JP2021112793A - ケース保持装置 - Google Patents

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哲弘 近藤
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哲弘 近藤
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Abstract

【課題】ケースの側壁部が部分的にしか露出されていない場合であっても、当該ケースを保持することができるケース保持装置の提供。【解決手段】ケース保持装置は、ケースの上端面の一部を押さえ付ける押さえ面と、ケースの側壁部の内側に上方から差し込まれるピンとを含む押さえ部材と、側壁部から突出する鍔状部に外方から当接する当接面と、鍔状部の下面を支持するように当接面の下方から突出する支持部とを含む第1支持部材と、ケースを下方から支持する第2支持部材と、第1支持部材を側壁部に対して接近離間させる接近離間機構と、第1支持部材を側壁部に沿って上下方向に移動させる第1上下移動機構と、押さえ部材と第2支持部材との一方を他方に対して上下方向に移動させる第2上下移動機構と、第2支持部材をケースの下方に移動させると共にケースの下方から退避させる進退移動機構とを含む。【選択図】図5

Description

本開示は、ケースの移送に際してロボットアームに取り付けられて当該ケースを保持するケース保持装置に関する。
従来、壁部を有する箱形のワークをデパレタイズするためのロボットシステムとして、ロボット本体(ロボットアーム)と、当該ロボット本体の先端に取り付けられてパレットに配置されたワークを吸着・保持するロボットハンドとを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、従来、コンテナを1個ずつ保持して所定位置まで移送する物品移送装置として、ロボット本体(ロボットアーム)と、ロボット本体の先端側に設けられ、コンテナを傾斜状態で保持するハンド装置(ロボットハンド)とを含むものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この物品移送装置のハンド装置は、互いに接離移動可能であると共に下端部の高さ位置が互いに異なる一方側移動体および他方側移動体と、下端部の高さ位置が低い一方側移動体に固設されて物品の一側面部を外面側から引っ掛け保持する一方側フック体と、下端部の高さ位置が高い他方側移動体に固設されて上記一側面部と離間対向する物品の他側面部を外面側から引っ掛け保持する他方側フック体を含む。
特許第5768827号公報 特開2016−124064号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたロボットシステムは、上部が開放された箱状のワークを保持し得ないものであり、箱形のワークに蓋が装着されていても、ロボットハンドにより吸着された蓋からワークが離脱してしまうおそれがある。また、特許文献2に記載された物品移送装置では、一方側フックを用いてコンテナを傾けた後、他方側フックを差し込むための隙間(L)を形成するために当該コンテナを引き摺って移動させる必要があるが(特許文献2の図28および図29参照)、コンテナを引き摺ることで当該コンテナの下方のコンテナを摩擦により移動させてしまうおそれがある。更に、当該物品移送装置では、上記隙間が形成された後、下方のコンテナに対して引き摺られた保持対象となるコンテナが一時的に一方側および他方側フックの双方により支持されなくなる(特許文献2の図32参照)。このため、保持対象となるコンテナが不安定な状態で下方のコンテナに載置され、当該コンテナ(および収容物)の重心位置によっては下方のコンテナから落下してしまうおそれがある。従って、このため、特許文献2の物品移送装置では、ロボット本体およびハンド装置を低速で作動させなければならず、作業時間の長期化を招いてしまう。
そこで、本開示は、ケースの側壁部が部分的にしか露出されていない場合であっても、当該ケースを保持すると共に、作業時間の長期化を抑制することができるケース保持装置の提供を主目的とする。
本開示のケース保持装置は、ロボットアームに取り付けられ、側壁部および前記側壁部から外側に突出する鍔状部を含むケースを保持するケース保持装置であって、前記ケースの上端面の一部を押さえ付ける押さえ面と、前記側壁部の内側に上方から差し込まれるピンとを含む押さえ部材と、前記側壁部から突出する前記鍔状部に外方から当接する当接面と、前記鍔状部の下面を支持するように前記当接面の下方から突出する支持部とを含む第1支持部材と、前記ケースを下方から支持する第2支持部材と、前記第1支持部材を前記側壁部に対して接近離間させる接近離間機構と、前記第1支持部材を前記側壁部に沿って上下方向に移動させる第1上下移動機構と、前記押さえ部材と前記第2支持部材との一方を他方に対して上下方向に移動させる第2上下移動機構と、前記第2支持部材を前記ケースの下方に移動させると共に前記ケースの下方から退避させる進退移動機構とを含むものである。
本開示のケース保持装置は、側壁部および当該側壁部から外側に突出する鍔状部を含むケースを保持するためにロボットアームに取り付けられ、例えば、パレットや台車あるいはコンベヤ上の複数のケースを1個ずつ取り出したり、ケースを1個ずつパレット、台車あるいはコンベヤ上に移載したりするのに用いられる。本開示のケース保持装置にケースを保持させる際には、ロボットアームによりケース保持装置を対象となるケースの上方まで移動させる。次いで、鍔状部に対して外側からアクセス可能な側壁部の内側にピンが位置し、かつ押さえ面がケースの上端面の一部を押さえ付けるようにロボットアームによりケース保持装置を下方に移動させる。また、当接面が側壁部から突出する鍔状部に外方から当接するように接近離間機構により第1支持部材を移動させる。更に、支持部が側壁部から突出する鍔状部の下面を支持するように第1上下移動機構により第1支持部材を側壁部に沿って上方に移動させる。これにより、ケースの側壁部から突出する鍔状部が、押さえ部材の押さえ面と第1支持部材の支持部とにより上下から挟持されると共に、押さえ部材のピンと第1支持部材の当接面とによって横から挟持される。すなわち、対象となるケース上に他のケース等が存在しておらず、鍔状部を有する側壁部が部分的に露出されていれば、両隣および背後に他のケース等が存在していたとしても、ケースの種類やサイズ等に拘わらず、側壁部および鍔状部をケース保持装置によって挟持することが可能となる。続いて、押さえ部材および第1支持部材により挟持された側壁部を持ち上げてケースを傾斜させるようにロボットアームを作動させる。更に、第2上下移動機構により押さえ部材等と第2支持部材とを相対移動させると共に、進退移動機構により第2支持部材をケースの下方まで移動させる。これにより、第2上下移動機構により押さえ部材と第2支持部材との相対距離を調整しながら、周囲のケース等との干渉を生じさせることなく、押さえ部材および第1支持部材と、第2支持部材とでケースを挟み込んでしっかりと保持することが可能となる。また、第1上下移動機構により第1支持部材を上方に移動させた以降、ケースは、押さえ部材と第1支持部材とにより常時保持されることから、ロボットアーム、第2上下移動機構および進退移動機構を速やかに作動させて作業時間が長期化するのを抑制することができる。更に、単一のケース保持装置により高さが異なる複数種類のケースを容易に保持することも可能となる。そして、ロボットアームによりケースを移送先に移動させた後、上述の順序とは逆の順序でケース保持装置を作動させてケースからケース保持装置を離間させることができる。なお、本開示のケース保持装置は、上部が開放されたケースだけではなく、押さえ部材のピンが差し込まれる凹部を有する蓋が装着されたケースも保持可能である。
本開示のケース保持装置を含むケース移送装置を示す概略構成図である。 本開示のケース保持装置により保持されるケースを示す斜視図である。 本開示のケース保持装置により保持されるケースを示す斜視図である。 本開示のケース保持装置を示す斜視図である。 本開示のケース保持装置を示す側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。 本開示のケース保持装置の動作を説明するための側面図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示のケース保持装置10を含むケース移送装置1を示す斜視図である。同図に示すように、ケース移送装置1は、ロボットハンドとしてのケース保持装置10に加えて、先端部(手先部)に当該ケース保持装置10が取り付けられるロボットアーム2や制御装置3、ロボットアーム2等の上方に位置するように当該ロボットアーム2の設置箇所に配置された3Dビジョンカメラ(3Dセンサ)5等を含む。ロボットアーム2は、多関節アーム機構や当該多関節アーム機構を駆動する複数のアクチュエータ(図示省略)等を含む。制御装置3は、CPU,ROM,RAM等(何れも図示省略)を含み、ロボットアーム2の複数のアクチュエータと、図示しない電気ケーブルを介して接続されるケース保持装置10とを制御する。
ケース保持装置10は、図2および図3に示すケースCを保持・解放可能なものである。また、ロボットアーム2は、図1におけるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向にケース保持装置10を移動させると共に、当該ケース保持装置10をZ軸周りに回転させることができる。これにより、ケースCを保持したケース保持装置10をロボットアーム2により移動させることで、パレットP(図1参照)上に密に段積みされた複数のケースCを1個ずつ取り出したり、複数のケースCを1個ずつパレットP上に段積みしたりすることが可能となる。また、ケース移送装置1によれば、図示しないコンベヤにより搬送される複数のケースCを1個ずつ取り出したり、複数のケースCを1個ずつコンベヤ上に移載したりすることもできる。
ケース保持装置10の保持対象となるケースCは、可撓性を有する樹脂等により有底角筒状、すなわち上部が開放された直方体状(立方体状)に形成されており、図2および図3に示すように、底部B、間隔をおいて対向する一対の第1側壁部W1、および間隔をおいて対向する一対の第2側壁部W2を含む。第1側壁部W1の第1側面S1と、第2側壁部W2の第2側面S2とは、曲面状のコーナー面を介して互いに隣り合う。また、ケースCは、各第1側面S1(第1側壁部W1)および各第2側面S2(第2側壁部W2)の上縁部(開口端側の周縁部)から外側に突出して当該ケースCの上端面を形成する鍔状部(フランジ部)Fを含む。鍔状部Fは、ケースCの上縁部の全周に沿って形成されており、当該上縁部から第1および第2側面S1,S2の各々と直交するように延在する。
ケースCの種類(サイズ)は、収容される物品のサイズや特性等に応じて段積み可能となる範囲内で幅や高さを異ならせることにより複数用意されている。また、ケースCには、当該ケースC内に収容された物品を保護するための図示しない蓋を装着可能である。ケースCに装着される蓋は、当該ケースCの鍔状部Fを覆う枠状の外周部と、外周部の内側に形成されると共に当該外周部の表面よりも窪んだ底面を有する凹部とを含むものである。なお、ケースCの鍔状部Fは、必ずしも当該ケースCの上縁部の全周に沿って形成される必要はなく、例えばコーナー部から省略されてもよく、当該上縁部よりも下側の部分から突出するものであってもよい。
図4は、ケース保持装置10を示す斜視図であり、図5は、ケース保持装置10を示す側面図である。これらの図面に示すように、ケース保持装置10は、ベース部材11と、ケースCを保持するための押さえ部材15、第1支持部材21および第2支持部材22とを含む。更に、ケース保持装置10は、ケースCを保持するように押さえ部材15、第1および第2支持部材21,22を移動させる移動機構として、接近離間機構30、第1上下移動機構31、第2上下移動機構32および進退移動機構33を含む。
ベース部材11は、略L字状に形成されており、略水平に延在する横プレート部110と、横プレート部110の端部から当該横プレート部110と直交するように延出されて上下方向に延在する縦プレート部111とを含む。ベース部材11の横プレート部110は、略長方形状(本実施形態では、略矩形状)の平面形状を有し、その上面には、ロボットアーム2の先端部に連結される連結部12が固定されている。ベース部材11の縦プレート部111の表面には、第2上下移動機構32が設置されている。
第2上下移動機構32は、縦プレート部111の延在方向(上下)に沿って延びる送りねじ321と、当該送りねじ321を正逆方向に回転駆動するモータ323と、縦プレート部111に固定されたガイドレールに沿って当該縦プレート部111の延在方向(上下)に摺動自在であると共に送りねじ321の回転に伴って進退移動するスライダ325とを含む。スライダ325は、横プレート部110と平行かつ縦プレート部111と直交するように、当該縦プレート部材111から横プレート部110とは反対側に突出する。また、第2上下移動機構32は、上記制御装置3により制御される。
押さえ部材15は、何れも平板状に形成されており、それぞれ平坦な下面を有する。以下、押さえ部材15の平坦な下面を「押さえ面15s」という。また、押さえ部材15は、ピン15pを軸方向すなわち上下方向に移動自在に支持する。ピン15pは、重力により押さえ面15sから下方に突出し、下方に存在する物品から押圧されることで上方に退避する。更に、押さえ部材15は、接近離間機構30と共に第2上下移動機構32のスライダ325に連結される。
図5に示すように、第2上下移動機構32のスライダ325の先端部には、連結部材327がスライダ325の突出方向における中心軸(幅方向および厚み方向の中心)を含む平面と直交する軸Aの周りに回動自在に連結されている。また、接近離間機構30は、図示しない圧縮空気源から圧縮空気が供給されるハウジングHと、当該圧縮空気によりハウジングHに対して軸方向に進退移動させられるロッドRとを含むエアシリンダである。接近離間機構30に対する圧縮空気の給排は、上記制御装置3により制御される。接近離間機構30のハウジングHは、ロッドRがスライダ325の中心軸と平行に延在するように連結部材327の下面に固定されている。そして、押さえ部材15は、押さえ面15sおよびピン15pが下側に位置するように、接近離間機構30のハウジングHの下面に固定される。
これにより、第2上下移動機構32のモータ323を正転または逆転させることで、押さえ部材15および接近離間機構30を一体にベース部材11に対して上下方向に移動させることが可能となる。また、本実施形態において、連結部材327がスライダ325に対して軸Aの周りに回動自在となることで、押さえ部材15および接近離間機構30のハウジングHもスライダ325に対して軸Aの周りに回動自在となる。
更に、スライダ325には、連結部材327や押さえ部材15等のスライダ325に対する回動を規制するためのストッパ機構35が設置されている。ストッパ機構35は、制御装置3により制御されるエアシリンダやストッパ部材等を含む。ストッパ機構35は、ストッパ部材を連結部材327に押し付けることで当該連結部材327や押さえ部材15等のスライダ325に対する回動を規制し、ストッパ部材の連結部材327に対する押し付けを解除することで当該連結部材327や押さえ部材15等のスライダ325に対する回動を許容する。ストッパ機構35により押さえ部材15等のスライダ325に対する回動が規制されている際、押さえ部材15の押さえ面15sは、スライダ325、横プレート部110および第2支持部材22と平行に延在する。
また、接近離間機構30のロッドRには、第1上下移動機構31の一部が固定されている。第1上下移動機構31は、図示しない圧縮空気源から圧縮空気が供給されるハウジングHと、当該圧縮空気によりハウジングHに対して軸方向に進退移動させられるロッドRとを含むエアシリンダである。第1上下移動機構31に対する圧縮空気の給排は、上記制御装置3により制御される。第1上下移動機構31のハウジングHは、ロッドRが下方に向けて延在するように接近離間機構30のロッドRに固定されている。更に、第1上下移動機構31のロッドRの先端には、第1支持部材21が固定されている。これにより、接近離間機構30を作動させることで、第1支持部材21および第1上下移動機構31を一体に押さえ部材15(ピン15p)に対して接近離間させることができる。更に、第1上下移動機構31を作動させることで、第1支持部材21を押さえ部材15に対して上下方向に移動させることが可能となる。また、押さえ部材15等のスライダ325に対する回動の軸Aは、第1支持部材21の押さえ部材15に対する接近離間方向および上下移動方向の双方に直交することになる。
第1支持部材21は、平坦な当接面211と、当該当接面211と平行に延在する平板状の支持部215とを含む。支持部215は、当接面211の下方から突出しており、例えば平坦な上端面および当接面211と平行に延在する前面を有する。第1支持部材21は、当接面211が上下方向に延在するように第1上下移動機構31のロッドRに固定される。また、支持部215の当接面211からの突出長d(図5参照)、すなわち当接面211から支持部215の前面までの長さは、ケースCの鍔状部Fの第1および第2側壁部W1,W2(第1および第2側面S1,S2)からの張り出し長よりも短く定められる。更に、第1支持部材21の上下方向における高さは、保持対象となる最も低背のケースCの深さよりも短く定められる。
第2支持部材22は、略長方形状(本実施形態では、略矩形状)の平面形状を有するプレート部材であり、第2支持部材22の長辺は、ベース部材11の横プレート部110の長辺よりも長く定められている。第2支持部材22は、スライダ325および横プレート部110と平行をなすようにベース部材11の縦プレート部111の下部に固定された一対のガイド部材115により摺動自在に支持される。すなわち、第2支持部材22は、スライダ325の上下移動方向と直交する方向や、第1支持部材21の押さえ部材15に対する接近離間方向と平行な方向に沿って進退移動自在である。
進退移動機構33は、図示しない圧縮空気源から圧縮空気が供給されるハウジングHと、当該圧縮空気によりハウジングHに対して軸方向に進退移動させられるロッドRとを含むエアシリンダである。進退移動機構33に対する圧縮空気の給排は、上記制御装置3により制御される。本実施形態において、進退移動機構33のハウジングHは、ロッドRがスライダ325の中心軸と平行に延在するように第2支持部材22の上面に固定される。また、進退移動機構33のロッドRの先端は、ベース部材11の縦プレート部111に固定されている。これにより、進退移動機構33を作動させることで、第2支持部材22を押さえ部材15および第1支持部材21側に突出させると共に、ガイド部材115側に退避させることができる。
また、ケース保持装置10は、ベース部材11の縦プレート部111(例えば、ガイド部材115)に対して固定された測距装置40を含む。本実施形態において、測距装置40は、第2支持部材22の表面付近から前方にレーザーを照射すると共に物体と衝突して反射したレーザーに基づいて当該物体との第2支持部材22の移動方向における距離を非接触で測定するレーザー測距装置であり、測距装置40により測定された距離は、制御装置3に送られる。なお、測距装置40は、レーザー測距装置以外の非接触式測距装置であってもよい。
続いて、図6から図16を参照しながら、上述のケース保持装置10を含むケース移送装置1の動作について説明する。ここでは、例えば左右の側面および背面に設けられた柵を有する台車に段積みされた複数のケースCをケース移送装置1により1個ずつ取り出していく場合を例にとって当該ケース移送装置1の動作について説明する。
台車からのケースCの取り出しに際して、制御装置3は、最上段の最前列の何れか1つのケースCを取り出し対象として選択する。当該ケースCは、前側の1つの側壁部(ここでは、第1側壁部W1とする)のみが露出され、他の側壁部W1,W2が他のケースCや柵等により囲われた状態のものである。また、ケースCの取り出しに先立って、第1支持部材21は、接近離間機構30により押さえ部材15から予め離間させられると共に、当接面211が押さえ部材15のピン15pと対向するように第1上下移動機構31により予め下降させられている。更に、スライダ325は、押さえ部材15および第1支持部材21が第2支持部材22よりも上側に位置するように第2上下移動機構32より予め定められた初期位置まで移動させられ、第2支持部材22は、進退移動機構33により押さえ部材15側とは反対側の退避位置まで移動させられている。また、ストッパ機構35は、制御装置3により、連結部材327すなわち押さえ部材15等のスライダ325に対する回動を規制するように制御される。
取り出し対象となるケースCを選択した後、ケース移送装置1の制御装置3は、3Dビジョンカメラ5からの情報等に基づいて、対象となるケースCの上方までケース保持装置10を移動させるようにロボットアーム2を制御する。より詳細には、制御装置3は、上方からみて押さえ部材15のピン15pが対象となるケースCの前側の第1側壁部W1の内側に位置するようにロボットアーム2によりケース保持装置10を移動させる。ケース保持装置10を対象となるケースCの上方で停止させた後、制御装置3は、図6に示すように、ケース保持装置10を対象となるケースCに対して下降させるようにロボットアーム2を制御する。
ケース保持装置10がケースCに対して下降していくと、押さえ部材15のピン15pが当該ケースCの第1側壁部W1の内側に上方から差し込まれる。制御装置3は、押さえ部材15の押さえ面15sがケースCの上端面すなわち鍔状部Fの上面の一部にそれぞれ当接した段階で、ケース保持装置10の下降を停止させるようにロボットアーム2を制御する。これにより、取り出し対象となるケースCの前側の第1側壁部W1の内側にピン15pが配置された状態で、当該第1側壁部W1から突出する鍔状部Fが上方から押さえ部材15(押さえ面15s)により押さえ付けられる。
次いで、制御装置3は、図7に示すように、第1支持部材21を第1側壁部W1すなわち押さえ部材15に接近させるように接近離間機構30を制御する。制御装置3は、第1支持部材21の当接面211が第1側壁部W1から突出する鍔状部Fに外方から当接し、当該第1側壁部W1が押さえ部材15のピン15pに押し付けられた段階で、接近離間機構30を停止させる。この際、第1支持部材21を押さえ部材15に接近させる前のピン15pと第1側壁部W1との間隔によっては、可撓性を有するケースCの第1側壁部W1の一部が撓むこともある。また、第1支持部材21では、上述のように、支持部215の突出長dが鍔状部Fの張り出し長よりも短く定められている。従って、第1支持部材21の当接面211が対応する鍔状部Fに当接した際、支持部215の前面は、第1側壁部W1の第1側面S1に当接しない。これにより、第1側面S1に、看板等が差し込まれるホルダ等が設けられている場合であっても、当接面211をケースCの鍔状部Fに外方から当接させることが可能となる。
接近離間機構30を停止させた後、制御装置3は、図8に示すように、第1支持部材21を第1側壁部W1に沿ってベース部材11に対して上昇させるように第1上下移動機構31を制御する。この際、上述のように、支持部215の前面は、第1側壁部W1の第1側面S1に当接しておらず、当接面211のみが鍔状部Fに当接している。従って、第1支持部材21に作用する摺動抵抗を減らして、当該第1支持部材21をスムースに上昇させることができる。制御装置3は、第1支持部材21の支持部215の上端面が対象となるケースCの第1側壁部W1から突出する鍔状部Fに当接した段階で、第1上下移動機構31を停止させる。
これにより、図8において拡大して示すように、取り出し対象となるケースCの鍔状部Fの下面が支持部215により支持される。すなわち、第1側壁部W1から突出する鍔状部Fは、押さえ部材15の押さえ面15sと第1支持部材21の支持部215とにより上下から挟持される。また、当該ケースCの鍔状部Fは、押さえ部材15のピン15pと第1支持部材21の当接面211とによって横から挟持される。すなわち、対象となるケースC上に他のケースC等が存在しておらず、鍔状部Fを有する第1側壁部W1(あるいは第2側壁部W2)が部分的に露出されていれば、両隣および背後に他のケースC等が存在していたとしても、ケースCの種類やサイズ等に拘わらず、当該第1側壁部W1および鍔状部Fをケース保持装置10によって挟持することが可能となる。
続いて、制御装置3は、連結部材327すなわち押さえ部材15等のスライダ325に対する回動を許容するようにストッパ機構35を制御する。押さえ部材15等のスライダ325に対する回動が許容された後、制御装置3は、ケース保持装置10を押さえ部材15および第1支持部材21により挟持された第1側壁部W1を持ち上げて対象となるケースCを傾斜させるようにロボットアーム2を制御する。スライダ325に対する押さえ部材15等の回動が許容されることで、ケース保持装置10が上昇すると、押さえ部材15および第1支持部材21により挟持された第1側壁部W1が持ち上げられ、ケースCは、縦プレート部111側に引き寄せられながら、図9に示すように傾斜する。これにより、ロボットアーム2によりケース保持装置10を真っ直ぐに上昇させれば、第2支持部材22の姿勢を押さえ面15s等と平行(水平)に維持すると共に取り出し対象のケースCの下方に位置するケースCの移動を抑制しながら、取り出し対象となるケースCを傾斜させることが可能となる。
制御装置3は、図9に示すように、押さえ部材15および第1支持部材21により挟持された第1側壁部W1の全体が第2支持部材22よりも上側に位置する前にロボットアーム2を停止させ、測距装置40による距離の測定を開始させる。更に、制御装置3は、ケース保持装置10を真っ直ぐに下降させるようにロボットアーム2を制御すると共に、スライダ325、押さえ部材15および第1支持部材21等を縦プレート部111に対して上昇させるように第2上下移動機構32を制御する。これにより、ケースCの傾斜状態(絶対位置)を実質的に変化させないようにしながら、第2支持部材22を当該ケースCよりも下側かつ下段側のケースCよりも上側に位置させることができる。
また、ケース保持装置10を真っ直ぐに下降させると共に押さえ部材15および第1支持部材21等を縦プレート部111に対して上昇させていくと、測距装置40から照射されたレーザー(図9における二点鎖線参照)は、傾斜したケースCの第1側壁部W1の第1側面S1で反射した後、図10に示すように、ケースCの底部Bの表面で反射するようになる。測距装置40からのレーザーが底部Bの表面で反射するようになると、測距装置40により測定される距離は、減少から増加に転じ、第2支持部材22が取り出し対象のケースCよりも下側かつ下段側のケースCよりも上側に位置する。
制御装置3は、測距装置40により測定される距離が減少から増加に転じると、図11に示すように、第2支持部材22を対象となるケースCの下方に移動させるように進退移動機構33を制御する。制御装置3は、3Dビジョンカメラ5からの情報に基づいて、ケースCの奥行きの例えば半分以上(ここでは、第2側壁部W2の長さの半分以上)まで第2支持部材22が対象となるケースCの下方に入り込んだ段階で進退移動機構33を停止させる。更に、制御装置3は、押さえ部材15等が下降してケースCの底部Bが第2支持部材22の表面に当接するように第2上下移動機構32を制御する。これにより、図12に示すように、取り出し対象となるケースCの姿勢を元に戻すと共に押さえ部材15等と第2支持部材22との相対距離を調整しながら、周囲のケースC等との干渉を生じさせることなく、押さえ部材15および第1支持部材21と、第2支持部材22とで対象となるケースCを挟み込んでしっかりと保持することが可能となる。
ケース保持装置10により対象となるケースCが保持された後、制御装置3は、図13に示すように、ケース保持装置10を上昇させると共に、ケースCを例えばコンベヤ等の移送先まで移動させるようにロボットアーム2を制御する。ケースCが移送先に到着すると、制御装置3は、図14に示すように、スライダ325を上昇させてケースCを傾斜させるように第2上下移動機構32を制御する。また、制御装置3は、図15に示すように、第2支持部材22をケースCの下方から退避させるように進退移動機構33を制御する。更に、制御装置3は、第1支持部材21を下降させるように第1上下移動機構31を制御すると共に当該第1支持部材21を押さえ部材15から離間させるように接近離間機構30を制御する。そして、制御装置3は、図16に示すように、ケース保持装置10をケースCに対して上昇するようにロボットアーム2を制御する。これにより、ケース保持装置10がケースCから離間し、1つのケースCの移送が完了する。その後、制御装置3は、次の取り出し対象となるケースCの上方までケース保持装置10を移動させるようにロボットアーム2を制御する。
上述のように、ケース保持装置10によれば、取り出し対象となるケースC上に他のケース等が存在しておらず、鍔状部Fを有する第1または第2側壁部W1,W2が部分的に露出されていれば、両隣および背後に他のケースC等が存在していたとしても、ケースの種類やサイズ等に拘わらず、第1または第2側壁部W1,W2および鍔状部Fを押さえ部材15および第1支持部材21により挟持し、当該押さえ部材15および第1支持部材21と、第2支持部材22とでケースCを挟み込んでしっかりと保持することが可能となる。また、第1上下移動機構31により第1支持部材21を上方に移動させた以降、ケースCは、押さえ部材15と第1支持部材211とにより常時保持されることから、ロボットアーム2、第2上下移動機構32および進退移動機構33を速やかに作動させて作業時間が長期化するのを抑制することができる。更に、単一のケース保持装置10により高さが異なる複数種類のケースCを容易に保持することも可能となる。更に、ケース保持装置10によれば、ケースCに対して、押さえ部材15のピン15pが差し込まれる凹部を有する蓋が装着されている場合であっても、当該ケースCを保持することができる。
また、上記ケース保持装置10において、第2上下移動機構32は、押さえ部材15が連結されると共に上下方向に移動させられるスライダ325を含む。当該スライダ325は、接近離間機構30を押さえ部材15と一体に保持し、接近離間機構30は、第1上下移動機構31を押さえ部材15のピン15pに対して接近離間させる。これにより、ケース保持装置10のコンパクト化を図ることが可能となる。
更に、第2上下移動機構32のスライダ325は、第1支持部材21の押さえ部材15に対する接近離間方向と平行に延在するものであり、押さえ部材15等は、スライダ325に対して、第1支持部材21の押さえ部材15に対する接近離間方向および上下移動方向の双方に直交する軸Aの周りに回動自在に連結される。これにより、ロボットアーム2によりケース保持装置10を上昇させることで、取り出し対象のケースCの下方に位置するケースCの移動を抑制しつつ、押さえ部材15および第1支持部材21によって挟持された第1または第2側壁部W1,W2を持ち上げてケースCを傾斜させることができる。また、ロボットアーム2によりケース保持装置10を下降させつつ、第2上下移動機構32により押さえ部材15等を上方に移動させることで、ケースCを傾斜させたまま第2支持部材22を当該ケースCよりも下側に位置させ、進退移動機構33により第2支持部材22をケースCの下方に移動させることが可能となる。加えて、進退移動機構33により第2支持部材22をケースCの下方に移動させながら、第2上下移動機構32により押さえ部材15等を下降させることで、ケースCの姿勢を元に戻しながら、押さえ部材15および第1支持部材21と、第2支持部材22とでケースCを挟み込んでしっかりと保持することが可能となる。
また、ケース保持装置10は、第2上下移動機構32のスライダ325を上下方向に移動自在に支持すると共に、第2支持部材22をスライダ325の上下移動方向と直交する方向に移動自在に支持し、ロボットアーム2に取り付けられるベース部材11と、前方に存在する物体との第2支持部材22の移動方向における距離を非接触で測定する測距装置40とを含む。これにより、測距装置40により測定された距離に基づいて進退移動機構33を制御することで、第2支持部材22を保持対象のケースCや周辺のケースC等に衝突させることなく、当該第2支持部材22をケースCの下方に移動させることが可能となる。
更に、ケース保持装置10は、押さえ部材15等のスライダ325に対する回動を選択的に規制可能なストッパ機構35を含む。これにより、ストッパ機構35により押さえ部材15のスライダ325に対する回動を規制することで、当該押さえ部材15によりケースCをしっかりと押さえ付けることが可能となる。
また、第1支持部材21の支持部215の当接面211からの突出長dは、ケースCの鍔状部Fの第1または第2側壁部W1,W2からの張り出し長よりも短く定められる。これにより、第1支持部材21の支持部215をケースCの第1または第2側壁部W1,W2に突き当てることなく、第1支持部材21の当接面211によりケースCの鍔状部Fを押圧し、押さえ部材15のピン15pを基準としてケース保持装置10に対してケースCを位置決めすることが可能となる。更に、第1支持部材21の上下方向における高さは、保持対象となる最も低背のケースCの深さよりも短く定められる。これにより、当該最も低背のケースCとその下に配置されたケースCとがケース保持装置10により同時に保持されないようにすることができる。
なお、押さえ部材15や接近離間機構30のハウジングHは、第2上下移動機構32のスライダ325に回動不能に固定されてもよい。また、第2上下移動機構32は、押さえ部材15等を縦プレート部111(第2支持部材22)に対して上下方向に移動させるものに限られず、第2支持部材22を縦プレート部111(押さえ部材15)に対して上下方向に移動させるものであってもよい。更に、ケース保持装置10に3Dビジョンカメラが搭載されてもよい。
以上説明したように、本開示のケース保持装置は、ロボットアーム(2)に取り付けられ、側壁部(W1,W2)および前記側壁部(W1,W2)から外側に突出する鍔状部(F)を含むケース(C)を保持するケース保持装置(10)であって、前記ケース(C)の上端面の一部を押さえ付ける押さえ面(15s)と、前記側壁部(W1,W2)の内側に上方から差し込まれるピン(15p)とを含む押さえ部材(15)と、前記側壁部(W1,W2)から突出する前記鍔状部(F)に外方から当接する当接面(211)と、前記鍔状部(F)の下面を支持するように前記当接面(211)の下方から突出する支持部(215)とを含む第1支持部材(21)と、前記ケース(C)を下方から支持する第2支持部材(22)と、前記第1支持部材(21)を前記側壁部(W1,W2)に対して接近離間させる接近離間機構(30)と、前記第1支持部材(21)を前記側壁部(W1,W2)に沿って上下方向に移動させる第1上下移動機構(31)と、前記押さえ部材(15)と前記第2支持部材(22)との一方を他方に対して上下方向に移動させる第2上下移動機構(32)と、前記第2支持部材(22)を前記ケース(C)の下方に移動させると共に前記ケース(C)の下方から退避させる進退移動機構(33)とを含むものである。
本開示のケース保持装置は、側壁部および当該側壁部から外側に突出する鍔状部を含むケースを保持するためにロボットアームに取り付けられ、例えば、パレットや台車あるいはコンベヤ上の複数のケースを1個ずつ取り出したり、ケースを1個ずつパレット、台車あるいはコンベヤ上に移載したりするのに用いられる。本開示のケース保持装置にケースを保持させる際には、ロボットアームによりケース保持装置を対象となるケースの上方まで移動させる。次いで、鍔状部に対して外側からアクセス可能な側壁部の内側にピンが位置し、かつ押さえ面がケースの上端面の一部を押さえ付けるようにロボットアームによりケース保持装置を下方に移動させる。また、当接面が側壁部から突出する鍔状部に外方から当接するように接近離間機構により第1支持部材を移動させる。更に、支持部が側壁部から突出する鍔状部の下面を支持するように第1上下移動機構により第1支持部材を側壁部に沿って上方に移動させる。これにより、ケースの側壁部から突出する鍔状部が、押さえ部材の押さえ面と第1支持部材の支持部とにより上下から挟持されると共に、押さえ部材のピンと第1支持部材の当接面とによって横から挟持される。すなわち、対象となるケース上に他のケース等が存在しておらず、鍔状部を有する側壁部が部分的に露出されていれば、両隣および背後に他のケース等が存在していたとしても、ケースの種類やサイズ等に拘わらず、側壁部および鍔状部をケース保持装置によって挟持することが可能となる。続いて、押さえ部材および第1支持部材により挟持された側壁部を持ち上げてケースを傾斜させるようにロボットアームを作動させる。更に、第2上下移動機構により押さえ部材等と第2支持部材とを相対移動させると共に、進退移動機構により第2支持部材をケースの下方まで移動させる。これにより、第2上下移動機構により押さえ部材と第2支持部材との相対距離を調整しながら、周囲のケース等との干渉を生じさせることなく、押さえ部材および第1支持部材と、第2支持部材とでケースを挟み込んでしっかりと保持することが可能となる。また、第1上下移動機構により第1支持部材を上方に移動させた以降、ケースは、押さえ部材と第1支持部材とにより常時保持されることから、ロボットアーム、第2上下移動機構および進退移動機構を速やかに作動させて作業時間が長期化するのを抑制することができる。更に、単一のケース保持装置により高さが異なる複数種類のケースを容易に保持することも可能となる。そして、ロボットアームによりケースを移送先に移動させた後、上述の順序とは逆の順序でケース保持装置を作動させてケースからケース保持装置を離間させることができる。なお、本開示のケース保持装置は、上部が開放されたケースだけではなく、押さえ部材のピンが差し込まれる凹部を有する蓋が装着されたケースも保持可能である。
また、前記第2上下移動機構(32)は、前記押さえ部材(15)が連結されると共に上下方向に移動させられるスライダ(325)を含むものであってもよく、前記接近離間機構(30)は、前記第2上下移動機構(32)のスライダ(325)により前記押さえ部材(15)と一体に保持されると共に、前記第1上下移動機構(31)を前記押さえ部材(15)の前記ピン(15p)に対して接近離間させるものであってもよい。これにより、ケース保持装置のコンパクト化を図ることが可能となる。
更に、前記押さえ部材(15)は、前記スライダ(325)に対して、前記第1支持部材(21)の前記押さえ部材(15)に対する接近離間方向および上下移動方向の双方に直交する軸(A)の周りに回動自在に連結されてもよい。これにより、ロボットアームによりケース保持装置を上昇させることで、取り出し対象のケースの下方に位置するケースの移動を抑制しつつ、押さえ部材および第1支持部材によって挟持された側壁部を持ち上げてケースを傾斜させることができる。また、ロボットアームによりケース保持装置を下降させつつ、第2上下移動機構により押さえ部材等を上方に移動させることで、ケースを傾斜させたまま第2支持部材を当該ケースよりも下側に位置させ、進退移動機構により第2支持部材をケースの下方に移動させることが可能となる。加えて、進退移動機構により第2支持部材をケースの下方に移動させながら、第2上下移動機構により押さえ部材等を下降させることで、ケースの姿勢を元に戻しながら、押さえ部材および第1支持部材と、第2支持部材とでケースを挟み込んでしっかりと保持することが可能となる。
また、前記ケース保持装置(10)は、前記第2上下移動機構(32)の前記スライダ(325)を上下方向に移動自在に支持すると共に、前記第2支持部材(22)を前記スライダ(325)の移動方向と直交する方向に移動自在に支持し、前記ロボットアーム(2)に取り付けられるベース部材(11)と、前方に存在する物体との前記第2支持部材(22)の前記移動方向における距離を非接触で測定する測距装置(40)とを含むものであってもよい。これにより、測距装置により測定された距離に基づいて進退移動機構を制御することで、第2支持部材を保持対象のケースや周辺のケース等に衝突させることなく、当該第2支持部材をケースの下方に移動させることが可能となる。
更に、前記ケース保持装置(10)は、前記押さえ部材(15)の前記スライダ(325)に対する回動を選択的に規制可能なストッパ機構(35)を含むものであってもよい。これにより、ストッパ機構により押さえ部材のスライダに対する回動を規制することで、当該押さえ部材によりケースをしっかりと押さえ付けることが可能となる。
また、前記第1支持部材(21)の前記支持部(215)の前記当接面(211)からの突出長(d)は、前記ケース(C)の前記鍔状部Fの前記側壁部(W1,W2)からの張り出し長よりも短くてもよい。これにより、第1支持部材の支持部をケースの側壁部に突き当てることなく、第1支持部材の当接面によりケースの鍔状部を押圧し、押さえ部材のピンを基準としてケース保持装置に対してケースを位置決めすることが可能となる。
更に、前記第1支持部材(21)の前記上下方向における高さは、保持対象となる最も低背のケース(C)の深さよりも短くてもよい。これにより、当該最も低背のケースとその下に配置されたケースとがケース保持装置により同時に保持されないようにすることができる。
なお、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、ケースの移送に際してロボットアームに取り付けられて当該ケースを保持するケース保持装置の製造産業等において利用可能である。
1 ケース移送装置、2 ロボットアーム、3 制御装置、5 3Dビジョンカメラ、10 ケース保持装置、11 ベース部材、110 横プレート部、111 縦プレート部、115 ガイド部材、12 連結部、15 押さえ部材、15p ピン、15s 押さえ面、21 第1支持部材、211 当接面、215 支持部、22 第2支持部材、30 接近離間機構、31 第1上下移動機構、32 第2上下移動機構、321 送りねじ、323 モータ、325 スライダ、327 連結部材、33 進退移動機構、35 ストッパ機構、40 測距装置、A 軸、B 底部、C ケース、F 鍔状部、H ハウジング、R ロッド、S1 第1側面、S2 第2側面、W1 第1側壁部、W2 第2側壁部。

Claims (7)

  1. ロボットアームに取り付けられ、側壁部および前記側壁部から外側に突出する鍔状部を含むケースを保持するケース保持装置であって、
    前記ケースの上端面の一部を押さえ付ける押さえ面と、前記側壁部の内側に上方から差し込まれるピンとを含む押さえ部材と、
    前記側壁部から突出する前記鍔状部に外方から当接する当接面と、前記鍔状部の下面を支持するように前記当接面の下方から突出する支持部とを含む第1支持部材と、
    前記ケースを下方から支持する第2支持部材と、
    前記第1支持部材を前記側壁部に対して接近離間させる接近離間機構と、
    前記第1支持部材を前記側壁部に沿って上下方向に移動させる第1上下移動機構と、
    前記押さえ部材と前記第2支持部材との一方を他方に対して上下方向に移動させる第2上下移動機構と、
    前記第2支持部材を前記ケースの下方に移動させると共に前記ケースの下方から退避させる進退移動機構と、
    を備えるケース保持装置。
  2. 請求項1に記載のケース保持装置において、
    前記第2上下移動機構は、前記押さえ部材が連結されると共に上下方向に移動させられるスライダを含み、
    前記接近離間機構は、前記第2上下移動機構のスライダにより前記押さえ部材と一体に保持されると共に、前記第1上下移動機構を前記押さえ部材の前記ピンに対して接近離間させるケース保持装置。
  3. 請求項2に記載のケース保持装置において、
    前記押さえ部材は、前記スライダに対して、前記第1支持部材の前記押さえ部材に対する接近離間方向および上下移動方向の双方に直交する軸の周りに回動自在に連結されるケース保持装置。
  4. 請求項3に記載のケース保持装置において、
    前記第2上下移動機構の前記スライダを上下方向に移動自在に支持すると共に、前記第2支持部材を前記スライダの移動方向と直交する方向に移動自在に支持し、前記ロボットアームに取り付けられるベース部材と、
    前記ベース部材に対して固定され、前方に存在する物体との前記第2支持部材の前記移動方向における距離を非接触で測定する測距装置とを更に備えるケース保持装置。
  5. 請求項3または4に記載のケース保持装置において、
    前記押さえ部材の前記スライダに対する回動を選択的に規制可能なストッパ機構を更に備えるケース保持装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のケース保持装置において、
    前記第1支持部材の前記支持部の前記当接面からの突出長は、前記ケースの前記鍔状部の前記側壁部からの張り出し長よりも短いケース保持装置。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載のケース保持装置において、
    前記第1支持部材の前記上下方向における高さは、保持対象となる最も低背のケースの深さよりも短いケース保持装置。
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