JP2021113620A - 風呂装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱手段と暖房端末との間で熱媒体を循環させる暖房回路に、追い焚き循環路に循環する浴槽水を加熱する液々熱交換器を分岐接続した風呂装置であって、熱媒体温度Tnが所定の熱媒加熱設定温度になるように熱媒体を加熱手段で加熱しつつ、浴槽水温度Tyが所定の追い焚き設定温度YTyになるように浴槽水を液々熱交換器で加熱する追い焚き運転を行うものにおいて、熱効率を向上して、且つ、実用性を損なわない追い焚き運転を実行できるようにする。【解決手段】浴槽水温度Tyが追い焚き設定温度YTyより低く設定される切換温度YTyk未満である場合は、熱媒加熱設定温度を比較的低い第1加熱温度YTn1に設定し、浴槽水温度Tyが切換温度YTyk以上である場合は、熱媒加熱設定温度を比較的高い第2加熱温度YTn2に設定変更する。要は、浴槽水温度Tyが低いほど熱媒加熱設定温度を低く設定する。【選択図】図2
Description
本発明は、熱媒体を加熱する加熱手段と、加熱手段と暖房端末との間で熱媒体を循環させる暖房循環路と、浴槽水を循環させる追い焚き循環路と、暖房循環路に暖房端末と並列に接続され、追い焚き循環路に循環する浴槽水を熱媒体との熱交換で加熱する液々式の追い焚き用熱交換器とを備える風呂装置に関する。
従来、この種の風呂装置として、浴槽水の温度を検出する浴槽水温度検出手段と、加熱手段で加熱された熱媒体の温度を検出する熱媒温度検出手段と、制御手段とを備え、制御手段により、熱媒温度検出手段の検出温度が所定の熱媒加熱設定温度になるように熱媒体を加熱手段で加熱しつつ、浴槽水温度検出手段の検出温度が所定の追い焚き設定温度になるように浴槽水を追い焚き用熱交換器で加熱する追い焚き運転制御を実行するものは知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、熱媒加熱設定温度は、迅速な追い焚きを実現するために、従来は80℃程度と高温に設定されている。然し、熱媒加熱設定温度をこのような高温に設定すると、加熱手段と追い焚き用熱交換器との間での熱媒体の循環中の放熱ロスが大きくなる。そのため、最近の省エネルギー化の要請に応えるには、熱媒体の循環中の放熱ロスを減少して、追い焚き運転時の熱効率を向上することが必要になる。ここで、熱媒加熱設定温度を例えば60℃程度と低く設定すれば、熱媒体の循環中の放熱ロスが減少し、追い焚き運転時の熱効率を向上できる。然し、この手法は、追い焚きに要する時間が長くなり過ぎ、実用性が損なわれる。
本発明は、以上の点に鑑み、追い焚き運転時の熱効率を向上して、且つ、実用性を損なわない追い焚き運転を実行できるようにした風呂装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、熱媒体を加熱する加熱手段と、加熱手段と暖房端末との間で熱媒体を循環させる暖房循環路と、浴槽水を循環させる追い焚き循環路と、暖房循環路に暖房端末と並列に接続され、追い焚き循環路に循環する浴槽水を熱媒体との熱交換で加熱する液々式の追い焚き用熱交換器と、浴槽水の温度を検出する浴槽水温度検出手段と、加熱手段で加熱された熱媒体の温度を検出する熱媒温度検出手段と、制御手段とを備え、制御手段により、熱媒温度検出手段の検出温度が所定の熱媒加熱設定温度になるように熱媒体を加熱手段で加熱しつつ、浴槽水温度検出手段の検出温度が所定の追い焚き設定温度になるように浴槽水を追い焚き用熱交換器で加熱する追い焚き運転制御を実行する風呂装置において、制御手段は、追い焚き運転制御の実行時、浴槽水温度検出手段の検出温度が低いほど熱媒加熱設定温度を低く設定する熱媒加熱設定温度の設定変更制御を行うように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、浴槽水温度検出手段の検出温度、即ち、浴槽水の温度が低ければ、熱媒加熱設定温度も低く設定されるため、熱媒体の循環中の放熱ロスが減少して、熱効率が向上する。尚、熱媒加熱設定温度が低く設定されても、浴槽水の温度が低いため、熱媒体の温度と浴槽水の温度との間の温度差を確保でき、浴槽水の温度上昇に要する時間は左程長くならない。また、浴槽水の温度が上昇しても、熱媒加熱設定温度を低くしたままでは、熱媒体の温度と浴槽水の温度との温度差が小さくなり過ぎて、浴槽水を追い焚き設定温度まで上昇させるのに要する追い焚き運転時間が長くなり過ぎてしまう。これに対し、本発明では、浴槽水の温度が上昇すれば、熱媒加熱設定温度も高く設定変更されるため、熱媒体の温度と浴槽水の温度との間の温度差を確保して、浴槽水を左程時間をかけずに追い焚き設定温度まで上昇させることができる。従って、本発明によれば、追い焚き運転時の熱効率を向上して、且つ、実用性を損なわない追い焚き運転を実行できる。
尚、熱媒加熱設定温度の設定変更制御では、熱媒加熱設定温度を、浴槽水温度検出手段の検出温度に応じて無段階で可変設定することも可能であるが、浴槽水温度検出手段の検出温度に応じて段階的に可変設定した方が、熱媒体の温調制御が容易になり、有利である。
ところで、加熱手段が、複数のバーナブロックを有する暖房用バーナと、暖房用バーナでの燃焼により発生する燃焼ガスとの熱交換で熱媒体を加熱する暖房用熱交換器と、暖房用バーナに燃焼用空気を供給するファンとで構成され、燃焼させるバーナブロックの組み合わせを変更して暖房用バーナの燃焼能力を複数段に切換え自在とし、熱媒温度検出手段の検出温度を熱媒加熱設定温度にするのに必要な要求燃焼量に応じて暖房用バーナの燃焼能力の切換えを行う場合、暖房用バーナの燃焼能力を能力最小となる最小段の能力にすると、燃焼させないバーナブロックに供給される燃焼用空気によりこのバーナブロックに対向する暖房用熱交換器の部分が冷却されて、熱効率が大幅に低下してしまう。
そのため、上記の如く熱媒加熱設定温度を段階的に可変設定し、更に、暖房用バーナの燃焼能力を複数段に切換え自在とする場合、制御手段は、追い焚き運転制御の実行中であって、熱媒加熱設定温度が段階的に可変設定される温度のうちの最低温度に設定されているときに、要求燃焼量が暖房用バーナの燃焼能力を最小段の能力に切換える燃焼量になった場合は、浴槽水温度検出手段の検出温度が熱媒加熱設定温度を最低温度とする温度であっても、熱媒加熱設定温度を最低温度よりも高い温度に設定変更する制御を行うように構成されることが望ましい。これによれば、要求燃焼量が増加するため、暖房用バーナの燃焼能力が最小段の能力に切換えられ難くなり、熱効率の低下を抑制することができる。
図1に示す本発明の実施形態の風呂装置は、熱媒体(水や不凍液等)を加熱する加熱手段1と、加熱手段1と暖房端末2との間で熱媒体を循環させる暖房循環路3と、浴槽4内の水(浴槽水)を循環させる追い焚き循環路5と、暖房循環路3に暖房端末2と並列に接続され、追い焚き循環路5に循環する浴槽水を熱媒体との熱交換で加熱する液々式の追い焚き用熱交換器6とを備えている。
加熱手段1は、暖房用バーナ11と、暖房用バーナ11での燃焼により発生する燃焼ガスとの熱交換で熱媒体を加熱する暖房用熱交換器12と、暖房用バーナ11に燃焼用空気を供給するファン13とで構成されている。尚、暖房用バーナ11及び暖房用熱交換器12を収納した缶体10には、給湯用バーナ14と、給湯用バーナ14での燃焼により発生する燃焼ガスとの熱交換で水を加熱する給湯用熱交換器15も収納されており、給湯用バーナ14にも共通のファン13から燃焼用空気が供給されるようにしている。給湯用熱交換器15には、上流側の給水路151と下流側の給湯路152とが接続されている。そして、給湯路152の下流端の出湯栓(図示せず)を開いて給湯用熱交換器15に通水したとき、給湯用バーナ14が燃焼して、給湯用熱交換器15で加熱された設定温度の湯が出湯栓から出湯されるようにしている。また、缶体10内の空間は、仕切板10aにより、暖房用バーナ11及び暖房用熱交換器12を収納した空間と、給湯用バーナ14及び給湯用熱交換器15を収納した空間とに仕切られている。
暖房用バーナ11は、第1と第2の2個のバーナブロック111,112を有している。具体的には、計5本の単位バーナ11aを並設して、2本の単位バーナ11aで第1バーナブロック111、残りの3本の単位バーナ11aで第2バーナブロック112を構成している。また、給湯用バーナ14は、第1乃至第3の計3個のバーナブロック141,142,143を有している。具体的には、計15本の単位バーナ14aを並設して、3本の単位バーナ14aで第1バーナブロック141、5本の単位バーナ14aで第2バーナブロック142、残りの7本の単位バーナ14aで第3バーナブロック143を構成している。
暖房用バーナ11と給湯用バーナ14とに対する共通のガス供給路7には、元弁71とその下流側の比例弁72とが介設されている。また、ガス供給路7は、比例弁72の下流側で、暖房用バーナ11へのガス供給路7aと給湯用バーナ14へのガス供給路7bとに分岐されている。暖房用バーナ11へのガス供給路7aには、燃焼するバーナブロック、即ち、燃料ガスを供給するバーナブロック111,112の組み合わせを変更して暖房用バーナ11の燃焼能力を複数段に切換える第1と第2の2個の能力切換弁731,732が設けられている。具体的には、第1能力切換弁731を開弁して第1バーナブロック111のみに燃料ガスを供給することにより、暖房用バーナ11全体の燃焼能力を最小の第1段の能力(単位バーナ2本分の能力)に切換え、第2能力切換弁732を開弁して第2バーナブロック112のみに燃料ガスを供給することにより、暖房用バーナ11全体の燃焼能力を第2段の能力(単位バーナ3本分の能力)に切換え、第1と第2の両能力切換弁731,732を開弁して第1と第2の両バーナブロック111,112に燃料ガスを供給することにより、暖房用バーナ11全体の燃焼能力を最大の第3段の能力(単位バーナ5本分の能力)に切換えるようにしている。
また、給湯用バーナ14へのガス供給路7bにも、燃料ガスを供給するバーナブロック141,142,143の組み合わせを変更して給湯用バーナ14の燃焼能力を複数段に切換える第1乃至第3の3個の能力切換弁741,742,743が設けられている。具体的には、第1能力切換弁741を開弁して第1バーナブロック141のみに燃料ガスを供給することにより、給湯用バーナ14全体の燃焼能力を最小の第1段の能力(単位バーナ3本分の能力)に切換え、第2能力切換弁742を開弁して第2バーナブロック142のみに燃料ガスを供給することにより、給湯用バーナ14全体の燃焼能力を第2段の能力(単位バーナ5本分の能力)に切換え、第3能力切換弁743を開弁して第3バーナブロック143のみに燃料ガスを供給することにより、給湯用バーナ14全体の燃焼能力を第3段の能力(単位バーナ7本分の能力)に切換え、第1と第3の両能力切換弁741,743を開弁して第1と第3の両バーナブロック141,143に燃料ガスを供給することにより、給湯用バーナ14全体の燃焼能力を第4段の能力(単位バーナ10本分の能力)に切換え、第1乃至第3能力切換弁741,742,743を開弁して第1乃至第3バーナブロック141,142,143に燃料ガスを供給することにより、給湯用バーナ14全体の燃焼能力を最大の第5段の能力(単位バーナ15本分の能力)に切換えるようにしている。
暖房循環路3は、暖房用熱交換器12で加熱された熱媒体を暖房端末2に送る暖房往路31と、暖房端末2を通過した熱媒体を暖房用熱交換器12に戻す暖房復路32とで構成されている。暖房復路32には、シスターン33と暖房循環ポンプ34とが介設されている。また、暖房往路31には、暖房用熱交換器12で加熱された熱媒体の温度を検出する熱媒温度検出手段たる熱媒サーミスタ35が設けられ、暖房復路32には、暖房用熱交換器12に戻される熱媒体の温度を検出する熱媒戻りサーミスタ36が設けられている。
追い焚き用熱交換器6は、熱媒体を流す一次側6aの流入路61が暖房往路31に接続され、一次側6aの流出路62が暖房復路32に接続されている。流入路61には、追い焚き弁63が介設されている。追い焚き循環路5は、追い焚き用熱交換器6の二次側6bで一次側6aとの熱交換により加熱された浴槽水を浴槽4に送る追い焚き往路51と、浴槽4から追い焚き用熱交換器6の二次側6bに浴槽水を戻す追い焚き復路52とで構成されている。追い焚き復路52には、追い焚き循環ポンプ53が介設され、更に、浴槽水の温度を検出する浴槽水温度検出手段たる浴槽水サーミスタ54と、浴槽4の水位を検出する水位センサ55と、水流スイッチ56とが設けられている。また、追い焚き復路52には、給湯路152から分岐させた湯張り路153が湯張り弁57を介して接続されており、給湯用熱交換器15で加熱された湯を浴槽4に供給する湯張り運転も実行可能である。
風呂装置は、更に、元弁71、比例弁72、暖房用バーナ11用の能力切換弁731,732、給湯用バーナ14用の能力切換弁741,742,743、暖房端末2に付設した熱動弁21、暖房循環ポンプ34、追い焚き循環ポンプ53、湯張り弁57及び追い焚き弁63を制御する制御手段たるコントローラ8を備えている。図示省略した暖房スイッチをオンすると、コントローラ8は、熱動弁21を開弁させ、更に、暖房循環ポンプ34を作動させると共に暖房用バーナ11を燃焼させる暖房運転制御を実行する。そして、暖房運転制御の実行中、熱媒戻りサーミスタ36の検出温度と暖房循環ポンプ34による循環流量とに基づいて、熱媒サーミスタ35の検出温度を暖房時の加熱設定温度である80℃にするのに必要な要求燃焼量を演算し、この要求燃焼量に応じて暖房用バーナ11の燃焼能力を切換えると共に暖房用バーナ11の燃焼量が要求燃焼量になるように比例弁72を制御する。尚、熱媒戻りサーミスタ36を省略し、熱媒サーミスタ35の検出温度に基づいて上記要求燃焼量をフィードバック方式で求めるようにしてもよい。
また、図示省略した追い焚きスイッチをオンすると、コントローラ8は、追い焚き循環ポンプ53を作動させ、この作動で水流スイッチ56がオンしたときに、追い焚き弁63を開弁させた状態で暖房循環ポンプ34を作動させると共に暖房用バーナ11を燃焼させて、熱媒サーミスタ35の検出温度たる熱媒体温度Tnが所定の熱媒加熱設定温度になるように熱媒体を暖房用熱交換器12で加熱しつつ、浴槽水サーミスタ54の検出温度たる浴槽水温度Tyが所定の追い焚き設定温度YTyになるように浴槽水を追い焚き用熱交換器6で加熱する追い焚き運転制御を実行する。
図2を参照して、本実施形態の追い焚き運転制御では、先ず、STEP1で追い焚きスイッチがオンされたか否かを判別し、オンされたときにSTEP2に進み、上記の如く追い焚き循環ポンプ53を作動させ、更に、追い焚き弁63を開弁させた状態で暖房用循環ポンプ33を作動させると共に暖房用バーナ11を燃焼させて、追い焚き運転を開始する。次に、STEP3において、浴槽水温度Tyが追い焚き設定温度YTyより低い所定の切換温度YTyk(例えば、32℃)未満であるか否かを判別する。Ty<YTykであれば、STEP4に進んで、熱媒加熱設定温度を切換温度YTykより高い所定の第1加熱温度YTn1(例えば、60℃)に設定し、熱媒体温度Tnが第1加熱温度YTn1になるように暖房用バーナ11の燃焼量を制御する。一方、Ty≧YTykであれば、STEP5に進んで、熱媒加熱設定温度を第1加熱温度YTn1より高い第2加熱温度YTn2(例えば、80℃)に設定し、熱媒体温度Tnが第2加熱温度YTn2になるように暖房用バーナ11の燃焼量を制御する。そして、STEP7で浴槽水温度Tyが追い焚き設定温度YTy以上になったか否かを判別し、Ty≧YTyになるまではSTEP3に戻ることを繰り返す。Ty≧YTyになったきは、STEP8に進んで、暖房用バーナ11を消火すると共に追い焚き循環ポンプ53及び暖房循環ポンプ34を停止し、追い焚き運転を終了する。
本実施形態の追い焚き運転制御によれば、浴槽水温度Tyが切換温度YTyk未満であれば、熱媒加熱設定温度が比較的低い第1加熱温度YTn1に設定されるため、熱媒体の循環中の放熱ロスが減少して、熱効率が向上する。また、熱媒加熱設定温度が比較的低い第1加熱温度YTn1に設定されても、浴槽水温度Tyは切換温度YTyk未満であって、熱媒体温度Tnと浴槽水温度Tyとの間に十分な温度差があるため、浴槽水温度Tyが切換温度YTykに達するまでに要する追い焚き運転時間は左程長くならない。尚、浴槽水温度Tyが切換温度YTyk以上になっても、熱媒加熱設定温度を第1加熱温度YTn1に設定したままでは、熱媒体温度Tnと浴槽水温度Tyとの温度差が小さくなり過ぎて、浴槽水を切換温度YTykから追い焚き設定温度YTyまで上昇させるのに要する追い焚き運転時間が長くなり過ぎてしまう。これに対し、本実施形態の追い焚き運転制御では、浴槽水温度Tyが切換温度YTyk以上になると、熱媒加熱設定温度の設定変更制御で熱媒加熱設定温度が比較的高い第2加熱温度YTn2に設定変更されるため、熱媒体温度Tnと浴槽水温度Tyとの間に十分な温度差が確保され、浴槽水を左程時間をかけずに追い焚き設定温度YTyまで上昇させることができる。従って、本実施形態の追い焚き運転制御によれば、追い焚き運転時の熱効率を向上して、且つ、実用性を損なわない追い焚き運転を実行できる。
ところで、暖房用バーナ11の燃焼能力を最小の第1段の能力にすると、燃焼させない第2バーナブロック112に供給される燃焼用空気によりこのバーナブロック112に対向する暖房用熱交換器12の部分が冷却されて、熱効率が大幅に低下してしまう。そこで、本実施形態では、浴槽水温度Tyが切換温度YTyk未満で、STEP4において熱媒加熱設定温度が段階的に可変設定される温度のうちの最低温度である第1加熱温度YTn1に設定されているときは、STEP6に進み、要求燃焼量(熱媒体温度Tnを第1加熱温度YTn1にするのに必要な燃焼量)が暖房用バーナ11の燃焼能力を第1段の能力に切換える燃焼量になっていないか否かを判別する。そして、要求燃焼量が第1段の能力に切換える燃焼量になっていなければ、STEP7に進むが、第1段の能力に切換える燃焼量になった場合は、STEP5に進み、浴槽水温度Tyが切換温度YTyk未満であっても熱媒加熱設定温度を最低温度よりも高い第2加熱温度YTn2に設定変更する。これによれば、要求燃焼量が増加するため、暖房用バーナ11の燃焼能力が第1段の能力に切換えられ難くなり、熱効率の低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態において、浴槽水温度Tyが低いほど熱媒加熱設定温度を低く設定する熱媒加熱設定温度の設定変更制御は、熱媒加熱設定温度を、浴槽水温度Tyが切換温度YTyk未満のときに第1加熱温度YTn1、切換温度YTyk以上のときに第2加熱温度YTn2と、浴槽水温度Tyに応じて2段階で段階的に可変設定する制御になっているが、熱媒加熱設定温度を浴槽水温度Tyに応じて3段階以上で段階的に可変設定し、或いは、熱媒加熱設定温度を浴槽水温度Tyに応じて無段階で可変設定すること、即ち、熱媒加熱設定温度を浴槽水温度Tyに所定温度加算した温度に設定することも可能である。但し、熱媒加熱設定温度を浴槽水温度Tyに応じて段階的に可変設定した方が、熱媒体の温調制御が容易になり、有利である。
また、熱媒加熱設定温度を浴槽水温度Tyに応じて3段階以上で段階的に可変設定する場合、熱媒加熱設定温度が段階的に可変設定される温度のうちの最低温度に設定されているときに、要求燃焼量が暖房用バーナ11の燃焼能力を第1段の能力に切換える燃焼量になった場合は、熱媒加熱設定温度を最低温度よりも1段階高い温度だけなく、2段階以上高い温度に設定変更することも可能である。
更に、上記実施形態では、熱媒体を加熱する加熱手段1たる暖房用バーナ11及び暖房用熱交換器12に加えて給湯用バーナ14及び給湯用熱交換器15を備える複合熱源機を用いているが、給湯用バーナ14及び給湯用熱交換器15を省略した暖房専用の熱源機を用いることも可能である。また、上記実施形態では、暖房用バーナ11の各バーナブロック111,112を各所定本数の単位バーナ11aで構成しているが、所定本数の単位バーナ11aと同様の燃焼能力を持つ各一個のバーナで各バーナブロック111,112を構成することも可能である。
1…加熱手段、11…暖房用バーナ、111,112…バーナブロック、12…暖房用熱交換器、13…ファン、2…暖房端末、3…暖房循環路、35…熱媒サーミスタ(熱媒温度検出手段)、5…追い焚き循環路、54…浴槽水サーミスタ(浴槽水温度検出手段)、6…追い焚き用熱交換器、8…コントローラ(制御手段)、Ty…浴槽水温度(浴槽水温度検出手段の検出温度)、YTy…追い焚き設定温度、Tn…熱媒体温度(熱媒温度検出手段の検出温度)。
Claims (3)
- 熱媒体を加熱する加熱手段と、加熱手段と暖房端末との間で熱媒体を循環させる暖房循環路と、浴槽水を循環させる追い焚き循環路と、暖房循環路に暖房端末と並設に接続され、追い焚き循環路に循環する浴槽水を熱媒体との熱交換で加熱する液々式の追い焚き用熱交換器と、浴槽水の温度を検出する浴槽水温度検出手段と、加熱手段で加熱された熱媒体の温度を検出する熱媒温度検出手段と、制御手段とを備え、制御手段により、熱媒温度検出手段の検出温度が所定の熱媒加熱設定温度になるように熱媒体を加熱手段で加熱しつつ、浴槽水温度検出手段の検出温度が所定の追い焚き設定温度になるように浴槽水を追い焚き用熱交換器で加熱する追い焚き運転制御を実行する風呂装置において、
制御手段は、追い焚き運転制御の実行時、浴槽水温度検出手段の検出温度が低いほど熱媒加熱設定温度を低く設定する熱媒加熱設定温度の設定変更制御を行うように構成されることを特徴とする風呂装置。 - 前記熱媒加熱設定温度の設定変更制御では、熱媒加熱設定温度を、前記浴槽水温度検出手段の検出温度に応じて段階的に可変設定することを特徴とする請求項1記載の風呂装置。
- 請求項2記載の風呂装置であって、前記加熱手段は、複数のバーナブロックを有する暖房用バーナと、暖房用バーナでの燃焼により発生する燃焼ガスとの熱交換で熱媒体を加熱する暖房用熱交換器と、暖房用バーナに燃焼用空気を供給するファンとで構成され、燃焼させるバーナブロックの組み合わせを変更して暖房用バーナの燃焼能力を複数段に切換え自在とし、前記熱媒温度検出手段の検出温度を前記熱媒加熱設定温度にするのに必要な要求燃焼量に応じて暖房用バーナの燃焼能力の切換えを行うものにおいて、
前記制御手段は、前記追い焚き運転制御の実行中であって、前記熱媒加熱設定温度が段階的に可変設定される温度のうちの最低温度に設定されているときに、要求燃焼量が暖房用バーナの燃焼能力を能力最小となる最小段の能力に切換える燃焼量になった場合は、浴槽水温度検出手段の検出温度が熱媒加熱設定温度を最低温度とする温度であっても、熱媒加熱設定温度を最低温度よりも高い温度に設定変更する制御を行うように構成されることを特徴とする風呂装置。
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CN115031445A (zh) * | 2022-06-16 | 2022-09-09 | 江苏省华扬太阳能有限公司 | 一种空气源热泵高温加热装置及其操作方法 |
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CN115031445B (zh) * | 2022-06-16 | 2023-12-05 | 江苏省华扬太阳能有限公司 | 一种空气源热泵高温加热装置及其操作方法 |
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