JP6975050B2 - 金属錯体および有機発光素子 - Google Patents

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Description

活性有機材料を含む電子素子は、有機発光ダイオード(OLED)、有機光応答性素子(特に、有機光起電性素子および有機光センサ)、有機トランジスタならびに記憶配列素子などの素子において使用するために、注目を集めている。活性有機材料を含む素子は、軽量、低消費電力および可撓性などの利点をもたらす。さらに、可溶性有機材料の使用により、素子製造において、例えば、インクジェット印刷またはスピンコーティングなどの溶液処理が可能となる。
OLEDは、アノード、カソードおよびアノードとカソードとの間に1つ以上の有機発光層を含む。アノードとカソードとの間には、例えば、電荷輸送層などの非発光層が設けられてよい。
素子の動作時には、アノードから素子に正孔が注入され、カソードから電子が注入される。発光材料の最高占有分子軌道(HOMO)における正孔と最低非占有分子軌道(LUMO)における電子とが結合し、そのエネルギーを光として放射する励起子を形成する。
発光材料としては、小分子、ポリマー材料およびデンドリマー材料が挙げられる。蛍光発光ポリマーとしては、ポリ(p−フェニレンビニレン)などのポリ(アリーレンビニレン)およびポリフルオレンなどのポリアリーレンが挙げられる。
発光ドーパント、例えば蛍光性または燐光性ドーパントは、電荷輸送ホスト材料と共に使用されてよい。
OLED内で生成される光のかなりの部分は、素子内部で反射するか吸収され、素子の外部量子効率を制限することがある。
Kim et al,Adv.Mater.26(23),3844−3847,2014”Highly Efficient Organic Light−Emitting Diodes with Phosphorescent Emitters Having High Quantum Yield and Horizontal Orientation of Transition Dipole Moments”は、水平方向に好ましい双極子配向を有するヘテロレプティックイリジウム錯体を開示している。
米国特許第8809841号は、発光中心材料の遷移双極子モーメントが基板の上面と平行であり、ホスト材料の遷移双極子モーメントが基板の上面と平行である素子を開示している。
Kozhevnikov et al,Chem. Mater.,2013,25(11),pp2352−2358は、式:
Figure 0006975050
の化合物1および5を開示している。
米国特許第8809841号
Kim et al,Adv.Mater.26(23),3844−3847,2014"Highly Efficient Organic Light−Emitting Diodes with Phosphorescent Emitters Having High Quantum Yield and Horizontal Orientation of Transition Dipole Moments Kozhevnikov et al,Chem.Mater.,2013,25(11),pp 2352−2358 本発明の目的は、有機発光素子の効率を改善することである。
第1の態様では、本発明は、式(I):M(L)x(L)yの金属錯体を提供し、
式中、
Mは第2列または第3列遷移金属であり、
は存在するごとに独立して発光配位子であり、
は補助配位子であり、
xは少なくとも1であり、
yは少なくとも1であり、
各Lは式(IIa)または(IIb):
Figure 0006975050
の基であり、
式中、R〜R10は、それぞれ独立してHまたは置換基であり、ただし少なくとも1つのLのR、RおよびRの少なくとも1つが式−(Ar)(式中、Arは存在するごとに、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、pは少なくとも2である)の基である。
第2の態様では、本発明は、式(I):M(L)x(L)yの金属錯体を提供し、
式中、
Mは第2列または第3列遷移金属であり、
は存在するごとに独立して発光配位子であり、
は補助配位子であり、
xは少なくとも1であり、
yは少なくとも1であり、
少なくとも1つのLは式−(Ar) (式中、Arは存在するごとに、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、pは少なくとも2である)の少なくとも1つの基で置換され、
金属錯体の遷移双極子モーメントベクトルと少なくとも1つのL−(Ar)結合の結合ベクトルとの間の角度が15°未満である。
第3の態様では、本発明は、式(I):M(L)x(L)yの金属錯体を提供し、
式中、
Mは第2列または第3列遷移金属であり、
は存在するごとに独立して発光配位子であり、
は補助配位子であり、
xは少なくとも1であり、
yは少なくとも1であり、
少なくとも1つのLは式−(Ar)(式中、Arは存在するごとに、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、pは少なくとも2である)の少なくとも1つの基で置換され、その結果、金属錯体のa:b比は少なくとも3:1であり、aは錯体の遷移双極子モーメントと平行な方向における錯体の大きさであり、bは錯体の遷移双極子モーメントに垂直な任意の方向における錯体の大きさである。
第4の態様では、本発明は、第1、第2または第3の態様による金属錯体およびホストを含む組成物を提供する。
第5の態様では、本発明は、第4の態様による組成物および少なくとも1つの溶媒を含む配合物を提供する。
第6の態様では、本発明は、アノード、カソードおよび第5の態様による組成物を含むアノードとカソードとの間の発光層を含む有機発光素子を提供する。
第7の態様では、本発明は、第6の態様による素子を形成する方法を提供し、該方法は、第5の態様の配合物をアノードおよびカソードの一方の上に堆積させるステップと、少なくとも1つの溶媒を蒸発させ、発光層を形成するステップと、発光層上にアノードおよびカソードの他方を形成するステップとを含む。
第8の態様において、本発明は、式(XIIIa)または(XIIIb):
Figure 0006975050
の発光繰り返し単位を含む発光ポリマーを提供し、
式中、Mは金属、好ましくは遷移金属であり、式中、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、それぞれ独立してHまたは置換基であり、Lは、式(I)の錯体に関して記載されるように配位子であり、nは、1または2である。Lは、式(XIIIa)または(XIIIb)の配位子とは異なる。好ましくは、nは1である。
好ましくは、Mは、式(I)の錯体に関して記載されるとおりである。イリジウム(III)が特に好ましい。
好ましくは、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、式(IIa)または(IIb)の配位子に関して記載されるとおりである。
式(XIIIa)または(XIIIb)の繰り返し単位は、隣接する共繰り返し単位に直接結合されてよく、またはそこから離間されてよく、式(XIIIa−m)および(XIIIb−m)に関して記載されるように、式(Arの基によって離間されていてもよい。
第9の態様では、本発明は、アノード、カソードおよびアノードとカソードとの間の発光層を含む有機発光素子を提供し、発光層は第8の態様によるポリマーを含む。
第10の態様では、本発明は、式(XIIIa−m)または(XIIIb−m):
Figure 0006975050

Figure 0006975050
のモノマーを提供し、
式中、M、R、R、R、R、R、R、RおよびR10、nおよびLは、式(XIIIa)および(XIIIb)の繰り返し単位に関して記載されるとおりであり、LGは脱離基であり、Arはアリールまたはヘテロアリール基であり、zは0、1、2または3である。
好ましくは、LGは存在するごとに、ハロゲン、ボロン酸およびそのエステル、ならびにスルホン酸およびそのエステル、より好ましくは、臭素、ヨウ素、ボロン酸またはボロン酸エステルから選択される。
Arは、好ましくは、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、1つ以上のC1〜12アルキル基で置換されていてもよい1,4−連結フェニレンであり、1つ以上の非隣接C原子は、O、S、COまたはCOOによって置換されていてもよい。zは好ましくは0または1である。Arの2つ以上の置換基とArが連結して、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、1つ以上のC1〜12アルキル基で置換されていてもよい縮合芳香族基を形成してよく、1つ以上の非隣接C原子はO、S、COまたはCOOによって置換されていてもよい。
第11の態様では、本発明は、ポリマーを形成する方法を提供し、該方法は、第10の態様によるモノマーを重合するステップを含む。好ましくは、第10の態様によるモノマーは、1つ以上のコモノマーと共重合して1つ以上の共繰り返し単位を形成する。
本発明を、図面を参照してより詳細に説明する。図中、
本発明の一実施形態によるOLEDの概略図である。 本発明の一実施形態による化合物を示す。 本発明の一実施形態によるさらなる化合物を示す。 本発明の一実施形態による素子および比較素子の外部量子効率のグラフである。
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるOLED100は、アノード101、カソード105およびアノードとカソードとの間の発光層103を有する。素子は、ガラスまたはプラスチック基板であってよい基板107上に支持される。
1つ以上のさらなる層を、アノードとカソードとの間に設けてよい。さらなる層が、正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロッキング層、電子輸送層および電子ブロッキング層の1つ以上から選択されていてもよい。
例示的なOLED層構造としては、以下が挙げられる。
アノード/発光層/カソード
アノード/正孔輸送層/発光層/カソード
アノード/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/カソード
アノード/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/カソード。
好ましくは、アノードと発光層との間に正孔注入層が存在する。
好ましくは、アノードと発光層との間に正孔輸送層が存在する。
好ましくは、正孔注入層および正孔輸送層の両方が存在する。
一実施形態では、実質的にすべての光が発光層103から放射される。他の実施形態では、発光層103に加え、1つ以上のさらなる層が発光してよい。正孔輸送層および電子輸送層の一方は、発光材料を含んでいてもよく、使用時に発光してもよい。
発光層103は、ホスト材料およびヘテロレプティック燐光性金属錯体を含み、金属錯体の配位子の上記または各置換基Xは、少なくとも1つの置換基Xが金属錯体のS遷移双極子モーメントと整列するように選択される。発光層103は、ホスト材料および金属錯体から構成されるか、または1つ以上のさらなる材料を含んでいてもよく、1つ以上のさらなる発光材料を含んでいてもよい。
本明細書で使用する場合「ヘテロレプティック」とは、燐光性金属錯体の配位子が、異なる配位基を有する少なくとも2つの配位子を含むことを意味する。
本明細書で使用する場合「S遷移双極子モーメントと整列した」は、少なくとも1つの置換基Xが、S遷移双極子モーメントベクトルと配位子−X結合との間の角度が15°以下であるか、10°以下であってよく、5°以下であってよく、0であってよいように配位子で置換されることを意味する。
本明細書で使用する場合、「発光配位子」は、例えばMLCTによって金属錯体の最低一重項励起状態(S)に寄与する分子軌道を有する配位子を意味する。
本明細書で使用する場合「補助配位子」は、例えばMLCTによって金属錯体の最低一重項励起状態(S)に寄与しない分子軌道を有する配位子を意味する。
ヘテロレプティック燐光性金属錯体は、限定されないが、赤色、緑色または青色発光材料であってよい。
青色発光材料は、400〜490nmの範囲内にピークを有するフォトルミネッセンススペクトルを有してよい。
緑色発光材料は、490nm超〜最大で580nmの範囲内にピークを有するフォトルミネッセンススペクトルを有してよい。
赤色発光材料は、そのフォトルミネッセンススペクトルに580nm超〜最大で650nm、好ましくは600〜630nmのピークを有していてもよい。
発光材料のフォトルミネッセンススペクトルは、PMMA膜の材料5重量%を石英基板上に流し込んで0.3〜0.4の透過率値を達成し、Hamamatsu製の装置C9920−02を使用して窒素環境下で測定することによって測定してよい。
式(I)の金属錯体は、OLEDが使用される場合に一緒になって白色光を生成する、1つ以上のさらなる発光材料を有してもよい。白色発光OLEDは、2500〜9000Kの範囲内の温度で黒体によって放射されるCIEx座標と等しいCIEx座標、および黒体によって放射される上記光のCIEy座標の0.05または0.025以内のCIEy座標を有していてもよく、2700〜6000Kの範囲内の温度で黒体によって放射されるCIEx座標と等しいCIEx座標を有していてもよい。
さらなる発光材料は、発光層103および/または素子の別の層もしくは他の層に提供されてよい。さらなる発光材料は、蛍光性または燐光性であってよい。
本発明者らは、本明細書に記載の燐光性金属錯体を素子の発光材料として使用することによって、高外部量子効率を有するOLEDが得られることを見出した。いかなる理論にも束縛されるものではないが、S遷移双極子モーメントと整列される置換基Xを提供することにより、金属錯体のS遷移双極子モーメントが、燐光性金属錯体がその上に堆積させられる表面の平面と整列すると考えられる。好ましくは、発光層は、0.85未満、好ましくは0.50または0.40未満の異方性因子αを有する膜である。
好ましくは、式(I)の錯体は、八面体構造を有する。
式Aの化合物は、本発明の一実施形態による金属錯体:
Figure 0006975050
を例示する。
本明細書に記載の量子化学モデリングにより決定されるS遷移双極子モーメントは、式(A)のIr−N結合と平行に伸びる。式Aの配位子−X結合と遷移双極子モーメントは、実質的に平行である。以下に図示する錯体(B)および(C):
Figure 0006975050
についても同様である。
少なくとも1つの置換基Xが、遷移双極子モーメントと整列される。
式(I)のxが2である場合、金属−N結合は好ましくは平行である。式A、BおよびCに関して、acac配位子をさらなるフェニルピリジン配位子で置換することにより、錯体の他のIr−N結合と平行ではないIr−N結合を有する錯体が生成される。
式(I)のMは、第2列および第3列のdブロック元素、好ましくは、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金および金から選択されてよい。イリジウムが特に好ましい。
式(I)の化合物の上記または各Lは、式(IIa)または(IIb):
Figure 0006975050
の配位子から選択されてよく、
式中、R10は、H、置換基XまたはX以外の置換基からそれぞれ独立して選択され、
(a)金属錯体は式ML(Lを有し、式中、R、RおよびRの1つ、2つもしくはそれ以上は置換基Xであり、または
(b)金属錯体は式M(Lを有し、式中、1つのLのR、RおよびRの1つ、2つもしくはそれ以上は置換基Xであり、他のLのR〜R10の1つ以上は置換基Xである。
好ましくは、化合物は、式M(Lを有し、Rのみが式Xの基である。
1つ超の配位子Lが存在する場合、基Xの置換は、異なる配位子Lにおいて同一でも異なっていてもよい。
好ましくは、各配位子Lは、合成の容易さについて同じである。
置換基Xではない基R〜R10は、好ましくはH、D、FおよびC1〜10アルキルから選択され、1つ以上の非隣接C原子がO、S、C=OまたはCOOによって置換されていてもよく、1つ以上のH原子がFによって置換されていてもよい。アルキルではない2つ以上の隣接基R〜R10は、連結して、芳香族または非芳香族環(フェニルでもよい)を形成してよく、それは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい。より好ましくは、置換基Xではない基R〜R10はHである。
好ましくは、式(I)の錯体は、少なくとも3:1のアスペクト比a:bを有し、aは錯体の遷移双極子モーメントと平行な方向における錯体の大きさであり、bは錯体の遷移双極子モーメントに垂直な任意の方向における錯体の大きさである。a:b比は、少なくとも4:1または少なくとも5:1であってもよい。置換基Xは、式−(Ar)を有し、式中、pは少なくとも2であり、3であってもよく、各Arは独立して非置換または置換アリールもしくはヘテロアリール基である。大きさは本明細書に記載の分子モデリングによって決定されてよい。
置換基Xが発光体コアよりも高いTを有する場合、pは1〜10であり得る。
好ましくは、各ArがC6〜20アリール基(フェニルでもよい)、またはC原子およびN原子の6員ヘテロアリール(トリアジンでもよい)から独立して選択される。
各Arは、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換される。例示的な置換基はC1〜20アルキルであり、1つ以上の非隣接C原子はO、S、C=OまたはCOOによって置換されていてもよく、1つ以上のH原子はFで置換されていてもよい。
とXとの間の結合に隣接したAr基の位置が、このような置換基で置換されていてもよく、LとXとの間にねじれが生じる。
少なくとも1つのAr基はC1〜20アルキル基で置換されていてもよく、本明細書に記載の溶媒に対する式(I)の化合物の溶解性を高める。
式−(Ar)の基は、直鎖状または分岐鎖状のAr基であってよい。分岐鎖状の−(Ar)基は、デンドロンを形成してよい。
デンドロンは、置換されていてもよい式(III):
Figure 0006975050
を有していてよく、
式中、BPはコアへ結合するための分岐点を表し、Gは第1世代の分岐基を表す。
デンドロンは、第1、第2、第3またはより高い世代のデンドロンであってよい。置換されていてもよい式(IIIa):
Figure 0006975050
における場合と同様に、Gは2つ以上の第2世代の分岐基Gなどで置換されていてもよく、
式中、uは0または1であり、vはuが0である場合0、またはuが1である場合0もしくは1であってよく、BPはコアへ結合するための分岐点を表し、G、GおよびGは第1、第2および第3世代のデンドロン分岐基を表す。好ましい一実施形態では、BPおよびG、G...Gのそれぞれはフェニルであり、各フェニルBP、G、G ...Gn−1は3,5−連結フェニルである。
例示的な基Xとしては以下のものが挙げられ、それぞれが非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよい:
Figure 0006975050
式中、*はLへの結合点である。
例示的な配位子Lは、
N,N−キレート配位子(ピリジンカルボキサミドでもよい)、ピリジルピラゾレート、ピリジルトリアゾレート、アミデート、
N,O−−キレート配位子(ピコリネートもしくはイミノフェノールでもよい)、および
O,O−−キレート配位子(ジケトネートでもよい)、または酢酸塩である。
例示的なジケトネートは、式:
Figure 0006975050
を有し、
式中、R20およびR22はそれぞれ独立して置換基であり、R21はHまたは置換基であり、R20およびR21、またはR21およびR22は連結して、環を形成してよい。好ましくは、R20、およびR22は、それぞれ独立してC1〜10アルキル基である。好ましくは、R21は、HまたはC1〜10アルキル基である。R20およびR21は、連結して、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、C1〜20のヒドロカルビル基から選択されてもよい1つ以上の置換基で置換されていてもよい6〜10員芳香族または複素環式芳香族環を形成してよい。
例示的なジケトネートはacacおよび
Figure 0006975050
である。N,O−キレート配位子としては式(V):
Figure 0006975050
の配位子が挙げられ、
式中、Arは、ヘテロアリール、好ましくは、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、1つ以上のC1〜10アルキル基で置換されていてもよいC原子およびN原子の5〜10員ヘテロアリール基である。
例示的なN,N−キレート配位子は、式(IV):
Figure 0006975050
を有し
式中、Ar20は存在するごとに、独立して5〜10員ヘテロアリール基であり、N原子およびC原子を含む5員ヘテロアリールでもよく、ピラゾールまたはトリアゾールでもよい。
式(IV)の配位子は、非置換であってもよく、または1つ以上の置換基で置換されていてもよい。例示的な置換基は、C6〜10アリールまたは5〜10員ヘテロアリール基(非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニルでもよい)、およびC1〜10アルキルであり、1つ以上の非隣接C原子がO、S、C=OまたはCOOで置換されていてもよく、H原子はFで置換されていてもよい。
式(IV)の例示的な配位子は
Figure 0006975050
である。
式(I)の化合物のS遷移双極子モーメントベクトルは、以下のステップに従ってGaussian,Inc.から入手可能なGaussian09ソフトウェアを使用して量子化学モデリングにより決定されてよい。
(i)B3LYP/6−31g(d)を使用するDFT計算を使用して、分子の基底状態の構造を最適化する。
(ii)この構造を使用し、時間依存密度汎関数理論を使用して分子の励起状態を計算する。S遷移双極子モーメントは一重項励起状態のエネルギーと共に計算され、最低三重項励起状態の遷移双極子モーメントが最低一重項励起状態の遷移双極子モーメントと一致させられる。「lanl2dz」は、燐光性発光繰り返し単位、特にイリジウム発光繰り返し単位に使用される。
結合の長さおよび結合のベクトルは、このモデルから決定されてよい。
ホスト
式(I)の金属錯体と共に使用されるホストは、小分子、デンドリマーまたはポリマー材料であってよい。好ましくは、ホストはポリマーである。
式(I)の金属錯体とホストとの組成物の膜の異方性因子αの値は、ホストの構造の影響を受けることがある。
好ましくは、ホスト材料は、本明細書に記載されるように測定したα吸収値が、0.85、好ましくは0.50または0.40未満である。
ポリマーホストは、棒状骨格を有してよい。
ホストポリマーは、アリーレンまたはヘテロアリーレン繰り返し単位を含む共役ポリマーであってもよい。
ポリマーは、式(VI):
Figure 0006975050
の共繰り返し単位を含んでよく、
式中、Arは、アリーレンまたはヘテロアリーレン基、より好ましくは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいC6〜20アリール基であり、角度θは140°〜180°である。
式(VI)の例示的なアリーレン繰り返し単位としては1,4−連結フェニレン繰り返し単位、2,7−連結フルオレン繰り返し単位、2−8−連結フェナントレン繰り返し単位、2,8−連結ジヒドロフェナントレン繰り返し単位、および2,7−連結トリフェニレン繰り返し単位が挙げられるが、これらに限定されず、それぞれ非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
角度θは、160°〜180°であってよく、170°〜180°でもよい。1〜100モル%でもよく、10〜95モル%または20〜80モル%でもよいポリマーの繰り返し単位は、式(VI)の繰り返し単位であってよい。
1,4−フェニレン繰り返し単位は、式(VII):
Figure 0006975050
を有してよく、
式中、wは存在するごとに、独立して0、1、2、3または4であり、1または2でもよく、Rは存在するごとに、独立して置換基である。
存在する場合、各Rは、
1〜20アルキルでもよいアルキル(1つ以上の非隣接C原子が置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール、O、S、置換N、C=OまたはCOOで置換されていてもよく、1つ以上のH原子がFで置換されていてもよい);
非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールおよびヘテロアリール基、好ましくは1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されたフェニル;ならびに
各Arが独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、cは少なくとも1であり、1 2または3であってもよい−(Ar
からなる群から独立して選択されてよい。
Arは存在するごとに、好ましくはC6〜20アリール基、より好ましくはフェニルである。 基−(Arは、cが少なくとも2である場合に、直鎖状または分岐鎖状のアリールまたはヘテロアリール基を形成してよい。 好ましいArの置換基は、C1〜20アルキル基である。
存在する場合、置換されたNは−NR−であってよく、式中、Rは、C1〜20アルキル、非置換フェニル、または1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されたフェニルである。
好ましくは、各Rは、C1〜40ヒドロカルビルから独立して選択され、より好ましくはC1〜20アルキル、非置換フェニル、1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されたフェニル、直鎖状または分岐鎖状のフェニル基(各フェニルは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてよい)から選択される。
存在する場合、式(VII)の置換基Rは、繰り返し単位の連結位置に隣接し、式(VII)の繰り返し単位と隣接した繰り返し単位との間で立体障害を引き起こし、隣接する繰り返し単位の一方または両方に対して式(VII)の繰り返し単位が面外にねじれることがある。
特に好ましい式(VII)の繰り返し単位は、式(VIIa):
Figure 0006975050
を有する。2,7−連結フルオレン繰り返し単位は、式(IX):
Figure 0006975050
を有してよく、
式中、Rは存在するごとに、同一または異なり、置換基であり、2つの基Rが連結して環を形成してよく、上記のとおりRは置換基であり、dは0、1、2または3である。
各Rは、
1〜20アルキルでもよいアルキル(1つ以上の非隣接C原子が置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール、O、S、置換N、C=OまたはCOOで置換されていてもよく、1つ以上のH原子がFによって置換されていてもよい);
非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールおよびヘテロアリール基、好ましくは1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されたフェニル;
直鎖状または分岐鎖状のアリールまたはヘテロアリール基であって、それらの各基は、例えば式−(Arの基(式中、各Arは独立してアリールまたはヘテロアリール基であり、dは少なくとも2であり、2または3でもよい)で独立して置換されていてもよく、好ましくは分岐鎖状または直鎖状のフェニル基であり、それらのそれぞれが非置換または1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい、直鎖状または分岐鎖状のアリールおよびヘテロアリール基
からなる群から独立して選択されてよい。
好ましくは、各Rは、独立してC1〜40ヒドロカルビル基である。
様々な基Rは、国際公開第2012/104579号に開示されており、その内容は参照により全体が組み込まれる。
存在する場合、置換されたNは−NR−であってよく、Rは上記のとおりである。
例示的な置換基Rは、アルキル、例えばC1〜20アルキルであり、1つ以上の非隣接C原子がO、S、C=OまたはCOOで置換されていてもよく、置換アリールによって置換されていてもよく、置換ヘテロアリール、フッ素、シアノおよびアリールアルキルで置換されていてもよい。特に好ましい置換基としては、C1〜20アルキルおよび置換または非置換アリール、例えばフェニルが挙げられる。置換されていてもよいアリールの置換基としては、1つ以上のC1〜20アルキル基が挙げられる。
ポリマー骨格における隣接した繰り返し単位のアリールまたはヘテロアリール基に対する式(IX)の繰り返し単位の共役の程度は、隣接した1または複数の繰り返し単位(例えば、3位および6位の一方または両方においてC1〜20アルキル置換基を担持する2,7−連結フルオレン)でねじれを生成するために、連結位置に隣接する1つ以上の位置における1つ以上の置換基Rで繰り返し単位を置換することによって制御されてよい。
式(VI)の繰り返し単位は、式(X)または(XI):
Figure 0006975050
を有してよく、式中、R、Rおよびdは、上記の式(VII)および(IX)に関して記載されるとおりである。
式(X)および(XI)のR基のいずれかが、他のいずれかのR基に連結して、環を形成してよい。そのように形成された環は、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい。
式(XI)のR基のいずれかが、他のいずれかのR基に連結して、環を形成してよい。そのように形成された環は、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい。
ホストポリマーは、式(X):
Figure 0006975050
の繰り返し単位を含んでよく、
式中、Ar、ArおよびAr10は、それぞれ独立して非置換または1つ以上の置換基、1、2、3または4つでもよい置換基で置換され、zは存在するごとに独立して少なくとも1であり、1、2または3でもよく、好ましくは1であり、YはNまたはCR14であり、R14はHまたは置換基、好ましくはHまたはC1〜10アルキルであり、ただし少なくとも1つのYはNである。好ましくは、式(X)のAr、ArおよびAr10はそれぞれフェニルであり、各フェニルは独立して1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい。
Ar、ArおよびAr10の置換基は、C1〜20アルキルでもよい置換または非置換アルキルから選択されてもよく、1つ以上の非隣接C原子が置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール(好ましくはフェニル)、O、S、C=Oまたは−COO−で置換されていてもよく、1つ以上のH原子がFで置換されていてもよい。
存在する場合、Ar、ArおよびAr10の好ましい置換基は、C1〜40ヒドロカルビル、好ましくはC1〜20アルキルまたはヒドロカルビル架橋基である。
好ましい一実施形態では、基Yの3つすべてがNである。
式(X)のAr10は、好ましくはフェニルであり、1つ以上のC1〜20アルキル基または架橋性単位で置換されていてもよい。架橋性単位は、Ar10に直接結合されるか、またはスペーサー基によってAr10から離間されてよい。
好ましくは、zは1であり、Ar、ArおよびAr10のそれぞれは、非置換フェニルまたは1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されたフェニルである。
式(X)の特に好ましい繰り返し単位は、非置換または1つ以上の置換基R、好ましくは1つ以上のC1〜20アルキル基で置換されていてもよい式(Xa)を有する。
Figure 0006975050
式(I)の金属錯体は、ホストおよび式(I)の金属錯体を含む組成物の0.1〜40重量%の範囲内の量で提供されてよい。
ホスト材料の最低三重項励起状態のエネルギー準位は、金属錯体の最低三重項励起状態のエネルギー準位と少なくとも同じまたはより高い。三重項エネルギー準位は、低温燐光分光法(Y.V.Romaovskii et al,Physical Review Letters,2000,85(5),p1027,A.van Dijken et al,Journal of the American Chemical Society,2004,126,p7718)によって測定される燐光スペクトルのエネルギー開始から測定されてよい。
金属錯体は、ホストと混合されてよく、またはホストに共有結合されてよい。ホストポリマーの場合には、金属錯体は、ポリマー骨格の側基あるいは末端基として、またはポリマーの骨格における繰り返し単位として提供されてよい。
発光ポリマー
式(XIIIa)または(XIIIb)の発光繰り返し単位を含む発光ポリマーは、0.8以下、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.5以下の異方性因子αを有することが好ましい。異方性因子αの値は、発光繰り返し単位および/または共繰り返し単位の構造および/またはモル百分率によって影響を受けてよい。共繰り返し単位は、整列した発光繰り返し単位と組み合わさって、ポリマーの必要な異方性因子αを与えるように選択されてよい。
適切な共繰り返し単位としては、電子輸送共繰り返し単位、正孔輸送共繰り返し単位、および発光共繰り返し単位が挙げられ、発光共繰り返し単位の遷移双極子モーメントは、ポリマー骨格とは整列されない。
共繰り返し単位は、棒状骨格を形成してよい。
好ましくは、発光ポリマーは、式(VI)の共繰り返し単位を含んでよい。式(VI)の共繰り返し単位は、ホストに関して上記したとおりである。
式(XIIIa)または(XIIIb)の発光繰り返し単位を含む発光ポリマーは、ゲル透過クロマトグラフィーによって測定した、約1x10〜1x10、好ましくは1x10〜5x10の範囲のポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)を有していてもよい。本明細書に記載されるポリマーのポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、1x10〜1x10、好ましくは1x10〜1x10であってよい。
重合法
本明細書に記載の共役ポリマーは、その内容が参考により本明細書に組み込まれる、国際公開第00/53656号、国際公開第03/091355号および欧州特許第1245659号に開示されるように、ヤマモト重合およびスズキ重合などの金属触媒重合によって形成されてよい。
好ましくは、ポリマーは、モノマーの重合時に脱離する脱離基を含むモノマーを重合することによって形成される。好ましくは、ポリマーは、モノマーの芳香族炭素原子に結合するボロン酸およびエステル基を含むモノマーと、ハロゲン、スルホン酸またはスルホン酸エステル、好ましくは臭素またはヨウ素から選択され、パラジウム(0)またはパラジウム(II)触媒および塩基の存在下でモノマーの芳香族炭素原子に結合する脱離基を含むモノマーとを重合することによって形成される。
例示的なボロン酸エステルは、式(XII):
Figure 0006975050
を有し、
式中、Rは存在するごとに、独立してC1〜20アルキル基であり、*はボロン酸エステルがモノマーの芳香環に結合する点を表し、2つの基Rは連結して環を形成してよい。
溶液処理
本明細書に記載の発光層は、式(I)の化合物の溶液、ホストおよび、存在する場合は、溶媒または溶媒混合物中に溶解させた発光層のその他の成分を堆積させることによって形成されてよい。
例示的な溶媒は、C1〜10アルキル、C1〜10アルコキシおよび塩素、例えばトルエン、キシレンおよびメチルアニソールから選択される1つ以上の置換基で置換されたベンゼンである。
例示的な溶液堆積技法としては、スピンコーティング、ディップコーティング、フレキソ印刷、インクジェット印刷、スロットダイコーティングおよびスクリーン印刷などの印刷技法およびコーティング技法が挙げられる。スピンコーティングおよびインクジェット印刷が、特に好ましい。
スピンコーティングは、発光層のパターニングが不必要な素子、例えば照明用途または単純なモノクロセグメントディスプレイなどの素子に特に適している。
発光層は、堆積後アニールされてよい。好ましくは、アニーリングは、ポリマーのガラス転移温度未満である。
インクジェット印刷は、情報量の多いディスプレイ、特にフルカラーディスプレイに特に適している。素子は、パターン化層を第1電極上に提供すること、および1色(モノクロ素子の場合)または多色(多色の場合、特にフルカラー素子の場合)の印刷用ウェルを画定することによってインクジェット印刷されてよい。パターン化層は、典型的には、例えば欧州特許第0880303号に記載されるように、ウェルを画定するためにパターニングされるフォトレジストの層である。
ウェルの代替として、インクは、パターン化層内で画定されたチャネルに印刷されてよい。特に、ウェルとは異なり、複数の画素にわたって広がり、チャネル端で閉鎖または開放されてよいチャネルを形成するために、フォトレジストをパターニングしてもよい。
存在する場合、OLEDのアノードとカソードとの間のさらなる層は、本明細書に記載の溶液堆積法によって形成されてよい。
正孔注入層
導電性有機材料または無機材料から形成されてよい導電性正孔注入層は、アノードから半導体ポリマーの1または複数の層への正孔注入を改善するために、アノードと発光層との間またはOLEDの層間に設けられてよい。ドープされる有機正孔注入材料の例としては、置換されていてもよいドープされたポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDT)、特に、欧州特許第0901176号および欧州特許第0947123号に開示されるようなポリスチレンスルホン酸(PSS)などの電荷平衡ポリ酸でドープされたPEDT、ポリアクリル酸またはフッ素化スルホン酸(例えばNafion(登録商標))、米国特許第5723873号および米国特許第5798170号に開示されるようなポリアニリン、および置換されていてもよいポリチオフェンまたはポリ(チエノチオフェン)が挙げられる。 導電性無機材料の例としては、Journal of Physics D:Applied Physics (1996),29(11),2750−2753に開示されるようなVOx MoOxおよびRuOxなどの遷移金属酸化物が挙げられる。
正孔輸送層が存在する場合、正孔注入層は、アノードと正孔輸送層との間に設けられてよい。
電荷輸送層および電荷ブロッキング層
正孔輸送層は、アノードと1または複数の発光層との間に設けられてよい。 電子輸送層は、カソードと1または複数の発光層との間に設けられてよい。
電子ブロッキング層は、アノードと発光層との間に設けられてよく、正孔ブロッキング層は、カソードと発光層との間に設けられてよい。輸送層とブロッキング層は、組み合わせて使用されてよい。単層のHOMO準位およびLUMO準位に応じて、単層は、正孔および電子の一方の輸送と、正孔および電子のもう一方のブロックとの両方を行ってよい。
正孔輸送層は、サイクリックボルタンメトリーによる測定で、好ましくは5.5eV以下、より好ましくは約4.8〜5.5eVのHOMO準位を有する。 正孔輸送層のHOMO準位は、(発光層などの)隣接層の0.2eV以内(0.1eV以内でもよい)となるように選択されてもよく、これは、これらの層間の正孔輸送に対して小さいバリアを設けることが目的である。上記のとおり、正孔輸送層は、式(I)の繰り返し単位を含むポリマーであってよい。
発光層とカソードとの間に位置する電子輸送層は、サイクリックボルタンメトリーによる測定で、約2.5〜3.5eVのLUMO準位を有することが好ましい。例えば、0.2〜2nmの範囲内の厚さを有する一酸化ケイ素もしくは二酸化ケイ素の層、または他の薄誘電体層が、カソードに最も近い発光層とカソードとの間に設けられてよい。HOMO準位およびLUMO準位を、サイクリックボルタンメトリーを使用して測定してよい。
正孔輸送ポリマーは、式(VIII):
Figure 0006975050
の繰り返し単位を含むホモポリマーまたはコポリマーであってよく、
式中、Ar、ArおよびAr10は存在するごとに置換または非置換アリールまたはヘテロアリールから独立して選択され、gは0、1または2、好ましくは0または1であり、R13は存在するごとに独立してHまたは置換基、好ましくは置換基であり、c、dおよびeはそれぞれ独立して1、2または3である。
gが1または2である場合、同一でも異なっていてもよいR13は存在するごとに、好ましくは、アルキル、例えばC1〜20アルキル、Ar11、分岐鎖状もしくは直鎖状のAr11基、または式(VIII)のN原子に直接結合される、もしくはスペーサー基によってそこから離間される架橋性単位からなる群から選択され、Ar11は存在するごとに、独立して置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリールである。例示的なスペーサー基は、C1〜20アルキル、フェニルおよびフェニル−C1〜20アルキルである。
同一のN原子に直接結合するAr、Ar、存在する場合はAr10およびAr11から選択される任意の2つの芳香族または複素環式芳香族基は、別のAr、Ar、Ar10およびAr11に直接結合または二価連結原子もしくは基によって連結されてよい。好ましい二価連結原子および基としては、O、S、置換N、および置換Cが挙げられる。
ArおよびAr10は、好ましくはC6〜20アリール、より好ましくはフェニルであり、これは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
g=0である場合、Arは好ましくはC6〜20アリール、より好ましくはフェニルであり、これは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
g=1である場合、Arは好ましくはC6〜20アリール、より好ましくはフェニルまたは多環式芳香族基、例えば、ナフタレン、ペリレン、アントラセンまたはフルオレンであり、これは非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
13は、好ましくはAr11または分岐鎖状もしくは直鎖状のAr11基である。Ar11は存在するごとに、好ましくは、非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニルである。
例示的な基R13としては、以下が挙げられ、それぞれが非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよく、*はNに結合する点を表す。
Figure 0006975050
c、dおよびeは、好ましくはそれぞれ1である。
Ar、Arおよび存在する場合Ar10およびAr11は、それぞれ独立して非置換または1つ以上の置換基、1、2、3または4つの置換基で置換されていてもよい。例示的な置換基は、
1〜20アルキルでもよい置換または非置換アルキル(1つ以上の非隣接C原子は、アリールまたはヘテロアリール(好ましくはフェニル)で置換されていてもよく、O、S、C=OまたはCOOおよび1つ以上のH原子はFで置換されていてもよい)、ならびに
Ar、Ar、Ar10もしくはAr11に直接結合する、またはその一部を形成する、またはスペーサー基によってそこから離間される架橋性基、例えばそうした二重結合およびビニルもしくはアクリレート基、またはベンゾジクロロブタン基を含む基から選択されてよい。
Ar、Arおよび存在する場合、Ar10およびAr11の好ましい置換基は、C1〜40ヒドロカルビル、好ましくはC1〜20アルキルまたはヒドロカルビル架橋基である。
式(VIII)の好ましい繰り返し単位としては、式1〜3:
Figure 0006975050
の単位が挙げられる。
好ましくは、式1の繰り返し単位のAr、Ar10およびAr11はフェニルであり、Arはフェニルまたは多環式芳香族基である。
好ましくは、式2および式3の繰り返し単位のAr、ArおよびAr11はフェニルである。
好ましくは、式3の繰り返し単位のArおよびArはフェニルであり、R11はフェニルまたは分岐鎖状または直鎖状のフェニル基である。
式(VIII)の繰り返し単位を含むポリマーは、式(VIII)の繰り返し単位および1つ以上の共繰り返し単位を含むホモポリマーまたはコポリマーであってよい。
コポリマーの場合、式(VIII)の繰り返し単位は、約1〜99モル%の範囲内、約1〜50モル%であってもよいモル量で提供されてよい。
上記のとおり、例示的な共繰り返し単位としては、アリーレン単位でもよいアリーレン繰り返し単位が挙げられる。
電子輸送層は、フルオレン繰り返し単位鎖などの置換されていてもよいアリーレン繰り返し単位鎖を含むポリマーを含んでよい。
カソード
カソードは、発光層への電子の注入を可能にする仕事関数を有する材料から選択される。カソードと発光材料との間の有害な相互作用の可能性などの他の要素が、カソードの選択に影響を与える。カソードは、アルミニウムの層などの単一の材料から構成されていてよい。あるいは、複数の導電性材料、例えば国際公開第98/10621号に開示されるように、低仕事関数材料とカルシウムおよびアルミニウムなどの高仕事関数材料との2層といった複数の導電性金属を含んでよい。カソードは、例えば、国際公開第98/57381号、Appl.Phys.Lett.2002,81(4),634、および国際公開第02/84759号に開示されるような元素状バリウムの層を含んでよい。カソードは、電子注入を助けるために、有機半導体層と1つ以上の導電性カソード層との間の金属化合物の薄層(例、1〜5nm)、特にアルカリまたはアルカリ土類金属の酸化物またはフッ化物を含んでよく、例えば、国際公開第00/48258号に開示されるようにフッ化リチウム、例えば、Appl.Phys.Lett.2001,79(5),2001に開示されるようにフッ化バリウム、および酸化バリウムを含んでよい。素子への効率的な電子注入を提供するために、カソードは、好ましくは3.5eV未満、より好ましくは3.2eV未満、最も好ましくは3eV未満の仕事関数を有する。金属の仕事関数は、例えば、Michaelson,J.Appl.Phys.48(11),4729,1977に見出すことができる。
カソードは、不透明または透明であってよい。アクティブマトリクス素子には透明なカソードが特に有利である。なぜならこのような素子において、透明なアノードを通した発光は、発光画素の下に位置する駆動回路によって少なくとも部分的にブロックされるためである。透明なカソードは、透明になるように十分薄い電子注入材料の層を含む。典型的には、この層の横方向の導電率は、その薄さにより低い。この場合、電子注入材料の層は、酸化インジウムスズなどの透明な導電性材料のより厚い層と組み合わせて使用される。
透明なアノードを有する必要がない透明なカソード素子(もちろん、十分に透明な素子が望まれない限り)、そして下部発光型素子に使用する透明なアノードは、アルミニウム層などの反射性材料の層で置換または補足されてよいことが理解されるであろう。透明なカソード素子の例は、例えば、英国特許第2348316号に開示されている。
カプセル化
有機光電子素子は、水分および酸素に敏感な傾向がある。したがって、基板は、素子への水分および酸素の進入を防止するために、良好なバリア特性を有することが好ましい。基板は一般にガラスであるが、特に素子の可撓性が望まれる場合、代替基板が使用されてよい。例えば、基板は、1つ以上のプラスチック層、例えばプラスチック層と誘電体バリア層との交互の基板、または薄ガラスとプラスチックとの積層体を含んでよい。
素子は、水分および酸素の進入を防止するために、カプセル化材料(図示せず)でカプセル化されてよい。適切なカプセル化材料としては、ガラスシート、二酸化ケイ素、一酸化ケイ素、窒化ケイ素またはポリマーの交互積層体などの適切なバリア特性を有する膜、および誘電体または気密容器が挙げられる。透明なカソード素子の場合、一酸化ケイ素または二酸化ケイ素などの透明なカプセル化層は、ミクロンレベルの厚さに堆積させてよいが、好ましい一実施形態では、そのような層の厚さは20〜300nmの範囲内である。基板またはカプセル化材料に浸透してよいいかなる大気中の水分および/または酸素も吸収するためのゲッタ材料は、基板とカプセル化材料との間に配置されてよい。
測定
異方性因子αは、M Flammich et al,Organic Electronics 12,2011,p.1663−1668に記載されるように、発光分光法を使用して測定され、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。平均双極子配向は、z方向が薄膜の平面に対して垂直であるベクトル(x、y、z)によって表すことが可能である。本明細書の全体で使用されるように、これはさらにFlammichらにおいて使用される垂直成分p||:p=(x+y):zに平行な比率として、またはあるいは異方性因子α=z/x=z/yとしてパラメータ化され得る。この方法で、等方配向は(1、1、1)によって表すことが可能であり、p||:p=2:1であり、α=1である。加えて、異方配向の一例は、(0.3571、0.3571、0.2858)として表すことができ、p||:p=2.5:1およびα=0.8である。
吸収異方性は、Ramsdale et al.,Advanced Materials vol.14(3),p212(2002)に記載されている分光偏光解析法を使用して最低エネルギー吸収のピークを分析することによって測定される。
特に指定しない限り、本明細書で提供されるα値は、上記のとおり、発光分光法によって測定される。
本明細書のあらゆる箇所に記載される矩形波サイクリックボルタンメトリーは、作用電極の電位を、時間に対して線形に勾配をなすことによって実施されてよい。矩形波ボルタンメトリーが設定電位に達すると、作用電極の電位勾配が反転する。この反転は、1回の実験中に複数回起こり得る。作用電極で電流は、印加電圧に対してプロットされ、サイクリックボルタモグラムトレースが得られる。
CVによってHOMOまたはLUMOのエネルギー準位を測定する装置は、tert−ブチル過塩素酸アンモニウム/またはtertブチル六フッ化リン酸アンモニウムのアセトニトリル溶液を含むセル、試料が膜としてコーティングされるガラス状炭素作用電極、白金対極(電子の供与体または受容体)および参照ガラス電極Ag/AgClリークなしを含んでもよい。計算目的で、実験の最後にフェロセンをセルに添加する。
Ag/AgCl/フェロセンと試料/フェロセンとの間の電位差の測定。
方法および設定:
直径3mmのガラス状炭素作用電極
Ag/AgCl/リークなしの参照電極
Ptワイヤ補助電極
0.1Mテトラブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート アセトニトリル溶液
LUMO=4.8−フェロセン(ピークからピークまでの最大平均)+開始
試料:3000rpmで回転させたトルエン溶液1滴5mg/mLのLUMO(還元)測定
200mV/sおよび−2.5Vのスイッチング電位で測定した厚膜に、良好な可逆性還元事象が典型的に観察される。還元事象は、10サイクルにわたって測定および比較されるべきであり、通常第3サイクルで測定値が取られる。開始は、還元事象の最勾配部分の最適ラインとベースラインとの交差で取られる。 HOMOおよびLUMO値は、周囲温度で測定されてよい。
[実施例]
化合物の実施例1
以下の反応スキームに従ってステップ1〜4を実施した。
Figure 0006975050
ステップ1:中間体の合成
Figure 0006975050
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、熱ソケット、窒素導入口および出口を備えた5Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1) 4−ブロモピリジン塩酸塩(80g、0.4113モル)のTHF懸濁液(2000mL)をフラスコに入れた。
2) 反応混合物を−78℃まで冷却し、1Mの臭化フェニルマグネシウム(917mL、0.9172モル)を追加の漏斗から添加し、1時間、内部温度を75℃〜−70℃に維持した。
3) 反応混合物を−78℃で30分間維持した。
4) クロロギ酸フェニル(54.2mL、0.4319モル)を−78℃で反応混合物に滴下した。
5) 反応混合物をゆっくりと室温まで温め、室温で16時間維持した。
6) 20%塩化アンモニウム溶液(1000mL)を反応混合物に添加した。
7) 反応混合物を、酢酸エチル(2×1000mL)で抽出した。
8) 合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ濃縮し、薄茶色の粘性油として180gの粗中間体を得た。
9) 粗製物を、溶離液として2%の酢酸エチルのヘキサン溶液を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ)を通してフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の粘性油として78.1%のHPLC純度を有する112gの中間体を得た(収率=76.5%)。
ステップ2:
Figure 0006975050
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、窒素導入口および出口を備えた5Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1. 中間体(112g、0.3144モル)を、トルエン(2000mL)の入った5Lの反応フラスコに入れた。
2. o−クロラニル(85g、0.3458モル)の酢酸溶液(1500mL)を、室温で30分間にわたり、反応混合物に添加した。
3. 反応混合物を、室温で16時間撹拌した。
4. 次いで、混合物を氷浴中で0℃まで冷却した。
5. 20%NaOH水溶液(5L)を反応混合物にゆっくり添加し、pHを10〜11の範囲に調整した。
6. 溶液を、メチルt−ブチルエーテル(2000mL×3)で抽出した。
7. 合わせた有機層を、水(2000mL)、ブライン溶液(1500mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ濃縮し、薄茶色の粘性油として108gの粗生成物を得た。
8. 粗生成物を、溶離液として2%のEtOAcのヘキサン溶液を使用するGraceカラムクロマトグラフィーにより3バッチ(各36g)で精製し、淡黄色の粘性油として97.8%のHPLC純度を有する58.8gの生成物を得た。それは、不純物として生成物のクロロ誘導体1.88%を含有していた(収率=80%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ[ppm]7.43(dd,J=1.76,5.28Hz,1H),7.47−7.53(m,3H),7.93 (d,J=1.72Hz,1H),7.98−8.00(m,2H),8.53(d,J=5.28Hz,1H).
ステップ3:中間体の合成
Figure 0006975050

Figure 0006975050
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた3Lの4口丸底フラスコ。
実験手順:
1. ジオキサン(1090mL)中のステップ2の生成物(58.8g、0.2511モル)を、R.B.フラスコに入れた。
2. ビス(ピナコラト)ジボロン(95.67g、0.3768モル)および酢酸カリウム(74g、0.7533モル)を、混合物に添加した。
3. 混合物を、Nガスで1時間脱気した。
4. PdCl(dppf)(4.1g、0.005モル)を、混合物に添加した。
5. 反応混合物を90℃まで加熱し、3時間維持した。
6. 反応混合物を室温まで冷却し、n−ヘキサン(2L)で希釈し、40分間撹拌し、セライト床を通して濾過した。
7. 濾液を濃縮して、粗生成物として108gの中間体を得た。
8. 粗製物を、溶離液として中性Alおよび5%の酢酸エチルのヘキサン溶液を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、95.93%のHPLC純度を有する68gの中間体を得た(収率=96.3%)。
ステップ4
Figure 0006975050

Figure 0006975050
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた5Lの4口丸底フラスコ。
実験手順:
1. 中間体(65g、0.2313モル)および5−ブロモ−2−ヨードトルエン()(68.67g、0.2313モル)を、トルエン/エタノール(3:1)混合物(1360mL)に入れた。
2. 混合物を、Nガスで40分間脱気した。
3. 炭酸ナトリウム(73.55g、0.6939モル)を添加し、続いて水(340mL)を添加し、Nガスで30分間パージした。
4. Pd(PPh(5.34g、0.0046モル)を添加し、Nガスでさらに30分間パージした。
5. 反応混合物を80℃まで加熱し、20時間維持した。
6. 反応混合物を室温まで冷却し、水(1.5L)を添加した。
7. 有機層を分離し、水層をEtOAc(1000mL×3)で抽出した。
8. 合わせた有機層を、水(1.5L)、ブライン(1.5L)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ濃縮し、薄茶色の粘性油として80gの粗生成物を得た。
9. 粗製物を、230〜400シリカゲルおよび溶離液として6%のジエチルエーテルのヘキサン溶液を使用する反復カラムクロマトグラフィーにより精製し、99.78%のHPLC純度を有する薄オレンジ色の固体として30gの生成物を得た(収率=40%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ[ppm]2.31(s,3H),7.14−7.19(m,2H),7.43−7.52(m,5H),7.67 (s,1H),8.03(d,J=7.60Hz,2H),8.75(d,J=5.20Hz,1H).
ステップ5
Figure 0006975050
5g(15.4ミリモル)の2−フェニル−4−(2−メチル−4−ブロモフェニル)ピリジンおよび4’−n−オクチルビフェニル−4−ボロン酸ピナコールエステル(1.2当量)を、トルエン(50mL)に溶解し、窒素で1時間バブリングした。Pd(dba)(0.01当量)およびSPhos(0.02当量)をを添加し、混合物を窒素でさらに10分間バブリングした。窒素でバブリングすることによりEtNOH(20%水溶液、4当量)を脱気し、反応物に添加し、混合物を撹拌し、115℃で20時間加熱した。
室温まで冷却した後、有機部分を分離し、水で洗浄し、次いで溶媒を除去して灰色固体を得た。これをジクロロメタン溶液からアセトニトリルに沈殿させ、続いてメタノールによる粉砕によって精製した。最後に、この材料を酢酸エチルに溶解し、残った未溶解材料を濾過により除去した。濾液からの溶媒除去により、5.7gの白色固体を得た(収率73%)。
ステップ6
Figure 0006975050
5.7gの出発材料(11.18ミリモル)および塩化イリジウム(III)(0.4当量)を、フラスコに入れ、2−エトキシエタノールと水との混合物(76mL、3:1混合物)に懸濁した。混合物を撹拌しながら窒素で1時間バブリングし、次いで120℃まで17時間加熱した。室温まで冷却した後、200mLの水を添加し、混合物を30分間撹拌した。黄色沈殿物を濾過により回収した。生成物をジクロロメタンからヘプタンに沈殿させ、続いてトルエンからメタノールに沈殿させることによって精製した。これにより3.27gの黄色固体を得た(収率85%)。
ステップ7
Figure 0006975050
3.27g(1.31ミリモル)の出発材料、炭酸ナトリウム(5当量)、2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオン(5当量)および2−エトキシエタノール(65mL)をフラスコに入れ、窒素で1時間バブリングした。次いで反応物を撹拌し、120℃で20時間加熱した。室温まで冷却した後、200mLの水をフラスコに添加し、次いで混合物を400mLの水が入ったビーカーに注いだ。得られた沈殿物をブフナー漏斗に回収し、メタノールで洗浄した。得られた黄色固体を、ジクロロメタンとヘプタンとの混合物中での再結晶によって精製し、1.85gの生成物を得た(収率51%)。
生成物を図2に図示した。
H NMR(600MHz,CHLOROFORM−d)δ=8.46(2H,d,J2,2’,3,3’=5.8Hz,H−2,2’),7.84(2H,s,H−5,5’),7.74−7.77(4H,m,H−21”‘,21’,21,21”),7.70−7.73(4H,m,H−22”‘,22’,22,22”),7.65(2H,s,H−17,17’),7.63(2H,d,J=7.8Hz,H−15,15’),7.61(1H,s,H−9’,9),7.60(5H,d,J=7.8Hz,H−25”‘,25’,25,25”),7.48(2H,d,J14,14’,12,12’=7.7Hz,H−14,14’),7.26−7.32(4H,m,H−26”‘,26’,26,26”),7.11(2H,dd,J3,3’,2,2’=5.8Hz,J=1.8Hz,H−3,3’),6.85(2H,t,J10,10’,11,11’=7.3Hz,H−10,10’),6.76(2H,t,J11,11’,10,10’=7.4Hz,H−11,11’),6.57(2H,d,J12,12’,14,14’=8.1Hz,H−12,12’),5.55(1H,s,H−38),2.68(4H,t,J28’,28,29’,29=7.8Hz,H−28’,28),2.49(6H,s,H−19’,19),1.68(4H,quin,J29’,29,28’,28=7.6Hz,H−29’,29),1.30−1.41(12H,m,H−32’,32,31’,31,30’,30),1.26−1.31(5H,m,H−33’,33),1.25−1.42(4H,m,H−34’,34),0.95(18H,s,H−43’,43,43”‘,41’,41,41”),0.87−0.93(6H,m,H−35’,35)
化合物の実施例2
Figure 0006975050
ステップ1:中間体の合成
Figure 0006975050

Figure 0006975050
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた2Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1) 4−tert−ブチル−ベンゾニトリル()(100g、0.6289モル)、尿素(9.45g、0.1572モル)のDMSO溶液(800mL)に、水素化ナトリウム(13g、0.3145モル)を、室温で少しずつゆっくりと添加し、16時間撹拌した。
2) 反応混合物の完了後、5%酢酸水溶液(2L)を添加し、1時間撹拌した。
3) 生成した白色固体を濾過し、水(1000mL)、石油エーテル(200mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、73gの4,6−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール()を白色固体として得た。
4) それをそのまま次のステップに使用した。
ステップ2:中間体の合成
Figure 0006975050
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器および凝縮器を備えた2Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1) 中間体()(73g、0.2019モル)とPOCl(730mL)との混合物を90℃で3時間加熱した。
2) 反応終了後、高真空下でPOClを留去した。
3) 得られた残渣を、氷水(1000mL)に注意深く添加し、30分間撹拌した。
4) 形成された固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、中間体()を白色固体として得た(33g、2ステップで13.8%)。
H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ[ppm]8.47(d,J=7.88Hz,4H),7.68(d,J=7.92Hz,4H),1.36(s,18H).

ステップ3:中間体の合成
Figure 0006975050
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた2Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1) 4−ブロモ−2−ピリジン塩酸塩(45g、0.2314モル)のTHF溶液(700mL)を、フラスコに入れた。
2) 反応混合物を−78℃まで冷却し、2Mの臭化フェニルマグネシウム(281mL、0.5622モル)を追加の漏斗から1時間にわたり−75℃〜−70℃を維持しながら加えた。
3) 反応マスを−78℃で1時間維持した。
4) クロロギ酸フェニル(42.02g、0.2684モル)のTHF溶液(200mL)を、反応マスに−78℃で添加した。
5) 反応マスをゆっくりと室温まで温め、室温で16時間維持した。
6) 20%塩化アンモニウム溶液(400mL)を、反応マスに添加した。
7) 反応マスを酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。
8) 合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ留去し、72gの粗製物を得た。
9) 粗製物を、精製することなくそのまま次のステップに用いた。
ステップ4:中間体の合成
Figure 0006975050

Figure 0006975050
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた2Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1. 粗製物(45g)を、トルエン(900mL)の入った2Lの反応フラスコに入れた。
2. o−クロラニル(69.97g、0.2846モル)の酢酸溶液(520mL)を、室温で30分間にわたり反応マスに添加した。
3. 反応マスを室温で16時間撹拌した。
4. 10%NaOH水溶液を、反応マスにゆっくりと添加し、pHを10〜11の範囲に調整した。
5. 反応マスをセライト床を通して濾過した。
6. トルエン層に濃塩酸(100mL)を添加し、10分間撹拌した。
7. 有機層を分離し、pHを10〜11の範囲に調整することによって10%NaOH溶液で2回洗浄した。
8. 有機層をメチルt−ブチルエーテル(200mL×3)で抽出した。
9. 合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、留去し、HPLCにより純度90.7%を有する中間体()40gを得た。
10. 粗製物を、溶離液として中性Alおよび2%の酢酸エチルのヘキサン溶液を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、97.2%のHPLC純度を有する34gの()を得た。
ステップ5:中間体の合成
Figure 0006975050
装置の設定:
機械的オーバーヘッド撹拌器、凝縮器、窒素導入口および出口を備えた2Lの4口丸底フラスコ。
実験手順:
1. 中間体()(34g、0.1452モル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(55.32g、0.2179モル)および酢酸カリウム(42.77g、0.4357モル)を、ジオキサン(550mL)に入れた。
2. 上記混合物をNガスで30分間脱気した。
3. PdCl(dppf)(5.93g、0.0073モル)を添加した。
4. 反応混合物を100℃まで加熱し、2時間維持した。
5. 反応混合物を室温まで冷却し、セライト床を通して濾過した。
6. 濾液を濃縮し、粗生成物としてを58g得た。
7. 粗製物を、溶離液として中性Alおよび2%の酢酸エチルのヘキサン溶液を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、96.4%のHPLC純度を有する45gの()を得た。
ステップ6
Figure 0006975050
装置の設定:
機械的撹拌器、窒素導入口および出口を備えた2Lの3口丸底フラスコ。
実験手順:
1) 窒素雰囲気下での、中間体(49g、0.1290モル)、中間体(39.88g、0.1419モル)および炭酸ナトリウム(34.18g、0.3225モル)、トルエン(800mL)および蒸留水(200mL)。
2) 上記反応混合物を脱気し、アルゴンで30分間パージした。
3) Pd(PPh(7.45g、0.0064モル)を添加し、反応マスを100℃で16時間加熱した。
4) 暗褐色粗製物マスを室温まで冷却し、セライト床を通して濾過し、酢酸エチル(500mL)で洗浄した。
5) 濾液に水(500mL)を添加した。
6) 有機相を分離し、ブライン(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物として約61gの暗褐色油を得た。
7) アセトニトリル(400mL)を粗製物に添加し、室温で2時間撹拌した。
8) 固体を濾別し、アセトニトリル(2×100mL)で洗浄した。
9) 粗製物を、シリカゲル(230〜400メッシュ)および溶離液として5%の酢酸エチルのヘキサン溶液を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、98.9%のHPLC純度を有する38gの生成物を得た。
10) 化合物(38g)を、アセトニトリル(560mL)と酢酸エチル(240mL)との混合物に溶解し、室温まで冷却した。
11) 固体を濾別し、真空下で乾燥させ、99.67%のHPLC純度を有する31gを得た(収率:48.2%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ[ppm]9.03(s,1H),8.97(d,J=5.04Hz,1H),8.72(d,J=8.36Hz,4H),8.53(d,J=5.04Hz,1H),8.20(d,J=7.16 Hz,2H),7.65(d,J=8.36Hz,4H),7.57−7.61 (m,2H),7.52−7.53(m,1H),1.44(s,18H).

13C−NMR(100MHz,CDCl):δ[ppm]172.00,170.06,158.39,156.56,150.42,144.87,139.20,133.11,129.26,128.93,28.86,127.16,125.76,120.80,119.23,35.16,31.22
ステップ7
Figure 0006975050
6.45gの塩化イリジウム(III)水和物(18.2ミリモル)および出発材料(2.2当量)をフラスコに入れ、2−エトキシエタノール/水(360mL)の3:1の混合物に懸濁した。混合物を、125℃で14時間撹拌する前に1時間脱気した。反応の間、容器を光から保護した。室温まで冷却した後、水200mLを添加し、混合物を15分間撹拌した。沈殿固体を濾過により回収し、水200mL、続いてエタノール300mLおよびメタノール500mLで洗浄した。さらに精製することなく使用した生成物−18.98g(収率85%)。
ステップ8
Figure 0006975050
3g(1.23ミリモル)の出発材料および炭酸ナトリウム(10.0当量)を、フラスコに入れ、80mLの2−エトキシエタノールに懸濁した。滴下漏斗中で、2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−3,5−ジオン(4.0当量)を、20mLの2−エトキシエタノールに溶解した。両溶液を窒素で40分間バブリングした。反応フラスコを撹拌し、60℃まで加熱し、次いで滴下漏斗からの溶液を添加した。温度を130℃まで上げ、反応物を18時間撹拌した。室温まで冷却した後、水100mLをフラスコに添加し、20分間撹拌した。沈殿生成物を濾過によって回収し、水で洗浄した。得られた濃赤色固体を、カラムクロマトグラフィー、続いてトルエン/アセトニトリルからの再結晶によって精製した。
生成物を図3に図示した。
H NMR(600MHz,CHLOROFORM−d)δ=9.17(2H,s,H−5,5’),8.75(8H,d,J=8.5Hz,H−18”,18””‘,18”””‘,18’,18,18””,18”‘,18”””),8.71(2H,d,J=5.9Hz,H−2,2’),8.37(2H,dd,J=5.9Hz,J=1.5Hz,H−3,3’),7.85−7.90(2H,m,J=7.6Hz,H−12,12’),7.66(8H,d,J=8.5Hz,H−19”,19””‘,19”””‘,19’,19,19””,19”‘,19””),6.92−6.97(1H,m,M02),6.94(2H,t,J=7.3Hz,H−11,11’),6.76(2H,t,J=7.3Hz,H−10,10’),6.46−6.50(2H,m,J=7.6Hz,H−9,9’),5.58(1H,s,H−25),1.44(37H,s,H−22”,22””‘,22*,22’,22”””‘,22”””,22*’,22,22””,22”‘,22”””,22””””‘),0.98(15H,s,H−28”,28,28’,30,30”,30’)
組成物の実施例1
化合物の実施例2の組成物(5重量%)およびホストポリマー1(95重量%)の膜を、スピンコーティングによって形成し、異方性因子αを、本明細書に記載されるように、発光分光法によって測定した。
ホストポリマー1は、国際公開第00/53656号に記載されるように、スズキ重合によって形成されたポリマーであり、上記のとおり式VIIa(50モル%)、XI(40モル%)およびX(10モル%)の繰り返し単位を含む。
α値は0.79であった。
比較組成物1
下記の比較化合物1を化合物の実施例2の代わりに使用した以外は、組成物の実施例1について記載されるように、膜を調製した。
α値は1.09であった。
Figure 0006975050
比較化合物1
組成物の実施例2
化合物の実施例1の組成物(5重量%)およびホストポリマー2(95重量%)の膜を、スピンコーティングすることによって形成し、異方性因子αを、本明細書に記載されるように、発光分光法によって測定した。
ホストポリマー2は、国際公開第00/53656号に記載されるように、スズキ重合によって形成されたポリマーであり、上記のとおり式VIIa(50モル%)およびXI(50モル%)の繰り返し単位を含む。
α値は0.33であった。
比較素子1
以下の構造を有する有機発光素子を調製した。ITO/HIL/HTL/LEL/カソード
であって、ITOがインジウム−スズ酸化物アノードであり、HILが正孔注入材料を含む正孔注入層であり、HTLが正孔輸送層であり、LELが発光層である。
UV/オゾンを使用してITOを担持する基板(45nm)を洗浄した。正孔注入材料の配合物をスピンコーティングすることによって、正孔注入層を約65nmの厚さに形成した。式(VII)のフェニレン繰り返し単位、式(VIII−1)のアミン繰り返し単位および式(IXa)の架橋性繰り返し単位を含む正孔輸送ポリマーをスピンコーティングし、加熱することによってポリマーを架橋することによって正孔輸送層を約22nmの厚さに形成した。ホストポリマー3:比較化合物2(70重量%:30重量%)の混合物をスピンコーティングすることによって、発光層を約83nmの厚さに形成した。約2nmの厚さのフッ化ナトリウムの第1の層、約100nmの厚さのアルミニウムの層および約100nmの厚さの銀の層の発光層上に、カソードを形成した。
ホストポリマー3は、セット1のモノマーの重合によって形成された第1のブロック、およびセット2のモノマーの重合によって形成された第2のブロックについて国際公開第00/53656号に記載されるように、スズキ重合によって形成されたブロックポリマーである。
セット1:
Figure 0006975050

Figure 0006975050
セット2:
Figure 0006975050

Figure 0006975050
比較化合物2は、以下の構造を有する。
Figure 0006975050
素子の実施例1
5重量%の比較化合物1を5重量%の化合物の実施例1で置き換えた以外は、比較素子1について記載されるように、素子を調製した。
素子の実施例1の効率は約97cd/Aであったのに対し、比較素子1の効率は約76cd/Aであった。
図4を参照すると、素子の実施例1(実線)の外部量子効率は、比較素子1(点線)の外部量子効率よりもかなり高い。
本発明を特定の例示的な実施形態に関して説明してきたが、本明細書に開示された特徴の様々な変更、改変および/または組み合わせが、以下の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく当業者には明らかであることが理解されよう。
本発明は一態様において、以下を提供する。
[項目1]
式(I):M(L )x(L )y(I)の金属錯体であって、
式中、
Mは第2列または第3列遷移金属であり、
は存在するごとに独立して発光配位子であり、
は補助配位子であり、
xは少なくとも1であり、
yは少なくとも1であり、
各L は式(IIa)または(IIb):
Figure 0006975050
の基であり、
式中、R 〜R 10 は、それぞれ独立してHまたは置換基であり、ただし少なくとも1つのL のR 、R およびR の少なくとも1つが式−(Ar) (式中、Arは存在するごとに、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、pは少なくとも2である)の基である、金属錯体。
[項目2]
xが2である、項目1に記載の金属錯体。
[項目3]
式(I)の前記化合物が、式(Ia):
Figure 0006975050
を有する、項目2に記載の金属錯体。
[項目4]
各配位子L が、式−(Ar) の少なくとも1つの置換基で置換されている、項目2または3に記載の金属錯体。
[項目5]
前記2つの配位子L が同じである、項目4に記載の金属錯体。
[項目6]
少なくとも1つの配位子L のR のみが置換基−(Ar) である、項目1〜5のいずれかに記載の金属錯体。
[項目7]
yが1である、項目1〜6のいずれかに記載の金属錯体。
[項目8]
前記または各L が、独立して二座配位子である、項目1〜7のいずれかに記載の金属錯体。
[項目9]
前記または各L が、N,N−キレート配位子、N,O−−キレート配位子、およびO,O−−キレート配位子からなる群から独立して選択される、項目8に記載の金属錯体。
[項目10]
Mがイリジウムである、項目1〜9のいずれかに記載の金属錯体。
[項目11]
各Arが、独立して、炭素原子および窒素原子の非置換もしくは置換フェニルまたは非置換もしくは置換ヘテロアリールである、項目1〜10のいずれかに記載の金属錯体。
[項目12]
前記または各配位子L の唯一の置換基または複数の置換基が、式−(Ar)pの置換基である、項目1〜11のいずれかに記載の金属錯体。
[項目13]
Arが、非置換または1つ以上の置換基で置換されたフェニルである、項目1〜12のいずれかに記載の金属錯体。
[項目14]
−(Ar)pが、式:
Figure 0006975050
の基であり、
式中、各フェニルは、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換され、R 12 はHまたは置換基である、項目13に記載の金属錯体。
[項目15]
項目1〜14のいずれかに記載の金属錯体およびホストを含む、組成物。
[項目16]
前記ホストがポリマーである、項目15に記載の組成物。
[項目17]
項目15または16に記載の組成物および少なくとも1つの溶媒を含む、配合物。
[項目18]
アノード、カソードおよび項目15または16に記載の組成物を含む前記アノードと前記カソードとの間の発光層を含む、有機発光素子。
[項目19]
項目17に記載の前記配合物を、前記アノードおよび前記カソードの一方の上に堆積させるステップと、
前記少なくとも1つの溶媒を蒸発させ、前記発光層を形成するステップと、
前記発光層上に前記アノードおよびカソードの他方を形成するステップと、
を含む、項目18に記載の素子を形成する方法。
[項目20]
式(I):M(L )x(L )y (I)の金属錯体であって、
式中、
Mは第2列または第3列遷移金属であり、
は存在するごとに独立して発光配位子であり、
は補助配位子であり、
xは少なくとも1であり、
yは少なくとも1であり、
少なくとも1つのL は、式−(Ar) (式中、Arは存在するごとに、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、pは少なくとも2である)の少なくとも1つの基で置換され、
前記金属錯体の遷移双極子モーメントベクトルと少なくとも1つのL1−(Ar) 結合の結合ベクトルとの間の角度が15°未満である、金属錯体。
[項目21]
式(I):M(L )x(L )y(I)の金属錯体であって、
式中、
Mは第2列または第3列遷移金属であり、
は存在するごとに独立して発光配位子であり、
は補助配位子であり、
xは少なくとも1であり、
yは少なくとも1であり、
少なくとも1つのL は式−(Ar) (式中、Arは存在するごとに、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり、pは少なくとも2である)の少なくとも1つの基で置換され、その結果、前記金属錯体のa:b比は少なくとも3:1であり、aは前記錯体の遷移双極子モーメントと平行な方向における前記錯体の大きさであり、bは前記錯体の前記遷移双極子モーメントに垂直な任意の方向における前記錯体の大きさである、金属錯体。

Claims (14)

  1. 式(I)の燐光発光性金属錯体:
    M(L)x(L)y (I)
    式中、
    Mはイリジウムであり、
    は存在するごとに独立して発光配位子であり、
    は補助配位子であり、Lが1つの場合の前記L、またはL2が2以上ある場合の各Lは、N,N−キレート配位子、N,O−−キレート配位子、およびO,O−−キレート配位子からなる群から独立して選択され、
    xは少なくとも1であり、
    yは少なくとも1であり、
    各Lは式(IIa)
    Figure 0006975050

    基であり、
    式中、R〜R10は、それぞれ独立してHまたは置換基であり、ただし少なくとも1つのLのR およびの少なくとも1つが式−(Ar)(式中、Arは存在するごとに、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニレンまたはトリアジン基であり、pは少なくとも2であり、*で示される原子はMに直接結合する)の基である燐光発光性金属錯体、およびホストを含む組成物であって、
    該ホストはアリーレンまたはヘテロアリーレン繰り返し単位を含む共役ポリマーである、前記組成物。
  2. xが2である、請求項1に記載の組成物。
  3. 式(I)の前記発光性金属錯体が、式(Ia):
    Figure 0006975050

    を有する、請求項2に記載の組成物。
  4. 各配位子Lが、式−(Ar)の少なくとも1つの置換基で置換されている、請求項2または3に記載の組成物。
  5. 前記2つの配位子Lが同じである、請求項4に記載の組成物。
  6. 少なくとも1つの配位子LのRのみが置換基−(Ar)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. yが1である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. が1つの場合の前記L、またはL2が2以上ある場合の各Lが、独立して二座配位子である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 配位子Lが1つの場合の前記配位子L、または配位子Lが2以上ある場合の各配位子Lの唯一の置換基または複数の置換基が、式−(Ar)pの置換基である、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  10. Arが、非置換または1つ以上の置換基で置換されたフェニルである、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  11. −(Ar)pが、式:
    Figure 0006975050

    の基であり、
    式中、各フェニルは、独立して非置換または1つ以上の置換基で置換され、R12はHまたは置換基である、請求項10に記載の組成物。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物および少なくとも1つの溶媒を含む、配合物。
  13. アノード、カソードおよび請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物を含む前記アノードと前記カソードとの間の発光層を含む、有機発光素子。
  14. 請求項12に記載の前記配合物を、前記アノードおよび前記カソードの一方の上に堆積させるステップと、
    前記少なくとも1つの溶媒を蒸発させ、前記発光層を形成するステップと、
    前記発光層上に前記アノードおよびカソードの他方を形成するステップと、
    を含む、請求項13に記載の素子を形成する方法。
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