JP2021115520A - 液体材料塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高さ検出器によってワークの高さを検出できない箇所を解消し、塗布が予定されているワークの全ての箇所の高さを検出することができる、液体材料塗布装置の提供。【解決手段】高さ検出器3の検出値により吐出ノズル2の高さを補正する液体材料塗布装置1は、液体材料を吐出する吐出ノズルと、吐出ノズルをワークWに対し相対移動させるロボット4と、塗布プログラムに基づいてロボットを制御する制御部5と、吐出ノズルのワークに対する相対移動方向における検出対象物の高さを検出する高さ検出器と、を備える。制御部は、ワークにおける吐出地点から所定の領域を検出可能に高さ検出器を吐出ノズルに対して駆動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、液体材料を塗布する液体材料塗布装置に関する。
一般的に、基板等のワークに液体材料を塗布する液体材料塗布装置が知られている。線状もしくは点状に塗布された液体材料の幅や高さを一定に保つためには、一定の速度で吐出ノズルとワークを相対移動させながら単位時間当たり一定量の液体材料を塗布することに加え、液体材料を吐出する吐出ノズルとワークの距離を一定に保つ必要がある。もっとも、ワークには、反りやゆがみ等といった微小な凹凸があり、当初の設定のみにおいて一定の距離を保つことは難しい。
そこで、液体材料を塗布する吐出ノズルの近傍に高さ検出器を設け、塗布が予定されているワークの高さを高さ検出器によって検出し、その検出値に基づいて吐出ノズルの高さを制御して、液体材料を塗布する際に、吐出ノズルの先端とワークとの距離が一定になるように補正することが提案されている。
国際公開2007/064036号公報 特開平06−198238号公報
しかし、従来においては、高さ検出器をどこに設けるかについて課題があった。特許文献1においては、吐出ノズル先端位置と高さ検出器の検出地点が所定量離れていた。その場合、コーナー部を含んだ複雑な軌跡を持つ塗布パターン(塗布予定経路)に塗布しようとすると、後述するように測定不能箇所が発生し誤差が生じてしまう虞があった。
そこで特許文献2では、高さ検出器の検出地点を吐出ノズル先端と同軸上に設置する、つまり距離ゼロとすることが提案されている。しかしその場合、高さ検出器の検出地点は今まさに塗布を行おうとしている位置のため、たとえ高さ検出器により補正すべき検出値が検出されたとしても、吐出ノズルを補正量分上下動させる時間が十分に確保できないという課題があった。つまり、吐出ノズル先端位置と高さ検出器の検出地点との距離において、精度と時間はトレードオフの関係にあると言える。
ここで、吐出ノズル先端と高さ検出器の検出地点との距離に起因する誤差の原因となる測定不能箇所発生について図11を参照しつつ説明する。図11に示す実線の円はワークを示し、P1が吐出ノズルが位置する地点を指す。図11に示すP2が高さ検出器によってワークの高さを検出する地点を指す。また、図11に示す二点鎖点は、液体材料を塗布する予定経路を指し、破線は高さ検出器によってワークの高さを検出した経路を指し、実線は実際に液体材料が塗布された経路を指す。
塗布作業開始時点においては、図11(a)に示すように、P2が液体材料の塗布が予定されている始点に位置している。その後、高さ検出器と吐出ノズルは連動して移動し、高さ検出器はワークの高さを検出する。そして、(b)に示すように、P1が塗布が予定されている始点に到達した時点から、吐出ノズルは液体材料を吐出し始める。その後、塗布が予定された経路を直線上に進み、(c)に示すように、P1が塗布予定経路の向きが変わる地点に到達する。このとき、高さ検出器は塗布が予定されていない経路の(P1とP2の間)の高さも検出している。そして、進行方向を変更させるために、吐出ノズル及び高さ検出器を連動して回転させ、向きを変える。向きを変えると、(d)に示すように、P1の位置は変わらないが、P2の位置は変わる。そのため、(d)の矢印で示す箇所は、高さ検出器によってワークの高さを測定することができない測定不能箇所となる。
このように、ワークの高さを測定できない測定不能箇所が生じると、当該箇所における補正量を算出することができない。そのため、液体材料を塗布する際に、吐出ノズルの先端とワークの距離が一定になるように補正することができず、線幅が一定となるように液体材料を塗布できない虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高さ検出器を用いて吐出ノズルの先端とワークとの距離が一定になるようにする補正において、精度と時間のトレードオフを解消し、補正のための時間を確保しつつ高さ検出器によってワークの高さを検出できない箇所を解消し、塗布が予定されているワークの全ての箇所の高さを検出し、補正することができる液体材料塗布装置を提供することにある。
以上の目的を達成するために、本発明の液体材料塗布装置は、液体材料を吐出する吐出ノズルと、前記吐出ノズルをワークに対し相対移動させるロボットと、塗布プログラムに基づいて前記ロボットを制御する制御部と、前記吐出ノズルのワークに対する相対移動方向における検出対象物の高さを検出する高さ検出器と、を備えた前記高さ検出器の検出値により前記吐出ノズルの高さを補正する液体材料塗布装置において、前記制御部は、ワークにおける吐出地点から所定の領域を検出可能に前記高さ検出器を前記吐出ノズルに対し駆動させること、を特徴とする。
前記制御部は、前記吐出ノズルと前記ワークとの相対移動速度に応じて前記高さ検出器を駆動制御する第1モードを備えるようにしてもよい。また、前記制御部は、前記吐出ノズルと前記ワークとの相対移動速度とは関係なく前記高さ検出器を駆動制御する第2モードを備えるようにしてもよい。さらに、前記制御部は、前記塗布プログラムに基づき前記第1モードと前記第2モードを切り替え可能に制御するようにしてもよい。
前記制御部は、前記第2モードで前記吐出ノズルの先端高さ位置を検出し、前記第1モードで塗布予定地点における前記ワークの高さを検出し、前記第1モードの検出値と前記第2モードの検出値を差分することで、塗布予定地点における前記吐出ノズルと前記ワークとの距離を算出するようにしてもよい。
前記制御部は、前記吐出ノズルが前記高さ検出器の検出地点に到達したとき、算出された前記塗布予定地点における前記吐出ノズルと前記ワークとの距離が前記塗布プログラムに基づいた設定距離になるように前記ロボットを制御するようにしてもよい。
本発明によれば、高さ検出器によってワークの高さを検出できない箇所を解消し、塗布が予定されているワークの箇所全ての高さを検出することができる。
第1の実施形態の液体材料塗布装置の全体構成を示す斜視図である。 図1における破線で囲った部分の拡大図である。 図2で示した構成部材を分解した斜視図である。 第1の実施形態の液体材料塗布装置における塗布作業のフローチャートである。 第2モードにおける吐出ノズルの高さ測定を示す模式図である。 第1モードにおける吐出ノズルの相対速度V1時のワーク高さ測定を示す模式図である。 第1モードにおける吐出ノズルの相対速度V2時のワーク高さ測定を示す模式図である。 第1モードにおける吐出ノズルの相対速度と検出地点の距離の関係及び吐出ノズルと検出地点との位置関係の変化を示す模式図である。 第2の実施形態の液体材料塗布装置における部分拡大図である。 図9における構成部材を分解した斜視図である。 従来技術における吐出ノズルと高さ検出器の動きを示す模式図である。
(第1の実施形態)
(構成)
第1の実施形態の液体材料塗布装置について、図1〜図3を参照しつつ説明する。図1は、液体材料塗布装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、図1における破線で囲った部分の拡大図である。図3は、図2で示した構成部材の分解斜視図である。
液体材料塗布装置1は、基板等のワークWに液体材料を塗布する装置である。本実施形態における液体材料塗布装置1は、単位時間当たり一定量の液体材料をワークWに塗布する。液体材料塗布装置1は、液体材料を塗布する際に、吐出ノズル2の先端からワークWまでの距離が塗布プログラムに基づいた設定距離になるよう吐出ノズルの高さを調整する。
液体材料塗布装置1は、図1に示すように、吐出ノズル2、高さ検出器3、ロボット4及び制御部5を備える。吐出ノズル2は、ワークWに液体材料を塗布する。高さ検出器3は、検出対象物の高さを検出する。本実施形態における検出対象物は、吐出ノズル2及びワークWである。吐出ノズル2及び高さ検出器3はそれぞれ移動可能に設けられている。ロボット4は、吐出ノズル2及び高さ検出器3をそれぞれ駆動させる。制御部5は、ロボット4と電気的に接続しており、予め設定された塗布プログラムに基づいてロボット4を制御する。即ち、制御部5は、ロボット4を介して、吐出ノズル2及び高さ検出器3のそれぞれの移動を制御する。
高さ検出器3は、塗布作業前に吐出ノズル2の先端までの高さを検出する。塗布作業が開始されると、高さ検出器3は、吐出ノズル2のワークWに対する相対移動方向におけるワークWの高さを検出する。即ち、高さ検出器3は、塗布が予定されているワークWの高さを検出する。以下では、この高さ検出器3が、検出する地点を検出地点又は塗布予定地点と称する場合がある。
制御部5は、この吐出ノズル2の先端の高さとワークWの高さを差分することで、塗布予定地点における吐出ノズル2の先端とワークWの距離を算出する。そして、制御部5は、この算出された距離と、設定距離を比較し、補正量を算出する。設定距離とは、予め塗布プログラムに設定された吐出ノズル2が液体材料を塗布する際の吐出ノズル2の先端とワークWの距離のことである。
制御部5は、吐出ノズル2がワークWに液体材料を塗布する地点において、吐出ノズル2の先端とワークWの距離が設定距離になるように、算出された補正量に基づいて、吐出ノズル2を駆動させる。このようにして、液体材料塗布装置1は、液体材料を塗布する際に、検出地点における吐出ノズル2の先端からワークWまでの距離を設定距離に補正する。
(ロボット)
ロボット4は、吐出ノズル2をワークWに対して相対移動させる。ロボット4は、テーブル41、X軸方向移動部42、Y軸方向移動部43、保持部44及びベースブロック45を有する。X軸方向とは、ワークWが載置される面と平行な一軸であり、例えば、ロボット4の前後方向である。Y軸方向とは、ワークWが載置される面と平行で、X軸と直交する方向であり、例えば、ロボット4の左右方向である。また、Z軸方向とは、ワークWが載置される面と直交する方向であり、高さ方向とも称する。
テーブル41は、塗布作業用の概略矩形状の台である。X軸方向移動部42は、テーブル41上に配置される。X軸方向移動部42は、例えば、スライドテーブルである。X軸方向移動部42は、テーブル41上をX軸方向に移動可能に設けられており、ステッピングモータ等の動力によってX軸方向に移動することができる。X軸方向移動部42の上面には、ワークWが載置される。即ち、X軸方向移動部42は、ワークWをX軸方向に移動させる。また、後述するようにテーブル41内にはロボット制御部52が収納されている。
Y軸方向移動部43は、Y軸方向に移動可能に設けられており、ステッピングモータ等の動力によってY軸方向に移動することができる。2本の支柱431に支持された、Y軸方向と平行に延びるレール432にY軸方向移動部43は設けられている。
保持部44は、Y軸方向移動部43の下部に設置されている。保持部44は、ベースブロック45を保持する。保持部44は、Z軸方向に移動可能であり、また、Z軸を軸にしてR方向に回転可能である。保持部44は、ステッピングモータ等の動力によって移動又は回転する。ベースブロック45は、保持部44の下部に設置されている。そのため、ベースブロック45は、保持部44の移動に連動して移動する。ベースブロック45には、吐出ノズル2が固定されている。即ち、保持部44がZ軸方向に移動することで、吐出ノズル2の高さを調整することができる。また、保持部44が回転すると高さ検出器3も回転する。したがって、塗布パターン(塗布予定経路)にコーナー部やジグザグ部があっても、保持部44が回転することで高さ検出器3の検出地点が常に塗布進行方向側に位置するように制御することができる。
ベースブロック45は、図2及ぶ図3に示すように、駆動部451、歯付きベルト452、ねじ付きシャフト453及び移動ブロック454を有する。駆動部451は、ステッピングモータ等の動力源である。駆動部451には、歯付きプーリ451aが設けられており、駆動部451の動力によって歯付きプーリ451aが回転する。ねじ付きシャフト453は、2本設けられている。この2本のねじ付きシャフト453は、ベースブロック45の孔を貫通して設けられている。ねじ付きシャフト453の一方端部には、歯付きプーリ453aが設けられており、他方端部には、雄ねじ453bが形成されている。
歯付きベルト452は、歯付きプーリ451a、453aに噛み合い、駆動部451の回転駆動をねじ付きシャフト453に伝達する。移動ブロック454には、ねじ付きシャフト453の雄ねじ453bに対応する雌ねじ454aが形成された孔が形成されている。この孔に、雄ねじ453bが形成された端部からねじ付きシャフト453が挿入されている。よって、ねじ付きシャフト453の回転により移動ブロック454は、ベースブロック45に対して接離可能に移動できる。
なお、駆動部451がステッピングモータの場合、モータの仕様及び歯付きプーリ451a、453aの歯数の比率、雄ねじ453bのねじピッチによって、制御部5から駆動部451に送られる単位信号あたりの移動ブロック454の移動距離は一義的に決定される。したがって、制御部5は駆動部451を駆動制御すると同時に高さ検出器3の位置を算出可能である。また、図示はしていないが電源投入時に初期位置を検出するため初期化センサを移動ブロック454に設けても良い。さらに、移動ブロック454にリニアエンコーダを別途設けても良い。リニアエンコーダを設けることで、より高精度に高さ検出器3の位置を検出することができる。
(吐出ノズル)
吐出ノズル2は、液体材料をワークWに塗布する。吐出ノズル2の上部には、シリンジ21が設けられている。液体材料は、シリンジ21内に収容されている。ベースブロック45には、このシリンジ21の外径と略同一の大きさの孔があり、この孔にシリンジ21を嵌め込むことで、吐出ノズル2は、ベースブロック45に固定される。
なお、液体材料を補充・交換する場合に、吐出ノズル2を含めシリンジ21ごと交換することも多い。その場合、交換したシリンジ21のベースブロック45に対する取付誤差や吐出ノズル2の製造上のばらつきに起因し、交換前後で吐出ノズル2の上下方向の位置(座標)が変化してしまうことがある。
また、後述するようにシリンジ21は塗布制御部51に接続されている。接続の種類は種々あるが、代表的な例を2つ説明する。1つ目は中空チューブによって接続され、その中空チューブを介し塗布制御部51からシリンジ21に空気が送り込まれることで、シリンジ21内の圧力を増加させ液体材料を吐出ノズル2から吐出させるエア駆動式である。2つ目は、シリンジ21内部に図示していないポンプやスクリュー等の液体駆動装置を備えており、その液体駆動装置と塗布制御部51とを電気的に接続させ制御するパルス駆動式である。パルス駆動式においては、塗布制御部51から液体駆動装置に対し、電流、もしくは電気パルスと言われる電気信号を送信し液体駆動装置はその電気信号に応じポンプやスクリューを駆動させ、液体材料を吐出ノズル2から吐出させる。
(高さ検出器)
高さ検出器3は、検出対象物の高さを検出する。高さ検出器3は、例えば、非接触型の距離センサである。高さ検出器3は、レーザや超音波などを検出対象物に照射させることによって、検出対象物の高さを検出する。
高さ検出器3は、吐出ノズル2と並設される。移動ブロック454には、高さ検出器3の外径と略同一の孔が形成されており、この孔に高さ検出器3が挿入され、保持される。そのため、移動ブロック454がベースブロック45から接離することで、高さ検出器3もベースブロック45から接離する。換言すれば、高さ検出器3による検出地点は、吐出ノズル2が液体材料を吐出する吐出地点から所定領域移動することができる。高さ検出器3は、吐出ノズル2の中心軸に対して角度θ傾いて移動ブロック454に設けられている。これに限定するものではないが、例えば20度傾いて設けられている。
(制御部)
制御部5は、所謂コンピュータであり、塗布プログラムに従って命令を実行するCPU、命令の実行結果や処理データを記憶するメモリ、塗布プログラムを記憶するストレージ等から構成される。制御部5は、図1に示すように、塗布制御部51及びロボット制御部52を有する。
塗布制御部51は、吐出ノズル2から塗布される液体材料の量を制御する。前述したように塗布制御部51は、シリンジ21とケーブルa1により接続されている。塗布制御部51は、塗布プログラムに基づいて吐出ノズル2からの吐出量が、予め設定された単位時間当たりにおける液体材料の量となるように、シリンジ21へ送る空気量や電気パルス等を制御する。
ロボット制御部52は、塗布プログラムに基づいてロボット4を制御する。ロボット制御部52は、テーブル41に内蔵されている。ロボット制御部52は、X軸方向移動部42と電気的に接続している。ロボット制御部52は、X軸方向移動部42を制御することで、ワークWの移動を制御する。また、ロボット制御部52は、Y軸方向移動部43及び保持部44と電気的に接続しており、吐出ノズル2の位置を制御する。特に、保持部44のZ軸方向の移動を制御することで、吐出ノズル2の先端の高さを制御する。
ロボット制御部52は、高さ検出器3とケーブルa2を介して電気的に接続している。ロボット制御部52は、高さ検出器3が検出した吐出ノズル2の高さ及び検出地点におけるワークWの高さを記憶する。そして、この吐出ノズル2の高さとワークWの高さとを差分することで、検出地点における吐出ノズル2の先端とワークWとの距離を算出し、算出された距離と塗布プログラムに設定された設定距離とを比較する。算出された距離と設定距離が異なる場合には、ロボット制御部52は、補正量を算出し、吐出ノズル2が塗布地点に到達したときに、設定距離になるようにロボット4を制御する。
なお、高さ検出器3が吐出ノズル2の高さを検出することで、前述したように液体材料の補充・交換に伴う吐出ノズル2の交換に起因する吐出ノズル2先端の上下方向の位置変化を補正することができ、吐出ノズル2の先端とワークWとの距離をより高精度に補正することができる。
ロボット制御部52は、駆動部451とケーブルa3を介して電気的に接続している。ロボット制御部52は、駆動部451を制御することで、移動ブロック44、即ち、高さ検出器3をベースブロック45に対して接離させる。
ロボット制御部52は、第1モード及び第2モードを備え、塗布プログラム又は操作部6への操作に基づいて第1モードと第2モードを切替可能に制御する。第1モードは、吐出ノズル2とワークWとの相対移動速度に応じて高さ検出器3を駆動するように制御するモードである。第2モードは、吐出ノズル2とワークWとの相対移動速度に関係なく高さ検出器3を駆動するように制御するモードである。相対移動速度には、吐出ノズル2とワークWを相対的に移動させる場合、吐出ノズル2のみを移動させる場合、ワークWのみを移動させる場合が含まれる。また、本実施形態では第1モード及び第2モードを切替可能に備えているが、他の構成であっても構わない。
なお、ロボット制御部52は、操作部6とケーブルa4を介して電気的に接続されている。操作部6は、キーボード、タッチパネル等のユーザが塗布プログラムを入力するための装置である。ユーザは、操作部6を用いて塗布プログラムを設定し、制御部5は、この塗布プログラムを記憶する。塗布プログラムとは、例えば、ワークへ塗布を行う塗布予定経路座標、つまり吐出ノズル先端の移動軌跡情報や相対移動速度情報、吐出開始座標や吐出終了座標の情報、塗布作業時の吐出ノズル2とワークWとの設定距離情報、吐出ノズル2が単位時間当たりに塗布する液体材料の量の情報などである。操作部6には、表示部61が備え付けられている。表示部61は、操作部6によって入力された情報を表示する。
また、ロボット制御部52と塗布制御部51は、ケーブルa5を介して電気的に接続している。そのため、塗布制御部51は、塗布プログラムに基づきロボット制御部52と連動して塗布を制御する。
(作用)
次に、本実施形態における作用について図4〜図8を参照しつつ説明する。図4は、塗布作業のフローチャートである。図5は、第2モードにおける吐出ノズルの高さ測定を示す模式図である。図6は、第1モードにおける吐出ノズルの相対速度V1時のワーク高さ測定を示す模式図である。図7は、第1モードにおける吐出ノズルの相対速度V2時のワーク高さ測定を示す模式図である。図8は、第1モードにおける吐出ノズルの相対速度と検出地点の距離の関係及び吐出ノズルと検出地点との位置関係の変化を示す模式図である。
まず、ロボット制御部52は、第2モードにおいて高さ検出器3を制御する(ステップS01)。即ち、高さ検出器3を吐出ノズル2とワークWの相対移動速度Vに関係なく移動させる。そして、高さ検出器3は、吐出ノズル2の先端の高さを検出する(ステップS02)。
検出手法としては、例えば、駆動部451を駆動させ、高さ検出器3をベースブロック45から最大量離間させ、その後、徐々に高さ検出器3をベースブロック45に接近させる。そして、照射されたレーザが吐出ノズル2と干渉(反射)し、高さ検出器3の検出値が大きく変化した時の距離αを検出する(図5参照)。高さ検出器3の傾きθは塗布プログラムとして予め記憶されているので、高さ検出器3から吐出ノズル2の距離Lを式(1)により算出する。
L=α×cosθ・・(1)
ロボット制御部52は、算出された距離Lを記憶する(ステップS03)。ここまでは、実際に塗布作業を行う前の工程である。なお前述したように、吐出ノズル2を交換すると、交換前後で吐出ノズル2の上下方向の位置(座標)が変化してしまうことがあるため、ここまでの工程(ステップS01〜03)は、液体材料の補充・交換に伴う吐出ノズル2の交換後に行うことが望ましい。
なお、ここまでの工程(ステップS01〜03)は、吐出ノズル2の交換後にユーザが操作部6の所定の操作ボタンを操作することで実施させても良い。また、塗布作業に伴い何らかの原因で吐出ノズル2の位置がズレたり、吐出ノズル2が曲がったりする可能性もあるため、ここまでの工程(ステップS01〜03)は、吐出ノズル2の交換時だけでなく、例えば塗布作業一定時間ごとに自動実施する、もしくはロボットの電源が投入された場合に自動実施する、または、一連の塗布作業に組み込み、塗布作業の実施直前に必ず吐出ノズル2の高さを検出する、というように設定しても良い。
次に、ユーザが操作部6を用いて、塗布作業を実行する旨入力する(ステップS04)。ユーザが塗布作業を実行する旨の入力が行われると、ロボット制御部52は、第1モードに切り替わる(ステップS05)。ロボット制御部52が第1モードに切り替わることで、高さ検出器を吐出ノズル2とワークWの相対移動速度に応じて移動するように制御する(ステップS06)。
例えば、相対移動速度V1、V2があり、相対移動速度V1から徐々に速度が上がり相対移動速度V2になったとする。速度が遅い相対移動速度V1の場合、図6に示すように、ロボット制御部52は、高さ検出器3がベースブロック45に近接した位置に配置されるように駆動制御する。そのため、高さ検出器3は、吐出地点からD1離れた位置のワークWの高さを検出する。
その後、相対移動速度V1から徐々に速度が増加すると、ロボット制御部52は、相対移動速度に応じて、高さ検出器3がベースブロック45から離れる方向に駆動制御する。そして、相対移動速度V2になると、図7に示すように、高さ検出器3の検出地点と吐出地点との距離は、D2に変化する。即ち、D2>D1の関係となっている。
一方、相対移動速度V2から徐々に速度が減少し相対移動速度V1になった場合には、吐出地点と高さ検出器3の検出地点との距離がD2からD1に変化するように、ロボット制御部は高さ検出器3を駆動制御する。なお、相対移動速度が0、即ち、吐出ノズル2及びワークWが移動していない場合には、高さ検出器3が検出するワークWの高さの位置は、吐出地点と合致する。
このように、相対移動速度に応じて、ワークWの高さを検出する位置を変更するのは、高さ検出器3が高さを検出した検出地点に吐出ノズル2が到達するまでの時間、つまり、吐出ノズル2を補正量分下降又は上昇させる時間を確保するためである。
例えば、相対移動速度がV1からV2に増加したにもかかわらず、高さ検出器3の検出地点と吐出ノズル2の吐出地点との距離が変化なくD1に一定だったと仮定する。その場合、相対移動速度がV1の時の高さ検出器3が高さ検出した検出地点に吐出ノズル2が到達するまでの時間T1=D1/V1となる。そして、相対移動速度がV2に増加した時の高さ検出器3が高さ検出した検出地点に吐出ノズル2が到達するまでの時間T2=D1/V2となる。そして、V2>V1であるためT1>T2となる。
一方、この高さ検出器3が高さ検出した検出地点に吐出ノズル2が到達するまでの時間の間で、高さ検出器3による検出値に基づいた補正量を算出し、検出地点に吐出ノズル2が到達したときの吐出ノズル2とワークWとの距離が設定距離となるように、補正量分吐出ノズル2を下降又は上昇させる。したがって、時間T2では、検出地点に吐出ノズル2が到達するまでに、補正量分、吐出ノズル2を下降又は上昇させる時間が足りなくなる可能性がある。
しかし、本実施形態では、ロボット制御部52は、第1モードにおいて、吐出ノズル2とワークWとの相対移動速度に応じて高さ検出器3の位置を吐出ノズル2に対して駆動制御している。そのため、相対移動速度が速いときは、吐出地点から離れた位置のワークWの高さを検出するので、吐出ノズル2の高さを補正する時間を確保することができる。また、主にコーナー部を塗布するときなど相対移動速度が遅いときは、吐出地点に近接した位置のワークWの高さを検出する。したがって、高さ補正における精度と時間のトレードオフを解消し、効率良く塗布作業を行うことができる。
具体的には、図8を参照しつつ説明する。図8に示す実線の円はワークWを示し、黒丸(X1)は吐出ノズル2の位置、即ち、吐出地点を示し、黒四角(X2)は高さ検出器3がワークWの高さを検出する検出地点を示し、2点鎖点はワークW上に塗布が予定されている経路を示す。図8(a)に示すように、速度が最も早い相対移動速度VMAXの場合、X1とX2の距離は最大となり、DMAX離れている。
その後、塗布予定経路において方向転換が必要な位置に近づくにつれて相対移動速度が徐々に減速すると、図8(b)に示すように、X1とX2の距離は縮まり、方向転換する位置に吐出ノズル2が到達すると、相対移動速度はゼロになる。即ち、図8(c)に示すように、X1とX2の位置は、方向転換する位置で重なり合う。そして、保持部44が回転し、高さ検出器3の方向転換が行われ、再び動き出すと、図8(d)に示すように、X1とX2の距離は徐々に離れていき、再び相対移動速度VMAXになると、図8(e)に示すように、X1とX2の距離はDMAX離れる。
なお、本実施形態では、相対移動速度がゼロになると吐出地点と検出地点との距離Dもゼロとなるように説明しているが、それに限定されるものではない。図6等で示されているように、吐出ノズル2からは液体材料が吐出されている。したがって、距離Dがゼロ、つまり吐出ノズル2直下を検出地点とすると、ワークの高さではなく吐出された液体材料の高さを検出してしまう可能性がある。そのため、相対移動速度がゼロとなったとしても距離Dはゼロとせず、例えば距離Dの最小値を吐出ノズル径の半分程度と設定することでワークWの高さ検出における液体材料の影響を無くすこともできる。
このように、本実施形態では、塗布プログラムに基づき吐出ノズル2に対し高さ検出器3を接離可能に移動させ、高さ検出器3の検出地点を吐出ノズル2に対し変更させることで、測定不能箇所は生じることを解消し、精度と時間のトレードオフを解消させ塗布予定経路の全てのワークWの高さを算出することができる。
なお、本実施形態のように必ずしも相対移動速度に比例させて高さ検出器3を移動させることは必須では無い。例えば塗布プログラムにおいて、吐出ノズル2先端の移動軌跡情報や移動速度情報は作業前に制御部5に入力されている。したがって、制御部5は塗布プログラムに基づき作業開始後にどのタイミングで吐出ノズル2がコーナー部に差し掛かるかという時間情報を算出することができる。そのため、算出された時間情報に基づいてコーナー部に差し掛かる前後のタイミングにおいて吐出地点と検出地点との距離Dを小さくする、といった制御でも構わない。
また、塗布プログラムが吐出ノズル2先端の移動軌跡情報ごとの吐出地点と検出地点との距離Dの情報を含んでいる、という構成であっても良い。その場合、塗布プログラムのデータ量が大きくなってしまう一方、制御部5は塗布作業に沿ってその都度塗布プログラムから吐出ノズル2の移動先座標と共に距離Dを読み込むだけで制御可能なため、制御部5は、相対移動速度に応じて高さ検出器3の検出地点を駆動制御する必要がないため、制御部5への負担を減少させるというメリットもある。
次に、ロボット制御部52は、吐出ノズル2とワークWとの相対移動速度Vと、ワークWの高さを検出した検出地点から吐出ノズル2までの距離Dとから、吐出ノズル2が検出地点に到達する時間T(=D/V)を算出する(ステップS07)。
また、ロボット制御部52は、検出地点におけるワークWの高さを算出する(ステップS08)。ワークWの高さを算出する手法は、ステップS02と同様である。即ち、図7のように、相対移動速度V2の場合においては、ワークWの高さL2=β2×cosθによって算出する。そして、吐出ノズル2の先端の高さとワークWの高さを差分することで、検出地点における吐出ノズル2の先端からワークWまでの距離を算出する(ステップS09)。
そして、この算出された距離と、塗布プログラムに設定された設定距離と比較して、補正量を算出する(ステップS10)。最後に、ロボット制御部52は、ステップS06で算出された時間T後に、当該検出地点における吐出ノズル2とワークWの距離が設定距離になるように、補正量に基づいて吐出ノズル2を駆動させる(ステップS11)。
以上のステップを経て、塗布作業が終了であれば(ステップS12 YES)、液体材料塗布装置1による塗布作業は終了し、塗布作業が終了でないのであれば(ステップS12 NO)、ステップS06に戻り、その後のステップを塗布作業が終了するまで繰り返す。
なお、本実施形態では吐出ノズル2が検出地点に到達する時間Tを計算により求めていたが、他の方法であっても良い。例えば、時間T(=D/V)が常に一定となるように、距離Dに対し吐出ノズル2とワークWとの相対移動速度Vを制御した場合、時間Tは設定された所定の値であっても良い。また、塗布プログラムが吐出ノズル2の先端の移動軌跡情報ごとの時間Tの情報を含んでいる、という構成であっても良い。
(効果)
以上のとおり、本実施形態の液体材料塗布装置1は、液体材料を吐出する吐出ノズル2と、吐出ノズル2をワークWに対し相対移動させるロボット4と、塗布プログラムに基づいてロボット4を制御する制御部5と、吐出ノズル2のワークWに対する相対移動方向における検出対象物の高さを検出する高さ検出器3と、を備える。制御部5は、ワークWにおける吐出地点から所定の領域を検出可能に高さ検出器3を駆動させる。
これにより、高さ検出器3が検出できる検出地点を吐出ノズル2に対し変更することができるので、従来生じていた測定不能箇所を解消し、補正のための時間を確保しつつ塗布が予定されているワークWの全ての経路を高さ検出器3で測定することができ、精度と時間のトレードオフを解消させることができる。
制御部5は、吐出ノズル2とワークWとの相対移動速度に応じて高さ検出器3を駆動制御する第1モードを備えている。これにより、相対移動速度が速い場合には、高さ検出器3がワークWの高さを検出する検出地点は、吐出地点から離れることになる。よって、相対移動速度が速い場合であっても、吐出ノズル2の高さを補正する時間を確保することができる。
制御部5は、吐出ノズル2とワークWとの相対移動速度とは関係なく高さ検出器3を駆動制御する第2モードを備えている。これにより、吐出ノズル2の高さを検出することができる。即ち、第1モードにおいて高さ検出器3を駆動させると、相対移動速度がゼロのときに、検出地点は、吐出地点と重なり、高さ検出器は最もベースブロック45に近接する。換言すると、高さ検出器3は、これ以上ベースブロック45に近接することができず、レーザを吐出ノズル2に照射させることができない。
そこで、第2モードのように、相対移動速度に関係なく高さ検出器3を駆動させることで、高さ検出器3を第1モードよりも更にベースブロック45に近接させることができるので、高さ検出器3からのレーザを吐出ノズル2に照射させることができる。よって、吐出ノズル2の高さを検出することができる。
制御部5は、塗布プログラムに基づき第1モードと第2モードを切り替え可能に制御する。これにより、1つの高さ検出器3によって、吐出ノズル2の高さとワークWの高さを検出することができる。そのため、複数の高さ検出器3を用いる必要がないため、コスト削減を図ることができる。
制御部5は、第2モードで吐出ノズル2の先端の高さ位置を検出し、第1モードで塗布予定地点におけるワークWの高さを検出する。第1モードの検出値と第2モードの検出値を差分することで、塗布予定地点における吐出ノズル2とワークWとの距離を算出する。
例えば、塗布プログラムに閾値が設定されており、閾値を超えた距離が算出された場合には、異常発生として緊急停止させることができる。そのため、液体材料塗布装置1の異常発生を早期に発見することができる。
制御部5は、吐出ノズル2が高さ検出器3の検出地点に到達したとき、算出された塗布予定地点における吐出ノズル2とWワークとの距離が塗布プログラムに基づいた設定距離になるようにロボット4を制御する。これにより、吐出ノズル2がワークWに液体材料を塗布する際、吐出ノズル2とワークWの距離は設定距離に維持することができる。よって、線幅が一定となるように液体材料をワークWの塗布することができるので、製品の信頼性が向上する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る液体材料塗布装置1について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一構成及び同一機能については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2の実施形態に係る液体材料塗布装置1は、第1の実施形態とは、高さ検出器3における検出地点の位置の変更の仕方が異なる。具体的には、第1の実施形態では、高さ検出器3は、傾きは変えず、ベースブロック45に対して接離する方向に移動することで、検出地点の位置を変更していた。一方、第2の実施形態では、吐出ノズル2の軸方向に対する高さ検出器の軸方向の角度θを変更させることで、高さ検出器3における検出地点を変更する。
本実施形態では、図9及び図10に示すように、ベースブロック45を保持部44が保持している。ベースブロック45は、駆動部451、歯付きベルト452、ウォームホイール455、シャフト456、回転ブロック457を有する。
駆動部451は、ステッピングモータ等の動力源であり、ベースブロック45に固定されている。駆動部は、円筒ウォーム451bを有している。ウォームホイール455は、円筒ウォール451bの下部に、円筒ウォーム451bと組み合って設けられている。即ち、円筒ウォーム451bが回転すると、ウォームホイール455も回転する。ウォームホイール455の中心には、シャフト456の外径の略同一の孔が形成されている。
シャフト456は、ウォームホイール455の中心に形成された孔を貫通して設けられている。シャフト456の両端部には、歯付きプーリ456aが設けられている。即ち、シャフト456が回転することで、歯付きプーリ456aも回転する。
回転ブロック457は、高さ検出器3を保持する。回転ブロック457は、高さ検出器3の外径と略同一の孔が形成されており、この孔に高さ検出器3が挿入され、保持する。回転ブロック457の両端部には、歯付きベルト452の対応する歯が設けられている。歯付きベルト452は、この回転ブロック457に設けられた歯と歯付きプーリ456aに噛み合うように配置されている。即ち、回転ブロック457は、歯付きプーリ456aが回転すると、歯付きベルト452を介して回転する。そのため、回転ブロック457に保持されている高さ検出器3の傾きを変更することができる。
駆動部451がステッピングモータの場合、モータの仕様及び、円筒ウォーム451bとウォームホイール455及び歯付きプーリ456aと回転ブロック457に設けられた歯との歯数の比率によって、制御部5から駆動部451に送られる単位信号あたりの高さ検出器3の回転角度は一義的に決定される。したがって、制御部5は駆動部451を駆動制御すると同時に高さ検出器3の角度を算出可能である。なお、図示はしていないが電源投入時に初期角度を検出するため初期化センサを回転ブロック457に設けても良い。また、回転ブロック457にロータリーエンコーダを別途設けることで、より高精度に高さ検出器3の角度を検出しても良い。
以上のとおり、本実施形態では、回転ブロック457を回転させるだけで、高さ検出器3の検出地点を変更させることができる。そのため、液体材料塗布装置1の小型化を図ることができる。また、保持部44と高さ検出器3との距離が変化しないため、液体材料塗布装置1の動作などによる振動の影響を受けにくい。したがって、高さ検出器3は、より精度良くワークWの高さを検出することができる。
(他の実施形態)
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。上記のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
第1の実施形態及び第2の実施形態において、吐出ノズル2及びシリンジ21が垂直に、高さ検出器3が斜めに配置されていたが、その限りではない。例えば、高さ検出器3が垂直に、吐出ノズル2及びシリンジ21が斜めに配置されていても構わない。また、V字のように高さ検出器3と吐出ノズル2及びシリンジ21とがどちらも斜めに配置されていても構わない。さらには、シリンジ21や高さ検出器3が小さいのであれば、どちらも垂直に、つまり平行に配置されていても良い。
第1の実施形態及び第2の実施形態において、固定された吐出ノズル2に対して高さ検出器3の位置もしくは角度を変更させることで検出地点を変更したが、他の方法であっても構わない。例えば固定された高さ検出器3に対し、吐出ノズル2を含めシリンジ21を移動可能に構成させても良い。また、高さ検出器3と検出地点との間に、鏡やプリズム、光ファイバー等の反射・導光部材を備え、固定された高さ検出器3に対し、その反射・導光部材を移動もしくは回転させることで検出地点を変更しても良い。
第1の実施形態及び第2の実施形態における第1モードにおいて、吐出ノズル2とワークWとの相対移動速度Vと、吐出ノズルと検出地点との距離Dとは、図8(a)に示すような関係となり、この関係式もしくは関係表情報を制御部5は記憶しているが、例えばこの関係式もしくは関係表情報を複数パターン記憶していても良い。一台の液体材料塗布装置1において、複数の液体材料を切り替えて塗布する場合、液体材料の特性に応じ径の異なる吐出ノズルを備えたシリンジ21に交換して塗布作業を行う場合もある。その場合、最適な相対移動速度Vと距離Dとの関係も変化する可能性がある。したがって、予め相対移動速度Vと距離Dとの関係式もしくは関係表情報を複数パターン制御部5に記憶させておき、塗布する液体材料や吐出ノズル2の組合せに応じた最適な関係式もしくは関係表情報に切り替えても良い。
第1の実施形態及び第2の実施形態において、高さ検出器3と吐出ノズル2とは、Z軸方向を中心とした回転方向(R方向)には相対回転不能に固定されている構成であったが、その他の構成であっても良い。例えば、高さ検出器3が吐出ノズル2に対しR方向に回転可能な構成であっても構わない。その場合、例えば高さ検出器3が回転しても吐出ノズル2は回転せずにコーナー部等を塗布することができるので、ケーブルa1への負担を減らすことが可能となる。
第1の実施形態及び第2の実施形態において、吐出ノズル2は常に塗布進行方向側、つまり塗布予定経路の高さを検出するように制御部5は保持部44を回転制御する構成であったが、その他の構成であっても構わない。例えば、塗布進行方向側に対して180°反対方向、つまり塗布済経路の高さを検出しても良い。その場合、塗布厚みを検出することになるため、実際に塗布された厚みを検出し所定の規定厚と比較することで不良の判断を行うことも可能である。
1 液体材料塗布装置
2 吐出ノズル
21 シリンジ
3 高さ検出器
4 ロボット
41 テーブル
42 X軸方向移動部
43 Y軸方向移動部
431 支柱
432 レール
44 保持部
45 ベースブロック
451 駆動部
451a 歯付きプーリ
451b 円筒ウォール
452 歯付きベルト
453 ねじ付きシャフト
452a 歯付きプーリ
453b 雄ねじ
454 移動ブロック
454a 雌ネジ
455 ウォールホイール
456 シャフト
456a 歯付きプーリ
457 回転ブロック
5 制御部
51 塗布制御部
52 ロボット制御部
6 操作部
61 表示部
W ワーク
a1、a2、a3、a4、a5 ケーブル

Claims (6)

  1. 液体材料を吐出する吐出ノズルと、
    前記吐出ノズルをワークに対し相対移動させるロボットと、
    塗布プログラムに基づいて前記ロボットを制御する制御部と、
    前記吐出ノズルのワークに対する相対移動方向における検出対象物の高さを検出する高さ検出器と、
    を備えた前記高さ検出器の検出値により前記吐出ノズルの高さを補正する液体材料塗布装置において、
    前記制御部は、ワークにおける吐出地点から所定の領域を検出可能に前記高さ検出器を前記吐出ノズルに対し駆動させること、
    を特徴とする液体材料塗布装置。
  2. 前記制御部は、前記吐出ノズルと前記ワークとの相対移動速度に応じて前記高さ検出器を駆動制御する第1モードを備えたこと、
    を特徴とする請求項1に記載の液体材料塗布装置。
  3. 前記制御部は、前記吐出ノズルと前記ワークとの相対移動速度とは関係なく前記高さ検出器を駆動制御する第2モードを備えたこと、
    を特徴とする請求項2に記載の液体材料塗布装置。
  4. 前記制御部は、前記塗布プログラムに基づき前記第1モードと前記第2モードを切り替え可能に制御すること、
    を特徴とする請求項3に記載の液体材料塗布装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第2モードで前記吐出ノズルの先端高さ位置を検出し、
    前記第1モードで塗布予定地点における前記ワークの高さを検出し、
    前記第1モードの検出値と前記第2モードの検出値を差分することで、塗布予定地点における前記吐出ノズルと前記ワークとの距離を算出すること、
    を特徴とする請求項3または請求項4に記載の液体材料塗布装置。
  6. 前記制御部は、前記吐出ノズルが前記高さ検出器の検出地点に到達したとき、算出された前記塗布予定地点における前記吐出ノズルと前記ワークとの距離が前記塗布プログラムに基づいた設定距離になるように前記ロボットを制御すること、
    を特徴とする請求項5に記載の液体材料塗布装置。
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