JP2021105695A - 吸湿シート部材及び吸湿方法 - Google Patents

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【課題】弦楽器の保管時等における弦の錆びやネックの反り等を抑制し、フレットの保護を図ることができる吸湿シート部材を提供する。【解決手段】ヘッド205とボディ206との間に張られた複数の弦201と、ネック204上に長さ方向に沿って配置された指板203と、指板203上に離間して固定された複数のフレット202とを備えた弦楽器200に、複数の弦201と指板203との隙間に取付けられる吸湿シート部材100であって、吸湿シート部材100は、2枚の基材シートの間にシリカゲルを含有する吸湿層を備えた吸湿シート1と、吸湿シート1の全周に形成された補強部10と、複数の弦201をネック204と直交する上下方向から挟んだ状態で着脱可能に取付ける取付手段20とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、弦楽器の吸湿シート部材及びそれを用いた弦楽器の吸湿方法に関する。
ギターやベース等の弦楽器を楽器ケース内で保管する場合、楽器ケース内に湿気や熱が籠りやすく、弦の錆びやネックの反り等が発生する等の問題があった。
この問題を解決するため、従来より、楽器の調湿部に、楽器用調湿カバーを被せ、楽器と楽器用調湿カバーのとの間の湿気や熱の籠りを楽器用調湿カバーの外部に常時放出するようにして、楽器ケースに入れた楽器の内外において湿度を長期に亘って一様に調整するようした楽器用調湿カバーが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載の楽器用調湿カバーは、弦の錆びやネックの反り等を抑制できず、弦楽器の吸湿効果が不十分であった。また、弦とフレットが接触して、フレットに傷やへこみが生じる等の問題を解消することができなかった。
特開2005−300592号公報
本発明は、弦楽器の保管時等における弦の錆びやネックの反り等を抑制し、フレットの保護を図ることができる吸湿シート部材及びそれを用いた吸湿方法を提供することを目的とする。
本発明の吸湿シート部材は、ヘッドとボディとの間に張られた複数の弦と、ネック上に長さ方向に沿って配置された指板と、前記指板上に離間して固定された複数のフレットとを備えた弦楽器に、前記複数の弦と前記指板との隙間に取付けられる吸湿シート部材であって、前記吸湿シート部材は、2枚の基材シートの間にシリカゲルを含有する吸湿層を備えた吸湿シートと、前記吸湿シートの全周に形成された補強部と、前記複数の弦を前記ネックと直交する上下方向から挟んだ状態で着脱可能に取付ける取付手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の吸湿シート方法は、前記弦と前記フレットとが非接触状態になるよう、前記複数の弦と前記指板との隙間に、前記ネックの長さ方向に沿って前記吸湿シート部材を配置し、前記取付手段により前記複数の弦を上下方向から挟んだ状態で前記弦楽器に取付けることを特徴とする。
本発明によれば、弦楽器の保管時等における弦の錆びやネックの反り等の発生を抑制し、フレットの保護を図ることができる。
本発明の一態様に係る吸湿シート部材の構成を示す平面図である。 本発明の一態様に係る吸湿シートの概略構成を示す断面図である。 本発明の一態様に係る吸湿シート部材の使用方法を説明する図である。 本発明の一態様に係る吸湿シート部材の使用方法を説明する図であり、(a)は全体を示す図、(b)は一部を拡大して示す図である。 本発明の一態様に係る吸湿シート部材の使用対象となるギターの斜視図である。 図5に示すギターのネック部分の断面構造を拡大して示す模式図である。
<概要>
本発明の一態様に係る吸湿シート部材は、ヘッドとボディとの間に張られた複数の弦と、ネック上に長さ方向に沿って配置された指板と、前記指板上に離間して固定された複数のフレットとを備えた弦楽器に、前記複数の弦と前記指板との隙間に取付けられる吸湿シート部材であって、前記吸湿シート部材は、2枚の基材シートの間にシリカゲルを含有する吸湿層を備えた吸湿シートと、前記吸湿シートの全周に形成された補強部と、前記複数の弦を前記ネックと直交する上下方向から挟んだ状態で着脱可能に取付ける取付手段とを備えることを特徴としている。
この態様によれば、弦楽器の保管時等における弦の錆びやネックの反り等の発生を抑制し、フレットの保護を図ることができる。
また、前記吸湿シートは、前記指板の長さよりも長い略矩形状の長尺シートである。
この態様によれば、指板上に離間して固定された複数のフレットを保護できるとともに、吸湿効果が増大する。
また、前記取付手段は、面ファスナーである。
この態様によれば、弦楽器への吸湿シート部材の取付け、取外しがより簡便になる。
また、前記面ファスナーは、前記吸湿シートの長さ方向両端部の少なくとも一方に設けられる。
この態様によれば、吸湿シート部材を弦楽器に取付けた際の吸湿シート部材のずれ、落下等を防止することができる。
本発明の他の態様に係る吸湿方法は、前述の吸湿シート部材を用いた弦楽器の吸湿方法であって、前記吸湿シート部材を前記弦と前記フレットとが非接触状態になるよう、前記複数の弦と前記指板との隙間に前記ネックの長さ方向に沿って配置し、前記取付手段により前記複数の弦を上下方向から挟んだ状態で前記弦楽器に取付けることを特徴としている。
この態様によれば、弦楽器の保管時等における弦の錆びやネックの反り等の発生を抑制し、フレットの保護を図ることができる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の一態様に係る吸湿シート部材について、図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一態様に係る吸湿シート部材の構成を示す平面図である。図2は、本発明の一態様に係る吸湿シートの概略構成を示す断面図である。図3は、本発明の一態様に係る吸湿シート部材の使用方法を説明する図である。図4は、本発明の一態様に係る吸湿シート部材の使用方法を説明する図であり、(a)は全体を示す図、(b)は一部を拡大して示す図である。
1.全体構成
主に図1を用いて説明する。
本実施形態の吸湿シート部材100は、図1に示すように、略矩形状の長尺の吸湿シート1と、吸湿シート1の全周に形成された補強部10と、複数の弦を上下方向から挟んだ状態で弦楽器に着脱可能に取付ける取付手段(ここでは、面ファスナー20)とを備えている。
2.吸湿シート
主に図2を用いて説明する。
吸湿シート1は、図2に示すように、基材シート2と基材シート3とが重ね合わせられ、その重ね合わせられた面4,5同士の間に、多数の粒状をなすシリカゲル6が挟持されて吸湿層9が形成されてなる。
吸湿シート1は、例えば、基材シート2と基材シート3との間に、多数の粒状をなすシリカゲル6を挟み、縫合や熱溶着等により基材シート2,3に固定して吸湿層9を形成することにより作製することができる。
吸湿シート1の大きさ(長さ、幅、厚さなど)は、特に限定はなく、対象とする弦楽器の種類や大きさなどにより異なる。
吸湿シート1の長さは、弦楽器の指板(フィンガーボード)又はネックの長さよりも長いことが好ましく、弦の全長よりも若干短く、ネック側からサウンドホール側を覆う程度の長さがより好ましく、具体的には600〜750mmである。
また、吸湿シート1の幅方向(長さ方向と直交する方向)の大きさは、指板の幅と同程度の大きさが好ましく、具体的には50〜110mmである。なお、吸湿シート1の幅方向(長さ方向と直交する方向)の大きさは、通常、一端102側が他端101側よりも幅広(通常、10〜45mm)である。これは、後述するように、弦楽器(例えば、ギター200)の指板203の幅が、ヘッド205側よりもボディ206側の方が幅広になっていることに対応させたものである(図4、図5参照)。
2−1.基材シート
基材シート2,3は、特に限定はないが、通気性を備え、空気や湿分を透過可能なものが好ましく、例えば不織布、織布、編物等が用いられる。基材シート2,3の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂、レーヨン等が使用できる。基材シート2はウェブ7の集合体であり、同じく基材シート3はウェブ8の集合体である。
2−2.吸湿層
吸湿層9の材質は、吸湿機能や消臭機能に優れ、即効性がある点でシリカゲルが使用される。シリカゲルは水分の他に空気中に飛散する臭いの元であるアンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メルカプタンや、加齢臭の原因となるノネナールガス等も吸着し消臭機能をも有する。
吸湿層9は、図2に示すように、基材シート2,3間において層状(図では4層)をなし、基材シート2,3の対向面4,5間に全体に亘り均一に分布してなる多数のシリカゲル6の集合体である。シリカゲル6を上下両側から矜持した状態において、基材シート2,3の対向面4,5は、図2において拡大して示すように、基材シート2,3の構成素材であるウェブ7,8により互いに縫合されている。
シリカゲル6を固定するために、基材シート2と基材シート3との重合部分にはシリカゲル6を上下両側から挟持した状態においてニードルパンチが複数箇所に亘って施されている。すなわち各ニードルパンチの箇所において基材シート2と基材シート3のウェブ7,8同士が機械的に絡み合うことにより、その絡み合った各箇所付近に基材シート2と基材シート3とが接合され固定されている。これにより、ウェブ7,8により対向面4と対向面5との間が縫合された基材シート2と基材シート3にてシリカゲル6は層状をなしたまま移動不能に挟着保持されている。
シリカゲル6の粒は、多数の微細貫通孔を有しており、高湿度雰囲気下では表面吸着又は毛細管現象により空気中の水分を吸収し、乾燥雰囲気下では吸収した水分を放出し得る機能を有するものが好ましい。そのため、かかる吸湿機能及び放湿機能を良好にするべく、本実施形態におけるシリカゲル6には微細空間容積が0.5〜1.0ml/g及び表面積が350〜650m/gの範囲内にあるものが好ましい。
また、微細貫通孔の孔径は30〜120オングストロームのものが吸湿機能等を良好に発揮する上で好ましい。
このように、多数のシリカゲル6の粒が基材シート2と基材シート3とに挟持されることで、高い吸湿性、防湿性、消臭性を長時間に亘って保つことができる。
吸湿シート1は、吸湿効果が薄れてきたら、風通しの良い場所等で定期的に天日に干したり、ドライヤー等で乾燥させると吸湿機能が再生し、繰り返し使用することができる。
3.補強部
主に図1及び図2を用いて説明する。
吸湿シート1の全周に亘る周縁には、補強部10が形成されている。これにより、吸湿層9からシリカゲル6が落下するのを防止することができる。
補強部10の材質や形成方法等は特に限定はないが、例えばウーリー糸を用いたオーバーロック製法により形成することができる。ウーリー糸を使うと縫い目が立体的に強調されるため、補強効果が大きい。また、ヒートプレスで端末処理して補強部10を形成してもよい。
4.面ファスナー
主に図1及び図4を用いて説明する。
面ファスナー20は、オス21とメス22との一対で使用され、面ファスナー20のメス22が、吸湿シート部材100の長さ方向一端102側に幅方向に沿って取付けられている。
ここでは、吸湿シート部材100側に取付けられている面ファスナー20をメス22、他方の面ファスナー20をオス21とするが、オス21とメス22が逆であっても差し支えない。
面ファスナーのフック(チクチクする硬い方)面(A面、凸面)を「オス」、面ファスナーのループ(ふわふわした柔らかい方)面(B面、凹面)を「メス」とする。
後述するように、吸湿シート部材100の幅狭側である先端101はギター200のヘッド205側に、吸湿シート部材100の幅広側である他端102はギター200のボディ206側になるよう配置される。
5.弦楽器(ギター)
図5は、本発明の一態様に係る吸湿シート部材の使用対象となるギターの斜視図である。図6は、図5に示すギターのネック部分の断面構造を拡大して示す模式図である。
弦楽器(ここではギター200)は、ヘッド205とボディ206との間に張られた複数の弦201と、ネック204上に長さ方向に沿って配置された指板(フィンガーボード)203と、指板203上に離間して固定された複数のフレット202とを備えている。図5において、207は円形のサウンドホール(共鳴孔)を示す。
6.吸湿方法
本実施形態の吸湿シート部材100を用いたギター200の吸湿方法の一例について説明する。
主に図1、図3、図4及び図6を用いて説明する。
まず、複数の弦201とフレット202とが非接触状態になるように、弦201と指板203との隙間に、ネック204の長さ方向に沿って吸湿シート部材100を挟む(図3、図6参照)。
ここでは、吸湿シート部材100の幅狭側である先端101はギター200のヘッド205側に、吸湿シート部材100の幅広側である他端102はギター200のボディ206側になるよう挿入する(図4参照)。
これは、ギター200の指板203やネック204は、通常、ヘッド205側よりもボディ206側の方が幅が広くなっていることに対応させたものである。
つぎに、面ファスナー20のオス21と、面ファスナー20のメス22とで、複数の弦201を上下方向(ネック204と直交する方向)から挟み、吸湿シート部材100をギター200のネック204に取付ける(図4参照)。
この状態でギター200をギターケースで保管すると、吸湿シート1のシリカゲル6の粒がギターケース内の湿気を吸湿し、弦201の錆びやネック204の反り等の発生を抑制することができる。また、ギター200をギターケースで収納して移動する際でも、弦201とフレット202との接触を防止できるため、フレット202の変形や破損等を防止し、フレット202を保護することもできる。
<第2の実施形態>
吸湿シート1は、図2に示すような、基材シート2と基材シート3との間に吸湿層9を形成した3層構造に限定されず、例えばつぎのような態様であってもよい。
1.5層構造
基材シート2又は基材シート3の表面にポリウレタン層を形成し、さらにその表面に表面層を形成した5層構造の吸湿シート。
2.7層構造
基材シート2の表面にポリウレタン層を形成し、さらにその表面に表面層を形するとともに、基材シート3の表面にポリウレタン層を形成し、さらにその表面に表面層を形した7層構造の吸湿シート。
3.ポリウレタン層
ポリウレタン層は、例えばシート状に形成したポリウレタンを、フレームラミネート加工により、基材シート2(又は3)の表面に接着することにより形成することができる。
ポリウレタン層の厚さは、通常1〜10mmであり、好ましくは2〜5mmである。
このようにポリウレタン層を形成することにより、吸湿性が上がるため、吸湿シート部材の吸湿効果が向上するようになる。また、ポリウレタン層により緩衝性も得られる。
4.表面層
表面層は、例えばポリエステル樹脂等のシート材を、フレームラミネート加工により、ポリウレタン層の表面に接着することにより形成することができる。
表面層の形成材料は、特に限定はないが、通気性を備え、空気や湿分を透過可能なものが好ましく、例えばポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、レーヨン等が使用できる。なかでも、吸水速乾生地を使用すると、吸湿や調湿の即効性が上がるため好ましい。
<第3の実施形態>
図4では、吸湿シート部材100でサウンドホール207を覆い、吸湿シート部材100の一端102側の面ファスナー20でギター200に取付けたが、これに限定されず、例えば次のような態様で使用することもできる。
すなわち、図4ではサウンドホール207よりも右側の位置で面ファスナー20を取付けているが、サウンドホール207よりも左側の位置で面ファスナーを取付けてもよい。例えば、吸湿シート部材100の一端102側をサウンドホール207内に挿入して固定せずフリーな状態(垂らした状態)とし、サウンドホール207よりも左側の位置に設けた面ファスナーでギター200に取付けてもよい。
これにより、サウンドホール207内の内部に吸湿シート部材100を挿入できるようになり、吸湿効果をさらに高めることができるようになる。
<第4の実施形態>
図4では、吸湿シート部材100でサウンドホール207を覆い、吸湿シート部材100の一端102側の面ファスナー20でギター200に取付けたが、これに限定されず、例えば次のような態様で使用することもできる。
すなわち、吸湿シート部材100でサウンドホール207を覆わずに、吸湿シート部材100の長さを指板203の長さと同等の長さとする。この場合、吸湿シート部材100の一端102側はサウンドホール207よりも左側の位置になるので、この位置に面ファスナー20を取付けて、吸湿シート部材100を指板203に取付けてもよい。
<第5の実施形態>
本実施形態に係る吸湿シート部材は、主に弦楽器の保管時等における弦の錆びやネックの反り等を抑制するために使用するが、調湿シート部材としても使用することができる。ギター等の弦楽器の胴体部(ボディ)は、木材を箱状に組立てることで形成されているが、この木材は非常に薄いため、保管時等において湿度の影響を受けやすい。弦楽器の胴体部が湿度の影響を受けると、表面板の形状やネックの角度が変わってしまう場合があり、最悪の場合は割れ等の問題が生じ、演奏に支障をきたしてしまう。このような場合には、吸湿シート1に霧吹き等で水分を噴霧すると、吸湿層9のシリカゲル6が水分を吸収するため、この状態で、前記と同様に、複数の弦201とフレット202とが非接触状態になるように、弦201と指板203との隙間に、ネック204の長さ方向に沿って吸湿シート部材100を挟むと、弦楽器を調湿することができる。特に湿気が低く乾燥しやすい冬場に使用する場合には、霧吹き等で吸湿シート1に水分を噴霧して、予め湿度を高めた状態で使用することが好ましい。
吸湿センサーを使用する場合は、吸湿シート1に霧吹き等で水分を噴霧して、吸湿センサーが桃色になったのを確認してから使用することが好ましい。変色によって調湿の具合が小さくなったと判断すれば、霧吹き等で水分を噴霧して、色の変化を参考に湿らせることができる。
吸湿センサーは、例えば塩化コバルトを表面に所定量塗布したものである。塩化コバルトが無水の場合は青色であり、雰囲気中の湿度が増して二水和物となると紫色になり、さらに湿度が増えると六水和物となって桃色となる。この変色を人が視認することで調湿の度合いを知ることができる。
<変形例>
以上、一実施形態に係る吸湿シート部材を説明したが、本発明はこの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例とを組み合わせたものでもよいし、変形例同士を組み合わせたものでもよい。また、実施形態や変形例に記載していない例や要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
1.面ファスナー
実施形態では、面ファスナー20を吸湿シート部材100の一端102側に設けたが、面ファスナー20の取り付け場所は特に限定はなく、例えば長手方向反対側の端部101側に設けてもよく、102側と101側の双方に設けてもよい。弦201と指板203との隙間は、端部101側から端部102側に向けて大きくなる傾向があるため、吸湿シート部材100のずれ、落下防止等の観点からは、少なくとも端部102側に設けることが好ましい。
実施形態では、面ファスナー20により吸湿シート部材100と弦201とを固定しているが、これに限定されず、例えばテープやスナップボタン等を使用することもできる。
2.吸湿シート
吸湿シート1は、基材シート2と基材シート3との間に吸湿層9を形成したものに限定されず、基材シート2、3の片面もしくは両面に1層以上の層(表面層)を形成しても差し支えない。
また、吸湿層9を構成するシリカゲル6の固定は、ニードルパンチに限定されず、ホットメルト加工であってもよい。例えば、2枚の基材シートの間に粒状のシリカゲルを挟み込み、2枚の基材シートをエチレン酢酸ビニル等の熱可塑性プラスチックを接着剤としてホットメルト加工することによって形成してもよい。
3.吸湿層
実施形態においては、多数のシリカゲルの粒からなる層は4層であるが、層数は特に限定はなく、2層以上であれば特に限定はない。なお、吸湿効果が十分であれば、1層でもよい。
なお、吸湿層9は、シリカゲルに代えてもしくはシリカゲルとともに、ゼオライト、トルマリン等の天然多孔石、備長炭等の炭材や活性炭、パーライト、ケイ酸ソーダ等を使用することもできる。
4.吸湿センサー
吸湿シート1には、吸湿センサーを設けることができる。
吸湿センサーは、例えば塩化コバルトを表面に所定量塗布したものが使用できる。塩化コバルトが無水の場合は青色であり、雰囲気中の湿度が増して二水和物となると紫色になり、さらに湿度が増えると六水和物となって桃色となる。この変色を人が視認することで吸湿の度合いを知ることができる。吸湿シート1の吸湿効果が薄れてきたら、風通しの良い場所等で定期的に天日に干したり、ドライヤー等で乾燥させるとと吸湿機能が再生し、繰り返し使用することができる。
なお、吸湿センサーを設ける位置については特に限定はないが、吸湿シート1の中央部ではなく、周辺部に設けることが好ましい。
5.弦楽器
実施形態では弦楽器としてギター200を使用したが、これに限定されずベース、バイオリン、ビオラ、チェロ、マンドリン、ニ胡等であっても差し支えない。
100 吸湿シート部材
1 吸湿シート
10 補強部
20 取付手段(面ファスナー)

Claims (6)

  1. ヘッドとボディとの間に張られた複数の弦と、ネック上に長さ方向に沿って配置された指板と、前記指板上に離間して固定された複数のフレットとを備えた弦楽器に、前記複数の弦と前記指板との隙間に取付けられる吸湿シート部材であって、
    前記吸湿シート部材は、2枚の基材シートの間にシリカゲルを含有する吸湿層を備えた吸湿シートと、
    前記吸湿シートの全周に形成された補強部と、
    前記複数の弦を前記ネックと直交する上下方向から挟んだ状態で着脱可能に取付ける取付手段と、
    を備えることを特徴とする吸湿シート部材。
  2. 前記吸湿シートは、前記指板の長さよりも長い略矩形状の長尺シートである
    請求項1に記載の吸湿シート部材。
  3. 前記取付手段は、面ファスナーである
    請求項1又は2に記載の吸湿シート部材。
  4. 前記面ファスナーは、前記吸湿シートの長さ方向両端部の少なくとも一方に設けられる
    請求項3に記載の吸湿シート部材。
  5. 前記弦楽器は、ギターまたはベースである
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸湿シート部材。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸湿シート部材を用いた弦楽器の吸湿方法であって、
    前記弦と前記フレットとが非接触状態になるよう、前記複数の弦と前記指板との隙間に、前記ネックの長さ方向に沿って前記吸湿シート部材を配置し、前記取付手段により前記複数の弦を上下方向から挟んだ状態で前記弦楽器に取付けることを特徴とする吸湿方法。

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