JP2018102344A - 股関節サポーター - Google Patents

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JP2018102344A JP2016248842A JP2016248842A JP2018102344A JP 2018102344 A JP2018102344 A JP 2018102344A JP 2016248842 A JP2016248842 A JP 2016248842A JP 2016248842 A JP2016248842 A JP 2016248842A JP 2018102344 A JP2018102344 A JP 2018102344A
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輝和 内田
Terukazu Uchida
輝和 内田
育正 渡邉
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育正 渡邉
美由紀 山本
Miyuki Yamamoto
美由紀 山本
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Abstract

【課題】
既に発症している腰痛を軽減するだけでなく、将来の腰痛発症も防止することができるサポーターを提供する。
【解決手段】
股関節サポーター100を、腰回り左側方に当接させるための左側方パッド110と、腰回り右側方に当接させるための右側方パッド120と、腰回り背側に当接させるための後方パッド130と、左側方110パッドと後方パッド130とを連結する伸縮性を有しない左側連結帯材140と、右側方パッド120と後方パッド130とを連結する伸縮性を有しない右側連結帯材150と、左側方パッド110における後方パッド130に連結されていない側の端部と右側方パッド120における後方パッド130に連結されていない側の端部とを着脱自在に連結するための前方連結帯材160とを備えたものとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、腰回りに巻き付けて使用する股関節サポーターに関する。
介護やスポーツを行う人は、その腰部に負担がかかりがちになるため、腰痛を発症しやすい。このような腰痛を軽減するための補助具として、使用者の腰回りに巻き付けて使用するサポーターが広く知られている(例えば、特許文献1の図1等に記載のサポーター。)。これらのサポーターは、特許文献1の段落0005等にも記載されているように、主に、使用者の腰部背側に位置する仙腸関節(同文献の図3において、骨盤202における仙骨204と左右一対の腸骨205とをつなぐ関節206)を締めて安定化することによって、腰痛を軽減するものとなっている。
また、特許文献2には、使用者の腰回りにおける腰骨(腸骨前上棘)よりも下側に巻き付けることによって腰痛を防止する骨盤固定バンドも提案されている。特許文献2に記載の骨盤固定バンドは、同文献の図1等に示されるように、背帯1と、側帯2,2aと、前帯3と、押圧機構4と、連結部材5とを備えたものとなっている。この骨盤固定バンドは、同文献の図4等に示されるように、その押圧機構4が使用者の腰回り側部における腸骨前上棘aと大腿骨大転子部dとの間に位置する部分に重なるように装着するものとなっている。これにより、骨盤にかかる荷重が大腿骨頭部cだけでなく大腿骨大転子部dでも支えられるようになるため、骨盤の開離を阻止して、腰痛を防止することができるとされている。
ところで、これらのサポーターは、長手方向に伸縮性を有するものとなっている。例えば、特許文献1に記載のサポーターは、同文献の図1に示されるように、伸縮部12dを備えており、特許文献2に記載の骨盤固定バンドは、同文献の図1に示されるように、弾性帯部13を備えている。このように、サポーターをその長手方向に伸縮性を有するものとすることにより、使用者が身体を動かしたとしてもサポーターと使用者の腰回りとの間に隙間が生まれにくくすることができるため、サポーターが適切な着用位置からずれにくいようにすることが可能になる。
特開2013−138823号公報 特開昭56−116455号公報
しかし、特許文献1に示されるような従来のサポーターは、同文献の段落0056,0058等にも記載されているように、腰部を支える筋肉を補助することで使用者の腰部を安定させることを目的として着用されるものである。換言すると、使用者の筋肉によって支えるべき腰椎や仙骨を、外部から締めて支えるものである。このため、このような従来のサポーターは、着用することで一時的に腰痛を軽減することはできたとしても、それは対処療法的なものにすぎず、腰痛の根本的な治療には結びつかないものであった。加えて、長期的に着用し続けると腰部を支える筋肉の衰えを招いてしまう虞もあった。
また、特許文献2に記載の骨盤固定バンドも、やはり対処療法的なものであり、必ずしも腰痛の原因を解消できるものではなかった。というのも、骨盤に過度の荷重や偏った荷重がかかると、骨盤が開きがちになって腰痛を引き起こしてしまうところ、特許文献2に記載の骨盤固定バンドは、骨盤にかかったこれらの荷重を大腿骨頭部と大腿骨大転子部とに分散させて凌ぐだけのものであり、そもそもの原因である過度の荷重を軽減したり、骨盤に正しく荷重がかかるようにしたりするものではないからである。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、腰痛の原因を解消することができ、既に発症している腰痛を軽減するだけでなく、将来の腰痛発症も防止することができるサポーターを提供するものである。
上記課題は、
使用者の腰回りに巻き付けて使用する股関節サポーターであって、
使用者の腰回り左側方に当接させるための左側方パッドと、
使用者の腰回り右側方に当接させるための右側方パッドと、
使用者の腰回り背側に当接させるための後方パッドと、
左側方パッドと後方パッドとの間を連結する伸縮性を有しない左側連結帯材と、
右側方パッドと後方パッドとの間を連結する伸縮性を有しない右側連結帯材と、
左側方パッドにおける後方パッドに連結されていない側の端部と、右側方パッドにおける後方パッドに連結されていない側の端部とを着脱自在に連結するための前方連結帯材と
を備えたことを特徴とする股関節サポーター
を提供することによって解決される。
これにより、腰痛の原因を解消することができ、既に発症している腰痛を軽減するだけでなく、将来の腰痛発症も防止することができる。すなわち、腰痛を引き起こす大きな原因の一つは、股関節の緩みやずれによって姿勢が悪化し、腰椎に無理な負担がかかるようになることであるところ、本発明の股関節サポーターを、左側方パッド及び右側方パッドが使用者の腰回り側方における脚の付け根部に当接する状態で(左側方パッド及び右側方パッドが、使用者の大腿骨大転子部を左右から締めることができる状態で)着用することによって、使用者の股関節を左右から締めて股関節の位置を矯正し、使用者が正しい姿勢を取れるようにすることができる。これにより、腰痛の原因となる姿勢の悪さを解消するとともに、使用者が自身の腰部の筋肉を正しく使うことができるようにサポートすることが可能になる。加えて、本発明の股関節サポーターは、既に腰痛を発症している人の腰痛を軽減するだけでなく、健康な人が将来的に腰痛を発症することを防止することも可能なものとなっている。すなわち、介護やスポーツ等の腰部に負担がかかる作業を行う際に、本発明の股関節サポーターを着用することによって、股関節の緩みやずれが発生することを防いで、腰痛の発生を未然に防止することが可能になる。
ところで、既に述べたように、従来のサポーターは長手方向に伸縮性を有するものとなっていたが、本発明の股関節サポーターにおいては、左側連結帯材及び右側連結帯材を、伸縮性を有しないものとしており、股関節サポーター全体としても長手方向(着用時に使用者の腰回り外周方向となる方向。以下同じ。)に伸縮性を有しないようにしている。これにより、本発明の股関節サポーターは、股関節をしっかりと締めることが可能なものとなっている。というのも、本発明の股関節サポーターは、大腿部の大きな筋肉によってダイナミックに可動する股関節の外側に装着するものであるため、長手方向に伸縮性を有していると、股関節を十分な力で締めることができなくなってしまうところ、長手方向に伸縮性を有しないものとすることで、股関節をしっかりと締めることができるようになるからである。
ただし、股関節サポーターが長手方向に伸縮性を有さないものであると、使用者が身体を動かした際に股関節サポーターと使用者の腰回りとの間に隙間が生まれやすくなり、股関節サポーターが適切な着用位置からずれやすくなる虞がある。このため、左側方パッドの内側面及び右側方パッドの内側面に、滑り止めマットをそれぞれ設けるようにすると好ましい。これにより、股関節サポーターが適切な着用位置からずれにくいようにすることができる。
この場合、滑り止めマットにおける使用者の腰部に当接する面の意匠は特に限定されないが、滑り止めマットを、複数のV字形状の滑り止め突起を有するものとするとともに、少なくとも一部の滑り止め突起を、そのV字状に開いた側が下方を向くように配するようにすると好ましい。これにより、股関節サポーターが適切な着用位置からずれることをより効果的に防ぐことができる。というのも、股関節サポーターを着用した際には、重力がかかる方向である下方に股関節サポーターがずれがちであるところ、滑り止めマットにV字形状の滑り止め突起を設けて、そのV字状に開いた側が下方を向くようにすることにより、滑り止めマットに対して上方向に生じる摩擦力(滑り止めマットを、接触物に対して下方に動かそうとした際に生じる摩擦力)を強くすることができ、股関節サポーターを、より下方にずれにくくすることができるからである。
本発明の股関節サポーターにおいては、左側連結帯材及び右側連結帯材を、共に、後方パッドに対して傾斜して取り付けると好ましい。これにより、股関節サポーターの着用時に、使用者の動きを妨げないようにすることができる。というのも、本発明の股関節サポーターは、上述したように、左側方パッド及び右側方パッドが使用者の腰回り側方における脚の付け根部に当接する状態(図3を参照。)で着用するものであるところ、左側連結帯材及び右側連結帯材を後方パッドに対して傾斜させずに(左側方パッド、後方パッド、右側方パッドが略一直線となるように)取り付けた場合には、左側方パッドの左側部分及び右側方パッドの右側部分(着用時に使用者の腰回り前方に当接する部分)が、使用者の前腿の付け根部を押さえるようになってしまい、使用者が前腿を前方に上げにくくなってしまうからである。この点、左側連結帯材及び右側連結帯材を後方パッドに対して傾斜して取り付けると、図3に示すように、左側方パッド及び右側方パッドが、使用者の腰回り側方においては脚の付け根部に当接するようにしつつ、使用者の腰回り前方においては前腿の付け根部よりも上方に当接するようにして、使用者の動きを妨げないようにすることができる。
本発明の股関節サポーターにおいては、左側方パッドと後方パッドとの間隔、又は、右側方パッドと後方パッドとの間隔を調節可能とすると好ましい。これにより、使用者の体格等に合わせて、左側方パッド又は右側方パッドを適切な位置に調節することが可能になる。
以上のように、本発明によって、腰痛の原因を解消することができ、既に発症している腰痛を軽減するだけでなく、将来の腰痛発症も防止することができるサポーターを提供することが可能になる。
展開した股関節サポーターを外側面から見た状態を示す図である。 展開した股関節サポーターを内側面から見た状態を示す図である。 股関節サポーターを使用者の腰部に装着した状態を示す図である。 人間の骨格における骨盤周辺の正面図である。 右側連結帯材の長さを調節する様子を示す図である。
以下、本発明の股関節サポーターを実施するための好適な態様について、図面を参照しながら具体的に説明する。
1. 股関節サポーター
図1及び図2は、本発明の股関節サポーター100を展開した状態を示す図であり、図1は外側面(着用時に外側を向く面)から見た状態を、図2は内側面(着用時に使用者の腰部に当接する側の面)から見た状態を、それぞれ示している。図3は、股関節サポーター100を使用者の腰部に装着した状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図となっている。図4は、人間の骨格における骨盤210周辺の正面図である。図5は、右側連結帯材150の長さを調節する様子を示す図である。
本実施態様の股関節サポーター100は、図1に示すように、左側方パッド110と、右側方パッド120と、後方パッド130と、左側方パッド110と後方パッド130との間を連結する左側連結帯材140と、右側方パッド120と後方パッド130との間を連結する右側連結帯材150と、左側方パッド110の左端部と右側方パッド120の右端部とを連結するための前方連結帯材160とを備えたものとなっている。本実施態様においては、後述するように、左側連結帯材140の長さを調節することで左側方パッド110と後方パッド130との間隔を調節でき、右側連結帯材150の長さを調節することで右側方パッド120と後方パッド130との間隔を調節できるようになっている。また、前方連結帯材160の長さを調節することで、左側方パッド110と右側方パッド120との間隔も調節できるようになっている。前方連結帯材160は、その中央付近に設けられた着脱式留め具161によって左右に分離可能となっている。右側方パッド120の上部には、2箇所の付属品取付具(本実施態様においてはスナップボタン)120aが設けられており、後述するように、小物入れ等の付属品を取り付けることができるようになっている。左側方パッド110、右側方パッド120及び後方パッド130の内側面には、図2に示すように、それぞれ、滑り止めマット170が設けられている。
本実施態様の股関節サポーター100は、図3に示すように、使用者の腰回りに巻き付けて使用するものとなっている。具体的には、左側方パッド110が使用者の腰回り左側方における脚の付け根部に当接し、右側方パッド120が使用者の腰回り右側方における脚の付け根部に当接した状態で装着するものとなっている。これにより、図4における矢印Aに示すように、使用者の大腿骨220における大腿骨大転子部221を左右から押圧して、使用者の股関節230を左右から締め、股関節230の位置を矯正することができる。
本実施態様の股関節サポーター100を装着する際には、以下のような手順で行う。まず、左側連結帯材140及び右側連結帯材150の長さを調節して、股関節サポーター100の長さが使用者の腰回りよりも長くなるようにしておく。次に、後方パッド130が使用者の腰回り背側に配されるように股関節サポーター100を使用者の腰回りに巻き付けた状態とし、使用者の腰回り前側において着脱式留め具161を連結することにより左右の前方連結帯材160を連結させる。最後に、長くしておいた左側連結帯材140及び右側連結帯材150の長さを短く調節することで、股関節サポーター100を使用者の腰回りの長さに合わせて締める。以上で、股関節サポーター100の装着が完了する。
ところで、本発明の股関節サポーター100における左側方パッド110、右側方パッド120、後方パッド130、左側連結帯材140、右側連結帯材150及び前方連結帯材160は、いずれも、股関節サポーター100の長手方向に伸縮性を有さないものとなっている。これにより、股関節サポーター100の装着時に、股関節230を十分な力で締めることができる。ただし、この場合には、使用者が身体を動かした際に股関節サポーター100と使用者の腰回りとの間に隙間が生まれやすくなるため、股関節サポーター100が適切な着用位置からずれやすくなる虞がある。このため、本実施態様においては、図2に示すように、左側方パッド110、右側方パッド120及び後方パッド130の内側面に滑り止めマット170を設けることによって、股関節サポーター100がずれにくいようにしている。
以下、本実施態様の股関節サポーター100を構成する各部について説明する。
2. 左側方パッド及び右側方パッド
左側方パッド110及び右側方パッド120は、上述したように、使用者の大腿骨大転子部221を左右から押圧するための部分となっている。左側方パッド110及び右側方パッド120の形状及び大きさは、大腿骨大転子部221を左右からしっかりと押圧することができるようになっていれば、特に限定されない。本実施態様においては、図1に示すように、左側方パッド110及び右側方パッド120を、股関節サポーター100の長手方向に沿った短冊状に形成している。
左側方パッド110及び右側方パッド120の長さ(股関節サポーター100の長手方向に沿った長さ)は、特に限定されないが、通常10cm〜40cm程度とされる。左側方パッド110及び右側方パッド120の幅も特に限定されないが、幅を細くしすぎると、股関節サポーター100の着用時に左側方パッド110や右側方パッド120が使用者の腰部に食い込んで痛みを発生させてしまう虞がある。このため、左側方パッド110及び右側方パッド120の幅は、2cm以上とすると好ましく、4cm以上とするとより好ましく、6cm以上とするとさらに好ましい。一方、左側方パッド110及び右側方パッド120の幅を広くしすぎると、左側方パッド110や右側方パッド120にかかる力が分散しやすくなり、大腿骨大転子部221を十分な力で押圧することができなくなってしまう虞がある。また、左側方パッド110や右側方パッド120が使用者の脚の動きを制限してしまう虞もある。このため、左側方パッド110及び右側方パッド120の幅は、20cm以下とすると好ましく、15cm以下とするとより好ましく、12cm以下とするとさらに好ましい。本実施態様における左側方パッド110及び右側方パッド120は、その長さを28cm程度、幅を8cm程度としている。
左側方パッド110及び右側方パッド120の素材も特に限定されないが、上述したように、股関節サポーター100の長手方向には伸縮性を有さないような素材とされる。加えて、クッション性を有する素材とすると、左側方パッド110及び右側方パッド120が使用者の腰部に食い込みにくくすることができるため好ましい。本実施態様においては、左側方パッド110及び右側方パッド120を、異なる素材を重ね合わせた多層構造としている。具体的には、左側方パッド110及び右側方パッド120を、その外面を形成する表地と、表地の内面側に設けられたシート状のクッション材とで構成している。表地は、その種類を特に限定されず、各種生地(織布や不織布等)を用いることができる。これらの生地には、樹脂製のシートを貼り付けたり、樹脂コーティングを施したりすることもできる。また、左側方パッド110及び右側方パッド120の内側面を形成するクッション材としては、各種の発泡マットや厚手のメッシュ材等を用いることができる。なお、左側方パッド110や右側方パッド120を異なる素材を用いた多層構造とする場合には、個々の素材は単独では伸縮性を有するものであってもよく、重ね合わせて左側方パッド110や右側方パッド120を形成した際に、左側方パッド110や右側方パッド120が全体として股関節サポーター100の長手方向に伸縮性を有しないようになっていればよい。
3. 後方パッド
後方パッド130は、図3(b)に示すように、使用者の腰回り背側(臀部)に当接させて使用するものとなっている。後方パッド130の形状及び大きさは、使用者の臀部の膨らみに合わせてフィットするようになっていれば特に限定されないが、本実施態様においては、図1に示すように、後方パッド130を、左側方パッド110及び右側方パッド120と同じ幅の短冊状に形成している。後方パッド130の長さは、通常10cm〜30cm程度とされ、本実施態様においては23cm程度となっている。後方パッド130は、臀部に沿うように湾曲した形状としてもよい。後方パッド130の素材は、股関節サポーター100の長手方向に伸縮性を有さないものであれば、特に限定されない。本実施態様における後方パッド130は、左側方パッド110及び右側方パッド120と同様の素材で形成している。
4. 左側連結帯材及び右側連結帯材
左側連結帯材140は、左側方パッド110と後方パッド130とを連結するための部分となっており、右側連結帯材150は、右側方パッド120と後方パッド130とを連結するための部分となっている。これにより、後方パッド130に対する左側方パッド110及び右側方パッド120の動きをある程度許容できるようになるため、左側方パッド110、右側方パッド120及び後方パッド130の位置を使用者の腰回りの体形に合わせて調節することができる。
左側連結帯材140及び右側連結帯材150は、左側方パッド110と後方パッド130と右側方パッド120とを略同一直線上で連結させるように設けてもよいが、この場合には、着用時に使用者の動きを妨げてしまう虞がある。というのも、この場合に、股関節サポーター100を、図3に示すように、左側方パッド110及び右側方パッド120が使用者の腰回り側方における脚の付け根部に当接する状態で装着すると、左側方パッド110の左側部分及び右側方パッド120の右側部分(着用時に使用者の腰回り前方に当接する部分)が、使用者の前腿の付け根部にかかってしまい、使用者が前腿を前方に上げにくくなってしまうからである。このため、本実施態様においては、図1に示すように、左側連結帯材140を、その前端部(左側方パッド110に接続された側の端部)がその後端部(後方パッド130に接続された側の端部)よりも上方となるように傾斜させた状態で後方パッド130に取り付けており、右側連結帯材150を、その前端部(右側方パッド120に接続された側の端部)がその後端部(後方パッド130に接続された側の端部)よりも上方となるように傾斜させた状態で後方パッド130に取り付けている。これにより、図3(b)に示すように、着用時に、左側方パッド110及び右側方パッド120が前上がりの状態となるようにすることができる。すなわち、左側方パッド110及び右側方パッド120が、使用者の腰回り側方においては脚の付け根部に位置する大腿骨大転子部221を押圧できる位置に当接し、使用者の腰回り前方においては前腿の付け根部よりも上方に当接するようにして、使用者の動きを妨げないようにすることができる。
左側連結帯材140の後方パッド130に対する傾斜角θ(図1を参照)や、右側連結帯材150の後方パッド130に対する傾斜角θは、特に限定されない。しかし、上述したように、左側方パッド110の左側部分及び右側方パッド120の右側部分を使用者の前腿の付け根部よりも上方に当接させるためには、傾斜角θや傾斜角θをある程度大きくすることが好ましい。このため、傾斜角θや傾斜角θは、5°以上とすると好ましく、10°以上とするとより好ましく、15°以上とするとさらに好ましい。一方で、傾斜角θや傾斜角θを大きくし過ぎると、着用時に、股関節サポーター100における使用者の腰回り前方に当接する部分の位置が高くなりすぎてしまい、股関節サポーター100の締付力が分散して、大腿骨大転子部221を十分な力で押圧することができなくなってしまう虞がある。このため、傾斜角θや傾斜角θは、45°以下とすると好ましく、35°以下とするとより好ましく、25°以下とするとさらに好ましい。本実施態様においては、傾斜角θ及び傾斜角θを20°程度としている。
本実施態様における左側連結帯材140及び右側連結帯材150は、既に述べたように、その長さを調節することができるようになっている。これにより、左側方パッド110ととの間隔、及び、右側方パッド120と後方パッド130との間隔を調節して、左側方パッド110及び右側方パッド120が使用者の腰回り側方における適切な位置(使用者の大腿骨大転子部221を左右から押圧できる位置)に当接するようにすることができる。左側連結帯材140及び右側連結帯材150の長さを調節するための構造は、特に限定されないが、本実施態様においては、図5に示す構造を採用している。
以下、図5を用いて、本実施態様の股関節サポーター100における左側連結帯材140及び右側連結帯材150の具体的な構造を説明する。なお、本実施態様においては、左側連結帯材140と右側連結帯材150とが同様の構造を有しているため、以下では右側連結帯材150のみについて説明する。本実施態様における右側連結帯材150は、図5に示すように、後方パッド130側の第一帯材151と、右側方パッド120側の第二帯材152と、第一帯材151と第二帯材152とを連結する第一連結具153とで構成されている。第一帯材151は、その一端側(左端側)を後方パッド130の右端部に固定されている。第二帯材152は、その一端側を右側方パッド120の左端部に固定されるとともに、その他端側には、第二連結具154が取り付けられている。この第二帯材152は、第一連結具153を通る部分で右側方パッド120側に折り返された状態とされる。第二連結具154には、右側方パッド120に設けられた固定帯材121が通されている。本実施態様における固定帯材121は、前方連結帯材160における右側方パッド120に固定された部分を延長することで形成されている。この固定帯材121は、図5における矢印Bで示すように折り返して、その折り返し側の端部に設けられた面ファスナー121aを、右側方パッド120側の面ファスナー121bに固着するようになっている。右側連結帯材150の長さ(右側方パッド120と後方パッド130との間隔)は、面ファスナー121bに対する面ファスナー121aの固着位置を変化させることで調節することができる。
このような構造を採用することにより、使用者が自分自身で股関節サポーター100をしっかりと締めることができるようになる。すなわち、本実施態様の股関節サポーター100は、これを自身の腰回りに巻き付けた状態から、右側連結帯材150における固定帯材121の折り返し側の端部を右手で、左側連結帯材140における固定帯材の折り返し側の端部を左手で、それぞれ持ち、前方に引っ張ることで股関節サポーター100を締めることができる。このような締め方は、力を込めやすいため、股関節サポーター100で股関節230をしっかりと締めることができる。
左側連結帯材140及び右側連結帯材150の素材は、股関節サポーター100の長手方向に伸縮性を有しないものであり、必要な強度を確保できるものであれば特に限定されず、紐材等を用いてもよいが、帯材とすると好ましい。これにより、左側連結帯材140及び右側連結帯材150が使用者の腰部に食い込むことを防ぐことができる。このような素材としては、各種繊維の縮織地や、樹脂シートや、革等から成る帯材が挙げられる。本実施態様においては、左側連結帯材140及び右側連結帯材150を、化繊製の織テープで形成している。
左側連結帯材140及び右側連結帯材150の幅も、特に限定されないが、細くしすぎると、十分な強度を確保できない虞がある。また、着用時に使用者の腰部に食い込みやすくなってしまう虞もある。このため、左側連結帯材140及び右側連結帯材150の幅は、0.5cm以上とすると好ましい。左側連結帯材140及び右側連結帯材150の幅は、1cm以上とするとより好ましく、2cm以上とするとさらに好ましい。左側連結帯材140及び右側連結帯材150の幅に特に上限はないが、通常、左側方パッド110や右側方パッド120よりも細くされる。左側連結帯材140及び右側連結帯材150の幅は、8cm以下とすると好ましく、5cm以下とするとより好ましく、3cm以下とするとさらに好ましい。本実施態様における左側連結帯材140及び右側連結帯材150は、その幅を2.5cm程度としている。
5. 滑り止めマット
滑り止めマット170は、股関節サポーター100が使用者の腰回りにおける適切な着用位置からずれにくいようにするためのものである。滑り止めマット170は、股関節サポーター100のずれを適切に防止することができるようになっていれば、その取付位置を特に限定されない。このため、例えば、左側方パッド110、右側方パッド120又は後方パッド130の内側面全体を、滑り止めマット170で形成することもできる。しかし、本実施態様の股関節サポーター100においては、大腿骨大転子部221を押圧する部分の位置が重要であるところ、それ以外の部分にまで広範に滑り止めマット170を設けると、股関節サポーター100が、使用者のちょっとした動きにも追随しやすくなって、かえって適切な着用位置からずれやすくなってしまう虞がある。このため、本実施態様においては、図2に示すように、左側方パッド110の内側面における右側部分と、右側方パッド120の内側面における左側部分とに滑り止めマット170を設けている。これらの部分は、股関節サポーター100を着用した際に、使用者の大腿骨大転子部221(図4)に重なる部分である。これにより、左側方パッド110及び右側方パッド120が大腿骨大転子部221を適切に押圧できる位置からずれにくいようにすることができる。
加えて、本実施態様においては、後方パッド130にも滑り止めマット170を設けている。これにより、左側方パッド110及び右側方パッド120の位置をよりずれにくくすることができる。というのも、後方パッド130は、左側方パッド110の右側部分及び右側方パッド120の左側部分に連結された部分であることに加え、使用者の腰回りの中でも可動性が低い箇所である臀部に当接させるものとなっている。このため、後方パッド130に滑り止めマット170を設けることで、股関節サポーター100が使用者の動きに追随してずれる可能性を増大させることなく、左側方パッド110の右側部分及び右側方パッド120の左側部分をよりずれにくくすることができるからである。滑り止めマット170の大きさ及び形状も特に限定されないが、本実施態様においては、滑り止めマット170を、縦約5cm、横約8cm程度の略矩形状としている。
滑り止めマット170の滑り止め面は、必要な滑り止め機能を発揮することができるようになっていれば、その意匠を特に限定されない。本実施態様においては、図2に示すように、滑り止めマット170の滑り止め面に複数の滑り止め突起171を設けている。滑り止め突起171の形状は特に限定されないが、本実施態様においては、滑り止め突起171をV字形状に形成しており、そのV字状に開いた側が下方を向くように滑り止め突起171を配している。これにより、既に述べたように、着用時に股関節サポーター100が下方にずれにくいようにすることができる。別の態様として、V字形状に形成した滑り止め突起171を、V字状に開いた側が下方を向くものと、V字状に開いた側が上方を向くものとを混在させた状態で配するようにしてもよい。これにより、着用時に股関節サポーター100が上方にもずれにくいようにすることができる。滑り止めマット170の滑り止め面の意匠は、股関節サポーター100に設けられたすべての滑り止めマット170で同じである必要はなく、滑り止めマット170が設けられた箇所に応じて変えることもできる。
滑り止めマット170の素材は、必要な滑り止め機能を発揮することができるものであれば特に限定されない。滑り止めマット170は、ゴムや、樹脂や、これらの発泡体等で形成することができる。本実施態様における滑り止めマット170は、合成ゴム製となっている。
6. 付属品取付具
本実施態様の股関節サポーター100は、右側方パッド120の上部に、2箇所の付属品取付具(スナップボタン)120aを備えたものとなっている。これにより、ポーチ等の付属品を、股関節サポーター100に着脱自在に取り付けることができるようになっている。本実施態様の股関節サポーター100は、衣服の下だけでなく衣服の上からも装着することができるものであるところ、衣服の上に装着した場合には、ズボンやスカート等の下衣のポケットが股関節サポーター100で覆われて使用できなくなる可能性もある。この点、上記の付属品取付具120aにポーチ等を取り付ければ、使用できなくなったポケットの機能をポーチ等で補うことができる。
本実施態様において、付属品取付具120aは、スナップボタンとしているが、付属品を着脱自在に取り付けることができればその種類を特に限定されない。例えば、付属品取付具120aをフックやカラビナや面ファスナー等としてもよい。付属品取付具120aを設ける位置も特に限定されないが、左側方パッド110や右側方パッド120や前方連結帯材160等に設けるようにすると、使用者が扱いやすい位置にポーチ等を取り付けることができるため好ましい。付属品取付具120aは、1つだけ設けてもよいが、複数箇所に設けるようにすると、ポーチ等をより安定して取り付けることができるため好ましい。
7. 用途
本発明の股関節サポーター100は、その用途を特に限定されるものではないが、介護やスポーツを行う際の腰痛軽減や腰痛予防のためのサポーターとして好適に用いることができる。
100 股関節サポーター
110 左側方パッド
120 右側方パッド
120a 付属品取付具
121 固定帯材
121a 面ファスナー
121b 面ファスナー
130 後方パッド
140 左側連結帯材
150 右側連結帯材
151 第一帯材
152 第二帯材
153 第一連結具
154 第二連結具
160 前方連結帯材
161 着脱式留め具
170 滑り止めマット
171 滑り止め突起
210 骨盤
220 大腿骨
221 大腿骨大転子部
230 股関節

Claims (5)

  1. 使用者の腰回りに巻き付けて使用する股関節サポーターであって、
    使用者の腰回り左側方に当接させるための左側方パッドと、
    使用者の腰回り右側方に当接させるための右側方パッドと、
    使用者の腰回り背側に当接させるための後方パッドと、
    左側方パッドと後方パッドとの間を連結する伸縮性を有しない左側連結帯材と、
    右側方パッドと後方パッドとの間を連結する伸縮性を有しない右側連結帯材と、
    左側方パッドにおける後方パッドに連結されていない側の端部と、右側方パッドにおける後方パッドに連結されていない側の端部とを着脱自在に連結するための前方連結帯材と
    を備えたことを特徴とする股関節サポーター。
  2. 左側連結帯材及び右側連結帯材が、共に、後方パッドに対して傾斜して取り付けられた請求項1に記載の股関節サポーター。
  3. 左側方パッドと後方パッドとの間隔、又は、右側方パッドと後方パッドとの間隔が調節可能とされた請求項1又は2に記載の股関節サポーター。
  4. 左側方パッドの内側面及び右側方パッドの内側面に、滑り止めマットがそれぞれ設けられた請求項1〜3いずれかに記載の股関節サポーター。
  5. 滑り止めマットが、複数のV字形状の滑り止め突起を有するものとされるとともに、
    少なくとも一部の滑り止め突起が、そのV字状に開いた側が下方を向くように配された
    請求項1〜4いずれかに記載の股関節サポーター。
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