JP2021108517A - 電源回路、及び電源回路を備えた電子機器 - Google Patents

電源回路、及び電源回路を備えた電子機器 Download PDF

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【課題】コストを増大させることなく電解コンデンサの電荷を放電させること。【解決手段】本発明の一態様に係る電源回路は、交流商用電源から入力される交流電圧を平滑化する電解コンデンサと、前記電解コンデンサにより平滑化された前記交流電圧が印加されるトランスと、前記トランスに接続され、オン又はオフを切り替えるスイッチング素子と、前記スイッチング素子を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記交流商用電源が遮断し、且つ前記電解コンデンサの端子間電圧が所定値以下に低下した場合に、前記スイッチング素子を所定の状態に設定することで、前記電解コンデンサの電荷を放電させる。【選択図】図1

Description

本願は、電源回路、及び電源回路を備えた電子機器に関する。
従来、交流商用電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換して出力する直流電源装置では、交流商用電源が遮断された場合に、直流電源装置に含まれる電解コンデンサの電荷を安全な状態まで放電させる技術が知られている。
また、補助巻線の基準電圧が所定値以下に低下した場合に、電源IC(Integrated Circuit)等の制御部内の放電抵抗を用いて、電解コンデンサの電荷を放電させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の技術では、補助巻線の巻き線方式がフォワード巻き等の場合には、電解コンデンサの端子間電圧が大きい(300Vdc等)状態で補助巻線の基準電圧が低下する場合がある。このように大きい端子間電圧を放電させるように放電抵抗の抵抗値及び定格電力を設定すると、制御部が大型化したり、制御部の放熱性の考慮が要求されたりして、コストが増大する場合がある。
本発明は、コストを増大させることなく電解コンデンサの電荷を放電させることを課題とする。
本発明の一態様に係る電源回路は、交流商用電源から入力される交流電圧を平滑化する電解コンデンサと、前記電解コンデンサにより平滑化された前記交流電圧が印加されるトランスと、前記トランスに接続され、オン又はオフを切り替えるスイッチング素子と、前記スイッチング素子を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記交流商用電源が遮断し、且つ前記電解コンデンサの端子間電圧が所定値以下に低下した場合に、前記スイッチング素子を所定の状態に設定することで、前記電解コンデンサの電荷を放電させる。
本発明によれば、コストを増大させることなく電解コンデンサの電荷を放電できる。
第1実施形態に係る電源回路の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る電源回路の動作例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係るスイッチング素子のVgs−Id特性例を示す図である。 比較例に係る電源回路の構成を示す図である。 比較例に係る電源回路の動作を示すタイミングチャートである。 第1変形例に係る電源回路の動作例のタイミングチャートであり、(a)は交流電圧の図、(b)は電解コンデンサ端子間電圧の図、(c)は電源IC出力電圧の図である。 第1変形例に係るスイッチング素子のVgs−Id特性例を示す図である。 第2変形例に係る電源回路の動作例のタイミングチャートであり、(a)は交流電圧の図、(b)は電解コンデンサ端子間電圧の図、(c)は電源IC出力電圧の図である。 第3変形例に係る電源回路の動作例のタイミングチャートであり、(a)は交流電圧の図、(b)は電解コンデンサ端子間電圧の図、(c)は電源IC出力電圧の図である。 第2実施形態に係る電源回路の構成例を示す図である。 第2実施形態に係る電源回路の動作例のタイミングチャートであり、(a)は交流電圧の図、(b)は電解コンデンサ端子間電圧の図、(c)は電源IC出力電圧の図、(d)は電源ICのVcc端子電圧の図、(e)はリレー接点の開閉状態の図である。 比較例に係る電源回路の動作のタイミングチャートであり、(a)は交流電圧の図、(b)は電解コンデンサ端子間電圧の図、(c)は電源IC出力電圧の図である。 第3実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
以下に、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態に係る電源回路は、交流商用電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換して出力する直流電源回路である。また実施形態では、交流商用電源から入力される交流電圧を平滑化する電解コンデンサと、該電解コンデンサにより平滑化された交流電圧が印加されるトランスと、該トランスに接続され、オン又はオフを切り替えるスイッチング素子と、該スイッチング素子を制御する制御部と、を備え、該制御部は、交流商用電源が遮断し、且つ電解コンデンサの端子間電圧が所定値以下に低下した場合に、スイッチング素子を所定の状態に設定することで、電解コンデンサの電荷を放電させる。
スイッチング素子は、制御部に対して外付けの素子であり、また元々放熱性を考慮して設計された素子であるため、電解コンデンサの大きい端子間電圧を放電させる場合にも、制御部の大型化や制御部の放熱性の考慮が不要になる。これにより、コストを増大させることなく電解コンデンサの電荷を放電させる。
ここで、交流電圧の平滑化とは、時間的に連続して入力される交流電圧において、所定の時間に入力される交流電圧値が直前に入力された交流電圧値に対して乖離する場合に、直前に入力された交流電圧値に近づけるようにして、全体的に乖離した交流電圧値がない状態にすることをいう。
以下では、スイッチング素子のオン状態とオフ状態の切替をフィードバック回路により制御することで出力を安定化させるスイッチング電源回路を一例として、実施形態を説明する。
[第1実施形態]
<電源回路1の構成例>
まず、第1実施形態に係る電源回路1の構成について説明する。図1は、電源回路1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、電源回路1は、整流回路DB11と、電解コンデンサC11,C12,C13と、スイッチング素子Q10と、トランスT10と、整流ダイオードD11,D12と、抵抗R11,R12と、コンデンサC15と、電源IC(Integrated Circuit)12と、スナバ回路Z2と、フィードバック回路Z3とを備えている。
ダイオードがブリッジ構成された整流回路DB11の交流入力端子には、フィルタを介して交流商用電源2が接続され、交流商用電源2から入力された交流電圧が整流回路DB11で全波整流されて出力される。整流回路DB11の整流出力正極端子と整流出力負極端子との間には、電解コンデンサC11が接続されている。これにより、交流商用電源2を整流回路DB11と電解コンデンサC11とで整流平滑化した直流電圧が得られる。
電解コンデンサC11の正極端子と負極端子との間には、トランスT10の一次巻線P1とスイッチング素子Q10と抵抗R11とが直列に接続されている。整流回路DB11と電解コンデンサC11とで整流平滑化された直流電圧は、トランスT10に印加される。
スイッチング素子Q10は、N型のパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)から構成され、ドレイン端子101と、ソース端子102と、ゲート端子103とを備えている。
ドレイン端子101は、トランスT10の一次巻線P1に接続され、ソース端子102は抵抗R11に接続され、ゲート端子103は、電源IC12のドライブ出力(DRIVE)端子に接続されている。
また制御部の一例としての電源IC12は、スイッチング素子Q10を発振(オン又はオフ)動作させるスイッチング制御を行うための回路である。電源IC12は、電源IC12の起動電圧入力端子であるSTART端子121と、電源電圧入力端子であるVcc端子122と、AC端子123と、接地(GND)端子とを備えている。ここで、START端子は第1端子の一例であり、AC端子は第2端子の一例である。
電解コンデンサC11の正極端子は、電源IC12の起動電圧入力端子であるSTART端子121に接続され、電解コンデンサC11の負極端子は、GND端子に接続されている。電源IC12は、このSTART端子121を介した電解コンデンサC11からの入力電圧に基づき、電解コンデンサC11の端子間電圧の低下を検知できるようになっている。
交流商用電源2を整流回路DB11と電解コンデンサC11により整流平滑化した直流電圧は、トランスT10の1次巻線P1を介して接続されたスイッチング素子Q10のオンオフ動作により、オフ期間にトランスT10の2次巻線S1に出力される。
トランスT10の2次側巻線S1の両端子間には、整流ダイオードD11を介して電解コンデンサC12が接続されている。トランスT10の2次側巻線S1に誘起されるパルス電圧は、整流ダイオードD11と電解コンデンサC12とからなる2次側整流平滑回路により整流平滑化され、正極出力端子OUT+とグランド出力端子OUT−との間に接続される図示しない負荷に、直流の出力電圧として供給される。なお、正極出力端子OUT+に接続されているラインが電源ラインとなり、グランド出力端子OUT−に接続されたラインがGNDラインとなる。
トランスT10の補助巻線P2の両端子間には、整流ダイオードD12と抵抗R12とを介して電解コンデンサC13が接続され、整流ダイオードD12と電解コンデンサC13との接続点がVcc端子122に接続されている。これにより、補助巻線P2に発生した電圧は、整流ダイオードD12と電解コンデンサC13とで整流平滑化された後に、電源IC12のVcc端子122に供給され、電源IC12用の制御回路電源として用いられる。
また、電源IC12は、AC端子123を介して交流商用電源2の遮断を検知できるようになっている。交流商用電源2から入力される交流電圧が遮断されると、電解コンデンサC11の端子間電圧が低下し、正極出力端子OUT+の出力電圧が正常に得られなくなったり、スイッチング素子Q10が破損したりする場合がある。AC端子123は、交流商用電源2の遮断を検知して、このような誤作動や破損を防止するために設けられている。
スナバ回路Z2は、トランスT10の一次巻線P1間に接続され、スイッチング素子Q10の遮断時に生じる過渡的な高電圧を吸収する保護回路である。スナバ回路Z2は、ダイオードD13と、コンデンサC16と、抵抗R13とを含んで構成されている。
ダイオードD13のアノードは、スイッチング素子Q10のドレイン端子とトランスT10の一次巻線P1との接続点に接続されている。また、コンデンサC16及び抵抗R13は、ダイオードD13のカソードと、コンデンサC16の正極端子とトランスT10の一次巻線P1との接続点との間に並列に接続されている。
フィードバック回路Z3は、フォトカプラPC11,PC12と、エラーアンプEAと、抵抗R14,R15,R16,R17と、コンデンサC17とを含んで構成されている。電源ラインとGNDラインとの間には、抵抗R14と、フォトカプラPC12の発光側素子(発光ダイオード)と、エラーアンプEAとが直列に接続され、抵抗R15が直列に接続された抵抗R14及びフォトカプラPC12の発光側素子と並列に接続されている。
また、電源ラインとGNDラインとの間には、分圧用の抵抗R16と、抵抗R17とが直列に接続され、抵抗R16と抵抗R17との接続点がエラーアンプEAの制御端子aに接続されている。さらに、抵抗R16と抵抗R17との接続点と、フォトカプラPC12の発光側素子とエラーアンプEAとの接続点との間には、コンデンサC17が接続されている。これにより、正極出力端子OUT+とグランド出力端子OUT−との間に出力される出力電圧は、抵抗R16、R17により分圧され、分圧された出力電圧がエラーアンプEAの制御端子aに入力される。
分圧された出力電圧は、エラーアンプEAに内蔵される図示しない基準電圧と比較され、その差分がフィードバック信号として、2次側のフォトカプラPC12の発光側素子から1次側のフォトカプラPC11の受光側素子(受光トランジスタ)にフィードバックされる。
フォトカプラPC11の受光側素子は、電源IC12のフィードバック信号入力(FB)端子と電解コンデンサC11の負極端子との間に、コンデンサC15と並列に接続されており、フィードバック信号は、電源IC12のFB端子に入力される。
また、スイッチング素子Q10のソース端子と、抵抗R11との接続点が電源IC12の過電流検出(OCP)端子に接続されており、スイッチング素子Q10を流れるドレイン電流が抵抗R11によって電圧信号として検出され、検出された電圧信号が電源IC12のOCP端子に入力される。
<電源回路1の動作例>
次に、電源回路1の動作について、図2を参照して説明する。図2は、電源回路1の動作の一例を示すタイミングチャートであり、(a)は交流商用電源2から入力される交流電圧、(b)は電解コンデンサC11の端子間電圧、(c)は電源IC12のDRIVE端子の出力電圧をそれぞれ示している。
交流商用電源2から交流電圧が入力されているとき、電解コンデンサC11の端子間電圧は高い状態を持続し、DRIVE端子の出力電圧は、図1の正極出力端子OUT+が一定の直流電圧を維持するようなPWM(Pulse Width Modulation)波形の出力電圧になる。
一方、交流商用電源2からの交流電圧の入力が遮断されると、電解コンデンサC11の端子間電圧が徐々に低下を始める。電源IC12は、START端子121を介して電解コンデンサC11の端子間電圧の所定値以下への低下を検知し、且つAC端子123を介して交流商用電源2の遮断を検知すると、スイッチング素子Q10のドレイン端子101とソース端子102間が所定のインピーダンスを持つように、DRIVE端子を介してスイッチング素子Q10のゲート端子103の電圧(ゲート電圧)を設定する。
これにより、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスでSTART端子121の電圧がほぼ0Vになるまで放電させ、電解コンデンサC11の電荷を放電させる。ドレイン端子101とソース端子間のインピーダンスは、一例として100kΩである。スイッチング素子Q10において、ドレイン端子101とソース端子間が100kΩのインピーダンスを持つようにゲート端子103の電圧を設定した状態は、「所定の状態」の一例である。
電解コンデンサC11の端子間電圧が低下して、例えばドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスで300Vの電圧を放電させなければならない場合でも、スイッチング素子Q10はそもそも放熱性を考慮して設計されているため、新たに放熱性を考慮することは不要となる。
より具体的な一例を説明する。電解コンデンサC11の端子間電圧が低下して、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスで300Vの電圧を放電させなければならない場合に、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスを100kΩとすると、下式に基づき、消費電力Eは最大0.9Wとなる。
E={300(V)×300(V)}/100(kΩ)=0.9(W)
但し、最大0.9Wの電力をいつまで消費し続けるかは、電解コンデンサC11の静電容量の大小によって変動する。
ここで、図3はスイッチング素子Q10のVgs−Id特性の一例を示す図である。図3の横軸はスイッチング素子Q10のゲート端子103とソース端子102の端子間電圧Vgsを示し、縦軸はドレイン端子101の電流Idを示している。
300Vの電圧をドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンス100kΩで放電させる場合のドレイン端子101の電流Idは、下式に基づき3mAである。
Id=300(V)/100(kΩ)=3(mA)
ドレイン端子101の電流Idが3mAとなるようなゲート端子103の電圧は、図3に示すように1.05Vである。
従って、電源IC12はDRIVE端子を介してゲート端子103の電圧を1.05Vに設定することで、ドレイン端子101とソース端子102間が100kΩのインピーダンスを持つようになる。
<電源回路1の作用効果>
次に、電源回路1の作用効果について説明するが、この説明に先立ち、比較例に係る電源回路1'の構成と動作を説明する。
図4は、電源回路1'の構成を示す図である。なお、図1と同様の機能を有する構成部には、図1と同様の部品番号を付し、ここでは重複する説明を省略する。
図4に示すように、電源回路1'は電源IC12'を備えている。また電源IC12'の内部には、補助巻線P2の基準電圧が所定値以下に低下した場合に、電解コンデンサC11の電荷を放電させるための放電抵抗124が設けられている。
次に、図5は、電源回路1'の動作を示すタイミングチャートである。
交流商用電源2から交流電圧が入力されているとき、電解コンデンサC11の端子間電圧は高い状態を持続し、DRIVE端子の出力電圧は、図1の正極出力端子OUT+が一定の直流電圧を維持するようなPWM波形の出力電圧になる。
一方、交流商用電源2からの交流電圧の入力が遮断されると、電解コンデンサC11の端子間電圧が徐々に低下を始める。電源IC12は、START端子121を介して電解コンデンサC11の端子間電圧の所定値以下への低下を検知すると、DRIVE端子の出力をオフ状態にし、放電抵抗124への導通をオン状態にして、電解コンデンサC11の電圧がほぼ0Vになるまで放電させる。
しかしながら、電源回路1'の構成では、電解コンデンサC11の端子間電圧が低下したとしても、例えば交流商用電源2の電圧が230Vacの場合には、通常時の端子間電圧は約320Vdc(=230Vac×√2)となる。そのため、端子間電圧が低下した時に、電源IC12の内部の放電抵抗124により、300Vの電圧を放電させなければならない場合がある。
また電解コンデンサC11の静電容量が大きいと放電抵抗124で放電させるには時間がかかる。これらに対応させるには、電源IC12の内部の放電抵抗124の定格電力を上げ、また放電抵抗124での発熱分を冷却させることが好ましい。しかし冷却させるために電源IC12を大型化したり、或いは電源IC12の放熱性を上げるために専用放熱板を設けることが要求されたりして、コストが増大する場合がある。
より具体的な一例を説明する。例えば電源IC12の内部の放電抵抗124で300Vの電圧を放電させなければならない場合に、放電抵抗124の抵抗定数を100kΩとすると、下式に基づき、放電抵抗124での消費電力Eは最大0.9Wとなる。
E={300(V)×300(V)}/100(kΩ)=0.9(W)
従って、最大0.9Wに対応する放電抵抗124の定格電力に設定し、且つ放熱性を向上させることが要求される。
なお、最大0.9Wの消費電力は放電初期のみであり、電解コンデンサC11の端子間電圧の低下に伴い、放電抵抗124での消費電力は徐々に低下していく。この低下カーブは、電解コンデンサC11の静電容量の大小によって変動する。
このような比較例に対し、本実施形態に係る電源回路1では、電源IC12は、START端子121を介して電解コンデンサC11の端子間電圧の所定値以下への低下を検知し、且つAC端子123を介して交流商用電源2の遮断を検知すると、スイッチング素子Q10のドレイン端子101とソース端子102間が所定のインピーダンスを持つように、DRIVE端子を介してスイッチング素子Q10のゲート端子103の電圧を設定する。これにより、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスによりSTART端子121の電圧がほぼ0Vになるまで放電させ、電解コンデンサC11の電荷を放電させる。
スイッチング素子Q10は、電源IC12に対して外付けの素子であり、また元々放熱性を考慮して設計された素子であるため、電解コンデンサC11の大きい端子間電圧を放電させる場合にも、電源IC12の大型化や電源IC12の放熱性の考慮を不要にすることができる。そのため、コストを増大させることなく電解コンデンサの電荷を放電させることができる。
なお、上述した例では、スイッチング素子Q10を制御する制御部として電源IC12を備える例を示したが、これに限定されるものではない。交流商用電源2が遮断し、且つ電解コンデンサC11の端子間電圧が所定値以下に低下した場合に、スイッチング素子Q10を所定の状態に設定することができれば、電源IC12以外の電気回路等を用いることもできる。
また、電源回路1の制御方法は各種の変形が可能である。以下に各種変形例を説明する。
(第1変形例)
図6は、第1変形例に係る電源回路1の動作例を示すタイミングチャートであり、(a)は交流商用電源2から入力される交流電圧、(b)は電解コンデンサC11の端子間電圧、(c)は電源IC12のDRIVE端子の出力電圧をそれぞれ示している。
図6に示すように、交流商用電源2の入力が遮断されると、電解コンデンサC11の端子間電圧が低下する。電源IC12は、START端子121を介して電解コンデンサC11の端子間電圧の低下を検知し、且つAC端子123を介して交流商用電源2の遮断を検知すると、DRIVE端子を介してスイッチング素子Q10のドレイン端子101とソース端子102間が所定のインピーダンスを持つようにゲート端子103の電圧を設定する。
また、本変形例では、この所定のインピーダンスを、電解コンデンサC11の端子間電圧の大きさに応じて変化させる。
具体的には、図6(b)に示すように、電解コンデンサC11の端子間電圧が所定値以下に低下したことを検知した直後は、電解コンデンサC11の端子間電圧が大きいため、ドレイン端子101とソース端子102間が大きいインピーダンスを持つように、DRIVE端子を介してゲート端子103の電圧を小さく設定する(図6(c))。
そして、電解コンデンサC11の端子間電圧が徐々に低下するのに応じて、ドレイン端子101とソース端子102間が小さいインピーダンスを持つように、DRIVE端子を介してゲート端子103の電圧を徐々に大きくなるように設定する。
このようにして、電源IC12のSTART端子121の電圧がほぼ0Vになるまで放電させ、電解コンデンサC11の電荷を放電させる。電解コンデンサC11の端子間電圧に応じて、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスを変化させることで、ゲート端子103の電圧を抑制できるため、第1実施形態の例と比較してスイッチング素子Q10の消費電力を抑制することができる。
具体的な一例を説明する。電解コンデンサC11の端子間電圧が低下して、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスで300Vの電圧を放電させなければならない場合に、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスを1MΩとすると、下式に基づき、消費電力Eは最大0.09Wになる。
E={300(V)×300(V)}/1(MΩ)=0.09(W)
また、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスで300Vの電圧を放電させなければならない場合に、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスを10kΩとすると、下式に基づき、消費電力Eは最大0.09Wになって、上述した場合と変わらない。
E={30(V)×30(V)}/10(kΩ)=0.09(W)
ここで、図7は本変形例に係るスイッチング素子Q10のVgs−Id特性の一例を示す図である。図の見方は図3と同様であるため、ここでは重複する説明を省略する。
上述した例では、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンス1MΩで300Vの電圧を放電させる場合を示したが、この場合のドレイン端子101の電流Idは、下式に基づき3mAである。
Id=300(V)/1(MΩ)=0.3(mA)
電解コンデンサC11が300Vの時にドレイン端子101の電流Idが0.3mAとなるようなゲート端子103の電圧は、図7に示すように0.8Vである。従って、電源IC12はDRIVE端子を介してゲート端子103の電圧を0.8Vに設定することで、ドレイン端子101とソース端子102間が1MΩのインピーダンスを持つようになる。
一方、ドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンス10kΩで30Vの電圧を放電させる場合のドレイン端子101の電流Idは、下式に基づき、0.3mAである。
Id=30(V)/10(kΩ)=0.3(mA)
電解コンデンサC11が300Vの時にドレイン端子101の電流Idが0.3mAとなるようなゲート端子103の電圧は、図7に示すように1.3V以上である。従って、電源IC12はDRIVE端子を介してゲート端子103の電圧を1.3V以上に設定することで、ドレイン端子101とソース端子102間が10kΩのインピーダンスを持つようになる。
このように、少なくともドレイン端子101とソース端子102間のインピーダンスを10kΩ〜1MΩの範囲で変化させることで、消費電力Eは最大0.09Wとなり、第1実施形態で示した例と比較して消費電力を1/10にすることができる。
(第2変形例)
次に図8は、第2変形例に係る電源回路1の動作例を示すタイミングチャートであり、(a)は交流商用電源2から入力される交流電圧、(b)は電解コンデンサC11の端子間電圧、(c)は電源IC12のDRIVE端子の出力電圧をそれぞれ示している。
図8に示すように、交流商用電源2の入力が遮断されると、電解コンデンサC11の端子間電圧が低下する。電源IC12は、START端子121を介して電解コンデンサC11の端子間電圧が所定値以下に低下したことを検知し、且つAC端子123を介して交流商用電源2の遮断を検知すると、DRIVE端子を介してPWM波形を出力する。
本変形例では、このPWM波形におけるスイッチング素子Q10のオン状態におけるゲート端子103の電圧を所定電圧より低くし、またPWM制御周期を所定周期より長くし、さらにPWM制御のパルス信号のデューティ比を所定デューティ比より小さくする。一例として、上記の所定電圧は、電解コンデンサC11の端子間電圧の所定値以下への低下前の電圧である。また所定周期は、電解コンデンサC11の端子間電圧の所定値以下への低下前のPWM制御周期であり、所定デューティ比は、電解コンデンサC11の端子間電圧の所定値以下への低下前のデューティ比である。なお、デューティ比とは、オン状態の時間のオフ状態の時間に対する時間比率をいう。
このように制御して電源IC12のSTART端子121の電圧をほぼ0Vになるまで放電させ、電解コンデンサC11の電荷を放電させる。
PWM波形で変調して電圧を出力するため、電解コンデンサC11の端子間電圧を放電させるときのスイッチング素子Q10の消費電力を抑制することが可能になる。
(第3変形例)
次に図9は、第3変形例に係る電源回路1の動作例を示すタイミングチャートであり、(a)は交流商用電源2から入力される交流電圧、(b)は電解コンデンサC11の端子間電圧、(c)は電源IC12のDRIVE端子の出力電圧をそれぞれ示している。
図9に示すように、交流商用電源2の入力が遮断されると、電解コンデンサC11の端子間電圧が低下する。電源IC12は、START端子121を介して電解コンデンサC11の端子間電圧が所定値以下に低下したことを検知し、且つAC端子123を介して交流商用電源2の遮断を検知すると、DRIVE端子を介してPWM波形を出力する。
また本変形例では、電解コンデンサC11の端子間電圧に応じて、PWM制御周期を変化させる。具体的には、図9に示すように、電解コンデンサC11の端子間電圧が大きいときはPWM制御周期を15μs(周波数:65kHz)とし、また電解コンデンサC11の端子間電圧が小さいときは、PWM制御周期を10μs(周波数:100kHz)として短くする。
PWM波形で変調して電圧を出力し、且つ電解コンデンサC11の端子間電圧に応じてPWM制御周期を変化させるため、電解コンデンサC11の端子間電圧を放電させるときのスイッチング素子Q10の消費電力を抑制することができる。
なお、上述した例では制御周期を15μs及び10μsにする例を示したが、電解コンデンサC11の端子間電圧に応じて、PWM制御周期を変化させることができれば、この制御周期に限定されるものではない。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る電源回路1aについて説明する。
図10は、電源回路1aの構成の一例を示す図である。図10に示すように、電源回路1aは、電解コンデンサC11の正側端子と電源IC12のVcc端子122との間に、リレーRY10と、リレーRY10に直列に接続された抵抗R17とを備えている。リレーRY10は、トランスT10の補助巻線P2に電力が供給されている期間にリレーRY10の接点が開放されるノーマルクローズドタイプのリレーである。
図11は、電源回路1aの動作例を示すタイミングチャートであり、(a)は交流商用電源2から入力される交流電圧、(b)は電解コンデンサC11の端子間電圧、(c)は電源IC12のDRIVE端子の出力電圧、(d)は電源IC12のVcc端子122の電圧、(e)はリレーRY10の接点の開閉状態をそれぞれ示している。
図11に斜線ハッチングで示した領域は、リレーRY10と抵抗R17が作用する時間領域を示している。図11(b)に示すように、電解コンデンサC11が放電され、端子間電圧がほぼ0Vに到達した後、電解コンデンサC11の再起電圧により、再び端子間電圧が上昇する場合がある。
本実施形態では、電解コンデンサC11の電圧が低下し、トランスT10の補助巻線P2への供給電力が低下すると、リレーRY10がオフ状態になって接点が閉鎖される。これにより電解コンデンサC11の正側端子が電源IC12のVcc端子に接続する。
そして、電解コンデンサC11の正電圧が大きい場合には、電源IC12は、電解コンデンサC11の電圧が予め定めた電圧以上に上昇しないように、電解コンデンサC11から電力供給を受けてDRIVE端子から電圧を出力する。これにより、スイッチング素子Q10のドレイン端子101とソース端子102間にインピーダンスを持たせて、電解コンデンサC11の電荷を放電させ、電解コンデンサC11に電荷が残らないようにする。
ここで、比較例として、電解コンデンサC11の正側端子と電源IC12のVcc端子122との間にリレーRY10と、リレーRY10に直列に接続された抵抗R17とを備えない電源回路1''の動作を説明する。
図12は、比較例に係る電源回路1''の動作例のタイミングチャートであり、(a)は交流商用電源2から入力される交流電圧、(b)は電解コンデンサC11の端子間電圧、(c)は電源IC12のDRIVE端子の出力電圧をそれぞれ示している。
図12に示すように、比較例では、電解コンデンサC11が放電された後に、再起電圧により電解コンデンサC11に電荷が残留する場合がある。この残留電荷により、PSU(Power Supply Unit)交換等の作業時に、作業者の身体や電解コンデンサC11から火花が発生する等の不具合が生じる場合がある。
本実施形態により、放電後の電解コンデンサC11の再起電圧の過度な上昇を防止し、電解コンデンサC11に電荷が残らないようにすることができる。これにより、作業者の身体や電解コンデンサC11から火花が発生する等の不具合の発生を防止できる。
なお、電源IC12によるDRIVE端子からの電圧出力の制御方法は、第1実施形態及び第1〜3変形例で示した何れの制御方法を用いてもよい。
また、本実施形態では、電源回路1aがリレーRY10を備える例を示したが、これに限定されるものではない。半導体やスイッチ部品を用いて、トランスT10の補助巻線P2に電力が供給されている期間に非接続となるようにすることもできる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る電子機器の一例として、上述した電源回路1を備える画像形成装置100を説明する。図13は、画像形成装置100の構成の一例を示す図である。
画像形成装置100は、コピー機能、FAX機能、プリント機能、スキャナ機能、また、入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿や、プリンタ機能あるいはFAX機能により入力された画像)を保存や配信する機能等を複合して有するいわゆるMFP(Multi Functional Periphearl/Printer)と称される複合機である。
また、画像形成装置100は、PC(Personal Computer)等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。なお、実施形態において、画像形成装置100で処理される「画像」には画像データだけでなく、画像データが含まれていないデータ、つまりテキスト情報のみのデータも含むものとする。
画像形成装置100は、帯電された感光体表面が選択的に露光されることにより書き込まれた静電潜像に、トナーを付着させ、付着させたトナーを用紙等の記録媒体に転写する、いわゆる電子写真方式の画像形成装置である。
画像形成装置100は、図9に示すように、操作パネル10と、起動スイッチ20と、コントローラ3と、読取部4と、エンジン制御部5と、プリンタユニット6と、給紙カセット7A,7Bと、搬送ユニット8と、電源回路1とを有する。
操作部である操作パネル10は、利用者の操作に応じた各種の入力を受け付けるとともに、各種の情報(例えば受け付けた操作を示す情報、画像形成装置100の動作状況を示す情報、画像形成装置100の設定状態を示す情報など)を表示する。操作パネル10は、一例としてタッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD:Liquid Cristal Display)で構成されるが、これに限られるものではない。例えばタッチパネル機能が搭載された有機EL(Electro-Luminescence)表示装置で構成されてもよい。さらに、これに加えて又はこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部やランプ等の表示部を設けることもできる。
起動スイッチ20は、画像形成装置100の電源がオフの状態でユーザによって押圧されると、画像形成装置100を起動する。また画像形成装置100が起動した状態、つまり電源がオンの状態でユーザによって押下されると、画像形成装置をオフ状態とする。このように起動スイッチ20は、ユーザが押圧することによって画像形成装置100をオン/オフしてもよいがこれに限られず、外部装置から受信した指示に基づき画像形成装置100をオン/オフしてもよい。
コントローラ3は、画像形成装置100を統括的に制御する。一例として操作パネル10が受け付けた操作や情報に応じた動作を、画像形成装置100に実行させる。その他の例として、PC等の外部機器から画像形成装置100が受け付けた指示等を画像形成装置100に実行させる。さらにその他の例として、特定の条件を検知した場合、例えば起動スイッチ20の押下を検知した場合、さらにその他の例として、画像形成装置100に発生した異常を検知した場合等に、あらかじめ決められた動作を画像形成装置100に実行させる。
コントローラ3の具体例としては、画像形成装置100を統括的に制御する回路を搭載したコントローラボードである。この回路には、一例としてCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Randam Access Memory)が搭載されており、CPUが、RAMを作業領域として、ROMやHDD(Hard Disk Drive)に記憶されたプログラムを実行することによって、画像形成装置100を制御する。
読取部4は、ADF(Auto Document Feeder)41とスキャナ部42とを有する。ADF41は、ADF41上に置かれた原稿を順次し搬送し光学的に読み取り画像データを生成する。スキャナ部42は、透明な原稿台の上に原稿を固定し、固定された原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。
エンジン制御部5は、読取部4により生成された画像データに基づき、プリンタユニット6や搬送ユニット8を制御する制御信号を生成する。エンジン制御部5の具体例としては、画像データに基づき制御信号を生成するための回路基板である。
画像形成部であるプリンタユニット6は、感光体としての感光体ドラム61と、感光体ドラム61の外表面を帯電させる帯電部材62と、読取部4により読み取られた画像データに基づいて、帯電された感光体ドラム61上を露光して、感光体上に静電潜像を書き込む書込みユニット63と、書き込まれた潜像をトナーで現像する現像部材64と、トナー画像を形成する記録媒体を搬送する搬送ベルト65と、記録媒体上のトナーを記録媒体に定着させる定着部66とを有し、記録媒体上にトナー画像を形成する。
給紙カセット7A、7Bは画像形成前の記録媒体を収納する。図1においては一例として二つの給紙カセットを有し、それぞれにサイズの異なる記録媒体を収納しているが、一つであっても良いし、三つ以上であってもよい。
給紙搬送部としての搬送ユニット8は、各種ローラを有し、給紙カセット7A、給紙カセット7Bに収納された記録媒体をプリンタユニット6に搬送する。なお、図9における矢印Cは、記録媒体の搬送方向を示している。
電源回路1は、入力電圧を所望の出力電圧に変換し、画像形成装置100の各構成部に電力を供給する電源回路である。
ここで、コピーモードを例として画像形成装置100での画像形成の流れを説明する。まずユーザが、操作パネル10で機能切替キー等をユーザが操作することにより、画像形成装置100のコピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択し、各機能を動作させることが可能となる。コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリ機能選択時にはファクシミリモードとなる。
コピーモードでは、読取部4により、コピーする各原稿の画像情報が読み取られ、画像データが生成される。
感光体ドラム61の外周面は、暗中にて帯電部材62により一様に帯電された後、書込みユニット63からの照射光(図1中に点線矢印Aで示す。)により露光され、その結果、感光体ドラム61の外周面上に静電潜像が形成される。なお、矢印Bは感光体ドラム61の回転方向を示している。
現像部材64は、この静電潜像をトナーにより可視像化する。これにより、感光体ドラム61上にトナー画像が形成される。感光体ドラム61上に形成されたトナー画像は、搬送ベルト65上の記録媒体に転写される。そして定着部66が記録媒体上のトナー画像のトナーを一例としてヒータで加熱溶融して、記録媒体にトナー画像を定着し、記録媒体を画像形成装置100から排出する。
なお、プリンタユニット6がモノクロの電子写真方式によって画像を形成する場合を説明したが、カラーの電子写真方式やインクジェット方式などであってもよく、画像形成方式はこれらに限られない。
また、上述の操作パネル10は、コントローラ3によって制御されてもよいし、コントローラ3とは別に操作パネル10を制御するための制御回路を7有し、制御されてもよい。その場合、コントローラ3の制御回路と操作パネル10の制御回路は、相互に通信可能に接続され、コントローラ3は操作パネル10を含む画像形成装置100全体を制御する。
なお、コントローラ3と、エンジン制御部5と、プリンタユニット6と、給紙カセット7A、7B、搬送ユニット8は画像形成装置100の外装内に設けられているが図1においては内部を透視して示している。
このようにして、電源回路1を備える画像形成装置100を構成できる。なお、画像形成装置100は電源回路1aを備えることもできる。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 電源回路
12 電源IC(制御部の一例)
121 START端子(第1端子の一例)
122 Vcc端子
123 AC端子(第2端子の一例)
2 交流商用電源
100 画像形成装置(電子機器の一例)
101 ドレイン端子
102 ソース端子
103 ゲート端子
C11 電解コンデンサ
T10 トランス
Q10 スイッチング素子
特許6155586号公報

Claims (11)

  1. 交流商用電源から入力される交流電圧を平滑化する電解コンデンサと、
    前記電解コンデンサにより平滑化された直流電圧が印加されるトランスと、
    前記トランスに接続され、オン又はオフを切り替えるスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記交流商用電源が遮断し、且つ前記電解コンデンサの端子間電圧が所定値以下に低下した場合に、前記スイッチング素子を所定の状態に設定することで、前記電解コンデンサの電荷を放電させる
    電源回路。
  2. 前記制御部は、電源IC(Integrated Circuit)である
    請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記制御部は、前記電解コンデンサの端子間電圧が前記所定値以下に低下したことを検知するための第1端子と、前記交流商用電源の遮断を検知するための第2端子と、を備える
    請求項1、又は2に記載の電源回路。
  4. 前記制御部は、前記スイッチング素子のゲート端子の電圧を設定することで、前記スイッチング素子を前記所定の状態に設定する
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の電源回路。
  5. 前記制御部は、前記スイッチング素子のドレイン端子とソース端子間が所定のインピーダンスを持つように前記スイッチング素子のゲート電圧を設定することで、前記スイッチング素子を前記所定の状態に設定する
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の電源回路。
  6. 前記所定のインピーダンスは、10kΩ〜1MΩのインピーダンスである
    請求項5に記載の電源回路。
  7. 前記制御部は、前記ゲート電圧を前記電解コンデンサの端子間電圧に応じて変化させる
    請求項4乃至6の何れか1項に記載の電源回路。
  8. 前記制御部は、前記ゲート電圧をPWM(Pulse Width Modulation)制御し、オン状態における前記ゲート電圧を所定電圧よりも低くし、且つPWM制御周期を所定周期より長くする
    請求項4乃至6の何れか1項に記載の電源回路。
  9. 前記制御部は、前記電解コンデンサの端子間電圧に応じて前記PWM制御周期を変化させる
    請求項8に記載の電源回路。
  10. 前記制御部は、前記トランスに含まれる補助巻線への電力供給が遮断された場合に、前記電解コンデンサの正側端子と前記制御部の電源電圧入力端子に接続することで、前記電解コンデンサの電荷を放電させる
    請求項1乃至9の何れか1項に記載の電源回路。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項に記載の電源回路を備えた電子機器。
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