JP2018175607A - おんぶ紐 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装着時又は装着中に乳幼児の身体が固定されるおんぶ紐の提供。
【解決手段】 乳幼児の背中及び臀部を支持するための本体と、本体の上縁に沿って縫着された肩紐と、本体の下縁に縫着された下紐を含み、本体の下縁の中央には延出した領域が設けられ、本体と下紐を連結するために、延出した領域の下縁の左右両側縁との近傍の端部とクロッチ部の上縁、及びクロッチ部の下縁と下紐の上縁が縫着されており、肩紐の中央部には枕部が着脱自在に取り付けられており、肩紐の枕部の左側及び右側の両端部の近傍に安全ベルトが縫着されており、安全ベルトは一端から他端まで連続する一本の紐体であり、肩紐と安全ベルトの縫着部の左側又は右側の端部には雌バックルを含む連結部も一体的に縫着されており、安全ベルトの一端に取り付けられた雄バックルが、他端に取り付けられた安全ベルトループを介して、雌バックルに連結されるおんぶ紐。
【選択図】 図1
【解決手段】 乳幼児の背中及び臀部を支持するための本体と、本体の上縁に沿って縫着された肩紐と、本体の下縁に縫着された下紐を含み、本体の下縁の中央には延出した領域が設けられ、本体と下紐を連結するために、延出した領域の下縁の左右両側縁との近傍の端部とクロッチ部の上縁、及びクロッチ部の下縁と下紐の上縁が縫着されており、肩紐の中央部には枕部が着脱自在に取り付けられており、肩紐の枕部の左側及び右側の両端部の近傍に安全ベルトが縫着されており、安全ベルトは一端から他端まで連続する一本の紐体であり、肩紐と安全ベルトの縫着部の左側又は右側の端部には雌バックルを含む連結部も一体的に縫着されており、安全ベルトの一端に取り付けられた雄バックルが、他端に取り付けられた安全ベルトループを介して、雌バックルに連結されるおんぶ紐。
【選択図】 図1
Description
本発明は、おんぶ紐に関する。更に詳しくは、乳幼児を固定するための安全ベルトが肩紐に縫着されており、ダブルステッチ、及び閂止めを施した縫着方法を採用する事で縫着強度が増し、乳幼児の保持安定性を向上させるおんぶ紐の構造に関する。
従来、おんぶ紐に関して、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、おんぶ紐装着時に肩紐がずれず、支持安定性を向上させるおんぶ紐を提供することを課題とし、この課題を乳幼児の背中及び臀部を支持するための可撓性材料からなる支持部材と、該支持部材の乳幼児の首部分付近を支持する部分の左右側縁から延出する一対の肩紐と、該一対の肩紐途中部にそれぞれ設けられる第1固定具と、前記第1固定具同士を連結する帯状の横断帯からなることを要件とすることで解決している。しかし、使用者が乳幼児をおんぶする際、乳幼児は脚のみを開口部に通しているだけで上半身は固定されていないので、装着時又は装着中に乳幼児の身体は不安定な状態になるという問題があった。
他に特許文献2にも、乳幼児をおんぶしたり、乳幼児と向い合う対面抱っこ、乳幼児の向きを逆にする前向き抱っこ、乳幼児を寝かせる横抱き抱っこ等で抱いたりするときに、それを補助するためのおんぶ紐を提供することを課題とし、この課題を乳幼児の身体の反親側にあてがわれる本体部と、前記本体部に取付けられ、一方の表生地と前記表生地に対向する裏生地及び前記表生地と前記裏生地との間に形成された特定の厚みを有する通気性のある空気層からなる立体編物で形成した乳幼児把持部と、前記本体部の親側の位置で、前記本体部と前記乳幼児把持部との間隔を調節自在とし、乳幼児の身体を固定する固定ベルト部とを具備することで解決している。このものは、おんぶ紐に固定ベルト部を取り付ける構成になっているが、乳幼児の腹部周辺を圧迫してしまう恐れがあるため、クッション性のある別部材を取り付ける必要があった。
他に特許文献2にも、乳幼児をおんぶしたり、乳幼児と向い合う対面抱っこ、乳幼児の向きを逆にする前向き抱っこ、乳幼児を寝かせる横抱き抱っこ等で抱いたりするときに、それを補助するためのおんぶ紐を提供することを課題とし、この課題を乳幼児の身体の反親側にあてがわれる本体部と、前記本体部に取付けられ、一方の表生地と前記表生地に対向する裏生地及び前記表生地と前記裏生地との間に形成された特定の厚みを有する通気性のある空気層からなる立体編物で形成した乳幼児把持部と、前記本体部の親側の位置で、前記本体部と前記乳幼児把持部との間隔を調節自在とし、乳幼児の身体を固定する固定ベルト部とを具備することで解決している。このものは、おんぶ紐に固定ベルト部を取り付ける構成になっているが、乳幼児の腹部周辺を圧迫してしまう恐れがあるため、クッション性のある別部材を取り付ける必要があった。
したがって、従来のおんぶ紐には、装着時又は装着中に乳幼児が固定されていないため、身体が支えられず不安定な状態になるという欠点があった。一方、この欠点を補うものとして、特許文献2に記載の発明では固定ベルト部を構成にもつことで、この欠点を解消している。しかし、特許文献2にもおんぶ紐本体以外に部材の取り付けが必要となるという欠点があった。
しかし、従来のおんぶ紐(とりわけ、特許文献1のもの)には、おんぶ紐を装着時又は装着中に乳幼児の身体が固定されず不安定な状態であるという欠点がある。
本発明は、おんぶ紐を装着時又は装着中に乳幼児の身体が固定されず不安定な状態であるという欠点を解消することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、乳幼児の背中及び臀部を支持するための可撓性材料からなる本体と、前記本体の上縁に沿って縫着された肩紐と、前記本体の下縁に縫着された下紐を含むおんぶ紐であって、前記本体の下縁の中央には延出した領域が設けられ、前記本体と前記下紐を連結するために、前記延出した領域の下縁の左右両側縁との近傍の端部とクロッチ部の上縁、及び前記クロッチ部の下縁と前記下紐の上縁が縫着されており、前記肩紐の中央部には枕部が着脱自在に取り付けられており、前記肩紐の前記枕部の左側及び右側の両端部の近傍に安全ベルトが縫着されており、前記安全ベルトは一端から他端まで連続する一本の紐体であり、前記肩紐と前記安全ベルトの縫着部の左側又は右側の端部には雌バックルを含む連結部も一体的に縫着されており、前記安全ベルトの一端に取り付けられた雄バックルが、他端に取り付けられた安全ベルトループを介して、前記雌バックルに連結されていることを備えている請求項1に記載のおんぶ紐に関する。
本発明の第2の態様は、前記本体と前記肩紐、前記下紐は前記本体の下縁、及び前記下紐と前記クロッチ部はダブルステッチで縫着されていることを特徴とする請求項2に記載のおんぶ紐に関する。
本発明の第3の態様は、前記安全ベルトと前記肩紐の縫着部、及び前記輪具と前記下紐の縫着部に閂止めを施していることを特徴とする請求項3に記載のおんぶ紐に関する。
本発明の第4の態様は、前記雄バックル及び/又は前記雌バックルに長さ調節機構を備えている請求項4に記載のおんぶ紐に関する。
本発明の請求項1によれば、乳幼児の背中及び臀部を支持するための可撓性材料からなる前記本体と、前記本体の上縁に沿って縫着された前記肩紐と、前記本体の下縁に縫着された前記下紐を含むおんぶ紐であって、前記本体の下縁の中央には延出した領域が設けられ、前記本体と前記下紐を連結するために、前記延出した領域の下縁の左右両側縁との近傍の端部と前記クロッチ部の上縁、及び前記クロッチ部の下縁と前記下紐の上縁が縫着されており、前記肩紐の中央部には前記枕部が着脱自在に取り付けられており、前記肩紐の前記枕部の左側及び右側の両端部の近傍に前記安全ベルトが縫着されており、前記安全ベルトは一端から他端まで連続する一本の紐体であり、前記肩紐と前記安全ベルトの縫着部の左側又は右側の端部には前記雌バックルを含む前記連結部も一体的に縫着されており、前記安全ベルトの一端に取り付けられた前記雄バックルが、他端に取り付けられた前記安全ベルトループを介して、前記雌バックルに連結されていることを構成要件としているので、装着時又は装着中に乳幼児の身体を前記安全ベルトによって固定することができ、乳幼児の保持安定性を向上させるという優れた効果を奏する。
本発明の請求項2によれば、前記本体と前記肩紐、前記下紐は前記本体の下縁、及び前記下紐と前記クロッチ部はダブルステッチで縫着されていることを構成要件としているので、部材同士の縫着強度が大きくなり、おんぶ紐の安全性を向上させるという優れた効果を奏する。
本発明の請求項3によれば、前記安全ベルトと前記肩紐の縫着部、及び前記輪具と前記下紐の縫着部に閂止めを施していることを構成要件としているので、糸が綻びにくくなり、部材同士の縫着強度が大きくなり、おんぶ紐の安全性を向上させるという優れた効果を奏する。
本発明の請求項4によれば、前記雄バックル及び/又は前記雌バックルに長さ調節機構を備えることを構成要件としているので、個体差に合わせて調節できることで、乳幼児の締め付けによる不快感を軽減できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明に係るおんぶ紐について、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係るおんぶ紐を展開し、前記展開状態を正面から見た図である。
本発明に係る前記おんぶ紐(1)は、乳幼児の背中及び臀部を支持するための可撓性材料からなる前記本体(2)と、前記本体(2)の上縁に沿って縫着された前記肩紐(3)と、前記本体(2)の下縁に縫着された前記下紐(4)を含む前記おんぶ紐(1)であって、前記本体(2)の下縁の中央には延出した領域が設けられ、前記本体(2)と前記下紐(4)を連結するために、前記延出した領域の下縁の左右両側縁との近傍の端部と前記クロッチ部(5)の上縁、及び前記クロッチ部(5)の下縁と前記下紐(4)の上縁が縫着されており、前記肩紐(3)の中央部(3c)には前記枕部(6)が着脱自在に取り付けられており、前記肩紐(3)の前記枕部(6)の左側及び右側の両端部の近傍に前記安全ベルト(7)が縫着されており、前記安全ベルト(7)は一端から他端まで連続する一本の紐体であり、前記肩紐(3)と前記安全ベルト(7)の縫着部の左側又は右側の端部には前記雌バックル(8a)を含む前記連結部(8)も一体的に縫着されており、前記安全ベルト(7)の一端に取り付けられた前記雄バックル(7a)が、他端に取り付けられた前記安全ベルトループ(7b)を介して、前記雌バックル(7a)に連結されていることを具備する。
本発明に係る前記おんぶ紐(1)は、乳幼児の背中及び臀部を支持するための可撓性材料からなる前記本体(2)と、前記本体(2)の上縁に沿って縫着された前記肩紐(3)と、前記本体(2)の下縁に縫着された前記下紐(4)を含む前記おんぶ紐(1)であって、前記本体(2)の下縁の中央には延出した領域が設けられ、前記本体(2)と前記下紐(4)を連結するために、前記延出した領域の下縁の左右両側縁との近傍の端部と前記クロッチ部(5)の上縁、及び前記クロッチ部(5)の下縁と前記下紐(4)の上縁が縫着されており、前記肩紐(3)の中央部(3c)には前記枕部(6)が着脱自在に取り付けられており、前記肩紐(3)の前記枕部(6)の左側及び右側の両端部の近傍に前記安全ベルト(7)が縫着されており、前記安全ベルト(7)は一端から他端まで連続する一本の紐体であり、前記肩紐(3)と前記安全ベルト(7)の縫着部の左側又は右側の端部には前記雌バックル(8a)を含む前記連結部(8)も一体的に縫着されており、前記安全ベルト(7)の一端に取り付けられた前記雄バックル(7a)が、他端に取り付けられた前記安全ベルトループ(7b)を介して、前記雌バックル(7a)に連結されていることを具備する。
前記本体(2)の上縁は前記肩紐(3)が縫着され、前記本体(2)の下縁は前記下紐(4)に縫着されている。前記本体(2)の下縁の中央には延出した領域が設けられ、前記延出した領域の下縁の左右両側縁との近傍の端部に前記クロッチ部(5)が取り付けられている。
前記本体(2)は布上部材から形成され、支持される乳幼児の背中から臀部にかけて輪郭に応じて変形可能なように高い可撓性を有する。前記本体(2)を形成する材料及び構成は、高い可撓性を有するものならば特に限定されるものではなく、例えば、複数の布地層から構成されてもよく、更に複数の布地層間にクッション材を配してもよい。クッション材としては特に限定されないが、例えばウレタン、ダウン、天然又は合成の羽毛、又はこれらの2層以上の組み合わせを採用することができる。
前記本体(2)は布上部材から形成され、支持される乳幼児の背中から臀部にかけて輪郭に応じて変形可能なように高い可撓性を有する。前記本体(2)を形成する材料及び構成は、高い可撓性を有するものならば特に限定されるものではなく、例えば、複数の布地層から構成されてもよく、更に複数の布地層間にクッション材を配してもよい。クッション材としては特に限定されないが、例えばウレタン、ダウン、天然又は合成の羽毛、又はこれらの2層以上の組み合わせを採用することができる。
前記肩紐(3)は、前記枕部(6)と前記本体(2)との縫着部を通過し、前記おんぶ紐(1)を左右に帯状に延設している。前記肩紐(3)の中央部(3c)には前記枕部(6)が接合している。前記接合方法は、特に限定されるものではなく、従来から知られた縫着、ビス止め等各種の接合方法が採用可能である。前記肩紐(3)と前記安全ベルト(7)は前記枕部(6)を挟持する。前記肩紐(3)の前記枕部(6)の左側及び右側の両端部の近傍に前記安全ベルト(7)が縫着される。また、前記枕部(6)の背面側を通過する部分には、比較的厚い(例えば、厚さ10mm〜20mm)クッション材が配設され、前記枕部(6)との接合強度を高めるとともに、前記枕部(6)の傾斜を抑制し、乳幼児の頭部が後方へ倒れることを防止する。
前記肩紐(3)は布上部材から形成され、中央部(3c)の乳幼児に接触する箇所は、例えばウレタン素材等を使用することができる。中央部(3c)は、複数の布地層から構成されてもよく、更に複数の布地層間にクッション材を配してもよい。クッション材としては特に限定されないが、例えばウレタン、ダウン、天然又は合成の羽毛、又はこれら2層以上の組み合わせを採用することができる。また、これらのクッション材を配する箇所は前記肩紐(3)の中央部(3c)のみに限定されない。
前記肩紐(3)は布上部材から形成され、中央部(3c)の乳幼児に接触する箇所は、例えばウレタン素材等を使用することができる。中央部(3c)は、複数の布地層から構成されてもよく、更に複数の布地層間にクッション材を配してもよい。クッション材としては特に限定されないが、例えばウレタン、ダウン、天然又は合成の羽毛、又はこれら2層以上の組み合わせを採用することができる。また、これらのクッション材を配する箇所は前記肩紐(3)の中央部(3c)のみに限定されない。
前記下紐(4)は、前記本体(2)の下縁の中央の延出した領域と縫着され、前記クロッチ部(5)とも縫着している。前記下紐(4)の両端部には輪具(4a)が取り付けられている。
装着する際には、前記輪具(4a)を介して前記下紐(4)を巻きつけることにより、前記下紐(4)の前記輪具(4a)からの長さが自然に好適な長さとなり、好適な装着状況を実現する。
装着する際には、前記輪具(4a)を介して前記下紐(4)を巻きつけることにより、前記下紐(4)の前記輪具(4a)からの長さが自然に好適な長さとなり、好適な装着状況を実現する。
前記クロッチ部(5)は、前記本体(2)と前記下紐(4)を連結するために、前記本体(2)の中央の延出した領域の下縁の左右両側縁との近傍の端部と前記クロッチ部(4)の上縁、及び前記クロッチ部(5)の下縁と前記下紐(4)の上縁が縫着されている。
前記クロッチ部(5)は布上部材から形成され、支持される乳幼児の背中から臀部にかけて輪郭に応じて変形可能なように高い可撓性を有する。前記クロッチ部(5)を形成する材料及び構成は、高い可撓性を有するものならば特に限定されるものではなく、例えば、複数の布地層から構成されてもよく、更に複数の布地層間にクッション材を配してもよい。クッション材としては特に限定されないが、例えばウレタン、ダウン、天然又は合成の羽毛、又はこれらの2層以上の組み合わせを採用することができる。
また前記クロッチ部(5)には一対の前記開口部(9)が形成され、前記開口部(9)に乳幼児の脚部が挿入される。前記クロッチ部(5)は下方に向けて左右に広がっており、これにより、乳幼児の臀部を全体的に覆うことを可能にし、乳幼児の支持を確実なものとする。尚、前記開口部(9)の周縁の長さは、乳幼児の脚部付け根の平均周長さと略等しく形成されることが好ましい。また、前記開口部(9)周縁にゴム等の弾性体を配し、前記開口部(9)周縁を伸縮自在に形成してもよい。
前記クロッチ部(5)は布上部材から形成され、支持される乳幼児の背中から臀部にかけて輪郭に応じて変形可能なように高い可撓性を有する。前記クロッチ部(5)を形成する材料及び構成は、高い可撓性を有するものならば特に限定されるものではなく、例えば、複数の布地層から構成されてもよく、更に複数の布地層間にクッション材を配してもよい。クッション材としては特に限定されないが、例えばウレタン、ダウン、天然又は合成の羽毛、又はこれらの2層以上の組み合わせを採用することができる。
また前記クロッチ部(5)には一対の前記開口部(9)が形成され、前記開口部(9)に乳幼児の脚部が挿入される。前記クロッチ部(5)は下方に向けて左右に広がっており、これにより、乳幼児の臀部を全体的に覆うことを可能にし、乳幼児の支持を確実なものとする。尚、前記開口部(9)の周縁の長さは、乳幼児の脚部付け根の平均周長さと略等しく形成されることが好ましい。また、前記開口部(9)周縁にゴム等の弾性体を配し、前記開口部(9)周縁を伸縮自在に形成してもよい。
前記枕部(6)の下縁は前記肩紐(3)の下縁に接合している。前記接合方法は、特に限定されるものではなく、従来から知られた縫着、ビス止め等各種の接合方法が採用可能である。
前記枕部(6)は上方に湾曲縁を有する略逆U字状の輪郭を備える。乳幼児の後頭部が当接する前記枕部(6)の面には、クッション材が配され、クッション材は乳幼児の後頭部を保護する。クッション材の背面側には比較的高い硬度を有する平板状部材が配設され、前記枕部(6)の屈曲を防止し、乳幼児の頭部が後ろ側に倒れることを防止している。クッション材としては特に限定されないが、例えばウレタン、ダウン、天然又は合成の羽毛、又はこれらの2層以上の組み合わせを採用することができる。前記枕部(6)は比較的剛性の高い材料から形成されるので、乳幼児の頭部が大きく動いても、折れ曲がることなく確実に乳幼児の頭部を支持する。
前記枕部(6)は上方に湾曲縁を有する略逆U字状の輪郭を備える。乳幼児の後頭部が当接する前記枕部(6)の面には、クッション材が配され、クッション材は乳幼児の後頭部を保護する。クッション材の背面側には比較的高い硬度を有する平板状部材が配設され、前記枕部(6)の屈曲を防止し、乳幼児の頭部が後ろ側に倒れることを防止している。クッション材としては特に限定されないが、例えばウレタン、ダウン、天然又は合成の羽毛、又はこれらの2層以上の組み合わせを採用することができる。前記枕部(6)は比較的剛性の高い材料から形成されるので、乳幼児の頭部が大きく動いても、折れ曲がることなく確実に乳幼児の頭部を支持する。
前記安全ベルト(7)は、前記肩紐(3)上に縫着されており、この縫着箇所は前記枕部(6)の左側及び右側の両端部の近傍である。前記安全ベルト(7)は一端から他端まで連続する一本の紐体であり、前記肩紐(3)と前記安全ベルト(7)の縫着部の左側又は右側の端部には前記雌バックル(8a)を含む連結部(8)も一体的に縫着されており、前記安全ベルト(7)の一端に取り付けられた前記雄バックル(7a)が、他端に取り付けられた前記安全ベルトループ(7b)を介して、前記雌バックル(8a)に連結される。図1では、前記安全ベルト(7)の右側に前記雄バックル(7a)が設けられ、左側に前記安全ベルトループ(7b)と前記雌バックル(8a)が設けられている。しかしこれに限定されることはなく、前記安全ベルト(7)の左側に前記雄バックル(7a)を設け、右側に前記安全ベルトループ(7b)と前記雌バックル(8a)を設けてもよい。
前記安全ベルト(7)は装着者の背後面を通過し、前記肩紐(2)の前記おんぶ紐(1)装着時における乳幼児の左右方向への移動を防ぐ。例えば、乳幼児が装着者の背後で動いたとしても、前記安全ベルト(7)によって固定されるので、乳幼児の支持状態が安定し、乳幼児の落下に対する防止機能は効果的に且つ確実に発揮されるものとなる。
前記安全ベルトループ(7b)は、前記安全ベルト(7)に取り付けられた前記雄バックル(7a)を挿通可能な大きさとされている。
前記安全ベルト(7)は装着者の背後面を通過し、前記肩紐(2)の前記おんぶ紐(1)装着時における乳幼児の左右方向への移動を防ぐ。例えば、乳幼児が装着者の背後で動いたとしても、前記安全ベルト(7)によって固定されるので、乳幼児の支持状態が安定し、乳幼児の落下に対する防止機能は効果的に且つ確実に発揮されるものとなる。
前記安全ベルトループ(7b)は、前記安全ベルト(7)に取り付けられた前記雄バックル(7a)を挿通可能な大きさとされている。
図1の参照符号(X)はダブルステッチの要部構造を示している。図3の(a)は図1の要部構造(X)の部分斜視図である。
前記おんぶ紐(1)でダブルステッチを施す箇所は、前記本体(2)と、前記肩紐(3)、前記下紐(4)と前記本体の下縁、及び前記下紐(4)と前記クロッチ部(5)である。但し、必ずしも上記箇所に限定されず、必要に応じてダブルステッチを施す縫着方法を採用することができる。
ベルト(11)は矩形状の布を二つに折りたたみ、更に互いに対向する長辺を折り返して得られる折返し部(11a、11b)を備えている(図3の(b)参照)。そして、二つの折返し部(11a、11b)の間に二枚の布(10a、10b)を挟んでいる(図3の(c)参照)。二枚の布(10a、10b)の周縁部(10c、10d)は、二つの折返し部(11a、11b)の間に挟んだのち、第一縫着部(SL1)と第二縫着部(SL2)をミシン等により縫着されることによってダブルステッチを施す方法を採用した。それにより、部材同士の縫着強度が大きくなり、前記おんぶ紐(1)の安全性が向上する。
前記おんぶ紐(1)でダブルステッチを施す箇所は、前記本体(2)と、前記肩紐(3)、前記下紐(4)と前記本体の下縁、及び前記下紐(4)と前記クロッチ部(5)である。但し、必ずしも上記箇所に限定されず、必要に応じてダブルステッチを施す縫着方法を採用することができる。
ベルト(11)は矩形状の布を二つに折りたたみ、更に互いに対向する長辺を折り返して得られる折返し部(11a、11b)を備えている(図3の(b)参照)。そして、二つの折返し部(11a、11b)の間に二枚の布(10a、10b)を挟んでいる(図3の(c)参照)。二枚の布(10a、10b)の周縁部(10c、10d)は、二つの折返し部(11a、11b)の間に挟んだのち、第一縫着部(SL1)と第二縫着部(SL2)をミシン等により縫着されることによってダブルステッチを施す方法を採用した。それにより、部材同士の縫着強度が大きくなり、前記おんぶ紐(1)の安全性が向上する。
図1の参照符号(Y)は閂止めの要部構造を示している。図4は図1の要部構造(Y)の部分斜視図である。
前記おんぶ紐(1)で閂止めを施す箇所は、前記肩紐(3)と前記安全ベルト(7)及び前記下紐(4)と前記輪具(4a)である。但し、必ずしも上記箇所に限定されず、必要に応じて閂止めを施す縫着方法を採用することができる。
閂止めは、糸を2、3回渡し、それを芯にしてかがる縫着方法のことである。部材同士を縫着した後に、上記の裁縫の縫い目が綻びやすい箇所に閂止めを施す方法を採用した。それにより、糸が綻びにくくなり、部材同士の縫着強度が大きくなり、前記おんぶ紐(1)の安全性が向上する。
前記おんぶ紐(1)で閂止めを施す箇所は、前記肩紐(3)と前記安全ベルト(7)及び前記下紐(4)と前記輪具(4a)である。但し、必ずしも上記箇所に限定されず、必要に応じて閂止めを施す縫着方法を採用することができる。
閂止めは、糸を2、3回渡し、それを芯にしてかがる縫着方法のことである。部材同士を縫着した後に、上記の裁縫の縫い目が綻びやすい箇所に閂止めを施す方法を採用した。それにより、糸が綻びにくくなり、部材同士の縫着強度が大きくなり、前記おんぶ紐(1)の安全性が向上する。
図5及び図6を参照して説明する。図5に示す状態は、乳幼児が前記安全ベルト(7)を装着している図である。
前記肩紐(3)と前記安全ベルト(7)の縫着部の左側又は右側の端部には前記雌バックル(8a)を含む連結部(8)も一体的に縫着されており(図1参照)、前記安全ベルト(7)の一端に取り付けられた前記雄バックル(7a)が、他端に取り付けられた前記安全ベルトループ(7a)を介して、前記雌バックル(8a)に連結される(図1参照)。
前記肩紐(3)と前記安全ベルト(7)の縫着部の左側又は右側の端部には前記雌バックル(8a)を含む連結部(8)も一体的に縫着されており(図1参照)、前記安全ベルト(7)の一端に取り付けられた前記雄バックル(7a)が、他端に取り付けられた前記安全ベルトループ(7a)を介して、前記雌バックル(8a)に連結される(図1参照)。
図6に示す状態は、乳幼児を背負う装着形態に好適に使用可能である。背負いの装着状態において、図6の紙面上方からみたときに、乳幼児の頭部は前記肩紐(3)、前記下紐(4)及び前記安全ベルト(7)で囲まれる略正方形領域内に挿入される。前記正方形領域の一辺の長さは、乳幼児の頭部の平均直径と等しいか若干長く形成されることが好ましい。これにより、背負いの装着形態が容易となる。尚、このとき乳幼児の後頭部下方、即ち首後面は、前記枕部(6)を横切る前記肩紐(3)上に位置する。
前記本体(2)の下縁は、装着者の腰部腹側に巻き付く前記下紐(4)によって、前記輪具(4a)を介して張力が伝達され、装着者腰部背側に巻き付けられる。これにより、前記本体(2)と前記下紐(4)に縫着された前記クロッチ部(5)は乳幼児の臀部全体を包み込むとともに支持するものとなる。
前記本体(2)の下縁は、装着者の腰部腹側に巻き付く前記下紐(4)によって、前記輪具(4a)を介して張力が伝達され、装着者腰部背側に巻き付けられる。これにより、前記本体(2)と前記下紐(4)に縫着された前記クロッチ部(5)は乳幼児の臀部全体を包み込むとともに支持するものとなる。
本発明によればおんぶ紐の使用者が装着する際に安全ベルトが乳幼児の胴体を保持されているため落下を防止することができ、またおんぶ紐を使用する際も支えることができ、安全性の高いおんぶ紐とすることができる。
1 おんぶ紐
2 本体
3 肩紐
3c 肩紐の中央部
4 下紐
4a 輪具
5 クロッチ部
6 枕部
7 安全ベルト
7a 雄バックル
7b 安全ベルトループ
8 連結部
8a 雌バックル
9 開口部
10a、10b 布
10c、10d 布の周縁部
11 ベルト
11a、11b ベルトの折返し部
SL1 第一縫着部
SL2 第二縫着部
2 本体
3 肩紐
3c 肩紐の中央部
4 下紐
4a 輪具
5 クロッチ部
6 枕部
7 安全ベルト
7a 雄バックル
7b 安全ベルトループ
8 連結部
8a 雌バックル
9 開口部
10a、10b 布
10c、10d 布の周縁部
11 ベルト
11a、11b ベルトの折返し部
SL1 第一縫着部
SL2 第二縫着部
Claims (4)
- 乳幼児の背中及び臀部を支持するための可撓性材料からなる本体と、
前記本体の上縁に沿って縫着された肩紐と、
前記本体の下縁に縫着された下紐を含むおんぶ紐であって、
前記本体の下縁の中央には延出した領域が設けられ、
前記本体と前記下紐を連結するために、前記延出した領域の下縁の左右両側縁との近傍の端部とクロッチ部の上縁、及び前記クロッチ部の下縁と前記下紐の上縁が縫着されており、
前記肩紐の中央部には枕部が着脱自在に取り付けられており、
前記肩紐の前記枕部の左側及び右側の両端部の近傍に安全ベルトが縫着されており、
前記安全ベルトは一端から他端まで連続する一本の紐体であり、
前記肩紐と前記安全ベルトの縫着部の左側又は右側の端部には雌バックルを含む連結部も一体的に縫着されており、
前記安全ベルトの一端に取り付けられた雄バックルが、他端に取り付けられた安全ベルトループを介して、前記雌バックルに連結されることを特徴とするおんぶ紐。 - 前記本体と前記肩紐、前記下紐は前記本体の下縁、及び前記下紐と前記クロッチ部はダブルステッチで縫着されていることを特徴とする請求項1に記載のおんぶ紐。
- 前記安全ベルトと前記肩紐の縫着部、及び前記輪具と前記下紐の縫着部に閂止めを施していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のおんぶ紐。
- 前記雄バックル及び/又は前記雌バックルに長さ調節機構を備えている請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のおんぶ紐。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017082411A JP2018175607A (ja) | 2017-04-18 | 2017-04-18 | おんぶ紐 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017082411A JP2018175607A (ja) | 2017-04-18 | 2017-04-18 | おんぶ紐 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018175607A true JP2018175607A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=64282111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017082411A Pending JP2018175607A (ja) | 2017-04-18 | 2017-04-18 | おんぶ紐 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018175607A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022126576A (ja) * | 2021-02-18 | 2022-08-30 | 株式会社ワンスレッド | 抱っこ補助機能付きバッグ |
-
2017
- 2017-04-18 JP JP2017082411A patent/JP2018175607A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022126576A (ja) * | 2021-02-18 | 2022-08-30 | 株式会社ワンスレッド | 抱っこ補助機能付きバッグ |
JP7335637B2 (ja) | 2021-02-18 | 2023-08-30 | 株式会社ワンスレッド | 抱っこ補助機能付きバッグ |
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