JP2021096236A - 2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤、及び2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による測定への影響を抑制する測定用試薬組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤、及び試料中の物質を測定する際に2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による測定への影響を抑制する測定用試薬組成物を提供する。【解決手段】本発明の態様によれば、ペルオキシダーゼと、ペルオキシダーゼの存在下で試料中の物質に由来する過酸化水素と反応して発色するよう構成された発色試薬と、シクロデキストリン又はその類縁体と、を備える測定用試薬組成物が提供される。【選択図】なし

Description

本発明は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤、及び2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による測定への影響を抑制する測定用試薬組成物に関する。
過酸化水素/ペルオキシダーゼ反応を利用した酸化還元発色系である、トリンダー試薬及びカップラーを用いた測定系やロイコ型色素を用いた測定系は、さまざまな臨床生化学検査での定量評価に用いられている(例えば、特許文献1、2参照。)。これらの測定系は、発色試薬の改良に伴い感度の上昇は達成されてきているものの、生体試料中のエタンシラート等の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、アスコルビン酸、N−アセチルシステイン、及びビリルビンなどの物質により測定値が影響を受けることが知られている。近年、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸のカルシウム塩であるドベシル酸カルシウムもまた、トリンダー試薬及びカップラーを用いた測定系における測定値へ影響を与えることが示唆されている。
ドベシル酸カルシウムは血管保護作用のある薬剤であり、糖尿病性網膜症や慢性静脈不全、種々の微小血管障害治療薬として処方される。また、糖尿病性腎症及びゲンタマイシンによる急性腎障害に対する保護効果が明らかにされたほか、抗酸化能の増加による腸管虚血再灌流障害への保護能についても示唆されている。経口投与されたドベシル酸カルシウムは、吸収後も親薬物として体内に存在し、腎臓及び腸から排泄される。薬物動態データによれば、ドベシル酸カルシウムは500mgの単回投与後6時間後には血漿中濃度が8μg/mLとなる。現在臨床で実施される投与形態は500mgを3回/日であるため、定常状態の血漿中濃度は15μg/mL程度と推定される(例えば、非特許文献1参照。)。
X.Guoらは、ドベシル酸カルシウムを添加した検体における尿酸、トリグリセリド、総コレステロール、善玉コレステロール、及び悪玉コレステロールをトリンダー試薬及びカップラーを用いた発色系で測定すると、ドベシル酸カルシウムが用量依存的に測定値に影響を与えることを明らかにした。また、X.Guoらは、ドベシル酸カルシウムが糖化アルブミン(GA)の測定においても用量依存的に測定値に影響を与えることを見出した。即ち、糖化アルブミンの量が異なる3種の血清に対してドベシル酸カルシウムを複数濃度添加した検体を作成し、検体の糖化アルブミンを測定することで、ドベシル酸カルシウム16μg/mLにおいては10%程度、ドベシル酸カルシウム64μg/mLにおいては30%程度、糖化アルブミンの測定値に影響することを明らかとした。また、健常人に対しドベシル酸カルシウム500mgを3回/日で3日間投与して定常状態とした後の空腹時血液、及び更にドベシル酸カルシウム500mgを投与した後2時間後の血液を測定することで、空腹時ドベシル酸カルシウム7.33μg/mLにおいて4.8%、2時間後ドベシル酸カルシウム18.52μg/mLにおいて12.8%、糖化アルブミンの測定値に影響することを明らかにした(例えば、非特許文献2、3参照。)。
糖化アルブミンは、糖尿病の診断及び管理を行う上で非常に重要な指標となる糖化タンパク質の一つである。糖化アルブミンは、過去約1〜2ヶ月の平均血糖値を反映するヘモグロビンA1c(HbA1c)と比べてより直近の、過去約2週間の平均血糖値を反映する項目として臨床検査に導入されている。糖化アルブミンは、上述した過酸化水素/ペルオキシダーゼ反応を利用した酸化還元発色系を用いて測定される。糖化アルブミンに限らず、酸化還元発色系を用いた測定系は、臨床生化学検査において様々な対象物質の測定に用いられているが、これまで述べたように、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩によって、測定値が影響を受けることがわかっている。一方で、その影響を軽減させる方法は知られていない。
特許第4697809号公報 特許第5274590号公報
本発明は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤、及び試料中の物質を測定する際に2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による測定への影響を抑制する測定用試薬組成物を提供することを課題とする。
本発明の態様は、以下を含む。
[1]ペルオキシダーゼと、ペルオキシダーゼの存在下で試料中の物質に由来する過酸化水素と反応して発色するよう構成された発色試薬と、シクロデキストリン又はその類縁体と、を備える測定用試薬組成物。
[2]有効量のペルオキシダーゼを含む、[1]に記載の測定用試薬組成物。
[3]有効量の発色試薬を含む、[1]又は[2]に記載の測定用試薬組成物。
[4]有効量のシクロデキストリン又はその類縁体を含む、[1]から[3]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[5]発色試薬が、トリンダー試薬及びカップラーを含む、[1]から[4]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[6]トリンダー試薬が、N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム一水和物(HALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メチルアニリンナトリウム一水和物(TOPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム−水和物(MAOS)、N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(HDAPS)、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(HDAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(DAPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(DAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム(ALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム一水和物(ADPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム二水和物(ADOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン(TOOS)、N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン二ナトリウム(TODB)、及び3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸(HTIB)からなる群から選択される1つである、[5]に記載の測定用試薬組成物。
[7]トリンダー試薬がTODBである、[6]に記載の測定用試薬組成物。
[8]トリンダー試薬の濃度が、0.1mmol/L以上50mmol/L以下である、[5]から[7]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[9]トリンダー試薬の濃度が、0.2mmol/L以上である、[8]に記載の測定用試薬組成物。
[10]トリンダー試薬の濃度が、0.5mmol/L以上である、[8]に記載の測定用試薬組成物。
[11]トリンダー試薬の濃度が、1.0mmol/L以上である、[8]に記載の測定用試薬組成物。
[12]トリンダー試薬の濃度が、30mmol/L以下である、[8]に記載の測定用試薬組成物。
[13]トリンダー試薬の濃度が、20mmol/L以下である、[8]に記載の測定用試薬組成物。
[14]トリンダー試薬の濃度が、10mmol/L以下である、[8]に記載の測定用試薬組成物。
[15]上記のトリンダー試薬の濃度が、当該測定用試薬組成物中におけるトリンダー試薬の濃度である、[8]から[14]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[16]上記のトリンダー試薬の濃度が、当該測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるトリンダー試薬の濃度である、[8]から[14]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[17]カップラーが、4−アミノアンチピリン(4−AA)、アミノアンチピリン誘導体、バニリンジアミンスルホン酸、メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(MBTH)、及びスルホン化メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(SMBTH)からなる群から選択される1つである、[5]から[16]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[18]カップラーが4−AAである、[17]に記載の測定用試薬組成物。
[19]カップラーの濃度が、0.1mmol/L以上50mmol/L以下である、[5]から[18]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[20]カップラーの濃度が、0.2mmol/L以上である、[19]に記載の測定用試薬組成物。
[21]カップラーの濃度が、0.5mmol/L以上である、[19]に記載の測定用試薬組成物。
[22]カップラーの濃度が、1.0mmol/L以上である、[19]に記載の測定用試薬組成物。
[23]カップラーの濃度が、30mmol/L以下である、[19]に記載の測定用試薬組成物。
[24]カップラーの濃度が、20mmol/L以下である、[19]に記載の測定用試薬組成物。
[25]カップラーの濃度が、10mmol/L以下である、[19]に記載の測定用試薬組成物。
[26]上記のカップラーの濃度が、当該測定用試薬組成物中におけるカップラーの濃度である、[19]から[25]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[27]上記のカップラーの濃度が、当該測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるカップラーの濃度である、[19]から[25]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[28]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がカップラー及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がトリンダー試薬及びペルオキシダーゼを含む、[5]から[27]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[29]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がカップラー、ペルオキシダーゼ、及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がトリンダー試薬を含む、[5]から[27]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[30]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がトリンダー試薬及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がカップラー及びペルオキシダーゼを含む、[5]から[27]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[31]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がトリンダー試薬、ペルオキシダーゼ、及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がカップラーを含む、[5]から[27]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[32]第一試薬が試料に添加された後に、第二試薬が試料に添加される、[27]から[31]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[33]第一試薬と第二試薬が分離して包装されている、[27]から[32]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[34]発色試薬がロイコ型色素である、[1]から[4]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[35]ロイコ型色素が、2,2’−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸(ABTS)、10−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジンナトリウム(DA−67)、N−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−4,4−ビス(ジメチルアミノ)ビフェニルアミン(DA−64)、及びN,N,N’,N’,N’’,N’’−ヘキサ(3−スルフォプロピル)−4,4’,4’’−トリアミノトリフェニルメタン・6Na(TPM−PS)からなる群から選択される1つである、[34]に記載の測定用試薬組成物。
[36]ロイコ型色素がDA−67である、[35]に記載の測定用試薬組成物。
[37]ロイコ型色素の濃度が、0.005mmol/L以上10mmol/L以下である、[34]から[36]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[38]ロイコ型色素の濃度が、0.01mmol/L以上である、[37]に記載の測定用試薬組成物。
[39]ロイコ型色素の濃度が、0.02mmol/L以上である、[37]に記載の測定用試薬組成物。
[40]ロイコ型色素の濃度が、0.05mmol/L以上である、[37]に記載の測定用試薬組成物。
[41]ロイコ型色素の濃度が、5mmol/L以下である、[37]に記載の測定用試薬組成物。
[42]ロイコ型色素の濃度が、3mmol/L以下である、[37]に記載の測定用試薬組成物。
[43]ロイコ型色素の濃度が、1mmol/L以下である、[37]に記載の測定用試薬組成物。
[44]上記のロイコ型色素の濃度が、当該測定用試薬組成物中におけるロイコ型色素の濃度である、[37]から[43]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[45]上記のロイコ型色素の濃度が、当該測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるロイコ型色素の濃度である、[37]から[43]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[46]シクロデキストリンが、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及び/又はγ−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[1]から[45]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[47]シクロデキストリン又はその類縁体が、α−シクロデキストリン又はその類縁体である、[46]に記載の測定用試薬組成物。
[48]シクロデキストリン又はその類縁体が、β−シクロデキストリン又はその類縁体である、[46]に記載の測定用試薬組成物。
[49]シクロデキストリン又はその類縁体が、γ−シクロデキストリン又はその類縁体である、[46]に記載の測定用試薬組成物。
[50]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、及びヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[1]から[45]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[51]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリンである、[50]に記載の測定用試薬組成物。
[52]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンである、[50]に記載の測定用試薬組成物。
[53]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンである、[50]に記載の測定用試薬組成物。
[54]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、0.1重量/体積%以上35重量/体積%以下である、[1]から[53]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[55]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、0.5重量/体積%以上である、[54]に記載の測定用試薬組成物。
[56]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、1.0重量/体積%以上である、[54]に記載の測定用試薬組成物。
[57]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、5.0重量/体積%以上である、[54]に記載の測定用試薬組成物。
[58]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、30.0重量/体積%以下である、[54]に記載の測定用試薬組成物。
[59]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、25.0重量/体積%以下である、[54]に記載の測定用試薬組成物。
[60]上記のシクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、当該測定用試薬組成物中におけるシクロデキストリン又はその類縁体の濃度である、[54]から[59]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[61]上記のシクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、当該測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるシクロデキストリン又はその類縁体の濃度である、[54]から[59]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[62]試料中の物質が、尿酸(UA)、クレアチニン(CRE)、トリグリセライド(TG)、コレステロール(CHO)、及び糖化タンパク質からなる群から選択される1つである、[1]から[61]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[63]試料中の物質が、糖化タンパク質である、[62]に記載の測定用試薬組成物。
[64]糖化タンパク質が、糖化アルブミン(GA)である、[62]に記載の測定用試薬組成物。
[65]フェロシアン化物をさらに備える、[1]から[64]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[66]フェロシアン化物が、フェロシアン化カリウム及びフェロシアン化ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1つである、[65]に記載の測定用試薬組成物。
[67]フェロシアン化物の濃度が、0.001mmol/L以上10mmol/L以下である、[65]又は[66]に記載の測定用試薬組成物。
[68]フェロシアン化物の濃度が、0.005mmol/L以上である、[67]に記載の測定用試薬組成物。
[69]フェロシアン化物の濃度が、0.01mmol/L以上である、[67]に記載の測定用試薬組成物。
[70]フェロシアン化物の濃度が、0.5mmol/L以下である、[67]に記載の測定用試薬組成物。
[71]フェロシアン化物の濃度が、0.1mmol/L以下である、[67]に記載の測定用試薬組成物。
[72]上記のフェロシアン化物の濃度が、当該測定用試薬組成物中におけるフェロシアン化物の濃度である、[67]から[71]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[73]上記のフェロシアン化物の濃度が、当該測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるフェロシアン化物の濃度である、[67]から[71]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[74]シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類をさらに備える、[1]から[73]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[75]シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類が、糖アルコール、アルドース、ケトース、非還元性二糖、及び還元性二糖からなる群から選択される少なくとも1つである、[74]に記載の測定用試薬組成物。
[76]糖アルコールが、エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[75]に記載の測定用試薬組成物。
[77]アルドースが、エリトロース、キシロース、グルコース、及びマンノースからなる群から選択される少なくとも1つである、[75]に記載の測定用試薬組成物。
[78]ケトースが、エリトルロース、キシルロース、及びフルクトースからなる群から選択される少なくとも1つである、[75]に記載の測定用試薬組成物。
[79]非還元性二糖が、トレハロース及びスクロースからなる群から選択される少なくとも1つである、[75]に記載の測定用試薬組成物。
[80]還元性二糖が、マルトースである、[75]に記載の測定用試薬組成物。
[81]糖アルコールが、ソルビトール及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[76]に記載の測定用試薬組成物。
[82]糖アルコールが、ソルビトールである、[81]に記載の測定用試薬組成物。
[83]糖アルコールが、マンニトールである、[81]に記載の測定用試薬組成物。
[84]糖類の濃度が、0.1重量/体積%以上50.0重量/体積%以下である、[74]から[83]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[85]糖類の濃度が、0.5重量/体積%以上である、[84]に記載の測定用試薬組成物。
[86]糖類の濃度が、1.0重量/体積%以上である、[84]に記載の測定用試薬組成物。
[87]糖類の濃度が、40.0重量/体積%以下である、[84]に記載の測定用試薬組成物。
[88]糖類の濃度が、30.0重量/体積%以下である、[84]に記載の測定用試薬組成物。
[89]上記の糖類の濃度が、当該測定用試薬組成物中における糖類の濃度である、[84]から[88]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[90]上記の糖類の濃度が、当該測定用試薬組成物と試料の混合液中における糖類の濃度である、[84]から[88]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[91]シクロデキストリン又はその類縁体が試料中に含まれ得る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による発色阻害を抑制する、[1]から[90]のいずれかに記載の測定用試薬組成物。
[92]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートからなる群から選択される少なくとも1つである、[91]の測定用試薬組成物。
[93]ペルオキシダーゼと、ペルオキシダーゼの存在下で試料中の物質に由来する過酸化水素と反応して発色するよう構成された発色試薬と、シクロデキストリン又はその類縁体と、を備える測定用試薬組成物を用意することと、測定用試薬組成物と試料とを混合し、発色を測定することと、を含む、試料中の物質の測定方法。
[94]測定用試薬組成物が有効量のペルオキシダーゼを含む、[93]に記載の試料中の物質の測定方法。
[95]測定用試薬組成物が有効量の発色試薬を含む、[93]又は[94]に記載の試料中の物質の測定方法。
[96]測定用試薬組成物が有効量のシクロデキストリン又はその類縁体を含む、[93]から[95]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[97]発色試薬が、トリンダー試薬及びカップラーを含む、[93]から[96]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[98]トリンダー試薬が、N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム一水和物(HALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メチルアニリンナトリウム一水和物(TOPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム−水和物(MAOS)、N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(HDAPS)、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(HDAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(DAPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(DAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム(ALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム一水和物(ADPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム二水和物(ADOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン(TOOS)、N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン二ナトリウム(TODB)、及び3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸(HTIB)からなる群から選択される1つである、[97]に記載の試料中の物質の測定方法。
[99]トリンダー試薬がTODBである、[98]に記載の試料中の物質の測定方法。
[100]トリンダー試薬の濃度が、0.1mmol/L以上50mmol/L以下である、[97]から[99]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[101]トリンダー試薬の濃度が、0.2mmol/L以上である、[100]に記載の試料中の物質の測定方法。
[102]トリンダー試薬の濃度が、0.5mmol/L以上である、[100]に記載の試料中の物質の測定方法。
[103]トリンダー試薬の濃度が、1.0mmol/L以上である、[100]に記載の試料中の物質の測定方法。
[104]トリンダー試薬の濃度が、30mmol/L以下である、[100]に記載の試料中の物質の測定方法。
[105]トリンダー試薬の濃度が、20mmol/L以下である、[100]に記載の試料中の物質の測定方法。
[106]トリンダー試薬の濃度が、10mmol/L以下である、[100]に記載の試料中の物質の測定方法。
[107]上記のトリンダー試薬の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるトリンダー試薬の濃度である、[100]から[106]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[108]カップラーが、4−アミノアンチピリン(4−AA)、アミノアンチピリン誘導体、バニリンジアミンスルホン酸、メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(MBTH)、及びスルホン化メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(SMBTH)からなる群から選択される1つである、[97]から[107]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[109]カップラーが4−AAである、[108]に記載の試料中の物質の測定方法。
[110]カップラーの濃度が、0.1mmol/L以上50mmol/L以下である、[97]から[109]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[111]カップラーの濃度が、0.2mmol/L以上である、[110]に記載の試料中の物質の測定方法。
[112]カップラーの濃度が、0.5mmol/L以上である、[110]に記載の試料中の物質の測定方法。
[113]カップラーの濃度が、1.0mmol/L以上である、[110]に記載の試料中の物質の測定方法。
[114]カップラーの濃度が、30mmol/L以下である、[110]に記載の試料中の物質の測定方法。
[115]カップラーの濃度が、20mmol/L以下である、[110]に記載の試料中の物質の測定方法。
[116]カップラーの濃度が、10mmol/L以下である、[110]に記載の試料中の物質の測定方法。
[117]上記のカップラーの濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるカップラーの濃度である、[110]から[116]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[118]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がカップラー及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がトリンダー試薬及びペルオキシダーゼを含む、[97]から[117]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[119]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がカップラー、ペルオキシダーゼ、及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がトリンダー試薬を含む、[97]から[117]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[120]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がトリンダー試薬及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がカップラー及びペルオキシダーゼを含む、[97]から[117]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[121]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がトリンダー試薬、ペルオキシダーゼ、及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がカップラーを含む、[97]から[117]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[122]第一試薬と試料を混合した後に、第二試薬と試料を混合する、[118]から[121]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[123]測定用試薬組成物において、第一試薬と第二試薬が分離して包装されている、[118]から[122]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[124]発色試薬がロイコ型色素である、[93]から[96]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[125]ロイコ型色素が、2,2’−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸(ABTS)、10−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジンナトリウム(DA−67)、N−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−4,4−ビス(ジメチルアミノ)ビフェニルアミン(DA−64)、及びN,N,N’,N’,N’’,N’’−ヘキサ(3−スルフォプロピル)−4,4’,4’’−トリアミノトリフェニルメタン・6Na(TPM−PS)からなる群から選択される1つである、[124]に記載の試料中の物質の測定方法。
[126]ロイコ型色素がDA−67である、[125]に記載の試料中の物質の測定方法。
[127]ロイコ型色素の濃度が、0.005mmol/L以上10mmol/L以下である、[124]から[126]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[128]ロイコ型色素の濃度が、0.01mmol/L以上である、[127]に記載の試料中の物質の測定方法。
[129]ロイコ型色素の濃度が、0.02mmol/L以上である、[127]に記載の試料中の物質の測定方法。
[130]ロイコ型色素の濃度が、0.05mmol/L以上である、[127]に記載の試料中の物質の測定方法。
[131]ロイコ型色素の濃度が、5mmol/L以下である、[127]に記載の試料中の物質の測定方法。
[132]ロイコ型色素の濃度が、3mmol/L以下である、[127]に記載の試料中の物質の測定方法。
[133]ロイコ型色素の濃度が、1mmol/L以下である、[127]に記載の試料中の物質の測定方法。
[134]上記のロイコ型色素の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるロイコ型色素の濃度である、[127]から[133]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[135]シクロデキストリン、がα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及び/又はγ−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[93]から[134]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[136]シクロデキストリン又はその類縁体が、α−シクロデキストリン又はその類縁体である、[135]に記載の試料中の物質の測定方法。
[137]シクロデキストリン又はその類縁体が、β−シクロデキストリン又はその類縁体である、[135]に記載の試料中の物質の測定方法。
[138]シクロデキストリン又はその類縁体が、γ−シクロデキストリン又はその類縁体である、[135]に記載の試料中の物質の測定方法。
[139]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、及びヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[93]から[134]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[140]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリンである、[139]に記載の試料中の物質の測定方法。
[141]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンである、[139]に記載の試料中の物質の測定方法。
[142]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンである、[139]に記載の試料中の物質の測定方法。
[143]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、0.1重量/体積%以上35重量/体積%以下である、[93]から[142]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[144]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、0.5重量/体積%以上である、[143]に記載の試料中の物質の測定方法。
[145]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、1.0重量/体積%以上である、[143]に記載の試料中の物質の測定方法。
[146]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、5.0重量/体積%以上である、[143]に記載の試料中の物質の測定方法。
[147]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、30.0重量/体積%以下である、[143]に記載の試料中の物質の測定方法。
[148]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、25.0重量/体積%以下である、[143]に記載の試料中の物質の測定方法。
[149]上記のシクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるシクロデキストリン又はその類縁体の濃度である、[143]から[148]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[150]試料中の物質が、尿酸(UA)、クレアチニン(CRE)、トリグリセライド(TG)、コレステロール(CHO)、及び糖化タンパク質からなる群から選択される1つである、[93]から[149]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[151]試料中の物質が、糖化タンパク質である、[150]に記載の試料中の物質の測定方法。
[152]糖化タンパク質が、糖化アルブミン(GA)である、[150]に記載の試料中の物質の測定方法。
[153]測定用試薬組成物が、フェロシアン化物をさらに備える、[93]から[152]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[154]フェロシアン化物が、フェロシアン化カリウム及びフェロシアン化ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1つである、[153]に記載の試料中の物質の測定方法。
[155]フェロシアン化物の濃度が、0.001mmol/L以上10mmol/L以下である、[153]又は[154]に記載の試料中の物質の測定方法。
[156]フェロシアン化物の濃度が、0.005mmol/L以上である、[155]に記載の試料中の物質の測定方法。
[157]フェロシアン化物の濃度が、0.01mmol/L以上である、[155]に記載の試料中の物質の測定方法。
[158]フェロシアン化物の濃度が、0.5mmol/L以下である、[155]に記載の試料中の物質の測定方法。
[159]フェロシアン化物の濃度が、0.1mmol/L以下である、[155]に記載の試料中の物質の測定方法。
[160]上記のフェロシアン化物の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるフェロシアン化物の濃度である、[155]から[159]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[161]測定用試薬組成物が、シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類をさらに備える、[93]から[160]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[162]シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類が、糖アルコール、アルドース、ケトース、非還元性二糖、及び還元性二糖からなる群から選択される少なくとも1つである、[161]に記載の試料中の物質の測定方法。
[163]糖アルコールが、エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[162]に記載の試料中の物質の測定方法。
[164]アルドースが、エリトロース、キシロース、グルコース、及びマンノースからなる群から選択される少なくとも1つである、[162]に記載の試料中の物質の測定方法。
[165]ケトースが、エリトルロース、キシルロース、及びフルクトースからなる群から選択される少なくとも1つである、[162]に記載の試料中の物質の測定方法。
[166]非還元性二糖が、トレハロース及びスクロースからなる群から選択される少なくとも1つである、[162]に記載の試料中の物質の測定方法。
[167]還元性二糖が、マルトースである、[162]に記載の試料中の物質の測定方法。
[168]糖アルコールが、ソルビトール及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[163]に記載の試料中の物質の測定方法。
[169]糖アルコールが、ソルビトールである、[168]に記載の試料中の物質の測定方法。
[170]糖アルコールが、マンニトールである、[168]に記載の試料中の物質の測定方法。
[171]糖類の濃度が、0.1重量/体積%以上50.0重量/体積%以下である、[161]から[170]に記載の試料中の物質の測定方法。
[172]糖類の濃度が、0.5重量/体積%以上である、[171]に記載の試料中の物質の測定方法。
[173]糖類の濃度が、1.0重量/体積%以上である、[171]に記載の試料中の物質の測定方法。
[174]糖類の濃度が、40.0重量/体積%以下である、[171]に記載の試料中の物質の測定方法。
[175]糖類の濃度が、30.0重量/体積%以下である、[171]に記載の試料中の物質の測定方法。
[176]上記の糖類の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中における糖類の濃度である、[171]から[175]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[177]シクロデキストリン又はその類縁体が、試料中に含まれ得る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による発色阻害を抑制する、[93]から[176]のいずれかに記載の試料中の物質の測定方法。
[178]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートからなる群から選択される少なくとも1つである、[177]に記載の試料中の物質の測定方法。
[179]シクロデキストリン又はその類縁体を、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤とする、使用。
[180]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤の製造における、シクロデキストリン又はその類縁体の使用。
[181]ペルオキシダーゼと、ペルオキシダーゼの存在下で試料中の物質に由来する過酸化水素と反応して発色するよう構成された発色試薬と、を備える測定用試薬組成物における、シクロデキストリン又はその類縁体を、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による発色阻害の抑制剤とする、使用。
[182]ペルオキシダーゼと、ペルオキシダーゼの存在下で試料中の物質に由来する過酸化水素と反応して発色するよう構成された発色試薬と、を備える測定用試薬組成物における、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による発色阻害の抑制剤の製造における、シクロデキストリン又はその類縁体の使用。
[183]測定用試薬組成物が有効量のペルオキシダーゼを含む、[181]又は[182]に記載の使用。
[184]測定用試薬組成物が有効量の発色試薬を含む、[181]から[183]のいずれかに記載の使用。
[185]測定用試薬組成物が有効量のシクロデキストリン又はその類縁体を含む、[181]から[184]のいずれかに記載の使用。
[186]発色試薬が、トリンダー試薬及びカップラーを含む、[181]から[185]のいずれかに記載の使用。
[187]トリンダー試薬が、N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム一水和物(HALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メチルアニリンナトリウム一水和物(TOPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム−水和物(MAOS)、N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(HDAPS)、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(HDAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(DAPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(DAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム(ALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム一水和物(ADPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム二水和物(ADOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン(TOOS)、N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン二ナトリウム(TODB)、及び3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸(HTIB)からなる群から選択される1つである、[186]に記載の使用。
[188]トリンダー試薬がTODBである、[187]に記載の使用。
[189]トリンダー試薬の濃度が、0.1mmol/L以上50mmol/L以下である、[186]から[188]のいずれかに記載の使用。
[190]トリンダー試薬の濃度が、0.2mmol/L以上である、[189]に記載の使用。
[191]トリンダー試薬の濃度が、0.5mmol/L以上である、[189]に記載の使用。
[192]トリンダー試薬の濃度が、1.0mmol/L以上である、[189]に記載の使用。
[193]トリンダー試薬の濃度が、30mmol/L以下である、[189]に記載の使用。
[194]トリンダー試薬の濃度が、20mmol/L以下である、[189]に記載の使用。
[195]トリンダー試薬の濃度が、10mmol/L以下である、[189]に記載の使用。
[196]上記のトリンダー試薬の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるトリンダー試薬の濃度である、[189]から[195]のいずれかに記載の使用。
[197]カップラーが、4−アミノアンチピリン(4−AA)、アミノアンチピリン誘導体、バニリンジアミンスルホン酸、メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(MBTH)、及びスルホン化メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(SMBTH)からなる群から選択される1つである、[186]から[196]のいずれかに記載の使用。
[198]カップラーが4−AAである、[197]に記載の使用。
[199]カップラーの濃度が、0.1mmol/L以上50mmol/L以下である、[186]から[198]のいずれかに記載の使用。
[200]カップラーの濃度が、0.2mmol/L以上である、[199]に記載の使用。
[201]カップラーの濃度が、0.5mmol/L以上である、[199]に記載の使用。
[202]カップラーの濃度が、1.0mmol/L以上である、[199]に記載の使用。
[203]カップラーの濃度が、30mmol/L以下である、[199]に記載の使用。
[204]カップラーの濃度が、20mmol/L以下である、[199]に記載の使用。
[205]カップラーの濃度が、10mmol/L以下である、[199]に記載の使用。
[206]上記のカップラーの濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるカップラーの濃度である、[199]から[205]のいずれかに記載の使用。
[207]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がカップラー及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がトリンダー試薬及びペルオキシダーゼを含む、[186]から[206]のいずれかに記載の使用。
[208]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がカップラー、ペルオキシダーゼ、及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がトリンダー試薬を含む、[186]から[206]のいずれかに記載の使用。
[209]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がトリンダー試薬及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がカップラー及びペルオキシダーゼを含む、[186]から[206]のいずれかに記載の使用。
[210]測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、第一試薬がトリンダー試薬、ペルオキシダーゼ、及びシクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬がカップラーを含む、[186]から[206]のいずれかに記載の使用。
[211]第一試薬と試料を混合した後に、第二試薬と試料を混合する、[207]から[210]のいずれかに記載の使用。
[212]測定用試薬組成物において、第一試薬と第二試薬が分離して包装されている、[207]から[211]のいずれかに記載の使用。
[213]発色試薬がロイコ型色素である、[181]から[185]のいずれかに記載の使用。
[214]ロイコ型色素が、2,2’−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸(ABTS)、10−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジンナトリウム(DA−67)、N−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−4,4−ビス(ジメチルアミノ)ビフェニルアミン(DA−64)、及びN,N,N’,N’,N’’,N’’−ヘキサ(3−スルフォプロピル)−4,4’,4’’−トリアミノトリフェニルメタン・6Na(TPM−PS)からなる群から選択される1つである、[213]に記載の使用。
[215]ロイコ型色素がDA−67である、[214]に記載の使用。
[216]ロイコ型色素の濃度が、0.005mmol/L以上10mmol/L以下である、[213]から[215]のいずれかに記載の使用。
[217]ロイコ型色素の濃度が、0.01mmol/L以上である、[216]に記載の使用。
[218]ロイコ型色素の濃度が、0.02mmol/L以上である、[216]に記載の使用。
[219]ロイコ型色素の濃度が、0.05mmol/L以上である、[216]に記載の使用。
[220]ロイコ型色素の濃度が、5mmol/L以下である、[216]に記載の使用。
[221]ロイコ型色素の濃度が、3mmol/L以下である、[216]に記載の使用。
[222]ロイコ型色素の濃度が、1mmol/L以下である、[216]に記載の使用。
[223]上記のロイコ型色素の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるロイコ型色素の濃度である、[216]から[222]のいずれかに記載の使用。
[224]シクロデキストリン、がα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及び/又はγ−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[179]から[223]のいずれかに記載の使用。
[225]シクロデキストリン又はその類縁体が、α−シクロデキストリン又はその類縁体である、[224]に記載の使用。
[226]シクロデキストリン又はその類縁体が、β−シクロデキストリン又はその類縁体である、[224]に記載の使用。
[227]シクロデキストリン又はその類縁体が、γ−シクロデキストリン又はその類縁体である、[224]に記載の使用。
[228]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、及びヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[179]から[223]のいずれかに記載の使用。
[229]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリンである、[228]に記載の使用。
[230]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンである、[228]に記載の使用。
[231]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンである、[228]に記載の使用。
[232]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、0.1重量/体積%以上35重量/体積%以下である、[179]から[231]のいずれかに記載の使用。
[233]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、0.5重量/体積%以上である、[232]に記載の使用。
[234]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、1.0重量/体積%以上である、[232]に記載の使用。
[235]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、5.0重量/体積%以上である、[232]に記載の使用。
[236]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、30.0重量/体積%以下である、[232]に記載の使用。
[237]シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、25.0重量/体積%以下である、[232]に記載の使用。
[238]上記のシクロデキストリン又はその類縁体の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるシクロデキストリン又はその類縁体の濃度である、[232]から[237]のいずれかに記載の使用。
[239]試料中の物質が、尿酸(UA)、クレアチニン(CRE)、トリグリセライド(TG)、コレステロール(CHO)、及び糖化タンパク質からなる群から選択される1つである、[181]から[223]のいずれかに記載の使用。
[240]試料中の物質が、糖化タンパク質である、[239]に記載の使用。
[241]糖化タンパク質が、糖化アルブミン(GA)である、[239]に記載の使用。
[242]測定用試薬組成物が、フェロシアン化物をさらに備える、[181]から[223]、[240]及び[241]のいずれかに記載の使用。
[243]フェロシアン化物が、フェロシアン化カリウム及びフェロシアン化ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1つである、[242]に記載の使用。
[244]フェロシアン化物の濃度が、0.001mmol/L以上10mmol/L以下である、[242]又は[243]に記載の使用。
[245]フェロシアン化物の濃度が、0.005mmol/L以上である、[244]に記載の使用。
[246]フェロシアン化物の濃度が、0.01mmol/L以上である、[244]に記載の使用。
[247]フェロシアン化物の濃度が、0.5mmol/L以下である、[244]に記載の使用。
[248]フェロシアン化物の濃度が、0.1mmol/L以下である、[244]に記載の使用。
[249]上記のフェロシアン化物の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中におけるフェロシアン化物の濃度である、[244]から[248]のいずれかに記載の使用。
[250]測定用試薬組成物が、シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類をさらに備える、[181]から[223]、及び[240]から[249]のいずれかに記載の使用。
[251]シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類が、糖アルコール、アルドース、ケトース、非還元性二糖、及び還元性二糖からなる群から選択される少なくとも1つである、[250]に記載の使用。
[252]糖アルコールが、エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[251]に記載の使用。
[253]アルドースが、エリトロース、キシロース、グルコース、及びマンノースからなる群から選択される少なくとも1つである、[251]に記載の使用。
[254]ケトースが、エリトルロース、キシルロース、及びフルクトースからなる群から選択される少なくとも1つである、[251]に記載の使用。
[255]非還元性二糖が、トレハロース及びスクロースからなる群から選択される少なくとも1つである、[251]に記載の使用。
[256]還元性二糖が、マルトースである、[251]に記載の使用。
[257]糖アルコールが、ソルビトール及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[252]に記載の使用。
[258]糖アルコールが、ソルビトールである、[257]に記載の使用。
[259]糖アルコールが、マンニトールである、[257]に記載の使用。
[260]糖類の濃度が、0.1重量/体積%以上50.0重量/体積%以下である、[250]から[259]に記載の使用。
[261]糖類の濃度が、0.5重量/体積%以上である、[260]に記載の使用。
[262]糖類の濃度が、1.0重量/体積%以上である、[260]に記載の使用。
[263]糖類の濃度が、40.0重量/体積%以下である、[260]に記載の使用。
[264]糖類の濃度が、30.0重量/体積%以下である、[260]に記載の使用。
[265]上記の糖類の濃度が、測定用試薬組成物と試料の混合液中における糖類の濃度である、[260]から[264]のいずれかに記載の使用。
[266]シクロデキストリン又はその類縁体が、試料中に含まれ得る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による発色阻害を抑制する、[181]から[223]、及び[240]から[265]のいずれかに記載の使用。
[267]シクロデキストリン又はその類縁体が、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が物質に作用することを阻害する、[179]から[266]のいずれかに記載の使用。
[268]シクロデキストリン又はその類縁体が、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬に作用することを阻害する、[179]から[267]のいずれかに記載の使用。
[269]シクロデキストリン又はその類縁体が、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬を用いた発色反応を阻害することを阻害する、[179]から[268]のいずれかに記載の使用。
[270]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートからなる群から選択される少なくとも1つである、[179]から[269]のいずれかに記載の使用。
[271]シクロデキストリン又はその類縁体を含む、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[272]有効量のシクロデキストリン又はその類縁体を含む、[271]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[273]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が物質に作用することを阻害する、[271]又は[272]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[274]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬に作用することを阻害する、[271]又は[272]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[275]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬を用いた発色反応を阻害することを阻害する、[271]又は[272]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[276]発色試薬が、ペルオキシダーゼの存在下で過酸化水素と反応して発色する発色試薬である、[274]又は[275]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[277]発色試薬が、トリンダー試薬及びカップラーからなる群から選択される少なくとも1つである、[274]から[276]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[278]トリンダー試薬が、N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム一水和物(HALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メチルアニリンナトリウム一水和物(TOPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム−水和物(MAOS)、N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(HDAPS)、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(HDAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(DAPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(DAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム(ALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム一水和物(ADPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム二水和物(ADOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン(TOOS)、N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン二ナトリウム(TODB)、及び3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸(HTIB)からなる群から選択される1つである、[277]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[279]トリンダー試薬がTODBである、[278]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[280]カップラーが、4−アミノアンチピリン(4−AA)、アミノアンチピリン誘導体、バニリンジアミンスルホン酸、メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(MBTH)、及びスルホン化メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(SMBTH)からなる群から選択される1つである、[277]から[279]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[281]カップラーが4−AAである、[280]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[282]発色試薬がロイコ型色素である、[274]から[276]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[283]ロイコ型色素が、2,2’−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸(ABTS)、10−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジンナトリウム(DA−67)、N−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−4,4−ビス(ジメチルアミノ)ビフェニルアミン(DA−64)、及びN,N,N’,N’,N’’,N’’−ヘキサ(3−スルフォプロピル)−4,4’,4’’−トリアミノトリフェニルメタン・6Na(TPM−PS)からなる群から選択される1つである、[282]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[284]ロイコ型色素がDA−67である、[283]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[285]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩がペルオキシダーゼに作用することを阻害する、[271]から[284]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[286]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が過酸化水素に作用することを阻害する、[271]から[284]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[287]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートからなる群から選択される少なくとも1つである、[271]から[286]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[288]シクロデキストリンが、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[271]から[287]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[289]シクロデキストリン又はその類縁体が、α−シクロデキストリン又はその類縁体である、[288]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[290]シクロデキストリン又はその類縁体が、β−シクロデキストリン又はその類縁体である、[288]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[291]シクロデキストリン又はその類縁体が、γ−シクロデキストリン又はその類縁体である、[288]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[292]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、及びヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[271]から[287]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[293]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリンである、[292]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[294]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンである、[292]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[295]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンである、[292]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[296]フェロシアン化物をさらに備える、[271]から[295]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[297]フェロシアン化物が、フェロシアン化カリウム及びフェロシアン化ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1つである、[296]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[298]シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類をさらに備える、[271]から[297]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[299]シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類が、糖アルコール、アルドース、ケトース、非還元性二糖、及び還元性二糖からなる群から選択される少なくとも1つである、[298]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[300]糖アルコールが、エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[299]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[301]アルドースが、エリトロース、キシロース、グルコース、及びマンノースからなる群から選択される少なくとも1つである、[299]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[302]ケトースが、エリトルロース、キシルロース、及びフルクトースからなる群から選択される少なくとも1つである、[299]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[303]非還元性二糖が、トレハロース及びスクロースからなる群から選択される少なくとも1つである、[299]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[304]還元性二糖が、マルトースである、[299]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[305]糖アルコールが、ソルビトール及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[300]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[306]糖アルコールが、ソルビトールである、[305]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[307]糖アルコールが、マンニトールである、[305]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
[308]シクロデキストリン又はその類縁体と、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩と、を混合することを含む、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[309]有効量のシクロデキストリン又はその類縁体と、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩と、を混合することを含む、[308]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[310]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が物質に作用することを阻害する、[308]又は[309]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[311]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬に作用することを阻害する、[308]又は[309]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[312]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬を用いた発色反応を阻害することを阻害する、[308]又は[309]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[313]発色試薬が、ペルオキシダーゼの存在下で過酸化水素と反応して発色する発色試薬である、[311]又は[312]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[314]発色試薬が、トリンダー試薬及びカップラーからなる群から選択される少なくとも1つである、[311]から[313]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[315]トリンダー試薬が、N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム一水和物(HALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メチルアニリンナトリウム一水和物(TOPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム−水和物(MAOS)、N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(HDAPS)、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(HDAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(DAPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(DAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム(ALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム一水和物(ADPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム二水和物(ADOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン(TOOS)、N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン二ナトリウム(TODB)、及び3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸(HTIB)からなる群から選択される1つである、[314]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[316]トリンダー試薬がTODBである、[315]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[317]カップラーが、4−アミノアンチピリン(4−AA)、アミノアンチピリン誘導体、バニリンジアミンスルホン酸、メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(MBTH)、及びスルホン化メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(SMBTH)からなる群から選択される1つである、[314]から[316]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[318]カップラーが4−AAである、[317]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[319]発色試薬がロイコ型色素である、[311]から[313]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[320]ロイコ型色素が、2,2’−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸(ABTS)、10−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジンナトリウム(DA−67)、N−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−4,4−ビス(ジメチルアミノ)ビフェニルアミン(DA−64)、及びN,N,N’,N’,N’’,N’’−ヘキサ(3−スルフォプロピル)−4,4’,4’’−トリアミノトリフェニルメタン・6Na(TPM−PS)からなる群から選択される1つである、[319]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[321]ロイコ型色素がDA−67である、[320]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[322]2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートからなる群から選択される少なくとも1つである、[308]から[321]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[323]シクロデキストリンが、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[308]から[322]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[324]シクロデキストリン又はその類縁体が、α−シクロデキストリン又はその類縁体である、[323]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[325]シクロデキストリン又はその類縁体が、β−シクロデキストリン又はその類縁体である、[323]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[326]シクロデキストリン又はその類縁体が、γ−シクロデキストリン又はその類縁体である、[323]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[327]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、及びヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、[308]から[322]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[328]シクロデキストリンの類縁体が、メチル−β−シクロデキストリンである、[327]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[329]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンである、[327]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[330]シクロデキストリンの類縁体が、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンである、[327]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[331]シクロデキストリン又はその類縁体と、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩と、を混合することにおいて、フェロシアン化物をさらに混合する、[308]から[330]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[332]フェロシアン化物が、フェロシアン化カリウム及びフェロシアン化ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1つである、[331]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[333]シクロデキストリン又はその類縁体と、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩と、を混合することにおいて、シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類をさらに混合する、[308]から[332]のいずれかに記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[334]シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類が、糖アルコール、アルドース、ケトース、非還元性二糖、及び還元性二糖からなる群から選択される少なくとも1つである、[333]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[335]糖アルコールが、エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[334]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[336]アルドースが、エリトロース、キシロース、グルコース、及びマンノースからなる群から選択される少なくとも1つである、[334]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[337]ケトースが、エリトルロース、キシルロース、及びフルクトースからなる群から選択される少なくとも1つである、[334]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[338]非還元性二糖が、トレハロース及びスクロースからなる群から選択される少なくとも1つである、[334]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[339]還元性二糖が、マルトースである、[334]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[340]糖アルコールが、ソルビトール及びマンニトールからなる群から選択される少なくとも1つである、[335]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[341]糖アルコールが、ソルビトールである、[340]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
[342]糖アルコールが、マンニトールである、[340]に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
本発明によれば、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤、及び試料中の物質を測定する際に2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による測定への影響を抑制する試料測定用試薬組成物を提供可能である。
実施例1に係る一次元NMR測定結果を示すグラフである。 実施例2に係る二次元NMR測定結果を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施の形態(以下において、「実施形態」という。)について詳細に説明する。なお以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は構成部材の組み合わせ等を下記のものに特定するものではない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において種々の変更を加えることができる。
2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸(2,5−dihydroxybenzenesulphonic acid)の化学式はC665Sであり、以下の構造を有する。スルホン酸SO3Hは、溶液中では主にSO3 -イオンとして存在する。
Figure 2021096236
2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸のH+イオンを他の陽イオンに交換した塩は特に限定されない。2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩は単体であってもよいし、水和物であってもよい。塩は金属塩であってもよい。塩はアミン塩であってもよい。2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸の塩としては、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートが挙げられる。
2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸カルシウム(2,5−Dihydroxybenzenesulfonic Acid Calcium Salt、又はCalcium 2,5−Dihydroxybenzenesulfonate)であるドベシル酸カルシウム(Calcium dobesilate)の化学式は(C655S)2.Caであり、以下の構造を有する。
Figure 2021096236
ドベシル酸カルシウムは水和物であってもよい。ドベシル酸カルシウム水和物(2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸カルシウム水和物、2,5−Dihydroxybenzenesulfonic Acid Calcium Salt Hydrate、又はCalcium 2,5−Dihydroxybenzenesulfonate Hydrate)は、以下の構造を有する。
Figure 2021096236
ジエチルアミン 2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸塩(Diethylamine 2,5−Dihydroxybenzenesulfonate)であるエタンシラートは、エタンシレートあるいはエタムシレートとも呼ばれ、化学式はC1017NO5Sであり、以下の構造を有する。
Figure 2021096236
実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、シクロデキストリン又はその類縁体を含む。実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、有効量のシクロデキストリン又はその類縁体を含む。あるいは、実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、シクロデキストリン又はその類縁体からなる。
実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が他の物質に作用することを阻害する阻害剤として使用可能である。実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬に作用することを阻害する阻害剤として使用可能である。なお、本開示において、発色試薬とは、ロイコ型色素のように単体で発色試薬として機能する試薬と、トリンダー試薬とカップラーのように、色素前駆体どうしが酸化的に縮合して発色する試薬を含む。また、発色試薬とは、色素前駆体単体を含み、色素前駆体どうしが縮合した化合物も含む。
実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が化学反応に作用することを阻害する阻害剤として使用可能である。実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が酵素反応に作用することを阻害する阻害剤として使用可能である。実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬を用いた発色反応に作用することを阻害する阻害剤として使用可能である。実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩がペルオキシダーゼに作用することを阻害する阻害剤として使用可能である。実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が過酸化水素に作用することを阻害する阻害剤として使用可能である。
シクロデキストリン又はその類縁体とは、数分子のD−グルコースがグリコシド結合によって結合し環状構造をとった環状オリゴ糖であるシクロデキストリンを総称する。シクロデキストリンの類縁体においては、その構成要素であるD−グルコースの水酸基が置換されている。置換基は特に限定されない。シクロデキストリンの類縁体を、化学修飾型シクロデキストリンという場合がある。なお、例えば関東化学社製メチル−β−シクロデキストリン(商品名 CAVASOL W7 M、登録商標)のように置換度が規定されているシクロデキストリン、水和体であるシクロデキストリン、純度が規定されているシクロデキストリンなどがあるが、本開示においてシクロデキストリンとは、置換度、水和の有無及び純度に依らず、あらゆるシクロデキストリンを包含する。また、シクロデキストリンはその環の大きさ即ちそれ自身を構成する単糖の数によってα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンなどと呼ばれるが、例えばα−シクロデキストリン又はその類縁体と呼称した場合には、化学修飾の有無を問わず、α−シクロデキストリンの環の大きさをもつシクロデキストリン又はその類縁体を総称する。
シクロデキストリン又はその類縁体は、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の影響を軽減できるものであれば、いかなる種類を用いてよい。シクロデキストリン又はその類縁体の例としては、α−シクロデキストリン又はその類縁体、β−シクロデキストリン又はその類縁体、γ−シクロデキストリン又はその類縁体が挙げられる。シクロデキストリン又はその類縁体は、好ましくはα−シクロデキストリン又はその類縁体及びβ−シクロデキストリン又はその類縁体である。使用される態様に応じて、β−シクロデキストリン又はその類縁体がより好ましい場合もあれば、α−シクロデキストリン又はその類縁体がより好ましい場合もある。
β−シクロデキストリンの類縁体の例としては、メチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、トリアセチル−β−シクロデキストリン、トリメチル−β−シクロデキストリン、ジメチル−β−シクロデキストリン、及びモノメチル−β−シクロデキストリンが好ましい場合もあれば、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンが好ましい場合もあれば、メチル−β−シクロデキストリンが好ましい場合もあり得る。
実施形態に係る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤において、上記の異なる種類のシクロデキストリン又はその類縁体が適宜混合されていてもよい。
本実施形態に係る測定用試薬組成物は、試料中の物質に由来する過酸化水素を測定するよう構成された測定用試薬組成物であり、ペルオキシダーゼと、ペルオキシダーゼの存在下で過酸化水素と反応して発色するよう構成された発色試薬と、試料に含まれている可能性がある2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による発色の阻害を阻害する阻害剤と、を備える。阻害剤としては、上述した、シクロデキストリン又はその類縁体が使用可能である。
試料は生体試料であってもよい。生体試料の例としては、血清、血漿、血液及び尿が挙げられる。試料の他の例としては、飲料及び食品が挙げられる。
測定用試薬組成物におけるシクロデキストリン又はその類縁体の濃度は特に限定されないが、濃度の下限の例としては、0.1重量/体積%、好ましくは0.5重量/体積%、さらに好ましくは1.0重量/体積%が挙げられる。濃度の上限の例としては、35重量/体積%、好ましくは30重量/体積%、さらに好ましくは25重量/体積%が挙げられる。
本実施形態に係る測定用試薬組成物が使用される、試料中の物質を測定する方法は、酵素法による試料中の物質を測定する方法である。試料中の物質を測定する方法は、例えば、酸化酵素−ペルオキシダーゼ−発色系による方法であり、検体である試料中の測定対象物質を酵素反応させて過酸化水素を発生させ、過酸化水素をペルオキシダーゼの存在下で発色試薬と反応させて比色定量する方法である。発色の程度は測定対象物質の量に依存するため、発色の程度から測定対象物質を定量することが可能である。なお、本開示において、量とは、濃度を含む。
酸化還元発色反応とは、酸化還元反応により発色するトリンダー反応やロイコ型色素を用いた反応を指す。トリンダー反応においては、例えば、カップラーとトリンダー試薬であるフェノールないしアニリンの組み合わせを用いる。
この原理を用いる試料中の物質を測定する方法は既に当該技術分野において広く利用されており、測定対象物質は特に限定されない。測定対象物質は、例えば、生体物質である。本実施形態に係る測定用試薬組成物の測定対象物質の例としては、尿酸(UA)、クレアチニン(CRE)、トリグリセライド(TG)、コレステロール(CHO)、及び糖化タンパク質などの生体成分が挙げられる。糖化タンパク質の例としては、例えば糖化アルブミン(GA)及び糖化ヘモグロビン(HbA1c)が挙げられる。
尿酸を測定する場合、尿酸と、尿酸を基質とする酸化酵素であるウリカーゼと、の反応により生成した過酸化水素をペルオキシダーゼ−発色剤系により定量することができる。
クレアチニンを測定する場合、クレアチニンと、クレアチニンを基質とするクレアチニンアミジノヒドロラーゼと、の反応においては過酸化水素が直接生じないので、クレアチニンと、クレアチニンアミジノヒドロラーゼと、の反応で生じたクレアチンを、さらに測定用試薬組成物に含めたクレアチンアミドヒドロラーゼと反応させてサルコシンを生じさせ、次いで、測定用試薬組成物に含めたサルコシンオキシダーゼ(酸化酵素)を用いて過酸化水素を生じさせる、いわゆる共役反応をさせることにより、ペルオキシダーゼ−発色剤系によるクレアチニンの定量が可能である。
トリグリセライドを測定する場合、トリグリセライドと、トリグリセライドを基質とするリポプロテインリパーゼと、共役酵素であるグリセロールキナーゼと、酸化酵素であるグリセロール3リン酸オキシダーゼと、を反応させて過酸化水素を生じさせることにより、ペルオキシダーゼ−発色剤系によるトリグリセライドの定量が可能である。
コレステロールを測定する場合、コレステロール中のエステル型コレステロールを基質とするコレステロールエステラーゼを用いて遊離型コレステロールを生じさせ、さらに酸化酵素であるコレステロールオキシダーゼを用いて過酸化水素を生じさせることにより、ペルオキシダーゼ−発色剤系によるコレステロールの定量が可能である。
糖化タンパク質を測定する場合、まずグルコースが結合した糖化タンパク質を、プロテアーゼにより糖化アミノ酸あるいは糖化ペプチドに分解する。次いで、糖化アミノ酸あるいは糖化ペプチドを、糖化アミノ酸オキシダーゼによりアミノ酸あるいはペプチドとグルコソンに分解する。この際、糖化アミノ酸オキシダーゼにより、水と酸素が反応して、過酸化水素が生じることにより、ペルオキシダーゼ−発色剤系による糖化タンパク質の定量が可能である。
本実施形態に係る測定用試薬組成物は、様々な構成をとり得る。例えば、本実施形態に係る試薬組成物は、自動分析機(例えば、日立ハイテクノロジーズ社製の自動分析装置7180)に適用できるよう構成された試薬部分組成物の組み合わせであってもよい。ここで、試薬部分組成物とは、測定用試薬組成物の一部を構成する組成物である。試薬部分組成物は、それのみでは測定対象物質を測定することができない。試薬部分組成物は、液状であってもよい。本実施形態に係る測定用試薬組成物は、凍結乾燥などの手段により製造された乾燥製剤と溶解液の組み合わせで構成されていてもよい。本実施形態に係る試薬組成物は、適当な担体に酵素などを担持させた形態のいわゆるドライシステム等と呼ばれるキットやセンサに含まれていてもよい。
本実施形態に係る測定用試薬組成物は、例えば、試薬部分組成物を2つに分包したキット(以下、「2試薬系のキット」とも記載する。)に含まれていてもよい。この態様の測定用試薬組成物を用いる場合、試料にまず1種類目の試薬部分組成物(以下、「第一試薬」又は「R1」とも記載する。)を添加して一定時間反応させ、次いで2種類目の試薬部分組成物(以下、「第二試薬」又は「R2」とも記載する。)をさらに添加して反応させ、この間の吸光度の変化を測定することにより、目的物質を定量することが出来る(例えば、日本国特許第6446875号参照。)。本実施形態に係る測定用試薬組成物は、試薬部分組成物を3つ以上に分包したキット(以下、「3試薬系のキット」とも記載する。)に含まれていてもよい。本実施形態に係る測定用試薬組成物は、試薬部分組成物を複数に分包したキット(以下、「複数試薬系のキット」とも記載する。)に含まれていてもよい。
本実施形態に係る測定用試薬組成物が複数試薬系のキットに含まれる場合、シクロデキストリン又はその類縁体は、いずれの試薬部分組成物に添加してもよい。例えば、2試薬系のキットの場合、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の測定値への影響の軽減の観点から、シクロデキストリン又はその類縁体を第一試薬と第二試薬のいずれか、またその両方に添加してもよい。3試薬系のキットの場合、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の測定値への影響の軽減の観点から、シクロデキストリン又はその類縁体を第一試薬と第二試薬と第三試薬のいずれか、又はこれらの一部、又はこれらのすべてに添加してもよい。
自動分析機を用いる場合、反応時間及び反応温度は自動分析機の種類によって適宜決定される。例えば自動分析装置7180では5分、10分、15分、又は22分の反応を37℃で行うことができる。10分反応の場合、例えば試料と第一試薬を混合して37℃で5分反応させ、次いで第二試薬を添加、混合してさらに5分反応させることができる。
使用できる自動分析機は特に限定されないが、好ましくは生化学用の自動分析器、又は生化学免疫複合用の自動分析器である。例えば、自動分析装置 7180、自動分析装置 3500、自動分析装置 3100、自動分析装置 LABOSPECT008α、自動分析装置 LABOSPECT006、自動分析装置 LABOSPECT003(以上、日立ハイテクノロジーズ社製)、TBA(登録商標)−FX8、TBA(登録商標)−c16000、TBA(登録商標)−2000FR、TBA(登録商標)−1500FR、TBA(登録商標)−nx360、TBA(登録商標)−c8000、TBA(登録商標)−120FR Pearl Edition、TBA(登録商標)−120FR Sora Edition、TBA(登録商標)−c4000、Accute(登録商標)−RX(以上、キャノンメディカルシステムズ社製)、JCA−ZS050 自動分析装置 BioMajesty(登録商標) ZERO、JCA−BM6010 G 自動分析装置 BioMajesty(登録商標)、JCA−BM6050 自動分析装置 BioMajesty(登録商標)、JCA−BM9130 自動分析装置 BioMajesty(登録商標)、JCA−BM6070 自動分析装置 BioMajesty(登録商標)、JCA−BM8000 series 自動分析装置 BioMajesty(登録商標)(以上、日本電子社製)、DxC 700 AU、AU5800、AU680、AU480(以上、ベックマンコールター社製)、ビトロス(登録商標) XT 7600、ビトロス(登録商標) 5600 II、ビトロス(登録商標) 4600、ビトロス(登録商標) 350PLUS(以上、オーソダイアグノスティックス社製)、cobas 8000<702>、cobas 8000<502>、cobas 6000<501>(以上、ロシュダイアグノスティックス社製)Atellica CH 930、ディメンション EXL 200、ディメンション EXL LM、ディメンション ビスタ 500T/1500T、ディメンション ビスタ 1000T/3000T(以上、シーメンスヘルスケア社製)等が挙げられる。
ペルオキシダーゼとしては、過酸化水素と酸化還元系発色試薬との反応を触媒する酵素であれば、いかなる種類の酵素を用いてもよく、その使用量や添加の形態などについては特に限定されない。
ペルオキシダーゼはいずれの由来のものも使用でき、その例としては、西洋わさび由来等の植物由来のペルオキシダーゼ、及び細菌由来、カビ由来などの微生物由来のペルオキシダーゼ等が挙げられる。具体的には、Peroxidase from horseradish(Sigma社製)、ペルオキシダーゼ、西洋わさび由来(和光純薬社製)、PO“AMANO”3(天野エンザイム社製)、Peroxidase(東洋紡エンザイム社製)等が挙げられる。なお、測定対象物質を直接酸化して過酸化水素を発生させる反応を触媒する適当な酵素がない場合、測定対象物質を過酸化水素を発生することができる基質に変化させうる反応を触媒する酵素(何段階かの酵素反応を繋げてもよい。)と、酸化酵素とを組み合わせた共役反応を適宜設計することにより、測定対象物質の量を測定することも可能である。
測定用試薬組成物におけるペルオキシダーゼの濃度は、生じた過酸化水素と反応するのに十分な濃度であればよく、下限の例としては、0.01U/mL以上、好ましくは0.1U/mL以上、さらに好ましくは1U/mL以上が挙げられる。また、コストの観点から、上限の例としては、500U/mL以下、好ましくは100U/mL以下、さらに好ましくは50U/mL以下が挙げられる。
酸化還元発色反応であるトリンダー反応に用いる色素前駆体としてのトリンダー試薬の例としてはフェノール、フェノール誘導体、アニリン誘導体、ナフトール、ナフトール誘導体、ナフチルアミン、及びナフチルアミン誘導体等が挙げられる。例えば、N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム一水和物(HALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メチルアニリンナトリウム一水和物(TOPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(MAOS)、N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(HDAPS)、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(HDAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム一水和物(DAPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリンナトリウム(DAOS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)アニリンナトリウム(ALPS)、N−エチル−N−(3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム一水和物(ADPS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3−メトキシアニリンナトリウム二水和物(ADOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン(TOOS)、N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン二ナトリウム(TODB)、及び3−ヒドロキシ−2,4,6−トリヨード安息香酸(HTIB)等が挙げられ、HALPS、TOPS、MAOS、HDAPS、HDAOS、DAPS、DAOS、ALPS、ADPS、ADOS、TOOS、TODB又はHTIBが好ましく、TODBがより好ましい。
TOPSを用いた場合の発色波長は550nmである。ALPSを用いた場合の発色波長は561nmである。TOOSを用いた場合の発色波長は555nmである。TODBを用いた場合の発色波長は550nmである。ただし、吸光度を測定する装置が測定する波長は、発色波長と厳密に一致している必要はない。例えば、波長546nmにおける吸光度を測定する装置で、TOPS、ALPS、TOOS、及びTODBのそれぞれを用いた場合の発色反応を測定することが可能である。
なお、トリンダー試薬とカップラーとを同一の試薬組成物中に含めると、トリンダー試薬とカップラーが自然に酸化縮合反応して保存中に呈色するため、トリンダー試薬とカップラーは別の試薬部分組成物に分包されるのが好ましい。トリンダー試薬を含む試薬組成物の部分組成物を、トリンダー試薬含有部分組成物という。また、カップラーを含む試薬組成物の部分組成物を、カップラー含有部分組成物という。
トリンダー試薬含有部分組成物に含まれるトリンダー試薬の濃度は、生じた過酸化水素と反応するのに十分な濃度であればよく、下限の例としては、0.1mmol/L以上、好ましくは0.2mmol/L以上、さらに好ましくは0.5mmol/L以上、さらに好ましくは1.0mmol/L以上が挙げられる。また、上限の例としては、50mmol/L以下、好ましくは30mmol/L以下、さらに好ましくは20mmol/L以下、さらに好ましくは10mmol/L以下が挙げられる。
トリンダー試薬と酸化縮合反応する化合物であるカップラーとしては、4−アミノアンチピリン(4AA)、アミノアンチピリン誘導体、バニリンジアミンスルホン酸、メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(MBTH)、及びスルホン化メチルベンズチアゾリノンヒドラゾン(SMBTH)などが挙げられる。
カップラー含有部分組成物に含まれるカップラーの濃度は、生じた過酸化水素と反応するのに十分な濃度であればよく、下限の例としては、0.1mmol/L以上、好ましくは0.2mmol/L以上、さらに好ましくは0.5mmol/L以上、さらに好ましくは1.0mmol/L以上が挙げられる。また、上限の例としては、50mmol/L以下、好ましくは30mmol/L以下、好ましくは20mmol/L以下、さらに好ましくは10mmol/L以下が挙げられる。
ロイコ型色素の例としては、2,2’−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸(ABTS)、10−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジンナトリウム(DA−67)、N−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−4,4−ビス(ジメチルアミノ)ビフェニルアミン(DA−64)、及びN,N,N’,N’,N’’,N’’−ヘキサ(3−スルフォプロピル)−4,4’,4’’−トリアミノトリフェニルメタン・6Na(TPM−PS)などが挙げられ、DA−64又はDA−67が好ましく、さらにDA−67がより好ましい。
測定用試薬組成物におけるロイコ型色素の濃度は、生じた過酸化水素と反応するのに十分な濃度であればよく、下限の例としては、0.005mmol/L以上、好ましくは0.01mmol/L以上、さらに好ましくは0.02mmol/L以上、さらに好ましくは0.05mmol/L以上が挙げられる。また、上限の例としては、10mmol/L以下、好ましくは5mmol/L以下、好ましくは3mmol/L以下、さらに好ましくは1mmol/L以下が挙げられる。
測定用試薬組成物は、フェロシアン化物をさらに備えていてもよい。これによりシクロデキストリン又はその類縁体の効果を更に高めることができる場合がある。フェロシアン化物の例としては、フェロシアン化物イオンを含有するいずれの化合物であってもよく、フェロシアン化カリウム(Fe(CN)64)及びフェロシアン化ナトリウム(Fe(CN)6Na4)などが挙げられる。
測定用試薬組成物におけるフェロシアン化物の濃度は特に限定されないが、下限の例としては、0.001mmol/L以上、好ましくは0.005mmol/L以上、さらに好ましくは0.01mmol/L以上が挙げられる。上限の例としては、1.0mmol/L以下、好ましくは0.5mmol/L以下、さらに好ましくは0.1mmol/L以下が挙げられる。
測定用試薬組成物には、シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖類をさらに備えていてもよい。これによりシクロデキストリン又はその類縁体の効果を更に高めることができる場合がある。
糖類の例としては、シクロデキストリン以外の糖アルコール、アルドース、ケトース、非還元性二糖、還元性二糖が挙げられる。シクロデキストリン以外の糖アルコールの例としては、エリトリトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールが挙げられる。アルドースの例としては、エリトロース、キシロース、グルコース、及びマンノースが挙げられる。ケトースの例としては、エリトルロース、キシルロース、及びフルクトースが挙げられる。非還元性二糖の例としては、トレハロース、及びスクロースが挙げられる。還元性二糖の例としては、マルトースが挙げられ、ソルビトールが好適である。
測定用試薬組成物における糖類の濃度は特に限定されないが、下限の例としては、0.1重量/体積%以上、好ましくは0.5重量/体積%以上、さらに好ましくは1.0重量/体積%以上が挙げられる。上限の例としては50重量/体積%以下、好ましくは40重量/体積%以下、さらに好ましくは30重量/体積%以下が挙げられる。
糖化タンパク質を測定するための測定用試薬組成物は、プロテアーゼをさらに備えていてもよい。糖化タンパク質を測定する場合、試薬組成物に含まれるプロテアーゼは、ヒトタンパク質由来の糖化タンパク質を分解して糖化アミノ酸又は糖化ペプチドを有効に生成するプロテアーゼであり得る。プロテアーゼは、例えば、エンドペプチダーゼである。エンドペプチダーゼの例としては、セリンエンドペプチダーゼが挙げられる。プロテアーゼは、バチルス(Bacillus)属、ストレプトマイセス(Streptomyces)属、トリチラチウム(Tritirachium)属、及びアスペルギルス(Aspergillus)属等の微生物由来プロテアーゼが好ましい。
バチルス属由来プロテアーゼの例としては、アルカラーゼ、ニュートラーゼ、エスペラーゼ、サビナーゼ(以上、ノボザイムズ社製)ビオプラーゼ OP、ビオプラーゼ SP−20FG、ビオプラーゼ 30L、ビオプラーゼ 30G、ビオプラーゼ AL−15FG、ビオプラーゼ APL−30、プロテアーゼCL−15(以上、ナガセケムテックス社製)、プロチン SD PC−10CF、サモアーゼ PC−10F、プロチン SD−AY10、プロチン SD−NY10(以上、アマノエンザイム社製)、Multifect PR6L、Optimase PR40L、Optimase PR40X、Optimase PR40E(以上、ダニスコジャパン社製)、オリエンターゼ 22BF、ヌクレイシン、オリエンターゼ10NL、オリエンターゼ90N(以上、エイチビイアイ社製)、アロアーゼ AP−10、アロアーゼ NP−10、アロアーゼ XA−10(以上、ヤクルト薬品工業社製)、サブチリシン、細菌プロテイナーゼ タイプ XXIV、プロテアーゼ Bacillus licheniformis由来 タイプ VIII、プロテアーゼ Bacillus polymyxa由来 タイプ IX、サーモリシン Geobacillus Stearothermophilus由来 タイプ X、プロテアーゼ Bacillus polymyxa由来 タイプ XV、細菌プロテイナーゼ タイプ XXIV、プロテアーゼ Bacillus sp.由来 タイプ XXVII、プロテアーゼ Bacillus licheniformis由来 タイプ XXXI(以上、シグマ社製)、サーモリシン(富士フイルム和光純薬社製)、ディスパーゼI、ディスパーゼII(以上、合同酒精社製)、及びNeutral Proteinase(TOYOBO USA社製)等が挙げられる。
ストレプトマイセス属由来プロテアーゼの例としては、プロナーゼ、プロテアーゼ Streptomyces griseus由来 タイプ XIV(以上、シグマ社製)、Alkalophilic proteinase(TOYOBO USA社製)、及びデナチーム PMC SOFTER(ナガセケムテックス社製)等が挙げられる。
トリチラチウム属由来プロテアーゼの例としては、プロテイナーゼK(シグマ社製)等が挙げられる。
アスペルギルス属由来プロテアーゼの例としては、プロテアーゼ P「アマノ」3SD、プロテアーゼ A「アマノ」SD、プロテアーゼ M「アマノ」SD(以上、アマノエンザイム社製)、スミチーム MP、スミチーム LPL−G、スミチーム LP50D、スミチーム AP(以上、新日本化学工業社製)、オリエンターゼ OP、オリエンターゼ AY(以上、エイチビイアイ社製)、プロテアーゼ Aspergillus saitoi由来 タイプ XIII、プロテアーゼ Aspergillus sojae由来 タイプ XIX、プロテアーゼ Aspergillus melleus由来 タイプ XXIII、プロテアーゼ Aspergillus oryzae由来(以上、シグマ社製)、デナチーム AP、デナプシン 2P(以上、ナガセケムテックス社製)、パンチダーゼ NP−2、パンチダーゼ MP、及びパンチダーゼ P(以上、ヤクルト薬品工業社製)等が挙げられる。
これらのうち、アルカラーゼ、ビオプラーゼ SP−20FG、プロチン SD−AY10、Multifect PR6L、Optimase PR40L、アロアーゼ XA−10、サブチリシン、プロナーゼ、プロテイナーゼK、PR“Amano”Kが好適である。
また別の観点から実施形態に係る糖化タンパク質測定用試薬組成物の4−アミノアンチピリン含有部分組成物に含まれるプロテアーゼとしては、例えば、酵素番号がEC:3.4、又はEC:3.4.21のプロテアーゼが好ましい例として挙げられる。またEC:3.4.21.62のプロテアーゼもさらに好ましい例として挙げられる。
測定用試薬組成物におけるプロテアーゼの濃度は、適当な時間内に糖化タンパク質を分解できる濃度であればよく、下限の例としては、100U/mL以上、好ましくは1kU/mL以上、より好ましくは10kU/mL以上が挙げられる。上限の例としては、コストの観点から、1000kU/mL以下、好ましくは200kU/mL以下、より好ましくは100kU/mL以下が挙げられる。
糖化タンパク質を測定するための測定用試薬組成物は、糖化アミノ酸オキシダーゼをさらに備えていてもよい。糖化タンパク質を測定する場合、試薬組成物に含まれる糖化アミノ酸オキシダーゼとしては、ヒトタンパク質由来の糖化アミノ酸あるいは糖化ペプチドに有効に作用する糖化アミノ酸オキシダーゼであればよく、その例としては、ギベレラ(Gibberella)属、アスペルギルス(Aspergillus)属、カンジダ(C
andida)属、ペニシリウム(Penicillium)属、フサリウム(Fusarium)属、アクレモニウム(Acremonium)属、デバリオマイゼス(Deb
aryomyces)属、及びコリネバクテリウム(Corynebacterium)属由来の糖化アミノ酸オキシダーゼ、並びにその遺伝子組み換え型糖化アミノ酸オキシダーゼ変異体等が挙げられる。さらに具体的には、ケトアミンオキシダーゼ(KAOD、旭化成ファーマ社製、Clinica Chimica Acta、2002年、324、p.61−71に記載)、変異型KAOD(KAOD−V、旭化成ファーマ社製、特許文献1に記載)、及びFAOD−E(キッコーマン社製)等が挙げられる。
測定用試薬組成物における糖化アミノ酸オキシダーゼの濃度は、生じた糖化アミノ酸又は糖化ペプチドと反応するのに十分な濃度であればよく、下限の例としては、0.1U/mL以上、好ましくは1U/mL以上、さらに好ましくは10U/mL以上が挙げられる。また、コストの観点から、上限の例としては、1000U/mL以下、好ましくは200U/mL以下、さらに好ましくは100U/mL以下が挙げられる。
測定用試薬組成物は、溶媒として、水及び有機溶媒等をさらに含んでいてもよい。有機溶媒の例としては、アルコール系溶媒(炭素数1〜18のアルコールが挙げられ、具体的には、メタノール、ブタノール、エチレングリコール、及びグリセリン等)、ケトン系溶媒(アセトン、及びメチルエチルケトン等)、並びにエーテル系溶媒等(テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノアルキルエーテル、及び環状エーテル等)が挙げられる。
また、測定用試薬組成物は、緩衝剤を含んでいてもよい。緩衝剤の例としては、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸(TES)、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸(EPPS)、2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタンスルホン酸(HEPES)、2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸(HEPPSO)、N−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)、N−(2−アセトアミド)イミノジ酢酸(ADA)、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン(Bicine)、ビス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス(ヒドロキシメチル)メタン(Bis−Tris)、N−シクロヘキシル−3−アミノプロパンスルホン酸(CAPS)、N−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−3−アミノプロパンスルホン酸(CAPSO)、N−シクロヘキシル−2−アミノエタンスルホン酸(CHES)、3−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(DIPSO)、2−モルフォリノエタンスルホン酸(MES)、3−モルフォリノプロパンスルホン酸(MOPS)、2−ヒドロキシ−3−モルフォリノプロパンスルホン酸(MOPSO)、ピペラジン−1,4−ビス(2−エタンスルホン酸(PIPES)、ピペラジン−1,4−ビス(2−ヒドロキシ−3−プロパンスルホン酸)(POPSO)、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(TAPS)、2−ハイドロキシ−N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(TAPSO)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]グリシン(Tricine)、及びトリスヒドロキシメチルアミノメタン(Tris)、等を用いた緩衝剤、又はホウ酸、アンモニア、グリシン、炭酸、酢酸、リン酸、ジエタノールアミン、p−フェノールスルホン酸、2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオール、カコジル酸、マレイン酸、ベロナール及び3,3−ジメチルグルタル酸等が挙げられる。
緩衝剤を用いた試薬組成物のpHは、使用する酵素の至適pHや安定性や使用する発色試薬の安定性等を考慮して、適宜決定することができる。
測定用試薬組成物は、その他の添加物として、防腐剤、酵素の安定化剤、界面活性剤、及びその他の酵素等をさらに含んでいてもよい。防腐剤の例としては、アジ化ナトリウム、及びプロクリン(ProClin)等が挙げられる。酵素の安定化剤としては、保存中に酵素を安定化させる安定化剤であればいずれも利用可能である。なお、上述した、ドベシル酸カルシウムによる影響を軽減する、シクロデキストリン、スクロース、マンノース、フルクトース、ラクトース、ガラクトース及びトレハロース等の糖、ソルビトール、マンニトール等の糖アルコールは、酵素を安定化させる安定化剤としても機能し得る。
界面活性剤としては、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤の何れを用いてもよい。非イオン性界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー等が挙げられる。両性界面活性剤の例としては、アルキルベタイン、酢酸ベタイン、スルホベタイン、及びアルキルアミンオキサイド等が挙げられる。
その他の酵素としては、例えばアスコルビン酸オキシダーゼ、ビリルビンオキシダーゼ等が挙げられ、これは試料中に含まれるアスコルビン酸やビリルビンが測定値に影響を与えるのを抑制するために用いられる。
本実施形態に係る測定用試薬組成物が、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による測定値への影響を抑制する効果を確認する方法としては、本実施形態に係る測定用試薬組成物を用いて2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を含む試料を測定したときの測定値をB、本実施形態に係る測定用試薬組成物を用いて2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を含まない試料を測定したときの測定値をCとして、下記(1)式を用いて正確性A(%)を算出する方法が挙げられる。正確性Aが100%に近いほど、本実施形態に係る測定用試薬組成物が、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による測定値への影響を抑制する効果を発揮していることを示している。
A=(B/C)×100 (1)
正確性Aの例としては、55%以上、60%以上、65%以上、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、90%以上、95%以上、97%以上、98%以上、あるいは99%以上が挙げられる。
次に、本実施形態の実施例を説明するが、本実施形態は以下の実施例に何ら限定されるものではないことはもちろんである。
実施例1、2におけるNMR測定には、AVANCE3HD400MHz(Bruker社製)を用いた。
実施例3から10における吸光度の測定には、7180形日立自動分析装置(日立ハイテクノロジーズ社製)を用いた。トリンダー試薬及びカップラーを用いた実施例3、及び5から9においては、装置において、主波長を546nm、副波長を700nmと設定した。試料の吸光度Absは、波長546nmにおける吸光度をAbs546、波長700nmにおける吸光度をAbs700として、下記(2)式を用いて算出した。
Abs=Abs546−Abs700 (2)
実施例9における吸光度の測定においては、装置において、主波長を600nm、副波長を750nmと設定した。試料の吸光度Absは、波長600nmにおける吸光度をAbs600、波長750nmにおける吸光度をAbs750として、下記(3)式を用いて算出した。
Abs=Abs600−Abs750 (3)
実施例10における吸光度の測定においては、装置において、主波長を600nm、副波長を700nmと設定した。試料の吸光度Absは、波長600nmにおける吸光度をAbs600、波長700nmにおける吸光度をAbs700として、下記(4)式を用いて算出した。
Abs=Abs600−Abs700 (4)
ロイコ型色素を用いた実施例4においては、装置において、主波長を660nm、副波長を800nmと設定した。試料の吸光度Absは、波長660nmにおける吸光度をAbs660、波長800nmにおける吸光度をAbs800として、下記(5)式を用いて算出した。
Abs=Abs660−Abs800 (5)
[実施例1:1次元NMRによるシクロデキストリンと2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸塩の相互作用解析]
(調液)
サンプル調製用母液1として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)を重水(太陽日産社製)に溶解し0.024mol/Lのドベシル酸カルシウム溶液を用意した。サンプル調製用母液2として、メチル−β−シクロデキストリン(アルドリッチ社製)を重水(太陽日産社製)に溶解して0.024mol/Lのメチル−β−シクロデキストリン溶液を用意した。70μLの母液1に対して、母液2及び重水(太陽日産社製)を適宜混合することで、ドベシル酸カルシウムとメチル−β−シクロデキストリンの物質量比が1:0.25、1:0.5、1:1、1:2、1:3、及び1:4であるサンプルを得た。なお、ドベシル酸カルシウムとしては2,5−dihydroxybenzenesulfonic acidを1単位として考え、メチル−β−シクロデキストリンの分子量は1310とした。
(測定)
一次元NMR測定を実施し、それぞれのサンプルについてのスペクトルを得た。結果を図1に示す。図1に示すように、ドベシル酸カルシウムに対するメチル−β−シクロデキストリンの比率が上がるにしたがって、スペクトルにおけるピークのシフトが見られた。これにより、メチル−β−シクロデキストリンとドベシル酸カルシウムが相互作用していることが示された。また、その相互作用は、シクロデキストリンの濃度に依存することが示された。
[実施例2:2次元NMRによるシクロデキストリンと2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸塩の相互作用解析]
(調液)
サンプル調製用母液1として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)5mg及びメチル−β−シクロデキストリン(アルドリッチ社製)125mgを重水(太陽日産社製)700μLに溶解し、ドベシル酸カルシウムとメチル−β−シクロデキストリンの物質量比が1:4であるサンプルを得た。なお、ドベシル酸カルシウムとしては2,5−dihydroxybenzenesulfonic acidを1単位として考え、メチル−β−シクロデキストリンの分子量は1310とした。
(測定)
二次元NMR測定を実施し、サンプルについてのNOESY(Nuclear Overhauser Enhancement Spectroscopy)スペクトルを得た。結果を図2に示す。図2に示すように、メチル−β−シクロデキストリンとドベシル酸カルシウムの間に核オーバーハウザー効果(NOE)相関が見られ、メチル−β−シクロデキストリンとドベシル酸カルシウムが相互作用していることが示された。
[実施例3:トリンダー試薬及びカップラーを用いた測定用試薬組成物におけるシクロデキストリン又はその類縁体及びフェロシアン化物の添加による2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸の影響回避効果]
(第一試薬)
下記の試薬成分を記載の濃度になるよう精製水に溶解し、pH7.5に調整して、第一試薬を調製した。また、対照試薬としてシクロデキストリン又はその類縁体を含めなかった試薬も調製した。なお、実施例3において使用したシクロデキストリン又はその類縁体は、α−シクロデキストリン(和光純薬社製)、メチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(アルドリッチ社製)、γ−シクロデキストリン(和光純薬社製)、トリメチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)である。
100mmol/L N−トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(同仁化学社製)
1重量/体積%又は5重量/体積% シクロデキストリン又は類縁体
(第二試薬)
下記の試薬成分を記載の濃度になるよう精製水に溶解し、pH7.5に調整して、第二試薬を調製した。また、対照試薬としてフェロシアン化カリウムを含めなかった試薬も調製した。
10U/mL ペルオキシダーゼ(天野エンザイム社製)
100mmol/L N−トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(同仁化学社製)
5mmol/L 4−アミノアンチピリン(アクテック社製)
5mmol/L N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン2ナトリウム(同仁化学社製)
0.1mmol/L フェロシアン化カリウム(国産化学社製)
(サンプル試料)
サンプル調液用母液として、過酸化水素水溶液(国産化学社製)を精製水で希釈し3.5mmol/Lの過酸化水素水溶液を用意した。サンプル調液用添加液として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)を精製水で希釈し、640μg/mL、1000μg/mL及び2000μg/mLのドベシル酸カルシウム水溶液を用意した。母液と各添加液又は精製水を9:1で添加し、さらにそれらを適宜混合することで、0μg/mL、16μg/mL、32μg/mL、64μg/mL、100μg/mL、及び200μg/mLの濃度のドベシル酸カルシウムをそれぞれ含有する過酸化水素水溶液を得た。
(測定)
37℃でインキュベートされた第一試薬180μLにサンプル試料4.5μLを添加し、37℃で5分間反応させた。次に、第一試薬とサンプル試料の混合液に、第二試薬45μLを添加してさらに37℃で5分間反応させた。第一試薬にサンプル試料を添加して5分後の吸光度Abs1と、さらに第二試薬を添加して5分後の吸光度Abs2と、を測定し、下記(6)式に従って、吸光度変化Vを算出した。
V=Abs2−Abs1×180/225 (6)
ここで、180とは、第一試薬の液量を表している。また、225とは、第一試薬と第二試薬の総液量を表している。
サンプル試料の代わりに精製水を用いて測定された吸光度変化を試薬ブランクとし、下記(7)式に示すように、サンプル試料を用いて測定された吸光度変化VSから試薬ブランクの吸光度変化VBを引いた値を感度ΔAbsとして算出した。
ΔAbs=VS−VB (7)
下記(8)式に示すように、ドベシル酸カルシウムを含まないサンプル試料を用いて測定された感度Cを100%として、ドベシル酸カルシウムを含むサンプル試料を用いて測定された感度Bの割合を正確性Aとして算出した。
A=(B/C)×100 (8)
結果を表1及び表2に示す。
Figure 2021096236
Figure 2021096236
Figure 2021096236
Figure 2021096236
表1に示されるように、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定への影響が軽減された。例えば、α−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、トリメチル−β−シクロデキストリン、又はヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンを試薬に添加すると、シクロデキストリン又はその類縁体の濃度に依存して、測定の正確性が向上した。したがって、酸化還元発色試薬を用いた測定系において、試薬中にシクロデキストリン又はその類縁体を含有させることで、試料中に含まれるドベシル酸カルシウムによる測定への影響を軽減できることが示された。
表2に示されるように、試薬がフェロシアン化カリウムを含まない場合であっても、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定への影響が軽減された。例えば、α−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、トリメチル−β−シクロデキストリン、又はヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンを試薬に添加すると、シクロデキストリン又はその類縁体の濃度に依存して、測定の正確性が向上した。
表1と表2の比較から示されるように、試薬にフェロシアン化カリウムを添加することによっても、ドベシル酸カルシウムの測定への影響が軽減され得る。例えば、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加しなくとも、実施した全ドベシル酸カルシウム濃度範囲においてフェロシアン化カリウムを試薬に添加した方が、ドベシル酸カルシウムの測定への影響を軽減できていた。また、1%のα−シクロデキストリン、1%又は5%のメチル−β−シクロデキストリン、1%又は5%のヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、1%又は5%のγ−シクロデキストリン、1%又は5%のトリメチル−β−シクロデキストリン、又は1%又は5%のヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンを試薬に添加した場合も、実施した全ドベシル酸カルシウム濃度範囲においてフェロシアン化カリウムを試薬に添加した方が、ドベシル酸カルシウムの測定への影響を軽減できていた。5%のα−シクロデキストリンを試薬に添加した場合、ドベシル酸カルシウムの濃度64〜200μg/mLにおいてフェロシアン化カリウムを試薬に添加した方が、ドベシル酸カルシウムの測定への影響を軽減できていた。
したがって、酸化還元発色試薬を用いた測定系において、測定用試薬組成物中にフェロシアン化カリウムを添加することによっても、試料中に含まれるドベシル酸カルシウムの測定への影響を軽減できることが示された。
[実施例4:ロイコ型色素を用いた測定用試薬組成物におけるシクロデキストリン又はその類縁体及びフェロシアン化物の添加による2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸の影響回避効果]
(第一試薬)
下記の試薬成分を記載の濃度になるよう精製水に溶解し、pH7.5に調整して、第一試薬を調製した。また、対照試薬としてシクロデキストリン又はその類縁体を含めなかった試薬も調製した。なお、実施例4において使用したシクロデキストリン又はその類縁体は、α−シクロデキストリン(和光純薬社製)、メチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(アルドリッチ社製)、γ−シクロデキストリン(和光純薬社製)、トリメチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)である。
100mmol/L N−トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(同仁化学社製)
1重量/体積%、3重量/体積%、又は5重量/体積% シクロデキストリン又はその類縁体
(第二試薬)
下記の試薬成分を記載の濃度になるよう精製水に溶解し、pH7.5に調整して第二試薬を調製した。また、対照試薬としてフェロシアン化カリウムを含めなかった試薬も調製した。
10U/mL ペルオキシダーゼ(天野エンザイム社製)
100mmol/L N−トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(同仁化学社製)
2mmol/L DA−67(富士フイルム和光純薬社製)
0.1mmol/L フェロシアン化カリウム(国産化学社製)
(サンプル試料)
サンプル調液用母液として、過酸化水素水溶液(国産化学社製)を精製水で希釈し3.5mmol/Lの過酸化水素水溶液を用意した。サンプル調液用添加液として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)を精製水で希釈し640μg/mL、1000μg/mL及び2000μg/mLのドベシル酸カルシウム水溶液を用意した。母液と各添加液又は精製水を9:1で混合し、さらにそれらを適宜混合することで、0μg/mL、16μg/mL、32μg/mL、64μg/mL、100μg/mL、及び200μg/mLの濃度のドベシル酸カルシウムを含有する過酸化水素水溶液を得た。
(測定)
37℃でインキュベートされた第一試薬180μLにサンプル試料4.5μLを添加し、37℃で5分間反応させた。次に、第一試薬とサンプル試料の混合液に、第二試薬45μLを添加してさらに37℃で5分間反応させた。第一試薬にサンプル試料を添加して5分後の吸光度Abs1と、さらに第二試薬を添加して5分後の吸光度Abs2と、を測定し、下記(9)式に従って、吸光度変化Vを算出した。
V=Abs2−Abs1×180/225 (9)
ここで、180とは、第一試薬の液量を表している。また、225とは、第一試薬と第二試薬の総液量を表している。
サンプル試料の代わりに精製水を用いて測定された吸光度変化を試薬ブランクとし、下記(10)式に示すように、サンプル試料を用いて測定された吸光度変化VSから試薬ブランクの吸光度変化VBを引いた値を感度ΔAbsとして算出した。
ΔAbs=VS−VB (10)
下記(11)式に示すように、ドベシル酸カルシウムを含まないサンプル試料を用いて測定された感度Cを100%として、ドベシル酸カルシウムを含むサンプル試料を用いて測定された感度Bの割合を正確性Aとして算出した。
A=(B/C)×100 (11)
結果を表3及び表4に示す。
Figure 2021096236
Figure 2021096236
Figure 2021096236
Figure 2021096236
表3に示されるように、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定へ影響が軽減された。例えば、α−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、トリメチル−β−シクロデキストリン、又はヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンを試薬に添加すると、シクロデキストリン又はその類縁体の濃度に依存して、測定の正確性が向上した。したがって、酸化還元発色試薬を用いた測定系において、試薬中にシクロデキストリン又はその類縁体を含有させることで、試料中に含まれるドベシル酸カルシウムによる測定への影響を軽減できることが示された。
表4に示されるように、試薬がフェロシアン化カリウムを含めない場合であっても、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定への影響が軽減されるものがあった。例えば、1%又は5%のα−シクロデキストリン、又は1%のγ−シクロデキストリンを試薬に添加すると、シクロデキストリン又はその類縁体の濃度に依存して、測定の正確性が向上した。
表3と表4の比較から示されるように、試薬にフェロシアン化カリウムを添加することによっても、ドベシル酸カルシウムの測定への影響が軽減され得る。例えば、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加しなくとも、実施した全ドベシル酸カルシウム濃度範囲においてフェロシアン化カリウムを試薬に添加した方が、ドベシル酸カルシウムの測定への影響を軽減できていた。また、1%又は5%のα−シクロデキストリン、1%又は5%のメチル−β−シクロデキストリン、1%又は5%のヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、1%又は5%のγ−シクロデキストリン、1%又は3%のトリメチル−β−シクロデキストリン、又は1%又は5%のヒドロキシエチル−β−シクロデキストリンを試薬に添加した場合も、実施した全ドベシル酸カルシウム濃度範囲においてフェロシアン化カリウムを試薬に添加した方が、ドベシル酸カルシウムの測定への影響を軽減できていた。
したがって、酸化還元発色試薬を用いた測定系において、測定用試薬組成物中にフェロシアン化カリウムを添加することによっても、試料中に含まれるドベシル酸カルシウムの測定への影響を軽減できることが示された。
[実施例5:糖化アルブミン測定試薬におけるシクロデキストリンの種類及び濃度による効果]
(第一試薬)
下記の試薬成分を記載の濃度になるよう精製水に溶解し、pH7.6に調整して、第一試薬を調製した。また、対照試薬としてシクロデキストリン又はその類縁体を含めなかった試薬も調製した。なお、実施例5において使用したシクロデキストリン又はその類縁体は、α−シクロデキストリン(和光純薬社製)、メチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(アルドリッチ社製)、γ−シクロデキストリン(和光純薬社製)、である。
100mmol/L N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸(同仁化学社製)
0.05重量/体積% アジ化ナトリウム(メルク社製)
1mmol/L エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(国産化学社製)
6重量/体積% D(−)−ソルビトール(富士フイルム和光純薬社製)
2mmol/L N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン2ナトリウム(同仁化学社製)
10U/mL ペルオキシダーゼ(天野エンザイム社製)
30U/mL ケトアミンオキシダーゼ(旭化成ファーマ社製)
1重量/体積%、3重量/体積%、又は5重量/体積% シクロデキストリン又はその類縁体
(第二試薬)
プロテアーゼ及び4−AAを含むルシカGA−L GA R−2(旭化成ファーマ社製)を使用した。
(サンプル試料)
サンプル調液用母液として、ルシカGA−L専用 管理血清L(旭化成ファーマ社製)を用意した。サンプル調液用添加液として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)を精製水で希釈し640μg/mLのドベシル酸カルシウム水溶液を用意した。母液と各添加液又は精製水を9:1で混合し、さらにそれらを適宜混合することで、0μg/mL、32μg/mL、及び64μg/mLの濃度のドベシル酸カルシウムを含有するサンプル試料を得た。
(測定)
37℃でインキュベートされた第一試薬180μLにサンプル試料4.5μLを添加し、37℃で5分間反応させた。次に、第一試薬とサンプル試料の混合液に、第二試薬45μLを添加してさらに37℃で5分間反応させた。第一試薬にサンプル試料を添加して5分後の吸光度Abs1と、さらに第二試薬を添加して5分後の吸光度Abs2と、を測定し、下記(12)式に従って、吸光度変化Vを算出した。
V=Abs2−Abs1×180/225 (12)
ここで、180とは、第一試薬の液量を表している。また、225とは、第一試薬と第二試薬の総液量を表している。
サンプル試料の代わりに精製水を用いて測定された吸光度変化を試薬ブランクとし、下記(13)式に示すように、サンプル試料を用いて測定された吸光度変化VSから試薬ブランクの吸光度変化VBを引いた値を感度ΔAbsとして算出した。
ΔAbs=VS−VB (13)
下記(14)式に示すように、ドベシル酸カルシウムを含まないサンプル試料を用いて測定された感度Cを100%として、ドベシル酸カルシウムを含むサンプル試料を用いて測定された感度Bの割合を正確性Aとして算出した。
A=(B/C)×100 (14)
結果を表5に示す。
Figure 2021096236
表5に示されるように、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定へ影響が軽減され、シクロデキストリン又はその類縁体の濃度に依存して、測定の正確性が向上した。したがって、酸化還元発色試薬を用いた測定系において、測定試薬中にα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、又はその類縁体を含有させることで、試料中に含まれるドベシル酸カルシウムによる測定への影響を軽減できることが示された。
[実施例6:糖化アルブミン測定試薬におけるシクロデキストリンの種類及び濃度による効果]
(第一試薬)
下記の試薬成分を記載の濃度になるよう精製水に溶解し、pH7.6に調整して、第一試薬を調製した。また、対照試薬としてシクロデキストリン又はその類縁体を含めなかった試薬も調製した。なお、実施例6において使用したシクロデキストリンの類縁体は、メチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(アルドリッチ社製)、トリメチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)である。
100mmol/L N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸(同仁化学社製)
0.05重量/体積% アジ化ナトリウム(メルク社製)
1mmol/L エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(国産化学社製)
6重量/体積% D(−)−ソルビトール(富士フイルム和光純薬社製)
2mmol/L N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン2ナトリウム(同仁化学社製)
10U/mL ペルオキシダーゼ(天野エンザイム社製)
30U/mL ケトアミンオキシダーゼ(旭化成ファーマ社製)
1重量/体積%、5重量/体積%、10重量/体積%、15重量/体積%、又は20重量/体積% シクロデキストリン又はその類縁体
(第二試薬)
プロテアーゼ及び4−AAを含むルシカGA−L GA−R2(旭化成ファーマ社製)を使用した。
(サンプル試料)
サンプル調液用母液として、ルシカGA−L専用管理血清L(旭化成ファーマ社製)を用意した。サンプル調液用添加液として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)を精製水で希釈し640μg/mLのドベシル酸カルシウム水溶液を用意した。母液と各添加液又は精製水を9:1で混合し、さらにそれらを適宜混合することで、0μg/mL、16μg/mL、32μg/mL、及び64μg/mLの濃度のドベシル酸カルシウムを含有するサンプル試料を得た。
(測定)
37℃でインキュベートされた第一試薬180μLにサンプル試料4.5μLを添加し、37℃で5分間反応させた。次に、第一試薬とサンプル試料の混合液に、第二試薬45μLを添加してさらに37℃で5分間反応させた。第一試薬にサンプル試料を添加して5分後の吸光度Abs1と、さらに第二試薬を添加して5分後の吸光度Abs2と、を測定し、下記(15)式に従って、吸光度変化Vを算出した。
V=Abs2−Abs1×180/225 (15)
ここで、180とは、第一試薬の液量を表している。また、225とは、第一試薬と第二試薬の総液量を表している。
サンプル試料の代わりに精製水を用いて測定された吸光度変化を試薬ブランクとし、下記(16)式に示すように、サンプル試料を用いて測定された吸光度変化VSから試薬ブランクの吸光度変化VBを引いた値を感度ΔAbsとして算出した。
ΔAbs=VS−VB (16)
下記(17)式に示すように、ドベシル酸カルシウムを含まないサンプル試料を用いて測定された感度Cを100%として、ドベシル酸カルシウムを含むサンプル試料を用いて測定された感度Bの割合を正確性Aとして算出した。
A=(B/C)×100 (17)
結果を表6及び表7に示す。
Figure 2021096236
Figure 2021096236
表6及び表7に示されるように、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリンの類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定への影響が軽減され、シクロデキストリンの類縁体の濃度に依存して、測定の正確性が向上した。したがって、酸化還元発色試薬を用いた測定系において、測定試薬中にシクロデキストリンの類縁体を含有させることで、試料中に含まれるドベシル酸カルシウムによる測定への影響を軽減できることが示された。
[実施例7:糖化アルブミン測定試薬におけるシクロデキストリン及びソルビトールの濃度による効果]
(第一試薬)
下記の試薬成分を記載の濃度になるよう精製水に溶解し、pH7.6に調整して、第一試薬を調製した。また、対照試薬としてシクロデキストリン又はその類縁体を含めなかった試薬も調製した。なお、実施例7において使用したシクロデキストリン又はその類縁体は、メチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(アルドリッチ社製)である。
100mmol/L N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸(同仁化学社製)
0.05重量/体積% アジ化ナトリウム(メルク社製)
1mmol/L エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(国産化学社製)
0重量/体積% D(−)−ソルビトール(富士フイルム和光純薬社製)もしくは1重量/体積% D(−)−ソルビトール(富士フイルム和光純薬社製)もしくは3重量/体積% D(−)−ソルビトール(富士フイルム和光純薬社製)もしくは6重量/体積% D(−)−ソルビトール(富士フイルム和光純薬社製)
2mmol/L N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン2ナトリウム(同仁化学社製)
10U/mL ペルオキシダーゼ(天野エンザイム社製)
30U/mL ケトアミンオキシダーゼ(旭化成ファーマ社製)
10重量/体積%、15重量/体積%、又は20重量/体積% シクロデキストリン又はその類縁体
(第二試薬)
ルシカGA−L GA−R2(旭化成ファーマ社製)を使用した。
(サンプル試料)
サンプル調液用母液として、ルシカGA−L専用 管理血清L(旭化成ファーマ社製)を用意した。サンプル調製用添加液として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)を精製水で希釈し640μg/mLのドベシル酸カルシウム水溶液を用意した。母液と各添加液又は精製水を9:1で混合し、さらにそれらを適宜混合することで、0μg/mL、16μg/mL、32μg/mL、及び64μg/mLの濃度のドベシル酸カルシウムを含有するサンプル試料を得た。
(測定)
37℃でインキュベートされた第一試薬180μLにサンプル試料4.5μLを添加し、37℃で5分間反応させた。次に、第一試薬とサンプル試料の混合液に、第二試薬45μLを添加してさらに37℃で5分間反応させた。第一試薬にサンプル試料を添加して5分後の吸光度Abs1と、さらに第二試薬を添加して5分後の吸光度Abs2と、を測定し、下記(18)式に従って、吸光度変化Vを算出した。
V=Abs2−Abs1×180/225 (18)
ここで、180とは、第一試薬の液量を表している。また、225とは、第一試薬と第二試薬の総液量を表している。
サンプル試料の代わりに精製水を用いて測定された吸光度変化を試薬ブランクとし、下記(19)式に示すように、サンプル試料を用いて測定された吸光度変化VSから試薬ブランクの吸光度変化VBを引いた値を感度ΔAbsとして算出した。
ΔAbs=VS−VB (19)
下記(20)式に示すように、ドベシル酸カルシウムを含まないサンプル試料を用いて測定された感度Cを100%として、ドベシル酸カルシウムを含むサンプル試料を用いて測定された感度Bの割合を正確性Aとして算出した。
A=(B/C)×100 (20)
結果を表8に示す。
Figure 2021096236
Figure 2021096236
Figure 2021096236
表8に示されるように、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定へ影響が軽減され、シクロデキストリン又はその類縁体の濃度に依存して、測定の正確性が向上した。またソルビトールを添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、ソルビトールを試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定への影響が軽減され、ソルビトールの濃度に依存して、測定の正確性が向上した。したがって、酸化還元発色試薬を用いた測定系において、測定用試薬組成物中にソルビトールを添加することによっても、試料中に含まれるドベシル酸カルシウムによる測定への影響を軽減できることが示された。
[実施例8:糖化アルブミン測定試薬におけるシクロデキストリン又はその類縁体の添加による2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸の影響回避効果と試薬組成の関係]
(第一試薬)
下記の試薬成分を以下の記載及び表9に記載の濃度になるよう精製水に溶解し、pH7.6に調整して、第一試薬を調製した。また、対照試薬としてシクロデキストリン又はその類縁体を含めなかった試薬も調製した。なお、実施例8において使用したシクロデキストリン又はその類縁体は、メチル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)である。
100mmol/L N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸(同仁化学社製)
1mmol/L エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(国産化学社製)
6重量/体積% D(−)−ソルビトール(富士フイルム和光純薬社製)
1.25mmol/L 4−アミノアンチピリン(4−AA)(アクテック社製)又は2mmol/L N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン2ナトリウム(TODB)(同仁化学社製)
0U/mL ペルオキシダーゼ又は10U/mL ペルオキシダーゼ(天野エンザイム社製)
30U/mL ケトアミンオキシダーゼ(旭化成ファーマ社製)
5重量/体積% シクロデキストリン又はその類縁体
(第二試薬)
下記の試薬成分を以下の記載及び表9に記載の濃度になるよう精製水に溶解し、pH7.5に調整して、第二試薬を調製した。
200mmol/L 3,3−ジメチルグルタル酸(東京化成社製)
0.05重量/体積% プロクリン300(スペルコ社製)
30重量/体積% ジメチルスルホキシド(ナカライテスク社製)
0.1mmol/L フェロシアン化カリウム(国産化学社製)
500U/mL カタラーゼ(ナガセケムテックス社製)
40kU/mL 糖化アルブミン用プロテアーゼ(旭化成ファーマ社製、特許第4565807号に記載の方法に準じて得た)
5mmol/L 4−アミノアンチピリン(4−AA)(アクテック社製)又は8mmol/L N,N−ビス(4−スルホブチル)−3−メチルアニリン2ナトリウム(TODB)(同仁化学社製)
0U/mL ペルオキシダーゼ又は40U/mL ペルオキシダーゼ(天野エンザイム社製)
なお、表9に示すように、第一試薬が4−AAを含む場合は、第二試薬がTODBを含み、第一試薬がTODBを含む場合は、第二試薬が4−AAを含んだ。
(サンプル試料)
サンプル調液用母液として、ルシカGA−L専用 管理血清L(旭化成ファーマ社製)を用意した。サンプル調製用添加液として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)を精製水で希釈し640μg/mLのドベシル酸カルシウム水溶液を用意した。母液と各添加液又は精製水を9:1で混合し、さらにそれらを適宜混合することで、0μg/mL、16μg/mL、32μg/mL、及び64μg/mLの濃度のドベシル酸カルシウムを含有するサンプル試料を得た。
(測定)
37℃でインキュベートされた第一試薬180μLにサンプル試料4.5μLを添加し、37℃で5分間反応させた。次に、第一試薬とサンプル試料の混合液に、第二試薬45μLを添加してさらに37℃で5分間反応させた。第一試薬にサンプル試料を添加して5分後の吸光度Abs1と、さらに第二試薬を添加して5分後の吸光度Abs2と、を測定し、下記(21)式に従って、吸光度変化Vを算出した。
V=Abs2−Abs1×180/225 (21)
ここで、180とは、第一試薬の液量を表している。また、225とは、第一試薬と第二試薬の総液量を表している。
サンプル試料の代わりに精製水を用いて測定された吸光度変化を試薬ブランクとし、下記(22)式に示すように、サンプル試料を用いて測定された吸光度変化VSから試薬ブランクの吸光度変化VBを引いた値を感度ΔAbsとして算出した。
ΔAbs=VS−VB (22)
下記(23)式に示すように、ドベシル酸カルシウムを含まないサンプル試料を用いて測定された感度Cを100%として、ドベシル酸カルシウムを含むサンプル試料を用いて測定された感度Bの割合を正確性Aとして算出した。
A=(B/C)×100 (23)
結果を表10に示す。
Figure 2021096236
Figure 2021096236
表10に示されるように、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定へ影響が軽減され、測定の正確性が向上した。この際、色素前駆体及びペルオキシダーゼの4種類の組み合わせのいずれにおいても同様のシクロデキストリン又はその類縁体の添加による正確性向上が確認された。
[実施例9:クレアチニン測定試薬におけるシクロデキストリン又はその類縁体の添加による2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸の影響回避効果]
(第一試薬)
アクアオートカイノス CRE−III plus 反応試液 I及びシグナスオートCRE 7170 R1に対して、シクロデキストリンを以下に記載の濃度になるよう溶解し、第一試薬を調製した。なお、実施例9において使用したシクロデキストリン又はその類縁体は、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)である。
1重量/体積%、3重量/体積%、又は5重量/体積% シクロデキストリン又はその類縁体
(第二試薬)
アクアオートカイノス CRE−III plus 反応試液 II及びシグナスオートCRE 7170 R2をそのまま使用した。
(サンプル試料)
サンプル調液用母液として、多項目標準血清(シノテスト社製)を用意した。サンプル調製用添加液として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)を精製水で希釈し640μg/mLのドベシル酸カルシウム水溶液を用意した。母液と各添加液又は精製水を9:1で混合し、さらにそれらを適宜混合することで、0μg/mL、16μg/mL、32μg/mL、及び64μg/mLの濃度のドベシル酸カルシウムを含有するサンプル試料を得た。
(アクアオートカイノス CRE−III plusによる測定)
37℃でインキュベートされた第一試薬180μLにサンプル試料7.2μLを添加し、37℃で5分間反応させた。次に、第一試薬とサンプル試料の混合液に、第二試薬60μLを添加してさらに37℃で5分間反応させた。第一試薬にサンプル試料を添加して5分後の吸光度Abs1と、さらに第二試薬を添加して5分後の吸光度Abs2と、を測定し、下記(24)式に従って、吸光度変化Vを算出した。
V=Abs2−Abs1×180/240 (24)
ここで、180とは、第一試薬の液量を表している。また、240とは、第一試薬と第二試薬の総液量を表している。
(シグナスオートCRE 7170による測定)
37℃でインキュベートされた第一試薬150μLにサンプル試料6.0μLを添加し、37℃で5分間反応させた。次に、第一試薬とサンプル試料の混合液に、第二試薬50μLを添加してさらに37℃で5分間反応させた。第一試薬にサンプル試料を添加して5分後の吸光度Abs1と、さらに第二試薬を添加して5分後の吸光度Abs2と、を測定し、下記(25)式に従って、吸光度変化Vを算出した。
V=Abs2−Abs1×150/200 (25)
ここで、150とは、第一試薬の液量を表している。また、200とは、第一試薬と第二試薬の総液量を表している。
サンプル試料の代わりに精製水を用いて測定された吸光度変化を試薬ブランクとし、下記(27)式に示すように、サンプル試料を用いて測定された吸光度変化VSから試薬ブランクの吸光度変化VBを引いた値を感度ΔAbsとして算出した。
ΔAbs=VS−VB (27)
下記(28)式に示すように、ドベシル酸カルシウムを含まないサンプル試料を用いて測定された感度Cを100%として、ドベシル酸カルシウムを含むサンプル試料を用いて測定された感度Bの割合を正確性Aとして算出した。
A=(B/C)×100 (28)
結果を表11に示す。
Figure 2021096236
Figure 2021096236
表11に示されるように、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により濃度依存的に悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定へ影響が軽減され、測定の正確性が向上した。この際、用いたクレアチニン測定試薬のいずれにおいても同様のシクロデキストリン又はその類縁体の添加による正確性向上が確認された。したがって、酸化還元発色試薬を用いた測定系において、シクロデキストリン及びその類縁体は試料中に含まれるドベシル酸カルシウムによる測定への影響を軽減できることが示された。
[実施例10:尿酸測定試薬におけるシクロデキストリン又はその類縁体の添加による2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸の影響回避効果]
(第一試薬)
クイックオートUAII 7170 R1(シノテスト社製)に対して、シクロデキストリンを以下に記載の濃度になるよう溶解し、第一試薬を調製した。なお、実施例10において使用したシクロデキストリン又はその類縁体は、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(富士フイルム和光純薬社製)である。
5重量/体積% シクロデキストリン又はその類縁体
(第二試薬)
クイックオートUAII 7170 R2(シノテスト社製)をそのまま使用した。
(サンプル試料)
サンプル調液用母液として、多項目標準血清(シノテスト社製)を用意した。サンプル調製用添加液として、ドベシル酸カルシウム(東京化成社製)を精製水で希釈し640μg/mLのドベシル酸カルシウム水溶液を用意した。母液と各添加液又は精製水を9:1で混合し、さらにそれらを適宜混合することで、0μg/mL、64μg/mLの濃度のドベシル酸カルシウムを含有するサンプル試料を得た。
(クイックオートUAII 7170による測定)
37℃でインキュベートされた第一試薬160μLにサンプル試料3.3μLを添加し、37℃で5分間反応させた。次に、第一試薬とサンプル試料の混合液に、第二試薬40μLを添加してさらに37℃で5分間反応させた。第一試薬にサンプル試料を添加して5分後の吸光度Abs1と、さらに第二試薬を添加して5分後の吸光度Abs2と、を測定し、下記(29)式に従って、吸光度変化Vを算出した。
V=Abs2−Abs1×160/200 (29)
ここで、160とは、第一試薬の液量を表している。また、200とは、第一試薬と第二試薬の総液量を表している。
サンプル試料の代わりに精製水を用いて測定された吸光度変化を試薬ブランクとし、下記(30)式に示すように、サンプル試料を用いて測定された吸光度変化VSから試薬ブランクの吸光度変化VBを引いた値を感度ΔAbsとして算出した。
ΔAbs=VS−VB (30)
下記(31)式に示すように、ドベシル酸カルシウムを含まないサンプル試料を用いて測定された感度Cを100%として、ドベシル酸カルシウムを含むサンプル試料を用いて測定された感度Bの割合を正確性Aとして算出した。
A=(B/C)×100 (31)
結果を表12に示す。
Figure 2021096236
表12に示されるように、シクロデキストリン又はその類縁体を添加しなかった試薬を用いた場合、測定の正確性はドベシル酸カルシウムの添加により悪影響を受けた。これに対し、シクロデキストリン又はその類縁体を試薬に添加することによって、ドベシル酸カルシウムの測定へ影響が軽減され、測定の正確性が向上した。実施例9に加えて、尿酸測定試薬においても同様のシクロデキストリン又はその類縁体の添加による正確性向上が確認された。したがって、酸化還元発色試薬を用いた測定系において、シクロデキストリン及びその類縁体は試料中に含まれるドベシル酸カルシウムによる測定への影響を軽減できることが示された。

Claims (50)

  1. ペルオキシダーゼと、
    前記ペルオキシダーゼの存在下で試料中の物質に由来する過酸化水素と反応して発色するよう構成された発色試薬と、
    シクロデキストリン又はその類縁体と、
    を備える測定用試薬組成物。
  2. 前記発色試薬が、トリンダー試薬及びカップラーを含む、請求項1に記載の測定用試薬組成物。
  3. 前記測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、前記第一試薬が前記カップラー及び前記シクロデキストリン又はその類縁体を含み、前記第二試薬が前記トリンダー試薬及び前記ペルオキシダーゼを含む、請求項2に記載の測定用試薬組成物。
  4. 前記測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、前記第一試薬が前記カップラー、前記ペルオキシダーゼ、及び前記シクロデキストリン又はその類縁体を含み、前記第二試薬が前記トリンダー試薬を含む、請求項2に記載の測定用試薬組成物。
  5. 前記測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、前記第一試薬が前記トリンダー試薬及び前記シクロデキストリン又はその類縁体を含み、前記第二試薬が前記カップラー及び前記ペルオキシダーゼを含む、請求項2に記載の測定用試薬組成物。
  6. 前記測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、前記第一試薬が前記トリンダー試薬、前記ペルオキシダーゼ、及び前記シクロデキストリン又はその類縁体を含み、前記第二試薬が前記カップラーを含む、請求項2に記載の測定用試薬組成物。
  7. 前記第一試薬が前記試料に添加された後に、前記第二試薬が前記試料に添加される、請求項3から6のいずれか1項に記載の測定用試薬組成物。
  8. 前記第一試薬と前記第二試薬が分離して包装されている、請求項3から7のいずれか1項に記載の測定用試薬組成物。
  9. 前記発色試薬がロイコ型色素である、請求項1に記載の測定用試薬組成物。
  10. 前記シクロデキストリンが、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1から9のいずれか1項に記載の測定用試薬組成物。
  11. 当該測定用試薬組成物における前記シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が0.1重量/体積%から35重量/体積%である、請求項1から10のいずれか1項に記載の測定用試薬組成物。
  12. 前記試料中の物質が糖化アルブミン、尿酸、又はクレアチニンである、請求項1から11のいずれか1項に記載の測定用試薬組成物。
  13. フェロシアン化物をさらに備える、請求項1から12のいずれか1項に記載の測定用試薬組成物。
  14. 前記シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖アルコールをさらに備える、請求項1から13のいずれか1項に記載の測定用試薬組成物。
  15. 前記シクロデキストリン又はその類縁体が前記試料中に含まれ得る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による発色阻害を抑制する、請求項1から14のいずれか1項に記載の測定用試薬組成物。
  16. 前記2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項15に記載の測定用試薬組成物。
  17. ペルオキシダーゼと、前記ペルオキシダーゼの存在下で試料中の物質に由来する過酸化水素と反応して発色するよう構成された発色試薬と、シクロデキストリン又はその類縁体と、を備える測定用試薬組成物を用意することと、
    前記測定用試薬組成物と前記試料とを混合し、発色を測定することと、
    を含む、試料中の物質の測定方法。
  18. 前記発色試薬が、トリンダー試薬及びカップラーを含む、請求項17に記載の試料中の物質の測定方法。
  19. 前記測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、前記第一試薬が前記カップラー及び前記シクロデキストリン又はその類縁体を含み、前記第二試薬が前記トリンダー試薬及び前記ペルオキシダーゼを含む、請求項18に記載の試料中の物質の測定方法。
  20. 前記測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、前記第一試薬が前記カップラー、前記ペルオキシダーゼ、及び前記シクロデキストリン又はその類縁体を含み、前記第二試薬が前記トリンダー試薬を含む、請求項18に記載の試料中の物質の測定方法。
  21. 前記測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、前記第一試薬が前記トリンダー試薬及び前記シクロデキストリン又はその類縁体を含み、前記第二試薬が前記カップラー及び前記ペルオキシダーゼを含む、請求項18に記載の試料中の物質の測定方法。
  22. 前記測定用試薬組成物が第一試薬及び第二試薬を含み、前記第一試薬が前記トリンダー試薬、前記ペルオキシダーゼ、及び前記シクロデキストリン又はその類縁体を含み、第二試薬が前記カップラーを含む、請求項18に記載の試料中の物質の測定方法。
  23. 前記第一試薬と前記試料を混合した後に、前記第二試薬と前記試料を混合する、請求項19から22のいずれか1項に記載の試料中の物質の測定方法。
  24. 前記測定用試薬組成物において、前記第一試薬と前記第二試薬が分離して包装されている、請求項19から23のいずれか1項に記載の試料中の物質の測定方法。
  25. 前記発色試薬がロイコ型色素である、請求項17に記載の試料中の物質の測定方法。
  26. 前記シクロデキストリンが、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項17から25のいずれか1項に記載の試料中の物質の測定方法。
  27. 前記測定用試薬組成物と前記試料を混合した際の前記シクロデキストリン又はその類縁体の濃度が0.1重量/体積%から35重量/体積%である、請求項17から26のいずれか1項に記載の試料中の物質の測定方法。
  28. 前記試料中の物質が糖化アルブミン、尿酸、又はクレアチニンである、請求項17から27のいずれか1項に記載の試料中の物質の測定方法。
  29. 前記測定用試薬組成物がフェロシアン化物をさらに備える、請求項17から28のいずれか1項に記載の試料中の物質の測定方法。
  30. 前記測定用試薬組成物が、前記シクロデキストリン又はその類縁体以外の糖アルコールをさらに備える、請求項17から29のいずれか1項に記載の試料中の物質の測定方法。
  31. 前記シクロデキストリン又はその類縁体が、前記試料中に含まれ得る2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩による発色阻害を抑制する、請求項17から30のいずれか1項に記載の試料中の物質の測定方法。
  32. 前記2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項31に記載の試料中の物質の測定方法。
  33. シクロデキストリン又はその類縁体を含む、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
  34. 2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が物質に作用することを阻害する、請求項33に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
  35. 2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬に作用することを阻害する、請求項33又は34に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
  36. 2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が前記発色試薬を用いた発色反応を阻害することを阻害する、請求項35に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
  37. 前記発色試薬が、ペルオキシダーゼの存在下で過酸化水素と反応して発色する発色試薬である、請求項35又は36に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
  38. 前記発色試薬が、トリンダー試薬及びカップラーからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項35から37のいずれか1項に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
  39. 前記発色試薬がロイコ型色素である、請求項35から37のいずれか1項に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
  40. 2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項33から39のいずれか1項に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
  41. 前記シクロデキストリンが、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項33から40のいずれか1項に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩の阻害剤。
  42. シクロデキストリン又はその類縁体と、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩と、を混合することを含む、
    2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
  43. 前記混合することにより、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が物質に作用することを阻害する、請求項42に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
  44. 前記混合することにより、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が発色試薬に作用することを阻害する、請求項42又は43に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
  45. 前記混合することにより、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が前記発色試薬を用いた発色反応を阻害することを阻害する、請求項44に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
  46. 前記発色試薬が、ペルオキシダーゼの存在下で過酸化水素と反応して発色する発色試薬である、請求項44又は45に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
  47. 前記発色試薬が、トリンダー試薬及びカップラーからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項44から46のいずれか1項に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
  48. 前記発色試薬がロイコ型色素である、請求項44から46のいずれか1項に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
  49. 2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩が、ドベシル酸カルシウム及びエタンシラートからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項42から48のいずれか1項に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
  50. 前記シクロデキストリンが、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項42から49のいずれか1項に記載の2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸又はその塩を阻害する方法。
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