JP5203849B2 - 床版、床版の製造方法及び建築物 - Google Patents

床版、床版の製造方法及び建築物 Download PDF

Info

Publication number
JP5203849B2
JP5203849B2 JP2008211854A JP2008211854A JP5203849B2 JP 5203849 B2 JP5203849 B2 JP 5203849B2 JP 2008211854 A JP2008211854 A JP 2008211854A JP 2008211854 A JP2008211854 A JP 2008211854A JP 5203849 B2 JP5203849 B2 JP 5203849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper plate
plate
floor slab
core portion
lower plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008211854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010047936A (ja
Inventor
日出夫 岡
賢一 宮崎
洋文 金子
信哉 五十嵐
豪人 熊野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP2008211854A priority Critical patent/JP5203849B2/ja
Publication of JP2010047936A publication Critical patent/JP2010047936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5203849B2 publication Critical patent/JP5203849B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Description

本発明は、サンドイッチ構造の床版、サンドイッチ構造の床版の製造方法、及びサンドイッチ構造の床版を有する建築物に関する。
一般に、構造物に用いられる床版は、鉄筋コンクリートによって形成されることが多い。そして、鉄筋コンクリート製の床版は、所定の面外剛性を得るための厚さを必要とするので重量が重くなる傾向にある。よって、この床版を支持する柱や梁等の構造断面を大きくしなければならない。また、鉄筋コンクリート製のプレキャストコンクリート床版の場合、重量が重い床版の搬送時及び設置時における取り扱いは不便となる。
この問題を解決するために、軽量化されたコンクリート床版が提案されている。例えば図27に示すように、特許文献1のプレキャストコンクリート床板300では、上面をなすコンクリート床板302と、下面をなす金属製薄板304とが周辺枠フレーム306に取り付けられている。また、コンクリート床板302、金属製薄板304及び周辺枠フレーム306によって形成される密閉空間に発泡樹脂308が充填されている。すなわち、プレキャストコンクリート床板300のコア部が、コンクリート床板302と発泡樹脂308とによって構成されている。
よって、プレキャストコンクリート床板300の一部に発泡樹脂308を用いることによりプレキャストコンクリート床板300の軽量化を図り、また、金属製薄板304に膜張力を導入することによりプレキャストコンクリート床板300の面外剛性を向上させることができる。
しかし、コンクリート床板302は普通コンクリートによって形成されているので、この部分の重量は従来の鉄筋コンクリート製の床スラブと変わりなく、更なる軽量化が望まれる。
特開2006−112170号公報
本発明は係る事実を考慮し、所定の面外剛性を有する軽量の床版、この床版の製造方法、及びこの床版を有する建築物を提供することを課題とする。
第1態様の発明は、下方に凸の形状となる金属製の下板と、前記下板の上方に配置された金属製の上板と、前記上板の下面に設けられて前記上板の座屈を防ぐ座屈防止手段と、前記下板と前記上板との間に軽量材料によって形成され、前記下板及び前記上板と一体となるコア部と、を有する。
第1態様の発明では、下方に凸の形状となる金属製の下板の上方に、金属製の上板が配置されている。上板の下面には、上板の座屈を防ぐ座屈防止手段が設けられている。そして、下板と上板との間のコア部が、下板及び上板と一体となる。コア部は、軽量材料によって形成されている。
よって、一体となる、下板、コア部及び上板により、サンドイッチ構造の床版が形成される。この床版に曲げ荷重が作用すると、床版の上部には圧縮力が発生し、床版の下部には引張力が発生する。そして、これらの力に対して主に上板及び下板が抵抗する。特に、下方に凸の形状となる下板の引張剛性が床版の曲げ剛性(面外剛性)に大きく寄与するので、所定の面外剛性を容易に得ることができる。
また、下板及び上板に対する断面2次モーメントは、下板と上板との単体の断面2次モーメントを足し合わせた値に、(下板及び上板の断面積の合計)×(中立軸から下板又は上板までの距離)の値を足し合わせた値となるため、下板と上板との単体の断面2次モーメントを単純に足し合わせた値よりも遥かに大きくなる。これはサンドイッチ構造の特長の一つであり、この原理によって効率よく大きな曲げ剛性(面外剛性)を得ることができる。
よって、コア部を剛性の小さい軽量材料によって形成しても、所定の面外剛性を得ることができる。さらに、金属製の上板及び下板は強度及び剛性が大きいので、薄くすることが可能である。これらにより、床版を軽くすることができる。
また、床版に鉛直荷重が作用すると、下方に凸の形状となる下板には引張力(下板の両端を斜め上方へ引き上げる力)が発生する。そして、下板の引張力によって床版全体を上方向に押し上げる効果が生じ、床版に生じる曲げモーメントが軽減される。これにより、床版内部に発生する応力が小さくなるので、コア部に必要とされるせん断強度や、座屈防止手段によって防止すべき座屈強度を小さくすることができる。
また、上板にはこの上板の座屈を防ぐ座屈防止手段が設けられているので、軽量材料及び上板からなる床版の上部に圧縮力が発生したときに、上板が圧縮座屈するのを防ぐことができる。よって、板厚の薄い上板でも圧縮力を負担することができるため、床版としての所定の曲げ剛性を得ることができる。
また、軽量な床版でも大きな面外剛性を確保することができるので、床振動を低減して居住性を向上させることができる。
また、床版に作用する鉛直荷重に対して金属製の下板が存在するので、一般の鉄筋コンクリート系床版で問題となっているクリープ変形が発生しない。
第2態様の発明は、前記軽量材料は、軽量気泡コンクリート、軽量コンクリート又は発泡性樹脂である。
第2態様の発明では、前記軽量材料を、軽量気泡コンクリート、軽量コンクリート又は発泡性樹脂とすることにより、コア部に必要とされるせん断剛性を確保することが可能となる。よって、サンドイッチ構造による床版の軽量化を図ると共に、所定の曲げ剛性(面外剛性)を得ることができる。
第3態様の発明は、前記下板と前記上板とは、端部が周辺フレームに固定されている。
第3態様の発明では、下板と上板との端部を周辺フレームに固定することによって、コア部を形成する前に上板や下板を仮固定することができる。
また、床版に作用する鉛直荷重を周辺フレームに伝達させることができる。
また、下板と上板との間のコア部を軽量材料によって形成する際に、周辺フレームを型枠として用いることできるので、木型枠等の仮設資材を減らすことができる。
第4態様の発明は、前記周辺フレームに端部が固定され下方に凸の形状となる鉄筋が、前記コア部に複数配置されている。
第4態様の発明では、周辺フレームに端部が固定された鉄筋が、コア部に複数配置されている。また、鉄筋は、下方に凸の形状となっている。
よって、上板、下板及び鉄筋は、コア部により一体になってサンドイッチ構造を形成する。床版に曲げ荷重が作用すると、コア部に配置された鉄筋には、引張力が発生し抵抗する。すなわち、鉄筋の引張剛性が床版の曲げ剛性(面外剛性)に寄与する。これにより、鉄筋及び下板の2つの部材の引張剛性が床版の曲げ剛性(面外剛性)に寄与するので、床版の面外剛性をより大きくすることができる。
また、火災時に下板が加熱され、この加熱により下板が劣化して引張耐力が低下した場合においても、鉄筋によって床版の曲げ剛性(面外剛性)を維持することができる。さらに、コア部が鉄筋の保護層となって加熱による鉄筋の劣化を防ぐことができるので、下板に耐火被覆等の耐火処置を施さなくてもよい。
第5態様の発明は、前記座屈防止手段は、上端部が前記上板の下面に固定され、下端部が前記鉄筋に接触するように配置されたリブである。
第5態様の発明では、座屈防止手段としてのリブの上端部が上板の下面に固定されている。さらに、リブは、このリブの下端部が鉄筋に接触するように配置されている。
よって、上板に固定したリブにより、軽量材料及び上板からなる床版の上部に圧縮力が発生したときに、上板が圧縮座屈するのを防ぐことができる。これにより、板厚の薄い上板でも圧縮力を負担することができるため、床版としての所定の曲げ剛性を得ることができる。
また、床版の上板に作用した鉛直荷重は、上板からコア部及びリブを介して鉄筋に伝わり鉄筋に引張力を発生させる。これにより、コア部のみの場合に比べて、上板に作用した荷重をリブにより確実に鉄筋に伝えることができるので、床版の曲げ剛性(面外剛性)をより大きくすることができる。
第6態様の発明は、前記座屈防止手段は、前記コア部の上面と前記上板の下面との間に設けられた接着層である。
第6態様の発明では、軽量材料及び上板からなる床版の上部に圧縮力が発生したときに、接着層により上板との一体化が強められたコア部によって、上板が圧縮座屈するのを防ぐことができる。よって、板厚の薄い上板でも圧縮力を負担することができるため、床版としての所定の曲げ剛性を得ることができる。
第7態様の発明は、平面視にてX形状の補強板が前記上板の下面に設けられ、該補強板の端部が前記周辺フレームに接合されている。
第7態様の発明では、平面視にてX形状の補強板が前記上板の下面に設けられている。また、この補強板の端部が周辺フレームに接合されている。よって、補強板と周辺フレームとが一体化し、補強板は軸力を周辺フレームに伝達するブレースとなる。これによって、床版の面内剛性を向上させることができる。
また、床版内のスペースを床版の面内剛性向上の為に有効に利用することができ、床版の外にブレース材を設置するためのスペースを確保しなくてよい。
また、上板とコア部とによって補強板が挟みこまれて拘束されることにより、補強板の座屈を防止することができる。
第8態様の発明は、前記上板の下面から所定値以上離れた深さの前記コア部に中空部が形成されている。
第8態様の発明では、上板の下面から所定値以上離れた深さのコア部に中空部が形成されているので、床版上部の圧縮座屈耐力を低下させることなく、床版をより軽くすることができる。
第9態様の発明は、下方に凸の形状となる金属製の下板の端部を周辺フレームに固定する下板設置工程と、座屈を防止する座屈防止手段が下面に設けられた金属製の上板の端部を前記周辺フレームに固定して該上板を前記下板の上方に配置し、前記下板との間に閉塞空間を形成する上板設置工程と、前記閉塞空間に軽量材料を充填してコア部を形成するコア部形成工程と、を有する。
第9態様の発明では、床版の製造方法が、下板設置工程と、上板設置工程と、コア部形成工程とを有している。
下板設置工程では、下方に凸の形状となる金属性の下板の端部を周辺フレームに固定する。上板設置工程では、金属製の上板の端部を周辺フレームに固定してこの上板を下板の上方に配置し、上板と下板との間に閉塞空間を形成する。上板の下面には、座屈を防止する座屈防止手段が設けられている。コア部形成工程では、閉塞空間に軽量材料を充填してコア部を形成する。よって、第1態様と同様の効果を得ることができる。
第10態様の発明は、前記上板設置工程の前に、下方に凸の形状となる鉄筋の端部を前記周辺フレームに固定して該鉄筋を前記閉塞空間に複数配置する鉄筋設置工程を有する。
第10態様の発明では、床版の製造方法が、鉄筋設置工程を有している。
鉄筋設置工程では、上板設置工程の前に、下方に凸の形状となる鉄筋の両端を周辺フレームに固定して、上板設置工程によって形成される閉塞空間に鉄筋を複数配置する。
よって、第4態様の鉄筋と同様の効果を得ることができる。
第11態様の発明は、下方に凸の形状となる金属製の下板の上に該下板と一体となるように軽量材料によってコア部を形成するコア部形成工程と、前記コア部の上に配置される金属製の上板の下面と前記コア部の上面との間に接着層を設けて前記上板を前記コア部の上面に固定する上板設置工程と、を有する。
第11態様の発明では、床版の製造方法が、コア部形成工程と、上板設置工程とを有している。
コア部形成工程では、下方に凸の形状となる金属製の下板の上に、この下板と一体となるように軽量材料によってコア部を形成する。
上板設置工程では、コア部の上に配置される金属製の上板の下面とコア部の上面との間に接着層を設けて上板をコア部の上面に固定する。
よって、第6態様と同様の効果を得ることができる。また、リブ等の部材や、リブを上板に固定する等の加工が不要なので、床版を構築する際のコストを低減することができ、煩雑な作業を減らすことが可能となる。
第12態様の発明は、軽量材料によってコア部を形成するコア部形成工程と、前記コア部の下に配置される金属製の下板の上面と前記コア部の下面との間に接着層を設けて前記下板を前記コア部の下面に固定する下板設置工程と、前記コア部の上に配置される金属製の上板の下面と前記コア部の上面との間に接着層を設けて前記上板を前記コア部の上面に固定する上板設置工程と、を有する。
第12態様の発明では、床版の製造方法が、コア部形成工程と、下板設置工程と、上板設置工程とを有している。
コア部形成工程では、軽量材料によってコア部を形成する。
下板設置工程では、コア部の下に配置される金属製の下板の上面とコア部の下面との間に接着層を設けて下板をコア部の下面に固定する。
上板設置工程では、コア部の上に配置される金属製の上板の下面とコア部の上面との間に接着層を設けて上板をコア部の上面に固定する。
よって、第6態様と同様の効果を得ることができる。また、リブ等の部材や、リブを上板に固定する等の加工が不要なので、床版を構築する際のコストを低減することができ、煩雑な作業を減らすことが可能となる。また、接着層によって下板をコア部に固定することにより、下板とコア部との一体化が強められるので、より効率よく大きな曲げ剛性(面外剛性)を得ることができる。
第13態様の発明は、下方に凸の形状となる鉄筋が、前記コア部に複数配置されている。
第13態様の発明では、下方に凸の形状となる鉄筋が、コア部に複数配置されているので、第4態様の鉄筋と同様の効果を得ることができる。
第14態様の発明は、第1〜第8態様の何れか1態様に記載の床版を有する建築物である。
第14態様の発明では、第1〜第8態様の何れか1態様に記載の床版を建築物に用いることによって、所定の面外剛性を有する軽量の床版を有する建築物を構築することができる。
本発明は上記構成としたので、所定の面外剛性を有する軽量の床版、この床版の製造方法、及びこの床版を有する建築物を提供することができる。
図面を参照しながら、本発明の床版、床版の製造方法及び建築物を説明する。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1の斜視図に示すように、第1の実施形態の床版10の外周部には、周辺フレームとしての2つのC形鋼材12A、12Cが、平面視にて略平行に距離を置いて配置されている。
また、C形鋼材12A、12Cには、後に説明する軽量気泡コンクリートUを充填する充填口(不図示)と、エア抜き口(不図示)とが設けられている。
図1、及び図1のA−A矢視図である図2に示すように、床版10には、下方に凸の形状となる金属製の下板14が配置されている。下板14の両端部は、C形鋼材12A、12Cの下面にシーム溶接等の接合手段によってそれぞれ固定されている。
下板14の上方には、金属製の上板16が配置されている。上板16の両端部は、C形鋼材12A、12Cの上面にシーム溶接等の接合手段によってそれぞれ固定されている。
上板16の下面には、上板16の座屈を防ぐ座屈防止手段としてのリブ18の上端部が固定されている。リブ18は、薄い金属板によって形成されている。また、リブ18は、間隔をあけてC形鋼材12Aの材軸と略平行に複数配置され、その両端部は床版10の側面へ達している。
下板14と上板16との間には、軽量材料としての軽量気泡コンクリートUが充填されている。そして、この軽量気泡コンクリートUの硬化により形成されたコア部20が、下板14、リブ18及び上板16と一体になっている。
このようにして、床版10は、建築物22の梁として略平行に配置されたH形鋼材24に架設され支持されている。
ここで、床版10の製造方法の一例について説明する。
床版10の製造方法は、下板設置工程、上板設置工程、型枠設置工程、及びコア部形成工程を有している。
まず、下板設置工程では、下板14の両端部をC形鋼材12A、12Cの下面に固定する(図3(a)を参照のこと)。
次に、上板設置工程では、上板16の両端部をC形鋼材12A、12Cの上面に固定して下板14の上方に上板16を配置し、上板16と下板14との間に閉塞空間Vを形成する(図3(b)、(c)を参照のこと)。上板16の下面には、予めリブ18が固定されている。
次に、型枠設置工程では、C形鋼材12A、12C、下板14、及び上板16の端部に囲まれて形成された面(軽量気泡コンクリートUの硬化後に形成されるコア部20の側面)を鉄板や木板等の型枠(不図示、以下、「閉塞用型枠」とする)で塞ぐ。なお、型枠設置工程は、上板設置工程の前に行ってもよい。
次に、コア部形成工程では、C形鋼材12A、12Cに設けられた充填口68から閉塞空間Vへ軽量気泡コンクリートUを充填し、コア部20を形成する(図3(c)を参照のこと)。そして、軽量気泡コンクリートUが脱型可能な固さになった後に、閉塞用型枠を脱型する(図3(d)を参照のこと)。
以上、床版10の製造方法について説明したが、この製造方法は、工場や現場内のヤードで行うプレキャスト製の床版10の製造に用いてもよいし、現場打ちによる床版10の製造に用いてもよい。
なお、閉塞用型枠は、脱型せずに床版10の一部となるようにしてもよい。閉塞用型枠を脱型した方が床版10を軽くすることができるので、閉塞用型枠を脱型するのが好ましい。
また、閉塞空間Vに充填する材料を発泡性樹脂とする場合、発泡性樹脂が硬化する前に全閉塞空間Vへの充填を完了させる必要性を考慮し、閉塞空間V内に仕切り壁(不図示)を設けて閉塞空間Vを複数の部屋に分割し、各部屋に発泡性樹脂を充填するようにしてもよい。
次に、本発明の第1の実施形態の作用及び効果について説明する。
第1の実施形態の床版10では、図2に示すように、下板14、リブ18及び上板16と、軽量気泡コンクリートUで形成されたコア部20とが一体になることにより、サンドイッチ構造を形成する。
C形鋼材12Aの材軸と平行な軸回りの曲げ荷重がこの床版10に作用すると、床版10の上部には圧縮力が発生し、床版10の下部には引張力が発生する。そして、これらの力に対して主に上板16及び下板14が抵抗する。特に、下方に凸の形状を持つ下板14の引張剛性が床版10の曲げ剛性(面外剛性)に大きく寄与するので、所定の面外剛性を容易に得ることができる。
また、下板14及び上板16に対する断面2次モーメントは、下板14と上板16との単体の断面2次モーメントを足し合わせた値に、(下板14及び上板16の断面積の合計)×(中立軸から下板14又は上板16までの距離)の値を足し合わせた値となるため、下板14と上板16との単体の断面2次モーメントを単純に足し合わせた値よりも遥かに大きくなる。これはサンドイッチ構造の特長の一つであり、この原理によって効率よく大きな曲げ剛性(面外剛性)を得ることができる。
よって、コア部20を剛性の小さい軽量材料によって形成しても、所定の面外剛性を得ることができる。さらに、金属製の上板16及び下板14は、強度及び剛性が大きいので薄くすることが可能である。これらにより、床版10を軽くすることができる。
また、軽量材料を軽量気泡コンクリートUとすることにより、コア部20に必要とされるせん断剛性を確保することが可能となる。よって、サンドイッチ構造による床版10の軽量化を図ると共に、所定の曲げ剛性(面外剛性)を得ることができる。
ここで、下方に凸の形状となる下板14を有する床版26(図4(a)の断面図を参照のこと)の上面全体に鉛直方向の等分布荷重ωが掛かり、これによって床版26に曲げ荷重が作用した場合(図4(b)の断面図を参照のこと)、下板14には引張力P(下板14の両端を斜め上方へ引き上げる力)が発生する。
そして、下板14に発生する引張力Pによって床版26全体を上方向に押し上げる効果が生じ(押し上げ力ω)、図5の曲げモーメント図に示すように、床版26に生じた曲げモーメントが軽減される。図5の横軸には、図4(a)で示した床版26の左端部からの距離が示され、図5の縦軸には、床版26に等分布荷重ωが掛かったときに床版26に生じる曲げモーメントが示されている。点線部分が、軽減された曲げモーメントとなっている。
このような原理で床版26に生じた曲げモーメントが軽減されることにより、床版26内部に発生する応力が小さくなる。よって、床版10においても床版10内部に発生する応力が小さくなるので、床版10の撓み量を小さくすることができる。また、コア部20に必要とされるせん断強度や、座屈防止手段(リブ18)によって防止すべき座屈強度を小さくすることができる。例えば、コア部20を形成する軽量材料にせん断強度の小さな材料を用いたり、リブ18の配置間隔を広くしたりすることが可能となる。
また、上板16にはこの上板16の座屈を防ぐ座屈防止手段としてのリブ18が設けられているので、軽量気泡コンクリートU及び上板16からなる床版10の上部に圧縮力が発生したときに、上板16が圧縮座屈するのを防ぐことができる。よって、板厚の薄い上板16でも圧縮力を負担することができるため、床版10としての所定の曲げ剛性を得ることができる。
また、軽量な床版10でも大きな面外剛性を確保することができるので、床振動を低減して建築物22の居住性を向上させることができる。
また、床版10に作用する鉛直荷重に対して金属製の下板14が存在するので、一般の鉄筋コンクリート系の床版で問題となっているクリープ変形が発生しない。
また、下板14と上板16との両端部をC形鋼材12A、12Cに固定することによって、コア部20を形成する前に下板14や上板16を仮固定することができる。また、床版10に作用する鉛直荷重をC形鋼材12A、12Cに伝達させることができる。
また、下板14と上板16との間のコア部20を軽量気泡コンクリートUによって形成する際に、C形鋼材12A、12Cを型枠として用いることできるので、木型枠等の仮設資材を減らすことができる。
図6、7の断面図には、図1〜3で示した床版10の変形例が示されている。
図6(d)に示す床版70は、例えば、下板設置工程、型枠設置工程、コア部形成工程、型枠脱型工程、及び上板設置工程を有する床版の製造方法によって構築することができる。
まず、下板設置工程では、下板14の両端部をC形鋼材12A、12Cの下面に固定する(図6(a)を参照のこと)。
次に、型枠設置工程では、軽量気泡コンクリートUの硬化後に形成されるコア部20の側面の内、C形鋼材12A、12Cが設けられていない側面を鉄板や木板等の閉塞用型枠で塞ぐ。
次に、コア部形成工程では、下板14の上に、軽量材料としての軽量気泡コンクリートUを投入し、下板14と一体となるように軽量気泡コンクリートUを硬化させてコア部20を形成する(図6(b)、(c)を参照のこと)。
次に、型枠脱型工程では、軽量気泡コンクリートUが脱型可能な固さになった後に、閉塞用型枠を脱型する。
次に、上板設置工程では、コア部20の上に配置される上板16の下面とコア部20の上面との間に接着層Sを設けて上板16をコア部20の上面に固定する(図6(c)、(d)を参照のこと)。接着層Sは、コア部20の上面に上板16の下面を接着できるものであればよく、エポキシ樹脂系、シリコーン樹脂系、ポリアミド系の接着剤等によって接着層Sを形成してもよい。なお、型枠脱型工程は、上板設置工程の後に行ってもよい。
このようにして構築された床版70では、接着層Sが座屈防止手段となる。そして、軽量材料としての軽量気泡コンクリートU及び上板16からなる床版70の上部に圧縮力が発生したときに、接着層Sにより上板16との一体化が強められたコア部20によって、上板16が圧縮座屈するのを防ぐことができる。
よって、板厚の薄い上板16でも圧縮力を負担することができるため、床版としての所定の曲げ剛性を得ることができる。
また、リブ等の部材や、リブを上板16に固定する等の加工が不要なので、床版を構築する際のコストを低減することができ、煩雑な作業を減らすことが可能となる。
図7(c)に示す床版72は、例えば、コア部形成工程、下板設置工程、及び上板設置工程を有する床版の製造方法によって構築することができる。
まず、コア部形成工程では、軽量材料としての軽量気泡コンクリートUによってコア部20を形成する(図7(a)を参照のこと)。
次に、下板設置工程では、コア部20の下に配置される下板14の上面とコア部20の下面との間に接着層Sを設けて下板14をコア部20の下面に固定する(図7(b)、(c)を参照のこと)。
次に、上板設置工程では、コア部20の上に配置される上板16の下面とコア部20の上面との間に接着層Sを設けて上板16をコア部20の上面に固定する(図7(b)、(c)を参照のこと)。
なお、下板設置工程の前に上板設置工程を行ってもよいし、下板設置工程と上板設置工程とを同時に行ってもよい。
このようにして構築された床版72は、床版70と同様の効果を得ることができる。また、接着層Sによって下板14をコア部20に固定することにより、下板14とコア部20との一体化が強められるので、より効率よく大きな曲げ剛性(面外剛性)を得ることができる。
以上、第1の実施形態について説明した。
なお、第1の実施形態では、湾曲した形状の下板14の例を示したが、図8(a)、(b)の断面図に示すように、下板14は下方に凸の形状となっていればよい。また、床版の厚さを比較的大きくしてもよい場合には、図8(c)に示すように、下板14の下面を平坦にしてもよい。
また、第1の実施形態では、座屈防止手段をリブ18とした例を示したが、床版10上部の座屈を防止することができる方法であればよく、コア部20の上面と上板16との一体化を高める方法を用いてもよい。例えば、座屈防止手段を、上板16の下面に設けてこの上板16の下面とコア部20の上面との一体化を高める突起部材(スタッド、エンボス加工等)としてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態の床版10の内部に、下方に凸の形状となる鉄筋を配置したものである。したがって、第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図9の断面図に示すように、第2の実施形態の床版28では、下方に凸の形状となる鉄筋30がコア部20の内部に配置されている。鉄筋30は、所定の間隔でC形鋼材12Aの材軸方向に複数配置されている。
また、鉄筋30の両端部は、C形鋼材12A、12Cの鉛直方向略中央にスポット溶接等の接合手段によってそれぞれ固定されている。
鉄筋30の側面視の形状は、閉塞空間Vへ軽量気泡コンクリートUを充填する前の状態において、両端部が固定された鉄筋30が自重方向に対し略自然に垂れ下がった湾曲形状となっている。よって、鉄筋30の撓み量(湾曲形状)は、鉄筋30の両端部を押し引きすることによって調整できる。
図10の斜視図に示すように、鉄筋30上には、鉄筋32が平面視にて鉄筋30と略直交するように配置されている。すなわち、鉄筋30、32により鉄筋網34が形成されている。
ここで、床版28の製造方法の一例について説明する。
床版28の製造方法は、図11(a)〜(e)の断面図に示すように、床版10の製造方法(図3(a)〜(d)を参照のこと)に鉄筋設置工程(図11(b)を参照のこと)を加えたものである。すなわち、床版28の製造方法は、下板設置工程、鉄筋設置工程、上板設置工程、型枠設置工程、及びコア部形成工程を有している。
鉄筋設置工程では、上板設置工程の前に、鉄筋30の両端部をC形鋼材12A、12Cに固定して、鉄筋30を複数配置する(図11(b)を参照のこと)。鉄筋32は、鉄筋30をC形鋼材12A、12Cに固定した後に、この鉄筋30上に配置してもよいし、鉄筋30、32を一体化した鉄筋網34(図10を参照のこと)の端部をC形鋼材12A、12Cに固定するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態の作用及び効果について説明する。
第2の実施形態の床版28では、図9に示すように、上板16及び鉄筋30、32は、軽量気泡コンクリートUによって形成されたコア部20と一体になってサンドイッチ構造を形成する。
C形鋼材12Aの材軸と平行な軸回りの曲げ荷重がこの床版28に作用すると、コア部20に配置された鉄筋30には、引張力が発生し抵抗する。
すなわち、鉄筋30の引張剛性が床版28の曲げ剛性(面外剛性)に寄与する。これにより、鉄筋30及び下板14の2つの部材の引張剛性が床版28の曲げ剛性(面外剛性)に寄与するので、床版28の面外剛性をより大きくすることができる。
また、火災時に下板14が加熱され、この加熱により下板14が劣化して引張耐力が低下した場合においても、鉄筋30によって床版28の曲げ剛性(面外剛性)を維持することができる。さらに、コア部20が鉄筋30の保護層となって加熱による鉄筋30の劣化を防ぐことができるので、下板14に耐火被覆等の耐火処置を施さなくてもよい。
以上、第2の実施形態について説明した。
なお、第2の実施形態では、鉄筋30、32を網状に配置した例を示したが、鉄筋30のみを配置する構成にしてもよい。鉄筋30、32を網状に配置すれば、コア部20と鉄筋30、32との一体化を強めることができるので好ましい。
また、床版に作用する二方向の曲げ荷重に対して曲げ剛性(面外剛性)を発揮する二方向スラブに床版28を適用する場合には、鉄筋網34の鉄筋30と鉄筋32との両方が下方に凸の形状となるようにすればよい。
この場合、図12の床版80に示すように、C形鋼材12A〜12Dの端部同士を接合して周辺フレームとしての方形状のフレーム74を形成し、このフレーム74を床版80の外周部に設ける。そして、このフレーム74のC形鋼材12B、12Dに鉄筋32の両端部を固定する。さらに、床版80を下方から見た図13の斜視図に示すように、C形鋼材12A〜12Dの外側からのそれぞれの側面視にて、床版80を正規に(下板14の上方に上板16が位置するように)設置した状態で下板14が下方に凸の形状となるようにする。
すなわち、C形鋼材12Aの材軸と平行な軸回りの曲げ荷重に対しては、鉄筋30及び下板14の引張剛性が床版28の曲げ剛性(面外剛性)に寄与し、C形鋼材12Bの材軸と平行な軸回りの曲げ荷重に対しては、鉄筋32及び下板14の引張剛性が床版28の曲げ剛性(面外剛性)に寄与する。
また、第2の実施形態では、鉛直方向に一層だけ鉄筋30を配置した例を示したが、鉄筋30を鉛直方向に複数配置するようにしてもよい。第2の実施形態では、鉄筋30及び下板14の2つの部材の引張剛性が床版28の曲げ剛性(面外剛性)に寄与するので、一層だけ鉄筋30を配置した構成(図9を参照のこと)においても、所定の曲げ剛性(面外剛性)を十分に得ることができる。
また、第2の実施形態では、スポット溶接等の接合手段によって鉄筋30の両端部をC形鋼材12A、12Cに固定する例を示したが、C形鋼材12A、12Cに設けたフックに、鉄筋網34の端部を引っ掛けるようにしてもよい。
図14、15の断面図には、第2の実施形態の床版28に設けられている鉄筋網34を有する床版76、78の製造方法が示されている。
図14に示す床版76の製造方法は、図6で示した床版の製造方法に、図11(b)で示した鉄筋設置工程を加えたものである(図14(b)を参照のこと)。
図15に示す床版78の製造方法は、図7で示した床版の製造方法のコア部形成工程によって形成されたコア部20の内部に鉄筋網34が配置されているものである(図15(a)を参照のこと)。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態は、第2の実施形態の床版28のリブ18を鉄筋30に接触させたものである。したがって、第3の実施形態の説明において、第2の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図16の断面図に示すように、第3の実施形態の床版36では、下端部が鉄筋30に接触するように座屈防止手段としてのリブ18が配置されている。
次に、本発明の第3の実施形態の作用及び効果について説明する。
第3の実施形態の床版36では、図16に示すように、床版36の上板16に作用した鉛直荷重は、上板16からコア部20及びリブ18を介して鉄筋30に伝わり鉄筋30に引張力を発生させる。
これにより、コア部20のみの場合に比べて、上板16に作用した鉛直荷重をリブ18により確実に鉄筋30に伝えることができるので、床版36の曲げ剛性(面外剛性)をより大きくすることができる。
以上、第3の実施形態について説明した。
なお、第3の実施形態で示したリブ18は、力が伝達できるように鉄筋30に接触していればよく、鉄筋30上にリブ18を溶接等で固定せずに載置した状態で、閉塞空間Vへ軽量気泡コンクリートUを充填してもよい。リブ18と鉄筋30とが溶接等で接合されている方がより確実に荷重を伝達できるので好ましい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態は、第3の実施形態の床版36のコア部20に中空部を形成したものである。したがって、第4の実施形態の説明において、第3の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図17の断面図に示すように、第4の実施形態の床版38では、上板16の下面から所定値L以上離れた深さのコア部20に中空部40が形成されている。中空部40は、C形鋼材12Aの材軸方向にコア部20を貫通し、かつ横断面形状が略矩形又は略台形の角柱状の穴である。図17に示すように、中空部40は、床版38に発生するせん断力が大きくなる床版38(コア部20)の両端部付近には形成しない方が好ましい。
次に、本発明の第4の実施形態の作用及び効果について説明する。
図17に示すように、第4の実施形態の床版38では、上板16の下面から所定値L以上離れた深さのコア部20に中空部40を形成することにより、床版38上部の圧縮座屈耐力を低下させることなく、床版38をより軽くすることができる。
ここで、所定値Lの求め方の一例として、日本建築学会構造系論文集、第573号、2003年11月、立石、山田、「格子状リブを有するCFRPサンドイッチ版の局部座屈に関する研究」、p.119−127で提案されている式(1)を用いた所定値Lの求め方を示す。
上板16の曲げ剛性をD、上板16の厚さをt、上板16の座屈波長をa、床版38の幅(図17のC形鋼材12Aの材軸方向の長さ)をb、軽量気泡コンクリートUのヤング係数をE、軽量気泡コンクリートUのせん断弾性係数をGとすると、これらの値と上板16の座屈応力σとは式(1)の関係を満たす。
式(1)におけるGはE/2となり、また、上板16のヤング係数をE、上板16のポアソン比をνとすると、Dは式(2)によって求められる。
ここで、E=205,000MPa、t=1mm、ν=0.3として、式(2)よりDを求め、このDと、t=1mm、b=600mmとを式(1)に代入すると、σは、aとEとを変数とした関数の曲線となる。
よって、Eの値を定めると、式(1)から図18に示すような1つの曲線Cを描くことができる。すなわち、Eの値を変えることによって、曲線Cを上下に移動させたさまざまな曲線(例えば、曲線C、C)を得ることができる。図18の横軸には上板16の座屈波長aが示され、縦軸には上板16の座屈応力σが示されている。
次に、Eの値を調整して、σの最小値が上板16の強度(F値)と一致する曲線を求める(図18の場合には、曲線Cがこの曲線に相当する)。
次に、曲線CのE、及び曲線Cにおいてσが最小値(F値)になるときの上板16の座屈波長aを式(3)に代入し、これによって上板16の座屈補剛に寄与するコア部20の深さhを求める。そして、この深さhが図17で示した所定値Lとなるので、中空部40は上板16の下面からこの所定値h以上離れた深さに形成すればよい。
例えば、上板16のF値を235MPaとすると、E=12.13MPa、a=48.63mmとなり、このときのhは37.64mmとなる。
この結果から、Eが12.13MPa以上の軽量材料を用いれば上板16の座屈は防止でき、また、コア部20に中空部40を設ける場合にはh、すなわち上板16の下面からの距離(所定値)Lを37.64mm以上とすればよいことが分かる。
一般の軽量気泡コンクリートのEは1,750MPa程度なのでこの条件(軽量気泡コンクリートのE≧12.13MPa)を十分に満たしている。
なお、図18で示した曲線C、C、Cは、所定値Lの求め方の説明のために仮定及び簡略化して示した曲線である。
以上、第4の実施形態について説明した。
なお、第4の実施形態では、中空部40を角柱状の穴とした例を示したが、中空部40は他の形状であってもよい。例えば、中空部40を、コア部20を貫通する円柱状の穴としてもよいし、球状の中空部40を複数散りばめて配置してもよい。
また、第4の実施形態の図17では、中空部40を、鉄筋30より上側の領域に形成する例を示したが、図19の断面図に示す床版42のように、中空部44の下端部が下板14に達するようにしてもよい。
床版42のコア部20に占める空間の割合が大きくなることにより振動減衰の効果が低下してしまうことが危惧されるような場合には、中空部44にウレタン樹脂W等を充填してもよい。
また、床版42に付加させたい機能に応じて、例えば、遮音材や断熱材等を中空部44に設けてもよい。また、形成された中空部にこれらの材料を充填するのではなく、予めこれらの材料を配置しておいて埋設するようにしてもよい。
また、第4の実施形態の図17で示したように、コア部20に中空部40を形成する際には、リブ18の周りに硬化した軽量気泡コンクリートUを残すようにするのが好ましい。このようにすれば、リブ18自体の座屈を防止できるので、リブ18を薄くすることができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態は、第1の実施形態の床版10の上板16の下面に補強板を設けたものである。したがって、第5の実施形態の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
図20の断面図、及び図20のB−B矢視図である図21に示すように、第5の実施形態の床版46では、平面視にてX形状の鋼製の補強板48が上板16の下面に接合されている。
リブ18の上端部は、補強板48の下面に固定されている。上板16の下方に補強板48が配置されていない位置では、上板16の下面とリブ18の上端部との間に隙間が形成される。
よって、この隙間に鋼板等のスペーサ部材を入れ、スペーサ部材と上板16の下面及びリブ18の上端部とを接合して、リブ18による上板16の座屈防止効果を低下させないようにする。なお、上板16の下面とリブ18の上端部との間の隙間を接着剤等で塞いでもよい。
また、補強板48の端部50は溶接等によってC形鋼材12A、12Cに接合されている。
次に、本発明の第5の実施形態の作用及び効果について説明する。
図20及び図21に示すように、第5の実施形態の床版46では、補強板48の端部がC形鋼材12A、12Cに接合されている。よって、補強板48とC形鋼材12A、12Cとが一体化し、補強板48は軸力をC形鋼材12A、12Cに伝達するブレースとなる。これによって、床版46の面内剛性を向上させることができる。
また、床版46内のスペースを床版46の面内剛性向上の為に有効に利用することができ、床版46の外にブレース材を設置するためのスペースを確保しなくてよい。
また、上板16とコア部20とによって補強板48が挟みこまれて拘束されることにより、補強板48の座屈を防止することができる。
このように、補強板48によって床版46の面内剛性を向上させることができるので、剛床仮定が保証される。この剛床仮定とは、通常の建築構造設計において設計の前提となる「床版に面内変形は生じない」といった計算仮定のことであり、構造計算の簡素化を図れる一方、実際の建物において耐震性を確保する上でも重要な条件である。
以上、第5の実施形態について説明した。
なお、第5の実施形態では、平面視にてX形状の補強板を用いた例を示したが、図22に示すように、鉄板52に切り欠き56及びスリット60A〜60Cを形成して、構造上X形状の補強部54を構成するようにしてもよい。この場合には、補強部54がX形状の補強板となる。
上板16と補強板とは一体となって床版46の面内変形の抵抗要素(面内ブレース)として機能する。よって、平面視にて四角形の鉄板を補強板として用いる場合には、図22のようにして上板16の対角方向(補強部54)以外の部位の面内せん断力を低減させるようにすれば、局部座屈の回避等の効果が得られるので好ましい。
図23には、3つ並んで配置された床版62A〜62Cが示されている。なお、図23は、床版62A〜62Cの下板14側から上板16の下面を見た図である。
このような、床版62A〜62Cの対向する二辺の部位(C形鋼材12A、12C)のみで支持される一方向スラブが複数配置される場合には、図23に示すように、平面視にてX形状の1つの大きな補強板58を、複数の床版62A〜62Cに跨って設けてもよい。
補強板58は、補強板58の中央部となる平面視にてX形状の補強部材58Aと、補強板58の端部となる平面視にて台形状の補強部材58B〜58Eとによって構成されている。補強部材58A〜58Eは、鋼製の部材である。
補強部材58Aは、床版62Bの上板16の下面に接合されている。補強部材58B、58Cは、床版62Aの上板16の下面に接合されると共に、端部がC形鋼材12A、12Cにそれぞれ接合されている。補強部材58D、58Eは、床版62Cの上板16の下面に接合されると共に、端部がC形鋼材12A、12Cにそれぞれ接合されている。
図23及び図23のM−M矢視図である図24(a)に示すように、補強部材58Aと補強部材58B〜58Eとは、鋼製の連結板64によって連結されている。連結板64と補強部材58A〜58Eとはシーム溶接等によって接合されている。シーム溶接は、上板16の上面に不陸(段差)が生じないので、平坦な連結面を形成することができる。
また、隣り合うコア部20の側面同士は、シアキーやダボ等の接合方法を用いてせん断力が伝達されるように接合する。
これによって、補強部材58A〜58E、及び隣り合うコア部20が一体化され、隣り合う床版62A〜62C間で面内せん断力が伝達される。
また、隣り合う床版62A〜62C間で伝達される面内せん断力の大部分は補強板58を伝達する(上板16を伝達する力は小さくなる)ので、上板16を薄くすることができる。
図23のN−N矢視図である図24(b)、及び図24(c)に示すように、補強板58が設けられていない部位の上板16同士や下板14同士は、鋼製の連結板66を用いてシーム溶接等によって接合すれば、隣り合う床版62A〜62C間で面内せん断力をより確実に伝達できるので好ましい。
図23で示した、補強板58により床版の面内剛性を向上させる方法は、二方向スラブに応用してもよい。
また、図20で示した補強板48は、上板16の上側に配置してもよい。補強板48を上板16の上側に配置すると床版上面に不陸や段差が生じるので、補強板48は上板16の下側に配置するのが好ましい。
また、第5の実施形態では、補強板48を鋼製の板材とした例を示したが、補強板は引張力に抵抗できる材料によって形成すればよい。補強板は、金属材料によって形成するのが好ましい。
以上、本発明の第1〜第5の実施形態について説明した。
なお、第1〜第5の実施形態では、下板14及び上板16を金属製の板材とした例を示したが、引張り耐力を有する板材であればよい。例えば、普通鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、FRP(強化プラスチック)を用いることができる。ステンレス鋼の薄板(厚さ0.5mm〜2.0mm程度)を用いれば、十分な引張り耐力が得られると共に錆び難いので、下板14及び上板16にステンレス鋼の薄板を用いるのが好ましい。
また、第1〜第5の実施形態では、軽量材料を軽量気泡コンクリートとした例を示したが、軽量材料は、普通コンクリートよりも密度が小さい材料であり、且つサンドイッチ構造の床版として成立させることができるせん断剛性を有する材料であればよい。例えば、軽量材料を、軽量コンクリート又は発泡性樹脂とすることができる。
また、軽量材料には、せん断剛性がある程度以上の大きさを持つ材料(弾性係数が20MPa程度以上の材料)を用いることが好ましい。例えば、一般的な軽量気泡コンクリートは、1,750MPa程度の弾性係数が得られるので、コア部20を形成する軽量材料に適した材料である。
また、第1〜第5の実施形態では、対向する2つのC形鋼材12A、12Cのみによって周辺フレームを構成した例を示したが、図12で示したような方形状のフレーム74を床版の外周部に設ける構成にしてもよい。例えば、図21、22で示した床版46は、図25、26のようになる。このような構成においても、第1〜第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第1〜第5の実施形態で示した床版10、28、36、38、42、46、62A〜62C、70、72、76、78、80は、どのような寸法であってもよいが、一般的な床版は、スパン3,000〜6,000mm、厚さ150〜250mm程度の大きさなので、これと同程度の寸法にするのが好ましい。
例えば、図2の床版10をこのような寸法にした場合、床版10の密度は130kg/m程度になるので、同寸法の在来スラブの1/3〜1/2程度の重量に抑えることができる。
また、第1〜第5の実施形態で示したリブ18によって二方向(例えば、図12の床版80の場合には、C形鋼材12Aの材軸方向とC形鋼材12Bの材軸方向)へ対する上板16の座屈を防止する場合には、リブ18を略直交するように配置し、交差する一方のリブ18を分断すればよい。
また、第4の実施形態では、第3の実施形態の床版36のコア部20に中空部40を形成した例を示したが、第1、第2及び第5の実施形態のコア部20に中空部40を形成してもよい。
また、第5の実施形態では、第1の実施形態の床版10の上板16下面に補強板48を設けた例を示したが、第2〜第4の実施形態の上板16下面に補強板48を設けてもよい。
また、第1〜第5の実施形態で示した床版10、28、36、38、42、46、62A〜62C、70、72、76、78、80を、建築物の一部又は全部に用いれば、所定の面外剛性を有する軽量の床版を有する建築物を構築することができる。
以上、本発明の第1〜第5の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、第1〜第5の実施形態を組み合わせて用いてもよいし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係る床版を示す斜視図である。 図1のA−A矢視図である。 本発明の第1の実施形態に係る床版の製造方法を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床版に作用する力の流れを示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床版に作用するモーメントを示す線図である。 本発明の第1の実施形態に係る床版の変形例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床版の変形例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る床版の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る床版を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る床版に設けられた鉄筋を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る床版の製造方法を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る床版の変形例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る床版の変形例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る床版の変形例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る床版の変形例を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る床版を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る床版を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る中空部を形成する床版の深さの求め方を示す線図である。 本発明の第4の実施形態に係る床版の変形例を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る床版を示す断面図である。 図20のB−B矢視図である。 本発明の第5の実施形態に係る床版の変形例を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る床版の変形例を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る床版の接合方法を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る床版の変形例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る床版の変形例を示す平面図である。 従来のプレキャストコンクリート床板を示す説明図である。
符号の説明
10、28、36、38、42、46、62A〜62C、70、72、76、78、80 床版
12A、12C C形鋼材(周辺フレーム)
14 下板
16 上板
18 リブ(座屈防止手段)
20 コア部
22 建築物
30 鉄筋
40、44 中空部
48、58 補強板
50 端部
54 補強部(補強板)
74 フレーム(周辺フレーム)
L 所定値
S 接着層(座屈防止手段)
U 軽量気泡コンクリート(軽量材料)
V 閉塞空間

Claims (17)

  1. 下方に凸の形状となる金属製の下板と、
    前記下板の上方に配置された金属製の上板と、
    前記下板と前記上板との間に軽量材料によって形成され、前記下板及び前記上板と一体となるコア部と、
    前記下板から離して前記上板の下面に設けられ、前記コア部と一体となり前記上板の座屈を防ぐ座屈防止手段と
    有する床版。
  2. 前記軽量材料は、軽量気泡コンクリート、軽量コンクリート又は発泡性樹脂である請求項1に記載の床版。
  3. 前記下板と前記上板とは、端部が周辺フレームに固定されている請求項1又は2に記載の床版。
  4. 前記周辺フレームに端部が固定され下方に凸の形状となる鉄筋が、前記コア部に複数配置されている請求項3に記載の床版。
  5. 前記座屈防止手段は、上端部が前記上板の下面に固定され、下端部が前記鉄筋に接触するように配置されたリブである請求項4に記載の床版。
  6. 前記座屈防止手段は、前記コア部の上面と前記上板の下面との間に設けられた接着層である請求項1〜4の何れか1項に記載の床版。
  7. 平面視にてX形状の補強板が前記上板の下面に設けられ、該補強板の端部が前記周辺フレームに接合されている請求項3〜5の何れか1項に記載の床版。
  8. 前記上板の下面から所定値以上離れた深さの前記コア部に中空部が形成されている請求項1〜7の何れか1項に記載の床版。
  9. 下方に凸の形状となる金属製の下板の端部を周辺フレームに固定する下板設置工程と、
    座屈を防止する座屈防止手段が下面に設けられた金属製の上板の端部を前記周辺フレームに固定して該上板を前記下板の上方に配置し、前記下板との間に閉塞空間を形成する上板設置工程と、
    前記閉塞空間に軽量材料を充填してコア部を形成するコア部形成工程と、
    を有する床版の製造方法。
  10. 前記上板設置工程の前に、下方に凸の形状となる鉄筋の端部を前記周辺フレームに固定して該鉄筋を前記閉塞空間に複数配置する鉄筋設置工程を有する請求項9に記載の床版の製造方法。
  11. 下方に凸の形状となる金属製の下板の上に該下板と一体となるように軽量材料によってコア部を形成するコア部形成工程と、
    前記コア部の上に配置される金属製の上板の下面と前記コア部の上面との間に接着層を設けて前記上板を前記コア部の上面に固定する上板設置工程と、
    を有する床版の製造方法。
  12. 軽量材料によってコア部を形成するコア部形成工程と、
    前記コア部の下に配置される金属製の下板の上面と前記コア部の下面との間に接着層を設けて前記下板を前記コア部の下面に固定する下板設置工程と、
    前記コア部の上に配置される金属製の上板の下面と前記コア部の上面との間に接着層を設けて前記上板を前記コア部の上面に固定する上板設置工程と、
    を有する床版の製造方法。
  13. 下方に凸の形状となる鉄筋が、前記コア部に複数配置されている請求項11又は12に記載の床版の製造方法。
  14. 下方に凸の形状となる金属製の下板と、
    前記下板の上方に配置された金属製の上板と、
    前記上板の下面に設けられて前記上板の座屈を防ぐ座屈防止手段と、
    前記下板と前記上板との間に軽量材料によって形成され、前記下板及び前記上板と一体となるコア部と、
    を有し、
    前記下板と前記上板とは、端部が周辺フレームに固定されており、
    前記周辺フレームに端部が固定され下方に凸の形状となる鉄筋が、前記コア部に複数配置されており、
    前記座屈防止手段は、上端部が前記上板の下面に固定され、下端部が前記鉄筋に接触するように配置されたリブである床版。
  15. 下方に凸の形状となる金属製の下板と、
    前記下板の上方に配置された金属製の上板と、
    前記上板の下面に設けられて前記上板の座屈を防ぐ座屈防止手段と、
    前記下板と前記上板との間に軽量材料によって形成され、前記下板及び前記上板と一体となるコア部と、
    を有し、
    前記下板と前記上板とは、端部が周辺フレームに固定されており、
    平面視にてX形状の補強板が前記上板の下面に設けられ、該補強板の端部が前記周辺フレームに接合されている床版。
  16. 下方に凸の形状となる金属製の下板と、
    前記下板の上方に配置された金属製の上板と、
    前記上板の下面に設けられて前記上板の座屈を防ぐ座屈防止手段と、
    前記下板と前記上板との間に軽量材料によって形成され、前記下板及び前記上板と一体となるコア部と、
    を有し、
    前記上板の下面から所定値以上離れた深さの前記コア部に中空部が形成されている床版。
  17. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、14、15及び16の何れか1項に記載の床版を有する建築物。
JP2008211854A 2008-08-20 2008-08-20 床版、床版の製造方法及び建築物 Expired - Fee Related JP5203849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008211854A JP5203849B2 (ja) 2008-08-20 2008-08-20 床版、床版の製造方法及び建築物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008211854A JP5203849B2 (ja) 2008-08-20 2008-08-20 床版、床版の製造方法及び建築物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010047936A JP2010047936A (ja) 2010-03-04
JP5203849B2 true JP5203849B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=42065224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008211854A Expired - Fee Related JP5203849B2 (ja) 2008-08-20 2008-08-20 床版、床版の製造方法及び建築物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5203849B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7536459B2 (ja) 2020-01-24 2024-08-20 株式会社竹中工務店 建物

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6153942A (ja) * 1984-08-21 1986-03-18 株式会社 構建設計研究所 シ−ト仮枠工法
JPH09242237A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 複合床版の継手部およびその施工方法
JP2000273997A (ja) * 1999-03-26 2000-10-03 Sumitomo Metal Steel Products Inc 構造用鋼製複合床板
JP3668974B1 (ja) * 2004-02-02 2005-07-06 大成建設株式会社 コンクリート床版及びコンクリート床版の構築方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010047936A (ja) 2010-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005351078A (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート造柱の構築方法
JP6004558B1 (ja) 構造物の耐震補強構造
JP4277212B2 (ja) 耐震補強構造
JP7118507B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート造の壁柱建物構造
JP2016216899A (ja) 耐震壁構造
JP7228344B2 (ja) 鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造及びプレキャスト部材
JP2011247046A (ja) 橋台変形吸収手段を設けた橋梁
JP4945428B2 (ja) 補強構造
JP2012007348A (ja) 床スラブ
JP2005527411A (ja) 改良された構造用サンドイッチプレート部材
JP5203849B2 (ja) 床版、床版の製造方法及び建築物
KR101209363B1 (ko) 에이치형강 기둥의 내진보강용 콘크리트 블럭 및 이를 이용한 내진보강방법
JP2009084908A (ja) ボイド型枠付床板ユニット及び合成中空床板
JP5275896B2 (ja) 床版及び建築物
JP2008008364A (ja) 複層金属平板の補強構造
JP7121640B2 (ja) 床スラブ
JP3057145B2 (ja) コンクリート充填型鉄骨梁
JP5792468B2 (ja) 構造物の耐震制御構造
JP2011021379A (ja) 既存建物の補強方法、補強構造
JP6372605B1 (ja) 軽量盛土構造
JP2009191584A (ja) 床スラブ構造及び床スラブ構造を有する建物
KR100929006B1 (ko) 콘크리트 전단외벽의 보강구조
JP2010275834A (ja) 床構造、建築物、及び床構造改修方法
JP3218297B2 (ja) 並列連層耐震壁を備えた建物
KR102311231B1 (ko) 중량충격음 저감을 위한 콘크리트 슬래브 및 그 시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees