以下では、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ及びステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態)
[構成]
図1は、実施の形態に係る音声発話システム500の具体的な構成を示す模式図である。
音声発話システム500は、機器600において、処理の状態が変わったことを示す情報、故障を通知する情報、フィルタ等の部品の交換をユーザに促すための情報、機器600が有する機能をユーザに通知(おすすめ通知)するための情報等の情報が出力された場合に、当該情報を音声でユーザに通知(出力)する(言い換えると、当該情報を発話する)装置である。
音声発話システム500は、1以上の機器600と、サーバ装置100と、1以上の音声出力装置200と、を備える。
機器600は、例えば、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、照明装置、ドアホン等の電化製品等であって、機器600の情報を出力可能な機器(情報元機器)である。より具体的に例えば、機器600は、ユーザの宅内にある通信可能な電化製品(家電)である。機器600は、例えば、機器600を示す固有の識別子である識別情報、機器600の性能(スペック)等を示す機器情報、及び、処理(動作)した内容を示す動作情報、故障等の機器600の状態を示す状態情報等をサーバ装置100に送信する。
機器600は、例えば、サーバ装置100と通信するための通信インターフェースと、冷蔵、洗濯、加熱等の処理を実行する実行部と、機器600の状態を検出するためのセンサ等により実現される検出部と、機器600の各種処理を制御するプロセッサ及びメモリ等により実現される制御部と、を備える。
サーバ装置100は、機器600から受信した情報に基づいて、音声出力装置200に出力させる発話文(シナリオ)を決定し、作成した発話文を音声出力装置200に音声で出力させる。例えば、サーバ装置100は、機器600から動作情報を受信した場合に、動作情報に応じた音声ファイル(音声データ)を選択して、選択した音声ファイルを通知情報(音声情報ともいう)として音声出力装置200に送信することで、音声出力装置200から当該音声ファイルに基づく音声を出力させる。
発話文としては、機器600が動作を開始したことを示す文章、機器600が動作を終了したことを示す文章、他の機器600と連係して動作したことを示す文章、バージョンアップをユーザに促すための文章、機器600が有する機能の利用をユーザにおすすめするための文章、故障したことを示す文章等が例示される。
サーバ装置100は、例えば、機器600、音声出力装置200等の装置と通信するための通信インターフェース、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、信号の送受信をするための入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサ等を備えるコンピュータにより実現される。
音声出力装置200は、エアコン(エアコンディショナ)、テレビ(テレビジョン)、自律走行型掃除機(いわゆる、ロボット掃除機)等の電化製品等であって、スピーカ等の音声を出力可能な部品を備える機器(スピーカ搭載家電)である。また、音声出力装置200は、スマートホンや携帯電話などの端末装置でもよい。
音声出力装置200は、例えば、サーバ装置100から音声ファイル等の音声情報を受信した場合に、受信した音声情報に基づく音声を出力する。
なお、図1には、機器600を3つ図示しているが、音声発話システム500が備える機器600の数は、1つでもよいし、複数でもよく、特に限定されない。
また、図1には、音声出力装置200を3つ図示しているが、音声発話システム500が備える音声出力装置200の数は、1つでもよいし、複数でもよく、特に限定されない。
サーバ装置100は、3つの機器600及び3つの音声出力装置200のそれぞれと、インターネット等のネットワーク700(図2参照)を介して通信可能に接続されている。
サーバ装置100と、3つの機器600及び3つの音声出力装置200のそれぞれとは、LAN(Local AreaNetwork)等を介して通信可能に接続されていてもよいし、無線通信可能に接続されていてもよい。
また、サーバ装置100と、3つの機器600及び3つの音声出力装置200のそれぞれとの通信に用いられる通信規格は、特に限定されない。通信規格としては、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又は、ZigBee(登録商標)等が例示される。
3つの機器600及び3つの音声出力装置200のそれぞれは、例えば、ユーザが居住する家屋内に配置されている。また、サーバ装置100は、例えば、家屋の外部に配置されている。
図2は、実施の形態に係るサーバ装置100を示すブロック図である。なお、図2には、音声出力装置200を1つのみ代表して示している。なお、機器601は、機器600と同様に、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、照明装置、ドアホン等の電化製品等であって、機器601の情報を出力可能な機器(情報元機器)である。
サーバ装置100は、取得部110と、イベント発行部120と、シナリオ判定部130と、発話要求部140と、管理部150と、頻度判定部160と、制御部170と、受付部180と、記憶部190と、通信部195と、を備える。
取得部110は、機器600の性能、種類、型番等の機器情報、及び、機器600の動作履歴(動作した内容)を示す動作情報等の機器600に関する情報を取得する処理部である。取得部110は、例えば、通信部195を介して機器600と通信することで、機器情報及び/又は動作情報を取得する。
なお、サーバ装置100がユーザからの入力を受け付けるマウス、キーボード等の受付装置を備える場合、当該受付装置を介して機器情報及び/又は動作情報を取得してもよい。
取得部110は、取得した機器情報及び動作情報をイベント発行部120及び管理部150に出力する。
イベント発行部120は、取得部110が取得した動作情報が所定の条件を満たすか否かを判定する処理部である。具体的には、イベント発行部120は、取得部110が取得した動作情報に基づいて、音声出力装置200に音声を出力させるイベントが発生したか否かを判定する。例えば、記憶部190には、イベントが発生した(つまり、所定の条件を満たす)と判定する機器600の種類に応じた動作内容が記憶されている。例えば、イベント発行部120は、取得部110が取得した動作情報が示す動作内容と、記憶部190に記憶されているイベントが発生したと判定する機器600の種類に応じた動作内容とが一致するか否かを判定することで、音声出力装置200に音声を出力させるイベントが発生したか否かを判定する。
所定の条件は、機器600が動作を開始した、機器600が動作を終了した、他の機器600と連係して動作した、バージョンアップが可能となった、故障した等が例示される。
なお、所定の条件は、予め任意に定められてよい。
イベント発行部120は、例えば、取得部110が取得した動作情報が示す動作内容が所定の条件を満たすと判定した場合、機器600の機器情報及び動作情報をシナリオ判定部130に出力する。
シナリオ判定部130は、設定情報に基づいて、取得部110が取得した機器600の動作情報に関する発話文を音声出力装置200に音声を出力させるか否かを判定する処理部である。
例えば、記憶部190には、機器600に関する発話文を示すシナリオ情報が記憶されている。
シナリオ情報は、記憶部190に記憶された機器情報が示す機器600に関する1以上の発話文を示す情報である。例えば、第1機器を示す機器情報が記憶部190に記憶されている場合、シナリオ情報は、第1機器に関する1以上の発話文を示す情報を含む。
例えば、記憶部190には、様々な機器に関する複数の発話文を示す情報であるシナリオマスター情報が予め記憶されている。例えば、後述する管理部150は、シナリオマスター情報から記憶部190に記憶されている機器情報に基づいて当該機器情報が示す機器に関する発話文を示す情報を選択して選択した発話文を示す情報をシナリオ情報として記憶部190に記憶(つまり、管理)する。
例えば、設定情報は、シナリオ情報が示す複数の発話文のうち、ユーザによって音声で出力させると設定された1以上の発話文を示す情報を含む。ユーザによっては、音声で通知されたい情報と音声で通知される必要がない情報とがある場合がある。そこで、例えば、後述する管理部150は、ユーザから受付装置400で受け付けた、発話文を音声で出力するか否かを示す情報を設定情報として通信部195を介して取得し、取得した設定情報を記憶部190に記憶させる。例えば、シナリオ判定部130は、イベント発行部120から機器600の機器情報及び動作情報が出力された場合、記憶部190に記憶されている設定情報に基づいて、当該動作情報に関する発話文を音声出力装置200に音声で出力させるか否かを判定する。
なお、シナリオマスター情報が示す発話文は、予め任意に定められてよい。
また、所定の条件は、予め任意に定められてよい。
シナリオ判定部130は、判定結果を発話要求部140に出力する。
発話要求部140は、シナリオ判定部130の判定結果に基づいて、音声出力装置200の音声の出力を制御する処理部である。具体的には、発話要求部140は、シナリオ判定部130が機器600の動作情報に関する発話文を音声出力装置200に音声で出力させると判定した場合、当該発話文を音声出力装置200に音声で出力させる。一方、発話要求部140は、シナリオ判定部130が機器600の動作情報に関する発話文を音声出力装置200に音声で出力させないと判定した場合、当該発話文を音声出力装置200に音声で出力させない。
例えば、発話要求部140は、シナリオ判定部130が当該動作情報に関する発話文を音声出力装置200に音声を出力させると判定した場合、当該発話文を音声で音声出力装置200に出力させるための情報である音声情報を、通信部195を介して音声出力装置200に出力する。
音声情報は、機器600の動作情報に応じた発話文を音声出力装置200に音声で出力させるための情報である。例えば、音声情報は、機器600の動作情報に応じた音声ファイル(音声データ)である。音声ファイルは、例えば、動作内容と紐付けられて記憶部190に記憶されている。
発話要求部140は、シナリオ判定部130が機器600の動作情報に関する発話文を音声出力装置200に音声を出力させると判定した場合、当該動作内容と紐付けられた音声ファイルを記憶部190から取得し、取得した音声ファイルを音声情報として通信部195を介して音声出力装置200に出力(送信)する。
これにより、ユーザによって設定(選択)された発話文は、所定の条件(例えば、機器600が所定の動作を実行した、所定の状態になった等)を満たす場合に、音声出力装置200から当該発話文が音声で出力される。
管理部150は、上記したシナリオマスター情報、機器情報、シナリオ情報、設定情報を記憶部190に記憶させる等の情報を管理する処理部である。
例えば、管理部150は、取得部110が機器600に関する機器情報を取得した場合に、ユーザが利用する機器600(例えば、ユーザの宅内にある家電)であると判定して、当該ユーザを示す識別情報と、機器情報と、当該機器情報が示す機器600に応じてシナリオマスター情報から抽出した1以上の発話文を示すシナリオ情報と、を紐付けて記憶部190に記憶させる。さらに、例えば、当該ユーザによって設定された設定情報であって、取得部110が設定情報と取得した場合に、当該ユーザを示す識別情報と、機器情報と、シナリオ情報と、設定情報と、を紐付けて記憶部190に記憶させる。これにより、取得部110が機器600の動作情報を取得した場合に、イベント発行部120、シナリオ判定部130、及び、発話要求部140は、動作情報が示す動作内容に応じた発話文であって、ユーザが音声で聞くことを所望している発話文を音声出力装置200から出力させることができる。
管理部150は、例えば、機能的には第1管理部151と第2管理部152とを含む。
例えば、第1管理部151は、第1機器とは異なる第2機器の登録を示す機器情報を取得した場合に、シナリオ情報が示す発話文に第2機器に関する新たな発話文を追加する。
例えば、機器情報には、当該機器600をサーバ装置100に登録するための情報(機器600の登録を情報)が含まれていてもよい。機器600の登録を示す情報とは、例えば、サーバ装置100が備える記憶部190に記憶されていない機器600に関する情報であって、記憶部190に記憶させる指示を含む情報である。例えば、第1管理部151は、機器情報に含まれる、機器600の登録を示す情報を取得部110が取得した場合に、当該機器情報を記憶部190に記憶(つまり、当該機器情報が示す機器600を登録)してもよい。
なお、例えば、第1管理部151が追加する新たな発話文は、第1機器及び第2機器のうちの第2機器に関する発話文、及び、第1機器及び第2機器の両方に関する発話文の少なくとも一方の発話文を含む。第1機器及び第2機器の両方に関する発話文とは、例えば、後述する家電連携に関する発話文である。
第1管理部151は、例えば、機器600(第1機器の一例)の機器情報を取得した場合、機器情報と、当該機器情報が示す機器600に応じてシナリオマスター情報から抽出した1以上の発話文を示すシナリオ情報と、を紐付けて記憶部190に記憶させる。この後に、第1管理部151は、機器601(第2機器の一例)を示す機器情報を取得した場合に、第2機器に関する新たな発話文を示す新シナリオ情報をシナリオ情報に追加する。
新シナリオ情報は、新たにシナリオ情報に追加する発話文を示す情報である。例えば、第1管理部151は、記憶部190に記憶されている機器情報が示す機器とは異なる機器を示す機器情報が取得部110によって新たに取得された場合、新たに取得された機器情報を記憶部190に記憶させる。また、第1管理部151は、新たに取得された機器情報が示す機器に関する発話文を示す情報を新シナリオ情報としてシナリオマスター情報から抽出して既に記憶部190に記憶されているシナリオ情報に追加する。これにより、シナリオ情報には、新たに取得された機器情報が示す機器に関する発話文を示す情報が含まれ得る。
このように、例えば、第1管理部151は、機器601を示す機器情報を記憶部190に記憶させておらず、且つ、機器600に関する発話文を示す情報をシナリオ情報として記憶部190に記憶させていた、つまり、管理していたとする。このときに、取得部110が機器601を示す機器情報を取得したとする。この場合、第1管理部151は、シナリオマスター情報に含まれる機器601に関する発話文を示す情報を新シナリオ情報として抽出して、抽出した新シナリオ情報が示す発話文をシナリオ情報が示す発話文に追加する。これにより、シナリオ情報には、機器600に関する発話文を示す情報と機器601に関する発話文を示す情報とが含まれ得る。言い換えると、シナリオ情報は、機器600に関する発話文と、機器601に関する発話文とを示すようになる。
なお、第1機器と第2機器とが異なるとは、個体が異なることを意味し、例えば、いずれもエアコンである等、第1機器と第2機器との種類は、同じでもよいし、異なっていてもよい。
第2管理部152は、例えば、管理部150が既に管理している、つまり、記憶部190に記憶(登録)されている機器情報が示す機器600に関する新たな発話文を示す新シナリオ情報を取得した場合に、シナリオ情報が示す発話文に新たな発話文(より具体的には、新シナリオ情報が示す新たな発話文)を追加する。例えば、第2管理部152は、機器600に関する発話文を示す情報をシナリオ情報として記憶部190に記憶させていた、つまり、管理していたとする。このときに、機器600に関する発話文に関する情報が新たにシナリオマスター情報に追加されたとする。この場合、第2管理部152は、シナリオマスター情報に追加された機器600に関する発話文を示す情報を新シナリオ情報として抽出してシナリオ情報に追加する。つまり、第2管理部152は、シナリオマスター情報に追加された機器600に関する発話文を示す情報を新シナリオ情報として抽出して、抽出した新シナリオ情報が示す新たな発話文をシナリオ情報が示す発話文に追加する。また、例えば、第2管理部152が追加する新たな発話文は、第1機器、及び、当該第1機器とは異なる第2機器のうちの第1機器に関する発話文、及び、第1機器及び第2機器の両方に関する発話文の少なくとも一方の発話文を含む。
頻度判定部160は、取得部110が取得した機器600の動作情報が示す動作内容の頻度を判定する処理部である。なお、ここでいう頻度とは、動作情報が示す動作内容が機器600によって実行された回数(総数)でもよいし、動作情報が示す動作内容が機器600によって所定期間内に実行された回数でもよい。例えば、頻度判定部160は、記憶部190に記憶されている動作情報が示す動作内容が機器600によって実行された回数が所定の回数以上であるか否かを判定し、所定の回数以上である動作内容に関する発話文を示す情報をシナリオ情報から抽出する。
なお、所定の回数は、予め任意に定められてよい。また、所定の回数は、動作内容に応じて異なっていてもよいし、同じでもよい。
制御部170は、通信部195を介して表示装置300が表示する表示内容(画像)を制御する処理部である。具体的には、制御部170は、シナリオ情報が示す発話文を表示装置300に表示させる。例えば、制御部170は、シナリオ情報に新たに追加された発話文を示す情報、及び/又は、動作の頻度が所定の回数より多い等の所定の条件を満たす当該動作に関する発話文であって、シナリオ情報が示す発話文であり、且つ、音声出力装置200に音声で出力させると設定されていない発話文(リコメンド発話文)を示す情報を、他の発話文とは異なる表示態様で表示装置300に表示させる。
例えば、制御部170は、シナリオ情報が示す複数の発話文を表示装置300に表示させる。例えば、制御部170は、通信部195を介して音声出力装置200から音声で出力させる発話文を設定する指示をユーザから(具体的には、ユーザが操作する受付装置400から)受け付けた場合、記憶部190に記憶されているシナリオ情報を、通信部195を介して表示装置300に送信することで、シナリオ情報が示す複数の発話文を示す情報を表示装置300に表示させる。
ここで、制御部170は、シナリオ情報が示す発話文に当該発話文とは異なる新たな発話文が追加された場合、新たな発話文を示す第1情報と、当該新たな発話文を除くシナリオ情報が示す発話文を示す第2情報とを、第1情報と第2情報との表示態様が異なるように、表示装置300に表示させる。例えば、制御部170は、シナリオ情報が示す発話文に当該複数の発話文とは異なる新たな発話文がシナリオ情報に追加された場合、及び、設定情報が示す発話文に当該1以上の発話文とは異なるリコメンド発話文が追加された場合、のうちの少なくともいずれかの場合、新たな発話文及びリコメンド発話文のうちの少なくとも一方を示す第1情報と、当該少なくとも一方を除くシナリオ情報が示す発話文を示す第2情報とを、第1情報と第2情報との表示態様が異なるように、表示装置300に表示させてもよい。
表示態様が異なるとは、例えば、表示装置300に表示される発話文を示す文字列の色が異なる、文字列のフォントが異なる、文字列の周囲に文字、写真、アイコン等があるかないか等である。また、表示態様が異なるとは、同じアイコンで且つ一方が点滅している等、動的な変化の仕方が異なることを示してもよい。
なお、以下では、文字列の色が異なるように表示装置300に表示させること、文字列のフォントが異なるように表示装置300に表示させること、文字列の周囲に文字、写真、アイコン等を付して表示装置300に表示させること、情報を経時変化させながら表示させること等を表示装置300にフォーカス表示させるともいう。
リコメンド発話文とは、シナリオ情報が示す発話文であって、音声出力装置200に音声で出力させると設定されていなかった発話文である。例えば、制御部170は、頻度判定部160の判定結果に基づいて、音声出力装置200に音声で出力させると設定されていなかった発話文であっても、音声出力装置200に音声で出力させるように設定情報を変更して、設定情報を変更したことを分かりやすくするために、リコメンド発話文をフォーカス表示させる。
例えば、制御部170は、シナリオ情報に元々含まれていた発話文を文字列のみで表示装置300に第2情報として表示させ、シナリオ情報が示す発話文に新たに追加された新たな発話文を示す文字列と当該文字列の周囲にシナリオ情報が示す発話文に新規に追加されたことを示す情報(例えば、New等の文字列又は赤丸等)とを第1情報として表示装置300に表示させる。
或いは、例えば、制御部170は、リコメンド発話文を除く、シナリオ情報に元々含まれていた発話文を文字列のみで表示装置300に第2情報として表示させ、リコメンド発話文を示す文字列と、当該リコメンド発話文の文字列の周囲に、ユーザにリコメンド発話文の音声での利用を促す情報とを第1情報として表示装置300に表示させる。
ユーザにリコメンド発話文の音声での利用を促す情報は、任意の方法で表現されてもよい。当該情報は、例えば、文字、写真、アイコン等で表現されてよい。
或いは、例えば、制御部170は、新たな発話文を示す文字列と、シナリオ情報が示す発話文に新たな発話文が追加された要因を示す要因情報とを含む第1情報を表示装置300に表示させ、当該新たな発話文を除くシナリオ情報が示す発話文を示す文字列で第2情報を表示装置300に表示させる。例えば、制御部170は、新たな発話文及びリコメンド発話文のうちの少なくとも一方を示す文字列と、シナリオ情報が示す発話文に新たな発話文が追加された要因、及び、設定情報が示す発話文にリコメンド発話文が追加された要因のうちの少なくともいずれかの要因を示す要因情報とを含む第1情報を表示装置300に表示させ、当該少なくとも一方を除くシナリオ情報が示す発話文を示す文字列で第2情報を表示装置300に表示させてもよい。
要因情報は、例えば、新たな機器を示す機器情報が追加されたことを示す情報、新たな機器を示す機器情報が取得部110によって取得された場合に、記憶部190に元々記憶されていた機器情報が示す機器と当該新たな機器との関係(いわゆる、家電連携)によって追加されたことを示す情報、シナリオマスター情報に新たに追加されたことを示す情報、設定情報が示す発話文にリコメンド発話文が新たに追加されたことを示す情報等でもよい。これらの情報は、例えば、文字、写真、アイコン等で任意に表現されてよい。
家電連携とは、例えば、機器600がエアコンであり、機器601が空気清浄機である場合のように、互いに種類の異なる機器同士が互いの動作に応じて動作する機能である。制御部170は、例えば、家電連携の機能に関する発話文を示す情報については、家電連携に関することを示す情報(例えば、連携先の機器を示す情報)を含む情報を表示装置300に表示させる。
また、例えば、制御部170は、取得部110が取得した機器600の動作情報に基づいて、シナリオ情報が示す発話文のうち、設定情報が示す1以上の発話文とは異なる発話文の中から機器600に関するリコメンド発話文を選択して設定情報が示す1以上の発話文にリコメンド発話文を追加し、リコメンド発話文を音声出力装置200から音声で出力(テスト発話)させ、リコメンド発話文を、リコメンド発話文を示す文字列と、リコメンド発話文を音声出力装置200から音声で出力させたことを示す情報と、音声出力装置200を示す情報とを含む第1情報を、表示装置300に表示させる。例えば、制御部170は、頻度判定部160が、機器600の動作情報が示す動作内容が機器600によって所定の回数以上実行されたと判定されて抽出された当該動作内容に関する発話文について、設定情報に基づいて、当該発話文が音声出力装置200に音声で出力させる設定となっているか否かを判定する。例えば、制御部170は、音声で出力させない設定となっていると判定したとき、さらに、当該発話文を音声で出力させない設定とする指示(当該指示を示す情報)を受け付けたことがあるか否かを判定する。例えば、初期設定によっては、音声出力装置200から音声で出力させる指示をユーザ(例えば、ユーザが操作する受付装置400)から受け付けた発話文のみを音声出力装置200に音声で出力させる場合がある。このような場合に、例えば、制御部170は、当該動作内容に紐付く発話文が音声出力装置200に音声で出力させる設定と過去にされたことがあり、さらに、当該発話文を音声出力装置200に音声で出力させない設定とする指示を過去に受け付けたことがあるか否かを判定する。制御部170は、当該発話文を音声出力装置200に音声で出力させない設定とする指示を過去に受け付けたことがないと判定した場合、リコメンド発話文を設定情報が示す1以上の発話文に追加して当該発話文であるリコメンド発話文を音声出力装置200に音声で出力させる。さらに、制御部170は、当該リコメンド発話文の文字列と、当該リコメンド発話文を音声出力装置200から音声で出力させたことを示す情報と、当該リコメンド発話文を音声で出力させた音声出力装置200を示す情報とを、表示装置300に表示させる。
なお、制御部170は、例えば、新たな発話文及びリコメンド発話文を、他の発話文とは異なる表示態様で表示装置300に表示させるが、当該他の発話文とは異なる表示態様で表示装置300に表示させる期間は、一週間、一か月等、任意に定められてよく、特に限定されない。
例えば、制御部170は、シナリオ情報が示す発話文に新たな発話文が追加されてから所定の期間内では、当該新たな発話文を他の発話文は異なる表示態様で表示装置300に表示させ、所定の期間以降では、当該新たな発話文を他の発話文と同じ表示態様で表示装置300に表示させてもよい。
或いは、例えば、制御部170は、シナリオ情報が示す発話文に追加された新たな発話文を他の発話文とは異なる表示態様で表示装置300に表示させてから所定の期間内では、新たな発話文を他の発話文とは異なる表示態様で表示装置300に表示させ、所定の期間以降では、他の発話文と同じ表示態様で表示装置300に表示させてもよい。
或いは、制御部170は、例えば、新たな発話文及びリコメンド発話文の少なくとも一方を示す第1情報を表示装置300に表示させた回数に基づいて、他の発話文とは異なる表示態様で表示装置300に表示させるか否かを判定してもよい。制御部170は、例えば、新たな発話文及びリコメンド発話文の少なくとも一方を示す第1情報を表示装置300に表示させた回数が所定の回数未満の場合、他の発話文と異なる表示態様で表示装置300に表示させ、所定の回数以上の場合、他の発話文と同じ表示態様で表示装置300に表示させてもよい。当該所定の回数は、任意に定められてよく、特に限定されない。
制御部170は、例えば、画像データ等の発話文を示す情報を、通信部195を介して表示装置300に送信することで、表示装置300に当該発話文を示す情報(第1情報及び第2情報)を表示させる。
受付部180は、発話文を示す情報等を、サーバ装置100を操作するオペレータ等から受け付けるための処理部である。例えば、サーバ装置100は、マウス、キーボード等のオペレータからの操作を受け付ける受付装置が受け付けた発話文を示す情報等を取得する。例えば、管理部150は、受付部180が受け付けた情報を記憶部190に記憶させる。
取得部110と、イベント発行部120と、シナリオ判定部130と、発話要求部140と、管理部150と、頻度判定部160と、制御部170と、受付部180との各処理部は、メモリと、当該メモリに記憶された制御プログラムと、当該制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサとから実現される。また、これらの処理部は、1つのメモリ及び1つのプロセッサから実現されてもよいし、互いに異なる又は任意の組み合わせで複数のメモリ及び複数のプロセッサによって実現されてもよい。また、これらの処理部は、例えば、専用の電子回路等により実現されてもよい。また、第1管理部151と第2管理部152とは、1つのメモリ及び1つのプロセッサから実現されてもよいし、互いに異なるメモリ及びプロセッサによって実現されてもよい。
記憶部190は、機器に関する複数の発話文(例えば、機器600等の第1機器に関する発話文を含む複数の発話文)を示すシナリオ情報を記憶する記憶装置である。例えば、記憶部190は、第1機器等の機器600に関する1以上の発話文を記憶する。また、例えば、記憶部190は、シナリオ情報が示す発話文のうち、所定の条件を満たす場合に音声出力装置200から音声で出力させる1以上の発話文を示す設定情報と、を記憶する記憶装置である。また、記憶部190は、発話文に応じた音声ファイルを記憶していてもよい。
記憶部190は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、又は、フラッシュメモリ等により実現される。
通信部195は、機器600及び音声出力装置200と通信するための通信インターフェースである。通信部195は、例えば、音声出力装置200及び機器600と有線通信する場合、通信線が接続されるコネクタ等により実現され、無線通信する場合、アンテナ及び無線通信回路等により実現される。
音声出力装置200は、上記した通り、例えば、エアコン、テレビ、自律走行型掃除機等の電化製品等であって、スピーカ等の音声を出力可能な部品を備える機器である。音声出力装置200は、例えば、サーバ装置100から受信した音声ファイル等の音声情報に基づく音声を出力する。
なお、発話文及び当該発話文に応じた音声ファイルは、HDD等の図示しない記憶部に記憶され、当該記憶部を音声出力装置200が備えてもよい。この場合、例えば、制御部170は、音声出力装置200に音声で出力させる発話文を示す情報、又は、当該発話文と紐付く音声ファイルを示す情報を音声情報として音声出力装置200に送信してもよい。この場合、例えば、音声出力装置200は、当該記憶部に記憶している1以上の音声ファイルの中から、音声を出力するための音声ファイルを受信した音声情報に基づいて選択し、選択した音声ファイルに基づく音声を出力する。
音声出力装置200は、例えば、スピーカ、アンプ、サーバ装置100から受信した音声情報に基づく音声を当該スピーカから出力させるための制御プログラムが記憶されたメモリ、当該制御プログラムを実行するプロセッサ、サーバ装置100と通信するための通信インターフェースを備える。当該通信インターフェースは、例えば、音声出力装置200がサーバ装置100と有線通信する場合、通信線が接続されるコネクタ等により実現され、無線通信する場合、アンテナ及び無線通信回路等により実現される。
表示装置300は、制御部170からの指示に基づいて画像を表示する。表示装置300は、例えば、ディスプレイ、サーバ装置100から受信した情報に基づく画像を当該ディスプレイに表示するための制御プログラムが記憶されたメモリ、当該制御プログラムを実行するプロセッサ、サーバ装置100と通信するための通信インターフェースを備える。当該通信インターフェースは、例えば、表示装置300がサーバ装置100と有線通信する場合、通信線が接続されるコネクタ等により実現され、無線通信する場合、アンテナ及び無線通信回路等により実現される。
表示装置300は、例えば、サーバ装置100と通信することで、サーバ装置100から第1情報及び第2情報を表示するための表示情報を受信し、受信した表示情報に基づいて第1情報及び第2情報を表示する。なお、表示情報は、表示装置300が第1情報及び第2情報を表示装置300に表示させることができる情報であればよく、第1情報及び第2情報の画像データでもよいし、第1情報に含まれる文字列、及び、アイコン等の第1情報に含まれる文字列をフォーカス表示させるための情報と、第2情報に含まれる文字列を示す情報とを含む情報でもよい。なお、第2情報に含まれる文字列を示す情報には、フォーカス表示させないことを示す情報が含まれていてもよい。
受付装置400は、ユーザからの指示を受け付け、受け付けた指示を示す情報を制御部170に出力する装置である。受付装置400は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル等の受付部、当該受付部が受け付けた情報をサーバ装置100に送信するための制御プログラムが記憶されたメモリ、当該制御プログラムを実行するプロセッサ、サーバ装置100と通信するための通信インターフェースを備える。当該通信インターフェースは、例えば、受付装置400がサーバ装置100と有線通信する場合、通信線が接続されるコネクタ等により実現され、無線通信する場合、アンテナ及び無線通信回路等により実現される。
なお、音声出力装置200と、表示装置300と、受付装置400とは、任意の組み合わせでテレビ、スマートホン等として一体に実現されてもよい。例えば、音声出力装置200と表示装置300とがテレビとして一体に実現される場合、受付装置400は、当該テレビにユーザから受け付けた情報を出力する操作卓でもよい。
[画像の具体例]
続いて、制御部170が表示装置300に表示させる画像の具体的について説明する。
図3は、実施の形態に係るサーバ装置100が表示装置300に表示させる画像の具体例を示す図である。なお、図3の説明では、図3に示す画像は、例えば、表示装置300と受付装置400とが一体に形成されたスマートホンに表示される画像であるとして説明する。例えば、図3に示す画像は、スマートホンが備えるタッチパネルディスプレイに表示させる画像であるとして説明する。
制御部170は、例えば、通信部195を介して音声出力装置200から音声で出力させる発話文を設定する指示をユーザが操作する受付装置400から受け付けた場合、図3の(a)に示す画像800を表示装置300に表示させる。
例えば、画像800には、記憶部190に記憶されている機器情報が示す機器600(例えば、図3に示す「My家電」)に関する情報が含まれる。なお、画像800には、「天気に関する情報」、及び「宅配に関する情報」のように、記憶部190に記憶されている機器情報が示す機器600に関する情報以外の情報が含まれていてもよい。
例えば、制御部170は、過去にスマートホンに画像をさせてから変更がある箇所については、当該箇所の近傍に黒丸を付した画像をスマートホンに表示させる。
なお、図3には、黒丸で示しているが、任意の色及び形状が採用されてもよい。例えば、ユーザが、「家電の動作状態」を選択した場合、スマートホンは、図3の(b)に示す画像801を表示する。
なお、スマートホンは、ユーザから、「家電の動作状態」を選択された場合、制御部170と通信することで画像801の情報を取得して表示してもよい。或いは、制御部170は、画像800に関する情報を送信するとともに、画像801に関する画像を送信してもよい。これにより、制御部170は、ユーザの操作に基づいて表示装置300に適切な画像を表示させることができる。
画像801には、発話文を示す情報である発話文情報820~823が含まれる。なお、「○○○○○。」、「×××。」、「△△△△△△△△。」、及び、「□□□□□□□」は、それぞれ〇等の記号で付しているが、「エアコンが送風を開始しました。」、「エアコンが故障しました。」、「エアコンが除湿を開始しました。」、「空気清浄機が動作を開始したため、送風を停止しました。」等の発話文の文字列を示す。また、発話文情報820~823は、機器600の種類がエアコンである場合の機器600に関する発話文の情報の具体例である。
表示装置300に表示される発話文情報820~823には、それぞれ、発話文を示す文字列が含まれる。例えば、発話文情報820~823に含まれる発話文を示す文字列の近傍(図3では文字列の右側)には当該発話文に対応する「オン」及び「オフ」等を入力する(言い換えると、切り替える)ボタン(より具体的には、入力を受け付けるための表示)があり、ユーザは、当該ボタンを操作することで、対応する発話文を音声出力装置200から音声で出力させるか否かを選択(設定する)。例えば、このオンオフの情報が設定情報としてサーバ装置100に送信される。
また、発話文を示す文字列の近傍(図3では文字列の左側)には、新たに追加された発話文であることを示す情報(図3の(b)における黒丸)が表示される。
例えば、第1情報の第1例である発話文情報820を示す、「● ○○○○○。」は、「○○○○○。」が新たに追加された発話文を示す文字列であることを示す。
一方、例えば、第2情報の一例である発話文情報821を示す、「×××。」は、「×××。」が新たに追加された発話文を示す文字列ではないことを示す。このように、例えば、制御部170は、第2情報を、発話文を示す文字列のみで表示装置300に表示させる。
発話文情報820、821のように、例えば、制御部170は、新たな発話文が、シナリオ情報が示す発話文に追加された場合、元々のシナリオ情報が示す複数の発話文を示す第2情報(例えば、発話文情報821)とは異なる表示態様で、新たな発話文を示す第1情報(例えば、発話文情報820)を表示装置300に表示させる。
また、例えば、「△△△△△△△△。」の近傍(図3では文字列の左側)には、アイコン810と、アイコン811とが表示されている。このように、第1情報の第2例である発話文情報822には、発話文を示す文字列と、アイコン810、811とが含まれる。
アイコン810は、上記したリコメンド発話文を音声出力装置200から音声で出力(テスト発話)させたことを示す情報である。また、アイコン811は、音声出力装置200を示す情報である。本例では、アイコン811は、自律走行型掃除機を示す情報である。つまり、本例では、音声出力装置200が自律走行型掃除機であることを示す。このように、例えば、本例では、発話文情報822は、音声で出力させると設定されていない発話文である「△△△△△△△△。」を、音声出力装置200である自律走行型掃除機にテスト発話させた(つまり、音声で出力させた)ことを示す。
このように、例えば、制御部170は、シナリオ情報に含まれる発話文であって、元々当該発話文を音声で出力させる設定となっていない発話文を、新たに音声で出力させるように設定情報を変更した場合、他の発話文を示す情報とは異なる表示態様で、新たに音声で出力させるように設定情報を変更した発話文の情報を表示装置300に表示させてもよい。
なお、発話文情報822に含まれるハッチングが付された〇は、〇が点滅していることを示す。このように、例えば、テスト発話させた発話文を示す情報には、アイコン810の他にも1以上のアイコン等が含まれて表示されてもよい。
また、例えば、第1情報の第3例である発話文情報823には、発話文を示す文字列と、アイコン812が含まれる。
アイコン812は、家電連携に関することを示す情報である。本例では、アイコン812は、要因情報の一例であって、空気清浄機を示す情報である。
このように、例えば、制御部170は、空気清浄機を示す機器情報が新たに追加されたことにより、空気清浄機とエアコンとの両方に関係する発話文が、新たにシナリオ情報が示す発話文に追加された場合、新たな発話文を示す文字列、及び、新たな発話文が追加されたことを示す情報とともに、新たな発話文が追加された要因を示す要因情報(本例では、アイコン812)を表示装置300に表示させる。
なお、シナリオ情報が示す発話文に新たな発話文が追加されたことを示す情報(図3の黒丸)及び要因情報等は、例えば、他の発話文よりも対応する発話文の文字列の近傍に位置する、又は、対応する発話文の文字列と並んで表示されている等、画像801における任意の配置、レイアウト、サイズ、形状が採用されてもよい。
また、例えば、画像800、801には、図3の示す「●:新規」のように、●の意味を示す凡例が含まれていてもよい。
[処理手順]
続いて、サーバ装置100が実行する処理の処理手順について説明する。
図4は、実施の形態に係るサーバ装置100の処理手順を示すフローチャートである。
まず、管理部150は、機器600の機器情報、機器600に関する発話文を含む複数の発話文を示すシナリオ情報、及び、設定情報を記憶部190に記憶させる(S101)。なお、ユーザから設定情報を取得していない場合、ステップS101では、設定情報を記憶部190に記憶させなくてもよい。
次に、制御部170は、例えば、受付装置400及び通信部195を介してユーザから発話文を音声で出力させるか否かを選択するための画像(例えば、図3に示す画像800、801)を表示装置300に表示させる指示を示す情報を取得(受信)したとする(S102)。
次に、制御部170は、記憶部190に記憶されている機器情報を取得する(S103)。
また、制御部170は、記憶部190に記憶されているシナリオマスター情報を取得する(S104)。
また、制御部170は、記憶部190に記憶されている設定情報を取得する(S105)。
なお、ステップS103~S105は、任意の順序で実行されてよい。
また、ユーザから設定情報を取得していない場合、ステップS105は、実行されなくてよい。
次に、制御部170は、シナリオマスター情報が示す発話文に新たな発話文が追加されているか否かを判定する(S106)。
制御部170は、シナリオマスター情報が示す発話文に新たな発話文が追加されていると判定した場合(S106でYes)、当該新たな発話文をシナリオ情報が示す複数の発話文に追加し、当該新たな発話文を示す情報(第1情報の一例)を表示装置300に表示させるときに、新たな発話文であることを示すようにフォーカス表示させる(例えば、図3に示す黒丸を表示させる)と決定する(S107)。一方、例えば、制御部170は、シナリオマスター情報が示す発話文に新たな発話文が追加されていないと判定した場合(S106でNo)、シナリオ情報が示す発話文を示す情報を表示装置300に表示させるときに、新たな発話文であることを示すフォーカス表示をさせないと決定する。
制御部170は、ステップS106でNoの場合、又は、ステップS107を実行した後に、シナリオ情報が示す発話文の中に、機器600と当該機器600以外の機器(例えば、機器601)との両方に関係する発話文があるか否かを判定する(ステップS108)。
制御部170は、機器600と当該機器600以外の機器(例えば、機器601)との両方に関係する発話文があると判定した場合(S108でYes)、当該発話文を示す情報を表示装置300に表示させるときに、機器600以外の機器と関係する発話文であることを示すようにフォーカス表示させる(例えば、図3に示すアイコン812を表示させる)と決定する(S109)。一方、例えば、制御部170は、機器600と当該機器600以外の機器との両方に関係する発話文がないと判定した場合(S108でNo)、シナリオ情報が示す発話文を示す情報を表示装置300に表示させるときに、機器600以外の機器と関係する発話文であることを示すフォーカス表示をさせないと決定する。
頻度判定部160は、ステップS108でNoの場合、又は、制御部170がステップS109を実行した後に、取得部110が取得した機器600の動作情報が示す動作内容の頻度を判定し、例えば、所定の回数以上動作された動作内容があると判定した場合、当該動作内容に関する発話文を示す情報をシナリオ情報から抽出する(S110)。
次に、制御部170は、頻度判定部160によって抽出された発話文が、オフに設定された、つまり、ユーザから音声で音声出力装置200から出力させないように指示する情報を取得したことがあるか否かを判定する(S111)。例えば、制御部170は、頻度判定部160が、機器600の動作情報が示す動作内容が機器600によって所定の回数以上実行されたと判定されて抽出された当該動作内容に関する発話文について、設定情報に基づいて、当該発話文が音声出力装置200に音声で出力させる設定となっているか否かを判定する。例えば、制御部170は、音声で出力させない設定となっていると判定したとき、さらに、当該発話文を音声で出力させない設定とする指示を受け付けたことがあるか否かを判定する。
制御部170は、頻度判定部160によって抽出された発話文が、オフに設定されたことがないと判定した場合(S111でNo)、抽出した発話文であるリコメンド発話文を設定情報が示す発話文に追加する(S112)。
次に、制御部170は、リコメンド発話文を音声出力装置200に音声で出力(テスト発話)させ、且つ、当該リコメンド発話文を示す情報を表示装置300に表示させるときに、音声出力装置200に当該発話文を音声で出力させたことを示すようにフォーカス表示させる(例えば、図3に示すアイコン810を表示させる)と決定する(S113)。また、例えば、ステップS113では、制御部170は、当該リコメンド発話文を示す情報を表示装置300に表示させるときに、当該リコメンド発話文を音声で出力させた音声出力装置200を示すようにフォーカス表示させる(例えば、図3に示すアイコン811を表示させる)と決定する。一方、例えば、制御部170は、頻度判定部160によって抽出された発話文が、オフに設定されたことがあると判定した場合(S111でYes)、テスト発話させず、且つ、音声出力装置200に当該発話文を音声で出力させたことを示すフォーカス表示をさせないと決定する。
制御部170は、ステップS111でYesの場合、又は、ステップS113を実行した後に、ステップS106~ステップS113で決定した表示態様で、シナリオ情報が示す発話文を表示装置300に表示させる(S114)。これにより、制御部170は、新たな発話文が追加された場合、及び、リコメンド発話文が追加された場合、のうちの少なくともいずれかの場合、当該新たな発話文及び当該リコメンド発話文のうちの少なくとも一方を示す第1情報と、当該少なくとも一方を除くシナリオ情報が示す発話文を示す第2情報とを、第1情報と第2情報との表示態様が異なるように、表示装置300に表示させる。
なお、ステップS110において、頻度判定部160が、取得部110が取得した機器600の動作情報が示す動作内容の頻度を判定し、例えば、所定の回数以上動作された動作内容がないと判定した場合、ステップS111~ステップS113は、実行されなくてもよい。
[効果等]
以上のように、実施の形態に係るサーバ装置100は、第1機器(例えば、機器600)に関する発話文を示すシナリオ情報を記憶する記憶部190と、シナリオ情報が示す発話文を表示装置300に表示させる制御部170と、を備える。制御部170は、シナリオ情報が示す発話文に当該発話文とは異なる新たな発話文が追加された場合、新たな発話文を示す第1情報と、当該新たな発話文を除くシナリオ情報が示す発話文を示す第2情報とを、第1情報と第2情報との表示態様が異なるように、表示装置300に表示させる。
これによれば、新たに追加された発話文を示す情報である第1情報は、他の発話文を示す情報(第2情報)とは異なる表示態様で表示されるために、どの発話文が新たに追加された発話文であるかを目立たせることができる。そのため、サーバ装置100によれば、音声で出力可能な発話文を示す情報をユーザに分かりやすく表示させることができる。
また、例えば、シナリオ情報は、第1機器とは異なる第2機器に関する発話文をさらに示す。この場合、例えば、サーバ装置100は、さらに、第2機器(例えば、機器601)の登録を示す機器情報を取得した場合に、シナリオ情報が示す発話文に第2機器に関する新たな発話文を追加する第1管理部151を備える。
機器情報が新たに追加された場合、当該機器情報が示す機器に関する発話文を音声で音声出力装置200が出力することで、ユーザは、当該機器に関する情報を音声で知ることができる。しかしながら、当該機器に関する発話文が利用可能となったとしても、ユーザが気づかない場合がある。そこで、第1管理部151は、記憶部190に記憶されていなかった機器情報を新たに取得した場合に、当該機器情報が示す機器に関する新たな発話文をシナリオ情報が示す発話文に追加する。これによれば、例えば、ユーザの宅内にサーバ装置100と通信可能な家電が新たに追加された場合に、音声出力装置200から音声で出力可能な当該家電に関する発話文があることを簡便に知ることができる。
また、例えば、第1管理部151が追加する新たな発話文は、第1機器及び第2機器のうちの第2機器に関する発話文、及び、第1機器及び第2機器の両方に関する発話文の少なくとも一方の発話文を含む。
また、例えば、サーバ装置100は、さらに、第1機器に関する新たな発話文を示す新シナリオ情報を取得した場合に、シナリオ情報が示す発話文に新たな発話文を追加する第2管理部152を備える。
これによれば、例えば、ユーザの宅内に元々存在している家電に関する発話文が新たに追加された場合にも、ユーザに分かりやすく通知できる。
また、例えば、第2管理部152が追加する新たな発話文は、第1機器、及び、当該第1機器とは異なる第2機器のうちの第1機器に関する発話文、及び、第1機器及び第2機器の両方に関する発話文の少なくとも一方の発話文を含む。
また、例えば、サーバ装置100は、さらに、第1機器の動作履歴を示す動作情報を取得する取得部110を備える。この場合、例えば、記憶部190は、シナリオ情報が示す1以上の発話文のうち、所定の条件を満たす場合に音声出力装置200から音声で出力させる1以上の発話文を示す設定情報を記憶する。この場合、例えば、制御部170は、動作情報に基づいて、シナリオ情報が示す発話文(例えば、複数の発話文)のうち、設定情報が示す1以上の発話文とは異なる発話文の中から第1機器に関するリコメンド発話文を選択して設定情報が示す1以上の発話文にリコメンド発話文を追加し、リコメンド発話文を音声出力装置200から音声で出力させ、当該リコメンド発話文を示す文字列と、リコメンド発話文を音声出力装置200から音声で出力させたことを示す情報と、音声出力装置200を示す情報とを含む第1情報を表示装置300に表示させる。
機器が高い頻度で動作する動作内容、言い換えると、ユーザがよく利用する動作内容であって、当該動作内容に応じた発話文を示す情報がシナリオ情報に含まれていたとしても、ユーザによっては気付かずに音声で出力させる設定にされていない場合がある。そこで、制御部170は、例えば、頻度判定部160が、動作頻度が高いと判定した動作内容に応じた発話文であるリコメンド発話文については、音声を出力させると設定されていなくても、音声出力装置200からリコメンド発話文を音声で出力させて、リコメンド発話文を文字列だけでなくリコメンド発話文を音声出力装置200から音声で出力させたことを示す情報等とともに表示装置300に表示させる。これによれば、ユーザが気付かずに音声で出力させる設定にされない可能性が低減され得る。
また、例えば、制御部170は、新たな発話文を示す文字列と、シナリオ情報が示す発話文に新たな発話文が追加された要因を示す要因情報とを含む第1情報を表示装置300に表示させ、当該新たな発話文を除くシナリオ情報が示す発話文を示す文字列で第2情報を表示装置300に表示させる。
これによれば、発話文を音声で音声出力装置200から出力させる設定とするように、要因情報によってユーザに興味を持たせやすくできる。
また、実施の形態に係る表示装置300は、サーバ装置100と通信する表示装置であって、第1情報及び第2情報を表示する。
これによれば、音声で出力可能な発話文を示す情報をユーザに分かりやすく表示できる表示装置300が実現できる。
また、実施の形態に係る表示制御方法は、第1機器に関する発話文を示すシナリオ情報を記憶する記憶ステップ(S101)と、シナリオ情報が示す発話文を表示装置300に表示させる制御ステップ(S114)と、を含む。制御ステップでは、シナリオ情報が示す発話文に当該発話文とは異なる新たな発話文が追加された場合、新たな発話文を示す第1情報と、当該新たな発話文を除くシナリオ情報が示す発話文を示す第2情報とを、第1情報と第2情報との表示態様が異なるように、表示装置300に表示させる。
これによれば、上記したサーバ装置100と同様の効果を奏する。
(その他の実施の形態)
以上、本開示に係るサーバ装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、機器600と音声出力装置200とは、同じ機器でもよいし、異なる機器でもよい。つまり、機器情報及び動作情報等をサーバ装置100に送信する装置と、サーバ装置100に制御されて発話文を音声で出力する装置とは、同じ装置でもよいし、異なる装置でもよい。
また、例えば、管理部150が、シナリオ情報が示す発話文に追加する新たな発話文を示す新シナリオ情報は、サーバ装置100によって任意の方法で取得されてよい。例えば、新シナリオ情報は、受付部180によってユーザからの入力を受け付けることで取得されてもよい。或いは、例えば、新シナリオ情報は、サーバ装置100とは異なる別の機器(外部サービス)とサーバ装置100とが通信することで取得されてもよい。例えば、サーバ装置100は、外部サービスと新たに連携がなされた(例えば、通信可能となった)場合に、当該外部サービスから、音声出力装置200が音声で出力可能な発話文を示す情報(新シナリオ情報)を取得してもよい。この場合、例えば、サーバ装置100は、外部サービスから取得した情報が示す発話文を新たな発話文として表示装置200にフォーカス表示させてもよい。
また、例えば、上記実施の形態において、サーバ装置100が備える取得部110、イベント発行部120、シナリオ判定部130等の処理部の構成要素の全部又は一部は、専用のハードウェアで構成されてもよく、或いは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、HDD又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、例えば、上記処理部の構成要素は、1つ又は複数の電子回路で構成されてもよい。1つ又は複数の電子回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
1つ又は複数の電子回路には、例えば、半導体装置、IC(Integrated Circuit)又はLSI(Large Scale Integration)等が含まれてもよい。IC又はLSIは、1つのチップに集積されてもよく、複数のチップに集積されてもよい。ここでは、IC又はLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又は、ULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるかもしれない。また、LSIの製造後にプログラムされるFPGA(Field Programmable Gate Array)も同じ目的で使うことができる。
また、本開示の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路又はコンピュータプログラムで実現されてもよい。或いは、当該コンピュータプログラムが記憶された光学ディスク、HDD若しくは半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
その他、本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。