〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1から図4、および図13に基づいて詳細に説明する。
〔メッセージ通知制御システム1の概要〕
まず、本実施形態に係るメッセージ通知制御システム1(制御システム)の概要を、従来のメッセージ通知制御システムの概要と対比して説明する。図2は、メッセージ通知制御システム1の概要を示す図である。
(従来のメッセージ通知制御システム)
図13は、従来のメッセージ通知制御システムの概要を示す図である。図13に示すように、従来のメッセージ通知制御システムにおいて、制御装置が格納しているメッセージリストは、メーカー(例えば、制御装置の製造メーカー)が予め準備したものであり、ユーザが該メッセージリストの内容を変更することは一般的にはできなかった。ここで、メッセージリストとは、制御装置が、発話機能を備える掃除機に発話させる条件(通知条件)と、該条件が満たされた時に発話させるメッセージの内容(通知内容)とを組み合わせたものである。
また、図13に示すように、従来のメッセージ通知制御システムにおいては、制御装置は、発話機能を備える掃除機から、該掃除機に対するユーザ操作および該掃除機の動作状態(例えば、電源のON/OFF状態)などに係る状態情報を取得する。そして、制御装置は、メーカーが予め用意した上記メッセージリストにおいて上記状態情報に対応付けられているメッセージ(発話メッセージ)を、発話機能を備える掃除機に送信し、該メッセージを該掃除機に発話させる。つまり、従来のメッセージリストは、一般的に、所定の被制御装置に対するユーザ操作などの検出と、該被制御装置に発話させる所定のメッセージとを組み合わせたものであった。
なお、図13に示すように、制御装置は、上記メッセージリストにおいて上記状態情報に対応付けられているメッセージが、外部情報(例えば、天気予報情報など、状態情報以外の情報)に係るメッセージである場合、外部サーバから該外部情報を取得する。そして、制御装置は、外部サーバから取得した外部情報を用いて、上記メッセージリストにおいて上記状態情報に対応付けられているメッセージ(発話メッセージ)を生成し、該メッセージを該掃除機に発話させる。
以上に整理したように、従来のメッセージ通知制御システムは、基本的に、所定の被制御装置(例、掃除機)に対する所定のユーザ操作を検出すると、該被制御装置に所定のメッセージを発話させる。また、従来のメッセージ通知制御システムにおいては、基本的に、ユーザは、メーカーの用意したメッセージリストにおける通知条件と通知内容とを一定の範囲で選択することはできても、自らの生活スタイルにあわせて自由に通知条件と通知内容とを設定することはできない。
(本実施形態のメッセージ通知制御システム)
これに対し、図2に示すように、メッセージ通知制御システム1において制御装置10は、メーカーが準備したメッセージリストに加えて、ユーザU1aが情報端末20aを用いて登録したメッセージリストを格納している。
すなわち、メッセージ通知制御システム1において、ユーザは、登録被制御装置30(例えば、リビングのエアコン30b)にしゃべらせるメッセージの内容(通知内容)と、しゃべらせる条件(通知条件)とを任意に設定することができる。ユーザは、自らの生活スタイルに合わせて、自由にメッセージを通知させることができるため、メッセージ通知制御システム1は、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、メッセージ通知制御システム1において制御装置10は、冷蔵庫30aから、冷蔵庫30aに対するユーザ操作および冷蔵庫30aの動作状態などに係る状態情報を取得する。そして、制御装置10は、上記メッセージリストにおいて上記状態情報に対応付けられているメッセージ(発話メッセージ)を、リビングのエアコン30bに送信し、該メッセージをリビングのエアコン30bに発話させる。
さらに、制御装置10は、上記メッセージリストにおいて上記状態情報に対応付けられているメッセージが、外部情報(例えば、天気予報情報など、状態情報以外の情報)に係るメッセージである場合、外部サーバ40から該外部情報を取得する。そして、制御装置10は、外部サーバ40から取得した外部情報を用いて、上記メッセージリストにおいて上記状態情報に対応付けられているメッセージ(発話メッセージ)を生成し、該メッセージをリビングのエアコン30bに発話させる。
なお、以下の説明において、情報端末20について、各ユーザU1(パパU1a、ママU1b、花子U1c)の情報端末20を区別する必要がある場合には、符号に「a」、「b」、「c」等の添え字を付して、例えば、情報端末20a、情報端末20b、情報端末20cと記載して区別する。逆に、情報端末20a、情報端末20b、情報端末20cを特に区別する必要がない場合は単に「情報端末20」と称する。登録被制御装置30、およびユーザU1等についても同様に、それぞれを区別する必要がある場合は、符号に「a」、「b」、「c」等の添え字を付し、それぞれを区別する必要が特にない場合は、該添え字を省略する。
メッセージ通知制御システム1の概要を整理しておけば以下の通りである。すなわち、メッセージ通知制御システム1において、ユーザは、例えば、メッセージリスト141に格納されているメッセージの内容(通知内容)およびメッセージをユーザに通知する条件(通知条件)を登録、編集、削除することができる。つまり、メッセージ通知制御システム1において、ユーザは、通知内容および通知条件を自らの生活スタイルに合わせて自由に設定することができる。そして、制御装置10は、記憶部140に格納されているメッセージリスト141に従って、例えば、冷蔵庫30aのドアの開閉操作を検出すると、該開閉操作に対応付けられている所定のメッセージを、リビングのエアコン30bに、発話させる。
すなわち、メッセージ通知制御システム1において、ユーザは、メッセージリスト141に格納されているデータを編集することができる。また、メッセージ通知制御システム1において制御装置10は、ユーザが作成したメッセージリストに基づいて、冷蔵庫30aから取得した冷蔵庫30aの状態情報に対応する所定のメッセージを、リビングのエアコン30bに発話させる。つまりメッセージ通知制御システム1において、所定の処理を実行させる被制御装置(リビングのエアコン30b)と、該所定の処理を実行させるための条件として指定されているユーザ操作の対象となる被検出装置(冷蔵庫30a)とは、別の装置であってもよい。メッセージ通知制御システム1において、ユーザU1aは、簡易な操作によって、任意に、リビングのエアコン30bに発話させるメッセージの内容(通知内容)、および、リビングのエアコン30bに発話させる条件(通知条件)を設定することができる。つまり、ユーザU1aは、自ら作成したメッセージリストを制御装置10に追加登録することができる。したがって、メッセージ通知制御システム1においてユーザU1aは、例えば、「設定時刻になっても雨だったら、晴れている場合とは別の内容をしゃべって欲しい」、「子供だけで留守番する午後2時から午後6時の間だけ、冷蔵庫の開閉をメールで報せて欲しい」といった通知条件を任意に設定して、ユーザU1aが登録した内容のメッセージを通知させることが可能となる。ユーザU1aは、例えば、冷蔵庫30aまたはリビングのエアコン30bを購入した後に、自らの生活スタイルにあわせて上記メッセージリストを変更して、リビングのエアコン30bまたは冷蔵庫30aに発話させるメッセージの内容を変更することができる。つまり、メッセージ通知制御システム1においてユーザは、自らの生活スタイルにあわせて自由に通知条件と通知内容とを設定することができ、メッセージ通知制御システム1はユーザU1aの利便性を向上させることができる。
なお、メッセージリストにおいて、所定の内容のメール(メッセージ)を所定のユーザを宛先として送信することが、冷蔵庫30aに対する所定のユーザ操作に対応付けられている場合、制御装置10は以下の処理を実行する。すなわち、制御装置10は、上記メッセージリストに基づいて、冷蔵庫30aに対する上記所定のユーザ操作を検出すると、上記メール(メッセージ)を、例えば、図示しないメール送信サーバに、上記宛先のユーザの情報端末20に、送信させる。
次に、以上のような機能を実現することのできるメッセージ通知制御システム1における、制御装置10、ユーザの情報端末20、登録被制御装置30、および外部サーバ40の構成について説明する。
まず、制御装置10の概要を整理しておく。制御装置10は、リビングのエアコン30b(被制御装置)に、例えば、所定のメッセージを発話させるなどの所定の処理を実行させる制御装置であって、冷蔵庫30a(被検出装置)に対するユーザ操作を検出する機器情報取得部170(検出手段)と、機器情報取得部170により冷蔵庫30aに対する上記ユーザ操作が検出されると、冷蔵庫30aと上記ユーザ操作との組合せに対応付けられている、リビングのエアコン30bと上記所定の処理との組合せに応じて、リビングのエアコン30bに当該所定の処理を実行させるメッセージ送信部200(実行制御手段)と、を備えている。
メッセージ送信部200は、冷蔵庫30aと上記ユーザ操作との組合せと、リビングのエアコン30bと上記所定の処理との組合せとを対応付けたメッセージリスト141(動作条件情報)を参照して、機器情報取得部170により、メッセージリスト141に含まれる冷蔵庫30aと上記ユーザ操作との組合せに一致する、冷蔵庫30aに対する上記ユーザ操作が検出されると、メッセージリスト141において冷蔵庫30aと当該ユーザ操作との組合せに対応付けられているリビングのエアコン30bと上記所定の処理との組合せに従って、リビングのエアコン30bに当該所定の処理を実行させる。
制御装置10は、リビングのエアコン30bのユーザU1による、メッセージリスト141の追加および修正の少なくとも一方を受け付けるユーザメッセージ取得部120(動作条件情報受付手段)をさらに備え、メッセージ送信部200は、ユーザメッセージ取得部120によって受け付けられた、追加または修正されたメッセージリスト141を用いてリビングのエアコン30bに上記所定の処理を実行させる。
制御装置10は、ユーザU1の情報端末20(ユーザの端末装置)に、メッセージリスト141の追加および修正の少なくとも一方を受け付ける画面(メッセージ登録画像)を表示させるメッセージ登録画面送信部110(表示手段)をさらに備え、ユーザメッセージ取得部120は、情報端末20から、メッセージリスト141の追加および修正の少なくとも一方を受け付ける。
リビングのエアコン30b(動作装置)は、冷蔵庫30a(被検出装置)に対するユーザ操作を検出した制御装置10から、所定の処理の実行を指示する指示情報を受信する機器通信部31b(受信手段)と、機器通信部31bにより受信された指示情報にしたがって、冷蔵庫30aと上記ユーザ操作との組合せに対応付けられている所定の処理を実行する処理実行部32b(実行手段)と、を備えている。
冷蔵庫30a(動作装置)は、自装置の動作状態を検出する処理実行部32a(状態検出部)と、自装置と処理実行部32aにより検出された自装置の動作状態との組合せに対応付けられている、リビングのエアコン30bと所定の処理との組合せに応じて、リビングのエアコン30bに当該所定の処理を実行させる制御装置10に、該動作状態を送信する機器通信部31a(送信手段)と、を備えている。
以上を整理すれば、メッセージ通知制御システム1は、リビングのエアコン30bと、リビングのエアコン30bに所定の処理を実行させる制御装置10とを含む制御システムであって、冷蔵庫30aに対するユーザ操作を検出する機器情報取得部170と、機器情報取得部170により冷蔵庫30aに対する上記ユーザ操作が検出されると、冷蔵庫30aと上記ユーザ操作との組合せに対応付けられている、リビングのエアコン30bと上記所定の処理との組合せに応じて、リビングのエアコン30bに当該所定の処理を実行させるメッセージ送信部200と、を備えている。
また、制御装置10の実行する制御方法は、リビングのエアコン30bに所定の処理を実行させる制御装置10の制御方法であって、冷蔵庫30aに対するユーザ操作を検出する検出ステップと、上記検出ステップにて冷蔵庫30aに対する上記ユーザ操作を検出すると、冷蔵庫30aと上記ユーザ操作との組合せに対応付けられている、リビングのエアコン30bと上記所定の処理との組合せに応じて、リビングのエアコン30bに当該所定の処理を実行させる実行制御ステップと、を含んでいる。
以下、メッセージ通知制御システム1における制御装置10、ユーザの情報端末20、登録被制御装置30、および外部サーバ40について、図1を用いて詳細に説明する。
〔構成の詳細〕
図1は、メッセージ通知制御システム1の制御装置10、ユーザの情報端末20、登録被制御装置30、および外部サーバ40の要部構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態に直接関係のない部分(例えば、ユーザの情報端末20について電話回線を利用して通話を実現する部分など)については、以下の説明および上記ブロック図から省略している。ただし、実施の実情に則して、メッセージ通知制御システム1の制御装置10、ユーザの情報端末20、登録被制御装置30、および外部サーバ40は、当該省略した構成を含んでもよい。
(制御装置)
制御装置10は、メッセージ登録画面送信部110、ユーザメッセージ取得部120、メッセージ登録部130、外部情報受信部150、条件判定部160、機器情報取得部170、メッセージ作成部180、発信端末識別部190、メッセージ送信部200、および記憶部140を備えている。制御装置10についての理解を容易にするため、まず、記憶部140、特に記憶部140に格納されているメッセージリスト141について説明する。
(メッセージリスト)
記憶部140は、制御装置10が使用する各種データを格納する。記憶部140は、制御装置10(特に、メッセージ登録画面送信部110、ユーザメッセージ取得部120、メッセージ登録部130、外部情報受信部150、条件判定部160、機器情報取得部170、メッセージ作成部180、発信端末識別部190、およびメッセージ送信部200)が実行する(1)制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および、(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶する。上記の(1)〜(4)のデータは、例えば、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置に記憶される。また、記憶部140には、メッセージリスト141が格納されている。
メッセージリスト141には、メッセージの内容(通知内容)と、該メッセージを通知する(発話する)登録被制御装置30と、該メッセージを通知するための条件(通知条件)とが対応付けられて格納されている。なお、通知条件は、どの登録被制御装置30に対する、どのようなユーザ操作および動作状態が、いつ、検出された場合に、上記メッセージをユーザに通知すべきかを、定義している。つまり、メッセージリスト141に格納されている各メッセージリストは、どの登録被制御装置30に対する(検出被制御装置)、どのようなユーザ操作があったこと検出すると、どの登録被制御装置30に(動作被制御装置)、そのような内容のメッセージを発話させるか(所定の処理)を定義している。
図4は、制御装置10の記憶部140に格納されるメッセージリスト141のデータの一例を示す図である。図4に例示するメッセージリスト141には、メッセージリスト141に格納されている各メッセージリストを識別するためのメッセージIDが付与されたメッセージリストが格納されている。例えば、図4のメッセージリスト141における、「メッセージID:001」のメッセージリスト(動作条件情報)について、説明すれば、以下の通りである。すなわち、「メッセージID:001」のメッセージリストは、パパによって登録されたものであり(「メッセージ登録者:パパ」)、以下の通知条件を定義している。すなわち、「冷蔵庫30a(「検出機器:冷蔵庫」)のドアを開ける(「ユーザ操作:ドアを開ける」)という操作を、14時から16時まで(「時刻:14:00〜16:00」)に検出する」という通知条件が定義されている。また、「メッセージID:001」のメッセージリストは、上記通知条件が満たされた場合に、「冷蔵庫が開けられました」という内容の(「メッセージ内容:冷蔵庫が開けられました」)メッセージを、ママを宛先として(「メッセージ宛先:ママ」)、リビングのエアコン30b(「動作機器:リビングのエアコン」)に、発話させる(「何をさせる:発話」)ことを定義している。
すなわち、メッセージリスト(動作条件情報)においては、被検出装置(上記メッセージリスト141における「検出機器」の項目)に対する、ユーザ操作(上記メッセージリスト141における「ユーザ操作」の項目)が、いつの時間帯(上記メッセージリスト141における「時刻」の項目)に検出されるかを通知条件とするかが、定義されている。また、メッセージリスト(動作条件情報)においては、上記通知条件が満たされたと判定した場合に、被制御装置(上記メッセージリスト141における「動作機器」の項目)に、どのような処理を実行させるかが、定義されている。そして、「どのような処理を実行させるか」という点については、具体的には、どのような内容の(上記メッセージリスト141における「メッセージ内容」の項目)メッセージを、どのような通知の形態によって(上記メッセージリスト141における「何をさせる」の項目)、誰を宛先として(上記メッセージリスト141における「メッセージ宛先」の項目)、通知するかが、メッセージリストにおいて定義されている。
(制御装置の記憶部以外の機能部)
メッセージ登録画面送信部110は、ユーザの情報端末20に、メッセージ登録画像に係るデータを送信し、ユーザの情報端末20に、メッセージ登録画像を表示させる。メッセージ登録画像について、詳細は後述する。
ユーザメッセージ取得部120は、ユーザの情報端末20から、メッセージ登録画像に対してユーザが入力した内容(入力内容)を受信し、該入力内容を、メッセージ登録部130に通知する。
メッセージ登録部130は、ユーザメッセージ取得部120から通知されたユーザの上記入力内容を、記憶部140のメッセージリスト141に格納する。
外部情報受信部150は、外部サーバ40から、メッセージリスト141に格納されているメッセージを生成するための外部情報を取得する。詳細は後述するが、制御装置10は、例えば、天気予報を内容とするメッセージを生成するために、該天気予報に係る情報の送信を、外部サーバ40に要求する。外部サーバ40が、制御装置10からの上記要求に基づいて、上記天気予報に係る情報を制御装置10に送信すると、外部情報受信部150は、外部サーバ40から送信された、上記天気予報に係る情報を取得する。同様に、制御装置10が道路の渋滞情報を内容とするメッセージを生成するために、外部情報受信部150は、外部サーバ40から取得した、道路の渋滞情報に係る情報を取得する。そして、外部情報受信部150は、外部サーバ40から取得した外部情報を、条件判定部160に通知する。
機器情報取得部170は、登録被制御装置30(例えば、冷蔵庫30a)から、登録被制御装置30に対するユーザ操作、および登録被制御装置30の動作状態(例えば、電源のON/OFF状態)などに係る状態情報を取得する。そして、機器情報取得部170は、登録被制御装置30から取得した状態情報を、条件判定部160に通知する。
条件判定部160は、メッセージリスト141に格納されている各メッセージリストの通知条件が満たされているか否かを判定し、判定結果をメッセージ作成部180に通知する。具体的には、条件判定部160は、外部情報受信部150から取得する外部情報、および機器情報取得部170から取得する状態情報に基づいて、通知条件が満たされたメッセージリストがメッセージリスト141に格納されているかを判定する。そして、通知条件が満たされたメッセージリストが格納されていると判定すると、条件判定部160は、該メッセージリストを、メッセージ作成部180および発信端末識別部190に通知する。また、条件判定部160は、通知条件が満たされたと判定した上記メッセージリストに加えて、外部情報受信部150から取得した外部情報、および機器情報取得部170から取得した状態情報を、メッセージ作成部180および発信端末識別部190に通知する。
メッセージ作成部180は、条件判定部160によって通知条件が満たされていると判定されたメッセージリストに基づいて、メッセージを生成する。そして、メッセージ作成部180は、生成したメッセージをメッセージ送信手段に通知する。
発信端末識別部190は、条件判定部160によって通知条件が満たされていると判定されたメッセージリストに基づいて、メッセージの宛先を決定する。上記の通り、メッセージリスト141には、通知条件と、該通知条件が満たされたと判定された場合に通知されるメッセージの内容(通知内容)と、該メッセージの宛先とが相互に対応付けられて、格納されている。発信端末識別部190は、メッセージリストに基づいて決定したメッセージの宛先を、メッセージ送信手段に通知する。
メッセージ送信部200は、メッセージ作成部180から通知されたメッセージを、発信端末識別部190から通知された宛先に送信し、該メッセージを該宛先となっている登録被制御装置30に発話させる。つまり、メッセージ送信部200は、条件判定部160によって通知条件が満たされていると判定されたメッセージリストに基づいて、該通知条件に対応付けられているメッセージを、該通知条件に対応付けられている登録被制御装置30に発話させる。
(情報端末)
ユーザの情報端末20は、制御装置10から受信したメッセージ登録画像を表示する。また、メッセージ登録画像に対するユーザの入力内容を、制御装置10に送信する。ユーザの情報端末20から制御装置10に送信された、メッセージ登録画像に対するユーザの入力内容は、ユーザメッセージ取得部120が受信し、ユーザの生成したメッセージリストとして、メッセージリスト141に格納される。
(被制御装置)
冷蔵庫30a、およびリビングのエアコン30bは、いずれも、制御装置10によって所定の動作を実行させられ得る登録被制御装置30であり、また、登録被制御装置30に、自装置の動作状態等を状態情報として送信する被検出装置である。ただし、冷蔵庫30aは、自装置の動作状態等を状態情報として送信する被検出装置であるが、制御装置10によって所定の動作を実行させられ得る自制御装置ではないとしてもよい。同様に、リビングのエアコン30bは、制御装置10によって所定の動作を実行させられ得る自制御装置ではあるが、被検出装置ではないとしてもよい。
登録被制御装置30は、機器通信部31および処理実行部32を備えている。
機器通信部31は、制御装置10から、登録被制御装置30が通知(発話)すべきメッセージを発話指示情報(指示情報)として受信する。また、機器通信部31は、制御装置10に、登録被制御装置30の状態情報を送信する。
処理実行部32は、登録被制御装置30に対するユーザ操作、登録被制御装置30の動作状態等を、機器通信部31に通知する。また、処理実行部32は、機器通信部31が制御装置10から受信した指示情報に対応する処理を実行する。具体的には、機器通信部31が制御装置10から受信したメッセージを発話する。
(外部サーバ)
外部サーバ40は、制御装置10が、登録被制御装置30に発話させるメッセージを生成するために必要な外部情報を、制御装置10に送信する。例えば、制御装置10が、リビングのエアコン30bに、予想最高気温、予想湿度などを含む天気予報を発話させたい場合、制御装置10は、外部サーバ40に、該天気予報に係る情報の送信を要求する。外部サーバ40は、制御装置10からの上記要求に基づいて、上記天気予報に係る情報を制御装置10に送信する。
(ユーザによるメッセージリストの編集)
制御装置10は、情報端末20にメッセージ登録画像を表示させ、該メッセージ登録画像へのユーザ入力を情報端末20から取得すると、ユーザの生成した(編集した)メッセージリストとして、メッセージリスト141に格納する。そして、制御装置10は、ユーザの生成したメッセージリストにおける通知条件が満たされていると判定すると、該通知条件に対応付けられているメッセージを、該通知条件に対応付けられている登録被制御装置30に発話させる。以下、通知内容と通知条件との組合せを含むメッセージリストをユーザが作成するためのメッセージ登録画像について説明する。
図3は、制御装置10が、ユーザの情報端末20の表示画面に表示させるメッセージ登録画像の例を示す図である。なお、以下の説明においては、制御装置10が情報端末20の表示画面に表示させるメッセージ登録画像へのユーザの入力に対し、情報端末20が該メッセージ登録画像の制御を行うものとして説明を行う。ただし、メッセージ登録画像へのユーザの入力に対し、制御装置10が、該メッセージ登録画像の制御を行ってもよい。
図3に例示するメッセージ登録画像は、大別して、「動作内容」、「動作機器」、「検出状態」、および「時間帯」という4つの欄を含んでいる。初めに概要を説明しておけば、「検出状態」および「時間帯」の欄において、ユーザは、通知条件、つまり、「どの被検出装置に対する、どのようなユーザ操作を、何時に検出するか」を入力する。そして、「動作内容」および「動作機器」の欄において、ユーザは、上記通知条件が満たされたと判定された場合に、「どの被制御装置に、どのような処理を実行させるか」を入力する。以下、メッセージ登録画像の各欄について、詳細を説明していく。
「動作内容」の欄には、「なにをさせる?」、「誰に?」、「内容は?」という3つの項目が表示されている。「動作内容」の欄において、ユーザは、どのような内容のメッセージを(「内容は?」)、宛先を誰にして(「誰に?」)、どのような方法によって(「なにをさせる?」)、通知するかを入力する。「動作内容」の欄における「なにをさせる?」、「誰に?」、「内容は?」という3つの項目は、メッセージリスト(動作条件情報)における、メッセージの通知形態(図4のメッセージリスト141における「何をさせる」の項目)、メッセージの宛先(図4のメッセージリスト141における「メッセージ宛先」の項目)、メッセージの内容(図4のメッセージリスト141における「メッセージ内容」の項目)という3つの項目に対応する。
すなわち、「動作内容」欄の「なにをさせる?」という項目において、ユーザは、メッセージの通知形態を選択する。例えば、情報端末20(制御装置10)は、「動作内容」欄の「なにをさせる?」という項目に対する回答(入力)の選択肢として、「メールを送る」および「音声でしゃべる」という2つの選択肢を表示する。具体的には、情報端末20は、例えば、「なにをさせる?」という項目の横に表示した回答欄に対するユーザ操作(例、タップ)を検出することによって、該項目に対する回答の選択肢のリストを表示する(ドロップダウンメニュー方式。以下同様)。そして、上記選択肢のリスト中の1つの選択肢に対するユーザ操作(例、タップ)を検出することによって、ユーザによって該選択肢が選択されたものとみなす。そして、ユーザは、「メールを送る」および「音声でしゃべる」という2つの選択肢の中から選択する。
「動作内容」欄の「誰に?」という項目において、ユーザは、メッセージの通知先を選択する。ここで、情報端末20は、上記「なにをさせる?」という項目に対するユーザの選択結果によって、つまり、メッセージの通知形態によって、「誰に?」の項目への回答欄に表示する選択肢を決定することができる。例えば、「なにをさせる?」に対して「メールを送る」が選択されている場合、予め制御装置10(情報端末20)にメールアドレスが登録されている相手が選択肢となる。一方、「なにをさせる?」に対して「音声でしゃべる」が選択されている場合であって、発話を実行する(音声でしゃべる)機器(例、冷蔵庫30a)が個人を識別可能な場合、ユーザU1a(ママ)と同居している人(例えば、パパであるU1b、花子であるU1c)だけが選択肢となる。ただし、「なにをさせる?」に対して「音声でしゃべる」が選択されている場合であっても、音声でしゃべる機器が個人を識別できない場合には、「誰に?」に対する選択は不要となる。なお、音声でしゃべる機器が個人を識別可能な場合とは、例えば、音声でしゃべる機器がカメラを備えており顔認証等のユーザ認証を実行することができる場合、マイクを備えており声紋認証等のユーザ認証を実行できる場合等を指す。
「動作内容」欄の「内容は?」という項目において、ユーザは、メッセージの内容(通知内容)を選択する。具体的には、「動作内容」欄の「内容は?」という項目において、ユーザは、予め登録されているメッセージ(以下、「定型メッセージ」と略記する)の中からメッセージの内容を選択してもよいし、ユーザが自分で作成した自作メッセージを選択してもよい。上記定型メッセージとしては、例えば、「定型01:『おはよう』」、「定型02:『おやすみ』」、および「定型15:『冷蔵庫が開けられました』」等のメッセージを挙げることができる。また、自作メッセージとは、ユーザが自由に文言を入力して登録することのできるメッセージであり、例えば、「自作01:『おやつがあるよ』」、「自作02:『戸締りしてね』」等のメッセージである。自作メッセージは、例えば、「自作メッセージ」という選択肢を選択した後に、メッセージの内容が表示されるエリアを長押しすることで編集できるようにしてもよい。自作メッセージの作成方法については、既存のスマートフォンなどに搭載されている機能を利用してもよい。また、メッセージの内容(通知内容)を未登録の自作メッセージについて、識別番号と一緒に「未登録」である旨を、例えば、「自作05:(未登録)」のように表示してもよいし、識別番号に空欄を隣接させて表示してもよい。
「動作機器」の欄には、「誰にさせる?」という項目が表示されている。「動作機器」欄の「誰にさせる?」という項目において、ユーザは、上記メッセージを出力する(上記メッセージをユーザに通知する)機器(被制御装置)を選択する。つまり、ユーザは、上記「誰にさせる?」という項目において、メッセージ登録画像に入力したメッセージをユーザに通知する(例えば、音声でしゃべる)機器を選択する。「動作機器」の欄における「誰にさせる?」という項目は、メッセージリスト(動作条件情報)における、メッセージの通知主体である被制御装置(図4のメッセージリスト141における「動作機器」の項目)の項目に対応する。なお、メッセージの通知形態が「メールを送る」である場合は、「選択不要」としてもよい。情報端末20(制御装置10)が、「動作機器」欄の「誰にさせる?」という項目に対する回答の選択肢として表示する機器は、「発話可能機器」として、制御装置10(情報端末20)に予め登録されている。例えば、予め制御装置10(情報端末20)に登録されている登録被制御装置30のうち、発話機能を備えている登録被制御装置30が、「発話可能機器」として、上記「誰にさせる?」という項目に対する回答の選択肢として表示される。「誰にさせる?」という項目への回答エリアへのタップを検出することにより、情報端末20は、予め登録されている上記発話可能機器のリストを表示する。そして、上記発話可能機器のリスト中の1つの発話可能機器に対するタップを検出することによって、ユーザが、該発話可能機器を、メッセージ登録画像に入力されたメッセージを発話する機器(被制御装置)として、選択したものとみなす。なお、例えば、リビングと寝室のそれぞれにエアコンがある場合など、家の中に複数のエアコンがある場合を想定して、単に「エアコン」とするのではなく、設置場所(リビング、キッチン、寝室など)と組み合わせて機器を表示するのが望ましい。発話可能機器としては、例えば、リビングのエアコン30b、冷蔵庫30a、情報端末20、自動車30d等を挙げることができる。
「検出状態」の欄には、「機器」、「操作」という2つの項目が表示されている。「検出状態」の欄において、ユーザは、上記動作機器に、メッセージ登録画像に入力したメッセージ(登録メッセージ)を発話させる(通知させる)ための条件、つまり、どの機器に対する(項目「機器」に対応)、どのようなユーザ操作(項目「操作」に対応)を、メッセージ通知の条件(通知条件)とするかを、入力(選択)する。「検出状態」の欄における「機器」および「操作」という2つの項目は、メッセージリスト(動作条件情報)における、被検出装置(図4のメッセージリスト141における「検出機器」の項目)およびユーザ操作(図4のメッセージリスト141における「ユーザ操作」の項目)という2つの項目に対応する。例えば、ユーザは、リビングのエアコン30bに、「キッチンの冷蔵庫のドアの開閉を検知した」旨の発話をさせる条件として、「冷蔵庫30a」(「機器」の項目、メッセージリストの「被制御装置」)が、「冷蔵庫30aのドアが開閉された」(「操作」の項目、メッセージリストの「ユーザ操作」)ことを通知条件として設定することができる。
「検出状態」欄の「機器」という項目において、ユーザは、検出対象の機器(被検出装置)を選択する。「機器」という項目への回答エリアへのタップを検出することにより、情報端末20(制御装置10)は、予め登録されている検出可能機器のリストを表示する。具体的には、情報端末20は、「検出状態」欄の「機器」という項目に対する回答の選択肢として、情報端末20(制御装置10)が状態情報を取得することのできる登録被制御装置30を、検出可能機器のリストを表示する。そして、上記検出可能機器のリスト中の1つの検出可能機器に対するタップを検出することによって、ユーザが、該検出可能機器を、被検出装置として、選択したものとみなす。なお、ユーザは、特定の機器を被検出装置として選択せずに、後述する時間帯だけを、通知条件として選択することも可能である。詳細は後述するが、ユーザは、「検出状態」欄の「機器」という項目において特定の機器を被検出装置として選択せずに、後述する「開始および終了」という項目に希望する時間帯を入力することができる。「機器」を選択せずに「開始および終了」という項目に希望する時間帯を入力することにより、ユーザは、「動作内容」欄において指定した処理を「動作内容」欄において指定した被制御装置に実行させるための条件として、時間帯だけを指定することができる。
「検出状態」欄の「操作」という項目において、ユーザは、検出すべきユーザ操作を選択する。情報端末20(制御装置10)は、上記「機器」という項目で選択した機器(被検出装置)毎に、「操作」の項目に対する回答の選択肢のリストを切り替えることができる。例えば、「リビングのエアコン」が検出対象機器として選択されている場合、「操作」という項目においてユーザが選択可能な選択肢として、「電源ON」、「電源OFF」、「暖房」、および「冷房」という4つの選択肢を含むリストを表示してもよい。同様に、「リビングのテレビ」が検出対象機器として選択されている場合、「操作」という項目においてユーザが選択可能な選択肢として、「電源ON」、および「電源OFF」という2つの選択肢を含むリストを表示してもよい。さらに、検出対象機器が「キッチンの冷蔵庫」である場合、「ドア開ける」、「ドアを開けっぱなしにしている(「ドアを開ける」操作を検出してから所定時間以上「ドアを閉める」操作を検出しない)という2つの選択肢のリストを表示してもよい。そして、上記リスト中の1つの操作に対するタップを検出することによって、ユーザが、該操作を、検出すべきユーザ操作として、選択したものとみなす。なお、ユーザが「検出状態」欄の「機器」という項目において特定の機器を被検出装置として選択していない場合、「操作」という項目においては何も選択されない。被検出装置が選択されていないため、被検出装置に対する「操作」を指定することはできないからである。
「時間帯」の欄には、「曜日」、「開始および終了」という2つの項目が表示されている。「時間帯」の欄において、ユーザは、登録メッセージを上記動作機器に発話させる時間帯を選択する。より正確に言えば、「検出状態」の欄において指定した検出状態を検出する時刻(時間帯)を指定する。つまり、「時間帯」の欄は、メッセージリスト(動作条件情報)における、検出状態を検出する時刻、すなわち検出機器(被検出装置)に対するユーザ操作を検出する時刻(図4のメッセージリスト141における「時刻」の項目)という項目に対応する。
「時間帯」欄の「曜日」という項目には、日単位の選択肢として、「毎日」、「曜日指定」、「日付指定」という3つの選択肢を表示し、ユーザによって最後に選択された選択肢が有効となる。ここで、ユーザによる「曜日指定」という選択肢へのタップを検出すると、ポップアップウィンドウなどの別画像を表示する。上記別画像においては、例えば、「□日 □月 □火 □水 □木 □金 □土 □休」といった選択肢を表示する。この例においては、ユーザがチェックした「□」に対応する曜日のみ、登録したメッセージが有効になる。なお、「□休」は、カレンダー上の休日を示すものとする。また、ユーザによる「日付指定」という選択肢へのタップを検出すると、ポップアップウィンドウなどの別画像によってカレンダーを表示する。ユーザは、上記カレンダーの、任意の1日、または連続した複数日を選択することができる。
「時間帯」欄の「開始および終了」という項目において、ユーザは上記「曜日」の項目で指定した日(曜日)について、どの時間帯における状態情報を検出するかを入力(選択)する。上記「機器」の項目において被検出装置が選択されている場合、該被検出装置を監視する時間帯を、つまり、該被検出装置に対するユーザ操作を検出する時間帯を、開始時刻と終了時刻とによって選択する。なお、開始時刻よりも終了時刻の方が早い場合は、翌日の該当時刻を終了時刻とする。また、「開始」および「終了」の2項目の少なくとも一方について、具体的な時刻を選択しない(例えば、「−−:−−」を選択する)場合、終日監視が有効となる。
上記「機器」の項目において被検出装置を選択していない場合、ユーザは、「開始および終了」の項目で選択した時刻を、タイマーとして使用することができる。ここで、「タイマーとして使用する」とは、「動作内容」欄において指定した処理を「動作内容」欄において指定した被制御装置に実行させるための条件として、「時間だけを指定する」ことを指している。つまり、ユーザは、「開始」の項目で選択した時刻、または「終了」の項目で選択した時刻になると、「動作内容」欄において指定した処理を、「動作内容」欄において指定した被制御装置に実行させるメッセージリストを、作成することができる。なお、例えばユーザは、1日に2回、タイマーを発動できるとしてもよい。
なお、開始時刻または終了時刻について、具体的な時刻を選択しない(例えば、「−−:−−」を選択する)ことができるが、開始時刻および終了時刻の両方を選択しない場合は、エラーと判定する。なお、上記判定は、例えば、「登録」ボタン押下を検出した際に実行すればよい。
時刻の入力方法について一例を挙げれば、以下の通りである。すなわち、開始時刻または終了時刻への回答エリアへのタップを検出することにより、情報端末20は、先ず、「何時」を選択するための選択リストを表示する。例えば、「−−:−−」、「00:00」、「01:00」、「02:00」、・・・、「23:00」という「何時」を選択するための数字を縦に配置して表示する。ユーザによって、「何時」を選択するための選択リストから1つが選択されると、「何分」を選択するための選択リストを表示する。例えば、「00」、「01」、「02」、・・・、「57」、「58」、「59」という「何分」を選択するための数字を縦に配置して表示する。
ただし、「時間帯」欄の「曜日」および「開始/終了」の選択について、情報端末20に予め用意されている時刻入力のためのインタフェースを利用してもよい。
以上に見てきたように、図3に例示するメッセージ登録画像において、ユーザU1a(パパ)は、メッセージの通知条件として、「14時から16時まで(「開始および終了」)の間に、冷蔵庫(被検出装置、「機器」)のドアを開ける操作(ユーザ操作、「操作」)がある」ことを入力している。そして、上記通知条件が満たされた場合に、「リビングのエアコン(被制御装置、「誰にさせる」)に、「冷蔵庫が開けられました」という内容のメッセージ(通知内容、「内容は?」)を、ママ(メッセージの宛先、「誰に」)に、しゃべらせる(所定の処理、「なにをさせる?」)」ことを入力している。
そして、「登録」ボタンへのタップを検出することにより、情報端末20は、メッセージ登録画像に入力された内容について、内容に矛盾が生じないか否かをチェックする。そして、入力された内容に矛盾があると判定した場合、エラーとして警告を行い、ユーザに訂正を促す。入力された内容に矛盾がないと判定した場合、メッセージ登録画像に入力された内容は、情報端末20から、制御装置10に送信され、制御装置10は該内容をメッセージリスト141に格納する。例えば、図3に例示するメッセージ登録画像へのユーザ登録内容を取得することにより、制御装置10は、記憶部140には、図4に例示するメッセージリスト141の「メッセージID:001」のメッセージリストを、メッセージリスト141に格納する。
なお、登録済みのメッセージリストを呼び出して表示する画面、および登録済みのメッセージを修正するための手段を別途用意してもよい。登録済みのメッセージリストを修正するための手段としては、例えば、登録済みのメッセージを呼び出して表示する画面に「編集」ボタンを表示してもよいし、登録済みのメッセージを呼び出して表示している画面に対する長押し操作を検出することによって、登録済みのメッセージについて編集可能な「修正モード」になるようにしてもよい。
また、複数の登録メッセージリストを表示する場合、各登録メッセージリストを識別するための管理番号を各登録メッセージリストに付与し、複数の登録メッセージリストを一覧表示してもよい。そして、ユーザが、上記複数の登録メッセージリストの中から1つの登録メッセージリストを選択することができるようにしてもよい。
制御装置10は、冷蔵庫30aから、「14:00〜16:00」の間に、「冷蔵庫30aのドアを開ける」ユーザ操作があったことを状態情報として受信すると、図4に例示するメッセージリスト141の「メッセージID:001」のメッセージリストに基づいて、以下の処理を実行する。すなわち、上記状態情報を受信した制御装置10は、リビングのエアコン30bに、ママを宛先として、「冷蔵庫が開けられました」というメッセージを発話させる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図5から図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお記載の簡潔性を担保するため、実施形態1とは異なる構成(処理の手順及び処理の内容)のみについて説明する。すなわち、実施形態1で記載された構成等は、本実施形態にもすべて含まれ得る。また、実施形態1で記載した用語の定義も同じである。
まず、本実施形態に係るメッセージ通知制御システム2(制御システム)の概要を図6に基づいて説明する。図6は、メッセージ通知制御システム2の概要を示す図である。メッセージ通知制御システム2においては、例えば、ユーザU1の自宅近所にある食料品店など、ユーザ以外の第三者である事業者S1が、メッセージの内容と該メッセージの通知条件とをメッセージリスト551に追加登録することができる。なお、以下の説明において「ユーザ以外の第三者」である事業者S1とは、例えば、ユーザU1に対し有効な広告宣伝をしたいと考える事業者である。
ただし、不特定多数の第三者(特に、不特定多数の事業者)のメッセージリストをすべてメッセージリスト551に登録にしてしまうと、ユーザU1が不快に感じるメッセージをユーザU1に通知することを指示するメッセージリストも登録されてしまい、ユーザU1にとって不便である。そこで、メッセージ通知制御システム2は、第三者によるメッセージリストについて、ユーザU1の意向に沿ったメッセージリストだけがメッセージリスト551に登録されるように制御する。
すなわち、図6に示すように、ユーザU1aは、先ず、どのような事業者(第三者)からの、どのような内容のメッセージリストを制御装置50に登録してもよいかを示す情報である「意向リスト」を、情報端末20aを介して、制御装置50に通知する。制御装置50は、情報端末20aからユーザU1aの意向リストを取得すると、該意向リストを意向リスト552に格納する。そして、事業者S1が、情報端末60aを用いて、自ら作成したメッセージリストを、制御装置50に送信すると、制御装置50は、意向リスト552を参照して、以下の2つを判定する。すなわち、制御装置50は、事業者S1が、意向リスト552において許可されている事業者であるかをまず判定する。次に、制御装置50は、事業者S1が作成した上記メッセージリストについて、意向リスト552において指定されている条件を満たすものであるかを判定する。そして、制御装置50は、事業者S1が、意向リスト552において許可されている事業者であり、かつ、事業者S1が作成した上記メッセージリストが、意向リスト552において指定されている条件を満たすものであると判定すると、事業者S1が作成した上記メッセージリストをメッセージリスト551に格納する。
つまり、メッセージ通知制御システム2においては、ユーザU1から許可された事業者S1aなど、ユーザ以外の第三者も、ユーザに通知すべきメッセージと、該メッセージを通知する条件とを、制御装置50に登録することができる。そして、制御装置50は、ユーザU1から許可された事業者S1aが登録したメッセージリストに従って、該メッセージリストの通知条件が満たされたと判定すると、該通知条件に対応付けられているメッセージを、所定の登録被制御装置30に発話させる。
また、詳細は後述するが、メッセージ通知制御システム2においてユーザU1は、自身の個人情報を事業者S1に開示することなく、事業者S1aによるメッセージリストの登録を許可するか否かを登録することができる。つまり、ユーザU1は、事業者S1aとの間でコミュニケーションをとることなく、事業者S1aによるメッセージリストの登録を許可するか否かを登録することができる。
次に、以上のような機能を実現することのできるメッセージ通知制御システム2における、制御装置50、ユーザの情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者の情報端末60の構成について説明する。
まず、制御装置50の概要を整理しておく。制御装置50は、ユーザU1以外の第三者である事業者S1による、メッセージリスト551の追加および修正の少なくとも一方を受け付ける第三者メッセージ取得部530(動作条件情報受付手段)を備えており、メッセージ送信部200(実行制御手段)は、第三者メッセージ取得部530によって受け付けられた、追加または修正されたメッセージリスト551を用いて電子レンジ30rに所定の処理を実行させる。
また、制御装置50は、事業者S1の情報端末60(ユーザ以外の第三者の端末装置)に、メッセージリスト551の追加および修正の少なくとも一方を受け付ける画面を表示させるメッセージ登録画面送信部110(表示手段)を備え、第三者メッセージ取得部530は、情報端末60から、メッセージリスト551の追加および修正の少なくとも一方を受け付ける。
さらに、制御装置50は、ユーザU1から、メッセージリスト551の追加および修正を行うことのできる事業者S1を制限する意向リスト552(制限情報)を受け付ける利用者意向リスト受信部520(制限情報受付手段)をさらに備え、メッセージ送信部200(実行制御手段)は、利用者意向リスト受信部520により受け付けられた意向リスト552においてメッセージリスト551の追加および修正が許可されている第三者によって追加または修正されたメッセージリスト551を用いて電子レンジ30rに上記所定の処理を実行させる。
以下、メッセージ通知制御システム2における制御装置50、ユーザの情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者の情報端末60について、図5を用いてより詳細に説明する。
〔構成の詳細〕
図5は、メッセージ通知制御システム2の制御装置50、ユーザの情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者S1の情報端末60の要部構成を示すブロック図である。
(情報端末)
メッセージ通知制御システム2において、ユーザの情報端末20は、メッセージ通知制御システム1におけるユーザの情報端末20と同様に、メッセージリストを、登録、編集、削除することができる。さらに、メッセージ通知制御システム2におけるユーザU1の情報端末20は、ユーザU1の意向リストを制御装置50に送信する。情報端末20から制御装置50に送信される意向リストについて、詳細は後述する。
事業者S1の情報端末60は、事業者S1が作成したメッセージリストを、制御装置50に送信する。なお、事業者S1が作成するメッセージリストにおいてメッセージの宛先とされるのは、ユーザU1のみではなく、事業者S1の指定した所定の条件を満たす不特定の消費者である。したがって、情報端末60は、事業者S1が作成したメッセージリストを、ユーザU1およびその家族(U1b、U1c)の家庭にある被制御装置(登録被制御装置30)の動作を制御する制御装置50だけではなく、別の家庭にある別の被制御装置の動作を制御する制御装置50k、50l、50m、50n、・・・等にも送信する。情報端末60から制御装置50に送信されるメッセージリストについて、詳細は後述する。情報端末60は、事業者S1がメッセージリストを編集(作成、修正、削除)するための事業者用のメッセージ登録画像を、例えば、制御装置50から受信する。ただし、情報端末60は、上記事業者用のメッセージ登録画像を、制御装置50k、50l、50m、50n、・・・の少なくとも1つから受信してもよい。そして、情報端末60は、制御装置50k、50l、50m、50n、・・・の少なくとも1つから受信した事業者用のメッセージ登録画像に対する入力内容を、制御装置50、および制御装置50k、50l、50m、50n、・・・に送信する。
(制御装置)
制御装置50は、制御装置10の構成に加えてさらに、意向登録画面送信部510、利用者意向リスト受信部520、第三者メッセージ取得部530、およびメッセージ選択部540を備えている。制御装置50についての理解を容易にするため、まず、記憶部550に格納されているメッセージリスト141について説明する。
(記憶部)
記憶部550は、制御装置10の記憶部140と同様に、制御装置50が使用する各種データを格納する。また、記憶部550には、メッセージリスト551、意向リスト552、および事業者リスト553が格納されている。
図10は、制御装置50の記憶部550に格納されるメッセージリスト551、および意向リスト552のデータの一例を示す図である。すなわち、図10の(a)および(b)は、メッセージリスト551のデータの一部の一例を示す図であり、図10の(c)は、意向リスト552のデータの一例を示す図である。
図10の(a)および(b)に例示するメッセージリスト551は、図4に例示したメッセージリスト141と比べて、「住所」、「ユーザ情報(性別、世代、職業、誕生日)」、「対象機器」、「嗜好情報」という4つの項目が追加されている。メッセージリスト551について、「住所」、「ユーザ情報」、「対象機器」、「嗜好情報」という4つの項目以外の項目については、メッセージリスト141の各項目と同様であるので、説明を省略する。
メッセージリスト551の「住所」、「ユーザ情報」、「対象機器」、「嗜好情報」という4つの項目は、事業者S1が作成したメッセージリストにおいて指定される、メッセージを通知する宛先(メッセージ宛先)の属性を、指定するものである。例えば、図10の(b)のメッセージリスト551における、「メッセージID:007」のメッセージリスト(動作条件情報)は、以下の属性を有する消費者を宛先としたメッセージに係るメッセージリストである。すなわち、「メッセージID:007」のメッセージリストは、住所が奈良県の北西部または北東部(「住所:近畿→奈良県→北西部・北東部」)であって、年齢40代、誕生日が12月の主婦(ユーザ情報、すなわち、「性別:女性」、「世代:40代」、「職業:主婦」、「誕生日:12月」)であって、冷蔵庫を持っており(「対象機器:冷蔵庫」)、根菜についての情報を欲している(「グルメ→野菜→葉物野菜・根菜」)消費者である。「メッセージID:007」のメッセージリストは、事業者S1a(ABCスーパー○○店)が登録した(「登録者:事業者S1a」)、上記の属性を有する消費者を宛先とするメッセージに係るメッセージリストである。
図10の(c)に例示する意向リスト552には、「どの事業者からの、どのような属性を有する消費者を宛先とするメッセージに係るメッセージリストを、メッセージリスト551に格納してもよいか」についてのユーザU1の意向リストが格納されている。すなわち、意向リスト552には、ユーザがユーザ意向登録画像を用いて登録する、許可業者(の「社名」)、および「開示情報」(住所、ユーザ情報、対象機器、嗜好情報)が格納される。メッセージ選択部540は、事業者S1のメッセージリストをメッセージリスト551に格納するか否かを、事業者S1が意向リスト552の「社名」の項目に格納されているかに応じて判定する。すなわち、メッセージ選択部540は、意向リスト552の「社名」の項目に格納されている事業者S1からのメッセージリストのみを、メッセージリスト551に格納する。また、詳細は後述するが、意向リスト552の「開示情報」における各項目は、メッセージリスト551の「住所」、「ユーザ情報」、「対象機器」、「嗜好情報」という4つの項目に対応するものである。すなわち、事業者S1のメッセージリストにおいてメッセージの宛先の属性として指定される「住所」、「ユーザ情報」、「対象機器」、「嗜好情報」と、意向リスト552の「開示情報」における各項目との対応関係によって、メッセージ選択部540は、事業者S1のメッセージリストをメッセージリスト551に格納するか否かを判定する。
事業者リスト553には、制御装置50に対してメッセージリストを送信した全ての事業者の事業者名などが格納される。
(制御装置の記憶部以外の機能部)
メッセージ登録画面送信部110は、メッセージ登録画像を、情報端末20および情報端末60に送信する。ただし、制御装置50のメッセージ登録画面送信部110は、メッセージ登録画像に係るデータの送信先が、ユーザU1の情報端末20であるか、または、事業者S1の情報端末60であるかに応じて、送信するメッセージ登録画像に係るデータを変更する。すなわち、メッセージ登録画面送信部110は、ユーザU1の情報端末20に、ユーザ用のメッセージ登録画像に係るデータを送信し、ユーザU1の情報端末20に、ユーザ用のメッセージ登録画像を表示させる。また、メッセージ登録画面送信部110は、事業者S1の情報端末60に、事業者用のメッセージ登録画像に係るデータを送信し、事業者S1の情報端末60に、事業者用のメッセージ登録画像を表示させる。事業者用のメッセージ登録画像について、詳細は後述する。
意向登録画面送信部510は、ユーザU1の情報端末20に、ユーザ意向登録画像に係るデータを送信し、ユーザU1の情報端末20に、ユーザ意向登録画像を表示させる。ユーザ意向登録画像について、詳細は後述する。
利用者意向リスト受信部520は、ユーザU1の情報端末20から、ユーザ意向登録画像に対してユーザU1が入力した内容(入力内容)を受信し、該入力内容を、意向リスト552に格納する。
第三者メッセージ取得部530は、事業者S1の情報端末60から、事業者用のメッセージ登録画像に対して事業者S1が入力した内容(メッセージリスト)を受信し、該入力内容を、メッセージ選択部540に通知する。
メッセージ選択部540は、意向リスト552を参照して、第三者メッセージ取得部530が情報端末60から受信した事業者S1のメッセージリストについて、該メッセージリストをメッセージリスト551に格納するか否かを判定する。そして、事業者S1のメッセージリストをメッセージリスト551に格納してもよいと判定すると、事業者S1のメッセージリストをメッセージ登録部130に通知する。メッセージ登録部130は、メッセージ選択部540から通知された事業者S1のメッセージリストを、メッセージリスト551に格納する。メッセージ選択部540の実行する、事業者S1のメッセージリストをメッセージリスト551に格納するか否かの判定について、詳細は後述する。
(事業者用のメッセージ登録画像)
以下、図7を参照して、事業者用のメッセージ登録画像について説明する。
図7は、制御装置50が、事業者の情報端末60の表示画面に表示させる事業者用のメッセージ登録画像の例を、つまり、メッセージ登録アプリ(事業者用)の例を示す図である。図7に例示するように、事業者用のメッセージ登録画像は、図7の(a)および図7の(b)の2ページからなっており、図7の(a)は、上記事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目の画像の例を示す図であり、図7の(b)は、上記事業者用のメッセージ登録画像の2ページ目の画像の例を示す図である。図7の(a)に例示する事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目の画像は、図3を用いて説明したユーザの情報端末20の表示画面に表示させるメッセージ登録画像とほぼ同様である。ただし、図3のメッセージ登録画像(ユーザ用メッセージ登録アプリ画面)において表示されていた「登録」および「中止」ボタンに代えて、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目には、「次へ」および「中止」ボタンが表示されている。
図7の(a)の事業者用のメッセージ登録画像の「動作内容」の欄において、事業者S1aは、どのような内容のメッセージを(「内容は?」)、宛先を誰にして(「誰に?」)、どのような方法によって(「なにをさせる?」)、通知するかを入力する。事業者用のメッセージ登録画像における「動作内容」の欄は、基本的には、図3に例示したユーザ用のメッセージ登録画像の「動作内容」の欄と同じである。ただし、事業者用のメッセージ登録画像の「動作内容」の欄の「内容は?」の項目において、定型メッセージは表示されず、事業者S1aは、事業者自身が作成する自作メッセージを1件だけ入力することができる。
「動作機器」の欄において、事業者S1aは、事業者用のメッセージ登録画像に入力したメッセージを出力する(通知する)機器(被制御装置)を選択する。なお、詳細は後述するが、事業者用のメッセージ登録画像に入力したメッセージの宛先とする消費者(ユーザ)を絞り込むための条件として、被制御装置として選択した機器を該消費者が所有していることを指定しなければならない(対象機器)。
「検出状態」の欄において、事業者S1aは、上記「動作機器」の欄で選択した機器(被制御装置)に、事業者用のメッセージ登録画像に入力したメッセージを発話させる(通知させる)ための条件を入力する。つまり、どの被検出装置に対する(項目「機器」に対応)、どのようなユーザ操作(項目「操作」に対応)を、メッセージ通知の条件(通知条件)とするかを、「検出状態」の欄に入力(選択)する。なお、詳細は後述するが、事業者用のメッセージ登録画像に入力したメッセージの宛先とする消費者(ユーザ)を絞り込むための条件として、被検出装置として選択した機器を該消費者が所有していることを指定しなければならない(対象機器)。
「時間帯」の欄において、事業者S1aは、事業者用のメッセージ登録画像に入力したメッセージを上記被制御装置に発話させる時間帯を選択する。より正確に言えば、「検出状態」の欄において指定した検出状態を検出する時刻(時間帯)を指定する。
図7の(a)に例示する事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目の画像において、事業者S1aは、メッセージの通知条件として、14時から16時まで(「開始および終了」)の間に、冷蔵庫(被検出装置、「機器」)のドアを開ける操作(ユーザ操作、「操作」)があることを、入力している。そして、上記通知条件が満たされた場合に、電子レンジに(被制御装置、「誰にさせる」)、「ABCスーパー○○店です。8月16日〜8月25日の期間中は毎日、午後5時からタイムセールをします。」という内容のメッセージ(通知内容、「内容は?」)を、しゃべらせる(所定の処理、「なにをさせる?」)ことを入力している。
「次へ」ボタンへの押下を検出することにより、情報端末60(制御装置50)は、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目の画像に対してユーザが入力した内容を、例えば、情報端末60の記憶部に、一時的に記憶する。そして、情報端末60の表示画面に表示させている画面を、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目から2ページ目へと遷移させる。また、詳細は後述するが、事業者用のメッセージ登録画像の2ページ目の画像の「前へ」ボタンへの押下を検出することにより、上記一次記憶していた内容を呼び出して、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目に戻る。
図7の(b)に例示する事業者用のメッセージ登録画像の2ページ目の画像は、大別して、「住所」、「ユーザ情報」、「対象機器」、および「嗜好情報」という4つの欄を含んでいる。また、事業者用のメッセージ登録画像の2ページ目には、「前へ」、「登録」、および「中止」の3つのボタンが表示されている。事業者用のメッセージ登録画像の2ページ目の画像において、事業者S1aは、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目の画像に入力したメッセージを通知する宛先(メッセージ宛先)の属性を、指定する。
「住所」の欄において、事業者S1aは、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目の画像に入力したメッセージの宛先となるユーザの属性として、該ユーザの「住所」を選択する。「住所」の欄に対する回答エリア(入力エリア)へのタップを検出すると、情報端末60(制御装置50)は、例えば、以下に示すようなプルダウンリストを表示する。上記プルダウンリストは、「地方」、「都道府県」、「市区町村」のようにレベル毎に階層化されており、上位レベルの項目を選択することで下位レベルの選択肢が表示される。なお、ユーザは、各レベル内で複数の項目を選択することができる。図8は、図7の(b)の事業者用のメッセージ登録画像の2ページ目の画像の「住所」の欄に表示されるデータの例を示す図である。事業者S1aは、それぞれの選択肢のチェックボックスをタップして、「住所」を選択する。そして、選択されたチェックボックスにはチェックが入る。例えば、図7の(b)に示すように、選択されたチェックボックスだけ、つまり、「近畿」、「奈良県」、「北西部」および「北東部」のチェックボックスだけ、色が変化する。なお、後述する嗜好指定についても、同様のリスト形式で表示する。
「ユーザ情報」の欄において、事業者S1aは、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目の画像に入力したメッセージの宛先となるユーザの属性として、該ユーザの「性別」、「世代」、「職業」、および「誕生月(誕生日)」を選択する。なお、事業者S1aは、「性別」、「世代」、「職業」、および「誕生月(誕生日)」のそれぞれの項目において、複数の選択肢を選択することができる。例えば、事業者S1aは、「性別」の項目について、「男性」のみを選択してもよいし、「女性」のみを選択してもよいし、「男性」および「女性」の両方を選択してもよい。
「対象機器」」の欄において、事業者S1aは、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目の画像に入力したメッセージの宛先となるユーザの属性として、該ユーザが所有している機器を選択する。例えば、或るメッセージの通知条件を「冷蔵庫の開閉」とする場合、該メッセージの宛先となるユーザは、被検出装置として冷蔵庫を所有している必要がある。また、ユーザが所持する携帯端末の位置情報をメッセージの通知条件とする場合、位置把握機能を備える携帯端末をユーザが所有している必要がある。ただし、メッセージの通知条件として、「携帯端末の位置情報」を用いない場合、例えば、単に「携帯端末を所持するか否か」をメッセージの通知条件とする場合には、「位置把握機能を備える携帯端末」ではなく「携帯端末」を「対象機器」とすればよい。同様に、例えば、或るメッセージを「電子レンジ」に発話させようとする場合、該メッセージの宛先となるユーザは、発話機能を備える電子レンジを被制御装置として所有している必要がある。
「嗜好情報」の欄において、事業者S1aは、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目に入力したメッセージの宛先となるユーザの属性として、該ユーザの「嗜好」を選択する。
情報端末60(制御装置50)は、「前へ」ボタンへのタップを検出することにより、事業者用のメッセージ登録画像の2ページ目の画像に対してユーザが入力した内容を、例えば、事業者S1aの情報端末60aの記憶部に、記憶する。そして、事業者用のメッセージ登録画像の1ページ目に戻る。この点については、既に説明しているので記載を省略する。また、情報端末60(制御装置50)は、「登録」ボタンへのタップを検出することにより、事業者用のメッセージ登録画像に対して事業者S1が入力した内容について、矛盾が生じないかをチェックする。そして、入力された内容に矛盾があると判定した場合、エラーとして警告を行い、ユーザに訂正を促す。入力された内容に矛盾がないと判定した場合、事業者用のメッセージ登録画像に入力された内容は、情報端末60から、制御装置50に送信される。
なお、メッセージ通知制御システム2において、事業者S1(第三者)によるメッセージリストの登録に対して課金する場合を考慮すると、メッセージ通知制御システム2に事業者毎のメッセージリストの登録件数を管理し、メッセージリストの登録件数に応じて事業者に登録料を請求することができてもよい。
また、図3を用いて説明したユーザ用のメッセージ登録画像と同様に、登録済みのメッセージリストを呼び出して表示する画面、および登録済みのメッセージを修正するための手段を別途用意してもよい。さらに、複数の登録メッセージリストを表示する場合、各登録メッセージリストを識別するための管理番号を各登録メッセージリストに付与し、複数の登録メッセージリストを一覧表示してもよい。そして、事業者S1が、上記複数の登録メッセージリストの中から1つの登録メッセージリストを選択することができるようにしてもよい。
(ユーザ意向登録画像)
メッセージ通知制御システム2の制御装置50は、ユーザU1の情報端末20に、ユーザ意向登録画像を送信する。そして、制御装置50は、ユーザU1の情報端末20から、ユーザ意向登録画像への入力内容を受信し、該入力内容を意向リスト552に格納する。制御装置50は、意向リスト552を参照して、ユーザU1の意向にしたがう第三者(事業者)のメッセージリストのみを、メッセージリスト551に格納する。すなわち、制御装置50は、ユーザ意向登録画像における入力内容に基づいて、ユーザに許可された第三者(許可業者)からの、ユーザの開示条件に合致する内容のメッセージリストのみを、メッセージリスト551に格納する。以下、ユーザ意向登録画について、説明する。
図9は、制御装置50が、ユーザの情報端末20の表示画面に表示させるユーザ意向登録画像の例を示す図である。図9に例示するユーザ意向登録画像は、大別して、「許可業者」と「開示情報」という2つの欄を含んでいる。
ユーザ意向登録画像の「許可業者」の欄において、ユーザは、メッセージリスト551に格納してもよいメッセージリストを作成することのできる事業者を選択する。先ず、自らが作成したメッセージリストがメッセージリスト551に格納されることを希望する事業者S1(第三者)は、つまり、許可業者となることを希望する事業者S1は、事業者用のメッセージ登録画像から自社の社名を登録する。すると、ユーザU1の情報端末20(制御装置50)は、事業者用のメッセージ登録画像に自社の社名を登録した事業者S1の社名を、「許可業者」の欄の回答エリアに、事業者リストとして、一覧表示する。そして、ユーザは、事業者リストに表示される事業者S1の社名の隣に表示されているチェックボックスをタップすることによって、事業者S1からのメッセージリストをメッセージリスト551に格納してもよいか否かを、つまり、事業者S1を許可業者とするか否かを選択する。例えば、図9の例では、○○株式会社は許可業者とされているのに対し、○○銀行は許可業者とされていないことが示されている。なお、図示のように、上記事業者リストには、事業者S1の会社名に加えて、事業者S1の所在地、会社概要(事業紹介)などの簡単なメッセージを表示できてもよい。
なお、「全国」の項目に表示される事業者は、ユーザの居住地域に関係なく、全国でサービス展開している事業者である。また、「地域」の項目に表示される事業者は、ユーザの居住地域と同一地域または近隣地域にある事業者である。特に、「地域」の項目に表示される事業者については特に、会社名に加えて、所在地を併記するのが望ましい。
「開示情報」の欄においてユーザU1が入力する項目は、予め制御装置50に格納されていたユーザU1の住所およびユーザ情報等について、事業者S1のメッセージリストにおいて指定されているメッセージの宛先消費者の属性との比較を、どの程度まで許可するか(開示範囲)を示す項目である。詳細は後述するが、メッセージ選択部540は、事業者S1のメッセージリストにおいて指定されているメッセージの宛先消費者の属性が、「開示情報」の欄においてユーザU1が入力する項目の範囲内にない場合、該メッセージリストをメッセージリスト551に格納しない。
先ず、前提条件として、制御装置50には、図11に示すような、ユーザU1の「住所」および「ユーザ情報」についてのデータが格納されている。図11は、制御装置50の記憶部550に格納されている、ユーザU1の「住所」および「ユーザ情報」についてのデータの例を示す図である。図11の(a)は、ユーザU1の「住所」のデータの例を示す図であり、図11の(b)は、ユーザU1の「ユーザ情報」のデータの例を示す図である。
そして、図9の例では、「開示情報」の欄において、ユーザU1は、「住所」の項目に対して、「都道府県まで」を選択している。ユーザU1による「都道府県まで」の選択に対応して、図11の(a)に例示する「住所」のデータにおいては、「都道府県まで」が、つまり、「地方:近畿」と、「都道府県:奈良県」とが、チェックされている(開示可能とされる)。そして、「地域:奈良県北西部」、「市区町村:天理市櫟本町」、「番地:00-00-000」については、チェックされていない(開示不能とされている)。
したがって、事業者S1のメッセージリストにおいて、メッセージ宛先の消費者が有するべき属性として、「都道府県=奈良県」が選択されているのであれば、メッセージ選択部540は、該メッセージリストを、メッセージリスト551に格納し得る。ユーザU1は、「住所」の項目に対して、「都道府県まで」を選択しており、事業者S1の上記メッセージリストにおいては、「都道府県」が属性として選択されているからである。これに対し、事業者S1のメッセージリストにおいて、メッセージ宛先の消費者が有するべき属性として、「地域=奈良北西部」が選択されているのであれば、メッセージ選択部540は、該メッセージリストを、メッセージリスト551に格納しない。事業者S1の上記メッセージリストが、ユーザU1が「住所」の項目に対して選択している「都道府県まで」の開示範囲よりも高いレベルにある「地域」を、属性として選択しているからである。
対象機器および嗜好情報についても同様である。すなわち、事業者S1のメッセージリストにおいて、メッセージ宛先の消費者が有するべき属性として指定している「対象機器」が、「開示情報」の欄の「対象機器」においてユーザの指定する機器(装置)に含まれない場合、メッセージ選択部540は、該メッセージリストを、メッセージリスト551に格納しない。また、事業者S1のメッセージリストにおいて、メッセージ宛先の消費者が有するべき属性として指定している「嗜好情報」が、「開示情報」の欄の「嗜好情報」においてユーザの指定する嗜好情報に含まれない場合、メッセージ選択部540は、該メッセージリストを、メッセージリスト551に格納しない。
情報端末20(制御装置50)は、「登録」ボタンへのタップを検出することにより、意向登録画像に対してユーザU1が入力した内容について、矛盾が生じないかをチェックする。そして、入力された内容に矛盾があると判定した場合、エラーとして警告を行い、ユーザに訂正を促す。入力された内容に矛盾がないと判定した場合、意向登録画像に入力された内容は、情報端末20から、制御装置50に送信される。そして、制御装置50は、意向登録画像に対してユーザU1が入力した内容を、意向リスト552に格納する。メッセージ選択部540は、意向リスト552を参照して、事業者S1のメッセージリストをメッセージリスト551に格納してもよいか否かを判定する。
〔実施形態3〕
メッセージ通知制御システム1および2において、制御装置10および50の記憶部140および550のメッセージリスト141および551は、登録被制御装置30に所定の処理を実行させる条件(通知条件)として、時間帯を格納している。例えば、図4のメッセージリスト141における「メッセージID:001」のメッセージリストは、「冷蔵庫30aのドアを開ける」という操作を、「14時から16時までに検出する」という通知条件を定義している。すなわち、「メッセージID:001」のメッセージリストは、「時刻:14:00〜16:00」という時間帯を通知条件として含む。
テストモードにおいて制御装置10および50は、メッセージリスト141および551において指定されている時間帯以外の時間帯であっても、メッセージリスト141および551において指定されている被検出装置(登録被制御装置30、「検出機器」)に対する所定のユーザ操作を検出すると、被制御装置(登録被制御装置30、「動作機器」)に所定の処理を実行させる。
すなわち、テストモードにおいて制御装置10および50は、図4のメッセージリスト141における「メッセージID:001」のメッセージリストに従って、「冷蔵庫30aのドアを開ける」操作を検出すると、該操作を検出したのが「14時から16時まで」の時間帯ではなくとも、該メッセージリストにおいて指定されている所定の処理を実行する。具体的には、「冷蔵庫が開けられました」という内容のメッセージを、ママを宛先として、リビングのエアコン30bに、発話させる。
したがって、ユーザU1は、登録したメッセージリストに従って、制御装置10および50が、該メッセージリストで指定している「時間帯」以外の通知条件が満たされたと判定した場合に、該メッセージリストで指定している所定の処理が実行されるかを、時間帯を気にせずに確認することができる。
〔実施形態4〕
上記までに説明してきたメッセージ通知制御システム1、2においては、以下の複数の処理(機能)が複数の装置に分散されて実行される構成となっていた。すなわち、被検出装置に対するユーザ操作を検出する機能、被制御装置に所定の処理を実行させる機能、ユーザおよび該ユーザ以外の第三者の少なくとも一方による、動作条件情報の追加および修正の少なくとも一方を受け付ける機能、該ユーザおよび該第三者の少なくとも一方の端末装置に、該動作条件情報の追加および修正の少なくとも一方を受け付ける画面を表示させる機能、ユーザから、該動作条件情報の追加および修正を行うことのできる第三者を制限する制限情報を受け付ける機能は、制御装置10および50によって実行されていた。また、制御装置10および50から受信した指示情報にしたがって、冷蔵庫30aと上記ユーザ操作との組合せに対応付けられている所定の処理を実行する機能は、リビングのエアコン30bおよび電子レンジ30rによって実行されていた。さらに、自装置の動作状態などの状態情報を、制御装置10および50に送信する機能は、冷蔵庫30aによって実行されていた。
しかしながら、1つのサーバまたは装置内で各々の機能を実現してもよいし、各々の機能を有するサーバまたは装置が個別に複数存在してもよいし、個々のサーバは異なる事業者によって管理されていてもよい。例えば、制御装置10および50によって実行されていた上記の機能を複数のサーバによって分散して実行させてもよい。
〔実施形態5〕
制御装置10、50、ユーザU1の情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者S1の情報端末60の各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、制御装置10、50、ユーザU1の情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者S1の情報端末60を図12に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
図12は、制御装置10、50、ユーザU1の情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者S1の情報端末60として利用可能なコンピュータ400の構成を例示したブロック図である。
コンピュータ400は、図12に示すように、バス410を介して互いに接続された演算装置420と、主記憶装置430と、補助記憶装置440と、入出力インタフェース450とを備えている。演算装置420、主記憶装置430、および補助記憶装置440は、それぞれ、例えばCPU、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブであってもよい。なお、主記憶装置430は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などを用いることができる。
入出力インタフェース450には、入力装置500および出力装置600が接続される。制御装置10、50、ユーザU1の情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者S1の情報端末60の入力装置500および出力装置600は、他のサーバまたは装置から送信されるデータの受信、および他のサーバまたは装置へのデータの送信を行う。制御装置10、50、ユーザU1の情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者S1の情報端末60の入力装置500および出力装置600は、さらに、ユーザからの音声および文字等の入力操作の取得、およびユーザへの発話等を行う。
補助記憶装置440には、コンピュータ400を制御装置10、50、ユーザU1の情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者S1の情報端末60として動作させるための各種プログラムが格納されている。そして、演算装置420は、補助記憶装置440に格納された上記各プログラムを主記憶装置430上に展開し、主記憶装置430上に展開された上記各プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ400を、制御装置10、50、ユーザU1の情報端末20、登録被制御装置30、外部サーバ40、および事業者S1の情報端末60が備える各部として機能させる。
なお、ここでは、内部記録媒体である補助記憶装置440に記録されている上記各プログラムを用いてコンピュータ400を機能させる構成について説明したが、外部記録媒体に記録されているプログラムを用いてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る制御装置(10、50)は、被制御装置(リビングのエアコン30b、電子レンジ30r)に所定の処理を実行させる制御装置であって、被検出装置(冷蔵庫30a)に対するユーザ操作を検出する検出手段(機器情報取得部170)と、上記検出手段により上記被検出装置に対する上記ユーザ操作が検出されると、上記被検出装置と上記ユーザ操作との組合せに対応付けられている、上記被制御装置と上記所定の処理との組合せに応じて、当該被制御装置に当該所定の処理を実行させる実行制御手段(メッセージ送信部200)と、を備えている。
上記の構成によれば、上記被検出装置に対する上記ユーザ操作を検出した場合、上記被検出装置以外の装置である上記被制御装置に所定の処理を実行させることができる。
本発明の態様2に係る制御装置は、上記態様1において、上記実行制御手段は、上記被検出装置と上記ユーザ操作との組合せと、上記被制御装置と上記所定の処理との組合せとを対応付けた動作条件情報(メッセージリスト141、551)を参照して、上記検出手段により、上記動作条件情報に含まれる上記被検出装置と上記ユーザ操作との組合せに一致する、上記被検出装置に対する上記ユーザ操作が検出されると、当該動作条件情報において当該被検出装置と当該ユーザ操作との組合せに対応付けられている上記被制御装置と上記所定の処理との組合せに従って、当該被制御装置に当該所定の処理を実行させてもよい。
上記の構成によれば、上記制御装置は、上記動作条件情報を参照して、上記動作条件情報に含まれる被検出装置に対するユーザ操作を検出すると、上記動作条件情報に含まれる被制御装置に所定の処理を実行させることができる。
本発明の態様3に係る制御装置は、上記態様2において、上記被制御装置のユーザ(U1)および該ユーザ以外の第三者(事業者S1)の少なくとも一方による、上記動作条件情報の追加および修正の少なくとも一方を受け付ける動作条件情報受付手段(ユーザメッセージ取得部120、第三者メッセージ取得部530)をさらに備え、上記実行制御手段は、上記動作条件情報受付手段によって受け付けられた、追加または修正された上記動作条件情報を用いて上記被制御装置に上記所定の処理を実行させてもよい。
上記の構成によれば、上記制御装置は、上記ユーザおよび上記第三者の少なくとも一方によって、追加された上記動作条件情報または修正された上記動作条件情報を用いて上記被制御装置に上記所定の処理を実行させることができる。
本発明の態様4に係る制御装置は、上記態様3において、上記ユーザおよび上記第三者の少なくとも一方の端末装置(情報端末20、60)に、上記動作条件情報の追加および修正の少なくとも一方を受け付ける画面を表示させる表示手段(メッセージ登録画面送信部110)をさらに備え、上記動作条件情報受付手段は、上記端末装置から、上記動作条件情報の追加および修正の少なくとも一方を受け付けてもよい。
上記の構成によれば、上記ユーザおよび上記第三者の少なくとも一方は、上表示手段によって表示された上記画面に対して、上記動作条件情報の追加および修正の少なくとも一方を行うことができる。
本発明の態様5に係る制御装置は、上記態様3または4において、上記ユーザから、上記動作条件情報の追加および修正を行うことのできる第三者を制限する制限情報(意向リスト552)を受け付ける制限情報受付手段(利用者意向リスト受信部520)をさらに備え、上記実行制御手段は、上記制限情報受付手段により受け付けられた上記制限情報において上記動作条件情報の追加および修正が許可されている第三者によって追加または修正された上記動作条件情報を用いて上記被制御装置に上記所定の処理を実行させてもよい。
上記の構成によれば、上記制御装置は、上記ユーザによって許可された第三者によって、追加された上記動作条件情報または修正された上記動作条件情報を用いて上記被制御装置に上記所定の処理を実行させることができる。
本発明の態様6に係る動作装置(リビングのエアコン30b、電子レンジ30r)は、被検出装置(冷蔵庫30a)に対するユーザ操作を検出した制御装置(10、50)から、所定の処理の実行を指示する指示情報を受信する受信手段(機器通信部31b、31r)と、上記受信手段により受信された指示情報にしたがって、上記被検出装置と上記ユーザ操作との組合せに対応付けられている所定の処理を実行する実行手段(処理実行部32b、32r)と、を備えている。
上記の構成によれば、態様1と同様の効果を奏する。
本発明の態様7に係る動作装置(冷蔵庫30a)は、自装置の動作状態を検出する状態検出部(処理実行部32a)と、自装置と上記状態検出部により検出された自装置の動作状態との組合せに対応付けられている、被制御装置(リビングのエアコン30b、電子レンジ30r)と所定の処理との組合せに応じて、当該被制御装置に当該所定の処理を実行させる制御装置(10、50)に、該動作状態を送信する送信手段(機器通信部31a)と、を備えている。
上記の構成によれば、態様1と同様の効果を奏する。
本発明の態様8に係る制御システム(1、2)は、被制御装置(リビングのエアコン30b、電子レンジ30r)と、該被制御装置に所定の処理を実行させる制御装置(10、50)とを含む制御システムであって、被検出装置(冷蔵庫30a)に対するユーザ操作を検出する検出手段(機器情報取得部170)と、上記検出手段により上記被検出装置に対する上記ユーザ操作が検出されると、上記被検出装置と上記ユーザ操作との組合せに対応付けられている、上記被制御装置と上記所定の処理との組合せに応じて、当該被制御装置に当該所定の処理を実行させる実行制御手段(メッセージ送信部200)と、を備えている。
上記の構成によれば、態様1と同様の効果を奏する。
本発明の態様9に係る制御装置の制御方法は、被制御装置に所定の処理を実行させる制御装置の制御方法であって、被検出装置に対するユーザ操作を検出する検出ステップと、上記検出ステップにて上記被検出装置に対する上記ユーザ操作を検出すると、上記被検出装置と上記ユーザ操作との組合せに対応付けられている、上記被制御装置と上記所定の処理との組合せに応じて、当該被制御装置に当該所定の処理を実行させる実行制御ステップと、を含んでいる。
上記の制御方法によれば、態様1と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る制御装置、被制御装置(動作装置)、被検出装置(動作装置)は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記の制御装置、被制御装置、被検出装置が備える各手段として動作させることにより上記の制御装置、被制御装置、被検出装置をコンピュータにて実現させる制御装置、被制御装置、被検出装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。