JP2021098709A - 金属錯体および有機発光素子 - Google Patents

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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Abstract

【課題】有機発光素子の効率を改善する、金属錯体を提供する。【解決手段】式(I):M(L1)x(L2)y(I)の金属錯体であって、式中、Mは第2列または第3列遷移金属であり、L1は存在するごとに独立して発光配位子であり、L2は補助配位子であり、xは少なくとも1であり、yは少なくとも1であり、各L1は式(IIa)または(IIb):の基である、金属錯体。【選択図】なし

Description

活性有機材料を含む電子素子は、有機発光ダイオード(OLED)、有機光応答性素子
(特に、有機光起電性素子および有機光センサ)、有機トランジスタならびに記憶配列素
子などの素子において使用するために、注目を集めている。活性有機材料を含む素子は、
軽量、低消費電力および可撓性などの利点をもたらす。さらに、可溶性有機材料の使用に
より、素子製造において、例えば、インクジェット印刷またはスピンコーティングなどの
溶液処理が可能となる。
OLEDは、アノード、カソードおよびアノードとカソードとの間に1つ以上の有機発
光層を含む。アノードとカソードとの間には、例えば、電荷輸送層などの非発光層が設け
られてよい。
素子の動作時には、アノードから素子に正孔が注入され、カソードから電子が注入され
る。発光材料の最高占有分子軌道(HOMO)における正孔と最低非占有分子軌道(LU
MO)における電子とが結合し、そのエネルギーを光として放射する励起子を形成する。
発光材料としては、小分子、ポリマー材料およびデンドリマー材料が挙げられる。蛍光
発光ポリマーとしては、ポリ(p−フェニレンビニレン)などのポリ(アリーレンビニレ
ン)およびポリフルオレンなどのポリアリーレンが挙げられる。
発光ドーパント、例えば蛍光性または燐光性ドーパントは、電荷輸送ホスト材料と共に
使用されてよい。
OLED内で生成される光のかなりの部分は、素子内部で反射するか吸収され、素子の
外部量子効率を制限することがある。
Kim et al,Adv.Mater.26(23),3844−3847,20
14”Highly Efficient Organic Light−Emitti
ng Diodes with Phosphorescent Emitters H
aving High Quantum Yield and Horizontal
Orientation of Transition Dipole Moments
”は、水平方向に好ましい双極子配向を有するヘテロレプティックイリジウム錯体を開示
している。
米国特許第8809841号は、発光中心材料の遷移双極子モーメントが基板の上面と
平行であり、ホスト材料の遷移双極子モーメントが基板の上面と平行である素子を開示し
ている。
Kozhevnikov et al,Chem. Mater.,2013,25(
11),pp2352−2358は、式:
Figure 2021098709
の化合物1および5を開示している。
米国特許第8809841号
Kim et al,Adv.Mater.26(23),3844−3847,2014"Highly Efficient Organic Light−Emitting Diodes with Phosphorescent Emitters Having High Quantum Yield and Horizontal Orientation of Transition Dipole Moments Kozhevnikov et al,Chem.Mater.,2013,25(11),pp 2352−2358 本発明の目的は、有機発光素子の効率を改善することである。
第1の態様では、本発明は、式(I):M(L)x(L)yの金属錯体を提供し、
式中、
Mは第2列または第3列遷移金属であり、
は存在するごとに独立して発光配位子であり、
は補助配位子であり、
xは少なくとも1であり、
yは少なくとも1であり、
各Lは式(IIa)または(IIb):
Figure 2021098709
の基であり、
式中、R〜R10は、それぞれ独立してHまたは置換基であり、ただし少なくとも1
つのLのR、RおよびRの少なくとも1つが式−(Ar)(式中、Arは存在
するごとに、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールま
たはヘテロアリール基であり、pは少なくとも2である)の基である。
第2の態様では、本発明は、式(I):M(L)x(L)yの金属錯体を提供し、
式中、
Mは第2列または第3列遷移金属であり、
は存在するごとに独立して発光配位子であり、
は補助配位子であり、
xは少なくとも1であり、
yは少なくとも1であり、
少なくとも1つのLは式−(Ar) (式中、Arは存在するごとに、独立して非置
換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であ
り、pは少なくとも2である)の少なくとも1つの基で置換され、
金属錯体の遷移双極子モーメントベクトルと少なくとも1つのL−(Ar)結合の
結合ベクトルとの間の角度が15°未満である。
第3の態様では、本発明は、式(I):M(L)x(L)yの金属錯体を提供し、
式中、
Mは第2列または第3列遷移金属であり、
は存在するごとに独立して発光配位子であり、
は補助配位子であり、
xは少なくとも1であり、
yは少なくとも1であり、
少なくとも1つのLは式−(Ar)(式中、Arは存在するごとに、独立して非置
換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であ
り、pは少なくとも2である)の少なくとも1つの基で置換され、その結果、金属錯体の
a:b比は少なくとも3:1であり、aは錯体の遷移双極子モーメントと平行な方向にお
ける錯体の大きさであり、bは錯体の遷移双極子モーメントに垂直な任意の方向における
錯体の大きさである。
第4の態様では、本発明は、第1、第2または第3の態様による金属錯体およびホスト
を含む組成物を提供する。
第5の態様では、本発明は、第4の態様による組成物および少なくとも1つの溶媒を含
む配合物を提供する。
第6の態様では、本発明は、アノード、カソードおよび第5の態様による組成物を含む
アノードとカソードとの間の発光層を含む有機発光素子を提供する。
第7の態様では、本発明は、第6の態様による素子を形成する方法を提供し、該方法は
、第5の態様の配合物をアノードおよびカソードの一方の上に堆積させるステップと、少
なくとも1つの溶媒を蒸発させ、発光層を形成するステップと、発光層上にアノードおよ
びカソードの他方を形成するステップとを含む。
第8の態様において、本発明は、式(XIIIa)または(XIIIb):
Figure 2021098709
の発光繰り返し単位を含む発光ポリマーを提供し、
式中、Mは金属、好ましくは遷移金属であり、式中、R、R、R、R、R
、RおよびR10は、それぞれ独立してHまたは置換基であり、Lは、式(I)
の錯体に関して記載されるように配位子であり、nは、1または2である。Lは、式(
XIIIa)または(XIIIb)の配位子とは異なる。好ましくは、nは1である。
好ましくは、Mは、式(I)の錯体に関して記載されるとおりである。イリジウム(I
II)が特に好ましい。
好ましくは、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、それぞれ独
立して、式(IIa)または(IIb)の配位子に関して記載されるとおりである。
式(XIIIa)または(XIIIb)の繰り返し単位は、隣接する共繰り返し単位に
直接結合されてよく、またはそこから離間されてよく、式(XIIIa−m)および(X
IIIb−m)に関して記載されるように、式(Arの基によって離間されていて
もよい。
第9の態様では、本発明は、アノード、カソードおよびアノードとカソードとの間の発
光層を含む有機発光素子を提供し、発光層は第8の態様によるポリマーを含む。
第10の態様では、本発明は、式(XIIIa−m)または(XIIIb−m):
Figure 2021098709

Figure 2021098709
のモノマーを提供し、
式中、M、R、R、R、R、R、R、RおよびR10、nおよびL
、式(XIIIa)および(XIIIb)の繰り返し単位に関して記載されるとおりであ
り、LGは脱離基であり、Arはアリールまたはヘテロアリール基であり、zは0、1
、2または3である。
好ましくは、LGは存在するごとに、ハロゲン、ボロン酸およびそのエステル、ならび
にスルホン酸およびそのエステル、より好ましくは、臭素、ヨウ素、ボロン酸またはボロ
ン酸エステルから選択される。
Arは、好ましくは、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、1つ
以上のC1〜12アルキル基で置換されていてもよい1,4−連結フェニレンであり、1
つ以上の非隣接C原子は、O、S、COまたはCOOによって置換されていてもよい。z
は好ましくは0または1である。Arの2つ以上の置換基とArが連結して、非置換
または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、1つ以上のC1〜12アルキル基で置
換されていてもよい縮合芳香族基を形成してよく、1つ以上の非隣接C原子はO、S、C
OまたはCOOによって置換されていてもよい。
第11の態様では、本発明は、ポリマーを形成する方法を提供し、該方法は、第10の
態様によるモノマーを重合するステップを含む。好ましくは、第10の態様によるモノマ
ーは、1つ以上のコモノマーと共重合して1つ以上の共繰り返し単位を形成する。
本発明を、図面を参照してより詳細に説明する。図中、
本発明の一実施形態によるOLEDの概略図である。 本発明の一実施形態による化合物を示す。 本発明の一実施形態によるさらなる化合物を示す。 本発明の一実施形態による素子および比較素子の外部量子効率のグラフである。
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるOLED100は、アノード101、カ
ソード105およびアノードとカソードとの間の発光層103を有する。素子は、ガラス
またはプラスチック基板であってよい基板107上に支持される。
1つ以上のさらなる層を、アノードとカソードとの間に設けてよい。さらなる層が、正
孔注入層、正孔輸送層、電子ブロッキング層、電子輸送層および電子ブロッキング層の1
つ以上から選択されていてもよい。
例示的なOLED層構造としては、以下が挙げられる。
アノード/発光層/カソード
アノード/正孔輸送層/発光層/カソード
アノード/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/カソード
アノード/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/カソード。
好ましくは、アノードと発光層との間に正孔注入層が存在する。
好ましくは、アノードと発光層との間に正孔輸送層が存在する。
好ましくは、正孔注入層および正孔輸送層の両方が存在する。
一実施形態では、実質的にすべての光が発光層103から放射される。他の実施形態で
は、発光層103に加え、1つ以上のさらなる層が発光してよい。正孔輸送層および電子
輸送層の一方は、発光材料を含んでいてもよく、使用時に発光してもよい。
発光層103は、ホスト材料およびヘテロレプティック燐光性金属錯体を含み、金属錯
体の配位子の上記または各置換基Xは、少なくとも1つの置換基Xが金属錯体のS遷移
双極子モーメントと整列するように選択される。発光層103は、ホスト材料および金属
錯体から構成されるか、または1つ以上のさらなる材料を含んでいてもよく、1つ以上の
さらなる発光材料を含んでいてもよい。
本明細書で使用する場合「ヘテロレプティック」とは、燐光性金属錯体の配位子が、異
なる配位基を有する少なくとも2つの配位子を含むことを意味する。
本明細書で使用する場合「S遷移双極子モーメントと整列した」は、少なくとも1つ
の置換基Xが、S遷移双極子モーメントベクトルと配位子−X結合との間の角度が15
°以下であるか、10°以下であってよく、5°以下であってよく、0であってよいよう
に配位子で置換されることを意味する。
本明細書で使用する場合、「発光配位子」は、例えばMLCTによって金属錯体の最低
一重項励起状態(S)に寄与する分子軌道を有する配位子を意味する。
本明細書で使用する場合「補助配位子」は、例えばMLCTによって金属錯体の最低一
重項励起状態(S)に寄与しない分子軌道を有する配位子を意味する。
ヘテロレプティック燐光性金属錯体は、限定されないが、赤色、緑色または青色発光材
料であってよい。
青色発光材料は、400〜490nmの範囲内にピークを有するフォトルミネッセンス
スペクトルを有してよい。
緑色発光材料は、490nm超〜最大で580nmの範囲内にピークを有するフォトル
ミネッセンススペクトルを有してよい。
赤色発光材料は、そのフォトルミネッセンススペクトルに580nm超〜最大で650
nm、好ましくは600〜630nmのピークを有していてもよい。
発光材料のフォトルミネッセンススペクトルは、PMMA膜の材料5重量%を石英基板
上に流し込んで0.3〜0.4の透過率値を達成し、Hamamatsu製の装置C99
20−02を使用して窒素環境下で測定することによって測定してよい。
式(I)の金属錯体は、OLEDが使用される場合に一緒になって白色光を生成する、
1つ以上のさらなる発光材料を有してもよい。白色発光OLEDは、2500〜9000
Kの範囲内の温度で黒体によって放射されるCIEx座標と等しいCIEx座標、および
黒体によって放射される上記光のCIEy座標の0.05または0.025以内のCIE
y座標を有していてもよく、2700〜6000Kの範囲内の温度で黒体によって放射さ
れるCIEx座標と等しいCIEx座標を有していてもよい。
さらなる発光材料は、発光層103および/または素子の別の層もしくは他の層に提供
されてよい。さらなる発光材料は、蛍光性または燐光性であってよい。
本発明者らは、本明細書に記載の燐光性金属錯体を素子の発光材料として使用すること
によって、高外部量子効率を有するOLEDが得られることを見出した。いかなる理論に
も束縛されるものではないが、S遷移双極子モーメントと整列される置換基Xを提供す
ることにより、金属錯体のS遷移双極子モーメントが、燐光性金属錯体がその上に堆積
させられる表面の平面と整列すると考えられる。好ましくは、発光層は、0.85未満、
好ましくは0.50または0.40未満の異方性因子αを有する膜である。
好ましくは、式(I)の錯体は、八面体構造を有する。
式Aの化合物は、本発明の一実施形態による金属錯体:
Figure 2021098709
を例示する。
本明細書に記載の量子化学モデリングにより決定されるS遷移双極子モーメントは、
式(A)のIr−N結合と平行に伸びる。式Aの配位子−X結合と遷移双極子モーメント
は、実質的に平行である。以下に図示する錯体(B)および(C):
Figure 2021098709
についても同様である。
少なくとも1つの置換基Xが、遷移双極子モーメントと整列される。
式(I)のxが2である場合、金属−N結合は好ましくは平行である。式A、Bおよび
Cに関して、acac配位子をさらなるフェニルピリジン配位子で置換することにより、
錯体の他のIr−N結合と平行ではないIr−N結合を有する錯体が生成される。
式(I)のMは、第2列および第3列のdブロック元素、好ましくは、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金および金から選択されて
よい。イリジウムが特に好ましい。
式(I)の化合物の上記または各Lは、式(IIa)または(IIb):
Figure 2021098709
の配位子から選択されてよく、
式中、R10は、H、置換基XまたはX以外の置換基からそれぞれ独立して選択さ
れ、
(a)金属錯体は式ML(Lを有し、式中、R、RおよびRの1つ、2
つもしくはそれ以上は置換基Xであり、または
(b)金属錯体は式M(Lを有し、式中、1つのLのR、RおよびR
の1つ、2つもしくはそれ以上は置換基Xであり、他のLのR〜R10の1つ以上
は置換基Xである。
好ましくは、化合物は、式M(Lを有し、Rのみが式Xの基である。
1つ超の配位子Lが存在する場合、基Xの置換は、異なる配位子Lにおいて同一で
も異なっていてもよい。
好ましくは、各配位子Lは、合成の容易さについて同じである。
置換基Xではない基R〜R10は、好ましくはH、D、FおよびC1〜10アルキル
から選択され、1つ以上の非隣接C原子がO、S、C=OまたはCOOによって置換され
ていてもよく、1つ以上のH原子がFによって置換されていてもよい。アルキルではない
2つ以上の隣接基R〜R10は、連結して、芳香族または非芳香族環(フェニルでもよ
い)を形成してよく、それは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、1
つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい。より好ましくは、置換基Xでは
ない基R〜R10はHである。
好ましくは、式(I)の錯体は、少なくとも3:1のアスペクト比a:bを有し、aは
錯体の遷移双極子モーメントと平行な方向における錯体の大きさであり、bは錯体の遷移
双極子モーメントに垂直な任意の方向における錯体の大きさである。a:b比は、少なく
とも4:1または少なくとも5:1であってもよい。置換基Xは、式−(Ar)を有し
、式中、pは少なくとも2であり、3であってもよく、各Arは独立して非置換または置
換アリールもしくはヘテロアリール基である。大きさは本明細書に記載の分子モデリング
によって決定されてよい。
置換基Xが発光体コアよりも高いTを有する場合、pは1〜10であり得る。
好ましくは、各ArがC6〜20アリール基(フェニルでもよい)、またはC原子およ
びN原子の6員ヘテロアリール(トリアジンでもよい)から独立して選択される。
各Arは、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換される。例示的な置換基はC
1〜20アルキルであり、1つ以上の非隣接C原子はO、S、C=OまたはCOOによっ
て置換されていてもよく、1つ以上のH原子はFで置換されていてもよい。
とXとの間の結合に隣接したAr基の位置が、このような置換基で置換されていて
もよく、LとXとの間にねじれが生じる。
少なくとも1つのAr基はC1〜20アルキル基で置換されていてもよく、本明細書に
記載の溶媒に対する式(I)の化合物の溶解性を高める。
式−(Ar)の基は、直鎖状または分岐鎖状のAr基であってよい。分岐鎖状の−(
Ar)基は、デンドロンを形成してよい。
デンドロンは、置換されていてもよい式(III):
Figure 2021098709
を有していてよく、
式中、BPはコアへ結合するための分岐点を表し、Gは第1世代の分岐基を表す。
デンドロンは、第1、第2、第3またはより高い世代のデンドロンであってよい。置換
されていてもよい式(IIIa):
Figure 2021098709
における場合と同様に、Gは2つ以上の第2世代の分岐基Gなどで置換されていても
よく、
式中、uは0または1であり、vはuが0である場合0、またはuが1である場合0も
しくは1であってよく、BPはコアへ結合するための分岐点を表し、G、GおよびG
は第1、第2および第3世代のデンドロン分岐基を表す。好ましい一実施形態では、B
PおよびG、G...Gのそれぞれはフェニルであり、各フェニルBP、G、G
...Gn−1は3,5−連結フェニルである。
例示的な基Xとしては以下のものが挙げられ、それぞれが非置換または1つ以上の置換
基で置換されていてもよい:
Figure 2021098709
式中、*はLへの結合点である。
例示的な配位子Lは、
N,N−キレート配位子(ピリジンカルボキサミドでもよい)、ピリジルピラゾレート
、ピリジルトリアゾレート、アミデート、
N,O−−キレート配位子(ピコリネートもしくはイミノフェノールでもよい)、およ

O,O−−キレート配位子(ジケトネートでもよい)、または酢酸塩である。
例示的なジケトネートは、式:
Figure 2021098709
を有し、
式中、R20およびR22はそれぞれ独立して置換基であり、R21はHまたは置換基
であり、R20およびR21、またはR21およびR22は連結して、環を形成してよい
。好ましくは、R20、およびR22は、それぞれ独立してC1〜10アルキル基である
。好ましくは、R21は、HまたはC1〜10アルキル基である。R20およびR21
、連結して、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、C1〜20のヒド
ロカルビル基から選択されてもよい1つ以上の置換基で置換されていてもよい6〜10員
芳香族または複素環式芳香族環を形成してよい。
例示的なジケトネートはacacおよび
Figure 2021098709
である。N,O−キレート配位子としては式(V):
Figure 2021098709
の配位子が挙げられ、
式中、Arは、ヘテロアリール、好ましくは、非置換または1つ以上の置換基で置換
されていてもよく、1つ以上のC1〜10アルキル基で置換されていてもよいC原子およ
びN原子の5〜10員ヘテロアリール基である。
例示的なN,N−キレート配位子は、式(IV):
Figure 2021098709
を有し
式中、Ar20は存在するごとに、独立して5〜10員ヘテロアリール基であり、N原
子およびC原子を含む5員ヘテロアリールでもよく、ピラゾールまたはトリアゾールでも
よい。
式(IV)の配位子は、非置換であってもよく、または1つ以上の置換基で置換されて
いてもよい。例示的な置換基は、C6〜10アリールまたは5〜10員ヘテロアリール基
(非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニルでもよい)、およびC
1〜10アルキルであり、1つ以上の非隣接C原子がO、S、C=OまたはCOOで置換
されていてもよく、H原子はFで置換されていてもよい。
式(IV)の例示的な配位子は
Figure 2021098709
である。
式(I)の化合物のS遷移双極子モーメントベクトルは、以下のステップに従ってG
aussian,Inc.から入手可能なGaussian09ソフトウェアを使用して
量子化学モデリングにより決定されてよい。
(i)B3LYP/6−31g(d)を使用するDFT計算を使用して、分子の基底状
態の構造を最適化する。
(ii)この構造を使用し、時間依存密度汎関数理論を使用して分子の励起状態を計算
する。S遷移双極子モーメントは一重項励起状態のエネルギーと共に計算され、最低三
重項励起状態の遷移双極子モーメントが最低一重項励起状態の遷移双極子モーメントと一
致させられる。「lanl2dz」は、燐光性発光繰り返し単位、特にイリジウム発光繰
り返し単位に使用される。
結合の長さおよび結合のベクトルは、このモデルから決定されてよい。
ホスト
式(I)の金属錯体と共に使用されるホストは、小分子、デンドリマーまたはポリマー
材料であってよい。好ましくは、ホストはポリマーである。
式(I)の金属錯体とホストとの組成物の膜の異方性因子αの値は、ホストの構造の影
響を受けることがある。
好ましくは、ホスト材料は、本明細書に記載されるように測定したα吸収値が、0.8
5、好ましくは0.50または0.40未満である。
ポリマーホストは、棒状骨格を有してよい。
ホストポリマーは、アリーレンまたはヘテロアリーレン繰り返し単位を含む共役ポリマ
ーであってもよい。
ポリマーは、式(VI):
Figure 2021098709
の共繰り返し単位を含んでよく、
式中、Arは、アリーレンまたはヘテロアリーレン基、より好ましくは非置換または1
つ以上の置換基で置換されていてもよいC6〜20アリール基であり、角度θは140°
〜180°である。
式(VI)の例示的なアリーレン繰り返し単位としては1,4−連結フェニレン繰り返
し単位、2,7−連結フルオレン繰り返し単位、2−8−連結フェナントレン繰り返し単
位、2,8−連結ジヒドロフェナントレン繰り返し単位、および2,7−連結トリフェニ
レン繰り返し単位が挙げられるが、これらに限定されず、それぞれ非置換または1つ以上
の置換基で置換されていてもよい。
角度θは、160°〜180°であってよく、170°〜180°でもよい。1〜10
0モル%でもよく、10〜95モル%または20〜80モル%でもよいポリマーの繰り返
し単位は、式(VI)の繰り返し単位であってよい。
1,4−フェニレン繰り返し単位は、式(VII):
Figure 2021098709
を有してよく、
式中、wは存在するごとに、独立して0、1、2、3または4であり、1または2でも
よく、Rは存在するごとに、独立して置換基である。
存在する場合、各Rは、
1〜20アルキルでもよいアルキル(1つ以上の非隣接C原子が置換されていてもよ
いアリールまたはヘテロアリール、O、S、置換N、C=OまたはCOOで置換されてい
てもよく、1つ以上のH原子がFで置換されていてもよい);
非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールおよびヘテロアリール
基、好ましくは1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されたフェニル;ならびに
各Arが独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールま
たはヘテロアリール基であり、cは少なくとも1であり、1 2または3であってもよい
−(Ar
からなる群から独立して選択されてよい。
Arは存在するごとに、好ましくはC6〜20アリール基、より好ましくはフェニル
である。 基−(Arは、cが少なくとも2である場合に、直鎖状または分岐鎖状
のアリールまたはヘテロアリール基を形成してよい。 好ましいArの置換基は、C
〜20アルキル基である。
存在する場合、置換されたNは−NR−であってよく、式中、Rは、C1〜20
ルキル、非置換フェニル、または1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されたフェニル
である。
好ましくは、各Rは、C1〜40ヒドロカルビルから独立して選択され、より好まし
くはC1〜20アルキル、非置換フェニル、1つ以上のC1〜20アルキル基で置換され
たフェニル、直鎖状または分岐鎖状のフェニル基(各フェニルは非置換または1つ以上の
置換基で置換されていてよい)から選択される。
存在する場合、式(VII)の置換基Rは、繰り返し単位の連結位置に隣接し、式(
VII)の繰り返し単位と隣接した繰り返し単位との間で立体障害を引き起こし、隣接す
る繰り返し単位の一方または両方に対して式(VII)の繰り返し単位が面外にねじれる
ことがある。
特に好ましい式(VII)の繰り返し単位は、式(VIIa):
Figure 2021098709
を有する。2,7−連結フルオレン繰り返し単位は、式(IX):
Figure 2021098709
を有してよく、
式中、Rは存在するごとに、同一または異なり、置換基であり、2つの基Rが連結
して環を形成してよく、上記のとおりRは置換基であり、dは0、1、2または3であ
る。
各Rは、
1〜20アルキルでもよいアルキル(1つ以上の非隣接C原子が置換されていてもよ
いアリールまたはヘテロアリール、O、S、置換N、C=OまたはCOOで置換されてい
てもよく、1つ以上のH原子がFによって置換されていてもよい);
非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールおよびヘテロアリール
基、好ましくは1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されたフェニル;
直鎖状または分岐鎖状のアリールまたはヘテロアリール基であって、それらの各基は、
例えば式−(Arの基(式中、各Arは独立してアリールまたはヘテロアリール
基であり、dは少なくとも2であり、2または3でもよい)で独立して置換されていても
よく、好ましくは分岐鎖状または直鎖状のフェニル基であり、それらのそれぞれが非置換
または1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい、直鎖状または分岐鎖状
のアリールおよびヘテロアリール基
からなる群から独立して選択されてよい。
好ましくは、各Rは、独立してC1〜40ヒドロカルビル基である。
様々な基Rは、国際公開第2012/104579号に開示されており、その内容は
参照により全体が組み込まれる。
存在する場合、置換されたNは−NR−であってよく、Rは上記のとおりである。
例示的な置換基Rは、アルキル、例えばC1〜20アルキルであり、1つ以上の非隣
接C原子がO、S、C=OまたはCOOで置換されていてもよく、置換アリールによって
置換されていてもよく、置換ヘテロアリール、フッ素、シアノおよびアリールアルキルで
置換されていてもよい。特に好ましい置換基としては、C1〜20アルキルおよび置換ま
たは非置換アリール、例えばフェニルが挙げられる。置換されていてもよいアリールの置
換基としては、1つ以上のC1〜20アルキル基が挙げられる。
ポリマー骨格における隣接した繰り返し単位のアリールまたはヘテロアリール基に対す
る式(IX)の繰り返し単位の共役の程度は、隣接した1または複数の繰り返し単位(例
えば、3位および6位の一方または両方においてC1〜20アルキル置換基を担持する2
,7−連結フルオレン)でねじれを生成するために、連結位置に隣接する1つ以上の位置
における1つ以上の置換基Rで繰り返し単位を置換することによって制御されてよい。
式(VI)の繰り返し単位は、式(X)または(XI):
Figure 2021098709
を有してよく、式中、R、Rおよびdは、上記の式(VII)および(IX)に関し
て記載されるとおりである。
式(X)および(XI)のR基のいずれかが、他のいずれかのR基に連結して、環
を形成してよい。そのように形成された環は、非置換または1つ以上の置換基で置換され
ていてもよく、1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい。
式(XI)のR基のいずれかが、他のいずれかのR基に連結して、環を形成してよ
い。そのように形成された環は、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく
、1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい。
ホストポリマーは、式(X):
Figure 2021098709
の繰り返し単位を含んでよく、
式中、Ar、ArおよびAr10は、それぞれ独立して非置換または1つ以上の置
換基、1、2、3または4つでもよい置換基で置換され、zは存在するごとに独立して少
なくとも1であり、1、2または3でもよく、好ましくは1であり、YはNまたはCR
であり、R14はHまたは置換基、好ましくはHまたはC1〜10アルキルであり、た
だし少なくとも1つのYはNである。好ましくは、式(X)のAr、ArおよびAr
10はそれぞれフェニルであり、各フェニルは独立して1つ以上のC1〜20アルキル基
で置換されていてもよい。
Ar、ArおよびAr10の置換基は、C1〜20アルキルでもよい置換または非
置換アルキルから選択されてもよく、1つ以上の非隣接C原子が置換されていてもよいア
リールまたはヘテロアリール(好ましくはフェニル)、O、S、C=Oまたは−COO−
で置換されていてもよく、1つ以上のH原子がFで置換されていてもよい。
存在する場合、Ar、ArおよびAr10の好ましい置換基は、C1〜40ヒドロ
カルビル、好ましくはC1〜20アルキルまたはヒドロカルビル架橋基である。
好ましい一実施形態では、基Yの3つすべてがNである。
式(X)のAr10は、好ましくはフェニルであり、1つ以上のC1〜20アルキル基
または架橋性単位で置換されていてもよい。架橋性単位は、Ar10に直接結合されるか
、またはスペーサー基によってAr10から離間されてよい。
好ましくは、zは1であり、Ar、ArおよびAr10のそれぞれは、非置換フェ
ニルまたは1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されたフェニルである。
式(X)の特に好ましい繰り返し単位は、非置換または1つ以上の置換基R、好まし
くは1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい式(Xa)を有する。
Figure 2021098709
式(I)の金属錯体は、ホストおよび式(I)の金属錯体を含む組成物の0.1〜40
重量%の範囲内の量で提供されてよい。
ホスト材料の最低三重項励起状態のエネルギー準位は、金属錯体の最低三重項励起状態
のエネルギー準位と少なくとも同じまたはより高い。三重項エネルギー準位は、低温燐光
分光法(Y.V.Romaovskii et al,Physical Review
Letters,2000,85(5),p1027,A.van Dijken e
t al,Journal of the American Chemical So
ciety,2004,126,p7718)によって測定される燐光スペクトルのエネ
ルギー開始から測定されてよい。
金属錯体は、ホストと混合されてよく、またはホストに共有結合されてよい。ホストポ
リマーの場合には、金属錯体は、ポリマー骨格の側基あるいは末端基として、またはポリ
マーの骨格における繰り返し単位として提供されてよい。
発光ポリマー
式(XIIIa)または(XIIIb)の発光繰り返し単位を含む発光ポリマーは、0
.8以下、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.5以下の異方性因子αを有するこ
とが好ましい。異方性因子αの値は、発光繰り返し単位および/または共繰り返し単位の
構造および/またはモル百分率によって影響を受けてよい。共繰り返し単位は、整列した
発光繰り返し単位と組み合わさって、ポリマーの必要な異方性因子αを与えるように選択
されてよい。
適切な共繰り返し単位としては、電子輸送共繰り返し単位、正孔輸送共繰り返し単位、
および発光共繰り返し単位が挙げられ、発光共繰り返し単位の遷移双極子モーメントは、
ポリマー骨格とは整列されない。
共繰り返し単位は、棒状骨格を形成してよい。
好ましくは、発光ポリマーは、式(VI)の共繰り返し単位を含んでよい。式(VI)
の共繰り返し単位は、ホストに関して上記したとおりである。
式(XIIIa)または(XIIIb)の発光繰り返し単位を含む発光ポリマーは、ゲ
ル透過クロマトグラフィーによって測定した、約1x10〜1x10、好ましくは1
x10〜5x10の範囲のポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)を有していても
よい。本明細書に記載されるポリマーのポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、
1x10〜1x10、好ましくは1x10〜1x10であってよい。
重合法
本明細書に記載の共役ポリマーは、その内容が参考により本明細書に組み込まれる、国
際公開第00/53656号、国際公開第03/091355号および欧州特許第124
5659号に開示されるように、ヤマモト重合およびスズキ重合などの金属触媒重合によ
って形成されてよい。
好ましくは、ポリマーは、モノマーの重合時に脱離する脱離基を含むモノマーを重合す
ることによって形成される。好ましくは、ポリマーは、モノマーの芳香族炭素原子に結合
するボロン酸およびエステル基を含むモノマーと、ハロゲン、スルホン酸またはスルホン
酸エステル、好ましくは臭素またはヨウ素から選択され、パラジウム(0)またはパラジ
ウム(II)触媒および塩基の存在下でモノマーの芳香族炭素原子に結合する脱離基を含
むモノマーとを重合することによって形成される。
例示的なボロン酸エステルは、式(XII):
Figure 2021098709
を有し、
式中、Rは存在するごとに、独立してC1〜20アルキル基であり、*はボロン酸エ
ステルがモノマーの芳香環に結合する点を表し、2つの基Rは連結して環を形成してよ
い。
溶液処理
本明細書に記載の発光層は、式(I)の化合物の溶液、ホストおよび、存在する場合は
、溶媒または溶媒混合物中に溶解させた発光層のその他の成分を堆積させることによって
形成されてよい。
例示的な溶媒は、C1〜10アルキル、C1〜10アルコキシおよび塩素、例えばトル
エン、キシレンおよびメチルアニソールから選択される1つ以上の置換基で置換されたベ
ンゼンである。
例示的な溶液堆積技法としては、スピンコーティング、ディップコーティング、フレキ
ソ印刷、インクジェット印刷、スロットダイコーティングおよびスクリーン印刷などの印
刷技法およびコーティング技法が挙げられる。スピンコーティングおよびインクジェット
印刷が、特に好ましい。
スピンコーティングは、発光層のパターニングが不必要な素子、例えば照明用途または
単純なモノクロセグメントディスプレイなどの素子に特に適している。
発光層は、堆積後アニールされてよい。好ましくは、アニーリングは、ポリマーのガラ
ス転移温度未満である。
インクジェット印刷は、情報量の多いディスプレイ、特にフルカラーディスプレイに特
に適している。素子は、パターン化層を第1電極上に提供すること、および1色(モノク
ロ素子の場合)または多色(多色の場合、特にフルカラー素子の場合)の印刷用ウェルを
画定することによってインクジェット印刷されてよい。パターン化層は、典型的には、例
えば欧州特許第0880303号に記載されるように、ウェルを画定するためにパターニ
ングされるフォトレジストの層である。
ウェルの代替として、インクは、パターン化層内で画定されたチャネルに印刷されてよ
い。特に、ウェルとは異なり、複数の画素にわたって広がり、チャネル端で閉鎖または開
放されてよいチャネルを形成するために、フォトレジストをパターニングしてもよい。
存在する場合、OLEDのアノードとカソードとの間のさらなる層は、本明細書に記載
の溶液堆積法によって形成されてよい。
正孔注入層
導電性有機材料または無機材料から形成されてよい導電性正孔注入層は、アノードから
半導体ポリマーの1または複数の層への正孔注入を改善するために、アノードと発光層と
の間またはOLEDの層間に設けられてよい。ドープされる有機正孔注入材料の例として
は、置換されていてもよいドープされたポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDT
)、特に、欧州特許第0901176号および欧州特許第0947123号に開示される
ようなポリスチレンスルホン酸(PSS)などの電荷平衡ポリ酸でドープされたPEDT
、ポリアクリル酸またはフッ素化スルホン酸(例えばNafion(登録商標))、米国
特許第5723873号および米国特許第5798170号に開示されるようなポリアニ
リン、および置換されていてもよいポリチオフェンまたはポリ(チエノチオフェン)が挙
げられる。 導電性無機材料の例としては、Journal of Physics D
:Applied Physics (1996),29(11),2750−2753
に開示されるようなVOx MoOxおよびRuOxなどの遷移金属酸化物が挙げられる
正孔輸送層が存在する場合、正孔注入層は、アノードと正孔輸送層との間に設けられて
よい。
電荷輸送層および電荷ブロッキング層
正孔輸送層は、アノードと1または複数の発光層との間に設けられてよい。 電子輸送
層は、カソードと1または複数の発光層との間に設けられてよい。
電子ブロッキング層は、アノードと発光層との間に設けられてよく、正孔ブロッキング
層は、カソードと発光層との間に設けられてよい。輸送層とブロッキング層は、組み合わ
せて使用されてよい。単層のHOMO準位およびLUMO準位に応じて、単層は、正孔お
よび電子の一方の輸送と、正孔および電子のもう一方のブロックとの両方を行ってよい。
正孔輸送層は、サイクリックボルタンメトリーによる測定で、好ましくは5.5eV以
下、より好ましくは約4.8〜5.5eVのHOMO準位を有する。 正孔輸送層のHO
MO準位は、(発光層などの)隣接層の0.2eV以内(0.1eV以内でもよい)とな
るように選択されてもよく、これは、これらの層間の正孔輸送に対して小さいバリアを設
けることが目的である。上記のとおり、正孔輸送層は、式(I)の繰り返し単位を含むポ
リマーであってよい。
発光層とカソードとの間に位置する電子輸送層は、サイクリックボルタンメトリーによ
る測定で、約2.5〜3.5eVのLUMO準位を有することが好ましい。例えば、0.
2〜2nmの範囲内の厚さを有する一酸化ケイ素もしくは二酸化ケイ素の層、または他の
薄誘電体層が、カソードに最も近い発光層とカソードとの間に設けられてよい。HOMO
準位およびLUMO準位を、サイクリックボルタンメトリーを使用して測定してよい。
正孔輸送ポリマーは、式(VIII):
Figure 2021098709
の繰り返し単位を含むホモポリマーまたはコポリマーであってよく、
式中、Ar、ArおよびAr10は存在するごとに置換または非置換アリールまた
はヘテロアリールから独立して選択され、gは0、1または2、好ましくは0または1で
あり、R13は存在するごとに独立してHまたは置換基、好ましくは置換基であり、c、
dおよびeはそれぞれ独立して1、2または3である。
gが1または2である場合、同一でも異なっていてもよいR13は存在するごとに、好
ましくは、アルキル、例えばC1〜20アルキル、Ar11、分岐鎖状もしくは直鎖状の
Ar11基、または式(VIII)のN原子に直接結合される、もしくはスペーサー基に
よってそこから離間される架橋性単位からなる群から選択され、Ar11は存在するごと
に、独立して置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリールである。例示的なスペ
ーサー基は、C1〜20アルキル、フェニルおよびフェニル−C1〜20アルキルである
同一のN原子に直接結合するAr、Ar、存在する場合はAr10およびAr11
から選択される任意の2つの芳香族または複素環式芳香族基は、別のAr、Ar、A
10およびAr11に直接結合または二価連結原子もしくは基によって連結されてよい
。好ましい二価連結原子および基としては、O、S、置換N、および置換Cが挙げられる
ArおよびAr10は、好ましくはC6〜20アリール、より好ましくはフェニルで
あり、これは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
g=0である場合、Arは好ましくはC6〜20アリール、より好ましくはフェニル
であり、これは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
g=1である場合、Arは好ましくはC6〜20アリール、より好ましくはフェニル
または多環式芳香族基、例えば、ナフタレン、ペリレン、アントラセンまたはフルオレン
であり、これは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
13は、好ましくはAr11または分岐鎖状もしくは直鎖状のAr11基である。A
11は存在するごとに、好ましくは、非置換または1つ以上の置換基で置換されていて
もよいフェニルである。
例示的な基R13としては、以下が挙げられ、それぞれが非置換または1つ以上の置換
基で置換されていてもよく、*はNに結合する点を表す。
Figure 2021098709
c、dおよびeは、好ましくはそれぞれ1である。
Ar、Arおよび存在する場合Ar10およびAr11は、それぞれ独立して非置
換または1つ以上の置換基、1、2、3または4つの置換基で置換されていてもよい。例
示的な置換基は、
1〜20アルキルでもよい置換または非置換アルキル(1つ以上の非隣接C原子は、
アリールまたはヘテロアリール(好ましくはフェニル)で置換されていてもよく、O、S
、C=OまたはCOOおよび1つ以上のH原子はFで置換されていてもよい)、ならびに
Ar、Ar、Ar10もしくはAr11に直接結合する、またはその一部を形成す
る、またはスペーサー基によってそこから離間される架橋性基、例えばそうした二重結合
およびビニルもしくはアクリレート基、またはベンゾジクロロブタン基を含む基から選択
されてよい。
Ar、Arおよび存在する場合、Ar10およびAr11の好ましい置換基は、C
1〜40ヒドロカルビル、好ましくはC1〜20アルキルまたはヒドロカルビル架橋基で
ある。
式(VIII)の好ましい繰り返し単位としては、式1〜3:
Figure 2021098709
の単位が挙げられる。
好ましくは、式1の繰り返し単位のAr、Ar10およびAr11はフェニルであり
、Arはフェニルまたは多環式芳香族基である。
好ましくは、式2および式3の繰り返し単位のAr、ArおよびAr11はフェニ
ルである。
好ましくは、式3の繰り返し単位のArおよびArはフェニルであり、R11はフ
ェニルまたは分岐鎖状または直鎖状のフェニル基である。
式(VIII)の繰り返し単位を含むポリマーは、式(VIII)の繰り返し単位およ
び1つ以上の共繰り返し単位を含むホモポリマーまたはコポリマーであってよい。
コポリマーの場合、式(VIII)の繰り返し単位は、約1〜99モル%の範囲内、約
1〜50モル%であってもよいモル量で提供されてよい。
上記のとおり、例示的な共繰り返し単位としては、アリーレン単位でもよいアリーレン
繰り返し単位が挙げられる。
電子輸送層は、フルオレン繰り返し単位鎖などの置換されていてもよいアリーレン繰り
返し単位鎖を含むポリマーを含んでよい。
カソード
カソードは、発光層への電子の注入を可能にする仕事関数を有する材料から選択される
。カソードと発光材料との間の有害な相互作用の可能性などの他の要素が、カソードの選
択に影響を与える。カソードは、アルミニウムの層などの単一の材料から構成されていて
よい。あるいは、複数の導電性材料、例えば国際公開第98/10621号に開示される
ように、低仕事関数材料とカルシウムおよびアルミニウムなどの高仕事関数材料との2層
といった複数の導電性金属を含んでよい。カソードは、例えば、国際公開第98/573
81号、Appl.Phys.Lett.2002,81(4),634、および国際公
開第02/84759号に開示されるような元素状バリウムの層を含んでよい。カソード
は、電子注入を助けるために、有機半導体層と1つ以上の導電性カソード層との間の金属
化合物の薄層(例、1〜5nm)、特にアルカリまたはアルカリ土類金属の酸化物または
フッ化物を含んでよく、例えば、国際公開第00/48258号に開示されるようにフッ
化リチウム、例えば、Appl.Phys.Lett.2001,79(5),2001
に開示されるようにフッ化バリウム、および酸化バリウムを含んでよい。素子への効率的
な電子注入を提供するために、カソードは、好ましくは3.5eV未満、より好ましくは
3.2eV未満、最も好ましくは3eV未満の仕事関数を有する。金属の仕事関数は、例
えば、Michaelson,J.Appl.Phys.48(11),4729,19
77に見出すことができる。
カソードは、不透明または透明であってよい。アクティブマトリクス素子には透明なカ
ソードが特に有利である。なぜならこのような素子において、透明なアノードを通した発
光は、発光画素の下に位置する駆動回路によって少なくとも部分的にブロックされるため
である。透明なカソードは、透明になるように十分薄い電子注入材料の層を含む。典型的
には、この層の横方向の導電率は、その薄さにより低い。この場合、電子注入材料の層は
、酸化インジウムスズなどの透明な導電性材料のより厚い層と組み合わせて使用される。
透明なアノードを有する必要がない透明なカソード素子(もちろん、十分に透明な素子
が望まれない限り)、そして下部発光型素子に使用する透明なアノードは、アルミニウム
層などの反射性材料の層で置換または補足されてよいことが理解されるであろう。透明な
カソード素子の例は、例えば、英国特許第2348316号に開示されている。
カプセル化
有機光電子素子は、水分および酸素に敏感な傾向がある。したがって、基板は、素子へ
の水分および酸素の進入を防止するために、良好なバリア特性を有することが好ましい。
基板は一般にガラスであるが、特に素子の可撓性が望まれる場合、代替基板が使用されて
よい。例えば、基板は、1つ以上のプラスチック層、例えばプラスチック層と誘電体バリ
ア層との交互の基板、または薄ガラスとプラスチックとの積層体を含んでよい。
素子は、水分および酸素の進入を防止するために、カプセル化材料(図示せず)でカプ
セル化されてよい。適切なカプセル化材料としては、ガラスシート、二酸化ケイ素、一酸
化ケイ素、窒化ケイ素またはポリマーの交互積層体などの適切なバリア特性を有する膜、
および誘電体または気密容器が挙げられる。透明なカソード素子の場合、一酸化ケイ素ま
たは二酸化ケイ素などの透明なカプセル化層は、ミクロンレベルの厚さに堆積させてよい
が、好ましい一実施形態では、そのような層の厚さは20〜300nmの範囲内である。
基板またはカプセル化材料に浸透してよいいかなる大気中の水分および/または酸素も吸
収するためのゲッタ材料は、基板とカプセル化材料との間に配置されてよい。
測定
異方性因子αは、M Flammich et al,Organic Electr
onics 12,2011,p.1663−1668に記載されるように、発光分光法
を使用して測定され、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。平均双極子配向は
、z方向が薄膜の平面に対して垂直であるベクトル(x、y、z)によって表すことが可
能である。本明細書の全体で使用されるように、これはさらにFlammichらにおい
て使用される垂直成分p||:p=(x+y):zに平行な比率として、またはあるい
は異方性因子α=z/x=z/yとしてパラメータ化され得る。この方法で、等方配向は
(1、1、1)によって表すことが可能であり、p||:p=2:1であり、α=1で
ある。加えて、異方配向の一例は、(0.3571、0.3571、0.2858)とし
て表すことができ、p||:p=2.5:1およびα=0.8である。
吸収異方性は、Ramsdale et al.,Advanced Materia
ls vol.14(3),p212(2002)に記載されている分光偏光解析法を使
用して最低エネルギー吸収のピークを分析することによって測定される。
特に指定しない限り、本明細書で提供されるα値は、上記のとおり、発光分光法によっ
て測定される。
本明細書のあらゆる箇所に記載される矩形波サイクリックボルタンメトリーは、作用電
極の電位を、時間に対して線形に勾配をなすことによって実施されてよい。矩形波ボルタ
ンメトリーが設定電位に達すると、作用電極の電位勾配が反転する。この反転は、1回の
実験中に複数回起こり得る。作用電極で電流は、印加電圧に対してプロットされ、サイク
リックボルタモグラムトレースが得られる。
CVによってHOMOまたはLUMOのエネルギー準位を測定する装置は、tert−
ブチル過塩素酸アンモニウム/またはtertブチル六フッ化リン酸アンモニウムのアセ
トニトリル溶液を含むセル、試料が膜としてコーティングされるガラス状炭素作用電極、
白金対極(電子の供与体または受容体)および参照ガラス電極Ag/AgClリークなし
を含んでもよい。計算目的で、実験の最後にフェロセンをセルに添加する。
Ag/AgCl/フェロセンと試料/フェロセンとの間の電位差の測定。
方法および設定:
直径3mmのガラス状炭素作用電極
Ag/AgCl/リークなしの参照電極
Ptワイヤ補助電極
0.1Mテトラブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート アセトニトリル溶液
LUMO=4.8−フェロセン(ピークからピークまでの最大平均)+開始
試料:3000rpmで回転させたトルエン溶液1滴5mg/mLのLUMO(還元)
測定
200mV/sおよび−2.5Vのスイッチング電位で測定した厚膜に、良好な可逆性
還元事象が典型的に観察される。還元事象は、10サイクルにわたって測定および比較さ
れるべきであり、通常第3サイクルで測定値が取られる。開始は、還元事象の最勾配部分
の最適ラインとベースラインとの交差で取られる。 HOMOおよびLUMO値は、周囲
温度で測定されてよい。
[実施例]
化合物の実施例1
以下の反応スキームに従ってステップ1〜4を実施した。
Figure 2021098709
ステップ1:中間体の合成
Figure 2021098709
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、熱ソケット、窒素導入口および出口を備えた5Lの3口
丸底フラスコ。
実験手順:
1) 4−ブロモピリジン塩酸塩(80g、0.4113モル)のTHF懸濁液(20
00mL)をフラスコに入れた。
2) 反応混合物を−78℃まで冷却し、1Mの臭化フェニルマグネシウム(917m
L、0.9172モル)を追加の漏斗から添加し、1時間、内部温度を75℃〜−70℃
に維持した。
3) 反応混合物を−78℃で30分間維持した。
4) クロロギ酸フェニル(54.2mL、0.4319モル)を−78℃で反応混合
物に滴下した。
5) 反応混合物をゆっくりと室温まで温め、室温で16時間維持した。
6) 20%塩化アンモニウム溶液(1000mL)を反応混合物に添加した。
7) 反応混合物を、酢酸エチル(2×1000mL)で抽出した。
8) 合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ濃縮し、薄茶色の粘性油として18
0gの粗中間体を得た。
9) 粗製物を、溶離液として2%の酢酸エチルのヘキサン溶液を使用するシリカゲル
(230〜400メッシュ)を通してフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し
、淡黄色の粘性油として78.1%のHPLC純度を有する112gの中間体を得た(
収率=76.5%)。
ステップ2:
Figure 2021098709
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、窒素導入口および出口を備えた5Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1. 中間体(112g、0.3144モル)を、トルエン(2000mL)の入った
5Lの反応フラスコに入れた。
2. o−クロラニル(85g、0.3458モル)の酢酸溶液(1500mL)を、室
温で30分間にわたり、反応混合物に添加した。
3. 反応混合物を、室温で16時間撹拌した。
4. 次いで、混合物を氷浴中で0℃まで冷却した。
5. 20%NaOH水溶液(5L)を反応混合物にゆっくり添加し、pHを10〜11
の範囲に調整した。
6. 溶液を、メチルt−ブチルエーテル(2000mL×3)で抽出した。
7. 合わせた有機層を、水(2000mL)、ブライン溶液(1500mL)で洗浄し
、NaSO上で乾燥させ濃縮し、薄茶色の粘性油として108gの粗生成物を得た。
8. 粗生成物を、溶離液として2%のEtOAcのヘキサン溶液を使用するGrace
カラムクロマトグラフィーにより3バッチ(各36g)で精製し、淡黄色の粘性油として
97.8%のHPLC純度を有する58.8gの生成物を得た。それは、不純物として生
成物のクロロ誘導体1.88%を含有していた(収率=80%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ[ppm]7.43(dd,J=1.7
6,5.28Hz,1H),7.47−7.53(m,3H),7.93 (d,J=1
.72Hz,1H),7.98−8.00(m,2H),8.53(d,J=5.28H
z,1H).
ステップ3:中間体の合成
Figure 2021098709

Figure 2021098709
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた3Lの4口丸底フ
ラスコ。
実験手順:
1. ジオキサン(1090mL)中のステップ2の生成物(58.8g、0.2511
モル)を、R.B.フラスコに入れた。
2. ビス(ピナコラト)ジボロン(95.67g、0.3768モル)および酢酸カリ
ウム(74g、0.7533モル)を、混合物に添加した。
3. 混合物を、Nガスで1時間脱気した。
4. PdCl(dppf)(4.1g、0.005モル)を、混合物に添加した。
5. 反応混合物を90℃まで加熱し、3時間維持した。
6. 反応混合物を室温まで冷却し、n−ヘキサン(2L)で希釈し、40分間撹拌し、
セライト床を通して濾過した。
7. 濾液を濃縮して、粗生成物として108gの中間体を得た。
8. 粗製物を、溶離液として中性Alおよび5%の酢酸エチルのヘキサン溶液を
使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、95.93%のHPLC純度を有する
68gの中間体を得た(収率=96.3%)。
ステップ4
Figure 2021098709

Figure 2021098709
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた5Lの4口丸底フ
ラスコ。
実験手順:
1. 中間体(65g、0.2313モル)および5−ブロモ−2−ヨードトルエン(
)(68.67g、0.2313モル)を、トルエン/エタノール(3:1)混合物(
1360mL)に入れた。
2. 混合物を、Nガスで40分間脱気した。
3. 炭酸ナトリウム(73.55g、0.6939モル)を添加し、続いて水(340
mL)を添加し、Nガスで30分間パージした。
4. Pd(PPh(5.34g、0.0046モル)を添加し、Nガスでさら
に30分間パージした。
5. 反応混合物を80℃まで加熱し、20時間維持した。
6. 反応混合物を室温まで冷却し、水(1.5L)を添加した。
7. 有機層を分離し、水層をEtOAc(1000mL×3)で抽出した。
8. 合わせた有機層を、水(1.5L)、ブライン(1.5L)で洗浄し、NaSO
上で乾燥させ濃縮し、薄茶色の粘性油として80gの粗生成物を得た。
9. 粗製物を、230〜400シリカゲルおよび溶離液として6%のジエチルエーテル
のヘキサン溶液を使用する反復カラムクロマトグラフィーにより精製し、99.78%の
HPLC純度を有する薄オレンジ色の固体として30gの生成物を得た(収率=40%)
H−NMR(400MHz,CDCl):δ[ppm]2.31(s,3H),7.
14−7.19(m,2H),7.43−7.52(m,5H),7.67 (s,1H
),8.03(d,J=7.60Hz,2H),8.75(d,J=5.20Hz,1H
).
ステップ5
Figure 2021098709
5g(15.4ミリモル)の2−フェニル−4−(2−メチル−4−ブロモフェニル)
ピリジンおよび4’−n−オクチルビフェニル−4−ボロン酸ピナコールエステル(1.
2当量)を、トルエン(50mL)に溶解し、窒素で1時間バブリングした。Pd(d
ba)(0.01当量)およびSPhos(0.02当量)をを添加し、混合物を窒素
でさらに10分間バブリングした。窒素でバブリングすることによりEtNOH(20
%水溶液、4当量)を脱気し、反応物に添加し、混合物を撹拌し、115℃で20時間加
熱した。
室温まで冷却した後、有機部分を分離し、水で洗浄し、次いで溶媒を除去して灰色固体
を得た。これをジクロロメタン溶液からアセトニトリルに沈殿させ、続いてメタノールに
よる粉砕によって精製した。最後に、この材料を酢酸エチルに溶解し、残った未溶解材料
を濾過により除去した。濾液からの溶媒除去により、5.7gの白色固体を得た(収率7
3%)。
ステップ6
Figure 2021098709
5.7gの出発材料(11.18ミリモル)および塩化イリジウム(III)(0.4
当量)を、フラスコに入れ、2−エトキシエタノールと水との混合物(76mL、3:1
混合物)に懸濁した。混合物を撹拌しながら窒素で1時間バブリングし、次いで120℃
まで17時間加熱した。室温まで冷却した後、200mLの水を添加し、混合物を30分
間撹拌した。黄色沈殿物を濾過により回収した。生成物をジクロロメタンからヘプタンに
沈殿させ、続いてトルエンからメタノールに沈殿させることによって精製した。これによ
り3.27gの黄色固体を得た(収率85%)。
ステップ7
Figure 2021098709
3.27g(1.31ミリモル)の出発材料、炭酸ナトリウム(5当量)、2,2,6
,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオン(5当量)および2−エトキシエタノール
(65mL)をフラスコに入れ、窒素で1時間バブリングした。次いで反応物を撹拌し、
120℃で20時間加熱した。室温まで冷却した後、200mLの水をフラスコに添加し
、次いで混合物を400mLの水が入ったビーカーに注いだ。得られた沈殿物をブフナー
漏斗に回収し、メタノールで洗浄した。得られた黄色固体を、ジクロロメタンとヘプタン
との混合物中での再結晶によって精製し、1.85gの生成物を得た(収率51%)。
生成物を図2に図示した。
H NMR(600MHz,CHLOROFORM−d)δ=8.46(2H,d,J
2,2’,3,3’=5.8Hz,H−2,2’),7.84(2H,s,H−5,5’
),7.74−7.77(4H,m,H−21”‘,21’,21,21”),7.70
−7.73(4H,m,H−22”‘,22’,22,22”),7.65(2H,s,
H−17,17’),7.63(2H,d,J=7.8Hz,H−15,15’),7.
61(1H,s,H−9’,9),7.60(5H,d,J=7.8Hz,H−25”‘
,25’,25,25”),7.48(2H,d,J14,14’,12,12’=7.
7Hz,H−14,14’),7.26−7.32(4H,m,H−26”‘,26’,
26,26”),7.11(2H,dd,J3,3’,2,2’=5.8Hz,J=1.
8Hz,H−3,3’),6.85(2H,t,J10,10’,11,11’=7.3
Hz,H−10,10’),6.76(2H,t,J11,11’,10,10’=7.
4Hz,H−11,11’),6.57(2H,d,J12,12’,14,14’=8
.1Hz,H−12,12’),5.55(1H,s,H−38),2.68(4H,t
,J28’,28,29’,29=7.8Hz,H−28’,28),2.49(6H,
s,H−19’,19),1.68(4H,quin,J29’,29,28’,28
7.6Hz,H−29’,29),1.30−1.41(12H,m,H−32’,32
,31’,31,30’,30),1.26−1.31(5H,m,H−33’,33)
,1.25−1.42(4H,m,H−34’,34),0.95(18H,s,H−4
3’,43,43”‘,41’,41,41”),0.87−0.93(6H,m,H−
35’,35)
化合物の実施例2
Figure 2021098709
ステップ1:中間体の合成
Figure 2021098709

Figure 2021098709
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた2Lの3口丸底フ
ラスコ。
実験手順:
1) 4−tert−ブチル−ベンゾニトリル()(100g、0.6289モル)、
尿素(9.45g、0.1572モル)のDMSO溶液(800mL)に、水素化ナトリ
ウム(13g、0.3145モル)を、室温で少しずつゆっくりと添加し、16時間撹拌
した。
2) 反応混合物の完了後、5%酢酸水溶液(2L)を添加し、1時間撹拌した。
3) 生成した白色固体を濾過し、水(1000mL)、石油エーテル(200mL)で
洗浄し、真空下で乾燥させ、73gの4,6−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル
)−[1,3,5]トリアジン−2−オール()を白色固体として得た。
4) それをそのまま次のステップに使用した。
ステップ2:中間体の合成
Figure 2021098709
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器および凝縮器を備えた2Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1) 中間体()(73g、0.2019モル)とPOCl(730mL)との混合
物を90℃で3時間加熱した。
2) 反応終了後、高真空下でPOClを留去した。
3) 得られた残渣を、氷水(1000mL)に注意深く添加し、30分間撹拌した。
4) 形成された固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、中間体()を白色固
体として得た(33g、2ステップで13.8%)。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ[ppm]8.47(d,J=7.
88Hz,4H),7.68(d,J=7.92Hz,4H),1.36(s,18H)


ステップ3:中間体の合成
Figure 2021098709
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた2Lの3口丸底
フラスコ。
実験手順:
1) 4−ブロモ−2−ピリジン塩酸塩(45g、0.2314モル)のTHF溶液(7
00mL)を、フラスコに入れた。
2) 反応混合物を−78℃まで冷却し、2Mの臭化フェニルマグネシウム(281mL
、0.5622モル)を追加の漏斗から1時間にわたり−75℃〜−70℃を維持しなが
ら加えた。
3) 反応マスを−78℃で1時間維持した。
4) クロロギ酸フェニル(42.02g、0.2684モル)のTHF溶液(200m
L)を、反応マスに−78℃で添加した。
5) 反応マスをゆっくりと室温まで温め、室温で16時間維持した。
6) 20%塩化アンモニウム溶液(400mL)を、反応マスに添加した。
7) 反応マスを酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。
8) 合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ留去し、72gの粗製物を得た。
9) 粗製物を、精製することなくそのまま次のステップに用いた。
ステップ4:中間体の合成
Figure 2021098709

Figure 2021098709
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた2Lの3口丸底フ
ラスコ。
実験手順:
1. 粗製物(45g)を、トルエン(900mL)の入った2Lの反応フラスコに入れ
た。
2. o−クロラニル(69.97g、0.2846モル)の酢酸溶液(520mL)を
、室温で30分間にわたり反応マスに添加した。
3. 反応マスを室温で16時間撹拌した。
4. 10%NaOH水溶液を、反応マスにゆっくりと添加し、pHを10〜11の範囲
に調整した。
5. 反応マスをセライト床を通して濾過した。
6. トルエン層に濃塩酸(100mL)を添加し、10分間撹拌した。
7. 有機層を分離し、pHを10〜11の範囲に調整することによって10%NaOH
溶液で2回洗浄した。
8. 有機層をメチルt−ブチルエーテル(200mL×3)で抽出した。
9. 合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、留去し、HPLCにより純度90.
7%を有する中間体()40gを得た。
10. 粗製物を、溶離液として中性Alおよび2%の酢酸エチルのヘキサン溶液
を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、97.2%のHPLC純度を有する
34gの()を得た。
ステップ5:中間体の合成
Figure 2021098709
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた2Lの4口丸底
フラスコ。
実験手順:
1. 中間体()(34g、0.1452モル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(55
.32g、0.2179モル)および酢酸カリウム(42.77g、0.4357モル)
を、ジオキサン(550mL)に入れた。
2. 上記混合物をNガスで30分間脱気した。
3. PdCl(dppf)(5.93g、0.0073モル)を添加した。
4. 反応混合物を100℃まで加熱し、2時間維持した。
5. 反応混合物を室温まで冷却し、セライト床を通して濾過した。
6. 濾液を濃縮し、粗生成物としてを58g得た。
7. 粗製物を、溶離液として中性Alおよび2%の酢酸エチルのヘキサン溶液を
使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、96.4%のHPLC純度を有する4
5gの()を得た。
ステップ6
Figure 2021098709
装置の設定:
機械的撹拌器、窒素導入口および出口を備えた2Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1) 窒素雰囲気下での、中間体(49g、0.1290モル)、中間体(39.8
8g、0.1419モル)および炭酸ナトリウム(34.18g、0.3225モル)、
トルエン(800mL)および蒸留水(200mL)。
2) 上記反応混合物を脱気し、アルゴンで30分間パージした。
3) Pd(PPh(7.45g、0.0064モル)を添加し、反応マスを10
0℃で16時間加熱した。
4) 暗褐色粗製物マスを室温まで冷却し、セライト床を通して濾過し、酢酸エチル(5
00mL)で洗浄した。
5) 濾液に水(500mL)を添加した。
6) 有機相を分離し、ブライン(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ
、濾過し、濃縮して、粗生成物として約61gの暗褐色油を得た。
7) アセトニトリル(400mL)を粗製物に添加し、室温で2時間撹拌した。
8) 固体を濾別し、アセトニトリル(2×100mL)で洗浄した。
9) 粗製物を、シリカゲル(230〜400メッシュ)および溶離液として5%の酢酸
エチルのヘキサン溶液を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、98.9%の
HPLC純度を有する38gの生成物を得た。
10) 化合物(38g)を、アセトニトリル(560mL)と酢酸エチル(240mL
)との混合物に溶解し、室温まで冷却した。
11) 固体を濾別し、真空下で乾燥させ、99.67%のHPLC純度を有する31g
を得た(収率:48.2%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ[ppm]9.03(s,1H),8.
97(d,J=5.04Hz,1H),8.72(d,J=8.36Hz,4H),8.
53(d,J=5.04Hz,1H),8.20(d,J=7.16 Hz,2H),7
.65(d,J=8.36Hz,4H),7.57−7.61 (m,2H),7.52
−7.53(m,1H),1.44(s,18H).

13C−NMR(100MHz,CDCl):δ[ppm]172.00,170.0
6,158.39,156.56,150.42,144.87,139.20,133
.11,129.26,128.93,28.86,127.16,125.76,12
0.80,119.23,35.16,31.22
ステップ7
Figure 2021098709
6.45gの塩化イリジウム(III)水和物(18.2ミリモル)および出発材料(
2.2当量)をフラスコに入れ、2−エトキシエタノール/水(360mL)の3:1の
混合物に懸濁した。混合物を、125℃で14時間撹拌する前に1時間脱気した。反応の
間、容器を光から保護した。室温まで冷却した後、水200mLを添加し、混合物を15
分間撹拌した。沈殿固体を濾過により回収し、水200mL、続いてエタノール300m
Lおよびメタノール500mLで洗浄した。さらに精製することなく使用した生成物−1
8.98g(収率85%)。
ステップ8
Figure 2021098709
3g(1.23ミリモル)の出発材料および炭酸ナトリウム(10.0当量)を、フラ
スコに入れ、80mLの2−エトキシエタノールに懸濁した。滴下漏斗中で、2,2,6
,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオン(4.0当量)を、20mLの2−エトキ
シエタノールに溶解した。両溶液を窒素で40分間バブリングした。反応フラスコを撹拌
し、60℃まで加熱し、次いで滴下漏斗からの溶液を添加した。温度を130℃まで上げ
、反応物を18時間撹拌した。室温まで冷却した後、水100mLをフラスコに添加し、
20分間撹拌した。沈殿生成物を濾過によって回収し、水で洗浄した。得られた濃赤色固
体を、カラムクロマトグラフィー、続いてトルエン/アセトニトリルからの再結晶によっ
て精製した。
生成物を図3に図示した。
H NMR(600MHz,CHLOROFORM−d)δ=9.17(2H,s,H
−5,5’),8.75(8H,d,J=8.5Hz,H−18”,18””‘,18”
””‘,18’,18,18””,18”‘,18”””),8.71(2H,d,J=
5.9Hz,H−2,2’),8.37(2H,dd,J=5.9Hz,J=1.5Hz
,H−3,3’),7.85−7.90(2H,m,J=7.6Hz,H−12,12’
),7.66(8H,d,J=8.5Hz,H−19”,19””‘,19”””‘,1
9’,19,19””,19”‘,19””),6.92−6.97(1H,m,M02
),6.94(2H,t,J=7.3Hz,H−11,11’),6.76(2H,t,
J=7.3Hz,H−10,10’),6.46−6.50(2H,m,J=7.6Hz
,H−9,9’),5.58(1H,s,H−25),1.44(37H,s,H−22
”,22””‘,22*,22’,22”””‘,22”””,22*’,22,22”
”,22”‘,22”””,22””””‘),0.98(15H,s,H−28”,2
8,28’,30,30”,30’)
組成物の実施例1
化合物の実施例2の組成物(5重量%)およびホストポリマー1(95重量%)の膜を
、スピンコーティングによって形成し、異方性因子αを、本明細書に記載されるように、
発光分光法によって測定した。
ホストポリマー1は、国際公開第00/53656号に記載されるように、スズキ重合
によって形成されたポリマーであり、上記のとおり式VIIa(50モル%)、XI(4
0モル%)およびX(10モル%)の繰り返し単位を含む。
α値は0.79であった。
比較組成物1
下記の比較化合物1を化合物の実施例2の代わりに使用した以外は、組成物の実施例1
について記載されるように、膜を調製した。
α値は1.09であった。
Figure 2021098709
比較化合物1
組成物の実施例2
化合物の実施例1の組成物(5重量%)およびホストポリマー2(95重量%)の膜を
、スピンコーティングすることによって形成し、異方性因子αを、本明細書に記載される
ように、発光分光法によって測定した。
ホストポリマー2は、国際公開第00/53656号に記載されるように、スズキ重合
によって形成されたポリマーであり、上記のとおり式VIIa(50モル%)およびXI
(50モル%)の繰り返し単位を含む。
α値は0.33であった。
比較素子1
以下の構造を有する有機発光素子を調製した。ITO/HIL/HTL/LEL/カソ
ード
であって、ITOがインジウム−スズ酸化物アノードであり、HILが正孔注入材料を
含む正孔注入層であり、HTLが正孔輸送層であり、LELが発光層である。
UV/オゾンを使用してITOを担持する基板(45nm)を洗浄した。正孔注入材料
の配合物をスピンコーティングすることによって、正孔注入層を約65nmの厚さに形成
した。式(VII)のフェニレン繰り返し単位、式(VIII−1)のアミン繰り返し単
位および式(IXa)の架橋性繰り返し単位を含む正孔輸送ポリマーをスピンコーティン
グし、加熱することによってポリマーを架橋することによって正孔輸送層を約22nmの
厚さに形成した。ホストポリマー3:比較化合物2(70重量%:30重量%)の混合物
をスピンコーティングすることによって、発光層を約83nmの厚さに形成した。約2n
mの厚さのフッ化ナトリウムの第1の層、約100nmの厚さのアルミニウムの層および
約100nmの厚さの銀の層の発光層上に、カソードを形成した。
ホストポリマー3は、セット1のモノマーの重合によって形成された第1のブロック、
およびセット2のモノマーの重合によって形成された第2のブロックについて国際公開第
00/53656号に記載されるように、スズキ重合によって形成されたブロックポリマ
ーである。
セット1:
Figure 2021098709

Figure 2021098709
セット2:
Figure 2021098709

Figure 2021098709
比較化合物2は、以下の構造を有する。
Figure 2021098709
素子の実施例1
5重量%の比較化合物1を5重量%の化合物の実施例1で置き換えた以外は、比較素子
1について記載されるように、素子を調製した。
素子の実施例1の効率は約97cd/Aであったのに対し、比較素子1の効率は約76
cd/Aであった。
図4を参照すると、素子の実施例1(実線)の外部量子効率は、比較素子1(点線)の
外部量子効率よりもかなり高い。
本発明を特定の例示的な実施形態に関して説明してきたが、本明細書に開示された特徴
の様々な変更、改変および/または組み合わせが、以下の特許請求の範囲に記載される本
発明の範囲から逸脱することなく当業者には明らかであることが理解されよう。

Claims (21)

  1. 式(I):M(L)x(L)y(I)の金属錯体であって、
    式中、
    Mは第2列または第3列遷移金属であり、
    は存在するごとに独立して発光配位子であり、
    は補助配位子であり、
    xは少なくとも1であり、
    yは少なくとも1であり、
    各Lは式(IIa)または(IIb):
    Figure 2021098709

    の基であり、
    式中、R〜R10は、それぞれ独立してHまたは置換基であり、ただし少なくとも1
    つのLのR、RおよびRの少なくとも1つが式−(Ar)(式中、Arは存在
    するごとに、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールま
    たはヘテロアリール基であり、pは少なくとも2である)の基である、金属錯体。
  2. xが2である、請求項1に記載の金属錯体。
  3. 式(I)の前記化合物が、式(Ia):
    Figure 2021098709

    を有する、請求項2に記載の金属錯体。
  4. 各配位子Lが、式−(Ar)の少なくとも1つの置換基で置換されている、請求項
    2または3に記載の金属錯体。
  5. 前記2つの配位子Lが同じである、請求項4に記載の金属錯体。
  6. 少なくとも1つの配位子LのRのみが置換基−(Ar)である、請求項1〜5の
    いずれかに記載の金属錯体。
  7. yが1である、請求項1〜6のいずれかに記載の金属錯体。
  8. 前記または各Lが、独立して二座配位子である、請求項1〜7のいずれかに記載の金
    属錯体。
  9. 前記または各Lが、N,N−キレート配位子、N,O−−キレート配位子、およびO
    ,O−−キレート配位子からなる群から独立して選択される、請求項8に記載の金属錯体
  10. Mがイリジウムである、請求項1〜9のいずれかに記載の金属錯体。
  11. 各Arが、独立して、炭素原子および窒素原子の非置換もしくは置換フェニルまたは非
    置換もしくは置換ヘテロアリールである、請求項1〜10のいずれかに記載の金属錯体。
  12. 前記または各配位子Lの唯一の置換基または複数の置換基が、式−(Ar)pの置換
    基である、請求項1〜11のいずれかに記載の金属錯体。
  13. Arが、非置換または1つ以上の置換基で置換されたフェニルである、請求項1〜12
    のいずれかに記載の金属錯体。
  14. −(Ar)pが、式:
    Figure 2021098709

    の基であり、
    式中、各フェニルは、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換され、R12はHま
    たは置換基である、請求項13に記載の金属錯体。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の金属錯体およびホストを含む、組成物。
  16. 前記ホストがポリマーである、請求項15に記載の組成物。
  17. 請求項15または16に記載の組成物および少なくとも1つの溶媒を含む、配合物。
  18. アノード、カソードおよび請求項15または16に記載の組成物を含む前記アノードと
    前記カソードとの間の発光層を含む、有機発光素子。
  19. 請求項17に記載の前記配合物を、前記アノードおよび前記カソードの一方の上に堆積
    させるステップと、
    前記少なくとも1つの溶媒を蒸発させ、前記発光層を形成するステップと、
    前記発光層上に前記アノードおよびカソードの他方を形成するステップと、
    を含む、請求項18に記載の素子を形成する方法。
  20. 式(I):M(L)x(L)y (I)の金属錯体であって、
    式中、
    Mは第2列または第3列遷移金属であり、
    は存在するごとに独立して発光配位子であり、
    は補助配位子であり、
    xは少なくとも1であり、
    yは少なくとも1であり、
    少なくとも1つのLは、式−(Ar)(式中、Arは存在するごとに、独立して非
    置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基で
    あり、pは少なくとも2である)の少なくとも1つの基で置換され、
    前記金属錯体の遷移双極子モーメントベクトルと少なくとも1つのL1−(Ar)
    合の結合ベクトルとの間の角度が15°未満である、金属錯体。
  21. 式(I):M(L)x(L)y(I)の金属錯体であって、
    式中、
    Mは第2列または第3列遷移金属であり、
    は存在するごとに独立して発光配位子であり、
    は補助配位子であり、
    xは少なくとも1であり、
    yは少なくとも1であり、
    少なくとも1つのLは式−(Ar)(式中、Arは存在するごとに、独立して非置
    換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であ
    り、pは少なくとも2である)の少なくとも1つの基で置換され、その結果、前記金属錯
    体のa:b比は少なくとも3:1であり、aは前記錯体の遷移双極子モーメントと平行な
    方向における前記錯体の大きさであり、bは前記錯体の前記遷移双極子モーメントに垂直
    な任意の方向における前記錯体の大きさである、金属錯体。
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