JP2008175054A - 多層シートガラスユニットおよびその形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】3枚以上のシートを有する多層シートガラスユニットと、その形成方法を提供する。
【解決手段】複数の隔置されたシート保持部材34をガラスシート24、26間でスペーサ枠28の脚部40、42上に維持する。内側シート32は、スペーサ枠28の脚部40、42間に装着された縁受け部材に装着された縁部を有する。内側シート32の残りの縁部は、閉じたスペーサ枠28の内側にあり、1つまたは複数の保持部材34によってスペーサ枠28から隔置される。保持部材34はそれぞれ1対の可撓性指状部材80、82を有する。指状部材80、82間に装着されたシート32は、外側シート24、26から隔置されたままである。別形態では、シート保持部材がそれぞれシートの縁部を受ける溝を有する。第1部分は垂直止め部およびプラットフォームを有する。細長い固定部材が、垂直止め具から隔置された水平プラットフォームに着脱式に固定され、溝を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は多層シートガラスユニット、特にスペーサ枠に固定された1対の外側ガラスシートおよび外側シート間でスペーサ枠内にある1枚または複数のガラスシートを有する多層シートガラスユニット、および任意選択で内側シートの上縁および底縁の周囲で気体の運動を制御することと、ユニットを形成する方法とに関する。
特許文献1、特許文献2および特許文献3は、1対の外側ガラスシートから隔置され、その間にある1枚または複数の内側ガラスシートを有する多シートガラスユニットを開示する。概して、スペーサ枠が内側シートの周囲に配置され、外側ガラスシートは、不透湿性接着剤でU字形断面を有するスペーサ枠に固定される。
特許文献1では、内側ガラスシートの縁部分を受ける1つまたは複数の溝を有する可撓性材料の層が、外側脚部の間でスペース枠のベースに装着される。スペーサ原料を内側シートに巻き付けながら、内側シートの縁部分を可撓性材料の溝に入れる。上記の方法の限界は、スペーサ枠を内側シートに巻き付けるにつれ、可撓性材料を乱し、ユニットが醜くなることである。
特許文献2では、内側シートに巻き付けたスペーサ原料が、スペーサ枠のベースに形成された隆起部分を有し、内側シートを所定の位置に保持する。上記の方法の限界は、スペーサ枠のベースに間隔をあけた隆起部分の列を設けるという余分な処理ステップがあることである。
特許文献4は、間にシートを固定する可撓性指状部材、およびスペーサ枠の側部上に延在し、クリップを所定の位置に固定する脚部を有するクリップを開示する。特許文献4のクリップの限界は、1枚のシートには使用可能であるが、3枚ガラスの窓のスペーサ枠にシートを装着するには使用不可能であることである。
1991年11月5日に発行された米国制定法特許規則第H975号(「公告H975」」は、スペーサ枠によって相互に隔置され、スペーサ枠に固定された1対の外側シートを有する多層シートガラスユニットを開示している。公告H975の例は、縁支持部を内側シートの縁部分に装着し、縁支持部を有する内側シートを閉じたスペーサ枠内に設定して、縁支持部を枠に固定することによるユニットの構成を開示する。区画間のガスの流れは、内側ガラスシートの縁とスペーサ枠との間の隔置距離によって制御される。上記の方法の限界は、縁支持部を内側シートの縁に装着し、縁支持部をスペーサ枠に固定する時間が必要なことである。
これで理解できるように、現在使用可能な方法およびユニットの限界を持たずに、3枚以上のシートを有する多層シートガラスユニットと、それを形成する方法とを提供すると有利である。
米国特許第5,531,047号 米国特許第5,644,894号 米国特許第5,553,440号 ドイツ特許第1903567号
本発明は、ガラス保持部材の種々の実施形態に関する。1つの実施形態では、シート保持部材は支持部材の対向する側部それぞれに装着された可撓性指状部材を有する。指状部材の端は互いに隔置され、その間に内側シートの縁部分を保持する。別の実施形態では、シート保持部材は、その間に内側シートの縁部分を維持する溝を有し、溝は、垂直止め部と組み合わせて水平支持部上に固定可能なロック部材によって形成される。
本発明は、3枚以上のシートを有する多層シートガラスユニットの種々の実施形態にも関し、ユニットはベースに接続された対向する脚部によって形成されるU字形断面を有するスペーサ枠など、閉じたスペーサ枠を有するタイプである。シートは、不透湿性密閉剤によってスペーサ枠の外面に装着される。本発明の1つの実施形態では、可撓性指状部材を有するシート保持部材が、ベースから隔置され、外側シートの間にあるスペーサ枠の脚部に装着される。指状部材は、シートを外側シートの間でスペーサ枠内に維持する。本発明の別の実施形態では、溝を有するシート保持部材は、ベースから隔置され、外側シートの間にあるスペーサ枠の脚部に装着される。溝はスペーサ枠の内部に面し、その中に内側シートの縁部分を有する。さらなる実施形態では、内側シートは、一方側がスペーサ枠の1対の外側脚部間に挿入される縁部分を有し、内側シートの残りの縁部分は、スペーサ枠の内側開口の中にあり、上述したタイプなどのシート保持部材によって所定の位置に保持される。さらなる実施形態では、外側脚部の間にある内側シートの縁(「内側ガラスの底縁」)は、例えばスペーサ枠の外側脚部に間に装着されたU状断面を有する受け部材など、縁受け部材に装着される。スペーサ枠の脚部間に内側シートの縁部分があり、縁受け部材を使用することで、内側シート底縁の周囲で気体の流れが制限され、一方の区画から他方の区画への空気の移動が減少する。区画は、外側シート間の内側シートによって設けられる。
任意選択で、多層ガラスユニットは桟を有してもよい。桟は任意の都合のよい方法でシート保持部材および/またはシート受け部材に装着される端部を有する。
本発明は、さらに、多層シートガラスユニットを形成する方法に関する。方法は、例えばU字形断面を有する閉じた枠などの閉じた枠を設けるステップと、スペーサ枠内にシート保持部材を装着するステップと、例えば上記のタイプなどのスペーサ枠内のシート保持部材にガラスを装着するステップと、不透湿性接着剤でスペーサ枠の外面のそれぞれにシートを固定し、隣接するシート間に区画を設けるステップとを含む。1つの実施形態では、シート保持部材は可撓性指状部材を有する。シートは、スペース枠の内側に移動して、指状部材をスペーサ枠のベースに向かって移動させ、内側シートの継続動作により、他方の指状部材と嵌合し、内側シートの縁がバイアス位置にある指状部材の端部を通過するようにする。内側シートの縁がバイアスされた指状部材を通過するにつれ、指状部材はスペーサ枠のベースから離れ、内側シートを指状部材間に配置する。別の実施形態では、ガラス保持部材は垂直止め部および非垂直ベースを有する。内側シートの縁部分は、垂直止め部に向かってバイアスがかかり、その後、固定部材がベースに固定される。方法のさらなる実施形態では、内側シートの縁を、スペーサ枠の脚部間に配置された縁受け部材に装着し、内側シートの残りの縁を、例えば上述したタイプなどのシート受け部材と嵌合させる。
本発明の種々の実施形態を、92年3月18日に公告された特許文献5の開示通りに決定された熱伝導性が低い多層シート断熱またはガラスユニットの構造で検討する。以下で理解されるように、本発明は、それに制限されるものではなく、本発明の実施形態は、断熱特性に関係なく任意のタイプの多層シートガラスユニットに使用することができる。以下の検討では、他に指示しない限り、同様の数字は同様の要素を指す。
欧州特許公告第0475213Al号(Bulletin 92/12)
図1は、本発明の特徴を組み込んだ多層シートガラスユニットを示し、図2および図3は、本発明の実践に使用する本発明の特徴を組み込んだ種々のタイプの多シートユニット20の断面図を示す。図2および図3を参照すると、ユニット20は、接着剤の層30によってスペーサ枠28に固定された1対の外側シート24および26と、シート嵌合部材と、中間シート32を備える。シート嵌合部材は、図1では数字33で概ね示され、図2では一方だけ示され数字34で特定され、図3では一方だけ示され数字35で特定されている。中間シート32は、このシート嵌合部材33,34,35によって外側シート24と26の間の所定の位置に保持され、シート24と32の間に区画36、シート26と32の間に区画38を形成する。区画36および38は、空気などの気体、水分および/または埃(以下、個々におよびまとめて「環境雰囲気」と呼ぶ)の出入りがないよう、以下でさらに詳細に検討する接着層30によって密封することが好ましいが、これは本発明を制限するものではない。
以下の検討では、シートはガラスシートであるが、以下で明白になるように、シートは例えばガラス、プラスチック、金属および/または木材など、任意の材料で作成することができ、シート材料の選択は本発明を制限するものではない。さらに、複数のシートを同じ材料で作成しても、複数のシートを異なる材料で作成してもよい。さらに、一方のシートが一体シートで、他方のシートが、例えば1枚または複数の一体シートを通常の方法で互いに積層にして作成するなど、積層シートでよい。1枚または複数のシートの1つまたは複数の表面は環境コーティングを施し、所定の波長範囲の光またはエネルギーを透過することができる。例えば、ガラスまたはプラスチックの透明シートは、スパンドレルの作成に使用するタイプの不透明なコーティング、または開示が参照により本明細書に組み込まれる特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14および特許文献15で開示されたタイプのコーティングを有することができる。
米国特許第4,170,460号 米国特許第4,239,816号 米国特許第4,462,884号 米国特許第4,610,711号 米国特許第4,692,389号 米国特許第4,719,127号 米国特許第4,806,220号 米国特許第4,853,256号 米国特許第4,898,789号 米国特許第5,356,718号
さらに、本発明の実際では、1枚または複数のガラスシートは、コーティングおよび/または非コーティングの着色シートであり、例えば開示が参照に本明細書に組み込まれる特許文献16、特許文献17、特許文献18および特許文献19に記載されたタイプの着色シートでよいが、本発明はこれに制限されない。さらに、本発明の実際では、シートの表面は、光触媒クリーニングフィルムまたは水還元フィルムを有することができる。例えばPHOTOELECTRICALLY-DESICCATING MULTIPLE-GLAZED WINDOW UNITSに対してJames P. Thielの名義の特許文献20、およびPHOTOCATALYTICALLY-ACTIVATED SELF-CLEANING ARTICLE AND METHOD OF MAKING SAMEに対してCharles Bl Greenbergの名義の特許文献21に開示されたタイプである。特許文献21で開示された光触媒フィルムは、一方または両方のシート24および26の外面に付着させることが好ましいが、本発明は、一方または両方のシート24および26の内面および/または内側シート32の両面に光触媒フィルムを付着させることを想定する。特許文献20で開示された水還元フィルムは、内側シート32の1つまたは複数の表面または1つまたは複数の外側シート24および26の内面に付着させることが好ましいが、本発明は、一方または両方のシート24および26の外面にコーティングを付着させることを想定する。
米国特許第4,873,206号 米国特許第4,792,536号 米国特許第5,030,593号 米国特許第5,240,886号 米国特許第5,873,203号 米国特許第6,027,766号
外側ガラスシート24および26は、同じ周辺形状および寸法を有することが好ましいが、理解できるように、一方の外側ガラスシートは他方の外側ガラスシートより大きくてもよい。さらに、1枚または複数のシート24、26および32は、残りのシートと異なる周辺形状を有してもよい。
引き続き図2および図3を参照すると、本発明を制限することなく、スペーサ枠28は、ベース44に固定され、隔置された1対の外側脚部40および42によって画定された、概ねU字形の断面を有する。接着層30は、例えば絶縁ユニットの区画を密封する分野で使用するタイプの接着密封剤などの不透湿性材料であることが好ましい。層30を、スペーサ枠28の脚部40および42の外面46に設けて、スペーサ枠28の脚部40および42にそれぞれ外側シート24および26を固定し、環境雰囲気が区画に出入りしないよう、区画36および38を密封する。
これで、接着密封剤層30の材料は本発明を制限するものではなく、ASTM F372−73の手順を使用して決定して、約20グラム・ミリリットル(以下「gm・mm」とする)/平方メートル(以下「m2」とする)日未満、より好ましくは約5gm・mm/m2日未満の透湿性を有することが好ましいことが理解できよう。本発明の実践に使用できる材料は、ブチル、シリコン、ポリウレタン接着剤、および例えばH. B. Fuller 5140など、H. B. Fullerが販売するタイプのブチル熱溶融液を含むが、これに制限されるものではない。
接着密封剤層30は薄くて長く、ユニットの区画から出る絶縁ガスまたはこれに入る環境雰囲気の拡散を減少させることが推奨される。本発明は、それぞれが約0.005インチ(0.013センチメートル、以下「cm」とする)から約0.125インチ(0.32cm)、好ましくは約0.010インチ(0.025cm)から約0.020インチ(0.050cm)、より好ましくは約0.015インチ(0.38cm)の厚さ、つまりガラスシートと隣接するスペーサ枠の脚部との距離を有する接着密封剤層30、およびそれぞれが約0.010インチ(0.025cm)から約0.50インチ(1.27cm)、好ましくは約0.125インチ(0.32cm)から約0.50インチ(1.27cm)、より好ましくは約0.200インチ(0.50cm)の長さ、つまり図2および図3で見てスペーサ枠の脚部の頂部とスペーサ枠のベースとの距離を有する層30で実践することができる。
絶縁ガスの損失率は、上述した特許文献5に記載されたように求めて、1年で約5%未満であることが好ましく、1年で約1%未満であることが、より好ましい。
接着剤、密封剤または接着密封剤の層48を、スペーサ枠28のベース44の外面50に設けることができる。層48は、層30の材料と同様でも異なってもよく、多層シートユニットの周縁がユニットの縁を支持する表面に付着しないよう、粘着性でないことが好ましい。さらに、層48を有する多層シートユニットは、図2および図3で見て外側シート24および26の周縁52から内側に窪んだベース44の外面50を有し、層48を受ける通路54を提供することが好ましい。層48の厚さは本発明を制限するものではなく、層48は約0.31インチ(0.08cm)から約0.50インチ(1.27cm)の厚さ、好ましくは約0.150インチ(0.38cm)の厚さを有してもよい。層48は、層30と同様の透湿性および通気性を有することが好ましい。これで分かるように、図4および図5を参照すると、本発明は、それぞれ図4および図5の多層シートユニット60および61で示すような周辺の通路54および48のない多層シートユニットを想定する。図4に示すユニット60のスペース枠28のベース44の外面50が、外側シート24および26の周縁と整列するか、スペーサ枠のベースが、図5のユニット61で示すようなシート24および26の周縁を越えて延在してもよい。
スペーサ枠は、例えばプラスチック、金属被覆プラスチック、金属(例えばステンレス鋼、亜鉛めっき鉄または錫めっき鋼)、またはアルミなど、任意の材料で作成することができる。スペーサ枠は任意の材料で作成することができるが、本発明の実践に使用するスペーサ枠は、熱伝導性が低いことが好ましく、したがってスペーサ枠28、接着密封剤層30および場合によっては層48が、まとめて縁アセンブリを画定し、これは外側シート24と26とを分離し、低い熱伝導性または高いRES値を有する。さらに、本発明は、具体的には、例えばステンレス鋼などの金属、ハロゲン化ポリマー材料および/または金属またはポリ塩化ビニリデンフィルムなどの不透過性フィルムで覆った通気性材料など、ただしこれに限定されない透湿性および/または通気性がある材料で作成したスペーサ枠を使用することが好ましい。
上述した特許文献5(以下「EP出願」とする)は、低い熱伝導性を有し、RES値が決定された縁アセンブリの概念を詳細に検討している。詳細な検討については、それを参照されたい。
本発明はスペーサ枠の断面形状に限定されるものではないが、本発明の実践には、図2および図3で示すタイプなどのU字形断面を有するスペーサ枠を使用し、本発明のシート保持部材を、以下で検討するような方法で所定の位置に固定することが好ましい。本発明の実践では、スペーサ枠は、図2および図3のスペーサ枠28で示すような概ねU字形の断面、図5のスペーサ枠62で示すような概ね長方形の断面、または特許文献22で示すようなW字形の断面を有することができる。さらに、本発明は、具体的には、スペーサ枠は、特許文献23で開示したようなスペーサ原料の連続的部片から作成する閉じたスペーサ枠であるが、以下で理解されるように、本発明はそれに制限されるものではなく、例えばEP出願で開示されたタイプなどのスペーサ原料の区間から作成し、スペーサ区間のコーナーキーまたは溶接端で互いに結合することができる。
米国特許第5,377,473号 米国特許第5,177,916号
図2および図3を参照すると、内部に乾燥剤66を有する透湿性材料の1つまたは複数のビーズ64を、ベース44の内面68、つまりスペーサ枠の脚部間のベースの表面に設ける。ビーズ64は、任意の透湿性材料で作成することができ、ASTM F372−73で規定された手順で決定して約2gm・mm/m2日を上回る透湿性を有することが好ましく、本発明の具体例で推奨される。このような材料は、特許文献23、特許文献1および特許文献24で開示されている。乾燥剤を有するビーズ64は、図5に示す中空の長方形スペーサ62で使用するか、ばらの乾燥剤66を図5に示すような中空の長方形スペーサに設けてもよい。
米国特許第第5,655,282号
理解できるように、特許文献20で開示されたタイプの水還元フィルムを、外側シート24および26の内面の選択した表面および内側シート32の表面に使用して、必要な乾燥剤の量を減少させるか、乾燥剤およびビーズを不必要にすることができる。
次に、本発明の特徴を組み込んだシート保持部材について検討する。以下で理解されるように、本発明は、記述のシート保持部材の材料にのみ制限されるものではない。例えば、シート保持部材は、プラスチック、ゴム、金属、木材、ガラスおよび/または強化プラスチックで作成してよい。本発明の具体例では、シート保持部材はプラスチックで作成することが好ましい、なぜならこれは熱を伝導せず、経済的に形成されるからである。当業者には理解できるように、シート保持部材の材料は、ユニットの使用中に材料のガス発生がないよう選択または準備するとよい。本発明の具体例では、シート保持部材は、スペーサ枠の細長い各側部に沿って、またはスペーサ枠の選択された任意の細長い側部に沿って延在する。スペーサ枠の細長い側部に沿って複数のシート保持部材を使用する場合は、シート保持部材を、細長い側部が約2フィート(30cm)未満の場合はスペーサ枠の細長い側部の中間点、細長い側部が約2フィート(30cm)を超え、約4フィート(60cm)未満の場合は4分の1のポイント、細長い側部が約4フィート(60cm)より大きい場合は約12インチ(30cm)ごとに使用するよう提案する。
図2および図6を参照すると、本発明のシート保持部材の一実施形態が図示されている。シート保持部材34は、支持プラットフォームまたは設備84に装着して、図2に示すようにその間に内側シート32を嵌合および/または捕捉する1対の隔置指状部材80および82を有する。支持プラットフォーム84は図2に示すようにスペーサ枠の脚部40および42の上部分に載せる延長部88を含む。本発明を制限するものではないが、スペーサ枠28の脚部40および42の端90は、互いに向かって屈曲し、図2に示すように延長部88と可撓性指状部材92との間に捕捉される。各可撓性指状部材92は、U字形部材93の指状部材であり、U字形部材93の他方の指状部材は数字95で指定される(図6参照)。指状部材93は、指状部材92より可撓性が低い、つまり剛性が高く、支持プラットフォーム84の下面94に取り付けられるか、それの一部である。支持部材84および指状部材92および95は、シート保持部材34がスペーサ枠の脚部40と42の端部90間で移動すると、指状部材92に個々の指状部材95に向かうバイアスを与えるようなサイズとし、そのように隔置する。図2で見てシート保持部材34が下方向に移動し続けると、支持部材84の延長部88がスペーサ枠の脚部40および42の端部90に載り、脚部40および42の端部90が指状部材92から外れ、指状部材92が端部90の下で移動してスペーサ枠上でシート保持部材を捕捉できるようにする。
シート保持部材34は、上記で検討したように、または任意の通常の方法でスペーサ枠に装着することができる。例えば、図5を参照すると、シート保持部材114は、長方形断面のスペーサ枠62の内面に116で機械的にまたは接着剤で固定された支持プラットフォーム115を有する。さらに、図4で示すように、シート保持部材130は、スペーサ枠の脚部の端部90を受ける溝132を有する。
本発明のシート保持部材をU字形スペーサ枠、例えばスペーサ枠28とともに使用し、内側シート32が大きい重量を有するか、複数の内側シートを使用する場合、それぞれ図2および図4に示す支持シム134および138などの支持シムを使用し、シート支持部材がスペーサ枠の脚部間に落下するのを防止することができる。支持シムは、構造的に安定した材料で作成することができ、プラスチックで作成することが好ましい。図6を参照すると、支持シム134は脚部136がスペーサ枠のベース44に載り(図2参照)、脚部137が支持プラットフォーム84の下面94に接続するか、それと表面が接触する逆Y字形を有する。支持シム134および138、およびビーズ64を使用する場合、ビーズ64はシムの各側に設けるか、常温で十分に柔らかい場合は、シムをビーズの透湿性基材に押し込むことができる。常温で柔らかい透湿性基材の1タイプは、Courtaulds Aerospaceが販売するPRC 525DMである。理解できるように、シムのサイズは本発明を制限するものではなく、延長してスペーサ枠28の脚部40および42に接触してもよい。
理解できるように、本発明は、シート保持部材がスペーサ枠の脚部間に落下するのを防止するシムの設計に制限されるものではない。例えば、図4では、シム138は長方形の形状を有する。さらに、シムとシート保持部材は一体か別個の部片でよい。
さらに、当業者には理解できるように、スペーサ枠28の端部90の肉厚を増加させると、シート保持部材を支持するための追加の構造的安定性が与えられる。しかし、スペーサ枠の肉厚が増加するとスペーサ枠の熱伝導性が増加し、ユニットの重量が増加する。内側シートを薄くするか、プラスチックなどのガラスより軽量の材料で作成する、あるいはその両方を実行して内側シートの重量を減少させると、シムが不必要になると考えることができる。
ガラスユニットを、スペーサ原料の連続的な部片から作成した閉じたスペーサ枠を有する図1および図2に示すユニット20に類似させるよう、本発明について検討する。各外側シート24および26は、約42−7/8インチ(108.9センチメートル、以下「cm」とする)の長さおよび約19−3/4インチ(50.17cm)の幅を有する透明なガラスシートである。内側シート32は、約42−1/4インチ(107.30cm)の長さおよび約19−1/8インチ(48.57cm)の幅を有する透明なガラスシートである。外側シートは0.090インチ(0.229センチメートル)の厚さを有し、内側シートは約0.070インチ(0.178cm)の厚さを有する。
内面に指定されたガラスシート24および26の表面は、PRG Industriesが商標SungateR100コートガラスで販売するタイプのコーティングを有する。指定された外面は、特許文献21で開示されたタイプの光触媒クリーニングフィルムを有する。内側シート32の表面は、特許文献20で開示されたタイプの水還元フィルムを有する。
4つの連続する隅を有するスペーサ枠28を設ける。図7を参照すると、約126インチ(320cm)の長さ、約1.25インチ(3.18cm)の幅、および約0.010インチ(0.25mm)の厚さを有する平坦な錫めっき鋼細片225が打ち抜かれる。打抜き後、図7に示すような細片225は、穴227を有するテーパ状または楔状の端部226を有する。細片225の反対の端部228は穴229を有する。端部226から約1.5インチ(3.8cm)、約21−1/8インチ(53.65cm)、約63−7/8インチ(162.24cm)、および約83−1/2インチ(212.09cm)隔置された位置で、基質225の対向する縁部分230から材料を除去し、対切欠き232、234、236および238それぞれのセットを設ける。図7に示すように、切欠きに折り線244を設ける。切欠き区域は、図4に示すような屈曲部分240を形成し、切欠きは屈曲部分240が重複しないよう十分距離を与える。切欠き区域は、スペーサ枠の隅で脚部40および42の延長部90を削除し、折り線244は、スペーサ原料を曲げやすくし、USPN’047および特許文献23で開示するような連続隅を有する閉じたスペーサ枠を提供する。
対切欠き234、236および238のセットの各切欠きは、基質の縁230で約0.536インチ(1.36cm)の長さ、基質の縁230から基質の中心に向かって測定して約0.170インチ(0.43cm)の深さを有する。切欠き232は、切欠き234、236および238と同様のサイズであるが、図7に示すような切欠きの左側は、さらに切削し、細片225を形成してU字形断面を有するスペーサ材にした後、端部226を端部228に挿入する。切欠き対の先端間の距離は、スペーサ枠のベースの幅、つまり外側シート間の所望の間隔によって決まる。ユニットは、基質の縁230から約0.500インチ(1.27cm)隔置された折り線の先端を有し、約0.50インチ(1.27cm)の幅を有するベースおよび約0.78インチ(0.18cm)の延長部を有する端部を提供する。
細片225は、図2から図4に示すようなU字形断面を有するスペーサ材を提供するよう形成される。基質225の端部230を曲げて端部88を形成し、構造的安定性を有するスペーサ枠を提供して、以下でさらに検討するように、所定の位置に上述のシート保持部材を固定する。接着密封剤の層30および48を、脚部42および44の外面46およびスペーサ枠28のベース54の外面50に設ける。
乾燥剤66を有するH. B. FullerのHL 5102X-125ブチル熱溶融基材のビーズ64を、任意の通常の方法でベース44の内面68上に流す。その後、スペーサ材を曲げて、閉じたスペーサ枠を形成する。リベットまたはねじ(図示せず)を使用して、端部226と228を互いに固定し、閉じた枠を提供することができる。図8に示すようなシート24などの外側シートの一方を、接着密封剤層30によって脚部40などのスペーサ枠の脚部の外面46に接着する。
プラスチックで作成した本発明の6つのシート保持部材34を設ける。図6を参照すると、シート保持部材34の支持プラットフォーム84は、(スペーサの長さに沿って)約0.5インチ(1.27cm)の長さ、および延長部88の端部間で測定して約0.656インチ(1.7cm)の幅を有する。図6に示すような位置など、バイアスのない位置における指状部材80と82の間の距離は、約0.070インチ(0.178cm)である。指状部材は約0.020インチ(0.508cm)の厚さを有し、支持プラットフォーム84は約0.035インチ(0.076cm)の厚さを有する。シム134の脚部136および137はそれぞれ、約0.035インチ(0.076cm)の厚さを有する。バイアスのない位置における指状部材80および82と支持プラットフォームの上面とによって限定された角度は、約30°である。バイアスのない位置で測定した指状部材80または82の端部から延長部88までの水平距離は、約0.293インチ(0.75cm)である。シート保持部材34は、前述のように、スペーサフレームの長辺の4/1のポイントおよびスペーサ枠の短辺の中間ポイントでスペーサ枠に装着される。
図8および図9を参照すると、図8で見て、内側シート32が左方に移動し、図8に示すように支持プラットフォーム84の上面140に押しつけるよう指状部材82にバイアスを加える。シート32は、内側シートの周縁が指状部材82の端部を通過するまで、指状部材80に対して左方にさらに移動し、その後、指状部材82は図9に示すように、バイアスのかからない位置に向かって移動する。これで、内側シート32は、図2に示すように指状部材80と82との間に細くされる。その後、シート26の指定された内面が、接着密封剤の層30によって、スペーサ枠28の脚部42の外面46に接着される。
これで、外側ガラスシート24および26に互いに向かってバイアスを与え、接着密封剤層30を流して、外側ガラスシートをスペーサ枠に固定する。
これで理解できるように、本発明は内側シート32の数または本発明のシートを嵌合するシート保持部材の指の数は、非限定的である。例えば、図10に示すように、シート保持部材250は、プラットフォーム部材255の一方側に1対の指状部材252および254、他方側に1本の指状部材256を有する。シート保持部材250は、「M字」形の断面を有するシム257およびフィン258を有して、シート保持部材250をスペーサ枠28の脚部間に細くする。保持部材250は、スペーサ枠の脚部間で、図10で見て下方向にバイアスが与えられ、フィン258を曲げる。フィン258は、延長部90を通過するにつれ、まっすぐになり、スペーサ枠28の脚部40と42の間に部材250を捕捉する。
図11を参照すると、2枚の内側シート32および260を有するユニットの構造が図示されている。図11に示すように、シート24は、接着密封剤の層30によってスペーサ枠28の脚部42に固定される。シート保持部材261(図11には一方のみ図示)は、シート保持部材34をスペーサ枠に固定したのと同様の方法で、スペーサ枠に固定される。指状部材の端部262間の間隔は、2枚の内側シート32および260およびセパレータ263の厚さと等しいか、これよりわずかに大きい。シート32は、内側シート32のシート保持部材34への装着に関して前記で検討したように、シート保持部材261に装着される。シートセパレータ263をプラットフォーム部材266の上面264に装着し、その後、シート260を図11で見て右方に移動させ、指状部材82をシート260の上面264および周縁部分に対して動かし、シートセパレータ263に当てる。シート260を図11で見て左方に移動させ続けると、シートセパレータ263および内側シート32を図11で見て左方に移動させ、内側シート32が指状部材80に当たる。シート260の周縁が指状部材82の端部262を越えて移動した後、指状部材82はバイアスのない位置へと移動し、指状部材80がシート32および260およびシートセパレータ263を図11で見て右方に移動させ、シート32および260が指状部材80と82との間に捕捉され、シートセパレータ263によって分離される。その後、外側シート26を前述したようにスペーサ枠に装着する。
理解できるように、内側シート32および260、およびシートセパレータ263は、外側シートの一方をスペーサ枠に装着する前にシート保持部材261に装着することができ、一方の内側シートを、スペーサ枠の一方側から装着して、他方の内側シートを他方側から装着することができる。さらに、シートセパレータが前述したように指状部材間で移動できるが、内側シート間から落下しないため、任意の従来の方法で摺動動作をするため、シートセパレータ263をプラットフォーム266の上面264上に捕捉することが推奨される。1つの技術は、プラットフォーム部材266に溝を設け、ヘッド付きスタッドをシートセパレータの下側に装着し、摺動動作のために溝に捕捉させることである。
次に、本発明のシート保持部材の別の実施形態、特に図3に示すシート保持部材35について検討する。図3を参照すると、シート保持部材35はシート嵌合部材280および固定またはロック部材282を有する。シート嵌合部材280は、前述したように、スペーサ枠28の脚部40および42の延長部90と嵌合するU字形部材93の可撓性指状部材92(図12参照)、または延長部90を受ける溝132(図3参照)によって、図3および図12に示すようにスペーサ枠28の脚部40と42間に捕捉される支持部材284を有する。
引き続き図3を、そして特に図13を参照すると、シート保持部材35のシート嵌合部材280は、平坦な上面292および垂直の止め表面294および傾斜表面296を有する。ロック部材282は、シート嵌合部材280の平坦面292の穴300に捕捉される1対の突起298を有する。突起298を穴300に挿入することによってロック部材282が平坦面292に固定されると、ロック部材282および垂直止め表面294が、シート保持部材35に、中間シート32の周縁を受ける図3に示すような溝310を提供し、中間シート32を図3に示すように外側シート24と26との間の所定の位置に固定する。
理解できるように、ロック部材282を平坦面292に固定して、任意の通常の方法で溝310を提供することができる。例えば、ロック部材は、接着剤によるか、熱を加えて部片を融合することにより、平坦面に固定するか、穴と突起の組合せを使用して着脱式に固定することができる。図12を参照すると、図12に示すような端部313などの一方端で蝶番接続されたロック部材312を有するシート保持部材311が図示されている。想像線で示すロック部材312は、内側シート32を所定の位置に固定する前の位置である。
理解できるように、本発明は、シート保持部材35の材料に制限されるものではなく、シート保持部材35は、前述したように、シート保持部材34と同じ材料で作成することができる。
シート保持部材35のシート嵌合部材280は、U字形断面を有するスペーサ枠について上述したようなスペーサ枠、または図14に示すようなスペーサ枠に装着することができる。図14では、シート保持部材314は、315で機械的に、または接着剤で長方形断面のスペーサ枠62に固定される。
支持シム138(図3および図14)、134(図12)および257(図10)を、前述したように使用して、シート保持部材35がU字形断面を有するスペーサ枠の端脚部間に落下するのを防止することができる。
シート保持部材35と、前述したようにスペーサ原料の連続する部片から作成した閉じたスペーサ枠とを有するガラスユニットを作成する本発明について検討する。各外側シート24および26および内側シート32は、図2のユニット20を作成するため、前述の寸法を有し、前述のようにコーティングされる。4つの連続する隅および前述した寸法を有するスペーサ枠を作成する。
プラスチックで作成した本発明の6つのシート保持部材35を設ける。図13を参照すると、シート保持部材のシート嵌合部材280は、(スペーサの長さに沿って)約0.5インチ(1.27cm)の長さ、および延長部320の端部間で測定して0.470インチ(1.9cm)の幅を有する。支持部材284は約0.348インチ(0.088cm)の幅を有する。溝132は0.002インチ(0.005cm)の深さを有する。平坦な上面292は約0.263インチ(0.67cm)の長さを有する。傾斜表面296は約0.208インチ(0.52cm)の長さを揺する。ロック部材282、突起298および穴300は、突起298を平坦部分292の穴300に挿入することによってロック部材282を所定の位置にロックし、均衡した形状を与えるようなサイズにする。プラスチックで作成した支持シム138は、約0.206インチ(0.52cm)の高さ、約0.5インチ(1.27cm)の長さ、および約0.20インチ(0.51cm)の深さを有し、スペーサ枠の脚部40と42との間に配置される。シム138は所定の位置にセットされ、シート保持部材35は、前述したように、スペーサ枠の長辺の1/4ポイントおよびスペーサ枠の短辺の中間ポイントで、スペーサ枠に装着される。
中間シート32を、シート嵌合部材の平坦面292に、垂直止め部294に当てて配置する。その後、突起298を穴300に挿入して、ロック部材282を所定の位置にスナップ留めする(突起298および穴300は図13に明瞭に図示)。その後、図15を参照して、シート26の指定された内面を、接着密封剤の層30でスペーサ枠28の脚部42に接着する。
外側ガラスシート24および26に互いに向かってバイアスを与え、接着密封剤層30を流して、外側ガラスシートをスペーサ枠に固定する。
理解できるように、本発明は中間シート32の数または本発明のシート保持部材の形状は非限定的である。
図16を参照すると、2枚の内側シート32および260を有するユニットの構造が図示されている。図16に示すように、スペーサ枠28は接着密封剤の層30によってシート24の周縁に装着される。シート保持部材330は、シート保持部材35をスペーサ枠に固定したのと同様の方法で、スペーサ枠に固定される。シート嵌合部材334は、傾斜表面296の代わりに平坦面336を有する(図13を図16と比較)。内側シート32を垂直止め部338に対して移動させる。スペーサまたはセパレータブロック340を、例えば穴と突起または平坦面336への接着剤などにより、内側シート32に当てて装着または固定する。第1内側シート260をスペーサブロック340に当てて移動させ、ロックまたは固定部材342を、ロックまたは固定部材282を所定の位置に固定したのと同様の方法で、表面344上の所定の位置に固定する。その後、外側シート26をスペーサ枠の他方側に装着し、外側シートに互いに向かってバイアスを与え、4枚のシートおよび3つの区画を有する多層シートガラスユニットを提供する。
4枚のシートを有する多層シートガラスユニットを作成する本発明の別の実施形態は、例えば表面垂直止め部338(図16)と同様に各側に垂直表面を有する隆起部分の各側に、平坦面344などの水平プラットフォームを有するシート保持部材を有することを想定する。シート32などのシートを、垂直面の一方に当てて水平プラットフォームの一方に装着し、前述したような固定部材で所定の位置に固定する。シート260などのシートは、他方の垂直表面に当てて垂直プラットフォームの他方に装着し、前述したような固定部材で所定の位置に固定する。その後、外側シート24および26を前述のように所定の位置に固定する。
シート枠の頂部、つまり図2および図3で見て脚部40および42の頂部より上に延在するシート保持部材34および35の高さは、本発明で非限定的なものではない。しかし、理解できるように、シート保持部材がスペーサ脚部の頂部より上に延在する量が多いほど、シート保持部材がよく見える。さらに、内側シート32および場合によってはシート260の縁と、スペーサ枠またはビーズ64のベースとの間の距離が増加するほど、区画36と38との間で循環する気体が増加し、区画間で絶縁ガスを移動させ、熱路を設定する。SIR H975は、隔置距離について検討しており、これを参照することができる。本発明を制限するものではないが、本発明の具体例では、中間シート32の縁とスペーサ枠または場合によってビーズのベースとの間には最小のスペースがあることが好ましい。しかし、本発明は、例えば0から約1/4インチ(0.64cm)、好ましくは約1/32インチ(0.08cm)など、その間に任意の距離を想定する。
これで理解できるように、内側シートの縁とスペーサ枠のベースとの間のギャップは、ビーズの厚さを増加させることにより、減少させることができる。さらに、理解できるように、シート32の縁とスペーサ枠またはビーズ64のベースとの間にあるスペースは、スペーサ枠の上側または下側を完全に覆うようなサイズのシート保持部材を設け、区画間の空気の循環を防止することによって、削除することができる。
次に、ユニットの内側シートの縁の周囲で空気の流れを防止する本発明の実施形態について検討する。図17および図18を参照すると、図17で見てユニット380の下縁は1対の縁受け部材382を有し、これは図18には一方のみ図示され、図19には本発明の特徴を組み込んで明瞭に図示されている。図17で指定されているようなシート保持部材33は、例えばシート保持部材34および35など、上述したタイプでよいが、本発明はこれに制限されるものではない。縁受け部材382およびシート保持部材は、中間シート32を所定の位置に維持し、隣接するシート24、26、32の間に区画36および38を提供する。任意選択で、以下でさらに詳細に検討する桟384を、外側シート24と26との間に設け、図18に示すように区画36に装着する。
次に、気流が中間シート32の上縁および下縁の周囲で垂直路に沿って移動するのを防止する本発明の特徴について検討する。以下の検討では、他に指示しない限り、中間シート32の上縁は使用状態でガラスユニットの頂部にあり、中間シート30の下縁はガラスユニットの底部にある。シート32のそれぞれ上縁および下縁の周囲にある気体の動き、つまり気流は、高温の気体が上昇し、低温の気体が下降することによって生じる。冬期には、家屋の内側に面するガラスユニットの外側シートが加熱され、加熱された外側シートに接触する区画内の気体を加熱し、家屋の外側に面するガラスユニットの外側シートが冷却され、冷却された外側シートに接触する区画内の気体を冷却する。夏期には、空気の循環などによって、家屋の外側に面する外側シートが加熱され、家屋の内側に面する外側シートが冷却される。気流の脇道への動きは、あっても最小である。気体の流れまたは気流を中断するため、中間または内側シート32の上縁および/または下縁の周囲の流れを遮断するか、限定する。気体の流れは、内側シート32の下縁または上縁と、存在する場合はビーズ64またはビーズが存在しない場合はベース44の内側シート68との間のスペースを、例えば図18に示すように内側シート32の下縁などの縁の一方を透湿性材料のビーズに接触させるか、スペーサ枠26のベース44の内面68に載せるか、近接させることにより最小にすることによって限定することができる。
図19を参照すると、本発明の具体例では、縁受け部材382を、ユニットの使用状態でユニットの底部またはユニットの頂部でスペーサ枠28の脚部間に装着する。本発明の好ましい具体例では、2つ以上の縁受け部材382を、ユニット380の下縁で、図17および図18で示すようにスペーサ枠28の脚部40と42との間に装着する。図18および図19に示すような縁受け部材は、スペーサ枠28(図18に図示)の外側脚部40および42の延長部90に載る1対の水平部材390、水平部材390と接続し、そこから延在する図19で見て下方に傾斜する壁部材392、および傾斜壁部材392を相互接続する水平ベース394を有する、概ね「U」状の断面形状を有する。中間シート32の下縁は、水平ベース394上に設定される。
縁受け部材382の深さ、つまり水平ベース394とスペーサ部材28の水平延長部90との間の距離は、縁受け部材382の水平部材390が延長部90に載った場合に、図18で見て水平ベース394の下面が透湿性材料のビーズ64に載るか、わずかにそれに入るよう選択する。この方法で、内側シート32の下縁は、縁受け部材382の水平ベース394上に配置されると、内側シート32の下縁がビーズ64に沈んでも、その量が最小の状態で、透湿性材料のビーズ64と接触する。理解できるように、本発明では、ビーズ64に対する内側シート32の下縁の位置は非限定的であるが、内側シート32の縁がビーズ64内に沈み込みすぎると、ユニットが醜くなることがある。
スペーサ枠28を形成した後に内側シート32を縁受け部材382内に配置するため、内側シート32は、閉じたスペーサ枠の内側開口内に嵌るサイズにする。特に、内側シート32の側部間の距離は、閉じたスペーサ枠28の内側開口の側部間の距離より短くなければならない。内側シート32の上縁と下縁との間の距離は、場合によって異なるが内側シート32の下縁または上縁を縁受け部材382内に設定し、内側シートの他方の縁を閉じたスペーサ枠の内側開口内で移動させて、シート受け部材と接触させることができるよう選択する。
理解できるように、縁受け部材382は、スペーサ枠の下側または上側に延在する連続部片か、図17で示すような複数の隔置部材でよい。本発明は縁受け部材の長さに制限されるものではないが、連続部片を使用しない場合は、少なくとも2つの縁受け部材を使用して、スペーサ枠の脚部間で内側シートのバランスをとることが好ましい。
図20を参照すると、ユニット400は、下縁が縁受け部材402内にある2枚の内側または中間シート32、260を有する。図20に示す縁受け部材402は、図19に示した縁受け部材382と同様であるが、縁受け部材402は、下方に傾斜する壁部材404によって形成された2つの溝408および410を有し、装着された中間部材406は、水平ベース407の一部として形成される。
図18を参照すると、以下の検討では、本発明を制限することなく、内側シート32の下縁を縁受け部材382に装着する。内側シート32の側部および上縁は、上述したタイプのシート嵌合部材34など(図2、図3、図21および図22参照)などのシート嵌合部材33によって所定の位置に保持される。理解されるように、内側シート32の下縁を縁受け部材に装着するのではなく、内側シートの上縁を縁受け部材に装着し、内側シートの下縁をシート嵌合部材によって所定の位置に保持することができる。
多層シートガラスユニットの構成では、桟384を使用する場合、外側シート24と26の間に桟384を設けることが好ましい。必要に応じて図18、図20、図21および図22を参照すると、桟384は、縁受け部材382(図18参照)および402(図20参照)およびシート保持部材34および35(図21および図22参照)内に装着された状態で図示される。桟の構造は、多層シートガラスユニットの製造の当業者にはよく知られ、本発明で非限定的である、したがって桟の詳細な検討は必要とはされず、Glass Equipment Development Inc.に帰される特許文献25およびAllmetal Inc.に帰される特許文献26を参照することができ、これにより桟について詳細に理解することができる。
米国特許第5,313,761号 米国特許第5,099,626号
桟384は、任意の従来の方法で縁受け部材384(図19)および402(図20)およびシート保持部材34(図21)および35(図22)に装着することができる。例えば、図19および図23を参照すると、桟384の端部408を、シート保持部材34の延長部88に設けた穴410および図18に示す縁受け部材382の水平部材390に設けた穴410に装着し、配置する。穴410は延長部88および水平部材90を通って延在し、スペーサ枠28の外側脚部40および42の水平延長部90上に載ることができる。穴410および桟384の縁部408は、圧力嵌めするサイズにする。
理解できるように、桟384は桟クリップによって縁受け部材および縁保持部材に固定することができる。例えば、図24を参照すると、縁クリップ412は、桟418の端部416に装着され下向きに形成された複数のリブ414を有する。桟クリップ412は、桟424の縁422の内径および変形シート保持部材35のシート嵌合部材280の傾斜表面296にある穴426より大きい周辺を有するベース420を有し、桟クリップ412が桟424の端部422または穴426に滑り込むのを防止する。ベース420の他方側には1対のクリップまたは「L」字傾斜脚部428があり、これは傾斜表面296にある穴426に挿入することができる。穴426の壁の間隔は、脚部428の広がりより大きく、シート嵌合部材280上で桟クリップ412を捕捉する。桟クリップ412のL字形脚部428は、脚部418が穴426に入るにつれ、互いに向かってバイアスを与えられる。クリップのベース410が傾斜表面296に載るにつれ、脚部428は互いから離れ、クリップ412を穴426内に捕捉する。桟を縁保持部材に装着する配置構成は、桟を縁受け部材に装着するのと同じ配置構成であることが好ましい。
スペーサ材の連続部片から作成した閉スペーサ枠を有する、ユニット20と同様のガラスユニットを作成する本発明について検討する。各外側シート24および26は、前述の通りである。内側シート32は、約42−3/6インチ(106.68cm)の長さおよび約18−1/2インチ(46.99cm)の幅を有する透明ガラスシートであり、内側シートは約0.070インチ(0.178cm)の厚さを有する。シートは前述の通りにコーティングされる。
図19を参照すると、2つの縁受け部材382(図19には一方のみ図示)が設けられ、各部材382は約0.031インチ(0.079cm)の厚さ、約3/8インチ(0.925cm)の長さを有し、ポリウレタンで作成される。各水平部材390は0.079インチ(0.20cm)の幅を有し、水平ベース394は約0.076インチ(0.19cm)の幅を有する。傾斜部材392は0.118インチ(0.30cm)の幅および約36.5°の傾斜を有する。図19で見て左側の水平脚部390など、水平脚部の一方は、桟クリップ412のL字形脚部422を受ける穴を有する。縁受け部材382は、スペーサ枠の下脚部にそれぞれ1/4ポイントに装着される。
桟クリップ412を受ける穴を有する6つのシート保持部材34または35を、前述の通りにスペーサ枠の残りの脚部に装着する。
桟クリップ412を、任意の通常の方法で、図17の点線で示すような格子状に形成された桟の端部416に装着し、桟クリップ縁受け部材382の穴およびシート保持部材34又は35の穴に装着し、桟を閉スペーサ枠の内側開口内に配置する。その後、外側シート24をスペーサ枠26の外側脚部40の外面にある接着剤層30に配置する。内側シート32の下縁は、シート受け部材382の水平ベース394に配置し、旋回して閉スペーサ枠の内側開口に入れ、内側シート32の側部および上縁を、前述したように使用する保持部材に応じて、シート保持部材34または35と嵌合させる。その後、外側シート24の指定された内面を、接着密封剤の層28によってスペーサ枠26の脚部40に接着し、シート保持部材34を使用する場合は図21に示す配置構成、シート保持部材35を使用する場合は図22に示す配置構成を提供する。
理解できるように、本発明は内側シートの数に制限されるものではない。例えば、図20を参照すると、図16および図11に示すシート保持部材を縁受け部材402(図20参照)とともに使用して、4枚のシートを有するガラスユニットを提供することができる。内側シート32を縁受け部材402の溝408に装着し、旋回して閉スペーサ枠の内側開口に入れ、前述したように図11または図16のシート保持部材と嵌合する。その後、内側シート260の下縁を縁受け部材402の他方の溝410に配置し、旋回して閉スペーサ枠の内側開口に入れ、図11または図16いずれかのシート保持部材と嵌合し、内側シート32および260をスペーサ枠内に固定する。
桟を使用する場合、シート保持部材34のセパレータ263(図11参照)またはシート保持部材35のセパレータ340(図16参照)および縁受け部材402の中間部材406に、桟クリップ412を受ける穴を設ける。シート保持部材および縁受け部材をスペーサ枠内に装着する。その後、内側シート32などの内側シートをスペーサ枠で所定の位置に固定する。桟をスペーサ枠内に装着し、他方の内側シートをスペーサ枠内に固定する。
2つの縁受け部材を使用して内側シートのバランスをとり、幾つかのシート保持部材をスペーサ枠の側部で使用して、ユニットにバランスのとれた外観を与えることが推奨される。桟格子が1本の脚部のみを有し、縁受け部材およびシート保持部材を1/4ポイントに使用する場合は、3つの縁受け部材および3つのシート受け部材で桟格子を支持し、バランスのとれた外観を与えることが推奨される。
本発明の好ましい実施形態では、本発明の特徴を有する縁受け部材を使用したが、本発明は縁受け部材なしで実施し、使用した状態で内側シートの上縁および下縁の周囲の気体の流れを防止することができる。特に、図25を参照すると、乾燥剤を有する透湿性材料の1対のビーズ432で形成された溝を、特許文献1に開示されたように、スペーサ枠28のビーズ44に設ける。内側シート30の下縁を溝430に入れ、内側シート32を旋回して閉スペーサ縁の内側開口に入れ、前述したように、縁保持部材内に内側シートの側部および上縁を捕捉する。さらに、特許文献3のシート保持部材および特許文献2で開示されたようなベースの隆起部分を有するスペーサ枠を使用し、スペーサ枠26の外側脚部40と42の間の所定の位置に、内側シートの下縁を保持することができる。
ユニットを構成する以上の全ての例では、接着密閉剤の層48をスペーサ枠28のベース44の外面に設けない場合、接着密閉剤の層48が、シート24および26の周縁部分およびスペーサ枠28のベース44の外面50によって形成された通路54に流入する。
理解できるように、乾燥剤を有するビーズ64は、層30の押出成形前、後、またはその最中に押出成形することができる。さらに、層48は、細片をスペーサ材に形成する最中、またはその後に適用することができる。さらに、これで理解できるように、本発明はユニットを作成するステップの順序に制限されるものではない。例えば、本発明を制限することなく、ビーズ64を有するスペーサ枠を設けた後、シート保持部材34を閉じた枠に装着する。その後、中間シート32を所定の位置に固定し、層30およびシート24および26を、スペーサ枠の脚部40および42にそれぞれ装着する。
理解できるように、本発明はガラスユニットの実施形態、または上述したユニットの製造に使用する構成要素に制限されず、本発明の範囲内で追加の実施形態を作成することができる。例えば、図26の縁受け部材を参照すると、スペーサ枠28の端部90は、スペーサ枠の細長い側部に沿ってシート保持部材が横方向に移動するのを最小にし、シート保持部材および縁受け部材の位置を規定するため、切欠き434を有することができる。さらに、スペーサ枠の脚部にシート保持部材を固定する構成を相互に交換し、縁受け部材とともに使用することができる。
本発明の範囲は、請求の範囲によってのみ制限される。
本発明の特徴を組み込んだ多層シートガラスユニットの前面図である。 図1の線2−2に沿って切り取った図であり、本発明のシート保持部材の1つの実施形態を示す。 本発明のシート保持部材の別の実施形態を示す、図2の図と同様の図である。 本発明の特徴を有する図2に示したタイプのシート保持部材の別の実施形態を示す、図2の図と同様の図である。 本発明の特徴を有する図2に示したタイプのシート保持部材の別の実施形態を示す、図2の図と同様の図である。 図2に示したタイプのシート保持部材の等角図である。 U字形断面形状を有するスペーサ原料に細片を成形する前の細片の平面図である。 図6に示したシート保持部材を使用して本発明の特徴を組み込んだ多層シートガラスユニットで実践する選択ステップを示す、図2の図と同様の図である。 図6に示したシート保持部材を使用して本発明の特徴を組み込んだ多層シートガラスユニットで実践する選択ステップを示す、図2の図と同様の図である。 U字形スペーサ枠の区間に装着した、本発明の特徴を有する図2に示したタイプのシート保持部材の別の実施形態の等角図である。 2枚の内側ガラスを有する本発明の多層シートガラスユニットの構造を示す、図9の図と同様の図である。 本発明の特徴を有する、図2に示したタイプのシート保持部材の別の実施形態を示す、図3の図と同様の図である。 図3に示したシート保持部材を使用して本発明の特徴を組み込んだ多層シートガラスユニットを形成するのに実践する選択ステップを示す、図3の図と同様の図である。 本発明の特徴を有する図3に示したタイプのシート保持部材の別の実施形態を示す、図3の図と同様の図である。 図3に示したシート保持部材を使用して本発明の特徴を組み込んだ多層シートガラスユニットを形成するのに実践する選択ステップを示す、図3の図と同様の図である。 2枚の内側シートを有する本発明の多層シートガラスユニットの構造を示す、図14の図と同様の図である。 桟と、本発明のシート保持部材と縁受け部材とを有する多層シートガラスユニットの前面図である。 図17の線18−18に沿って切り取った図である。 本発明の特徴を組み込んだ縁受け部材の等角図である。 2枚の内側シートを有するガラスユニット用の、本発明の縁受け部材の実施形態を示す、図18の図と同様の図である。 本発明のシート受け部材とともに使用できる1タイプのシート保持部材を示す、図17の線21−21に沿って切り取った図である。 本発明のシート受け部材とともに使用できる別のタイプのシート保持部材を示す、図21の図と同様の図である。 図21の断面で示したシート保持部材の等角図である。 図22の断面で示したシート保持部材の等角図である。 内側シートを閉じたスペーサ枠内に装着する、本発明を実践する別の方法のステップを示す横断面図である。 本発明の特徴を組み込んだシート保持部材または縁受け部材を受ける切欠きを有するスペーサ枠の区間の等角図である。

Claims (39)

  1. シート保持部材であって、
    支持プラットフォーム(84、116)と、
    1対の指状部材(80、82)とを備え、各指状部材は第1側と、第2側と指定された対向する側とを有し、1本の指状部材の第1側が支持プラットフォームの側部に隣接して装着され、他方の指状部材の第1側が支持プラットフォームの他方側に隣接して装着され、指状部材は支持プラットフォームの上面(140)より上で互いに向かって延在し、各指状部材は個々の第1側に隣接して屈曲可能であり、指状部材はバイアスが与えられていない位置で支持プラットフォームの上面から隔置され、各指状部材の第2側が相互に固定された関係にあり、
    支持プラットフォームの上面の反対側にある支持プラットフォームの表面(94)に固定構成(93、98)の一部分(93)が有り、少なくとも第1面として規定された面にあるベース(44)およびベースから延在して、第1面と概ね平行で第2面として規定された面で終了する1対の隔置された直立脚部(40、42)とを有するスペーサ枠(28)に、支持プラットフォームが装着され、固定構成が、支持プラットフォームをスペーサ枠に固定し、第2面の支持プラットフォームはベースから隔置され、1対の直立脚部より先まで延在しないことを特徴とするタイプのシート保持部材。
  2. 多層シートガラスユニットであって、
    少なくとも相互に接続されたベース(44)および対向する脚部(40、42)を有し、従ってベースおよび脚部が概ね「U字」形を有するスペーサ枠(28、62)を有し、脚部がスペーサ枠に対向する側を提供し、さらに、
    スペーサ枠の各側に固定された外側シート(24、26)と、
    スペーサ枠内および外側シート間に装着された第3シート(32)とを備え、
    第3シートがシート保持部材(34、250)によって所定の位置に保持されることを特徴とし、シート保持部材が、
    スペーサ枠のベースから隔置され、シート間でスペーサ枠に装着される支持プラットフォーム(84、116)と、
    1対の指状部材(80、82)とを備え、各指状部材は第1側と、第2側と指定された対向する側とを有し、各指状部材の第1側は互いから隔置されて支持部に装着され、指状部材が支持プラットフォーム上に延在し、各指状部材の第2側が互いに面し、各指状部材がその第1側に隣接して屈曲可能であり、第3シートが指状部材間にある多層シートガラスユニット。
  3. 支持手段が第1表面を有し、指状部材が第1表面から隔置され、さらに第2表面として規定された反対表面を有し、第2表面は固定手段を有し、スペーサ枠の脚部が、端部分として画定された互いに向かってベース上を延在する端部分と、端部分と協働して支持手段をスペーサ枠の外側脚部に装着する固定手段とを有する、請求項2に記載のガラスユニット。
  4. シート嵌合部材が少なくとも3本の可撓性指状部材を有し、少なくとも2本の指状部材が支持手段の一方側に、少なくとも1本の指状部材が支持手段の他方側にある、請求項3に記載のガラスユニット。
  5. さらに、指状部材の間にあって、シートセパレータによって第3シートから隔置される第4シートを含む、請求項3に記載のガラスユニット。
  6. 多層シートガラスユニットであって、
    相互に接続されたベースおよび対向する脚部を有して、概ね「U字」形を有するスペーサ枠と、
    対向する各脚部の外面にあるシートと、
    シート保持部材とを備え、これが、
    ベースから隔置され、シート間にあるスペーサ枠に装着された支持手段と、
    シート間で支持手段に装着され、シート保持部材を提供するシート嵌合部材とを備え、シート保持部材はスペーサ枠に内側に面する溝を有し、溝はベースと交差する第1面として画定された面にある第1壁として画定された壁によって形成され、さらに、
    シート保持部材に固定された固定部材を備え、固定部材は、ベースを横断して第1面から隔置された第2面として画定された面にある第2壁として画定された壁を有し、さらに、
    外側シート間の所定の位置に第3シートを固定するシート嵌合部材の溝内に装着される第3シートを備える多層シートガラスユニット。
  7. シート嵌合部材および固定部材によって形成された溝が、その内部にシートセパレータを有し、1本の通路に第3シートを備える2本の通路を提供し、さらに、他方のチャネルに第4シートを含む、請求項6に記載のガラスユニット。
  8. スペーサ枠が概ね「U字」形の断面を有し、支持手段が外側脚部上に装着される、請求項2または6に記載のガラスユニット。
  9. さらに、スペーサ枠の外側脚部の間、およびシート嵌合部材とスペーサ枠のベースとの間に装着されたシムを含む、請求項8に記載のガラスユニット。
  10. シート保持部材が一体部片として形成される、請求項2または6に記載のガラスユニット。
  11. スペーサ枠が長方形の断面を有し、スペーサ枠のベースがスペーサ枠の内面から離れ、ベースに対向する側部がスペーサ枠の内側に面する上側として設計され、シート保持部材が上側に装着される、請求項2または6に記載のガラスユニット。
  12. スペーサ枠の細長い側部がそれぞれ、相互から隔置された少なくとも2つのシート保持部材を有する、請求項2または6に記載のガラスユニット。
  13. ユニットがスペーサ枠の脚部上のシートと第3シートとの間に区画を有し、さらに、少なくとも1つの区画に面するスペーサ枠上のシートの少なくとも1つの主要表面に水還元フィルムを含む、請求項2または6に記載のガラスユニット。
  14. 少なくとも1つの外側シートの外面が光触媒フィルムを含む、請求項2または6に記載のガラスユニット。
  15. シートがガラスシートであり、スペーサ枠が金属で作成され、シートの選択された主要表面が、紫外線、可視光線および/または赤外線の選択された紫外線波長を選択的に透過するコーティングを有する、請求項2または6に記載のガラスユニット。
  16. 支持手段が対向する窪みを有し、スペーサ枠の脚部が相互に向かってベース上を延在する端部分を有し、外側脚部の端部が窪みに入った状態で、支持手段が外側脚部上に装着される、請求項8に記載のガラスユニット。
  17. さらに、第3シートの周囲の気体の動きを減少させる手段を含む、請求項2または6に記載のガラスユニット。
  18. 気体の動きを減少させる手段が、スペーサ枠の細長い側部に沿って延在するシート保持部材を含む、請求項17に記載のガラスユニット。
  19. 内側開口を有し端部が閉じたスペーサ枠と、スペーサ枠の各側に取り付けられた外側シートと、外側シート間にある内側シートとを有する多層シートガラスユニットであって、
    スペーサ枠が、1対の外側脚部を有する少なくとも1つの側部とベースとを有して、U字形の断面を少なくとも1つの側に提供し、
    内側シートは、周辺および周縁部分が外側脚部の対の間に挿入され、内側シートの残りの周辺および周縁部分は閉じたスペーサ枠の内側開口内にあって、スペーサ枠から隔置され、
    内側シートの選択された残りの周辺および周縁部分と嵌合する手段が、スペーサ枠を装着して、内側シートを、外側シートの間でスペーサ枠の内側開口の所定の位置に維持することを含むべく改良した多層ガアラスシートユニット。
  20. 内側シートの周辺および周縁部分を外側脚部間に嵌合する手段が、縁受け部材として規定され、嵌合する手段がシート嵌合部材として規定される、請求項19に記載のユニット。
  21. スペーサ枠の外側脚部間で内側シートの周辺および周縁部分の周囲の気体の動きを最少にする、請求項20に記載のユニット。
  22. スペーサ枠が、上側、下側、第1側および第2側として指定された4つの側を有し、各側は、1対の外側脚部がベースに結合されてU字形の断面を有して、下側の外側脚部の間で内側シートの周辺および周縁部分でU字形の断面を有する、請求項22に記載のユニット。
  23. シート嵌合部材がそれぞれ、
    垂直止め部と非垂直支持部とによって形成された交差部を有するシート嵌合部材と、
    垂直止め部から隔置された非垂直支持部に固定可能で、溝を形成する部材とを含み、内側シートの周辺および周縁部分が溝の中にある、請求項24に記載のユニット。
  24. スペーサ枠の外側脚部が、ベース上で互いに向かって延在する部分を有し、さらに、ベース上で互いに向かって延在する外側脚部の部分にシート嵌合部材を固定する手段を含む、請求項23に記載のユニット。
  25. 縁受け部材が、内側シートの周辺および周縁部分を受けるため、外側脚部の間でスペーサ枠の下側のベースにある溝である、請求項22に記載のユニット。
  26. 縁受け部材が、スペーサ枠のベース上にあり互いから隔置された1対のビードであり、内側シートの周辺および周縁を受ける溝を提供する、請求項25に記載のユニット。
  27. 縁受け部材の溝が、1対の傾斜壁部材に結合されたベースによって形成され、傾斜壁がスペーサ枠の下側の外側脚部に装着される、請求項25に記載のユニット。
  28. スペーサ枠の外側脚部が、ベース上で互いに向かって延在する部分を有し、縁受け部材がさらに、傾斜壁から延在して縁受け部材を外側脚部間に装着する水平部材として規定され、水平部材が、互いに向かって延在する外側脚部の部分に装着される、請求項27に記載のユニット。
  29. さらに桟格子を含み、それは縁受け部材の水平部材の一方に形成された穴に桟格子の一方端を挿入することにより、区画の1つに装着される、請求項28に記載のユニット。
  30. さらに桟格子を含み、それは一方端が桟格子の端部に入り、他方端が端受け部材の水平部材に固定された桟クリップによって区画の1つに装着される、請求項28に記載のユニット。
  31. さらに区画の1つに桟格子を含み、桟格子は端部を有し、桟格子の一方端が、シート保持部材の支持手段に形成された穴に装着される、請求項2、3または19に記載のユニット。
  32. さらに、区画の1つに桟格子を含み、桟格子は端部を有し、さらに、一方端が桟格子の端部に挿入され、他方端がシート嵌合部材の支持手段に着脱式に固定された桟クリップを含む、請求項2、3または19に記載のユニット。
  33. ユニットが、外側シート間に2枚の内側シートを有する、請求項19に記載のユニット。
  34. さらに、内側シート間に桟格子を含む、請求項33に記載のユニット。
  35. 多層シートガラスユニットを作成する方法で、
    少なくとも相互に接続されたベース(44)および対向する脚部(40、42)を有し、したがってベースおよび脚部が概ね「U字」形を有するスペーサ枠(28、62)を設けるステップを含み、脚部がスペーサ枠に対向する側を提供する方法であって、
    スペーサ枠に、スペーサ枠のベースから隔置され、それに対向する少なくとも2つのシート保持部材(34、250)を設けるステップを含み、シート保持部材の少なくとも一方が、
    スペーサ枠のベースから隔置され、シートの間でスペーサ枠に装着される支持プラットフォーム(84、116)と、
    1対の指状部材(80、82)とを備え、各指状部材が第1側および第2側と指定された対向する側を有して、各指状部材の第1側は互いから隔置されて支持部に装着され、指状部材が支持プラットフォーム上で延在し、各指状部材の第2側が互いに面して、各指状部材がその第1側に隣接して屈曲可能であることを特徴とし、さらに、
    シート保持部材の指状部材の第2端間に第3シート(32)を装着するステップを含み、第3シートはスペーサ枠およびスペーサ枠の側部内に装着され、さらに、
    シート(24、26)をスペーサ枠の各側に固定するステップを含む方法。
  36. さらに、
    バイアス付与ステップの実行後、シートセパレータをプラットフォーム上に配置するステップと、
    第4シートを設けるステップと、
    第4シートを使用して、バイアスを付与するステップ、継続するステップ、および中止するステップを実行するステップと、固定するステップを実行するステップとを含む、請求項35に記載の方法。
  37. 多層シートガラスユニットを作成する方法であって、
    内側開口を有し、少なくとも一方側がベースおよび1対の外側脚部によって画定されたU字形の断面を有する、端が閉じたスペーサ枠を設けるステップと、
    少なくとも一方側の脚部間に内側シートの縁を配置し、内側シートをスペーサ枠の内側開口に入れるステップと、
    内側シートの縁を固定して、内側シートを閉じた枠の内側開口内に維持するステップと、
    外側シートをスペーサ枠の各側に固定して、多層シートガラスユニットを設けるステップとを含む方法。
  38. さらに、桟格子をスペーサ枠の内側に固定するステップを含む、請求項35、36または37に記載の方法。
  39. さらに、縁を配置するステップと固定するステップとを繰り返し、相互からおよび外側シートから隔置されたスペーサ枠の内側に2枚のシートを設けるステップを含む、請求項37に記載の方法。
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