JP2019066138A - コージェネレーションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】タンクの蓄熱をより有効に利用する。【解決手段】発電に伴って熱を発生する熱源装置を備えるコージェネレーションシステムは、熱源装置からの排熱と湯水との間で熱交換する第1熱交換器と、第1熱交換器の熱交換により加熱された湯水を貯留して蓄熱する蓄熱タンクと、蓄熱タンクの蓄熱と熱交換流体との間で熱交換する第2熱交換器と、第2熱交換器と温熱機器とを繋ぐ循環路内で熱交換流体を循環させる循環ポンプと、蓄熱タンクの蓄熱状態に基づいて第2熱交換器を通る熱交換流体の単位時間当りの循環流量を変化させて循環ポンプの駆動を制御する制御装置と、を備えるものである。【選択図】図1
Description
本発明は、発電に伴って熱を発生する熱源装置を備えるコージェネレーションシステムに関する。
従来、この種のコージェネレーションシステムとして、エンジン発電機などの発電装置により発電された電力と、発電に伴って発生した熱(排熱)とを利用するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このコージェネレーションシステムでは、発電に伴って発生した排熱と湯水とを熱交換する第1熱交換器と、第1熱交換器により熱交換された湯水を貯留するタンクと、タンク内に設けられタンク内の湯水と熱媒体(水)とを熱交換する第2熱交換器と、第2熱交換器により熱交換された湯水を暖房装置などの熱負荷に供給する循環路に設けられたポンプと、その循環路に設けられ循環路内の湯水を加熱(追い焚き)可能なボイラとを備える。そして、循環路内の湯水の温度が熱負荷に供給すべき温度よりも低い場合には、湯水をボイラにより加熱してから熱負荷に供給するものとしている。
このようなコージェネレーションシステムでは、第1熱交換器によって熱交換されてタンク内に貯留される湯水の温度は発電装置の作動状況(排熱状況)に依存しており、ポンプの駆動状態によっては熱負荷に供給される熱に過不足が生じることがある。供給される熱に不足が生じると上述したようにボイラによる加熱が必要となるが、ボイラによる加熱では、発電装置の排熱から得られる熱エネルギとは別に燃料が消費されるため、システム全体の熱エネルギの有効利用を図るためになお改善の余地がある。
本発明は、タンクの蓄熱をより有効に利用することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のコージェネレーションシステムは、発電に伴って熱を発生する熱源装置を備えるコージェネレーションシステムであって、前記熱源装置からの排熱と湯水との間で熱交換する第1熱交換器と、前記第1熱交換器の熱交換により加熱された湯水を貯留して蓄熱する蓄熱タンクと、前記蓄熱タンクの蓄熱と熱交換流体との間で熱交換する第2熱交換器と、前記第2熱交換器と温熱機器とを繋ぐ循環路内で前記熱交換流体を循環させる循環ポンプと、前記蓄熱タンクの蓄熱状態に基づいて前記第2熱交換器を通る前記熱交換流体の単位時間当りの循環流量を変化させて前記循環ポンプの駆動を制御する制御装置と、を備えることを要旨とする。
本発明のコージェネレーションシステムでは、蓄熱タンクの蓄熱状態に基づいて、蓄熱タンクの蓄熱と熱交換流体との間で熱交換する第2熱交換器を通る熱交換流体の単位時間当りの循環流量を変化させて循環ポンプの駆動を制御する。こうすれば、蓄熱タンクの蓄熱状態に基づいて第2熱交換器により熱交換される熱量を変化させることができるから、温熱機器に熱を適切に供給することができる。このため、熱源装置の作動状況(排熱状況)を変えることなく、蓄熱タンクの蓄熱を温熱機器への熱供給により有効に利用することができる。
本発明のコージェネレーションシステムにおいて、前記制御装置は、前記蓄熱タンクの蓄熱量が小さいほど前記循環流量が小さくなる傾向で前記循環流量を設定し、設定した前記循環流量で前記循環ポンプの駆動を制御するものとしてもよい。こうすれば、蓄熱タンクの蓄熱量に応じて、第2熱交換器により熱交換される熱量を適切に変化させて、温熱機器に熱をより適切に供給することができる。
本発明のコージェネレーションシステムにおいて、前記制御装置は、前記温熱機器に供給すべき前記熱交換流体の目標供給温度が高いほど前記循環流量が小さくなる傾向で前記循環流量を設定し、設定した前記循環流量で前記循環ポンプの駆動を制御するものとしてもよい。こうすれば、温熱機器に供給すべき前記熱交換流体の目標供給温度に応じて、第2熱交換器により熱交換される熱量を適切に変化させて、温熱機器に熱をより適切に供給することができる。
本発明のコージェネレーションシステムにおいて、前記循環路は、複数の前記温熱機器に前記熱交換流体を供給可能に構成され、複数の前記温熱機器のうち択一的に選択される一の前記温熱機器内に前記熱交換流体が循環するように切り替える機器切替器を備え、前記制御装置は、前記蓄熱タンクの蓄熱状態に基づいて、前記択一的に選択される一の前記温熱機器に供給される前記熱交換流体の温度が当該温熱機器に供給すべき前記熱交換流体の目標供給温度に近付くように前記循環流量を変化させるものとしてもよい。こうすれば、複数の温熱機器に熱供給可能に構成される場合において、熱供給対象の一の温熱機器への熱供給をより適切に管理することができる。
本発明のコージェネレーションシステムにおいて、燃焼により前記熱交換流体を加熱可能な補助熱源装置と、前記温熱機器に前記熱交換流体を供給する流路を、前記補助熱源装置を経ることなく前記第2熱交換器と前記温熱機器とを繋ぐ循環路と、前記補助熱源装置と前記温熱機器とを繋ぐ循環路とのいずれかに切り替える循環路切替器と、を備えるものとしてもよい。こうすれば、第2熱交換器と温熱機器とを繋ぐ循環路を介して、補助熱源装置における燃料消費を伴わずに、温熱機器への熱供給が可能となる。このため、燃料消費を抑えつつ蓄熱タンクの蓄熱の有効利用を図ることができる。また、蓄熱タンクの蓄熱では温熱機器に供給される熱が不足する場合には、補助熱源装置を用いて適切な熱を供給することができる。
本発明のコージェネレーションシステムにおいて、前記第2熱交換器は、前記蓄熱タンクの上部側に設置されるものとしてもよい。こうすれば、第2熱交換器は蓄熱タンク内における比較的高温の湯水との間で熱交換することができるから、蓄熱タンクの蓄熱をより有効に利用することができる。
本発明のコージェネレーションシステムにおいて、前記蓄熱タンクと前記第1熱交換器とを繋ぐ循環路に設けられ、前記蓄熱タンクから出水し前記第1熱交換器に向かう湯水を放熱させる放熱器を備えるものとしてもよい。放熱器を備えることで、熱源装置の過剰な熱を適切に放熱することができる。また、第2熱交換器により蓄熱タンクの蓄熱の有効利用を図ることで、放熱器に要求される放熱能力や寿命などの性能を抑えて、放熱器の簡素化や小型化を図ることができる。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1はコージェネレーションシステム10の構成の概略を示す構成図である。コージェネレーションシステム10は、発電(作動)に伴って熱を発生する主熱源装置20と、主熱源装置20からの熱を回収し湯水として給湯タンク31に貯留することで蓄熱する熱回収装置30と、給湯タンク31内の湯水を供給する給湯装置40と、熱媒体(湯水)を加熱して温熱機器TEに供給する加熱供給装置45と、給湯タンク31内の熱(湯水)と熱交換した熱交換流体(湯水)を温熱機器TEに供給する蓄熱供給装置50と、システム全体を制御する制御装置70と、などを備える。主熱源装置20と熱回収装置30と給湯装置40と加熱供給装置45と蓄熱供給装置50は、単一の筐体12に収容されている。このコージェネレーションシステム10は、主熱源装置20で発電された電力を家庭で使用される電化製品などに供給したり、給湯タンク31内に貯留された湯水を給湯装置40から供給したりする。また、コージェネレーションシステム10は、加熱供給装置45からの熱を複数の温熱機器TE(TE1,TE2,TE3,・・・)に供給したり、蓄熱供給装置50により給湯タンク31内の蓄熱を複数の温熱機器TEに供給したりする。なお、このようなコージェネレーションシステム10では、夏季などには給湯装置40からの給湯の利用機会が少なくなり、給湯タンク31内の蓄熱を有効利用することが求められている。
主熱源装置20は、例えば、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとの供給を受けて発電する燃料電池ユニットや、原動機(ガスエンジンやガスタービンなど)とこの原動機からの動力により発電する発電機とを備える発電ユニットなどとして構成される。主熱源装置20は、家庭で必要とされる電力需要に基づいて発電を行うように制御装置70により発電制御される。また、温熱機器TE1は、浴室の天井内に設置された図示しない熱交換器に湯水を供給する循環路CP1や浴室内から吸い込んだエアを熱交換器に送風するブロワBL、浴室内から吸い込んだエアを外部に排気するブロワなどを備えた浴室暖房乾燥ユニットとして構成されている。温熱機器TE1は、ブロワBLを駆動させてエアと熱交換器との熱交換により温風を吹き出すことで浴室内を暖房したり乾燥したりする。温熱機器TE2は、居室の床下に敷設された暖房パネルに湯水を供給する循環路CP2などを備えた床暖房ユニットとして構成される。なお、温熱機器TEは、浴室暖房乾燥ユニットや床暖房ユニットに限られず、熱として供給される湯水を利用する機器であればよく、パネルヒータなどとしてもよい。
熱回収装置30は、給湯タンク31と、主熱源装置20の熱(排熱)が供給される回収用熱交換器32と、給湯タンク31と回収用熱交換器32とを接続する熱回収用循環路33に湯水を循環させる熱回収用循環ポンプ34と、熱回収用循環路33における回収用熱交換器32と熱回収用循環ポンプ34との間に設けられるラジエータ35と、ラジエータ35にエアを送風するファン36とを備える。なお、熱回収用循環路33は、熱回収用循環ポンプ34の駆動により、給湯タンク31内の下部側から出水し回収用熱交換器32を通過した湯水が給湯タンク31内の上部側に戻るよう構成されている。ラジエータ35は、給湯タンク31内の湯水が高温であるために、その湯水を回収用熱交換器32にそのまま送り込むと主熱源装置20との間で熱交換が困難となる場合にファン36の駆動を伴って湯水を冷却し、主熱源装置20の放熱を適切に行わせるために設けられている。このため、給湯タンク31内の湯水が高温でない場合には、ラジエータ35により過剰な冷却が行われないようファン36は停止される。なお、給湯タンク31には、上部側の湯水の水温を検出する水温センサ37と、下部側の湯水の水温を検出する水温センサ38とが設けられている。
給湯装置40は、図示しないポンプにより給湯タンク31から取り出した湯水を加熱し給湯路41を通して給湯するものであり、給湯路41に設けられた給湯用熱交換器42と、給湯用熱交換器42を加熱する給湯用バーナ43とを備える。給湯装置40は、給湯路41に水源(水道管)からの水を混合する混合三方弁44を有しており、給湯タンク31から取り出した湯水を給湯用熱交換器42に通過させた後、混合三方弁44にて水源の水と混合することにより所望の水温に調整して給湯する。また、加熱供給装置45は、加熱した湯水を図示しないポンプにより加熱供給用循環路46を通して温熱機器TEに熱として供給するものであり、加熱供給用循環路46に設けられた加熱供給用熱交換器47と、加熱供給用熱交換器47を加熱する加熱供給用バーナ48とを備える。給湯用バーナ43や加熱供給用バーナ48は、天然ガスやLGガスなどの燃料ガスを燃焼させるバーナであり、図示は省略するが、燃料ガスの燃焼に必要な空気を送るブロワや燃料ガスの供給量を調整する電磁弁などが設けられる。
蓄熱供給装置50は、給湯タンク31に蓄熱された熱(湯水)を取り出して温熱機器TEに供給するものである。この蓄熱供給装置50は、給湯タンク31内に配置された蓄熱供給用熱交換器52と、蓄熱供給用熱交換器52と温熱機器TEとを接続する蓄熱供給用循環路51と、蓄熱供給用循環路51内の湯水を循環させる蓄熱供給用循環ポンプ53とを備える。蓄熱供給用循環路51は、加熱供給装置45(加熱供給用バーナ48)を経ることなく熱(湯水)を温熱機器TEに供給するよう構成されている。なお、蓄熱供給用循環路51の熱交換流体として湯水を例示するが、湯水以外の熱媒体を用いてもよい。
加熱供給装置45の加熱供給用循環路46と、蓄熱供給装置50の蓄熱供給用循環路51とは、2つの循環路切替バルブ61,62によりいずれかの一方の循環路が択一的に温熱機器TEに接続される。循環路切替バルブ61,62は、加熱供給用循環路46と蓄熱供給用循環路51とが接続された3ポート2ポジション弁として構成されており、加熱供給用循環路46を遮断すると共に蓄熱供給用循環路51を開通するオフ状態(第1状態)と、加熱供給用循環路46を開通すると共に蓄熱供給用循環路51を遮断するオン状態(第2状態)と、に選択的に切り替え可能となっている。なお、図1では、循環路切替バルブ61,62のオフ状態を示す。また、2つの循環路切替バルブ61,62により切り替えられた一方の循環路と、複数の温熱機器TEのうち運転状態とされる一の温熱機器TE内の循環路(図1では機器循環路CP1,CP2,CP3のいずれか)とは、機器切替バルブ63を介して接続される。機器切替バルブ63は、詳細な図示は省略するが、湯水の往路(送り側)において循環路切替バルブ61に繋がる流路と各機器循環路CP1,CP2,CP3の流入口とが接続された4ポート3ポジション弁と、湯水の復路(戻り側)において循環路切替バルブ62に繋がる流路と各機器循環路CP1,CP2,CP3の流出口とが接続された4ポート3ポジション弁とを備えて構成されている。このように、循環路切替バルブ61,62は、温熱機器TEへ供給される熱の供給元(返送先)を切り替え、機器切替バルブ63は、複数の温熱機器TEのうち熱の供給先を切り替えるものである。なお、循環路切替バルブ61と機器切替バルブ63とを繋ぐ流路には、当該流路を流れて温熱機器TEへ供給される湯水の温度を検出する水温センサ64と、当該流路を流れる湯水の単位時間当たりの循環流量を検出する流量センサ65とが設けられている。
制御装置70は、CPU71を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU71の他に、処理プログラムを記憶するROM72やデータを一時的に記憶するRAM73、図示しない入出力ポートなどを備える。この制御装置70には、水温センサ37からの給湯タンク31の上部水温(タンク水温Tta)や、水温センサ38からの給湯タンク31の下部水温、水温センサ64からの温熱機器TEへの供給水温Tin,流量センサ65からの単位時間当たりの循環流量などが入力ポートを介して入力されている。一方、制御装置70からは、主熱源装置20への制御信号や熱回収用循環ポンプ34のポンプモータへの制御信号、ファン36のファンモータへの制御信号、給湯用バーナ43,加熱供給用バーナ48への制御信号、混合三方弁44のバルブモータへの制御信号、蓄熱供給用循環ポンプ53のポンプモータへの制御信号、循環路切替バルブ61,62の各ソレノイドへの制御信号、機器切替バルブ63のソレノイドへの制御信号、温熱機器TEの駆動部(温熱機器TE1のブロワBLなど)への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、制御装置70には、無線または有線の通信回線を介して操作パネル75が接続されている。制御装置70は、コージェネレーションシステム10の使用者により操作された操作パネル75からの信号に基づいて各種制御を実行したり、操作パネル75の表示部に各種情報を表示したりする。
次に、こうして構成された本実施形態のコージェネレーションシステム10の動作について説明する。図2は、制御装置70のCPU71により実行される温熱機器温調制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、温熱機器TEの運転開始条件が成立した場合に実行される。なお、温熱機器TEの運転開始条件は、例えば操作パネル75を介して使用者から温熱機器TEの選択および温熱機器TEの運転開始指示が受け付けられた場合に成立する他、タイマなどにより温熱機器TE毎に予め設定された運転開始時刻となった場合などに成立する。
温熱機器温調制御ルーチンが実行されると、制御装置70のCPU71は、今回の制御対象の温熱機器TEの種類と温熱機器TEの設定温度に関する設定温度情報を入力して(S100)、温熱機器TEへの供給水温Tinの目標値である目標供給水温Tin*を設定する(S110)。S100で入力される温熱機器TEの設定温度情報としては、操作パネル75を介して設定される温熱機器TEの設定温度の他、通常モードやエネルギの消費を通常モードよりも抑制する省エネモードなどの各種モードの設定情報などを含む。目標供給水温Tin*は、温熱機器TEにおける熱交換効率などを考慮して、温熱機器TEを設定温度で運転するために必要とされる供給水温Tinとして定めることができる。次に、CPU71は、水温センサ37からのタンク水温Ttaと水温センサ64からの供給水温Tinとを入力し(S120)、給湯タンク31内の蓄熱(熱量)で目標供給水温Tin*に温調可能であるか否かを判定する(S130)。S130の判定は、例えば、蓄熱供給用熱交換器52の熱交換効率や各循環路における熱損失(放熱)などを考慮して、供給水温Tinと目標供給水温Tin*との差分と温調対象の水量(蓄熱供給用循環路51や機器循環路CPを循環する湯水の水量)とに基づいて定まる要求熱量を、給湯タンク31において熱交換対象となる水量とタンク水温Ttaとに基づいて定まる供給熱量で賄うことができるか否かに基づいて行われる。CPU71は、S130で給湯タンク31内の蓄熱で温調可能であると判定すると、図3に示すタンク蓄熱による温調制御を実行する(S140)。
図3のタンク蓄熱による温調制御では、CPU71は、蓄熱供給用循環ポンプ53が駆動中であるか否かを判定し(S200)、駆動中であると判定すると、次のS250の処理に進む。一方、CPU71は、S200で蓄熱供給用循環ポンプ53が駆動中でないと判定すると、今回の制御対象の温熱機器TEの循環流量設定マップを選択し(S210)、選択した循環流量設定マップと温熱機器温調制御ルーチンのS110で設定した目標供給水温Tin*に基づいて水温閾値TH,TM,TLと循環流量Q1,Q2,Q3とを取得する(S220)。
図4に循環流量設定マップの一例を示す。なお、図4(b)は、図4(a)よりも目標供給水温Tin*が高い場合に循環流量Qが設定される様子を示す。この循環流量設定マップでは、タンク水温Ttaの高温,中温,低温の閾値にそれぞれ対応する水温閾値TH,TM,TL毎に、目標供給水温Tin*と単位時間当たりの循環流量Qとを対応付けた曲線状の関係が定められている。単位時間当たりの循環流量Qは、タンク温度Ttaが低いほど即ち水温閾値TH,TM,TLの順にシフトするほど小さくなる傾向に、且つ、目標供給水温Tin*が高いほど小さくなる傾向に定められる。本実施形態では、循環流量Qとして流量の小さい方から順に3段階の循環流量Q1,Q2,Q3を定めるが、2段階の循環流量を定めてもよいし、4段階以上の循環流量を定めてもよい。なお、水温閾値THは、給湯タンク31に貯留される湯水の上限温度よりも若干高い温度などに定められており、主熱源装置20の通常の作動においてタンク温度Ttaが水温閾値TH以上となることはない。また、この循環流量設定マップは、温熱機器TE毎に水温閾値と目標供給水温Tin*と循環流量Qとの対応関係が異なるマップとして定められて制御装置70のROM72などに記憶されており、S210で制御対象の温熱機器TEに応じたものが選択される。
続いて、CPU71は、蓄熱供給用循環路51からの熱が今回の制御対象の温熱機器TEに熱供給されるように循環路切替バルブ61,62と機器切替バルブ63を切り替えて(S230)、蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を開始する(S240)。なお、今回の制御対象の温熱機器TEがブロワBLを備えた浴室暖房乾燥ユニットなど駆動部を備えるものでは、蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動開始に伴って温熱機器TEの運転(駆動部の駆動)が開始される。そして、CPU71は、水温センサ37からのタンク水温Ttaを入力し(S250)、入力したタンク水温Ttaが水温閾値TMを超えて水温閾値TH以下であるか否か(S260)、入力したタンク水温Ttaが水温閾値TLを超えて水温閾値TM以下であるか否か(S270)、をそれぞれ判定する。CPU71は、タンク水温Ttaが水温閾値TMを超えて水温閾値TH以下であると判定すると(図4中のTta1)、単位時間当たりの流量が大きな循環流量Q3を設定する(S280)。また、CPU71は、タンク水温Ttaが水温閾値TLを超えて水温閾値TM以下であると判定すると(図4中のTta2)、単位時間当たりの流量が中程度の循環流量Q2を設定する(S290)。さらに、CPU71は、タンク水温Ttaが水温閾値TL以下であると判定すると(図4中のTta3)、単位時間当たりの流量が小さな循環流量Q1を設定する(S300)。そして、CPU71は、単位時間当たりの流量が設定した循環流量Qとなるように蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を制御して(S310)、タンク蓄熱による温調制御を終了する。なお、蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動制御は、設定した循環流量Qと、流量センサ65からの循環流量との偏差に基づくフィードバック制御によって行われる。
ここで、上述したように、循環流量設定マップでは、タンク温度Ttaが低いほど循環流量Qが小さくなる傾向に定められる。このため、タンク温度Ttaが低い場合には蓄熱供給用熱交換器52を通る湯水の単位時間当たりの流量(通過速度)を抑えるように蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を制御するから蓄熱供給用熱交換器52における熱交換を促進させることができる。また、循環流量設定マップでは、目標供給水温Tin*が高いほど循環流量Qが小さくなる傾向に定められる。このため、より多くの熱を温熱機器TEに供給する必要がある場合にも蓄熱供給用熱交換器52を通る湯水の単位時間当たりの流量(通過速度)を抑えるように蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を制御するから熱交換を促進させることができる。これらのことから、タンク温度Ttaが低い場合や目標供給水温Tin*が高い場合において、蓄熱タンク51内の蓄熱をより多く取り出すことを可能として、蓄熱供給用循環路51から温熱機器TEに熱を適切に供給することができる。即ち、給湯タンク31内の蓄熱を有効に利用することができる。
図2の温熱機器温調制御ルーチンの説明に戻る。CPU71は、このようにしてタンク蓄熱による温調制御を実行すると、温熱機器TEの運転を終了するか否かを判定する(S150)。S150では、例えば、操作パネル75を介して使用者から温熱機器TEの運転終了指示が受け付けられた場合に温熱機器TEの運転を終了すると判定する他、予め設定された運転終了時刻となった場合などに温熱機器TEの運転を終了すると判定する。CPU71は、S150で温熱機器TEの運転を終了しないと判定するとS140に戻り処理を行う。この場合のタンク蓄熱による温調制御では、S200で蓄熱供給用循環ポンプ53が駆動中であると判定し、S250から処理が行われる。一方、CPU71は、S150で温熱機器TEの運転を終了すると判定すると、蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を停止して(S160)、温熱機器温調制御ルーチンを終了する。なお、温熱機器TEが駆動部を備えるものでは、蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動停止に伴って温熱機器TEの運転(駆動部の駆動)が終了される。
また、CPU71は、S130で給湯タンク31内の蓄熱で温調可能でないと判定すると、バーナ加熱による温調制御を実行する(S170)。このバーナ加熱による温調制御では、加熱供給用循環路46からの熱が今回の制御対象の温熱機器TEに熱供給されるように循環路切替バルブ61,62と機器切替バルブ63を切り替えた状態で、供給水温Tinが目標供給水温Tin*に近付くように補助熱源装置41の加熱供給用バーナ48をオンオフ制御することにより行われる。そして、CPU71は、S150と同様に温熱機器TEの運転を終了するか否かを判定し(S180)、運転を終了すると判定すると、補助熱源装置41(加熱供給用バーナ48)などの駆動を停止して(S190)、温熱機器温調制御ルーチンを終了する。
ここで、図5はタンク蓄熱による温調制御における温度変化の一例を示す説明図であり、図6はバーナ加熱による温調制御における温度変化の一例を示す説明図である。図5,図6では、供給水温Tinと、温熱機器TE1(浴室暖房乾燥ユニット)から出力される温風温度の測定値(TE1温風温度)との温度変化の一例を示す。図6に示すように、バーナ加熱による温調制御では、加熱供給用バーナ48のオンオフ制御を行うため温度の変動が大きなものとなる。一方、図5に示すように、タンク蓄熱による温調制御では、バーナ加熱による温調制御に比して供給水温TinやTE1温風温度が低い温度で推移するものの、温度変動を抑えた安定した温度となるため温調制御を精度よく行うことが可能となる。また、上述したように、給湯タンク31から回収用熱交換器32へ向かう熱回収用循環路33にはラジエータ35が設けられており、高温の湯水が回収用熱交換器32へ向かうような場合にはラジエータ35(ファン36の駆動)により湯水を冷却する必要がある。本実施形態では、給湯タンク31内の蓄熱を有効に利用することで高温の湯水が回収用熱交換器32へそのまま向かうのを抑制することができるから、給湯タンク31内の蓄熱が無駄に放熱されるのを防止することができる。また、主熱源装置20は電力需要に基づいて発電制御されており、給湯タンク31内の蓄熱を有効利用するために主熱源装置20の発電状況を変更する必要がないものとすることができる。
以上説明したコージェネレーションシステム10は、給湯タンク31のタンク温度Ttaに基づいて、給湯タンク31内の蓄熱と熱交換する蓄熱供給用熱交換器52を流れる単位時間当りの循環流量Qが変化するように蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を制御する。これにより、タンク温度Ttaに基づいて蓄熱供給用熱交換器52により熱交換される熱量を変化させて温熱機器TEに適切に熱供給することができるから、給湯タンク31内の蓄熱を有効に利用することができる。このため、例えば、夏季などの給湯タンク31内の給湯需要が下がる時期においても、蓄熱タンク31内の蓄熱を温熱機器TE(例えば浴室暖房乾燥ユニットの乾燥など)に有効に利用することが可能となるから、蓄熱タンク31内の蓄熱を無駄にするのを抑制することができる。
また、コージェネレーションシステム10では、タンク温度Ttaが低いほど循環流量Qが小さくなる傾向で循環流量Qを設定するから、蓄熱タンク31内の蓄熱量が小さくても有効利用することができる。また、目標供給水温Tin*が高いほど循環流量Qが小さくなる傾向で循環流量Qを設定するから、目標供給水温Tin*に応じて蓄熱供給用熱交換器52により熱交換される熱量を適切に変化させて、蓄熱タンク31内の蓄熱を有効利用することができる。また、これらの関係が定められた循環流量設定マップを用いて循環流量Qを設定するから、簡易な処理で蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を適切に制御することができる。
また、コージェネレーションシステム10では、複数の温熱機器TEのうち機器切替バルブ63により択一的に選択される一の温熱機器TEに応じた目標供給水温Tin*を用いるから、各温熱機器TEへの熱供給をより適切に管理することができる。
また、コージェネレーションシステム10では、加熱供給用バーナ48により湯水を加熱可能な加熱供給装置45と温熱機器TEとを繋ぐ加熱供給用循環路46と、加熱供給装置45を経ることなく蓄熱供給用熱交換器52と温熱機器TEとを繋ぐ蓄熱供給用循環路51とのうちいずれかの循環路に切り替える2つの循環路切替バルブ61,62を備える。このため、加熱供給装置45を使用することなく蓄熱供給用熱交換器52により温熱機器TEへ熱供給することで、燃料ガスの消費を抑えつつ給湯タンク31内の蓄熱を有効に利用して、コージェネレーションシステム10のエネルギ利用効率を高めることができる。また、給湯タンク31内の蓄熱だけでは温熱機器TEに必要な熱が不足する場合に適切に対応することができる。
また、コージェネレーションシステム10では、蓄熱供給用熱交換器52が給湯タンク31内の上部側に設置されているため、蓄熱供給用熱交換器52は給湯タンク31内における比較的高温の湯水との間で熱交換することになるから、給湯タンク31内の蓄熱をより有効に利用することができる。
また、コージェネレーションシステム10では、給湯タンク31内の蓄熱の有効利用を図ることで、給湯タンク31から出水し回収用熱交換器32に向かう湯水の温度を下げることができるから、ラジエータ35に要求される放熱能力や寿命などの機器性能を抑えた設計が可能となる。この結果、ラジエータ35やファン36をより簡素化したり小型化したりすることができる。
実施形態では、図2の温熱機器温調制御ルーチンのS130の判定により、タンク蓄熱による温調制御とバーナ加熱による温調制御のいずれかを行うものとしたが、これに限られるものではない。例えば、バーナ加熱による温調制御中に、主熱源装置20の発電状況によってはタンク温度Ttaが上昇し、タンク蓄熱による温調制御が可能となる場合がある。また、温熱器機TEの設定温度などが変更されることによっても、タンク蓄熱による温調制御が可能となったり不能となったりする場合がある。このため、タンク蓄熱による温調制御中やバーナ加熱による温調制御中も、タンク温度Ttaの変化や目標供給水温Tin*の変更(設定変更)を監視して、温調制御を切り替えるものとしてもよい。例えば、タンク蓄熱による温調制御が可能となれば加熱供給用バーナ48の駆動を停止して、バーナ加熱による温調制御からタンク蓄熱による温調制御に移行するものなどとしてもよい。また、タンク蓄熱による温調制御中に、タンク水温Ttaが水温閾値TL以下である状態が継続されると、温熱機器THに供給する熱が不足する場合がある。このため、例えば所定時間に亘って循環流量Q1を設定し続けた場合には蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を停止して、タンク蓄熱による温調制御からバーナ加熱による温調制御に移行するものとしてもよい。さらに、温熱機器温調制御ルーチンのS130においてタンク蓄熱で温調可能でないと判定すると、直ちにバーナ加熱による温調制御を行うものに限られず、給湯タンク31内の蓄熱を利用した予熱制御(ベース温調制御)を行うものなどとしてもよい。この変形例の温熱機器温調制御ルーチンを図7に示す。なお、図7の温熱機器温調制御ルーチンでは、図2と同じ処理には同じ番号を付して説明は省略する。また、図8は変形例の供給水温Tinの変化を示す説明図である。
変形例の温熱機器温調制御ルーチンでは、CPU71は、S130で給湯タンク31内の蓄熱で温調可能でないと判定すると、給湯タンク31内の蓄熱で温熱機器TEに向かう湯水を予熱可能であるか否かを判定する(S162)。このS162の判定は、例えば、蓄熱供給用熱交換器52の熱交換効率や各循環路における熱損失(放熱)、供給水温Tinなどを考慮して、給湯タンク31内の蓄熱によって蓄熱供給用循環路51や機器循環路CPの湯水を昇温可能であるか否かに基づいて行われる。また、S162で予熱可能と判定する条件に、例えば作動モードがエコモードであるなど温熱機器TEの急速な昇温が要求されていない条件を加えてもよい。CPU71は、給湯タンク31内の蓄熱で温熱機器TEを予熱可能でないと判定すると、上述した実施形態と同様にS170〜S190の処理を実行して温熱機器温調制御ルーチンを終了する。
一方、CPU71は、給湯タンク31内の蓄熱で温熱機器TEを予熱可能であると判定すると、タンク蓄熱による予熱制御を実行する(S164)。この予熱制御は、予め定められた循環流量Qpreで蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を制御することにより行うことができる。あるいは、タンク水温Ttaと供給水温Tinとに基づいて予熱目標温度Tpreを設定し、上述した目標供給水温Tin*に代えて予熱目標温度Tpreを用いて、タンク蓄熱による温調制御と同様な処理により行うものとしてもよい。そして、CPU71は、予熱が完了したと判定するまで(S166)、予熱制御を実行し、予熱が完了したと判定すると蓄熱供給用循環ポンプ53の駆動を停止して予熱を終了してから(S168)、S170〜S190の処理を実行する。S166では、所定の予熱制御時間が経過したときに予熱が完了したと判定してもよいし、供給水温Tinとタンク温度Ttaとの差分が所定値以下となったときに予熱が完了したと判定してもよいし、供給水温Tinが予熱目標温度Tpreに到達したときに予熱が完了したと判定してもよい。このようにすることで、図8に示すように、供給水温Tinがある供給水温Tin1(例えば予熱目標温度Tpre)となるまではタンク蓄熱による予熱制御を実行し、供給水温Tin1となった経過時間tm1以降はバーナ加熱による温調制御を実行することで経過時間tm2において目標供給水温Tin*に到達させることができるものとなる。このため、加熱供給装置45の駆動時間を短くして燃料ガスの消費を抑えることができる。なお、予め設定された運転開始時刻で温熱機器TEの運転を開始する場合、その運転開始時刻の所定時間前のタイミングでこのような予熱制御を開始するものとしてもよい。また、このような予熱制御を、タンク蓄熱による温調制御の終了後に行うことで温熱機器TEを保温させるものなどとしてもよい。
実施形態では、給湯タンク31内の蓄熱の利用を考慮することでラジエータ35の機器性能を抑えた設計が可能となることに言及したが、これに限られず、給湯タンク31内の蓄熱の利用を考慮することなくラジエータ35の設計を行うものとしてもよい。
実施形態では、給湯タンク31の下部側から出水し回収用熱交換器32を通った湯水が給湯タンク31の上部側から入水するよう構成され、蓄熱供給用熱交換器52が給湯タンク31内の上部側に設置されるものとしたが、これに限られるものではない。給湯タンク31の入水口や出水口の位置に拘わらず、蓄熱供給用熱交換器52が給湯タンク31内の上部側に設置されるものとしてもよい。また、蓄熱供給用熱交換器52が給湯タンク31内の上部側ではなく、中央部や下部側に設置されるものなどとしてもよい。また、蓄熱供給用熱交換器52が、給湯用の湯水を貯留する給湯タンク31内に設置されるものに限られず、主熱源装置20の排熱により熱交換された湯水を貯留するタンク内に設置されるものであればよい。また、蓄熱供給用熱交換器52が、主熱源装置20の排熱により熱交換された湯水を貯留するタンクや給湯タンク31の外周面に接するように設置されるなど、主熱源装置20の排熱により熱交換された湯水の蓄熱と熱交換可能に設置されるものであればよい。
実施形態では、補助熱源装置41を経ることなく蓄熱供給用熱交換器52と温熱機器TEとを繋ぐ蓄熱供給用循環路51と、補助熱源装置41と温熱機器TEとを繋ぐ加熱供給用循環路46とのいずれかに切り替えるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、蓄熱供給用熱交換器52と温熱機器TEとを繋ぐ蓄熱供給用循環路が補助熱源装置41を経るものとし、加熱供給用循環路46と蓄熱供給用循環路51とを一の循環路としてもよい。そのようにする場合でも、補助熱源装置41を作動させることなく、蓄熱供給用循環ポンプ53により循環流量を変化させることで、実施形態と同様の効果を得ることができる。
実施形態では、複数の温熱機器TEのうち択一的に選択される一の温熱機器TEに熱を供給するように構成するものとしたが、これに限られず、湯水の往路と復路にそれぞれ分配器を設けるなどにより二以上の温熱機器TEに同時期に熱を供給可能に構成するものなどとしてもよい。また、供給対象の温熱機器TEを所定時間毎に切り替えるものとし、温熱機器TEが切り替わる度にその温熱機器TEに対する目標供給水温Tin*に応じた循環流量Qで蓄熱供給用循環ポンプ53を制御するものなどとしてもよい。あるいは、複数の温熱機器TEに熱を供給可能な構成に限られず、一の温熱機器TEに熱を供給するものとして機器切替バルブ63を備えない構成としてもよい。
実施形態では、タンク温度Ttaと目標供給水温Tin*と循環流量Qとの関係が定められた循環流量設定マップを用いて循環流量Qを設定するものとしたが、こうした循環流量設定マップを用いることなく毎回演算を行うことなどにより循環流量Qを設定するものとしてもよい。また、目標供給水温Tin*が一定の一の温熱機器TEに熱を供給するものにおいて、タンク温度Ttaに基づいて循環流量Qを設定するものなどとしてもよい。
実施形態では、循環流量Qの設定において給湯タンク31の上部水温としてのタンク温度Ttaを用いるものとしたが、これに限られず、給湯タンク31の下部水温を用いたり、給湯タンク31の上部水温と下部水温の平均水温を用いたりしてもよい。また、給湯タンク31内で検出された水温を用いるものに限られず、給湯タンク31の外周面温度や周囲温度など給湯タンク31外の温度を用いたり、給湯タンク31に入水する湯水の温度を用いたりするなど、給湯タンク31内の蓄熱量に関連する温度を用いるものでもよい。あるいは、主熱源装置20の運転状態などから想定される給湯タンク31内の蓄熱状態に基づいて循環流量Qを設定するものなどとしてもよい。
本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本実施形態では、主熱源装置20が「熱源装置」に相当し、回収用熱交換器32が「第1熱交換器」に相当し、給湯タンク31が「蓄熱タンク」に相当し、蓄熱供給用熱交換器52が「第2熱交換器」に相当し、蓄熱供給用循環ポンプ53が「循環ポンプ」に相当し、制御装置70が「制御装置」に相当する。また、機器切替バルブ63が「機器切替器」に相当する。また、加熱供給装置45が「補助熱源装置」に相当し、循環路切替バルブ61,62が「循環路切替器」に相当する。また、ラジエータ35が「放熱器」に相当する。
なお、本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、本実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、本実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、コージェネレーションシステムの製造産業などに利用可能である。
10 コージェネレーションシステム、12 筐体、20 主熱源装置、30 熱回収装置、31 給湯タンク、32 回収用熱交換器、33 熱回収用循環路、34 熱回収用循環ポンプ、35 ラジエータ、36 ファン、37,38 水温センサ、40 給湯装置、41 給湯路、42 給湯用熱交換器、43 給湯用バーナ、44 混合三方弁、45 加熱供給装置、46 加熱供給用循環路、47 加熱供給用熱交換器、48 加熱供給用バーナ、50 蓄熱供給装置、51 蓄熱供給用循環路、52 蓄熱供給用熱交換器、53 蓄熱供給用循環ポンプ、61,62 循環路切替バルブ、63 機器切替バルブ、64 水温センサ、65 流量センサ、70 制御装置、71 CPU、72 ROM、73 RAM、75 操作パネル、BL ブロワ、CP1,CP2,CP3 機器循環路、TE,TE1,TE2,TE3 温熱機器。
Claims (7)
- 発電に伴って熱を発生する熱源装置を備えるコージェネレーションシステムであって、
前記熱源装置からの排熱と湯水との間で熱交換する第1熱交換器と、
前記第1熱交換器の熱交換により加熱された湯水を貯留して蓄熱する蓄熱タンクと、
前記蓄熱タンクの蓄熱と熱交換流体との間で熱交換する第2熱交換器と、
前記第2熱交換器と温熱機器とを繋ぐ循環路内で前記熱交換流体を循環させる循環ポンプと、
前記蓄熱タンクの蓄熱状態に基づいて前記第2熱交換器を通る前記熱交換流体の単位時間当りの循環流量を変化させて前記循環ポンプの駆動を制御する制御装置と、
を備えるコージェネレーションシステム。 - 請求項1に記載のコージェネレーションシステムであって、
前記制御装置は、前記蓄熱タンクの蓄熱量が小さいほど前記循環流量が小さくなる傾向で前記循環流量を設定し、設定した前記循環流量で前記循環ポンプの駆動を制御する
コージェネレーションシステム。 - 請求項2に記載のコージェネレーションシステムであって、
前記制御装置は、前記温熱機器に供給すべき前記熱交換流体の目標供給温度が高いほど前記循環流量が小さくなる傾向で前記循環流量を設定し、設定した前記循環流量で前記循環ポンプの駆動を制御する
コージェネレーションシステム。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステムであって、
前記循環路は、複数の前記温熱機器に前記熱交換流体を供給可能に構成され、
複数の前記温熱機器のうち択一的に選択される一の前記温熱機器内に前記熱交換流体が循環するように切り替える機器切替器を備え、
前記制御装置は、前記蓄熱タンクの蓄熱状態に基づいて、前記択一的に選択される一の前記温熱機器に供給される前記熱交換流体の温度が当該温熱機器に供給すべき前記熱交換流体の目標供給温度に近付くように前記循環流量を変化させる
コージェネレーションシステム。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステムであって、
燃焼により前記熱交換流体を加熱可能な補助熱源装置と、
前記温熱機器に前記熱交換流体を供給する流路を、前記補助熱源装置を経ることなく前記第2熱交換器と前記温熱機器とを繋ぐ循環路と、前記補助熱源装置と前記温熱機器とを繋ぐ循環路とのいずれかに切り替える循環路切替器と、
を備えるコージェネレーションシステム。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステムであって、
前記第2熱交換器は、前記蓄熱タンクの上部側に設置される
コージェネレーションシステム。 - 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステムであって、 前記蓄熱タンクと前記第1熱交換器とを繋ぐ循環路に設けられ、前記蓄熱タンクから出水し前記第1熱交換器に向かう湯水を放熱させる放熱器を備える
コージェネレーションシステム。
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CN113931604A (zh) * | 2020-07-13 | 2022-01-14 | 中国石油化工股份有限公司 | 用于抽油机的温控装置及其控制方法 |
CN113931603A (zh) * | 2020-07-13 | 2022-01-14 | 中国石油化工股份有限公司 | 用于抽油机的温控设备及其控制方法 |
JP7450442B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-03-15 | 大阪瓦斯株式会社 | 燃料電池の排熱利用システム及び燃料電池システム |
-
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- 2017-10-04 JP JP2017194351A patent/JP2019066138A/ja active Pending
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