JP2013108723A - 暖房システム - Google Patents

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Abstract

【課題】急速暖房モードでの暖房運転による暖房端末の暖房開始までの時間の短縮効果をより確実に生じさせる温水暖房システムを提供する。
【解決手段】床暖房コントローラ54は、暖房運転を開始したときに、「第1急速暖房モード」により暖房高温サーミスタ18の検出温度が80℃となるようにバーナ15の加熱量を制御し、該制御を行った後の暖房低温サーミスタ20の検出温度が70℃以下であるときには、暖房低温サーミスタ20の検出温度が70℃となるようにバーナ15の加熱量を増大させる「第2急速暖房モード」での暖房運転を実行し、「第2急速暖房モード」での暖房運転の終了後は、暖房低温サーミスタ20の検出温度が60℃となるように、バーナ15の加熱量を制御する「定常暖房モード」での暖房運転に移行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、暖房端末が接続された熱媒循環路内を循環する熱媒を加熱して暖房を行う暖房システムに関する。
従来より、例えば熱媒として温水を使用して、床暖房機等の暖房端末が途中に接続された温水循環路内を循環する温水を熱源機により加熱することによって、暖房を行う暖房システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された暖房システムにおいては、暖房端末による暖房運転の開始時に、暖房端末に供給される温水の温度を速やかに上昇させるために、熱源機から温水循環路に供給される温水の設定温度を、定常暖房モードでの設定温度(60℃)よりも高い設定温度(80℃)とする急速暖房モードでの暖房運転(ホットダッシュ運転)を行っている。
特開平9−269133号公報
特許文献1に記載されたように、急速暖房モードでの暖房運転を行なうことによって、暖房端末による暖房が開始されるまでの時間を短縮することができる。しかしながら、暖房端末の暖房負荷が大きい場合には、急速暖房モードによる暖房運転を行なっても、暖房端末内を流通する熱媒の温度が上昇し難くなるため、暖房が開始されるまでの時間の短縮効果が小さくなる。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、急速暖房モードでの暖房運転により、暖房端末の暖房開始までの時間の短縮効果をより確実に生じさせることができる温水暖房システムを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、
第1熱媒循環路と、
前記第1熱媒循環路の途中に設けられて、前記第1熱媒循環路内を循環する熱媒を加熱する加熱部と、
前記第1熱媒循環路の途中に設けられて、前記第1熱媒循環路を循環する熱媒が貯められるタンクと、
一端が前記第1熱媒循環路の前記加熱部の戻り口と前記タンクとの間の箇所に接続される共に、他端が前記第1熱媒循環路の前記加熱部の往き口と前記タンクとの間の箇所に接続された第2熱媒循環路と、
前記第2熱媒循環路の途中に接続されて、前記第2熱媒循環路から供給される熱媒からの放熱により暖房を行なう暖房端末と、
前記タンクに貯められた熱媒を、前記第1熱媒循環路及び前記第2熱媒循環路内に循環させるポンプと、
前記加熱部から前記第1熱媒循環路に供給される熱媒の温度を検出する加熱往き温度センサと、
前記第2熱媒循環路から前記暖房端末に供給される熱媒の温度を検出する端末供給温度センサと、
前記ポンプを作動させて前記暖房端末に熱媒を供給すると共に、前記加熱往き温度センサ又は前記端末供給温度センサの検出温度に応じて前記加熱部の加熱量を制御する暖房運転を行ない、該暖房運転の定常暖房モードにおいては、前記端末供給温度センサの検出温度が第1設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御する暖房制御部と
を備えた暖房システムにおいて、
前記暖房制御部は、前記暖房運転を開始したときに、前記加熱往き温度センサの検出温度が前記第1設定温度よりも高い第2設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御する第1急速暖房モードとし、該第1急速暖房モードでの暖房運転を行なったときの前記端末供給温度センサの検出温度の上昇度合が所定レベル未満であるとき、又は該第1急速暖房モードでの暖房運転を所定時間行ったときの前記端末供給温度センサの検出温度が所定温度未満であるときには、前記加熱部の加熱量を該第1急速暖房モードでの暖房運転実行時よりも増大させる第2急速暖房モードに切替え、該第2急速暖房モードでの暖房運転の終了後に、前記定常暖房モードでの暖房運転を行なうことを特徴とする(第1発明)。
第1発明によれば、前記暖房制御部が、前記第1急速暖房モードにより、前記加熱往き温度センサの検出温度が前記第2設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御したときに、前記暖房端末の暖房負荷が大きいほど、前記端末供給温度センサの検出温度の上昇度合が小さくなり、また、この制御を所定時間行ったときの前記端末供給温度センサの検出温度が低くなる。
そこで、前記暖房制御部は、前記端末供給温度センサの検出温度の上昇度合が前記所定レベル未満であるとき、又は前記端末供給温度センサの検出温度が前記所定温度未満であるときに、前記第1急速暖房モードから前記第2急速暖房モードに切替えて、前記加熱部の加熱量をさらに増大させる。これにより、前記暖房端末に供給される熱媒の温度が上昇するため、前記暖房端末による暖房が開始されるまでの時間の短縮効果をより確実に生じさせることができる。
また、第1発明において、前記暖房制御部は、前記第2急速暖房モードにおいて、前記端末供給温度センサの検出温度が前記第1設定温度よりも高い第3設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御することによって、前記加熱部の加熱量を増大させることを特徴とする(第2発明)。
第2発明によれば、前記暖房制御部により、前記第2急速暖房モードにおいて、前記端末供給温度センサの検出温度が前記第3設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御することによって、前記暖房端末に供給される熱媒の温度を前記第1設定温度よりも確実に上昇させて、前記暖房端末による暖房が開始されるまでの時間を短縮することができる。
また、第2発明において、前記暖房制御部は、前記第2急速暖房モードにおいて、前記端末供給温度センサの検出温度が前記第3設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御するときに、前記加熱往き温度センサの検出温度が前記第2設定温度よりも高い高温上限温度未満になるように、前記加熱部の加熱量を制限することを特徴とする(第3発明)。
第3発明によれば、前記暖房制御部により、前記加熱機往き温度センサの検出温度が前記高温上限温度未満になるように、前記加熱部の加熱量を制限することによって、前記加熱部の過熱による劣化等が生じることを防止することができる。
また、第1発明において、前記暖房制御部は、前記第2急速暖房モードにおいて、前記加熱往き温度センサの検出温度が前記第2設定温度よりも高い第4設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御することにより、前記加熱部の加熱量を増大させることを特徴とする(第4発明)。
第4発明によれば、前記暖房制御部により、前記第2急速暖房モードにおいて、前記加熱往きセンサの検出温度が前記第4設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御することによって、前記暖房端末に供給される熱媒の温度を速やかに上昇させて、前記暖房端末による暖房が開始されるまでの時間を短縮することができる。
温水暖房システムの構成図。 暖房運転のフローチャート。
本発明の実施形態について、図1〜図2を参照して説明する。図1は、本実施形態の暖房システム(温水暖房システム)の全体構成図であり、本実施形態の温水暖房システムは、熱媒として水(温水)を使用する。
温水暖房システムは、熱源機1と、熱源機1と端末温水回路2を介して接続された温風暖房機3及び床暖房パネル4(本発明の暖房端末に相当する)とを備え、温風暖房機3及び床暖房パネル4は、端末温水回路2内を循環する温水からの放熱により暖房を行う。
熱源機1には、接続部a,b,cを介して端末温水回路2と接続された主温水回路13、主温水回路13の途中に設けられた熱交換器14、熱交換器14を加熱するバーナ15、主温水回路13と端末温水回路2内の温水を循環させるポンプ16、主温水回路13と端末温水回路2内の温水が貯められて温水の膨張と収縮を吸収する大気開放型のシスターン17(本発明のタンクに相当する)、熱交換器14から出湯される温水の温度を検出する暖房高温サーミスタ18(本発明の加熱往き温度センサに相当する)、熱交換器14の上流側(戻り口側)と下流側(往き口側)の主温水回路13を連通するバイパス通路19、及びポンプ16から送出される温水(シスターン17において、熱交換器14からバイパス通路19を介して供給される温水と端末温水回路2から戻る温水とが混合された温水)の温度を検出する暖房低温サーミスタ20(本発明の端末供給温度センサに相当する)が備えられている。
なお、本発明のタンクとして、大気開放型のシスターン17に代えて、密閉式の膨張タンクを用いてもよい。
なお、熱交換器14とバーナ15とにより、本発明の加熱部が構成される。また、主温水回路13のシスターン17→ポンプ16→熱交換器14→バイパス通路19→シスターン17の経路により、本発明の第1熱媒循環路が構成される。また、主温水回路13の熱交換器14の戻り口とシスターン17の間の箇所Xから接続部bまでの接続路27と、端末温水回路2のうちの接続部bから床暖房パネル4を経由して接続部aに至る床暖房温水回路31と、接続部aからバイパス通路19との接続箇所までの主温水回路13とにより、本発明の第2熱媒循環路が構成される。
さらに、熱源機1には、バーナ15に燃焼用空気を供給する燃焼ファン21、バーナ15に燃料ガスを供給するガス供給管22に設けられて、ガス供給管22を開閉する元ガス電磁弁23及びガス電磁弁24、ガス供給管22の開度を変更して燃料ガスの供給流量を調節するガス比例弁25、及び、熱源機1の全体的な作動を制御する熱源機コントローラ26が備えられている。
熱源機コントローラ26は、マイクロコンピュータやメモリ等により構成された電子ユニットであり、燃焼ファン21の回転数とガス比例弁25の開度を調節することによって、バーナ15の加熱量(バーナ15の燃焼量)を制御する。
温風暖房温水回路30には、熱交換器14から出湯される高温の温水がそのまま供給され、床暖房温水回路31には、温風暖房温水回路30及び床暖房温水回路31から戻る温水と熱交換器14からバイパス通路19を介して供給される温水とが混合された、シスターン17内の低温の温水が供給される。
熱源機コントローラ26は、温風暖房機3のみに温水を供給するとき(温風暖房機3の単独運転時)は、熱源熱動弁11を閉弁して温風暖房機3の端末熱動弁45を開弁した状態でポンプ16を作動させ、暖房高温サーミスタ18の検出温度が所定温度(例えば80℃)となるようにバーナ15の加熱量を制御して、暖房運転を行なう。
また、温風暖房機3と床暖房パネル4の双方に温水を供給するとき(温風暖房機3と床暖房パネル4の並列運転時)には、熱源機コントローラ26は、熱源熱動弁11と温風暖房機3の端末熱動弁45の双方を開弁した状態でポンプ16を作動させ、暖房高温サーミスタ18の検出温度が所定温度(例えば80℃)となるように、バーナ15の加熱量を制御して、暖房運転を行なう。
また、床暖房パネル4のみに温水を供給するとき(床暖房パネル4の単独運転時)には、熱源機コントローラ26は、熱源熱動弁11を開弁して温風暖房機3の端末熱動弁45を閉弁した状態でポンプ16を作動させ、暖房低温サーミスタ20の検出温度が所定温度(例えば60℃)となるように、バーナ15の加熱量を制御して、暖房運転を行なう。
次に、温風暖房機3には、暖房熱交換器41、温風ファン42、温風暖房の開始/停止を指示するスイッチ等が設けられた温風暖房操作パネル43、室温(温風ファン42の作動により温風暖房機3内に吸入された室内の空気の温度)を検出する温風暖房サーミスタ44、温風暖房温水回路30を開閉して暖房熱交換器41への温水の供給/停止を切替える端末熱動弁45、及び温風暖房機3の全体的な作動を制御する温風暖房コントローラ46が備えられている。
温風暖房コントローラ46は、マイクロコンピュータやメモリ等により構成された電子ユニットであり、通信ケーブル40を介して熱源機コントローラ26と通信可能に接続されている。温風暖房コントローラ46は、温風暖房操作パネル43により温風暖房の開始が指示されたときに、端末熱動弁45を開弁すると共に、熱源機コントローラ26に対して暖房運転の開始を指示する信号を送信する。
これにより、熱源機1が作動を開始して熱源機1から温風暖房機3への温水供給が開始され、温風暖房コントローラ46は、温風暖房サーミスタ44の検出温度と温風暖房操作パネル43により設定された目標室温との差が減少するように、温風ファン42の回転数を調節して、温風により放出される熱量を制御する。
また、熱源機コントローラ26は、床暖房パネル4の近傍に設置された床暖房端末50と通信ケーブル51を介して通信可能に接続されている。床暖房端末50には、床暖房の開始/停止を指示するスイッチ等が設けられた床暖房操作パネル52、室温を検出する床暖房サーミスタ53、及び床暖房パネル4への温水の供給量を制御する床暖房コントローラ54が備えられている。
床暖房コントローラ54は、マイクロコンピュータやメモリ等により構成された電子ユニットであり、床暖房操作パネル52により床暖房の開始が指示されたときに、熱源機コントローラ26に対して床暖房運転の開始を指示する信号を送信する。これにより、熱源機1が作動を開始して熱源機1から床暖房パネル4への温水供給が開始され、床暖房コントローラ54は、床暖房サーミスタ53の検出温度と床暖房操作パネル52により設定された目標室温との差が減少するように、熱源熱動弁11の開閉を指示する信号を熱源機コントローラ26に送信する。
そして、熱源機コントローラ26は、床暖房コントローラ54から受信した信号に従って熱源熱動弁11の開閉デューティ(所定周期における熱源熱動弁11が開状態である期間の割合を調節し、これにより、熱源機1から床暖房パネル4への温水の供給量が調節されて、床暖房パネル4から室内に放出される熱量が制御される。
なお、このように、床暖房コントローラ54と熱源機コントローラ26とにより、床暖房パネル4による暖房運転(床暖房運転)を実行する構成が、本発明の暖房制御部に相当する。
次に、床暖房コントローラ54及び熱源機コントローラ26により、床暖房パネル4を単独運転させるときの処理について、図2に示したフローチャートに従って説明する。
床暖房コントローラ54は、使用者が床暖房操作パネル52による床暖房の開始操作を行ったときに、図2のフローチャートによる処理を開始し、STEP1で「急速暖房モード」の実行条件が成立しているか否かを判断する。
本実施形態では、前回の床暖房運転の終了時からの経過時間が1時間を越えていること、及び、使用者が床暖房操作パネルにより急速暖房を指示していることが、「急速暖房モード」の実行条件に設定されている。
そして、「急速暖房モード」の実行条件が成立しているときはSTEP2に進み、床暖房コントローラ54及び熱源機コントローラ26は、STEP2以下による「急速暖房モード」での暖房運転を実行する。なお、床暖房コントローラ54及び熱源機コントローラ26は、後述するように、「急速暖房モード」において「第1急速暖房モード」と「第2急速暖房モード」を切替える。
一方、「急速暖房モード」の実行条件が成立していないときにはSTEP10に分岐する。この場合は、「急速暖房モード」での暖房運転は実行されず、床暖房コントローラ54及び熱源機コントローラ26は、上述したように、熱源機1から床暖房パネル4に60℃(本発明の第1設定温度に相当する)の温水を供給する「定常暖房モード」での暖房運転を実行する。
STEP2で、床暖房コントローラ54は、暖房負荷検知タイマをスタートさせる。なお、暖房負荷検知タイマのタイマ時間は、想定される床暖房パネル4の敷設面積や床暖房温水回路31の長さ等に応じて、ポンプ16により接続路27に供給された温水が床暖房パネル4を経由して暖房低温サーミスタ20の取付け箇所に戻るまでの時間よりも長く設定される。
また、STEP3で、床暖房コントローラ54は、急速暖房タイマをスタートさせる。なお、急速暖房タイマのタイマ時間は、使用者による床暖房操作パネル52の操作によって、例えば30分又は60分に設定される。
続くSTEP4で、熱源機コントローラ26は、床暖房コントローラ54からの指示に応じて、暖房高温サーミスタ18の検出温度が80℃(本発明の第2設定温度に相当する)となるように、バーナ15の加熱量を制御する「第1急速暖房モード」での暖房運転を行なう(高温80℃制御)。そして、次のSTEP5で暖房負荷検知タイマがタイムアップしたときにSTEP6に進む。
STEP6で、床暖房コントローラ54は、暖房低温サーミスタ20の検出温度が70℃(本発明の所定温度に相当する)未満であるか否かを判断する。ここで、暖房低温サーミスタ20の検出温度が70℃以上であるときには、「定常暖房モード」の設定温度である60℃よりも床暖房パネル4に供給される温水の温度が高くなっており、床暖房パネル4による暖房開始時間を短縮する効果が得られていると判断できる。
そこで、この場合はSTEP20に分岐し、熱源機コントローラ26は、「第1急速暖房モード」での暖房運転(高温80℃制御)を継続する。そして、次のSTEP21で急速暖房タイマがタイムアップしたときに、STEP10に進み、熱源機コントローラ26は、「第1急速暖房モード」を終了して「定常暖房モード」での暖房運転に移行する。
ここで、床暖房パネル4の暖房能力(DQout)は、以下の式(1)で表される。
DQout=(Thout−Thin)×Win=(Thout−Thin)×WBP ・・・・・ (1)
但し、DQout:暖房能力(=バーナ15の加熱量)、Thout:暖房高温サーミスタ18の検出温度、Thin:暖房低温サーミスタ20の検出温度、Win:機内流量(熱交換器14内を流通する温水の流量)、WBP:バイパス流量(バイパス通路19内を流通する温水の流量)。
また、「第1急速暖房モード」での暖房運転(高温80℃制御)により、暖房低温サーミスタ20の検出温度(Thin、床暖房パネル4に供給される温水の温度)が70℃となるときの暖房能力(DQHD1)は、機内流量(Win)を8リットル/minとすると、以下の式(2)で表される。
DQHD1=(80℃−70℃)×Win=10℃×8リットル/min
=80kcal/min ・・・・・ (2)
一方、STEP6で、暖房低温サーミスタ20の検出温度が70℃未満であったときには、暖房能力は大きいものの、「定常暖房モード」の設定温度である60℃に対して、床暖房パネル4に供給される温水の温度が十分に高くなっておらず、床暖房パネル4による暖房開始時間を短縮する効果が十分には得られないと判断できる。
そこで、この場合はSTEP7に進み、熱源機コントローラ26は、床暖房コントローラ54からの指示に応じて、暖房低温サーミスタ20の検出温度が70℃(本発明の第3設定温度に相当する)となるように、バーナ15の加熱量を制御する「第2急速暖房モード」での暖房運転を行なう(低温70℃制御)。
ここで、低温70℃制御を行う場合、後述するSTEP8により暖房高温サーミスタ18の検出温度が90℃以下になるように、バーナ15の加熱量が制限される。そのため、低温70℃制御行った場合、最大で暖房高温サーミスタ18の検出温度が90℃になるまで、バーナ15の加熱量が増大される。
そして、このときの暖房能力(DQHD2)は、以下の式(3)で表される。
DQHD2=(90℃−70℃)×Win=20℃×8リットル/min
=160kcal/min ・・・・・ (3)
上記式(3)と式(2)の比較から明らかなように、低温70℃制御を行うことによって、高温80℃制御を行うときよりも暖房能力が増大(80kcal/min → 160kcal/min)する。そのため、床暖房パネル4による暖房開始までの時間短縮の効果を高めることができる。
続くSTEP8で、床暖房コントローラ54は、暖房高温サーミスタ18の検出温度が90℃(本発明の高温上限温度に相当する)以上であるか否かを判断する。そして、暖房高温サーミスタ18の検出温度が90℃以上であるときにはSTEP30に分岐し、床暖房コントローラ54は、熱源機コントローラ26に対して、暖房高温サーミスタ18の検出温度が90℃未満になるように、バーナ15の加熱量を制限することを指示する。
床暖房コントローラ54は、このように、バーナ15の加熱量を制限することによって、暖房高温サーミスタ18の検出温度が、熱交換器14を沸騰による劣化等から保護するために設定された暖房消火温度92℃を超えて、熱源機コントローラ26によりバーナ15が強制的に消火されることを回避している。
ここで、床暖房コントローラ54は、バーナ15の加熱量の制限値の初期値(DQlmt(0))を以下の式(4)により設定し、以下の式(5)により、所定周期毎にバーナ15の加熱量の制限値(DQlmt(n))を更新する。このように、加熱量の制限値を更新することによって、暖房高温サーミスタ18の検出温度を90℃未満に抑えつつ、バーナ15の加熱量を極力大きくすることができる。
DQlmt(0)=DQ90 ・・・・・ (4)
但し、DQlmt(0):加熱量の制限値の初期値、DQ90:暖房高温サーミスタ18の検出温度が90℃に達したときのバーナ15の加熱量。
DQlmt(n+1)=DQlme(n)×90(℃)/Thout ・・・・・ (5)
但し、n:制御周期の番号、DQlmt(n+1):更新後のバーナ15の加熱量の制限値、DQlmt(n):更新前のバーナ15の加熱量の制限値、Thout:更新時の暖房高温サーミスタ18の検出温度。
続くSTEP9で急速暖房タイマがタイムアップしたときにSTEP10に進み、床暖房コントローラ54は、「第2急速暖房モード」を終了して「定常暖房モード」での暖房運転に移行する。
なお、本実施形態では、図2のSTEP2及びSTEP4〜STEP5により、「第1急速暖房モード」での暖房運転(高温80℃制御)を所定時間行ったときの暖房低温サーミスタ20の検出温度が所定温度(本実施形態では70℃)未満であるときに、STEP7〜STEP9によりを実行したが、「第1急速暖房モード」での暖房運転(高温80℃制御)を行ったときの暖房低温サーミスタ20の検出温度の上昇度合が所定レベル未満であるときに、「第2急速暖房モード」での暖房運転(低温70℃制御)を実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、「第2急速暖房モード」での制御として、図2のSTEP7で暖房低温サーミスタ20の検出温度が70℃となるようにバーナ15の燃焼量を制御する例を示したが、「第2急速暖房モード」での制御として、暖房高温サーミスタ18の検出温度が80℃よりも高い設定温度(例えば85℃、本発明の第4設定温度に相当する)となるようにバーナ15の燃焼量を制御してもよい。
あるいは、「第2急速暖房モード」での制御として、バーナ15の加熱量を予め定めた所定量増大させる、或いは、バーナ15の加熱量を暖房低温サーミスタ20の検出温度に応じて増大させることによって、床暖房パネル4に供給される温水の温度を高めるようにしてもよい。
また、本実施形態では、図2のSTEP8,STEP30により、バーナ15の加熱量を制限する処理を行ったが、この制御を行わない場合であっても本発明の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、本発明の加熱部として熱交換器14とガスを燃料とするバーナ15による構成を示したが、熱交換器と石油バーナによる構成、電気ヒータ等、他の構成による加熱部を用いてもよい。
また、本実施形態では、熱媒として温水を用いた暖房システムを用いたが、不凍液等の他の種類の熱媒を用いた暖房システムについても、本発明の適用が可能である。
1…熱源機、2…端末温水回路、3…温風暖房機、4…床暖房パネル、14…熱交換器、15…バーナ、16…ポンプ、17…シスターン、18…暖房高温サーミスタ、20…暖房低温サーミスタ、26…熱源機コントローラ、30…温風暖房温水回路、31…床暖房温水回路、54…床暖房コントローラ。

Claims (4)

  1. 第1熱媒循環路と、
    前記第1熱媒循環路の途中に設けられて、前記第1熱媒循環路内を循環する熱媒を加熱する加熱部と、
    前記第1熱媒循環路の途中に設けられて、前記第1熱媒循環路を循環する熱媒が貯められるタンクと、
    一端が前記第1熱媒循環路の前記加熱部の戻り口と前記タンクとの間の箇所に接続される共に、他端が前記第1熱媒循環路の前記加熱部の往き口と前記タンクとの間の箇所に接続された第2熱媒循環路と、
    前記第2熱媒循環路の途中に接続されて、前記第2熱媒循環路から供給される熱媒からの放熱により暖房を行なう暖房端末と、
    前記タンクに貯められた熱媒を、前記第1熱媒循環路及び前記第2熱媒循環路内に循環させるポンプと、
    前記加熱部から前記第1熱媒循環路に供給される熱媒の温度を検出する加熱往き温度センサと、
    前記第2熱媒循環路から前記暖房端末に供給される熱媒の温度を検出する端末供給温度センサと、
    前記ポンプを作動させて前記暖房端末に熱媒を供給すると共に、前記加熱往き温度センサ又は前記端末供給温度センサの検出温度に応じて前記加熱部の加熱量を制御する暖房運転を行ない、該暖房運転の定常暖房モードにおいては、前記端末供給温度センサの検出温度が第1設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御する暖房制御部と
    を備えた暖房システムにおいて、
    前記暖房制御部は、前記暖房運転を開始したときに、前記加熱往き温度センサの検出温度が前記第1設定温度よりも高い第2設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御する第1急速暖房モードとし、該第1急速暖房モードでの暖房運転を行なったときの前記端末供給温度センサの検出温度の上昇度合が所定レベル未満であるとき、又は該第1急速暖房モードでの暖房運転を所定時間行ったときの前記端末供給温度センサの検出温度が所定温度未満であるときには、前記加熱部の加熱量を該第1急速暖房モードでの暖房運転実行時よりも増大させる第2急速暖房モードに切替え、該第2急速暖房モードでの暖房運転の終了後に、前記定常暖房モードでの暖房運転を行なうことを特徴とする暖房システム。
  2. 請求項1に記載の暖房システムにおいて、
    前記暖房制御部は、前記第2急速暖房モードにおいて、前記端末供給温度センサの検出温度が前記第1設定温度よりも高い第3設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御することによって、前記加熱部の加熱量を増大させることを特徴とする暖房システム。
  3. 請求項2に記載の暖房システムにおいて、
    前記暖房制御部は、前記第2急速暖房モードにおいて、前記端末供給温度センサの検出温度が前記第3設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御するときに、前記加熱往き温度センサの検出温度が前記第2設定温度よりも高い高温上限温度未満になるように、前記加熱部の加熱量を制限することを特徴とする暖房システム。
  4. 請求項1に記載の暖房システムにおいて、
    前記暖房制御部は、前記第2急速暖房モードにおいて、前記加熱往き温度センサの検出温度が前記第2設定温度よりも高い第4設定温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御することにより、前記加熱部の加熱量を増大させることを特徴とする暖房システム。
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