JP4669499B2 - ブレード制御装置 - Google Patents

ブレード制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4669499B2
JP4669499B2 JP2007210358A JP2007210358A JP4669499B2 JP 4669499 B2 JP4669499 B2 JP 4669499B2 JP 2007210358 A JP2007210358 A JP 2007210358A JP 2007210358 A JP2007210358 A JP 2007210358A JP 4669499 B2 JP4669499 B2 JP 4669499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
reference surface
height
control device
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007210358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009041342A (ja
Inventor
芸 森
れんり 長澤
信之 今泉
次郎 三品
庄次 木下
琢雄 玉木
耕治 添田
Original Assignee
日本中央競馬会
ティーアール・コンサルタント株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本中央競馬会, ティーアール・コンサルタント株式会社 filed Critical 日本中央競馬会
Priority to JP2007210358A priority Critical patent/JP4669499B2/ja
Publication of JP2009041342A publication Critical patent/JP2009041342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4669499B2 publication Critical patent/JP4669499B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

本発明は、モータグレーダに取付けられて使用されるブレードの昇降を制御するためのブレード制御装置に関する。
一般的に、ブレードは、モータグレーダの前輪と後輪との間に取付けられて、地面や路面(以下、単に「基準面」ともいう。)上の堆積物の層を平滑に均す整地作業、また、除雪作業などに用いられている。このようなブレードを、基準面上の堆積物の層に沿って走行させて堆積物を移動させ、ブレードの一側面から排出する作業を繰り返すことにより堆積物の層が平滑に均される。除雪作業についても、同様の手順により行われる。
このような堆積物の層は、起伏があるため、モータグレーダを走行させると、前輪は、敷き均されていない起伏のある面を走行し、後輪は、ブレードにより敷き均された面を走行するため、後輪に対する前輪の相対的な高さが変化し、これにより、ブレードの基準面に対する高さが変化する。従って、基準面を損傷することなくその表面を所望の仕上がり高さに均すためには、ブレードが、常に、所望の仕上がり高さに見合う位置に位置決めされるよう、基準面に対するブレードの高さを調整することが重要となる。しかし、ブレードの高さを手動で調整する作業は複雑であり、経験を積んだ熟練したオペレータでなければ行うことが困難であるため、このようなオペレータの確保が必要となっていた。また、基準面に対するブレードの高さが変化する度に調整し直さなければならないため、作業時間がかかり、オペレータの作業負担となっていた。このような問題を解決するため、ブレードの自動制御装置の開発が試みられている。
ここで、特許文献1には、車体のフレームに高さ調整可能に装備されたブレード上の長さ方向に複数個の距離センサを配置して構成される超音波スキャナシステムを備えたブレード高さ検出装置が記載されている。このブレード高さ制御装置は、複数個のセンサを連接することにより、センサによる検出範囲を広げることが可能となり、車体が左右にずれてもストリングラインを追跡することができる。
特開平8−43064号公報
しかしながら、特許文献1に示すブレード高さ検出装置は、車体の側方に設けられたストリングラインを追跡してブレードの高さを調整するものであるため、基準面に対するブレードの高さの変化を検知することはできない。このため、基準面に起伏がある場合に、ブレードが基準面を切削してしまうなどにより、基準面を損傷する場合がある。また、基準面に障害物などがある場合に、ブレードがこの障害物を避けきれず、ブレードが損傷する場合がある。
また、ブレードの高さ検出にあたって、複数の超音波を使用するため、装置が高額となる。各超音波センサにおいて得られた距離情報から最短距離を検出するため、処理計算量が多くなる。さらに、複数の超音波センサの相互干渉を回避するため、一の超音波センサにおいて、稼働と休止とを繰り返すこととなり、制御が複雑となる。
このため、本発明では、簡易な構成であり、簡単な操作で、基準面に対するブレードの高さを調節することができるモータグレーダのブレード制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決した本発明のブレード制御装置は、車体の前輪と後輪との間に昇降自在に配置されて基準面上の堆積物を均すブレードの昇降を制御するためのブレード制御装置であって、前記ブレードから前記後輪側に離間した位置に配置され、前記堆積物の下方の前記基準面に当接する基準面感知手段と、一端部で前記ブレードに揺動可能に接続され、他端部で前記基準面感知手段を支持し、連結手段と、前記ブレードに固定され、前記連結手段に設定された測定箇所までの距離を測定する距離センサと、前記ブレードを昇降させるシリンダと、前記距離センサで測定した距離と予め設定した閾値との差分を演算し、前記差分がなくなるように、前記ブレードを昇降させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、基準面感知手段が、堆積物に被覆された基準面に当接した状態でブレードに牽引されたときに、基準面に対するブレードの高さが変化すると、連結手段の一端部を支点として他端部が揺動し、これに伴い、距離センサから連結手段の測定箇所までの距離が変動し、距離センサから連結手段の測定箇所までの距離を測定することにより、基準面に対するブレードの高さを知ることができる。そして、制御手段が、距離センサで測定した距離と予め設定した閾値との差分を演算し、シリンダが、前記差分がなくなるように、前記ブレードを昇降させる。
このように、基準面に対するブレードの高さを制御することで、走行中、ブレードが基準面を損傷することを防止することができる。
また、本発明において、前記基準面感知手段は、円盤状に形成されていてもよい。
これによれば、基準面感知手段は、円盤状に形成されているため、基準面に当接して回転移動することで、基準面を感知しやすくすることができる。
また、本発明において、前記基準面感知手段は、前記連結手段に回転可能に指示された軸心部と、前記軸心部に対して放射状に複数設けられた針状の針状部と、を有していてもよい。
これによれば、基準面感知手段は、連結手段に回転可能に指示された軸心部と、この軸心部に対して放射状に複数設けられた針状の針状部と、を有しているので、例えば、土砂面や水分を含んだ土壌などでモータグレーダを走行させたときに、土砂などとの接触面積を減らすことにより、基準面感知手段に対する抵抗を減少させることができる。このため、土砂や水分を含んだ土壌などにおいても、基準面感知手段を基準面に当接させることができる。
本発明のブレード制御装置によれば、基準面に対するブレードの高さを制御することができるため、走行中、ブレードが基準面を損傷することを防止することができる。また、基準面の高さや勾配などが変わってもブレードを確実に制御することができるので、作業者の勘や経験だけに頼ることなく、均一に仕上げることができる。また、構成が簡単となり、誰でも容易に操作することができる。また、ブレード制御装置が安価となる。さらに、土砂面や水分を含んだ土壌などにおいても、容易に整地作業などを行うことができる。
以下、本発明の実施形態について適宜図面を参照して説明する。
図1は、ブレード制御装置を備えたモータグレーダの構成を示す図であって、モータグレーダが作業面に配置された様子を示す全体斜視図、図2は、図1のブレード付近の部分拡大図であって、ブレードに距離センサ及び基準面感知板が接続された様子を説明するための図、図3は、ブレード制御装置の構成を示すブロック図である。
なお、以下の説明において、「前後左右」とは、モータグレーダMの進行方向を基準とする。
ブレード制御装置1の説明に先立ち、ブレード制御装置1が設置されるモータグレーダMについて簡単に説明する。
図1に示すように、モータグレーダMは、運転席2と、前輪3と、後輪4と、フレーム5と、ドローバ7と、ブレード9と、シリンダ50と、各種アタッチメント、各種制御装置と、を主に有して構成されている。
モータグレーダMの車体には、運転席2が設けられており、運転席2には、オペレータ用のハンドルや操作パネルなどの各種操作部や、後記するコントローラ30などが設けられている。
前輪3は、モータグレーダMが完成した状態で、車体の前方の左右側面に2つ取付けられており、後輪4は、車体の後方の左右側面及び前後に平行に4つ取付けられている。なお、図1では、手前側の前輪3及び後輪4のみ記載している。
前輪3には、前輪3の直進性を維持するためのリーニング装置(図示せず)が接続されており、ブレード9にモータグレーダMの進行方向となす推進角をつけて作業を行う際に、前輪3が横滑りすることを防止している。
フレーム5は、モータグレーダMの骨格となるものであって、前部フレーム5aと、後部フレーム5bと、を備えて構成される。前部フレーム5aと後部フレーム5bは、運転席2付近でピンジョイントしている。前部フレーム5aには、油圧ユニット40が設置されており、油圧シリンダ(図示せず)によって、ピンジョイントした前部フレーム5aと後部フレーム5bとが左右に屈折するようになっている。
ドローバ7は、ブレード9を支持するためのものであって、前輪3の近傍から後輪4側に向かって延び、その後輪4側の端部付近にブレード9が取付けられている。
ブレード9は、基準面B1上の堆積物の層を敷き均して仕上がり面B2とし、又は、除雪を行うためのものであって、円弧状に形成され、モータグレーダMの左右方向の長さと略同じ長さを有する金属製板であり、ドローバ7の後輪4側の端部付近に傾動自在に取付けられている。
ブレード9の後面の取付部9a(図2参照)には、距離センサ10を支持するための支持手段15(図2参照)が取付けられ、また、基準面感知板21Aを連結するためのカップリング24(図2参照)が取付けられる。
シリンダ50は、ブレード9を昇降させるためのものであって、ドローバ7及び前部フレーム5aに接続されている。シリンダ50が、ドローバ7を昇降させることによりブレード9が昇降する。
アタッチメントとしては、後記するブレード制御装置1、除雪用アタッチメント(図示せず)などが必要に応じて設置される。
その他、堅土のかき起こしなどに使用されるスカリファイヤ(図示せず)などが必要に応じて設置される。
また、ブレード9の推進角を検出するためのローテーションセンサ(図示せず)や、切削角を検出するためのセンサ(図示せず)、ブレード9を旋回させるための油圧モータ(図示せず)などが適宜設置される。
次に、本発明のブレード制御装置1について説明する。
図2及び図3に示すように、ブレード制御装置1は、基準面感知手段たる基準面感知板21Aと、連結手段22と、距離センサ10と、コントローラ30(図3参照。特許請求の範囲における「制御手段」に相当する。)と、油圧ユニット40(図3参照)と、シリンダ50(図3参照)と、を主に有して構成される。
図2に示すように、基準面感知板21Aは、整地作業や切削作業において、ブレード9の後面から所定間隔離間した状態で基準面B1に当接し、基準面B1を検知しながらブレード9に追従するものである。基準面感知板21Aは、金属製の円盤であり、モータグレーダMの走行中にその外周面で基準面B1に当接するようになっている。本実施形態では、基準面感知板21Aは、2枚で一組に構成されており、ブレード9の左右端部に一組ずつ配置されている。一組の基準面感知板21A、21Aは、互いの軸心を合致させた状態で、連結手段22に、回転可能な状態でそれぞれ接続されている。
連結手段22は、ブレード9と基準面感知板21Aとを連結するためのものであって、一端部にカップリング24を、他端部に接続部23を有して構成される。
接続部23は、基準面感知板21Aを支持するためのものであって、例えば、基準面感知板21A、21Aを接続するための接続用孔(図示せず)が設けられている。
この接続用孔(図示せず)と基準面感知板21A、21Aの取付孔(図示せず)とを合致させ、基準面感知板21A、21Aの一側面から他側面にボルト25などを挿通させて、このボルト25の両端部からナット(図示せず)を螺合・締結するなどにより、基準面感知板21A、21Aと連結手段22とが接続され、基準面感知板21A、21Aがブレード9に回転可能な状態で支持される。
カップリング24は、連結手段22をブレード9に接続するとともに、連結手段22の他端部を、ブレード9の昇降に伴って上下に揺動可能にするためのものであり、ブレード9の取付部9aの所定位置に固定されている。
また、連結手段22には、距離センサ10から送信される超音波を反射する測定ポイント26(特許請求の範囲における「測定箇所」に相当する。)が設定される。測定ポイント26は、距離センサ10による検出範囲内の適宜位置とすることができる。
本実施形態では、図2に示すように、測定ポイント26を、距離センサ10の略真下に設定している。
このように構成された基準面感知板21A、21Aは、ブレード9に連結された状態で、基準面B1を被覆する土壌や雪にもぐってその外周面で基準面B1に当接する。
この状態で、モータグレーダMを走行させると、基準面B1に当接した状態を維持したままブレード9に追従して、回転しながら前進する。
なお、基準面感知板21A、21Aの厚みは、基準面B1に合わせて自由に設定することができる。例えば、競馬場の芝生面などに堆積した雪を除去するような場合、基準面B1は、芝生面の表面となる。このため、基準面感知板21A、21Aは、芝生面の内部に潜り込まない程度の厚みを有するように形成されることが望ましい。
図2に示すように、距離センサ10は、ある時刻tにおける測定ポイント26までの距離Dtn(n=1、2、・・・)を検出するためのものであって、連結手段22の上方の、ブレード9の後面から所定距離離間した位置で、取付部9aから延びる支持手段15を介してブレード9に支持されている。本実施形態では、距離センサ10は2台用いられ、ブレード9の左右端部に1つずつ配置されてそれぞれの支持手段15により支持されている。
距離センサ10としては、超音波送受信手段(図示せず)と、距離検出手段(図示せず)と、を内蔵した公知の超音波センサを適宜用いることができる。
このように構成された距離センサ10は、超音波送受信手段で連結手段22に設けられた測定ポイント26に超音波を送信するとともに測定ポイント26で反射した超音波を受信する。また、距離検出手段で、超音波の送信から受信までの時間間隔を測定し、ある時刻tにおける距離センサ10から測定ポイント26までの距離Dtn(n=1、2・・・)を検出する。なお、測定ポイント26は、図2に示すように、距離センサ10の垂直下に設定する必要はなく、距離センサ10の検出範囲内であれば、連結手段21のいずれの場所に設定してもよい。
図3に示すように、制御手段たるコントローラ30は、ブレード9の高さを制御するためのものである。コントローラ30は、入力部31と、記憶部32と、ブレード高さ演算部33と、比較検出部34と、変化量決定部35と、駆動制御部36と、を主に有して構成される。また、コントローラ30は、少なくとも、バッテリ60と、電源70と、油圧ユニット40と、シリンダ50と接続されている。
このようなコントローラ30としては、一般的なCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)を用いることにより好適に具現することができる。
入力部31は、コントローラ30の表面に設けられた各種ボタンなどから構成され、オペレータがブレード9の高さ条件を入力するための種々のデータを入力したり、操作指令などを入力したりするために使用される。
記憶部32は、メモリなどで構成されており、入力部31から入力された各種データなどを格納しておくためのものである。この記憶部32からは、必要に応じて、格納された各種データなどが読み出しなどされる。
記憶部32には、後記するように、設定仕上がり高さH(図4参照。特許請求の範囲における「閾値」に相当する。)のデータなどの入力データが記憶される。
ここで、設定仕上がり高さHとは、仕上がり面B2を得るために設定された、基準面B1に対するブレード9の高さをいう。
ブレード高さ演算部33は、距離センサ10によって測定された、ある時刻tにおける距離センサ10から測定ポイント26までの距離Dtnに基づいて、ある時刻tにおける基準面B1に対するブレード9の現状高さHtn(n=1、2、・・・)を演算するためのものである。
前記したように、連結手段22は、一端部でカップリング24によりブレード9の所定位置に固定されている。また、連結手段22は、他端部で接続部23により基準面感知板21A、21Aに接続され、この基準面感知板21Aは、基準面B1に当接している。このため、図2に示すように、距離センサ10から測定ポイント26までの距離Dtnの変化量から、連結手段22の傾きがわかる。連結手段22の傾きがわかると、接続部23に対するカップリング24の高さが分かる。予め、カップリング24とブレード9の位置関係がわかっており、また、基準面B1に対する接続部23の高さは一定である。よって、ブレード高さ演算部33は、これらの関係から、基準面B1に対するブレード9の現状高さHtnを演算することができる。
比較検出部34は、ある時刻tにおけるブレード9の現状高さHtnと設定仕上がり高さHとの差を算出するためのものである。
すなわち、記憶部32に記憶されたブレード9の設定仕上がり高さHと、距離センサ10から受信した、ある時刻tにおけるブレード9の現状高さHtnとの差を演算する。
変化量決定部35は、ある時刻tにおけるブレード9の現状高さHtnを設定仕上がり高さHとするための圧油の変化量αを算出するためのものである。
すなわち、変化量決定部35は、比較検出部34により得られたある時刻tにおけるブレード9の現状高さHtnと設定仕上がり高さHとの差(ΔH=Htn−H)に基づいて、ある時刻tにおけるブレード9の現状高さHtnを設定仕上がり高さHとするために必要な変化量αを決定し、駆動制御部36に送信する。
駆動制御部36は、油圧ユニット40などの各種装置を制御するためのものであり、変化量決定部35から受信した変化量αに対応する制御信号を生成して、油圧ユニット40に送信する。
すなわち、コントローラ30では、距離Dtnを用いて高さHtnを算出し、ΔH(=Htn−H)=0であれば、シリンダ50、50を停止する制御信号を送信し、ΔH<0であれば、シリンダ50、50を伸長させる制御信号を送信し、ΔH<0でなければ、シリンダ50、50を縮小させる制御信号を送信するという一連の作業を繰り返す。
油圧ユニット40は、駆動制御部36から受信した制御信号に基づいて、シリンダ50へ圧油を吐出してシリンダ50を伸縮させるためのものであり、コントローラ30及びシリンダ50などの各構成要素と接続された状態で、前部フレーム5aに設置されている。
油圧ユニット40は、供給回路(図示せず)を内蔵しており、この供給回路(図示せず)によって、シリンダ50への圧油の供給量・方向が決定されるとともにシリンダ50に圧油を供給している。
シリンダ50は、ドローバ7を介してブレード9を昇降させるためのものであって、本実施形態においては、2つのシリンダ50、50が、少なくとも油圧ユニット40と接続された状態で、一端側が前部フレーム5aの左右側面にそれぞれ接続され、他端側が、ドローバ7の左右の側面にそれぞれ接続されている。
シリンダ50、50は、コントローラ30から送信される制御信号に基づいて油圧ユニット40から供給された圧油により伸縮して、ドローバ7を昇降させることにより、ドローバ7に接続されたブレード9を昇降させている。
このように構成されたブレード制御装置1は、従来のブレード自動制御装置と比較して、基準面感知手段20で、常に基準面B1を感知し、基準面B1に対するブレード9の高さを調節することができる。このため、整地作業や除雪作業において、ブレード9が基準面B1を損傷することを防止することができる。また、構成が簡単であり、誰でも簡単に操作することができる。
以上、説明した構成のブレード制御装置1によるブレード9の位置制御について、図1から図3に加えて図4を参照して説明する。図4(a)〜(c)は、ブレード制御装置が、ブレードの基準面に対する高さを制御する様子を説明するための概念図である。なお、図4(b)の破線部分は、ブレード制御装置1による制御の様子を明確に説明するために、前輪3が起伏に乗り上げて上昇したことにより、ドローバ7が前輪3に同期して上昇し、これにより、ドローバ7に取付けられたブレード9も上昇しているという仮想状態を表したものである。
まず、オペレータにより、コントローラ30の入力部31に、基準面B1に対するブレード9の設定仕上がり高さH、ブレード9の推進角、切削角などが入力される。
入力された各信号は記憶部32に記憶され、駆動制御部36は、入力された各信号を油圧ユニット40に送信する。
油圧ユニット40は、入力された各信号に基づいて、油圧回路(図示せず)において、シリンダ50、50への圧油の吐出量や方向を決定し、シリンダ50、50に供給する。
そして、シリンダ50、50は、ブレード9を昇降させて、設定仕上がり高さH(初期位置)に調節する。
次に、図4(a)に示すように、モータグレーダMを矢印方向へ前進させてブレード9を前進させ、基準面B1を被覆する堆積物の層を設定仕上がり高さHに均して仕上がり面B2としていく。
図4(a)に示すように、時刻t1において、距離センサ10は、連結手段22の測定ポイント26に超音波を送信し、測定ポイント26で反射された超音波を受信して、時刻t1における距離センサ10から測定ポイント26までの距離Dt1を検出する。そして、距離センサ10は、検出した距離Dt1の情報をコントローラ30に送信する。
コントローラ30のブレード高さ演算部33は、距離センサ10から受信した距離Dt1に基づいて、ブレード9の基準面B1に対する高さHt1を演算し、演算結果を比較検出部34に送信する。
比較検出部34は、記憶部32に格納されたブレード9の設定仕上がり高さHを読み出し、距離センサ10から受信したブレード9の現状高さHt1との差(ΔH=H−Ht1)を演算し、差(ΔH)を変化量決定部35に送信する。
時刻t1においては、Ht1=Hより、ΔH=0となるので、制御を終了し、ブレード9の高さをHt1に維持して均していく。
次に、図4(b)に示すように、時刻t2においては、前輪3は、起伏に乗り上げており、図4(b)の破線で示す位置から、実線で示す位置まで上昇する。この前輪3の上昇に伴い、前輪3に接続されたドローバ7が上昇するとともに、ドローバ7に接続されたブレード9が上昇する。
このブレード9の上昇に伴い、連結手段22の一端部(カップリング24)は、接続部23を支点として距離センサ10側へ揺動する。
距離センサ10は、所定のタイミングで検出した時刻t2における測定ポイント26までの距離Dt2を、コントローラ30に送信する。
コントローラ30のブレード高さ演算部33は、距離センサ10から受信した距離Dt2に基づいて、時刻t2におけるブレード9の基準面B1に対する高さHt2を演算し、演算結果を比較検出部34に送信する。
比較検出部34は、記憶部32に格納されたブレード9の設定仕上がり高さHを読み出し、距離センサ10から受信したブレード9の現状高さHt2との差(ΔH=H−Ht2)を演算し、差(ΔH)を変化量決定部35に送信する。
変化量決定部35は、比較検出部34から受信した差(ΔH)に基づいて、ブレード9を、現状高さHt2から設定仕上がり高さHとするための変化量αを算出し、算出結果を駆動制御部36に送信する。
駆動制御部36は、変化量決定部35から受信した変化量αに対応する制御信号を生成し、油圧ユニット40に送信する。
油圧ユニット40は、駆動制御部36から受信した制御信号を用いて、油圧回路(図示せず)において、シリンダ50、50へ供給する圧油量を決定し、シリンダ50、50に供給する。
そして、図4(c)に示すように、シリンダ50、50は、油圧回路(図示せず)から供給された圧油量に応じて伸長し、基準面B1に対するブレード9の高さがHt2からHt2´(=H)となるまでブレード9を下降させる。
このようにして、図4(c)に示すように、ブレード9が、設置仕上がり高さHに維持される。
なお、図4(b)と逆の場合、例えば、後輪4(図1参照)に対して前輪3が下降し、この前輪3の下降した高さが、設定仕上がり高さHよりも高い場合は、車輪3の下降によりブレード9が下降するとすれば、ブレード9が基準面B1に当接して基準面B1を損傷するおそれがある。しかし、このような場合も、前記した処理手順により、差ΔHを算出し、差ΔHに基づいて変化量αを算出し、この変化量αに基づいて、ブレード9を上昇させることでブレード9を設定仕上がり高さHに維持することができる。このため、ブレード9が基準面B1を損傷することを防止することができる。
以上、説明したように、ブレード制御装置1によれば、基準面B1に対するブレード9の高さを制御することができるため、ブレード9が基準面B1を損傷することを防止することができる。
また、構成が簡単となり、誰でも簡単に操作することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではない。
本実施形態では、基準面感知板21A、21Aは、2枚で一組として構成したが、1枚で構成されていても良いし、基準面B1を感知することができれば、形状は円盤に限定されない。
以下、本発明の他の実施形態について以下に説明する。参照する図面において、図5は、基準面感知板の他の実施形態をそれぞれ示す平面図である。
なお、次に説明する基準面感知板21B、21B及び基準面感知板21C、21Cは、それぞれ、基準面感知板21A、21Aの周縁部の形状を変更したものであるので、基準面感知板21A、21Aと重複する構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5(a)に示すように、基準面感知板21A、21Aは、軸心部に対して放射状に延びる針状部27を有した基準面感知板21B、21Bとしてもよい。
基準面感知板21B、21Bによれば、土砂面や新雪面を走行させたときに、土砂との接触面積を減らすことにより、基準面感知板21B、21Bに対する抵抗が減少する。このため、基準面B1が、土砂面や水分を含んだ土壌、又は、新雪面などであっても、モータグレーダMの通常の走行状態を維持したまま、容易に整地作業を行うことができる。
また、図5(b)に示すように、基準面感知板21A、21Aは、外周面に、等間隔で凹部28を設け、凹凸状とした基準面感知板21C、21Cとしてもよい。
基準面感知板21C、21Cによれば、基準面B1が柔らかい砂地面や新雪面などであってもモータグレーダMの通常の走行状態を維持したまま、容易に整地作業を行うことができる。
なお、本実施形態では、本発明のブレード制御装置1をモータグレーダMに装着したが、これに限らず、ブルドーザ等にも用いることができることはもちろんである。これによれば、基準面に対するブレードの高さを制御することができるため、走行中、ブレードが基準面を損傷することを防止することができる。また、基準面の高さや勾配などが変わってもブレードを確実に制御することができるので、作業者の勘や経験だけに頼ることなく、均一に仕上げることができる。また、構成が簡単となり、誰でも容易に操作することができる。
ブレード制御装置を備えたモータグレーダの構成を示す図であって、モータグレーダが作業面に配置された様子を示す全体斜視図である。 図1のブレード付近の部分拡大図であって、ブレードに距離センサ及び基準面感知板が接続された様子を説明するための図である。 ブレード制御装置の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、ブレード制御装置により、ブレードの基準面に対する高さを制御する様子を説明するための概念図である。 (a)、(b)は、他の実施形態に係る基準面感知板を示す正面図である。
符号の説明
1 ブレード制御装置
3 前輪
4 後輪
9 ブレード
10 距離センサ
21A 基準面感知板
22 連結手段
30 コントローラ
40 油圧ユニット
50 シリンダ
B1 基準面
B2 仕上がり面
M モータグレーダ

Claims (3)

  1. 車体の前輪と後輪との間に昇降自在に配置されて基準面上の堆積物を均すブレードの昇降を制御するためのブレード制御装置であって、
    前記ブレードから前記後輪側に離間した位置に配置され、前記堆積物の下方の前記基準面に当接する基準面感知手段と、
    一端部で前記ブレードに揺動可能に接続され、他端部で前記基準面感知手段を支持する連結手段と、
    前記ブレードに固定され、前記連結手段に設定された測定箇所までの距離を測定する距離センサと、
    前記ブレードを昇降させるシリンダと、
    前記距離センサで測定した距離と予め設定した閾値との差分を演算し、前記差分がなくなるように、前記ブレードを昇降させる制御手段と、
    を備えることを特徴とするブレード制御装置。
  2. 前記基準面感知手段は、円盤状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブレード制御装置。
  3. 前記基準面感知手段は、前記連結手段に回転可能に支持された軸心部と、
    前記軸心部に対して放射状に複数設けられた針状の針状部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のブレード制御装置。
JP2007210358A 2007-08-10 2007-08-10 ブレード制御装置 Expired - Fee Related JP4669499B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007210358A JP4669499B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 ブレード制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007210358A JP4669499B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 ブレード制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009041342A JP2009041342A (ja) 2009-02-26
JP4669499B2 true JP4669499B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=40442361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007210358A Expired - Fee Related JP4669499B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 ブレード制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4669499B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6666180B2 (ja) 2016-03-23 2020-03-13 株式会社小松製作所 モータグレーダの制御方法およびモータグレーダ
JP6587642B2 (ja) * 2017-01-27 2019-10-09 日立建機株式会社 牽引式グレーダ及び整地システム
JP2019002233A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 株式会社小松製作所 モータグレーダ
WO2023067898A1 (ja) * 2021-10-22 2023-04-27 株式会社小松製作所 作業機械、及び、作業機械を制御するための方法
JP2024036857A (ja) * 2022-09-06 2024-03-18 株式会社小松製作所 作業機械、及び、作業機械を制御するための方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5429901U (ja) * 1977-08-01 1979-02-27
JPS5633368U (ja) * 1979-08-17 1981-04-01
JPS59178460U (ja) * 1983-05-13 1984-11-29 小松造機株式会社 モ−タグレ−ダのブレ−ドコントロ−ル装置
JPS60159068U (ja) * 1984-04-02 1985-10-23 三菱重工業株式会社 土砂等の敷き均し装置
JPS60162164U (ja) * 1984-04-02 1985-10-28 三菱重工業株式会社 土砂等の敷き均し装置
JPH0549850U (ja) * 1991-12-12 1993-07-02 株式会社小松エスト モータグレーダのブレード干渉防止装置
JPH0843064A (ja) * 1994-07-27 1996-02-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ブレード高さ検出装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5429901U (ja) * 1977-08-01 1979-02-27
JPS5633368U (ja) * 1979-08-17 1981-04-01
JPS59178460U (ja) * 1983-05-13 1984-11-29 小松造機株式会社 モ−タグレ−ダのブレ−ドコントロ−ル装置
JPS60159068U (ja) * 1984-04-02 1985-10-23 三菱重工業株式会社 土砂等の敷き均し装置
JPS60162164U (ja) * 1984-04-02 1985-10-28 三菱重工業株式会社 土砂等の敷き均し装置
JPH0549850U (ja) * 1991-12-12 1993-07-02 株式会社小松エスト モータグレーダのブレード干渉防止装置
JPH0843064A (ja) * 1994-07-27 1996-02-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ブレード高さ検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009041342A (ja) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102575455B (zh) 用于机器的机具控制系统
US8899689B2 (en) Automatic cut-transition milling machine and method
JP4669499B2 (ja) ブレード制御装置
US8764118B1 (en) Sensor mounting system for road milling machine
WO2014064850A1 (ja) ブレード制御装置、作業機械及びブレード制御方法
US9200426B2 (en) Blade control system and construction machine
US8655556B2 (en) Blade control system and construction machine
US20090313860A1 (en) Automatic depth correction based on blade pitch
US20200102718A1 (en) Sensor for a Motor Grader
JP2009545689A (ja) 道路切削機および道路切削機の機械フレームを地面に平行に位置付ける方法
US10995472B2 (en) Grading mode integration
EP3329055B1 (en) Method for laying in a trench a continuous pipeline
CN111749100B (zh) 精确工具深度控制
CN113089441A (zh) 基于动态重心的机器倾斜和俯仰控制
JP5284721B2 (ja) モータグレーダのブレード高さ制御装置
JP2007009540A (ja) 路面切削装置
JP5298159B2 (ja) オフセット作業機
JP6764392B2 (ja) 路面切削方法および路面切削機
CN110258686B (zh) 铲刀升降系统、平地机和控制方法
JP4046867B2 (ja) 作業ユニットを制御するための基準システムを有する軌道用の作業機械装置及びその方法
JP7074548B2 (ja) 撒き出し制御方法
EP3470783A2 (en) Automatic grading systems and related methods for performing grading operations
JP2006183261A (ja) 路面切削装置及び路面凹凸検出装置
JP7197342B2 (ja) 作業機械、作業機械を含むシステム、および作業機械の制御方法
CN113090613A (zh) 基于流体箱的流体液位的致动器校准

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110114

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees