JP2003127435A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

Info

Publication number
JP2003127435A
JP2003127435A JP2001331215A JP2001331215A JP2003127435A JP 2003127435 A JP2003127435 A JP 2003127435A JP 2001331215 A JP2001331215 A JP 2001331215A JP 2001331215 A JP2001331215 A JP 2001331215A JP 2003127435 A JP2003127435 A JP 2003127435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
print head
bottle
recovered
inkjet printer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001331215A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kagami
孝 各務
Toshitaka Ogawa
俊孝 小川
Satoru Hida
悟 飛田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2001331215A priority Critical patent/JP2003127435A/ja
Publication of JP2003127435A publication Critical patent/JP2003127435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パージ動作によって回収されたインクを再利
用できるようにプリンタ内で処理し、インクを再利用す
るインクジェットプリンタを提供する事でランニングコ
ストを低減して経済効果を高め、インク補充などのメン
テナンス回数が少ないプリンタを提供する事である。 【解決手段】 インク滴を吐出するノズルを有する印刷
ヘッドと、該印刷ヘッドにインクを供給するインクボト
ルと、前記印刷ヘッドの保全を目的としたキャップ機構
と、インクを吸引するパージ機構と、前記印刷ヘッド表
面を清掃するワイパーブレードとを有するインクジェッ
トプリンタにおいて、 前記キャップ機構を介して前記
印刷ヘッドから排出されるインクを濾過する濾過手段
と、前記印刷ヘッドから排出された回収インクの粘度調
整を行なう粘度調整手段と、前記印刷ヘッドから排出さ
れた回収インクの脱泡処理を行なう脱泡手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、低価格で写
真高画質を出力できる点で、レーザープリンタ、熱転写
プリンタなどの他のプリンタに対して優位であり、 パ
ーソナルユースのみならず、ビジネスユースにまで需要
がある。
【0003】まず、従来のインクジェットプリンタの概
略を説明する。図2に従来のインクジェットプリンタの
一例の概略図を示す。なお、図の一部は説明の為に断面
で示してある。
【0004】1は印刷ヘッド、2はキャップ、3はイン
ク吸引ポンプ、7はインク回収ボトル、11は回収イン
ク、15はインクレベルセンサ、16はインク、17は
インクボトル、18はメディアである。
【0005】印刷ヘッド1は図示していないインクを吐
出するノズル及びインクを吐出させる圧力を発生する素
子を多数有している。この素子の駆動を制御する事によ
って、メディア18へインクを吐出させ画像、文字等を
形成する。吐出させるインクはインクボトル17に蓄え
られており、チューブなどを通過して印刷ヘッド1へと
搬送される。印刷及び後述するパージ動作などの保全動
作を行なえばインクボトル17内のインク16は減って
いくので、インクボトル17内のインク量をインクボト
ルセンサ15で常に監視して、インク無し直前に印刷動
作を停止させて、インク無しによる印刷不良を防いでい
る。
【0006】インクジェットプリンタは長期間使用しな
いと、インクの水分が蒸発して前述した印刷ヘッド1の
ノズルからインクの乾燥が進んでいく。インクが乾燥す
れば粘度が上昇するので、通常インクを吐出させる圧力
ではインクが吐出できなくなる為に印刷不良を起こす。
そこで、ノズル内でのインク乾燥防止の為に、印刷動作
時以外ではキャップ2を印刷ヘッド1へ押しつけて密閉
し、水分の蒸発を極力抑えるようとしているが、キャッ
プ2内にも容積があるので、キャップ2内の蒸気が飽和
するまでノズルから水分は蒸発する為にその効果は完全
ではない。その為、定期的にパージ動作を行なってい
る。パージ動作とは、印刷ヘッド1へキャップ2を押し
つけて密着させ、インク吸引ポンプ3で強制的にインク
をノズルから排出させる事である。この動作を行なう事
によって、前述した粘度の上がったインクをノズルから
取り除く。また、パージ動作はインクの初期充填を行な
う際にも実施される。パージ動作を行なった後は印刷ヘ
ッド1の表面が汚れる為、図示しないワイパーで印刷ヘ
ッド表面を拭きとり、清掃を行なう。パージ動作によっ
て、強制的に排出させたインクはインク回収ボトル7に
回収される。インク回収ボトル7の代わりにフェルト等
の水分を吸収し易い材質を使用してインクを吸収させ、
更に大気にさらす事で蒸発させてしまう構成も特に家庭
用の小型インクジェットプリンタでは多くとられてい
る。
【0007】パージ動作によって強制的にノズルから排
出されたインクは通常は再利用せずに捨てられてしま
う。その大きな理由は、(1)異物の混入、(2)イン
ク成分の変化(インクの粘度上昇など)、インクへの気
泡の溶け込み等があげられる。
【0008】(1)インクへの異物の混入は、印刷ヘッ
ド1の表面には紙紛などのゴミが多く付着しており、こ
れらのゴミも回収インク11には混入している。これを
再利用すると、印刷ヘッド1に存在するノズルは数十μ
m程度の径である為、ノズル詰まりを起こし、インク不
吐出の原因となり、結果として印刷不良となってしま
う。
【0009】(2)インク成分の変化は、インク成分の
内、蒸発し易い成分、例えば水や溶剤などはグリセリン
などよりも先に蒸発してしまい、回収インク11は粘度
等のインク成分が大きく低下してしまう。インク成分が
変化したものを再利用すると、インク不吐出やインク吐
出速度の変化によってインクのメディア18への着弾位
置がずれる現象が発生して印刷不良となってしまう。
【0010】(3)インクへの気泡の溶け込みは、イン
ク回収ボトル7や回収インク11が通過する経路の構成
によっても変わってくるが、インクが大気に触れる時間
が長くなる為、インクに気泡が溶け込んでくる。
【0011】インクに気泡が十分に溶け込んだものを再
利用すると、前述したようにノズル径はとても小さく、
また、印刷ヘッド1のインク経路は複雑な為、気泡が印
刷ヘッド1内に溜まってしまう。一度印刷ヘッド1内に
気泡が溜まると、張り付いたような状態となってしま
い、気泡が抜けなくなる。しかし、この気泡が存在する
事によって、インクをノズルから吐出させる圧力が気泡
の伸縮性によって吸収されてしまい、インク不吐出、イ
ンク吐出速度の減少といった現象を引き起こし、印刷不
良となってしまう。
【0012】一般的な家庭で使用されるインクジェット
プリンタはシリアル方式であり、ノズル数も少ないが故
にパージ動作によるインク消費量はそれほど多くない
為、上述したようにパージ動作によって使用されたイン
クは廃棄もしくは大気への乾燥といった手段をとるが、
高速印刷を目的としたライン方式では、ノズル数がシリ
アル方式の数十倍にもなる。従って、パージ動作によっ
て使用されるインク量も比例的に増大し、ランニングコ
ストが上がってしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、パー
ジ動作によって回収されたインクは再利用できずに捨て
られる事がほとんどである。しかし、ライン方式などノ
ズル数の多いインクジェットプリンタではパージ動作に
よって回収されるインク量は多量であり、ランニングコ
ストが大きく上がってしまう結果となり不経済である。
また、インクカートリッジ交換、インク補給などによっ
て印刷が中断してしまい印刷時間が余計にかかってしま
い、インクカートリッジ交換、インク補給などの作業回
数も増大してしまう。
【0014】本発明の目的とするところは、パージ動作
によって回収されたインクを再利用できるようにプリン
タ内で処理し、インクを再利用するインクジェットプリ
ンタを提供する事でランニングコストを低減して経済効
果を高め、インク補充などのメンテナンス回数が少ない
プリンタを提供する事である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、インク滴を吐出するノズルを有する印刷ヘ
ッドと、該印刷ヘッドにインクを供給するインクボトル
と、前記印刷ヘッドの保全を目的としたキャップ機構
と、インクを吸引するパージ機構と、前記印刷ヘッド表
面を清掃するワイパーブレードとを有するインクジェッ
トプリンタにおいて、 前記キャップ機構を介して前記
印刷ヘッドから排出されるインクを濾過する濾過手段
と、前記印刷ヘッドから排出された回収インクの粘度調
整を行なう粘度調整手段と、前記印刷ヘッドから排出さ
れた回収インクの脱泡処理を行なう脱泡手段を備えた事
が第一の特徴である。更に本発明は、前記キャップ機構
を介して前記印刷ヘッドから排出された回収インクの一
時保留機構と該回収インクの強制濾過手段を有した事が
第二の特徴である。更に本発明は、前記キャップ機構を
介して前記印刷ヘッドからインクを排出させるパージ動
作を行なう直前に、前記印刷ヘッドのノズルが存在する
面をワイピング部材によって汚れを拭き落とすワイピン
グ動作及び前記ノズルからインクを用紙上でない場所に
吐出して廃棄するリフレッシュ動作を実施する事が第三
の特徴である。更に本発明は、未使用インクのインク無
しを検出してから前記回収インクを使用する事が第四の
特徴である。更に本発明は、前記回収インクは、未使用
のインクに少しずつ混合させながら使用する事が第五の
特徴である。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に本発明によるインクジェッ
トプリンタの実施例を示す。図の一部は説明上、断面表
示してある。1は印刷ヘッド、2はキャップ、3はイン
ク吸引ポンプ、4はフィルタ、5は弁(キャップ側)、
6は弁(補給ボトル側)、7はインク回収ボトル、8は
補給ボトル、9は補給液、10は質量計、11は回収イ
ンク、12は減圧ポンプ、13は弁(インクボトル
側)、14はインク搬送用ポンプ、15はインクレベル
センサ、16はインク、17はインクボトル、18はメ
ディア、19は補給用ポンプである。
【0017】まず、各部位毎に説明する。印刷ヘッド1
はインクを吐出させるノズル及び圧力を発生する素子が
多数存在しており、圧力を発生する素子を制御する事で
インクをメディア18へ吐出させて画像、文書等を形成
させるものである。キャップ2はインク充填や印刷ヘッ
ド保全の為にパージ動作を実施する時及びインク乾燥防
止の為のキャッピングを行なう場合に用いる。フィルタ
4はインク内に混入したゴミを濾過するものである。補
給液9は回収インク11を元のインク16の成分に極力
戻す為に回収インク11へ混合させる液体である。これ
は補給する液体の種類によって複数存在して良い。ま
だ、補給液は液体でなく固体でも良いが、回収インクに
混合する事を考慮すると、液体のほうが有利である。
【0018】質量計10は回収インク11の量を測定し
て、補給液9の混合量を決定する為に使用する。回収イ
ンク11は、インク充填や印刷ヘッド保全の為に使用さ
れ、印刷には使用されなかったインクの事である。減圧
ポンプ12は、回収インク11内に溶け込んだ気泡を真
空脱泡する為に、回収ボトル7内を減圧するものであ
る。インクレベルセンサ15はインクボトル内のインク
量を監視して、インク無しの警告や再利用インクの搬送
量を調整するものである。インクボトルは図ではインク
ボトル17の一部を大気開放させて水頭差でインクを保
持する構成となっているが、後述する脱泡処理をより有
効にする為にインクを袋状の容器に詰め、供給経路以外
は外気との接触をさせない事実上密閉状態とする方法も
ある。メディア18は通常は用紙であるが、布やアルミ
板など、インクジェットプリンタで印刷できる媒体を指
す。
【0019】ここで、インク再利用について説明する。
パージ動作によって回収された回収インク11がインク
ボトル内に入っている未使用のインク16と違う点は、
(1)異物混入、(2)インク成分の変化、(3)イン
クへの気泡の溶け込みである。(1)の異物混入につい
てはインク吸引ポンプ3でインクを強制的に吸引した後
のインクを、インク濾過用のフィルタ4を通す事によっ
て対応する。(2)のインク成分の変化は主にインク粘
度の増加であるが、主に蒸発する成分は水分、溶剤など
とわかっている為、その成分が減少したと仮定して、そ
の分を補給すれば初期状態のインク成分に近づける事が
できる。(3)のインクへの気泡の溶け込みは大気にさ
らされる事で起こり、そのままでは印刷ヘッド1内に気
泡を入れてしまうとインク吐出に悪影響を及ぼすので、
脱泡処理する必要がある。その為、後述する動作を行な
って、インクの濾過、粘度の調整、脱泡を実施して未使
用のインク16に極力近づける。
【0020】次に本発明によるインク再利用の動作につ
いて説明する。以下説明は図3に示す動作フローチャー
トに記載した番号(F1〜F23)を使用している。通常プ
リンタを動作させるには、パソコンなどから印刷命令を
送る(F1)。それによって、プリンタを駆動させて印刷
物を出力させる(F2)。なお、インクジェットプリンタ
は印刷を連続して行なうと、ノズル付近の汚れやインク
の粘度増加などが起こる為、わざとインクをメディア1
8以外の特定の場所で吐出させて粘度増加したインクを
取り除くリフレッシュ動作や、ノズルの詰まりを解消さ
せる為に、強制的にポンプでインクを吸い出すパージ動
作、ノズルが存在するオリフィス面の汚れをゴムワイパ
ーなどで清掃するワイピング動作などがあるが、図3の
フローチャートではその動作説明は省略する。
【0021】印刷及びパージ動作など保全動作を行なえ
ば、インクを消費する為、いずれインク無しとなる。イ
ンクボトル17にインクレベルセンサ15を装着して、イ
ンクボトル17内のインク量を監視しておく事で、イン
クレベルセンサ15がEmptyを検知した場合(F3)、区
切りの良いところまで印刷を行なった後、印刷を止める
(F4)。
【0022】インク回収ボトル7内にどれだけ回収イン
ク11が残っているかを調べる為に、質量計10で回収
インク11の量を測定する(F5)。この時の回収インク
11量に合わせて、補給用ポンプ19を駆動する時間t1
を決定して(補給液9の供給量を決定して)、弁6を開
放して(F6)、補給ボトル8から補給液9を補給用ポン
プ19でt1時間だけ、インク回収ボトルへ搬送する(F
7)(F8)(F9)。その後、弁6、弁5、弁3を閉じ
て、インク回収ボトル7を密閉する(F10)(F11)(F1
2)。そして、減圧ポンプ12を駆動して、インク回収ボ
トル7内の気圧を下げて、回収インク11にとけ込んだ
気泡を液内から追い出す真空脱泡処理を所定時間t2(真
空脱泡時間はインク種類やインク量によって適当な時
間)だけ行なう(F13)(F14)(F15)。
【0023】脱泡処理後、弁5を開放して減圧したイン
ク回収ボトル7を大気圧に戻し(F16)、その後、弁3
を開放してから(F17)インク搬送用ポンプ14を駆動
させて(F19)、インクボトル17へとインクを戻す。
この時、インクボトル17からインクがあふれないよう
にインクレベルセンサ15を利用してインクレベルセン
サ15がFullを検知したら(F21)、インク搬送用ポン
プ14を停止させて(F22)印刷を再開させる(F23)。
しかし、この処理したインクがインクボトル17の容量
よりも少ない場合、上記した方法ではいつまでたっても
インクレベルセンサ15はFullを検知しない為、印刷が
再開できない。その為、弁3を開放した後にt3を計測し
始めて、t3が所定時間たってもインクレベルセンサ15
がFullにならない場合でも、インク搬送用ポンプ14を
停止して印刷を再開できるようにする。また、この再利
用作業を行なった後に、すぐにインクレベルセンサ15
がEmptyを検知する場合には、インクカートリッジ交換
あるいはインク補充などを操作者に促す信号を出すよう
にすると、より効率が良くなる。また、インクの成分調
整は複数回行なうと、未使用品にインクと比較して、粘
度など成分差が累積して大きく変わってしまう可能性が
ある為、インクボトル交換時からインク成分調整を行な
う回数を限定すると良い。その場合はインク回収ボトル
7内の回収インク11は廃棄して、インク16を未使用
品にかえる。以上説明した動作を実施する事によって、
インクを再利用させる事ができる。
【0024】なお、フローチャートにおける補給用ポン
プ駆動時間t1及び真空脱泡処理時間t2は、事前に実験を
行なってどの程度の値にすれば、回収インク11を未使
用のインク16に成分を近づける事ができるか調査して
おき、データとしてPC、プリンタ本体などに蓄えてお
く必要がある。
【0025】また、フィルタ4の濾過精度を高める必要
がある場合、フィルタ4の濾過精度を高める必要がある
が、フィルタ4の濾過精度を高める事によって流体抵抗
は大きくなる為、インクの流れは悪くなり、吸引パージ
に時間がかかってしまう。その場合は、図4に示すよう
に、補助吸引ポンプA1と補助ボトルA2をフィルタ4
前に設置する。このような構成をとる事によって、通常
のパージ動作は補助ポンプA1を駆動する事によって行
ない、このパージ動作によって排出されたインクは補助
ボトルA2に一度回収される。印刷を再開した後は、キ
ャップ2が印刷ヘッド1から開放されている状態なの
で、時間をかけて吸引ポンプ5を駆動して補助ボトルA
2内のインクを濾過する事ができる。このようにする事
でパージ動作によって印刷動作を停止する時間を短縮す
る事ができ、印刷効率を高める事が可能である。
【0026】従来のようにパージ動作に使用したインク
を廃棄した場合は、キャップ2やインク回収ボトル7は
プリンタの使用している色数にかかわらず1つで問題な
かったが、本発明のようにインクを再利用する場合、混
色を防ぐ為、当然色数分用意する必要がある。しかし、
印刷ヘッド1のノズルが存在しているオリフィス面はイ
ンクの跳ね返りなどで違う色のインクがノズル付近に付
着している可能性がある。その為、パージ動作を行なう
場合には、まずワイピング動作を行ない、印刷ヘッド1
のオリフィス面を清掃してからにすると、インク再利用
による新旧インクの混合によるインクの色合い変化を抑
える事ができる。更に、上述した動作において、ワイピ
ング動作を実施した後、インクを用紙上ではない場所で
インクを数発吐出させて廃棄するいわゆるリフレッシュ
動作を行なうと良い。
【0027】また本発明は、回収インク11に対して脱
泡処理を行なっているが、脱泡処理による効果をより効
果的にするには、インク経路はノズル部などを除いて密
閉形である必要がある。その為に、本発明のインクボト
ル17は大気への開放孔を持たない、インクを袋詰にし
た密閉系にするとより効果的である。また、未使用イン
クを使用する場合も、インクボトル17ごと交換できる
ようにしたほうが良い。なぜなら、インクだけ補充する
と、インクが外気に触れる可能性が高いからである。
【0028】インクボトル17の交換を行なうとインク
ボトル17とインク供給部との間に気泡が入り込む事が
ある為、パージ動作を行なって気泡を除去する必要があ
る。しかし、このパージ動作は時間がかかる。また、印
刷の途中で印刷を停止させると、印刷再開後に印刷ムラ
が発生する可能性がある。その為、未使用のインク16
が無くなり、インクレベルセンサ15がインク無しを検
出した場合、印刷を続けられるだけの処理した回収イン
ク11をインクボトル17に戻す事で印刷を続行して、
区切りの良いところでインクボトル17の交換をできる
ようにすれば印刷を途中で止める必要がなくなる。
【0029】またパージ動作を行なった直後のインクを
上記したようにフィルタ4で異物を濾過、減圧ポンプ1
2で真空脱泡してすぐにインクボトル17へ戻す方式を
とれば、回収インク11はほとんど外気にさらされてい
ない為、蒸発する量が少なく成分変化が少なく、補給液
9を使用しなくて良いという点である。インク補充は印
刷中でなく、パージ動作時、ワイピング動作時、リフレ
ッシュ動作時など印刷動作時以外に少しずつ行なう事に
より、インク補充による圧力変化がインク吐出に与える
影響はなく、補給液9を使用しない事により、補給液9
分だけでなく、装置自体も補給ボトル8などが省略でき
ランニングコストが更に低減できる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、印刷ヘッドの保全に使
用した印刷に寄与していないインクを回収して再びイン
クの性能を回復させ再利用する事ができる為、経済的で
ランニングコスト低減になり、更にインク補充などのメ
ンテナンス回数が少ないプリンタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるインクジェットプリンタの実施
例を示す図である。
【図2】 従来のインクジェットプリンタの一例を示す
図である。
【図3】 本発明の動作を示すフローチャート図であ
る。
【図4】 本発明によるインクジェットプリンタの他の
実施例を示す図。
【符号の説明】
1は印刷ヘッド、2はキャップ、4はフィルタ、7はイ
ンク回収ボトル、10は質量計、12は減圧ポンプ、1
7はインクボトルである。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA14 EA15 EA16 EA19 EA20 EA24 EA25 EA27 EA29 EB20 EB50 EC04 EC08 EC17 EC18 EC19 EC21 EC23 EC24 EC26 EC32 EC41 EC43 EC49 EC54 EC64 JA01 JA13 JA16 JB04 JC04 JC06 JC13 JC20 JC21 JC23 KB08 KB26 KB37 KC02 KC16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク滴を吐出するノズルを有する印刷ヘ
    ッドと、該印刷ヘッドにインクを供給するインクボトル
    と、前記印刷ヘッドの保全を目的としたキャップ機構
    と、インクを吸引するパージ機構と、前記印刷ヘッド表
    面を清掃するワイパーブレードとを有するインクジェッ
    トプリンタにおいて、 前記キャップ機構を介して前記
    印刷ヘッドから排出されるインクを濾過する濾過手段
    と、前記印刷ヘッドから排出された回収インクの粘度調
    整を行なう粘度調整手段と、前記印刷ヘッドから排出さ
    れた回収インクの脱泡処理を行なう脱泡手段とを備えた
    インクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】前記キャップ機構を介して前記印刷ヘッド
    から排出された回収インクの一時保留機構と該回収イン
    クの強制濾過手段を有する請求項1記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  3. 【請求項3】前記キャップ機構を介して前記印刷ヘッド
    からインクを排出させるパージ動作を行なう直前に、前
    記印刷ヘッドのノズルが存在する面をワイピング部材に
    よって汚れを拭き落とすワイピング動作及び前記ノズル
    からインクを用紙上でない場所に吐出して廃棄するリフ
    レッシュ動作を実施する事を特徴とした請求項1記載の
    インクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】未使用インクのインク無しを検出してか
    ら、前記回収インクを使用する事を特徴とした請求項
    1、2または3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】前記回収インクは、未使用のインクに少し
    ずつ混合させながら使用する事を特徴とした請求項1、
    2または3に記載のインクジェットプリンタ。
JP2001331215A 2001-10-29 2001-10-29 インクジェットプリンタ Pending JP2003127435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001331215A JP2003127435A (ja) 2001-10-29 2001-10-29 インクジェットプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001331215A JP2003127435A (ja) 2001-10-29 2001-10-29 インクジェットプリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003127435A true JP2003127435A (ja) 2003-05-08

Family

ID=19146828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001331215A Pending JP2003127435A (ja) 2001-10-29 2001-10-29 インクジェットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003127435A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006088488A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2006305902A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
WO2006135077A1 (ja) 2005-06-13 2006-12-21 Miyakoshi Printing Machinery Co., Ltd. インクジェット記録装置におけるインク供給装置
JP2007190845A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Ricoh Printing Systems Ltd インクジェット記録装置
KR20080053979A (ko) * 2006-12-12 2008-06-17 주식회사 케이씨텍 잉크젯 헤드 세정장치
WO2008102657A1 (ja) * 2007-02-20 2008-08-28 Seiko I Infotech Inc. 液体供給システム、インクジェット印刷装置、インク供給方法
JP2009068688A (ja) * 2007-08-23 2009-04-02 Seiko I Infotech Inc ピンチバルブ、該ピンチバルブを具備する機器、インクジェット記録装置
CN103085478A (zh) * 2013-01-17 2013-05-08 南京协力电子科技集团有限公司 印刷电路板喷墨印刷机喷墨系统
US20130119080A1 (en) * 2011-11-16 2013-05-16 Shenzhen China Star Optoelectronics System and method for recycling inkjet-printing material
WO2017073074A1 (ja) * 2015-10-30 2017-05-04 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006088488A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2006305902A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
WO2006135077A1 (ja) 2005-06-13 2006-12-21 Miyakoshi Printing Machinery Co., Ltd. インクジェット記録装置におけるインク供給装置
US7824023B2 (en) 2005-06-13 2010-11-02 Miyakoshi Printing Machinery Co., Ltd. Ink furnishing unit in an ink jet recorder
JP2007190845A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Ricoh Printing Systems Ltd インクジェット記録装置
KR20080053979A (ko) * 2006-12-12 2008-06-17 주식회사 케이씨텍 잉크젯 헤드 세정장치
WO2008102657A1 (ja) * 2007-02-20 2008-08-28 Seiko I Infotech Inc. 液体供給システム、インクジェット印刷装置、インク供給方法
JP2009068688A (ja) * 2007-08-23 2009-04-02 Seiko I Infotech Inc ピンチバルブ、該ピンチバルブを具備する機器、インクジェット記録装置
US8911070B2 (en) * 2011-11-16 2014-12-16 Shenzhen China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd. System for recycling inkjet-printing material
US20130119080A1 (en) * 2011-11-16 2013-05-16 Shenzhen China Star Optoelectronics System and method for recycling inkjet-printing material
CN103085478A (zh) * 2013-01-17 2013-05-08 南京协力电子科技集团有限公司 印刷电路板喷墨印刷机喷墨系统
WO2017073074A1 (ja) * 2015-10-30 2017-05-04 セイコーエプソン株式会社 記録装置
CN108136791A (zh) * 2015-10-30 2018-06-08 精工爱普生株式会社 记录装置
JPWO2017073074A1 (ja) * 2015-10-30 2018-08-30 セイコーエプソン株式会社 記録装置
EP3369579A4 (en) * 2015-10-30 2019-08-07 Seiko Epson Corporation PRINTING APPARATUS
US10391782B2 (en) * 2015-10-30 2019-08-27 Seiko Epson Corporation Recording apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0997286B1 (en) Ink-jet recording apparatus
JP3402351B2 (ja) インクジェット式記録装置
US7419239B2 (en) Printing apparatus
JPH106521A (ja) 液体補充方法、液体供給装置及び液体吐出記録装置
JP2006346872A (ja) インクジェット記録装置におけるインク供給装置
JP2010120266A (ja) 画像形成装置
JP2009012392A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法
JP2003127435A (ja) インクジェットプリンタ
JP5954564B2 (ja) 液体洗浄充填ユニットを含む装置、画像形成装置における液体洗浄充填方法、液体洗浄充填キットを含む装置
JP2010162791A (ja) 画像形成装置
JP2004009475A (ja) インクジェット記録装置及びそれに用いるインク供給装置
JP2004351641A (ja) インクジェット記録装置
JP2005225214A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置のメンテナンス方法
JP2011093278A (ja) 画像形成装置及び記録液固着回復方法
JP2007160870A (ja) 廃インク回収装置を備えたインクジェット記録装置
JP2003266745A (ja) インクジェットプリンタ
JPH11198413A (ja) インクジェットプリンター
JP2020082539A (ja) インクジェット記録装置およびそのインク品質の回復方法
CN112440578A (zh) 用于清洁打印头的系统和方法
JP2004243662A (ja) 液滴噴射式記録装置およびその機能保全方法
JP4807062B2 (ja) 液体噴射装置およびそのメンテナンス方法
JP2007276374A (ja) インクジェット印刷装置の洗浄方法
JP3992216B2 (ja) インクジェット記録装置およびその回復系清掃方法
JPH10181044A (ja) インクジェット式記録装置
JP2008126576A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の回復方法