以下、本発明の実施の形態に係る情報送信装置、情報通知装置、通知制御装置、情報通知システム、通知制御システム、情報通知方法、通知制御方法及びプログラムについて図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同じ符号を付す。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る情報通知システム1000は、図1に示すように、情報送信装置100と情報通知装置200とを備える。そして、情報送信装置100と情報通知装置200とはネットワーク9で接続されている。
情報送信装置100は、その装置の状態を送信する通知元となる装置である。エアコン、洗濯機等、各種家電機器が情報送信装置100になり得る。情報通知装置200は、情報送信装置100の状態をユーザに通知する通知先となる装置である。こちらも各種家電機器が情報通知装置200になり得る。ネットワーク9は、Ethernet(登録商標)やEIA−485を用いた有線ネットワークを使用しても、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の無線ネットワークを使用しても良く、任意のネットワークを使用可能である。
情報送信装置100は、図2に示すように、機能構成として、制御部10と、記憶部20と、入力部31と、通信部32と、を備える。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部20に記憶されたプログラムを実行することにより、情報送信装置100の各部(操作内容取得部11、状態変化検知部12、操作状態判定部13、状態通知情報生成部14、状態通知情報送信部15、主機能制御部16)の機能を実現する。また、制御部10は、マルチスレッド機能を備えており、複数の処理の流れを並行して実行することができる。
操作内容取得部11は、ユーザが情報送信装置100に対して操作入力した操作内容を、後述する入力部31を介して取得する。
状態変化検知部12は、情報送信装置100の状態を取得し、状態変化を検知する。ここで、状態とは、動作状態、内部状態、外部状態を含む。動作状態とは、例えば、装置の運転ON/OFFである。内部状態とは、例えば、運転モードや設定温度である。外部状態とは、例えば、気温や湿度である。
操作状態判定部13は、操作内容取得部11が取得した操作内容と状態変化検知部12が検知した状態変化とに矛盾がないかを判定する。つまり、ユーザが情報送信装置100に対して操作入力した操作内容にしたがって、情報送信装置100の状態が変化したかを判定する。
状態通知情報生成部14は、操作内容取得部11が取得した操作内容と状態変化検知部12が検知した状態変化とから、情報送信装置100の状態を通知する状態通知情報を生成する。
状態通知情報送信部15は、状態通知情報生成部14が生成した状態通知情報を後述する通信部32を介して、情報通知装置200に送信する。情報通知装置200への送信の際は宛先指定無しでブロードキャストしても良い。また、情報通知装置200が定期的に自分のアドレスをブロードキャストするシステムにしても良い。その場合は、定期的にブロードキャストされている情報通知装置200のアドレスを情報送信装置100が受信し、情報送信装置100は、その受信した情報通知装置200のアドレスに対して状態通知情報を送信する。
主機能制御部16は、情報送信装置100の主機能を動作させる。情報送信装置100は、通常は、エアコン、洗濯機等の各種家電機器なので、エアコンならエアコン機能、洗濯機なら洗濯機能という主機能を備えている。この主機能を動作させるのが主機能制御部16である。
記憶部20は、ハードウェアとしてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。ROMには制御部10のCPUが実行するプログラムや、プログラムを実行する上で予め必要なデータが記憶されている。RAMには、プログラム実行中に作成されたり変更されたりするデータが記憶される。記憶部20は機能的には、状態記憶部21、操作内容記憶部22及び状態通知情報記憶部23を備える。
状態記憶部21は、図3に示すように、情報送信装置100の状態を記憶する。記憶する状態は、情報送信装置100の主機能に応じて異なる。例えば、情報送信装置100がエアコンの場合は、図3(a)に示すように、運転のON /OFF、運転モード、設定温度、気温、湿度が状態記憶部21に記憶される。図3で「設定」が「1」となっているのは、ユーザによって設定可能な「状態」であることを表す。「設定」が「0」となっているのは、ユーザによる設定が不可能な「状態」である。図3(a)は、情報送信装置100であるエアコンの運転が「ON」、運転モードは「暖房」、設定温度は「20℃」、現在の気温は「16℃」、湿度は「50%」であることを示している。
図3(b)は、情報送信装置100が洗濯機の場合の状態記憶部21の記憶内容である。図3(b)は、運転モードが「洗濯」、洗濯機の運転が「ON」、「残り時間」が「50分」、つまり、あと50分で洗濯が終了する予定であることを示している。
図3(c)は、情報送信装置100が冷蔵庫の場合の状態記憶部21の記憶内容である。図3(c)は、冷蔵庫の運転モードが「中」に設定されており、冷蔵庫の庫内温度が「3℃」、冷凍庫の庫内温度が「−18℃」であることを示している。
図3(d)は、情報送信装置100が電子レンジの場合の状態記憶部21の記憶内容である。図3(d)は、運転モードが「温め」で、電子レンジの運転が「ON」になっており、「残り時間」が「30秒」、つまり、あと30秒で温めが終了する予定であることを示している。
また、図3に示していない特別な状態として、状態記憶部21には「エラー状態」も記憶している。「エラー状態」は、エラーが発生していない通常の状態では値は無いが、エラーが発生すると、発生したエラーを示す値になる。例えば、エアコンがユーザの設定したとおりに動作していないことを検知すると、エアコンの状態記憶部21の「エラー状態」は、その事を示す値、例えば「入力どおり動作しない」という値になる。また、冷蔵庫の扉を開けっ放しにしていると、冷蔵庫の状態記憶部21の「エラー状態」は、扉が開けっ放しであることを示す値、例えば「扉が開いています」という値になる。
操作内容記憶部22には、図4に示すように、ユーザが操作入力した操作内容を記憶する。図3に示す状態記憶部21において「設定」が「1」となっているユーザが設定可能な「状態」を設定する操作内容が、操作内容記憶部22に記憶される。例えば、情報送信装置100がエアコンの場合は、図4(a)に示すように、運転のON /OFF、運転モード、設定温度が操作内容記憶部22に記憶される。図4(a)は、ユーザが情報送信装置100であるエアコンの運転を「ON」にし、運転モードを「暖房」にし、設定温度を「20℃」に設定する操作を行ったことを示している。
図4(b)は、情報送信装置100が洗濯機の場合の操作内容記憶部22の記憶内容である。図4(b)は、ユーザが運転モードを「洗濯」にして、洗濯機の運転を「ON」にする操作をしたことを示している。また、図4(c)は、情報送信装置100が冷蔵庫の場合の操作内容記憶部22の記憶内容である。図4(c)は、ユーザが冷蔵庫の運転モードを「中」に設定する操作をしたことを示している。また、図4(d)は、情報送信装置100が電子レンジの場合の操作内容記憶部22の記憶内容である。図4(d)は、ユーザが運転モードを「温め」にして、電子レンジの運転を「ON」にする操作をしたことを示している。
状態通知情報記憶部23には、図5に示すように、状態通知情報生成部14が生成する状態通知情報を記憶する。例えば、情報送信装置100であるエアコンに対して、運転を「ON」にし、運転モードを「暖房」にし、設定温度を「20℃」に設定する操作が行われた場合、その時の気温が16℃で、湿度が50%であるなら、図5(a)に示す状態通知情報が生成されて、状態通知情報記憶部23に記憶される。その後、気温が17℃、湿度が45%に変化したら、図5(b)に示す状態通知情報が生成されて、状態通知情報記憶部23に記憶される。
また、情報送信装置100である洗濯機に対して、運転モードを「洗濯」にして、洗濯機の運転を「ON」にする操作が行われた場合、その時点ではまだ洗濯機は残り時間が算出できないなら、図5(c)に示す状態通知情報が生成されて、状態通知情報記憶部23に記憶される。その後、洗濯が終了し、自動的に運転がOFFになったら、図5(d)に示す状態通知情報が生成されて、状態通知情報記憶部23に記憶される。
また、エラーが発生した場合の状態通知情報の例を図5(e)に示す。例えば、情報送信装置100であるエアコンに対し、ユーザが運転をONにする操作をしたのに、状態変化検知部12が運転OFFのままであることを検知すると、エアコンの状態記憶部21には、「エラー状態」として、「入力どおり動作しない」という値が記憶される。そうすると、図5(e)に示す状態通知情報が生成されて、状態通知情報記憶部23に記憶される。
入力部31は、情報送信装置100がユーザからの操作入力を受け付けるための入力デバイスである。例えば、押しボタンスイッチ、スライドスイッチ、タッチパネル、リモコン等である。ユーザが入力部31を介して情報送信装置100に操作入力をすることにより、主機能制御部16が情報送信装置100の主機能を動作させる。
通信部32は、状態通知情報生成部14が生成した状態通知情報を情報通知装置200に送信するための通信デバイスである。送信先の情報通知装置200で状態通知情報を受信できさえすれば、任意の通信デバイスを使用可能である。通信インタフェースにも制限はなく、Ethernet(登録商標)のような有線の通信インタフェースを使用しても良いし、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の無線インタフェースを使用しても良い。
次に、情報通知装置200について説明する。情報通知装置200は、図6に示すように、機能構成として、制御部40と、記憶部50と、通信部61と、出力部62と、入力部63と、を備える。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部50に記憶されたプログラムを実行することにより、情報通知装置200の各部(状態通知情報受信部41、機器判別部42、出力部制御情報生成部43、主機能制御部44)の機能を実現する。
状態通知情報受信部41は、情報送信装置100から送信される状態通知情報を、後述する通信部61を介して受信する。情報送信装置100からの状態通知情報の送信は、ブロードキャストで送信される場合もあるし、情報通知装置200のアドレス宛てに送信される場合もある。どちらで送信されても、状態通知情報受信部41で受信することができる。
なお、全ての情報送信装置100からの状態通知情報を受信せずに、状態通知情報の受信対象となる情報送信装置100を制限することも可能である。そのためには、後述する記憶部50に、受信情報送信装置記憶部(図示せず)を備え、状態通知情報の受信対象となる情報送信装置100を記憶しておく。そして、状態通知情報受信部41は、受信情報送信装置記憶部に記憶された情報送信装置100からの状態通知情報だけを受信し、受信情報送信装置記憶部に記憶されていない情報送信装置100からの状態通知情報は無視するようにすれば良い。後述する入力部63により、受信情報送信装置記憶部に記憶させる情報送信装置100を設定できるようにしても良い。
機器判別部42は、状態通知情報受信部41が受信した状態通知情報を送信した情報送信装置100の機器の種別を判別する。状態通知情報には、図5に示すように、機器名の情報が含まれているので、この情報によって機器の種別を判別できる。
出力部制御情報生成部43は、後述する出力部制御テーブル記憶部51に記憶されている出力部制御テーブルを参照して、状態通知情報受信部41が受信した状態通知情報に基づき、後述する出力部62を制御するための出力部制御情報を生成する。
主機能制御部44は、情報通知装置200の主機能を動作させる。情報通知装置200も情報送信装置100と同様に、通常は、エアコン、洗濯機等の各種家電機器なので、エアコンならエアコン機能、洗濯機なら洗濯機能という主機能を備えている。この主機能を動作させるのが主機能制御部44である。
記憶部50は、前述した記憶部20と同様にハードウェアとしてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。記憶部50は機能的には、出力部制御テーブル記憶部51及び出力部制御情報記憶部52を備える。
出力部制御テーブル記憶部51は、図7に示すように、情報送信装置100から送信される状態通知情報と情報通知装置200が備える出力部62の制御内容とを対応づけた出力部制御テーブルを記憶する。出力部制御テーブルは、各状態通知情報に対して、出力部62のどのデバイスをどのように用いてユーザに状態を通知するかという出力部62の制御内容を設定したテーブルである。図7は、出力部62として、スピーカー、LED(Light Emitting Diode)1、LED2、セグメントディスプレイを備えた冷蔵庫が情報通知装置200の場合の出力部制御テーブルの例である。この例では、情報送信装置100がエアコンの場合、「エラー情報」として「入力どおり動作しない」という状態通知情報を受信したら「エアコンが故障している可能性があります」と冷蔵庫のスピーカーの音声で通知し、「運転ON/OFF」の状態通知情報を受信したら冷蔵庫のLED1の光の点灯/消灯で運転のON/OFFを通知し、「運転モード」の状態通知情報を受信したら冷蔵庫のLED2の光の色で運転モードを通知し、「設定温度」の状態通知情報を受信したら設定温度を冷蔵庫のセグメントディスプレイに文字で表示し、「気温」や「湿度」の状態通知情報を受信したらそれについては何も通知しないことを示している。
図7に示す出力部制御テーブルの例では、さらに、情報送信装置100が洗濯機の場合、「運転ON/OFF=OFF」の状態通知情報を受信すると、「洗濯が終了しました」とスピーカーで通知し、それ以外の状態通知情報を受信しても何も通知しないことを示している。洗濯が終了すると自動的に運転が止まり、「運転ON/OFF=OFF」の状態通知情報が送信されるからである。また、情報送信装置100が電子レンジの場合、「運転ON/OFF=OFF」の状態通知情報を受信すると、「電子レンジの調理が終了しました」とスピーカーで通知し、それ以外の状態通知情報を受信しても何も通知しないことを示している。「温め」や「解凍」といった電子レンジでの調理が終了すると自動的に運転が止まり、「運転ON/OFF=OFF」の状態通知情報が送信されるからである。
図7の一番左の項目「情報送信装置」を参照すると、図7に示す出力部制御テーブルを記憶している情報通知装置200が受信対象としている情報送信装置100には、エアコン、洗濯機及び電子レンジが含まれることがわかる。このように、情報通知装置200は、受信対象となる情報送信装置100の各種状態通知情報に対応する出力部62の制御内容を、出力部制御テーブルとして、予め出力部制御テーブル記憶部51に記憶している。ただし、ユーザが自分の好みで出力部62の制御内容を変更したい場合も考えられるので、出力部制御テーブルをユーザが変更できるようにしておいても良い。出力部制御テーブルの内容の変更は、ユーザが、後述する通信部61又は入力部63を介して行えるようにしても良い。
また、出力部62に備えられたデバイスが限られている場合は、異なる状態通知情報に対して、同一のデバイスを割り当てざるを得ない。このような出力部62の制御内容の競合が発生する場合は、制御内容に応じて、「順次出力」、「時分割で順番に繰り返し出力」又は「優先順位を設定し、優先順位の高い状態通知情報を出力」を行う。例えば、競合する制御内容がどれも「音声データを出力部62のスピーカーから出力」である場合は、複数の音声データを順次出力すれば良い。競合する制御内容がどれも「LEDの色を指定した発光」である場合は、時分割でLEDの色を順番に変化させれば良い。また、出力部制御テーブルに「優先順位」の情報も設定し、制御内容が競合する場合は、優先順位の高い状態通知情報のみを通知するようにしても良い。
出力部制御情報記憶部52は、図8に示すように、出力部制御情報生成部43が生成した出力部制御情報を記憶する。図8(a)に示す例は、情報通知装置200が冷蔵庫で、出力部制御情報は、「冷蔵庫のLED1を点灯」「冷蔵庫のLED2を橙色で点灯」「冷蔵庫のセグメントディスプレイに「20」を表示」という3つの制御内容を含む場合の例である。図8(b)に示す例は、情報通知装置200が冷蔵庫で、出力部制御情報は、「冷蔵庫のLED1を消灯」「「エアコンが故障している可能性があります」と、スピーカーにて通知」という2つの制御内容を含む場合の例である。
通信部61は、情報送信装置100の通信部32から送信される状態通知情報を受信するための通信デバイスである。送信元の情報送信装置100で送信される状態通知情報を受信できさえすれば、任意の通信デバイスを使用可能である。通信インタフェースにも制限はなく、Ethernet(登録商標)のような有線の通信インタフェースを使用しても良いし、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の無線インタフェースを使用しても良い。
出力部62は、ユーザに情報送信装置100の状態を通知するための状態通知信号を出力する出力デバイスである。状態通知信号としては、光、音、音声、振動、文字、映像等、出力部62が備えたデバイスが出力する任意の信号を使用できる。光で通知するためのLED、音又は音声で通知するためのスピーカー、振動で通知するためのバイブレーター、文字で通知するためのセグメントディスプレイ、文字又は映像で通知するための液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等を備える。出力部62は、これらのデバイスのうち一部のみを備えても良いし、全てを備えても良い。
入力部63は、情報通知装置200がユーザからの操作入力を受け付けるための入力デバイスである。例えば、押しボタンスイッチ、スライドスイッチ、タッチパネル、リモコン等である。ユーザが入力部63を介して情報通知装置200に操作入力をすることにより、主機能制御部44が情報通知装置200の主機能を動作させる。
機能構成の説明は以上である。次に、情報送信装置100の状態変化の情報が、情報通知装置200によってユーザに通知されるための、情報送信装置100及び情報通知装置200のそれぞれの処理について説明する。まず、実施の形態1に係る情報送信装置100が、状態変化の情報を情報通知装置200に送信する処理である状態通知情報送信処理について、図9を参照して説明する。状態通知情報送信処理は、情報送信装置100の電源を投入すると開始され、情報送信装置100の主機能の処理とは別スレッドで並行して実行される。
まず、操作内容取得部11が、入力部31を介して、ユーザからの操作入力があるかどうかを判定する(ステップS101)。操作入力があるなら(ステップS101;Yes)、操作内容取得部11は操作入力の内容を取得し、操作内容記憶部22に記憶する(ステップS102)。そして、主機能制御部16が主機能の処理の実行を開始する(ステップS103)。制御部10の備えるマルチスレッド機能により、主機能の処理は、状態通知情報送信処理と並行して実行される。そして、状態変化検知部12は情報送信装置100の状態を取得し、状態記憶部21に記憶する(ステップS104)。
次に操作状態判定部13は、操作内容取得部11が取得した操作内容と状態変化検知部12が検知した状態変化とに矛盾がないかを判定する。つまり、状態記憶部21に記憶されている「状態」のうちユーザの操作によって変化する「状態」が、操作内容記憶部22に記憶されている「操作の内容」と一致しているかを判定する(ステップS105)。一致しているなら(ステップS105;Yes)、ステップS107に進む。ステップS105での操作状態判定部13による判定は、例えば、図3(a)に示す状態記憶部21において「設定」が「1」の各「状態」と、図4(a)に示す操作内容記憶部22の「操作の内容」が一致しているかを判定する。この例では、図3(a)の「状態」と図4(a)の「操作の内容」とは一致しているので、この場合はステップS107に進むことになる。
状態記憶部21に記憶されている「状態」のうちユーザの操作によって変化する「状態」が、操作内容記憶部22に記憶されている「操作の内容」と一致していないなら(ステップS105;No)、ユーザの操作内容のとおりに動作していないので、制御部10は、状態記憶部21に「エラー状態」として「入力どおり動作しない」を記憶させる(ステップS106)。
次に、状態通知情報生成部14は、状態記憶部21に記憶されている「状態」に基づいて状態通知情報を生成し、状態通知情報記憶部23に記憶する(ステップS107)。ここで生成される状態通知情報は、例えば図5(a)に示すように、状態変化の有無によらず、その時点で状態記憶部21に記憶されているエラー状態も含めた全ての「状態」の情報を含む。
次に状態通知情報送信部15は、状態通知情報記憶部23に記憶されている状態通知情報を、通信部32を介して、情報通知装置200に送信する(ステップS108)。そして、制御部10は情報送信装置100の電源OFFが指示されたか否かを判定する(ステップS109)。電源OFFが指示されたなら(ステップS109;Yes)、終了する。電源OFFが指示されていないなら(ステップS109;No)、ステップS101に戻る。
ステップS101の操作入力の判定で、操作入力がなかったら(ステップS101;No)、状態変化検知部12は、情報送信装置100の状態を取得する(ステップS110)。そして、状態変化検知部12は、取得した「状態」と、状態記憶部21に記憶されている「状態」とを比較し、状態変化があるかを判定する(ステップS111)。状態変化がなければ(ステップS111;No)、ステップS101に戻る。
状態変化があるなら(ステップS111;Yes)、その変化した「状態」について、状態変化検知部12は状態記憶部21に記憶し、状態通知情報生成部14は状態通知情報を生成して状態通知情報記憶部23に記憶する(ステップS112)。ここで生成される状態通知情報は、例えば図5(b)に示すように、状態変化があった「状態」のみを含む。そして、ステップS108に進む。
以上の処理により、情報送信装置100の状態が変化した場合、又は、ユーザによる操作入力が行われた場合に、状態通知情報が情報通知装置200に送信される。そして、ユーザの操作の通りに動作していなければ、そのことを示すエラー情報を含む状態通知情報が情報通知装置200に送信される。
次に、状態通知情報の送信先である情報通知装置200が、状態通知情報を受信して、ユーザに情報送信装置100の状態変化を通知する処理である状態通知情報受信処理について、図10を参照して説明する。状態通知情報受信処理は、情報通知装置200が状態通知情報を受信すると開始され、情報通知装置200の主機能の処理とは別スレッドで並行して実行される。
まず、状態通知情報受信部41は、通信部61を介して、状態通知情報を受信する(ステップS201)。次に、機器判別部42は、状態通知情報に含まれる機器名の情報に基づき、状態通知情報を送信した機器の種別を判別する(ステップS202)。例えば、図5(a)に示す状態通知情報を受信した場合は、機器の種別を「エアコン」と判別する。次に、出力部制御情報生成部43は、状態通知情報と出力部制御テーブル記憶部51に記憶されている出力部制御テーブルとから出力部制御情報を生成し、出力部制御情報記憶部52に記憶する(ステップS203)。
次に、制御部40は、出力部制御情報記憶部52にステップS203で生成された出力部制御情報が存在するか否かを判定する(ステップS204)。出力部制御情報記憶部52に出力部制御情報が存在するなら(ステップS204;Yes)、制御部40はその出力部制御情報に基づいて出力部62を制御し(ステップS205)、終了する。出力部制御情報が存在しないなら(ステップS204;No)、何も出力せずに終了する。
以上の処理により、情報送信装置100から送信された状態通知情報の内容に基づき、情報通知装置200はユーザに通知を出すことができる。したがって、ユーザが操作を行った情報送信装置100の近くにいない場合でも、情報通知装置200から情報送信装置100の状態についての通知を受け取ることができる。
ここで、ステップS203における出力部制御情報生成について補足説明する。例えば、出力部制御テーブル記憶部51に記憶されている出力部制御テーブルが図7に示す内容であるとする。この場合において、図5(a)に示す状態通知情報を受信すると、情報送信装置100は「エアコン」、「運転ON/OFF」は「ON」、「運転モード」は「暖房」、「設定温度」は「20℃」、「気温」は「16℃」、「湿度」は「50%」ということがわかる。そうすると、図5(a)に示す状態通知情報と、図7に示す出力部制御テーブルとから、図8(a)に示す出力部制御情報が生成され、出力部制御情報記憶部52に記憶される。そして、この出力部制御情報に基づいて制御部40が出力部62を制御することで、ユーザに通知を出すことができる。
また、エアコン稼働中に気温が変化した場合、例えば図5(b)に示す状態通知情報が送信されるが、図7ではエアコンの気温や湿度の状態通知情報に対しては「通知しない」となっている。したがって、この場合、出力部制御情報は生成されず、出力部制御情報記憶部52には何も記憶されない。そうすると、図10のステップS204の判定はNoとなり、ユーザには何も通知されない。気温が変化しただけで通知を受けるのは煩わしいからである。なお、例えば気温の変化を冷蔵庫の液晶ディスプレイに表示することで通知してほしい場合は、図7に示す出力部制御テーブルの「エアコン」「気温」の「制御内容」を「何もしない」から「気温を液晶ディスプレイに表示」に変更すれば良い。
また、エラーが発生する例として、例えば、エアコンを運転ONに設定したにも関わらず、エアコンが運転ONにならず運転OFFのままだった場合を説明する。この場合、エアコンからは図5(e)に示す状態通知情報が送信される。情報通知装置200がこの状態通知情報を受信すると、図8(b)に示す出力部制御情報が生成され、出力部制御情報記憶部52に記憶される。そして、この出力部制御情報に基づいて制御部40が出力部62を制御することで、ユーザにエラーが発生したことを通知することができる。
なお、上述した情報通知システム1000は、情報送信装置100及び情報通知装置200がそれぞれ一台ずつの場合で説明した。しかし、図7に示す例を見れば、情報送信装置100がエアコンの場合、洗濯機の場合、電子レンジの場合の各制御内容が設定されていることからもわかるように、情報通知装置200は、情報送信装置100が複数台の場合にも対応できる。
ただし、図7に示す例では、情報送信装置の機器の種別毎に制御内容を設定しているため、例えばエアコンが複数台ある場合、どのエアコンの状態を通知しているかを区別できなかった。そこで、エアコンを複数台所有するユーザのために、図5に示す状態通知情報の「機器名」や、図7に示す出力部制御テーブルの「情報送信装置」の情報として、機器の種別だけでなく、機器のIDも設定可能にしても良い。そして、出力部制御テーブルを、例えば、「エアコン1」が「運転ON」の場合は「LED1を点灯」、「エアコン2」が「運転ON」の場合は「LED3を点灯」と、異なる制御内容に設定すれば、運転ONとなっているエアコンがエアコン1なのかエアコン2なのか判別が可能となる。
また、図11(a)に示すように、情報通知装置200も複数台存在可能である。この場合、情報送信装置100は、通常は、ブロードキャストにより、全ての情報通知装置200A,200B,200Cに送信する。また、各情報通知装置200A,200B,200Cそれぞれからブロードキャストにより当該情報通知装置200A,200B,200Cのアドレスが送信されている場合は、情報送信装置100は、それら各情報通知装置200A,200B,200Cのアドレスを受信して、その各アドレスに対して状態通知情報を送信しても良い。情報送信装置100が複数台の情報通知装置200A,200B,200Cに送信することにより、ユーザは複数の情報通知装置200A,200B,200Cから通知を受けることができ、ユーザが通知を受ける機会が増加する。図11(a)は、情報通知装置200が3台の場合の例であるが、情報通知装置200の台数は任意である。
また、図11(b)は、情報送信装置100と情報通知装置200のそれぞれが複数台存在する例を示す。この場合もそれぞれの情報送信装置100A,100B,100Cが自機の状態通知情報をブロードキャストすることで、各情報通知装置200A,200B,200Cにて、ユーザに状態を通知できる。
なお、図11(a)や図11(b)に示す例では、各情報通知装置200の出力部制御テーブル記憶部51に記憶する出力部制御テーブルには、それぞれ異なる制御内容を設定可能である。例えば、図7に示す出力部制御テーブルを備えた情報通知装置200は、出力部62として、スピーカー、LED1、LED2、セグメントディスプレイを備えた冷蔵庫であるが、これに対し、スピーカーを備えていない代わりにLEDや液晶ディスプレイを備えた冷蔵庫が情報通知装置200である場合もある。この場合は、図7に示す出力部制御テーブルにおいて、スピーカーで通知している内容は、その冷蔵庫が出力部62として備えているLEDや液晶ディスプレイを用いて通知する設定にすれば良い。
例えば、図11(a)において、情報通知装置200Aはスピーカーを備えたテレビ、情報通知装置200BはLEDを備えたエアコン、情報通知装置200Cは液晶ディスプレイ及びバイブレーターを備えた携帯電話機だったとする。そして、情報送信装置100は冷蔵庫で、この冷蔵庫から「扉が開いています」という「エラー状態」が送信されたとする。すると、出力部制御テーブルの設定次第で、例えば、情報通知装置200Aのテレビはスピーカーから音声で「冷蔵庫の扉が開いています」と通知し、情報通知装置200BのエアコンはLEDを点滅させて通知し、情報通知装置200Cの携帯電話はバイブレーターを振動させるとともに液晶ディスプレイに「冷蔵庫の扉が開いています」と表示して通知するということができる。
したがって、情報通知装置200の台数が多いほど出力部62のバリエーションが増え、ユーザに通知できる情報も増える。そして、出力部制御テーブルの内容を各情報通知装置200の備える出力部62の特性を生かした内容で設定することにより、各情報通知装置200において、最適な出力部62の制御内容でユーザに通知することができる。
また、情報送信装置100と情報通知装置200が同一の装置に含まれていても良い。例えば、エアコンと冷蔵庫がそれぞれ情報送信装置100と情報通知装置200の両方の機能を備えている場合は、情報送信装置100としてのエアコンの状態を情報通知装置200としての冷蔵庫で通知することもできるし、逆に情報送信装置100としての冷蔵庫の状態を情報通知装置200としてのエアコンで通知することもできる。
そして、図12に示すように、情報送信装置100と情報通知装置200の両方を兼ね備えた情報送信・通知装置150は、2つ以上の情報通知システム1000が存在する環境において、中継器として機能することができる。情報送信・通知装置150が中継器として機能する際は、状態通知情報受信部41が受信した状態通知情報を、状態通知情報送信部15が送信することによって、状態通知情報の中継を行う。2つ以上の情報通知システム1000間の距離が離れていて通信できない場合に、情報送信・通知装置150が橋渡し役として機能し、ユーザが機器の状態を入手できる範囲を広くすることができる。また、2つ以上の情報通知システム1000間において、通信方式(例えば周波数や通信プロトコル)が異なる場合でも、情報送信・通知装置150が、それぞれの通信方式に対応した通信部32及び通信部61を備えることにより、通信方式の異なる情報通知システム1000間で、状態通知情報の中継が可能になる。この場合も、情報送信・通知装置150が橋渡し役として機能し、ユーザが機器の状態を入手できる範囲を広くすることができる。
例えば、図12において、情報通知システム1000Aに含まれる情報送信装置100A及び情報通知装置200Aは1階に存在しており、情報通知システム1000Bに含まれる情報送信装置100B及び情報通知装置200Bは2階に存在しているとする。そして、情報送信・通知装置150は、1階と2階とをつなぐ階段に存在する照明であるとする。この場合、情報送信・通知装置150は、1階の情報通知システムと2階の情報通知システムとの間の通信を行うことができるので、1階と2階とを1つの情報通知システムとして扱うことができる。
また、情報送信装置100は、換気扇や室外灯等の目に付きにくい場所にある装置であっても良い。また、情報通知装置200は、テレビやオーディオ等のAV機器であっても良い。このような組み合わせにすることで、目に付きにくい場所にある情報送信装置100の状態を、頻繁に目にする情報通知装置200でユーザに通知することが可能になる。
(実施の形態1の変形例)
上述した実施の形態1では、情報送信装置100から状態通知情報を受け取った情報通知装置200はユーザの在否によらず、状態を通知していた。しかし、例えば、ユーザが情報送信装置100の近くにいる場合には、情報送信装置100自体から状態の通知を受けることができるので、情報通知装置200が状態を通知する必要はない。このような場合に対応可能とした実施の形態1の変形例について説明する。
実施の形態1の変形例に係る情報通知システム1001の構成は、図13に示すように、実施の形態1と同じである。実施の形態1の変形例に係る情報送信装置101は、図14に示すように、実施の形態1に係る情報送信装置100に、検知部33が追加された構成になっている。実施の形態1の変形例に係る情報通知装置201の機能構成は、図6に示す実施の形態1に係る情報通知装置200の制御部40に、他装置検知情報判定部(図示せず)が追加された構成になっている。
実施の形態1の変形例に係る情報送信装置101の検知部33は、人の在否を検知する人感センサを備える。人感センサは人の在否を検知できるデバイスであれば任意であり、例えば、赤外線センサである。この人感センサは、情報送信装置101の主機能を動作させるために備えられているセンサを用いても良い。例えば、風向や風量を自動制御するためにエアコンに設けられた赤外線センサや、使用者が近づいたときに照明を点灯させるために照明装置に設けられた赤外線センサを用いても良い。この場合、検知部33を追加するための新たな部品の搭載は不要となる。
実施の形態1の変形例に係る情報通知装置201の他装置検知情報判定部は、情報送信装置101の検知部33が検知した検知情報が、人の不在を示しているか否かを判定する。つまり、情報送信装置101の付近の人の在否を判定する。
実施の形態1の変形例に係る情報送信装置101が、状態変化の情報を情報通知装置201に送信する処理である状態通知情報送信処理は、図9に示す情報送信装置100の状態通知情報送信処理と、ステップS107及びステップS112での状態通知情報生成の処理が異なること以外は同じである。
ステップS107及びステップS112では、図9を参照して説明した処理に加えて、図15に示すように、検知部33での検知結果である検知情報を付加した状態通知情報を生成する。図15で「検知情報」が「1」になっているのは、ステップS107又はステップS112において、状態通知情報を生成する際に、検知部33が人を検知したことを示す。もし検知部33が人を検知していなければ、「検知情報」は「0」となる。
情報通知装置201の状態通知情報受信処理は、図16に示すように、情報通知装置200の状態通知情報受信処理に、検知情報判定(ステップS303)が追加された処理になる。ステップS303以外の処理は、図10に示す情報通知装置200の状態通知情報受信処理と同じである。
ステップS303では、他装置検知情報判定部が、状態通知情報に含まれている「検知情報」が0か否かを判定する。「検知情報」が0なら(ステップS303;Yes)、情報送信装置101の付近にユーザはいないので、情報通知装置201で情報送信装置101の状態をユーザに通知するために、ステップS304以降の処理を実行する。「検知情報」が1なら(ステップS303;No)、何もせずに終了する。「検知情報」が1なら、情報送信装置101の付近にユーザがいるので、ユーザは情報送信装置101の状態を情報送信装置101自体から知ることができる。したがって、情報通知装置201で情報送信装置101の状態をユーザに通知する必要はないためである。
以上説明したように、実施の形態1の変形例では情報送信装置101でのユーザを検知することにより、ユーザに必要な時のみ、情報通知装置201で通知を行うことができる。
また、上記の情報送信装置101の状態通知情報送信処理のさらに別の例として、ステップS101の直前に、制御部10が検知部33による人の存在の検知結果を判定するステップS100を追加しても良い。このステップS100では、検知部33が人の存在を検知している間はステップS100の処理を繰り返す。検知部33が人の存在を検知しなかった場合はステップS101に進む。このような処理を行うことにより、情報送信装置101での状態通知情報の生成の処理量を削減でき、また、情報送信装置101から情報通知装置201への送信データ量も削減できる。
なお、情報送信装置101が備える検知部33で、人以外の動く物も検知可能にし、検知部33での検知結果も、状態通知情報での通知対象とすると、他の応用が可能になる。例えば、郵便受けに情報送信装置101を備えると、郵便受けに宅配物が届いたことを情報通知装置201で通知できる。また、ペットの小屋に情報送信装置101を備えると、ペットが小屋に入ったことを情報通知装置201で通知できる。また、庭に情報送信装置101を備えると、庭にドローンが入ってきたことを情報通知装置201で通知できる。このような応用に使用する場合、情報送信装置101は検知部33による検知機能が主機能である装置でも良く、この場合、主機能制御部16は無くても良い。
(実施の形態1の第2の変形例)
上述した実施の形態1の変形例に係る情報送信装置101は、検知部33を備えていたが、検知部33が情報送信装置に含まれず、独立した装置として情報送信装置の付近に設置され、情報送信装置の付近の人の在否を検知するよう構成しても良い。この、実施の形態1の第2の変形例に係る情報通知システム1002の構成は、図17に示すように、
情報送信装置102、情報通知装置202及び検知装置300を備える。そして、情報送信装置102、情報通知装置202及び検知装置300はネットワーク9で接続されている。
実施の形態1の第2の変形例に係る情報送信装置102は、図18に示すように、実施の形態1に係る情報送信装置100の記憶部20に検知装置情報記憶部24が追加された構成になっている。実施の形態1の第2の変形例に係る情報通知装置202の機能構成は、実施の形態1の変形例に係る情報通知装置201と同じなので、図は省略する。実施の形態1の第2の変形例に係る検知装置300は、少なくとも検知部(図示せず)と通信部(図示せず)を備える。検知装置300に係る検知部及び通信部は、それぞれ情報送信装置101が備える検知部33及び通信部32と同じ機能を持ち、検知装置300は、検知部(図示せず)で検知した人の在否の検知情報を通信部(図示せず)を介して情報送信装置102に送信する。
実施の形態1の第2の変形例に係る情報送信装置102の通信部32は、状態通知情報を送信するだけでなく、検知装置300が検知した人の在否の検知情報を受信する。即ち、検知装置300が実施の形態1の変形例に係る情報送信装置101の検知部33の機能を果たす。
検知装置300は、情報送信装置102の付近に設置される。ただし、情報送信装置102が複数存在する場合は、各情報送信装置102に対応する検知装置300も複数存在することになる。そこで、各情報送信装置102が、自機から離れた場所に設置される他の検知装置300からの検知情報を混同して受信しないよう、該情報送信装置102の付近に設置されている検知装置300のアドレスが検知装置情報記憶部24に記憶される。そして、情報送信装置102は、検知装置情報記憶部24に記憶されているアドレスの検知装置300からの検知情報を受信する。
検知装置情報記憶部24は、例えば図19に示すように、ネットワーク9を介して接続している検知装置300のうち、情報送信装置102の付近に設置された検知装置300のアドレスと、該検知装置300から送信された検知情報を記憶する。図19では、アドレスとしてIP(Internet Protocol)で用いられるIPアドレスを記憶している例となる。IPアドレス以外に装置固有に割り当てられるMAC(Media Access Control)アドレスを用いてもよい。また、図19は、情報送信装置102の付近に設定された検知装置300を1つだけ登録している例であるが、情報送信装置102の付近に設置された検知装置300を複数登録しても良い。情報送信装置102の付近の複数の検知装置300からの検知情報を用いることで、人の在否の検知精度を向上させることができる。
なお、情報送信装置102の付近に設置された検知装置300とは、例えば情報送信装置102が設置された部屋と同じ区画に設置された検知装置300をいう。検知装置300は、検知機能を主機能とする装置であっても良いし、主機能を動作させるためのセンサを備えた家電機器であっても良い。したがって、情報送信装置102の付近に設置された情報送信装置101や後述する情報通知装置220は、検知装置300になり得る。
以上説明したように、実施の形態1の第2の変形例に係る情報通知システム1002では、情報送信装置102が、検知部33を備えていないにも関わらず、付近に設置された検知装置300から検知情報を取得することにより、ユーザに必要な時のみ、情報通知装置202で通知を行うことができる。
(実施の形態2)
上述した実施の形態1では、情報通知装置200の付近にユーザがいるかを検知せずに通知を行っていた。したがって、ユーザが在否にかかわらず、同じ通知を行っていた。しかし、ユーザが存在するときと不在のときとで通知内容を変更した方が良い場合も考えられる。このような場合に対応可能とした実施の形態2を説明する。
実施の形態2に係る情報通知システム2000の構成は、図20に示すように、実施の形態1と同じである。実施の形態2に係る情報送信装置120の機能構成は、図2に示す実施の形態1に係る情報送信装置100と同じなので、図は省略する。実施の形態2に係る情報通知装置220は、図21に示すように、実施の形態1に係る情報通知装置200に、検知部64が追加された構成になっている。また、出力部制御テーブル記憶部51に記憶されている出力部制御テーブルは、図22に示すように、実施の形態1に係る情報通知装置200の出力部制御テーブルに、後述する「人在否」及び「不在カウント」の情報が付加された構成になっている。
検知部64は、実施の形態1の変形例に係る情報送信装置101が備える検知部33と同じであり、人の在否を検知する人感センサを備える。人感センサは人の在否を検知できるデバイスであれば任意であり、例えば、赤外線センサである。この人感センサは、情報通知装置220の主機能を動作させるために備えられているセンサを用いても良い。例えば、風向や風量を自動制御するためにエアコンに設けられた赤外線センサや、使用者が近づいたときに照明を点灯させるために照明装置に設けられた赤外線センサを用いても良い。この場合、検知部64を追加するための新たな部品の搭載は不要となる。
実施の形態2に係る情報送信装置120が、状態変化の情報を情報通知装置220に送信する処理である状態通知情報送信処理は、図9に示す実施の形態1に係る情報送信装置100の状態通知情報送信処理と同じであるため、説明を省略する。
実施の形態2に係る情報通知装置220が、状態通知情報を受信して、ユーザに情報送信装置120の状態変化を通知する処理である状態通知情報受信処理を、図23を参照して説明する。状態通知情報受信処理は、情報通知装置220が状態通知情報を受信すると開始され、情報通知装置220の主機能の処理とは別スレッドで並行して実行される。
まず制御部40は、ユーザが不在の場合に何回通知を繰り返したかを示す不在カウントを1に初期設定する(ステップS401)。次の、ステップS402〜ステップS403は、図10を参照して説明したステップS201〜ステップS202と同じ処理である。
次に、制御部40は、検知部64により、情報通知装置220の付近に人が存在するか否かを検知する(ステップS404)。そして、出力部制御情報生成部43は、状態通知情報、人の在否、不在カウントの値及び出力部制御テーブル記憶部51に記憶されている出力部制御テーブルから、出力部制御情報を生成し、出力部制御情報記憶部52に記憶する(ステップS405)。
次の、ステップS406〜ステップS407は、図10を参照して説明したステップS204〜ステップS205と同じ処理である。その後、制御部40はステップS404で検知した人の在否について、人が存在していたか否かを判定する(ステップS408)。人が存在していたなら(ステップS408;Yes)、終了する。この場合は、ステップS407で出力部62から出力した内容がユーザに通知されたと考えられるからである。
人が存在しなかったなら(ステップS408;No)、制御部40は不在カウントを1加算し(ステップS409)、不在カウントの値が上限回数以下か否かを判定する(ステップS410)。この上限回数は、情報通知装置220が通知をリトライする上限回数である。例えば5回を上限回数に設定した場合は、ユーザが不在の場合でも5回通知を繰り返すことになる。
不在カウントの値が上限回数以下なら(ステップS410;Yes)、ステップS404に戻って、通知処理を繰り返す。不在カウントの値が上限回数を超えていたら(ステップS410;No)、再度の通知処理を行うことはせず、終了する。
上記処理のうち、ステップS405での出力部制御情報の生成について補足説明する。例えば図22は、情報通知装置220が、出力部62として、スピーカー、LED1、LED2、セグメントディスプレイを備えた冷蔵庫である場合の出力部制御テーブルの例である。情報通知装置220が、状態通知情報として「入力どおり動作しない」という「エラー情報」を受信した場合、ステップS404で人を検知していれば、ステップS405で、「人在否」が「1」となっている行の制御内容が選択され、「エアコンが故障している可能性があります」とスピーカーにて通知する。しかし、ステップS404で人を検知しなければ、ステップS405で「人在否」が「0」となっている行の制御内容が選択され、LED1を点滅しての通知となる。
なお、図22に示す出力部制御テーブルで「−」となっているのは、その値が任意であることを示す。例えば、図22に示す例では、運転モードが冷房の場合は、「人在否」の値によらず、LED2を青色で点灯して通知する。また、情報送信装置120が洗濯機の場合、人を検知した場合は、不在カウントの値によらず、「洗濯が終了しました」とスピーカーにて通知する。そして、人を検知しなかった場合、不在カウントの値が3以外なら、LED3を点滅しての通知となり、不在カウントが3なら、「洗濯が終了しました」と大音量でスピーカーにて通知する設定になっている。
上述した例では、人がどの程度の時間不在であるかは不在カウントの値で判定しているが、制御部40が備えるタイマー(図示せず)により、不在時間をカウントしても良い。この場合、図22に示す出力部制御テーブルにも、不在カウントの代わりに又は不在カウントに加えて、人が不在だった時間をタイマーで計測した値である不在タイマーの値を設定することにより、不在タイマーの値によって制御内容を選択できるようになる。
また、長時間不在にした後に帰宅した直後は、不在カウンタが大きな値(例えば上限回数)から0に戻るとともに、「人在否」が0から1に変化する。この変化を検知して、不在中に通知していない情報、例えば、洗濯機からの終了通知(例えば、運転OFF通知や乾燥完了通知)を通知するようにしてもよい。
以上、説明したように、実施の形態2に係る情報通知システム2000では、検知部64により人の在否を検知できるため、人がいない間に不要な通知を行わないように設定できる。また、検知部64が人を検知できなかった回数や時間により、制御内容を選択可能なので、様々な状況に対し、それぞれの状況に合った通知を行うことができる。
(実施の形態2の変形例)
実施の形態2に係る情報通知装置220は、検知部64を備える必要があった。しかし、入力部63から操作入力が行われている間は、ユーザが情報通知装置220の付近に存在していると推定できる。したがって、入力部63が入力を受け付けた時、及び、入力を受け付けた時から10秒間程度の存在推定可能時間内は、人が存在すると推定することができる。ここで、「入力部63が入力を受け付けた時」とは、例えば、押しボタンを押した時、スライドスイッチをスライドした時、タッチパネルをタッチした時、リモコンからリモコン信号が送信された時を指す。なお、情報通知装置220がコンセントの挿抜を検知できるのであれば、コンセントの挿抜時も、「入力部63が入力を受け付けた時」に含めることができる。
この実施の形態2の変形例に係る情報通知装置は、図21に示す情報通知装置220の機能構成から検知部64を削除し、制御部40内に、在否推定部(図示せず)を備えたものとなる。在否推定部は、入力部63が入力を受け付けた時、及び、入力を受け付けた時から10秒間程度の存在推定可能時間内は、人が存在すると推定する。そして、情報通知装置220では検知部64が検知している人の在否を、実施の形態2の変形例に係る情報通知装置では在否推定部が推定する。
実施の形態2の変形例に係る情報通知装置は、入力部63及び在否推定部を用いて人の在否を推定することによって、検知部64を追加しなくても良くなるため、システムコストを小さくすることができる。
(実施の形態2の第2の変形例)
上述した実施の形態2に係る情報通知装置220は、検知部64を備えていたが、検知部64が情報通知装置に含まれず、独立した装置として情報通知装置の付近に設置され、情報送信装置の付近の人の在否を検知するよう構成しても良い。この、実施の形態2の第2の変形例に係る情報通知システム2002の構成は、図24に示すように、情報送信装置122、情報通知装置222及び検知装置300を備える。そして、情報送信装置122、情報通知装置222及び検知装置300はネットワーク9で接続されている。
実施の形態2の第2の変形例に係る情報送信装置122の機能構成は、実施の形態2に係る情報送信装置120と同じなので、図は省略する。実施の形態2の第2の変形例に係る情報通知装置222は、図25に示すように、実施の形態1に係る情報通知装置200の記憶部50に検知装置情報記憶部53が追加された構成になっている。実施の形態2の第2の変形例に係る検知装置300は、実施の形態1の第2の変形例に係る検知装置300と同じく、少なくとも検知部(図示せず)と通信部(図示せず)を備え、検知部で検知した人の在否の検知情報を通信部を介して情報通知装置222に送信する。
実施の形態2の第2の変形例に係る情報通知装置222の通信部61は、状態通知情報を受信するだけでなく、検知装置300が検知した人の在否の検知情報も受信する。即ち、検知装置300が実施の形態2に係る情報通知装置220の検知部64の機能を果たす。
検知装置300は、情報通知装置222の付近に設置される。ただし、情報通知装置222が複数存在する場合は、各情報通知装置222に対応する検知装置300も複数存在することになる。そこで、各情報通知装置222が、自機から離れた場所に設置される他の検知装置300からの検知情報を混同して受信しないよう、該情報通知装置222の付近に設置されている検知装置300のアドレスが検知装置情報記憶部53に記憶される。そして、情報通知装置222は、検知装置情報記憶部53に記憶されているアドレスの検知装置300からの検知情報を受信する。
検知装置情報記憶部53は、実施の形態1の第2の変形例に係る情報送信装置102の検知装置情報記憶部24と同じであり、例えば図19に示すように、ネットワーク9を介して接続している検知装置300のうち、情報通知装置222の付近に設置された検知装置300のアドレスと、該検知装置300から送信された検知情報を記憶する。図19は、情報通知装置222の付近に設定された検知装置300を1つだけ登録している例であるが、情報通知装置222の付近に設置された検知装置300を複数登録しても良い。情報通知装置222の付近の複数の検知装置300からの検知情報を用いることで、人の在否の検知精度を向上させることができる。
なお、情報通知装置222の付近に設置された検知装置300とは、例えば情報通知装置222が設置された部屋と同じ区画に設置された検知装置300をいう。検知装置300は、検知機能を主機能とする装置であっても良いし、主機能を動作させるためのセンサを備えた家電機器であっても良い。したがって、情報通知装置222の付近に設置された情報送信装置101や情報通知装置220は、検知装置300になり得る。
以上説明したように、実施の形態2の第2の変形例に係る情報通知システム2002では、情報通知装置222が、検知部64を備えていないにも関わらず、付近に設置された検知装置300から検知情報を取得することにより、人がいない間に不要な通知を行わないように設定できる。また、検知装置300が人を検知できなかった回数や時間により、制御内容を選択可能なので、様々な状況に対し、それぞれの状況に合った通知を行うことができる。
(実施の形態3)
上述の実施の形態では、情報通知装置200が複数台ある場合、複数の情報通知装置200それぞれが出力部制御テーブル記憶部51を備える必要があった。出力部制御テーブルの内容はユーザが所有している様々な家電機器に応じて修正したくなる場合がある。その場合に、複数の情報通知装置200それぞれの出力部制御テーブルの内容を別々に修正するのは非常に煩雑である。そこで、出力部制御テーブルを一つの装置に集約した実施の形態3について説明する。
本発明の実施の形態3に係る情報通知システム3000は、図26に示すように、情報送信装置140、情報通知装置240及び通知制御装置400を備える。そして、情報送信装置140、情報通知装置240及び通知制御装置400はネットワーク9で接続されている。
情報送信装置140は、状態通知情報の送信先が情報通知装置200ではなく通知制御装置400であること以外は、図2に示す実施の形態1に係る情報送信装置100と同じ機能構成である。
情報通知装置240は、情報送信装置140が送信する状態通知情報は受信せず、通知制御装置400が送信する出力部制御情報を受信する。情報通知装置240の機能構成は、図27に示すように、実施の形態1に係る情報通知装置200や実施の形態2に係る情報通知装置220と比較して、出力部制御情報受信部45と情報通知装置情報送信部46が追加されている。また、状態通知情報受信部41、機器判別部42、出力部制御情報生成部43及び出力部制御テーブル記憶部51が削除されている。
出力部制御情報受信部45は、通知制御装置400が送信した出力部制御情報を受信する。情報通知装置情報送信部46は、情報通知装置240のアドレス、機器種別、検知部64の検知結果等の情報通知装置情報を通知制御装置400に送信する。この情報通知装置情報は、自機が生きている事を通知制御装置400に知らせるためのキープアライブパケットとしての役割も持つため、情報通知装置情報送信部46は、情報通知装置情報を定期的に送信する。
通知制御装置400の機能構成は、図28に示すように、機能構成として、制御部70と、記憶部80と、通信部91と、入力部92と、を備える。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部80に記憶されたプログラムを実行することにより、通知制御装置400の各部(状態通知情報受信部71、機器判別部72、他装置出力部制御情報生成部73、他装置出力部制御情報送信部74)の機能を実現する。
状態通知情報受信部71、機器判別部72及び他装置出力部制御情報生成部73は、実施の形態1の情報通知装置200が機能構成として備える状態通知情報受信部41、機器判別部42及び出力部制御情報生成部43と同じ機能である。他装置出力部制御情報送信部74は、他装置出力部制御情報生成部73が生成した出力部制御情報を、後述する通信部91を介して情報通知装置240へ送信する。
記憶部80は、ハードウェアとしてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。記憶部80は機能的には、他装置出力部制御テーブル記憶部81、出力部制御情報記憶部82、情報通知装置情報記憶部83を備える。
他装置出力部制御テーブル記憶部81は、実施の形態1の情報通知装置200が備える出力部制御テーブル記憶部51と同じである。ただし、出力部制御テーブル記憶部51は、それを記憶する情報通知装置200専用の出力部制御テーブルのみを記憶しているのに対し、他装置出力部制御テーブル記憶部81は、ネットワーク9を介して接続している様々な情報通知装置240に対応した出力部制御テーブルを記憶する。例えば、図29(a)に示す「情報通知装置240がエアコンの場合の出力部制御テーブル」、図29(b)に示す「情報通知装置240が洗濯機の場合の出力部制御テーブル」、図29(c)に示す「情報通知装置240が携帯電話の場合の出力部制御テーブル」が全て他装置出力部制御テーブル記憶部81に記憶されている。
出力部制御情報記憶部82は、実施の形態1の情報通知装置200が備える出力部制御情報記憶部52と同じであり、図8に示すような出力部制御情報を記憶する。ただし、情報通知装置200が備える出力部制御情報記憶部52は、それを記憶する情報通知装置200専用の出力部制御情報のみを記憶しているのに対し、通知制御装置400が備える出力部制御情報記憶部82は、ネットワーク9を介して接続している様々な情報通知装置240に対応した出力部制御情報を記憶する。
情報通知装置情報記憶部83は、図30に示すように、ネットワーク9を介して接続している各情報通知装置240のアドレス、機器種別、検知部64の値等の情報通知装置情報を記憶する。図30では、アドレスとしてIPで用いられるIPアドレスを記憶している例となる。各情報通知装置240は、自機が生きていることを示すために定期的にキープアライブパケットをブロードキャスト送信しており、このキープアライブパケットには、情報通知装置240のアドレス、機器種別、検知部64の値といった情報通知装置情報が含まれる。
通知制御装置400は、電源が投入されると、このキープアライブパケットの受信をバックグラウンドで処理し続けるキープアライブパケット受信スレッドが起動する。このスレッドは、キープアライブパケットを受信し、キープアライブパケットに含まれる情報通知装置情報を情報通知装置情報記憶部83に記憶する。また、キープアライブパケットを最後に受信した時刻である最終受信時刻も情報通知装置情報記憶部83に記憶する。キープアライブパケットには、情報通知装置240の検知部64の値も含まれるため、キープアライブパケット受信スレッドにおける制御部70は、情報通知装置240の付近での人の在否の情報を受信する他装置在否情報受信部(図示せず)の機能を備える。
キープアライブパケットの送信周期をAL分とすると、この最終受信時刻が現在時刻から例えばAL×3分以内であれば、そのキープアライブパケットを送信した情報通知装置240は生きていると判定できる。なお、上記では、キープアライブパケットはブロードキャスト送信されると説明したが、予め通知制御装置400のアドレスを各情報通知装置240に通知しておくことにより、各情報通知装置240からキープアライブパケットをブロードキャストではなく、ユニキャストで通知制御装置400に送信するようにしても良い。
通知制御装置400は、情報通知装置情報記憶部83を参照することで、出力部制御情報を送信する情報通知装置240の情報を取得できる。なお、情報通知装置情報記憶部83を使用することで、出力部制御情報の送信対象となる情報通知装置240を制限することも可能である。例えば、出力部制御情報の送信対象となる情報通知装置240だけを情報通知装置情報記憶部83に記憶しておくことにより、情報通知装置情報記憶部83に記憶されていない情報通知装置240には出力部制御情報が送信されなくなる。
また、各情報送信装置140の状態変化をどの情報通知装置240で通知するかの対応情報を情報送信装置情報通知装置対応情報として記憶する情報送信装置情報通知装置対応情報記憶部(図示せず)を記憶部80に備えても良い。これにより、通知制御装置400は、情報送信装置情報通知装置対応情報を参照して、受信した状態通知情報を送信した情報送信装置140に対応する情報通知装置240に出力部制御情報を送信可能になる。
通信部91は、ネットワーク9を介して、情報送信装置140から送信される状態通知情報や情報通知装置240から送信される情報通知装置情報を受信したり、情報通知装置240に出力部制御情報を送信したりするための通信デバイスである。これらの情報の送受信が可能であれば、任意の通信デバイスを利用可能である。通信インタフェースにも制限はなく、Ethernet(登録商標)のような有線の通信インタフェースを利用しても良いし、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の無線インタフェースを利用しても良い。
入力部92は、通知制御装置400がユーザからの操作入力を受け付けるための入力デバイスである。例えば、押しボタンスイッチ、スライドスイッチ、タッチパネル、リモコン等である。ユーザは、他装置出力部制御テーブル記憶部81に記憶されている出力部制御テーブルの内容を修正したい場合には、入力部92から修正内容を入力して出力部制御テーブルの内容を修正することができる。
次に、実施の形態3に係る情報送信装置140の状態変化の情報が、通知制御装置400を経由して情報通知装置240に送られ、情報通知装置240によってユーザに通知されるための、通知制御装置400及び情報通知装置240のそれぞれの処理について説明する。なお、実施の形態3に係る情報送信装置140が、状態通知変化の情報を通知制御装置400に送信する処理である状態通知情報送信処理は、状態通知情報の送信先が情報通知装置240ではなく通知制御装置400であること以外は、図9に示す実施の形態1に係る情報送信装置100の状態通知情報送信処理と同じであるため、説明を省略する。
実施の形態3に係る通知制御装置400が、状態通知情報を受信して、情報通知装置240に送信する処理である状態通知情報受信処理について、図31を参照して説明する。状態通知情報受信処理は、通知制御装置400が状態通知情報を受信すると開始され、前述のキープアライブパケット受信スレッドとは別スレッドで並行して実行される。
ステップS501〜ステップS504は、図10を参照して説明したステップS201〜ステップS204と同じ処理である。そして、ステップS505では、ステップS503で他装置出力部制御情報生成部73が生成し出力部制御情報記憶部82に記憶した出力部制御情報を、他装置出力部制御情報送信部74が、出力部制御情報の宛先となる各情報通知装置240に送信し(ステップS505)、終了する。
ここで、ステップS503及びステップS505の処理について補足説明する。図10を参照して説明したステップS203で生成される出力部制御情報は、状態通知情報受信処理を実行している情報通知装置200専用の出力部制御情報であった。これに対し、ステップS503では、ネットワーク9を介して接続している全ての情報通知装置240に向けた出力部制御情報が生成される。この全ての情報通知装置240のアドレス及びその情報通知装置240が生きているか否かは、情報通知装置情報記憶部83を参照すれば取得できる。したがって、通知制御装置400は、情報通知装置情報記憶部83を参照することにより、生きている情報通知装置240に向けた出力制御情報を生成することができる。
例えば、通知制御装置400に、ネットワーク9を介して、エアコン、冷蔵庫、洗濯機及び携帯電話の4種の情報通知装置240が接続していたとする。そして、通知制御装置400の他装置出力部制御テーブル記憶部81には、図7、図29(a)、図29(b)及び図29(c)に示す出力部制御テーブルが記憶されているとする。この状況で、情報送信装置140である電子レンジから送信された運転OFFへの状態変化を示す状態通知情報を通知制御装置400が受信したとする。
この場合、ステップS503では、他装置出力部制御情報生成部73は、図30に示す情報通知装置情報記憶部83に記憶されている情報を順に見ていき、まずエアコン用の出力部制御情報として、図32(a)に示す出力部制御情報を生成する。次に、図32(b)に示す冷蔵庫用の出力部制御情報を生成する。次に、図32(c)に示す洗濯機用の出力部制御情報を生成する。そして、図32(d)に示す携帯電話用の出力部制御情報を生成する。以上、4つの出力部制御情報が全て出力部制御情報記憶部82に記憶される。
そして、ステップS505では、他装置出力部制御情報送信部74は、出力部制御情報記憶部82に記憶されている出力部制御情報を順次送信する。この例では、図32(a)に示すエアコン用の出力部制御情報を情報通知装置240であるエアコンに送信し、図32(b)に示す冷蔵庫用の出力部制御情報を情報通知装置240である冷蔵庫に送信し、図32(c)に示す洗濯機用の出力部制御情報を情報通知装置240である洗濯機に送信し、図32(d)に示す携帯電話用の出力部制御情報を情報通知装置240である携帯電話に送信する。
次に、実施の形態3に係る情報通知装置240が、状態通知情報を受信して、ユーザに情報送信装置140の状態変化を通知する処理である出力部制御情報受信処理について、図33を参照して説明する。この出力部制御情報受信処理は、情報通知装置240が出力部制御情報を受信すると開始され、情報通知装置240の主機能の処理とは別スレッドで並行して実行される。
まず、出力部制御情報受信部45が、出力部制御情報を受信し、出力部制御情報記憶部52に記憶する(ステップS601)。次に、制御部40は、出力部制御情報記憶部52に記憶された出力部制御情報にしたがって、出力部62を制御し(ステップS602)、終了する。
以上の処理により、情報送信装置140から送信された状態通知情報の内容に基づき、通知制御装置400が出力部制御情報を生成して、情報通知装置240に送信する。したがって、出力部制御情報を受信した情報通知装置240は、ユーザに通知を出すことができる。そして、他装置出力部制御テーブル記憶部81は、通知制御装置400が一括して管理することで、各情報通知装置240をシンプルな構成にでき、システム全体のコストを低減できる。出力部制御テーブルの設定を変更する場合も、情報通知装置240の変更は不要で、通知制御装置400に記憶されている出力部制御テーブルを変更するだけで済む。
なお、通知制御装置400にも出力部を設けて、情報送信装置140の状態変化の通知を通知制御装置400でも行えるようにしても良い。このようにすると、ユーザへの通知機会を増やし、より確実にユーザへの通知を行うことができる。
なお、ここでは簡単のため、図30に示す「検知情報」は無視して処理を説明した。
しかし、「検知情報」が0になっている情報通知装置はその付近に人がいないことを示しているので、図31のステップS503において、「検知情報」が1になっている情報通知装置240のみを対象に出力部制御情報を生成するようにしても良い。そうすると、図30に示す例においては、エアコンと携帯電話のみ「検知情報」が1になっているので、図32(a)に示すエアコンの出力部制御情報と図32(d)に示す携帯電話の出力部制御情報のみが生成される。
また、実施の形態2と同様に、図22に示すような「人在否」の情報を含む出力部制御テーブルを他装置出力部制御テーブル記憶部81に記憶して、図23の処理フローのステップS407の「出力部を制御」を「出力部制御情報を送信」に変更した処理を行うことにより、検知情報の値によって、出力部制御情報を変更するようにしてもよい。
また、図27に示すように、検知部64を備えた情報通知装置240で説明したが、実施の形態2の変形例で説明したのと同様に、情報通知装置240が、検知部64を備えずに、制御部40内に在否推定部(図示せず)を備えても良い。在否推定部が、入力部63が入力を受け付けた時、及び、入力を受け付けた時から10秒間程度の存在推定可能時間内は、人が存在すると推定することにより、人の在否を推定することができる。そして、人の在否の推定結果を、人の在否の情報を示す「検知情報」として情報通知装置情報に含めることにより、情報通知装置情報送信部46が通知制御装置400に送信することが可能となる。
(実施の形態3の変形例)
実施の形態3では、通知制御装置400に全ての情報送信装置140からの情報が集まり、また、通知制御装置400は任意の情報通知装置240に出力部制御情報を送信することができるが、最終的にはユーザへの情報通知しか行っていなかった。しかし、通知制御装置400が、出力部制御情報の代わりに、情報通知装置240の出力部62だけでなく主機能制御部44も制御可能な制御情報を送信するようにすれば、機器の制御を行うこともできるようになる。この、機器の制御を可能にした実施の形態3の変形例について説明する。
実施の形態3の変形例に係る通知制御システム3001のシステム構成は、図34に示すように、実施の形態3に係る情報通知システム3000のシステム構成と同じである。実施の形態3の変形例に係る情報送信装置140は、実施の形態3に係る情報送信装置140と同じである。
実施の形態3の変形例に係る情報通知装置241は、図35に示すように、実施の形態3に係る情報通知装置240の出力部制御情報受信部45を制御情報受信部47に置き換え、出力部制御情報記憶部52を制御情報記憶部54に置き換えた構成になっている。実施の形態3の変形例に係る通知制御装置401は、図36に示すように、実施の形態3に係る通知制御装置400の他装置出力部制御情報生成部73を制御情報生成部75に置き換え、他装置出力部制御情報送信部74を制御情報送信部76に置き換え、他装置出力部制御テーブル記憶部81を制御内容テーブル記憶部84に置き換え、出力部制御情報記憶部82を制御情報記憶部85に置き換えた構成になっている。
情報通知装置241の制御情報受信部47は、通知制御装置401の制御情報送信部76が送信した制御情報を受信する。制御情報記憶部54は、制御情報受信部47が受信した制御情報を記憶する。なお、制御情報とは、出力部62だけでなく、主機能制御部44も制御可能な情報である。したがって、情報通知装置241は、制御情報により制御される被制御装置でもある。
通知制御装置401の制御情報生成部75は、情報通知装置241を制御する制御情報を生成する。制御情報送信部76は、制御情報生成部75が生成した制御情報を情報通知装置241に送信する。制御内容テーブル記憶部84は、図37に示すように、制御条件及びその制御条件を満たしたときに送信する制御内容が記憶されている。制御情報生成部75は、情報送信装置140から送信された状態通知情報及び情報通知装置241から送信された情報通知装置情報が、制御内容テーブルの制御条件を満たすかどうかを判定し、満たす制御条件に対応する制御内容を含む制御情報を生成する。制御対象は出力部62でも良いので、図37(a)の表の最後の3つのように、実施の形態3の他装置出力部制御テーブル記憶部81に設定される出力部制御テーブルと同様の、ユーザに情報通知を行うための制御条件及び制御内容を設定することも可能である。
図37(a)の最初の行は、情報通知装置241であるエアコンが冷房運転している時に人を検知した場合、冷房の運転強度を「強」に設定する例である。人がいるとその人の体温によって室温が下がりにくくなるが、エアコンの運転強度を強にすることにより、室温を下げやすくする効果が生じる。また、2行目は、情報通知装置241であるエアコンが運転している時に人が検知されなかった場合、運転強度を「弱」に設定する例である。人がいない間は冷房や暖房を急速に行う必要はないと考えられるため、運転強度を弱にすることにより、節電を図る効果がある。また、3行目は、情報送信装置140であるブレーカーから「ブレーカーが落ちそうです」というエラー情報を含む状態通知情報が送信された場合、エアコンの近くに人がいないのであれば、エアコンの運転をOFFにして、ブレーカーが落ちるのを防ぐ設定の例である。
図37(b)の最初の行は、情報通知装置241である照明機器がONの時に人が検知されないなら、照明をOFFにして節電する設定の例である。図37(b)の2行目は、情報通知装置241である照明機器がOFFの時に人を検知したら、自動的に照明をONにする設定の例である。このような設定をすることにより、人がいない時には節電効果が得られ、人が入って来ると自動的に照明をONにするので利便性が得られるという効果がある。
図37(c)は、図37(a)の3行目の例と同じく、情報送信装置140であるブレーカーから「ブレーカーが落ちそうです」というエラー情報を含む状態通知情報が送信された場合、情報通知装置241であるテレビの近くに人がいないのであれば、テレビの電源をOFFにして、ブレーカーが落ちるのを防ぐ設定の例である。
制御情報記憶部85は、制御情報生成部75が生成した制御情報を記憶する。制御情報送信部76は、制御情報記憶部85に記憶された制御情報を情報通知装置241に送信する。
次に、実施の形態3の変形例に係る通知制御装置401が、情報送信装置140からの状態通知情報及び情報通知装置241からの情報通知装置情報を受信して、情報通知装置241を制御するための、通知制御装置401及び情報通知装置241それぞれの処理について、順番に説明する。なお、実施の形態3の変形例に係る情報送信装置140が状態通知情報を通知制御装置401に送信する処理である状態通知情報送信処理は、状態通知情報の送信先が情報通知装置200ではなく通知制御装置401であること以外は、図9に示す実施の形態1に係る情報送信装置100の状態通知情報送信処理と同じであるため、説明を省略する。
実施の形態3の変形例に係る通知制御装置401が、情報送信装置140からの状態通知情報及び情報通知装置241からの情報通知装置情報を受信して、情報通知装置241を制御する制御情報を送信する処理である制御情報送信処理について、図38を参照して説明する。この処理は、通知制御装置401の電源を投入すると開始され、前述のキープアライブパケット受信スレッドとは別スレッドで並行して実行される。
まず、状態通知情報受信部71は、通信部91を介して、状態通知情報を受信可能か否かを判定する(ステップS701)。受信可能なら(ステップS701;Yes)、状態通知情報受信部71は通信部91を介して状態通知情報を受信する(ステップS702)。そして、機器判別部72は、状態通知情報に含まれる機器名の情報に基づき、状態通知情報を送信した機器の種別を判別し(ステップS703)、ステップS705へ進む。
一方、ステップS701で状態通知情報が受信不可能なら(ステップS701;No)、制御部70は、情報通知装置情報記憶部83の「検知情報」が変化したか否かを判定する(ステップS704)。「検知情報」が変化していなければ(ステップS704;No)、ステップS708へ進む。「検知情報」が変化しているなら(ステップS704;Yes)、ステップS705へ進む。
ステップS705では、制御情報生成部75は、制御内容テーブル記憶部84に記憶されている制御内容テーブルを参照して、状態通知情報及び検知情報を制御条件の一つ一つと比較する。そして、一致する制御条件に対応する制御内容に基づいて制御情報を生成し、制御情報記憶部85に記憶する(ステップS705)。
次に、制御部70は、制御情報記憶部85にステップS705で生成された制御情報が存在するか否かを判定する(ステップS706)。制御情報記憶部85に制御情報が存在するなら(ステップS706;Yes)、制御情報送信部76が、制御情報の宛先となる各情報通知装置241に送信し(ステップS707)、ステップS708へ進む。制御情報記憶部85に制御情報が存在しないなら(ステップS706;No)、何も送信せずにステップS708に進む。
ステップS708では、制御部70は通知制御装置401の電源OFFが指示されたか否かを判定する(ステップS708)。電源OFFが指示されたなら(ステップS708;Yes)、終了する。電源OFFが指示されていないなら(ステップS708;No)、ステップS701に戻る。
ここで、ステップS705での制御情報の生成は、図31を参照して説明したステップS503での出力部制御情報の生成と同様の処理になるが、参照するテーブルは出力部制御テーブルではなく、制御内容テーブルである。したがって、制御条件及び制御内容の自由度が高く、ユーザに状態を通知するだけでなく、情報通知装置241の主機能の制御を行うことも可能となる。また、制御条件も、一つの情報送信装置140からの状態通知情報に基づく条件だけでなく、全ての情報送信装置140からの状態通知情報及び全ての情報通知装置241からの情報通知装置情報を用いた任意の条件が設定可能となる。
次に、実施の形態3の変形例に係る情報通知装置241が、制御情報を受信して、情報通知装置241の制御をしたりユーザに情報送信装置140の状態変化を通知したりする処理である制御情報受信処理について、図39を参照して説明する。この制御情報受信処理は、情報通知装置241が制御情報を受信すると開始され、情報通知装置241の主機能の処理とは別スレッドで並行して実行される。
まず、制御情報受信部47が、制御情報を受信し、制御情報記憶部54に記憶する(ステップS801)。次に、制御部40は、制御情報記憶部54に記憶された制御情報にしたがって、主機能制御部44又は出力部62を制御し(ステップS802)、終了する。
以上の処理により、情報送信装置140から送信された状態通知情報及び情報通知装置241から送信された情報通知装置情報の内容に基づいて、通知制御装置401が制御情報を生成して、情報通知装置241に送信する。したがって、制御情報を受信した情報通知装置241は、主機能を制御したり、ユーザに通知を出したりすることができる。そして、制御内容テーブル記憶部84は、通知制御装置401が一括して管理することにより、全ての情報送信装置140及び全ての情報通知装置241からの情報に基づく任意の設定条件を設定可能である。しかも、通知制御装置401は、任意の情報通知装置241を制御することができる。さらに、各情報通知装置241はシンプルな構成にでき、システム全体のコストを低減できる。制御内容テーブルの設定を変更する場合も、情報通知装置241の変更は不要で、通知制御装置401に記憶されている制御内容テーブルを変更するだけで済む。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。例えば、実施の形態2以降の実施の形態においても、実施の形態1の変形例に係る情報送信装置101を組み合わせることができる。
本発明の実施の形態に係る情報送信装置100,101,102,120,122,140、情報送信・通知装置150、情報通知装置200,201,202,220,222,240,241、検知装置300、通知制御装置400,401のハードウェアは、例えば図40に示すように、プロセッサ10001、メモリ10002、インタフェース10003で構成されている。情報送信装置100,101,102,120,122,140、情報送信・通知装置150、情報通知装置200,201,202,220,222,240,241、検知装置300、通知制御装置400,401の各機能はプロセッサ10001がメモリ10002に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。インタフェース10003は情報送信装置100,101,102,120,122,140、情報送信・通知装置150、情報通知装置200,201,202,220,222,240,241、検知装置300、通知制御装置400,401等の構成要素を接続し、通信を確立させるためのものであり、必要に応じて複数種のインタフェースから構成されてもよい。また、図40では、プロセッサ10001およびメモリ10002をそれぞれ一つで構成する例を示しているが、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実行してもよい。
また、上述のいずれの実施の形態においても、各機能は、通常のコンピュータによっても実施することができる。具体的には、上述の実施の形態では、制御部10,40,70が実行するプログラムが、記憶部20,50,80のROMに予め記憶されているものとして説明した。しかし、プログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)及びMO(Magneto−Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、上述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協同により実現する場合等には、OS以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。
さらに、搬送波に各プログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS,Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。