JP2020082539A - インクジェット記録装置およびそのインク品質の回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびそのインク品質の回復方法 Download PDF

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【課題】ノズル内のインクの品質を信頼性高く回復させて、長期な待機後での高品質な画像形成を可能にするインクジェット記録装置を提供すること。【解決手段】インクを吐出してロール紙Pに画像を記録形成するプリンタ100であって、インクをインクタンク131T内に溜めて複数のノズル132から吐出する記録ヘッド131と、記録ヘッドのインクタンクに補充するインクを貯留するインクカートリッジ136と、記録ヘッドのノズル形成面131aにキャップ133を取り付けてノズル内のインクを吸引排出するようにポンプ138などの駆動を制御するCPUとを備え、CPUは予め設定されているリフレッシュ時間を越えて待機する際に記録ヘッドのインクタンクに負圧を掛けてノズルから外気を吸引させることによって、該ノズル内に再供給するインクの品質を回復させる。【選択図】図2

Description

本発明は、記録ヘッドのノズル内のインク品質を回復させる機能を備えるインクジェット記録装置およびそのインク品質の回復方法に関する。
インクジェット記録装置は、記録ヘッドのノズルからインクを記録用紙などの記録媒体に吐出して画像を記録形成する。このことから、電源オフ期間も含めて待機時間が長期になると、ノズル内のインクの蒸発(乾燥)が進んで増粘・固着が発生し、インクの吐出不能や吐出方向の不安定が生じて画像品質が劣化してしまう可能性がある。
このため、近年の装置では、記録ヘッド内を加圧して、あるいは、記録ヘッドの外部を減圧して、ノズル内の劣化したインクを排出する、所謂、パージ動作を実行する機能を備えている。
しかし、待機時間が余りに長期に亘って、インクの乾燥が進むと、その劣化したインクを排出するパージ動作を行っても、ノズル内での劣化インクの残留を完全に解消して品質を回復させることが難しい。
このことから、特許文献1には、パージ動作を行う前に、記録ヘッドのノズル形成面にキャップをして加湿することにより、乾燥の進んだインクを軟化させてパージ動作により排出可能にすることが提案されている。
特開2013−35174号公報
しかしながら、この特許文献1に記載のインクジェット記録装置にあっては、待機が長期になって乾燥が進むと、ノズルの出口付近のインクを加湿しても軟化させるだけで、信頼性高くノズル内のインクの品質を回復させることはできない、という問題があった。
そこで、本発明は、ノズル内のインクの品質を信頼性高く回復させて、長期な待機後での高品質な画像形成を可能にするインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するインクジェット記録装置の発明の一態様は、インクを吐出して記録媒体に画像を記録形成するインクジェット記録装置であって、前記インクを内装タンク内に溜めて複数のノズルから吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの前記ノズル内におけるインクの品質を回復させるインク回復手段と、前記インク回復手段を機能させる制御手段と、を備え、前記インク回復手段は、前記ノズル内のインクを前記内装タンク内に引き戻すように当該インクを流動させるインク調整手段と、前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出方向に排出するように流動させるインク排出手段と、を有し、前記制御手段は、所定のタイミングに前記インク調整手段を機能させて、前記ノズル内のインクに続けて当該ノズル外の外気まで前記内装タンク内に引き込んだ後に、前記インク排出手段によって前記ノズルからインクを排出することによって、該ノズル内に再供給する当該インクの品質を回復させることを特徴とするものである。
上記課題を解決するインクジェット記録装置のインク品質の回復方法の発明の一態様は、記録ヘッドの内装タンク内のインクを複数のノズルから吐出して記録媒体に画像を記録形成するインクジェット記録装置のインク品質の回復方法であって、所定のタイミングに、前記ノズル内のインクを前記内装タンク内に引き戻すように流動させて当該ノズル外の外気まで当該内装タンク内に引き込むことによって、該ノズル内の当該インクを該内装タンク内の該インク内に混入させてから、インクを前記ノズルから外部へ排出することにより、前記ノズル内に再供給するインクの品質を回復させることを特徴としている。
このように本発明の一態様によれば、ノズル内のインクをタンク内に十分に引き込んで再供給する。したがって、ノズル内のインクの品質を信頼性高く回復させることができ、長期の待機後での高品質な画像形成を可能にするインクジェット記録装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の一例であるプリンタの概略全体構成を示す概念構成図である。 図2は、そのインクの供給排出経路を示す系統図である。 図3は、その制御処理を説明するブロック図である。 図4は、そのインク品質の回復方法の制御処理を説明するフローチャートである。 図5は、その制御処理におけるインクの供給排出系統を説明する状態図である。 図6は、図5と異なるインクの供給排出系統を説明する状態図である。 図7は、図5や図6と異なるインクの供給排出系統を説明する状態図である。 図8は、記録ヘッドのノズル内のインクの乾燥に伴う劣化を説明する状態図である。 図9は、記録ヘッドにおけるノズル形状を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図9は本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の一例であるプリンタを示す図である。
図1において、プリンタ100は、ロール状に巻かれているロール紙Pを記録媒体として、インクジェット記録方式により画像形成して印刷する記録装置である。プリンタ100は、例えば、PC(Personal Computer)をホスト装置Hとして接続されて、そのホスト装置Hから送られてくる画像データに基づいて各色インクを後述の記録ヘッド131のノズルから吐出することにより画像形成する。ここで、本実施形態では、記録媒体の一例として、ロール状のロール紙Pを用いて説明するが、これに限るものではなく、例えば、所定のサイズにカット済みのカット紙など他の形態であってもよい。また、紙以外の記録媒体に画像形成するプリンタに適用してもよいことは言うまでもない。
プリンタ100は、用紙ユニット110および記録ユニット130などの装置各部を制御ユニット150が制御することにより、ホスト装置Hから受け取る画像データを搬送されるロール紙Pに記録形成する。
用紙ユニット110は、給紙ローラ対111が回転することにより用紙シャフト112に巻き付けられているロール紙Pを挟持しつつ搬送方向の図中矢印A方向に引き出して記録ユニット130による画像形成領域Arに給紙する。用紙ユニット110は、用紙シャフト112から引き出したロール紙Pを搬送ベルト113が従動ローラ118a、118bとの間で挟持しつつ回転することにより記録ユニット130による画像形成領域Arを通過するように搬送して装置外に搬出する。搬送ベルト113は、画像形成領域Ar前後のローラ114a、114bと、緩み防止の張力を付与するテンションプーリ116と、制御ユニット150により駆動制御される搬送モータ117の駆動軸117aとに巻き掛けられて正逆回転駆動される。なお、ロール紙Pは、先端位置などを制御ユニット150に接続されている不図示の各種センサにより検出されて、用紙ユニット110により適宜に搬送停止されて記録ユニット130により画像形成処理が施された後に装置外に搬出される。
記録ユニット130は、インクジェット記録方式を採用する各色の複数の記録ヘッド131を備えて構築されている。記録ヘッド131は、不動のまま下方のロール紙Pに対面するノズル形成面131aのノズル132からインクタンク131T(図2を参照)内の各色インクIを粒状のインク滴として吐出することによりロール紙Pに画像形成する記録動作を実行する。記録ヘッド131は、ロール紙Pの搬送方向Aと直交する紙幅方向の全幅をノズル列とするように複数個のノズル132が整列されている。すなわち、記録ヘッド131は、ロール紙Pの紙幅一杯を画像形成領域としてカバーする、所謂、フルラインヘッドの長尺形態に形成されている。
ここで、記録ヘッド131は、ノズル132に連通するインク流路内に設置されている不図示の電熱変換素子(ヒータ)に通電して瞬間的に気泡を発生させることによって、そのノズル132からインク滴を吐出させる所謂、サーマル方式を採用している。この記録ヘッド131は、サーマル方式に限らず、例えば、インク流路の容量を瞬間的に変化させる圧電素子(ピエゾ素子)を設置して、そのノズル132からインク滴を吐出させる所謂、ピエゾ方式を採用してもよいことはいうまでもない。
この記録ユニット130は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色インクI毎に別個の記録ヘッド131Y、131M、131C、131Kを備えている。この記録ユニット130では、ロール紙Pの搬送方向Aの上流側から下流側に向かって画像形成に適した順位で画像形成するように、記録ヘッド131K、131C、131M、131Yが順次に並列されている。これにより、記録ヘッド131は、ロール紙Pの搬送に合わせてブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色インクIを選択的に吐出することによりロール紙Pの一面側にモノクロ画像やフルカラー画像を記録形成することができる。
また、記録ユニット130は、記録ヘッド131のノズル形成面131aを覆う着脱可能なキャップ133と、そのノズル形成面131aを拭って付着物等を除去することにより清浄にするブレード134とが取り付けられている。ここで、キャップ133とブレード134は、記録ヘッド131が図中矢印Bで示す上下方向に移動された後に水平方向に相対移動されることにより、後述する閉塞空間133sの形成やノズル形成面131aの清掃を行うようになっている。
キャップ133は、記録ヘッド131のノズル形成面131aに対面する位置に移動して着脱可能に設置されている。キャップ133は、記録ヘッド131のノズル形成面131aに取り付けられることにより、そのノズル形成面131a側に密閉状態となる閉塞空間133s(図2を参照)を形成する。キャップ133は、記録ヘッド131Y、131M、131C、131Kのそれぞれに配置されて、各色インクIのノズル132が開口するノズル形成面131a側を覆うように準備されている。これにより、キャップ133は、記録ヘッド131のノズル形成面131aを外気から遮断することにより、無用な付着物や乾燥の促進をできるだけ回避することができる。
ブレード134は、記録ヘッド131のノズル形成面131aに対面接触する位置に移動して接触状態を維持しつつ平行移動可能に設置されている。ブレード134は、記録ヘッド131のノズル形成面131aに接触移動することにより、そのノズル形成面131aの残留インクなどの付着物を拭って清掃化するようになっている。これにより、ブレード134は、記録ヘッド131のノズル形成面131aを清浄に保つことができ、残留インクなどの付着物がロール紙Pに擦れるなどして汚してしまうことを回避することができる。なお、ブレード134は、図1にのみ図示している。
ところで、記録ユニット130は、図2に示すように、記録ヘッド131内のインクタンク(内装タンク)131Tに貯留されている各色インクIが個々のノズル132から吐出されるようになっている。記録ヘッド131には、リフィル弁136vを備えるインク流路136rを介して、プリンタ100の下部に設置されている各色のインクカートリッジ136が着脱自在に連結されている。これにより、記録ヘッド131は、各色のインクカートリッジ136が外部タンクとしてインクタンク131Tに接続されて、リフィル弁136vを開けて各色インクIを補充・充填可能にされている。
さらに、記録ユニット130は、記録ヘッド131のインクタンク131Tに、供給弁137vを備えるエア流路137rを介してポンプ138が接続されている。そのエア流路137rには、大気への開放用のバッファ弁140vを備えるバッファタンク(圧力貯留部)140と圧力センサ137sとが設置されている。これにより、バッファタンク140は、供給弁137vとバッファ弁140vを閉じてポンプ138を駆動させることによりエア流路137rを介して予め減圧(圧力調整)することができる。記録ヘッド131は、供給弁137vを開けることによりインクタンク131T内を減圧したバッファタンク140によって吸引することができ、インクカートリッジ136から各色インクIを吸引してインクタンク131T内に補充・充填することができる。なお、ポンプ138がエア流路137rを介して吸引して減圧させるバッファタンク140は、圧力センサ137sの検出する圧力に応じてポンプ138を駆動停止させて所望の負圧を維持する。
ここで、記録ヘッド131は、インクタンク131T内にインクIを気液分離しつつ収容している。この記録ヘッド131のインクタンク131Tは、フィルタ136fを介在させて流体を流通可能にインク流路136rに接続されており、インクカートリッジ136からの微細なゴミ等の侵入を未然に防止しつつインクIの流入を可能にしている。また、記録ヘッド131のインクタンク131Tは、フィルタ137fを介在させて流体を流通可能にエア流路137rに接続されており、バッファタンク140側からの微細なゴミ等の侵入を未然に防止しつつ空気の流出入を可能にしている。なお、インクカートリッジ136は、記録ヘッド131のインクタンク131TへのインクIの吸引(補充)を妨げないように、内外を連通させて大気圧程度に保持する連通管136tを備えている。
また、記録ユニット130は、記録ヘッド131のノズル形成面131aに取り付けられて閉塞空間133sを形成するキャップ133に、インク流路141rを介して廃液タンク141が接続されている。そのインク流路141rには、ポンプ142が設置されている。これにより、記録ヘッド131は、上昇された後にノズル形成面131aに対面する位置にキャップ133が移動し、この後に降下されることにより、そのキャップ133が取り付けられてノズル形成面131aの前面側に閉塞空間133sが形成される。この状態で、記録ヘッド131は、供給弁137vとバッファ弁140vを開けて、インク流路141rを介してポンプ142によりその閉塞空間133sを吸引(減圧)することができる。このとき、記録ヘッド131は、ノズル132内の微量なインクIをその閉塞空間133s(ノズル132の外部)に排出して廃液タンク141に廃棄しつつ、インクタンク131T内のインクIを供給される、所謂、パージ動作によって、ノズル132内のインクIの品質が回復される。このパージ動作では、ノズル132内に残留する微細な気泡や塵埃などの異物と共に蒸発による増粘したインクIを除去してインクタンク131T内のインクIで満たしてリフレッシュされる。なお、廃液タンク141は、ポンプ142によるキャップ133の閉塞空間133sの吸引(インクIの回収)を妨げないように、内外を連通させて大気圧程度に保持する連通管141tを備えている。また、記録ヘッド131は、プリンタ100の電源オフ時に、ノズル形成面131aにキャップ133が取り付けられて乾燥等が防止される際に、リフィル弁136vとバッファ弁140vとが開弁され、供給弁137vが閉弁されて待機状態にされる。
この記録ユニット130は、記録ヘッド131のインクタンク131Tに残量センサ139が設置されて、そのインクタンク131T内のインクIの液面高さがインク残量として検出される。また、エア流路137rに設置されている圧力センサ137sにより、そのエア流路137rに連通するバッファタンク140内の圧力が検出される。これら残量センサ139や圧力センサ137sは制御ユニット150に接続されて、それぞれの検出情報が取得されるようになっている。制御ユニット150は、記録ヘッド131の駆動処理や停止処理を実行しつつ、取得したインクタンク131T内のインク残量やバッファタンク140の圧力に応じて適宜に上記弁の開閉やポンプ138、142の駆動を制御しインクIの補充充填制御等を実行する。
ここで、記録ヘッド131の残量センサ139は、インクタンク131Tの最深部まで延長されている共通導線139aおよび空検知導線139bと、その最上部に位置する満杯検知導線139cとを備えている。この残量センサ139は、導線139a、139b間で液面下限センサを構成して、導線139a、139c間で液面上限センサを構成して、それぞれインクタンク131Tの貯留インクI内への浸漬に応じた液面高さ検出信号を出力する。制御ユニット150は、残量センサ139の導線139a、139b間と導線139a、139c間の液面高さ検出信号を受け取って記録ヘッド131内におけるインク切れや充填完了のインク量(インク貯留量)を取得する。
制御ユニット150は、図3に示すように、CPU151に、プログラムROM152と、イメージメモリ153と、ワークRAM154と、操作パネル155とが各種情報をやり取り可能に接続されている。CPU151は、プログラムROM152内に格納されている制御プログラムを実行し、ワークRAM154のワークエリアに一時記憶する各種センサ情報や操作パネル155から入力される各種設定指示情報などに基づいてプリンタ100の全体を統括制御する。これにより、CPU151は、ホスト装置Hから受け取る画像データをロール紙Pにインクジェット記録方式により記録する画像形成処理を実施する。なお、プログラムROM152には、インクの補充手順などを実行する各種処理プログラムや、所要の固定データを格納する各種テーブルが格納されている。
この制御ユニット150は、ホスト装置Hがインターフェイスコントローラ156を介して各種情報をやり取り可能にCPU151に接続されている。また、プリンタ100を構成する用紙ユニット110および記録ユニット130のそれぞれに設置されているセンサ群160が入力ポート157を介して各種情報を取得可能にCPU151に接続されている。なお、このセンサ群160としては、所要の動作を行うために各種情報を検出取得する、例えば、ロール紙Pの先端を検出する紙先端センサ(不図示)や、インクの残量を検知する残量センサ139や圧力センサ137sを含む各種センサが適宜に設置されている。
また、制御ユニット150は、記録ユニット130が記録ヘッド制御回路158を介して各種情報をやり取り可能にCPU151に接続されている。この記録ヘッド制御回路158は、CPU151から送られてくる画像データに基づく各色インクの駆動信号を生成して記録ヘッド131K、131C、131M、131Yを制御することにより、適宜に各色インクを吐出させる。なお、CPU151は、記録ヘッド制御回路158を介して記録ヘッド131側の各種情報、例えば、記録ヘッド131の移動やキャップ133の取付などを検知するセンサ情報を受け取って、後述するモータ群の駆動を制御するようになっている。
そして、制御ユニット150のCPU151は、ホスト装置Hから印刷命令等のコマンドと共に受け取る画像データをイメージメモリ153に一時記憶させつつビットマップ展開などすることにより、記録ヘッド131に処理させる各色画像データを中継する。このCPU151は、ロール紙Pの搬送を開始するとともに、各色画像データを割り当てた記録ヘッド131K、131C、131M、131Yを記録ヘッド制御回路158により駆動制御することにより、ロール紙Pに向けて各色インクを吐出させて画像形成する。
このとき、CPU151は、画像形成領域Arに搬入されるロール紙Pの先端を検出するセンサ群160の紙先端センサの検出情報に基づいて、記録ヘッド131の各色インクの吐出タイミングを制御する。このCPU151は、その画像形成領域Arに搬入されるロール紙Pに同期させるように、イメージメモリ153に展開される画像データを順次に中継して記録ヘッド131の各色インクを吐出させることにより、ロール紙P上に画像形成する。なお、ロール紙P上には、記録ヘッド131Kから記録ヘッド131C、131M、131Yへと順次に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色インクが選択的に吐出されて重ねられることによりフルカラー画像が形成される。
また、CPU151は、出力ポート159を介してモータ駆動部161に各種情報を出力可能に接続されている。そのモータ駆動部161には、上述した搬送モータ117やポンプ138などの各種モータが駆動信号を受取可能に接続されている。モータ駆動部161は、記録ヘッド131を鉛直方向Bに移動させる昇降モータ163と、記録ヘッド131を搬送方向Aにスライド移動させるキャッピングモータ164と、がCPU151からの各種指示に基づく駆動信号を受け取り可能に接続されている。これにより、モータ駆動部161は、例えば、CPU151からのロール紙Pの搬送指示に基づく駆動信号を生成して、用紙ユニット110の搬送モータ117を駆動させることにより、画像形成領域Arにロール紙Pを通過させるように搬送させる。モータ駆動部161は、CPU151からのキャップ133の着脱指示に基づく記録ヘッド131の昇降・スライド信号を生成し、昇降モータ163とキャッピングモータ164を駆動させて記録ヘッド131のノズル形成面131aにキャップ133を着脱させる。
そして、CPU151は、記録ヘッド131の残量センサ139等の各種センサのセンサ情報などに基づいて記録ヘッド131のインクIの充填処理やノズル132の吐出性能の回復処理等の制御処理を実行して高品質な画像形成を維持する。ここで、記録ヘッド131のインクIの充填処理は、例えば、残量センサ139のセンサ情報に基づいてCPU151が適宜に実行する。また、記録ヘッド131のインク吐出性能の回復処理は、ホスト装置Hからの印刷命令を受け取った際にCPU151が要否を判断して実行する。この各種処理の開始は、例えば、インクIの吐出量や待機時間などに応じてCPU151が実行するようにすればよい。なお、ホスト装置Hでは、キーボード等の操作部Kから各種指示情報等の入力操作をすることにより、画像データの作画等の制御処理を実行させてプリンタ100に転送等させることができる。
具体的に、CPU151は、残量センサ139がインクタンク131T内のインクIを検出不能になる液面下限高さの検出タイミングに、バッファタンク140内をポンプ138で吸引した状態でリフィル弁136vを開弁してインクIの補充処理を開始する。この後に、CPU151は、残量センサ139がインクタンク131T内のインクIを検出する液面上限高さの検出タイミングに、リフィル弁136vを閉弁して記録ヘッド131内へのインクIの補充充填処理を完了する。なお、この後に、バッファ弁140vを開弁してバッファタンク140内を減圧状態から大気圧に戻しておく。
また、CPU151は、ホスト装置Hから受け取った画像データの記録印刷時には、記録ヘッド131とキャップ133を昇降モータ163およびキャッピングモータ164の駆動により移動させてインクIを吐出可能にノズル形成面131aを露出させる。この後に、CPU151は、記録ヘッド131とキャップ133を昇降モータ163とキャッピングモータ164の駆動により移動させてノズル形成面131aに取り付けて外気から遮断する状態にして、次にホスト装置Hから画像データを受け取るまで待機する。また、CPU151は、画像データの記録印刷に限らず、記録ヘッド131のノズル形成面131aを拭き取る清浄化処理時やノズル132内のインク品質の回復処理時にも、キャップ133の着脱動作を行う。
詳細には、CPU151は、記録ヘッド131のノズル132からインクIを吐出してロール紙Pに画像を記録形成する制御処理が終了したときに、予め設定されている駆動条件を満たすか否か判断し、適宜に必要な各種制御処理を実行する。このCPU151は、記録ヘッド131のノズル形成面131aにインクIが付着残留する駆動条件の場合には、キャップ133と共にブレード134を移動させて、そのノズル形成面131aから付着インクIを拭き取る清浄化処理を実行する。
また、CPU151は、記録ヘッド131のノズル132からインクIを吐出してロール紙Pに画像を記録形成する制御処理が終了してからの経過時間を時計(クロック)機能により計時し、適宜に必要な各種制御処理を実行する。このCPU151は、計時する経過時間が予め設定されている後述のリフレッシュ時間の経過前後に応じて、キャップ133の着脱動作と共に記録ヘッド131のノズル132内のインク品質の回復処理を実行する。すなわち、CPU151が制御手段を構成している。ここで、後述のリフレッシュ時間としては、記録ヘッド131のノズル132内のインクIの品質が、そのノズル132からのインク吸引排出(パージ動作)により回復不能に乾燥するまでに掛かる時間を設定するなどすればよい。
例えば、CPU151の計時する記録ヘッド131のインクIの吐出待機時間がそのリフレッシュ時間を経過前の場合、上述のパージ動作を実行することにより、ノズル132内のインクIの品質を回復させる。すなわち、キャップ133、インク流路141r、およびポンプ142がインク排出手段として機能するインク回復手段を構成している。
また、CPU151の計時する記録ヘッド131のインクIの吐出待機時間が上述のパージ動作でインク品質回復可能なリフレッシュ時間を超えている場合には、後述のリフレッシュ動作を実行することにより、ノズル132内のインクIの品質を回復させる。このリフレッシュ動作としては、記録ヘッド131のノズル132からインクタンク131T内にインクIを引き戻すように吸引して拡散(分散)させることにより品質回復させる。つまり、CPU151は、ノズル形成面131aからキャップ133を外してエア流路137rを介してバッファタンク140(ポンプ138)の負圧をインクタンク131Tに掛けることによりノズル132内のインクIを吸引して引き戻す。これにより、ノズル132内で乾燥したインクIは、インクタンク131TのインクI内で拡散されて均等品質に調整されるとともに、そのノズル132内には改めてインクIが再供給(入替)されてインク品質が回復される。すなわち、エア流路137rおよびバッファタンク140(ポンプ138)がインク調整手段として機能するインク回復手段を構成している。
ここで、インクを吸引排出するパージ動作で品質回復可能な待機条件のリフレッシュ時間としては、ノズル132内のインクIの品質劣化がパージ動作で清浄品質に復帰可能な増粘等で留まっている時間を、例えば、実機試験等で取得して設定すればよい。このリフレッシュ時間を越えた場合のノズル132内のインクIは、パージ動作で復帰不能な程度に乾燥(劣化)してしまうことになる。このリフレッシュ時間を越えて待機するインクIは、例えば、顔料などのインク成分が凝集することにより、バージ動作でもノズル132内に成分の偏った状態で残留する状況などが発生してしまう。
そして、本実施形態の制御ユニット150は、記録ヘッド131のインク吐出動作のない放置(待機)時間が予め設定されているリフレッシュ時間を経過している場合に、ノズル132内のインクIの品質を回復させる回復処理を実行する。例えば、CPU151は、プリンタ100が自動電源オフや不図示の電源ボタンによる手動電源オフの後に、リフレッシュ時間を越えて待機状態が継続した場合にインクIの品質回復処理を実行する。
具体的には、CPU151は、図4のフローチャートに示すように、電源オンの後に、ホスト装置Hから画像データの印刷記録命令を受け取った場合に(ステップS11)、備える時計機能から現在日時を取得する(ステップS12)。次いで、CPU151は、取得した現在時刻を用いてワークRAM154内の後述の最終吐出日時からの経過時間を算出して(ステップS13)、その経過時間が設定リフレッシュ時間を越えているか否か確認する(ステップS14)。このとき、CPU151は、プリンタ100の電源オフ前後の経過時間に限らず、電源オンのまま記録ヘッド131のインクIの吐出動作の待機時間がリフレッシュ時間を越える場合にも適用してもよいことは言うまでもない。例えば、プリンタ100が自動オフ機能を備えておらず、長時間に亘って待機状態が継続する場合にも適用してもよい。
そして、ステップS14において、最終吐出日時からの経過時間がリフレッシュ時間を越えていることを確認したCPU151は、リフレッシュ動作を実行する(ステップS15)。
具体的には、プリンタ100は、図5に示すように、電源オフなどの待機時には記録ヘッド131にキャップ133が取り付けられて供給弁137vが閉弁されてリフィル弁136vやバッファ弁140vが開弁された状態にある。このため、CPU151は、リフレッシュ動作のために、記録ヘッド131にキャップ133が取り付けられている上述の図2に図示する状態のまま供給弁137v、リフィル弁136v、バッファ弁140vを閉弁してポンプ138を駆動する。このCPU151は、バッファタンク140を所望の負圧になるまで減圧した後にそのポンプ138を停止して負圧に貯留する。
次いで、CPU151は、図6に示すように、各バルブをそのままにして記録ヘッド131からキャップ133を離間させてノズル形成面131aを大気中に露出させる。次いで、CPU151は、図7に示すように、リフィル弁136vを閉弁したまま供給弁137vを開弁してバッファタンク140の負圧でインクタンク131T内を減圧してノズル132からインクIと共に空気(外気)を引き込む。すなわち、CPU151は、バッファタンク140の負圧によりエア流路137rを介してインクタンク131T内を減圧することよってノズル132内のインクIと共に外気をそのインクタンク131T内に吸引して引き戻す引き込み動作を実行する。この後に、CPU151は、記録ヘッド131にキャップ133を取り付けて、供給弁137vを閉弁し、また、リフィル弁136vやバッファ弁140vを開弁して待機する上述の図5に図示する状態に戻してリフレッシュ動作を完了する。
このリフレッシュ動作では、図7に示すように、リフィル弁136vを閉弁してインクカートリッジ136からインクIの補充を禁止した状態で、供給弁137vを介してバッファタンク140の負圧をインクタンク131T内に掛けて減圧する。これにより、記録ヘッド131は、ノズル132からインクIと共に外気をインクタンク131T内に吸引する(引き込む)ことによって、そのノズル132内に滞留していたインクIはインクタンク131T内に引き戻されて拡散される。
このとき、プリンタ100は、色材として顔料Ipが分散されている顔料インクI(図8(a)参照)を記録ヘッド131のノズル132から吐出してロール紙Pに画像を記録形成する場合、時間経過と共にインクIに含まれる溶剤が蒸発する(図8(b)参照)。すると、その顔料インクIでは、溶剤の濃度が上昇するのに連れて顔料Ipがインクタンク131T側に移動する後退現象が発生し(図8(c)参照)、その顔料Ipが凝集して吐出を妨げる程度以上の詰まり(図8(d)参照)を発生させてしまう場合がある。このノズル132内の顔料インクIは、顔料Ip同士が凝集して付着する状態にあって、上述の特許文献1に記載のように加湿する程度ではパージ動作により強制的に完全に排出することはできず、インクIの吐出不良発生の要因を排除(解消)することができない。
この記録ヘッド131のノズル132は、図9に示すように、インクタンク131T側の共通の液室131Rに連通する流路径131Rdと、ノズル形成面131aに開口する吐出径132Rdとで段差が形成されている。このノズル132は、流路径131Rdと吐出径132Rdとの間の段差を、共通液室131Rからスムーズに連通させてインクIを吐出するように先細りの円錐形状の流路形状に形成されている。このため、上述のパージ動作などのように、共通液室131R側からインクIをノズル132内に流入させて吸引等して排出する方式では、流出しようとするインクIがノズル132の先細り(円錐形状)による段差(テーパ)形状で絞られてしまう。その結果、インクI内の凝集物の顔料Ipの全てをスムーズに排出させてノズル132内のインク品質を回復させることが難しい。
これに対して、本実施形態のリフレッシュ動作では、バッファタンク140から掛けられる記録ヘッドの131のインクタンク131T内の負圧を解消すべく、ノズル132内のインクIと共に外気がインクタンク131T内に引き込まれる。このとき、記録ヘッド131は、ノズル132に滞留して吐出出口付近に形成されるインクI表面の乾燥状態のメニスカスを壊されつつ凝集顔料Ipと共に外気の気泡がインクタンク131TのインクI内に混入拡散されて定常濃度に復帰される。このノズル132は、パージ動作時とは逆に小径のノズル形成面131a側(流路径131Rd)よりも大径の共通液室131R側(吐出径132Rd)に向かって拡径されている。このため、そのノズル132内のインクIは、スムーズに流路形状内を流動されてインクタンク131T側に進入して詰まり状態を解消しつつ拡散(分散)されて品質回復される。
この場合、記録ヘッド131のノズル132側から気泡が進入してインクタンク131TのインクI内を通過するように上昇することによって、凝集していた顔料Ipを含めてインクIは効果的に流動されて拡散分散される。この記録ヘッド131のインクタンク131T内に進入する気泡は、バッファタンク140の負圧を掛ける供給弁137vの開弁時間やその負圧強度を調整することによって外気の吸入量を増減することができる。例えば、ノズル132内のインクIの蒸発乾燥が進んで顔料Ipの凝集が強い場合には、開弁時間を長くするなどして信頼性高くノズル132からインクタンク131T内に外気の気泡を吸引移動させることができる。なお、ノズル132からインクIを吸引排出するパージ動作では、凝集顔料Ipを移動させる強度を調整することが難しく、無闇に大量のインクIを吐出してもノズル132内に残留してしまう場合があることが想定される。このことから、このノズル132から外気の気泡を吸入して凝集顔料Ipと共にインクタンク131T内に引き込むリフレッシュ動作では、その吸入強度や時間を調整して信頼性高く凝集顔料Ipをインクタンク131T内のインクI内に拡散分散させることができる。この結果、ノズル132内にインクタンク131TからインクIを再供給してインク品質を回復させるとともにインク詰まりを解消することができる。すなわち、バッファタンク140の負圧や供給弁137vの開弁時間などは、ノズル132に形成されるインクIのメニスカスを壊しつつ凝集顔料Ipを引き込むのに必要な条件を動作テスト等で確認しつつ適宜に予め設定すればよい。
そして、このリフレッシュ動作後に、CPU151は、記録ヘッド131のノズル形成面131aにキャップ133を再度取り付けてパージ動作を実行してノズル132内のインクIを吸引排出して(ステップS16)、一連の回復動作の制御処理を終了する。
この後に、CPU151は、ホスト装置Hから受け取った画像データに基づいて記録ヘッド131からインクIを吐出して画像の記録形成をする制御処理を実行する(ステップS21)。次いで、CPU151は、この画像形成処理の後に、備える時計機能から現在日時を取得して最終吐出日時としてワークRAM154内に不揮発に記憶保持させて(ステップS22)、受け取った画像データの記録形成処理を終了する。
これにより、プリンタ100は、上述のリフレッシュ動作により記録ヘッド131のノズル132内に気泡が残留していたとしても、パージ動作により排出してインクIを充填状態に再供給して、インクIを高品質に吐出可能な状態に復帰させることができる。
なお、ステップS14において、最終吐出日時からの経過時間がリフレッシュ時間を越えていないことを確認したCPU151は、通常の制御処理に戻って画像形成するのに必要な一連の記録動作等を実行して(ステップS21、S22)終了する。
ここで、この経過時間がリフレッシュ時間を越えていない場合でも、CPU151は、例えば、先回の印刷記録終了からの経過時間がリフレッシュ時間よりも短い設定パージ時間を越えていることを確認した場合など、適宜にパージ動作(回復動作)を実行する。
このように、本実施形態のプリンタ100においては、記録ヘッド131のノズル132内に外気を吸入するようにしてインクIをインクタンク131T内に引き戻す。これにより、ノズル132内で凝集する顔料Ipを含むインクIをインクタンク131T内に拡散させて凝集顔料Ipを分散させるとともに、そのノズル132内に均等に顔料Ipの分散されているインクIを再供給することができる。この結果、ノズル132内で顔料Ipが凝集する状態のインクIの品質を信頼性高く回復させて高品質な画像形成をすることのできるプリンタ100を提供することができる。
ここで、本実施形態のリフレッシュ動作では、リフレッシュ時間の経過後に記録ヘッド131内に外気を吸引してノズル132内の凝集顔料Ipを含むインクIをインクタンク131TのインクI内に拡散させて凝集顔料Ipを分散させている。しかしながら、このインクIの品質回復制御処理は、これに限るものではなく、例えば、リフレッシュ動作を実行する前に、インクタンク131T内のインクIの貯留量が所定量より少ない場合には、インクカートリッジ136からの補充処理を実行してもよい。この場合には、凝集顔料Ipを拡散分散させるインクIの貯留量を多くするとともに、インクタンクT内の残存空気量を少なくして、バッファタンク140の負圧を効果的に効かせることができ、外気をインクタンク131T内に信頼性高く流動させることができる。
なお、上述の実施形態では、顔料Ipを含む顔料インクIの場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、例えば、色材として紙繊維間に浸透する染料を含む、所謂、染料インクを画像形成に利用するプリンタに適用してもよい。この場合にも、乾燥によって発生するインクの増粘で生じるノズルでの詰まりをリフレッシュ動作により解消してインクの品質を回復させることができる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
100……プリンタ
110……用紙ユニット
130……記録ユニット
131、131Y、、131M、131C、131K……記録ヘッド
131a……ノズル形成面
131T……インクタンク
132……ノズル
133……キャップ
133s……閉塞空間
134……ブレード
136……インクカートリッジ
136v……リフィル弁
137s……圧力センサ
137v……供給弁
138、142……ポンプ
139……残量センサ
140……バッファタンク
140v……バッファ弁
141……廃液タンク
150……制御ユニット
151……CPU
H……ホスト装置
I……インク
Ip……顔料
P……ロール紙

Claims (5)

  1. インクを吐出して記録媒体に画像を記録形成するインクジェット記録装置であって、
    前記インクを内装タンク内に溜めて複数のノズルから吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの前記ノズル内におけるインクの品質を回復させるインク回復手段と、前記インク回復手段を機能させる制御手段と、を備え、
    前記インク回復手段は、前記ノズル内のインクを前記内装タンク内に引き戻すように当該インクを流動させるインク調整手段と、前記記録ヘッドの前記ノズルからインクを吐出方向に排出するように流動させるインク排出手段と、を有し、
    前記制御手段は、所定のタイミングに前記インク調整手段を機能させて、前記ノズル内のインクに続けて当該ノズル外の外気まで前記内装タンク内に引き込んだ後に、前記インク排出手段によって前記ノズルからインクを排出することによって、該ノズル内に再供給する当該インクの品質を回復させる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インク調整手段は、前記記録ヘッドの前記内装タンク内に流体流路を介して連通するとともに、負圧を貯留する圧力貯留部を備えて、当該内装タンクに負圧を掛けることによって前記ノズル内のインクを該内装タンク内に引き戻すように流動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記インクの吐出動作がなされずに前記記録ヘッドの前記ノズル内に放置されている時間が予め設定されている時間を越えているタイミングに前記インク調整手段を機能させて前記ノズル内の当該インクの品質の回復動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記内装タンクは、前記ノズルに供給するインクと共に気体を貯留して、前記気体の圧力調整によって当該インクを流動される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 記録ヘッドの内装タンク内のインクを複数のノズルから吐出して記録媒体に画像を記録形成するインクジェット記録装置のインク品質の回復方法であって、
    所定のタイミングに、前記ノズル内のインクを前記内装タンク内に引き戻すように流動させて当該ノズル外の外気まで当該内装タンク内に引き込むことによって、該ノズル内の当該インクを該内装タンク内の該インク内に混入させてから、インクを前記ノズルから外部へ排出することにより、前記ノズル内に再供給するインクの品質を回復させる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置のインク品質の回復方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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