以下で説明する各実施形態では、本発明のメッセージ生成装置を、家族伝言板システム(メッセージ提示システム)100におけるエージェントサーバ(メッセージ生成装置)1に適用した場合を例に挙げて具体的に説明する。ここで、家族伝言板システム100は、本発明のメッセージ生成装置を適用したエージェントサーバ1と、1以上の携帯端末(情報端末)(4a〜4c)が利用可能な電子伝言板を管理する家族伝言板サーバ2とを含んで構成される。なお、以下の図面において同一または相当する構成については、同一の参照符号を付すものとし、それらの説明は重複して行わない。また、図面における長さ、大きさおよび幅などの寸法、形状は、図面の明瞭かと簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法および形状を表してはいない。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(家族伝言板システム100の概略)
本発明の実施形態における家族伝言板システム100の概要を図2に基づいて説明する。図2は、家族伝言板システム100の概要を示す図である。
図2に示すとおり、家族伝言板システム100は、エージェントサーバ(メッセージ生成装置)1、家族伝言板サーバ(伝言板装置)2、およびホームサーバ3を含む。本発明のメッセージ提示システムは、家族伝言板システム100を構築する上記の各サーバと、その各サーバに通信可能に接続する携帯端末4(携帯端末4a、4b、および、4cなど)と、携帯端末4によって遠隔操作され得る対象家電(ロボット掃除機5および家庭内機器9)とによって構成される。ここで、対象家電は、発話メッセージを提示する主体となる機器となり得るロボット掃除機5および家庭内機器9である。
家族伝言板システム100とは、家族伝言板サーバ2が提供する家族伝言板(電子伝言板)を介して、例えば、1世帯の家族が1つのコミュニティを形成し、家族の各メンバ(例えば、お父さん、お母さん、子供など。以下、ユーザと称する)が、それぞれの携帯端末4a〜4cを用いて、コメントを投稿するシステムである。なお、家族伝言板サーバ2は、家族毎に家族伝言板を提供してもよいし、ユーザの親族またはユーザの近隣の世帯も含むコミュニティに対して家族伝言板を提供してもよい。本実施形態では、ユーザが家族伝言板に対して、家庭内機器9を操作する内容のコメント(図2の「家庭内機器操作指示」に相当)を投稿すると、そのコメントの内容に従って、対象家電に所定の機能を実行させることが可能である。すなわち、家族伝言板システム100は、ユーザ(家族の各メンバ)が家庭内機器9を遠隔操作するためのユーザインターフェース(UI)として機能する。
より具体的には、家族伝言板には、ユーザ(図示の例ではお父さん、お母さん、子供)が所持する携帯端末4a、4b、および4cがアクセスし、各ユーザは自身の携帯端末4a〜4cを用いて、家族伝言板を介して、書き込みおよび閲覧を行うことができるようになっている。ユーザは、予め家庭内機器9の機能が紐付けられた画像を携帯端末4a〜4c上で選択し、当該画像をコメントに含めて投稿することによって簡単に家庭内機器操作指示を家族伝言板サーバ2に送信してもよい。
また、上記携帯端末4a〜4cは、表示画面上にタッチパネルが設けられており、当該タッチパネルがユーザによるタッチ操作を受け付けるユーザインタフェースとして機能する、いわゆるスマートフォンおよびタブレットなどを想定している。
以下では、家庭内機器9の機能が紐付けられる上記画像を「命令シール」という用語を用いて説明するが、ここで用いる命令シールという用語は、上述したあらゆる画像を排除するものではない。
上記命令シール付きのコメントを家族伝言板サーバ2が受け付けると、命令シールに紐付けられた機能がエージェントサーバ1に伝達される。エージェントサーバ1は、ホームサーバ3と通信して、上記機能を実行するように対象家電に指示して、各種の操作を実現する。
なお、家族伝言板システム100は、ユーザ間のコミュニケーションツールとして機能してもよく、各ユーザは、他のユーザ宛てのコメントを投稿し、家族伝言板を介してユーザ間で会話をしてもよい。
本発明のメッセージ生成装置は、上述の家族伝言板システム100において、エージェントサーバ1として実現される。エージェントサーバ1は、家族伝言板に対して投稿された家庭内機器操作指示の内容に基づいて、上記家族の家宅内で稼働する対象家電(ロボット掃除機5および家庭内機器9)に対して、指示された機能を実行するように命令(図2の「操作指示」に相当)を供給する装置である。なお、エージェントサーバ1は、図示しないコメント投稿部(図示せず)を備えている。コメント投稿部は、上記家宅内で稼働するロボット掃除機(機器、メッセージ提示装置)5および家庭内機器(機器、メッセージ提示装置)9に、家族の一員としての疑似人格を付与し、その擬人化されたロボット掃除機5および家庭内機器9(以下、擬人化機器とも称する)の代理で、当該家族の上記家族伝言板にコメントを投稿することができる。
エージェントサーバ1は、家族伝言板のサービスを利用するコミュニティ(例えば、家族)ごとに、その家族の家宅の間取り、および、設置されているロボット掃除機5および家庭内機器9の情報を保持する。また、エージェントサーバ1は、各種の家庭内機器9の機能の一覧を保持し、どのような機能を操作によって呼び出すことができるのかをユーザの携帯端末4a〜4cに提示することができる。エージェントサーバ1は、家族伝言板を介してユーザの携帯端末4a〜4cより受け付けた家庭内機器操作指示を、ホームサーバ3または対象家電(ロボット掃除機5および家庭内機器9)が理解する命令シーケンス(図2の操作指示)に変換する機能を持つ。この変換は、上記ユーザが居住する家宅の間取りに応じて実行される。
家族伝言板サーバ2は、携帯端末4a〜4cに対する家族伝言板の表示画面の提示、呼び出し可能な機能を紐付けた命令シールの提示、および書き込みの管理等の、家族伝言板に関する処理全般を行う。家族伝言板サーバ2は、エージェントサーバ1が管理しているすべての機能のうち、上記家族伝言板を利用する各ユーザが呼び出せる機能について、命令シールと紐付けて保持する。
ホームサーバ3は、ロボット掃除機5または家庭内機器9と、エージェントサーバ1との間の情報の送受信を統括して制御する。具体的には、ホームサーバ3は、エージェントサーバ1から受信した操作指示を解析し、その操作指示に従ってロボット掃除機5または他の家庭内機器9の動作制御を行う。また、ホームサーバ3は、ロボット掃除機5から取得した情報、および家庭内機器9から取得した情報をエージェントサーバ1に送信する。ここでエージェントサーバ1に送信する、ロボット掃除機5から取得した情報は、家庭内に配置されたセンサが生成したセンサ情報を含み、家庭内機器9から取得した情報は、家庭内機器9が生成した当該機器の動作情報を含んでもよい。
ここで、上記センサ情報とは、冷蔵庫9aの庫内に収納されている物の総重量、空調装置9dの設定温度および設定湿度、照明装置(図示せず)の照度など、の他に、家庭内機器9が配置された場所およびロボット掃除機5が現在存在する場所の室温、湿度、照度などの環境情報を含む。また、上記動作情報とは、家庭内機器9またはロボット掃除機5の状態を示す情報であり、対象家電の電源のオン・オフ状態を示す情報およびエラー情報も含まれる。対象家電のエラー情報の例としては、これに限定されるものではないが、例えば、冷蔵庫9aのドア開放警告(ドアが長時間閉められていない)、冷蔵庫9a内の温度上昇エラー、ロボット掃除機5の自走不能エラー(物体に乗り上げた)などが挙げられる。
ホームサーバ3には、ロボット掃除機5が無線通信接続されていると共に、その他の家庭内機器9が有線または無線にて通信接続されている。なお、ロボット掃除機5が他の家庭内機器9を直接制御してもよい。ロボット掃除機5によって制御され得る家庭内機器9として、冷蔵庫9a、洗濯機9b、調理機器9c、空調装置9d、掃除機9e、テレビ9fなどが図示されているが、家庭内機器9の種類および数は特に限定されない。家庭内機器9としては、この他にも、照明装置、イオン発生器、録画装置、加湿器、扇風機などの各種家電が含まれていてもよい。なお、ここではロボット掃除機5および家庭内機器9を例に挙げて説明するが、これに限定されない。例えば、屋外で使用される機器であってもよい。
なお、家庭内機器9およびロボット掃除機5とエージェントサーバ1とが、直接情報を送受信する構成であってもよい。すなわち、家宅の複数の家庭内機器9に対する統括的な制御の必要がない場合には、ホームサーバ3を設ける必要が無いため、エージェントサーバ1と家庭内機器9およびロボット掃除機5との間の情報の送受信を、ホームサーバ3を介さずに行ってもよい。
携帯端末4a〜4cは、家族伝言板の閲覧、書き込み、特に、ロボット掃除機5および他の家庭内機器9の操作指示を行うための装置である。図2では、携帯端末4a〜4cがスマートフォンである例を示しているが、家族伝言板の閲覧、書き込み、および操作指示を行うことができるものであればこれに限られない。携帯端末4a〜4cを特に区別する必要がない場合には、以下において、これらの総称として携帯端末4として記載する場合がある。
ロボット掃除機5は、自動で家宅の床の掃除を行う自走式の掃除機である。さらに、ロボット掃除機5は、家庭内機器9に制御信号を送信してこれを操作する機能を有している。制御信号を送信する機構としては、赤外線、Bluetooth(登録商標)などの適宜の近距離無線通信機構が採用される。また、ロボット掃除機5は、上述の機能の他にも、動作ログの記憶機能、ダストボックス内のごみの蓄積具合の検出機能、充電残量の検出および出力機能、画像撮影機能、音声認識機能、音声出力機能などを備えている。
冷蔵庫9a、洗濯機9b、調理機器9c、空調装置9d、掃除機9e、およびテレビ9fなどの家庭内機器9は、一般的なホームサーバ3およびロボット掃除機5との通信機能に加えて、スピーカ(メッセージ提示手段)などを備え、音声の出力を行ってもよい。これにより、冷蔵庫9a、洗濯機9b、調理機器9c、空調装置9d、掃除機9e、およびテレビ9fなどの家庭内機器9は、エージェントサーバ1が生成した発話メッセージ(メッセージ)に対応する音声信号を受信し、該発話メッセージを音声として出力する機能を備えていてもよい。このように、音声出力を行うことが可能な冷蔵庫9a、洗濯機9b、調理機器9c、空調装置9d、掃除機9e、およびテレビ9fなどの家庭内機器9の構成については、後に詳述する。
以上のとおり、家族伝言板システム100において、エージェントサーバ1は、家族伝言板サーバ2を介して、遠隔操作できる機能をユーザに提示し、ユーザによって指定された機能を受け付けて、当該機能を家庭内機器9に実行させるよう制御する。
また、エージェントサーバ1は、本発明のメッセージ生成装置として、ホームサーバ3から取得した、環境情報、ならびに家庭内機器9の機器の動作情報を解析して、解析結果に応じたメッセージをユーザが操作している携帯端末4に提示する。そして、ユーザが携帯端末4に提示されたメッセージに対する返答をした場合、当該返答に応じた機器への命令コマンドを自動的に選択し、当該ホームサーバ3を介して、ロボット掃除機5あるいは家庭内機器9の操作を管理する機能を有している。なお、エージェントサーバ1の構成の詳細は後述する。
(エージェントサーバ1の構成)
次に、エージェントサーバ1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエージェントサーバの要部構成例を示すブロック図である。なお、エージェントサーバ1が備える、本発明に直接的な関係が無い他の構成要素は、説明を簡略化するために図示していない。例えば、エージェントサーバ1は、運用者が操作するのに用いる表示部および入力部(図示せず)などを備えていてもよい。以下に説明するエージェントサーバ1が備える構成の少なくとも一部は、例えば、家族伝言板サーバ2またはホームサーバ3などを含む、エージェントサーバ1と通信可能な他の任意のサーバが備える構成であってもよい。すなわち、ここで説明するエージェントサーバ1の構成は単なる一構成例に過ぎない。
エージェントサーバ1は、スケジュール情報取得部(スケジュール取得手段)11、スケジュール属性抽出部12、対象機器決定部(機器特定手段)13、関連情報取得部14、テンプレート選択部15、発話メッセージ生成部(メッセージ生成手段)16、送信部(第1送信手段、第2送信手段)17、および記憶部20を備えている。
(記憶部20)
記憶部20は、制御プログラム、OSプログラム、アプリケーションプログラム、および、該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを非一時的に記憶するものである。例えば、記憶部は、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)などの記憶装置によって実現される。
記憶部20には、スケジュール情報DB(データベース)21、家電毎発話ルール(メッセージ生成規則)22、スケジュール属性情報(メッセージ生成規則)23、対象機器リスト(メッセージ生成規則)24、関連情報データベース25、およびテンプレートデータベース26などが少なくとも格納されている。
スケジュール情報DB21は、ユーザの行動およびユーザが参加するスケジュールなどの個々のスケジュールに関する日時、場所、分類(スケジュールカテゴリ)等の情報(スケジュール情報)が登録されたスケジュール一覧テーブルである。スケジュール情報DB21には、未来に予定されたスケジュールに加え、過去のスケジュール(履歴)に関する情報も格納されていてもよい。なお、スケジュール情報DB21が情報を格納する形式はテーブルに限定されない。
スケジュール情報DB21は、ユーザの携帯端末4から入力されたスケジュール情報が、家族伝言板(家族伝言板サーバ2)を介してエージェントサーバ1に登録されたものであってもよいし、任意のスケジュールアプリなどによって登録されたものであってもよい。
なお、スケジュール情報DB21に格納されているスケジュール一覧テーブルについては、後に具体例を挙げて説明する。
家電毎発話ルール22は、家族伝言板システム100に登録されているロボット掃除機5および家庭内機器9と、ロボット掃除機5および家庭内機器9が発話メッセージを発する時間帯(発話発動条件)を既定するルールである。すなわち、ロボット掃除機5および家庭内機器9は、それぞれスケジュールカテゴリに応じて発話メッセージを提示する時間帯が予め決められている。なお、家電毎発話ルール22の具体例については後に説明する。
スケジュール属性情報23は、スケジュール情報DB21(スケジュール一覧テーブル)に登録されているユーザのスケジュール情報に含まれる各情報、および、各スケジュールの分類に用いられるスケジュールカテゴリを規定する情報である。例えば、ユーザの予定するスケジュール、およびユーザの行動は、このスケジュール属性情報23に規定されたスケジュールカテゴリおよび詳細な分類のいずれかに分類されてスケジュール情報DB21に登録されることが望ましい。なお、スケジュールカテゴリおよび詳細な分類の具体例については後に説明する。ただし、ユーザの予定するスケジュール、およびユーザの行動を、スケジュール情報DB21に登録するときに、スケジュールカテゴリおよび詳細な分類のいずれかに分類することは、必須の構成ではない。
対象機器リスト24は、発話メッセージを提示するロボット掃除機5および家庭内機器9を規定するリストである。すなわち、「対象家電」とは、エージェントサーバ1が発話メッセージを生成する対象として登録されているロボット掃除機5および家庭内機器9であり、ユーザの家宅で使用されている機器の一部またはすべてである。更に、対象機器リスト24には、対象機器の発話メッセージが生成される際に優先的に活用する外部情報の条件が、これらの対象機器(ロボット掃除機5および家庭内機器9)毎に規定されている。なお、対象機器リスト24の具体例については後に説明する。
関連情報データベース25は、発話メッセージを生成する場合に利用され得る各種の情報を格納している。関連情報データベース25は、例えば、これに限定されるものではないが、外部ネットワークを介して関連情報源6から取得されたさまざまな情報、各家庭内機器9から出力されたセンサ情報およびログ情報なども含んでいる。
テンプレートデータベース26は、ロボット掃除機5および各家庭内機器9から提示される発話メッセージを生成するために用いられる、基本文型および言い回し(テンプレート)を格納している。テンプレートデータベース26に格納されたテンプレートに、スケジュール情報(スケジュールの日時およびスケジュールカテゴリなど)と関連情報とを追加することにより発話メッセージが生成される。なお、発話メッセージのテンプレートの具体例については後に説明する。なお、テンプレートデータベース26に、予め定められた条件が満たされたときに用いられる、前もって生成(完成)された発話メッセージを格納していてもよい。
上述の、スケジュール情報DB21、家電毎発話ルール22、スケジュール属性情報23、対象機器リスト24、関連情報データベース25、およびテンプレートデータベース26に格納されている各情報は、ユーザまたはエージェントサーバ1の管理者によって適宜、追加、削除、変更されてもよい。
(エージェントサーバ1の機能構成)
次に、エージェントサーバ1の構成について、図1を用いて説明する。エージェントサーバ1は、ユーザのスケジュール情報に基づいて、スケジュール情報が示すスケジュールに関連する発話メッセージを生成する発話メッセージ生成部16と、発話メッセージ生成部16が生成した発話メッセージをユーザに提示する主体となる対象家電(ロボット掃除機5または家庭内機器9)を特定する対象機器決定部13とを備え、発話メッセージ生成部16は、対象機器決定部13が特定した対象家電に固有のメッセージ生成規則に従って発話メッセージを生成する。
スケジュール情報取得部11は、ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報を取得する。図1では、ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報が、エージェントサーバ1のスケジュール情報DB21に格納されている例を挙げているが、これに限定されない。例えば、スケジュール情報取得部11は、スケジュール情報をユーザのスケジュールの登録を受け付けて記憶および更新する、エージェントサーバ1とは異なるサーバから取得してもよい。ここで、スケジュール情報とは、スケジュール一覧テーブルに予め設けられた各項目に対応する情報である。具体的には、これに限定されるものではないが、スケジュールの名称、開始日時、終了日時、継続時間、予定対象者(参加者)、スケジュールカテゴリ、場所、他の参加者、その他の情報などが挙げられる。
スケジュール情報取得部11によるスケジュール情報の取得は、家電毎発話ルール22に規定されている発話発動条件を参照して行われる。なお、スケジュール情報の取得は定期的に行われてもよいし、スケジュール情報DB21が更新される度に取得するようにしてもよい。
スケジュール属性抽出部12は、スケジュール属性情報23に規定されているスケジュールカテゴリおよび詳細な分類(「スケジュール属性」と称する。)を参照して、スケジュール情報取得部11が取得したスケジュール情報に含まれる、スケジュールのスケジュールカテゴリ等のスケジュールに関する各属性情報を抽出する(スケジュール属性抽出処理)。抽出されたスケジュールカテゴリは、対象機器決定部13に出力される。
対象機器決定部13は、スケジュール属性抽出部12によって抽出されたスケジュールカテゴリに基づいて、発話メッセージが生成される対象家電、すなわち、発話メッセージを提示する主体となる対象家電を、対象機器リスト24に規定された対応関係に従って決定する。発話メッセージが生成される対象家電は、当該発話メッセージをユーザに提示する主体として決定される(対象家電特定処理)。
関連情報取得部14は、スケジュール属性抽出部12によって抽出されたスケジュール属性、および、対象機器決定部13によって決定された対象家電に対応する関連情報を取得する(関連情報取得処理)。関連情報は、外部の関連情報源から取得してもよいし、関連情報データベース25から取得してもよい。関連情報としては、これに限定されるものではないが、例えば、家族伝言板システム100を利用するユーザの家族に関するプロファイル情報、ロボット掃除機5および家庭内機器9に関するログ情報、インターネットを介して検索および取得が可能な天気予報、スケジュールの開催情報、ユーザの居住する地域の情報、報道情報、外部の広告情報、および期間限定の特売情報などが利用され得る。
テンプレート選択部15は、テンプレートデータベース26から、対象機器決定部13が決定した対象家電に対応付けられた発話メッセージのテンプレートを選択する(発話メッセージのテンプレート選択処理)。なお、テンプレートデータベース26に格納されている、前もって生成(完成)された発話メッセージに対応付けられた条件が満たされたとき、テンプレート選択部15は、該当する発話メッセージを選択してもよい。
なお、ここでは、関連情報取得部14による関連情報の取得後にテンプレート選択部15による発話メッセージのテンプレートの選択が行われる場合を例示したが、これらの順序はこれに限定されない。関連情報取得部14による関連情報の取得の前にテンプレート選択部15による発話メッセージのテンプレートの選択を行ってもよいし、これらを並行して同時に行う構成であってもよい。
発話メッセージ生成部16は、発話メッセージのテンプレート、ユーザのスケジュール情報として登録されているスケジュール一覧テーブルに含まれる各情報(日時、時刻など)、各スケジュールの分類に用いられるスケジュールカテゴリ、および関連情報を用いて、発話メッセージを生成する(発話メッセージ生成処理)。生成された発話メッセージは、送信部17に出力される。なお、1つのスケジュール情報に関して、発話メッセージの提示の主体として特定した1つの対象家電について、1つまたは複数の発話メッセージを生成してもよく、生成する発話メッセージの数に制限はない。
発話メッセージ生成部16は、スケジュールの開始日時前、開始日時後かつ終了日時前、および、終了日時後の少なくともいずれか一つにおいて、発話メッセージを生成する。例えば、スケジュールの日時が近づいたタイミングで提示するための発話メッセージを生成してもよいし、また、スケジュールの終了後に提示するための発話メッセージを生成してもよい。もちろん、スケジュールの期間中にリアルタイムで提示するための発話メッセージを生成してもよい。なお、ユーザのスケジュールを管理する共有カレンダ、および共有カレンダへのスケジュールの登録方法については、後に具体例を挙げて詳述する。
送信部17は、発話メッセージ生成部16が生成した発話メッセージを、ロボット掃除機5および家庭内機器9から、対象機器決定部13によって決定された対象家電が、該発話メッセージをユーザに提示するように送信する。発話メッセージが生成される対象家電に対して、発話メッセージを送信して、当該対象家電から音声、文字表示などによってユーザに提示するようにしてもよい。または、エージェントサーバ1から家族伝言板を介して発話メッセージをユーザに提示する場合には、発話メッセージを家族伝言板サーバ2に投稿(送信)して、ユーザの各携帯端末4に対して間接的に送信してもよいし、ユーザの各携帯端末4に対して直接的に送信してもよい。家族伝言板サーバ2に発話メッセージを投稿する場合、投稿した発話メッセージに対応する対象家電を示す情報(擬人化機器名など)を送信する。また、エージェントサーバ1からユーザの各携帯端末4に発話メッセージを直接送信する場合、発話メッセージに対応する対象家電を示す情報(擬人化機器名など)が、各携帯端末4において発話メッセージと一緒に提示されるように送信することが望ましい。
なお、1つのエージェントサーバ1内で各々の機能を実現してもよいし、各々の機能を有するエージェントサーバ1以外のサーバが個別に複数存在してもよいし、個々のサーバは異なる事業者によって管理されていてもよい。ここでは、上記のスケジュール情報取得処理、スケジュール属性抽出処理、対象家電特定処理、関連情報取得処理、発話メッセージのテンプレート選択処理、発話メッセージ生成処理のすべてを、エージェントサーバ1が実行する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、上記のスケジュール情報取得処理、スケジュール属性抽出処理、対象家電特定処理、関連情報取得処理、発話メッセージのテンプレート選択処理、発話メッセージ生成処理の一部またはすべてを、対象家電であるロボット掃除機5または家庭内機器9が実行する構成であってもよい。
(家庭内機器9の機能構成)
次に、本実施形態に係るロボット掃除機5および家庭内機器9が備える構成について、図3を用いて説明する。ここでは、家庭内機器9の構成を例示するが、ロボット掃除機5の構成も同様である。図3は、本発明の一実施形態に係るロボット掃除機5および家庭内機器9の要部構成例を示すブロック図である。各家庭内機器9が備える、本発明に直接的な関係が無い他の構成要素は、説明を簡略化するために図示していない。なお、図3に示す構成は、携帯端末4も備えている。
家庭内機器9は、ホームサーバ3との通信機能を備え、受信部(メッセージ取得手段)91、操作検知部92、音声出力制御部93、およびスピーカ94を備えている。
受信部91は、ホームサーバ3から送信される発話メッセージを受信する。
操作検知部92は、ユーザによって家庭内機器9が操作されたことを検知する。例えば、冷蔵庫9aの場合、ドアを開けられたことを検知したり、庫内温度が上昇したことを検知したりすることなどが挙げられる。
音声出力制御部93は、受信した発話メッセージをユーザに聞かせるようにスピーカ94を制御する。
上記の構成によれば、家庭内機器9は、エージェントサーバ1が生成した発話メッセージを受信し、受信した発話メッセージをユーザに対して音声によって通知することができる。前述のように、発話メッセージは、ユーザにより登録されたスケジュール情報に基づいて生成されるので、発話メッセージの音声は、ユーザに対する、予定されたスケジュールに対するリマインダ、または、過去のスケジュールに応じた操作指示の提案などが含まれていてもよい。これにより、家庭内機器9は、本来の主機能(冷蔵庫であれば、食品の収納と温度管理)に加えて、ユーザにとって有益な情報を提供することができる。
また、発話メッセージは、登録された家庭内機器9毎に生成されるので、家庭内機器9の機能から連想される違和感のない関連情報を含む発話メッセージを提供することができる。なお、ここでは音声によって発話メッセージをユーザに提示する場合の構成例を示したが、音声出力制御部93の代わりに表示制御部(図示せず)、スピーカ94の代わりに表示部(図示せず、図12を参照)を備える構成であってもよい。
(発話メッセージを生成して、発話メッセージをユーザに通知する処理)
次に、エージェントサーバ1が発話メッセージを生成して、該生成した発話メッセージをユーザに通知するまでの処理の流れについて、図4を用いて説明する。図4は、エージェントサーバ1が生成した発話メッセージをユーザに通知するまでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、スケジュール情報取得部11は、スケジュール情報DB21に格納されている、ユーザによって登録されているスケジュール情報を取得する(S1:スケジュール取得ステップ)。取得したスケジュール情報に家電毎発話ルール22に規定された対象家電に対応する発話メッセージを生成するスケジュール情報が存在している場合(S2においてYES)、スケジュール属性抽出部12が、発話対象のスケジュール情報のスケジュール属性を抽出する(S3)。一方、発話対象のスケジュール情報が無い場合(S2においてNO)、以下のS4に進む。なお、S3において、対象機器決定部13は、抽出されたスケジュール属性に関する発話メッセージを提示する対象となる対象家電を決定する(機器特定ステップ)。
次に、S4において発話対象のスケジュール情報に関連する情報がある場合(S4においてYES)、関連情報取得部14が関連情報データベース25から関連情報を取得する(S5)。一方、発話対象のスケジュール情報に関連する情報がない場合(S4においてNO)、以下のS6に進む。
続いて、関連情報源6から発話対象のスケジュール情報に関連する情報を取得する場合(S6においてYES)、関連情報取得部14は、関連情報源6から関連情報を取得する(S7)。一方、発話対象のスケジュール情報に関連する情報を関連情報源6から取得しない場合(S6においてNO)、以下のS8に進む。
S8において、テンプレート選択部15が発話メッセージに用いるテンプレートを選択する。
次に、発話メッセージ生成部16が、選択されたテンプレート、発話対象のスケジュール情報、および取得された関連情報を用いて、発話メッセージを生成する(S9:メッセージ生成ステップ)。
発話メッセージを家庭内機器9から発話(提示)する場合(S10においてYES)、送信部17から発話メッセージを送信する(S11)。一方、発話メッセージを家庭内機器9から発話しない場合(S10においてNO)、発話メッセージを携帯端末4に送信する(S15)。
これに対して、発話メッセージを家庭内機器9から発話(提示)する場合、家庭内機器9は、受信部91が発話メッセージを受信し(S12:メッセージ取得ステップ)、受信した発話メッセージを出力する方法を音声出力制御部93が決定し(S13)、スピーカ94から発話メッセージを出力する(S14:メッセージ提示ステップ)。ここで、発話メッセージを出力する方法としては、これに限定されるものではないが、発話メッセージを音声にて出力し、聴覚的にユーザに提示する方法、表示装置などに発話メッセージを表示させてユーザに視覚的に提示する方法などがある。例えば、ユーザが家庭内機器9を操作していることが確認されている場合など、発話メッセージを直接ユーザの耳に届けることができる場合には、当該家庭内機器9のスピーカ94から発話メッセージを出力してもよい。または、ユーザによる押下などの操作を受け付けるボタンまたはタッチセンサを家庭内機器9に設けて、ボタンまたはタッチセンサへの操作がなされたことをトリガにして、発話メッセージを出力してもよい。すなわち、家庭内機器9から発話メッセージを受け取りたいユーザによって所定の操作がなされた場合に、発話メッセージを出力してもよい。例えば、ドアに開閉を検知する開閉センサを備える家庭内機器9の場合、ドアが開けられたことをトリガにして、発話メッセージを出力してもよいし、図14に示す冷蔵庫9aが備える発話指示ボタンYなどのボタンが押下されたことをトリガにして、発話メッセージを出力してもよい。この発話指示ボタンYについては、後に説明する。
一方、発話メッセージを家庭内機器9から発話しない場合、携帯端末4は、発話メッセージを受信し(S16:メッセージ取得ステップ)、発話メッセージを画面に表示する、あるいは、音声にて出力する(S17:メッセージ提示ステップ)。
(スケジュールの管理に用いられる共有カレンダへのスケジュール情報の登録)
ここでは、スケジュールの管理に用いられる共有カレンダへのスケジュール情報の登録ついて、図5の(a)を用いて説明する。図5の(a)はユーザのスケジュールを一括して管理する共有カレンダを携帯端末4の表示画面41に表示したときの一例を示す図である。なお、共有カレンダは、家族伝言板サーバ2を利用する家族毎に利用されるカレンダであってもよいし、ユーザの親族またはユーザの近隣の世帯、および店舗なども含むコミュニティに利用されるカレンダであってもよい。
図5の(a)に示すように、携帯端末4の表示画面41には、ほぼ1か月ごとの日付と曜日とが表示されるカレンダ表示領域45および登録されたスケジュールのタイトルが時系列順に配列して表示されるスケジュール表示領域46とを備えている。カレンダ表示領域45の端部(ここでは上端部)には、これに限定されるものではないが、例えば、操作入力領域D、共有カレンダの名称T(○○家)、および操作入力領域Fが含まれている。共有カレンダの名称Tは、ここではある家族(○○家)の共有カレンダを例示しているが、これに限定されない。
操作入力領域Dは、各種の機能メニューのリストへと表示を切り替える指示を入力するための領域である。操作入力領域Fは、スケジュールの追加、および既に登録されているスケジュールの編集または削除などを行うための入力画面へと表示を切り替える指示を入力するための領域である。
図5の(a)には、2014年7月13日のスケジュールと共有カレンダとを携帯端末4の表示画面41に表示させた状態を示している。このとき、カレンダ表示領域45の7月13日の日付を表す数字「13」には下線が表示されている。
13日にはスケジュール「出張準備」が既に登録されていることが分かるように、日付を表す数字である「13」の上にマークH1が表示される。同様にスケジュールH2が登録されている7月14日の日付を示す数字「14」、およびスケジュールJ2が登録されている7月17日の日付を表す数字「17」の上にもマークJ1が表示されている。このように、カレンダ表示領域45の各日付には、スケジュールが登録されているか否かを容易に視認可能な表示が用いられることが望ましい。これにより、既に登録されているスケジュールの有無をユーザに対して明示することができる。例えば、ユーザが着目する日に共有カレンダに登録されたスケジュールが有るか否かを、カレンダ表示領域45のみから確認することができる。
カレンダ表示領域45の7月13日の日付の位置に対するタッチ操作を検知すると、スケジュール表示領域46において、7月13日以降のスケジュールが表示されるように制御される。これにより、ユーザが着目した日(図5の(a)では、7月13日)の予定として登録されているスケジュール「出張準備」およびそれ以降に予定されているスケジュールを容易に参照することができる。なお、各スケジュールの表示は、縦方向および横方向など、任意の方向に配列され得る。図5の(a)に示す例では、スケジュール表示領域46に7月13日のスケジュール「出張準備」、7月14日のスケジュールH2「買い物リスト」、および7月17日のスケジュールJ2「お父さん出張」の3つが、各スケジュールの開始日時の順に表示されている。表示されるスケジュールの数は3つに限定されず、適宜表示するスケジュールの数は変更できるように構成してもよい。
カレンダ表示領域45およびスケジュール表示領域46はそれぞれ、ユーザによるスライド操作を受け付けてもよい。例えば、スケジュール表示領域46に対するスライド操作が入力されると、該スライド操作に対応する時間方向に表示が移動するようにしてもよい。これにより、注目するスケジュールおよびその前後のスケジュールを閲覧したいユーザに対して、スケジュール表示領域46の利便性を向上させることができる。カレンダ表示領域45に対するユーザによるスライド操作を受け付ける構成についても同様の効果を奏する。
なお、カレンダ表示領域45の7月13日の日付の位置に対するタッチ操作を検知した場合に、カレンダ表示領域45に表示されている7月13日の日付を表す数字「13」の部分を囲むようにハイライトG2が表示してもよい。
共有カレンダの上部の「TODAY」という表示G1は、ユーザが確認している表示から今日の表示へと切り替えるショートカットキーとして機能する。例えば、3月17日に、7月のスケジュールを確認し終えたユーザが、表示G1に対してのタッチ操作を行うと、カレンダ表示領域45には3月の共有カレンダが表示され、スケジュール表示領域46には3月17日以降のスケジュールが表示される。これにより、ユーザに対して、今日(当日)のスケジュールの表示を迅速に確認することができる。
スケジュール表示領域46には、登録されたスケジュールが日付順に表示されている。各スケジュールは図5の(a)に示すように、スケジュールを登録したときに付された「買い物リスト」(スケジュールH2)、「お父さん出張」(スケジュールJ2)などのタイトルが表示されている。
スケジュール表示領域46に表示される各スケジュールについて、これに限定されるものではないが、タイトルに加えて、画像、音声などが各スケジュールに含まれていることを示す表示を含んでいてもよい。例えば、スケジュールH2は、ユーザが音声を録音した音声データを含んだスケジュールであるため、マークMのようなマイクのアイコンが表示されている。また、スケジュールH2は、買い物リストのメモに関連する写真などの画像(例えば、料理の写真など)を含んだスケジュールであるため、その画像を縮小した画像のアイコン(マークK)が表示されている。また、例えば、スケジュールJ2は、お父さんの出張先の地図の画像を含んだスケジュールであるため、地図の画像を縮小した画像のアイコン(マークP)が表示されている。
さらに、図5の(a)の例では、スケジュール表示領域46に表示される各スケジュールのタイトルの左に、カレンダのようなアイコンを表示している例を示しているが、ここには、各スケジュールが登録されたときに選択されたスケジュールカテゴリおよび詳細な分類を表すカテゴリアイコンを表示させてもよい。
このように、スケジュール表示領域46において表示される各スケジュールは、日時およびタイトルの他に、スケジュールカテゴリおよび音声の有無などが視認できるようになっていることが望ましい。これにより、各スケジュールの詳細な情報をユーザに確認させることなく、各スケジュールのおおよその内容をユーザに伝えることができる。
次に、ユーザのスケジュールを共有カレンダに登録する際に用いられる入力画面について、図5の(b)および(c)を用いて説明する。図5の(b)は、ユーザのスケジュールを共有カレンダに登録する際に用いられる入力画面の一例を示す図であり、図5の(c)は、(b)の入力画面においてスケジュールカテゴリを登録するときに用いられるアイコンの一例を示す図である。スケジュールカテゴリおよび詳細な分類を表すカテゴリアイコンについては後に説明する。
図5の(b)は、お母さんが携帯端末4bを用いて、新たに2014年3月17日のスケジュール(誰かの誕生日)を追加して登録するために、操作入力領域Fをタッチ操作したときに表示される入力画面「新規予定作成」の画面である。
欄401にはスケジュールの登録者である「お母さん」という文字列と、お母さんに予め対応付けられた画像が表示される。この例では、登録者を「お母さん」としているが、共有カレンダを複数の家族が利用する場合には、本名またはニックネームを登録してもよい。また、スケジュールの登録者が個人ではなく商店などである場合には、店の名称であってもよい。例えば、スケジュールの登録者がケーキ屋BONさんである場合、「今週ポイント2倍」などの情報を、共有カレンダを利用する利用者全員に告知することができる。
欄402は、登録するスケジュールが、どのスケジュールカテゴリおよび詳細な分類に分類されるかを表すアイコンを表示する欄である。ユーザによる欄402へのタッチ操作が検知されると、図5の(c)に示すようなアイコンの一覧が表示される。この一覧の中から、登録するスケジュールに該当するスケジュールカテゴリおよび詳細な分類に対応するアイコンが見つかれば、該アイコンをタッチすることで、欄402に選択したアイコンが表示される。図5の(b)には、図5の(c)に示したアイコン一覧の中から「記念日」の「誕生日」に対応するケーキのイラストのアイコンを選択した様子が示されている。なお、図5の(c)に示すアイコンの中からいずれかのアイコンが選択されたとき、アイコンの一覧の表示は終了し、図5の(b)の入力画面「新規予定作成」の画面に戻る。また、登録するスケジュールに対応するスケジュールカテゴリ、または詳細な分類が無い場合には、図5の(c)に示す「カテゴリアイコン無し」を選択する。
欄403には、このスケジュールのタイトルが入力される。欄403には大抵、「たろうの誕生日」、「お父さん出張」など、端的に各スケジュールの内容を明示するタイトルが入力される。また、家庭内機器9またはロボット掃除機5に対するユーザからの命令を登録する場合には、例えば、「冷蔵庫9aへの伝言」、または予め登録されている冷蔵庫9aを擬人化した名称「ひえぞう」を用いて、「ひえぞうへの伝言」と入力されてもよい。欄403に記入されるタイトルは、家族伝言板を利用するユーザにとって分かりやすいものであればよい。
欄404には、スケジュールの開始日および開始時刻が入力される。欄405には、スケジュールの終了日および終了時刻が入力される。終了時刻が明確ではない場合、または遅くまで終了しないスケジュールである場合には、終了時刻が入力される代わりに、終日であることを示すチェックを入力できるチェックボックスが設けられていてもよい。
欄406は、登録したスケジュールの開始時刻を通知するアラームなどの設定を行うための欄である。
欄407は、ゴミ回収などのように毎週繰り返し行われるスケジュールや、誕生日などの記念日のように毎年繰り返し行われるスケジュールを登録する場合に、使用される欄である。毎日、毎週(例えば、毎週金曜日)、毎月(例えば、毎月5日、第2木曜日)、毎年(例えば、毎年3月17日)などと入力され得る。
欄408は、予定対象者が誰であるかを入力させるための欄である。例えば、登録されるスケジュールがお父さんの誕生日であれば、「お父さん」と入力される。
欄409には、スケジュールの内容が記入される。欄409には、各スケジュールの特徴、性質などに応じて任意に記入され得る。
欄410には、スケジュールに関連する画像を添付させたり、予め家庭内機器9(およびロボット掃除機5)の機能が紐付けられた画像である命令シールを添付させたりする欄である。例えば、スケジュールJ2「お父さん出張」の場合、欄410で添付した出張先の地図の画像が、図5の(a)のマークPのように表示される。なお、欄410に命令シールが添付する場合、欄403に記入されるタイトルは、前述のように、予め家族伝言板に登録されている家庭内機器9またはロボット掃除機5のうちのどの対象家電に対する命令シールであるか、が分かるように記入される。これにより、スケジュールが共有カレンダに登録されると、命令シールに紐付けられた機能が該スケジュールの開始時刻にエージェントサーバ1に伝達される。エージェントサーバ1は、ホームサーバ3と通信して、上記機能を実行するように対象家電に指示して、各種の操作を実現する。
欄411に対するタッチ操作を検知すると、携帯端末4bは、音声を録音する機能を起動する。音声が録音されると、このスケジュールを実行するように登録された時間において、録音された音声の再生が行われる。例えば、図5の(a)に示すスケジュールH2「買い物リスト」には、録音された音声データが含まれていることを示すマークMが表示されている。このスケジュールH2には、7月14日に購入すべき物のリストを読み上げる音声などの録音が登録されている。すなわち、この音声は、音声による買い物メモとして機能し得る。例えば、スケジュールH2が登録された後でユーザが実際に買い物に出かけたとき、この音声を再生することで、買い物リストを聞き直すことができる。なお、スケジュールに「音声が登録されている」という情報に基づいて、冷蔵庫9aなどの家庭内機器9およびロボット掃除機5から、該登録されている音声を所定の時間(該スケジュールの開始時刻など)に、再生させるように構成してもよい。
欄412は、各スケジュールが実行される場所を記入させる欄である。図5の(a)に示すスケジュールJ2「お父さん出張」であれば、例えば、出張先の地名を示す「東京」、「北海道」、「シカゴ」、宿泊するホテル名などを文字列として記入してもよいし、出張先に関連するウェブサイトのURLなどを記入してもよい。欄412において、そのスケジュールに関連する場所を示す住所や郵便番号など、該当する場所の地図を特定できる情報を入力してもよい。その場合、公知の地図アプリなどと連携して、スケジュールに関連する場所の地図を特定し、その地図の画像を縮小した画像のアイコンをマークP(図5の(a)参照)に表示してもよい。
(スケジュール情報DB21)
続いて、共有カレンダに登録されたスケジュール一覧テーブルの例について、図6を用いて説明する。図6は、スケジュール情報DB21に格納されているスケジュール一覧テーブルの一具体例を示す図である。
スケジュール情報DB21に格納されているスケジュール一覧テーブルは、スケジュール毎に、「タイトル」、「開始日」、「終了日」、「開始時刻」、「終了時刻」、「予定対象者」、「スケジュールカテゴリ」、「内容」、および「その他」の情報を含んでいる。
「タイトル」は、スケジュールの名称であり、「開始日」および「終了日」は、スケジュールの予定日またはスケジュールが実施される期間(日程)を示す情報である。「開始時刻」および「終了時刻」は、スケジュールの予定時刻を示している。すなわち、「開始日」および「開始時刻」はスケジュールの開始日時を示す情報であり、「終了日」および「終了時刻」はスケジュールの終了日時を示す情報である。
「予定対象者」は、スケジュールを実行したり参加したりするユーザの名前を示す情報である。その他に、スケジュールの具体的な「内容」、および、その他考慮すべき事項を示す「その他」などもスケジュール一覧テーブルに含まれている。
「スケジュールカテゴリ」は、スケジュール一覧テーブルの各スケジュールを、「学校行事」B4、および「おでかけ」B3などの所定の類型に分類して示す情報である。「スケジュールカテゴリ」には、これに限定されるものではないが、例えば、例えば、「ゴミの日」B1、「記念日」B2、「おでかけ」B3、「学校行事」B4、「趣味習い事」B5、および「イベント」B6などが挙げられる。
(スケジュール属性情報23:スケジュールカテゴリおよび詳細な分類)
以下では、このスケジュール情報DB21に格納されているスケジュール一覧テーブルにおいて、各スケジュールを分類するスケジュールカテゴリについて、図7を用いて説明する。図7は、スケジュール一覧テーブルに含まれる各スケジュールの分類に用いられるスケジュールカテゴリの一具体例を示す図である。なお、以下に示すスケジュールカテゴリに分類されていないスケジュールであっても、ユーザのスケジュールとしてスケジュール情報DB21に登録することができる。
スケジュールカテゴリは、前述のように、「ゴミの日」B1、「記念日」B2、「おでかけ」B3、「学校行事」B4、「趣味習い事」B5、および「イベント」B6などが挙げられる。そして、各スケジュールカテゴリをより詳細な種類に応じて分類するために用いられる事項を「詳細な分類」として規定してもよい。例えば、「ゴミの日」B1には、燃えるごみの回収が実施されることを示す「燃えるゴミ」、燃えないごみの回収が実施される「燃えないゴミ」、などがあるように、各スケジュールカテゴリに対して詳細な分類が可能となっている。これにより、「ゴミの日」B1に向けて、可燃ごみの廃棄を準備するのか、不燃ごみの廃棄を準備するのか、についても明確に分類することができる。
なお、スケジュールカテゴリには、スケジュール一覧テーブルに含まれる各スケジュールを効率的に分類可能な任意のスケジュールカテゴリを設定すればよく、図7に示したスケジュールカテゴリには限定されない。また、スケジュールカテゴリの数も、1つ以上であればよい。
(対象機器リスト24)
次に、ロボット掃除機5および家庭内機器9と、これらが提示する発話メッセージの生成に活用される関連情報との対応関係について、図8を用いて説明する。図8は、発話メッセージを提示する各家庭内機器9を規定する対象機器リスト24の一具体例を示す図である。
例えば、冷蔵庫9a(冷凍冷蔵庫および冷凍庫を含む)が対象家電として登録された場合、冷蔵庫9aに対しては、食材などに関する情報を優先的に活用して発話メッセージが生成される。例えば、調理機器9c(電子レンジ、電気オーブンなど)が対象家電として登録された場合、調理機器9cに対しては、料理(調理方法)、健康食材などに関する情報を優先的に活用して発話メッセージが生成される。なお、これらに限定されるものではなく、例えば、家電機器(ロボット掃除機5および家庭内機器9)の有する主機能から容易に連想される任意の情報を活用して発話メッセージが生成されてもよい。
(家電毎発話ルール22)
次に、対象家電として登録されたロボット掃除機5および各家庭内機器9が発話メッセージを発する時間帯についての条件である発話発動条件について、図9を用いて説明する。図9は、各対象家電が発話メッセージを発するタイミングを既定する家電毎発話ルール22の一具体例を示す図である。
例えば、冷蔵庫9aの場合、図9において、スケジュールカテゴリが「ゴミの日」B1〜「イベント」B6などに対する発話メッセージが生成される。スケジュールカテゴリが「ゴミの日」B1に関する発話メッセージが生成された場合、対象日時の前日の17〜22時および対象日時の当日の朝5〜8時に提示することが規定されている。
これにより、冷蔵庫9aは、ユーザに対して、「ゴミの日」すなわちゴミの回収が行われる日の前日の夕刻から夜にかけての時間帯および当日の朝に、明日または本日がゴミの回収が行われる日であることを示す発話メッセージを提示する。このように、冷蔵庫9aはユーザのスケジュールに基づいた適当な時間帯にユーザに対して発話メッセージを提示する。このように、ユーザのスケジュール情報およびスケジュールカテゴリに基づいて、冷蔵庫9aが発話メッセージを提示する時間が決められている。これにより、ユーザのスケジュール情報に合致する有益な情報を発話メッセージとして、良いタイミングでユーザに提示することができる。
なお、日々のスケジュールを発話する時間帯として最適な時間の1つに、朝の時間が挙げられる。例えば、朝の時間帯は、朝食の準備などでユーザ(お母さんなど)が冷蔵庫9aのドアを開閉することが高い確率で期待できるので、その日のスケジュールに関する発話メッセージを効果的にユーザに伝えることができると考えられる。しかし、同じ日に複数のスケジュールが登録されている場合、例えば、これら複数のスケジュールのすべてについて、冷蔵庫9aから当日の朝に提示させる発話メッセージとしてエージェントサーバ1が生成してもよいが、いずれか1つの発話メッセージをエージェントサーバ1が生成するように設定してもよい。この場合、スケジュールのスケジュールカテゴリに応じて発話メッセージを生成(または提示)する優先順位を設定してもよい。優先順位の例としては、「記念日」および「学校行事」などの希少性がありより注目すべきスケジュールの優先順位を上位に設定し、「ゴミの日」などの毎週繰り返されるスケジュールの優先順位を下位に設定することなどが考えられる。
このように、その日のスケジュールに関する発話メッセージを効果的にユーザに伝えることができる時間においては、優先順位が上位のスケジュールカテゴリに属するスケジュールについての発話メッセージを生成して提示する。これにより、ユーザに対して提示する価値の高い有用な発話メッセージを優先的に提示できるため、発話メッセージの提示を受けるユーザにとって、利便性の高い情報を効果的に提示することができる。
なお、エージェントサーバ1が複数の発話メッセージを生成し、各対象家電に送信する場合、発話メッセージを提示する対象家電が受信した複数の発話メッセージの中から優先順位の最も高い発話メッセージのみを提示する構成であってもよいし、優先順位の高いものから順に所定数の発話メッセージを提示する構成であってもよい。
また、図9に示すように、家電毎発話ルール22には対象家電毎に発話メッセージを提示させるスケジュールを、前述の共有カレンダに登録可能な時間が規定されていてもよい。例えば、冷蔵庫9aがユーザに対して当日の朝(5:00〜8:00)に提示する「記念日」についてのスケジュールを登録することが可能な時間は、例えば、前日の23:59までと設定され得る。
なお、発話メッセージを提示する対象家電が複数登録されている場合、すべての対象家電が発話メッセージを提示(発話)してもよいし、いずれか1つの対象家電が提示するように決定してもよい。例えば、発話メッセージを提示する対象家電はランダムに決定してもよいし、ユーザに対して提示する機会が多いか否かに基づいて対象家電の優先順位を予め定めていてもよい。
対象家電として登録されたロボット掃除機5および各家庭内機器9がユーザによって利用される頻度および時間帯は、ユーザの生活サイクルおよび家族構成などによって異なる。例えば、毎朝利用され得る対象家電の1つと考えられる冷蔵庫9aは、ユーザに対する日々の発話メッセージの提示に適しており、利用される頻度の低い対象家電は、日々の発話メッセージの提示に適していない。したがって、図9に示す例のように、冷蔵庫9aがすべてのスケジュールカテゴリに属するスケジュールに関する発話メッセージを提示するように構成してもよい。
冷蔵庫9aの発話メッセージが複数生成された場合、冷蔵庫9aは優先順位が最も高い発話メッセージのみを提示してもよいし、優先順位が高いものから順に所定数の発話メッセージを提示してもよい。または、発話メッセージの提示を要求するユーザによって所定の操作(図14に示す冷蔵庫9aの発話指示ボタンYの押下など)がなされるたびに、優先順位の高い発話メッセージを順に提示するようにしてもよい。ここで、冷蔵庫9aの発話メッセージの優先順位は、これに限定されるものではないが、例えば、所定のスケジュールカテゴリに属するスケジュールに関する発話メッセージか否か、および、今日は何の日(元旦、国民の祝日、日曜日など)か、などによって決定されてもよい。
同じ日に複数のスケジュールが登録されている場合、その各スケジュールに対するすべての発話メッセージを必ずしも生成しなくてもよい。例えば、同じスケジュールカテゴリに属する複数のスケジュールを1つにまとめて、1つの発話メッセージを生成してもよい。この場合、例えば、スケジュールカテゴリの名称を発話メッセージのテンプレートに挿入することにより、発話メッセージが生成される。また、例えば、同じスケジュールカテゴリに属するスケジュールが、異なるユーザによって登録されている場合、ユーザを特定せずに発話メッセージを生成してもよい。このように、同じ日に同じスケジュールカテゴリに属するスケジュールが複数登録されている場合における発話メッセージの生成方法については、後に説明する。
(生成される発話メッセージの例)
次に、対象家電(ロボット掃除機5および家庭内機器9)に対応する発話メッセージの具体例について、図6および図9を適宜参照しながら、図10および図11を用いて説明する。図10は、各家庭内機器が発話メッセージの一例を示す図であり、図11は、図10に示す各発話メッセージのテンプレートの例を示す図である。
ここでは図10に示す4つの発話メッセージについて例に挙げて説明する。
(例1)「そろそろ卒園式だね。今はやりのちらしずしをつくってみたらどう?」
スケジュール情報取得部11が、図6に示すスケジュール情報DB21(スケジュール一覧テーブル)を取得すると、スケジュール属性抽出部12が、スケジュール一覧テーブルに登録されているスケジュール情報の中から、「開始日」が所定の条件を満たすスケジュール情報、すなわち、発話メッセージを作成するのに適したスケジュール情報を抽出する。例えば、2014年2月12日において、スケジュール属性抽出部12は、「開始日」が「2014年2月17日」であるスケジュールE1を抽出する。そして、スケジュール属性抽出部12は、スケジュールE1に登録されている、スケジュールカテゴリ「学校行事(卒園式)B4」等の他のスケジュール属性を抽出する。
続いて、対象機器決定部13は、抽出されたスケジュールカテゴリ「学校行事B4」についての発話メッセージが生成される対象家電を、対象機器リスト(図9参照)の規定に基づいて、冷蔵庫9aおよび調理機器9cなどを特定する。なお、以下では、冷蔵庫9aが発話メッセージを提示する主体として特定された場合を例に挙げて説明し、調理機器9cなどが特定された場合についての説明は省略する。
関連情報取得部14は、タイトルが「卒園式」のスケジュールE1の情報(スケジュール情報)に基づいて、関連情報源6から、スケジュールカテゴリ「学校行事B4」または該スケジュールカテゴリの詳細な分類である「卒園式」に関連する情報であって、今流行している食材などに関する情報を関連情報として取得する。取得された情報は、関連情報データベース25に記憶される。
テンプレート選択部15は、冷蔵庫9aが発話メッセージのテンプレートの中から、スケジュール一覧テーブルから取得されるスケジュールE1の情報(スケジュール情報)と、上記関連情報取得部14によって取得された関連情報とを用いて完成可能な発話メッセージのテンプレートを選択する。
発話メッセージ生成部16は、テンプレート選択部15が選択したテンプレート「そろそろ(P1)だね。今はやりの《Q1》を作ってみたらどう?」(図11の冷蔵庫9aの発話メッセージのテンプレートR1を参照)の(P1)には、スケジュールE1のタイトル(スケジュール情報)である卒園式を挿入する。一方、《Q1》には、スケジュールカテゴリ「学校行事B4」または該スケジュールカテゴリの詳細な分類である「卒園式」に関連する情報であって、今流行している食材などに関する情報として取得された「ちらしずし」を挿入する。このようにして、「そろそろ卒園式だね。今はやりのちらしずしをつくってみたらどう?」という発話メッセージが生成される。
なお、《Q1》に挿入される関連情報に複数の候補がある場合には、例えば、卒園式を迎える「はなこ」(図6の「予定対象者」の欄参照)が好きな食べ物と嫌いな食べ物に関する情報源からの情報も関連情報として取得して、「ちらしずし」を選択するようにしてもよい。この情報源としては、これに限定されるものではないが、例えば、家族伝言板システム100を利用するユーザのプロファイル情報が挙げられる。
(例2)「こんどの土曜日はたろうの誕生日だね。ケーキ屋BONさんは、今週ポイント2倍だって。」
スケジュール情報取得部11が、図6に示すスケジュール情報DB21に格納されているスケジュール一覧テーブルを取得し、スケジュール属性抽出部12が、タイトルが「たろう誕生日」のスケジュールE2に登録されているスケジュールカテゴリ「記念日(誕生日)B2」を抽出する。対象機器決定部13は、抽出されたスケジュールカテゴリ「記念日(誕生日)B2」についての発話メッセージが生成される対象家電を、対象機器リスト(図9参照)の規定に基づいて、冷蔵庫9aと決定する。なお、図10に示す例では、洗濯機9b、電子レンジ(調理機器9c)も、スケジュールカテゴリ「記念日(誕生日)B2」に対して発話メッセージが生成される対象家電に該当するが、説明の簡略化のためにここでは省略する。
関連情報取得部14は、スケジュールE2の「その他」の欄に記載されている「ケーキ屋BON」に基づいて、関連情報源6から、「ケーキ屋BON」の広告情報などの関連情報「今週ポイント2倍」を取得する。取得された情報は、関連情報データベース25に記憶される。
テンプレート選択部15は、冷蔵庫9aが発話メッセージのテンプレートの中から、スケジュール一覧テーブルから取得されるスケジュールE2の情報(スケジュール情報)と、上記関連情報取得部14によって取得された関連情報とを用いて完成可能な発話メッセージのテンプレートを選択する。
発話メッセージ生成部16は、テンプレート選択部15が選択したテンプレート「こんどの(P2)曜日は(P3)だね。<《Q2》だって。>」(図11の冷蔵庫9aの発話メッセージR2のテンプレートを参照)の(P2)には、スケジュールE2の「開始日」の欄に記載された日付(スケジュール情報)に対応する曜日である「土」(図示せず)を挿入する。(P3)には、スケジュールE2の「内容」の欄に記載された「たろうの誕生日」を挿入する。また、《Q2》には、「ケーキ屋BON」に関連する情報として取得された「今週ポイント2倍」という関連情報を挿入する。このようにして、「こんどの土曜日はたろうの誕生日だね。ケーキ屋BONさんは、今週ポイント2倍だって。」という発話メッセージが生成される。
なお、《Q2》に挿入される関連情報が見つからない場合には、<《Q2》だって。>に対応する部分を削除して発話メッセージを生成してもよい。
(例3)「今日は野球の日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」
ここでは、図10の洗濯機9bの発話メッセージL2に示されている、「今日は野球の日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」という発話メッセージについて簡単に説明する。
この発話メッセージのテンプレートは、「今日は(P6)の日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」(図11の洗濯機9bの発話メッセージL2のテンプレートを参照)の(P6)に、スケジュール(図示せず)のスケジュールカテゴリ「趣味習い事(野球)B5」(スケジュール情報)に基づいて「野球」を挿入することで、この発話メッセージが生成される。予約対象者、すなわち野球をする人、が「たろう」であることがスケジュールに登録されている場合、発話メッセージL2のテンプレートの(P6)に、「たろうの野球」を挿入して、「今日はたろうの野球の日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」という発話メッセージを生成してもよい。
なお、発話メッセージを提示する時間帯は、「野球」が行われる前に限定されず、「野球」が行われた後であってもよい。ユーザのスケジュールは、その開始時刻と終了時刻と含んで登録される(図5の(b)参照)。したがって、洗濯機9bが、「今日は野球の日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」という発話メッセージを生成する、または提示を開始する時刻を、「野球」の終了時刻に設定されていてもよい。
(例4)「今日は12時に来客の予定ですね。11時までに掃除が終わるように掃除をしておくね。」
さらに、図10の掃除機(ロボット掃除機5)の発話メッセージC2に示されている、「今日は12時に来客の予定ですね。11時までに掃除が終わるように掃除をしておくね。」という発話メッセージについて簡単に説明する。
この発話メッセージのテンプレートは、「今日は(P18)時に(P19)の予定ですね。[PR2]時までに掃除が終わるように掃除をしておくね。」(図11の掃除機(ロボット掃除機5)の発話メッセージC2のテンプレートを参照)の(P18)には、スケジュール(図示せず)の「開始時刻」に記載された「12時」(スケジュール情報)に基づいて、「12」を挿入する。また、(P19)には、スケジュール(図示せず)のスケジュールカテゴリ「イベント(来客)B6」(スケジュール情報)に基づいて「来客」を挿入する。[PR2]には、(P18)に挿入したスケジュール情報の数値から所定の演算を行うことで求められる値を挿入する。例えば、この発話メッセージの例では、12から1を減算して求められた11が挿入されている。このように、ユーザのスケジュール情報に基づいて、所定の演算を行うことで来客の開始時刻である12時の1時間前に掃除が終了しているようにロボット掃除機5の動作を制御することができる。
(同じスケジュールカテゴリに属するスケジュールが同じ日に複数登録されている場合における発話メッセージ)
続いて、以下の(例5)および(例6)の2つの発話メッセージを例に挙げて、同じスケジュールカテゴリに属するスケジュールや、予定対象者が同じであるスケジュールが同じ日に複数登録されている場合における発話メッセージの生成例について説明する。
エージェントサーバ1は、スケジュールカテゴリおよび予定対象者などが互いに共通する複数のスケジュールに関連する1つの発話メッセージを、該複数のスケジュールに共通するスケジュールカテゴリおよび予定対象者に基づいて生成してもよい。
(例5)「今日は趣味習い事だよ。気を付けてね。」
ここでは、「たろう」の同じ日のスケジュールとして、「テニス」と「塾」とが登録されている場合に、「今日は趣味習い事だよ。気を付けてね。」という冷蔵庫9aの発話メッセージを生成する場合について説明する。冷蔵庫9aはこの発話メッセージを、例えば、たろうがテニスと塾に行く日の朝5時から朝8時の間に出力する(図9参照)。
この発話メッセージは、「今日は( )だよ。気を付けてね。」という発話メッセージのテンプレートを用いて生成される。発話メッセージのテンプレート中の( )には、スケジュール(図示せず)のスケジュールカテゴリ「趣味習い事B5」(スケジュール情報)に基づいてスケジュールの詳細な分類の「テニス」および「塾」が両方挿入され得る。したがって、「今日はテニスだよ。気を付けてね。」と「今日は塾だよ。気を付けてね。」という2つの発話メッセージが生成可能である。
このように同じ日のユーザのスケジュールが複数登録されていて、かつそれらのスケジュールが同じスケジュールカテゴリに属する場合、スケジュール毎に発話メッセージを生成すると、発話メッセージの数が多くなり過ぎたり、各発話メッセージ間の重複が生じてしまう。例えば、「今日は( )だよ。気を付けてね。」の後半部の「気を付けてね。」を含む発話メッセージを生成する場合には、「趣味習い事B5」に属するすべてのスケジュールを1つのスケジュールとしてまとめて扱うことが望ましい。このような場合、発話メッセージ生成部16は、発話メッセージのテンプレート中の( )には、スケジュール属性抽出部12によって抽出された、これらのスケジュールに共通するスケジュールカテゴリの名称である「趣味習い事」を挿入する。
(例6)「今日はテニスの日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」
次に、「たろう」のスケジュールとして「テニス」が登録されている日と同じ日に「はなこ」のスケジュールとしても「テニス」が登録されている場合に、「今日はテニスの日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」という洗濯機9bの発話メッセージを生成する場合について説明する。
この発話メッセージのテンプレートは、「今日は(P6)の日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」(前述の(例3)の発話メッセージと同じ)の(P6)に、スケジュール(図示せず)のスケジュールカテゴリ「趣味習い事B5」(スケジュール情報)に基づいて「テニス」を挿入することで、この発話メッセージが生成される。
テニスをする人が「たろう」および「はなこ」であることがスケジュールに登録されている場合、発話メッセージL2のテンプレートの(P6)に、「たろうのテニス」、「はなこのテニス」の両方が挿入され得る。したがって、「今日はたろうのテニスの日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」「今日ははなこのテニスの日ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」という2つの発話メッセージが生成可能である。
しかし、このように異なるユーザであっても、同じ日に同じスケジュールカテゴリ、または詳細な分類に属するスケジュール毎に発話メッセージを生成すると、発話メッセージの数が多くなり過ぎたり、各発話メッセージ間の重複が生じてしまう。例えば、「今日は(P6)ですね。洗濯モードを念入りコースにしますね。」の後半部の「洗濯モードを念入りコースにしますね。」を含む発話メッセージを生成する場合には、テニスという詳細な分類に属するスケジュールに対応するすべてのユーザをまとめて扱うことが望ましい。このような場合、発話メッセージ生成部16は、発話メッセージL2のテンプレート中の(P6)には、たろうの、はなこの、など、複数の予約対象者の名前が挿入され得る部分を省略して、スケジュール属性抽出部12によって抽出された、これらのスケジュールに共通する詳細な分類名である「テニス」を挿入する。
このように、同じスケジュールカテゴリまたは詳細な分類に属する複数のスケジュールを1つにまとめて、1つの発話メッセージを生成してもよい。これにより、例えば、同じ日に複数のスケジュールが登録されている場合、これらのスケジュール毎に関連する発話メッセージを生成するのではなく、スケジュールカテゴリおよび予約対象者などが互いに共通するスケジュールについて、1つにまとめて生成することができる。よって、生成する発話メッセージの内容の重複を避け、かつ、ユーザに提示する発話メッセージ数の増加を抑制することができる。
〔実施形態2〕
(対象家電間の連携)
前述のように冷蔵庫9aからのスケジュールE1に対応する発話メッセージ(メッセージ)である「そろそろ卒園式だね。今はやりのちらしずしをつくってみたらどう?」(図10の発話メッセージR2)がユーザに提示された場合、調理機器9cが、上記の冷蔵庫9aの発話メッセージに呼応するように「今はやりのちらしずしのレシピを調べたよ。これだよ。」、または、「ちらしずしの調理なら任せて。これがレシピだよ。」などの発話メッセージ(図示せず)を生成してもよい。
もともとの冷蔵庫9aからの発話メッセージは、ユーザのスケジュールに基づいて生成されているため、調理機器9cからの発話メッセージも間接的にユーザのスケジュール情報に基づいて生成されている。
発話メッセージ生成部16は、1つのスケジュールに対して、複数の対象家電のそれぞれを主体とする複数のメッセージを生成し得る。例えば、複数の対象家電が冷蔵庫9aと調理機器9cである場合、先に冷蔵庫9aが発話メッセージを提示したとき、その冷蔵庫9aから提示された発話メッセージに応じて、調理機器9cが次の発話メッセージを生成してもよい。これにより、ある対象家電からユーザに提示された発話メッセージに対して呼応するように生成された二次的な発話メッセージを、他の対象家電が提示することができる。このような発話メッセージの生成について、図2を用いて以下に説明する。
図2において、冷蔵庫9aからユーザに対して発話メッセージが発せられたことを示すログがエージェントサーバ1に届いた場合、発話メッセージ生成部16は、冷蔵庫9aがユーザに対して発話した発話メッセージ「そろそろ卒園式だね。今はやりのちらしずしをつくってみたらどう?」に含まれる関連情報(図11の《Q1》に挿入された情報)と同じ関連情報を関連情報データベース25から取り出して、調理機器9cの発話メッセージを生成する。この場合も、図11に示されたような「今はやりの《Q1》のレシピを調べたよ。これだよ。」のような、各発話メッセージに呼応する発話メッセージのテンプレートを用いて、各対象家電が連携してスケジュール情報DB21に登録されたスケジュールに関する発話メッセージを提示するようにしてもよい。
なお、発話メッセージを携帯端末4において提示する場合には、上記のレシピなどを紹介しているウェブサイトのURL情報を、発話メッセージに追加、または挿入してもよい。
この構成によれば、ある対象家電からの発話メッセージとして提示された情報を補足または補完する関連情報を含む二次的な発話メッセージを、更に他の対象家電からユーザに対して提示することができる。これにより、ユーザに対して、利便性の高い情報を発話メッセージとして提示することができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図12は、実施形態2に係る家庭内機器の発話メッセージ(メッセージ)に対してフィードバックを行う例を示す図である。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図12の(a)に示すように、冷蔵庫A〜Cの3台の冷蔵庫9aが家族伝言板システム100に含まれており、それぞれの冷蔵庫A〜Cのそれぞれが発話メッセージを提示することができる。ここでは、スケジュールE1に対応する冷蔵庫Aからの発話メッセージである「そろそろ卒園式だね。今はやりのちらしずしをつくってみたらどう?」(図10の発話メッセージR2)が、エージェントサーバ1から家族伝言板サーバ2に投稿された場合を例に挙げて説明する。
冷蔵庫9aからの発話メッセージをお父さんの携帯端末4aが受信した場合を例に挙げて、図12の(a)を用いて説明する。エージェントサーバ1において生成された冷蔵庫9aの発話メッセージは、ホームサーバ3を介して各冷蔵庫A〜Cに送信される。発話メッセージを受信した冷蔵庫A〜Cは、ユーザによるドアの開け閉め、または発話指示ボタンYの押下などをトリガにして該ユーザに対して発話メッセージを出力することができる。例えば、お母さんが冷蔵庫Aの発話指示ボタンを押下すると、冷蔵庫Aから発話メッセージがお母さんに提示(音声出力または表示など)される。
冷蔵庫Aから発話メッセージが出力されたことを示す情報は、エージェントサーバ1へと送られ、エージェントサーバ1は、冷蔵庫Aから出力した発話メッセージ、または冷蔵庫Aから発話メッセージを出力された旨を示すコメントを、家族伝言板サーバ2に投稿する。
エージェントサーバ1は、冷蔵庫Aから発話メッセージが出力されたことを示す情報を受信すると、冷蔵庫Aから出力済みの発話メッセージを重複して出力しないように、冷蔵庫A〜Cへ指示してもよい。これにより、同じ発話メッセージを重複して冷蔵庫9aから提示したり、家族伝言板に重複して投稿したりすることを防ぐことができる。
図12の(a)では、エージェントサーバ1が、冷蔵庫Aから出力した発話メッセージを家族伝言板サーバ2に投稿した場合を例示している。図12の(a)に示すように、お父さんが自分の携帯端末4aを用いて家族伝言板サーバ2に接続すると、携帯端末4aの表示画面41内の領域42に、冷蔵庫Aがお母さんに提示(出力)した発話メッセージが、冷蔵庫Aからの投稿であることが分かるように表示される。
具体的には、図12の(b)に示すように、携帯端末4aの表示画面(メッセージ提示手段)41には、受信された発話メッセージを表示する領域42が設けられている。そして、この領域42に、発話メッセージに対応する文字列、その発話メッセージの主体が冷蔵庫Aであること、および、その発話メッセージが投稿された日時(2014年2月16日の13時30分)が表示されている。エージェントサーバ1が冷蔵庫Aから発話メッセージが出力されたことを示す情報を取得したときに、その出力された発話メッセージを家族伝言板サーバ2に投稿する場合、発話メッセージの投稿は、該発話メッセージを冷蔵庫Aが出力したとき、またはその一定時間の後に行われる。
すなわち、エージェントサーバ1は、冷蔵庫9aから発話メッセージが提示されたことに応じて、該冷蔵庫9aから提示された発話メッセージ、または該発話メッセージに関連するメッセージを携帯端末4に対して送信してもよい。このとき、携帯端末4への送信は、家族伝言板サーバ2を介して行われてもよいし、直接、携帯端末4へ送信されてもよい。
ここで、上記領域42には、発話メッセージに対応する文字列、その発話メッセージの主体、および、その発話メッセージの投稿日時に加えて、フィードバックボタン(入力部)43が表示されてもよい。フィードバックボタン43は、ユーザによるタッチ操作を受け付ける領域に「分かった」という文字列が表示されている。ユーザがこのフィードバックボタン43をタッチすると、表示(提示)された冷蔵庫Aからの発話メッセージをユーザが既読であることを示す情報が家族伝言板サーバ2を介してエージェントサーバ1に送信される。これにより、これ以後、「そろそろ卒園式だね。今はやりのちらしずしをつくってみたらどう?」という発話メッセージを重複してユーザに対して出力したり、家族伝言板に重複して投稿したりすることを防止することができる。よって、複数の同種類の家庭内機器9が家族伝言板システム100に含まれている場合においても、同じ発話メッセージがユーザに対して提示されることを防ぐことができる。なお、フィードバックボタン43をタッチする代わりに、ユーザが「分かった」、「OK」という文字列を入力して、家族伝言板に投稿してもよい。
また、図12の(b)に示すように、フィードバックボタン43の代わりに、「いいね」ボタン(入力部)44を備える構成であってもよい。これにより、ユーザに提示された発話メッセージの情報が役に立ったか否かに関する情報を集計して、将来の発話メッセージを生成する際のテンプレートの優先順位などに反映させることができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図13〜図15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施形態に係る対象家電(ロボット掃除機5および家庭内機器9)は、ユーザによる所定の操作を受け付ける操作入力部95を備えており、発話メッセージ(メッセージ)の発話および停止を、ユーザによる操作を受けてから行う点で、先述の実施形態の対象家電と異なっている。
まず、本実施形態に係る家庭内機器9の構成について、図13を用いて説明する。図13は、ユーザからの操作に応じて、発話メッセージの出力を開始および停止する家庭内機器9の要部構成例を示すブロック図である。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、ユーザの携帯端末4、および対象家電であるロボット掃除機5の構成も、図13に示す家庭内機器9の構成と同様である。
家庭内機器9は、操作入力部95、操作判定部96、および記憶部900をさらに備えている点で、図3に示す家庭内機器9と異なっている。
受信部91がエージェントサーバ1から受信した発話メッセージは、該発話メッセージが出力されるまで、記憶部900の発話メッセージ910に記憶される。なお、発話メッセージ910は、出力された発話メッセージをそのまま保持してもよい。
操作入力部95は、発話メッセージをユーザに提示したとき、ユーザによる操作入力を取得する。なお、操作入力部95は、家庭内機器9の本体に備えられたボタン、タッチパネルなどでもよいし、家庭内機器9を遠隔操作するためのリモコンからの赤外線信号を受信する赤外線受光部(図示せず)であってもよい。また、ユーザによって発される「オーケー」、「いいね」などの所定の音声を取得するマイクであってもよい。
操作判定部96は、操作入力部95から入力されたユーザによる操作に対応する機能を特定し、特定した機能に対応する指示を音声出力制御部93に送る。
音声出力制御部93は、操作判定部96から取得した指示に従って、記憶部900に記憶している発話メッセージをスピーカ94から出力するか、または停止するかなどを制御する。
次に、発話メッセージの出力開始および停止を制御する機能を備える家庭内機器9の構成について図14を用いて説明する。図14は、発話メッセージの出力開始および停止を制御する機能を備える家庭内機器9の一例を示す図であり、(a)および(b)は冷蔵庫の外観の例、(c)は空調装置の外観の例、および(d)は(c)の空調装置を遠隔操作するためのリモコンの外観の例である。なお、図14に示すボタンおよびランプの位置および形状は一例に過ぎない。
図14の(a)に示すように、冷蔵庫9aは前面に発話指示ボタンY(操作入力部95)を備えている。そして、ユーザによって発話指示ボタンYが押下されることにより、冷蔵庫9aが受信している発話メッセージの出力を開始する。なお、冷蔵庫9aが複数の発話メッセージを受信している場合、発話指示ボタンYが押下される毎に、出力する発話メッセージを順に切り替えるように構成してもよいし、または、発話メッセージ出力の開始と停止とを交互に切り替えるように構成してもよい。
図14の(b)に示すように、冷蔵庫9aは前面に発話指示ボタンYおよび発話停止ボタンZ(操作入力部95)を備えている。そして、ユーザによって発話指示ボタンYが押下されることにより、冷蔵庫9aが受信している発話メッセージの出力を開始し、発話停止ボタンZが押下されることにより、発話メッセージの出力を停止する。なお、発話メッセージが確認されたことを示す情報をユーザに入力させるボタンを備えていてもよい。
図14の(c)に示すように空調装置9dは前面にランプY1を備えており、ランプY1は、空調装置9dが提示可能な発話メッセージを受信している場合に点灯または点滅する。一方、図14の(d)に示すリモコン9drは、空調装置9dの各種機能に対しての指示を発信するためのリモコンであり、発話指示ボタンY(操作入力部95)および発話停止ボタンZ(操作入力部95)を備えている。そして、ユーザによってリモコン9drの発話指示ボタンYが押下されることにより、空調装置9dは受信している発話メッセージの出力を開始し、リモコン9drの発話停止ボタンZが押下されることにより、空調装置9dは発話メッセージの出力を停止する。
次に、家庭内機器9が、ユーザからの操作に応じて、発話メッセージを出力する処理について図15を用いて説明する。図15は、図13の家庭内機器が、ユーザからの操作に応じて、発話メッセージを出力する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、家庭内機器9は、受信部91がエージェントサーバ1から発話メッセージ910を受信すると(S12)、受信した発話メッセージ910を記憶部900に記憶する(S21)。このとき、家庭内機器9は、前述のランプY1のような、発話メッセージを受信しており、発話メッセージを出力可能な状態であることをユーザに通知する手段を備えている場合には、その旨をユーザに通知する動作を行う。
次に、家庭内機器9は、発話メッセージ910の提示を指示する発話指示ボタンY(操作入力部95)が押下されるのを待つ。そして、発話指示ボタンYが押下されたことを操作判定部96が検出すると(S22においてYES)、音声出力制御部93が発話メッセージ910を記憶部900から取り出し、スピーカ94から音声出力する(S14)。
なお、音声としての発話メッセージは、ユーザに対して提示しても、ユーザが聞き逃す可能性が考えられる。そこで、家庭内機器9は、発話指示ボタンYおよび発話停止ボタンZなどを備え、ユーザからの操作を受け付ける。ユーザは所望のタイミングで、発話指示ボタンYまたは発話停止ボタンZを押下することにより、発話メッセージの提示を開始したり、または停止したりすることができる。したがって、積極的に利用する用意のあるユーザは操作入力に応じて発話メッセージを出力することが可能である。一方、発話メッセージの提示を受けることを希望しないユーザは、発話メッセージの提示を行わない、または発話メッセージの提示を停止することが可能である。
〔実施形態5〕
エージェントサーバ1、ロボット掃除機5、家庭内機器9、携帯端末4の各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、上記のエージェントサーバ1、ロボット掃除機5、家庭内機器9、携帯端末4を、図16に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
図16は、上記のエージェントサーバ1、ロボット掃除機5、家庭内機器9、携帯端末4として利用可能なコンピュータ700の構成を例示したブロック図である。
コンピュータ700は、図16に示すように、バス710を介して互いに接続された演算装置720と、主記憶装置730と、補助記憶装置740と、入出力インタフェース750とを備えている。演算装置720、主記憶装置730、および補助記憶装置740は、それぞれ、例えばCPU、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブであってもよい。なお、主記憶装置730は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などを用いることができる。
入出力インタフェース750には、入力装置500および出力装置600が接続される。上記エージェントサーバ1の入力装置500および出力装置600は、ロボット掃除機5または家庭内機器9から送信されるデータの受信、およびロボット掃除機5または家庭内機器9へのデータの送信を行う。また、上記エージェントサーバ1の入力装置500および出力装置600は、家族伝言板サーバ2との間でのデータの受信および送信を行う。ロボット掃除機5および家庭内機器9の入力装置500および出力装置600は、上記のエージェントサーバ1からのデータの受信、および該サーバへのデータの送信等を行う。携帯端末4の入力装置500および出力装置600は、上記のエージェントサーバ1からのデータの受信、および該サーバへのデータの送信等を行う。
補助記憶装置740には、コンピュータ700を、上記のエージェントサーバ1、ロボット掃除機5、家庭内機器9、携帯端末4として動作させるための各種プログラムが格納されている。そして、演算装置720は、補助記憶装置740に格納された上記各プログラムを主記憶装置730上に展開し、主記憶装置730上に展開された上記各プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ700を、エージェントサーバ1、ロボット掃除機5、家庭内機器9、携帯端末4のそれぞれが備える各部として機能させる。
なお、ここでは、内部記録媒体である補助記憶装置740に記録されている上記各プログラムを用いてコンピュータ700を機能させる構成について説明したが、外部記録媒体に記録されているプログラムを用いてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るメッセージ生成装置(エージェントサーバ1)は、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを生成するメッセージ生成装置であって、ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報を取得するスケジュール取得手段(スケジュール情報取得部11)と、上記スケジュール取得手段が取得した上記スケジュール情報に基づいて、該スケジュール情報が示すスケジュールに関連するメッセージを生成するメッセージ生成手段(発話メッセージ生成部16)と、上記メッセージ生成手段が生成したメッセージを提示する主体となる機器(ロボット掃除機5、家庭内機器9)を特定する機器特定手段(対象機器決定部13)とを備え、上記メッセージ生成手段は、上記機器特定手段が特定した機器に固有のメッセージ生成規則に従って上記メッセージを生成する。
上記の構成によれば、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを、該メッセージを提示する主体として特定した機器に固有のメッセージ生成規則に従って生成する。これにより、ユーザのスケジュールに応じた適切なメッセージを、提示する主体である機器毎に異なるメッセージとして提示することができる。
本発明の態様2に係るメッセージ生成装置は、上記態様1において、上記メッセージ生成手段は、1つのスケジュールに対して、複数の機器のそれぞれを主体とする、複数のメッセージを生成する場合、上記複数の機器のうちの何れかの機器が先にメッセージを提示したとき、該提示されたメッセージに応じて、他の機器のメッセージを生成してもよい。
上記の構成によれば、ユーザの1つのスケジュールに対して、ある機器を主体とするメッセージを先に提示した場合、先に提示した該メッセージに応じて、他の機器を主体とするメッセージを生成する。これにより、ユーザのスケジュールに関連して、内容の異なる複数のメッセージを、複数の機器から順次提示することができる。すなわち、例えばスケジュールに直接的に関連するメッセージのみではなく、間接的に関連するメッセージも提示することが可能となる。よって、メッセージの情報量が増し、利便性の高いメッセージを提示することができる。
本発明の態様3に係るメッセージ生成装置は、上記態様1または2において、上記メッセージ生成手段が生成した上記メッセージを、当該メッセージの主体として上記機器特定手段が特定した機器に対して、当該機器が当該メッセージを提示するように送信する第1送信手段(送信部17)を備える。
メッセージは、メッセージを提示する主体として特定された機器に固有のメッセージ生成規則に従って生成される。そして、上記の構成によれば、生成したメッセージを、メッセージを提示する主体として特定された機器から提示する。これにより、ユーザに違和感を与えることなく、メッセージを提示することができる。ここで、メッセージを「提示する」とは、機器からユーザに対して音声を出力したり、機器に表示装置が備えられている場合であれば、その表示装置に文字列などを表示したりすることを含む。
本発明の態様4に係るメッセージ生成装置は、上記態様1から3において、上記メッセージ生成手段が生成した上記メッセージを、当該メッセージの主体として上記機器特定手段が特定した機器以外の情報端末(携帯端末4)が、上記特定された上記機器を主体として明示した状態で当該メッセージを提示するように、上記情報端末に対して直接的にまたは間接的に送信する第2送信手段(送信部17)を備えていてもよい。
上記の構成によれば、メッセージは、メッセージを提示する主体として特定された機器以外の情報端末から提示される。これにより、メッセージを提示する主体として特定された機器から離れた場所のユーザに対してもメッセージを提示することができる。よって、メッセージを利用するユーザの数、および機会を増加することができる。なお、メッセージ生成装置は、メッセージを情報端末に対して直接送信してもよいし、他の装置を介して間接的に送信してもよい。ここで、通信端末へのメッセージの間接的な送信の例としては、メッセージ生成装置からソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などのサーバへメッセージを投稿して、該SNSサーバから通信端末に送信する場合などが挙げられる。
本発明の態様5に係るメッセージ生成装置は、上記態様1または2において、上記メッセージ生成手段が生成した上記メッセージを、当該メッセージの主体として上記機器特定手段が特定した機器に対して、当該機器が当該メッセージを提示するように送信する第1送信手段と、上記メッセージ生成手段が生成した上記メッセージを、当該メッセージの主体として上記機器特定手段が特定した機器以外の情報端末が、上記特定された上記機器を主体として明示した状態で当該メッセージを提示するように、上記情報端末に対して直接的にまたは間接的に送信する第2送信手段とを備え、上記第2送信手段は、当該メッセージの主体として上記機器特定手段が特定した機器が当該メッセージを提示したことに応じて、当該メッセージを上記情報端末に対して送信してもよい。
上記の構成によれば、機器からメッセージが提示されたことに応じて、情報端末へも当該メッセージまたは該メッセージに関連するメッセージを送信する。これにより、機器から提示されたメッセージを、情報端末においても提示させることができる。よって、機器からメッセージが提示されたことを、当該機器から離れた場所に存在するユーザに対して通知することができる。
本発明の態様6に係るメッセージ生成装置は、上記態様1から5において、上記メッセージ生成手段は、共通する情報を上記スケジュール情報に含む複数のスケジュールに関連する1つのメッセージを生成してもよい。
これにより、例えば、同じ日に複数のスケジュールが予定されている場合、これらのすべてについてスケジュール毎に関連するメッセージを生成するのではなく、スケジュール情報に共通する情報が含まれる複数のスケジュールについては、1つにまとめて生成することができる。よって、生成するメッセージの内容の重複を避け、かつ、ユーザに提示するメッセージ数の増加を抑制することができる。
本発明の態様7に係るメッセージ生成装置は、上記態様1から6において、上記メッセージ生成手段は、上記機器に所定の時間帯に提示させるメッセージが複数生成され得る場合、該生成され得るメッセージの中で最も優先順位の高いメッセージのみを生成してもよい。
例えば、希少性があり、ユーザによる注目度が高いスケジュールに関連するメッセージは、繰り返されるスケジュールに関連するメッセージに比べて優先されることが望ましい。また、その日のスケジュールに関するメッセージを効果的にユーザに伝えることができる時間帯においては、優先順位が上位のスケジュール情報が示すスケジュールに関連するメッセージを生成することが望ましい。上記の構成によれば、機器に所定の時間帯に提示させるメッセージのうち、優先順位が最も高いメッセージを優先的に生成する。これにより、ユーザに対して提示する価値の高い有用なメッセージを優先的に提示することができる。よって、メッセージの提示を受けるユーザにとって、利便性の高い情報を限られた時間で効果的に提示することができる。
本発明の態様8に係るメッセージ生成装置は、上記態様1から7において、上記機器は、主機能を備えた家電機器であり、上記メッセージ生成手段は、上記スケジュールに関連し、かつ、上記機器特定手段が特定した機器の主機能に関連する内容を含めて、上記メッセージを生成してもよい。
上記の構成によれば、メッセージは、ユーザのスケジュールおよびメッセージを提示する主体として特定された機器の主機能に関連した内容を含んでいる。これにより、メッセージを提示する主体として特定された機器の主機能に関する情報、例えば、機器の主機能の動作制御をユーザに提案することができる。具体的には、例えば機器がロボット掃除機であれば、来客前に掃除が完了するように動作させることを、ユーザに提案できる。
本発明の態様9に係るメッセージ生成装置は、上記態様1から8において、上記メッセージ生成手段は、上記スケジュールの開始日時前、開始日時後かつ終了日時前、および、終了日時後の少なくともいずれか一つにおいて、上記メッセージを生成してもよい。
上記の構成によれば、生成するメッセージは未来のスケジュールに関するものに限定されない。すなわち、スケジュールの日時と時間的に自由度の高いタイミングでメッセージを生成できる。これにより、スケジュールに関する多様な情報を含むメッセージを生成することができる。
本発明の態様10に係るメッセージ提示装置は、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを提示するメッセージ提示装置(ロボット掃除機5、家庭内機器9)であって、自装置に固有のメッセージ生成規則に従って生成された、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを取得するメッセージ取得手段(受信部91)と、上記メッセージ取得手段によって取得した上記メッセージを提示するメッセージ提示手段(スピーカ94)と、を備えている。
上記の構成によれば、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを提示する機器として特定された機器であるメッセージ提示装置が、メッセージ提示装置毎に固有のメッセージ生成規則に従って生成された当該メッセージを提示する。これにより、メッセージ提示装置が提示するメッセージを、メッセージ提示装置毎に固有のメッセージとすることができる。よって、ユーザに違和感を与えることなく、メッセージを提示することができる。
本発明の態様11に係るメッセージ提示装置は、上記態様10において、上記メッセージ提示手段は、上記メッセージを音声によって提示してもよい。
上記の構成によれば、聴覚的にメッセージを提示する。これにより、ユーザは、あたかもメッセージ提示装置から直接話しかけられているような感覚で、メッセージを聞くことができる。また、聴覚的な提示により、ユーザは他の作業をしながらメッセージを確認することができるという効果もある。
本発明の態様12に係るメッセージ提示装置は、上記態様10または11において、上記メッセージ提示手段が上記メッセージを提示したとき、該提示を受けた人による入力を取得する入力部(操作入力部95)を備えていてもよい。
これにより、メッセージの提示を受けた人からの応答を取得することができる。よって、メッセージが確認されたか否か、およびメッセージが役に立つものであったか否か、などに関する情報を取得することができる。よって、例えば、同じメッセージを重複して提示することなどを防ぐことができる。
本発明の態様13に係る情報端末(携帯端末4)は、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを提示する情報端末であって、自情報端末とは異なる、メッセージの主体として特定された機器(ロボット掃除機5、家庭内機器9)に固有のメッセージ生成規則に従って生成された、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを取得するメッセージ取得手段(受信部91)と、上記メッセージ取得手段によって取得した上記メッセージを、上記特定された上記機器を主体として明示した状態で提示するメッセージ提示手段(スピーカ94、表示画面41)と、を備える。
上記の構成によれば、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを提示する機器として特定された機器のメッセージを、情報端末が取得してユーザに提示する。これにより、ユーザは、どこにいても、メッセージを確認することができる。また、上記特定された上記機器をメッセージを提示する主体として明示した状態で、メッセージを提示するので、ユーザに違和感を与えることなく、メッセージを提示することができる。
本発明の態様14に係るメッセージ提示システム(家族伝言板システム100)は、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを提示するメッセージ提示システムであって、生成したメッセージを提示する主体となる機器(ロボット掃除機5、家庭内機器9)を特定する機器特定手段(対象機器決定部13)と、ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報に基づいて、該スケジュール情報が示すスケジュールに関連するメッセージを、上記機器特定手段が特定した機器に固有のメッセージ生成規則に従って生成するメッセージ生成手段(発話メッセージ生成部16)と、上記メッセージ生成手段が生成した上記メッセージを、当該メッセージの主体として上記機器特定手段が特定した機器に対して、当該機器が当該メッセージを提示するように送信する第1送信手段(送信部17)と、上記第1送信手段より送信された上記メッセージを取得して、提示する上記機器であるメッセージ提示装置と、を備える。
上記の構成によれば、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを、該メッセージを提示する主体として特定した機器に固有のメッセージ生成規則に従って生成し、該メッセージを提示する機器として特定された機器から提示する。これにより、機器毎に異なるメッセージの提示が可能である。さらに、メッセージは、メッセージを提示する主体として特定された機器から提示されるので、ユーザは違和感なく、提示されたメッセージを利用することができる。
本発明の態様15に係るメッセージ生成装置の制御方法は、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを生成するメッセージ生成装置の制御方法であって、ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報を取得するスケジュール取得ステップ(S1)と、上記スケジュール取得ステップにて取得した上記スケジュール情報に基づいて、該スケジュール情報が示すスケジュールに関連するメッセージを生成するメッセージ生成ステップ(S9)と、上記メッセージ生成ステップにて生成したメッセージを提示する主体となる機器を特定する機器特定ステップ(S3)とを含み、上記メッセージ生成ステップにおいて、上記機器特定ステップにて特定した機器に固有のメッセージ生成規則に従って上記メッセージを生成する。
上記の構成によれば、上記態様1と同様の効果を奏する。
本発明の態様16に係るメッセージ提示装置の制御方法は、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを提示するメッセージ提示装置の制御方法であって、自装置に固有のメッセージ生成規則に従って生成された、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを取得するメッセージ取得ステップ(S12)と、上記メッセージ取得ステップにて取得した上記メッセージを提示するメッセージ提示ステップ(S14)と、を含んでいる。
上記の構成によれば、上記態様10と同様の効果を奏する。
本発明の態様17に係る情報端末の制御方法は、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを提示する情報端末の制御方法であって、自情報端末とは異なる、メッセージの主体として特定された機器に固有のメッセージ生成規則に従って生成された、ユーザのスケジュールに関連するメッセージを取得するメッセージ取得ステップ(S16)と、上記メッセージ取得ステップにて取得した上記メッセージを提示するメッセージ提示ステップ(S17)と、を含んでいる。
上記の構成によれば、上記態様13と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係るメッセージ生成装置、メッセージ提示装置、および情報端末は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記メッセージ生成装置、上記メッセージ提示装置、および上記情報端末が備える各手段として動作させることにより上記メッセージ生成装置、上記メッセージ提示装置、および上記情報端末をコンピュータにて実現させるメッセージ生成装置およびメッセージ提示装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。