JP2021107331A - 内服用医薬組成物 - Google Patents

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【課題】本発明の目的は、イトプリド及び/又はその塩を含み、その特有の不快味が改善されている内服用医薬組成物を提供することである。【解決手段】内服用医薬組成物において、イトプリド及び/又はその塩と共に、乳糖と、メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び/又は白糖とを含有させることによって、イトプリド及び/又はその塩の特有の不快味を効果的に改善でき、服用性が格段に向上する。【選択図】なし

Description

本発明は、イトプリド及び/又はその塩を含み、その特有の不快味が改善されている内服用医薬組成物に関する。
イトプリド及びその塩には、消化管運動賦活作用があり、慢性胃炎における消化器症状の改善用途に使用されている。また、特許文献1には、イトプリド及びその塩には、薬剤投与時における消化管機能異常を治療及び/又は予防する作用があることも報告されている。
一方、イトプリド及びその塩には、先味として苦味があり、後味としてえぐ味が強く残るといった、特有の強烈な不快味を呈することが知られている。そのため、イトプリド及び/又はその塩の特有の不快味は、服用時にストレスを与え、ノンコンプライアンスをもたらす要因にもなっている。
従来、医薬成分の不快味を改善できる製剤処方が種々検討されている。例えば、特許文献2には、胃腸薬と特定量の糖アルコールを含有するチュアブル錠は、胃腸薬に由来する口内感触の悪さが改善されていることが開示されている。特許文献3には、服用時に不快感(苦味、酸味、収斂味)を生じる成分と、健胃生薬とを含有する医薬組成物は、服用時の不快感が良くされていることが開示されている。特許文献4には、苦味生薬成分、ポリビニルピロリドン、及びグリチルリチン酸を含む内服液剤は、服用感が開示されていることが開示されている。
特開2000−212091号公報 特開平9−157185号公報 特開2004−175757号公報
イトプリド及びその塩には、特有の強烈な不快味を呈するため、特許文献1〜4に示す製剤処方を採用しても、その不快味を改善できない。また、食品分野において、苦味をマスキングする成分が種々知られているが、食品に含まれる苦味成分はイトプリド及びその塩に比べて苦味が穏やかで異質であるため、単に食品分野で知られている苦味のマスキング成分を採用しても、イトプリド及びその塩の特有の不快味を改善できないのが現状である。
そこで、本発明の目的は、イトプリド及び/又はその塩を含み、その特有の不快味が改善されている内服用医薬組成物を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、内服用医薬組成物において、イトプリド及び/又はその塩と共に、乳糖と、メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び/又は白糖とを含有させることによって、イトプリド及び/又はその塩の特有の不快味を効果的に改善でき、服用性が格段に向上することを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)イトプリド及び/又はその塩、(B)乳糖、並びに(C)メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び白糖よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、内服用医薬組成物。
項2. 前記(A)成分100重量部当たり、前記(B)成分が10〜1000重量部含まれる、項1に記載の内服用医薬組成物。
項3. 前記(A)成分100重量部当たり、前記(C)成分が総量で1〜400重量部含まれる、項1又は2に記載の内服用医薬組成物。
項4. 固形状製剤である、項1〜3のいずれかに記載の内服用医薬組成物。
項5. イトプリド及び/又はその塩の不快味改善方法であって、内服用医薬組成物において、(A)イトプリド及び/又はその塩と共に、(B)乳糖、並びに(C)メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び白糖よりなる群から選択される少なくとも1種を含有させる、不快味改善方法。
本発明によれば、特定の含有成分の相乗的作用によって、イトプリド及び/又はその塩の特有の不快味(苦味がある先味と、強いえぐ味が残る後味)を改善し、服用性を向上できるので、イトプリド及び/又はその塩の服用時のストレスを低減し、服薬コンプライアンスの向上に寄与することができる。
1.内服用医薬組成物
本発明の内服用医薬組成物は、イトプリド及び/又はその塩((A)成分と表記することもある)、乳糖((B)成分と表記することもある)、並びにメントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び白糖よりなる群から選択される少なくとも1種((C)成分と表記することもある)を含有することを特徴とする。以下、本発明の内服用医薬組成物について詳述する。
[(A)イトプリド及び/又はその塩]
本発明の内服用医薬組成物は、(A)成分として、イトプリド及び/又はその塩を含有する。イトプリド及び/又はその塩には特有の強烈な不快味(苦味がある先味と、強いえぐ味が残る後味)があるが、本発明では、後述する(B)成分と(C)成分の相乗的作用によって、イトプリド及び/又はその塩の特有の不快味が効果的に改善されている。
イトプリド及びその塩は、消化管運動賦活作用があり、例えば、慢性胃炎における消化器症状の改善等の薬効を示す公知の成分である。
イトプリドの塩については、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、乳酸塩、酒石酸塩等の有機酸塩が挙げられる。これらの塩の中でも、好ましくは無機酸塩、より好ましくは塩酸塩が挙げられる。
本発明の内服用医薬組成物では、(A)成分として、イトプリド及びその塩の中から1種を選択して単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(A)成分の中でも、好ましくはイトプリドの塩、より好ましくはイトプリド塩酸塩が挙げられる。
本発明の内服用医薬組成物における(A)成分の含有量については、内服用医薬組成物の剤型や用途、(A)成分の1回当たりの服用量等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、20〜70重量%、好ましくは30〜60重量%、より好ましくは35〜55重量%が挙げられる。通常、イトプリド及び/又はその塩の含有量が多い程、服用時に特有の不快味が感じられ易くなるが、本発明では、イトプリド及び/又はその塩が30重量%以上、特に35重量%以上という高含有量であっても、特有の不快味を効果的に改善することが可能になっている。
[(B)乳糖]
本発明の内服用医薬組成物は、(B)成分として、乳糖を含有する。乳糖は、低甘味度甘味料等として知られている公知の成分である。本発明で使用する乳糖は、水和物の状態であってもよい。
本発明の内服用医薬組成物において、(A)成分と(B)成分の比率としては、例えば、(A)成分100重量部当たり、(B)成分が10〜1000重量部、好ましくは50〜800重量部、より好ましくは70〜500重量部が挙げられる。このような比率を充足することにより、イトプリド及び/又はその塩の特有の不快味をより一層効果的に改善することが可能になる。
本発明の内服用医薬組成物における(B)成分の含有量については、内服用医薬組成物の剤型や用途、(A)成分と(B)成分の比率等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは20〜30重量%が挙げられる。
[メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び/又は白糖]
本発明の内服用医薬組成物は、(C)成分として、メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び白糖よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する。メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び白糖は、矯味剤等として知られている公知の成分である。
(C)成分の内、メントールは、l体、d体、dl体のいずれであってもよいが、好ましくはl体が挙げられる。また、メントールとして、メントールを含む精油を使用してもよい。テルペンを含む精油としては、例えば、メントールを含む精油としては、ハッカ油、ペパーミント油、スペアミント油等が挙げられる。
本発明の内服用医薬組成物では、(C)成分として、メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び白糖の中から1種を選択して単独で使用してもよく、またこれらの中から2種以上を組み合わせて使用してもよい。
イトプリド及び/又はその塩の特有の不快味をより一層効果的に改善するという観点から、(C)成分の中でも、メントール、スクラロース、及び白糖が挙げられる。
本発明の内服用医薬組成物において、(A)成分と(C)成分の比率としては、例えば、(A)成分100重量部当たり、(C)成分が総量で1〜400重量部、好ましくは2〜300重量部が挙げられる。このような比率を充足することにより、イトプリド及び/又はその塩の特有の不快味をより一層効果的に改善することが可能になる。(C)成分の種類毎の(A)成分と(C)成分の比率の好適な範囲は、以下の通りである。
(C)成分がメントールの場合:(A)成分100重量部当たり、メントールが、好ましくは2〜200重量部、より好ましくは20〜200重量部。
(C)成分がスクラロースの場合:(A)成分100重量部当たり、スクラロースが、好ましくは2〜300重量部、より好ましくは20〜200重量部、更に好ましくは100〜200重量部。
(C)成分がアスパルテームの場合:(A)成分100重量部当たり、アスパルテームが、好ましくは100〜300重量部、より好ましくは100〜200重量部。
(C)成分がケイヒ末の場合:(A)成分100重量部当たり、ケイヒ末が、好ましくは2〜300重量部、より好ましくは20〜200重量部、更に好ましくは100〜200重量部。
(C)成分が白糖の場合:(A)成分100重量部当たり、白糖が、好ましくは1〜400重量部、より好ましくは2〜300重量部、更に好ましくは100〜200重量部。
本発明の内服用医薬組成物における(C)成分の含有量については、内服用医薬組成物の剤型や用途、(C)成分の種類、(A)成分と(C)成分の比率等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、(C)成分が総量で0.1〜70重量%、好ましくは0.7〜60重量%が挙げられる。(C)成分の種類毎の含有量の好適な範囲は、以下の通りである。
(C)成分がメントールの場合:メントールが、好ましくは0.1〜70重量%、より好ましくは0.7〜60重量%、更に好ましくは1〜50重量%。
(C)成分がスクラロースの場合:スクラロースが、好ましくは0.1〜70重量%、より好ましくは0.7〜65重量%、更に好ましくは1〜60重量%。
(C)成分がアスパルテームの場合:アスパルテームが、好ましくは1〜70重量%、より好ましくは10〜60重量%、更に好ましくは40〜50重量%。
(C)成分がケイヒ末の場合:ケイヒ末が、好ましくは0.1〜70重量%、より好ましくは0.7〜65重量%、更に好ましくは1〜60重量%。
(C)成分が白糖の場合:白糖が、好ましくは0.1〜70重量%、より好ましくは0.7〜65重量%、更に好ましくは1〜60重量%。
[その他の含有成分]
本発明の内服用医薬組成物には、前述する成分以外に、必要に応じて、他の薬理成分を含んでいてもよい。このような薬理成分の種類については、特に制限されないが、例えば、ビタミン類、消炎鎮痛剤、腸管運動改善剤、制酸剤、胃粘膜保護剤、消化剤、鎮痙剤、粘膜修復剤、収斂剤、鎮吐剤、鎮咳剤、去痰剤、消炎酵素剤、鎮静催眠剤、抗ヒスタミン剤、強心利尿剤、抗菌剤、血管収縮剤、血管拡張剤、局所麻酔剤、プロトンポンプ阻害剤、生薬、カフェイン類、ポリフェノール等が挙げられる。これらの薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの薬理成分の含有量については、使用する薬理成分の種類や内服用医薬組成物の剤型等に応じて適宜設定すればよい。
本発明の内服用医薬組成物には、所望の剤型に調製するために、必要に応じて、薬学的に許容される基剤や添加剤等が含まれていてもよい。このような基剤及び添加剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、等張化剤、可塑剤、分散剤、乳化剤、溶解補助剤、湿潤化剤、安定化剤、懸濁化剤、粘着剤、コーティング剤、光沢化剤、水、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、水溶性高分子、界面活性剤、低級アルコール類、多価アルコール、pH調整剤、緩衝剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、防腐剤、矯味剤、香料、粉体、増粘剤、色素、キレート剤等が挙げられる。これらの基剤や添加剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの基剤や添加剤の含有量については、使用する添加成分の種類や内服用医薬組成物の剤型等に応じて適宜設定すればよい。
[剤型]
本発明の内服用医薬組成物の剤型については、特に制限されず、固形状製剤、半固形状製剤、又は液状製剤のいずれであってもよい。
固形状製剤としては、具体的には、錠剤(チュアブル錠を含む)、丸剤、カプセル剤(軟カプセル剤、硬カプセル剤)、散剤、顆粒剤(ドライシロップを含む)等が挙げられる。半固形状製剤としては、具体的には、ゼリー剤等が挙げられる。液状製剤としては、具体的には、液剤、懸濁剤、シロップ剤等が挙げられる。これらの剤型の中でも、好ましくは固体状製剤が挙げられる。
本発明の内服用医薬組成物を前記剤型に調製するには、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び必要に応じて添加される他の薬理成分、基剤、及び添加剤を用いて、医薬分野で採用されている通常の製剤化手法に従って製剤化すればよい。
[用法・用量]
本発明の内服用医薬組成物は、イトプリド及び/又はその塩に基づく化管運動賦活作用を発揮できるので、例えば、慢性胃炎における消化器症状の改善等の用途に好適に使用される。
本発明の内服用医薬組成物の服用量については、用途、服用者の年齢等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、1日当たりのイトプリド及び/又はその塩の服用量が1〜300mg程度、好ましくは50〜150mg程度、より好ましくは100〜150mg程度となる量で、1日当たり1〜3回程度服用すればよい。
2.イトプリド及び/又はその塩の不快味改善方法
本発明は、更に、イトプリド及び/又はその塩の不快味改善方法であって、内服用医薬組成物において、(A)イトプリド及び/又はその塩と共に、(B)乳糖、並びに(C)メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び白糖よりなる群から選択される少なくとも1種を含有させる不快味改善方法を提供する。
当該不快味改善方法において、使用される成分の種類、配合量、内服用医薬組成物の剤型等については、前記「1.内服用医薬組成物」の欄に記載の通りである。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1及び2に示す各成分を混合し、粉末剤を調製し、呈味試験の熟練者7名を評価者として服用性の評価を行った。服用性の評価は、各粉末剤の適量を口に含めて味を評価した後に吐き出し、服用性を以下の判定基準に従って4点、3点、2点、又は1点のいずれかに判定した。なお、評価者には、各粉末剤の服用性を評価する前に水道水で口を洗浄させた。
<服用性の判定基準>
4点:特有の不快味(苦味がある先味と、えぐ味がある後味)がなく、極めて服用し易い。
3点:特有の不快味(苦味がある先味と、えぐ味がある後味)がやや感じられるが、服用し易い。
2点:特有の不快味(苦味がある先味と、えぐ味がある後味)が感じられ、服用し難い。
1点:特有の不快味(苦味がある先味と、えぐ味がある後味)が強く感じられ、極めて服用し難い。
7名の評価者によって判定された各評点を合計し、以下の分類に従って、服用性を評価した。本試験系において、以下の分類で「++」又は「+」になった場合には、トプリド塩酸塩の特有の不快味を顕著に改善できているといえる。
<服用性の評価分類>
++:評点の合計が24点以上
+:評点の合計が20〜23点
±:評点の合計が16〜19点
−:評点の合計が12〜15点
−−:評点の合計が11点以下
結果を表1及び2に示す。イトプリド塩酸塩と乳糖を組み合わせた場合には、イトプリド塩酸塩の特有の不快味が極めて強く、服用性は許容できるものではなかった(比較例8)。また、イトプリド塩酸塩と特定の矯味剤(スクラロース又は白糖)を組み合わせても、イトプリド塩酸塩の特有の不快味が極めて強かった(比較例9及び10)。また、イトプリド塩酸塩及び乳糖と共に、矯味剤であるキシリトール又はソルビトールを組み合わせても、イトプリド塩酸塩の特有の不快味を改善できなかった(比較例1〜7)。これに対して、イトプリド塩酸塩と、乳糖と、メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、又は白糖を組み合わせた場合には、イトプリド塩酸塩の特有の不快味を効果的に改善でき、良好な服用性であった(実施例1〜15)。
Figure 2021107331
Figure 2021107331
製剤例
表3に示す組成の錠剤を調製した。得られた錠剤を服用したところ、イトプリド塩酸塩の特有の不快味(苦味がある先味と、えぐ味がある後味)が改善されており、服用し易くなっていることが確認された。
Figure 2021107331

Claims (5)

  1. (A)イトプリド及び/又はその塩、(B)乳糖、並びに(C)メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び白糖よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、内服用医薬組成物。
  2. 前記(A)成分100重量部当たり、前記(B)成分が10〜1000重量部含まれる、請求項1に記載の内服用医薬組成物。
  3. 前記(A)成分100重量部当たり、前記(C)成分が総量で1〜400重量部含まれる、請求項1又は2に記載の内服用医薬組成物。
  4. 固形状製剤である、請求項1〜3のいずれかに記載の内服用医薬組成物。
  5. イトプリド及び/又はその塩の不快味改善方法であって、内服用医薬組成物において、(A)イトプリド及び/又はその塩と共に、(B)乳糖、並びに(C)メントール、スクラロース、アスパルテーム、ケイヒ末、及び白糖よりなる群から選択される少なくとも1種を含有させる、不快味改善方法。
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