていくことになり、景品50を最短時間(最小回数)で落下させる(最短ルート)ために、変位させるべき伸縮部材420を思案するインセンティブをプレイヤーに与えることができる。
例えば、景品50の形状や大きさ、配置等によって、隣り合う伸縮部材420を順に変位させていくことが景品落下の最短ルートとなる場合もあれば、対向する伸縮部材420を変位させていくことが最短ルートとなる場合もある。
このように、本実施形態の遊戯装置10では、プレイヤーが、景品50の大きさ、形状、および重心の位置などを考慮しながら、どの伸縮部材420を選択するか、および伸縮部材420をもとの第1の状態から第2の状態へと変位させて、景品保持手段200の傾斜角度を大きくする。
そして、景品保持手段200がさらに大きく傾くと、突出した伸縮部材420には景品50の自重がかからなくなくなり、景品保持手段200は、バネ材330の弾性力と景品50の自重とがバランスする不安定な状態になる(第3の状態という。)。そして、景品保持手段200がついにパランスを保てなくなると、図3(B)の右図に示すように、景品保持手段200が景品50の自重に負けて動き、景品50が景品保持手段200から落下する。このように、第3の状態では、景品50が落下するかしないかの絶妙なバランスの状態となるため、ゲーム性に優れた遊戯装置10とすることができる。
次に、景品落下口110の付近に設けられた景品落下センサが反応し、景品50が落下した場合(S10のYes)、プレイが終了となる。
本実施の形態においては、プレイが終了すると、報知部560は遊戯装置10の管理者にプレイが終了した旨を報知する。これにより、遊戯装置10の管理者は、伸縮部材420を開始側の位置に戻し、新たな景品50を景品保持手段200に載置する。
伸縮部材420を元の開始側位置に戻すにあたっては、各伸縮部材420の開始側端部に手動または自動によって伸縮移動させてよい。
[第2実施形態]
図13に他の実施形態の支持ユニット300が示されている。本実施の形態においては、支持部320の弾性を調整可能な調整部材324を有する。
図13に示す支持ユニット300は、調整部材としてのエアバッグ324と、エアバッグ324の中に空気を圧入可能なコンプレッサー326と、エアバッグ324の周囲に配設されたバネ材330と、を有する。エアバッグ324およびバネ材330から支持部320が構成されている。バネ材330の下端部は可動部315上に固定されている。さらに可動部315は基台310に対して上下摺動可能に接続されている。バネ材330の上端部は景品保持手段200の下面に連結部340を介して固定されている。
エアバッグ324とコンプレッサー326とはホース327にて接続されており、コンプレッサー326からの空気をエアバッグ324内へ送り、およびエアバッグ324内の空気を排出できるように切り替え制御弁(図示せず)が設けられている。
図13(A)に示すように、コンプレッサー326からの空気がエアバッグ324内に送られているときは、エアバッグ324の内圧によってバネ材330を内側から加圧するため、支持部320は直立し支持部320の変形性は低下するので、景品保持手段200はほぼ水平状態に支持される。
図13(B)に示すように、エアバッグ324内の空気を排出した場合には、バネ材330だけで景品保持手段200を支持することになるので、支持部320は矢印で示すように湾曲し景品保持手段200は傾斜が容易になる。そのため、景品50の重量が大きい場合および/または景品50が景品保持手段200の周囲近くに載置されているような場合には、景品保持手段200は大きく傾斜することになる。
このように、エアバッグ324内の空気圧を調整することにより、景品50の荷重でトレイ200が容易に傾くことを抑制すると共に、景品獲得の難易度をコントロールすることができる。例えば、プレイヤーがゲームを開始して最初は、エアバッグ324内の空気圧を比較的高くし、トレイ200はしっかりと支持されているが、プレイを所定回数以上繰り返すとエアバッグ324内のエアーが次第に抜けていき、支持部320によるトレイ200を支える力が減少するように設定してもよい。
[第3実施形態]
図14にさらに他の実施形態の支持ユニット300が示されている。本実施の形態においては、支持部320の弾性を調整可能な調整部材(弾性体350)を有する。
図14に示す支持ユニット300は、基台310から上方へ突出、没入可能なゴムなどから構成される円筒形の弾性体350と、該弾性体350の周囲に配置されたバネ材330と、弾性体350を上下移動可能な駆動手段352と、を有する。バネ材330の下端が可動部315に固定され、可動部315が基台310に摺動可能に連結されている。バネ材330の上端は、連結部340によってトレイ200下面に固定されている。
駆動手段352は、モータ354と、モータ354の動力を伝達する伝達機構、およびモータ354の動力によって回転可能な螺子部材356とを少なくとも有する。螺子部材356は基台310に設けた通孔内に配設されている。螺子部材356に弾性体350が外嵌され、螺子部材356の回転によって弾性体350が上下移動するように、弾性体350の内筒の内面に雌ネジが形成されている。
図14(A)に示すように、弾性体350が可動部315上面から大きく突出している様態では、バネ材330の内側に弾性体350は挿入されるので、弾性体350およびバネ材330からなる支持部320の変形性は小さい。それゆえ、トレイ200は支持部320によって水平状態に支持されている。
図14(B)に示すように、駆動手段352を駆動させて弾性体350を可動部315内に没入させた場合には、トレイ200はバネ材330だけで支持されるため傾斜し易くなる。
駆動手段352と弾性体350とはスプライン構造によって接続されているため、可動部315の上下移動に伴い弾性体350が上下移動した場合であっても、駆動手段352の回転力は弾性体350に伝達される。
従って、プレイヤーがゲームを開始した当初は、弾性体350がバネ材330の中に挿入されていて、トレイ200がしっかり支持されているが、プレイを所定回数以上繰り返すと弾性体350が可動部315の中に入り、トレイ200はバネ材330だけで支持されるので、その支持力が低下しトレイ200が傾斜し易くなるように設定してもよい。
[第4実施形態]
図15にさらに他の実施形態の支持ユニット300が示されている。本実施の形態においては、支持部320の弾性を調整可能な調整部材を有する。
図15に示す支持ユニット300は、可動部315から上方へ延出されたワイヤー360と、該ワイヤー360が挿通される複数の樹脂部材などからなる連結部材362と、ワイヤー360の下端部に連結されワイヤー360の張力を調整できるようワイヤー360を引張り可能なモータ354、動力伝達機構などを含む駆動手段364と、を有する。ワイヤー360の上端部は連結部340を介してトレイ200の下面に連結されている。図15(C)および図15(D)に示すように、連結部材362は円柱状部材で形成され、その中心位置にワイヤー360を通すための孔が形成されている。
図15(A)に示すように、駆動手段364を駆動および制御してワイヤー360の張力を強めた場合には、複数の連結部材362同士が強固に連結された状態となり棒状となるので、トレイ200はほぼ水平状態に支持される。
図15(B)に示すように、ワイヤー360の張力を緩めた場合には、複数の連結部材362間の連結が弱くなるので、トレイ200はバネ材330だけで支持されるのでトレイ200は容易に傾斜するようになる。
プレイヤーがゲームを開始後は、連なった連結部材362がワイヤー360に引っ張られることで棒形状を維持してバネ材330が傾くことを抑制するが、OP設定に近づくと徐々にワイヤー360が緩み、容易にバネ材330が傾くように設定することができる。
[第5実施形態]
図16から図18に、遊戯装置10のさらに他の実施形態が示されている。この実施形態では、景品保持手段200として、トレイに代えて景品保持部370が設けられている。
すなわち、遊戯装置10は、景品保持部370と、景品保持部370を傾斜可能に支持する支持ユニット300と、景品保持部370を、支持ユニット300の上端部を支点として傾斜させる傾斜手段400と、を備えている。傾斜手段400および支持ユニット300は、上記各実施形態で説明した構成と同様のものを採用することができる。
図17および図18に示すように、景品保持部370は、一対の固定アーム372,372と、各固定アーム372の基部を回動可能に連結する枢着部374と、両固定アーム372,372の連結強度を調整可能な螺子などからなる調整部376と、を有し、正面視で略U字状に形成されている。各固定アーム372の上端部には景品50に傷などをつけることなく景品50を保持するためのパッド378が設けられている。
支持ユニット300のバネ材330の上端に固定した連結部340に景品保持部370の下端部が連結されている。一対の固定アーム372,372間の間隔は、景品50のサイズ、形状などに合わせて調整部376によって調整および設定可能である。
図18(A)に示すように、両固定アーム372、372間に景品50は保持される。ここで、調整部376のネジを弱くすることによって、景品50の保持力を下げ景品獲得の難易度を下げることができる。逆に、調整部376のネジを強く締めることによって、景品50の保持力を上げ、景品獲得の難易度を高めることができる。
図18に示すように、伸縮部材420の伸長によって伸縮部材420の上端部を直接、景品50に作用させることができる。そして、伸縮部材420の上端部が景品50を押し上げた場合には、景品50が動き、および支持ユニット300が撓むことで固定アーム372の向きが変わる。その結果、景品50は固定アーム372の間から抜け落ちることになる。伸縮部材420の伸長量が大きいほど、また固定アーム372の景品保持力が弱いほど、景品50は景品保持部370から容易に落下する。固定アーム372の調整部376の強度を調整することで、景品50を挟んでいる強さを任意に調整することができる。
なお、上記実施形態では、弾性変形可能な支持部320としてバネ材330を使用したが、バネ材330に代えボールジョイント使用し、ボールジョイントによって可動部315と景品保持手段200とを連結してもよい。この場合は、景品保持手段(例えば、トレイ)200の下面にボール部分が接続され、可動部315上端にボール部分を受けるソケットが固定される。また、ボールジョイントを磁石によって構成されるボール部分および/またはソケット部分から構成してもよい。バネ材330に代えてボールジョイント使用する場合、景品保持手段200は主に伸縮部材420によって景品保持手段200の傾斜角度が変わることになる。
本発明においては、遊戯装置10が『遊戯装置』に相当し、景品50が『景品』に相当し、筐体100が『筐体』に相当し、景品落下口110が『景品落下口』に相当し、景品保持手段200、景品保持部170、トレイ200が『景品保持手段』に相当し、支持ユニット300が『支持ユニット』に相当し、傾斜手段400が『傾斜手段』に相当し、伸縮部材420が『伸縮部材』に相当し、駆動手段421が『駆動手段』に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
10 遊戯装置
50 景品
100 筐体
110 景品落下口
130 プッシャ台
170 操作部
180 表示部
181 第1表示部
182 第2表示部
200 景品保持手段
300 支持ユニット
400 傾斜手段
420 伸縮部材
421 駆動手段

Claims (9)

  1. 景品を落下させて払い出す遊戯装置であって、
    前記景品を収容する筐体と、
    前記筐体内に収容された前記景品が保持される景品保持手段と、
    前記景品保持手段を3以上の方向へ傾斜可能に支持する支持手段と、
    前記景品が前記景品保持手段に保持された状態から前記景品保持手段から落下し得る状態に、前記景品保持手段を傾斜させる傾斜手段と、を備え、
    前記傾斜手段は、前記景品保持手段に作用して前記景品保持手段の傾斜角度を変える作用部材と、前記作用部材を駆動させる駆動手段と、を有し、
    前記作用部材は前記支持手段の周囲に3以上設けられている、遊戯装置。
  2. 前記作用部材は、前記景品保持手段に当接し得る当接部を有し、
    前記当接部は、前記景品保持手段の端より内側に配置される、請求項1に記載の遊戯装置。
  3. 前記支持手段は、前記景品保持手段と接続される接続部を有し、前記接続部の位置が複数の前記作用部材の動きに応じて上下動可能に形成されている、請求項1または2に記載の遊戯装置。
  4. 前記支持手段は、基台と、前記基台から突出および前記基台内に没入可能に設けられた可動部と、前記可動部の上端に連結された弾性変形性を有する支持部と、を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の遊戯装置。
  5. 前記駆動手段は、前記作用部材を伸縮駆動させ、
    前記作用部材は、伸長することにより前記景品保持手段に作用する、請求項1からのいずれか1項に記載の遊戯装置。
  6. 前記支持手段は、前記景品保持手段と解除可能に連結される、請求項1からのいずれか1項に記載の遊戯装置。
  7. 景品が保持される景品保持手段から景品を落下させて払い出す遊戯装置であって、
    前記景品を収容する筐体と、
    前記景品保持手段を3以上の方向へ傾斜可能に支持する支持手段と、
    前記景品が前記景品保持手段に保持された状態から前記景品保持手段から落下し得る状態に、前記景品保持手段を傾斜させる傾斜手段と、を備え、
    前記傾斜手段は、前記景品保持手段に作用して前記景品保持手段の傾斜角度を変える作用部材と、前記作用部材を駆動させる駆動手段と、を有し、
    前記作用部材は前記支持手段の周囲に3以上設けられている、遊戯装置。
  8. 景品が保持される景品保持手段、及び当該景品保持手段を3以上の方向へ傾斜可能に支持する支持手段を含む景品保持部が着脱可能となるように構成されている遊戯装置であって、
    前記景品が前記景品保持手段に保持された状態から前記景品保持手段から落下し得る状態に、前記景品保持手段を傾斜させる傾斜手段、を備え、
    前記傾斜手段は、前記景品保持手段に作用して前記景品保持手段の傾斜角度を変える作用部材と、前記作用部材を駆動させる駆動手段と、を有し、
    前記作用部材は前記支持手段の周囲に3以上設けられている、遊戯装置。
  9. 景品が保持される景品保持手段から景品を落下させて払い出す遊戯装置であって、
    前記景品を収容する筐体と、
    前記景品が前記景品保持手段に保持された状態から前記景品保持手段から3以上の方向へ落下し得る状態に、前記景品保持手段を傾斜させる傾斜手段と、を備え、
    前記傾斜手段は、前記景品保持手段に作用して前記景品保持手段の傾斜角度を変える作用部材と、前記作用部材を駆動させる駆動手段と、を有し、
    前記作用部材は前記景品保持手段の複数個所に作用し得るよう3以上設けられている、遊戯装置。
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