JP2021098948A - 剥離切削構造 - Google Patents

剥離切削構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2021098948A
JP2021098948A JP2019230222A JP2019230222A JP2021098948A JP 2021098948 A JP2021098948 A JP 2021098948A JP 2019230222 A JP2019230222 A JP 2019230222A JP 2019230222 A JP2019230222 A JP 2019230222A JP 2021098948 A JP2021098948 A JP 2021098948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peeling
rotating drum
bracket
peeling cutting
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019230222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7352282B2 (ja
Inventor
智可良 中田
Chikariyo Nakada
智可良 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIROSAWA MACHINERY CO Ltd
Original Assignee
HIROSAWA MACHINERY CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIROSAWA MACHINERY CO Ltd filed Critical HIROSAWA MACHINERY CO Ltd
Priority to JP2019230222A priority Critical patent/JP7352282B2/ja
Publication of JP2021098948A publication Critical patent/JP2021098948A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7352282B2 publication Critical patent/JP7352282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Repair (AREA)

Abstract

【課題】剥離切削深度を一定としつつ水平(平坦)に剥離切削する。【解決手段】本発明の剥離切削構造は、剥離切削用のビットBを複数設けた回転ドラム5を枢支したブラケット(第4ブラケット4)において該回転ドラムの回転軸の両端面のうち少なくとも一端側に、回転ドラム5の直径方向に形成された基準面6Aと、この基準面6Aを挟んで回転ドラム5の周方向の両側に形成されたエッジ面6Bと、を有したガイド部6を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、任意の深さで均一的かつ水平に剥離切削することが可能な剥離切削構造に関するものである。
従来、道路面又は構造物の壁面などの表面を剥離切削するために、例えば、特許文献1〜4などに、俯仰角自在の第1ブームとこの第1ブームの先端に対して屈伸自在の第2ブームからなるアームを、土木作業用の自走車両に稼働自在に設け、第2ブームの先端に、ビットと称される切削用の突起を設けた回転ドラムを取り付けた剥離切削機が提案されている。
特許文献1(実開平4−108637号公報)には、回転ドラムの首振りの自由度を高めて該回転ドラムが任意の方向に変位できるようにすることを目的として、前記第2ブームの先端にその長手方向に直交させて横架した横軸にメインブラケットを上下回動自在に取り付け、そのメインブラケットの先端に縦設した縦軸にサブブラケットを左右回動自在に取り付けるとともに、該サブブラケットに回転掘削ドラムを取り付けた構成が示されている。
特許文献2(特開平7−286307号公報)には、剥離切削の深さ(厚み)を一定とすると共に作業時の機械・器具に対する保護する構成とすることを目的として、外周部に複数本のビットが設けられた回転ドラムと、該回転ドラム及び回転ドラムを駆動する油圧モータを支持するドラムブラケットと、該回転ドラムの側部に設けられた保護カバーとからなり、ドラムブラケットは該回転ドラム及び油圧モータを情報から包み込むキャップ状部分を備え、かつ、アームに対して取り付け自在であり、保護カバーは即なくともドラムブラケットの回転ドラムが取り付けられている方の側面を覆う構成が示されている。
特許文献3(特開平10−72842号公報)には、特許文献1を従来例として、容易に壁面を所定の深さに、かつ面一に削り落とすことのできる作業性良好で、小型化を可能とすることを目的として、俯仰角自在の第1ブームとこの第1ブームの先端に対して屈伸自在の第2ブームからなるアームの該第2ブームの先端に、第1のブラケットの基端を横軸により上下方向回転自在に軸支せしめ、該第1のブラケットの先端に第2のブラケットの基端を縦軸により左右方向回動自在に軸支せしめ、第2のブラ家とに、表面に複数のビットを突設した回転切削ドラムを設けた切削装置において、回転切削ドラムの左右の側面の少なくとも一方の側面沿いに位置し、回転切削ドラムの切削面側に突出して回転切削ドラムによる切削深さのレベルを規制するレベルゲージを設け、該レベルゲージを上記第2ブラケットに、上記回転切削ドラムのビットの先端に対して進退調整可能に取り付けた構成が示されている。
特許文献4(特開2014−66071号公報)には、特許文献2を従来例として、回転安定性に優れ、表面切削外観が良好なものとすることを目的として、回転ドラムの外周部は複数のビットを有し、ビットの刃先方向が回転ドラムの幅方向の左右交互に所定の角度だけ傾けて千鳥状に配設される構成が示されている。
ところで、特許文献1〜4に示すような剥離切削機は、ドラムが剥離切削面と平行に接触しないと、当然、剥離切削面がドラムの傾きに沿って傾斜した面となる。また、表面から所定の深度だけ剥離切削する場合、剥離切削面に対して、ドラムを強く当てると必要以上に剥離切削してしまい、ドラムを弱く当てると必要未満で剥離切削してしまう。こうした不具合については上記特許文献1〜4のうち、特許文献3において改善策が提案されている。
しかしながら、上記特許文献3は、レベルゲージを設けて、ドラム(ビット)先端からレベルゲージの進退量を調整することで剥離切削深度を一定とする構成であるものの、この前提は、剥離切削「前」の表面が平坦なことである。つまり、剥離切削前の表面が平坦ではなく、傾斜や部分的な隆起面や沈降面が存在すると、それに倣って剥離切削をしてしまうことになり、剥離切削「後」の表面もまた剥離切削前の表面形状に倣った状態となってしまうこととなる。
したがって、特許文献3では、基準面を予め形成するために、ドラムの周面と端面との角部を剥離切削面に押し当てて予め所定深度だけ剥離切削して、この深度を基準とするようにしているものの、前記角部による基準面の形成自体が厳密に行うことができないと共に、作業が困難かつ熟練度を要するので、結果的に目的とする深度だけ平坦に剥離切削することがなかなかできないといった問題があった。
実開平4−108637号公報 特開平7−286307号公報 特開平10−72842号公報 特開2014−66071号公報
本発明が解決しようとする問題は、従来の剥離切削機では、依然として剥離切削深度を一定としつつ水平(平坦)に剥離切削することが困難な点である。
本発明の剥離切削構造は、剥離切削用のビットを複数設けた回転ドラムを枢支したブラケットにおいて該回転ドラムの回転軸の両端面のうち少なくとも一端側に、前記回転ドラムの直径方向に形成された基準面と、この基準面を挟んで前記回転ドラムの周方向の両側に形成されたエッジ面と、を有したガイド部を設けたことを特徴としている。
本発明では、ガイド部の基準面を使って、一旦、平坦面かつ水平な基準面を形成した後、この基準面に対してエッジ面を使って、所定深度だけ剥離切削するので、剥離切削深度を一定としつつ平坦に仕上げることができる。
(a)は本発明の剥離切削構造を示す概略構成図、(b)は本発明の剥離切削構造の確認部のみを示した斜視図である。 本発明の剥離切削構造を示す図1のA矢視図である。 (a)〜(c)は本発明の剥離切削構造を用いた一手法による剥離切削状況を示す図、(d)(e)は(a)(c)の時の確認部の状況を示す図、である。 (a)〜(c)は本発明の剥離切削構造を用いた他の手法による剥離切削状況を示す図、(d)(e)は(a)(c)の時の確認部の状況を示す図、である。 (a)は本発明の剥離切削構造を搭載した剥離切削機によって地表面を剥離切削する状況を示す図、(b)は(a)のときの本発明の剥離切削構造を示す図、(c)は(a)のときの確認部のみを示した図、である。 (a)は本発明の剥離切削構造を搭載した剥離切削機によって壁面を剥離切削する状況を示す図、(b)は(a)のときの本発明の剥離切削構造を示す図、(c)は(a)のときの確認部のみを示した図、である。
本発明は、剥離切削深度を一定としつつ平坦に剥離切削を行うという目的を、剥離切削用のビットを複数設けた回転ドラムを枢支したブラケットにおいて該回転ドラムの回転軸の両端面のうち少なくとも一端側に、前記回転ドラムの直径方向に形成された基準面と、この基準面を挟んで前記回転ドラムの周方向の両側に形成されたエッジ面と、を有したガイド部を設けた剥離切削構造とすることで達成した。
また、本発明は、上記おいて、前記回転ドラムの回転軸両端方向に前記ブラケットごと揺動させる揺動機構を備えることとしてもよい。本発明は、揺動機構を備えることで、回転ドラムを回転ドラムの周面と端面の角部が剥離切削開始面に接触するように揺動させて、剥離切削開始基準深度を形成した後に、揺動機構により回転ドラムを水平に戻して、該回転ドラム全周面を使って剥離切削を行うことができるようになる。
さらに、本発明は、上記において、前記ブラケットに、前記ガイド部を回転ドラムの直径方向に進退させる進退機構を有することとしてもよい。本発明は、進退機構を有することで、ガイド部によって剥離切削深度を自由に決めることができるようになる。
また、本発明は、上記において、少なくとも前記ガイド部の前記エッジ面が剥離切削面に対して所定角度かつ所定深度で当接していることを確認するための確認部を有することとしてもよい。本発明は、確認部を有することで、水平だけでなく一定の目的とする角度であることを確認しながら剥離切削を行うことができるようになる。
さらに、本発明は、上記において、前記回転ドラムが、軸方向中央に山又は谷が形成されている、あるいは軸方向に山と谷が連続して形成されたものであってもよい。本発明は、回転ドラムの周面形状が特殊な形状のものを採用することもでき、こういった形状の回転ドラムを採用することで目的に合った剥離切削面を形成することができる。
以下、本発明の剥離切削構造の具体例について図面を参照して説明する。本例における剥離切削構造は、例えば図5及び図6に示すような土木作業用の自走車両の剥離切削機11に採用した態様にて説明する。
剥離切削機11は、例えばクローラ等の自走式車両のターンテーブル12に基端を軸支した俯仰ブーム13と、俯仰ブーム13の先端に軸支した屈伸ブーム14を有している。本実施例における本発明の剥離切削構造は、この剥離切削機11の屈伸ブーム14の先端に取付けた態様にて説明する。
本例において剥離切削構造の屈伸ブーム14への取り付けは、例えば第1ブラケット1、第2ブラケット2、第3ブラケット3、第4ブラケット4により行われる。
第1ブラケット1は、屈伸ブーム14の先端において該屈伸ブーム14の長手方向と直交する両側面と、後述する第2ブラケット2と、に亘って設けられている。一対の第1ブラケット1,1は、間に屈伸ブーム14を挟んで両者に亘って架け渡される横軸14Aを回転可能に枢支する軸受部1A,1Aが各々設けられている。
また、一対の第1ブラケット1,1間には、前記横軸14Aよりさらに屈伸ブーム14の先端側に横軸1Bが架け渡されている。この横軸14Bは第1ブラケット1,1にそれぞれ形成された軸受部1B,1Bによって枢支されている。
横軸14Bには一対で1節のリンク部材15、15のうちの一方リンク部材15a,15aの先端が回動可能に設けられている。この一方リンク15a,15aの他端は可動点15c,15cにおいて他方リンク部材15b,15bの先端と回動可能に連結されている。この他方リンク部材15b,15bの他端は屈伸ブーム14の両側面(屈伸ブーム14の屈伸可動面と直交する面)にそれぞれ回動可能に設けられている。
リンク部材15の可動点15c,15c間により可動杆15dが枢支されており、この可動杆15dに、屈伸ブーム14に設けられたシリンダ装置SのロッドRの先端が設けられている。
第1ブラケット1,1の屈伸ブーム14連結側と反対側(以下、先端という)には、これら第1ブラケット1,1の間隔を跨ぐように、一対の第2ブラケット2,2が設けられている。この第2ブラケット2,2は、第1ブラケット1,1との対向方向と直交して対向しており、対向する同位置に軸受部2A,2Aが形成されている。
第2ブラケット2,2の対向する空間には、軸受部2A,2Aに受けられた本例では例えば油圧モータMが設けられている。この油圧モータMは第2ブラケット2,2のさらに外側に該第2ブラケット2,2と平行に設けられた接続部材2B,2Bの軸孔2a,2aに固着されている。上記油圧モータMは、本発明においては揺動機構として、第3ブラケット3,3を回動させることで回転ドラム5を回転軸両端方向に揺動させる。
第3ブラケット3,3は、その先端側で後述の第4ブラケット4を後端側で上記接続部材2B,2Bと接続して両者を結合する。本例では、第3ブラケット3,3における、第2ブラケット2,2、第4ブラケット4との間で構成される空間にダンパー3Aが設けられている。このダンパー3Aによりが設けられており、先端方向(つまり回転ドラム5)から受ける衝撃をここで減衰するようにしている。
第4ブラケット4は、上記のとおり、第3ブラケット3,3によって第2ブラケット2,2と接続されている。第4ブラケット4は図2に示す回転ドラム5の周方向から見た状態で、図示右側に位置する垂直辺部4A、この垂直辺部4Aの上部に位置して該垂直辺部4Aと直角に連続する水平辺部4Bからなる鉤状とされている。
第4ブラケット4の上記水平辺部4Bは、その上面に上記のダンパー3Aが設けられている。また、水平辺部4Bは少なくとも第3ブラケット3,3と平行に該第3ブラケット3,3の連結部材3b,3bと連結するための連結面4a,4aが形成されている。
そして、第4ブラケット4には、本発明の剥離切削構造が設けられている。剥離切削構造は、第4ブラケット4に回転ドラム5が枢支され、この第4ブラケット4において回転ドラム5の軸の両端面のうち少なくとも一端面にガイド部6が設けられ、このガイド部6に、回転ドラム5の直径方向に形成された基準面6Aと、この基準面6Aを挟んで回転ドラム5の周方向の両側に所定角度で形成されたエッジ面6B,6Bと、を有した構造となっている。以下、詳述する。
第4ブラケット4の上記垂直辺部4Aは、その内側(図2における図示左側)に回転ドラム5が位置し、該回転ドラム5の回転軸(不図示)を片持ち枢支している。回転ドラム5は、外周面に複数のビットBを備えた本例では例えば円筒形のものが採用され、その内周に油圧モータ(不図示)が設けられ、この回転軸が垂直辺部4Aに片持ち枢支されている。
また、垂直辺部4Aは、その外側で先端にガイド部6が設けられている。このガイド部6は、先端部に3つの面を有している。すなわち、ガイド部6は、回転ドラム5の直径方向に形成された基準面6Aと、この基準面6Aを挟んで同角度で周方向の両側に形成されたエッジ面6B,6Bを有している。
また、ガイド部6の、基準面6A、エッジ面6B,6Bと直行する外側面には、中央と、その両側に、先端‐後端方向の長孔6a、長孔6b,6bが形成され、これら長孔6a,6b,6bにはピンPが挿入されている。
さらに、第4ブラケット4の垂直辺部4Aの外側には、本例では例えば2機の油圧シリンダ装置S1,S2が設けられ、この油圧シリンダ装置S1,S2(進退機構)のロッドR1,R2がガイド部6の先端とは反対側の端部にそれぞれ連結されている。この油圧シリンダ装置S1,S2のロッドR1,R2を同じ量だけ進退させたり、互いに異なる量だけ進退させたりすれば、剥離切削の深度、仕上げを異ならせることが可能となる。
また、本例では、第4ブラケット4の垂直辺部4Aが回転ドラム5の軸方向一方端に存在する状態を示しているが、垂直辺部4Aが該軸方向の両端に設けてガイド部6と周辺構成を該軸方向両端で上記と同じ構成とすることで、剥離切削面の水平(平坦度)を確保しやすくなる。
また、例えば本例の剥離切削構造には、剥離切削面に対して所定角度かつ所定深度で当接していることを確認する確認部を有している。以下に確認部の一例を説明する。操縦席側の、第1ブラケット1,1の対向面間隔に亘って帯状のゲージ体7の一方が設けられており、このゲージ体7の他方も先端方向に所定間隔を存して第1ブラケット1,1に設けられている。ゲージ体7には例えば5cm間隔で平行な色分けがされると共に幅方向中央に長さ方向の中央線が描かれている。
また、ゲージ体7には、該ゲージ体7の幅方向に長い環状とされた指標錘7Aが架けられている。この指標錘7Aは、図示する下側、つまりゲージ体7の一方と他方との曲がり返りの外側に位置する側が、幅方向両端から中央に向かって下り勾配の緩い傾斜が設けられている。また、指標錘7Aにはゲージ体7の一方と他方との曲がり返りの外側に位置する側には水平錘7Bが架けられている。
本例では確認部としてゲージ体7、指標錘7A、水平錘7Bを紹介したが、上記代えて、例えばガイド部6における基準面6Aにおける該基準面6Aのエッジ面6Bと隣接する両端(つまり基準面6Aの両端)、エッジ面6Bにおける基準面6Aの該エッジ面6Bと隣接する端部と該基準面6Aと隣接しない端部(つまりエッジ面6B,6Bのそれぞれの両端)、の各々の端部と剥離切削面との例えば距離、接触状態にある剥離切削面からの反力を検知するなどのセンサを設ける構成としてもよい。
こうすることで、ゲージ体7による作業者の目視作業とは異なり、センサを介した電気的制御が可能となるので、一連の作業のうち基準面6A及びエッジ面6Bが剥離切削面に対して目的とする角度でかつ所定深度で当接しているかについての検知結果に基づいた制御が可能となる。そしてセンサを設ける場合は、本例ではシリンダ装置S1,S2のロッドR1,R2の進退の制御も含めておくことで、ビットBの突出量(剥離切削深度)などきめの細かい設定も確実にかつ容易に行うことが可能となる。
上記構成の剥離切削機11は、図5に示すように例えば地表を剥離切削したり、図6に示すように例えば壁面を剥離切削したりする。図5このとき、剥離切削機11における本実施例における本発明の剥離切削構造は次のように動作する。なお、以下の説明では、剥離切削前の、図5における地表、図6における壁面、を総称して「表面」と、剥離切削後の表面を「剥離切削面」と言うこととする。
図3(a)〜(c)では本発明の剥離切削構造はガイド部6のみを使って表面を水平で例えば5cmの深度で剥離切削する場合を説明する。まず、初期設定として、ガイド部6の基準面6Aは回転ドラム5のビットBの先端の突出位置と同じ位置となるように、また、エッジ面6BからはビットBが5cm突出するように設定してある。上記ガイド部6の回転ドラム5のビットBに対する設定は、本例では例えばシリンダ装置S1,S2を稼働させることで行う。
図3(a)では、基準面6Aの面両端部位が表面に当接し、かつ本例では回転ドラム5を水平にするように剥離切削機11を操作する。具体的には、剥離切削構造におけるガイド部6の基準面6Aを、剥離切削前の例えば表面に垂直に押し当てる。なお、基準面6Aの全域が接触しない場合は、回転ドラム5により地表を剥離切削してもよい。
続いて、図3(b)に示すように、剥離切削機11を操作して回転ドラム5と表面との接触ポイントをこの場合例えば操作席側に移動させる。具体的には、回転ドラム5を回転させつつ、ガイド部6を、それまで地表面と接触していた基準面6Aからのエッジ面6Bの全域が接触するまで傾けつつ剥離切削を行う。
そして、図3(c)に示すように、ガイド部6のエッジ面6Bの全域が剥離切削面に接触させ、エッジ面6Bの全域が地表面から離間しないよう、回転ドラム5を回転させて剥離切削をしつつ、剥離切削機11を前進(運転席側と反対側)させる。この状態を図5(a)(b)、及び図6(a)(b)に示している。
このように、本発明の剥離切削構造は、基準面6Aで剥離切削面の深度の基準となる位置(0レベル)を的確かつ水平に把握することができ、そこからエッジ面6Bに傾倒して該エッジ面6Bの全域が剥離切削面に接触するようにして作業を進めることで、その深度(本例では−5cmレベル)と水平度を維持したままで剥離切削が行える。
ここで、上記において、ガイド部6を回転ドラム5の軸方向の両端に設けておけば、回転ドラム5の回転軸(つまり表面及び剥離切削面の)の水平がより確実となる。また、上記ではガイド部6のみを用いて剥離切削する例を示しているが、例えば図3(c)(d)に示すようにゲージ体7を採用すると、ガイド部6における基準面6Aとエッジ面6Bと表面、剥離切削面との接触状況が目視によって確認しつつ作業を行うことができる。
ゲージ体7を採用する場合、図3(a)に示す状況のとき、すなわち、基準面6Aの全域が表面に水平(回転ドラム5の軸方向の一方に偏って傾斜していない状態)に接しているときは、図3(c)に示すようにゲージ体7における水平錘7Bが中央に位置している。つまり、ゲージ体7の幅方向の中央に描かれた中央線と水平錘7Bが幅方向で同位置にあることで水平が確認できる。このとき、ケージ体7における指標錘7Aの位置も確認しておく。
図3(c)に示すように、エッジ面6Bの全域が剥離切削面に接したときは、剥離切削構造の傾きにより指標錘7Aを中心とした、第1ブラケット1と指標錘7Aまでのゲージ体7の縦(鉛直)方向の垂れ下がり領域と、第3ブラケット3と指標錘7Aまでの領域との長さの関係が変わる。つまり、図3(e)で示すように、基準面6Aが接触した状態に比べて、縦方向領域が短くなることとなり、これをゲージ体7における指標錘7Aにより操作席から確認することができる。この状態を図5(c)及び図6(c)に示している。
続いて、例えば、先に予め基準面が存在していて、ここに合わせて剥離切削する場合は、揺動機構(油圧モータM)を備えていれば容易にその基準面に合わせた剥離切削が可能となる。この場合、図3に示した手法で行うには、図3(a)の状態で基準面となる表面にガイド部6の基準面6Aが位置するようにして、回転ドラム5を可動して基準面6Aが予め存在する基準面に接触した後、基準面6Aを予め存在する基準面に接触させたまま剥離切削機11を前進させて作業を行えばよい。
図4に示す手法の場合、初期設定ガイド部6の設定は図3を用いて説明した上記と同じ設定でよい。まず、図4(a)に示すように油圧モータMにより第2ブラケット2以下の構成全体を揺動させて、基準面6Aを基準とする表面に接触させる。このとき、回転ドラム5の軸方向のガイド部6側が下方となるように傾斜した状態となる。
次に図4(b)(c)に示すように、油圧モータMにより、基準面6Aを基準とする面に接触させたまま、回転ドラム5を稼働して、表面を剥離切削しつつしだいに回転ドラム5を水平に戻す。回転ドラム5が水平に戻ったら、基準面6Aを接触させたまま前進して剥離切削作業を進める。こうすることでも上記同様、その深度と水平度を維持したままで剥離切削が行える。
また、図4の場合においても、ゲージ体7を備えていることで、回転ドラム5の状況を確認しながら行うことができる。図4(a)に示すように回転ドラム5の回転軸のガイド部5側が下方となるように傾斜している場合、図4(d)に示すようにゲージ体7もまた傾いているので、水平錘7Bがガイド部6側に偏った位置に移動している。
この後、図4(b)を経て図4(c)に至ると、回転ドラム5を水平に戻すので、ゲージ体7もまた水平に戻る。つまり、図4(e)に示すように水平錘7Bもゲージ体7における幅方向の中央に戻ることから、操縦席から回転ドラム5の水平を確認しやすい。
なお、本発明の剥離切削構造は、回転ドラム5として、上記では回転軸方向に切削深度が同じとなるものを採用した例を示したが、例えば軸方向中央に山又は谷が形成されている、あるいは軸方向に山と谷が連続して形成されたものを採用すれば、剥離切削面を山谷の起伏ある面とすることもできる。
上記では、剥離切削構造を、剥離切削機11に搭載した例にて説明したが、重機に搭載するだけでなく、例えばハンディタイプの剥離切削利器に採用してもよい。また、上記のようにガイド部6は回転ドラム5の軸方向の一方端だけでなく、両端に設けてあっても構わないし、揺動機構としては油圧モータMでなくともシリンダ装置によって揺動させる構成としてもよいと共に進退機構としてはシリンダ装置S1,S2でなくてもネジの螺進退により調整する構成としてもよい。
1 第1ブラケット
2 第2ブラケット
3 第3ブラケット
4 第4ブラケット
5 回転ドラム
6 ガイド部
6A 基準面
6B,6B エッジ面
7 ゲージ体(確認部)
7A 指標錘
7B 水平錘
M 油圧モータ(揺動機構)
S1,S2 シリンダ装置
1A 浄化部
1B 取付部

Claims (5)

  1. 剥離切削用のビットを複数設けた回転ドラムを枢支したブラケットにおいて該回転ドラムの回転軸の両端面のうち少なくとも一端側に、前記回転ドラムの直径方向に形成された基準面と、この基準面を挟んで前記回転ドラムの周方向の両側に形成されたエッジ面と、を有したガイド部を設けたことを特徴とする剥離切削構造。
  2. 前記回転ドラムの回転軸両端方向に前記ブラケットごと揺動させる揺動機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の剥離切削構造。
  3. 前記ブラケットに、前記ガイド部を回転ドラムの直径方向に進退させる進退機構を有したことを特徴とする請求項1又は2記載の剥離切削構造。
  4. 少なくとも前記ガイド部の前記エッジ面が剥離切削面に対して所定角度かつ所定深度で当接していることを確認するための確認部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の剥離切削構造。
  5. 前記回転ドラムが、軸方向中央に山又は谷が形成されている、あるいは軸方向に山と谷が連続して形成されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の剥離切削構造。
JP2019230222A 2019-12-20 2019-12-20 剥離切削構造 Active JP7352282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019230222A JP7352282B2 (ja) 2019-12-20 2019-12-20 剥離切削構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019230222A JP7352282B2 (ja) 2019-12-20 2019-12-20 剥離切削構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021098948A true JP2021098948A (ja) 2021-07-01
JP7352282B2 JP7352282B2 (ja) 2023-09-28

Family

ID=76541106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019230222A Active JP7352282B2 (ja) 2019-12-20 2019-12-20 剥離切削構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7352282B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7419614B1 (ja) 2023-03-31 2024-01-23 C技研株式会社 切削装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4835557A (ja) * 1971-09-07 1973-05-25
JPH04108637U (ja) * 1991-03-07 1992-09-21 飛島建設株式会社 掘削装置および地下空間用掘削機
JPH07286307A (ja) * 1994-04-18 1995-10-31 Kagoshima Lock Kk 回転式表面剥離装置
JPH1072842A (ja) * 1996-08-29 1998-03-17 Hokuto Kenki:Kk 切削装置および切削機
JPH11200770A (ja) * 1998-01-17 1999-07-27 Kumagai Gumi Co Ltd 密閉型シールド掘進機の支障物切断装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4835557A (ja) * 1971-09-07 1973-05-25
JPH04108637U (ja) * 1991-03-07 1992-09-21 飛島建設株式会社 掘削装置および地下空間用掘削機
JPH07286307A (ja) * 1994-04-18 1995-10-31 Kagoshima Lock Kk 回転式表面剥離装置
JPH1072842A (ja) * 1996-08-29 1998-03-17 Hokuto Kenki:Kk 切削装置および切削機
JPH11200770A (ja) * 1998-01-17 1999-07-27 Kumagai Gumi Co Ltd 密閉型シールド掘進機の支障物切断装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7419614B1 (ja) 2023-03-31 2024-01-23 C技研株式会社 切削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7352282B2 (ja) 2023-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5986058B2 (ja) 採掘車両及びブーム移動方法
KR102106021B1 (ko) 강관 파일 두부 고정 및 절단 장치
JPH10103925A (ja) 掘削機の制御方法
JP2021098948A (ja) 剥離切削構造
JPS61177232A (ja) タイヤのグル−ビング装置
JP6033202B2 (ja) 挿入姿勢測定装置
JP4647520B2 (ja) 推進工法用位置計測方法及びその装置
JP4669499B2 (ja) ブレード制御装置
US11091887B1 (en) Machine for milling pavement and method of operation
JP2007016543A (ja) 作業機械
JP2876308B2 (ja) 切削装置および切削機
JP2559071B2 (ja) トンネルコンクリ−ト内壁面切削装置
JP6557103B2 (ja) 吊り具付き油圧ショベル
KR101489946B1 (ko) 굴삭기용 안전 작업대
KR101987615B1 (ko) 콘크리트 파일 두부 절단 장치
KR200397423Y1 (ko) 굴삭기의 작업표시장치
JPH07229385A (ja) 自動油圧クローラドリル
JP3468049B2 (ja) シールド掘進機のテールクリアランス計測装置
JP7311344B2 (ja) 発破用穿孔装置
JP7214618B2 (ja) 位置検出装置及び産業機械
JP7482077B2 (ja) 穿孔装置及び穿孔方法
JP7245300B1 (ja) 作業機械
JPH03100271A (ja) コンクリート表面の目荒装置
JP4234558B2 (ja) パイプ布設用計測装置及びこれを用いた布設方法
JPS63161226A (ja) シヨベル作業車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221005

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20221005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7352282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150