以下、本発明の実施形態について、図1〜図3を参照しつつ説明する。アイマスクは、例えば、睡眠時等に用いられるアイマスクである。
図1及び図2に示すように、アイマスク1は、目を覆うマスク本体2と、マスク本体2を着用者の目を覆うように着用者の顔に着用するための着用部3と、を備える。本実施形態のアイマスク1は、マスク本体2の左右の両端部と着用部3との間にそれぞれ設けられる一対の接続部4と、鼻元を覆う鼻元被覆部5と、を備える。
以下、アイマスク1の裏側は着用時に顔と対向する側であり、アイマスク1の表側は裏側の反対側とする。即ち、アイマスク1の表裏方向は、図1及び図2における紙面に垂直な方向である。また、アイマスク1の上側及び下側は、アイマスク1の着用者の頭側及び足側とする。即ち、アイマスク1の上側や下側は、図1及び図2における上側や下側である。
マスク本体2は、目を覆う形状に構成された部材である。本実施形態のマスク本体2は、左右の目及び左右の目の間を覆うとともに、左右の耳を露出する形状に構成されている。また、マスク本体2は、マスク本体2の外周部である縁部20と、左右の目を覆う部位である一対の第一被覆部位21と、左右の目の間を覆う部位である第二被覆部位22と、を含む。
マスク本体2の形状は、例えば、略矩形のシート状である。本実施形態のマスク本体2の形状は、マスク本体2の短手方向(図1及び図2における上下方向)における第一被覆部位21の寸法が、この短手方向における第二被覆部位22の寸法よりも大きい略矩形のシート状である。具体的に、マスク本体2の長手方向における寸法(図1及び図2における左右方向における寸法)は、205mmである。
また、マスク本体2の短手方向における第一被覆部位21の寸法は、105mmであり、マスク本体2の短手方向における第二被覆部位22の寸法は、105mmである。このように、マスク本体2の短手方向において、第一被覆部位21の寸法が第二被覆部位22の寸法よりも大きいため、着用時に、第一被覆部位21は左右の目をしっかりと覆うことができ、これにより、左右の目に外部からの光が入りにくい。
本実施形態のマスク本体2の縁部20の厚み(表裏方向における寸法)は、縁部20以外の領域の厚みよりも大きい。
マスク本体2の上端縁23は、上下方向に直交する水平方向(図1及び図2における左右方向)に対して略平行である。マスク本体2の下端縁24は、この水平方向に対して傾斜している。本実施形態のマスク本体2の下端縁24は、第一被覆部位21の下端縁である第一下端縁241と、第二被覆部位22の下端縁である第二下端縁242と、を有する。第一下端縁241は、下向きに凸となるように湾曲した状態で延びている。第二下端縁242は、上向きに凸となるように湾曲した状態で延びている。
マスク本体2は、表裏方向で対向配置される表地6及び裏地7と、マスク本体2の縁部20を形成するフレーム部10と、を備える。本実施形態のマスク本体2は、表地6及び裏地7を一つずつ備える。また、マスク本体2は、マスク本体2の強度を確保する補強部9も備える。
表地6は、アイマスク1の着用時に、顔と反対側に位置する部位、即ち、外部に露出する部位である(図1参照)。本実施形態の表地6は、表地6の縁部である表地縁部60と、表地縁部60に囲まれる表地本体部61と、を有する。また、表地6は、裏地7の表側の全域に重ねられている。
さらに、表地6は、図3に示すように、表地縁部60が裏地7側に折り返された表折返し部600を有する。これにより、表地6では、表折返し部600が、表地折り目6αにおいて表地縁部60に接続される。また、表地6は、表裏方向において、外側に配置された表生地62と、表生地62の内側に配置された表クッション材63と、を含む。
裏地7は、アイマスク1の着用時に、顔と対向する部位である(図2参照)。本実施形態の裏地7は、表地6により裏側に隠れる部位である。また、裏地7は、着用時に顔の形状に沿って変形可能なように柔軟性を有する。即ち、裏地7の柔軟性は、表地6の柔軟性よりも大きい。また、本実施形態の裏地7は、裏地7の縁部である裏地縁部70と、裏地縁部70に囲まれる裏地本体部71と、を有する。
さらに、裏地7は、裏地縁部70が表地6側に折り返された裏折返し部700を有する(図3参照)。これにより、裏地7では、裏折返し部700が、裏地折り目7αにおいて裏地縁部70に接続される。また、裏地7は、表裏方向において、外側に配置された裏生地72と、裏生地72の内側に配置された裏クッション材73と、を含む。
表生地62や裏生地72は、例えば、綿、麻、絹等の天然繊維やポリエステル等の合繊繊維により構成された生地である。
本実施形態の表生地62は、天然繊維と合成繊維との混紡生地であり、例えば、綿とポリエステルとの混紡生地である。
本実施形態の裏生地72は、炭を含む天然繊維で構成された生地であり、例えば、炭を含む繊維で構成された生地(例えば、SUMISEN(登録商標)により構成された生地)である。裏生地72が、遠赤外線を放出する炭を含むことにより、アイマスク1における保温性を向上できる。また、裏生地72が、消臭効果を有する炭を含むことにより、アイマスク1へのにおいの吸着を防ぐことができる。
なお、表生地62の伸縮率と裏生地72の伸縮率は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、表生地62の伸縮率が裏生地72の伸縮率よりも大きい場合、アイマスク1の着用時にマスク本体2が左右に引っ張られても、表生地62が伸びることにより、目元への圧迫感を緩和できる。
表クッション材63は、少なくとも表地縁部60に配置されている。本実施形態の表クッション材63は、表地縁部60に加えて、表地本体部61の全域に配置されている。表クッション材63は、例えば、樹脂の発泡体で形成され、保温性に優れている。本実施形態の表クッション材63は、発泡樹脂製のシートである。
また、表クッション材63の厚みは、表生地62の厚みよりも大きい。さらに、表クッション材63の厚みは、裏クッション材73の厚みよりも大きい。そのため、アイマスク1の表側(アイマスク1の表地6側)を確実に保形することができる。
裏クッション材73は、少なくとも裏地縁部70に配置されている。また、裏クッション材73の厚みは、裏生地72の厚みよりも大きい。本実施形態の裏クッション材73は、裏地縁部70に加えて、裏地本体部71の全域に配置されている。裏クッション材73は、例えば、発泡樹脂シート以外の樹脂シートであり、保温性に優れている。
また、裏クッション材73は、表クッション材63よりも柔らかい。このように、アイマスク1では、柔らかい裏クッション材73を含む裏地7が着用者の目と対向する側に配置されているため、柔らかな肌触りを確保しつつ、裏クッション材73よりも固く保形面で優れた表クッション材63を含む表地6により、アイマスク1を保形してアイマスク1の外観をハリのある良好な外観に保つことができる。
なお、本実施形態のマスク本体2では、マスク本体2の縁部20以外の領域において、表地6と裏地7とは接続されていない。具体的に、マスク本体2の縁部20以外の領域にでは、表裏方向において、表クッション材63と裏クッション材73は離間している。
表折返し部600や裏折返し部700は、表地縁部60や裏地縁部70が一回、或いは、複数回折り返されることにより形成されている。本実施形態の表折返し部600及び裏折返し部700は、表地縁部60や裏地縁部70が一回折り返されることにより形成されている。本実施形態の表折返し部600及び裏折返し部700は、表地縁部60の全域及び裏地縁部70の全域にわたって形成されている。
フレーム部10は、表地6の縁部である表地縁部60と、裏地7の縁部である裏地縁部70と、表地縁部60と裏地縁部70との間に介装される中間部8と、を備える。本実施形態のフレーム部10では、表地縁部60と裏地縁部70と中間部8とが、縫合により接続されている。
本実施形態のフレーム部10における縫い代の幅L(例えば、この縫い代の延びる方向と直交する方向における寸法L)は、縫い代の延びる方向において均一であっても不均一であってもよく、例えば、縫い代の延びる方向において7mm以上12mm以下の範囲内で不均一であってもよい。
フレーム部10は、例えば、目の周囲を覆う枠型に形成されている(図1参照)。また、フレーム部10は、アイマスク1の着用時において、左右の目の眼窩の外側に配置される。そのため、アイマスク1の着用時において、フレーム部10が眼窩よりも内側(例えば、瞼や眼球)を圧迫することを防ぐことができる。
本実施形態のフレーム部10は、フレーム上部101と、フレーム上部101の左右両端にそれぞれ配置される一対のフレーム側部102と、一対のフレーム側部102の間に延びるフレーム下部103と、を含む。
フレーム上部101は、眉骨、或いは、前頭骨を覆う部位である。また、フレーム上部101は、水平方向に略平行に延びている。
フレーム側部102は、頬骨の側部を覆う部位である。また、フレーム側部102は、上下方向に沿って延びている。
フレーム下部103は、頬骨の下部を覆う部位である。また、フレーム下部103は、この水平方向に対して傾斜して延びている。本実施形態のフレーム下部103は、左右両端に配置され且つ下向きに凸となるように湾曲した状態で延びる一対の第一フレーム下部103Aと、一対の第一フレーム下部103Aの間に配置され且つ上向きに凸となるように湾曲した状態で延びる第二フレーム下部103Bと、を含む。本実施形態のフレーム下部103では、第二フレーム下部103Bが上方に湾曲した形状、即ち、鼻を避ける形状となっている。
中間部8は、目の周囲を覆う枠型に形成された部材である。例えば、中間部8は、左右の目をまとめて覆う枠状に連続して形成されている。中間部8は、クッション材で形成されている。
本実施形態の中間部8は、表折返し部600と裏折返し部700とが、重ね合わされて縫合されることにより構成されている。
なお、本実施形態のフレーム部10における縫い代の幅Lは、表折返し部600の幅(表折返し部600の延伸方向と直交する方向における寸法)に、裏折返し部700の幅(裏折返し部700の延伸方向と直交する方向における寸法)を足し合わせた寸法である(図3参照)。
補強部9は、マスク本体2の最外周に配置されている(図1参照)。本実施形態の補強部9は、マスク本体2の周方向における全域に配置されている。例えば、補強部9は、クッション材で構成され、具体的に、複数本のワイヤーや撚糸により構成されている。本実施形態の補強部9は、表折返し部600及び裏折返し部700の間に介装され、表折返し部600及び裏折返し部700とともに縫合されている。なお、補強部9は、表地縁部60や裏地縁部70に接着剤により接着されてもよい。
接続部4は、着用時に耳元を覆う部位である。また、接続部4は、表裏方向で対向配置される二枚の生地(表地及び裏地)により構成されている。接続部4の厚みは、マスク本体2の厚みよりも薄い。接続部4の形状は、マスク本体2に近い部位ほど上下方向における寸法が大きいような略台形状である。具体的に、接続部4は、水平方向に延びる上端縁40と、マスク本体2に近づくほど下方に位置する傾斜面である下端縁41と、を含む。
また、接続部4は、一対設けられ、マスク本体2の左右両端部にそれぞれ接続されている。本実施形態の接続部4は、マスク本体2の左右両端部の上下方向における中央位置よりも上方に接続されている。例えば、接続部4は、マスク本体2の左右両端部に、縫合により接続されている。
さらに、接続部4の少なくとも縁部では、表地を裏側に折り返した折返し部と裏地を表側に折り返した折返し部とが縫合されている。
鼻元被覆部5は、着用時に鼻元を覆う部位である。また、鼻元被覆部5は、表裏方向で対向配置される二枚の生地(表地及び裏地)により構成されている。鼻元被覆部5の厚みは、マスク本体2の厚みよりも薄い。鼻元被覆部5は、マスク本体2よりも薄いことから変形しやすいため、アイマスク1の着用時において、着用者の鼻元とマスク本体2との間の隙間を覆うことができ、これにより、鼻元から目元への光の侵入を抑えることができる。
本実施形態の鼻元被覆部5は、マスク本体2の第二フレーム下部103Bの外側に設けられている。具体的に、鼻元被覆部5は、マスク本体2の下端縁24のうち第二下端縁242に接続されている。
鼻元被覆部5の縁部では、表地を裏側に折り返した折返し部と裏地を表側に折り返した折返し部とが縫合されている。
着用部3は、マスク本体2を着用者の顔に保持するための保持部材である。本実施形態の着用部3は、左右の接続部4の表地及び裏地の間に介装された接続端部を有する。着用部3の接続端部は、接続部4の表地及び裏地に縫合により接続されている。
また、着用部3は、マスク本体2の上下方向における中心軸(例えば、マスク本体2の上端縁23と下端縁24(具体的には、下端縁24における最下点)との間の上下方向における中心を通る中心軸)に対して、上下方向においてずれた位置、例えば、上方にずれた位置に配置されている。
さらに、着用部3は、水平方向に延びる上端縁40と、マスク本体2に近づくほど下方に位置する傾斜面である下端縁41と、を含む接続部4を介してマスク本体2に接続されているため、アイマスク1の着用時に、マスク本体2から遠ざかる部位ほど上方に位置するように配置される。
具体的に、着用部3は、マスク本体2等とともに着用者の頭部を囲んだ状態で保持するベルトである。また、ベルトは、ナイロン製のベルトである。また、このベルトには、例えば、長手方向における長さを変更可能なバックルや面ファスナー等のアジャスターが設けられている。
以上のアイマスク1では、着用部3を介してマスク本体2で目を覆うようにして着用すると、着用部3でマスク本体2が左右に引っ張られたとしても、フレーム部10の剛性によりマスク本体2を保形しやすい。また、着用状態では、表地6はフレーム部10の厚みの分だけ顔から離れているため、前記引っ張りが作用しても、マスク本体2は目を圧迫しにくい。さらに、着用状態では、裏地7は顔に触れるが、フレーム部10の保形により目を圧迫せず、裏地7の目に対する接触は適度な接触となり、心地よい肌触りが得られる。従って、アイマスク1では、着用状態において、目を過度に圧迫することなく、しかも、心地よい肌触りを得ることができる。
本実施形態のアイマスク1では、中間部8が、表クッション材63や裏クッション材73を含み、且つ、目の周囲を覆う枠型に形成されているため、適度なクッション性を有しつつ、アイマスク1を保形する(マスク本体2の形状を、目を圧迫しない形状に維持する)ことができる。
また、本実施形態のアイマスク1では、中間部8が、表折返し部600と裏折返し部700とが、重ね合わされて縫合されることにより構成されているため、フレーム部10の厚みを確保でき、しかも、表折返し部600や裏折返し部700の遊びのため、この遊びにより着用部3の引っ張りを緩和でき、目への圧迫を抑制できる。表折返し部600や裏折返し部700の遊びとは、表折返し部600や裏折返し部700により表地6や裏地7が折れ曲がっていることにより、アイマスク1の着用時にマスク本体2が引っ張られたとしても、引っ張られた方向に追随するような余裕(余長)がある。また、中間部8は、表折返し部600と裏折返し部700とが、縫合されることにより構成されているため、アイマスク1におけるフレーム部10とその他の部位との一体感を向上できる。
本実施形態のアイマスク1では、マスク本体2の縁部20以外の領域において、表地6と裏地7との間(例えば、表クッション材63と裏クッション材73との間)に空間が設けられている。そのため、着用時においてマスク本体2の顔の立体形状にあわせた変形が妨げられにくい、即ち、着用時におけるマスク本体2の突っ張りを緩和できる。
また、本実施形態のアイマスク1では、マスク本体2の左右両端部の上下方向における中央よりも上方に接続された接続部4を介して、マスク本体2から着用部3が延びている、即ち、マスク本体2の上下方向における中央よりも上側に着用部3が接続されている。そのため、アイマスク1の着用時に、着用部3が、耳の上側を通ることになるため、耳が痛くなりにくい。
さらに、本実施形態のアイマスク1では、耳元を覆い且つ生地で形成される接続部4が、マスク本体2の左右両端部とベルトである着用部3との間に設けられていることにより、アイマスク1の着用時における耳元への圧迫感を緩和できる。
また、本実施形態のアイマスク1では、マスク本体2の全域に表クッション材63や裏クッション材73といったクッション材が設けられているため、着用時に体温を逃しにくく、アイマスク1に保温性を担保できる。これにより、アイマスク1の着用時に温感が得られる。
なお、本発明のアイマスクは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
上記実施形態のアイマスク1では、マスク本体2が、左右の目及び左右の目の間を覆うとともに左右の耳を露出する形状であったが、マスク本体2の形状は左右の目を覆う形状であれば異なる形状であってもよい。
例えば、アイマスク1は、図4に示すように、左右の目、左右の目の間、及び、左右の耳の全域を覆う形状のマスク本体2を備えることが考えられる。即ち、アイマスク1は、縁部20と、一対の第一被覆部位21と、第二被覆部位22と、に加えて、左右の耳を覆う一対の第三被覆部位25を備えることが考えられる。具体的に、マスク本体2の長手方向における寸法(図4の上下方向における寸法)は、420mmである。このアイマスク1では、着用時に、マスク本体2により左右の目に加えて耳も覆われることで、より心地よさが得られる。
また、この場合、接続部4の上端縁40は、マスク本体2に近づくほど上方に位置するよう傾斜していてもよい。即ち、接続部4の形状は、マスク本体2に近づくほど、マスク本体2の短手方向における寸法が大きくなるような台形であってもよい。
さらに、図5に示すように、マスク本体2が、温冷部材11を挿入可能なポケット26を有することが考えられる。なお、温冷部材11は、マスク本体2にスナップボタン等により取り付けられてもよい。また、温冷部材11は、マスク本体2内に予め収容されていてもよい。温冷部材11は、例えば、合成樹脂製のビーズ12と、該ビーズ12を包装する包装体13(例えば、ポリ塩化ビニル製の袋)とで構成される。温めた温冷部材11、又は、冷やした温冷部材11を挿入した状態のアイマスク1を装着することで、目元に着用者の好みに応じた温感や冷感が得られる。
なお、温冷部材11は、上記の構成に限られない。例えば、温冷部材11は、小豆といった保温保冷機能を有する収容物が生地製の包装体13に収容されたものであってもよい。また、温冷部材11の代わりに、カイロや冷却シートのような保温若しくは保冷の機能のみを有する部材を用いてもよい。
表地6は、図6に示すように、表生地62及び表クッション材63に加えて、表生地62とともに表クッション材63を挟む表挟み生地64を備えてもよい。裏地7は、裏生地72及び裏クッション材73に加えて、裏生地72とともに裏クッション材73を挟む裏挟み生地74を備えてもよい。表挟み生地64や裏生地72を備えることにより、アイマスク1の着用や折り畳みや洗濯等を繰り返したとしても、表クッション材63や裏クッション材74が損傷しにくい。なお、表地6は、裏地7の表側の一部に重ねられていてもよく、例えば、裏地7の表側のうち上半分に重ねられることが考えられる。
また、上記実施形態の表地6は、一つの部材であったが、一対の表地6A、6Bを含んでもよい。この場合、第一の表地6Aは、裏地7の一部(例えば、裏地7の表側の上半分)に重ねられることが考えられる。第一の表地6Aや第二の表地6Bの表折返し部600は、裏折返し部700とともに中間部8を構成する第一表折返し部601と、表挟み生地64と縫合され且つ中間部8を構成しない第二表折返し部602と、を含んでもよい。この構成では、ポケット26は、第一の表地6Aと第二の表地6Bとの間から、第一の表地6Aと裏地7のうち第一の表地6Aが重なっていない部位(例えば、裏地7の下半分)との間にわたって形成されている。
なお、裏地7は、表地6の裏側の一部に重ねられていてもよく、この場合、アイマスク1の着用時に、裏地7に加えて、表地6の裏側の一部が着用者に触れることも考えられる。また、マスク本体2に含まれる裏地7は、複数の部材を含んでもよい。
上記実施形態のアイマスク1では、着用部3が、マスク本体2の上下方向における中心軸とずれた位置に配置されていたが、例えば、図7に示すように、マスク本体2の上下方向における中心軸の延長線上に配置されてもよい。
また、上記実施形態のアイマスク1では、表地6の厚みが裏地7の厚みよりも大きかったが、例えば、図8に示すように、表地6の厚みと裏地7の厚みが同じであってもよい。さらに、裏クッション材73が表クッション材63よりも柔らかかったが、裏クッション材73は表クッション材63と同一の柔らかさであることも考えられる。例えば、表地6の表クッション材63及び裏地7の裏クッション材73は、いずれも、綿のような柔らかいクッション材であってもよい。
なお、表クッション材63や裏クッション材73が綿のような変形しやすく柔らかいものであったとしても、アイマスク1を洗濯する際に、表挟み生地63や裏挟み生地74により綿が移動することを抑制できるため、マスク本体2内で綿(表クッション材63や裏クッション材73)が偏ることを抑えることができる。
上記実施形態のアイマスク1では、中間部8がクッション材で形成されていたが、クッション材以外の材料で形成されていてもよい。このような構成として、例えば、表地6や裏地7が生地のみで形成されるとともに、中間部8が、生地のみで形成される表折返し部600と裏折返し部700で形成されることが考えられる。この場合、表折返し部600や裏折返し部700が、表地縁部60や裏地縁部70を複数回折り返した構成とすることにより、中間部8の厚みを確保してもよい。
また、上記実施形態のアイマスク1では、中間部8が表折返し部600と裏折返し部700とが重ね合わせて縫合されることにより構成されていたが、別の構成であってもよい。このような構成として、例えば、中間部8が表折返し部600と裏折返し部700とが重ね合わせて接着剤により接着されることで構成されることが考えられる。また、別の構成として、例えば、表地縁部60や裏地縁部70が折り返されておらず、中間部8が表地縁部60と裏地縁部70との間に配置されたクッション材で形成されてもよい。このクッション材は、例えば、ウレタン樹脂であることが考えられる。
また、上記実施形態の中間部8は、左右の目をまとめて覆う枠状に連続して形成されていたが、この枠の延びる方向に部分的に途切れるように形成されてもよい。例えば、中間部8は、マスク本体2の第二被覆部位22の水平方向における中央部で途切れるように形成されることが考えられる。
上記実施形態のアイマスク1では、別パーツとして形成されたマスク本体2と着用部3とが接続された構成であったが、マスク本体2と着用部3とは一体であってもよい。
また、アイマスク1は、接続部4、鼻元被覆部5、補強部9等を備えなくてもよい。例えば、アイマスク1において、マスク本体2の両端部に着用部3が直接接続されることが考えられる。さらに、アイマスク1は、マスク本体2の上端縁23に接続され且つ額を覆う額被覆部や、マスク本体2の下端縁24に接続され且つ頬を覆う頬被覆部等の顔の各部位を覆う被覆部を備えてもよい。
上記実施形態の着用部3はナイロン製のベルトであったが、ゴム紐や、生地で構成された紐であってもよい。また、着用部3は、耳掛け可能に左右一対形成されたものであってもよい。