JP2020085657A - 変位検出装置 - Google Patents

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JP2020085657A JP2018220317A JP2018220317A JP2020085657A JP 2020085657 A JP2020085657 A JP 2020085657A JP 2018220317 A JP2018220317 A JP 2018220317A JP 2018220317 A JP2018220317 A JP 2018220317A JP 2020085657 A JP2020085657 A JP 2020085657A
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Abstract

【課題】二つの受光素子の一方が故障しても、被検出部材の変位方向の検出を継続できる回転検出装置を提供する。【解決手段】第一受光素子521は、受光強度に応じた第一受光信号R1を出力する。第二受光素子522は、受光強度に応じた第二受光信号R2を出力する。第三受光素子523は、受光強度に応じた第三受光信号R3を出力する。ノブ3は、第一受光素子521、第二受光素子522、および第三受光素子523の各々による受光を可能にするスリット34と受光を不能にする板33が交互に配列されている。プロセッサ53は、第一受光信号R1と第二受光信号R2に基づいて、ノブ3の回転と第一受光素子521と第二受光素子522の故障を検知し、どちらか一方の故障が検知された場合、第一受光素子521と第二受光素子522の他方から出力された第一受光信号R1または第二受光信号R2と第三受光信号R3に基づいて、ノブ3の回転方向を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、被検出部材の変位を検出するための装置に関する。
特許文献1に記載された装置は、被検出部材の一例として、回転可能な円筒状のノブを備えている。ノブの周縁部には、複数の壁と複数のスリットが形成されている。複数の壁とスリットは、ノブの周方向に交互かつ等間隔に配列されている。当該装置は、発光素子と二つの受光素子を備えている。発光素子の発光面と各受光素子の受光面は対向している。ノブの周縁部は、発光面と各受光面の間に配置される。
ノブが回転されると、発光面と各受光面の間を、壁とスリットが交互に通過する。これにより、発光面から出射された光が各受光面に到達する受光状態と、発光面から出射された光が壁により遮られる非受光状態とが交互に得られる。各受光素子は、受光状態と非受光状態とで異なるレベルの信号を出力するように構成されている。各受光素子から出力される信号のレベル変化の回数を数えることにより、ノブの回転量が検出される。また、一方の受光素子と他方の受光素子の間で出力信号のレベル変化が生じた順序を検出することにより、ノブの回転方向が検出される。
特開2015−220167号公報
特許文献1に記載された構成においては、二つの受光素子の一方が故障すると、ノブの回転方向の検出が不可能になる。
本発明の目的は、二つの受光素子の一方が故障しても、被検出部材の変位方向の検出を継続できるようにすることである。
上記の目的を達成するための一態様は、変位検出装置であって、
受光強度に応じた第一受光信号を出力する第一受光素子と、
受光強度に応じた第二受光信号を出力する第二受光素子と、
受光強度に応じた第三受光信号を出力する第三受光素子と、
前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第三受光素子の各々による受光を可能にする第一部分と受光を不能にする第二部分とが交互に配列された被検出部材と、
前記第一受光信号と前記第二受光信号に基づいて前記第一受光素子と前記第二受光素子の故障を検知する故障検知部と、
前記第一受光信号と前記第二受光信号に基づいて前記被検出部材の変位方向を検出し、前記故障検知部により前記第一受光素子と前記第二受光素子の一方の故障が検知された場合、前記第一受光素子と前記第二受光素子の他方から出力された前記第一受光信号または前記第二受光信号と前記第三受光信号に基づいて、前記被検出部材の変位方向を検出する変位方向検出部と、
を備えている。
このような構成によれば、第一受光素子と第二受光素子の一方が故障しても、第三受光素子を用いて被検出部材の変位方向の検出を継続できる。
上記の変位検出装置は、以下のように構成されうる。
受光強度に応じた第四受光信号を出力する第四受光素子を備えており、
前記故障検知部は、前記第一受光信号、前記第二受光信号、および前記第四受光信号に基づいて、前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子の故障を検知し、
前記変位方向検出部は、前記故障検知部により前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のいずれかの故障が検知された場合、当該故障が検知されていない前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のうち残り二つから出力された前記第一受光信号、前記第二受光信号、および前記第四受光信号のいずれか二つと前記第三受光信号に基づいて、前記被検出部材の変位方向を検出する。
このような構成によれば、第一受光素子と第二受光素子の一方が故障しても、第三受光素子および第四受光素子の少なくとも一方を用いて被検出部材の変位方向の検出を継続できる。
この場合、上記の変位検出装置は、以下のように構成されうる。
前記故障検知部は、前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のいずれかの故障が検知された場合、当該故障が検知されていない前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のうち残り二つから出力された前記第一受光信号、前記第二受光信号、および前記第四受光信号のいずれか二つと前記第三受光信号に基づいて、当該故障が検知されていない前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のうち残りの二つと前記第三受光素子の故障を検知する。
このような構成によれば、第一受光素子、第二受光素子、および第四受光素子のいずれかが故障しても、第一受光素子、第二受光素子、および第三受光素子の故障を検知するための相互監視を継続できる。
加えて、上記の変位検出装置は、以下のように構成されうる。
前記第三受光素子と前記第四受光素子は、共通の発光素子から出射された光を受光するように構成されている。
このような構成によれば、正常時における各受光素子の故障検知を支援する第四受光素子と、故障発生時に各種処理を支援する第三受光素子が、単一の発光素子を共有する。これにより、部品点数の増加と消費電力の増大が抑制されうる。
上記の変位検出装置は、以下のように構成されうる。
前記第一受光素子と前記第二受光素子は、共通の発光素子から出射された光を受光するように構成されている。
このような構成によれば、正常時において被検出部材の変位方向を検出するために使用される第一受光素子521と第二受光素子522が、第一共通発光素子541を共有する。これにより、部品点数の増加と消費電力の増第が抑制されうる。
上記の変位検出装置は、以下のように構成されうる。
前記第一部分は光の通過を許容し、前記第二部分は光の通過を遮断する。
このような構成によれば、各受光素子は、いわゆる透過型の光センサの一部を構成する。透過型の光センサは、いわゆる反射型の光センサよりも取り扱いや光軸調整が容易である。
上記の変位検出装置は、以下のように構成されうる。
前記被検出部材は、回転軸を中心として回転可能であり、
前記第一部分と前記第二部分は、前記回転軸を中心として環状に配列されている。
このような構成によれば、被検出部材の回転方向を検出可能である。
本発明によれば、二つの受光素子の一方が故障しても、被検出部材の変位方向の検出を継続できる。
第一実施形態に係る回転検出装置の構成を示している。 第一実施形態に係る回転検出装置の動作例を示している。 第二実施形態に係る回転検出装置の構成を示している。 第二実施形態に係る回転検出装置の動作例を示している。 第二実施形態に係る回転検出装置の動作例を示している。 第三実施形態に係る回転検出装置の構成を示している。
添付の図面を参照しつつ、実施形態例について以下詳細に説明する。
図1の(A)は、第一実施形態に係る回転操作装置1の一部の構成を示している。図1の(B)は、図1の(A)における線IB−IBに沿う断面を矢印方向から見た構成を含む回転操作装置1の一部を模式的に示している。
回転操作装置1は、基板2およびノブ3を備えている。ノブ3は、基板2に支持されている。
ノブ3は、回転軸31を備えている。ノブ3は、回転軸31を中心として回転可能である。ノブ3は、周壁32を備えている。周壁32は、円筒形状を有している。周壁32の下部には、複数の板33と複数のスリット34が形成されている。複数の板33と複数のスリット34は、周壁32の周方向に沿って交互に配列されている。すなわち、複数の板33と複数のスリット34は、回転軸31を中心として環状に配列されている。
回転操作装置1は、回転検出装置41を備えている。回転検出装置41は、ノブ3の回転を検出する装置である。ノブ3は、被検出部材の一例である。ノブ3の回転は、被検出部材の変位の一例である。回転検出装置41は、変位検出装置の一例である。
回転検出装置41は、第一発光素子511を備えている。第一発光素子511は、電力の供給を受けることにより所定の波長を有する光を出射する素子である。第一発光素子511の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、有機EL素子などが挙げられる。
回転検出装置41は、第一受光素子521を備えている。第一受光素子521は、第一発光素子511から出射される光の波長に感度を有し、受光強度に応じた第一受光信号R1を出力する素子である。第一受光素子521の例としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが挙げられる。
第一発光素子511と第一受光素子521は、第一発光素子511の発光面から出射された光が第一受光素子521の受光面に入射するように配置される。本例においては、発光面と受光面が直接向き合うように第一発光素子511と第一受光素子521が配置されている。しかしながら、発光面から受光面に至る光路上に適宜の光学素子(ミラー、プリズム、レンズなど)が配置されることにより、第一発光素子511と第一受光素子521の位置関係は、適宜に変更されうる。
回転検出装置41は、第二発光素子512を備えている。第二発光素子512は、電力の供給を受けることにより所定の波長を有する光を出射する素子である。第二発光素子512の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、有機EL素子などが挙げられる。
回転検出装置41は、第二受光素子522を備えている。第二受光素子522は、第二発光素子512から出射される光の波長に感度を有し、受光強度に応じた第二受光信号R2を出力する素子である。第二受光素子522の例としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが挙げられる。
第二発光素子512と第二受光素子522は、第二発光素子512の発光面から出射された光が第二受光素子522の受光面に入射するように配置される。本例においては、発光面と受光面が直接向き合うように第二発光素子512と第二受光素子522が配置されている。しかしながら、発光面から受光面に至る光路上に適宜の光学素子(ミラー、プリズム、レンズなど)が配置されることにより、第二発光素子512と第二受光素子522の位置関係は、適宜に変更されうる。
ノブ3は、第一発光素子511から第一受光素子521に至る光路上に周壁32が位置するように配置されている。すなわち、ノブ3が回転されると、板33とスリット34が交互に当該光路上を通過する。したがって、第一発光素子511から出射された光がスリット34を通過して第一受光素子521に到達する受光状態と、第一発光素子511から出射された光が板33によって遮られる非受光状態とが交互に得られる。スリット34は、被検出部材の第一部分の一例である。板33は、被検出部材の第二部分の一例である。
同様に、ノブ3は、第二発光素子512から第二受光素子522に至る光路上に周壁32が位置するように配置されている。すなわち、ノブ3が回転されると、板33とスリット34が交互に当該光路上を通過する。したがって、第二発光素子512から出射された光がスリット34を通過して第二受光素子522に到達する受光状態と、第二発光素子512から出射された光が板33によって遮られる非受光状態とが交互に得られる。
回転検出装置41は、プロセッサ53を備えている。プロセッサ53は、不図示の信号変換回路(D/A変換回路など)を介して第一発光素子511および第二発光素子512と接続されている。プロセッサ53は、第一制御信号C1に基づいて第一発光素子511への電力供給を許容し、第一発光素子511に発光動作を行なわせる。同様に、プロセッサ53は、第二制御信号C2に基づいて第二発光素子512への電力供給を許容し、第二発光素子512に発光動作を行なわせる。
他方、第一受光素子521と第二受光素子522は、不図示の信号変換回路(A/D変換回路など)を介してプロセッサ53と接続されている。プロセッサ53は、第一受光信号R1と第二受光信号R2に基づいて、ノブ3の回転を検出する。図2の(A)を参照しつつ、プロセッサ53により行なわれる具体的な検出処理について説明する。
図2の(A)は、図1の(B)に示されるノブ3が時計方向に回転された場合における板33およびスリット34の動きを、第一受光素子521および第二受光素子522の位置関係とともに模式的に示している。図2の(A)は、この場合における第一受光信号R1の経時変化と第二受光信号R2の経時変化もまた示している。
第一受光信号R1は、受光状態に対応する信号レベルと非受光状態に対応する信号レベルを有している。信号レベルとは、信号の電圧値または電流値を意味する。本例に係る第一受光信号R1においては、受光状態に対応する信号レベルは、非受光状態に対応する信号レベルよりも高い。以降の説明においては、受光状態に対応する信号レベルを高信号レベルと称し、非受光状態に対応する信号レベルを低信号レベルと称する。
同様に、第二受光信号R2は、受光状態に対応する信号レベルと非受光状態に対応する信号レベルを有している。本例に係る第二受光信号R2においては、受光状態に対応する信号レベルは、非受光状態に対応する信号レベルよりも高い。
ノブ3が回転されることにより、第一受光信号R1は、高信号レベルと低信号レベルが交互に現れるパルス信号となる。同様に、第二受光信号R2は、高信号レベルと低信号レベルが交互に現れるパルス信号となる。
ノブ3の回転量が大きくなるほど、第一受光信号R1と第二受光信号R2の各々の信号レベル変化の回数が増える。単位角度あたりのスリット34の数は既知であるので、プロセッサ53は、信号レベル変化の回数に基づいて、ノブ3の回転量を検出できる。
加えて、プロセッサ53は、第一受光信号R1の信号レベル変化と第二受光信号R2の信号レベル変化の順序に基づいて、ノブ3の回転方向を検出できる。図2の(A)に示されるノブ3が時計回りに回転される場合においては、第二受光信号R2の信号レベル変化が第一受光信号R1の信号レベル変化に先行する。したがって、プロセッサ53は、ノブ3が時計回りに回転されていると判断する。逆に第一受光信号R1の信号レベル変化が第二受光信号R2の信号レベル変化に先行する場合、プロセッサ53は、ノブ3が反時計回りに回転されていると判断する。
上記のように、プロセッサ53は、第一受光信号R1と第二受光信号R2に基づいて、ノブ3の回転量と回転方向を検出できる。すなわち、プロセッサ53は、変位方向検出部の一例である。
さらに、プロセッサ53は、第一受光信号R1と第二受光信号R2に基づいて、第一受光素子521と第二受光素子522の故障を検知できる。すなわち、プロセッサ53は、故障検知部の一例である。
例えば、図2の(B)においては、第一受光信号R1の信号レベルが変化している(ノブ3が回転している)にも関わらず、第二受光信号R2の低信号レベルが維持されている。この場合、プロセッサ53は、第二受光素子522が故障していると判断する。第二受光信号R2の信号レベル変化の周波数が、第一受光信号R1の信号レベル変化の周波数よりも顕著に高いか低い場合においても、プロセッサ53は、第二受光素子522が故障していると判断しうる。
例えば、図2の(C)においては、第二受光信号R2の信号レベルが変化している(ノブ3が回転している)にも関わらず、第一受光信号R1の高信号レベルが維持されている。この場合、プロセッサ53は、第一受光素子521が故障していると判断する。第一受光信号R1の信号レベル変化の周波数が、第二受光信号R2の信号レベル変化の周波数よりも顕著に高いか低い場合においても、プロセッサ53は、第一受光素子521が故障していると判断しうる。
図1の(B)に示されるように、回転検出装置41は、第三発光素子513を備えている。第三発光素子513は、電力の供給を受けることにより所定の波長を有する光を出射する素子である。第三発光素子513の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、有機EL素子などが挙げられる。
回転検出装置41は、第三受光素子523を備えている。第三受光素子523は、第三発光素子513から出射される光の波長に感度を有し、受光強度に応じた第三受光信号R3を出力する素子である。第三受光素子523の例としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが挙げられる。
第三発光素子513と第三受光素子523は、第三発光素子513の発光面から出射された光が第三受光素子523の受光面に入射するように配置される。本例においては、発光面と受光面が直接向き合うように第三発光素子513と第三受光素子523が配置されている。しかしながら、発光面から受光面に至る光路上に適宜の光学素子(ミラー、プリズム、レンズなど)が配置されることにより、第三発光素子513と第三受光素子523の位置関係は、適宜に変更されうる。
ノブ3は、第三発光素子513から第三受光素子523に至る光路上に周壁32が位置するように配置されている。すなわち、ノブ3が回転されると、板33とスリット34が交互に当該光路上を通過する。したがって、第三発光素子513から出射された光がスリット34を通過して第三受光素子523に到達する受光状態と、第三発光素子513から出射された光が板33によって遮られる非受光状態とが交互に得られる。
プロセッサ53は、不図示の信号変換回路(D/A変換回路など)を介して第三発光素子513と接続されている。プロセッサ53は、第三制御信号C3に基づいて第三発光素子513への電力供給を許容し、第三発光素子513に発光動作を行なわせる。他方、第三受光素子523は、不図示の信号変換回路(A/D変換回路など)を介してプロセッサ53と接続されている。
プロセッサ53は、通常時において第三発光素子513に発光動作を行なわせない。したがって、図2の(A)に示されるように、第三受光信号R3は、例えば低信号レベルを維持する。
プロセッサ53は、上述のように第一受光素子521と第二受光素子522の一方の故障を検知すると、第三制御信号C3に基づいて第三発光素子513に発光動作を開始させる。そしてプロセッサ53は、第一受光素子521と第二受光素子522の他方と第三受光素子523を用いてノブ3の回転を検出する。
図2の(B)に示される例においては、第二受光素子522の故障が検知されている。この場合、プロセッサ53は、第一受光信号R1と第三受光信号R3に基づいて、ノブ3の回転を検出する。
ノブ3が回転されることにより、第三受光信号R3は、高信号レベルと低信号レベルが交互に現れるパルス信号となる。ノブ3の回転量が大きくなるほど、第三受光信号R3の信号レベル変化の回数が増える。単位角度あたりのスリット34の数は既知であるので、プロセッサ53は、信号レベル変化の回数に基づいて、ノブ3の回転量を検出できる。
加えて、プロセッサ53は、第一受光信号R1の信号レベル変化と第三受光信号R3の信号レベル変化の順序に基づいて、ノブ3の回転方向を検出できる。図2の(B)に示されるノブ3が時計回りに回転される場合においては、第三受光信号R3の信号レベル変化が第一受光信号R1の信号レベル変化に先行する。したがって、プロセッサ53は、ノブ3が時計回りに回転されていると判断する。逆に第一受光信号R1の信号レベル変化が第三受光信号R3の信号レベル変化に先行する場合、プロセッサ53は、ノブ3が反時計回りに回転されていると判断する。
図2の(C)に示される例においては、第一受光素子521の故障が検知されている。この場合、プロセッサ53は、第二受光信号R2と第三受光信号R3に基づいて、ノブ3の回転を検出する。回転量の検出法については、上述の通りである。
プロセッサ53は、第二受光信号R2の信号レベル変化と第三受光信号R3の信号レベル変化の順序に基づいて、ノブ3の回転方向を検出できる。図2の(C)に示されるノブ3が時計回りに回転される場合においては、第三受光信号R3の信号レベル変化が第二受光信号R2の信号レベル変化に先行する。したがって、プロセッサ53は、ノブ3が時計回りに回転されていると判断する。逆に第三受光信号R3の信号レベル変化が第一受光信号R1の信号レベル変化に先行する場合、プロセッサ53は、ノブ3が反時計回りに回転されていると判断する。
このような構成によれば、第一受光素子521と第二受光素子522の一方が故障しても、第三受光素子523を用いてノブ3の回転方向の検出を継続できる。
上記のような機能を備えているプロセッサ53は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されうる。汎用マイクロプロセッサとしては、CPUやMPUが例示されうる。汎用メモリとしては、ROMやRAMが例示されうる。この場合、ROMには、上述した処理を実行するコンピュータプログラムが記憶されうる。プロセッサ53は、ROM上に記憶されたコンピュータプログラムの少なくとも一部を指定してRAM上に展開し、RAMと協働して上述した処理を実行する。プロセッサ53は、上述した処理を実現するコンピュータプログラムを実行可能なマイクロコントローラ、ASIC、FPGAなどの専用集積回路によって実現されてもよい。プロセッサ53は、汎用マイクロプロセッサと専用集積回路の組合せによって実現されてもよい。
プロセッサ53は、必ずしも単一の素子として提供されることを要しない。例えば、第一発光素子511、第二発光素子512、および第三発光素子513の発光動作を制御するプロセッサと、第一受光信号R1、第二受光信号R2、および第三受光信号R3に基づく判断を行なうプロセッサは、別素子として提供されうる。
第一受光素子521、第二受光素子522、および第三受光素子523の位置は、第一受光信号R1の信号レベル変化、第二受光信号R2の信号レベル変化、および第三受光信号R3の信号レベル変化が同時に起こらないように定められる。この条件を満足すれば、ノブ3の回転方向に沿う第一受光素子521、第二受光素子522、および第三受光素子523の各位置は、任意に定められうる。
本実施形態における第一発光素子511と第一受光素子521は、いわゆる透過型の光センサを構成している。すなわち、スリット34が光の通過を許容することにより受光状態が実現され、板33が光の通過を遮断することにより非受光状態が実現される。透過型の光センサは、いわゆる反射型の光センサよりも取り扱いや光軸調整が容易である。
しかしながら、第一発光素子511と第一受光素子521は、反射型の光センサを構成してもよい。この場合、ノブ3が回転されると、第一発光素子511から出射された光が板33によって反射されて第一受光素子521に到達する受光状態と、第一発光素子511から出射された光がスリットを通過する非受光状態が交互に得られる。この場合、板33は、被検出部材の第一部分の一例である。スリット34は、被検出部材の第二部分の一例である。
透過型光センサと反射型光センサに係る上記の説明は、第二発光素子512と第二受光素子522の関係、および第三発光素子513と第三受光素子523の関係についても同様に適用可能である。
図3は、第二実施形態に係る回転検出装置42の構成を模式的に示している。回転検出装置42は、変位検出装置の一例である。第一実施形態に係る回転検出装置41と実質的に同じ構成要素には同一の参照符号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
回転検出装置42は、第一発光素子511、第二発光素子512、および第三発光素子513に加えて、第四発光素子514を備えている。第四発光素子514は、電力の供給を受けることにより所定の波長を有する光を出射する素子である。第四発光素子514の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、有機EL素子などが挙げられる。
回転検出装置42は、第一受光素子521、第二受光素子522、および第三受光素子523に加えて、第四受光素子524を備えている。第四受光素子524は、第四発光素子514から出射される光の波長に感度を有し、受光強度に応じた第四受光信号R4を出力する素子である。第四受光素子524の例としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが挙げられる。
第四発光素子514と第四受光素子524は、第四発光素子514の発光面から出射された光が第四受光素子524の受光面に入射するように配置される。本例においては、発光面と受光面が直接向き合うように第四発光素子514と第四受光素子524が配置されている。しかしながら、発光面から受光面に至る光路上に適宜の光学素子(ミラー、プリズム、レンズなど)が配置されることにより、第四発光素子514と第四受光素子524の位置関係は、適宜に変更されうる。
ノブ3は、第四発光素子514から第四受光素子524に至る光路上に周壁32が位置するように配置されている。すなわち、ノブ3が回転されると、板33とスリット34が交互に当該光路上を通過する。したがって、第四発光素子514から出射された光がスリット34を通過して第四受光素子524に到達する受光状態と、第四発光素子514から出射された光が板33によって遮られる非受光状態とが交互に得られる。
プロセッサ53は、不図示の信号変換回路(D/A変換回路など)を介して第四発光素子514と接続されている。プロセッサ53は、第四制御信号C4に基づいて第四発光素子514への電力供給を許容し、第四発光素子514に発光動作を行なわせる。
他方、第四受光素子524は、不図示の信号変換回路(A/D変換回路など)を介してプロセッサ53と接続されている。ノブ3が回転されることにより、第四受光信号R4は、高信号レベルと低信号レベルが交互に現れるパルス信号となる。
プロセッサ53は、第一受光信号R1、第二受光信号R2、および第四受光信号R4に基づいて、第一受光素子521、第二受光素子522、および第四受光素子524の故障を検知する。
例えば、図4の(A)に示されるように、第四受光信号R4が高信号レベルにある間に第一受光信号R1の高信号レベルから低信号レベルへの変化が生じていれば、第一受光素子521が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第一受光素子521の故障が検知される。同様に、第四受光信号R4が高信号レベルにある間に第二受光信号R2の高信号レベルから低信号レベルの変化が生じていれば、第二受光素子522が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第二受光素子522の故障が検知される。
さらに、第一受光信号R1または第二受光信号R2を基準にして第四受光素子524の故障も検知できる。例えば、第二受光信号R2が高信号レベルにある間に第四受光信号R4の低信号レベルから高信号レベルへの変化が生じていれば、第四受光素子524が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第四受光素子524の故障が検知される。
このようにして第四受光素子524を用いることによって、第一受光素子521、第二受光素子522、および第四受光素子524の故障をより正確に検知できる。
プロセッサ53は、第一受光素子521、第二受光素子522、および第四受光素子524のいずれかの故障を検知すると、第三制御信号C3に基づいて第三発光素子513に発光動作を開始させる。そしてプロセッサ53は、第一受光素子521、第二受光素子522、および第四受光素子524のうち残り二つと第三受光素子523を用いて、ノブ3の回転検出と受光素子の故障検知を継続する。
図4の(B)に示される例においては、第一受光信号R1が低信号レベルのまま維持されている。したがって、プロセッサ53は、第一受光素子521の故障を検知する。この場合、プロセッサ53は、第一受光信号R1と第二受光信号R2の組合せに代えて、第三受光信号R3と第四受光信号R4に基づいてノブ3の回転方向を検出する。
図4の(A)に示される正常時においては、図3に示されるノブ3が時計回りに回転されると、第二受光信号R2の信号レベル変化が第一受光信号R1の信号レベル変化に先行する。プロセッサ53は、この事実をもってノブ3が時計回りに回転されていると判断する。逆に第一受光信号R1の信号レベル変化が第二受光信号R2の信号レベル変化に先行する場合、プロセッサ53は、ノブ3が反時計回りに回転されていると判断する。
図4の(B)に示される第一受光素子521の故障時においては、図3に示されるノブ3が時計回りに回転されると、第四受光信号R4の信号レベル変化が第三受光信号R3の信号レベル変化に先行する。プロセッサ53は、この事実をもってノブ3が時計回りに回転されていると判断する。逆に第三受光信号R3の信号レベル変化が第四受光信号R4の信号レベル変化に先行する場合、プロセッサ53は、ノブ3が反時計回りに回転されていると判断する。
あるいは、プロセッサ53は、第二受光信号R2と第三受光信号R3の組合せに基づいてノブ3の回転方向を検出しうる。図3に示されるノブ3が時計回りに回転されると、第三受光信号R3の信号レベル変化が第二受光信号R2の信号レベル変化に先行する。プロセッサ53は、この事実をもってノブ3が時計回りに回転されていると判断する。逆に第二受光信号R2の信号レベル変化が第三受光信号R3の信号レベル変化に先行する場合、プロセッサ53は、ノブ3が反時計回りに回転されていると判断する。
図5の(A)に示される例においては、第二受光信号R2が高信号レベルのまま維持されている。したがって、プロセッサ53は、第二受光素子522の故障を検知する。この場合、プロセッサ53は、第一受光信号R1と第二受光信号R2の組合せに代えて、第三受光信号R3と第四受光信号R4に基づいてノブ3の回転方向を検出する。
この場合においても、図3に示されるノブ3が時計回りに回転されると、第四受光信号R4の信号レベル変化が第三受光信号R3の信号レベル変化に先行する。プロセッサ53は、この事実をもってノブ3が時計回りに回転されていると判断する。逆に第三受光信号R3の信号レベル変化が第四受光信号R4の信号レベル変化に先行する場合、プロセッサ53は、ノブ3が反時計回りに回転されていると判断する。
あるいは、プロセッサ53は、第一受光信号R1と第三受光信号R3の組合せに基づいてノブ3の回転方向を検出しうる。図3に示されるノブ3が時計回りに回転されると、第三受光信号R3の信号レベル変化が第一受光信号R1の信号レベル変化に先行する。プロセッサ53は、この事実をもってノブ3が時計回りに回転されていると判断する。逆に第一受光信号R1の信号レベル変化が第三受光信号R3の信号レベル変化に先行する場合、プロセッサ53は、ノブ3が反時計回りに回転されていると判断する。
このような構成によれば、第一受光素子521と第二受光素子522の一方が故障しても、第三受光素子523と第四受光素子524の少なくとも一方を用いてノブ3の回転方向の検出を継続できる。
本実施形態においては、プロセッサ53は、第一受光素子521、第二受光素子522、および第四受光素子524のいずれかの故障が検知されると、第一受光信号R1、第二受光信号R2、および第四受光信号R4のうち二つと第三受光信号R3に基づいて、第一受光素子521、第二受光素子522、および第四受光素子524のうち残り二つと第三受光素子523の故障を検知する。
図4の(B)に示される第一受光素子521の故障時において第三受光信号R3と第四受光信号R4に基づいてノブ3の回転方向が検出される場合、プロセッサ53は、図4の(A)に示される正常時における第四受光信号R4の役割を、第二受光信号R2に担わせる。例えば、第二受光信号R2が低信号レベルにある間に第三受光信号R3の低信号レベルから高信号レベルへの変化が生じていれば、第三受光素子523が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第三受光素子523の故障が検知される。同様に、第二受光信号R2が低信号レベルにある間に第四受光信号R4の高信号レベルから低信号レベルの変化が生じていれば、第四受光素子524が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第四受光素子524の故障が検知される。
あるいは、第二受光信号R2と第三受光信号R3に基づいてノブ3の回転方向が検出される場合、プロセッサ53は、第四受光信号R4に基づいて第二受光素子522と第三受光素子523の故障を検知する。例えば、第四受光信号R4が高信号レベルにある間に第二受光信号R2の高信号レベルから低信号レベルへの変化が生じていれば、第二受光素子522が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第二受光素子522の故障が検知される。同様に、第四受光信号R4が高信号レベルにある間に第三受光信号R3の高信号レベルから低信号レベルの変化が生じていれば、第三受光素子523が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第三受光素子523の故障が検知される。
図5の(A)に示される第二受光素子522の故障時において第三受光信号R3と第四受光信号R4に基づいてノブ3の回転方向が検出される場合、プロセッサ53は、図4の(A)に示される正常時における第四受光信号R4の役割を、第一受光信号R1に担わせる。例えば、第一受光信号R1が低信号レベルにある間に第三受光信号R3の高信号レベルから低信号レベルへの変化が生じていれば、第三受光素子523が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第三受光素子523の故障が検知される。同様に、第一受光信号R1が低信号レベルにある間に第四受光信号R4の高信号レベルから低信号レベルの変化が生じていれば、第四受光素子524が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第四受光素子524の故障が検知される。
あるいは、第一受光信号R1と第四受光信号R4に基づいてノブ3の回転方向が検出される場合、プロセッサ53は、第四受光信号R4に基づいて第一受光素子521と第三受光素子523の故障を検知する。例えば、第四受光信号R4が高信号レベルにある間に第一受光信号R1の高信号レベルから低信号レベルへの変化が生じていれば、第一受光素子521が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第一受光素子521の故障が検知される。同様に、第四受光信号R4が高信号レベルにある間に第三受光信号R3の低信号レベルから高信号レベルの変化が生じていれば、第三受光素子523が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第三受光素子523の故障が検知される。
図5の(B)に示される例においては、第四受光信号R4が低信号レベルのまま維持されている。したがって、プロセッサ53は、第四受光素子524の故障を検知する。この場合、プロセッサ53は、図4の(A)に示される正常時における第四受光信号R4の役割を、第三受光信号R3に担わせる。例えば、第三受光信号R3が低信号レベルにある間に第一受光信号R1の低信号レベルから高信号レベルへの変化が生じていれば、第一受光素子521が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第一受光素子521の故障が検知される。同様に、第三受光信号R3が低信号レベルにある間に第二受光信号R2の高信号レベルから低信号レベルの変化が生じていれば、第二受光素子522が正常と判断される。そのような変化が生じていなければ、第二受光素子522の故障が検知される。
このような構成によれば、第一受光素子521、第二受光素子522、および第四受光素子524のいずれかが故障しても、第一受光素子521、第二受光素子522、および第三受光素子523の故障を検知するための相互監視を継続できる。
第一受光素子521、第二受光素子522、第三受光素子523、および第四受光素子524の位置は、第一受光信号R1の信号レベル変化、第二受光信号R2の信号レベル変化、第三受光信号R3の信号レベル変化、および第四受光信号R4の信号レベル変化が同時に起こらないように定められる。この条件を満足すれば、ノブ3の回転方向に沿う第一受光素子521、第二受光素子522、第三受光素子523、および第四受光素子524の各位置は、任意に定められうる。
第一実施形態に係る第一発光素子511と第一受光素子521を参照した透過型光センサと反射型光センサに係る説明は、第四発光素子514と第四受光素子524の関係についても同様に適用可能である。
図6は、第三実施形態に係る回転検出装置43の構成を模式的に示している。回転検出装置43は、変位検出装置の一例である。第二実施形態に係る回転検出装置42と実質的に同じ構成要素には同一の参照符号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
回転検出装置43は、第一共通発光素子541を備えている。第一共通発光素子541は、電力の供給を受けることにより所定の波長を有する光を出射する素子である。第一共通発光素子541の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、有機EL素子などが挙げられる。
第一共通発光素子541は、第一共通発光素子541の発光面から出射された光が第一受光素子521の受光面と第二受光素子522の受光面に入射するように配置される。すなわち、第一共通発光素子541から出射される光の波長は、第一受光素子521と第二受光素子522が感度を有する波長として選択される。
本例においては、発光面と各受光面が直接向き合うように第一共通発光素子541、第一受光素子521、および第二受光素子522が配置されている。しかしながら、発光面から各受光面に至る光路上に適宜の光学素子(ミラー、プリズム、レンズなど)が配置されることにより、第一共通発光素子541、第一受光素子521、および第二受光素子522の位置関係は、適宜に変更されうる。
プロセッサ53は、不図示の信号変換回路(D/A変換回路など)を介して第一共通発光素子541と接続されている。プロセッサ53は、第一共通制御信号CC1に基づいて第一共通発光素子541への電力供給を許容し、第一共通発光素子541に発光動作を行なわせる。
このような構成によれば、正常時においてノブ3の回転方向を検出するために使用される第一受光素子521と第二受光素子522が、第一共通発光素子541を共有する。これにより、部品点数の増加と消費電力の増第が抑制されうる。
図6に破線で示されるように、第一共通発光素子541、第一受光素子521、および第二受光素子522は、共通の筐体551によって支持されて単一のセンサユニットとして提供されることが好ましい。この場合、部品組立作業性や仕様管理性が向上する。
回転検出装置43は、第二共通発光素子542を備えている。第二共通発光素子542は、電力の供給を受けることにより所定の波長を有する光を出射する素子である。第二共通発光素子542の例としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、有機EL素子などが挙げられる。
第二共通発光素子542は、第二共通発光素子542の発光面から出射された光が第三受光素子523の受光面と第四受光素子524の受光面に入射するように配置される。すなわち、第二共通発光素子542から出射される光の波長は、第三受光素子523と第四受光素子524が感度を有する波長として選択される。
本例においては、発光面と各受光面が直接向き合うように第二共通発光素子542、第三受光素子523、および第四受光素子524が配置されている。しかしながら、発光面から各受光面に至る光路上に適宜の光学素子(ミラー、プリズム、レンズなど)が配置されることにより、第二共通発光素子542、第三受光素子523、および第四受光素子524の位置関係は、適宜に変更されうる。
プロセッサ53は、不図示の信号変換回路(D/A変換回路など)を介して第二共通発光素子542と接続されている。プロセッサ53は、第二共通制御信号CC2に基づいて第二共通発光素子542への電力供給を許容し、第二共通発光素子542に発光動作を行なわせる。
このような構成によれば、正常時における各受光素子の故障検知を支援する第四受光素子524と、故障発生時に各種処理を支援する第三受光素子523が、第二共通発光素子542を共有する。これにより、部品点数の増加と消費電力の増大が抑制されうる。
第二共通発光素子542が共有されることにより、図4の(A)に破線で示されるように、正常時においても第三受光信号R3は出力される。この場合、プロセッサ53は、第三受光信号R3を無視する処理、もしくは第三受光信号R3に基づく動作を無効にする処理を行なえばよい。
図6に破線で示されるように、第二共通発光素子542、第三受光素子523、および第四受光素子524は、共通の筐体552によって支持されて単一のセンサユニットとして提供されることが好ましい。この場合、部品組立作業性や仕様管理性が向上する。
第一実施形態に係る第一発光素子511と第一受光素子521を参照した透過型光センサと反射型光センサに係る説明は、第一共通発光素子541、第一受光素子521、および第二受光素子522の間の関係、ならびに第二共通発光素子542、第三受光素子523、および第四受光素子524の間の関係についても同様に適用可能である。
上記の各実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の各実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。
上記の各実施形態においては、プロセッサ53は、通常時において第三発光素子513に発光動作を行なわせていない。しかしながら、プロセッサ53は、通常時において第三発光素子513に発光動作を行なわせてもよい。すなわち、通常時においても第三受光信号R3がプロセッサ53に入力されうる。この場合、プロセッサ53は、通常時においては第三受光信号R3を無視し、第一受光素子521、第二受光素子522、および第四受光素子524のいずれかに故障が検知された場合に、第三受光信号R3を用いた上述の処理を行なうように構成されうる。
上記の各実施形態においては、環状に配列された板33とスリット34を用いてノブ3の回転が検出される。しかしながら、直線状に配列された壁とスリットを用いてノブの直線的な変位が検出される構成も採用されうる。
3:ノブ、31:回転軸、33:板、34:スリット、41、42、43:回転検出装置、521:第一受光素子、522:第二受光素子、523:第三受光素子、524:第四受光素子、53:プロセッサ、541:第一共通発光素子、542:第二共通発光素子、R1:第一受光信号、R2:第二受光信号、R3:第三受光信号、R4:第四受光信号

Claims (7)

  1. 受光強度に応じた第一受光信号を出力する第一受光素子と、
    受光強度に応じた第二受光信号を出力する第二受光素子と、
    受光強度に応じた第三受光信号を出力する第三受光素子と、
    前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第三受光素子の各々による受光を可能にする第一部分と受光を不能にする第二部分とが交互に配列された被検出部材と、
    前記第一受光信号と前記第二受光信号に基づいて前記第一受光素子と前記第二受光素子の故障を検知する故障検知部と、
    前記第一受光信号と前記第二受光信号に基づいて前記被検出部材の変位方向を検出し、前記故障検知部により前記第一受光素子と前記第二受光素子の一方の故障が検知された場合、前記第一受光素子と前記第二受光素子の他方から出力された前記第一受光信号または前記第二受光信号と前記第三受光信号に基づいて、前記被検出部材の変位方向を検出する変位方向検出部と、
    を備えている、
    変位検出装置。
  2. 受光強度に応じた第四受光信号を出力する第四受光素子を備えており、
    前記故障検知部は、前記第一受光信号、前記第二受光信号、および前記第四受光信号に基づいて、前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子の故障を検知し、
    前記変位方向検出部は、前記故障検知部により前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のいずれかの故障が検知された場合、当該故障が検知されていない前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のうち残り二つから出力された前記第一受光信号、前記第二受光信号、および前記第四受光信号のいずれか二つと前記第三受光信号に基づいて、前記被検出部材の変位方向を検出する、
    請求項1に記載の変位検出装置。
  3. 前記故障検知部は、前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のいずれかの故障が検知された場合、当該故障が検知されていない前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のうち残り二つから出力された前記第一受光信号、前記第二受光信号、および前記第四受光信号のいずれか二つと前記第三受光信号に基づいて、当該故障が検知されていない前記第一受光素子、前記第二受光素子、および前記第四受光素子のうち残りの二つと前記第三受光素子の故障を検知する、
    請求項2に記載の変位検出装置。
  4. 前記第一受光素子と前記第二受光素子は、共通の発光素子から出射された光を受光するように構成されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の変位検出装置。
  5. 前記第三受光素子と前記第四受光素子は、共通の発光素子から出射された光を受光するように構成されている、
    請求項3に記載の変位検出装置。
  6. 前記第一部分は光の通過を許容し、前記第二部分は光の通過を遮断する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の変位検出装置。
  7. 前記被検出部材は、回転軸を中心として回転可能であり、
    前記第一部分と前記第二部分は、前記回転軸を中心として環状に配列されている、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の変位検出装置。
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