JP3136945U - リーク試験機の予備加圧装置 - Google Patents
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Abstract
本考案は、リーク試験機などでワークを加圧するとき、実測定までに要する加圧や安定までの時間を短縮するため、予備加圧用バルブと測定用バルブを装備してワークに接続する予備加圧ステーションを配列することにより、測定時間の短縮を図る。
【解決手段】
リーク試験機に外付けして、ワークに測定用バルブと、圧力確保のための予備加圧用バルブをそれぞれ接続したものを単位装置とする予備加圧ステーションを複数配列したもので、複数の予備加圧ステーションの各予備加圧用バルブ・測定用バルブを、自動制御することができるソフトを組み込み、ワークに連続的に予備加圧して、測定効率を高める。
【選択図】 図1
Description
しかし容器によっては水没させることが不可能であるものもあり、たとえ可能であっても試験後に乾燥させる必要があり後処理に時間がかかっていた。
A:ワーク内にマスターと同圧となるまで加圧エアを供給するのに時間を要する。
B;ワーク内をマスターと同圧とした後、差圧ノイズを除去するために一定時間をかけることが必要である。
通常マスターと被測定ワークは容積・放熱条件など物理的条件を同一とするため、同じ形状のものを用いるが、試験を連続して行う結果マスターには繰り返し圧力が加えられ、断熱圧縮による温度上昇等のため、被測定ワークと温度が同一にはならない。
その結果、漏れが無いのに圧力差が生じ、正確な漏れ測定を疎外する原因となっている。
このような測定誤差を軽減するためには、マスターと被測定ワークに圧力を印加した後、圧力、温度等の物理的状態が平衡状態に達するまで漏れ測定を遅延する必要がある。
流量式漏れ試験機の場合には、漏れを直接測定するためマスターは必要ないが、漏れ測定のためにワークに圧縮された空気等の気体を充填する際に断熱圧縮によりワーク内の気体の温度が上昇し、これが徐々に室温にまで冷却される過程で内部圧力が低下するため、漏れが無いのに微量の気体が供給源より流れ続ける。
このため漏れを正確に測定するためには、平衡状態になるまで待つ必要があった。
一方この課題を残したまま無理に時間を短縮するということは、試験の精度を落とすことになりかねない。
請求項5は順次次々と、ワークを予備加圧してゆくコンピュータソフトを組み込んで連続的に、順序を制御し、計測する自動化の構成である。
ワークへの予備加圧を、予め印加する圧力を測定圧力より高くし、時間とともに測定圧力へと変化させることや、ワークによっては当初測定圧力より低くし、時間とともに測定圧力へ徐々に高めてゆくことを含む。
第一に測定に不可欠な規定圧力を予め得ておくので、待たず即座に実測ができるようになる。
工場などで複数のワークを次々に測定していく場合、待ち時間が短縮され、段取りよく連続的に試験ができるようになり、コスト削減の効果に役立つ。
例えば、装置としてはリーク試験機に外付けして、ワークに測定用バルブと、圧力確保のための予備加圧用バルブをそれぞれ接続したものを単位装置とする予備加圧ステーションを適宜数で複数配列したもので、複数の予備加圧ステーションの各予備加圧用バルブ・測定用バルブを、自動制御することができるソフトを組み込み、ワークに連続的に予備加圧して測定最適状態に準備しておくので、測定効率を高めることができる。
しかもこの制御は、CPのソフトで行う自動制御であり、タイムロスのないワーク移行ができる。
本実施例は、気体を印加して漏れの有無を判別するリーク試験機5に接続して取り付けられるもので、複数の予備加圧ステーション7を配置した予備加圧装置をしめすものである。
圧縮空気の圧送装置に接続した予備加圧バルブVpは、圧縮空気を注入され各ワーク1・・・ワークnの印加された気体の温度・圧力等の物理的状態を確保安定化させる。
ワーク1は、測定用バルブVsからの通気管に気密に接続される。
測定用バルブVsは、開閉機構を備えたものである。マスターとワークが同圧になった時を条件に作動する機構を付加することもできる。
測定用バルブVsは、ワーク内に作用する圧力を保持し得る圧力保持手段でもある。
測定用バルブVsは、予備加圧バルブVpが開いて加圧されている状態では閉塞される。
このときは測定用バルブVs1も閉じているが、同圧を検知した状態からリーク試験開始のときは開き、リーク試験機5とつながり測定される。
つまり、一つを測定している間に、次のワークの測定条件を整えておき、同じ時間内で作業を重ねているので、作業時間の大幅な時間短縮ができることになる。
ワークが複数の場合においては次々にこの状態が整い、測定待ち状態となる。
ワークを、夫々の予備加圧ステーション7の、予備加圧バルブVpからの通気管と測定用バルブVsからの通気管とに、接続し気密に取付けて、順次測定可能状態にしてゆくのである。
複数の前記予備加圧ステーション7への予備加圧の順序を制御し、圧力状態を自動制御することができるソフトを組込むこともできる。
さらには、予備加圧ステーション7のワークへの予備加圧を、予め印加する圧力を時間とともに変化させる加圧の型も選択できる。
圧縮空気の送付の緩急や速度などもCPのソフトで、対応し、様々なワークに対応した予備加圧ができる。
このように、予備加圧ステーションの各予備加圧用バルブ・測定用バルブを、自動制御するソフトを組み込んでおけば、自動的に多数個、大量、或いはワークの質に応じた検査を行うことができる。
このように本考案は、リーク試験機5全体のシステムでの検査試験の所要時間を極力短くすることが最大の効果である。
予備加圧装置の配列も、図1 のように並列に配置しても、環状にリボルバー弾倉のように配置しても良い。
各種のリーク試験機に応じた外付け対応が可能で、従来機種の性能アップ装置としての利用も可能である。
2,3,4,6 通気管
5 リーク試験機
Vs 測定用バルブ
Vp 予備加圧用バルブ
7 予備加圧ステーション
Claims (5)
- 気体を印加して漏れの有無を判別するリーク試験機に接続して取り付けられ、漏れの測定に先立ち予めワークに圧力を印加するため、また印加された気体の温度・圧力等の物理的状態を確保安定化させるため、圧縮空気の圧送装置に接続した予備加圧バルブを設けるとともに、前記リーク試験機に接続した測定用バルブとを設けてワークを装備した予備加圧ステーションを、1以上設けたことを特徴とするリーク試験機の予備加圧装置。
- 予備加圧バルブと測定用バルブとに接続したワークをセットした前記予備加圧ステーションである単位装置を、複数以上配列し、測定待ちのワークに次々と予備加圧する機構を持つことを特徴とした請求項1記載の予備加圧装置。
- 複数の前記予備加圧ステーションへの予備加圧の順序を制御し、圧力状態を自動制御することができるソフトを組込んだことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の予備加圧装置。
- 前記予備加圧ステーションのワークへの予備加圧を、予め印加する圧力を時間とともに変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3のいずれかに記載の予備加圧装置。
- 気体を印加して漏れの有無を判別するリーク試験機に接続する装置であって、ワークに測定用バルブと、圧力確保のための予備加圧用バルブをそれぞれ接続したものを単位装置とする予備加圧ステーションを複数に配列したもので、複数の予備加圧ステーションの各予備加圧用バルブ・測定用バルブを、自動制御することができるソフトを組み込んだことを特徴とする予備加圧装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007006607U JP3136945U (ja) | 2007-08-25 | 2007-08-25 | リーク試験機の予備加圧装置 |
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JP3136945U true JP3136945U (ja) | 2007-11-08 |
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ID=43287333
Family Applications (1)
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JP2007006607U Expired - Lifetime JP3136945U (ja) | 2007-08-25 | 2007-08-25 | リーク試験機の予備加圧装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-08-25 JP JP2007006607U patent/JP3136945U/ja not_active Expired - Lifetime
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