JP4269168B2 - 温水暖房システムの熱源機 - Google Patents

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本発明は、熱源機から複数の暖房端末に対し熱源としての温水を供給する温水暖房システムに用いられる熱源機に関し、特に供給先の暖房端末の種類等に応じて温水の要求温度が異なる場合に、高温・中温・低温という3つの温度域の温水(3温度の温水)を同時に供給し得るようにした温水暖房システムの熱源機に係る。
従来、温水暖房システムの熱源機として、2温度の温水(2つの温度域の温水)を同時に供給し得るようにしたものが知られている。例えば図3に示すように、熱源機200に戻り口111、低温水供給口112、高温水供給口114を設け、高温水供給口114から高温暖房端末500の入口までを高温往き配管510により、高温暖房端末500の出口から戻り口111までを高温戻り配管520によりそれぞれ接続する一方、低温水供給口112から低温暖房端末400までを低温往き配管410により、低温暖房端末400から戻り口111までを低温戻り配管420によりそれぞれ接続する。一方、熱源機200内では、途中に膨張タンク12及び循環ポンプ13を介装した戻り路170により上記戻り口111から熱交換器16の入口までを接続すると共に、熱交換器16の出口から高温水供給口114までを高温往き路190により接続する。又、上記循環ポンプ13と熱交換器16との途中の戻り路170から低温往き路210を分岐させ、この低温往き路210の下流端を上記低温水供給口112に接続する。そして、循環ポンプ13の作動により膨張タンク12内の戻り側温水(低温水)を熱交換器16に送り、この熱交換器16においてバーナ15の燃焼熱により熱交換加熱した高温水(例えば80℃程度の温水)を高温往き路190、高温接続口114及び高温往き配管510を通して高温暖房端末500に供給し、放熱後に低温となった低温水を高温戻り配管520、戻り口111及び戻り路170を通して膨張タンク12に戻すようにしている。これと同時に、上記の循環ポンプ13の作動により膨張タンク12内の低温水は熱交換器16側とは別に低温往き路210に分流され、熱交換器16での加熱を経ずに低温水(例えば60℃程度の温水)のままで低温接続口112及び低温往き配管410を通して低温暖房端末400に供給し、放熱後のより低温となった温水を低温戻り配管420、戻り口111及び戻り路170を通して膨張タンク12に戻すようにしている。
このような構成の温水暖房システムの熱源機に工夫を加えて、熱源機から供給し得る温水の温度域を上記の高温水及び低温水以外にも増やすようにしたものも知られている。すなわち、上記の高温往き路内の高温水と、低温往き路内の低温水とをそれぞれ開閉弁を介して混合させて上記の高温水及び低温水とは異なる温度域の温水を作り出すようにしたもの(例えば特許文献1参照)、あるいは、混合の際に低温水側の混合量を水量制御弁により調整可能として混合後の温水温度を調整し得るようにしたもの(例えば特許文献2参照)、が知られている。
特開平10−103687号公報 特開平11−211388号公報
ところが、上記の高温水と低温水との混合による手段を採用すると、低温暖房端末(例えば床暖房等)で要求される60℃の低温水と、高温暖房端末で要求される80℃の高温水との混合であるため、混合後の温水は60℃〜80℃の間の温度にはなるものの、60℃よりも低温側の温水を作り出すことはできない。一方、近年、熱源としての温水の要求温度がより低い低温暖房端末の開発が行われており、このような低温暖房端末には従来の60℃よりも低い例えば50℃又は40℃という低温の温水供給が求められることになる。その一方、同じ熱源機から高温暖房端末に供給すべき温水の要求温度としては上記の80℃という高温が従来通り要求されることになるし、従来通りの床暖房には同じ熱源機から同時に60℃の温水供給も必要となる。
しかるに、従来の熱源機を用いて、60℃よりも低温側の温水(例えば40℃)を熱源機から暖房端末側に供給するために、これに応じて熱源機から暖房端末側に高温水として供給する温水温度を下げ(例えば80℃から60℃に下げる)、暖房端末での放熱後に低温となった温水(40℃)を熱源機の熱交換器で再び加熱して60℃まで昇温させることも考えられるが、こうすると、高温暖房端末で要求される熱源としての温水供給が行い得なくなったり、熱交換器での結露発生により熱交換器の耐久性低下を招いたりするという不都合発生が予測されることになる。又、起動時に通常の要求温度よりも高めの温水を供給して暖房端末側を早期に昇温させるというホットダッシュを実行させる場合には、要求温度が例えば40℃の低温暖房端末、60℃の低温暖房端末及び80℃の高温暖房端末という要求温度範囲が幅広い3種類の暖房端末を同じ熱源機に併設すると、ホットダッシュ自体はたとえ実現し得ても特に上記の40℃の低温暖房端末に過度に高温の温水が供給されてしまい、その低温暖房端末の使用感が悪化してしまうことにもなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、結露の発生を招くことなく、熱源機から供給する温水の温度範囲をより低温側に拡げて低温・中温・高温の3温度以上の温水供給を実現し得る温水暖房システムの熱源機を提供することにある。
上記目的を達成するために、ケーシング内の熱交換器で燃焼熱により熱交換加熱した温水をその熱交換器から暖房端末側に供給し、暖房端末から放熱後の温水を上記熱交換器側に戻すように温水を強制循環させるように構成された温水暖房システムの熱源機を対象として、次の発明を創作した。
すなわち、発明では、上記ケーシングに配設された低温水供給口、中温水供給口及び高温水供給口の3種類の供給口と、上記ケーシング内に戻された温水を上記熱交換器まで戻す戻り路と、上記戻り路の途中から分岐されて上記戻された温水をそのまま低温水として上記低温水供給口に供給する低温水供給路と、上記戻り路に介装されてその戻り路内の温水を上記熱交換器に入れる前に液−液熱交換により昇温させる第2熱交換器と、上記第2熱交換器の出口側の戻り路から分岐されて上記第2熱交換器での液−液熱交換により昇温された後の温水を中温水として上記中温水供給口に供給する中温水供給路と、上記熱交換器により熱交換加熱された後の温水を高温水として上記高温水供給口に供給する高温水供給路と、上記高温水供給路の途中から分岐され上記第2熱交換器に対し高温水供給路内の高温水を液−液熱交換のための熱源として供給した後に上記戻り路の上流側に戻す高温水バイパス路とを備える構成とした(請求項1)。
の発明の場合、強制循環を開始して上記熱交換器での燃焼熱による熱交換加熱を開始すると、暖房端末側からケーシングに戻された温水の一部がそのまま低温水供給路に分流されて低温水供給口に対し低温水として供給される一方、他部が第2熱交換器を通過して液−液熱交換により昇温された後に上記熱交換器に送られることになる。これにより、上記の低温水を極めて低温(例えば40℃)に設定したとしても、上記熱交換器に入る前に昇温されるため、上記熱交換器での結露発生を回避し得る。又、上記の第2熱交換器を通過することにより昇温された温水が上記熱交換器側とは別に中温水供給路に分流されて中温水供給口に対し中温水として供給される一方、上記熱交換器で加熱された温水は高温水として高温水供給路を通して高温水供給口に供給されることになる。この際、上記中温水は、第2熱交換器において、戻り路からの低温水が、高温水供給路から分岐された高温水バイパス路を通して供給される高温水との液−液熱交換により昇温されるため、低温水と高温水との中間の温度(例えば60℃)を有することになる。以上により、同じ熱源機から低温水・中温水・高温水という3種類の温度域の温水をそれぞれ要求温度の異なる3種類の暖房端末に供給し得ることになる。加えて、上記の中温水の温度を従来の熱源機から供給されている低温水温度(例えば60℃)に設定し、上記の低温水の温度をさらに低温側に設定することにより熱源機から供給し得る温水の温度範囲を従来の熱源機よりも低温側に拡張させ得ることになる上に、そのように低温側に拡張したとしても上述の如く熱交換器での結露発生を招くこともない。
以上、説明したように、請求項1の温水暖房システムの熱源機によれば、低温水を低温水供給口に、中温水を中温水供給口に、そして、高温水を高温水供給口にそれぞれ供給することができ、1つの熱源機から3種類の温度域の温水をそれぞれ要求温度の異なる3種類の暖房端末に対し同時に供給することができる。加えて、熱源機から供給し得る温水の温度範囲を従来の熱源機よりも低温側に拡張させることができる上に、そのように低温側に拡張したとしても熱交換器での結露発生を回避することができる。
特に、請求項1では、中温水の供給を加熱用熱交換器を経ることなく直接に中温水供給口から暖房端末側に供給するようにしているため、加熱用熱交換器の通過に伴う圧力損失の影響を受けることなく強制循環による温水供給圧を維持した状態で中温水を暖房端末側に供給することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る熱源機2aと、この熱源機2aを用いた温水暖房システムを示す。この温水暖房システムは、上記の熱源機2aと、この熱源機2aとの間で所定の温水が循環される暖房端末3,4,5とにより構成されている。
なお、図1には温水暖房システムを構成する熱源機として、温水暖房機能に特化した単機能の熱源機2aの例を示しているが、これに限らず、給湯機能及び温水暖房機能を共に備えた複合熱源機、あるいは、給湯機能、温水暖房機能及び風呂追い焚き機能を備えた複合熱源機に対し、本発明の温水暖房システムの熱源機を適用することも、もちろん可能である。又、図1には熱源としての温水の要求温度が互いに異なる3種類の暖房端末、すなわち要求温度が低温(例えば40℃)の低温暖房端末3,要求温度が中温(例えば60℃)の中温暖房端末4,及び,要求温度が高温(例えば80℃)の高温暖房端末5を各1ずつ図示しているが、これに限らず、各種の暖房端末3,4,5としてそれぞれ複数ずつ備え、これらに上記熱源機2aから熱源としての温水を各別に循環させるように構成してもよい。上記の低温暖房端末3としては例えば40℃の低温水が供給される低温暖房用の床暖房が例示され、中温暖房端末4としては例えば60℃の中温水が供給される通常の床暖房が例示され、又、高温暖房端末5としては例えば80℃の高温水が供給される浴室乾燥機や室内暖房機等が例示される。上記の床暖房は、建物の各部屋に設置された床暖房用の放熱パネルや放熱チューブ等により構成されている。以上の事情は後述の参考態においても同じである。
上記熱源機2aは、そのケーシング11に戻り口111、低温水供給口112、中温水供給口113及び高温水供給口114の各接続口を備えたものである。そして、上記低温暖房端末3は、その入口側に上記低温水供給口112から延長された低温往き配管31が接続され、出口側からの戻り配管32が戻り口111に接続されている。上記中温暖房端末4は、その入口側に上記中温水供給口113から延長された中温往き配管41が接続され、出口側からの戻り配管42が戻り口111に接続されている。又、上記高温暖房端末5は、その入口側に上記高温水供給口114から延長された高温往き配管51が接続され、出口側からの戻り配管52が戻り口111に接続されている。なお、図1では、戻り配管32及び42が戻り配管52に合流するように図示しているが、配管設置の都合に応じて、図示のようにいずれかに合流させてもよいし、全ての戻り配管32,42,52の下流端を個別に戻り口111に接続させるようにしてもよい。
上記熱源機2aのケーシング11内には、膨張タンク12、循環ポンプ13、液−液熱交換式の第2熱交換器としての温調用熱交換器14、燃焼器を構成するバーナ15及びこのバーナ15の燃焼熱により熱交換加熱される加熱用の熱交換器16の各要素に加え、第1戻り路17、第2戻り路18、高温水供給路としての高温往き路19、高温バイパス路20、低温水供給路としての低温往き路21及び中温水供給路としての中温往き路22という温水の流路が備えられている。
上記第1戻り路17は、上流端が上記戻り口111に接続され、下流端が膨張タンク12に接続されており、戻り口111に戻される放熱後の温水を膨張タンク12に戻すようになっている。上記第2戻り路18は、上流端が膨張タンク12に接続され、下流端が熱加熱用交換器16の入口に接続されており、途中に循環ポンプ13が介装されかつその循環ポンプ13の下流側で温調用熱交換器14を通過するように配設されている。上記高温往き路19は、上流端が加熱用熱交換器16の出口に接続され、下流端が高温水供給口114に接続されており、熱交換器16で加熱された高温水を高温暖房端末5に供給するようになっている。上記高温バイパス路20は、上流端が上記高温往き路19の途中から分岐し、温調用熱交換器14を通過した後に下流端が第1戻り路17に合流するように配設されており、高温往き路19内の高温水の一部を温調用熱交換器14に対し第2戻り路18内の低温水を加熱する熱源として供給し、供給後の温水が膨張タンク12に戻されるようになっている。低温往き路21は、循環ポンプ13の吐出側位置であって温調用熱交換器14に入る前の位置の第2戻り路18から上流端が分岐され、下流端が低温水供給口112に接続されており、膨張タンク12内の温水をそのまま低温暖房端末3に供給するようになっている。中温往き路22は、第2戻り路18の温調用熱交換器14の出口側から上流端が分岐され、下流端が中温水供給口113に接続されており、温調用熱交換器14で膨張タンク12内の低温水が上記の高温水との熱交換加熱されて所定量昇温した中温水を中温暖房端末4に供給するようになっている。
なお、図1中の符号171,181,191はそれぞれサーミスタであり、サーミスタ171は膨張タンク12に戻される低温水の温度を、サーミスタ181は熱交換器16に熱交換熱のために送られる温水の温度であって温調用熱交換器14により昇温された後の中温水の温度を、サーミスタ191は熱交換器16で加熱された後の高温水の温度を、それぞれ検出して図示省略のコントローラに出力するようになっている。
以上の熱源機2aの場合、循環ポンプ13を作動させてバーナ15による加熱を開始すると、膨張タンク12内の低温水の一部が温調用熱交換器14を通過して加熱用熱交換器16に送られる一方、上記低温水の他部が低温往き路21、低温水供給口112及び低温往き配管31を通して低温暖房端末3に供給されることになる。上記の温調用熱交換器14を通過した低温水は、後述の加熱用熱交換器16から高温往き路19及び高温バイパス路20に供給される高温水との液−液熱交換により昇温されて中温水となる。この中温水は、その一部が中温往き路22、中温水供給口113及び中温往き配管41を通して中温暖房端末4に供給される一方、他部が第2戻り路18を通して加熱用熱交換器16に送られてバーナ15の燃焼熱により加熱されて高温水となる。この高温水は、その一部が高温往き路19、高温水供給口114及び高温往き配管51を通して高温暖房端末5に供給される一方、他部が高温バイパス路20を通して温調用熱交換器14での上記低温水を昇温させるための熱交換用の熱源として供給される。この温調用熱交換器14での熱交換により降温した温水は第1戻り路17に流入して膨張タンク12に戻されることになる。そして、以上の低温暖房端末3、中温暖房端末4及び高温暖房端末5でそれぞれ放熱により降温した温水が戻り配管32,42,52を通して戻り口111に戻され、第1戻り路17を経て膨張タンク12に戻される。この膨張タンク12の温水が第2戻り路18に再び送り出されて循環が繰り返される。
上記の循環において、膨張タンク12から第2戻り路18に送り出され、温調用熱交換器14を通過せずに低温往き路21を通して低温暖房端末3に供給される温水が最も低温の低温水となり、次いで上記の温調用熱交換器14で昇温された後に中温往き路22を通して中温暖房端末4に分流供給される温水が上記低温水よりも高温の中温水となり、そして、この中温水が上記加熱用熱交換器16でさらに加熱された後に高温往き路19を通して高温暖房端末5及び高温バイパス路20を通して温調用熱交換器14に供給される温水が最も高温の高温水となる。これにより、同じ熱源機2aから低温水・中温水・高温水という3種類の温度域の温水を各暖房端末3,4,5に供給し得ることになる。例えば、膨張タンク12に戻されて第2戻り路18に送り出される低温水の温度を40℃にし、加熱用熱交換器16において加熱した後の高温水の目標温度を80℃にしたとすると、温調用熱交換器14での低温水と高温水との液−液熱交換により加熱用熱交換器16側及び中温往き路22側に供給される中温水の温度を60℃にし得ることになる。そして、加熱用熱交換器16に入る温水温度は低温水の温度(上例では40℃)ではなくて温調用熱交換器14にて昇温された中温水の温度(上例では60℃)となるため、加熱用熱交換器16での結露発生のおそれもない。
以上により、従来の60℃の低温水と、80℃の高温水との2温度の温水供給、又は、この2温度の温水の混合による中間温度の温水をも併給するという従来の温水暖房システムの熱源機と比較して、本実施形態では供給し得る温水温度範囲を上記の従来の熱源機よりも低温側に拡張して低温水温度を40℃にしたとしても、従来と同様の80℃の高温水に加え、60℃の中温水(従来の低温水に相当)の3温度の温水供給を行うことができるようになる。しかも、加熱用熱交換器16での結露発生を招くこともない。
参考形態>
図2は、参考形態に係る熱源機2bと、この熱源機2bを用いた温水暖房システムを示す。この参考形態の熱源機2bは、高温往き路19の高温水を温調用熱交換器24での液−液熱交換により降温させることにより中温水の生成を行っている点で、低温水を温調用熱交換器14(図1参照)での液−液熱交換により昇温させることにより中温水の生成を行っている実施形態の熱源機2aと異なる。その他の実施形態と同じ構成部分については実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
上記熱源機2bでは、中温水供給路としての中温往き路25の上流端を高温往き路19の途中から分岐させ、下流端を中温水供給口113に接続させている。そして、循環ポンプ13と加熱用熱交換器16との間の第2戻り路18に介装させた温調用熱交換器24に対し、高温往き路19から上記中温往き路25に分流した高温水を通過させるようにしている。これにより、上記高温水を第2戻り路18内の低温水との液−液熱交換により降温させ、温調用熱交換器24から出た中温水を中温水供給口113及び中温往き配管41を通して中温暖房端末4に供給するようにしている。
又、上記温調用熱交換器24の出口側と中温水供給口113との間の中温往き路25からバイパス路26の上流端を分岐させ、その下流端を第1戻り路17の上流側に接続している。このバイパス路26により、中温往き路25の中温水の一部を中温暖房端末4に供給することなく第1戻り路17を経て膨張タンク12に戻すようにしている。これにより、中温暖房端末4の運転停止時には中温往き路25内の中温水を中温暖房端末4側に供給することなくバイパス路26を通して膨張タンク12に戻すことが可能となる。又、高温暖房端末5の運転停止時にも、高温往き路19内の高温水を上記と同様にバイパス路26を通して膨張タンク12に戻すことが可能となる。なお、図2中の符号211はサーミスタであり、このサーミスタ211により低温往き路21を通して低温暖房端末3に供給される低温水の温度を検出して図示省略のコントローラに出力するようになっている。
この参考形態の熱源機2bにおいても、循環ポンプ13を作動させてバーナ15による加熱を開始すると、膨張タンク12内の低温水の一部が温調用熱交換器24を通過して加熱用熱交換器16に送られる一方、上記低温水の他部が低温往き路21、低温水供給口112及び低温往き配管31を通して低温暖房端末3に供給されることになる。上記の温調用熱交換器24を通過した低温水は、高温往き路19から中温往き路25に分流供給される高温水との液−液熱交換により昇温された後に加熱用熱交換器16に入れられる。これにより、低温水温度を例えば40℃という低温度にしたとしても、加熱用熱交換器16に入る前に昇温されるため、加熱用熱交換器16での結露発生を回避することができる。そして、加熱用熱交換器16にてバーナ15の燃焼熱により加熱されて高温往き路19に出された高温水は、高温往き路19、高温水供給口114及び高温往き配管51を通して高温暖房端末5に供給される。一方、上記の温調用熱交換器24に高温往き路19から入れられた高温水は上記の液−液熱交換により降温されて中温水となり、この中温水が中温往き路25、中温水供給口113及び中温往き配管41を通して中温暖房端末4に供給されることになる。そして、以上の低温暖房端末3、中温暖房端末4及び高温暖房端末5でそれぞれ放熱により降温した温水が戻り配管32,42,52を通して戻り口111に戻され、第1戻り路17を経て膨張タンク12に戻される。この膨張タンク12の温水が第2戻り路18に再び送り出されて循環が繰り返される。
上記の循環において、膨張タンク12から第2戻り路18に送り出され、温調用熱交換器24を通過せずに低温往き路21を通して低温暖房端末3に供給される温水が最も低温の低温水となり、次いで上記の温調用熱交換器24で低温水との熱交換により高温水が降温して高温水と低温水との中間温度の中温水となり、そして、上記温調用熱交換器24での高温水との熱交換により低温水が昇温した状態で上記加熱用熱交換器16でさらに加熱されて高温往き路19に供給される温水が最も高温の高温水となる。これにより、本実施形態の熱源機2bによっても、低温水・中温水・高温水という3種類の温度域の温水を各暖房端末3,4,5に供給し得ることになる。例えば、膨張タンク12に戻されて第2戻り路18に送り出される低温水の温度を40℃にし、加熱用熱交換器16において加熱した後の高温水の目標温度を80℃にしたとすると、温調用熱交換器24での低温水と高温水との液−液熱交換により中温水供給口113の側に供給される中温水の温度を60℃にし得ることになる。そして、加熱用熱交換器16に入る温水温度は低温水の温度(上例では40℃)ではなくて温調用熱交換器24にて昇温された温水温度となるため、加熱用熱交換器16での結露発生のおそれもない。
以上により、この参考形態においても、施形態と同様に、供給し得る温水温度範囲を従来の熱源機よりも低温側に拡張して低温水温度を例えば40℃にしたとしても、従来と同様の80℃の高温水に加え、60℃の中温水(従来の低温水に相当)の3温度の温水供給を行うことができるようになる。しかも、加熱用熱交換器16での結露発生を招くこともない。
又、前述の実施形態では第2戻り路18に介装した温調用熱交換器14(図1参照)の出口で中温往き路22と、加熱用熱交換器16側とに分流させているのに対し、参考形態では温調用熱交換器24から出た第2戻り路18内の温水の全てを加熱用熱交換器16に送り、この加熱用熱交換器16で加熱された後の高温水の一部を用いて中温水の供給を行っているため、膨張タンク12から第2戻り路18を経て加熱用熱交換器16に送られる温水の流量を実施形態の場合よりも多くすることができる。このため、加熱用熱交換器16での加熱により受ける熱量を実施形態の場合よりも多く確保することができ、その結果、高温暖房端末5又は中温暖房端末4側での運転台数の増加切換又は運転能力の強側への切換等に伴い要求熱量の総量が増加したとしても、より適切に対応することができることになる。
一方、上記の実施形態では、中温水の供給を加熱用熱交換器16を経ることなく温調用熱交換器14の出口から直接に中温水供給口113を経て中温暖房端末4側に供給するようにしているため、加熱用熱交換器16の通過に伴う圧力損失の影響を受けることなく循環ポンプ13の吐出圧(強制循環の温水供給圧)をほぼ維持した状態で中温水の中温暖房端末4側への供給を行うことができることになる。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、低温水温度として40℃、中温水温度として60℃、高温水温度として80℃を例示したが、これに限らず、循環流量の制御等によって、例えば低温水温度として50℃、中温水温度として70℃、高温水として90℃等のように様々な3温度の温水供給を行うことができる。
本発明の実施形態を示す模式図である。 参考形態を示す模式図である。 従来の例を示す模式図である。
符号の説明
熱源機
3 低温暖房端末(暖房端末)
4 中温暖房端末(暖房端末)
5 高温暖房端末(暖房端末)
11 ケーシング
13 循環ポンプ(強制循環用の手段)
温調用熱交換器(第2熱交換器)
16 加熱用熱交換器(熱交換器)
17 第1戻り路(戻り路)
18 第2戻り路(戻り路)
19 高温往き路(高温水供給路)
20 高温バイパス路(高温水バイパス路)
21 低温往き路(低温水供給路)
中温往き路(中温水供給路)
111 戻り口
112 低温水供給口
113 中温水供給口
114 高温水供給口

Claims (1)

  1. ケーシング内の熱交換器で燃焼熱により熱交換加熱した温水をその熱交換器から暖房端末側に供給し、暖房端末から放熱後の温水を上記熱交換器側に戻すように温水を強制循環させるように構成された温水暖房システムの熱源機において、
    上記ケーシングに配設された低温水供給口、中温水供給口及び高温水供給口の3種類の供給口と、
    上記ケーシング内に戻された温水を上記熱交換器まで戻す戻り路と、
    上記戻り路の途中から分岐されて上記戻された温水をそのまま低温水として上記低温水供給口に供給する低温水供給路と、
    上記戻り路に介装されてその戻り路内の温水を上記熱交換器に入れる前に液−液熱交換により昇温させる第2熱交換器と、
    上記第2熱交換器の出口側の戻り路から分岐されて上記第2熱交換器での液−液熱交換により昇温された後の温水を中温水として上記中温水供給口に供給する中温水供給路と、
    上記熱交換器により熱交換加熱された後の温水を高温水として上記高温水供給口に供給する高温水供給路と、
    上記高温水供給路の途中から分岐され上記第2熱交換器に対し高温水供給路内の高温水を液−液熱交換のための熱源として供給した後に上記戻り路の上流側に戻す高温水バイパス路と
    を備えている
    ことを特徴とする温水暖房システムの熱源機。
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