JP2021109955A - ベースフィルム、複合フィルム、及び複合フィルムを含む製品 - Google Patents

ベースフィルム、複合フィルム、及び複合フィルムを含む製品 Download PDF

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Abstract

【課題】高い放射率及び優れた温度低下効果を有し、光害の発生を回避又は低減できる程度のヘイズを有するフィルムの提供。【解決手段】ベースフィルム21は、第1充填材212を含み、第1層211の材料の屈折率をn(1.3−1.7)とし、第1充填材の屈折率をmとし、nとmの差をxとすると、xの絶対値は0.0005以上であり、ベースフィルムは、7μm−14μmの大気の窓での放射率が80%以上であり、300nm−2500のnm波長域での熱反射率が10%以上であり、光沢度が20GU以下である。本願はさらに複合フィルム及び複合フィルムを含む製品に関する。【選択図】図1

Description

<関連出願>
本願は、2019年12月31日に出願された、出願番号が201911425218.0、発明の名称が「放射冷却フィルム、放射冷却複合フィルム、放射冷却製品」である中国特許出願の優先権、及び2020年1月23日に出願された、出願番号が202010076462.7、発明の名称が「放射冷却フィルム」である中国特許出願の優先権を主張しており、その内容全体は引用により本願に組み込まれる。
本願は省エネルギーの技術分野に関し、特にベースフィルム、複合フィルム、及び複合フィルムを含む製品に関する。
省エネルギーの技術分野では、通常、放射冷却機能を有するフィルムを物体の表面に貼着することで、太陽光を反射し、大気の窓の波長域の赤外線で放射する方法により熱を宇宙空間に伝達し、温度低下の目的を実現する。しかしながら、放射冷却機能を有する従来の薄膜は、通常、単一の高分子材料で製造され、又は高分子材料に少量の充填材が添加され、ヘイズはわずか1%前後であり、反射層に適用されると、鏡面反射が顕著であり、光害を引き起こしやすい。
本願の様々な実施例によれば、ベースフィルム、複合フィルム、及び複合フィルムを含む製品を提供する。
前記ベースフィルムは第1層及び前記第1層に分散する第1充填材を含み、前記第1層の材料の屈折率をn(1.3−1.7)とし、前記第1充填材の屈折率をmとし、nとmの差をxとすると、xの絶対値は0.0005以上であり、前記ベースフィルムは7μm−14μmの大気の窓での放射率が80%以上であり、300nm−2500nmの波長域での熱反射率が10%以上であり、光沢度が20GU以下である。
上記ベースフィルムにおいて、第1層の材料と第1充填材の屈折率の関係を調整することにより、ベースフィルム内部に入射した入射光がベースフィルムにおいて複数回屈折でき、それにより、ベースフィルムのヘイズを増加させるという目的を実現し、さらにベースフィルムの光沢度を低下させ、光害の発生を回避又は低減することができる。また、ベースフィルムの高い放射率及び優れた温度低下効果を保証する。
一実施例では、前記ベースフィルムは前記第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層をさらに含み、前記第1層、前記第2層、及び前記第3層は共押出成形され、前記第2層と前記第1層の厚みの比は1:1−1:20であり、前記第3層と前記第1層の厚みの比は1:1−1:20である。
一実施例では、前記第1層の材料はポリエステル類、ポリアクリレート類、ポリアミド類、ポリウレタン類、ポリオレフィン類、フッ素樹脂のうちの少なくとも1種を含む。
一実施例では、前記ポリエステル類はポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリエチレンテレフタレート-1,4-シクロヘキサンジメタノールエステルのうちの少なくとも1種を含み、前記ポリアクリレート類はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンプラスチック、ポリメチルメタクリレートのうちの少なくとも1種を含み、前記ポリアミド類はナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン1010のうちの少なくとも1種を含み、前記ポリオレフィン類はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)のうちの少なくとも1種を含み、前記フッ素樹脂はテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体のうちの少なくとも1種を含む。
一実施例では、前記第2層の材料及び前記第3層の材料はいずれも前記第1層の材料と同じである。
一実施例では、前記第1充填材は有機充填材、無機充填材のうちの少なくとも1種を含み、前記第1層における前記第1充填材の質量百分率は2%−20%である。
一実施例では、前記第1充填材は有機充填材であり、xの絶対値は0.05以上であり、前記第1層における前記第1充填材の質量百分率は2%−5%であり、前記有機充填材はポリアクリレート粒子、ポリスチレン粒子、ポリウレタン粒子、ポリメチルメタクリレート粒子、エポキシ樹脂粒子のうちの少なくとも1種を含む。
一実施例では、前記有機充填材の融点は前記第1層の材料の融点より高い。
一実施例では、前記有機充填材は中空充填材である。
一実施例では、前記第1充填材は無機充填材であり、前記第1層における前記第1充填材の質量百分率は3%以上であり、前記無機充填材は窒化チタン粒子、二酸化チタン粒子、炭化ケイ素粒子、シリカ粒子、硫酸バリウム粒子、硫酸カルシウム粒子、炭酸カルシウム粒子のうちの少なくとも1種を含む。
一実施例では、前記第1層はセルを含む。
一実施例では、前記第1充填材の粒径は1μm−20μmである。
一実施例では、前記第1層の厚みは25μm以上であり、前記第2層及び前記第3層の厚みはいずれも5μm以上である。
一実施例では、前記第2層に第2充填材がさらに分散し、前記第2層における前記第2充填材の質量百分率は0.5%−2%であり、及び/又は、前記第3層に第3充填材がさらに分散し、前記第3層における前記第3充填材の質量百分率は0.5%−2%である。
一実施例では、前記第2層の光透過率は82%以上であり、前記第2層の水蒸気透過率は10g/(m・24h)以下であり、及び/又は、前記第3層の光透過率は82%以上であり、前記第3層の水蒸気透過率は10g/(m・24h)以下である。
一実施例では、前記第2層は紫外線吸収剤をさらに含み、前記第2層の紫外線遮断率は80%以上であり、及び、前記第2層は酸化防止剤をさらに含み、前記第2層における前記酸化防止剤と前記紫外線吸収剤の質量百分率の合計は0.5%−4%である。
一実施例では、前記ベースフィルムの光透過率は82%以上である。
前記複合フィルムは上記ベースフィルムと、前記ベースフィルムに順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層、及び基材層を含み、前記複合フィルムは光沢度が70GU以下であり、7μm−14μmの大気の窓での放射率が80%以上であり、300nm−2500nmの波長域での熱反射率が85%以上である。
上記ベースフィルムを基礎として、反射フィルムを組み合わせることで、取得された複合フィルムに優れた反射率を与え、さらに温度低下効果を向上させることができる。従って、複合フィルムを省エネルギー建材、光起電産業、屋外製品等の分野に適用すると、優れた温度低下効果を有するだけではなく、光沢度が低く、光害の発生を効果的に回避又は低減することができる。
一実施例では、前記反射フィルムの材料は金属材料及び/又はセラミック材料である。
上記複合フィルムを含む前記製品は、基体と、前記基体の表面に順に積層して設けられた第1貼着層及び複合フィルムとを含む。
上記複合フィルムを含む製品は、優れた温度低下効果を有するとともに、光沢度が低く、光害の発生を効果的に回避又は低減することができる。
一実施例では、前記基体は金属、プラスチック、ガラス、ゴム、ピッチ、セメント、織物のうちの少なくとも1種を含む。
本明細書に開示されている発明の実施例及び/又は例をよりよく説明し図示するために、1つ以上の添付図面を参照してもよい。添付図面を説明するために使用される追加の詳細又は例は、開示された発明、現在説明されている実施例及び/又は例及びこれらの発明を理解する最良の形態の1つの範囲を限定するものとして考えられるべきではない。
本願のベースフィルムの第1実施形態の構造模式図である。 本願のベースフィルムの第2実施形態の構造模式図である。 本願のベースフィルムの第3実施形態の構造模式図である。 本願の複合フィルムの構造模式図である。 本願の複合フィルムを含む製品の構造模式図である。 本願の産業応用事例1のボックス型電気変圧器における高圧キャビネットの中央部の温度試験の比較図である。 本願の産業応用事例1のボックス型電気変圧器における変圧器の中央部の温度試験の比較図である。 本願の産業応用事例1のボックス型電気変圧器における低電圧配電キャビネットの中央部の温度試験の比較図である。 本願の産業応用事例2のモデルハウスの模式図である。 本願の産業応用事例2の温度試験の比較図である。
以下、本願により提供されるベースフィルム、複合フィルム、及び複合フィルムを含む製品をさらに説明する。
本願では、光沢度の測定は研磨ガラスを参照標準として光の表面反射に基づいて行われる。表面で反射される光は、入射角と表面の性質に依存する。光沢度は低光沢度、半光沢度又は高光沢度に分類される。
本願では、国家標準GB/T13891−2008に準拠して各製品又はサンプルの光沢度をテストし、60°の幾何学的条件でサンプルをテストし、テスト結果が70GUより大きい場合、20°の幾何学的条件でさらにテストしてその解像度を向上させる。それに応じて、テスト結果が10GUより小さい場合、85°の幾何学的条件でさらにテストしてその解像度を向上させる。60°の幾何学的条件でサンプルをテストした結果が10GU−70GUである場合、「半光沢度」と呼ばれ、結果が10GUより小さい場合、「低光沢度」と呼ばれ、結果が70GUより大きい場合、「高光沢度」と呼ばれる。
図1に示すとおり、本願により提供される第1実施形態のベースフィルム21は、第1層211及び第1層211に分散する第1充填材212を含む。第1層211の材料の屈折率をn(1.3−1.7)とし、第1充填材212の屈折率をmとし、nとmの差をxとすると、xの絶対値は0.0005以上である。ベースフィルム21は、7μm−14μmの大気の窓での放射率が80%以上であり、300nm−2500nmの波長域での熱反射率が10%以上であり、光沢度が20GU以下である。
なお、第1層211の材料の屈折率nは第1充填材212の屈折率mより大きくてもよく、第1充填材212の屈折率mより小さくてもよいが、両者の差xの絶対値は0.0005以上でなければならない。
従って、第1層211の材料と第1充填材212との屈折率の関係を調整することにより、ベースフィルム21の内部に入射した入射光がベースフィルム21において複数回屈折でき、それにより、ベースフィルム21のヘイズを増加させるという目的を実現し、さらにベースフィルム21の光沢度を低下させ、光害の発生を回避又は低減することができる。また、ベースフィルム21の高い放射率及び優れた温度低下効果を保証することができる。
1つ又は複数の実施例において、第1層211の材料と第1充填材212との屈折率の関係をさらに選択することにより、そのマッチング効果がよくなり、ベースフィルム21の光沢度は9GU−20GUになる。
ベースフィルム21の光透過率、放射率、及び成膜性等の観点から、第1層211の材料はポリエステル類、ポリアクリレート類、ポリアミド類、ポリウレタン類、ポリオレフィン類、フッ素樹脂のうちの少なくとも1種を含む。具体的には、ポリエステル類はポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、ポリエチレンテレフタレート-1,4-シクロヘキサンジメタノールエステル(PCTG)のうちの少なくとも1種を含み、ポリアクリレート類はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンプラスチック(ABS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)のうちの少なくとも1種を含み、ポリアミド類はナイロン6(PA6)、ナイロン66(PA66)、ナイロン12(PA12)、ナイロン1010(PA1010)のうちの少なくとも1種を含み、ポリオレフィン類はポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)(TPX)のうちの少なくとも1種を含み、フッ素樹脂はテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)のうちの少なくとも1種を含む。
1つ又は複数の実施例において、第1充填材212は、有機充填材及び無機充填材のうちの少なくとも1種を含み、第1層211における質量百分率は2%−20%である。
1つ又は複数の実施例において、第1充填材212は、有機充填材であり、xの絶対値は0.05以上であり、xが大きいほど、入射光が屈折する能力が高く、ヘイズの増加がより顕著になる。
1つ又は複数の実施例において、有機充填材はポリアクリレート粒子、ポリスチレン粒子、ポリウレタン粒子、ポリメチルメタクリレート粒子、エポキシ樹脂粒子のうちの少なくとも1種を含む。
ベースフィルム21のヘイズ限界が90%−95%であることを考慮すると、ベースフィルム21における有機充填材の含有量が高すぎると、ベースフィルム21のヘイズを顕著に増加させるとともに、ベースフィルム21の表面粗さ及び光透過率に影響を与える。また、有機充填材の含有量が高すぎると、ベースフィルム21の加工性にも影響を与える。従って、ベースフィルム21における有機充填材の質量百分率は2%−5%である。
1つ又は複数の実施例において、ベースフィルム21は溶融混合法によって製造され、具体的なステップは、第1層211の材料及び有機充填材を混合装置で混合して、溶融して混合してベースフィルム21が製造されることである。
なお、ベースフィルム21において、光線がベースフィルム21で複数回屈折するために、有機充填材は粒子の形態で存在する必要がある。従って、ベースフィルム21を溶融混合法によって製造する時に有機充填材が溶融しないことを保証するために、有機充填材の融点は第1層211の材料の融点より高い必要がある。
具体的には、溶融混合温度は、(1)第1層211の材料が完全に溶融できるが分解しないこと、(2)有機充填材が溶融しないことを満たす必要がある。
第1層211の材料及び有機充填材は屈折率と融点の関係を同時に満たすことを可能にするために、できるだけ分子材料を選択する。しかしながら、高分子材料において、分子量、重合度等の要素の影響を受け、又は高分子材料を改質した後、同じモノマーの高分子材料も本願における第1層211の材料及び有機充填材の屈折率と融点の関係を満たす場合、第1層211の材料及び有機充填材も同じモノマーの高分子材料を選択することができる。
1つ又は複数の実施例において、有機充填材が中空充填材である場合、入射光は、有機充填材を透過する時に、複数回屈折でき、それにより、さらにベースフィルム21のヘイズを増加させ、ベースフィルム21の光沢度をさらに低下させる。
同様に、第1層211がセルを含む場合、入射光が第1層211において複数回屈折し、それにより、ベースフィルム21のヘイズをさらに増加させ、光沢度を低下させることができる。
1つ又は複数の実施例において、セルのサイズは2μm−6μmであり、好ましくは3μm−5μmである。
1つ又は複数の実施例において、セルは製造工程中に孔形成剤を添加することによって取得され、孔形成剤は炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等の易分解性材料を含み、溶融混合時に分解しかつ第1層211にセルを保留する。
1つ又は複数の実施例において、第1充填材212は無機充填材であり、xの絶対値は0.2より大きい。
1つ又は複数の実施例において、無機充填材は窒化チタン粒子、二酸化チタン粒子、炭化ケイ素粒子、シリカ粒子、硫酸バリウム粒子、硫酸カルシウム粒子、炭酸カルシウム粒子のうちの少なくとも1種を含む。
第1層における第1充填材212が無機充填材である場合、入射光が第1層で屈折する能力は有機充填材よりも高いが、入射光は無機充填材を透過できず、それにより、ベースフィルム21における散乱光を低減し、ヘイズは散乱光と光束の比であるので、ベースフィルム21のヘイズの増加程度が対応して弱められる。
ベースフィルム21のヘイズを保証するために、1つ又は複数の実施例において、ベースフィルム21における無機充填材の質量百分率は3%以上であり、ベースフィルム21のヘイズは35%以上である。さらに、ベースフィルム21における無機充填材の質量百分率は好ましくは5%以上であり、それにより、ベースフィルム21のヘイズが50%以上になるようにする。
無機充填材の質量百分率を高めることでベースフィルム21のヘイズを増加させる時、ベースフィルム21の吸熱量を減少させ、それにより、より多くの熱を反射し、反射率を高めるために、ベースフィルム21における光透過率を82%以上とする必要がある。
しかしながら、無機充填材の含有量が高すぎると、基体材料の流動性に影響を与え、第1層211の成膜性が低下すると考えられるため、第1層211における無機充填材の質量百分率はより好ましくは5%−20%である。
また、第1充填材212の添加量が高く、特に第1充填材212が無機充填材である場合、ベースフィルム21の力学的性質、特に耐衝撃性が低下し、ベースフィルム21は加工工程中に破断しやすく、加工難度が高く、製造効率が低い。その主な原因は、第1充填材212と第1層211の材料が非相溶である場合、加工工程中にベースフィルム21に欠陥が発生し、さらに急速延伸工程中にクラックが発生し、ベースフィルム21が破断することである。特に、第1充填材212の添加量が5%以上である場合、ベースフィルム21が加工工程中に破断するという問題が深刻になる。
これに対して、図2に示すとおり、本願により提供される第2実施形態のベースフィルム21は、第1実施形態に基づき、第1層211の対向する両側の表面に設けられた第2層213及び第3層215をさらに含み、第1層211、第2層213、及び第3層215は共押出成形される。
第1層211、第2層213、及び第3層215を一次共押出成形可能にするために、第2層213の材料、第3層215の材料、及び第1層211の材料はいずれも同じである。
従って、第1層211はベースフィルム21の主な機能層であり、ベースフィルム21の放射冷却効果及びヘイズを決定する。第2層213及び第3層215は共押出成形の加工工程中に第1層211を支持し、ベースフィルム21の力学的性質を向上させ、ベースフィルム21が加工工程中に破断しないことを保証する。
なお、共押出成形工程中において、第1層211には依然としてクラックが発生するが、第2層20及び第3層30にはクラックが入らず、急速延伸工程中に第1層211を支持する。
第1充填材212を第1層211に均一に分散させるために、まず、第1層211の材料と第1充填材212を造粒することを理解することができる。
第2層213及び第3層215がベースフィルム21の性能に影響を与えることなく第1層211を十分に支持するために、第2層213及び第3層215の厚みの選択は第1層211の厚みの変化によって独立して変化し得る。そして、それぞれ1:1−1:20の範囲内、好ましくは、1:1.5−1:20の範囲内である。
第1層211が薄すぎる場合、ベースフィルム21のヘイズ及び放射冷却効果が大きく改善されないことを考慮すると、第1層211の厚みは好ましくは25μm以上である。一方、第1層211が厚すぎると、ベースフィルム21の柔軟性に影響が与え、使用する場合、折り目が発生しやすいため、効果に影響を与える。従って、第1層211の厚みはより好ましくは25μm−100μmである。
それに応じて、第2層213及び第3層215が薄すぎると、第1層211を支持する効果はより良好な状態に到達できないため、第2層213及び第3層215の厚みはいずれも好ましくは5μm以上である。一方、第2層213及び第3層215が所定の厚みになると、第1層211を支持する効果があまり向上しないが、ベースフィルム21の放射冷却効果、柔軟性に影響を与えるため、第2層213及び第3層215の厚みはより好ましくは5μm−25μmであり、第1層211との厚みの比は1:1−1:20の範囲内であり、好ましくは1:1.5−1:20の範囲内である。
また、本願で共押出成形される第2層213及び第3層215は、第1層211の表面粗さをカバーするという役割を果たす。具体的には、第1充填材212の添加により、第1層211の表面粗さが0.8μm前後になり、第1充填材212の添加量の増加に伴ってさらに増大し、第2層213及び第3層215でカバーされると、ベースフィルム21の表面粗さは0.04μm前後に低下し、それにより、後のコーティング等の加工工程中に優れた加工性及び外観等の性能上の利点をベースフィルム21に与える。
第1層211の表面粗さは、さらに第1充填材212の粒径に関連する。第1充填材212の粒径が大きいほど、第1層211の表面粗さが大きくなることを理解することができる。しかしながら、第1充填材212の粒径が小さいほど、第1層211で凝集しやすくなり、ヘイズの増加効果を低下させる。従って、第1充填材の粒径は好ましくは0.1μm−20μmであり、より好ましくは0.5μm−10μmであり、さらに好ましくは2μm−6μmであり、よりさらに好ましくは3μm−5μmである。
なお、本願の第1充填材212の粒径とは平均粒径である。
1つ又は複数の実施例において、第1充填材212は有機充填材と無機充填材の混合物であり、これら2つの利点を組み合わせて、ベースフィルム21を改善する時に、さらにベースフィルム21の反射率及び放射率を高める。
図3に示すとおり、本願により提供される第3実施形態のベースフィルム21は、第2実施形態に基づき、第2層213に第2充填材214も分散し、また、第2充填材214は第2層213に遮断ネットを形成し、水分が第1層211に入る通路を遮断及び延長し、それにより、水分の浸透を効果的に阻止し、ベースフィルム21の耐用年数を延ばすことができる。
1つ又は複数の実施例において、第3層215に第3充填材216がさらに分散し、同様に第3層215に遮断ネットを形成し、さらにベースフィルム21の耐用年数を延ばす。
勿論、第2充填材214及び第3充填材216は水分が第1層211に浸透することを遮断するとともに、光線の一部が第2層213を透過して第1層211に入ることを阻止し、ベースフィルム21の放射冷却効果に影響を与える。従って、両者をバランスさせるために、第2充填材214と第3充填材216の添加量及び分散して形成される遮断ネット等の条件を制御することにより、第2層213及び第3層215の光透過率を82%以上にするとともに、水蒸気透過率を10g/(m・24h)以下にする。
実際の加工工程では、好ましくは第2充填材214と第3充填材216の添加量を制御することにより、第2層213と第3層215の光透過率及び水蒸気透過率を制御し、加工難度を低下させる。また、第2層213及び第3層215の表面粗さを保証するため、第2層213における第2充填材214の質量百分率及び第3層215における第3充填材216の質量百分率はいずれも好ましくは0.5%−2%である。
1つ又は複数の実施例において、第2充填材214及び第3充填材216はナノスケールの水酸化アルミニウム粒子、水酸化カルシウム粒子、酸化ジルコニウム粒子、酸化セリウム粒子、アルミナ粒子のうちの少なくとも1種から独立して選択され、形状はシート状、棒状のうちの少なくとも1種であり、好ましくはシート状である。さらに、第2充填材214及び第3充填材216のサイズは10nm−750nmから独立して選択される。
同様に、加工工程中に、第2充填材214を第2層213に均一に分散させ、第3充填材216を第3層215に均一に分散させるために、第2層213の材料及び第2充填材214を造粒し、第3層215の材料及び第3充填材216を造粒する必要がある。
従って、ベースフィルム21を使用する場合、第2層213又は第3層215を照射面として任意に選択できる。
1つ又は複数の実施例において、第2層213は紫外線吸収剤をさらに含み、前記紫外線吸収剤を制御することで第2層213の紫外線遮断率を80%以上にし、ベースフィルム21の光老化を抑制し、さらに、第2層213の紫外光遮断を90%以上にする。
また、第2層213は酸化防止剤をさらに含んでもよく、紫外線吸収剤とともに第2層213の紫外線遮断率を高める。具体的には、第2層213における酸化防止剤と紫外線防止剤の質量百分率の合計は0.5%−4%である。
なお、第2層213は第2充填材214、紫外線吸収剤、及び酸化防止剤を同時に含むことができる。この時、ベースフィルム21を使用する場合、第2層213を照射面とする。
図4に示すとおり、本願により提供される複合フィルム2は、上記ベースフィルム21と、ベースフィルム21に順に積層して設けられた反射フィルム22、第2貼着層23及び基材層24を含み、複合フィルム2は、光沢度が70GU以下であり、7μm−14μmの大気の窓での放射率が80%以上であり、300nm−2500nmの波長域での熱反射率が85%以上である。
1つ又は複数の実施例において、ベースフィルム21の光沢度の変化により、複合フィルム2の光沢度は50GU以下になる。従って、ベースフィルム21に基づき、放射冷却効果に優れ、表面粗さの低い複合フィルム2を取得できる。
いくつかの好ましい実施例において、ベースフィルム21の光沢度の変化により、複合フィルム2の光沢度は30GU以下になり、具体的には、複合フィルム2の好ましい光沢度は10GU−30GUである。
1つ又は複数の実施例において、反射フィルム22の厚みは50nm−400nmであり、基材層24の厚みは15μm−50μmであり、第2貼着層2の厚みは2μm−15μmである。
1つ又は複数の実施例において、反射フィルム22の材料は金属材料及び/又はセラミック材料である。金属材料は銀、銀合金、アルミニウム、アルミニウム合金、金、金合金、銅、銅合金のうちの少なくとも1種であり、セラミック材料は金属酸化物、金属窒素化物、非金属窒素化物、半導体ドーピング化合物のうちの少なくとも1種であり、金属酸化物はY、ZnO、SnO、Ta、Nb、ZrO、HfOのうちの少なくとも1種を含み、金属窒素化物はTi、AlNのうちの少なくとも1種を含み、非金属窒素化物はSiを含み、半導体ドーピング化合物はAZO、ITO、IZO、ZTO、GZOのうちの少なくとも1種を含む。
1つ又は複数の実施例において、基材層24の材料はポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリエチレンテレフタレート−酢酸エステル、ポリカーボネート、アクリロニトリルスチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンの三元共重合体、ポリ塩化ビニル、エチレンプロピレンゴム、ポリオレフィン、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体のうちの少なくとも1種を含む。
図5に示すとおり、本願により提供される複合フィルムを含む製品は、基体1と、基体1の表面に順に積層して設けられた第1貼着層3及び複合フィルム2を含み、複合フィルム2における基材層24は第1貼着層3に貼着される。
基体1は金属、プラスチック、ガラス、ゴム、ピッチ、セメント、織物のうちの少なくとも1種を含む。
1つ又は複数の実施例において、第1貼着層3及び第2貼着層23の材料はエチレンアクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリメチルメタクリレート、無水マレイン酸グラフト物、水素化スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ポリスチレン/ブタジエン共重合体、ポリウレタン、水素化石油樹脂、ロジン樹脂、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−オクテン共重合体、ポリウレタン類、ポリアクリレート類、有機シリコン類、ゴム類、エポキシ樹脂類のうちの少なくとも1種から独立して選択される。
従って、国家標準GB/T13891−2008のテスト標準に準拠し、複合フィルム2を含む製品は半光沢度レベルであり、使用工程の製品の光害を効果的に低下させ、また、放射冷却効果に優れる。
以下、以下の具体的な実施例によって前記ベースフィルム、複合フィルム、及び複合フィルムを含む製品をさらに説明する。
実施例1
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPMMAであり、第1充填材はPSマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.49であり、第1充填材の屈折率mは1.58であり、屈折率差xの絶対値は0.09である。ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は2%である。
実施例2
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はPMMAマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.48であり、屈折率差xの絶対値は0.06である。ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が5μmであり、質量百分率は5%である。
実施例3
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はポリアクリレートマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.43であり、屈折率差xの絶対値は0.11である。ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は3%である。
実施例4
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPMMAであり、第1充填材はPSマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.49であり、第1充填材の屈折率mは1.59であり、屈折率差xの絶対値は0.10である。ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は2%である。
実施例5
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はPMMAマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.48であり、屈折率差xの絶対値は0.06である。ベースフィルムの厚みは25μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は3%である。
実施例6
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はPMMAマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.48であり、屈折率差xの絶対値は0.06である。ベースフィルムの厚みは75μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は3%である。
実施例7
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はPMMAマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.48であり、屈折率差xの絶対値は0.06である。ベースフィルムの厚みは100μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は3%である。
実施例8
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はPMMAマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.48であり、屈折率差xの絶対値は0.06である。ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は3%であり、ベースフィルムには3μmサイズのセルが含まれる。
実施例9
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はPMMAマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.48であり、屈折率差xの絶対値は0.06である。ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は3%であり、第1充填材は中空充填材である。
実施例10
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はPMMAマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.48であり、屈折率差xの絶対値は0.06である。ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は3%であり、第1充填材は中空充填材であり、ベースフィルムにはさらに3μmサイズのセルが含まれる。
実施例11
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はポリアクリレートマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.43であり、屈折率差xの絶対値は0.11である。薄膜の厚みは15μmであり、薄膜における第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は3%である。
比較例1
本比較例のベースフィルムの材料は100%PETGであり、厚みは50μmである。
比較例2
本比較例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPCであり、第1充填材はPSマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.59であり、第1充填材の屈折率mは1.58であり97、屈折率差xの絶対値は0.0003である。薄膜の厚みは50μmであり、薄膜における第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は2%である。
比較例3
本比較例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPETGであり、第1充填材はPSマイクロスフェアであり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.54であり、第1充填材の屈折率mは1.5404であり、屈折率差xの絶対値は0.0004である。薄膜の厚みは50μmであり、薄膜における第1充填材は粒径が3μmであり、質量百分率は2%である。
実施例1−11及び比較例1−3のベースフィルムに対して性能テストを行い、結果を表1に示す。
Figure 2021109955
実施例12
本実施例は、実施例1のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが100nmである。
実施例13
本実施例は、実施例2のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが100nmである。
実施例14
本実施例は、実施例3のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが100nmである。
実施例15
本実施例は、実施例4のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが200nmである。
実施例16
本実施例は、実施例5のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが100nmである。
実施例17
本実施例は実施例6のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが150nmである。
実施例18
本実施例は、実施例7のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが400nmである。
実施例19
本実施例は、実施例8のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが400nmである。
実施例20
本実施例は、実施例9のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが250nmである。
実施例21
本実施例は、実施例10のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが250nmである。
実施例22
本実施例は、実施例11のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが250nmである。
比較例4
本比較例は、比較例1のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが250nmである。
比較例5
本比較例は、比較例2のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが250nmである。
比較例6
本比較例は、比較例3のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムであり、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが250nmである。
実施例12−22及び比較例4−6の複合フィルムに対して性能テストを行い、結果を表2に示す。
Figure 2021109955
実施例23
本ベースフィルムは、第1層と、第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層を含み、第1層、第2層、及び第3層は三層共押出成形される。第1層は、ポリエチレンテレフタレート(PET)層及びポリエチレンテレフタレート(PET)層に分散している平均粒径3μmの炭化ケイ素粒子を含み、第1層における炭化ケイ素粒子の質量百分率は3%であり、第2層及び第3層はいずれもポリエチレンテレフタレート(PET)層であり、第1層の厚みは75μmであり、第2層及び第3層の厚みはいずれも25μmである。
実施例24
ベースフィルムは、第1層と、第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層を含み、第1層、第2層、及び第3層は三層共押出成形される。第1層は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)層及びポリメチルメタクリレート(PMMA)層に分散している平均粒径5μmの硫酸バリウム粒子を含み、第1層における硫酸バリウム粒子の質量百分率は5%であり、第2層及び第3層はいずれもポリメチルメタクリレート(PMMA)であり、第1層の厚みは75μmであり、第2層及び第3層の厚みはいずれも25μmである。
実施例25
ベースフィルムは、第1層と、第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層を含み、第1層、第2層、及び第3層は三層共押出成形される。第1層は、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層及びポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層に分散している平均粒径6μmのシリカ粒子を含み、第1層におけるシリカ粒子の質量百分率は10%であり、第2層及び第3層はいずれもポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層であり、第1層の厚みは75μmであり、第2層及び第3層の厚みはいずれも25μmである。
実施例26
ベースフィルムは、第1層と、第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層を含み、第1層、第2層、及び第3層は三層共押出成形される。第1層は、ポリプロピレン(PC)層及びポリプロピレン(PC)層に分散している平均粒径0.8μmの二酸化チタン粒子を含み、第1層における二酸化チタン粒子の質量百分率は15%であり、第2層及び第3層はいずれもポリプロピレン(PC)であり、第1層の厚みは75μmであり、第2層及び第3層の厚みはいずれも25μmである。
実施例27
ベースフィルムは、第1層と、第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層を含み、第1層、第2層、及び第3層は三層共押出成形される。第1層は、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)(TPX)層及びポリ(4−メチル−1−ペンテン)(TPX)層に分散している平均粒径2μmの炭化カルシウム粒子を含み、第1層における炭化カルシウム粒子の質量百分率は20%であり、第2層及び第3層はいずれもポリ(4−メチル−1−ペンテン)(TPX)層であり、第1層の厚みは75μmであり、第2層及び第3層の厚みはいずれも25μmである。
実施例28
本実施例の実施例25との違いは、第1層の厚みが25μmであり、第2層の厚みが5μmであり、第3層の厚みが15μmであることにある。
実施例29
本実施例の実施例25との違いは、第1層の厚みが50μmであり、第2層の厚みが10μmであり、第3層の厚みが20μmであることにある。
実施例30
本実施例の実施例25との違いは、第1層の厚みが100μmであり、第2層の厚みが5μmであり、第3層の厚みが25μmであることにある。
比較例7
本比較例は、ポリエチレンナフタレート(PEN)層及びポリエチレンナフタレート(PEN)層に分散している平均粒径3μmの窒化チタン粒子を含む通常の単層ベースフィルムであり、窒化チタン粒子は質量百分率が1%であり、厚みが75μmである。
比較例8
本比較例の実施例25との違いは、第1層における平均粒径6μmのシリカ粒子の質量百分率が1%であることにある。
比較例9
本比較例の実施例25との違いは、第1層の厚みが75μmであり、第2層及び第3層の厚みがいずれも3μmであることにある。
実施例23−30及び比較例7−9のベースフィルムに対して性能テストを行い、結果を表3に示す。
Figure 2021109955
実施例31
本実施例の実施例25との違いは、第2層及び第3層がいずれもポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層及びポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層に分散している平均粒径100nmのシート状の水酸化カルシウム粒子を含み、水酸化カルシウム粒子の質量百分率がいずれも0.5%であることにある。
実施例32
本実施例の実施例25との違いは、第2層及び第3層がいずれもポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層及びポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層に分散している平均粒径200nmのシート状のアルミナ粒子を含み、アルミナ粒子の質量百分率がいずれも0.5%であり、第2層にはさらにUV−P紫外線吸収剤、酸化防止剤1010、及び酸化防止剤168が含まれ、UV−P紫外線吸収剤、酸化防止剤1010、及び酸化防止剤168の質量百分率の合計が2%であることにある。
実施例33
本実施例の実施例25との違いは、第2層及び第3層がいずれもポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層及びポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層に分散している平均粒径300nmのシート状の酸化セリウム粒子を含み、酸化セリウム粒子の質量百分率がいずれも1%であり、第2層にはさらにUV531紫外線吸収剤、酸化防止剤1010、及び酸化防止剤168が含まれ、UV531紫外線吸収剤、酸化防止剤1010、及び酸化防止剤168の質量百分率の合計が1.5%であることにある。
実施例34
本実施例の実施例25との違いは、第2層がポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層に分散している平均粒径300nmのシート状の水酸化アルミニウム、UV531紫外線吸収剤、酸化防止剤1010、及び酸化防止剤168を含み、水酸化アルミニウムの質量百分率が1%であり、UV531紫外線吸収剤、酸化防止剤1010、及び酸化防止剤168の質量百分率の合計が1%であり、第3層にはポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層及びポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層に分散している平均粒径300nmのシート状の酸化ジルコニウムが含まれ、酸化ジルコニウムの質量百分率が2%であることにある。
実施例35
本実施例の実施例25との違いは、第2層がポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層に分散している平均粒径600nmのシート状の水酸化カルシウム粒子、UV−P紫外線吸収剤、酸化防止剤1010、及び酸化防止剤168を含み、水酸化カルシウム粒子の質量百分率が1%であり、UV−P紫外線吸収剤、酸化防止剤1010、及び酸化防止剤168の質量百分率の合計が0.5%であり、第3層にはポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層及びポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)層に分散している平均粒径750nmのシート状のアルミナ粒子が含まれ、アルミナ粒子の質量百分率が1%であることにある。
実施例31−35のベースフィルムに対して性能テストを行った。第2層及び第3層の光透過率、水蒸気透過率、及び第2層の紫外線遮断率は、いずれも実施例31−35の第2層及び第3層の成分と厚み等のパラメータを参照し、同じ方法によって単層となる第2層及び第3層を押出して測定されたデータの結果を表4に示す。
Figure 2021109955
実施例36
本実施例は、実施例25のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムを提供し、反射フィルムは材料が金属銀材料であり、厚みが100nmである。
実施例37
本実施例は、実施例32のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムを提供し、反射フィルムは材料がZrOであり、厚みが200nmである。
実施例38
本実施例は、実施例32のベースフィルムと、順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層及び基材層とを含む複合フィルムを提供し、反射フィルムは材料が銀合金であり、厚みが50nmである。
実施例36−38の複合フィルムに対して熱反射率、7μm−14μmの大気の窓での放射率、紫外線遮断率、耐用年数を含む性能テストを行った。
Figure 2021109955
実施例39
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPMMAであり、第1充填材はPSマイクロスフェアと炭化ケイ素粒子の混合物であり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.49であり、PSマイクロスフェアの屈折率mは1.58であり、屈折率差xの絶対値は0.09である。ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材の粒径は3μmであり、第1充填材におけるPSマイクロスフェアの質量百分率は2%であり、炭化ケイ素粒子の質量百分率は1%である。
実施例40
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPMMAであり、第1充填材はPSマイクロスフェアと炭化ケイ素粒子の混合物であり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.49であり、PSマイクロスフェアの屈折率mは1.58であり、屈折率差xの絶対値は0.09である。ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材の粒径は3μmであり、第1充填材におけるPSマイクロスフェアの質量百分率は1%であり、炭化ケイ素粒子の質量百分率は1%である。
実施例41
本実施例のベースフィルムにおいて、第1層の材料はPMMAであり、第1充填材はPSマイクロスフェアと炭化ケイ素粒子の混合物であり、溶融混合法によって製造される。第1層の材料の屈折率nは1.49であり、PSマイクロスフェアの屈折率mは1.58であり、屈折率差xの絶対値は0.09である。本ベースフィルムの厚みは50μmであり、ベースフィルムにおける第1充填材の粒径は3μmであり、第1充填材におけるPSマイクロスフェアの質量百分率は2%であり、炭化ケイ素粒子の質量百分率は2%である。
実施例42
ベースフィルムは、第1層と、第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層を含み、第1層、第2層、及び第3層は三層共押出成形される。第1層は、ポリエチレンテレフタレート(PET)層、及びポリエチレンテレフタレート(PET)層に分散している平均粒径3μmのPSマイクロスフェア及び炭化ケイ素粒子を含み、第1層における炭化ケイ素粒子の質量百分率は3%であり、PSマイクロスフェアの質量百分率は2%であり、第2層及び第3層はいずれもポリエチレンテレフタレート(PET)層であり、第1層の厚みは75μmであり、第2層及び第3層の厚みはいずれも25μmである。
実施例43
ベースフィルムは、第1層と、第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層を含み、第1層、第2層、及び第3層は三層共押出成形される。第1層は、ポリエチレンテレフタレート(PET)層、及びポリエチレンテレフタレート(PET)層に分散している平均粒径3μmのPSマイクロスフェア及び炭化ケイ素粒子を含み、第1層における炭化ケイ素粒子の質量百分率は5%であり、PSマイクロスフェアの質量百分率は2%であり、第2層及び第3層はいずれもポリエチレンテレフタレート(PET)層であり、第1層の厚みは75μmであり、第2層及び第3層の厚みはいずれも25μmである。
実施例44
ベースフィルムは、第1層と、第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層を含み、第1層、第2層、及び第3層は三層共押出成形される。第1層は、ポリエチレンテレフタレート(PET)層、及びポリエチレンテレフタレート(PET)層に分散している平均粒径3μmのPSマイクロスフェア及び炭化ケイ素粒子であり、第1層における炭化ケイ素粒子の質量百分率は8%であり、PSマイクロスフェアの質量百分率は1%であり、第2層及び第3層はいずれもポリエチレンテレフタレート(PET)層であり、第1層の厚みは75μmであり、第2層及び第3層の厚みはいずれも25μmである。
実施例39−44のベースフィルムに対して性能テストを行い、結果を表6に示す。
Figure 2021109955
実施例45
本実施例の実施例12との違いは、ベースフィルムが実施例39のベースフィルムであることにある。
実施例46
本実施例の実施例12との違いは、ベースフィルムが実施例40のベースフィルムであることにある。
実施例47
本実施例の実施例12との違いは、ベースフィルムが実施例41のベースフィルムであることにある。
実施例48
本実施例の実施例12との違いは、ベースフィルムが実施例42のベースフィルムであることにある。
実施例49
本実施例の実施例12との違いは、ベースフィルムが実施例43のベースフィルムであることにある。
実施例50
本実施例の実施例12との違いは、ベースフィルムが実施例44のベースフィルムであることにある。
実施例45−50の複合フィルムに対して性能テストを行い、結果を表7に示す。
Figure 2021109955
<産業応用事例1>
複合フィルムがボックス式変電所に適用される場合のボックス式変電所内部に対する温度低下効果をシミュレーションするために、5.58m×2.38m×2.68m(長さ×幅×高さ)のボックス式変電所A及びBを提供した。Aの5つの外面に実施例38の複合フィルムを適用し、Bの外面に対しては何も処理しなかった。
ボックス式変電所内部の高圧キャビネットの中央部に環境温度の温度測定点を設定し、温度測定点A1、B1の温度データを連続的に収集した。図6における温度曲線に示すとおり、図中、C1は温度差曲線であり、図6から分かるように、複合フィルムはボックス式変電所の高圧キャビネットの温度を効果的に低下させることができる。
ボックス式変電所内部の変圧器の中央部に環境温度の温度測定点を設定し、温度測定点A2、B2の温度データを連続的に収集した。図7における温度曲線に示すとおり、図中、C2は温度差曲線であり、図7から分かるように、複合フィルムはボックス式変電所の変圧器の温度を効果的に低下させることができる。
ボックス式変電所内部の低電圧配電キャビネットの中央部に環境温度の温度測定点を設定し、温度測定点A3、B3の温度データを連続的に収集した。図8における温度曲線に示すとおり、図中、C3は温度差曲線であり、図8から分かるように、複合フィルムはボックス式変電所の低電圧装置の温度を効果的に低下させることができる。
<産業応用事例2>
太陽光反射フィルムが建物に適用される場合の建物内部に対する温度低下効果をシミュレーションするために、図9に示すようなD、Eの2つのモデルハウスを提供した。モデルハウスは占用面積4m×3m、屋根の高さ2m、屋根の棟の高さ2.5mであり、主な建材は主に鋼材及びプラスチック板材を含む。モデルハウスDの外面が実施例38の複合フィルムで完全に被覆され、モデルハウスEの外面に対しては何も処理しなかった。
モデルハウス内の地面からの1.2mの中間位置に温度測定点を設定し、2つのモデルハウス内の温度変化情報を収集した。得られたデータは図10に示すとおり、図中、Fは温度差曲線である。図10から分かるように、複合フィルムはモデルハウスの内部温度を効果的に低下させることができる。
なお、本願のテスト結果において、「光透過率」とは400nm−760nmの可視波長に対する透過率であり、熱反射率とは300nm−2500のnm波長域に対する反射率である。
上記実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせてもよい。説明を簡潔にするために、上記実施例の各技術的特徴のすべての可能な組み合わせが説明されているわけではない。しかしながら、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、すべてが本明細書の範囲であると考えるべきである。
上記実施例は本願のいくつかの実施形態を表現しているに過ぎず、その説明はより具体的で詳細であるが、本出願特許の範囲を限定すると解釈すべきではない。当業者の場合、本願の概念から逸脱することなく、いくつかの変形及び改善を行ってもよく、これらはすべて本願の保護範囲内にあることに留意するべきである。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に制約されるものとする。
図中:1、基体 2、複合フィルム 3、第1貼着層 21、ベースフィルム 22、反射フィルム 23、第2貼着層 24、基材層 211、第1層 212、第1充填材 213、第2層 214、第2充填材 215、第3層 216、第3充填材

Claims (21)

  1. ベースフィルムであって、第1層及び第1充填材を含み、前記第1充填材は前記第1層に分散し、前記第1層の材料の屈折率をn(1.3−1.7)とし、前記第1充填材の屈折率をmとし、nとmの差をxとすると、xの絶対値は0.0005以上であり、前記ベースフィルムは7μm−14μmの大気の窓での放射率が80%以上であり、300nm−2500のnm波長域での熱反射率が10%以上であり、光沢度が20GU以下であることを特徴とするベースフィルム。
  2. 前記第1層の対向する両側の表面に設けられた第2層及び第3層をさらに含み、前記第1層、前記第2層、及び前記第3層は共押出成形され、前記第2層と前記第1層の厚みの比は1:1−1:20であり、前記第3層と前記第1層の厚みの比は1:1−1:20であることを特徴とする請求項1に記載のベースフィルム。
  3. 前記第1層の材料はポリエステル類、ポリアクリレート類、ポリアミド類、ポリウレタン類、ポリオレフィン類、フッ素樹脂のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のベースフィルム。
  4. 前記ポリエステル類はポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリエチレンテレフタレート-1,4-シクロヘキサンジメタノールエステルのうちの少なくとも1種を含み、前記ポリアクリレート類はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンプラスチック、ポリメチルメタクリレートのうちの少なくとも1種を含み、前記ポリアミド類はナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン1010のうちの少なくとも1種を含み、前記ポリオレフィン類はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)のうちの少なくとも1種を含み、前記フッ素樹脂はテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項3に記載のベースフィルム。
  5. 前記第2層の材料及び前記第3層の材料はいずれも前記第1層の材料と同じであることを特徴とする請求項3に記載のベースフィルム。
  6. 前記第1充填材は有機充填材、無機充填材のうちの少なくとも1種を含み、前記第1層における前記第1充填材の質量百分率は2%−20%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のベースフィルム。
  7. 前記第1充填材は有機充填材であり、xの絶対値は0.05以上であり、前記第1層における前記第1充填材の質量百分率は2%−5%であり、前記有機充填材はポリアクリレート粒子、ポリスチレン粒子、ポリウレタン粒子、ポリメチルメタクリレート粒子、エポキシ樹脂粒子のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項6に記載のベースフィルム。
  8. 前記有機充填材の融点は前記第1層の材料の融点より高いことを特徴とする請求項7に記載のベースフィルム。
  9. 前記有機充填材は中空充填材であることを特徴とする請求項7に記載のベースフィルム。
  10. 前記第1充填材は無機充填材であり、前記第1層における前記第1充填材の質量百分率は3%以上であり、前記無機充填材は窒化チタン粒子、二酸化チタン粒子、炭化ケイ素粒子、シリカ粒子、硫酸バリウム粒子、硫酸カルシウム粒子、炭酸カルシウム粒子のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項6に記載のベースフィルム。
  11. 前記第1層はセルを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のベースフィルム。
  12. 前記第1充填材の粒径は0.1μm−20μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のベースフィルム。
  13. 前記第1層の厚みは25μm以上であり、前記第2層の厚み及び前記第3層の厚みはいずれも5μm以上であることを特徴とする請求項2に記載のベースフィルム。
  14. 前記第2層に第2充填材がさらに分散し、前記第2層における前記第2充填材の質量百分率は0.5%−2%であり、
    及び/又は、前記第3層に第3充填材がさらに分散し、前記第3層における前記第3充填材の質量百分率は0.5%−2%であることを特徴とする請求項2に記載のベースフィルム。
  15. 前記第2層の光透過率は82%以上であり、前記第2層の水蒸気透過率は10g/(m・24h)以下であり、
    及び/又は、前記第3層の光透過率は82%以上であり、前記第3層の水蒸気透過率は10g/(m・24h)以下であることを特徴とする請求項2に記載のベースフィルム。
  16. 前記第2層は紫外線吸収剤をさらに含み、前記第2層の紫外線遮断率は80%以上であり、
    及び、前記第2層は酸化防止剤をさらに含み、前記第2層における前記酸化防止剤と前記紫外線吸収剤の質量百分率の合計が0.5%−4%であることを特徴とする請求項2に記載のベースフィルム。
  17. 前記ベースフィルムの光透過率は82%以上であることを特徴とする請求項1に記載のベースフィルム。
  18. 複合フィルムであって、請求項1−17のいずれか1項に記載のベースフィルムと、前記ベースフィルムに順に積層して設けられた反射フィルム、第2貼着層、及び基材層を含み、前記複合フィルムは光沢度が70GU以下であり、7μm−14μmの大気の窓での放射率が80%以上であり、300nm−2500のnm波長域での熱反射率が85%以上であることを特徴とする複合フィルム。
  19. 前記反射フィルムの材料は金属材料及び/又はセラミック材料であることを特徴とする請求項18に記載の複合フィルム。
  20. 請求項18−19のいずれか1項に記載の複合フィルムを含む製品であって、基体と、前記基体の表面に順に積層して設けられた第1貼着層及び複合フィルムを含み、前記複合フィルムにおける基材層が前記第1貼着層に貼着されることを特徴とする製品。
  21. 前記基体は金属、プラスチック、ガラス、ゴム、ピッチ、セメント、織物のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項20に記載の複合フィルムを含む製品。
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