JP2021092421A - 位置検出装置及びその故障判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストの増加を抑え、構造が大型にならない故障検知機能付きの位置検出装置を提供することにある。【解決手段】被検出部10と、被検出部10の移動に伴なう検出信号を検出する検出部20と、被検出部10の移動状態の判定及び検出部20の故障の判定を行う制御部40と、を有し、検出部20は、センサ部と回路部を備え、センサ部は、発光部とフォトトランジスタからなる受光部からなり、回路部は、フォトトランジスタへ電力を供給する電源部と、フォトトランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子の間に第1抵抗を有し、フォトトランジスタのコレクタ端子又はエミッタ端子の一方は、電源部に接続され、フォトトランジスタのエミッタ端子又はコレクタ端子の他方は、第2抵抗を介してGNDと接続、また、制御部40に接続され、制御部40は、フォトトランジスタのLo信号電圧とGND電圧の間の閾値による判定機能を有している。【選択図】図3
Description
本発明は、被検出部の移動や回転を検出する位置検出装置に関し、特に、故障検知機能を備えた位置検出装置に関する。
従来、エンコーダの検出部を備えた位置検出装置が知られている(例えば、特許文献1)。
この位置検出装置は、軸の方向に移動可能な移動部を備えた操作部と、移動部を構成する操作ノブのストロークを検出するストローク検出器としてのリニアエンコーダを備えた検出部と、操作部の操作ノブに力を付与する駆動部としてのリニアモータと、リニアエンコーダの出力に基づいたリニアモータの制御を行なって操作部に付与する力を制御する制御部と、を有している。そして、リニアエンコーダは、軸に取り付けられて軸長方向に所定の規則で反射部が形成された反射板と、ハウジング側に設けられて反射板に光を照射してその反射光を検出する光センサで構成されている。
この位置検出装置によれば、リニアエンコーダの出力は、操作ノブの軸の方向の移動により単位長さ当たり所定のパルスを出力し、このパルスをカウントすることにより操作ノブすなわち操作部のストロークが検出できる。
特許文献1に示す位置検出装置で、故障検知機能が求められる場合がある。この場合、2つの光センサを備えた2重系とし、2つの検出信号の照合を行うことで、故障検知の機能を付けることができる。しかし、2つの光センサを用いる場合、光センサの使用数が増すことに加え、エンコーダも2つ備える必要がある、あるいは、2つの光センサに対応できるサイズのエンコーダにする必要がある。これらにより、故障検知機能付きの位置検出装置は、コストの増加や構造が大型になる、という問題があった。
したがって、本発明の目的は、コストの増加を抑え、構造が大型にならない故障検知機能付きの位置検出装置を提供することにある。
[1]上記目的を達成するため、被検出部と、前記被検出部の移動に伴なう検出信号を検出する検出部と、前記被検出部の移動状態の判定及び前記検出部の故障の判定を行う制御部と、を有し、前記検出部は、センサ部と回路部を備え、前記センサ部は、発光部とフォトトランジスタからなる受光部からなり、前記回路部は、前記フォトトランジスタへ電力を供給する電源部と、前記フォトトランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子の間に第1抵抗を有し、前記フォトトランジスタの前記コレクタ端子又は前記エミッタ端子の一方は、前記電源部に接続され、前記フォトトランジスタの前記エミッタ端子又は前記コレクタ端子の他方は、第2抵抗を介してGNDと接続、また、前記制御部に接続され、前記制御部は、前記フォトトランジスタのLo信号電圧とGND電圧の間の閾値による判定機能を有している位置検出装置を提供する。
[2]被検出部と、前記被検出部の移動に伴なう検出信号を検出する検出部と、前記被検出部の移動状態の判定及び前記検出部の故障の判定を行う制御部と、を有し、前記検出部は、センサ部と回路部を備え、前記センサ部は、発光部とフォトトランジスタからなる受光部からなり、前記回路部は、前記フォトトランジスタへ電力を供給する電源部と、前記フォトトランジスタと前記電源部の間のトランジスタを有し、前記トランジスタは、エミッタ端子が前記電源部と接続され、ベース端子が前記制御部と接続され、コレクタ端子が前記フォトトランジスタと接続され、前記制御部は、前記トランジスタの前記ベース端子への信号による前記電源部の電力供給の制御機能と、前記電源部の電力供給の変化での前記フォトダイオードの信号変化による判定機能を有している位置検出装置であってもよい。
[3]前記フォトダイオードの前記コレクタ端子と前記エミッタ端子の間に抵抗を有している位置検出装置であってもよい。
[4]被検出部と、発光部と受光部により光量変化を検知するセンサと、前記受光部へ電力を供給する電源部を有した検出部と、前記センサのHi/Lo信号により前記センサの故障を判定する制御部を備え、前記Lo信号はGND電圧より高い電圧で、前記センサのLo信号とGND電圧との間を閾値として、前記センサのLo信号の故障判定を行う位置検出装置の故障判定方法であってもよい。
[5]前記受光部はフォトトランジスタであり、前記フォトトランジスタのコレクタとエミッタ間に抵抗を接続することにより、前記センサのLo信号は前記GND電圧より高い電圧としてある位置検出装置の故障判定方法であってもよい。
[6]前記受光部への供給電力のON/OFFにより、前記センサのHi信号の故障判定を行う位置検出装置の故障判定方法であってもよい。
本発明の位置検出装置によれば、コストの増加を抑え、構造が大型にならない故障検知機能付きの位置検出装置を提供することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置を備える制御装置の構成ブロック図、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置の機構部分の断面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置の回路構成図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置を備える制御装置の構成ブロック図、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置の機構部分の断面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置の回路構成図である。
図1に示す制御装置1は、操作部10が操作されたことを、検出部20が検知し、検出部20からの信号を制御部40が記憶部41の情報を用いて判定するとともに、リニアモータ30や車載機器50へ信号を送り、リニアモータ30や車載機器50の動作を制御する構成である。
本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置2は、図1に示す制御装置1において、軸方向に移動可能な移動部と軸を中心として回転可能な回転部を一体的に備えた操作部10と、移動部のストロークを検出するストローク検出器としてのリニアエンコーダ21と回転部の回転を検出する回転検出器としてのロータリエンコーダ22を備えた検出部20と、操作部10の移動状態の判定及び検出部20の故障の判定を行う制御部40と、を有して構成されている。
図2に示す被検出物となる操作部10は、操作ノブ12が回転および移動の基準となる軸11に取り付けられ、ハウジング5により軸長方向(押し引きのストローク方向)に移動および回転可能に支持されて構成されている。従って、操作ノブ12および軸11は、軸11の方向に移動可能な移動部を構成すると共に、軸11を中心として回転可能な回転部を構成する。
操作部10は、操作ノブ12が安定に留まる節度機構を備えており、ストローク方向に引いた状態と、そこから4mm押し込んだ状態の2つの位置で、操作ノブ12は安定に留まる。また、回転方向に、角度30°間隔の5つの位置で、操作ノブ12は安定に留まる。
検出部20は、リニアエンコーダ21とロータリエンコーダ22を有し、それぞれにセンサ部と回路部を備えている。
リニアエンコーダ21のセンサ部は、軸11に取り付けられて軸長方向に所定の規則で反射部が形成された反射盤25と、ハウジング5側に設けられて反射盤25に光を照射する発光ダイオードからなる発光部と、その反射光を検出するフォトトランジスタからなる受光部の光センサ26で構成されている。ここでは、反射盤25は反射部と非反射部が、それぞれ1mmの間隔で軸長方向に配列されたパターンにしてある。
ロータリエンコーダ22のセンサ部は、軸11に取り付けられて回転方向に所定の規則で反射部が形成された反射盤27と、ハウジング5側に設けられて反射盤27に光を照射する発光ダイオードからなる発光部と、その反射光を検出するフォトトランジスタからなる受光部の光センサ28で構成されている。ここでは、反射盤27は反射部と非反射部が、それぞれ角度5°の間隔で回転方向に配列されたパターンにしてある。
リニアエンコーダ21の反射盤25とロータリエンコーダ22の反射盤27は、節度機構により操作ノブ12が安定に留まる位置において、非反射部が光センサ26と光センサ28の発光部と受光部に対応する位置関係にしてある。
リニアエンコーダ21とロータリエンコーダ22の回路部は、それぞれ図3に示す回路で構成されている。すなわち、電源部(Vcc=5V)が、発光部の発光ダイオードのアノード端子と、受光部のフォトトランジスタのコレクタ端子に接続されている。発光ダイオードのカソード端子は、抵抗R4を介してGND接地されている。フォトトランジスタのエミッタ端子は、第2抵抗である抵抗R2を介してGND接地されるとともに、抵抗R3を介して制御部40に接続されている。また、抵抗R3と制御部40との間からコンデンサC1を介してGND接地されている。
さらに、フォトトランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子の間に、第1抵抗である抵抗R1を有している。抵抗R1と抵抗R2の抵抗値の比は、後述するLo/Hiの信号の識別とLo信号/GND電圧の識別のため、3:1から10:1の比が望ましく、ここでは、5:1にしてある。
制御部40は、例えば、記憶されたプログラムに従って、所定の演算、処理実行等を行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等から構成されるマイクロコンピュータを備える。このROMには、例えば、制御部40が動作するためのプログラムと、各種のパラメータ等が格納されている。また制御部40は、種々の機器との入出力をするためのインターフェース部等を備えている。そして、制御部40は、リニアエンコーダ21とロータリエンコーダ22の検出信号出力に基づいて、操作部10の位置検出や検出部20の故障判定を行うとともに、リニアモータ30や車載機器50を制御する。
(位置検出装置2の動作)
例えば、車両のインパネ部に設けられた切り替えスイッチにより、特定の機能が選択され、この選択された機能のオン/オフ動作を行なう場合について説明する。操作者は、操作ノブ12を押し込むことにより、スイッチ動作がオン/オフされる。また、操作者は、操作ノブ12を回転させることにより、複数の機能を切替えて選択する。スイッチ動作のオン/オフに対応して、その選択された機能のオン/オフ制御、動作切替等が可能となる。あるいは、スイッチ動作のオン/オフを繰り返すことにより、動作を順次、切替えたり、インクリメント調整等の種々の制御が可能となる。
例えば、車両のインパネ部に設けられた切り替えスイッチにより、特定の機能が選択され、この選択された機能のオン/オフ動作を行なう場合について説明する。操作者は、操作ノブ12を押し込むことにより、スイッチ動作がオン/オフされる。また、操作者は、操作ノブ12を回転させることにより、複数の機能を切替えて選択する。スイッチ動作のオン/オフに対応して、その選択された機能のオン/オフ制御、動作切替等が可能となる。あるいは、スイッチ動作のオン/オフを繰り返すことにより、動作を順次、切替えたり、インクリメント調整等の種々の制御が可能となる。
検出部20は、リニアエンコーダ21のセンサ部の反射盤25と光センサ26、あるいは、ロータリエンコーダ22のセンサ部の反射盤27と光センサ28、の位置関係で所定の検出信号を出力する。
リニアエンコーダ21のセンサ部の反射盤25の反射部が光センサ26に対応する位置のとき、発光部の発光ダイオードが発した光は、反射盤25で反射され、受光部のフォトトランジスタに照射される。すると、フォトトランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子間に導通が生じ、電源部からの電力供給により、フォトトランジスタのエミッタ端子から抵抗R3を介し、検出部20は制御部40へHi信号を出力する。
一方、反射盤25の非反射部が光センサ26に対応する位置のとき、発光部の発光ダイオードが発した光は、反射盤25で反射されず、受光部のフォトトランジスタに照射されない。このとき、フォトトランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子間に導通がなく、電源部からフォトトランジスタ経路での電力供給はない。
しかし、フォトトランジスタのコレクタとエミッタ間に抵抗R1が接続されているため、電源部から、抵抗R1と抵抗R2を通って、GNDへの電流が生じる。そして、電源部からの電力供給により、抵抗R1と抵抗R3を介し、検出部20は制御部40へLo信号を出力する。Lo信号は、GND電圧の0Vとはならず、電源電圧と抵抗R1と抵抗R2の抵抗値の比に相応した電圧の出力となる。本実施の形態では、Lo信号は、GND電圧に対し約0.8V高い電圧の信号となる。
ロータリエンコーダ22もリニアエンコーダ21と同様に、反射盤27の反射部及び非反射部と光センサ28の位置関係で、Hi信号とLo信号を出力する。
操作者が、操作ノブ12を移動あるいは回転の操作をすると、リニアエンコーダ21のセンサ部の反射盤25と光センサ26、あるいは、ロータリエンコーダ22のセンサ部の反射盤27と光センサ28、の位置関係が変化する。そして、これに対応した検出信号を検出部20は出力する。
制御部40は、この検出信号により、操作ノブ12の移動あるいは回転位置の検出を行う。また、制御部40は、この検出信号の妥当性の確認により、検出部20の故障検知を行う。なお、制御部40には、検出信号の妥当性の確認のため、GND電圧とLo信号の電圧の間の値の閾値Vthが設定されている。
次に、操作ノブ12を移動させた場合の位置検出と故障検知を例示する。図4(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置の検出信号の説明図であり、時間t1から時間t2の間に、操作部10を操作ノブ12の軸11の方向へ押し込み(4mm移動)、時間t2以降、停止させた場合に、検出部20が出力する信号を示してある。
操作ノブ12が安定に留まる位置では、リニアエンコーダ21の反射盤25の非反射部が、光センサ26の発光部と受光部に対応する位置関係である。このため、操作ノブ12を操作せず停止させているとき、検出部20はLo信号を出力している。
時間t1から時間t2の間に、操作部10が4mm移動することで、検出部20はLo→Hi→Lo→Hi→Loの信号を出力する。反射盤25の反射部と非反射部はそれぞれ1mm間隔なので、検出部20は2回のパルス信号を出力した後、Lo信号の出力状態となる。
時間t2以降、操作部10を停止するので、Lo信号の出力状態が続く。このように、反射盤25の反射部と非反射部が等間隔の距離で配列されたパターンにしたがった、所定のHi信号とLo信号によるパルス信号を検出部20のリニアエンコーダ21は出力する。
制御部40は、時間t1から時間t2の間のHi信号とLo信号によるパルス信号をカウントすることにより、操作部10の移動距離を検出する。また、制御部40は、時間t2以降Lo信号の出力状態が続いていることにより、操作部10が停止していることを検出する。
また、制御部40は、操作部10の移動距離が節度機構に対応した所定ストローク(4mm)であることを確認して、HiとLoの適切な動作信号が出力されていることの検知を行う。また、制御部40は、節度機構に対応した停止の状態でLo信号が出力されていることを確認して、リニアエンコーダ21の出力回線が電源部と短絡していないことの検知を行う。さらに、制御部40は、Lo信号が閾値Vth以上の電圧信号であるかを確認して、リニアエンコーダ21の出力回線がGNDと短絡していないことの検知を行う。これらにより、検出部20のリニアエンコーダ21が正常に動作していることの故障検知を行う。
図4(b)は、比較例に係る位置検出装置の検出信号の説明図であり、抵抗R1がない位置検出装置の検出部20Aが出力する信号を、図4(a)と対比して示してある。本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置2では、Lo信号がGND電圧より約0.8V高い電圧であるのに対し、比較例に係る位置検出装置2Aでは、Lo信号がGND電圧の0Vである点が異なる。
比較例に係る位置検出装置2Aは、本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置2と同様、制御部40Aは、操作部10Aの移動距離が所定ストローク(4mm)であることを確認して、HiとLoの適切な動作信号が出力されていることの検知を行う。また、制御部40Aは、節度機構に対応した停止の状態でLo信号が出力されているかを確認して、リニアエンコーダ21Aの出力回線が電源部と短絡していないことの検知を行う。
しかし、比較例に係る位置検出装置2Aは、Lo信号がGND電圧の0Vであるため、リニアエンコーダ21Aの出力回線がGNDと短絡していないことの検知を行うことができない。仮に、検出部20Aのリニアエンコーダ21Aの出力回線がGNDに短絡する故障が生じていても、図4(b)の時間t2以降は、操作部10が停止している状態と同じ検出信号となる。このため、制御部40Aは、操作部10Aが停止しているのか、あるいは、操作部10Aが移動しているにもかかわらず、リニアエンコーダ21Aの出力回線がGNDと短絡しているのかの判定を行うことができない。
これに対し、本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置2では、Lo信号電圧が閾値Vthより高ければ、リニアエンコーダ21の出力回線はGNDに短絡する故障が生じていないと判定できる。そして、操作部10が停止しているのか、あるいは、操作部10が移動しているにもかかわらず、リニアエンコーダ21の出力回線がGNDと短絡しているのかの判定を行うことができる。
従来技術では、2つの光センサを備えた2重系で2つの検出信号の照合を行うことで、1つの光センサの検出信号では行うことができなかった故障の検知をしていた。これに対し、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置2では、1つの光センサの検出信号で故障の検知ができる。このため、コストの増加を抑え、構造が大型にならない故障検知機能付きの位置検出装置にできる。
さらに、従来技術では、例えば、停止した状態でLo信号となり、停止しているときに出力回線のGNDとの短絡が生じた場合、操作部10を操作して、2つの光センサのうち故障していない光センサをHi信号の状態とするまで、故障検知ができなかった。しかし、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置2では、操作部10が停止の状態でも、出力回線のGNDとの短絡が生じたときに故障検知ができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の回路構成図である。図6は、本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の発信信号の説明図である。以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成および機能を有する部分については同一の引用数字を付している。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の回路構成図である。図6は、本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の発信信号の説明図である。以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成および機能を有する部分については同一の引用数字を付している。
この位置検出装置3は、第1の実施の形態で説明した位置検出装置3の検出部の発光部の発光ダイオードと電源部の間にトランジスタを介した回路構成とし、制御部からの信号で発光ダイオードの点灯/消灯制御機能を加えていること。また、節度機構で操作ノブ12が安定に留まる位置において、反射盤25の反射部が光センサ26の発光部と受光部に対応する位置関係とし、停止時にHi信号となること、において第1の実施の形態と相違している。
図6は、図4(a)同様、時間t1から時間t2の間に操作部10を操作ノブ12の軸11の方向へ押し込み(4mm移動)、時間t2以降、停止させた場合、本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装置の検出部20が出力する信号を示してある。
制御部40は、操作部10の移動距離が節度機構に対応した所定ストローク(4mm)であることを確認して、HiとLoの適切な動作信号が出力されていることの検知を行う。また、制御部40は、停止の状態でHi信号が出力されていることを確認して、リニアエンコーダ21の出力回線がGNDと短絡していないことの検知を行う。さらに、時間t3からt4の間、制御部40はトランジスタTrへ信号送信し、発光ダイオードを消灯する。そして、制御部40は、消灯時にLo信号が出力されることを確認し、リニアエンコーダ21の出力回線が電源部と短絡していないことの検知を行う。これらにより、検出部20のリニアエンコーダ21が正常に動作していることの故障検知を行う。
このように、停止状態がHi信号となる構成とした場合でも、1つの光センサで故障の検知が可能である。また、この場合、発光ダイオードの故障も検知できる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の回路構成図である。図8は、本発明の第3の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の発信信号の説明図である。以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成および機能を有する部分については同一の引用数字を付している。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の回路構成図である。図8は、本発明の第3の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の発信信号の説明図である。以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成および機能を有する部分については同一の引用数字を付している。
この位置検出装置4は、第2の実施の形態で説明した位置検出装置3の検出部の受光部のフォトトランジスタと電源部の間にもトランジスタを介した回路構成とし、制御部からの信号でフォトトランジスタのコレクタ端子への電力供給の制御機能を加えたことにおいて第2の実施の形態と相違している。
図8の第3実施の形態の位置検出装置4では、停止した状態のうち、時間t3からt4の間、フォトトランジスタへのコレクタ端子への電力供給を止める。これにより、信号がGND電圧となることを確認し、リニアエンコーダ21の出力回線が電源部と短絡していないことの検知を行う。
このように、フォトトランジスタへのコレクタ端子への電力供給の制御によっても、第2の実施の形態と同様、停止状態がHi信号となる構成で、リニアエンコーダ21の出力回線が電源部と短絡していないことの検知が可能である。なお、発光ダイオードにはトランジスタを介さず、点灯したままでもよい。あるいは、フォトトランジスタと発光ダイオードはそれぞれ独立して電源部と接続し、それぞれにトランジスタを介したものでもよい。
なお、停止状態がLo信号となる構成とした場合でも、停止した状態において、第1の実施の形態と同様、故障検知が可能である。
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の回路構成図である。図10は、本発明の第4の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の発信信号の説明図である。以下の説明において、本発明の第3の実施の形態に係る位置検出装置と同一の構成および機能を有する部分については同一の引用数字を付している。
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の回路構成図である。図10は、本発明の第4の実施の形態に係る位置検出装置の検出部の発信信号の説明図である。以下の説明において、本発明の第3の実施の形態に係る位置検出装置と同一の構成および機能を有する部分については同一の引用数字を付している。
この位置検出装置5は、第3の実施の形態の回路部のフォトトランジスタのコレクタ端子とベース端子間の抵抗R1を備えていないこと、において第3の実施の形態と相違している。
図10の第4実施の形態では、抵抗R1を備えていないため、図8の本発明の第3実施の形態の位置検出装置のLo信号がGND電圧となる。しかし、これによっても、第3実施の形態と同様、Hi信号のとき、信号がGND電圧となることを確認し、リニアエンコーダ21の出力回線が電源部と短絡していないことなどの検知を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態およびその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。
以上説明した実施の形態では、操作部が停止時に、出力回線が電源部とGNDの両方と短絡していることを検知できる構成を示したが、これに限るものではない。例えば、電源部とGNDのいずれかは故障が生じる確率が低い、あるいは、検知できなくても影響が小さいなどの場合、どちらか一方の検知を行うものとしても構わない。
また、フォトトランジスタはnpn型を用い、コレクタ端子が電源部に接続され、エミッタ端子が第2抵抗を介してGNDと接続されていると説明したが、他の負荷がある場合など、フォトトランジスタはpnp型を用い、エミッタ端子が電源部に接続され、コレクタ端子が第2抵抗を介してGNDと接続されているものでも構わない。フォトトランジスタのコレクタ端子叉はエミッタ端子は、一方が電源部に接続され、他方が第2抵抗を介してGNDと接続される。
リニアエンコーダあるいはロータリエンコーダのセンサ部は、反射部と非反射部が配列された反射盤と光センサとして説明したが、反射光を用いる構成に限らない。例えば、発光部と光センサを対向配置して、その間を通過する、等間隔のスリットを設けた被検出物を用い、スリットの有る無しによる透過光を用いる構成としても構わない。また、光学的な特性を得られる被検出物であれば、必ずしも、エンコーダを用いなくてもよい。
(本発明の実施の形態の効果)
センサ部は、発光部とフォトトランジスタからなる受光部からなり、フォトトランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子の間に第1抵抗を有し、制御部は、フォトトランジスタのLo信号電圧とGND電圧の間の閾値による判定機能を有している構成とされている。これにより、Lo信号と、出力回線がGNDと短絡した故障信号との判別ができ、1つの光センサで、故障検知の機能を付けることができる。そして、故障検知機能付きの位置検出装置のコストの増加や構造が大型になることを抑えることができる。
センサ部は、発光部とフォトトランジスタからなる受光部からなり、フォトトランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子の間に第1抵抗を有し、制御部は、フォトトランジスタのLo信号電圧とGND電圧の間の閾値による判定機能を有している構成とされている。これにより、Lo信号と、出力回線がGNDと短絡した故障信号との判別ができ、1つの光センサで、故障検知の機能を付けることができる。そして、故障検知機能付きの位置検出装置のコストの増加や構造が大型になることを抑えることができる。
また、センサ部は、発光部とフォトトランジスタからなる受光部からなり、フォトトランジスタへ電力を供給する電源部と、フォトトランジスタと電源部の間のトランジスタを有し、制御部は、前記トランジスタのベース端子への信号による前記電源部の電力供給の制御機能と、前記電源部の電力供給の変化での前記フォトダイオードの信号変化による判定機能を有している構成とされている。これにより、Hi信号と、出力回線が電源部と短絡した故障信号との判別ができ、1つの光センサで、故障検知の機能を付けることができる。そして、故障検知機能付きの位置検出装置のコストの増加や構造が大型になることを抑えることができる。
また、被検出部と、発光部と受光部により光量変化を検知するセンサと、受光部へ電力を供給する電源部を有した検出部と、センサのHi/Lo信号によりセンサの故障を判定する制御部を備え、Lo信号はGND電圧より高い電圧で、センサのLo信号とGND電圧との間を閾値として、センサのLo信号の故障判定を行う位置検出装置の故障判定方法とされている。これにより、Lo信号と、出力回線がGNDと短絡した故障信号との判別ができ、1つの光センサで、故障検知の機能を付けることができる。そして、故障検知機能付きの位置検出装置のコストの増加や構造が大型になることを抑えることができる。
なお、これら実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態およびその変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…制御装置、
5…ハウジング、10…操作部、11…軸、12…操作ノブ、20…検出部、21…リニアエンコーダ、22…ロータリエンコーダ、25…反射盤、26…光センサ、27…反射盤、28…光センサ、30…リニアモータ、40…制御部
5…ハウジング、10…操作部、11…軸、12…操作ノブ、20…検出部、21…リニアエンコーダ、22…ロータリエンコーダ、25…反射盤、26…光センサ、27…反射盤、28…光センサ、30…リニアモータ、40…制御部
Claims (6)
- 被検出部と、前記被検出部の移動に伴なう検出信号を検出する検出部と、前記被検出部の移動状態の判定及び前記検出部の故障の判定を行う制御部と、を有し、
前記検出部は、センサ部と回路部を備え、
前記センサ部は、発光部とフォトトランジスタからなる受光部からなり、
前記回路部は、前記フォトトランジスタへ電力を供給する電源部と、前記フォトトランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子の間に第1抵抗を有し、
前記フォトトランジスタの前記コレクタ端子又は前記エミッタ端子の一方は、前記電源部に接続され、前記フォトトランジスタの前記エミッタ端子又は前記コレクタ端子の他方は、第2抵抗を介してGNDと接続、また、前記制御部に接続され、
前記制御部は、前記フォトトランジスタのLo信号電圧とGND電圧の間の閾値による判定機能を有している位置検出装置。 - 被検出部と、前記被検出部の移動に伴なう検出信号を検出する検出部と、前記被検出部の移動状態の判定及び前記検出部の故障の判定を行う制御部と、を有し、
前記検出部は、センサ部と回路部を備え、
前記センサ部は、発光部とフォトトランジスタからなる受光部からなり、
前記回路部は、前記フォトトランジスタへ電力を供給する電源部と、前記フォトトランジスタと前記電源部の間のトランジスタを有し、
前記トランジスタは、エミッタ端子が前記電源部と接続され、ベース端子が前記制御部と接続され、コレクタ端子が前記フォトトランジスタと接続され、
前記制御部は、前記トランジスタの前記ベース端子への信号による前記電源部の電力供給の制御機能と、前記電源部の電力供給の変化での前記フォトダイオードの信号変化による判定機能を有している位置検出装置。 - 前記フォトダイオードの前記コレクタ端子と前記エミッタ端子の間に抵抗を有している、請求項2に記載の位置検出装置。
- 被検出部と、発光部と受光部により光量変化を検知するセンサと、前記受光部へ電力を供給する電源部を有した検出部と、前記センサのHi/Lo信号により前記センサの故障を判定する制御部を備え、
前記Lo信号はGND電圧より高い電圧で、前記センサのLo信号とGND電圧との間を閾値として、前記センサのLo信号の故障判定を行う位置検出装置の故障判定方法。 - 前記受光部はフォトトランジスタであり、前記フォトトランジスタのコレクタとエミッタ間に抵抗を接続することにより、前記センサのLo信号は前記GND電圧より高い電圧としてある、請求項4に記載の位置検出装置の故障判定方法。
- 前記受光部への供給電力のON/OFFにより、前記センサのHi信号の故障判定を行う、請求項4叉は5に記載の位置検出装置の故障判定方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019222327A JP2021092421A (ja) | 2019-12-09 | 2019-12-09 | 位置検出装置及びその故障判定方法 |
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JP2019222327A JP2021092421A (ja) | 2019-12-09 | 2019-12-09 | 位置検出装置及びその故障判定方法 |
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JP2021092421A true JP2021092421A (ja) | 2021-06-17 |
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ID=76313072
Family Applications (1)
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JP2019222327A Pending JP2021092421A (ja) | 2019-12-09 | 2019-12-09 | 位置検出装置及びその故障判定方法 |
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JP (1) | JP2021092421A (ja) |
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2019
- 2019-12-09 JP JP2019222327A patent/JP2021092421A/ja active Pending
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