JP2021117103A - エアリークテスト装置 - Google Patents
エアリークテスト装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021117103A JP2021117103A JP2020010509A JP2020010509A JP2021117103A JP 2021117103 A JP2021117103 A JP 2021117103A JP 2020010509 A JP2020010509 A JP 2020010509A JP 2020010509 A JP2020010509 A JP 2020010509A JP 2021117103 A JP2021117103 A JP 2021117103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- circuit
- tank
- valve
- work
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000012360 testing method Methods 0.000 title claims abstract description 143
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 120
- 239000002775 capsule Substances 0.000 claims abstract description 72
- 238000007689 inspection Methods 0.000 claims abstract description 18
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 170
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 97
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 23
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 22
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 description 18
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 17
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 10
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 10
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 8
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 description 5
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 description 5
- 239000003814 drug Substances 0.000 description 4
- 229940079593 drug Drugs 0.000 description 4
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 3
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 2
- 230000012447 hatching Effects 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000009512 pharmaceutical packaging Methods 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Abstract
Description
次に、第1供給弁を閉じ、第2供給弁を開くことにより、上記設定圧のタンクと、大気圧状態で封鎖されている主回路の下流側回路部が、連通状態になる。その結果、ワークカプセル内には、上記設定圧と大気圧の中間のテスト圧力が付与されることになる。この時に検出されるタンク圧に基づき、大漏れの有無が判断する。
次に、検圧回路の検圧弁を閉じ、差圧センサからの検出差圧に基づき小漏れの有無を判断する。
上記構成によれば、装置の校正等のために、基準漏れ器でワークの小漏れに擬制した基準漏れを発生させることができる。しかも、主回路の上流側回路部を絶対圧で定義される基準圧とすることができるので、基準漏れ時に差圧センサにより高精度に差圧を検出することができる。
a.上記第1方式において上記制御・判断手段は、
上記第1供給弁と上記タンク弁を開き、上記第2供給弁を閉じた状態にして、上記圧力源から上記タンクに第1設定圧を供給する工程と、
上記タンク弁を閉じて上記タンク内を第1設定圧に維持したまま、上記第1供給弁と上記第2供給弁と上記検圧弁を開いた状態にして、上記圧力源から上記主回路と上記検出回路に上記基準圧を供給する工程と、
上記第1供給弁を閉じ、上記第2供給弁と上記検圧弁と上記タンク弁を開いた状態にして、上記タンクを上記主回路と上記検圧回路に連通させることにより、上記主回路と上記検圧回路を上記基準圧と上記第1設定圧の中間のテスト圧にし、この時の上記圧力センサからの検出圧に基づき、上記ワークの大漏れの有無を判断する大漏れ検出工程と、
上記検圧弁を閉じ、上記差圧センサからの検出差圧に基づき、上記ワークの小漏れの有無を判断する小漏れ検出工程と、
を上記順に実行し、
b.上記第2方式において上記制御・判断手段は、
上記第1供給弁と上記タンク弁を開き、上記第2供給弁を閉じた状態にして、上記圧力源から上記タンクに上記基準圧を供給する工程と、
上記タンク弁を閉じて上記タンク内を上記基準圧に維持したまま、上記第1供給弁と上記第2供給弁と上記検圧弁を開いた状態にして、上記圧力源から上記主回路と上記検圧回路にテスト圧としての第2設定圧を供給する工程と、
上記第1供給弁を閉じ上記検圧弁を閉じた状態にして、上記差圧センサからの検出差圧に基づき、上記ワークの小漏れの有無を判断する小漏れ検出工程と、
上記タンク弁を開き、上記タンクと上記主回路を連通させた状態にして、上記圧力センサからの検出圧に基づき、上記ワークの大漏れの有無を判断する大漏れ検出工程と、
を上記順に実行する。
好ましくは、上記第1方式での第1設定圧は、正圧と負圧を選択でき、上記第2方式での第2設定圧も正圧と負圧を選択できるようにする。
上記構成によれば、負圧によるワークカプセルの構成部材間の食い付きを確実に解消することができ、ワークカプセルを円滑に開放することができる。
上記構成によれば、テスト方式を選択するユーザの負担を軽減することができる。
なお、上述した弁SV1〜SV5は空気作動型の弁である。
第1の方式は、大漏れを先に行う方式であり、後述のようにタンク5に蓄えられた圧を基準圧の主回路3に向けて供給するためタンク加圧方式と称す。
第2の方式は、小漏れを先に行う方式であり、後述のように主回路3の圧を基準圧のタンク5に分けるため、タンク分圧方式と称す。
最初に、正圧を用いたタンク加圧方式エアリークテストについて図2を参照しながら説明する。
(初期工程)
弁SV1〜SV5は図1の状態にある。第1供給弁SV1が開き、第2供給弁V2が閉じているので、圧力源1から正圧の第1設定圧Pxが主回路3の上流側回路部3aに付与されている。この第1設定圧Pxは、圧力源1のレギュレータが絶対圧センサ6からのフィードバックを受けて制御されるので、一定に維持されている。また、タンク弁SV3が開いているので、タンク5にも上記第1設定圧Pxが供給されている。
他方、検圧弁SV4と開放弁SV5が開いているので、主回路3の下流側回路部3bおよび検圧回路7は大気開放されている。
次に、弁SV1〜SV5を前工程のまま維持した状態で、ワークWを収容したカプセル本体2aを搬入・搬出位置から天板2bの下側の検出位置までスライドさせる。
次に、カプセル本体2aと天板2bをクランプして、ワークカプセル2の内部空間を密封する。このクランプ工程で、タンク弁SV3をオンして閉じ状態にし、タンク5を主回路3の上流側回路部3aから遮断する。これにより、タンク5は第1設定圧Pxに維持される。
次に、弁SV1,SV3、SV4を前工程と同じ状態にしたままで、開放弁SV5をオンして閉じ状態にし、主回路3を外部から遮断する。これと略同時または直後に、第2供給弁SV2をオンして開き状態にするとともに、圧力源1から大気圧に近い基準圧Prを供給する。これにより、主回路3、検圧回路7およびワークカプセル2が基準圧Prとなる。タンク5は第1設定圧Pxに維持されたままである。
次に、第1供給弁SV1をオンして閉じ状態にした後、タンク弁SV3をオフにして開き状態にすることにより、タンク5を主回路3と連通させる。他の弁は前工程と同じ状態に維持されている。これにより、タンク5からの第1設定圧Pxの空気が主回路3へと流れる。その結果、主回路3、検圧回路7およびワークカプセル2を含む閉鎖回路全体の圧が正圧のテスト圧Pt1となる。このテスト圧Pt1は、基準圧Prと第1設定圧Pxの中間の値であり、下記の式により表される。
Pt1=(Px・Vt+Pr・Vc)/(Vt+Vc)・・・(1)
ただし、Vtはタンク体積であり、Vcは主回路3、検圧回路7、ワークカプセル2を含むタンク5を除く閉鎖回路の容積(ただし、ワークカプセル2の容積については、ワークカプセル2の内面により画成された容積からワークWの容積を減じる)である。これら体積Vt、Vcは既知である。
次に、弁SV1〜SV5を前工程のまま維持した状態で、絶対圧センサ6で検出される上記閉鎖回路の絶対圧に基づき大漏れの有無を判断する。ワークWに包装のシール不良や破れ等の大きな欠陥が無い場合には、絶対圧センサ6で検出される圧力は、上記式(1)で見込まれるテスト圧Pt1に維持されるが、大きな欠陥がある場合には、ワークカプセル2内のテスト圧Pt1の空気が一瞬のうちにワークW内に入り込み(大漏れ)、その分だけ絶対圧センサ6で検出される圧が、テスト圧Pt1から低下する。
コントローラ10では、この絶対圧センサ6での検出圧とテスト圧Pt1との差が閾値内であればワークWに大漏れが無いと判断し、この差が閾値を超えた場合には大漏れ有り、すなわちワークWに大きな欠陥有りと判断する。
次に、弁SV1,SV3,SV5を前工程のまま維持した状態で、第2供給弁SV2をオフして閉じ状態にすることにより、主回路3の上流側回路部3aと下流側回路部3bの間を遮断するとともに、検圧弁SV4をオンして閉じ状態にすることにより、検圧回路7を2つに分けて遮断する。この状態を所定時間維持して主回路3の下流側回路部3bと検圧回路7の圧を安定化させる。
次に、弁SV1〜SV5を前工程のまま維持した状態で、差圧センサ8で検出される差圧に基づき小漏れの有無を判断する。この状態で、差圧センサ8の2つのポート8a,8bは、互いに遮断されている。すなわち、ワーク側ポート8aは、主回路3の下流側回路部3bを介してワークカプセル2に連なっている。基準側ポート8bは、検圧回路7において、差圧センサ8と検圧弁SV4との間の部分に連なっている。基準側ポート8bでの圧力は、テスト圧Pt1に維持されている。
ワークWの包装にピンホール等の小さな欠陥が有る場合には、テスト圧Pt1の空気が少しずつワークW内に入り込む。これにより、主回路3の下流側回路部3bとワークカプセル2の圧が徐々に減じられ、ワーク側ポート8aの圧が基準側ポート8bの圧(テスト圧Pt1)より低くなる。コントローラ10は、差圧センサ8の検出差圧が閾値を超えた時には、小漏れ有り、すなわち小さな欠陥が有ると判断する。
次に、弁SV1,SV3を前工程のまま維持した状態で、第2供給弁SV2をオンして開き,検圧弁SV4をオフして開き、開放弁SV5をオフして開く。これにより、圧力供源1から遮断された状態で、主回路3および検圧回路7を含む回路と、タンク5と、ワークカプセル2が大気に開放される(排気される)。
次に、弁SV1〜SV5を前工程のまま維持した状態で、ワークカプセル2のクランプを解除する。
(スライド工程)
最後に、検査済みのワークWを収容したカプセル本体2aをスライドさせることにより、天板2bに対応する検出位置から搬入・搬出位置へと戻し、ワークWをカプセル本体2aから取り出す。この工程で、第1供給弁SV1をオフにして開き、第2供給弁SV2をオフにして閉じることにより、全ての弁SV1〜SV5を初期工程と同じ状態に戻す。
(初期工程から小漏れ検出工程まで)
次に、負圧を用いたタンク加圧方式のエアリークテストについて図3を参照しながら説明する。初期工程、スライド工程、タンク遮断・クランプ工程、基準圧供給工程、タンク連通・テスト圧供給工程、大漏れ検出工程、圧力安定化工程、小漏れ検出工程までの弁SV1〜SV5の動作は、上記正圧のタンク加圧方式エアリークテスト方法と同じである。圧力源1は、初期工程からタンク遮断・クランプ工程まで、負圧の第1設定圧Px’を供給し、基準圧供給工程で基準圧Prを供給する。
大気開放工程とクランプ解除工程では、正圧のタンク加圧方式エアリークテストと弁の動作が異なる。詳述すると、大気開放工程では、すべての弁SV1〜SV5が開くとともに、圧力源1の供給圧が負圧のPx’から正圧に切り替わる。なお、この大気開放工程で供給される正圧は、上述した正圧の第1設定圧Pxより低くてもよく、基準圧Prまたは基準圧Prより若干高い程度でもよい。
スライド工程では第2供給弁SV2がオフして閉じ状態となり、圧力源1の供給圧が所定負圧Pyに戻り、初期工程と同じ状態になる。
次に、正圧を用いたタンク分圧方式エアリークテスト方法について図4を参照しながら説明する。
(初期工程)
圧力源1は、基準圧Prを供給している。弁SV1〜SV5は図1の状態にあり、第1供給弁SV1が開き、第2供給弁V2が閉じているので、圧力源1からの基準圧Prが主回路3の上流側回路部3aに付与されている。タンク弁SV3が開いているので、タンク5にも上記基準圧Prが供給されている。主回路3の下流側回路部3bは大気開放されている。
次に、弁SV1〜SV5を前工程のまま維持した状態で、ワークWを収容したカプセル本体2aを天板2bに対応した検出位置までスライドさせる。
(タンク遮断・クランプ工程)
次に、カプセル本体2aと天板2bをクランプして、ワークカプセル2の内部空間を密封する。この工程では、タンク弁SV3をオンして閉じ状態にし、タンク5を主回路3の上流側回路部3aから遮断する。これにより、タンク5は基準圧Prに維持される。なお本実施形態では、タンク弁SV3が閉じた直後に第2供給弁SV2がオンして開き、圧力源1からの基準圧Prの空気が、主回路3を通り開放弁SV5から大気へ排出される。
次に、弁SV1、SV2,SV3、SV4を前工程のまま維持した状態で、開放弁SV5をオンして閉じることにより主回路3、検圧回路7、ワークカプセル2を含む回路を閉鎖し、圧力源1の供給圧を基準圧Prから正圧の第2設定圧Pyに切り替える。その結果、主回路3、検圧回路7およびワークカプセル2を含む閉鎖回路に正圧の第2設定圧Pyが供給される。この正圧の第2設定圧Pyは、小漏れ検出用のテスト圧Pt2として提供される。差圧センサ8の2つのポート8a,8bは、等しいテスト圧Pt2を受けている。
次に、弁SV2、SV3、SV5を前工程のまま維持した状態で、第1供給弁SV1をオンして閉じることにより、主回路3を圧力源1から遮断するとともに、検圧弁SV4をオンして検圧回路7を遮断する。この状態を所定時間維持して圧力を安定化させる。
次に、弁SV1〜SV5を前工程のまま維持した状態で、差圧センサ8で検出される差圧に基づき小漏れの有無を判断する。この状態で、差圧センサ8の2つのポート8a,8bは、互いに遮断されている。すなわち、ワーク側ポート8aは、主回路3の下流回路部3bを介してワークカプセル2に連なっている。基準側ポート8bは、検圧回路7において、差圧センサ8と検圧弁SV4との間の部分に連なっている。ポート8bでの圧力は、テスト圧Pt2に維持されている。
ワークWの包装にピンホール等の小さな欠陥が有る場合には、テスト圧Pt2の空気が徐々にワークW内に入り込む。これにより、ワークカプセル2の圧力が徐々に減じられ、ワーク側ポート8a側の圧力が基準側ポート8b側の圧(テスト圧Pt2)より低くなり、差圧センサ8の検出差圧が閾値を超えるため、コントローラ10は小漏れ有りと判断する。
次に、弁SV1、SV2、SV5を前工程のまま維持した状態で、タンク弁SV3をオフして開き、検圧弁SV4をオフして開く。これにより、主回路3内における正圧のテスト圧Pt2(正圧の第2設定圧Px)の空気が、これより低い基準圧Prのタンク5へと流れ込み、主回路3の圧力が大漏れ用のテスト圧Pt3まで減じられる。このテスト圧Pt3は、上記式(1)において、第1設定圧Pxを第2設定圧Pyに置き換えることにより、求められる。
次に、弁SV1〜SV4を前工程のまま維持した状態で、開放弁SV5をオフして開き、これにより、主回路3、検圧回路7、タンク5、ワークカプセル2が大気に開放される(排気される)。
(クランプ解除工程)
次に、弁SV1〜SV5を前工程のまま維持した状態で、ワークカプセル2のクランプを解除する。
(スライド工程)
最後に、検査済みのワークWを収容したカプセル本体2aをスライドさせて、天板2bの下側の検出位置から搬入・搬出位置へ戻すとともに、第1供給弁SV1をオフにして開き、第2供給弁SV2をオフにして閉じることにより、全ての弁SV1〜SV5を初期工程と同じ状態に戻す。
(初期工程からタンク連通・大漏れ検出工程まで)
次に、負圧を用いたタンク分圧方式エアリークテスト方法について図5を参照しながら説明する。初期工程、スライド工程、タンク遮断・クランプ工程、テスト圧供給工程、圧力安定化工程、小漏れ検出工程、タンク連通・大漏れ検出工程までの弁SV1〜SV5の動作は、上記正圧のタンク分圧方式エアリークテスト方法と同じである。圧力源1は、初期工程からタンク遮断・クランプ工程まで基準圧Prを供給し、テスト圧供給工程からタンク連通・大漏れ検出工程まで負圧の第2設定圧Py’を、負圧のテスト圧Pt2’として供給する。
正圧を用いるタンク分圧方式エアリークテスト方法と弁の動作が異なるのは、大気開放工程とクランプ解除工程である。大気開放工程では、開放弁SV5がオフして開き、第1供給弁SV1がオフして開く(すなわち全ての弁SV1〜SV5が開く)とともに、圧力源1の供給圧が負圧の第2設定圧Py’から正圧に切り替わる。なお、この大気開放工程で供給される正圧は、上述した正圧の第2設定圧Pyより低くてもよく、基準圧Prまたは基準圧Prより若干高い程度でもよい。これにより、大気が大気開放弁SV5からワークカプセル2へ流れ込むとともに、圧力源1からの正圧の空気が、ワークカプセル2に流れ込む。その結果、カプセル本体2aの天板2bへの食い付きが確実に解除され、クランプ解除後に円滑にカプセル本体2aを検出位置から搬入・搬出位置へとスライドさせることができる。
スライド工程では第2供給弁SV2がオフして閉じ状態となり、圧力源1の供給圧が負圧の第2設定圧Py’に戻り、初期工程と同じ状態になる。
本実施形態では、天候等により変化する大気圧を用いず、絶対圧センサ6で管理された基準圧を用いるため、タンク加圧方式の大漏れ検出工程および小漏れ検出工程でのテスト圧を高精度に設定することができ、またタンク分圧方式での大漏れ検出工程でのテスト圧を高精度に設定することができる。その結果、エアリークテストの精度を高めることができる。
タンク加圧方式では、事前に既知の容積のタンク5を第1設定圧にし、このタンク5の第1設定圧を基準圧の閉鎖回路に供給するので、タンクを含む閉鎖回路に存在する空気の絶対量を正確に把握することができる。そのため、大漏れ検査を正確に行うことができる。
ただし、タンク加圧方式では、小漏れ検査工程でのテスト圧が圧力源1からの第1設定圧と大気圧に近い基準圧との中間の値となるため、高くできない。
ただし、タンク5に基準圧を供給して閉じた後に、圧力源1からの第2設定圧がワークカプセル2に供給され、小漏れ検査工程の期間も供給され続けるので、ワークの包装に欠陥があった場合に、ワーク内への空気の侵入量(正圧の場合)またはワークからの空気の放出量(負圧の場合)を正確に把握できない。そのため、ワークの態様によっては大漏れ検査の精度が減じられる可能性がある。
図6は図1のエアリークテスト装置に他の構成要素を付加した実施形態を示す。詳述すると、主回路3の下流側回路部3bには差圧センサ8より下流側において常開の遮断弁SV6が設けられている。この遮断弁SV6は、上述したエアリークテストを実行している時には開き状態を維持しており、回路を構成するマニホルドの気密検査する際には閉じられる。
エアリークテスト装置の校正や閾値設定等を行なう際には、下流側回路部3bにテスト圧を付与し、上流側回路部3aに基準圧を付与し、第1供給弁SV1、第2供給弁SV2、検圧弁SV4、開放弁SV5を閉じた状態で基準漏れ弁SV7,SV8を開く。これにより、疑似漏れ器16のオリフィスを介してワークの小漏れに相当する基準漏れが発生する。この時の差圧センサ8の検出差圧に基づき、校正等を行う。
上記基準漏れ発生時に、基準漏れ器16の他端が絶対圧センサ6で管理された基準圧となっているため、外部環境の大気圧の変化に影響されずに一定の基準漏れ量を発生させることができる。
本実施形態では、コントローラ10はタッチパネル(図示しない)を装備しており、ユーザがタッチパネルに製品種別と所望するテスト圧の情報を入力することにより、自動的にテスト方式を選択できるようになっている。
PTP包装は、錠剤を、接合されたアルミシートと樹脂シート間に収容するようになっており、テスト圧は+10〜+40kPaに制限される。
ピロー包装は、袋状の包装であり、負圧でエアリークテストを行う必要がある。
バイアルはガラス製またはプラスチック製の小瓶であり、薬剤を収容し、ゴム栓と金属キャップで密閉してある。このバイアルは、正圧でエアリークテストを行う必要がある。
ステップ100でユーザが上記製品種別を入力し、ステップ101で所望する小漏れ検査のためのテスト圧を例えば10kPa単位で入力する。なお、ユーザがPTP包装を選択しながら、テスト圧として上記範囲を超える圧を指定した場合には、訂正を促す。また、ユーザがピロー包装を入力しながら正圧のテスト圧を指定した場合や、バイアルを入力しながら負圧のテスト圧を指定した場合も、同様に訂正を促す。
次のステップ110では、大漏れを生じるような欠陥を有する不良品を例えば3つ用意し、これら不良品について、設定されたテスト方式、テスト圧および測定条件で、上述のエアリークテストの工程を実行し、絶対圧センサ6の検出圧と、差圧センサ8の検出差圧を、記憶する。
次に、ステップ112では、良品をワークカプセル2にセットして上述した基準漏れ測定工程を実行し、ステップ113で測定感度等を確認してこのプログラムを終了する。
基準圧は、大気圧と同程度であってもよく、若干低くても良い。
2 ワークカプセル
3 主回路
3a 上流側回路部
3b 下流側回路部
4 分岐回路
5 タンク
6 絶対圧センサ(圧力センサ)
7 検圧回路
8 差圧センサ
8a ワーク側ポート
8b 基準側ポート
10 コントローラ(制御・判断手段)
15 基準漏れ回路
16 基準漏れ器
SV1 第1供給弁
SV2 第2供給弁
SV3 タンク弁
SV4 検圧弁
SV5 開放弁
SV7,SV8 基準漏れ弁
W ワーク
Claims (7)
- ア)大気圧または大気圧に近い基準圧と設定圧を含む圧を供給可能な圧力源と、
イ)検査対象のワークを収容するワークカプセルと、
ウ)上記圧力源と上記ワークカプセルとを繋ぐ主回路と、
エ)上記圧力源と上記主回路との間に介在された第1供給弁と、
オ)上記主回路に設けられ、上記主回路を圧力源側の上流側回路部とワークカプセル側の下流側回路部とに分ける第2供給弁と、
カ)上記主回路の上記上流側回路部に分岐回路を介して接続されるタンクと、
キ)上記分岐回路に設けられ上記タンクを上記主回路に対して連通、遮断するタンク弁と、
ク)上記主回路の上記上流側回路部に接続される圧力センサと、
ケ)両端が上記主回路の下流側回路部に接続される検圧回路と、
コ)上記検圧回路に設けられた検圧弁と、
サ)上記検圧回路に設けられ、上記主回路の上記下流側回路部を介して上記ワークカプセルに連なるワーク側ポートと、上記検圧弁に連なる基準側ポートとを有する差圧センサと、
シ)上記主回路に接続された大気開放弁と、
ス)上記圧力源の供給圧の制御、上記第1供給弁、上記第2供給弁、上記タンク弁、上記検圧弁、上記大気開放弁のシーケンス制御、および前記圧力センサからの検出圧に基づく上記ワークの大漏れの有無の判断、上記差圧センサからの検出差圧に基づく上記ワークの小漏れの有無の判断を実行する制御・判断手段と、
を備えたことを特徴とするエアリークテスト装置。 - 上記圧力センサが絶対圧センサであることを特徴とする請求項1に記載のエアリークテスト装置。
- さらに、上記主回路の上記上流側回路部と上記下流側回路部の間に接続された基準漏れ回路と、上記基準漏れ回路に設けられた2つの基準漏れ弁と、上記基準漏れ回路において上記2つの基準漏れ弁間に設けられるとともにオリフィスを有する基準漏れ器と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載のエアリークテスト装置。
- 第1方式のエアリークテストと、第2方式のエアリークテストを選択的に実行可能であり、
a.上記第1方式において上記制御・判断手段は、
上記第1供給弁と上記タンク弁を開き、上記第2供給弁を閉じた状態にして、上記圧力源から上記タンクに第1設定圧を供給する工程と、
上記タンク弁を閉じて上記タンク内を第1設定圧に維持したまま、上記第1供給弁と上記第2供給弁と上記検圧弁を開いた状態にして、上記圧力源から上記主回路と上記検出回路に上記基準圧を供給する工程と、
上記第1供給弁を閉じ、上記第2供給弁と上記検圧弁と上記タンク弁を開いた状態にして、上記タンクを上記主回路と上記検圧回路に連通させることにより、上記主回路と上記検圧回路を上記基準圧と上記第1設定圧の中間のテスト圧にし、この時の上記圧力センサからの検出圧に基づき、上記ワークの大漏れの有無を判断する大漏れ検出工程と、
上記検圧弁を閉じ、上記差圧センサからの検出差圧に基づき、上記ワークの小漏れの有無を判断する小漏れ検出工程と、
を上記順に実行し、
b.上記第2方式において上記制御・判断手段は、
上記第1供給弁と上記タンク弁を開き、上記第2供給弁を閉じた状態にして、上記圧力源から上記タンクに上記基準圧を供給する工程と、
上記タンク弁を閉じて上記タンク内を上記基準圧に維持したまま、上記第1供給弁と上記第2供給弁と上記検圧弁を開いた状態にして、上記圧力源から上記主回路と上記検圧回路にテスト圧としての第2設定圧を供給する工程と、
上記第1供給弁を閉じ上記検圧弁を閉じた状態にして、上記差圧センサからの検出差圧に基づき、上記ワークの小漏れの有無を判断する小漏れ検出工程と、
上記タンク弁を開き、上記タンクと上記主回路を連通させた状態にして、上記圧力センサからの検出圧に基づき、上記ワークの大漏れの有無を判断する大漏れ検出工程と、
を上記順に実行すること、
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアリークテスト装置。 - 上記第1方式での第1設定圧は、正圧と負圧を選択でき、上記第2方式での第2設定圧も正圧と負圧を選択できることを特徴とする請求項4に記載のエアリークテスト装置。
- 負圧の上記第1設定圧を用いて第1方式のエアリークテストを実行する場合、または負圧の第2設定圧を用いて第2方式のエアリークテストを実行する場合に、上記制御・判断手段は、上記大漏れ検出工程と上記小漏れ検出工程の終了後に、上記圧力源からの正圧の供給を伴って上記開放弁を開くことにより、上記主回路を大気に開放することを特徴とする請求項5に記載のエアリークテスト装置。
- 上記制御・判断手段は、ワークの製品種別、テスト圧を含む情報を入力する情報入力部を有し、入力された製品の種別、テスト圧に応じて上記第1、第2方式のいずれかを選択することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のエアリークテスト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020010509A JP7445439B2 (ja) | 2020-01-27 | 2020-01-27 | エアリークテスト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020010509A JP7445439B2 (ja) | 2020-01-27 | 2020-01-27 | エアリークテスト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021117103A true JP2021117103A (ja) | 2021-08-10 |
JP7445439B2 JP7445439B2 (ja) | 2024-03-07 |
Family
ID=77174629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020010509A Active JP7445439B2 (ja) | 2020-01-27 | 2020-01-27 | エアリークテスト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7445439B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113933467A (zh) * | 2021-10-26 | 2022-01-14 | 国网浙江省电力有限公司电力科学研究院 | 基于气体原位检测的六氟化硫分解产物气压监测装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3598320B2 (ja) | 2001-08-23 | 2004-12-08 | 林 慎 | リーク検査装置 |
JP4056818B2 (ja) | 2002-07-26 | 2008-03-05 | 株式会社フクダ | リークテスト方法及び装置 |
JP2005002915A (ja) | 2003-06-12 | 2005-01-06 | Hitachi Unisia Automotive Ltd | 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置 |
JP5251952B2 (ja) | 2010-09-30 | 2013-07-31 | トヨタ自動車株式会社 | リーク検査装置およびリーク検査方法 |
JP2016176871A (ja) | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 株式会社ガスター | リーク検査装置リーク検査方法 |
JP6695153B2 (ja) | 2016-01-21 | 2020-05-20 | 株式会社フクダ | 漏れ検査装置及び方法 |
-
2020
- 2020-01-27 JP JP2020010509A patent/JP7445439B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113933467A (zh) * | 2021-10-26 | 2022-01-14 | 国网浙江省电力有限公司电力科学研究院 | 基于气体原位检测的六氟化硫分解产物气压监测装置 |
CN113933467B (zh) * | 2021-10-26 | 2024-02-13 | 国网浙江省电力有限公司电力科学研究院 | 基于气体原位检测的六氟化硫分解产物气压监测装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7445439B2 (ja) | 2024-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR0171635B1 (ko) | 가스 누출 검사 장치 및 방법 | |
JPH09178604A (ja) | 容器の漏れ試験方法及び装置 | |
KR101131948B1 (ko) | 압력평형을 이용한 기밀검사장치 및 방법 | |
JP7165303B2 (ja) | 電池パックのリーク検査方法およびリーク検査装置 | |
JP2021117103A (ja) | エアリークテスト装置 | |
JP5806462B2 (ja) | 洩れ検査装置及び方法 | |
JP6857179B2 (ja) | リークテスト方法およびリークテスト用疑似漏れ器 | |
JP2006177810A (ja) | 検査装置及び検査方法 | |
JP5049199B2 (ja) | 外圧検出型漏れ検査装置及びそれを使った漏れ検査方法 | |
JP3771167B2 (ja) | エアリークテスト方法および装置 | |
JPH06235680A (ja) | 逆止弁用試験装置及び逆止弁の試験方法 | |
JP3136945U (ja) | リーク試験機の予備加圧装置 | |
US10545068B2 (en) | Arrangement and method for testing the tightness of a container | |
JPH09280990A (ja) | リークテスト方法 | |
WO2022138971A1 (ja) | リーク試験条件設計方法、リーク試験条件設計装置、リーク試験方法及びリーク試験装置 | |
JP6695153B2 (ja) | 漏れ検査装置及び方法 | |
JPH01269028A (ja) | リークテスト方法 | |
JP3715543B2 (ja) | 気密性能試験方法 | |
JP4173255B2 (ja) | エアリークテスト装置 | |
JP2021196229A (ja) | エアリークテスト装置 | |
JPH11304632A (ja) | 洩れ検査用ドリフト補正値算出装置及びこれを用いた洩れ検査装置 | |
JPH07151637A (ja) | リーク検知方法および装置 | |
JP3186644B2 (ja) | 気体漏洩検査方法 | |
JP2024013731A (ja) | エアリークテスト装置の大漏れ検出感度測定方法 | |
JPH02306133A (ja) | 漏れ検査装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20200218 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231010 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7445439 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |