JP2021116567A - 建物 - Google Patents

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【課題】スラブの曲げ剛性を向上させることで、スラブのスパンを広くとることができる建物を提供する。【解決手段】建物10は、スパン方向に延出し、スパン方向と直交する方向に対して下方へ湾曲するスラブ16A〜16Cと、スラブ16A〜16Cのスパン方向の両端部においてスパン方向と直交する方向に延び、スラブ16A〜16Cを支持する面状の鉛直部材22と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、建物に関する。
近年、建物の居住空間を有効活用するため、スラブのスパンを広くとることによって居住空間を無柱空間とすることが望まれている。ここで、スラブのスパンを広くとる方法として、例えば特許文献1には、スラブをスパン方向に対して下方へ湾曲するように形成した床構造が開示されている。
特開2001−182210号公報
特許文献1に開示されている床構造では、スラブに作用する引張力によってスラブの荷重を支持することで、スラブの曲げ剛性(面外剛性)を高めることができ、スラブが平面状とされている構成と比較してスラブのスパンを広くとることができる。しかしながら、引張力によって高めることができるスラブの曲げ剛性(面外剛性)には限度があり、スラブの曲げ剛性を向上させる観点から改善の余地があった。
本発明は上記事実に鑑み、スラブの曲げ剛性を向上させることで、スラブのスパンを広くとることができる建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の建物は、スパン方向に延出し、スパン方向と直交する方向に対して下方へ湾曲するスラブと、前記スラブのスパン方向の両端部においてスパン方向と直交する方向に延び、前記スラブを支持する面状の鉛直部材と、を有する。
上記構成によれば、スパン方向に延出するスラブが、スパン方向と直交する方向に対して下方へ湾曲している。このため、スパン方向と直交する方向に対してスラブが湾曲していない構成と比較して、スラブの断面二次モーメントが大きくなる。
これにより、スラブの曲げ剛性(面外剛性)を向上させることができ、スラブのスパンを広くとることができる。また、スラブのスパン方向両端部を面状の鉛直部材で支持することで、スラブの面外剛性を高めることができる。
請求項2に記載の建物は、請求項1に記載の建物であって、前記鉛直部材は、スパン方向と直交する方向に間隔をあけて設けられた一対の柱と、一対の前記柱間に設けられた耐震壁と、によって構成されている。
上記構成によれば、一対の柱、及び一対の柱間に設けられた耐震壁によってスラブのスパン方向両端部の下面(湾曲面)を面で支持することで、スラブの面外剛性をより高めることができる。
請求項3に記載の建物は、請求項1又は2に記載の建物であって、スパン方向と直交する方向において、前記スラブの端部は前記鉛直部材から跳ね出しており、前記スラブの端部には、前記スラブよりも厚さが厚い補強部が形成されている。
上記構成によれば、鉛直部材から跳ね出したスラブの端部に、厚さが厚い補強部を形成することで、スラブの材軸芯から離れた位置に断面積の大きな部位を形成することができ、スラブの断面二次モーメントをより大きくすることができる。
本発明に係る建物によれば、スラブの曲げ剛性を向上させることで、スラブのスパンを広くとることができる。
第1実施形態に係る建物を示す全体斜視図である。 第1実施形態に係る建物をスラブのスパン方向から見た状態を示す立断面図である。 第2実施形態に係る建物を示す全体斜視図である。 第2実施形態に係る建物をスラブのスパン方向から見た状態を示す部分立断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態に係る建物のバリエーションを示す部分立断面図である。
以下、本発明の第1、第2実施形態に係る建物について、図1〜図4を用いて説明する。なお、図中において、矢印Xはスラブのスパン方向(水平方向)、矢印Yはスラブのスパン方向と直交する方向(水平方向)、矢印Zはスラブの高さ方向(鉛直方向)を指す。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る建物について、図1及び図2を用いて説明する。
(構成)
図1、図2に示すように、本実施形態の建物10は、一例として3階建てとされており、1階が駐車場12、2階及び3階がオフィスフロア等の居住空間14となっている。
建物10の2階の床、及び3階の床と天井を構成するスラブ16A〜16Cは、スパン方向(矢印X方向)に延出するとともに、スパン方向と直交する方向(矢印Y方向)に対して下方へ湾曲している。すなわち、スパン方向と直交する方向において、建物10のスラブ16A〜16Cは、下方に凸となるように円弧状に湾曲している。
なお、本実施形態では、スラブ16A〜16Cは、一例として平面視で長方形状とされており、このスラブ16A〜16Cの長辺方向がスパン方向、短辺方向がスパン方向と直交する方向(以下、「スパン直交方向」と呼ぶ。)に相当する。また、スラブ16A〜16Cは、一例としてコンクリート造とされており、厚さt(図2参照)が250mm程度、曲率半径が13m程度となっている。
図2に示すように、2階の床及び3階の床を構成する円弧状のスラブ16A、16B上には、水平方向に延びる仕上げ用の床材18が設けられている。床材18は、図示しない支柱によって支持された板状のパネルであり、スラブ16A、16Bのスパン直交方向の両端部を繋ぐ直線上に設けられている。
これにより、スラブ16A、16Bと床材18との間には、図示しない設備配管等を設置するための中空部20が形成されている。一方、スラブ16A〜16Cの下面は、階下の駐車場12又は居住空間14の天井面とされている。
また、3階の床(2階の天井)を構成するスラブ16B、及び3階の天井を構成するスラブ16Cは、面状の鉛直部材22によって支持されている。図1に示すように、面状の鉛直部材22は、スラブ16B、16Cのスパン方向(矢印X方向)の両端部において、スパン直交方向(矢印Y方向)に延びている。
本実施形態では、鉛直部材22は、スパン直交方向に間隔をあけて設けられたコンクリート造の一対の柱22Aと、一対の柱22A間に設けられたコンクリート造の耐震壁22Bと、によって構成されている。一対の柱22Aは、一例として四角柱であり、この一対の柱22Aによって、スラブ16B、16Cのスパン直交方向の両端部がそれぞれ支持されている。
なお、一例として、柱22Aの寸法は700mm×1000mm程度、耐震壁22Bの厚さは500mm程度とされており、円弧状のスラブ16B、16Cを支持するために柱22A及び耐震壁22Bの剛性が高められている。
また、図2に示すように、建物10の2階及び3階において、スラブ16A〜16Cのスパン直交方向の両端部における柱22Aの外側には、居住空間14を区画する外壁24が設けられている。
一方、2階の床(1階の天井)を構成するスラブ16Aは、地盤26上に建てられた1階柱28によって支持されている。1階柱28は、例えばコンクリート造の円柱であり、スラブ16Aの4隅が4本の1階柱28によってそれぞれ支持されている。なお、一例として、1階柱28の直径は1500mm程度とされており、地盤26中には1階柱28を支持する図示しない柱状改良杭が設けられている。
また、各1階柱28の柱頭部には、免震装置30がそれぞれ設置されている。図2に示すように、本実施形態の免震装置30は、一対のフランジ30A、30Bと、フランジ30A、30B間に設けられた積層ゴム30Cと、を有する積層ゴム支承である。
免震装置30は、1階柱28の柱頭部に下側のフランジ30Bが固定されているとともに、高さ及び角度調整用のスペーサ32を介してスラブ16Aの下面に上側のフランジ30Aが固定されている。
なお、本実施形態では、一例として、免震装置30が積層ゴム支承とされていたが、免震装置30は、少なくとも鉛直支持能力を有する免震支承であればよく、滑り支承等の他の公知の免震支承とされていてもよい。
(作用効果)
本実施形態の建物10によれば、スラブ16A〜16Cが、スパン方向に延出するとともに、スパン直交方向に対して下方へ湾曲している。このため、スパン直交方向に対してスラブ16A〜16Cが湾曲していない構成と比較して、スパン直交方向に延びる材軸芯P(図2参照)周りのスラブ16A〜16Cの断面二次モーメントが大きくなり、スラブ16A〜16Cの断面性能が向上する。
すなわち、スパン直交方向に対してスラブ16A〜16Cが湾曲していない構成と比較して、スラブ16A〜16Cのスパン直交方向の両端部及び中央部の材軸芯Pからの距離(高さ)が大きくなる。このため、スラブ16A〜16Cの断面二次モーメント(=面積×材軸芯Pからの距離の二乗)が大きくなる。
また、スラブ16A〜16Cがスパン直交方向に対して湾曲しているため、スラブ16A〜16Cのスパン方向の中央部では、スパン直交方向の両端部に圧縮力が作用するとともに、スパン直交方向の中央部に引張力が作用する。一方、スラブ16A〜16Cのスパン方向の両端部では、スパン直交方向の両端部に引張力が作用するとともに、スパン直交方向の中央部に圧縮力が作用する。
このように、スラブ16A〜16Cがスパン直交方向に対して湾曲していることにより、スラブ16A〜16Cのスパン方向において、スラブ16A〜16Cに作用する曲げ応力に対してスラブ16A〜16Cを抵抗させることができる。すなわち、スラブ16A〜16Cの曲げ剛性(面外剛性)を向上させることができるため、スラブ16A〜16Cのスパンを広くとることができ、建物10の居住空間14を無柱空間とすることができる。
なお、円弧状のスラブ16A〜16Cは、曲率が大きくなる程、スパン直交方向の両端部及び中央部の材軸芯Pからの距離(スラブの見掛け厚さ)が大きくなるため、断面二次モーメントが大きくなる。このため、スラブ16A〜16Cの曲率を大きくすることにより、スラブ16A〜16Cの断面性能を向上させることができ、スラブ16A〜16Cのスパンをより広くとることが可能となる。
また、本実施形態によれば、一対の柱22Aと、一対の柱22A間に設けられた耐震壁22Bと、によって構成された面状の鉛直部材22によって、スラブ16B、16Cのスパン方向の両端部を支持している。このように、スラブ16B、16Cのスパン方向の両端部の下面(湾曲面)を面で支持することで、スラブ16B、16Cから伝わる応力を鉛直部材22によって受けることができる。これにより、スラブ16B、16Cの支持剛性を高めることができ、スラブ16B、16Cの面外剛性をより高めることができる。
また、実施形態によれば、スラブ16Aを支持する1階柱28の柱頭部に免震装置30が設置されている。このため、地震時等において、建物10の2階及び3階の居住空間14の水平変位を免震装置30によって抑制することができる。
また、本実施形態によれば、スラブ16A、16B上に床材18が設けられており、スラブ16A、16Bと床材18との間に中空部20が形成されている。このため、中空部20を図示しない設備配管等を設置するための設備スペースとして利用することができ、居住空間14をより有効活用することができる。また、スラブ16A、16Bと床材18との間に中空部20が形成されていることにより、階下への遮音性能を向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、スラブ16A〜16Cの下面が階下の天井面とされている。すなわち、居住空間14の天井面がコンクリート打ち放しの湾曲面とされているため、建物10の意匠性を高めることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る建物について、図3及び図4を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
(構成)
図3に示すように、本実施形態の建物40は、第1実施形態の建物10と同様に、一例として3階建てとされている。建物40の2階の床、及び3階の床と天井を構成するスラブ46A〜46Cは、スパン方向に延出するとともに、スパン直交方向に対して下方へ円弧状に湾曲している。
また、3階の床(2階の天井)を構成するスラブ46B、及び3階の天井を構成するスラブ46Cは、一対の柱22Aと、柱22A間に設けられた耐震壁22Bと、によって構成された鉛直部材22によって、スパン方向の両端部が支持されている。一方、2階の床(1階の天井)を構成するスラブ46Aは、地盤26上に建てられた1階柱28によって支持されている。
ここで、第1実施形態では、スパン直交方向において、スラブ16A〜16Cの両端部が鉛直部材22又は1階柱28で支持されていたのに対し、本実施形態では、スパン直交方向において、スラブ46A〜46Cの両端部が鉛直部材22又は1階柱28から跳ね出している。
また、鉛直部材22から跳ね出したスラブ46A〜46Cのスパン直交方向の両端部には、スラブ46A〜46Cのスパン方向に沿って梁状に延びる補強部48がそれぞれ形成されている。
図4に示すように、補強部48の厚さTは、スラブ46B(46A〜46C)の厚さtよりも厚くなっている。なお、補強部48は、少なくとも一部の厚さTがスラブ46A〜46Cの厚さtより厚くされていればよく、補強部48全体がスラブ46A〜46Cより厚くされている必要はない。
また、2階の床及び3階の床を構成する円弧状のスラブ46A、46B(図4にはスラブ46Bのみ図示)上における補強部48間には、仕上げ用の床材18が設けられている。本実施形態では、補強部48は、下面がスラブ46A、46Bに沿った湾曲面となっており、上面が床材18に沿った水平面となっている。
また、スラブ46A、46Bには、スラブ46A、46Bを厚さ方向に貫通する開口部50が形成されている。開口部50は、例えば階段やエレベータ等の設置スペースであり、図3に示すように、本実施形態では、2階の床を構成するスラブ46Aと、3階の床を構成するスラブ46Bに、それぞれ1箇所ずつ形成されている。
そして、開口部50の周囲には、補強用のリブ52がそれぞれ設けられている。リブ52は、一例としてコンクリート造とされており、開口部50の周縁部に沿ってスラブ46A、46Bの上面から鉛直方向(矢印Z方向)上向きに立設されている。また、リブ52は、スパン方向及びスパン直交方向において、スラブ46A、46Bの全長にわたって梁状に延びている。
リブ52の高さは、スラブ46A、46Bのスパン直交方向の両端部と略同じ高さとなっており、図4に示すように、リブ52は、スラブ46B(46A)と床材18との間に形成された中空部20内に位置している。なお、リブ52は、必ずしもスラブ46A、46Bの全長にわたって延びている必要はなく、少なくとも開口部50の周縁部を囲むように設けられていればよい。
(作用効果)
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スラブ46A〜46Cが、スパン方向に延出するとともに、スパン直交方向に対して下方へ湾曲している。このため、スパン直交方向に対してスラブ46A〜46Cが湾曲していない構成と比較して、スラブ46A〜46Cの断面二次モーメントが大きくなる。
これにより、スラブ46A〜46Cのスパン方向において、スラブ46A〜46Cの曲げ剛性(面外剛性)を向上させることができるため、スラブ46A〜46Cのスパンを広くとることができ、居住空間14を無柱空間とすることができる。
また、本実施形態によれば、スパン直交方向において、スラブ46A〜46Cの両端部が鉛直部材22又は1階柱28から跳ね出しており、このスラブ46A〜46Cの両端部に梁状の補強部48が形成されている。
このように、スラブ46A〜46Cのスパン直交方向の両端部に、スラブ46A〜46Cの厚さtより厚さTが厚い補強部48を設けることで、スラブ46A〜46Cの材軸芯P(図4参照)から離れた位置に断面積の大きな部位を形成することができる。これにより、スラブ46A〜46Cの断面二次モーメントをより大きくすることができ、スラブ46A〜46Cの断面性能をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、スラブ46A、46Bに開口部50が形成されており、開口部50の周縁部にリブ52が設けられている。このように、スラブ46A、46Bをリブ52によって補強することで、開口部50を形成することによってスラブ46A、46Bの剛性が低下することを抑制することができる。
特に本実施形態によれば、スラブ46A、46Bの全長にわたって梁状にリブ52が延びている。このため、開口部50の周縁部のみにリブ52が設けられている構成と比較して、スラブ46A、46Bの剛性をより高めることができ、開口部50の周囲の応力集中を分散させることができる。
さらに、リブ52は、スラブ46A、46Bの上面に立設されており、スラブ46A、46Bと床材18との間の中空部20に位置している。このため、リブ52が居住空間14に露出せず、建物40の美観が損なわれることを抑制することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明について第1、第2実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。また、第1、第2実施形態の構成は適宜組み合わせることが可能である。
例えば、第2実施形態では、スラブ46A、46Bに形成された開口部50の周縁部に、補強用のリブ52が設けられていた。しかし、図5(A)に示すように、リブ52を設ける代わりに、開口部50に向かってスラブ46B(46A)の厚さを徐々に厚くする構成としてもよい。開口部50の周縁部において、スラブ46B(46A)の厚さを厚くすることで、スラブ46B(46A)の剛性を高めることができる。
また、第2実施形態では、リブ52がスラブ46A、46Bの上面から鉛直方向(矢印Z方向)上向きに延びていた。しかし、リブ52の形状も実施形態には限らず、例えば図5(B)に示すように、開口部50の周縁部において、リブ52がスラブ46B(46A)のスパン直交方向(矢印Y方向)に延びる構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、建物10、40が3階建てとされており、1階が駐車場12、2階及び3階が居住空間14とされていた。しかし、建物10、40の階層や各部材の寸法等は実施形態には限らず、少なくとも一部のスラブ16A〜16C、46A〜46Cがスパン直交方向に対して下方に湾曲する構成とされていればよい。
また、上記の実施形態では、一対の柱22Aと、柱22A間に設けられた耐震壁22Bと、によって面状の鉛直部材22が構成されていたが、鉛直部材22の構成も実施形態に限らず、例えば耐震壁22Bのみによって鉛直部材22が構成されていてもよい。
また、第2実施形態では、スラブ46A〜46Cのスパン直交方向の両端部に補強部48が形成されていたが、スラブ46A〜46Cの一方の端部のみに補強部48が形成されていてもよい。一方の端部のみに補強部48が形成されている場合であっても、スラブ46A〜46Cの断面性能を向上させることが可能である。
さらに、第2実施形態では、スラブ46A、46Bに開口部50が1箇所ずつ形成されていた。しかし、開口部50の数や大きさ、位置等は実施形態には限らず、建物40における階段やエレベータ等の設置箇所に応じて、開口部50をスラブ46A、46Bに適宜形成することが可能である。
10、40 建物
16A、16B、16C、46A、46B、46C スラブ
22 鉛直部材
22A 柱
22B 耐震壁
48 補強部

Claims (3)

  1. スパン方向に延出し、スパン方向と直交する方向に対して下方へ湾曲するスラブと、
    前記スラブのスパン方向の両端部においてスパン方向と直交する方向に延び、前記スラブを支持する面状の鉛直部材と、
    を有する建物。
  2. 前記鉛直部材は、スパン方向と直交する方向に間隔をあけて設けられた一対の柱と、一対の前記柱間に設けられた耐震壁と、によって構成されている、請求項1に記載の建物。
  3. スパン方向と直交する方向において、前記スラブの端部は前記鉛直部材から跳ね出しており、前記スラブの端部には、前記スラブよりも厚さが厚い補強部が形成されている、請求項1又は2に記載の建物。
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