JP2021100925A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Shigetoyo Sawaki
茂豊 澤木
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Hideo Iwano
英生 岩野
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Abstract

【課題】皮膚外用剤に配合可能であり、細胞外マトリックス産生促進及び皮膚の菲薄化の予防又は改善に有用な新規有効成分を提供する。【解決手段】ピリジン誘導体、或いはピリジン誘導体と、アスコルビン酸誘導体、トラネキサム酸又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体及びコウジ酸又はその誘導体、コラーゲン又はその誘導体、ヒアルロン酸又はその誘導体、並びに植物、動物又は微生物由来成分のいずれか1以上とを含む皮膚外用剤。【選択図】なし

Description

本発明は、ピリジン誘導体、及びピリジン誘導体とその他有効成分を含む皮膚外用剤に関するものである。
従来、皮膚の老化、乾燥、肌荒れの状態、シミ、ソバカスは、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活化、ホルモン分泌の低下、細胞外マトリックス成分の量的低下などの内的要因と、太陽光(紫外線)に誘発される活性酸素による細胞・組織の損傷、又は炎症などの外的要因とが複雑に絡み合って生ずる現象であることが知られている。
近年、皮膚の表面への損傷に加えて、皮膚の真皮層に存在する細胞外マトリックス成分等を変性又は架橋を抑制し、シワの形成や皮膚の弾力性の低下を予防、改善する有効成分が求められている。
従来、紫外線や乾燥等から皮膚を保護する成分が提案されているが(特許文献1〜3)、皮膚の表皮の状態を改善し、かつ、真皮に存在する細胞外マトリック成分の変性等を抑制する機能が十分に解明された有効成分について知られていなかった。
特開昭51−123836号 特開平05−500230号 特開平09−194383号
本発明は、細胞外マトリックスの産生を促進するとともに、紫外線、加齢又はホルモン分泌の低下等の原因で皮膚が薄くなる現象(菲薄化)を予防又は改善し、表皮及び真皮のシワ並びにタルミ等の予防、改善を発揮する有効成分を見出すことを目的とする。
本発明は、ピリジン誘導体を含む細胞外マトリックス合成促進剤である。
また、本発明は、ピリジン誘導体を有効成分として含む皮膚の菲薄化の予防又は改善剤である。
本発明は、ピリジン誘導体と、以下の(A)〜(I)のいずれか1以上を含む皮膚外用剤である。
(A)アスコルビン酸又はその誘導体
(B)トラネキサム酸又はその誘導体
(C)ハイドロキノン又はその誘導体
(D)コウジ酸又はその誘導体
(E)酵母抽出物又はその加水分解物
(F)ヒアルロン酸加水分解物又は発酵物
(G)イネ科植物、アブラナ科植物、ツバキ科植物、バラ科植物、ボタン科植物、ミカン科植物、ヒユ科植物、アマモ科植物、マメ科植物、キク科植物、マメ科植物、アオイ科植物、リンドウ科植物、シソ科植物、ハス科植物、ウリ科植物、ウコギ科植物、ナス科植物、ノウゼンカズラ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、アヤメ科植物、キキョウ科植物、モクセイ科植物、マタタビ科植物、クロウメモドキ科植物、クワ科植物、ラン科植物、ウルシ科植物、フクギ科植物、バレンシ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、ユリ科植物、ベンケイソウ科植物、ヒノキ科植物、ヒルガオ科の植物及びキジカクシ科の植物のいずれかから選択される1以上の植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物。
(H)コンブ科、ミリン科、アオサ科及びフノリ科のいずれかから選択される1以上の海藻の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物。
(I)クラゲ又はローヤルゼリーの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物。
本発明によれば、皮膚の菲薄化を予防又は改善し、かつ、シワ又はタルミの予防、改善等の効果を発揮する皮膚外用剤を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明において、ピリジン誘導体としては、例えば、ピリジン−3−カルボン酸、ピリジン−3−カルボン酸アミド(別名、ナイアシンアミド)、イソニアジド等が挙げられる。
また、本発明において、ピリジン誘導体を組み合わせることが好ましい成分としては、アスコルビン酸又はその誘導体、トラネキサム酸又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、コラーゲン又はその誘導体、ヒアルロン酸又はその誘導体、酵母抽出物又はその加水分解物、植物又は動物由来成分が挙げられる。
アスコルビン酸又はその誘導体としては、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−5−グルコシド、アスコルビルトコフェリルマレイン酸、アスコルビルトコフェリルリン酸K、ミリスチル3−グリセリルアスコルビン酸、カプリリル2−グリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基等)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステル等のL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体、ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体、L−アスコルビン酸リン酸アミノプロピル、L−アスコルビン酸のヒアルロン酸誘導体、3−O−Dラクトース−L−アスコルビン酸、イソステアリルアスコルビルリン酸塩等が、挙げられる。
上記トラネキサム酸の誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)等が挙げられる。
ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が挙げられる。
上記コウジ酸の誘導体としては、コウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレート等のコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシド等のコウジ酸糖誘導体等が挙げられる。
本発明においては、酵母としては、例えば、サッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス アワモリ(Saccharomyces awamori)、サッカロミセス チェバリエリ(Saccharomyces chevalieri)、サッカロミセス カールスバージェンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロミセス バヨナス(Saccharomyces bayonus)等のサッカロミセス属の酵母;ガラクトミセス(Galactomyces)属の酵母;トルラスポラ デルブルエキ(Torulaspora delbruekii)、トルラスポラ ファーメンタチ(Torulaspora fermentati)、トルラスポラ ロゼイ(Torulaspora rosei)等のトルラスポラ属の酵母;ジゴサッカロミセス ローキシ(Zygosaccharomyces rouxii)、ジゴサッカロミセス ソーヤ(Zygosacchar omyces soya)、ジゴサッカロミセス サケ(Zygosaccharomyces sake)、ジゴサッカロミセス ミソ(Zygosaccharomyces miso)、ジゴサッカロミセス ラクティス(Zygosaccharomyces lactis)等のジゴサッカロミセス属の酵母;カンディダ ベルサチリス(Candida versatilis)、カンディダ エチェリシイ(Candida etchellsii)、カンディダ ケフィール(Candida kefyr)、カンディダ サケ(Candida sake)、カンディダ スコッティ(Candida scottii)等のカンディダ属の酵母;オーレオバシディウムプルランス(Aureobasidium Pullulans)、オーレオバシディウム マンソニー(Aureobasidium mansonii)、オーレオバシディウム マイクロスティクタム(Aureobasideium microstictum)等のオーレオバシディウム属の酵母が挙げられる。また、本発明に係る酵母としては、清酒酵母、ワイン酵母、ビール酵母、植物の花(バラ、ウメ、サクラ、ツバキ、ユリ等)由来の酵母、海由来の酵母の何れであってもよい。
本発明において、コラーゲンとしては、特に魚由来のコラーゲンが好ましく、例えば、キンメダイ科のキンメダイ、ナンヨウキンメ、フウセンキンメ、キンメダマシ等の魚;イットウダイ科のイットウダイ、エビスダイ等の魚;フサカサゴ科のアコウダイ、ホウズキ、キチジ、ウメカサゴ等の魚;イトヨリダイ科のイトヨリダイ等の魚;タイ科のマダイ、チダイ、キダイ等の魚、ハモ科のハモ、スズハモ等の魚、ウナギ科のウナギ等の魚、アナゴ科のマアナゴ等の魚、サケ科の魚、サメ科の魚等が挙げられる。コラーゲンは、加水分解した加水分解コラーゲン、アテロ化又はサクシニル化処理したコラーゲン、架橋化処理されたコラーゲンでも良い。また、クラゲ由来のコラーゲン、或いはその加水分解、アテロ化又はサクシニル化処理したコラーゲン、さらには、架橋化処理されたコラーゲンでも良い。
また、植物由来成分としては、イネ科植物、アブラナ科植物、ツバキ科植物、バラ科植物、ボタン科植物、ミカン科植物、ヒユ科植物、アマモ科植物、マメ科植物、キク科植物、マメ科植物、アオイ科植物、リンドウ科植物、シソ科植物、ハス科植物、ウリ科植物、ウコギ科植物、ナス科植物、ノウゼンカズラ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、アヤメ科植物、キキョウ科植物、モクセイ科植物、マタタビ科植物、クロウメモドキ科植物、クワ科植物、ラン科植物、ウルシ科植物、フクギ科植物、バレンシ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、ユリ科植物、ベンケイソウ科植物、ヒノキ科植物、ヒルガオ科の植物及びキジカクシ科の植物のいずれかから選択される1以上の植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物が挙げられ、海藻由来成分としては、コンブ科、ミリン科、アオサ科及びフノリ科のいずれかから選択される1以上の海藻の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物が挙げられる。また、その他、天然物由来成分として、クラゲ又はローヤルゼリーの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物。のいずれか1以上から選択される植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物も使用可能である。
上記天然物由来の抽出物の抽出方法としては、従来の常法を用いることでよく、例えば、溶媒を用いる浸漬法、向流抽出法など適宜の手段により抽出溶媒と接触させることで行うことが可能である。また、超臨界抽出法を用いることでも調製は可能である。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類;オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、2−エチルヘキシルグリセライドなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独でもしくは二種以上混合して用いられる。なかでも化粧料への幅広い適用が可能であるという点から、水、低級アルコール類及び多価アルコール類から選ばれた一種の単独溶媒又は二種以上の混合溶媒の使用が好ましい。
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水とエチルアルコールとの混合溶媒であれば、容量比(以下同じ)で1:1〜25:1、水とグリセリンとの混合溶媒であれば1:1〜20:1、又水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒であれば、1:1〜20:1の範囲とすることが好ましい。
本発明の抽出物の調製に際して、抽出液のpHは4〜8の範囲に保持されることが好ましく、かかる意味で、必要ならば上記の抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、アルギニンなどのアルカリ性調整剤や、塩酸、酢酸、硫酸などの酸性調整剤等を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
抽出温度、時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類、抽出方法等によっても異なるが、例えば浸漬法の場合であれば、抽出温度は、4〜90℃の範囲が好ましく、又抽出時間は0.1〜1週間程度が好適である。
また、上記天然物由来の抽出物は加水分解処理しても良く、例えば、酵素により加水分解処理を施す場合、酵素としては、アクチナーゼ、パパイン、キモパパイン、トリプシン、ペプシンなどの蛋白分解酵素、グルコアミラーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼなどの澱粉分解酵素、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼなどの繊維素分解酵素、及びリパーゼなどの脂肪分解酵素から選ばれた1種、又はそれらの酵素群からそれぞれ選ばれた1種又は2種以上の酵素を組み合わせて用いることが好ましい。
上述した発酵物を得るために発酵処理に使用する微生物(酵母、乳酸菌、麹菌又は枯草菌)又は微生物由来成分としては以下のものが挙げられる。
また、本発明において乳酸菌とは、例えば、ラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバシルス ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバシルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・デルブルッキー(Lactobacillus delbrueckii)等のラクトバシルス(Lactobacillus)属の乳酸菌;カルノバクテリウム ディバージェンス(Carnobacterium divergens)、カルノバクテリウム ピシコーラ(Carnobacterium piscicola)等のカルノバクテリウム(Carnobacterium)属の乳酸菌;ロイコノストック メセンテロイズ(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック ラクティス(Leuconostoc lactis)、ロイコノストック シトレウム(Leuconostoc citreum)等のロイコノストック(Leuconostoc)属の乳酸菌; ストレプトコッカス フェーカリス(Streptococcus faecalis)、ストレプトコッカス ピオジェネス(Streptococcus pyogenes)等のストレプトコッカス属の乳酸菌;エンテロコッカス カゼリフラバス(Enterococcus caseliflavus)、エンテロコッカス サルフレウス(Enterococcus sulfreus)等のエンテロコッカス(Enterococcus)属の乳酸菌;ラクトコッカス プランタラム(Lactococcus plantarum)、ラクトコッカス ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス ラフィノラクティス(Lactococcus rafinolactis)等のラクトコッカス属の乳酸菌;ヴェイセラ コンフューザ(Weissella confusa)、ヴェイセラ カンドウレリ(Weissella kandleri)等のヴェイセラ属の乳酸菌;アトポビウム ミニュタム(Atopobium minutum)、アトポビウム パービュラス(Atopobiumparvulus)等のアトポビウム(Atopobium)属の乳酸菌;バゴコッカス フルビアリス(Vagococcus fluvialis)、バゴコッカス サーモニナラム(Vagococcus salmoninarum)等のバゴコッカス(Vagococcus)属の乳酸菌;ペディオコッカス ダムノサス(Pediococcus damnosus)、ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)等のペディオコッカス(Pediococcus)属の乳酸菌が挙げられる。
本発明において、麹菌としては、例えば、アスペルギルス オリゼー(Aspergillus oryzae)、アスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)、アスペルギルス ポリオキソジェネス(Aspergillus polyoxogenes)、アスペルギルス ソーヤ(Aspergillus sojae)等の黄麹菌;アスペルギルス アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス カワウチ(Aspergillus kawauchii)、アスペルギルス ウサミ(Aspergillus usami)、アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)等の黒麹菌;モナスカス アンカ(Monascus anka)、モナスカス ピロサス(Monascus pilosus)等の紅麹菌が挙げられる。
本発明において、枯草菌(Bacillus subtilis)としては、例えば、バシルス ナットー(Bacillus natto)、バシルス サブチルス(Bacillus subtilis)、バシルス サーキュランス(Bacillus circulans)が挙げられる。
上述の懸濁液又は抽出物を微生物により発酵させるときには、発酵工程前に、殺菌を行って発酵の障害となる雑菌を除去することが必要である。この雑菌の殺菌除去方法としては、発酵素材を予め殺菌用エタノール等で洗浄した後無菌水等の無菌溶媒に懸濁する方法を用いてもよく、又発酵素材を溶媒に懸濁した後、懸濁液を加熱殺菌等により殺菌するようにしてもよい。加熱殺菌処理としては、懸濁液を120〜130℃で10〜20分間加熱するオートクレーブ殺菌法や、80〜90℃に60〜120分間保持することを1日1回2〜3日間繰り返す間断殺菌法といった加熱殺菌法が一般に用いられる。
また、発酵処理時には、炭素源としてグルコース、ガラクトース、フルクトース、シュクロース、マルトース、ラクトース等の糖類を添加してもよい。
無菌化した懸濁液と培養液を発酵タンクに入れ、これに微生物を植菌して発酵させる。微生物の接種量は10〜10個/mLが適量である。接種量が上記の範囲より多くなっても発酵の進行時間は殆ど変わらず、一方上記の範囲より少なくなると発酵完了までに長時間を要することとなって好ましくない。
発酵温度は一般に5〜50℃の範囲、好ましくは各微生物の生育至適温度の範囲である。発酵日数は、至適温度に於いて一般に1〜10日、好ましくは2〜5日の範囲である。発酵日数が上記の一般的範囲より短くなると発酵が十分に行われず発酵物の有効性が低下する傾向にあり、一方10日を越えて長くしても有効性のそれ以上の上昇は認められないだけでなく、着色や発酵臭の増加が生ずることとなっていずれも好ましくない。
本発明の組成物を皮膚外用剤に配合する場合、必須成分の上記組成物のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、消炎剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、抗アクネ剤、細胞賦活剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、美白剤、抗シワ剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
ここで、油性成分としては、例えば、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ベルガモット油、ラベンダー油、バラ油、ベルガモット油、カミツレ油等の植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ビタミンA油;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、パントテニルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N、N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N、N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N、N、N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′、N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
乳化剤及び/又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
保湿剤としては、保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、ラフィノース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、ヒアルロン酸発酵液、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、コラーゲンペプチド、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、エストラジオール、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;ペクチン、アロエ多糖体等の多糖類;トラガントガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体;カルボシキビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体、ポリアクリル酸等が挙げられる。
消炎剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ε−アミノカプロン酸、d−カンフル、dl−カンフル、酸化亜鉛、パンテノール、ピリドキシン塩酸塩、及びリボフラビン又はその誘導体等がある。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ピリチオン亜鉛、塩化ベンザルコニウム、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、臭化アルキルイソキノリニウム、レゾルシン、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロロカルバニド、トリクロロヒドロキシジフェノールエーテル、ヒノキチオール、1、2−ペンタンジオール、プロパンジオール、濃ベンザルコニウム塩化物液50、ハッカ油、ユーカリ油等の精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ、トウモロコシ等の植物由来のエタノール又は1、3−ブチレングリコール等がある。
細胞賦活剤としては、パントテニルアルコール、メントール、dl−メントール、及びγ−オリザノール等がある。
抗アクネ剤としては、イオウ、サリチル酸又はその塩、感光素201号、ジカプリル酸ピリドキシン等がある。
粉体成分しては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、アズキ等)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2、4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、アスタキサンチン等のカロテノイド、ビタミンE及びその誘導体(例えば、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールニコチン酸エステル)、ビタミンA又はその誘導体(パルミチン酸レチノール等)等がある。
また、美白剤として、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、4−メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5、5'−ジプロピル−ビフェニル−2、2’−ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α−ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)から選択される1以上のものが挙げられる。
レゾルシノール誘導体としては、例えば、4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が、2、5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2、5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等がある。
次に、製造例、処方例及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
実施例1.線維芽細胞賦活効果の評価
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGBを、0.5%NCS含有イーグル最少必須培地を入れた96穴マイクロプレートに1×104個/穴播種し、37℃,5.0%CO2の条件下に1日間プレ培養した後、試料溶液として1mMの最終濃度となるようにピリジン誘導体(ピリジン−3−カルボン酸アミドであって、以下、本化合物1という。)を添加した。試料溶液を添加後、プレ培養と同条件でさらに3日間培養した。次に、培地を除去し、0.03%のMTTを添加して37℃に1時間保持した後、生成したホルマザンをイソプロパノールで抽出し、マイクロプレートリーダー(Model 680、バイオラッド社製)を用いて波長570−630nmでMTT値を測定した。試料溶液に代えて培地を添加した対照(Control)についても上記と同様の操作を行い、ここに得られたMTT値に対する各試料添加時のMTT値の相対値を求め、線維芽細胞MTT活性率(%)とした。また、試験系が正常に機能しているかを確認するために、試料溶液の代わりに陽性対照として100mMのグルコースを添加した場合についても、同様の試験を行った。
試験例1の結果を以下の表1に示す。
[表1]
Figure 2021100925
表1に示す通り、本化合物1は、線維芽細胞賦活効果を発揮することを確認した。また、陽性対象のグルコールも同様に効果を示したことから、本実験系が正常に行われたことも確認した。
試験例2.コラーゲン合成促進効果の評価
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGBを、0.5%NCS含有イーグル最少必須培地を入れた96穴マイクロプレートに1×104個/穴播種し、37℃,5.0%CO2の条件下に1日間プレ培養した後、予め調製した試料溶液(本化合物1)を、それぞれ上記細胞をプレ培養した培地に最終濃度が1mMとなるように添加して、試験区を設定した。試料溶液を添加後、各培地によりプレ培養条件と同じ条件でさらに5日間培養した。次に、培地を除去し、冷メタノール、冷エタノールで細胞を固定した後、0.1%シリウスレッド含有飽和ピクリン酸水溶液で染色を行った。精製水で洗浄後、0.1%NaOH:メタノール=1:1溶液にて抽出を行い、マイクロプレートリーダー(Model 680、バイオラッド社製)を用いて波長540nmでコラーゲン量を測定した。試料溶液に代えて培地を添加した試料無添加の場合(Control)についても上記と同様の操作を行い、ここに得られたコラーゲン量に対する各試料添加時のコラーゲン量の相対値を求め、コラーゲン合成率(%)とした。また、試験系が正常に機能しているかを確認するために、試料溶液の代わりに陽性対照として1mMのアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩(APM)を添加した場合についても、同様の試験を行った。
試験例2の結果を以下の表2に示す。
[表2]
Figure 2021100925
表2に示す通り、本化合物1は、線維芽細胞のコラーゲン合成を促進する効果を発揮することを確認した。また、陽性対象のAPMも同様に効果を示したことから、本実験系が正常に行われたことも確認した。
試験例3.フィラグリン遺伝子発現及びインボルクリン遺伝子発現の評価
正常ヒト表皮細胞を、増殖添加剤含有HuMedia KG2培地(クラボウ社製)にて6×105個/mLに調製し、φ6cmシャーレに1mLを播種して、5%CO2、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、さらに、本化合物1を培地に最終濃度が1mMとなるように添加して培養した。また、試料無添加(Control)の場合についても上記と同様の操作を行った。24時間培養後、それぞれの試験区の細胞をTrizol試薬(Invitrogen社製)1mLにより回収した。回収した細胞に対してクロロホルム(和光純薬工業社製)200μLを添加して撹拌混合し、遠心分離機(TOMY社製/MX−160)で15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離した後、水層のみを400μL分取した。回収した水層にイソプロパノール(和光純薬工業社製)500μLを添加して撹拌混合し、15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離してtotal RNAの沈殿物を得た。total RNAに75%エタノールを1mL添加して撹拌して洗浄し、15,000rpm、4℃条件下で15分間遠心分離して沈殿を回収した。回収したtotal RNAを所定のキット(PrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)[タカラバイオ社製])を用いて逆転写反応し、cDNAを合成した。合成したcDNAをサンプルとして、Thermal Cycler Dice(登録商標)Real Time System Single(タカラバイオ社製)、及びSYBR(登録商標)Premix Ex TaqTM II(Perfect Real Time)[タカラバイオ社製]を用いて、フィラグリン遺伝子の発現及びインボルクリン遺伝子の発現と、内部標準物質βアクチン遺伝子の発現の検出を行った。ここで、βアクチンは、ハウスキーピング遺伝子(多くの組織や細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であって、常に発現され、細胞の維持,増殖に不可欠な遺伝子である)の一つであり、発現量が常に一定とされていることから、PCRの実験では内部標準として用いられるものである。試験結果は、βアクチン遺伝子の発現量を一定とした場合の、それぞれの試験区でのフィラグリン遺伝子の発現及びインボルクリン遺伝子の発現量を比較した。本試験系においては、コントロール区のそれぞれの遺伝子の発現量を100としたときの試験区での当該遺伝子の発現量の相対値を求めた。
試験例3の結果を表3に示す。
[表3]
Figure 2021100925
表3に示す通り、本化合物1は、フィラグリン遺伝子及びインボルクリン遺伝子の発現を亢進する効果を有することを確認した。この遺伝子発現亢進により、表皮におけるバリア機能亢進効果が示唆される。
皮膚の菲薄化の評価として、幹細胞の維持や炎症の制御などの恒常性維持機構に関与している低酸素誘導因子HIF−1α(生化学,第85巻,第3号,pp187−195,2013)に着目し、本発明に係る有効成分によるHIF−1αの転写活性促進効果を測定した。
試験例4.HIF−1αの転写活性評価
正常ヒト表皮細胞を増殖添加剤含有Humedia−KG2[クラボウ社製]にて1×105個/mLに調製し、96穴マイクロプレートに100μLを播種して、5%CO2、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、HIF−1αが結合する塩基配列(HRE)を組み込んだホタルルシフェラーゼレポーターベクターおよび内部標準としてのウミシイタケルシフェラーゼを組み込んだベクター(Cignal HIF Pathway Reporter Assay Kit)[QIAGEN社製]を細胞へViaFectトランスフェクション試薬 (Promega) を用いて導入した。その24時間後、試料溶液を培地に添加した。ここで、試料溶液として本化合物1を使用し、最終濃度が1mM又は2mMとなるように培地に添加した。その24時間後、細胞内容物を抽出し、細胞抽出液のルシフェラーゼ活性をルシフェラーゼアッセイシステム(Promega)を用い、ルミノメーター (Promega GloMax−Multi+Detection System)にて測定した。ホタルルシフェラーゼの測定値(HRE転写量)をウミシイタケルシフェラーゼの測定値 (細胞量)で割った数値を細胞あたりのHIF−1α転写活性作用とし、試料溶液の代わりに比較対照として培地を添加した区(Control)のHIF−1α転写活性作用を100としてその相対値を算出した。
試験例4の結果を表4に示す。
[表4]
Figure 2021100925
表4に示す通り、本化合物1は、HIF−1α転写活性を亢進する効果を発揮することを確認した。この遺伝子発現亢進により、加齢によるHIF-1α転写活性の低下を改善し、幹細胞の機能性を維持することで表皮状態を改善し菲薄化を改善することが示唆される。
試験例3.モニターテスト
(1)試料調製
表5に示すControlのローションと試料1のローションを調製した。
[表5]
Figure 2021100925
(2)試験方法
試験開始前の目尻のシワに関してレプリカの採取を行った。被験者に毎日朝晩2回、Controlのローションを右目尻に、試料1のローションローションBを左目尻に適量塗布してもらった。ローションの内容は被験者には知らせず、ブラインドの状態で試験を行った。4ヶ月後のシワの状態をレプリカ採取により、判定した。試験終了後、採取したレプリカに対して、斜光解析法により、シワ面積率、シワ体積率の解析を行った。
(3)試験結果
試験結果を表6に示す。
[表6]
Figure 2021100925
表6に示す通り、本化合物1は、シワを改善する効果を発揮することを確認した。
ピリジン誘導体は、さらに、アスコルビン酸誘導体、トラネキサム酸又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、コラーゲン又はその加水分解物、酵母抽出物又は加水分解物、乳酸菌培養物、イネ科植物、アブラナ科植物、ツバキ科植物、バラ科植物、ボタン科植物、ミカン科植物、ヒユ科植物、アマモ科植物、マメ科植物、キク科植物、マメ科植物、アオイ科植物、リンドウ科植物、シソ科植物、ハス科植物、ウリ科植物、ウコギ科植物、ナス科植物、ノウゼンカズラ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、アヤメ科植物、キキョウ科植物、モクセイ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、クロウメモドキ科植物、ラン科植物、ウルシ科植物、フクギ科植物、バレンシ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、ユリ科植物、ベンケイソウ科植物、ヒノキ科植物、ヒルガオ科の植物及びキジカクシ科のいずれかから選択される1以上の植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、コンブ科、ミリン科及びアオサ科のいずれかから選択される1以上の海藻の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、クラゲ(ミズクラゲ、エチゼンクラゲ等の自己消化物)、ヒアルロン酸の加水分解物又は発酵物、及びローヤルゼリーの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物のいずれか1以上と組み合わせるのが好ましい。
イネ科の植物由来成分としては、特に、イネ葉加水分解物、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、発芽玄米加水分解物、米発酵液、清酒由来の酒粕抽出物、マダケ又はモウソウチクのタケノコ皮抽出物、ハトムギ種子発酵物が好ましい。また、アブラナ科植物としては、特に、ハクガイ、オウガイ又はコクガイの種子の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物が好ましい。また、ツバキ科植物由来成分としては、特に、緑茶(やぶきた、さみどり、あさひ、ごこう、うじみどり、きょうみどり、うじひかり、さみどり、べにふうき等)及び紅茶(ダージリン、アッサム、セーロン、アールグレイ、蜜香紅茶等)が好ましい。バラ科植物由来成分としては、ダマスクバラの花の抽出物、モモの花、葉又は未成熟果実の抽出物、アンズの果実又は種子の抽出物、イチゴの花抽出物、サクラの花又は葉の抽出物が好ましい。また、ボタン科植物由来成分としては、ボタンの根又は花、及びシャクヤクの花又は根の抽出物が好ましい。また、ヒユ科植物由来成分としては、特に、アッケシソウ抽出物が好ましい。また、アマモ科植物由来成分としては、特に、アマモ又はコアマモの抽出物が好ましい。マメ科植物由来成分としては、特に、白大豆又は黒大豆の抽出物又はその加水分解物或いは豆乳発酵液、アズキ抽出物、アカツメクサ抽出物、クズ根抽出物が好ましい。また、キク科植物由来成分としては、特に、ゴボウ根抽出物、ヒマワリ新芽抽出物、ハゴロモソウ抽出物、アルニカ抽出物又はカミツレ花抽出物が好ましい。アオイ科植物由来成分としては、ハイビスカス、ムクゲ又はフヨウの発酵物が好ましい。リンドウ科植物由来成分としては、ゲンチアナ抽出物が好ましい。また、シソ科植物としては、アオジソ抽出物、ムラサキシキブ果実抽出物が好ましい。ハス科植物由来成分としては、特に、ハスの花又はハス種子抽出物或いはハス種子発酵物が好ましい。ウリ科植物由来成分としては、特に、ヘチマ抽出物が好ましい。ウコギ科植物由来成分としては、オタネニンジンの抽出物又は発酵物が好ましい。ナス科植物由来成分としては、ナス(長ナス、水ナス、米ナス、賀茂ナス等)の抽出物が挙げられる。ノウゼンカズラ科植物由来成分としては、パウダルコ樹皮抽出物が好ましい。マタタビ科植物由来成分としては、未成熟のキウイ抽出物が好ましい。クワ科植物由来成分としては、ソウハクヒ抽出物、マルベリー果実抽出物、イチジクの果実又は樹皮の抽出物が好ましい。クロウメモドキ科植物由来成分としては、ナツメ果実抽出物が好ましい。また、アヤメ科植物由来成分としてはサフランが好ましい。キキョウ科植物由来成分としては、ヒカゲノツルニンジンの根の抽出物又は加水分解物が好ましい。ウルシ科植物由来成分としては、特に、マンゴ果実抽出物が好ましい。フクギ科植物由来成分としては、特に、マンゴスチン果実抽出物が好ましい。また、バレンシ科植物由来成分としては、チェリモヤ果実抽出物が好ましい。ミカン科植物由来成分として、温州ミカン、ベルガモット果実抽出物、グレープフルーツ又は晩白柚の果実(未成熟果実も含む)の抽出物、或いはサンショウ種子抽出物が好ましい。ユリ科植物由来成分としては、ホンカンゾウ、ヤブカンゾウ、カサブランカ、マドンナリリー、又はササユリの抽出物が好ましい。ベンケイソウ科植物由来成分としては、特に、イワベンケイ(紅景天)の抽出物又は発酵物が好ましい。モクセイ科植物由来成分としては、特に、ジャスミンの花抽出物が好ましい。ヒノキ科植物としては、特に、セイヨウネズ果実抽出物が好ましい。フトモモ科植物由来成分としては、特に、グアバ葉抽出物が好ましい。ラン科植物としては、特に、シランの根(白及)の抽出物が好ましい。ヒルガオ科植物由来成分としては、サツマイモの抽出物又はその発酵物或いは甘藷焼酎粕の抽出物又はその発酵物が好ましい。また、キジカクシ科の植物としては、アスパラガス(グリーンアスパラガス及びホワイトアスパラガス)が好ましい。コンブ科海藻由来成分としては、特に、コンブ抽出物が好ましく、ミリン科海藻由来成分としてはカタメンキリンサイ抽出物が好ましく、特に、アオサ科海藻由来成分としてはアナアオサ抽出物が好ましい。フノリ科海藻由来成分としては、特に、フノリ抽出物が好ましい。
試験例7.線維芽細胞賦活効果の評価試験
本化合物1と、酵母加水分解物(成分1)、米糠抽出物加水分解物(成分2)、ハトムギ種子発酵物(成分3)、アッケシソウ抽出物(成分4)、アマモ抽出物(成分5)、カミツレ抽出物(成分6)、ヒマワリ新芽抽出物(成分7)、ハイビスカス花発酵物(成分8)、シソ葉抽出物(成分9)、ムラサキシキブ果実抽出物(成分10)、ゲンチアナ抽出物(成分11)、ハス種子発酵物(成分12)、ヘチマ抽出物(成分13)、ナツメ果実抽出物(成分14)、ヒカゲノツルニンジンの根(党参)加水分解物(成分15)、ヤブカンゾウ蕾発酵物(成分16)、シラン根抽出物(成分17)、コンブ根抽出物(成分18)のうちのいずれか1成分との併用組成物について、試験例1と同法の方法で、線維芽細胞賦活の相乗効果を確認した。
ここで、例えば、成分1は以下の方法で製造することができる。すなわち、酵母(サッカロマイセス・セレビシエ)を、予め高圧滅菌しておいたブドウ糖1.0%、ペプトン0.5%を含むGP培地100mLに添加した後、30℃で、通気撹拌培養し、前培養液を得た。この前培養液を、さらに別に調製、高圧滅菌しておいた前述同様のGP培地900mLに添加し、30℃で、通気撹拌培養して酵母スラリーを得た。この酵母スラリーに精製水と1N塩酸溶液を添加し、90℃で撹拌しながら2時間、酸加水分解処理をした。その後、処理液を濾過し、pHを1N水酸化ナトリウム溶液でpH5.5に調整し、酵母加水分解物を得た。
また、例えば、成分2は、特開2000-264834号の記載、成分3は特開2010-138139号の記載、成分4は特開2005-145878号の記載、成分5は2012-077035号の記載、成分7は特開2016-000706号の記載、成分8は特開2006-347925号の記載、成分9は特開2014-169253号の記載、成分10は特開2011-225503号の記載、成分11は特開2016-222622号の記載、成分12は特開2005-298489号の記載、成分13は特開2016-222622号の記載、成分14は特開2019-119713号の記載、成分15は特開2018-193335号の記載、成分16は特開2018-193336号の記載、成分17は特開2004-262894号の記載、成分18は特開2005-314230号の記載に基づいて調製することができる。
なお、成分6は、以下の製造例により調製することができる。まず、乾燥したカミツレの花100gに精製水1000gを加え4℃で48時間抽出し、これを濾過して、褐色透明のカミツレ抽出液(固形分濃度1.02%)870gを得た。
試験例2において試料溶液(成分1〜18のいずれか1成分)は、培地全量に対する各成分の溶液としての終濃度が1.0%,2.0%となるように、各成分を培地に添加することで調製を行った。
試験例7の結果を表7a〜7dに示す。
[表7a]
Figure 2021100925
[表7b]
Figure 2021100925
[表7c]
Figure 2021100925
[表7d]
Figure 2021100925
表7a〜表7dに示すように、本化合物1は、成分1〜18のいずれか1成分と併用することで、線維芽細胞賦活の相乗効果を発揮することを確認した。これにより、本化合物1は、成分1〜18のいずれか1成分と併用することで、真皮の細胞を活性化して、ECM成分の合成を促し、シワ、タルミ等を改善する相乗効果が期待できる。
試験例8.コラーゲン合成促進相乗効果の評価
本化合物1と、アマモ抽出物(成分19)、米抽出物加水分解物(成分20)、及びローヤルゼリー発酵物(成分21)、イネ葉加水分解物(成分22)、タケノコ皮抽出物(成分23)、黒豆加水分解物(成分24)、黒大豆発酵液(成分25)、白大豆発酵物(成分26)、オタネニンジン抽出物(成分27)、及びナス抽出物(成分28)のうちのいずれか1成分との併用組成物について、試験例2と同法の方法で、コラーゲン合成促進の相乗効果を確認した。また、本化合物1と併用することが好ましいアスコルビン酸 2−グルコシドについても、コラーゲン合成促進効果を確認した。ここで、例えば、成分19は特開2012−077035号の記載、成分20は特開平04−029776号の記載、成分21は特開2006−143676号の記載、成分22は特開2013-103906号の記載、成分23は特開2015-113291号に基づいて、成分24は特開2019-014669号の記載、成分26は特開2016-222622の記載、成分28は特開2008-69074号の記載に基づいて調製することができる。
なお、成分25は、以下の製造例により調製することができる。すなわち、黒大豆の種子の粉砕物50gに精製水400gを添加し、加熱殺菌した。この懸濁液に、乳酸菌(Lactobacillus delbrueckii)を10個/mL接種し、窒素気流下に30℃で3日間静置培養した。培養終了後加熱殺菌し、培養液をろ過して、大豆種子の乳酸菌発酵物溶液707g(固形分濃度6.08%)を得た。
また、成分27は、以下の製造例により調製することができる。すなわち、オタネニンジン乾燥物100gに精製水を400gと1,3−ブチレングリコール170gとを添加し、40℃で24時間攪拌した。これをろ過し、褐色透明のニンジン抽出物溶液500gを得た(固形分濃度3.54%)。
試験例2において試料溶液(成分19〜28のいずれか1成分)は、培地全量に対する各成分の溶液としての終濃度が1.0%,2.0%となるように、各成分を培地に添加することで調製を行った。
上記試験の結果を表8に示す。
[表8a]
Figure 2021100925
[表8b]
Figure 2021100925
表8a〜表8bに示す通り、本化合物1は成分19〜28のいずれかと併用することで、コラーゲン合成促進相乗効果を発揮することを確認した。
試験例9.MCSP発現促進効果の評価
表皮幹細胞のマーカータンパク質であるMCSP(Melanoma−associated chondroitin sulfate proteoglycan)を使用して、本化合物1のMCSP発現促進効果を評価した。さらに、ムラサキシキブ果実抽出物(成分10)、ナツメ果実抽出物(成分14)及びナス抽出物(成分28)のいずれか一成分のMCSP発現促進効果を評価した。
正常表皮角化細胞(NHEK(F))を8×103cell/wellで96ウェルプレートに播種後、HuMedia−KG2培地(倉敷紡績株式会社)を用いて、37℃で24時間培養した。培養後、当該培地に1mM又は2mMの本化合物1を試料溶液として添加し、さらに、48時間培養した。培養終了後、MCSP抗体を用いた免疫的検出を行った。すなわち、PBS(−)洗浄後、細胞を15%中性緩衝ホルマリン液にて30分処理して固定、0.5%Triton X−100溶液で1時間浸透処理、5倍希釈ブロッキングワンP(ナカライテスク社)溶液で2時間処理によるブロッキングを行った後、MCSP抗体を添加し、室温で1時間静置した。次にPBS(−)洗浄し、蛍光ラベルした二次抗体を添加してさらに暗所で一定時間静置した。その後PBS(−)洗浄し、蛍光強度の測定を行った。まず、蛍光マイクロプレートリーダー(フルオロスキャンアセント、Thermo Fisher Scientific社製)を使用し、二次抗体の蛍光ラベル(Alexa Fluor488)をEx=485nm、Em=520nmで測定し、その後、Hoechst33342によるDNA染色を行い、Ex=355nm、Em=460nmの測定を行った。それぞれの試験区のAlexa Fluor488の蛍光強度をHoechst33342の蛍光強度で割ることで、MCSP発現量を求めた。試料溶液に代えてPBS(-)を添加した試料無添加の場合(Control)についても上記と同様の操作を行った。ここに得られたMCSP発現量に対する各試料添加時のMCSP発現量の相対値を求め、MCSP発現促進量(%)とした。
試験例9の結果を表9に示す。
[表9]
Figure 2021100925
表9に示す通り、本化合物1は、MCSP発現促進効果を発揮することを確認した。これにより表皮細胞の幹細胞性を維持する効果を奏することが示唆される。また、成分10、成分14及び成分28もMCSP発現促進効果を発揮することから、本化合物1と、成分10、成分14及び成分28のいずれか一成分を併用することで、MCSP発現促進の相乗効果が発揮されることも予測される。
試験例10.三次元モデルを用いた各種遺伝子発現評価
皮膚三次元モデルTEST SKIN LSE-high(株式会社ローマンスキンラボ)を常法に従って培養開始した。24時間後、組織に、本化合物1の水溶液(5%濃度)を添加し、さらに1日間培養した。同時に何も添加しないモデルをコントロールとして、同様に培養した。培養終了後、それぞれの試験区の組織をTrizol試薬(Invitrogen社製)1mLで回収した。回収した組織に対してクロロホルム(和光純薬工業社製)200μL添加して撹拌混合し遠心分離機(TOMY社製/MX-160)で15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離した後、水層のみを400μL分取した。回収した水層にイソプロパノール(和光純薬工業社製)500μLを添加して撹拌混合し、15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離してtotalRNAの沈殿物を得た。totalRNAに75%エタノールを1mL添加して撹拌して洗浄し、15,000rpm、4℃条件下で15分間遠心分離して沈殿を回収した。回収したtotal RNAを所定のキット(PrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)(タカラバイオ社製))を用いて逆転写反応し、cDNAを合成した。この合成したcDNAをサンプルとして、Thermal Cycler Dice(登録商標)Real Time System Single(タカラバイオ社製)、及びSYBR(登録商標)Premix Ex TaqTM II(Perfect Real Time)[タカラバイオ社製]を用いて、各種ターゲット遺伝子の発現と、内部標準物質GAPDH遺伝子の発現の検出を行った。ここで、GAPDHは、ハウスキーピング遺伝子(多くの組織や細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であって、常に発現され,細胞の維持,増殖に不可欠な遺伝子である)の一つであり、発現量が常に一定とされていることから、PCRの実験では内部標準として用いられるものである。試験結果は、GAPDH遺伝子の発現量を一定とした場合の、それぞれの試験区での各種ターゲット遺伝子の発現量を比較した。本試験系においては、コントロール区のそれぞれの遺伝子の発現量を100としたときの本化合物1の添加区でのその遺伝子の発現量の相対値を求めた。
試験例10の結果を表10に示す。
[表10]
Figure 2021100925
表10に示すように、本化合物1が、基底膜と表皮の結合に関与し、また表皮ターンオーバーに関与するラミニンα鎖(LAMA1)、セラミド合成に関与するスフィンゴミエリナーゼ1(SMPD1)、タイトジャンクションの合成に関与するオクルディン(OCLN)及びクローディン(CLDN)、真皮のハリに関与するI型コラーゲンα1鎖(COL1A1)、基底膜を構成するタンパク質であり、表皮のターンオーバーに関与するIV型コラーゲンα1鎖(COL4A1)の発現を亢進することが確認された。これにより、本化合物1は、セラミド合成促進効果に基づく保湿、バリア機能の改善、コラーゲン合成促進効果に基づくハリ、シワの改善、タイトジャンクション合成促進効果に基づくバリア機能改善、IV型コラーゲン合成促進効果に基づく基底膜ケアに寄与することが示唆される
試験例11.チロシナーゼ遺伝子発現評価
正常メラノサイトNHEMをDermaLife培地(クラボウ社社製)にて6×104個/mLに調製し、24ウェルプレートに1mLを播種して、5%CO2、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、終濃度2mMの本化合物1を含んだ培養液を添加して培養した。また、比較対照として、培地のみを含んだ培養液を添加した試験区(コントロール区)を設定した。24時間培養後、それぞれの試験区の細胞をTrizol試薬(Invitrogen社製)0.5mLで回収した。回収した細胞に対してクロロホルム(和光純薬工業社製)100μL添加して撹拌混合し遠心分離機(TOMY社製/MX-160)で15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離した後、水層のみを200μL分取した。回収した水層にイソプロパノール(和光純薬工業社製)250μLを添加して撹拌混合し、15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離してtotal RNAの沈殿物を得た。Total RNAに75%エタノールを1mL添加して撹拌して洗浄し、15,000rpm、4℃条件下で15分間遠心分離して沈殿を回収した。回収したtotal RNAを所定のキット(PrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)(タカラバイオ社製))を用いて逆転写反応し、cDNAを合成した。合成したcDNAをサンプルとして、Thermal Cycler Dice(登録商標)Real Time System Single(タカラバイオ社製)、及びSYBR(登録商標)Premi×E×TaqTM II(Perfect Real Time)[タカラバイオ社製]を用いて、チロシナーゼ遺伝子の発現と、内部標準物質βアクチン遺伝子の発現の検出を行った。ここで、βアクチンは、ハウスキーピング遺伝子(多くの組織や細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であって、常に発現され,細胞の維持,増殖に不可欠な遺伝子である)の一つであり、発現量が常に一定とされていることから、PCRの実験では内部標準として用いられるものである。試験結果は、βアクチン遺伝子の発現量を1とした場合の、それぞれの試験区での各遺伝子の発現量を比較した。
試験例11の結果を表11に示す。
[表11]
Figure 2021100925
表11に示すように、本化合物1が、チロシナーゼ遺伝子の発現を抑制することが確認された。これにより、本化合物1は、チロシナーゼ活性抑制に基づくシミ、ソバカス等の色素沈着の改善効果を有することが示唆される。
試験例12.PAR2遺伝子発現評価
正常ヒト表皮細胞を増殖添加剤含有HuMediaKG2[クラボウ社製]にて6×104個/mLに調製し、24ウェルプレートに1mLを播種して、5%CO2、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、終濃度5mMの本化合物1を含んだ培養液を添加して培養した。また、比較対照として、培地のみを含んだ培養液を添加した試験区(コントロール区)を設定した。24時間培養後、それぞれの試験区の細胞をTrizol試薬(Invitrogen社製)0.5mLで回収した。回収した細胞に対してクロロホルム(和光純薬工業社製)100μL添加して撹拌混合し遠心分離機(TOMY社製/MX-160)で15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離した後、水層のみを200μL分取した。回収した水層にイソプロパノール(和光純薬工業社製)250μLを添加して撹拌混合し、15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離してtotal RNAの沈殿物を得た。Total RNAに75%エタノールを1mL添加して撹拌して洗浄し、15,000rpm、4℃条件下で15分間遠心分離して沈殿を回収した。回収したtotal RNAを所定のキット(PrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)(タカラバイオ社製))を用いて逆転写反応し、cDNAを合成した。合成したcDNAをサンプルとして、Thermal Cycler Dice(登録商標)Real Time System Single(タカラバイオ社製)、及びSYBR(登録商標)Premi×E×TaqTM II(Perfect Real Time)[タカラバイオ社製]を用いて、PAR2遺伝子の発現と、内部標準物質βアクチン遺伝子の発現の検出を行った。ここで、βアクチンは、ハウスキーピング遺伝子(多くの組織や細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であって、常に発現され,細胞の維持,増殖に不可欠な遺伝子である)の一つであり、発現量が常に一定とされていることから、PCRの実験では内部標準として用いられるものである。試験結果は、βアクチン遺伝子の発現量を1とした場合の、それぞれの試験区での各遺伝子の発現量を比較した。
試験例12の結果を表12に示す。
[表12]
Figure 2021100925
表12に示すように、本化合物1が、メラノサイトからケラチノサイトへのメラノソーム移送に関与するPAR2遺伝子の発現を抑制することが確認された。これにより、本化合物1は、メラノサイトからケラチノサイトへのメラノソーム移送を抑制し、色素沈着の抑制効果を有することが示唆される。
処方例1.化粧水
[成分] 部
ユーカリ油 0.2
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
本化合物1 5.0
トコフェロール酢酸エステル 0.02
グリチルリチン酸ジカリウム 0.5
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.5
グリチルリチン酸ステアリル 0.05
イソプロピルメチルフェノール 0.1
アライントイン 0.1
D−パントテニルアルコール 0.1
サリチル酸 0.5
尿素 5.0
l−メントール 0.9
dl−メントール 0.2
1,3−ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
メチルパラベン 0.1
ヒノキチオール 0・003
感光素201号 0.002
精製水 全量が100部となる量
処方例2.化粧水
[成分] 部
カプリル酸グリセリル 3.0
ラウリン酸ポリグリセリル−10 3.0
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
メチルパラベン 0.1
本化合物1 5.0
酵母加水分解物 2.0
アスコルビン酸 3.0
グリチルリチン酸 0.5
β−グリチルレチン酸 0.05
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
レゾルシン 0.1
酸化亜鉛 2.0
dl−カンフル 0.5
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 0.5
精製水 全量が100部となる量
処方例3.化粧水
処方例2に含まれる酵母加水分解物に代えて、イネ葉加水分解物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例4.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、米抽出物加水分解物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例5.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、米糠抽出物加水分解物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例6.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、米発酵液2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例7.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、タケノコ皮抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例8.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ハトムギ種子発酵物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例9.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、清酒由来の酒粕抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例10.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、白芥子加水分解物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例11.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、べにふうき茶抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例12.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、蜜香紅茶抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例13.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ダマスクバラ花抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例14.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、モモ花抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例15.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、モモの未成熟果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例16.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、アンズ果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例17.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、サクラの花抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例18.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、シャクヤク花抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例19.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、シャクヤク根抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例20.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、アッケシソウ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例21.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、アマモ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例22.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、水溶性コラーゲン2.5部及び加水分解コラーゲン2.5部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例23.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、黒大豆発酵物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例24.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、黒大豆の加水分解物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例25.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、豆乳発酵物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例26.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、アズキ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例27.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、アカツメクサ根抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例28.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、クズ根抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例29.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ゴボウ根抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例30.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ヒマワリ新芽抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例31.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ハゴロモグサ葉抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例32.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、カミツレ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例33.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、アルニカ花抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例34.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ゲンチアナ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例35.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ハイビスカス花発酵物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例36.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、アオジソ葉抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例37.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ムラサキシキブ果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例38.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ハス種子抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例39.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ハス種子発酵物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例40.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ヘチマ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例41.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、オタネニンジン抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例42.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ナス果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例43.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、パウダルコ樹皮抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例44.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、未成熟のキウイ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例45.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ソウハクヒ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例46.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、マルベリー果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例47.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、イチジク樹皮抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例48.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ヒカゲノツルニンジンの根抽出物の加水分解物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例49.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ナツメ果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例50.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、サフランの花の抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例51.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、マンゴ果実抽出物、マンゴスチン果実抽出物及びチェリモヤ果実抽出物の混合物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例52.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ベルガモット果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例53.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、グレープフルーツの未成熟果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例54.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、晩白柚果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例55.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、サンショウ種子抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例56.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ヤブカンゾウ花又は蕾抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例57.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ホンカンゾウ花又は蕾抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例58.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ヤブカンゾウ花又は蕾の発酵物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例59.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、カサブランカ花又は蕾抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例60.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、マドンナリリー花又は蕾抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例61.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ササユリ花又は蕾抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例62.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、イワベンケイ(紅景天)発酵物物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例63.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ジャスミン花抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例64.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、セイヨウネズ果実抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例65.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、グアバ葉抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例66.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、シラン根抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例67.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、甘藷焼酎粕抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例68.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、ホワイトアスパラガス抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例69.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、コンブ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例70.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、アオサ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例71.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、カタメンキリンサイ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例72.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、フノリ抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例73.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、紅参抽出物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例74.化粧水
処方例2に含まれる製造例1の酵母加水分解物に代えて、オタネニンジン発酵物2.0部を用いるほかは、処方例2と同様にして化粧水を得た。
処方例75.化粧水
[成分] 部
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
メチルパラベン 0.1
本化合物1 5.0
アスコルビン酸グルコシド 2.0
トラネキサム酸 2.0
ε−アミノカプロン酸 0.1
イオウ 0.2
エストラジオール 0.1
ピリドキシン塩酸塩 0.5
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
メタ重亜硫酸ナトリウム 0.2
d−カンフル 0.1
精製水 全量が100部となる量
処方例76.乳液
[成分] 部
スクワラン 5.0
シクロペンタンシロキサン 1.0
ヘキサラン 3.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 1.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 1.0
ラウリン酸ポリグリセリル−10 5.0
イソステアリン酸ポリグリセリル−10 5.0
ジパルミチン酸アスコルビル 15.0
水添大豆レシチン 1.5
本化合物1 2.0
アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0
アルブチン 3.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
キサンタンガム 0.2
シロキクラゲ多糖体 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
トコフェロール酢酸エステル 0.3
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
水溶性コラーゲン 1.0
加水分解コラーゲン 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
オタネニンジン根発酵物 1.0
オタネニンジン根抽出物 1.0
ハイビスカス花発酵液 1.0
ハトムギ種子発酵物 1.0
サンショウ種子加水分解物 0.5
米糠抽出物加水分解物 0.5
精製水 全量が100部となる量
処方例77.乳液
処方例76の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてL−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部を用いるほかは処方例74を同様にして乳液を得た。
処方例78.乳液
処方例76の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えて及び水酸化カリウム0.5部に代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例74と同様にして乳液を得た。
処方例79.乳液
処方例76の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えて3−O−エチルアスコルビン酸3.0部を用いるほかは処方例74と同様にして乳液を得た。
処方例80.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
ホホバ油 5.0
スクワラン 5.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 5.0
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル
/ベヘニル) 5.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ステアリン酸グリセリル 1.0
イソステアリルグリセリル 3.0
γ−オリザノール 0.1
ベヘニルアルコール 2.0
パルミチン酸 2.5
D−パントテニルアルコール 3.0
アラントイン 0.1
リボフラビン 0.01
レゾルシン 0.1
塩化ベンザルコニウム 0.05
尿素 3.0
β−グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
グリチルリチン酸アンモニウム 0.1
本化合物1 3.0
乳酸菌発酵米 2.0
水添レシチン 0.5
水添リゾレシチン 0.5
油溶性オタネニンジンエキス 2.0
甘藷焼酎粕液 1.0
グアバ葉エキス 1.0
加水分解米エキス 2.0
米発酵液 1.0
水溶性コラーゲン 1.0
加水分解コラーゲン 1.0
キサンタンガム 1.0
酸化亜鉛 0.5
dl−カンフル 0.3
l−メントール 0.5
精製水 全量が100部となる量
実施例81.パック
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 5.0
セタノール 3.0
ベヘニルアルコール 3.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリチルリチン酸アンモニウム 0.1
β−グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.5
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
D−パントテニルアルコール 0.3
レゾルシン 0.1
イオウ 2.0
エストラジオール 0.002
本化合物1 3.0
酵母加水分解物 3.0
水溶性コラーゲン 1.0
オタネニンジン根(紅参)抽出液 1.0
ヒマワリ新芽エキス 1.0
グアバ葉エキス 1.0
キサンタンガム 2.0
ミリスチン酸ポリグリセリル−6 1.0
ココイルグルタミン酸カリウム 1.0
水添レシチン 3.0
水酸化レシチン 3.0
精製水 全量が100部となる量
処方例82.ヘアシャンプー
[成分] 部
ラウレス硫酸ナトリウム 10.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5
塩化ベンザルコニウム 1.0
ステアリルアルコール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
ジメチコン 3.0
本化合物1 3.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
サリチル酸ナトリウム 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.1
ピリチオン亜鉛 0.3
安息香酸 0.2
トリクロサン 0.2
クエン酸 0.1
プロピレングリコール 2.0
コンブ抽出物 1.0
ゴボウ抽出物 1.0
葛根抽出物 1.0
アマモ抽出物 1.0
タマサキツヅラフジ根抽出物 0.01
オタネニンジン抽出物 0.1
アマモ抽出物 1.0
タケノコ皮抽出物 1.0
パウダルコ樹皮抽出物 1.0
黒米加水分解物 1.0
精製水 全量が100部となる量
実施例83.ヘアコンディショナー
[成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
塩化ベンザルコニウム 1.0
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 1.0
本化合物1 3.0
アッケシソウ抽出物 1.0
黒大豆加水分解物 1.0
豆乳発酵物 1.0
黒大豆発酵物 1.0
アラントイン 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
イオウ 0.5
臭化アルキルイソキノリニウム液(75%) 0.06
ピリチオン亜鉛 0.3
メチルパラベン 0.1
トリクロサン 0.2
レゾルシン 0.1
精製水 全量が100部となる量
処方例84.洗浄用化粧料
[成分] 部
ココイルグリシンカリウム 5.0
グリセリン 10.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム 10.0
水溶性コラーゲン 5.0
セタノール 3.0
ミリスチルアルコール 3.0
ハトムギ種子発酵物 2.0
イソプロピルメチルアルコール 0.1
アラントイン 0.1
イオウ 0.5
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.1
β−グリチルレチン酸 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.2
トコフェロール酢酸エステル 0.2
トリクロサン 0.1
トリクロロカルバニド 0.5
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル 0.2
濃ベンザルコニウム塩化物液50 0.2
ベンザルコニウム塩化物 0.1
オタネニンジン根(紅参) 0.5
精製水 全量が100部となる量
処方例85.シートマスク
不織布に下記の成分を含浸させてシートマスクを得る。
[成分] 部
本化合物1 3.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
L−アスコルビン酸 2−グルコシド 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 1.0
水溶性コラーゲン 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
アマモ抽出物 1.0
米抽出物加水分解物 1.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
処方例86.美容液
[成分] 部
エタノール 2.0
グリセリン 5.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
ヒアルロン酸加水分解物 1.0
ヒアルロン酸乳酸菌発酵物 1.0
ハス種子抽出物 1.0
乳酸菌培養物 1.0
サクラ花抽出物 1.0
酒粕抽出物 1.0
芍薬根抽出物 1.0
桃仁抽出物 1.0
蘇葉抽出物 1.0
カミツレ花抽出物 1.0
コンブ抽出物 1.0
アオサ抽出物 1.0
カタメンキリンサイ抽出物 1.0
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
精製水 全量が100部となる量

Claims (3)

  1. ピリジン誘導体を有効成分として含む細胞外マトリックス合成促進剤。
  2. ピリジン誘導体を有効成分として含む皮膚の菲薄化の予防又は改善剤。
  3. ピリジン誘導体と、以下の(A)〜(I)のいずれか1以上を含む皮膚外用剤。
    (A)アスコルビン酸又はその誘導体
    (B)トラネキサム酸又はその誘導体
    (C)ハイドロキノン又はその誘導体
    (D)コウジ酸又はその誘導体
    (E)酵母抽出物又はその加水分解物
    (F)ヒアルロン酸加水分解物又は発酵物
    (G)イネ科植物、アブラナ科植物、ツバキ科植物、バラ科植物、ボタン科植物、ミカン科植物、ヒユ科植物、アマモ科植物、マメ科植物、キク科植物、マメ科植物、アオイ科植物、リンドウ科植物、シソ科植物、ハス科植物、ウリ科植物、ウコギ科植物、ナス科植物、ノウゼンカズラ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、アヤメ科植物、キキョウ科植物、モクセイ科植物、マタタビ科植物、クロウメモドキ科植物、クワ科植物、ラン科植物、ウルシ科植物、フクギ科植物、バレンシ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、ユリ科植物、ベンケイソウ科植物、ヒノキ科植物、ヒルガオ科の植物及びキジカクシ科の植物のいずれかから選択される1以上の植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物。
    (H)コンブ科、ミリン科、アオサ科及びフノリ科のいずれかから選択される1以上の海藻の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物。
    (I)クラゲ又はローヤルゼリーの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物。
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