JP2021094777A - 液体吐出装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

液体吐出装置およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルタに形成される液膜の適正な処置を可能にする、液体吐出装置およびインクジェット記録装置を提供すること。【解決手段】インクを貯留する記録ヘッドに圧力を印加可能に開口する連通口にフィルタFが設置されて、当該フィルタを介して該記録ヘッド内を加圧して該インクをノズルから吐出する液体吐出装置を搭載のインクジェット規則装置であって、バッファ201を介して記録ヘッド内に圧力を印加するポンプモータ183と、ポンプモータにより所定の圧力を印加させてフィルタにおける液膜形成の有無を判定し、当該判定結果に基づいて印加する圧力を調整するCPUとを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、液体の貯留容器の連通口のフィルタに形成される液膜を処理する液体吐出装置およびインクジェット記録装置に関する。
液体を貯留する空間に所定圧力を印加して吐出口から吐出させる液体吐出装置が知られている。この液体吐出装置は、例えば、インクジェット記録装置に搭載されて、貯留するインク(液体)を吐出口から吐出することにより記録媒体に画像形成する記録ヘッドとして多用されている。
このインクジェット記録装置では、記録ヘッドの吐出口の形成面を清浄に保つべくワイピングすることが行われ、特許文献1には、その吐出口からインクを滲ませた状態にしてワイピングを行う技術が記載されている。
特開2009−184157号公報
しかしながら、このような液体の貯留容器にあっては、塵埃などが侵入しないように連通口にフィルタが設けられており、そのフィルタに液体が付着すると、表面張力により薄い膜状の所謂、液膜が形成される場合がある。例えば、吐出口からインクを滲ませる特許文献1に記載のワイピングを行おうとしても、フィルタに液膜が形成されると、貯留容器内に精度よく所望の圧力を印加することができなくなる。すると、吐出口の形成面は、十分なワイピングが行われずに、期待するほどに清浄化することが難しくなる。
そこで、本発明は、フィルタに形成される液膜の適正な処置を可能にする、液体吐出装置およびインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する液体吐出装置の発明の一態様は、液体の貯留容器内に圧力を印加可能に該貯留容器に開口する連通口にフィルタが設置されて、当該フィルタを介して該連通口から当該貯留容器内を加圧して該液体を吐出口から吐出する液体吐出装置であって、前記貯留容器内に圧力を印加する圧力印加手段と、前記貯留容器内に前記圧力印加手段により所定の圧力を印加させて前記フィルタにおける液膜形成の有無を判定する判定手段と、前記判定手段の判定情報に基づいて前記圧力印加手段を制御して調整した圧力を前記貯留容器内に印加する圧力制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するインクジェット記録装置の発明の一態様は、上記の液体吐出装置を搭載して、前記液体としてインクを記録媒体に吐出して画像を記録することを特徴とするものである。
このように本発明の一態様によれば、適切な圧力を印加して液膜の有無を判定して、適宜に液膜を壊すなどすることができ、フィルタに形成される液膜を適正に処置して、貯留する液体の高品質な処理を確保することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置を搭載するインクジェット記録装置を示す概略全体構成図である。 図2は、その制御ユニットを示すブロック図である。 図3は、その記録ヘッドにおけるインク流路を示す系統図である。 図4は、そのインク品質の調整を説明するフローチャートである。 図5は、その液膜形成の有無を確認するフローチャートである。 図6は、本発明の第2実施形態に係る液体吐出装置を搭載するインクジェット記録装置の実行する液膜形成有無の確認とインク品質の調整を説明するフローチャートである。 図7は、本発明の第3実施形態に係る液体吐出装置を搭載するインクジェット記録装置の実行する液膜形成有無の確認とインク品質の調整を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1〜図5は本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置を搭載するインクジェット記録装置を示す図である。
図1において、記録装置100は、情報処理するパーソナルコンピュータなどのホスト装置HにプリンタケーブルHcを介して各種情報をやり取り可能に接続されて、所謂、プリンタとして機能する。記録装置100は、そのホスト装置Hから受け取る各種画像データをロール状に巻かれている汎用のプリンタ用紙等の記録媒体に形成して記録する。本実施形態の記録装置100は、セットされるロール状のロール紙Pを一方向に引き出して後述の記録ヘッド131下に搬送することにより所望の画像を記録面Prに記録形成する印刷処理を施す。なお、記録媒体はロール紙に限らず、平坦に連続する形状でもよく、また、枚葉にカットされたカット紙でもよいことは言うまでもない。
この記録装置100は、用紙ユニット(搬送手段)110および記録ユニット(記録手段)130などの装置各部を制御ユニット150が統括制御し、受け取る画像データをロール紙Pに形成記録する印刷処理を実行する。この記録装置100は、用紙ユニット110の搬送するロール紙Pの一面側の記録面Prに、記録ユニット130が画像データに基づいて記録ヘッド131のノズル(吐出口)から各色インクを吐出するインクジェット記録方式により画像を形成記録する。すなわち、記録装置100は、インクジェット記録装置を構成する。
用紙ユニット110は、給紙ローラ対111が回転することにより用紙シャフト112に巻き付けられているロール紙Pを挟持しつつ搬送方向の図中矢印A1方向に引き出して記録ユニット130による画像形成領域Arに給紙する。用紙ユニット110は、用紙シャフト112から引き出したロール紙Pを搬送ベルト113が従動ローラ対115間で挟持しつつ周回回転することにより記録ユニット130による画像形成領域Arを通過するように搬送し装置外に搬出する。用紙シャフト112は不図示の給紙モータの駆動により回転されてロール紙Pを適宜に巻き出し、または、巻き戻しする。搬送ベルト113は、画像形成領域Ar前後の従動ローラ対115や給紙ローラ対111に加えて、屈曲経路を経由するように屈曲させるローラ116と、搬送モータ117の駆動軸117aと、挟持ローラ対118とに巻き掛けられて正逆回転駆動される。これにより、ロール紙Pは、図中矢印の搬送方向A1に引き出されて搬送されるとともに、図中矢印の逆搬送方向A2に搬送される。ここで、用紙ユニット110は、搬送ベルト113の設置空間の下部に吸引ファン114が配置されて、搬送ベルト113に形成されている複数の吸引孔(不図示)を介してロール紙Pを吸着状態にしつつ搬送方向A1、A2への高精度な移送を実現している。なお、用紙ユニット110は、搬送ベルト113が吸着機能を備えていなくてもよく、また、ベルト形式でなく、単に挟み込んで給紙搬送するローラ対でもよいことは言うまでもない。
この用紙ユニット110は、搬送ベルト113の下流側に、図中矢印B方向に相対移動する一対の切断刃119aの間でロール紙Pを切断するカッタ119を備えている。カッタ119は、搬送ベルト113により搬出されて一時停止するロール紙Pの切断処理を実行する。ここで、カッタ119は、本実施形態のように接離方向に相対移動するスライド式でもよく、また固定刃と移動刃を突き合わせるように相対回転する回転式でもよく、ストッパをソレノイドで機能させる不図示の機構を備えていてもよいことはいうまでもない。なお、ロール紙Pは、先端などを制御ユニット150に接続されている後述の各種センサにより検出されて、用紙ユニット110により適宜に搬送停止されて記録ユニット130による画像形成処理の後に装置外に搬出カットされる。
記録ユニット130は、インクジェット記録方式を採用する各色毎の複数の記録ヘッド(貯留容器)131により構築されている。記録ヘッド131は、下方のロール紙Pに対面するノズル形成面131aの不図示のノズルから各色インクを粒状のインク滴として吐出することによりロール紙Pに画像形成する記録動作を実行する。記録ヘッド131は、ロール紙Pの搬送方向A1と直交する紙幅方向の全幅をノズル列とするように複数個のノズルがノズル形成面131aに1列または2列以上整列されている。すなわち、記録ヘッド131は、ロール紙Pの紙幅一杯をカバーする、所謂、フルラインヘッドの長尺形態に形成されている。
ここで、記録ヘッド131は、ノズル形成面131aのノズルに連通するインク流路内の不図示の電熱変換素子(ヒータ)に通電して瞬間的に気泡を発生させることで、そのノズルからインク滴を吐出させる所謂、サーマル方式を採用している。この記録ヘッド131は、サーマル方式に限らず、例えば、インク流路の容量を瞬間的に変化させる圧電素子(ピエゾ素子)を設置して、そのノズルからインク滴を吐出させる所謂、ピエゾ方式を採用してもよいことはいうまでもない。
この記録ユニット130は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(Bk)の各色インク毎に別個の記録ヘッド131Y、131M、131C、131Bkを備えている。この記録ユニット130では、ロール紙Pの搬送方向A1の上流側から下流側に向かって画像形成に適した順位で画像形成するように、記録ヘッド131Bk、131C、131M、131Yが順次に並列されている。これにより、記録ヘッド131は、ロール紙Pの搬送に合わせてブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色インクを選択的に吐出してロール紙Pの一面側にモノクロ画像やフルカラー画像を記録形成することができる。なお、記録ユニット130は、各色毎のインクタンク135Y、135M、135C、135Bkを備え、後述するように、連通させる流路を介して各記録ヘッド131毎に貯留する各色インクを補充するようになっている。この各色毎のインクタンク135は、記録装置100に着脱するカートリッジ形式に作製されて、動作毎のインク残量情報などを制御ユニット150により管理可能に構成されている。
また、記録ユニット130は、記録ヘッド131のノズル形成面131aを覆う着脱可能なキャップ133を備えている。このキャップ133は、記録ヘッド131が図中矢印Cで示す上下方向に移動された後に水平方向に相対移動されてノズル形成面131aに取り付けられることにより閉塞空間を形成する。これにより、キャップ133は、記録ヘッド131のノズル形成面131aを外気から遮断することにより、無用な付着物や乾燥の促進をできるだけ回避することができる。
この記録ユニット130は、後述するように、記録ヘッド131とキャップ133との間に形成する閉塞空間に連通する流路を介して減圧することでノズル形成面131aのノズル内のインクを吸引することによりインクの品質回復処理を実行する。また、記録ヘッド131とキャップ133との間に閉塞空間を形成してノズルから微量のインクを吐出することによりインク品質を回復させる、所謂、予備吐出処理も実行可能に備えている。このときに吸引するインクは、回収タンク137に引き込んで排出する。なお、キャップ133は、一体に水平移動することで記録ヘッド131のノズル形成面131aを拭って付着物等を除去することにより清浄にする清掃手段のブレード133b(図3を参照)を備えている。
制御ユニット150は、図2に示すように、CPU151に、各種メモリ152〜157と、操作パネル158と、IFコントローラ159と、駆動制御部160とが各種情報をやり取り可能に接続されて構築されている。CPU151は、ROM152内に格納されている制御プログラムに従って各種制御処理を実行し、RAM153のワークエリアやイメージメモリ155に一時記憶する取得情報に基づいて駆動制御部160を機能させて記録装置100全体を統括制御する。このCPU151は、各種駆動動作等の履歴情報などを不揮発性RAM154に格納保持して、各種制御処理を実行する際に利用する。これにより、CPU151は、操作パネル158やIFコントローラ159を介してホスト装置Hから受け取る各種指示情報に応じて装置各部を統括制御し、搬送するロール紙Pの記録面Prに画像データを記録形成する制御処理を実施する。なお、図2には、制御ユニット150において本実施形態に関わる構成を図示するが、他の制御処理等で必要な各種構成を備えることはいうまでもない。
駆動制御部160は、記録ヘッド制御回路161、インク残量検知部162、環境温度検知部163、バッファ圧力検知部164、紙検知部165、モータ駆動部166、および弁駆動部167がCPU151の制御指示に基づき装置各部の駆動を制御する。なお、記録ヘッド制御回路161や検知部162〜165はCPU151との間で制御用信号を直接送受するのに対して、駆動部166、167は出力ポート169を介してCPU151により駆動制御されてモータやソレノイド等に適した駆動用信号を送出する。
記録ヘッド制御回路161は、インク残量検知部162などの各種情報に基づいてCPU151から送られてくる制御信号に従って生成する電熱変換素子の駆動信号を記録ヘッド131に送って駆動させる。記録ヘッド131は、記録ヘッド制御回路161を介して後述の弁操作制御に必要な貯留インクの液面を検出する手段131bの検出情報を取得するCPU151がその検出情報に基づいて後述のインクの補充制御を実行される。
インク残量検知部162は、各色毎に備えるインクタンク135のEEPROM135m内に、その各色毎の画像形成に伴う使用量を積算するなどして算出するインク残量情報を書き換え保持して、CPU151による管理を可能にする。
環境温度検知部163は、記録装置100の設置されている環境温度を検出する温度センサ173の検出情報をCPU151に取得させて、例えば、記録ヘッド131のインク品質等の調整制御を可能にする。
バッファ圧力検知部164は、後述のバッファ(蓄圧手段)201内の圧力を検出する圧力センサ174の検出情報をCPU151に取得させる。CPU151は、後述するように、その圧力センサ174の検出情報に基づいて記録ヘッド131のインク品質等の調整制御を信頼性高く実行する。ここで、記録ヘッド131は、外部との連通口にフィルタFが設置されており、バッファ201はそのフィルタFまでの連通経路における手前側の前段に位置している。
紙検知部165は、記録ヘッド131による画像形成領域Ar前後で搬送ベルト113の搬送するロール紙Pの先端を検知する紙センサ175a、175bの検知情報をCPU151に取得させて、各種制御処理のタイミングの調整等をすることを可能にする。ここで、紙センサ175aは、給紙されてくるロール紙Pの先端を検知して記録ヘッド131が画像形成領域Arで画像形成するタイミングを合わせる調整を可能にする。紙センサ175bは、搬出されてくるロール紙Pの先端を検知してカッタ119が切断するタイミングを合わせる調整を可能にする。このロール紙Pの給紙搬送量は、搬送ベルト113の屈曲ローラ116内に内蔵されている不図示のエンコーダの検出信号に基づいてCPU151が把握して調整制御する。なお、この紙センサ175a、175bは、反射型センサまたは透過型センサのいずれでもよく、例えば、ロール紙Pが不図示のラベルシールの貼付されている台紙の場合には、そのラベルの位置を透過率の差によって検知することができる。また、紙センサ175a、175bは、例えば、ロール紙Pが切断位置を示すマーク付きの場合には反射率の差によって検出することができる。
モータ駆動部166は、出力ポート169を介して、搬送モータ117、ヘッドアップダウンモータ181、キャッピングモータ182、およびポンプモータ(圧力印加手段)183等の各種モータの駆動を適宜に制御する。搬送モータ117は、上述のように、記録ヘッド131による画像の記録形成動作などに応じて搬送ベルト113によりロール紙Pを正逆搬送する。ヘッドアップダウンモータ181は、ロール紙Pの搬送やキャップ133の着脱などに応じて記録ヘッド131を昇降させる。キャッピングモータ182は、記録ヘッド131のキャッピング指示に応じてキャップ133を移動させてそのノズル形成面131aに着脱させる。ポンプモータ183は、電源回路183p(図3を参照)から電力供給されて記録ヘッド131やインクタンク135のインクを流動などさせる圧力を発生させることにより、後述のバッファ201の圧力調整をする。
弁駆動部167は、モータ駆動部166と協働して、各種流体流路における各開閉弁を開閉操作することにより記録ヘッド131やインクタンク135のインク流動などを調整制御する。この弁駆動部167は、後述する図3に示すリフィル弁211、泡抜き弁212、インク供給弁213、回復弁214、およびリリーフ弁215などをソレノイド駆動させて、記録ヘッド131やインクタンク135のインク流路の切り換えを調整制御する。
ところで、記録ユニット130は、図3に示すように、記録ヘッド131とインクタンク135とがリフィル弁211を備える補充流路221を介して連通されている。補充流路221は分岐路222に分岐されてポンプモータ183で圧力調整可能なバッファ201に連通されている。バッファ201は、記録ヘッド131に加減圧路223を介して連通されているとともに、記録ヘッド131のノズル形成面131aとの間に閉塞空間を形成するキャップ133に回復路224を介して連通されている。
ここで、記録ヘッド131は、インクIや空気等の流体を流動可能に開口する上下一対の連通口にゴム栓131cをそれぞれ取り付けて補充流路221および加減圧路223に連通されており、そのゴム栓131cにはそれぞれフィルタFが設置されている。
バッファ201は、CPU151に間接接続されている圧力センサ174とリリーフ弁215を備えて、ポンプモータ183により加減圧される内圧が圧力センサ174により検出されるとともに、リリーフ弁215が解放されて大気圧にリセットされる。
また、バッファ201は、記録ヘッド131とインクタンク135との間の補充流路221に連通する分岐路222に泡抜き弁212が設置されて、間接接続のCPU151により開閉(連通/遮断)されることにより、インクIの吐出等を調整する。同様に、バッファ201は、記録ヘッド131に連通する加減圧路223にインク供給弁213が設置されて、間接接続のCPU151により開閉されることにより、記録ヘッド131のインクIの補充等を調整する。さらに、バッファ201は、キャップ133内に連通する回復路224に回復弁214が設置されて、間接接続のCPU151により開閉されることにより、記録ヘッド131のインクIの品質回復処理を実行する。なお、バッファ201は、記録ヘッド131のインクIの吐出制御を行う際に、正圧を貯留することなく、ポンプモータ183がそのまま加圧可能に解放されてもよい。
そして、制御ユニット150のCPU151は、ROM152内の制御プログラムに従って図4や図5のフローチャートに示す制御処理を実行することにより、各種モータ駆動や各種弁操作を行い、記録ヘッド131のインクIを調整する制御処理を実行する。
具体的に、CPU151は、図4に示す記録ヘッド131のノズル形成面131aのノズル内におけるインクIの品質を調整する制御処理を実行するように構築されている。
まず、CPU151は、加減圧路223のインク供給弁213を開けると共に他の各種弁を閉じてバッファ201を記録ヘッド131に連通させた状態にした後に(S11)、ポンプモータ183を駆動させて加圧する(S12)。このとき、CPU151は、記録ヘッド131の貯留するインクIをノズル形成面131aのノズルから所望量滲ませる程度に加圧するように、ポンプモータ183を所定時間T11だけ駆動させる所定の駆動動作を実行させる。ここで、ポンプモータ183が回転制御可能で加圧パターンを調整可能な場合には、徐々に加圧させるなどして確実かつ簡易に記録ヘッド131のノズル形成面131aのノズルからインクIを滲ませるようにしてもよい(後述の圧力制御処理でも同様)。なお、このとき、汚損を防止するために記録ヘッド131にキャップ133を取り付けておいてもよい。
次いで、CPU151は、ポンプモータ183による加圧が記録ヘッド131のインクIの貯留空間内に確実に作用する所定時間W11だけ待機する(S13)。これにより、記録ヘッド131は、貯留するインクIがノズル形成面131aのノズルから吐出することなく、信頼性高く所望量滲む状態に加圧される。
次いで、CPU151は、記録ヘッド131とキャップ133とを相対移動させることにより、ブレード133bでノズル形成面131aを拭うワイピング動作を実行する(S14)。これにより、記録ヘッド131は、ノズル形成面131aの付着物などをインクIと共に拭い去って清浄化させることができる。
次いで、CPU151は、記録ヘッド131のノズル形成面131aにキャップ133を取り付けると共にポンプモータ183の駆動により加圧してインクIの予備吐出を実行する(S15)。このとき、CPU151は、ポンプモータ183を所定時間T12だけ駆動させることにより、記録ヘッド131の貯留するインクIをその加圧動作に伴う加圧量に応じてノズル形成面131aのノズルから少量だけ予備吐出させる所定の駆動動作を実行させる。これにより、記録ヘッド131は、貯留するインクIの少量がキャップ133内に吐出されてノズル毎の開口出口におけるインクIの表面の液膜の形状(メニスカス)が均等に整えられる。
この結果、記録装置100は、記録ヘッド131のノズル形成面131aに開口するノズル内のインクIの状態を高品質に調整することができ、ロール紙Pの記録面Prに高品質な画像を記録形成することができる。
ここで、記録ヘッド131は、上下一対の連通口に取り付けるゴム栓131cにフィルタFを設置されていることから、貯留するインクIが付着すると、その表面張力により薄い膜状の所謂、液膜となってしまう場合がある。この場合、ポンプモータ183が駆動して記録ヘッド131のインクIの貯留空間を加圧しようとしても、その液膜を壊して前後を連通状態にしない限り、バッファ201から加減圧路223までのフィルタF手前の空間内が主に加圧されることになる。すると、記録ヘッド131のインクIの貯留空間が期待通りに加圧されることが妨げられる。特に、上述のステップS11のように記録ヘッド131の貯留するインクIを記録ヘッド131のノズル形成面131aのノズルから所望量滲ませる程度の少量の加圧量の場合には、バッファ201から加減圧路223までの空間を加圧するだけになる。このため、ゴム栓131cのフィルタFに形成されている液膜を変形させるだけで、記録ヘッド131のインクIの貯留空間を加圧することができずに、ノズル形成面131aのノズルからインクIを滲ませることができない。その結果、記録装置100は、記録ヘッド131のノズル形成面131aのノズルからインクIを滲ませて拭き取るワイピングを行うことができず、高品質な画像形成が難しくなる。
そこで、本実施形態のCPU151は、図4に示すインクIの調整制御処理に先立って、図5に示すその調整制御処理の信頼性を向上させる制御処理を実行するように構築されている。
まず、CPU151は、上述の制御処理と同様に、加減圧路223のインク供給弁213のみを開けてバッファ201を記録ヘッド131に連通させた状態にした後に(S21)、ポンプモータ183を駆動させて加圧する(S22)。このとき、CPU151は、記録ヘッド131の貯留するインクIがノズル形成面131aのノズルから滲む状態になることのない程度に加圧するように、ポンプモータ183を所定時間t11(<T11)だけ駆動させる所定の駆動動作を実行させる。
次いで、CPU151は、ポンプモータ183による加圧が記録ヘッド131のインクIの貯留空間内に確実に作用する所定時間W12だけ待機する(S23)。これにより、記録ヘッド131は、貯留するインクIがノズル形成面131aのノズルから滲むことのない状態に加圧される。
この後に、CPU151は、バッファ201内の現在の検出圧力Pd(kPa)を圧力センサ174から取得して、予め設定されている圧力Psよりも小さいか否か確認し(S24)、小さい場合、このサブルーチンを終了して、図4に示す制御処理を開始する。このとき、記録ヘッド131のフィルタFに液膜が形成されていない場合、ポンプモータ183の加圧はバッファ201から記録ヘッド131内までに至って圧力センサ174の検出圧力Pdは設定圧力(判定圧力)Psよりも低くなる。しかし、そのフィルタFに液膜が形成されている場合には、その加圧がバッファ201から加減圧路223端部のフィルタFまでの空間に留まって圧力センサ174の検出圧力Pdは閾値の設定圧力Psよりも高くなる。
このステップS24において、バッファ201内の現在の圧力Pdが設定圧力Ps以上であることを確認したCPU151は、ポンプモータ183を駆動動作させて加圧する(S25)。このとき、CPU151は、記録ヘッド131のフィルタFに形成されている液膜を壊して前後を連通状態にする程度に加圧(液膜を維持不能な正圧を印加)するように、ポンプモータ183を所定時間t12だけ駆動させる所定の駆動動作を実行させる。すなわち、CPU151が判定手段および圧力制御手段を構成している。
この後には、CPU151は、そのポンプモータ183の駆動動作終了後に、そのまま所定時間t13が経過するまで待機した後に(S26)、このサブルーチンを終了して、図4に示す制御処理を開始する。このとき、記録ヘッド131は、待機機時間t13が経過することにより、ポンプモータ183による加圧圧力が確実にフィルタFの液膜に作用して信頼性高く壊すことができる。
この結果、記録装置100は、記録ヘッド131のノズル形成面131aを適正にワイピングして清浄化することができ、ノズル内のインクIを高品質に調整してロール紙Pの記録面Prに高品質な画像を信頼性高く記録形成することができる。
ここで、上述の制御処理におけるポンプモータ183を駆動させる所定時間T11、t11、t12は、記録装置100の機種などに応じて加圧量の程度が異なることから、予め計算し、あるいは、試験して決定などすればよい。また、インクIを滲ませない、あるいは、滲ませる、さらに液膜を破壊する程度に記録ヘッド131を加圧する制御を高精度に実行するために、その内圧を所望圧力にリセット後に加圧処理してもよい。このとき、例えば、そのまま所望圧力に加圧してもよく、または大気圧に解放後に加圧処理をしてもよい。なお、この計算や試験による決定、および内圧のリセット処理は、以下で説明する他の実施形態においても同様である。
また、上述の制御処理では、ポンプモータ183の駆動時間T11、T12、t11、t12を採用する場合を説明するが、これに限るものではない。例えば、バッファ201の内圧を検出する圧力センサ174の検出情報を用いて、その検出圧力Pdをそれぞれの設定圧力Psに到達させて各種動作を切り替えるようにしてもよい。なお、この時間に代えて圧力を利用してもよいことは、以下で説明する他の実施形態においても同様である。
このように、本実施形態の記録装置100においては、記録ヘッド131のフィルタFにおける液膜形成の有無を判定して、液膜を適宜に壊して高精度な加圧制御を実現することができ、記録ヘッド131の貯留するインクIを高精度に滲ませるなどして高品質な画像形成を実現することができる。
<第2実施形態>
次に、図6は本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置を示す図である。ここで、本実施形態は上述実施形態と略同様に形成されていることから、図面を流用して同様の構成には同一の符号を付すことにより説明を割愛して特徴部分を説明する(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
図1〜図3において、記録装置100は、上述実施形態と同様に、用紙ユニット110、記録ユニット130および制御ユニット150を備えて、ロール紙Pの記録面Prに記録ヘッド131がインクジェット記録方式により画像を形成記録する。
そして、本実施形態の記録装置100は、先の取り扱いに関する履歴情報をCPU151が取得して不揮発性RAM154内に格納保持し、記録ヘッド131のノズル形成面131aの清浄化処理に利用するように構築されている。
具体的には、CPU151は、図4および図5に対応する図7に示すインクIの調整制御処理に先立って、図6に示す液膜処理の要否判定を行って、その判定結果に応じた制御処理を実行するように構築されている。
詳細には、CPU151は、先の制御処理において記録ヘッド131のフィルタFに液膜が形成されたか否かの判定の履歴や、記録装置100が設置後に移動される輸送作業の履歴を不揮発性RAM154内に格納保持する。そして、CPU151は、その不揮発性RAM154内の保持情報を用いて液膜処理の要否を判断してインクIの調整制御処理を実行する。このフィルタFの液膜形成判定履歴は、図5のステップS24に対応する後述のステップS44において圧力センサ174の検出圧力Pdが設定圧力Ps以上の場合に、日時情報と共に液膜処理履歴有りとCPU151が不揮発性RAM154内に保持する。また、記録装置100の輸送作業履歴は、CPU151が記録装置100の設置時にユーザに要求する操作パネル158からの入力操作による日時情報を不揮発性RAM154内に格納保持する。なお、記録装置100の輸送作業履歴は、ユーザによる操作パネル158からの入力操作に限らず、例えば、設置するセンサの検出情報から記録装置100の輸送作業を把握して不揮発性RAM154に格納保持するようにしてもよい。
ここで、フィルタFの液膜形成判定履歴に応じて液膜処理の要否を判定するのは、フィルタFに液膜形成有りの判定結果がある場合、その判定に基づいて液膜を壊した後にも再度形成される可能性があることを考慮するためである。また、記録装置100の輸送作業履歴に応じて液膜処理の要否を判定するのは、記録装置100の設置作業時に記録ヘッド131内のインクIが揺れてフィルタFに付着することで液膜が形成される可能性あることを考慮するためである。
このため、図6に示すように、CPU151は、不揮発性RAM154内に保持する液膜形成判定履歴と輸送履歴とを読み出して(S31)、直近の保持情報を確認し(S32)、その確認内容に応じたインクIの調整制御処理を実行する(S33)。
ステップS33において、バッファ201内の検出圧力Pdが設定圧力Ps未満でフィルタFに液膜形成無しの判定結果の直近情報のときには(S331)、図4に示すインクIの調整制御処理を実行し(S11〜S15)、この制御処理を終了する。
ステップS33において、バッファ201内の検出圧力Pdが設定圧力Ps以上でフィルタFに液膜形成有りの判定結果の直近情報のときには(S332)、そのままステップS41に進んで、インクIの調整制御処理を実行し、この制御処理を終了する。
ステップS33において、記録装置100の輸送履歴有りの直近情報のときにも(S333)、そのままステップS41に進んで、インクIの調整制御処理を実行し、この制御処理を終了する。
また、ステップS33において、不揮発性RAM154内に保持情報を確認できなかったときには(S331〜S333)、図4に示すインクIの調整制御処理を実行し(S11〜S15)、この制御処理を終了する。
そして、ステップS41以降のCPU151は、上述実施形態と同様に、加減圧路223のインク供給弁213のみ開けてバッファ201を記録ヘッド131に連通させた後(S41)、ポンプモータ183を所定時間t11だけ駆動させて加圧する(S42)。
次いで、CPU151は、ノズル形成面131aのノズルから滲むことのない程度のポンプモータ183による加圧が記録ヘッド131のインクIの貯留空間内に確実に作用する所定時間W12だけ待機する(S43)。
この後に、CPU151は、圧力センサ174から取得するバッファ201内の現在の検出圧力Pdが設定圧力Psよりも小さいか否か確認し(S44)、小さい場合には、そのままステップS52に進む。
このステップS44において、バッファ201内の検出圧力Pdが設定圧力Ps以上であることを確認したCPU151は、フィルタFの液膜を壊して前後を連通状態にする所定時間t12だけポンプモータ183を駆動動作させて加圧する(S45)。
この後に、CPU151は、そのポンプモータ183の駆動動作終了後に、そのままフィルタFの液膜に加圧効果が確実に作用する所定時間t13が経過するまで待機する(S46)。
次いで、CPU151は、加減圧路223のインク供給弁213のみを開けてバッファ201を記録ヘッド131に連通させた状態のまま、ポンプモータ183を所定時間T11だけ駆動させてインクIをノズルから所望量滲ませる程度に加圧する(S52)。
次いで、CPU151は、ポンプモータ183による加圧が記録ヘッド131の貯留空間内に確実に作用してインクIがノズルから所望量滲む状態にする所定時間W11だけ待機する(S53)。
次いで、CPU151は、記録ヘッド131とキャップ133とを相対移動させることにより、ブレード133bでノズル形成面131aをインクIと共に付着物などを拭い去って清浄化させるワイピング動作を実行する(S54)。
次いで、CPU151は、記録ヘッド131のノズル形成面131aにキャップ133を取り付けると共にポンプモータ183を所定時間T12だけ駆動動作させて加圧することによりノズルからインクIを少量だけ予備吐出させる(S55)。
この結果、記録装置100は、無駄にフィルタFでの液膜形成の判定処理をすることなく、また、輸送などにより形成された場合も含めて液膜を確実に処理することができ、ロール紙Pの記録面Prに高品質な画像を信頼性高く記録形成することができる。
このように、本実施形態の記録装置100においては、上述実施形態と同様な作用効果を得ることができ、それに加えて、不必要なフィルタFの液膜の形成の有無を確認する処理を省いて迅速に所望の制御処理を実行することができる。
<第3実施形態>
次に、図7は本発明の第3実施形態に係るインクジェット記録装置を示す図である。
図1〜図3において、記録装置100は、上述実施形態と同様に、用紙ユニット110、記録ユニット130および制御ユニット150を備えて、ロール紙Pの記録面Prに記録ヘッド131によるインクジェット記録方式により画像を形成記録する。
そして、本実施形態の記録装置100は、上述実施形態における加圧動作に代えて、ポンプモータ183によりバッファ201内を減圧して負圧を貯留し記録ヘッド131のフィルタFにおける液膜形成を確認判定する制御処理を実行するように構築されている。
具体的には、CPU151は、開閉弁211〜215を閉じて各種流体流路221〜224における流通を遮断してバッファ201を密閉した後に(S61)、ポンプモータ183を所定時間t31だけ駆動吸引(減圧動作)させて負圧を貯留する(S62)。このとき、CPU151は、リリーフ弁215を開けてバッファ201を大気圧に戻した後に密閉して所望の負圧にする。
次いで、CPU151は、加減圧路223のインク供給弁213を開けてバッファ201を記録ヘッド131に連通させ(S63)、そのバッファ201の負圧が記録ヘッド131のインクIの貯留空間まで均衡化する所定時間W32だけ待機する(S64)。
次いで、CPU151は、バッファ201内の現在の圧力Pdを圧力センサ174から取得して、設定圧力Psnよりも小さな負圧(絶対値)か否か確認し(S65)、小さな負圧の場合には、このままステップS72に進む。ここで、検出圧力Pdは、設定圧力Psnを負圧の絶対値として上述実施形態と同様に比較するのではなく、そのマイナス(負)からプラス(正)に変化する大小関係で比較するようにしてもよい。
このステップS65において、バッファ201内の検出圧力Pdが設定圧力Psn以上の大きな負圧であることを確認したCPU151は、フィルタFの液膜を壊して前後を連通させる所定時間t32だけポンプモータ183を駆動させて加圧する(S66)。このとき、CPU151は、負圧状態から加圧して、記録ヘッド131のフィルタFに形成されている液膜を壊して前後を連通状態にする程度に加圧するように、ポンプモータ183を所定時間t32だけ駆動させる所定の駆動動作を実行させる。なお、この加圧圧力において、ポンプモータ183を駆動させてバッファ201に所望の正圧を蓄圧してから記録ヘッド131を加圧するようにしてもよい。また、バッファ201のリリーフ弁215を解放して大気圧にリセットした後にポンプモータ183を加圧動作させてもよい。
次いで、CPU151は、そのポンプモータ183の駆動動作終了後に、そのままフィルタFの液膜に加圧効果が確実に作用する所定時間t33が経過するまで待機する(S67)。このとき、記録ヘッド131は、待機機時間t33が経過することにより、ポンプモータ183による加圧圧力が確実にフィルタFの液膜に作用して信頼性高く壊すことができる。
この後に、CPU151は、続けて、バッファ201および記録ヘッド131の連通状態のまま、上述実施形態と同様に、ポンプモータ183を所定時間T32だけ駆動させてインクIをノズルから所望量滲ませる程度に加圧する(S72)。
次いで、CPU151は、ポンプモータ183による加圧が記録ヘッド131の貯留空間内に確実に作用してインクIがノズルから所望量滲む状態にする所定の待ち時間W31だけ待機する(S73)。
次いで、CPU151は、記録ヘッド131とキャップ133とを相対移動させることにより、ブレード133bでノズル形成面131aをインクIと共に付着物などを拭い去って清浄化させるワイピング動作を実行する(S74)。
次いで、CPU151は、記録ヘッド131のノズル形成面131aにキャップ133を取り付けると共にポンプモータ183を所定時間T32だけ駆動動作させて加圧することにより、ノズルからインクIを少量だけ予備吐出させる(S75)。
この結果、記録装置100は、フィルタFの液膜を確認判定するための加圧動作でインクIが漏出する恐れなく、その確認判定処理を減圧した負圧状態で実行することができ、ロール紙Pの記録面Prに高品質な画像を信頼性高く記録形成することができる。
このように、本実施形態の記録装置100においては、上述実施形態と同様な作用効果を得ることができ、それに加えて、不必要なインクIの漏出で汚損させてしまうことなく所望の制御処理を実行することができる。
なお、上述実施形態では、1つの記録ヘッド131に対するインクIの回復処理を説明するが、個々の記録ヘッドを別々に実施してもよく、また、一体的に同時に実施するようにしてもよいことは言うまでもない。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。
100……記録装置
130……記録ユニット
131、131Bk、131C、131M、131Y……記録ヘッド
131a……ノズル形成面
133……キャップ
133b……ブレード
150……制御ユニット
174……圧力センサ
175a、175b……紙センサ
183……ポンプモータ
201……バッファ
211……リフィル弁
212……泡抜き弁
213……インク供給弁
214……回復弁
215……リリーフ弁
221……補充流路
222……分岐路
223……加減圧路
224……回復路
I……インク
P……ロール紙

Claims (7)

  1. 液体の貯留容器内に圧力を印加可能に該貯留容器に開口する連通口にフィルタが設置されて、当該フィルタを介して該連通口から当該貯留容器内を加圧して該液体を吐出口から吐出する液体吐出装置であって、
    前記貯留容器内に圧力を印加する圧力印加手段と、
    前記貯留容器内に前記圧力印加手段により所定の圧力を印加させて前記フィルタにおける液膜形成の有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定情報に基づいて前記圧力印加手段を制御して調整した圧力を前記貯留容器内に印加する圧力制御手段と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記判定手段は、前記貯留容器内への所定圧力の印加時に前記フィルタ前段で発生する圧力を検出し、当該検出圧力が予め設定されている前記液膜形成時の判定圧力よりも小さい場合に前記フィルタに当該液膜が形成されていないと判定することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記圧力制御手段は、前記判定手段が前記フィルタに前記液膜が形成されていないと判定しないときに、当該液膜を維持不能な圧力を前記貯留容器内に前記圧力印加手段により印加させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記吐出口から滲む前記液体を拭って清浄化する清掃手段を備え、
    前記圧力制御手段は、前記清掃手段の動作前に、前記判定手段の判定に基づく前記圧力印加手段による圧力印加を実行することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記圧力印加手段は、前記貯留容器内に印加する圧力を蓄圧する蓄圧手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記判定手段は、前記貯留容器内に前記圧力印加手段により正圧または負圧を印加させて前記フィルタにおける液膜形成の有無を判定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 上記請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の液体吐出装置を搭載して、前記液体としてインクを記録媒体に吐出することにより画像を記録することを特徴とするインクジェット記録装置。
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