JP2021099018A - 複合機能フィルム内窓システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本体ガラス窓の安全性を確保しつつ、機能性フィルムシートの各種機能及び用途をも十分に発揮し、窓への設置の作業性も格段に向上させ経済効率も格段に向上させることの可能な、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽や、発熱、太陽光発電などの機能性に加えて特殊用途を兼ねたビジュアルスクリーン機能等複合機能を有するフィルム内窓を提供すること。【解決手段】複合機能を付与されたフィルムシート及び/若しくはパネルを積層保持する窓枠2であって、窓枠は、ガラス窓の上辺及び/若しくは下辺及び/若しくは右辺及び/若しくは左辺近傍に設置され、窓枠の積層保持構造を複合機能を有する複数のフィルムシート及びパネルの、上辺及び/若しくは下辺及び/若しくは右辺及び/若しくは左辺を、フィルムシート及びパネルの各々が別個に絶縁スペーサ部4を介して挟み込まれ面固定保持される構造とする。【選択図】図1

Description

本発明は、窓への機能性付与に関し、特に調光フィルム、太陽光発電フィルム、発熱フィルム、遮熱・断熱フィルム、電磁波遮蔽フィルム、ビジュアルスクリーンなどの機能性ガラスフィルムやシート及びパネルなどを、ガラス交換やガラスに直接貼ることなく、通電性を有するフィルム保持枠を用い、窓に複合機能を付与する複合機能フィルム内窓システムに関する。
一般的に、家屋、ビル建物等の窓は透明ガラスを設置することによって採光を得ているが、通常のガラスは光を機能的に遮蔽することがないため、紫外線から赤外線を含む太陽光を全般的に通過させていると言える。しかし、赤外線を遮蔽することなく採光すると夏は室内の温度が上昇しすぎる。また、紫外線を直接採光すると皮膚などを害するほか、室内の物品を劣化させたりする。また冬季においては室内側の熱がガラス窓から逃げるという問題もある。
このような一般ガラス採光による弊害を防御する観点から、近年は、機能的に光を遮蔽するための技術が開発されてきた。機能性布地を用いたカーテンや、遮蔽板を設置する等の他に、最も一般的な方法は、一定の光線を遮蔽する機能性フィルムを用いて窓ガラスに貼付する方法である。
つまり、太陽光の透過波長を限定する方法による調光フィルム、遮熱フィルム、断熱フィルム、紫外線UV遮蔽フィルムや、発熱フィルム、太陽光発電フィルムなどの機能性フィルム、加えて特殊用途を兼ねたビジュアルスクリーンなどをガラス窓に貼付する方法である。
本発明の説明においては、これらの調光フィルム、遮熱フィルム、断熱フィルム、紫外線UV遮蔽フィルムや、発熱フィルム、太陽光発電フィルム、電磁波遮蔽フィルムなどの機能性フィルム、加えて特殊用途を兼ねたビジュアルスクリーンや同一機能を有するパネルなどを一括して「機能性フィルムシート及びパネル」と称する。
また、窓ガラスに直接貼付せずに機能性フィルムシート及びパネルを利用する様々な方法も考案され、文献紹介も成されてきた。これについては、下記の特許文献1及び2について記載する。
たとえば、特許文献1では、建造物等の開口部(サッシの窓、ドアなど)にある枠(木製の場合が多い)に弾力性のあるフィルム(サンバイザーやファイルケース等に用いられている透明または着色されたもの−P・V・C等)、または、フィルムに布、紙等それに類するものを留めるか張り合わせた物を棒状のものに巻き付けた巻き取り装置又は伸縮も可能な巻き取り装置を上部または下部、右または左に既存の窓硝子やドアとある程度の空間を取れる位置に直接固定し、左右または上下のガイドレール、必要に応じてその間に設置するガイドレールに沿ってフィルムとマジックテープ(登録商標)を取り付けた取っ手を上下、または左右に動かし、巻き取り装置のある枠とは反対の枠に取り付けた格納式マジックテープ(登録商標)等により固定し、二つ目の断熱、遮光効果を備えた密閉された窓・ドアとすることのできる装置と方法とする技術思想が開示されている。
しかし、この例では、フィルムの機能が遮光、断熱に規定されているのみであり、材質や機能及びその効果については詳細明示がない。加えて、フィルムの貼り方や固定方法についても非常に技術的に未熟であり、フィルムの張りテンションはなく当に布カーテンの域を脱していないと言える。また固定方法も簡易で落下の危険回避技術がなく、大きく実用性に欠けている。
また特許文献2では、 窓の本体の周囲に両面テープを介してゴム状の磁石を貼る。次に断熱材の周囲にも同様に両面テープを貼りその上にゴム状の磁石を貼る。以上のように作られた断熱材を磁石の力を介して本体に吸着させる窓及び枠体の技術思想が開示されている。
しかし、この例においても、断熱材を壁に取り付けた磁石を介して貼り付けるというような幼稚な技術であり、落下破損の危険を回避する技術については記載及び言及がなく、実施要件及び実用性に大きく欠けるものと言わざるを得ない。
加えて、上記特許文献1及び2においては、遮光機能、断熱機能を付与する方法に主目的が留まっており、より複数の機能を一括した窓システムには至っていない。また通電によって機能するフィルムやパネル及びスクリーンの技術開示には至っていない。
特開2003−74265号公報 特開2005−264701号公報
これまでの技術もしくは技術的思想では、上記のように解決されていない課題も多いため、調光フィルム、遮熱フィルム、断熱フィルム、紫外線UV遮蔽フィルムや、発熱フィルム、太陽光発電フィルム、電磁波遮蔽フィルム等の特殊用途や特殊機能を兼ね備えた機能性フィルムシートやビジュアルスクリーン及び上記機能性を付与したパネルなどの機能性フィルムシート及びパネルの窓への設置には至っていなかった。
従来は、上記機能性をガラス窓に付与するためには、一つは機能性フィルムをガラス内に積層する機能性ガラスへの交換、そしてもう一つは、機能性フィルムシートをガラスへ直接貼る方法とされていた。
しかし、機能性ガラスや機能性フィルムシートの窓ガラスへの設置においては、機能性ガラスの交換方法及びガラスへ直接貼付方法について、後述のような課題がある。つまり、既存ガラスに調光フィルム、太陽光発電フィルム、ビジュアルスクリーンを加工したガラスに交換するには多大な費用コストと長期の工期を要する。
また、調光フィルム、太陽光発電フィルム、ビジュアルスクリーン等をガラスに貼ると各々のフィルムの更新撤去に際して既存フィルムを剥がす必要があり、その際、剥がし治工具としてスクレイパーを使うためガラスに傷がつく可能性がある。
賃貸ビルや住宅においては借主負担でフィルムを貼り、原状回復時にフィルムを剥がし、ガラスに傷がつくと借主は貸主から傷ついたガラスの交換を求められるため、賠償負担をも負うことになる。貸主所有の場合は貸主負担となるので貸主が負担を嫌うことは言うまでもない。フィルムの更新撤去に際しても、既存フィルムを剥がす必要があるため同様の問題がある。
昨今は、既存ガラスにはガラス飛散防止フィルムが貼付されていることがある。これを想定すると、調光フィルム、太陽光発電フィルム、ビジュアルスクリーンをガラスに貼る際には、既存のガラス飛散防止フィルムを剥がす必要があり、上記と同様既存ガラスを傷つける可能性が大きい。傷ついたガラスに調光フィルム、太陽光発電フィルム、ビジュアルスクリーンを貼ると各種フィルム性能及び 耐久性を低下させることもある。加えて貼付できない場合もある。
本発明はこうした従来技術上の問題点を解決し且つ機能性フィルムシート及びパネルの市場拡大をも企図したものであり、本体ガラス窓の安全性を確保しつつ、機能性フィルムシート及びパネルの各種機能及び用途をも十分に発揮し、ガラス窓への設置の作業性も格段に向上させ、経済効率も格段に向上させることの可能な、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽や、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽、ビジュアルスクリーン機能などの複合機能を付与されたフィルム内窓システムを提供することを課題とする。
かかる課題を解決するため、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽、ビジュアルスクリーン機能など付与されたフィルムシート及び若しくはパネルを一つに積層保持する内窓枠であって、前記窓枠は、ガラス窓の上辺及び若しくは下辺及び若しくは右辺及び若しくは左辺近傍に設置される窓枠であって、前記窓枠の前記積層保持構造が、前記複合機能を有する複数の前記フィルムシート及び前記パネルの、上辺及び若しくは下辺及び若しくは右辺及び若しくは左辺を、前記フィルムシート及び前記パネルの各々が別個に絶縁スペーサ部を介して挟み込まれ面固定保持される構造であることに特徴を有する。
つまり、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、その窓枠が様々な形状及び大きさである窓の四辺外周近傍に形成される内窓の枠体であって、その枠体は窓の四辺を四角形状に連結されるものに限定せず、窓の3辺又は2辺を形成するものでもあってよく、且つ一辺を形成するものであってもよい枠体を指す。
その内窓枠体には、様々な機能を有するフィルムシート又はパネルが絶縁スペーサを介して挟み込まれる。様々な機能とは、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽、ビジュアルスクリーン機能等を指す。これらの機能フィルムシート及びパネルは本発明に係る複合機能フィルム内窓枠によって、四方又は三方又は二方向又は一方向をテンションよく張った状態で固定される。
そして、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの前記窓枠の前記積層保持構造の前記面固定保持する前記絶縁スペーサ部には導電端子を有し、前記フィルムシート及び前記パネルごとに個別に外部との導電機能を有することも特徴とする。
機能フィルムシート及びパネルによっては、導電機能を必要とするものもあり、これらの導電回路を外部に接続させるための導電端子を絶縁スペーサに有する。導電端子を形成する位置や大きさ、材質などを本発明は限定するものではない。それらの導電端子位置や大きさ、材質は、機能フィルムシート及びパネルによって最適な仕様を選択すればよいのである。また機能フィルムシートを何層にするかも自由に設定できる。
本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの前記窓枠の外周部には可撓性樹脂から成るガスケット固定構造を有し、前記ガスケット固定構造を前記窓枠外部である壁及び若しくはワイヤー及び若しくはハトメ構造と連接固定することにより前記フィルムシート及び前記パネルの張り強度(張りテンション)を保持する態様をとることもできる。
つまり本発明に係る複合機能フィルム内窓枠は、あくまでも枠体であるためガラス窓近傍の従来設置の窓枠や壁等に固定する仕組みを上記のように有する。しかしそれらの固定方法は従来技術の範囲で様々選択すればよいものでもあり、本発明の技術思想はそれらの選択技術を内包するものである。
本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、前記窓枠の角コーナー部の構造が、L字型枠構造部であって、前記L字型枠構造部と前記窓枠の連接部が各々凹凸構造の嵌合形態であり、且つ前記フィルムシート及び前記パネルの前記絶縁スペ―サ部の前記通電端子は、各々の個別に前記L字型枠構造部の内部に積層して有する各々の絶縁スペ―サ部の通電端子に通電接続する構造である態様をとることもできる。
本発明に係る複合機能フィルム内窓枠は、上下左右の四方を連結する形状を取る場合は、そのコーナー部において凹凸の差し込み形状をとることによって枠体形成が簡易となることは言うまでもない。また各々の分割枠体には導電端子を有することも可能である。
また本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、前記窓枠の上辺若しくは下辺若しくは右辺若しくは左辺が、前記フィルムシート及び前記パネルを、バネ力を介して巻取り収納するフィルムシート及びパネル収納部である態様をとることもできる。
本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの挟み込まれる機能フィルムシート及びパネルは、フィルム状で可撓性を有する場合が多いため、巻取り収納が可能であり、従来技術によるバネ力を介して巻取り収納するフィルムシート収納部及びパネル収納部を有することにより簡易収納及び移動が可能となる。
加えて本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、前記窓枠の右辺及び左辺が脚下部にキャスターを有する支柱に連接固定された構造であって、前記キャスターを介して移動が可能である態様をとることもできる。
キャスター付きの支柱部を本発明に係る複合機能フィルム内窓枠に連結させることにより本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、ガラス窓から次のガラス窓へ及び部屋から次の部屋のガラス窓へと簡易移動することができる。必要に応じて移動設置が可能な複合機能ガラス窓枠システムを提供することが可能になる。
また、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、前記窓枠の上部と上壁との間に前記窓枠を挟み込む態様で挟み込まれたコの字状の上受け枠と、前記窓枠の上部と前記上受け枠との間に前記窓枠の上部を押し下げる態様で挟み込まれたバネ構造体と、前記窓枠の下部と下壁との間に前記窓枠を挟み込む態様で挟み込まれたコの字状の下受け枠とを具備し、前記窓枠の上下方向において間隙を無くし且つ強固に前記窓枠を保持する機能を付加する形態をとることもできる。(図8、図9参照)
上記のコの字状の上受け枠と下受け枠は、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの本体(窓枠)を上側と下側から挟み込んで上下壁内に固定する機構であって、且つ、上受け枠内に設けたバネ構造体は、本体(窓枠)を押し下げる効果を発揮するため、よりいっそう上下壁内に強固に固定されることになる。バネ構造体は、例えば板バネ等を用いたものであってもよい。本発明は、バネ構造体の材質及び個別構造を限定するものではない。
つまり、上記の機構は、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの裏側である窓側の空気が、同内窓システムの表側である部屋内に流れ込むのを遮蔽し防止する機能をも有することになる。詳細は、発明を実施するための形態において記載する。
加えて、上記のコの字状の上受け枠と下受け枠は、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの本体(窓枠)を設置する際、上受け枠と下受け枠を先に上下壁に設置することによって、内窓システムの本体(窓枠)を上から下へ差し込むだけで強固に固定できるため、工事も簡易となり作業性が非常に向上する効果がある。
そして、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、前記上受け枠及び若しくは前記下受け枠に形成された受け溝を介して固定される間隙封止シール機能材であって、前記窓枠の左横枠と壁との間及び前記窓枠の右横枠と壁との間を覆う複数の薄い長方形板状の間隙封止シール機能材を具備し、前記窓枠の左右方向において間隙を封止し且つ前記窓枠の背面及び前面の空気移動を遮蔽する態様をとることもできる。(図10、図11参照)また、本発明においては、上記のように「間隙封止シール機能材」と表現しているが、例えばゴム系シール材等はその一例である。但し材質を「ゴム」に限定するものではない。伸縮性及び可撓性、表面粘着性等を有するいわゆる間隙封止シール機能を有する材質であればよく、本発明では、すき間を封止するシール機能を有する部材を「間隙封止シール機能材」又は「ゴム系シール材」と総称表現して説明することをここに明記する。
薄い長方形板状の間隙封止シール機能材であるゴム系シール材等は、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの本体(窓枠)の左右の壁とのすき間を遮蔽する機能を有する。この機能も、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの裏側である窓側の空気が、同内窓システムの表側である部屋内に流れ込むのを遮蔽し防止する機能を有することになる。
つまり、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽、ビジュアルスクリーン機能など付与されたフィルムシート及び若しくはパネルを一つに積層保持する内窓枠であって、上記機能を最大限発揮するために、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの裏側である窓側の空気が、同内窓システムの表側である部屋内に流れ込むのを遮蔽し防止する機能を有することは非常に重要である。本発明に係る複合機能フィルム内窓システムの裏側である窓側と、表側である部屋側との間に隙間が存在しないように遮蔽することが、上記機能を最大化するために重要な技術要素となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。これらはすべて、本技術思想の一部である。
本発明によれば下記のような効果が生じる。
1、機能性フィルムシート及びパネルなどの設置コストが低減する。
2、機能性フィルムシート及びパネルの更新撤去費用が低減する。
3、機能性フィルムシート及びパネルの設置に起因するガラス損傷事故を防止できる。
4、機能性フィルムシート及びパネルが採用しやすくなり製品需要を喚起できる。
5、既存ガラスに調光フィルム、太陽光発電フィルム、採用によるエネルギーコストの低減と環境負荷低減につながる。
6、ビジュアルスクリーン画像を広告活用することで企業収益に大きく貢献する。
7、ビジュアルスクリーンに各種情報、相場情報、会議資料などを投影することで生産性の向上、企業収益に大きく貢献する。
8、ビジュアルスクリーンに自然やリゾート地などの景色を投影することで得られるリラックス効果や生産性の向上が期待できる。
本発明によれば、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽機能など付与されたフィルムシート及び若しくはパネルを一つに積層保持する内窓枠である複合機能フィルム内窓システムを提供することができ、部屋内の環境を、光、熱、紫外線UV、電磁波等の外部有害要因から守り、且つ調整し、快適な室内環境を提供することが可能になる。
つまり本発明によれば、本体ガラス窓の安全性を確保しつつ、機能性フィルムシートの各種機能及び用途をも十分に発揮し、窓への設置の作業性も格段に向上させ経済効率も格段に向上させることの可能な、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽などの機能性に加えて特殊用途を兼ねたビジュアルスクリーン機能等付与したフィルム内窓を提供することが実現される。
本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの構造イメージを示した断面概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの全体イメージを縦断面として示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの全体イメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムのコーナー部のイメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの構造イメージを示した断面概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの巻取り体のイメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの全体イメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの上下受け枠の縦断面のイメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの上受け枠のイメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの上からのイメージを示した概念図である。 本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの間隙封止シール機能材であるゴム系シール材のイメージを示した概念図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの構造イメージを示した断面概念図である。同図に示すように、複合機能フィルム内窓システムの構造は、主に窓枠体2、シリコンガスケット6、絶縁スペーサ部4で構成されている。図1は窓枠体2の断面図であり、窓枠体2は右側と左側に分割された構造を成し、互いがクリンチ部3によって合わせ嵌合され固定される形態である。特許請求の範囲及び前述において記載した「窓枠」を、図面及び発明を実施するための形態においては、同義の意味で「窓枠体」とも表現する。
図1に示すように、この窓枠体2の窓中心側には、絶縁スペーサ部4が薄いシート状に複数層構成されており、その絶縁スペーサ部4のそれぞれの間に機能性フィルムシート(例えば太陽光発電フィルム)7、機能性フィルムシート(例えば赤外線反射フィルム)8、機能性フィルムシート(例えば調光フィルム)9、機能性フィルムシート(例えばグラフィックスクリーンフィルム)10等の端部が挟み込まれて固定される構造である。以降、機能性フィルムシート(例えば太陽光発電フィルム)7、機能性フィルムシート(例えば赤外線反射フィルム)8、機能性フィルムシート(例えば調光フィルム)9、機能性フィルムシート(例えばグラフィックスクリーンフィルム)10を一括して「機能性フィルムシート7、8、9、10」と称する。窓枠体2のクリンチ部5によって嵌合固定される際、各々の機能性フィルムシート7、8、9、10は、絶縁スペーサ部4の間に挟まれ、強く固定される構造となっている。
本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの各機能性フィルムシート7、8、9、10は、それぞれ調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽や、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽などの機能性を備えた機能性フィルムシートであって、加えて特殊用途を兼ねたビジュアルスクリーン機能等を備えていてもよい。各機能性フィルムシートは用途及び必要に応じて選択されればよい。
絶縁スペーサ部4の各々の端部は、内部導電端子部5を有し、例えば機能性フィルムシートが導電性を必要とするフィルムシートである場合は、その内部導電端子部5を介して外部に導電機能を連接する。窓枠体2の内部には導電端子や導電性接着剤を介して電気回路を有するが、図1においては割愛省略する。絶縁スペーサ部4は、導電性樹脂又は導電性接着剤で貼り合わせてもよい。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの窓枠体2の外周側には、例えばシリコンガスケット6が強固に取り付けられており、シルコンガスケット6を介して窓枠体2は窓近傍の壁又は梁(ハリ)に嵌め込み固定される構造となっている。
図1においては断面図で窓枠体2の一部を示しているが、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの窓枠体2は、窓全体の輪郭を四角形状に覆う構造であってもよいし、また窓の上側と下側に横長手棒状であってもよい。また窓の右側と左側に縦長手棒状であってもよい。加えて、窓の外周枠一辺であってもよい。
本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの機能性フィルム7、8、9、10は、それぞれたるみなく、テンション強く張り固定されているのが特徴である。
図2は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの全体イメージを縦断面として示した概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、窓11の室内側であって窓11の外周の壁12等に固定される形態である。ただし本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、窓11の室外側に設置することを除外せず、この場合も技術思想として含む。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、窓11の上部近傍及び下部近傍に窓枠体2を有し、その間を、窓11を覆って機能性フィルム7、8、9等が設置される形態を一例として示している。窓枠体2のシリコンガスケット6は、壁12等に固定するための連結治具である。シリコンガスケットによる嵌め方式なのでアンカーは不要であってもよい。窓と本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの間の空気層は、密閉空間となるので断熱、結露防止、防音等の効果も生まれる。
図3は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの全体イメージを示した概念図である。同図に示すように本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、ガラス窓11(破線で示す。)を覆って、機能性フィルム及びパネルがその機能を発揮する。複合機能とは、フィルムシート又はパネルとして選択された調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽、ビジュアルスクリーン機能等を指す。図3には、フィルムシート7、8、9、10の4種を示しているが、その数、種類、大きさ、厚さ等に限定はなく、必要に応じて選択されればよい。
図3においては、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの窓枠体2は、窓の上部及び下部の二方向に設置される形態を表している。この場合はフィルムシートが下側の窓枠体2の重量によって下方向に強く張ることができる。窓枠体2は、もちろん四方向を覆う窓枠体2であってもよいし一方向であってもよいことは既に述べた。
図4は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムのコーナー部のイメージを示した概念図である。同図に示すように本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの角コーナー部は、L字型の窓枠コーナー部15である場合を示している。
連結される窓枠体2との連結構造は、同図に示すように凹部17凸部16によって簡易に嵌合連結される構造となっている。ただし、本発明においては窓枠体2の連結部は、L字型の窓枠コーナー部15に限定するものではない。各種構造は従来技術により選択されればよい。これらは本発明思想に内包されるものである。
図5は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの構造イメージを示した断面概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る複合機能ガラス窓枠システムの窓枠体2は、断面図で示すと上部と下部に分割されて、導電性端子部18を先端部に有する突起で各々のフィルムシート7、8、9、10を接触して挟み込む態様をとることができる。図5においては、絶縁スペーサ部4は割愛して描いていない。
図5に示すように、窓枠体2の上部と下部は凸凹嵌合部22によって強く連結嵌合される仕組みである。また、窓枠体2の内部に存在する導電回路は割愛し図に描いていないが、外部への通電機能を確保するために存在することは明白である。
図6は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの巻取り体のイメージを示した概念図である。同図に示すように本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓の窓枠体2は、自動巻き取り体19であってもよい。従来技術による例えばバネ力を利用した自動巻き取りテンションによって機能性フィルムシート7、8、9、10等は収納時に自動に巻き取られて収納される。設置及び取り外し、そして移動設置が簡易となる。
図7は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの全体イメージを示した概念図である。これは、移動型20の複合機能フィルム内窓システムを示している。同図に示すように本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、キャスター21の付いている支柱部を窓枠体2とすることにより、窓から次の窓へ移動させることができる。また設置部屋から次の部屋の窓へと簡易移動することができる。必要に応じて移動設置が可能な複合機能フィルム内窓システムを提供することが可能になる。
また、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、その窓枠体2が図6で示す自動巻き取り体19と図7で示すキャスター付き支柱の両方を併せ持つ形態であってもよい。
図8は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの上下受け枠の縦断面のイメージを示した概念図である。縦断面を表す同図に示すように、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの本体である窓枠体2の窓枠体(上枠)31の上部には略コの字状の上受け枠33を有し、上壁43に連接されている。上受け枠33と上壁43はビス38等で固定されている。但し固定方法をビスで限定するものではない。
図8に示すように、同様に本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの本体である窓枠体2の窓枠体(下枠)32の下部には略コの字状の下受け枠34を有し、下壁44に連接されている。下受け枠34と下壁44はビス等で固定されていてもよいし、又はネジ等の固定をしなくてもよい。
図8に示すように、窓枠体(上枠)31と上受け枠33との間には、バネ構造体のひとつであるである板バネ構造体35が介在されており、その板バネ構造体35は窓枠体(上枠)31を下方向に押し下げて固定する機能を有する。(図8における板バネ構造体35は概念を簡略図として示している。)板バネ構造体35が窓枠体(上枠)31を下方向に押し下げることによって、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの窓枠体2は、上壁43と下壁44の間に、上受け枠33及び下受け枠34を介在して隙間なく密着される構造となり、本体(窓枠体)2の窓側と室内14との空気の流れを遮断する機能をもつ。同様に、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、上壁43と下壁44の間に強固に固定される構造となっている。図8に示すバネ構造体は、事例として板バネを用いているが、同様の機能を果たすバネ構造であればよく、本発明は金属のバネに限定しているものではなく、例えばプラスチック材を用いたあらゆるバネ構造であっても本発明の技術思想に含むことを主張する。
つまり、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽などを付与されたフィルムシート及び若しくはパネルを一つに積層保持する窓枠であるため、上記機能を発揮するためには、本体(窓枠体)の窓側と室内14との空気の流れを遮断する機能を有することが極めて重要である。本機能は後述するが、本体(窓枠体)の左右両側に設定される間隙封止シール機能材であるゴム系シール材についても同様である。
また、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、本体(窓枠体)2と上受け枠33及び下受け枠34が図8に示すような構造であることから、実際に窓部の上壁43と下壁44の間に取り付ける際は、上受け枠33及び下受け枠34を先に取り付け、後から、本体(窓枠体)2を上側の上受け枠33に押し込み、その後、本体(窓枠体)2を下側の下受け枠34に押し込み立てるという簡易な取り付け工法にも大きな効果を発揮することができる。
図9は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの上受け枠のイメージを示した概念図である。同図に示すように、上受け枠33は、略コの字状に窓枠体2の窓枠体(上枠)31を挟み込み固定される構造となっている。図8の板バネ構造体35は、例えば図9に示すような板バネ36のような形態であって、板バネ36は片側のみが窓枠体(上枠)31にビス38等で固定されているため、上からの上受け枠33の圧力によって押し下げられて、板バネ移動方向矢印37のように変形移動する態様となっている。(図9における板バネ36は、説明のため便宜上破線ではなく実践で示している。)本発明は、板バネ36の具体的な構造、数、強度等を限定するものではなく、上記機能を有効に発揮する構造であれば本発明の技術思想に含まれることは言うまでもない。
図9に示すように、上記のような上受け枠33、板バネ36、窓枠体(上枠)31及び上壁43(図8に示す。)の構造によって、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの窓枠体(上枠)31は、上壁43に対して密着される構造となっている。上受け枠33と上壁43はビス等で固定されていればよい。また、マグネット、接着剤、面ファスナー等で固定されていてもよい。これは、下受け枠34と下壁44(図8に示す。)の固定方法においても同様である。
図10は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの上からのイメージを示した概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの本体(窓枠体)2は、左右の壁12の間に設置される場合、本体(窓枠体)2と左右の壁12の間に、隙間を覆って間隙封止シール機能材であるゴム系シール材39が設置される形態を有する。
図11は、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの間隙封止シール機能材であるゴム系シール材のイメージを示した概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムのゴム系シール材39は、例えばゴム系シール材固定部40を有し、本体(窓枠体)2の上枠に設けられたゴム系シール材受け部41に挿入嵌合することによって固定される形態であってもよい。
但し、本発明は、間隙封止シール機能材であるゴム系シール材の固定方法を図11に示す形態に限定するものではない。また本発明は、ゴム系シール材の材質、大きさ、厚さ、形状を限定するものでもない。後述するが、本発明は間隙封止シール機能材であるゴム系シール材の機能を技術思想として主張するものである。間隙封止シール機能を有する代表的なゴム系シール材の発揮すべき材質機能は、伸縮性、可撓性、表面粘着性等のすき間を封止(シール)する機能を有するものであればよく、本発明において表現する間隙封止シール機能材は、例えばシリコン系、フッ素系等の合成樹脂材であってもよいことは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの間隙封止シール機能材であるゴム系シール材は、例えば本体(窓枠体)2の窓枠体(左右横枠)30を上から下まで連なって覆う薄い長方形状の板状体であって、本体(窓枠体)2の窓枠体(左右横枠)30と左右の壁12との隙間を覆って密着するように設置される。
図10及び図11に示すように、ゴム系シール材39は、窓枠体(左右横枠)30と左右の壁12との隙間を上から下まで連なって覆い密着することによって、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの窓11側と室内14側との隙間を介した空気の流れを遮断する効果を発揮する。
つまり、図8及び図9の説明で既に述べた上壁43と窓枠体(上枠)31、上受け枠33、板バネ構造体35との密着固定の関係、そして、下壁44と下受け枠34、窓枠体(下枠)32との密着固定の関係とまったく同様に、ゴム系シール材39は、窓枠体(左右横枠)30と左右の壁12との隙間を上から下まで連なって覆い密着することによって、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムの窓11側と室内14側との隙間を介した空気の流れを遮断する。
繰り返すが、本発明の一実施形態に係る複合機能フィルム内窓システムは、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽などを付与されたフィルムシート及び若しくはパネルを一つに積層保持する窓枠であるため、上記機能を発揮するためには、本体(窓枠体)の裏側である窓側と表側である室内14側との隙間を密閉し、空気の流れを遮断して、上記機能を最大限発揮させる機能を有することが極めて重要である。そして、そのための上記構造を有することが本発明の技術思想の一つである。
このように、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。これらはすべて、本技術思想の一部である。
上述したように、本願に係る発明によれば、本体窓の安全性を確保しつつ、機能性フィルムシートの各種機能及び用途をも十分に発揮し、窓への設置の作業性も格段に向上させ経済効率も格段に向上させることの可能な、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽や、発熱、太陽光発電などの機能性に加えて特殊用途を兼ねたビジュアルスクリーン機能等複合機能を有するフィルム内窓を提供することが実現される。
本願に係る発明によれば、調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽機能など付与されたフィルムシート及び若しくはパネルを一つに積層保持する内窓枠である複合機能フィルム内窓システムを提供することができ、部屋内の環境を、光、熱、紫外線UV、電磁波等の外部有害要因から守り、且つ調整し、快適な室内環境を提供することが可能になる。
また本発明によれば、窓への機能性付与工事においても安全性と作業性を格段に向上させつつ、経済効率も格段に向上させることの可能な複合機能フィルム内窓システムが実現される。
そして本発明は、建物の窓の機能性付与に限定されることなく、電車、自動車などの乗り物の開口部や温室、ビニールハウス等の構造物にも適用できる。そして、あらゆる素材や用途に対しても利用・適用可能である。よって、本願は、各種産業に対して大きな有益性をもたらすものである。
1 窓枠断面図
2 窓枠体
3 クリンチ部
4 絶縁スペーサ部
5 内部導電端子部
6 シリコンガスケット
7 機能性フィルムシート(例えば太陽光発電フィルム)
8 機能性フィルムシート(例えば赤外線反射フィルム)
9 機能性フィルムシート(例えば調光フィルム)
10 機能性フィルムシート(例えばグラフィックスクリーンフィルム)
11 窓
12 壁
13 室外
14 室内
15 窓枠コーナー部
16 凸部
17 凹部
18 導電性端子部
19 自動巻き取り体
20 移動型
21 キャスター
22 凸凹嵌合部
30 窓枠体(左右横枠)
31 窓枠体(上枠)
32 窓枠体(下枠)
33 上受け枠
34 下受け枠
35 板バネ構造体
36 板バネ
37 板バネ移動方向矢印
38 ビス
39 ゴム系シール材(間隙封止シール機能材であるゴム系シール材)
40 ゴム系シール材固定部
41 ゴム系シール材受け溝
42 中間部
43 上壁
44 下壁


かかる課題を解決するため、本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、調光機能及び/若しくは遮熱機能及び/若しくは断熱機能及び/若しくは紫外線UV遮蔽機能及び/若しくは発熱機能及び/若しくは太陽光発電機能及び/若しくは電磁波遮蔽機能及び/若しくはビジュアルスクリーン機能、を付与されたフィルムシート及び/若しくはパネルを一つに積層保持する窓枠であって、
加えて、前記窓枠は、ガラス窓の前方室内側の壁の上辺及び/若しくは下辺及び/若しくは右辺及び/若しくは左辺近傍に設置される窓枠であって、
且つ前記窓枠の前記積層保持する構造が、前記調光機能及び/若しくは遮熱機能及び/若しくは断熱機能及び/若しくは紫外線UV遮蔽機能及び/若しくは発熱機能及び/若しくは太陽光発電機能及び/若しくは電磁波遮蔽機能及び/若しくはビジュアルスクリーン機能である複合機能を有する複数の前記フィルムシート及び前記パネルの、上辺及び/若しくは下辺及び/若しくは右辺及び/若しくは左辺を、前記フィルムシート及び前記パネルの各々が別個に絶縁スペーサ部を介して挟み込まれ面固定保持される構造である窓枠であって、
前記窓枠の前記積層保持する構造の前記面固定保持する前記絶縁スペーサ部には導電端子を有し、前記フィルムシート及び前記パネルごとに個別に外部との導電機能を有し、
前記窓枠の外周部には可撓性樹脂から成るガスケット固定構造を有し、前記ガスケット固定構造を前記窓枠外部である壁及び/若しくはワイヤー及び/若しくはハトメ構造と連接固定することにより前記フィルムシート及び前記パネルの張り強度(張りテンション)を保持する窓枠であることに特徴を有する。
本発明に係る複合機能フィルム内窓システムは、前記窓枠の角コーナー部の構造が、L字型枠構造部であって、前記L字型枠構造部と前記窓枠の連接部が各々凹凸構造の嵌合形態であり、且つ前記フィルムシート及び前記パネルの前記絶縁スペ―サ部の前記通電端子は、各々の個別に前記L字型枠構造部の内部に積層して有する各々の前記絶縁スペ―サ部の導電端子に通電接続する構造である態様をとることもできる。

Claims (8)

  1. 調光、遮熱、断熱、紫外線UV遮蔽、発熱、太陽光発電、電磁波遮蔽、ビジュアルスクリーン機能など付与されたフィルムシート及び/若しくはパネルを一つに積層保持する窓枠であって、
    前記窓枠は、ガラス窓の上辺及び/若しくは下辺及び/若しくは右辺及び/若しくは左辺近傍に設置される窓枠であって、
    前記窓枠の前記積層保持構造が、前記複合機能を有する複数の前記フィルムシート及び前記パネルの、上辺及び/若しくは下辺及び/若しくは右辺及び/若しくは左辺を、前記フィルムシート及び前記パネルの各々が別個に絶縁スペーサ部を介して挟み込まれ面固定保持される構造であることに特徴を有する複合機能フィルム内窓システム。
  2. 前記窓枠の前記積層保持構造の前記面固定保持する前記絶縁スペーサ部には導電端子を有し、前記フィルムシート及び前記パネルごとに個別に外部との導電機能を有することを特徴とする請求項1に記載の複合機能フィルム内窓システム。
  3. 前記窓枠の外周部には可撓性樹脂から成るガスケット固定構造を有し、前記ガスケット固定構造を前記窓枠外部である壁及び/若しくはワイヤー及び/若しくはハトメ構造と連接固定することにより前記フィルムシート及び前記パネルの張り強度(張りテンション)を保持することに特徴を有する請求項1乃至2の何れか1項に記載の複合機能フィルム内窓システム。
  4. 前記窓枠の角コーナー部の構造が、L字型枠構造部であって、前記L字型枠構造部と前記窓枠の連接部が各々凹凸構造の嵌合形態であり、且つ前記フィルムシート及び前記パネルの前記絶縁スペ―サ部の前記通電端子は、各々の個別に前記L字型枠構造部の内部に積層して有する各々の絶縁スペ―サ部の通電端子に通電接続する構造であることに特徴を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の複合機能フィルム内窓システム。
  5. 前記窓枠の上辺若しくは下辺若しくは右辺若しくは左辺が、前記フィルムシート及び前記パネルを、バネ力を介して巻取り収納するフィルムシート及びパネル収納部であることに特徴を有する請求項1乃至4の何れか1項に記載の複合機能フィルム内窓システム。
  6. 前記窓枠の右辺及び左辺が脚下部にキャスターを有する支柱に連接固定された構造であって、前記キャスターを介して移動が可能であることに特徴を有する請求項1乃至5の何れか1項に記載の複合機能フィルム内窓システム。
  7. 前記窓枠の上部と上壁との間に前記窓枠を挟み込む態様で挟み込まれたコの字状の上受け枠と、
    前記窓枠の上部と前記上受け枠との間に前記窓枠の上部を押し下げる態様で挟み込まれたバネ構造体と、
    前記窓枠の下部と下壁との間に前記窓枠を挟み込む態様で挟み込まれたコの字状の下受け枠と
    を具備し、
    前記窓枠の上下方向において間隙を無くし且つ強固に前記窓枠を保持すること
    に特徴を有する請求項1乃至4の何れか1項に記載の複合機能フィルム内窓システム。
  8. 前記上受け枠及び/若しくは前記下受け枠に形成された受け溝を介して固定される間隙封止シール機能材であって、前記窓枠の左横枠と壁との間及び前記窓枠の右横枠と壁との間を覆う複数の薄い長方形板状の間隙封止シール機能材を具備し、
    前記窓枠の左右方向において間隙を封止し且つ前記窓枠の背面及び前面の空気移動を遮蔽すること
    に特徴を有する請求項1乃至4及び請求項7の何れか1項に記載の複合機能フィルム内窓システム。

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