JP2021094713A - グリーンタイヤの成型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中抜き部を有するカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型装置における設置スペースを削減する。【解決手段】成型装置30は、一対のプライ片15からなる不連続なカーカスプライ14を備えるグリーンタイヤ1を成型する。成型装置30は、複数のプライ片15を成型するための帯状の第1シート15’を送り出す1個のサービサ41と、サービサ41からの第1シート15’を巻き付けるドラム60と、1つのプライ片15を分離するために第1シート15’を切断する第1切断部55と、サービサ41及びドラム60をドラム60の軸方向へ相対的に移動させる移動機構70と、移動機構70を制御する制御部80とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、グリーンタイヤの成型装置に関する。
特許文献1に開示された空気入りタイヤは、トレッド部のタイヤ径方向内側に位置する不連続なカーカスプライを備える。カーカスプライは、トレッド部から一対のビード部のいずれかにそれぞれ延びる一対のプライ片を備える。トレッド部の中央には、2枚のプライ片がいずれも存在しない領域、つまり中抜き部が設けられている。
特開2017−109517号公報
特許文献1の空気入りタイヤは、一対のプライ片を含む複数のタイヤ構成部材を成型ドラムに巻き付けて成型したグリーンタイヤを、加硫することにより完成する。このグリーンタイヤの成型装置には、一対のプライ片をそれぞれ供給する2個のサービサが必要であるが、その設置スペースの削減について、特許文献1では何も考慮されていない。
本発明は、中抜き部を有するカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型装置における設置スペースの削減を課題とする。
本発明の一態様は、トレッド部のタイヤ径方向内側に位置する内端部を有し、前記内端部から前記タイヤ径方向内側に延び、サイドウォール部のタイヤ幅方向内側に位置するサイド部をそれぞれ有する一対のプライ片を備える、不連続なカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型装置であって、複数の前記プライ片を成型するための帯状の第1シートを送り出す1個の第1サービサと、前記第1サービサからの前記第1シートを巻き付けるドラムと、1つの前記プライ片を分離するために、前記第1シートを切断する第1切断部と、前記第1サービサ及び前記ドラムを前記ドラムの軸方向へ相対的に移動させる移動機構と、前記一対のプライ片のうちの一方を成型する第1位置、及び前記一対のプライ片のうちの他方を成型する第2位置の順で、前記第1サービサ及び前記ドラムが相対移動するように前記移動機構を制御する制御部とを備える、グリーンタイヤの成型装置を提供する。
本態様では、移動機構によって第1サービサ及びドラムをドラムの軸方向へ相対的に移動させることで、1個の第1サービサで一対のプライ片をそれぞれ成型できる。つまり、成型装置には、通常であれば2個のサービサが必要であるのに対して、1個のサービサのみを設置すればよい。よって、2個のサービサを配置する場合と比較して、中抜き部を有するカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型装置の設置スペースを削減できる。
一対のプライ片は1つの第1シート(反物)によってそれぞれ成型される。1つの第1シートには幅のバラツキが実質的に無いため、グリーンタイヤにおけるタイヤ幅方向両側のゴムボリュームを均一化できる。また、一対のプライ片のうちの一方と他方が別々に巻き付けられるため、ドラムに巻き付ける始端の回転角度位置を容易に調整できる。プライ片の始端と終端はオーバーラップされる領域であり、この領域をタイヤ周方向の異なる位置に配置できるため、完成した空気入りタイヤのユニフォーミティを向上できる。
前記移動機構は前記ドラムのみを移動させる。
本態様では、順次移動させたドラムにタイヤ構成部材を巻き付けて、グリーンタイヤを成型する既存の成型設備の移動機構を利用できる。よって、既存成型設備を改変することで、1個のサービサによって一対のプライ片を成型する成型装置を容易に実現できる。
前記グリーンタイヤは、前記一対のプライ片それぞれの前記内端部にかけて延び、前記内端部のタイヤ径方向内側に位置する中央部と、前記中央部の両端から前記タイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイド部とを有する、プライを備え、前記成型装置は、前記第1サービサに対して前記ドラムの軸方向に隣接して配置され、複数の前記プライを成型するための帯状の第2シートを送り出す1個の第2サービサと、1つの前記プライを分離するために、前記第2シートを切断する第2切断部とを備え、前記第1サービサ、前記第2サービサ、及び前記ドラムが前記プライを成型する第3位置から前記第1位置に相対移動するように、前記制御部が前記移動機構を制御する。
前記ドラムの軸方向から見て、前記制御部は、前記第1シートを前記ドラムに巻き付ける始端の回転角度位置を、前記一対のプライ片のうちの一方と他方とで異ならせる。
本態様では、局部的にゴムボリュームが増大するオーバーラップ領域が、周方向の一部に集中することを防止できるため、完成した空気入りタイヤのユニフォーミティを向上できる。
前記第1サービサに対して前記ドラムの軸方向に隣接して配置され、複数の前記プライ片を成型するための帯状の第3シートを送り出す1個の第3サービサと、1つの前記プライ片を分離するために、前記第3シートを切断する第3切断部とを備え、前記第1シートと前記第3シートは、幅、ゴム材質、及びコード数のうちの少なくとも1つが異なる。
本態様では、種類の異なるシートを1つの成型装置に配置できるため、カーカスプライの種類が異なる空気入りタイヤを製造する際、製造ラインの切り換えに必要な時間を短縮できる。
本発明では、中抜き部を有するカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型装置の設置スペースを削減できる。
本発明の第1実施形態に係るグリーンタイヤの成型装置を示す斜視図。 図1の成型装置の側面図。 成型ドラムの平面図。 図1の成型装置のブロック図。 第1プライを成型する状態を示す平面図。 第1プライを成型する状態を示す斜視図。 一対のプライ片のうちの一方を成型する状態を示す平面図。 一対のプライ片のうちの一方を成型する状態を示す斜視図。 一対のプライ片のうちの他方を成型する状態を示す平面図。 一対のプライ片のうちの他方を成型する状態を示す斜視図。 第1プライ及び一対のプライ片を巻き付けた状態を示す断面図。 制御装置による制御を示すフローチャート。 第2実施形態係るグリーンタイヤの成型装置の平面図。 グリーンタイヤの子午線断面図。 グリーンタイヤのトレッド部及びその周辺の断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るグリーンタイヤ1の成型装置30におけるプライ成型部31を示す。成型装置30を含む成型設備は、複数のタイヤ構成部材を円筒状に組み付けて、図11に示す円筒状のグリーンタイヤ1を成型する。このグリーンタイヤ1を図示しない加硫装置で加硫することによって、ゴム製の空気入りタイヤが完成する。
まず、グリーンタイヤ1の構成について具体的に説明する。
図11に示すように、グリーンタイヤ1は、トレッド部2、一対のサイドウォール部3、及びリング状の一対のビード部4を備える。
トレッド部2はタイヤ幅方向(図11において符号TWで示す。)に延びるトレッドゴム5を備える。加硫によって完成した空気入りタイヤには、トレッド部2の表面、つまり踏面に溝が設けられる。
一対のサイドウォール部3は、トレッド部2の両端からタイヤ径方向(図11において符号TR)の内側にそれぞれ延びるサイドゴム6をそれぞれ備える。
一対のビード部4は、一対のサイドウォール部3のタイヤ径方向内側の端部にそれぞれ配置されている。個々のビード部4は、ビードコア7とビードフィラー8を備える。ビードコア7は、リング状に束ねられた多数の鋼線を備える。ビードフィラー8は、リング状で、トレッド部2及びサイドウォール部3を構成するゴムよりも硬質のゴムからなる。ビードフィラー8は、ビードコア7のタイヤ径方向外側に隣接して配置された基端8aと、基端8aとは反対側の先端8bとを備え、基端8aから先端8bに向かってタイヤ径方向外側へテーパ状に延びている。個々のビード部4は、ビードコア7とビードフィラー8とを包むように設けられたストリップゴム9を備える。
グリーンタイヤ1は、ビード部4間にトロイダル状に掛け渡されたカーカス12を備える。本実施形態では、カーカス12は、第1カーカスプライ(以下、「第1プライ」と呼ぶ)11と、第2カーカスプライ(以下、「第2プライ」と呼ぶ)12とを備える。第2プライ14は中抜き部14aを有するプライであるが、第1プライ13は中抜き部を有しない通常のプライである。第1プライ11及び第2プライ12については後に詳述する。カーカス12の内側、つまりグリーンタイヤ1の最内周面には、インナーライナ10が設けられている。
図12を参照すると、トレッドゴム5とカーカス12との間には、無端状のベルト層18が設けられている。本実施形態では、ベルト層18は、2枚のベルト19,20を備える。ベルト19は、カーカス12のタイヤ径方向外側に隣接して配置され、ベルト20は、ベルト19のタイヤ径方向外側に隣接して配置されている。また、本実施形態では、下層のベルト19のタイヤ幅方向の寸法は、上層のベルト20のタイヤ幅方向の寸法よりも大きく、ベルト19の端部19aは、ベルト20の端部20aよりもタイヤ幅方向外側に位置している。ベルト層18は、1枚のベルトで構成されていてもよいし、3枚以上のベルトを備えてもよい。
ベルト層18のタイヤ径方向外側に隣接して、無端状のキャップ層22が設けられている。本実施形態のキャップ層22は、ベルト19,20の両方の端部19a,20aのいずれかをそれぞれ直接的に覆う幅狭の一対のエッジプライ23を備える。また、本実施形態のキャップ層22は、エッジプライ23のタイヤ径方向外側に隣接して配置され、端部19a,20aを含むベルト19,20全体を1枚で覆う幅広のキャッププライ24を備える。キャップ層22は、1枚又は3枚以上のプライを備えてもよい。また、キャップ層22をなくしてもよい。
ベルト層18のタイヤ幅方向外側の両端の部分とカーカス12との間には、ゴム製で無端状の一対のパッド26がそれぞれ配置されている。パッド26の断面形状は偏平な三角形状である。ベルト19,20の端部19a,20a、エッジプライ23のタイヤ幅方向外側の端部23a、及びキャッププライ24の端部24aのタイヤ幅方向の位置は、パッド26のタイヤ幅方向の外側の端部26aと内側の端部26bとの間の領域、つまりパッド26が存在する領域に設定されている。パッド26をなくしてもよい。
以下、カーカス12を構成する第1プライ13及び第2プライ14について説明する。
図11及び図12を参照すると、第1プライ13は単一のプライであるが、第2プライ14は前述のように中抜き部14aを有する不連続なプライである。第2プライ14は一対のプライ片15から構成されている。
第1プライ13は、トレッド部2のタイヤ径方向内側に位置する中央部13aと、中央部13aのタイヤ幅方向の両端からタイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイド部13bとを備える。また、第1プライ13は、サイド部13bと連続して設けられ、ビードコア7に対してタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられた巻上部13cを備える。
中央部13aは、一対のプライ片15それぞれの内端部15aのうち、一方から他方にかけて延びている。より具体的には、一対のパッド26それぞれのタイヤ幅方向中央間の範囲が中央部13aである。
サイド部13bは、インナーライナ10のタイヤ幅方向外側に隣接して配置されている。
巻上部13cはサイドウォール部3で終端している。より具体的には、巻上部13cは、内側部13d、巻掛部13e、及び外側部13fを備える。
内側部13dは、ビード部4、つまりビードコア7とビードフィラー8よりもタイヤ径方向内側に、プライ片15を介して配置されている。
巻掛部13eは、内側部13dと連続して設けられて、プライ片15を介してビードコア7に巻き掛けられている。
外側部13fは、巻掛部13eと連続して設けられ、ビード部4よりもタイヤ径方向外側にプライ片15を介して配置されている。外側部13fの端部が第1プライ13の端部13gを構成している。端部13gは、ビードフィラー8の先端8bよりもタイヤ径方向外側であって、トレッド部2よりもタイヤ径方向内側に位置する。
第2プライ14は、第1プライ13に対してタイヤ径方向外側に隣接して配置されており、一対のプライ片15により構成された不連続なプライである。プライ片15は、ベルト層18と第1プライ13の中央部13aとの間に配置された内端部15aを有する。内端部15aとベルト層18との間にはパッド26が介在している。プライ片15の内端部15aのタイヤ幅方向の位置は、トレッド部2におけるタイヤ幅方向外側の領域に、より具体的にはベルト層18を構成するベルト19,20の端部19a,20aのいずれよりもタイヤ幅方向内側の領域に設定されている。トレッド部2におけるタイヤ幅方向中央の領域、より具体的には一対のプライ片15の内端部15a間の領域に、中抜き部14aが設けられている。この中抜き部14aでは、第2プライ14は存在せず、第1プライ13の中央部13aのみが存在する。
プライ片15は、内端部15aからタイヤ径方向内側に延びるサイド部15bと、ビードコア7に対してタイヤ幅方向の内側から外側に巻き上げられた巻上部15cとを備える。
サイド部15bは、第1プライ13のサイド部13bのタイヤ幅方向外側に隣接して配置されている。
巻上部15cは、サイド部15bと連続して設けられ、サイドウォール部3で終端している。巻上部15cは、内側部15d、巻掛部15e、及び外側部15fを備える。
内側部15dは、ビード部4のタイヤ径方向内側、より具体的にはビード部4と第1プライ13の内側部13dとの間に配置されている。
巻掛部15eは、内側部15dと連続して設けられ、ビードコア7に巻き掛けられている。より具体的には、巻掛部15eは、ビードコア7と第1プライ13の巻掛部13eとの間に配置されている。
外側部15fは、巻掛部15eと連続して設けられ、ビード部4よりもタイヤ径方向外側に配置されている。外側部15fのうち、タイヤ径方向内側に位置する一部はビード部4のタイヤ径方向外側に重ねて配置され、残りはサイド部15bのタイヤ径方向外側に重ねて配置されている。外側部15fの端部がプライ片15の外端部15gを構成している。外端部15gは、ビードフィラー8の先端8bよりもタイヤ径方向外側であって、トレッド部2、より具体的には第1プライ13の端部13gよりもタイヤ径方向内側に位置する。
第1プライ13、第2プライ14のプライ片15、ベルト19,20、及びプライ23,24はいずれも、間隔をあけて並設した複数本のコードをゴムで被覆した帯状のシートからなる。これらとビードコア7とを除く他の構成部材、つまりトレッドゴム5、サイドゴム6、ビードフィラー8、ストリップゴム9、インナーライナ10、及びパッド26は、ゴム部材からなる。
以上のように構成されたグリーンタイヤ1は、次のように成型される。
まず、インナーライナ10、ストリップゴム9、第1プライ13、及び一対のプライ片15を、この順で積層して円筒状のカーカスバンドを成型する。続いて、カーカスバンドに対してビードセット及びターンアップを含む工程を施して、円筒状のグリーンケースを成型する。カーカスバンドとは別に、パッド26、ベルト19,20、プライ23,24、及びトレッドゴム5を、この順で積層して円筒状のトレッドバンドを成型する。その後、トレッドバンド内に配置したグリーンケースを径方向外側に膨出させて、トレッドバンドの内周部にカーカスバンドを組み付ける。
つまり、グリーンタイヤ1の成型には、カーカスバンドを成型する第1成型工程、グリーンケースを成型する第2成型工程、トレッドバンドを成型する第3成型工程、及びグリーンケースとトレッドバンドを組み付ける第4成型工程が含まれている。グリーンタイヤ1の成型設備は、第1成型工程から第4成型工程に対応する成型装置をそれぞれ備える。
図1及び図2は、第1成型工程を行う第1の成型装置30のうちのプライ成型部31を示している。第1の成型装置30のうちの他の構成、つまりインナーライナ10とストリップゴム9を成型する成型部の構成は従来と同様である。また、第1の成型装置30以外の構成も従来と同様である。
図1及び図2に示すように、成型装置30のプライ成型部31は、第1プライ13を成型する第1成型部40、及び一対のプライ片15を成型する第2成型部50を備える。また、成型装置30は、1個の成型ドラム60、及び成型ドラム60を移動させる移動機構70を備える。インナーライナ10とストリップゴム9が巻き付けられた成型ドラム60を第1成型部40及び第2成型部50の順で移動させ、成型ドラム60の外周に第1プライ13と第2プライ14を順番に成型する。
第1成型部40と第2成型部50は、同様の構成を有し、成型ドラム60の軸線Aが延びるY方向(軸方向)に隣接して配置されている。具体的には、第1成型部40は、複数の第1プライ13を成型するための帯状の第1プライシート(第2シート)13’を送り出す1個のサービサ(第2サービサ)41を備える。第2成型部50は、複数のプライ片15を成型するための帯状のプライ片シート(第1シート)15’を送り出す1個のサービサ(第1サービサ)51を備える。
つまり、一対のプライ片15を成型するサービサ51は、1個のみであり、一対のプライ片15のうちの一方と他方を順番に成型する。以下の説明では、一対のプライ片15のうち、図12において右側に位置する方を第1プライ片15といい、図12において左側に位置する方を第2プライ片15ということがある。
図2に最も明瞭に示すように、第1プライシート13’とプライ片シート15’は、同種の台車35にそれぞれ巻き取られ、サービサ41,51にそれぞれセットされる。Y方向における第1プライシート13’の幅は、一対の端部13gのうちの一方から他方までの第1プライ13の幅に相当する。Y方向におけるプライ片シート15’の幅は、内端部15aから外端部15gまでのプライ片15の幅に相当する。プライ片シート15’の幅は第1プライシート13’の幅よりも狭い。第1プライシート13’を巻取可能な大きさの台車35にプライ片シート15’を巻き取ることで、成型設備に必要な部品点数を削減している。
台車35は、第1プライシート13’を巻取可能な全長の巻取軸36、巻き取った第1プライシート13’を取り囲む大きさの枠体36、及び枠体36の下部に取り付けられた移動用ローラ38を備える。巻取軸36は枠体36に対して回転可能である。
第1プライシート13’のサービサ41とプライ片シート15’のサービサ51とは、概ね同様の構成を有しており、Y方向に隣接して配置されている。第1プライシート13’のサービサ41は、一対の巻出ローラ42、コンベア43、ガイド44、切断装置(第2切断部)45、及び押さえローラ46を備える。プライ片シート15’のサービサ51は、一対の巻出ローラ52、コンベア53、ガイド54、切断装置(第1切断部)55、及び押さえローラ56を備える。これらはいずれも、成型ドラム60の頂部よりも上方に配置され、成型ドラム60に対して第1プライシート13’及びプライ片シート15’を上方から供給する。
サービサ41,51は、成型ドラム60の軸線Aに沿ったY方向の横幅が異なる点で相違する。具体的には、第1プライシート13’のサービサ51の横幅は、プライ片シート15’のサービサ41の横幅よりも狭い。サービサ41の横幅は第1プライシート13’の幅に対応し、サービサ51の横幅はプライ片シート15’の幅に対応している。
巻出ローラ42,52はそれぞれ、図示しない電動モータによって回転する。一対の巻出ローラ42及び一対の巻出ローラ52のうち、上側に位置する方は図2において時計回りに回転し、下側に位置する方は図2において反時計回りに回転する。第1成型部40の巻出ローラ42の駆動によって、台車35に巻き取られた第1プライシート13’が巻き出される。第2成型部50の巻出ローラ52の駆動によって、台車35に巻き取られたプライ片シート15’が巻き出される。
コンベア43,53は、巻出ローラ42,52と成型ドラム60との間にそれぞれ配置されている。コンベア43,53はそれぞれ、シート13’,15’の巻出方向(X方向)に間隔をあけて配置された複数のローラを備えるローラコンベアからなる。個々のローラは、シート13’,15’の幅方向(Y方向)に延びている。
ガイド44,54は、コンベア43と成型ドラム60との間にそれぞれ配置されている。図1に最も明瞭に示すように、第1成型部40のガイド44は、第1プライシート13’を送り出す位置を定める四角筒状の枠体であり、第1プライシート13’を巻出可能な大きさの巻出口44aを備える。第2成型部50のガイド54は、プライ片シート15’を送り出す位置を定める四角筒状の枠体であり、プライ片シート15’を巻出可能な大きさの巻出口54aを備える。
切断装置45,55は、ガイド44,54と成型ドラム60との間にそれぞれ配置されている。図1を参照すると、第1成型部40の切断装置(第2切断部)45は、第1プライシート13’の幅方向(Y方向)に進退可能なカッタ45aを備え、カッタ45aの移動によって第1プライシート13’から1つの第1プライ13を分離する。第2成型部50の切断装置(第1切断部)55は、プライ片シート15’の幅方向(Y方向)に進退可能なカッタ55aを備え、カッタ55aの移動によってプライ片シート15’から1つのプライ片15を分離する。
押さえローラ46,56は、切断装置45,55と成型ドラム60との間にそれぞれ配置されている。押さえローラ46,56はそれぞれ、スポンジ等の弾性体からなり、成型ドラム60の頂部に接触した進出位置と、成型ドラム60から離反した後退位置とに、図示しないアクチュエータによって移動可能である。
成型ドラム60は、回転軸61を中心として拡径及び縮径が可能な円筒体である。基端60aから先端60bまでの成型ドラム60の全長は、成型ドラム60に巻き付けるタイヤ構成部材のうち、最も幅広の第1プライシート13’の幅よりも長い。
図2及び図3を参照すると、成型ドラム60は、支持台62に回転可能に取り付けられている。支持台62は、XY平面に沿って延びる基部62aと、XZ平面に沿って基部62aの一端から立ち上がる支持部62bとを備える。支持部62bの内部には電動モータ63が配置されている。電動モータ63の駆動によって回転軸61が図2において反時計回りに回転することで、成型ドラム60が一体に回転する。
図3に最も明瞭に示すように、成型ドラム60において、位置P1,P2間が第1プライ13を成型する第1成型領域R1である。成型ドラム60において、位置P3,P4間が第1プライ片15を成型する第2成型領域R2である。成型ドラム60において、位置P5,P6間が第2プライ片15を成型する第3成型領域R3である。成型ドラム60において、位置P3,P5間が中抜き部14aを形成する領域である。
位置P1には第1プライ13の一対の端部13gのうちの一方が位置し、位置P2には第1プライ13の一対の端部13gのうちの他方が位置する。位置P3には第1プライ片15の内端部15aが位置し、位置P4には第1プライ片15の外端部15gが位置する。位置P5には第2プライ片15の内端部15aが位置し、位置P6には第2プライ片15の外端部15gが位置する。
図1及び図2を参照すると、移動機構70は、第1プライシート13’のサービサ41と成型ドラム60を相対的に移動させるとともに、プライ片シート15’のサービサ51と成型ドラム60を相対的に移動させる。本実施形態では、成型部40,50のサービサ41,51は定位置に固定され、移動機構70は、成型ドラム60の軸方向(Y方向)へ成型ドラム60のみを移動させる。
移動機構70は、第1成型部40及び第2成型部50が隣接するY方向へ延びるように敷設された搬送路71と、搬送路71に沿って成型ドラム60を移動させる駆動部72とを備える。本実施形態では、搬送路71は、成型部40,50に対してX方向に隣接し、Y方向へ平行に延びる一対のレールからなる。駆動部72は、基部62の底に配置された4つの車輪73と、基部62内に配置された電動モータ74とからなる。電動モータ74が正転されることで車輪73が正転し、支持台62と一体に成型ドラム60が図1において右側に移動する。電動モータ74が逆転されることで車輪73が逆転し、支持台62と一体に成型ドラム60が図1において左側に移動する。
第1成型部40、第2成型部50、成型ドラム60、及び移動機構70は、制御装置(制御部)80によって制御される。具体的には、図4に示すように、制御装置80には、巻出ローラ42,52、切断装置45,55、押さえローラ46,56、成型ドラム60を回転させる電動モータ63、及び成型ドラム60を移動させる電動モータ74が、電気的に接続されている。
制御装置80は、CPU、メモリ、記憶装置、および入出力装置を備えた周知のコンピュータと、コンピュータに実装されたソフトウエアとにより構成されている。記憶部81には、成型ドラム60に巻き付けられる全てのタイヤ構成部材の基準データが記憶されている。基準データには、成型ドラム60に対して、シート13’,15’を巻き付けるドラム軸方向の位置(成型位置Mp1〜Mp3)、ドラム周方向の長さに相当する第1プライ13及びプライ片15それぞれの全長等が含まれている。
制御装置80は、成型ドラム60の位置を検出する位置検出部75の検出結果に基づいて移動機構70を制御し、成型ドラム60を定められた成型位置Mp1〜Mp3に配置する。位置検出部75には、例えばIMES(Indoor Messaging System)測位、Wi−Fi測位、ビーコン測位等、信号を無線送信する送信部と、受信した信号に基づいて位置を計測する測位部とを備えるシステムを用いることができる。但し、位置検出部75は、成型ドラム60の位置を検出できる構成であれば、必要に応じて変更が可能である。
具体的には、記憶部81には、第1プライ13を成型する第1成型位置Mp1(第3位置)、第1プライ片15を成型する第2成型位置Mp2(第1位置)、及び第2プライ片15を成型する第3成型位置Mp3(第2位置)の位置情報が記憶されている。
図1の一点鎖線及び図5A及び図5Bに示すように、第1成型位置Mp1は、Y方向において、成型ドラム60の第1成型領域R1の中心C1と、第1成型部40のガイド44の中心とが対向する位置である。図1の実線及び図6A及び図6Bに示すように、第2成型位置Mp2は、Y方向において、成型ドラム60の第2成型領域R2の中心C2と、第2成型部50のガイド54の中心とが対向する位置である。図1の破線及び図7A及び図7Bに示すように、第3成型位置Mp3は、Y方向において、成型ドラム60の第3成型領域R3の中心C3と、第2成型部50のガイド54の中心とが対向する位置である。
制御装置80は、記憶部81に記憶された位置情報と位置検出部75の検出結果とに基づいて、第1成型位置Mp1、第2成型位置Mp2、及び第3成型位置Mp3の順で、移動機構70によって成型ドラム60を移動させる。つまり、第1成型位置Mp1の位置情報と位置検出部75の検出結果が一致するように、移動機構70によって成型ドラム60を移動させる。続いて、第2成型位置Mp2の位置情報と位置検出部75の検出結果が一致するように、移動機構70によって成型ドラム60を移動させる。続いて、第3成型位置Mp3の位置情報と位置検出部75の検出結果が一致するように、移動機構70によって成型ドラム60を移動させる。
また、制御装置80は、成型ドラム60の回転角度位置(姿勢)を検出する姿勢検出部64の検出結果に基づいて、成型ドラム60を制御するとともに、第1成型部40と第2成型部50とを個別に制御する。姿勢検出部64には、リミットスイッチによって回転軸61又は成型ドラム60自体の特定の位置を検出する検出機構等を用いることができる。但し、位置検出部75は、成型ドラム60の回転角度位置を検出できる構成であれば、必要に応じて変更が可能である。
成型位置Mp1〜Mp3において制御装置80はそれぞれ、姿勢検出部64の検出結果に基づいて、成型ドラム60の回転制御と、対応する成型部40,50の制御とを行う。
成型ドラム60が定められた回転角度位置に位置する状態で、巻出ローラ42,52を回転させるとともに、後退位置の押さえローラ46,56を進出させる。これにより、押さえローラ46,56によってシート13’15’の先端(始端13h,15h)が成型ドラム60に圧着される。この状態で、成型ドラム60を回転させることで、成型ドラム60の外周にシート13’15’が巻き付けられる。
続いて、成型ドラム60が定められた角度位置まで回転すると、切断装置45,55を駆動させた後、シート13’,15’の切断後に巻出ローラ42,52の回転を停止する。また、切断縁(終端13i,15i)が押さえローラ46,56を通過すると、押さえローラ46,56を後退させ、成型ドラム60の回転を停止する。
図8に示すように、成型ドラム60の第1成型領域R1には、始端13h側の一部と終端13i側の一部がオーバーラップした状態で第1プライ13が成型される。また、第2成型領域R2には、始端15h側の一部と終端15i側の一部がオーバーラップした状態で第1プライ片15が成型され、第3成型領域R2には、始端15h側の一部と終端15i側の一部がオーバーラップした状態で第2プライ片15が成型される。
引き続いて図8を参照すると、成型ドラム60の軸方向から見て、本実施形態の制御装置80は、プライ片シート15’を成型ドラム60に巻き付ける始端15hの回転角度位置を、一対のプライ片15のうちの一方と他方で異ならせている。つまり、一対のプライ片15において、始端15h側と終端15i側のオーバーラップ領域15jは、タイヤ周方向に異なる。また、これらの位置は、インナーライナ10のオーバーラップ領域10a、及び第1プライ13のオーバーラップ領域13jに対しても、タイヤ周方向の位置が異なる。
次に、図9を参照して、制御装置80によるプライ成型処置の一例を説明する。
図9に示すように、制御装置80は、ステップS1でストリップゴム9の成型が完了と、ステップS2で、位置検出部75の検出結果に基づいて移動機構70を制御し、成型ドラム60を第1成型位置Mp1に移動させる。続いて、ステップS3で、姿勢検出部64の検出結果に基づいて第1成型部40と成型ドラム60を制御し、成型ドラム60に第1プライシート13’(第1プライ13)を巻き付ける。
第1プライ13の成型が完了すると、制御装置80は、ステップS4で、位置検出部75の検出結果に基づいて移動機構70を制御し、成型ドラム60を第2成型位置Mp2に移動させる。続いて、ステップS5で、姿勢検出部64の検出結果に基づいて第2成型部50と成型ドラム60を制御し、成型ドラム60にプライ片シート15’(第1プライ片15)を巻き付ける。
第1プライ片15の成型が完了すると、制御装置80は、ステップS6で、位置検出部75の検出結果に基づいて移動機構70を制御し、成型ドラム60を第3成型位置Mp3に移動させる。続いて、ステップS7で、姿勢検出部64の検出結果に基づいて第2成型部50と成型ドラム60を制御し、成型ドラム60にプライ片シート15’(第2プライ片15)を巻き付ける。
第2プライ片15の成型が完了すると、制御装置80は、ステップS8で、位置検出部75の検出結果に基づいて移動機構70を制御し、インナーライナ10の成型位置に成型ドラム60を移動させステップS1に戻る。但し、第1プライ片15と第2プライ片15とは、逆順で成型してもよい。
このように構成された本実施形態の成型装置30は、以下の特徴を説明する。
一対のプライ片15のうちの一方を成型する第2成型位置Mp2、及び一対のプライ片15のうちの他方を成型する第3成型位置Mp3に、サービサ51及び成型ドラム60を相対的に移動させる移動機構70を備える。よって、1個のサービサ51で一対のプライ片15をそれぞれ成型できる。つまり、成型装置30には、通常であれば2個のサービサが必要であるのに対して、1個のサービサ51のみを設置すればよい。よって、2個のサービサを配置する場合と比較して、中抜き部14aを有する第2プライ14を備えるグリーンタイヤ1の成型装置30の設置スペースを削減できる。
グリーンタイヤ1を構成する一対のプライ片15は、1つのプライ片シート15’(反物)によってそれぞれ成型される。1つのプライ片シート15’には幅のバラツキが実質的に無いため、グリーンタイヤ1におけるタイヤ幅方向両側のゴムボリュームを均一化できる。
また、一対のプライ片15のうちの一方と他方が別々に巻き付けられるため、成型ドラム60に巻き付ける始端15hの回転角度位置を容易に調整できる。つまり、オーバーラップ領域15jが周方向の一部に集中しないように、一対のプライ片15のオーバーラップ領域15jをそれぞれタイヤ周方向の異なる位置に配置できる。よって、完成した空気入りタイヤのユニフォーミティを向上できる。
移動機構70は成型ドラム60のみを移動させる。この場合、順次移動させた成型ドラム60にタイヤ構成部材を巻き付けて、グリーンタイヤ1を成型する既存の成型設備の移動機構70を利用できる。よって、既存成型設備を改変することで、1個のサービサ51によって一対のプライ片15を成型する成型装置30を容易に実現できる。
成型ドラム60の軸方向から見て、プライ片シート15’を成型ドラム60に巻き付ける始端15hの回転角度位置を、一対のプライ片15のうちの一方と他方とで異ならせている。よって、局部的にゴムボリュームが増大するオーバーラップ領域15jが、周方向の一部に集中することを防止できるため、完成した空気入りタイヤのユニフォーミティを向上できる。
(第2実施形態)
図10は第2実施形態の成型装置30のプライ成型部31を示す。この成型装置30は、種類が異なるプライ片15を成型するための第3成型部90を追加した点で、第1実施形態の成型装置30と相違している。
第3成型部90は、第2成型部50に対して第1成型部40とは反対側に配置され、第2成型部50に対してY方向に隣接している。第3成型部90は、複数のプライ片15を成型するための帯状のプライ片シート(第3シート)15”を送り出す1個のサービサ(第3サービサ)91を備える。サービサ91の構成は、図2に示すサービサ51と構成と同様である。つまり、サービサ91は、一対の巻出ローラ、コンベア、ガイド、切断装置(第3切断部)、及び押さえローラを備える。
第3成型部90には、第2成型部50にセットされるプライ片シート15’とは異なるプライ片シート15”がセットされる。第2成型部50のプライ片シート15’と第3成型部90のプライ片シート15”とは、Y方向の幅、ゴム材質、及びコード数のうちの少なくとも1つが異なる。よって、プライ片シート15’からなるプライ片15を備える空気入りタイヤと、プライ片シート15”からなるプライ片15を備える空気入りタイヤとでは、外観及び断面形状は同一であるが、サイドウォール部3における剛性(操縦安定性向上に寄与する)と耐カット性は異なる。
第2実施形態の制御装置80(図4参照)は、オペレータの指示によって第2成型部50及び第3成型部90のうちの一方だけを選択的に駆動させる。つまり、第2成型部50が選択されている場合には第3成型部90は駆動されない。また、第3成型部90が選択されている場合には第2成型部50は駆動されない。第3成型部90が選択された場合の制御は、第2成型部50の制御と同一である。オペレータは、第2成型部50及び第3成型部90のうち、一方を用いてグリーンタイヤ1を製造している最中に、他方を用いてグリーンタイヤ1を製造するように切り換えることができる。
このように構成した第2実施形態の成型装置30は、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、種類の異なるプライ片シート15’,15”を1つの成型装置30に配置できるため、第2プライ14の種類が異なる空気入りタイヤを製造する際、製造ラインの切り換えに必要な時間を短縮できる。
なお、本発明のグリーンタイヤ1の成型装置30は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、種類が異なるプライ片15を成型するために、プライ片15用の成型部を3以上配置してもよい。
第1成型部40を無くし、中抜き部14aを有する第2プライ14のみによってグリーンタイヤ1のカーカス12を構成してもよい。中抜き部14aを有する第2プライ14を2以上設けるために、第2成型位置Mp2と第3成型位置Mp3に、移動機構70によって成型ドラム60を繰り返し移動させてもよい。
移動機構70は、成型ドラム60を定位置に固定してサービサ41,51を移動させてもよいし、サービサ41,51及び成型ドラム60の全てを移動させてもよい。また、移動機構70は、第1成型部40、第2成型部50、及び成型ドラム60を相対的に移動できる構成であれば、必要に応じて変更が可能である。
1 グリーンタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 トレッドゴム
6 サイドゴム
7 ビードコア
8 ビードフィラー
8a 基端
8b 先端
9 ストリップゴム
10 インナーライナ
10a オーバーラップ領域
12 カーカス
13 第1プライ(プライ)
13’ 第1プライシート(第2シート)
13a 中央部
13b サイド部
13c 巻上部
13d 内側部
13e 巻掛部
13f 外側部
13g 端部
13h 始端
13i 終端
13j オーバーラップ領域
14 第2プライ(不連続なカーカスプライ)
14a 中抜き部
15 プライ片
15’ プライ片シート(第1シート)
15” プライ片シート(第3シート)
15a 内端部
15b サイド部
15c 巻上部
15d 内側部
15e 巻掛部
15f 外側部
15g 外端部
15h 始端
15i 終端
15j オーバーラップ領域
18 ベルト層
19 ベルト
19a 端部
20 ベルト
20a 端部
22 キャップ層
23 エッジプライ
23a 端部
24 キャッププライ
24a 端部
26 パッド
26a 端部
26b 端部
30 成型装置
31 プライ成型部
35 台車
36 巻取軸
36 枠体
38 移動用ローラ
40 第1成型部
41 サービサ(第2サービサ)
42 巻出ローラ
43 コンベア
44 ガイド
44a 送出口
45 切断装置
45a カッタ
46 押さえローラ
50 第2成型部
51 サービサ(第1サービサ)
52 巻出ローラ
53 コンベア
54 ガイド
54a 送出口
55 切断装置(第1切断部)
55a カッタ
56 押さえローラ
60 成型ドラム(ドラム)
60a 基端
60b 先端
61 回転軸
62 支持台
62a 基部
62b 支持部
63 電動モータ
64 姿勢検出部
70 移動機構
71 搬送路
72 駆動部
73 車輪
74 電動モータ
75 位置検出部
80 制御装置(制御部)
81 記憶部
90 第3成型部
91 サービサ(第3サービサ)
Mp1 第1成型位置(第3位置)
Mp2 第2成型位置(第1位置)
Mp3 第3成型位置(第2位置)
TR タイヤ径方向
TW タイヤ幅方向

Claims (5)

  1. トレッド部のタイヤ径方向内側に位置する内端部を有し、前記内端部から前記タイヤ径方向内側に延び、サイドウォール部のタイヤ幅方向内側に位置するサイド部をそれぞれ有する一対のプライ片を備える、不連続なカーカスプライを備えるグリーンタイヤの成型装置であって、
    複数の前記プライ片を成型するための帯状の第1シートを送り出す1個の第1サービサと、
    前記第1サービサからの前記第1シートを巻き付けるドラムと、
    1つの前記プライ片を分離するために、前記第1シートを切断する第1切断部と、
    前記第1サービサ及び前記ドラムを前記ドラムの軸方向へ相対的に移動させる移動機構と、
    前記一対のプライ片のうちの一方を成型する第1位置、及び前記一対のプライ片のうちの他方を成型する第2位置の順で、前記第1サービサ及び前記ドラムが相対移動するように前記移動機構を制御する制御部と
    を備える、グリーンタイヤの成型装置。
  2. 前記移動機構は前記ドラムのみを移動させる、請求項1に記載のグリーンタイヤの成型装置。
  3. 前記グリーンタイヤは、前記一対のプライ片それぞれの前記内端部にかけて延び、前記内端部のタイヤ径方向内側に位置する中央部と、前記中央部の両端から前記タイヤ径方向内側にそれぞれ延びる一対のサイド部とを有する、プライを備え、
    前記成型装置は、
    前記第1サービサに対して前記ドラムの軸方向に隣接して配置され、複数の前記プライを成型するための帯状の第2シートを送り出す1個の第2サービサと、
    1つの前記プライを分離するために、前記第2シートを切断する第2切断部と
    を備え、
    前記第1サービサ、前記第2サービサ、及び前記ドラムが前記プライを成型する第3位置から前記第1位置に相対移動するように、前記制御部が前記移動機構を制御する、請求項1又は2に記載のグリーンタイヤの成型装置。
  4. 前記ドラムの軸方向から見て、前記制御部は、前記第1シートを前記ドラムに巻き付ける始端の回転角度位置を、前記一対のプライ片のうちの一方と他方とで異ならせる、請求項1から3のいずれか1項に記載のグリーンタイヤの成型装置。
  5. 前記第1サービサに対して前記ドラムの軸方向に隣接して配置され、複数の前記プライ片を成型するための帯状の第3シートを送り出す1個の第3サービサと、
    1つの前記プライ片を分離するために、前記第3シートを切断する第3切断部と
    を備え、
    前記第1シートと前記第3シートは、幅、ゴム材質、及びコード数のうちの少なくとも1つが異なっており、
    前記移動機構によって前記制御部は、前記第1サービサ及び前記第3サービサのうちの一方へ、前記ドラムを選択的に移動させる、請求項1から4のいずれか1項に記載のグリーンタイヤの成型装置。
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